JPH1133124A - 液体混注具 - Google Patents
液体混注具Info
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- JPH1133124A JPH1133124A JP9193537A JP19353797A JPH1133124A JP H1133124 A JPH1133124 A JP H1133124A JP 9193537 A JP9193537 A JP 9193537A JP 19353797 A JP19353797 A JP 19353797A JP H1133124 A JPH1133124 A JP H1133124A
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Abstract
注の固定性が高く使い勝手の良い接続具を有する簡単な
構造で安価な液体混注具を提供する。 【解決手段】 ゴム状弾性体7を有する混注口2及び流
出口3を両端部に備え、ほぼ中間部に注入口4を備えた
分岐管5を有し、内部に分岐管5の基部付近から混注口
2の近傍まで立設した筒状中空体6を有する管状体のハ
ウジング1と、ゴム状弾性体7に穿刺する鈍針13を有
し混注口2側に着脱かつ摺動および回動可能に接続する
接続具11とを備えてなり、接続具11を深く接続した
ときに鈍針先端部13bが筒状中空体先端部6aに嵌入
し、浅く接続したときに鈍針先端部13bと筒状中空体
先端部6aとの間に間隙が形成するようにした。
Description
を一時的または長期的に混注したり、動脈ラインから採
血をする場合などに用いられ、例えば薬液の側注を行う
注射筒などの側注部品が連結される接続具を接続して用
いる液体混注具に関するものである。
輸液中において、他の薬液等を注入する場合は、輸液と
並行してあるいは一時中断して行われており、これらの
場合、輸液ルートの途中に別ルートの輸液ラインが接続
された混注部をあらかじめ備えておき、この混注部を介
して薬液を注入する方法が通常用いられている。この混
注部に用いられる部品としては、混注用ゴム管(独楽ゴ
ム)、Y型などの液体混注具(ト字管ともいう)または
三方活栓が知られている。
とする動脈ラインにおいても、あらかじめラインの途中
に混注部とほぼ同じ作用を有する分岐部を設け、必要の
都度、分岐部より採血等を行う方法が用いられている。
この分岐部に用いられる部品としては、三方活栓が一般
的である。
的な混注用ゴム管(独楽ゴム)は、刺通を行う医師や看
護婦(以下、医療従事者という)が誤って自らの手指を
刺してしまう危険性が高く、長期の混注の場合に固定し
づらかったり、穿刺を繰り返すと薬液が漏れやすい(穿
刺耐久性が低い)などの問題はあるが、安価なため現在
も使用されている。
タムを持たないために細菌汚染の可能性が高いという大
きな問題はあるが、主薬液の注入や側注など注入ルート
を切り換える機能を有しその切り換えが便利なため、現
在最も多用されている。
入を防止し、感染の機会を減らすことによって患者の安
全性を追求しようとする機運が高まり、外部とを遮断す
るセプタムを有する例えばY型の液体混注具が見直され
ている。
の断面図およびその作用説明図である。図において、3
1はY型の液体混注具の本体を構成するハウジングで、
混注口32と流出口33を両端部に有する管状体であ
り、かつ一般的に中間部に枝管で形成された注入口34
を有している。35は混注口32を封止するゴム状弾性
体、36は混注口32に嵌着されゴム状弾性体35を混
注口32に保持するキャップである。
れた注入口34側をメインルートMとし、主薬液は、こ
のメインルートMを通ってハウジング31の流出口33
に結合されたチューブ38から患者の体内(血管など)
へ投与される。また、図22(b)に示すように、ゴム
状弾性体35に注射筒39の注入針39aが穿刺される
混注口32側を側注ルートSとし、高濃度少量薬液等の
側注液は、この側注ルートSを通ってハウジング31の
流出口33に結合されたチューブ38から患者の体内へ
ワンショット側注される。
体混注具は、外部とを遮断するセプタム、つまりゴム状
弾性体35を有しているので、輸液ラインからの細菌の
侵入を防止して感染の機会を減らすことができる。しか
しながら、側注に用いられる注射筒39の注入針39a
はむき出しであるため、混注用ゴム管と同様に、注入針
39aによって医療従事者自らが手指を刺してしまった
りすることがあり、また、注入針39aがゴム状弾性体
35に穿刺されているだけなので、長期の混注における
固定性が悪かったり、さらに、そのゴム状弾性体35の
穿刺耐久性が低いなどの問題があった。
解決するために数々の発明および考案が提案されてい
る。例えば長期の混注における固定性を解決するもの
が、特公昭62−43697号公報、特許第25492
23号および実公平5−22187号公報などに開示さ
れ、穿刺耐久性を解決するものが、特開平3−8355
2号公報などに開示されており、針刺し事故防止対策と
して鈍いカニューレを用いるものがUSP419787
8に開示されている。また、図23に示すように、ゴム
状弾性体35に穿刺される針部40aを有する接続部品
40の接続部40bをフード状に形成し、針部40aに
医療従事者の手指が直接触れず、混注時の固定性を良く
する構造のものなどもあり、液体混注具単独ではその目
的とする機能を果たし得ない場合には、穿刺する側の接
続部品40である穿刺具を備えた液体混注具なども提案
されている。
三方活栓のような外部と連結するデバイスを用いず、外
部からの細菌の侵入を防止しうるデバイスを組み合わせ
てなる輸液ラインを構成するものの、次のような問題か
ら、細菌汚染の可能性が高いという大きな問題を備えた
三方活栓に置き換わることができないでいる。
により例えば注射筒39を用いてワンショット側注を行
う場合、輸液ルートは一般に下流へ行くほど抵抗が大き
いので、注射筒39からの薬液が、図22(b)の矢印
Zに示すように、メインルートMの上流方向に逆流して
しまうことがある。これは、例えば患者の様態が急変
し、心作動薬や血管作動薬を一刻を争って側注する場合
においては大変な問題である。一方、三方活栓であれば
コックを捻って上流へのルートを遮断し、医療従事者が
注射筒のプランジャーを任意の力と速度で押すことによ
り下流すなわち患者の体内へ薬液を確実に送り込むこと
ができる。
(a)に示すように、輸液の流れXに対し、輸液の滞留
するスペース(以下、デッドスペース41という)があ
る。このため、高濃度少量の薬液をワンショット側注し
た場合、この薬液がデッドスペース41で滞留してしま
って患者の体内に投与されてないことがある。そして、
患者が薬液に対して反応せず、さらに薬液を追加投与し
た場合には、今度はデッドスペース41で滞留している
薬液とともにたくさんの薬液が患者の体内に入ってしま
うという問題がある。また、患者の血液採取が必要とな
りY型の液体混注具を用いて採血する場合は、血液が輸
液で希釈されている状態で採取しても意味がないので、
一旦Y型の液体混注具の上流まで血液を逆流させて混注
口付近まで希釈されていない患者の血液で満たした状態
にしてから血液を採取し、その後輸液を流すことで逆流
させた血液を血管内に戻すという手順が踏まれるのが一
般的である。しかしながら、Y型の液体混注具による採
血の場合は、デッドスペース41があるために相当多量
に血液を逆流させないと輸液による希釈が解消されず、
採血終了後も相当多量の輸液でY型の液体混注具内部の
血液を洗い流さなくてはならないなど不都合があった。
特に動脈ラインにおいては頻回に血液採取を行う必要が
あるため、このような不都合は致命的であり、現在実用
化されている動脈ラインにはY型の液体混注具が殆ど使
用されてない。また、輸液ラインの途中で生じた気泡の
除去が難しかったり、輸液ラインを最初に輸液で満たす
