JP4258357B2 - エンジンの排気ガス再循環装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンから排出される排気ガスの一部を吸気路側へ還流させるエンジンの排気ガス再循環装置に関し、特に、吸気路と排気路とがエンジン本体の左右側壁側に対向配備された水冷式のエンジンの排気ガス再循環装置に関するものである。
車両用のエンジンには、排気ガスの一部を吸気路側へ還流させることで燃焼温度を下げ、吸気負荷を低減させて排気ガス中のNOX低減や燃費低減をはかる排気ガス再循環装置を装着するものがある。この排気ガス再循環装置(EGR装置)は、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気路へ還流させるべく、エンジン本体の排気路側の排気マニホールドの一部と吸気路側の吸気マニホールドの分岐部近傍位置との間を排気ガス導入路で連結する。ここで排気ガス導入路にはEGRバルブが配備され、EGRバルブはEGRガスをエンジン運転域に応じた流量だけ吸気側へ流動させるようにコントローラで開閉制御される。
このような排気ガス再循環装置をエンジン本体に装着するとすると、エンジン本体の長手方向に沿って形成される一側壁の排気路側より他側壁の吸気路側に排気ガス導入路を介してEGRガスを流動させることとなる。この場合、排気ガス導入路はエンジン本体の長手方向の端部近傍をエンジン本体の幅方向に横断するように配備されることとなり、その装着スペースをエンジン本体の前方、上方、エンジン本体の内部等に確保する必要がある。
例えば、図13に示すエンジンの排気ガス再循環装置では、エンジン本体100の長手方向Xの一方端側に位置する端部気筒110の排気路120より排気ガスをEGRガスとして取出し、これをシリンダヘッド130の下壁140に形成されるシリンダヘッド内ガス路150及びEGRバルブ160を備えたEGRパイプ170を介して吸気路190側に導入している。ここで、シリンダヘッド内ガス路150は排気ポート180より分岐して延出し、屈曲してからエンジン本体100の幅方向Yに延出してシリンダヘッドの外部側のEGRパイプ160に連通しており、この幅方向延出部150aは端部気筒110用に設けられたヘッドボルト200より先端側のシリンダヘッドの先端部分130aに形成される。
なお、このシリンダヘッド先端部分130aの端部外壁230には流出開口220が形成され、これがシリンダヘッド内のウォータージャケット210と端部外壁230に固着された冷却水流路切換え用のサーモスタット240とを連通している。この場合、エンジン本体130外側の排気ガス再循環装置用の流路部材が低減し部品数低減を図れる
特開2001−200762号公報(特許文献1)には、ディーゼルエンジン冷却水循環路に配備され冷却水の流動方向を切換えるサーモスタットが箱形状のケースに収容されてエンジン本体の長手方向の一方端部に固着される構成と、このケースの下部に排気ガス再循環装置の排気ガス導入路の一部を成すガス路(パイプ)を一体的に形成した構成とが開示されている。ここでガス路はエンジン本体の前部をエンジン本体の幅方向に直状に延びるパイプ状部分と吸気路側で上向きに湾曲する部分とを有し、その一端がフランジを介して排気路側のEGRパイプに結合され、その他端がフランジを介して吸気路側のEGRパイプに結合される。ここでは直状に延びるパイプ状部分でEGRガスをケース11内の冷却水で冷却し、吸気温の上昇を抑えて吸気効率を高めることができるようにしている。
特開2001−200762号公報
ところで、図13に開示する排気ガス再循環装置では幅方向延出部150aがシリンダヘッド先端部分130aに形成されることで、シリンダヘッド130、即ち、エンジン本体100の長手方向Xの長さが大きくなるという問題がある。一方、特許文献1の排気ガス再循環装置を用いた場合、エンジン本体の長手方向の長さに問題はないが、排気ガス導入路が排気マニホールド側から吸気マニホールド側に延出形成されることより、全排気ガス導入路がエンジン本体の外側部分に配備される。
