JP4257898B2 - インストルメントパネル用ブラインド部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のインストルメントパネルとハンドルコラムのコラムカバーとの間に形成される間隙を覆い隠すためのインストルメントパネル用ブラインド部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車においては、ハンドルが取り付けられたステアリングシャフトを回転可能に支持するハンドルコラムが、インストルメントパネルを貫通するように配設されている。ハンドルコラムはチルト及びテレスコ機構を介して車両に支持されていて、このチルト及びテレスコ機構によりハンドルコラムをインストルメントパネルに対し移動させて、ハンドルの位置を運転者に合わせて調整することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1では、ハンドルコラムの移動により、該ハンドルコラムに取り付けられたコラムカバーとインストルメントパネルとの間に間隙が形成されて車室側からの見栄えが悪いため、この間隙を覆い隠すためのブラインド部材を配設している。該ブラインド部材は全体が平坦な板状に形成され、そのインストルメントパネル側の端部が該インストルメントパネルに取り付けられる一方、コラムカバー側の所定領域がハンドルコラムとコラムカバーとの間から該コラムカバー内に挿入されている。従って、ハンドルコラムを移動させると、ブラインド部材のコラムカバー側の所定領域が該コラムカバーから出入りするようになる。これにより、コラムカバーとインストルメントパネルとの間隙の大きさが変化しても、該間隙をブラインド部材により覆い隠しておくことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2003―54419号公報(第2頁、第3頁、図1、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のように板状のブラインド部材をハンドルコラムとコラムカバーとの間から出入り可能に構成すると、ブラインド部材に製造誤差が生じた場合、該ブラインド部材がコラムカバー内の他の部材に接触することがある。こうなると、ハンドルコラムのチルト動作やテレスコ動作がスムーズに行われなくなる。
【0006】
また、上記特許文献1では、ブラインド部材のコラムカバー側の端部が自由端であるため、振動によりばたついて異音が発生する虞れがある。さらに、ブラインド部材は平坦な板状でそのコラムカバー側が単にコラムカバー内に挿入されているだけなので、ハンドルコラムの位置によってブラインド部材に無理な力が加わった場合には、該ブラインド部材がコラムカバーから離れた状態となって見栄えが悪くなることがある。この場合、ハンドルコラム等のレイアウトを工夫して間隙が生じるのを防止することが考えられるが、こうするとレイアウト作業が煩雑になる。
【0007】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インストルメントパネルとコラムカバーとの間隙を別体のブラインド部材により覆い隠す場合に、ブラインド部材のばたつきによる異音の発生を未然に防止するとともに、チルト動作やテレスコ動作をスムーズにし、かつ各部材のレイアウトを容易にしつつコラムカバー近傍の見栄えを良好にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、インストルメントパネル取付部とコラムカバーに取付けられるカバー部とを設け、カバー部に、ハンドル支持部材に干渉する干渉部と該干渉部の車幅方向両側にコラムカバーに嵌合する嵌合部とを設け、干渉部がハンドル支持部材に干渉したときに嵌合部に作用する応力を減じる折り返し部を設けるようにした。
【0009】
具体的に、車両に固定されたハンドル支持部材に支持され運転者に対してハンドルの位置調整が可能となるように車両のインストルメントパネルに対し移動するハンドルコラムのコラムカバーと、上記インストルメントパネルとの間隙を覆い隠すように設けられる板状の可撓性材からなるインストルメントパネル用ブラインド部材を対象とする。
【0010】