際のエアー抜きに手間がかかるという問題もデッドスペ
ース41があることによって生じている。一方、三方活
栓では内部のデッドスペース41が小さいことからこれ
らの問題が少ない。
問題,を解決するために、やはり数々の発明および
考案が提案されている。例えば逆流防止弁を液体混注具
の内部などに設けたものが、特表平2−500817号
公報および特開平3−168160号公報に開示されて
いる。しかしながら、ディスポーザブル医療器具として
使われる液体混注具においては、このような複雑な構造
は、安価に製造できないという理由で現実的でないばか
りか、上述した問題のデッドスペース41については
不十分であった。また、安価に製造する必要のある実際
の輸液ラインにおいては、あらかじめ液体混注具の注入
口の上流に接続されたチューブにクランプを取り付けて
対処することも考えられるが、操作が煩雑になり、大量
の逆流は防げるもののデッドスペース41がさらに大き
くなることになり、少量の薬液を投与する際には殆ど効
果がない。
のが、実公平6−20536号公報および特公平7−1
10284号公報に開示されているが、やはり薬液の滞
留するスペースがあり、少量の薬液投与時には適さず、
上述した問題(メインルートへMの逆流)を備えてい
る。
ペース41を最小とするものが、実開平3−11425
2号公報に開示されているが、長期の混注時における固
定性が悪く穿刺耐久性が低い(薬液が漏れやすい)など
の問題があった。
めになされたもので、細菌の侵入を防止して側注による
薬液等が逆流および滞留せずに投与でき、また、長期混
注の固定性が高く簡単に取り扱えて使い勝手の良い接続
具を有する簡単な構造で安価な液体混注具を提供するこ
とを目的としたものである。
は、ほぼ中心部にほぼ垂直に形成されたスリットを有す
るゴム状弾性体が取り付けられた混注口を一端に有し、
先端部に延長チューブが結合された流出口を他端に備
え、ほぼ中間部で分岐されて延長チューブが結合された
注入口を先端部に備えた分岐管を有し、分岐管の基部付
近から混注口の近傍まで立設された筒状中空体が内腔に
設けられた管状体のハウジングと、ゴム状弾性体のスリ
ットに穿刺される鈍針を有し、ハウジングの混注口側に
着脱可能かつ摺動および回動可能に接続される接続具と
を備えてなり、接続具をハウジングに深く接続させたと
きに、接続具の鈍針の先端部がハウジングの筒状中空体
の先端部に嵌入され、接続具を浅く接続させたときに、
鈍針の先端部と筒状中空体の先端部との間に間隙が形成
されるようにしたものである。
ほぼ垂直に形成されたスリットを有するゴム状弾性体が
取り付けられた混注口を一端に有し、先端部に延長チュ
ーブが結合された流出口を他端に備え、ほぼ中間部で分
岐され、延長チューブが結合された注入口を先端部に備
えた分岐管を有し、分岐管の基部付近から混注口の近傍
まで立設され先端部側壁に連通孔を有する筒状中空体が
内腔に設けられた管状体のハウジングと、ゴム状弾性体
のスリットに穿刺され先端部側壁に側孔を有する鈍針を
備え、ハウジングの混注口側に着脱可能かつ摺動および
回動可能に接続される接続具とを備えてなり、接続具を
ハウジングに接続し接続具の鈍針の先端部をハウジング
の筒状中空体の先端部に嵌入させて、接続具を一方向に
回動させたときに、筒状中空体の連通孔と鈍針の側孔が
対向してハウジングの内腔と筒状中空体の内腔が連通さ
れ、接続具を他方向に回動させたときに、鈍針の側孔が
筒状中空体の先端部側壁により閉塞されるようにしたも
のである。
を、その中心軸をハウジングの中心軸に対して偏心して
設けたものである。
ジングの流出口部分をオスルアー状のオスコネクタ部に
形成するとともに、分岐管の注入口部分をメスルアー状
のメスコネクタ部に形成したものである。
をハウジングに対して直交するように設けるとともに、
ハウジングのほぼ中間部から流出口側を分岐管と反対方
向に折り曲げて形成したものである。
径がハウジングの混注口の外壁の外径とほぼ等しく、こ
の外壁部分が摺動かつ回動可能に嵌合される有蓋円筒状
のフード部と、フード部の天部内側のほぼ中心部に設け
られ、混注口の外壁がフード部内に嵌合されたときにゴ
ム状弾性体のスリットに穿刺される鈍針と、フード部の
天部外側のほぼ中心部に設けられ、鈍針の内腔に連通す
る内腔を有し、側注部品または混注部品が連結または結
合される連結部とにより構成し、フード部および混注口
の外壁に、の鈍針の先端部のハウジングの筒状中空体の
先端部への嵌入、および鈍針の先端部と筒状中空体の先
端部との間の間隙の形成を保持する保持手段を設けたも
のである。
ハウジングの混注口の外壁に設けられた突起部と、接続
具のフード部の胴部の先端側に設けられ突起部が係止さ
れる複数の係止孔からなる係合部とにより構成し、突起
部を係合部の係止孔のいずれか1つに係止させたときに
接続具の鈍針の先端部をハウジングの筒状中空体の先端
部に嵌入するとともに、突起部を係合部の係止孔の他の
いずれか1つに係止させたときに鈍針の先端部と筒状中
空体の先端部との間に間隙を形成するようにしたもので
ある。
段を、ハウジングの混注口の外壁に設けられた突起部
と、接続具のフード部の胴部の先端側に設けられ突起部
が嵌入される溝部、突起部が係止する係止孔および突起
部が係合する係合孔からなる係合部とにより構成し、突
起部を係合部の溝部に嵌入しその溝部に位置していると
きに接続具の鈍針の先端部とハウジングの筒状中空体の
先端部との間に間隙を形成し、突起部を係合部の係止孔
に係止させたときに鈍針の先端部と筒状中空体の先端部
との間に間隙を形成する状態を維持するとともに、突起
部を係合部の係合孔に係合させたときに鈍針の先端部を
筒状中空体の先端部に嵌入するようにしたものである。
手段を、ハウジングの混注口の外壁に設けられた外ねじ
と、接続具のフード部の内壁に設けられ外ねじが螺合さ
れる内ねじとにより構成し、内ねじを外ねじに深く螺合
させたときに接続具の鈍針の先端部をハウジングの筒状
中空体の先端部に当接または嵌入するとともに、内ねじ
を外ねじに浅く螺合させたときに鈍針の先端部と筒状中
空体の先端部との間に間隙を形成するようにしたもので
ある。
空体の先端部の内壁を、テーパー状または先端に向かっ
て内径が拡径されるように形成するとともに、鈍針の先
端部の外壁を、テーパー状または先端に向かって外径が
縮径されるように形成し、鈍針の先端部が筒状中空体の
先端部に密着嵌合するようにしたものである。
中空体の先端部の内壁に、弾性材料により構成され鈍針
の先端部の外壁が密着する環状のシール部材を設けたも
のである。
空体の先端部の内壁に環状の係止部を設けるとともに、
鈍針の先端部の外壁に弾性部材からなりこの鈍針の先端
部が筒状中空体の先端部に嵌入したときに係止部に当接
する環状のシール部材を設けたものである。
の下面を断面円弧状に形成したものである。
弾性体に抗菌性を付与したものである。
とゴム状弾性体の下面との間に形成される間隙の幅を、
1mm〜3mmの範囲内としたものである。
断面図およびそのA−A断面図である。図において、1
はY型の液体混注具の本体を構成し、例えばポリカーボ
ネートまたはTPX樹脂等の透明なプラスチック材料か
らなるハウジングで、両端部に混注口2と流出口3をそ
れぞれ有する管状体であり、かつその中間部に内腔5a
がハウジング1の内腔1aに連通し先端部に注入口4を
有する分岐管5が形成され、ハウジング1の内腔1a
に、分岐部5の基部付近より混注口2の近傍まで立設
し、先端部6aの内壁の内径が先端に向かって拡径さ
れ、内腔6bがハウジング1の内腔1aに連通された例
えばポリカーボネートまたはTPX樹脂等の透明なプラ
スチック材料からなる筒状中空体6が一体に設けられて
いる。
には、例えば天然ゴムまたはイソプロピレンゴム等の合
成ゴム材料からなりほぼ中心部にほぼ垂直に設けたスリ
ット7aを有するゴム状弾性体7を混注口2の上部にア
ンカー方式の構造で固定させ、外壁に後述する接続具の