このため、特に、エンジン本体の幅方向外側部分に排気路及び吸気路側の各EGRパイプを配設することとなり、エンジン全体としての取付けスペースが比較的大きくなり、取付けスペース確保に問題を生じやすい。しかも、パイプ状のガス路はケースの下部に上壁部分が一体形成されるのみで、この上壁以外の部分は突出して形成される。この点で取付けスペースが大きくなってしまうし、冷却水によるEGRガスの冷却作用が十分に得られず、冷却効率の低いものとなっている。更に、ここでのパイプ状のガス路は十分な冷却作用が得られないことより、EGRガスのガス温度が十分に下がらず、吸気効率が低下しやすく、この低下を抑えるためにはガス温度を下げる必要が生じる。特に、樹脂マニホールドを採用している場合にはEGRガス用のクーラーの必要性が特に高まり、この点でも取付けスペースが大きくなってしまうという問題が生じる。
本発明は以上のような課題に基づきなされたもので、目的とするところは、取付けスペースを抑制でき、エンジン本体のコンパクト化を図れ、副次的には、冷却水によるEGRガスの冷却作用が十分に得られる、エンジンの排気ガス再循環装置を提供することにある。
この発明の請求項1に係るエンジンの排気ガス再循環装置は、エンジン本体の長手方向に沿って形成される一側壁側に排気路が他側壁側に吸気路が形成された水冷式のエンジンに装着され、上記排気路の排気ガスの一部をEGRガスとして排気ガス導入路を通して吸気路へ導入させるエンジンの排気ガス再循環装置において、上記エンジン本体の長手方向の端部側壁に一体的に取り付けられる基部を有すると共に上記端部側壁側の流出口を通してエンジン本体からの冷却水を流入させる流入室が上記基部に形成されたサーモスタットを備え、上記排気ガス導入路は、上記排気路より分岐して延出し上記エンジン本体の長手方向の端部側壁に形成された端部開口に達するエンジン本体内ガス路と、上記端部開口に連通し上記サーモスタットの基部の上記端部側壁への取付け面に形成されたサーモスタット側開口を有するサーモスタット内ガス路と、同サーモスタット内ガス路からのEGRガスを吸気路に導入する吸気路側流路部材とを備え、上記サーモスタット内ガス路は、上記端部開口に連通するサーモスタット側開口よりエンジン本体長手方向に延出形成されると共に流路断面の要部がパイプ状壁部を成して上記流入室に膨出するよう形成される延長路と、EGRガスをエンジン本体の長手方向から幅方向に向け流動偏向させる湾曲路と、同湾曲路を上記吸気路に延びる上記吸気路側流路部材に接続する端部流出開口とを有する、ことを特徴とする。
この発明の請求項1によれば、エンジン本体に排気路より分岐して延出しエンジン本体の長手方向の端部側壁に形成された端部開口に達するエンジン本体内ガス路を設け、サーモスタットのケーシング内にサーモスタット内ガス路を形成し、同サーモスタット内ガス路からのEGRガスを吸気路に導入する吸気路側流路部材を備え、サーモスタット内ガス路はエンジン本体内ガス路からのEGRガスをエンジン本体の長手方向から幅方向に向け流動偏向させる湾曲路を有するので、排気ガス導入路の内、排気路側より吸気路側に排気ガスを流動させる流路部分をエンジン本体長手方向の端部に形成することなく、サーモスタットのケーシング内のサーモスタット内ガス路に代えることができる。特に、サーモスタットの基部の延長路を通過する時には冷却水流動路である流入室に沿って突出し形成されているので、流入室の冷却水で延長路の流路壁を介しEGRガスが冷却水によって効率よく冷却される。更に、湾曲路や幅方向延出路の通過時にもサーモスタット内の排出室や戻り室の冷却水で効率良く冷却され、EGRガスの冷却効率がより高まる。このため、エンジン本体の長手方向の長さを短縮できる。しかも、EGRガスの冷却効率が高まることより、排気ガス導入路を比較的短くでき、この点でもエンジンのコンパクト化を図れ、更に、EGRガスが冷却水に冷却されるのでEGRガスの吸気系への吸入量が比較的増加し、リーンバーン運転域での燃費が改善される。
図1、2にはこの発明の実施の形態としてのエンジンの排気ガス再循環装置を示した。
このエンジンの排気ガス再循環装置1は図示しない自動車に搭載された水冷式のエンジン2に設けられている。エンジン2はそのエンジン本体201の要部を成すシリンダブロック3とその上側のシリンダヘッド4の各内部に下ウォータジャケット5、上ウォータジャケット6を形成している。
