JP4261957B2 - 加飾シート、凸レンズ付き加飾シートおよび射出成形同時加飾品 - Google Patents

加飾シート、凸レンズ付き加飾シートおよび射出成形同時加飾品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、意匠性に優れた一定区画サイズのセルの集合体からなる凸レンズ付き加飾シート等に関し、特に自動車の内装材等に広く用いられ、家電製品、音響製品、通信機器でも検討されているカーボンクロス調の意匠を表現できる凸レンズ付き加飾シート等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーボンクロスは、カーボン繊維を帯状に編んだものを縦糸と横糸にして平織りしたものである。そして、視線方向あるいは照明方向を変えていくと、明るく光って見える位置と暗く陰って見える位置が順次移動していく特長がある。つまり、視線方向あるいは照明方向によってパターンが変化する独特の意匠感を有する。
【0003】
しかし、カーボンクロスは生産性が乏しく非常に高価なため、これを安価に大量生産可能な印刷物で代替して表現したいという市場ニーズがあった。そして、それを実現しようとしたものとして特許文献1がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−044186号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カーボンクロスを写真撮影して刷版処理し、印刷物で代替して表現しようとしても、単にパターンの印刷をしただけでは、カーボンクロスの独特の意匠感を呈することができなかった。したがって、従来の印刷物では、素人目にも偽物とわかる意匠性に乏しいものであった。そこで、本発明者は、以下に示す加飾シート、凸レンズ付き加飾シートおよびその製造方法、射出成形同時加飾品およびその製造方法を発明し、凸レンズ形状の突起によってカーボンクロスに似た意匠感を得た。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、透明な基材シートの表面に複数の凸レンズ状の突起が設けられ、該基材シートの裏面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成された加飾物であって、前記模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成されているとともに、該セルaのマイクロパターンのピッチ間隔をx、セルbのマイクロパターンのピッチ間隔をy、表面の凸レンズ状の突起のピッチ間隔をzとしたとき、x<z<yの関係になる凸レンズ付き加飾シートである。
【0008】
また、本発明は、透明な基材シートの表面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成され、該模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成され、セルaを構成する複数の直線または曲線パターンのピッチ間隔をx、セルbを構成する複数の直線または曲線パターンのピッチ間隔をyとしたとき、x<yの関係になる加飾シートを、A金型と、表面にピッチ間隔がzからなる複数の凸レンズ形成用の凹部が設けられたB金型との間にセットし、加飾シートとA金型とによって形成される成形空間部に、溶融した成形樹脂をA金型内面に設けられたゲートから注入し、該成形樹脂を固化させて、該加飾シートと成形樹脂とが一体化することにより、x<z<yの関係になる、表面に凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品を得ることを特徴とする射出成形同時加飾品の製造方法である。
【0009】
また、本発明は、凸レンズ付き加飾シートと成形樹脂とが一体化した表面に該凸レンズによる凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品であって、該凸レンズ付き加飾シートが透明な基材シートの表面に複数の凸レンズ状の突起が設けられ、該基材シートの裏面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成された加飾シートであって、前記模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成されているとともに、該セルaのマイクロパターンのピッチ間隔をx、セルbのマイクロパターンのピッチ間隔をy、表面の凸レンズ状の突起のピッチ間隔をzとしたとき、x<z<yの関係になる射出成形同時加飾品である。
【0010】
また、本発明は、加飾シートと成形樹脂とが一体化した表面に凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品であって、該加飾シートが透明な基材シートの表面に複数の凸レンズ状の突起が設けられ、該基材シートの裏面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成された加飾シートであって、前記模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成されているとともに、該セルaのマイクロパターンのピッチ間隔をx、セルbのマイクロパターンのピッチ間隔をy、表面の凸レンズ状の突起のピッチ間隔をzとしたとき、x<z<yの関係になる射出成形同時加飾品である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の加飾シートの斜視図を示す。図2は、加飾シートを成形樹脂と一体化させた後、B金型から加飾シートを剥がす状態の断面図を示す。図3は、本発明の凸レンズ付き加飾シートの断面図を示す。図4は、加飾シートを、A金型と、表面にピッチ間隔がzからなる複数の凸レンズ形成用の凹部が設けられたB金型との間にセットした状態の断面図を示す。図5は、加飾シートと成形樹脂とが一体化することにより、表面に凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品が得られる状態の断面図を示す。図6は、本発明の射出成形同時加飾品の断面図を示す。