フード部に設けられた係合部に係止する突起部8aを有
する有底円筒状の接続部8が一体に形成されており、ゴ
ム状弾性体7の下面7bつまり接液面は、繰り返し穿刺
耐久性を持たせ、後述する鈍針の挿入抵抗を低減し、輸
液等の液体の流れをスムーズにするために断面円弧状に
形成され、その下面7bと筒状中空体6の先端部6aと
の間には、注入口4から注入される輸液が筒状中空体6
の外壁を下方から上方に向かって沿うように流れた後、
筒状中空体6の内腔6bに流れ込むように間隙G1が設
けられている。なお、この間隙G1の幅は、その流入さ
れた輸液の種類によっても異なるが、狭すぎては鈍針挿
入時のゴム状弾性体7の変形の邪魔になり、広すぎては
輸液の流れのデッドスペースが形成されてしまうので、
1mm〜3mmの範囲内が好ましい。また、ゴム状弾性
体7は例えばその表面に抗菌剤が塗布されており、抗菌
性が付与されている。
aに連通する延長チューブ9が一体に結合され、注入口
4には分岐管5の内腔5aに連通する延長チューブ10
が一体に結合されており、主薬液(輸液)は、延長チュ
ーブ10を通って注入口4から分岐管5の内腔5aへ送
られるメインルートMにより、ハウジング1の内腔1
a、筒状中空体6の内腔6b、流出口3および延長チュ
ーブ9を通って患者の体内(血管など)へ投与される。
軟質のポリプロピレンなどの透明なプラスチック材料に
より構成されハウジング1の接続部8に接続される接続
具で、内径がハウジング1の接続部8の外径とほぼ等し
い有蓋円筒状に形成され、その円筒状の胴部12a内に
接続部8が摺動かつ回動可能に嵌合されるフード部12
と、フード部12の天部内側のほぼ中心部に設けられ、
フード部12内に接続部8が嵌合されたときにゴム状弾
性体7のスリット7aに穿刺されて先端部の外壁の外径
が先端に向かって縮径された鈍針13と、フード部12
の天部外側のほぼ中心部に設けられ、鈍針13の内腔1
3aに連通する内腔14aを有し、混注部品や側注部品
である例えば注射筒のルアーチップ(図示せず)が連結
されるメスルアー状に形成された連結部14とを備えて
いる。
には、ほぼT状の溝部15cを設け、その端部に第1お
よび第2の係止孔15a,15bを形成した係合部15
が設けられており、係合部15の溝部15cに接続部8
の突起部8aを嵌入して第1の係止孔15aに突起部8
aを係止したときは、鈍針13の先端部13bが筒状中
空体6の先端部6aに液密に嵌入する。また、第2の係
止孔15bに突起部8aを係止したときは、鈍針13の
先端部13bが筒状中空体6の先端部6aに嵌入せず、
鈍針13の先端部13bと筒状中空体6の先端部6aと
の間にメインルートMからの輸液と混合する間隙が形成
されるように構成されている。そして、高濃度少量薬液
等の側注液は、注射筒(図示せず)を通って鈍針13の
内腔13aから筒状中空体6の内腔6bへ送られる側注
ルートSにより、流出口3および延長チューブ9を通っ
て患者の体内へワンショット側注される。
おいて、主薬液の輸液を行う場合、まず、患者の血管に
留置した留置針の基部(図示せず)に延長チューブ9の
先端部を連結し、図1(d)の矢印Xに示すように、主
薬液を延長チューブ10からメインルートMである注入
口4へ送って、分岐管5の内腔5aからハウジング1の
内腔1aへ送る。そして、筒状中空体6の外壁を下方か
ら上方に向かって沿うように流れた後、筒状中空体6の
先端部6aとゴム状弾性体7の下面7bとの間の間隙G
1を通って筒状中空体6の内腔6bへ流れ、さらに流出
口3および延長チューブ9を通って患者の体内(血管)
に投与される。輸液中、ハウジング1の混注口2に設け
られた外部とを遮断するゴム状弾性体7によって、輸液
ラインへの細菌の侵入が防止される。
量薬液である側注液をワンショット側注する場合は、ま
ず、図2に示すように、ハウジング1の接続部8に接続
具11のフード部12を嵌合させつつ、ゴム状弾性体7
に鈍針13をスリット7aに沿って穿刺させ、接続部8
の突起部8aを係合部15の第1の係止孔15aに係止
して、図3に示すように、鈍針13の先端部13bを筒
状中空体6の先端部6aの内腔6bに液密に嵌入させ
る。この時、接続部8に接続具11のフード部12をた
だ嵌合させるだけでは、ゴム状弾性体7の弾性によって
鈍針13を接続具11側へ引き戻す作用が働いて、鈍針
13がゴム状弾性体7に穿刺されにくく、穿刺しても深
く穿刺されないことがあるので、接続具11は接続部8
にしっかりと嵌合させ、鈍針13の先端部13bを筒状
中空体6の先端部6aの内腔6bに液密に嵌入させる。
連結部14に注射筒16のルアーチップ16aを連結
し、図2(b)の矢印Zに示すように、注射筒16内の
側注液を、注射筒16のプランジャー(図示せず)を押
してルアーチップ16aから側注ルートSである鈍針1
3の内腔13aへ送り、筒状中空体6の内腔6bに流れ
た後、流出口3から延長チューブ9を通って患者の体内
(血管)にワンショット側注する。この時、鈍針13の
先端部13bが筒状中空体6の先端部6aの内腔6bに
液密に嵌入されているので、この鈍針13および円筒中
空体6によって、メインルートMであるハウジング1の
内腔1a等への流れが遮断され、分岐管5の内腔5a等
への逆流が防止されて、ハウジング1の内腔1aにデッ
ドスペースが形成されることなく、側注液はスムーズに
側注される。
を持続的に混注する場合は、まず、図4に示すように、
ハウジング1の接続部8に接続具11のフード部12を
嵌合させつつ、ゴム状弾性体7に鈍針13をスリット7
aに沿って穿刺させ、接続部8の突起部8aを係合部1
5の第2の係止孔15bに係止して、図5に示すよう
に、鈍針13の先端部13bを筒状中空体6の先端部6
aの内腔6bに嵌入させず、鈍針13の先端部13bと
筒状中空体6の先端部6aとの間に間隙G2を形成させ
る。ついで、図4に示すように、接続具11の連結部1
4に延長チューブ17の先端部17aを連結し、図4
(b)の矢印Zに示すように、延長チューブ17からの
他の薬液を、先端部17aから側注ルートSである鈍針
13の内腔13aへ送り、メインルートMからの主薬液
(矢印X)と間隙G2で混合させつつ円筒中空体6の内
腔6bに送って、流出口3から延長チューブ9を通って
患者の体内(血管)に持続的に混注する。この時、鈍針
13の先端部13bと筒状中空体6の先端部6aとの間
に形成された間隙G2はデッドスペースが生じない大き
さであるので、延長チューブ17からの他の薬液が間隙
G2で滞留せず、メインルートMからの主薬液と混合し
て混注される。
示すように、ワンショット側注で用いられる注射筒16
に代えて、持続的混注で用いられる延長チューブ17を
接続具11の連結部14に連結し、図2に示したワンシ
ョット側注の場合と同様に、鈍針13の先端部13bが
筒状中空体6の先端部6aの内腔6bに液密に嵌入する
ようにハウジング1の接続部8に接続具11のフード部
12をしっかりと嵌合させ、接続部8の突起部8aを係
合部15の第1の係止孔15aに係止させる。ついで、
図6(b)の矢印Zに示すように、延長チューブ17か
らの側注液を先端部17aから側注ルートSである鈍針
13の内腔13aへ送り、筒状中空体6の内腔6bに流
れた後、流出口3から延長チューブ9を通って患者の体
内(血管)に持続的に側注する。この時、延長チューブ
17からの側注液は、鈍針13および筒状中空体6によ
ってメインルートMであるハウジング1の内腔1a等へ
の流れが遮断され、分岐管5の内腔5a等への逆流が防
止される。また、デッドスペースが形成されないため、
側注液は滞留せずに確実に側注される。
したワンショット側注の場合と同様に、鈍針13の先端
部13bが筒状中空体6の先端部6aの内腔6bに液密
に嵌入するようにハウジング1の接続部8に接続具11
のフード部12をしっかりと嵌合させ、接続部8の突起
部8aを係合部15の第1の係止孔15aに係止させ
る。ついで、接続具11の連結部14に注射筒16のル