シリンダブロック3はその長手方向Xに複数のシリンダSを互いに所定間隔を介し順次配列し、シリンダSの外周回りで上壁wbや外壁wcに覆われた部位に下ウォータジャケット5を形成している。しかも、シリンダブロック3はその外壁wcの長手方向Xの一端にウオーターポンプ9からの冷却水を分岐路R1を介し下ウォータジャケット5に流入する下ポンプ側開口7が形成され、更に、下ウォータジャケット5の冷却水をシリンダヘッド4の上ウォータジャケット5に導く端部連通口8を上壁wbの他端側に形成する。
シリンダヘッド4はシリンダブロック3の上壁wbに重なる下壁whを形成され、その周縁より立ちあがるよう外周壁wrが形成される。更に、図2に示すように、下壁whの各気筒対向部には、シリンダヘッド4の幅方向Y、即ち、左右の外周壁側wrに向けて延出する吸気路IN側の吸気ポート11と排気路EX側の排気ポート12とが互いに離れる方向に延出形成される。しかも、各吸気、排気ポート11、12と干渉しない位置に上ウォータジャケット6が形成される。なお、このシリンダヘッド4には不図示の動弁系が装着されてからその外周壁の上部に不図示のヘッドカバーが重ね合わされて一体結合される。
更に、このシリンダヘッド4にはその外周壁の長手方向Xの一端側のである端部側壁401にウオーターポンプ9からの冷却水を上分岐路R2を介し上ウォータジャケット6に流入する上ポンプ側開口13と、上ウォータジャケット6の冷却水をシリンダヘッド4の他端部の外周壁である端部側壁402より流出させる上流出口14が形成される。ここで、シリンダブロック3とシリンダヘッド4とは複数のヘッドボルト15で一体的に締結される。なお、その際、両者の上壁wbと下壁whとにわたり複数箇所で連通補助穴16が形成され、これらは端部連通口8と同様に下ウォータジャケット5の冷却水を上ウォータジャケット6に導入するよう機能する。
シリンダヘッド4の長手方向(エンジン本体の長手方向と同一)Xに沿って形成される一側壁403側(図1で下側壁)の外壁面には排気マニホールド17が一体結合され、他側壁404側(図1で上側壁)の外壁面には吸気マニホールド18が一体結合される。排気マニホールド17は各気筒の排気ポート12からの排気ガスを合流部で合流させ、不図示の排気管側に流出し、吸気マニホールド18は、不図示の吸気管からの吸気を各気筒の吸気ポート19に分岐して供給する。なお吸気マニホールド18の分岐部181には後述の排気ガス導入路Rgの一部を成すEGRパイプ21のジョイント部211が形成され、排気ガス導入路Rgからの排気ガスであるEGRガスを分岐部181内の吸気に流入することができるように形成されている。
図1に示すように、シリンダヘッド4の端部側壁402にはサーモスタット22のケーシング23が一体的に取り付けられる。
図1に示すように、ケーシング23は端部側壁402に重なるフランジを備える基部231とその突端側に一体結合される蓋部232とを有し、その内部に端部側壁402側の上流出口14に対向する流入室24と、感温切換え弁25を収容する排出室26と、エンジン2の近傍のラジエータ27からの冷却水が流入する戻り室28とをこの順に配列して形成される。しかも、これら各室に干渉しない状態でサーモスタット内ガス路29が形成されている。
サーモスタット22の流入室24と排出室26間には第1弁座31が形成され、戻り室28と排出室26間には第2弁座32が形成される。
感温切換え弁25はケーシング23側に取付け金具33を介し支持される芯軸34とそれに相対移動可能に外嵌される感温部35と、感温部35に一体結合される外軸36に支持される第1、第2弁体37、38と、外軸36と第2弁座328側を閉弁付勢するバネ39とを備える。
ここで、常温時に感温切換え弁25は冷態位置P0に保持され、第1弁体37が第1弁座31を開き、流入室24と排出室26を連通する。一方、冷却水の温度が所定温度(例えば85℃)を上回ると、第2弁体38が第2弁座32を開き、ラジエータ27を備える冷却路43から戻り室28に戻った冷却水を排出室26に流すように切換え作動する。