【0012】
加飾シート4は、透明な基材シート1上に少なくとも模様装飾パターン層2が設けられた構成からなる。
【0013】
透明な基材シート1としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、アクリル、オレフィン、ウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレンなどの樹脂等から選択される単層フィルム、またはこの中から選択された2種以上の樹脂による積層フィルムまたは共重合フィルムがある。
【0014】
基材シート1の厚みは、5μm〜2000μmが好ましい。厚みが5μm未満の場合、しわが入りやすく印刷工程が不安定となる。厚みが2000μmを越える場合、材質によって透明性が保持できなくなる場合が生じる。
【0015】
模様装飾パターン層2は、互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなる一定区画サイズのセルaおよびセルbの集合体からなる。セルaおよびセルbの区画は方形状であって、区画サイズは正方形の場合0.5mm角から20mm角が好ましい。区画サイズが0.5mmより小さいと、パターン形成が困難であり、20mm角より大きいと意匠性が乏しくなるためである。
【0016】
複数の直線または曲線パターンの線幅、ピッチ間隔、本数は任意に定めてよい。但し、一区画の中に収まることが必要であり、かつセルaとセルbとが隣り合って連続的に形成され、セルaを構成する複数の直線または曲線パターンのピッチ間隔xと、セルbを構成する複数の直線または曲線パターンのピッチ間隔yとが異なることが必要であり、後で形成される凸レンズ状の突起のピッチ間隔zとの間でx<z<yの関係になるようにする。なお、上記直線または曲線パターンの各々一本の線は、さらに微細な直線または曲線パターンの集合体からなっていてもよい(図1参照)。
【0017】
模様装飾パターン層2の材質としては、アクリル系樹脂、硝化綿系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂などを挙げることができるが、特に限定されない。
【0018】
模様装飾パターン層2の膜厚は0.5μm〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、十分な意匠性および隠蔽性が得られないという問題があり、50μmより厚いと微細なパターン化が困難になるという問題がある。
【0019】
模様装飾パターン層2を設ける方法としては、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷法等の汎用印刷方法、タンポ印刷、塗装、各種コーティング法があるが、微細なパターンであるためオフセット印刷法が最も好ましい。
【0020】
なお、模様装飾パターン層2の前後に、文字、幾何学模様、ベタ等の絵柄層3を設けてもよい。そして、絵柄層3には、真空蒸着やメッキ等の方法によって、アルミニウム、クロム、銅、ニッケル、インジウム、錫、酸化珪素などの金属膜層を設けてもよい。この場合、金属膜層は全面でもパターン状でもよい。また、必要に応じて接着層やアンカー層等を設けてもよい。
【0021】
絵柄層3や接着層やアンカー層等を設ける方法としては、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷法等の汎用印刷方法、タンポ印刷、塗装、各種コーティング法がある。金属膜層を設ける方法としては、蒸着、イオンプレーティング、スパッタ法等がある。
【0022】
絵柄層3の膜厚は0.5μm〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、十分な意匠性が得られないという問題があり、50μmより厚いと、印刷後に乾燥し難いという問題があるためである。但し、金属膜層の場合は50Å〜1200Åが好ましい。金属膜層の膜厚が50Åより薄いと、十分な金属光沢感が得られないという問題があり、1200Åより厚いと、クラックが生じやすいという問題があるためである。
【0023】
凸レンズ付き加飾シート5は、前記加飾シート4上に充填樹脂6からなる複数の凸レンズ状の突起7が形成されている。
【0024】
この充填樹脂6の材質としては、エポキシ、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、アクリル、オレフィン、ウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレンなどの樹脂等が挙げられる。なお、充填樹脂6の材質は、透明な基材シート1の材質と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0025】
凸レンズ状の突起7の形状は、半径が0.02mm〜500mmの半球状もしくはそれに近似する形状が好ましい。半径が0.02mmより小さいと、模様装飾パターン層2の一部しかレンズ効果が得られないという問題があり、500mmより大きいとレンズ効果が低くなるためである。なお、ここでいうレンズ効果とは、模様装飾パターン層2のパターンを拡大して見えさせるようにする効果をいう。
【0026】
凸レンズ状の突起7のピッチ間隔は、前記模様装飾パターン層2のセルaのマイクロパターンのピッチ間隔をx、セルbのマイクロパターンのピッチ間隔をy、表面の凸レンズ状の突起のピッチ間隔をzとしたとき、x<z<yの関係になるよう設定する。とくに、xはzの0.80〜0.98倍のピッチ間隔が好ましく、yはzの1.02〜1.20倍のピッチ間隔が好ましい。
【0027】