アーチップ16aを連結し、ハウジング1の上流、つま
り延長チューブ9および筒状中空体6の内腔6bを通っ
て鈍針13の内腔13aあたりまで血液を逆流させ、希
釈されていない血液を注射筒16で採取する。採取後、
別の注射筒16により輸液を流し、逆流させた血液を血
管内に戻す。この時、鈍針13および筒状中空体6によ
って、延長チューブ9からの血液のメインルートMであ
るハウジング1の内腔1a等への流れが遮断されて分岐
管5の内腔5a等への逆流が防止されるとともに、デッ
ドスペースも形成されないので、必要最小限の血液をハ
ウジング1側に逆流させれば採血が可能であり、採血終
了後も最小限の輸液でハウジング1の血液が洗い流せ
る。
内腔1aに筒状中空体6を一体に設けるとともに、ハウ
ジング1の接続部8に摺動かつ回動可能に嵌合され鈍針
13を有する接続具11を備え、この接続具11を接続
部8にしっかりと嵌合させた後、接続具11に設けた係
合部15の第1の係止孔15aに接続部8の突起部8a
を係止したときは、鈍針13の先端部13bが筒状中空
体6の先端部6aに液密に嵌入され、第1の係止孔15
bに突起部8aを係止したときは、鈍針13の先端部1
3bと筒状中空体6の先端部6aとの間にメインルート
Mからの輸液と混合する間隙G2が形成されるように構
成したので、ワンショット側注を行う場合、筒状中空体
6の先端部6aと、その先端部6aの内腔6bに液密に
嵌入された鈍針13の先端部13bとによって、側注液
がメインルートM側へ逆流したりデッドスペースが形成
されたりすることがなくなり、医療従事者より任意の速
度で側注液を患者の体内に確実に投与することができ、
患者が側注液に対して反応せず側注液を追加投与した際
にデッドスペースで滞留している側注液とともにたくさ
んの側注液が患者の血管内に入るおそれもない。また、
採血の場合もデッドスペースが形成されないために必要
最小限の血液を逆流させれば採取が可能であり、採取後
も最小限の輸液でハウジング1等を洗い流すことができ
る。これにより、頻回に血液採取を行う必要がある動脈
ラインにおいて非常に便利である。また、気泡の除去ま
たはエアー抜き等においても同様の効果を奏する。
13の先端部13bと筒状中空体6の先端部6aとの間
に形成された間隙G2で主薬液と他の薬液が混合される
が、この間隙G2の大きさはデッドースペースが形成さ
れない大きさであるので、他の薬液は間隙G2で滞留せ
ず、患者の体内に確実に投与することができる。また、
持続的な側注または混注の場合、ハウジング1へ側注液
等を送る延長チューブ17の固定が問題となるが、延長
チューブ17が連結される接続具11はハウジング1の
接続部8に容易に接続でき、かつ接続部8の突起部8a
と接続具11の係合部15によって確実に係止されてそ
の状態を維持することができるので、長期間の側注また
は混注における固定性の高い接続具11が得られ、取り
扱いの容易な液体混注具を得ることができる。
刺される針を鈍針13とし、この鈍針13は接続具11
のフード部12によって囲われるように接続具11に設
けられているので、従来のように医療従事者自らの手指
を鋭利な注入針によって刺すこともなくなり、使い勝手
の良い接続具11を得ることができる。さらに、ゴム状
弾性体7は抗菌性を有するので、輸液ラインへの細菌の
侵入を確実に防止することができる。
ット側注で用いられる注射筒16や持続的混注で用いら
れる延長チューブ17などを連結させる連結部14を有
し、側注および混注など複数種の作業に対応できる接続
具11を例示して説明したが、これに限定するものでは
なく、例えば持続的側注または持続的混注を行う場合、
図7に示すように、連結部14に代えて延長チューブ1
7が結合された結合部18を設けた接続具11Aをハウ
ジング1の接続部8に接続して用いるようにしてもよ
く、ワンショット側注を行う場合は、長期間の固定を必
要としないため、図8に示すように、フード部12を省
略して鈍針13および結合部14を有する接続具11B
をハウジング1のゴム状弾性体7に接続して用いるよう
にしてもよい。これらの場合もほぼ同様の効果を奏す
る。また、図7に示した接続具11Aにおいて、ハウジ
ング1の接続部8の突起部8aが係止する係合部15A
を、ほぼL状の溝部15cを設け、その一端に第1の係
止孔15aを形成し、ほぼ中央部に第2の係止孔15b
を形成したものとしたが、これに限定するものではなく
適宜変更することができるとともに、これも係合部15
とほぼ同じ作用および効果を奏する。
2に係る接続具の外観図である。この実施の形態2は、
実施の形態1に係る接続具11において、ハウジング1
の接続部8の突起部8aが係止する係合部15に代え
て、ほぼL状の溝部30cを設け、その一端に係止孔3
0aを形成し、ほぼ中間部の角部に係合孔30bを形成
して、溝部30cに接続部8の突起部8aが嵌入してい
るときは、鈍針13の先端部13bと筒状中空体6の先
端部6aとの間にメインルートMからの輸液と混合する
間隙G2が形成されて混注優先状態となり、係止孔30
aに突起部8aを係止したときは、鈍針13の先端部1
3bと筒状中空体6の先端部6aとの間に間隙G2が形
成される混注優先状態が維持(ロック状態)され、ま
た、係合孔30bに突起部8aを係合したときは、鈍針
13の先端部13bが筒状中空体6の先端部6aの内腔
6bに液密に嵌入され側注優先状態となる係合部30を
設けたものである。なお、実施の形態2では実施の形態
1で説明したY型の液体混注具のハウジング1を備えて
いる。
いても、実施の形態1で説明した場合と同様に、主薬液
の輸液中において、他の薬液を持続的に混注する場合、
まず、ハウジング1の接続部8に接続具11のフード部
12を嵌合させつつ、ゴム状弾性体7に鈍針13をスリ
ット7aに沿って穿刺させ、接続部8の突起部8aを係
合部30の係止孔30aに係止して、鈍針13の先端部
13bと筒状中空体6の先端部6aとの間に間隙G2を
形成させる。この時、ゴム状弾性体7の弾性によって鈍
針13を接続具11側へ引き戻す作用が働き、鈍針13
が穿刺されにくく、穿刺しても深く穿刺されないことが
あるので、接続具11を接続部8に接続する際、接続部
8の突起部8aを溝部30cに嵌入させた後、係合孔3
0bに係合するまで接続具11を摺動し、鈍針13の先
端部13bを筒状中空体6の先端部6aの内腔6bに一
旦嵌入させる。嵌入後、接続具11を回動して突起部8
aを係止孔30aに係止し、混注優先状態が維持される
ようにする。
ューブ17の先端部17aを連結し、延長チューブ17
からの他の薬液を、メインルートMからの主薬液ととも
に間隙G2で混合させながら患者の体内(血管)に持続
的に混注する。
ンショット側注する場合は、接続具11を摺動および回
動して接続部8の突起部8aを係合孔30bに係合し、
鈍針13の先端部13bを筒状中空体6の先端部6aの
内腔6bに液密に嵌入させて側注優先状態にする。この
時、例えば医療従事者が手を緩めて突起部8aの係合孔
30bへの係合を解除してしまうと、ゴム状弾性体7の
弾性によって鈍針13を接続具11側へ引き戻す作用が
働き、鈍針13の先端部13bが筒状中空体6の先端部
6aから抜けてその先端部13bと筒状中空体6の先端
部6との間に間隙G2が形成されてしまうため、突起部
8aを係合孔30bにしっかりと係合させる。
16のルアーチップ16aを連結し、注射筒16内の側
注液を患者の体内(血管)にワンショット側注する。側
注後、突起部8aの係合孔30bへの係合を解除しつつ
接続具11を回動および摺動し、突起部8aを係止孔3
0aに係止して鈍針13の先端部13bと筒状中空体6
の先端部6との間に間隙G2を形成させ、再び混注優先
状態にする。
30cに嵌入されているときは、鈍針13の先端部13
bと筒状中空体6の先端部6aとの間に間隙G2が形成
されて混注優先状態となり、係止孔30aに突起部8a