更に、ケーシング23の基部231には排出室26との対向部に排出室26に達した冷却水を冷却水吸入路41に排出する排出口42が形成され、流入室24との対向部にラジエータ27へ連通する冷却路43に冷却水を導入する導入口44が形成される。
次に、本発明の要部を成す排気ガス再循環装置1を説明する。
エンジンの排気ガス再循環装置1は、エンジン本体の長手方向Xの一方端側に位置する端部気筒sの排気路EXより排気ガスをEGRガスとして取出し、排気ガス導入路Rgを成すシリンダヘッド内ガス路45、サーモスタット内ガス路29及びEGRバルブ46を備えたEGRパイプ21を介して吸気路IN側に導入している。
ここで、シリンダヘッド4の下壁wh(図3参照)に形成されるシリンダヘッド内ガス路45は排気ポート12より分岐してエンジン本体長手方向Xに延出し端部側壁402の端部開口47に達する。
端部側壁402にはサーモスタット22の基部231が不図示のボルトで締め付け結合されている。この際、 端部側壁402の上流出口14はサーモスタット22の流入室24に端部開口47は基部231に形成されるサーモスタット側開口48にそれぞれ連通するよう形成されている。
サーモスタット22の基部231にはサーモスタット内ガス路29が形成される。このサーモスタット内ガス路29はサーモスタット側開口48よりエンジン本体長手方向Xに延出する延長路491と、EGRガスをエンジン本体の長手方向Xから幅方向Xに向け流動偏向させる湾曲路492と、湾曲路492よりエンジン本体幅方向Xである吸気路IN側に延びる幅方向延出路493と、幅方向延出路493のEGRガスを吸気路INに延びるEGRパイプ21に接続される端部流出開口494とを備える。
図4に示すように延長路491は基部231内の流入室24に沿って直状に形成され、その流路断面の大部分がパイプ状壁部で覆われ、流入室24に膨出するように形成される。このため、サーモスタット内ガス路である延長路491のEGRガスは冷却水通路を成す流入室24に近接して形成されるので、EGRガスが冷却水に冷却されEGRガスの冷却効率が高まる。
EGRパイプ21は吸気路側流路部材をなし、途中にEGRバルブ46を備え、端部流出開口494と吸気マニホールド18の分岐部181のジョイント部211とを連通可能に形成される。EGRバルブ46はエンジン運転状態に応じてEGRガスの流量を制御手段51で増減調整する。
このようなエンジンの排気ガス再循環装置の作動を説明する。
エンジン2の冷態始動時において、ウォーターポンプ9が駆動すると、低温の冷却水はシリンダブロックの下ウォータジャケット5とシリンダヘッド3の上ウォータジャケット6に流入し、上流出口14を経てサーモスタットの流入室24に達する。
この時、流入室24と排出室26が連通するので、冷却水はそのまま冷却水吸入路41よりウォーターポンプ9に戻り、暖気運転される。暖気完了時には、流入室24と排出室26は遮断し、戻り室28と排出室26とが連通し、流入室24の冷却水は冷却路43のラジエータ27に流動し、冷却された冷却水は戻り室28より排出室26を経て冷却水吸入路41よりウォーターポンプ9に戻り、放熱運転される。
このような冷却水の循環が成されている間において、排気路EXの排気ガスの一部は排気ガス導入路Rgを経て、EGRバルブ46で流量規制され、吸気マニホールド18の分岐部181のジョイント部211より吸気路INに流入され、NOx低減、燃費改善に寄与する。
この際、制御手段51はエンジン回転数信号とエンジン負荷信号を取り込み、それに応じた運転域に相当するEGRガス供給率をマップ等で演算し、演算されたEGRガス供給率相当のEGRバルブ46の開度を保持するようにEGRバルブ46制御を行う。この際、EGRバルブ46の開度相当のEGRガスが排気ガス導入路Rgを通過し、特に、サーモスタットの基部の延長路491を通過する時には冷却水流動路である流入室24に沿って突出し形成されるので、流入室24の冷却水で延長路491の流路壁を介しEGRガスが冷却水によって効率よく冷却される。更に、湾曲路492や幅方向延出路493の通過時にもサーモスタット内の排出室26や戻り室28の冷却水で効率良く冷却され、EGRガスの冷却効率がより高まる。このため、排気ガス導入路Rgを比較的短くでき、この点でエンジンのコンパクト化を図れ、EGRガスの吸気系への吸入量が比較的増加し、リーンバーン運転域での燃費がより改善される。