xがzの0.80倍未満のピッチ間隔またはyがzの1.20倍を超えるピッチ間隔であれば、模様装飾パターン層2の拡大されたパターンが斜めに変形しやくなり、xがzの0.98倍以上のピッチ間隔またはyがzの1.02倍未満のピッチ間隔であれば、レンズ効果は得られない。
【0028】
このように設定することにより、セルaのマイクロパターンは突起7のレンズ効果により拡大されて見えるとともに、実際の位置よりも沈んで見える。反対に、セルbのマイクロパターンは突起7のレンズ効果により拡大されて見えるとともに、実際の位置よりも浮き上がって見える。
【0029】
凸レンズ状の突起7を設ける方法としては、B金型12の凹部13に成形樹脂を充填し、前記加飾シートを成形樹脂と接するようセットし、加飾シートを成形樹脂と一体化させる方法がある。成形樹脂の充填は、成形樹脂を有機溶剤等に溶かしたり熱を加えて可塑化させるなどして、液体状にしてB金型12の凹部13に流し込むなどの手法によりなされる。その際、加飾シート4と充填樹脂6とを一体化させやすくするために、加飾シート4の表面に接着層を設けてもよい。
【0030】
また、凸レンズ状の突起7を設ける別の方法として、B金型12の凹部13と前記加飾シート4の模様装飾パターン層2の反対面が接するよう載置し、圧力を加え、加飾シート4の基体シート1表面を突起7の形状に変形させる方法がある。
【0031】
圧力を加える手段としては、汎用のエンボス加工による手段のほかに、A金型11の内面にゲート14を設け、ゲート14から射出成形樹脂8を射出するといった射出成形樹脂8の流入圧力による手段もある(図5参照)。とくに、後者の手段は、表面に凸レンズ付き加飾シート5が形成された射出成形同時加飾品9を得たい場合、凸レンズ付き加飾シート5と射出成形樹脂8とを接合させる工程が省略できるので有用である。
【0032】
射出成形樹脂8としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、アクリル、オレフィン、ウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレンなどの樹脂等から選択される成形樹脂、またはこの中から選択された2種以上の成形樹脂を挙げることができる。
【0033】
【実施例】
(実施例1)ポリエステル樹脂からなる200μmの透明な基材シート上に、5μmのアクリル系樹脂からなる模様装飾パターン層をオフセット印刷法により形成した。模様装飾パターン層のパターンは、1mm角の正方形のセルaおよびセルbの集合体からなり、線幅80μm、本数6本で、ピッチ間隔がそれぞれ140μmおよび160μmの直線からなるマイクロパターンで形成した。この模様装飾パターン層の上に、500Åのアルミニウム蒸着層を真空蒸着法により形成することにより加飾シートを得た。
【0034】
次に、ピッチ間隔が150μmのレンズ形状からなるB金型12の凹部に、液状のエポキシ樹脂を流し込み、充填後、前記加飾シートとエポキシ樹脂とが接するようセットした。2日間放置しエポキシ樹脂を固化させた後、加飾シートをB金型12から剥離したところ、所望の凸レンズ付き加飾シートが得られた。得られた凸レンズ付き加飾シートは表面に複数の凸レンズ状の突起が形成され、カーボンクロスに似た意匠感であった。
【0035】
(実施例2)アルミニウム蒸着層上に5μmのアクリル系樹脂からなる接着層をグラビア印刷法により設けた以外は、実施例1と同様にして加飾シートを得た。次に、ピッチ間隔が150μmのレンズ形状からなるB金型12と、内面にゲート部を有するA金型との間に加飾シートをセットし、ゲート部からポリカーボネート系樹脂からなる成形樹脂を射出した。成形樹脂を固化させた後に金型から射出成形品を取り出したところ、表面に複数の凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品であった。得られた射出成形同時加飾品は、カーボンクロスに似たすぐれた意匠感を呈するものであった。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、透明な基材シートの表面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成され、該模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成され、セルaを構成する複数の直線または曲線パターンのピッチ間隔をx、セルbを構成する複数の直線または曲線パターンのピッチ間隔をyとしたとき、x<yの関係になることを特徴とする加飾シートである。
【0037】
したがって、基材シートの裏面に複数の凸レンズ状の突起を設けることにより、セルaのマイクロパターンのピッチ間隔をx、セルbのマイクロパターンのピッチ間隔をy、表面の凸レンズ状の突起のピッチ間隔をzとしたとき、x<z<yの関係になる凸レンズ付き加飾シートを得ることができる効果がある。
【0038】
また、本発明は、表面にピッチ間隔がzからなる複数の凸レンズ形状の凹部が設けられたB金型に成形樹脂を充填し、前記加飾シートを成形樹脂と接するようセットし、加飾シートを成形樹脂と一体化させた後、B金型から加飾シートを剥がすことにより、表面に凸レンズ状の突起が形成された加飾シートを得ることを特徴とする凸レンズ付き加飾シートの製造方法である。したがって、凸レンズ付き加飾シートを容易に製造できる効果がある。
【0039】
また、本発明は、透明な基材シートの表面に複数の凸レンズ状の突起が設けられ、該基材シートの裏面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成された加飾物であって、前記模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成されているとともに、該セルaのマイクロパターンのピッチ間隔をx、セルbのマイクロパターンのピッチ間隔をy、表面の凸レンズ状の突起のピッチ間隔をzとしたとき、x<z<yの関係になる凸レンズ付き加飾シートである。
【0040】