を係止したときは、その混注優先状態が維持され、係合
孔30bに突起部8aを係合したときは、鈍針13の先
端部13bが筒状中空体6の先端部6aの内腔6bに液
密に嵌入されて側注優先状態となる係合部30を接続具
11に設けたことにより、通常は突起部8aを係止孔3
0aに係止して混注優先状態とし、側注を行う場合に突
起部8aを係合孔30bに係合して意識的に側注優先状
態にすることができ、例えば希釈させながら混注を行い
たい場合において、誤って側注優先状態にしたり、また
気付かずに側注優先状態のまま混注を行ってしまうこと
もなくなり、使い勝手の良い接続具11を得ることがで
きる。
は係合部30の溝部30cをほぼL状とした場合を示し
たが、これに限定するものではなく、例えば、図10に
示すように、係合部30Aの溝部30cをほぼ逆ト字状
に形成してもよい。この場合、上端部に係合孔30bが
形成され、ほぼ中間部に分岐した溝の端部に係止孔30
aが形成されており、接続部8の突起部8aが係合孔3
0bに到達するまでの距離が長くなるように構成したの
で、実施の形態2とほぼ同じ作用および効果が得られる
とともに、接続具11の接続部8への嵌合時において、
鈍針13はゴム状弾性体7に確実に穿刺され、ゴム状弾
性体7の弾性による穿刺不足や鈍針13の抜けなどを防
止することができる。
態3の外観図およびその断面図である。この実施の形態
3は、実施の形態1に係るY型の液体混注具のハウジン
グ1において、延長チューブ9が結合される流出口3部
分をオスルアー状のオスコネクタ部19に形成するとと
もに、延長チューブ10が結合される分岐管5の注入口
4部分をメスルアー状のメスコネクタ部20に形成し、
延長チューブ9,10はもちろんのこと、メスコネクタ
部20に注射筒16のルアーチップ16aあるいは同形
状の他の液体混注具のオスコネクタ部19などを連結し
て、一本の輸液ラインに複数の混注ラインが接続される
ようにしたものである。なお、実施の形態3では実施の
形態1で説明した接続具11を備えている。
態1とほぼ同じ作用および効果が得られ、例えばICU
(集中治療室)などで治療を受けている重症患者の管理
において、一本の輸液ラインに複数の混注ラインを接続
する必要性が生じた場合、流出口3部分と注入口4部分
をオスコネクタ部19とオスコネクタ部20にそれぞれ
形成したことにより、医療従事者が患者の病状に応じて
実施の形態2に係るY型の液体混注具を任意に複数連結
させて用いることができ、治療を円滑に行うことができ
る汎用性の高い液体混注具を得ることができる。
態4の外観図およびその断面図で、この実施の形態4
は、実施の形態3に係るY型の液体混注具のハウジング
1において、分岐管5をハウジング1に対して直交する
ように設けるとともに、ハウジング1のほぼ中間部から
流出口3側を分岐管5とは反対方向でハウジング1に対
してほぼ直角になるように折り曲げ、全体の形状をほぼ
逆T字状に構成したものである。なお、実施の形態4で
は実施の形態1で説明した接続具11を備えている。
態1とほぼ同じ作用および効果が得られ、実施の形態3
で説明した場合と同様に、一本の輸液ラインに複数の混
注ラインの接続が必要なときに輸液ライン(メインルー
トM)を直線的に構成することができ、これにより、複
数の混注ラインの整理がしやすく、薬液の誤った投与な
どを防止することができ、汎用性の高い液体混注具を得
ることができる。
をハウジング1に対して直交させ、ハウジング1の中間
部から流出口3側を分岐管5とは反対方向でハウジング
1に対してほぼ直角になるように折り曲げた全体の形状
がほぼ逆T字状の液体混注具とした場合を示したが、図
13に示すように、流出口3側と分岐管5がほぼ一直線
状になるように構成してもよい。また、図13に示した
ハウジング1において、接続部8を混注口2の外周部と
一体に形成し、ゴム状弾性体7の外周面に鈍針13の挿
入によるゴム状弾性体7の変形に対応する凹部7cが設
けられている。このように構成したことによりほぼ同様
の効果を奏する。
態5の外観図、断面図およびそのB−B断面図である。
この実施の形態5は、実施の形態1に係るY型の液体混
注具のハウジング1において、分岐管5を、ハウジング
1の中心軸と分岐管5の中心軸とを偏心して設けるとと
もに、筒状中空体6の先端部6aとゴム状弾性体7の下
面7bとの間に形成された間隙G3の幅を、実施の形態
1の筒状中空体6の先端部6aとゴム状弾性体7の下面
7bとの間に形成された間隙G1の幅よりも大きく形成
したものである。なお、実施の形態5では実施の形態1
で説明した接続具11を備えている。
態1とほぼ同じ作用および効果が得られ、偏心して設け
た分岐管5により、延長チューブ10から分岐管5の内
腔5aを通ってハウジング1の内腔1aに送られた主薬
液が、図14(b),(c)の矢印Xに示すように、筒
状中空体6の外壁を渦を巻きながら下方から上方に向か
って沿うように流れ、筒状中空体6の内腔6bに送られ
る。この渦巻き流により、間隙G3の幅を大きく形成し
ても主薬液はデッドスペースを形成することなく筒状中
空体6の内腔6bに確実に送られ、ハウジング1を最初
に輸液で満たす際のエアー抜きを容易するとともに、例
えば図8に示した接続具11Bなど、筒状中空体6の先
端部6aとゴム状弾性体7の下面7bとの間の幅が大き
い間隙G3を必要とする場合において有効な液体混注具
を得ることができる。
態6の断面で示した作用説明図およびそれに係る接続具
の外観図である。この実施の形態6は、実施の形態1に
係るY型の液体混注具のハウジング1において、その筒
状中空体6の先端部側壁にハウジング1の内腔1aに連
通する連通孔6cを設けるとともに、接続具11におい
て、その鈍針13の先端部側壁に側孔13cを設け、ハ
ウジング1の接続部8に接続具11を嵌合し、鈍針13
の先端部13bが筒状中空体6の先端部6aの内腔6b
に嵌入したときに、接続具11を回動させることによっ
て、側孔13cを連通孔6cに対向させて内腔1aに対
して開放し、または、筒状中空体6の先端部側壁によっ
て閉塞するように構成したものである。なお、この実施
の形態6では、接続具11に設けられハウジング1の接
続部8の突起部8aが係止する係合部15Bを、図15
(b)に示すように、ほぼT状の溝部15cを設け、そ
の一方の端部に突起部8aが係止したときに側孔13c
が開放される第1の係止孔15aを形成し、他方の端部
に突起部8aが係止したときに側孔13cが閉塞される
第2の係止孔15bを形成したものであり、実施の形態
1に係る係合部15とほぼ同じ効果を奏する。
いても、実施の形態1で説明した場合と同様に、主薬液
の輸液中において側注液をワンショット側注する場合、
まず、ハウジング1の接続部8に接続具11のフード部
12をしっかり嵌合させつつ、ゴム状弾性体7に鈍針1
3をスリット7aに沿って穿刺させ、接続部8の突起部
8aを係合部15に嵌入して、鈍針13の先端部13b
を筒状中空体6の先端部6aの内腔6bに液密に嵌入さ
せる。ついで、接続具11を回動して突起部8aを第2
の係止孔15bに係止させ、鈍針13の側孔13cを筒
状中空体6の先端部側壁によって閉塞した後、接続具1
1の連結部14に注射筒16のルアーチップ16aを連
結し、注射筒16内の側注液を患者の体内(血管)にワ
ンショット側注する。
具を用いて持続的混注を行う場合は、図15(a)に示
すように、接続具11を回動して接続部8の突起部8a
を第1の係止孔15aに係止させ、鈍針13の側孔13
cを連通孔6cに対向させて内腔1aに対して開放し、
接続具11の連結部14に延長チューブ17の先端部1
7aを連結して、延長チューブ17からの他の薬液を患
者の体内(血管)に持続的に混注する。この時、メイン
ルートMからの主薬液は、図15(a)の矢印Xに示す
ように、ハウジング1の内腔1aから筒状中空体6の連
通孔6cおよび鈍針13の側孔13cを通って筒状中空
体6の内腔6bに送られ、鈍針13の内腔13aからの