しかも、サーモスタット内ガス路29はエンジン本体内ガス路からのEGRガスをエンジン本体の長手方向Xから幅方向Xに向け流動偏向させる湾曲路492や幅方向延出路493が形成されたので、排気ガス導入路Rgの内、排気路EX側より吸気路IN側に排気ガスを流動させる流路部分(例えば図13のシリンダヘッド内ガス路150)をエンジン本体長手方向Xの端部に形成することなく、サーモスタット内のサーモスタット内ガス路29に代えることができる。このため、エンジン本体の長手方向Xの長さを短縮できる。
上述のエンジン2はシリンダブロック3の下ウォータジャケット5の冷却水を全てシリンダヘッド4の上ウォータジャケット6に流動させるものであったが、場合により、図2に2点鎖線で示すように、シリンダブロック3に下流出開口60を形成し、同部からの冷却水を第2サーモスタット70およびバイパス路43a(図2、図7参照)を介して冷却路43に合流させる構成を採ってもよい。
なお、図2には下流出開口60がシリンダブロック3の側端部に直接開口する図を概略的に示した。ここで、第2実施形態としてのサーモスタット61は、具体的には、図5に示すように、端部連通口8aが不図示の流路を介しシリンダヘッド4側に延び、その先端に下流出開口60aを形成し、そこにシリンダヘッド4側の第2サーモスタット70が配備される。
このような第2サーモスタット70を含むここでのサーモスタット61は図1のエンジン2に対し、先に説明したサーモスタット22に代えて装着されることより、エンジン本体側の重複説明を略す。
図5、図7、図8に示すように第2実施形態としてのサーモスタット61はその基部611が端部側壁402に不図示のボルトで締め付け結合されている。基部611の突端側に蓋部612が一体結合され、流入室24a、排出室26a、戻り室28a(図7参照)がこの順に配列形成される。流入室24aはラジエータ27側の冷却路43に導入口44aを介し連通し、排出室26aはポンプ9側の吸入路41に排出口42aを介し連通し、戻り室28aは冷却路43に常時連通する。
図5に示すように端部側壁402の上流出口14はサーモスタット61の流入室24aに、端部開口47は基部611に形成されるサーモスタット側開口48aにそれぞれ連通するよう形成されている。
サーモスタット61の基部611にはサーモスタット内ガス路49aが形成される。このサーモスタット内ガス路49aはサーモスタット側開口48aよりエンジン本体長手方向Xに延出する延長路491aと、EGRガスをエンジン本体長手方向Xから幅方向Xに向け流動偏向させる湾曲路492aと、湾曲路492aよりエンジン本体幅方向Xである吸気路IN側に延びる幅方向延出路493aと、幅方向延出路493aのEGRガスを吸気路INに延びるEGRパイプ21に接続される端部流出開口494aとを備える。
図8に示すように延長路491aは基部611内の流入室24aに沿って直状に形成され、その流路断面の流路壁部の大部分が流入室24a膨出するように形成される。このため、サーモスタット内ガス路49aである延長路491aのEGRガスは冷却水通路を成す流入室24aの冷却水に冷却されEGRガスの冷却効率が高まる。
EGRパイプ21aは吸気路側流路部材をなし、途中にEGRバルブ46aを備え、端部流出開口494aと吸気マニホールド18のジョイント部211とを連通する。EGRバルブ46はエンジン運転状態に応じてEGRガスの流量を制御手段51で増減調整する。
なお、サーモスタット61の全体形状及び立体的形状を表示するため、図7より図12に各断面形状を具体的に表示した。また、図5中の符号65はヒータパイプ連結端を、符号66、67はヒータパイプ戻り端を示す。
このようなエンジンの排気ガス再循環装置1aの作動を説明する。