したがって、凸レンズ形状の突起によってカーボンクロスに似た意匠感の加飾シート得ることができる効果がある。
【0041】
また、本発明は、前記加飾シートを、A金型と、表面にピッチ間隔がzからなる複数の凸レンズ形成用の凹部が設けられたB金型との間にセットし、加飾シートとA金型とによって形成される成形空間部に、溶融した成形樹脂をA金型内面に設けられたゲートから注入し、該成形樹脂を固化させて、該加飾シートと成形樹脂とが一体化することにより、表面に凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品を得ることを特徴とする射出成形同時加飾品の製造方法である。したがって、表面に凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品を容易に製造できる効果がある。
【0042】
また、本発明は、凸レンズ形状加飾シートと成形樹脂とが一体化した表面に凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品であって、該凸レンズ形状加飾シートが透明な基材シートの表面に複数の凸レンズ状の突起が設けられ、該基材シートの裏面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成された加飾シートであって、前記模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成されているとともに、該セルaのマイクロパターンのピッチ間隔をx、セルbのマイクロパターンのピッチ間隔をy、表面の凸レンズ状の突起のピッチ間隔をzとしたとき、x<z<yの関係になる射出成形同時加飾品である。
【0043】
したがって、凸レンズ形状の突起によってカーボンクロスに似た意匠感の射出成形同時加飾品を得ることができる効果がある。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の加飾シートの斜視図である。
【図2】 加飾シートを射出成形樹脂と一体化させた後、B金型から加飾シートを剥がした状態の断面図である。
【図3】 本発明の凸レンズ付き加飾シートの断面図である。
【図4】 A金型と、表面にピッチ間隔がzからなる複数の凸レンズ形成用の凹部が設けられたB金型との間に、加飾シートがセットされた状態の断面図である。
【図5】 加飾シートと成形樹脂とが一体化することにより、表面に凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品が得られた状態の断面図である。
【図6】 本発明の射出成形同時加飾品の断面図である。

Claims (4)

  1. 透明な基材シートの表面に複数の凸レンズ状の突起が設けられ、該基材シートの裏面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成された加飾物であって、前記模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成されているとともに、該セルaのマイクロパターンのピッチ間隔をx、セルbのマイクロパターンのピッチ間隔をy、表面の凸レンズ状の突起のピッチ間隔をzとしたとき、x<z<yの関係になる凸レンズ付き加飾シート。
  2. 透明な基材シートの表面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成され、該模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成され、セルaを構成する複数の直線または曲線パターンのピッチ間隔をx、セルbを構成する複数の直線または曲線パターンのピッチ間隔をyとしたとき、x<yの関係になる加飾シートを、A金型と、表面にピッチ間隔がzからなる複数の凸レンズ形成用の凹部が設けられたB金型との間にセットし、加飾シートとA金型とによって形成される成形空間部に、溶融した成形樹脂をA金型内面に設けられたゲートから注入し、該成形樹脂を固化させて、該加飾シートと成形樹脂とが一体化することにより、x<z<yの関係になる、表面に凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品を得ることを特徴とする射出成形同時加飾品の製造方法。
  3. 凸レンズ付き加飾シートと成形樹脂とが一体化した表面に該凸レンズによる凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品であって、該凸レンズ付き加飾シートが透明な基材シートの表面に複数の凸レンズ状の突起が設けられ、該基材シートの裏面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成された加飾シートであって、前記模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成されているとともに、該セルaのマイクロパターンのピッチ間隔をx、セルbのマイクロパターンのピッチ間隔をy、表面の凸レンズ状の突起のピッチ間隔をzとしたとき、x<z<yの関係になる射出成形同時加飾品。
  4. 加飾シートと成形樹脂とが一体化した表面に凸レンズ状の突起が形成された射出成形同時加飾品であって、該加飾シートが透明な基材シートの表面に複数の凸レンズ状の突起が設けられ、該基材シートの裏面に一定区画サイズのセルの集合体からなる模様装飾パターンが形成された加飾シートであって、前記模様装飾パターンの一定区画サイズのセルが互いに直交する複数の直線または曲線パターンからなるセルaとセルbとからなり、該セルaとセルbとが隣り合って連続的に形成されているとともに、該セルaのマイクロパターンのピッチ間隔をx、セルbのマイクロパターンのピッチ間隔をy、表面の凸レンズ状の突起のピッチ間隔をzとしたとき、x<z<yの関係になる射出成形同時加飾品。
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