他の薬液(矢印Z)と混合して混注される。
連通孔6cを設けるとともに、鈍針13の先端部側壁に
側孔13cを設け、接続具11の回動により側孔13c
を開放または閉塞させるように構成したので、ワンショ
ット側注などの側注優先輸液投与や持続的混注などの薬
液混合投与など、それぞれの投与における注入ルートの
切り換えを容易に行え接続具11を得ることができ、作
業が簡単で使い勝手の良い液体混注具を得ることができ
る。
態7の外観図およびその作用説明図である。この実施の
形態7は、実施の形態1に係るY型の液体混注具のハウ
ジング1において、接続部8を混注口2の外周部と一体
に形成し、混注口2の上部に接続部8によりアンカー方
式の構造で固定され下面7bが断面円弧状のゴム状弾性
体7に代えて、ほぼ中心部にほぼ垂直なスリット21a
を有し、下面21bが平坦に形成された断面ほぼ長方形
状のゴム状弾性体21を、混注口2の上部にハウジング
1の上端部に嵌着されるキャップ状の押え部材22で超
音波溶着法によって取り付け、接続部8の外壁に接続具
11のフード部12の嵌合時のガイドとなる複数のリブ
23を設けたものである。なお、リブ23の1つに接続
具11の係合部15に係止する突起部8aが設けられて
いる。また、筒状中空体6の先端部6aの内壁および鈍
針13の先端部13bの外壁は、図17に示すように、
テーパー状に形成されており、鈍針13の先端部13b
が筒状中空体6の先端部6aの内腔6bに嵌入するとき
に、互いをガイドするとともに、テーパー状の楔作用に
よって液密に密着嵌合されるようになっている。
態1とほぼ同じ作用および効果が得られ、特に鈍針13
の先端部13bが筒状中空体6の先端部6aの内腔6b
に嵌入するときに、テーパー状に形成された両者13,
6の楔作用によって、容易にかつ液密に密着嵌合するこ
とができ、これにより、側注液のハウジング1の内腔1
a等への流れが遮断され分岐管5の内腔5a等への逆流
が防止でき、側注液を患者の体内に確実に投与すること
ができる。
態8の一部を断面で示した外観図およびその作用説明図
である。この実施の形態8は、実施の形態7のゴム状弾
性体21に代えて、ほぼ中心部にほぼ垂直なスリット2
4aを有し、圧縮成形によりあらかじめ複雑な形状に形
成され下面24bが断面円弧状のゴム状弾性体24を、
混注口2の上部にハウジング1の上端部に嵌着されるキ
ャップ状の押え部材22で超音波溶着法によって取り付
けるとともに、接続部8の突起部8aおよびリブ23を
省略し、接続部8の外壁に接続具11のフード部12の
嵌合時のガイドと固定を兼ねた二条の外ねじ25を設
け、接続具11の係合部15を省略し、フード部12の
内壁に外ねじ25が螺合される二条の内ねじ26を設け
たものである。なお、この実施の形態8では筒状中空体
6の先端部6aの内壁および鈍針13の先端部13bの
外壁はテーパー状に形成されておらず、実施の形態1に
係る筒状中空体6の先端部6aおよび鈍針13の先端部
13bとほぼ同じように嵌入しやすい構造となってお
り、接続具11を接続部8に深く螺合させたときに、鈍
針13の先端部13bが筒状中空体6の先端部6aに当
接または嵌入し、浅く螺合させたときに、鈍針13の先
端部13bと筒状中空体6の先端部6aとの間に間隙G
2が形成されるように構成されている。
態7とほぼ同じ作用および効果が得られ、接続具11の
ハウジング1への接続はハウジング1の外ねじ25に接
続具の内ねじ26を螺合させるだけで簡単に行うことが
できるとともに、この螺合程度を調整することによっ
て、鈍針13の先端部13bと筒状中空体6の先端部6
aとの間に形成される間隙G2の幅を任意に変えること
ができるので、例えば持続的混注における主薬液と他の
薬液との混合程度を適宜変更することができる。
態9の要部の拡大断面図である。この実施の形態9は、
実施の形態1に係るY型の液体混注具のハウジング1に
設けられた筒状中空体6において、その先端部6aの内
壁に、例えば筒状中空体6または鈍針13を構成する材
料より軟質な材料、あるいはゴムなどの弾性材料により
構成されたOリング27を設けたものである。
態1とほぼ同じ作用および効果が得られ、例えばワンシ
ョット側注を行うために鈍針13の先端部13bを筒状
中空体6の先端部6aの内腔6bに嵌入したときに、O
リング27と鈍針13の先端部13bの外壁が密着し、
筒状中空体6と鈍針13の液密シール性を向上させるこ
とができる。また、一般に液体混注具等は、感染予防や
輸液ラインに含まれるフィルターの目詰まりなどの理由
から2週間程度で新しいものと交換するので、鈍針13
の先端部13bの筒状中空体6の内腔6bへの繰り返し
嵌入による耐久性は問題にならないが、在宅医療の発展
に伴い長期間にわたって液体混注具等を使い続ける場合
がある。このような場合は、繰り返し嵌入による耐久性
が必要であり、筒状中空体6の先端部6aの内壁にOリ
ング27を設けることにより、この耐久性を維持するこ
とができる。
6の先端部6aの内壁に、嵌入された鈍針13の先端部
13bの外壁を密着させるためのOリング27を設けた
場合を示したが、実施の形態7で説明したように、筒状
中空体6の先端部6aの内壁および鈍針13の先端部1
3bの外壁をテーパー状に形成した場合は、図20に示
すように、鈍針13の先端部13bを筒状中空体6の先
端部6aの内腔6bに嵌入したときにその鈍針13の先
端が接触する筒状中空体6の先端部6aの内壁部分にO
リング27を設けてもよく、また、図21に示すよう
に、鈍針13の先端部13bの外壁にゴムなどの弾性材
料で構成された環状部材28を設けるとともに、筒状中
空体6の先端部6aの内壁に鈍針13の先端部13bを
筒状中空体6の先端部6aの内腔6bに嵌入したときに
鈍針13の先端部13bの外壁に設けた環状部材28に
当接する環状係止部29を設けてもよい。これらの場合
も同様の効果を奏する。
は、ほぼ中心部にほぼ垂直に形成されたスリットを有す
るゴム状弾性体が取り付けられた混注口を一端に有し、
先端部に延長チューブが結合された流出口を他端に備
え、ほぼ中間部で分岐されて延長チューブが結合された
注入口を先端部に備えた分岐管を有し、分岐管の基部付
近から混注口の近傍まで立設された筒状中空体が内腔に
設けられた管状体のハウジングと、ゴム状弾性体のスリ
ットに穿刺される鈍針を有し、ハウジングの混注口側に
着脱可能かつ摺動および回動可能に接続される接続具と
を備えてなり、接続具をハウジングに深く接続させたと
きに、接続具の鈍針の先端部がハウジングの筒状中空体
の先端部に嵌入され、接続具を浅く接続させたときに、
鈍針の先端部と筒状中空体の先端部との間に間隙が形成
されるようにしたので、側注の場合、筒状中空体の先端
部と、その先端部に嵌入された鈍針の先端部とによっ
て、鈍針からの側注液が分岐管側へ逆流せずデッドスペ
ースを形成することなく患者の体内に確実に投与するこ
とができる。また、採血の場合もデッドスペースが形成
されないために必要最小限の血液を逆流させれば採取が
可能であり、採取後も最小限の輸液で洗い流すことがで
きため、頻回に血液採取を必要する動脈ラインにおいて
非常に便利である。さらに、気泡の除去またはエアー抜
き等においても簡単に行うことができる。
く接続させたときに形成される鈍針の先端部と筒状中空
体の先端部との間の間隙で主薬液と他の薬液が混合され
るが、この間隙の大きさはデッドースペースが形成され
ない大きさであるので、主薬液や他の薬液は間隙で滞留
せず、患者の体内に確実に投与することができる。
こさずデッドスペースの形成されない液体混注具を得る
ことができる。
ほぼ垂直に形成されたスリットを有するゴム状弾性体が
取り付けられた混注口を一端に有し、先端部に延長チュ
ーブが結合された流出口を他端に備え、ほぼ中間部で分
岐され、延長チューブが結合された注入口を先端部に備
えた分岐管を有し、分岐管の基部付近から混注口の近傍