エンジン2の冷態始動時において、冷却水は流入室24a、排出室26aを経て冷却水吸入路41よりウォーターポンプ9に戻り、暖気運転され、暖気完了時には流入室24の冷却水はラジエータ27、戻り室28a、排出室26aを経て冷却水吸入路41よりウォーターポンプ9に戻り、放熱運転される。
このような冷却水の循環が成されている間において、排気路EXの排気ガスの一部はサーモスタット内ガス路49aを備えた排気ガス導入路Rgを経てEGRバルブ46で流量規制され、分岐部181のジョイント部211より吸気路INに流入され、NOx低減、燃費改善に寄与する。
この際、制御手段51は運転域に応じたEGRガス供給率相当のEGRバルブ46の開度を求め、同開度を保持するようにEGRバルブ46の制御を行う。この際、EGRガスが排気ガス導入路Rgを通過し、特に、サーモスタット内ガス路49aの延長路491aを通過する時には流入室24aに沿って延長路491aの流路壁が突出し形成されるので、流入室24aの冷却水でEGRガスが効率よく冷却される。更に、湾曲路492aや幅方向延出路493aの通過時にもサーモスタット内の排出室26aや戻り室28aの冷却水で効率良く冷却され、EGRガスの冷却効率がより高まる。このため、排気ガス導入路Rgを比較的短くでき、この点でエンジンのコンパクト化を図れ、EGRガスの吸気系への吸入量が比較的増加し、リーンバーン運転域での燃費がより改善される。
上述のところにおいて、エンジンの排気ガス再循環装置はガソリンエンジンに採用されるものとしたが、ディーゼルエンジン用にも同様に適用できる。
本発明の一実施形態としてのエンジンの排気ガス再循環装置の全体概略構成図である。 本発明の一実施形態としてのエンジンの排気ガス再循環装置を備えたエンジンの全体概略構成図である。 図1の上流出開口近傍の流路方向拡大断面図である。 図1の上流出開口近傍の流路断面方向拡大断面図である。 本発明の変形例で用いるサーモスタットの平面図である。 図5のサーモスタットの正面図である。 図6のサーモスタットのE―E線断面図である。 図6のサーモスタットのF―F線断面図である。 図5のサーモスタットのC−C線断面図である。 図5のサーモスタットのD−D線断面図である。 図6のサーモスタットのG−G線断面図である。 図5のサーモスタットの裏面図である。 従来のエンジンの排気ガス再循環装置の要部概略構成図である。
符号の説明
1 エンジン冷却装置
2 エンジン
21 吸気路側流路部材
22、61 サーモスタット
23 ケーシング
29 サーモスタット内ガス路
492 湾曲路
402 端部壁面
45 エンジン本体内ガス路
EX 排気路
IN 吸気路
Rg 排気ガス導入路
X エンジン本体の長手方向
Y 幅方向

Claims (1)

  1. エンジン本体の長手方向に沿って形成される一側壁側に排気路が他側壁側に吸気路が形成された水冷式のエンジンに装着され、上記排気路の排気ガスの一部をEGRガスとして排気ガス導入路を通して吸気路へ導入させるエンジンの排気ガス再循環装置において、
    上記エンジン本体の長手方向の端部側壁に一体的に取り付けられる基部を有すると共に上記端部側壁側の流出口を通してエンジン本体からの冷却水を流入させる流入室が上記基部に形成されたサーモスタットを備え、
    上記排気ガス導入路は、上記排気路より分岐して延出し上記エンジン本体の長手方向の端部側壁に形成された端部開口に達するエンジン本体内ガス路と、上記端部開口に連通し上記端部側壁へ締め付け結合される上記サーモスタットの基部に形成されたサーモスタット側開口を有するサーモスタット内ガス路と、同サーモスタット内ガス路からのEGRガスを吸気路に導入する吸気路側流路部材とを備え、
    上記サーモスタット内ガス路は、上記端部開口に連通するサーモスタット側開口よりエンジン本体長手方向に延出形成されると共に流路断面の要部がパイプ状壁部を成して上記流入室に膨出するよう形成される延長路と、EGRガスをエンジン本体の長手方向から幅方向に向け流動偏向させる湾曲路と、同湾曲路を上記吸気路に延びる上記吸気路側流路部材に接続する端部流出開口とを有する、ことを特徴とするエンジンの排気ガス再循環装置。
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