まで立設され先端部側壁に連通孔を有する筒状中空体が
内腔に設けられた管状体のハウジングと、ゴム状弾性体
のスリットに穿刺され先端部側壁に側孔を有する鈍針を
備え、ハウジングの混注口側に着脱可能かつ摺動および
回動可能に接続される接続具とを備えてなり、接続具を
ハウジングに接続し接続具の鈍針の先端部をハウジング
の筒状中空体の先端部に嵌入させて、接続具を一方向に
回動させたときに、筒状中空体の連通孔と鈍針の側孔が
対向してハウジングの内腔と筒状中空体の内腔が連通さ
れ、接続具を他方向に回動させたときに、鈍針の側孔が
筒状中空体の先端部側壁により閉塞されるようにしたの
で、ワンショット側注などの側注優先輸液投与や持続的
混注などの薬液混合投与など、それぞれの投与における
注入ルートの切り換えを容易に行える接続具を得ること
ができ、作業が簡単で使い勝手の良い液体混注具を得る
ことができる。
を、その中心軸をハウジングの中心軸に対して偏心して
設けたので、分岐管を通ってハウジングの内腔に送られ
た薬液は筒状中空体の外壁を渦を巻きながら下方から上
方に向かって沿うように流れ、この渦巻き流により、筒
状中空体の先端部とゴム状弾性体の下面との間に形成さ
れる間隙の幅が大きくてもデッドスペースが形成されな
いハウジングを構成することができ、エアー抜きを容易
するとともに、幅の大きい間隙を必要とする接続具を用
いる場合に有効な液体混注具を得ることができる。
ジングの流出口部分をオスルアー状のオスコネクタ部に
形成するとともに、分岐管の注入口部分をメスルアー状
のメスコネクタ部に形成したので、複数の液体混注具を
それぞれ連結させることができ、特に一本の輸液ライン
に複数の混注ラインを接続する必要がある場合に有効で
あり、汎用性の高い液体混注具を得ることができる。
をハウジングに対して直交するように設けるとともに、
ハウジングのほぼ中間部から流出口側を分岐管と反対方
向に折り曲げて形成したので、複数の液体混注具をそれ
ぞれ直線的に連結させることができ、特に一本の輸液ラ
インに複数の混注ラインの接続が必要なときに輸液ライ
ンを直線的に構成することができて、複数の混注ライン
の整理がしやすく、薬液の誤った投与などを防止するこ
とができる汎用性の高い液体混注具を得ることができ
る。
径がハウジングの混注口の外壁の外径とほぼ等しく、こ
の外壁部分が摺動かつ回動可能に嵌合される有蓋円筒状
のフード部と、フード部の天部内側のほぼ中心部に設け
られ、混注口の外壁がフード部内に嵌合されたときにゴ
ム状弾性体のスリットに穿刺される鈍針と、フード部の
天部外側のほぼ中心部に設けられ、鈍針の内腔に連通す
る内腔を有し、側注部品または混注部品が連結または結
合される連結部とにより構成し、フード部および混注口
の外壁に、の鈍針の先端部のハウジングの筒状中空体の
先端部への嵌入、および鈍針の先端部と筒状中空体の先
端部との間の間隙の形成を保持する保持手段を設けたの
で、側注部品または混注部品が連結または結合される接
続具のハウジングへの接続を容易にするとともに、ハウ
ジングの混注口の外壁および接続具に設けた保持手段に
よって両者の接続状態を保持することができ、長期間の
側注または混注における接続具のハウジングに対する固
定性を高め、簡単な構造で取り扱いが便利な安価な液体
混注具を得ることができる。また、ハウジングのゴム状
弾性体に穿刺される針を鈍針とし、この鈍針は接続具の
フード部によって囲われるように設けられているので、
従来のように医療従事者自らの手指を鋭利な注入針によ
って刺すこともなくなり、使い勝手の良い接続具を得る
ことができる。
ハウジングの混注口の外壁に設けられた突起部と、接続
具のフード部の胴部の先端側に設けられ突起部が係止さ
れる複数の係止孔からなる係合部とにより構成し、突起
部を係合部の係止孔のいずれか1つに係止させたときに
接続具の鈍針の先端部をハウジングの筒状中空体の先端
部に嵌入するとともに、突起部を係合部の係止孔の他の
いずれか1つに係止させたときに鈍針の先端部と筒状中
空体の先端部との間に間隙を形成するようにしたので、
ハウジングの突起部および接続具の係合部により、両者
を簡単に接続できるとともに、その接続状態を維持する
ことができ、ハウジングに長期間固定することができる
接続具を有する液体混注具を得ることができる。
段を、ハウジングの混注口の外壁に設けられた突起部
と、接続具のフード部の胴部の先端側に設けられ突起部
が嵌入される溝部、突起部が係止する係止孔および突起
部が係合する係合孔からなる係合部とにより構成し、突
起部を係合部の溝部に嵌入しその溝部に位置していると
きに接続具の鈍針の先端部とハウジングの筒状中空体の
先端部との間に間隙を形成し、突起部を係合部の係止孔
に係止させたときに鈍針の先端部と筒状中空体の先端部
との間に間隙を形成する状態を維持するとともに、突起
部を係合部の係合孔に係合させたときに鈍針の先端部を
筒状中空体の先端部に嵌入するようにしたので、突起部
が係合部の溝部に位置しているときは混注優先状態とな
り、通常は突起部を係合部の係止孔に係止して混注優先
状態とし、側注を行う場合に突起部を係合孔に係合して
意識的に側注優先状態にすることができ、混注を行いた
い場合に誤って側注優先状態にしたり、また気付かずに
側注優先状態のまま混注を行ってしまうこともなくな
り、使い勝手の良い接続具を有する液体混注具を得るこ
とができる。
手段を、ハウジングの混注口の外壁に設けられた外ねじ
と、接続具のフード部の内壁に設けられ外ねじが螺合さ
れる内ねじとにより構成し、内ねじを外ねじに深く螺合
させたときに接続具の鈍針の先端部をハウジングの筒状
中空体の先端部に当接または嵌入するとともに、内ねじ
を外ねじに浅く螺合させたときに鈍針の先端部と筒状中
空体の先端部との間に間隙を形成するようにしたので、
ハウジングの外ねじおよび接続具の内ねじにより、両者
を簡単に接続しその接続状態を維持することができると
ともに、外ねじおよび内ねじの螺合程度を調整すること
によって、鈍針の先端部と筒状中空体の先端部との間に
形成される間隙の幅を任意に変えることができ、主薬液
と他の薬液との混合程度を適宜変更することができる使
い勝手の良い液体混注具を得ることができる。
空体の先端部の内壁を、テーパー状または先端に向かっ
て内径が拡径されるように形成するとともに、鈍針の先
端部の外壁を、テーパー状または先端に向かって外径が
縮径されるように形成し、鈍針の先端部が筒状中空体の
先端部に密着嵌合するようにしたので、鈍針の先端部の
筒状中空体の先端部への嵌入において、互いをガイドし
て容易にかつ確実に嵌入されるとともに、特にテーパー
状に形成した場合はその楔作用によって液密に密着嵌合
され、側注液のハウジングの内腔への流れが遮断され分
岐管側への逆流を防止でき、側注液を患者の体内に確実
に投与することができる。
中空体の先端部の内壁に、弾性材料により構成され鈍針
の先端部の外壁が密着する環状のシール部材を設けたの
で、シール部材によって、鈍針の先端部と筒状中空体の
先端部との液密シール性を向上させることができるとと
もに、鈍針の先端部の筒状中空体の先端部への繰り返し
嵌入に対する耐久性を維持することができる。
空体の先端部の内壁に環状の係止部を設けるとともに、
鈍針の先端部の外壁に弾性材料からなりこの鈍針の先端
部が筒状中空体の先端部に嵌入したときに係止部に当接
する環状のシール部材を設けたので、鈍針の先端部と筒
状中空体の先端部との液密シール性をより向上させるこ
とができる。
の下面を断面円弧状に形成したので、ゴム状弾性体に対
する鈍針の繰り返し穿刺耐久性を保持し、鈍針の挿入抵
抗を低減することができるとともに、薬液の流れを円滑
にすることができる。
弾性体に抗菌性を付与したので、輸液ラインへの細菌の
侵入を確実に防止することができる。
とゴム状弾性体の下面との間に形成される間隙の幅を、
1mm〜3mmの範囲内としたので、鈍針挿入時のゴム
状弾性体の変形の邪魔にならず、デッドスペースが形成
されない液体混注具を得ることができる。
そのA−A断面図である。
る。
である。
外観図およびその断面図である。
例の外観図およびその断面図である。
ある。
の外観図である。
面図である。
面図である。
形例の外観図およびその断面図である。
びそのB−B断面図である。
明図およびそれに係る接続具の外観図である。
用説明図である。
外観図およびその作用説明図である。
ある。
断面図である。
拡大断面図である。
よびその作用説明図である。
ある。
Claims (15)
- 【請求項1】 ほぼ中心部にほぼ垂直に形成されたスリ
ットを有するゴム状弾性体が取り付けられた混注口を一
端に有し、先端部に延長チューブが結合された流出口を
他端に備え、ほぼ中間部で分岐されて延長チューブが結
合された注入口を先端部に備えた分岐管を有し、該分岐
管の基部付近から前記混注口の近傍まで立設された筒状
中空体が内腔に設けられた管状体のハウジングと、前記
ゴム状弾性体のスリットに穿刺される鈍針を有し、前記
ハウジングの混注口側に着脱可能かつ摺動および回動可
能に接続される接続具とを備えてなり、 該接続具を前記ハウジングに深く接続させたときに、前
記接続具の鈍針の先端部が前記ハウジングの筒状中空体
の先端部に嵌入され、前記接続具を浅く接続させたとき
に、前記鈍針の先端部と前記筒状中空体の先端部との間
に間隙が形成されるようにしたことを特徴とする液体混
注具。 - 【請求項2】 ほぼ中心部にほぼ垂直に形成されたスリ
ットを有するゴム状弾性体が取り付けられた混注口を一
端に有し、先端部に延長チューブが結合された流出口を
他端に備え、ほぼ中間部で分岐されて延長チューブが結
合された注入口を先端部に備えた分岐管を有し、該分岐
管の基部付近から前記混注口の近傍まで立設され先端部
側壁に連通孔を有する筒状中空体が内腔に設けられた管
状体のハウジングと、前記ゴム状弾性体のスリットに穿
刺され先端部側壁に側孔を有する鈍針を備え、前記ハウ
ジングの混注口側に着脱可能かつ摺動および回動可能に
接続される接続具とを備えてなり、 該接続具を前記ハウジングに接続し前記接続具の鈍針の
先端部を前記ハウジングの筒状中空体の先端部に嵌入さ
せて、前記接続具を一方向に回動させたときに、前記筒
状中空体の連通孔と前記鈍針の側孔が対向して前記ハウ
ジングの内腔と前記筒状中空体の内腔が連通され、前記
接続具を他方向に回動させたときに、前記鈍針の側孔が
前記筒状中空体の先端部側壁により閉塞されるようにし
たことを特徴とする液体混注具。 - 【請求項3】 分岐管を、その中心軸を前記ハウジング
の中心軸に対して偏心して設けたことを特徴とする請求
項1または2記載の液体混注具。 - 【請求項4】 ハウジングの流出口部分をオスルアー状
のオスコネクタ部に形成するとともに、前記分岐管の注
入口部分をメスルアー状のメスコネクタ部に形成したこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の液体混
注具。 - 【請求項5】 分岐管を前記ハウジングに対して直交す
るように設けるとともに、前記ハウジングのほぼ中間部
から前記流出口側を前記分岐管と反対方向に折り曲げて
形成したことを特徴とする請求項4記載の液体混注具。 - 【請求項6】 接続具を、内径が前記ハウジングの混注
口の外壁の外径とほぼ等しく、該外壁部分が摺動かつ回
動可能に嵌合される有蓋円筒状のフード部と、該フード
部の天部内側のほぼ中心部に設けられ、前記混注口の外
壁が前記フード部内に嵌合されたときに前記ゴム状弾性
体のスリットに穿刺される鈍針と、前記フード部の天部
外側のほぼ中心部に設けられ、前記鈍針の内腔に連通す
る内腔を有し、側注部品または混注部品が連結または結
合される連結部とにより構成し、前記フード部および前
記混注口の外壁に、前記の鈍針の先端部の前記ハウジン
グの筒状中空体の先端部への嵌入、および前記鈍針の先
端部と前記筒状中空体の先端部との間の間隙の形成を保
持する保持手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至
5のいずれか記載の液体混注具。 - 【請求項7】 保持手段を、前記ハウジングの混注口の
外壁に設けられた突起部と、前記接続具のフード部の胴
部の先端側に設けられ前記突起部が係止する複数の係止
孔からなる係合部とにより構成し、前記突起部を前記係
合部の係止孔のいずれか1つに係止させたときに前記接
続具の鈍針の先端部を前記ハウジングの筒状中空体の先
端部に嵌入するとともに、前記突起部を前記係合部の係
止孔の他のいずれか1つに係止させたときに前記鈍針の
先端部と前記筒状中空体の先端部との間に間隙を形成す
るようにしたことを特徴とする請求項6記載の液体混注
具。 - 【請求項8】 保持手段を、前記ハウジングの混注口の
外壁に設けられた突起部と、前記接続具のフード部の胴
部の先端側に設けられ前記突起部が嵌入される溝部、前
記突起部が係止する係止孔および前記突起部が係合する
係合孔からなる係合部とにより構成し、前記突起部を前
記係合部の溝部に嵌入し該溝部に位置しているときに前
記接続具の鈍針の先端部と前記ハウジングの筒状中空体
の先端部との間に間隙を形成し、前記突起部を前記係合
部の係止孔に係止させたときに前記鈍針の先端部と前記
筒状中空体の先端部との間に間隙を形成する状態を維持
するとともに、前記突起部を前記係合部の係合孔に係合
させたときに前記鈍針の先端部を前記筒状中空体の先端
部に嵌入するようにしたことを特徴とする請求項6記載
の液体混注具。 - 【請求項9】 保持手段を、前記ハウジングの混注口の
外壁に設けられた外ねじと、前記接続具のフード部の内
壁に設けられ前記外ねじが螺合される内ねじとにより構
成し、前記内ねじを外ねじに深く螺合させたときに前記
接続具の鈍針の先端部を前記ハウジングの筒状中空体の
先端部に当接または嵌入するとともに、前記内ねじを外
ねじに浅く螺合させたときに前記鈍針の先端部と前記筒
状中空体の先端部との間に間隙を形成するようにしたこ
とを特徴とする請求項6記載の液体混注具。 - 【請求項10】 筒状中空体の先端部の内壁を、テーパ
ー状または先端に向かって内径が拡径されるように形成
するとともに、前記鈍針の先端部の外壁を、テーパー状
または先端に向かって外径が縮径されるように形成し、
前記鈍針の先端部が前記筒状中空体の先端部に密着嵌合
するようにしたことを特徴とする請求項1乃至9のいず
れか記載の液体混注具。 - 【請求項11】 筒状中空体の先端部の内壁に、弾性材
料により構成され前記鈍針の先端部の外壁が密着する環
状のシール部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至
10のいずれか記載の液体混注具。 - 【請求項12】 筒状中空体の先端部の内壁に環状の係
止部を設けるとともに、前記鈍針の先端部の外壁に弾性
材料からなり該鈍針の先端部が前記筒状中空体の先端部
に嵌入したときに前記係止部に当接する環状のシール部
材を設けたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれ
か記載の液体混注具。 - 【請求項13】 ゴム状弾性体の下面を断面円弧状に形
成したことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか記
載の液体混注具。 - 【請求項14】 ゴム状弾性体に抗菌性を付与したこと
を特徴とする請求項1乃至13のいずれか記載の液体混
注具。 - 【請求項15】 鈍針の先端部と前記ゴム状弾性体の下
面との間に形成される間隙の幅を、1mm〜3mmの範
囲内としたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれ
か記載の液体混注具。
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