そして、上記インストルメントパネルに取り付けられるインストルメントパネル取付部と、上記ハンドル支持部材の上方を覆いかつコラムカバー上壁をなし、上記コラムカバーに取り付けられるカバー部と、上記カバー部の車両前端から上記インストルメントパネル取付部まで延び、上記ハンドルコラムの移動により変化する上記コラムカバーとインストルメントパネルとの間隙の大きさに対応して湾曲変形する湾曲部とを一体的に備え、上記カバー部は、上記ハンドルコラムが所定位置まで移動したときに上記ハンドル支持部材上面に干渉する干渉部を有し、該干渉部を挟んだ車幅方向両端側に上記コラムカバーの車幅方向両端側に嵌合する嵌合部をそれぞれ設け、上記カバー部の嵌合部と干渉部との間には、該干渉部がハンドル支持部材に干渉したときに該干渉部により嵌合部に作用する応力を減じるように変形する干渉部側折り返し部を上側に開口する溝状に形成する構成とする。
【0011】
この構成によれば、装着状態のブラインド部材はインストルメントパネル及びコラムカバーにそれぞれ固定されるので、振動によりばたつくことはなく異音が発生しない。また、カバー部がコラムカバー上壁をなしていてコラムカバー内に位置していないので、ブラインド部材に製造誤差が生じても該ブラインド部材がコラムカバー内の他の部材に接触することはなく、ハンドルコラムのチルト動作やテレスコ動作がスムーズになる。
【0012】
また、ハンドルコラムを移動させてハンドルの位置を調整すると、ハンドルコラムの位置によりカバー部の干渉部がハンドル支持部材の上面から上方への押圧力を受ける。このとき、カバー部の嵌合部がコラムカバーに固定されているため、嵌合部と干渉部との間の干渉部側折り返し部が変形する。この折り返し部の変形により干渉部が嵌合部よりも上方へ変位するときに嵌合部へ作用する応力が減少するので、干渉部と嵌合部とを分離させることなく見栄えを良好にした状態で干渉部が容易に変位する。このように嵌合部に無理な力が作用しなくなるため、嵌合部がコラムカバーから外れるのが防止され、このことによっても見栄えが良好に維持される。つまり、この発明では、ハンドルコラムを移動させたときにブラインド部材とハンドル支持部材とが干渉するように、ハンドルコラムやハンドル支持部材をレイアウトしてもコラムカバー近傍の見栄えが良好に維持されるので、ハンドルコラムやハンドル支持部材のレイアウトが容易になる。
【0013】
尚、カバー部の干渉部がハンドル支持部材に干渉していないときには、干渉部側折り返し部が変形せずに所定の形状となるため、このときもコラムカバー近傍の見栄えは良好である。
【0014】
請求項2の発明では、インストルメントパネル取付部とコラムカバーに取付けられるカバー部とを設け、該カバー部の車幅方向両側にコラムカバーに嵌合する嵌合部を設け、ハンドルコラムの移動により変化するコラムカバーとインストルメントパネルとの間隙の大きさに対応して湾曲変形する湾曲部を設け、湾曲部が湾曲変形したときに嵌合部に作用する応力を減じる折り返し部を設けるようにした。
【0015】
具体的には、車両に固定されたハンドル支持部材に支持され運転者に対してハンドルの位置調整が可能となるように車両のインストルメントパネルに対し移動するハンドルコラムのコラムカバーと、上記インストルメントパネルとの間隙を覆い隠すように設けられる板状の可撓性材からなるインストルメントパネル用ブラインド部材を対象とする。
【0016】
そして、上記インストルメントパネルに取り付けられるインストルメントパネル取付部と、上記ハンドル支持部材の上方を覆いかつコラムカバー上壁をなし、上記コラムカバーに取付けられるカバー部と、上記カバー部の車両前端から上記インストルメントパネル取付部まで延び、上記ハンドルコラムの移動により変化する上記コラムカバーとインストルメントパネルとの間隙の大きさに対応して湾曲変形する湾曲部とを一体的に備え、上記カバー部の車幅方向両端側には、上記コラムカバーの車幅方向両端側に嵌合する嵌合部を上記湾曲部に近接してそれぞれ設け、上記カバー部の嵌合部と上記湾曲部との間には、上記湾曲部が湾曲変形したときに該湾曲変形により嵌合部に作用する応力を減じるように変形する湾曲部側折り返し部を上側に開口する溝状に形成する構成とする。
【0017】
この構成によれば、請求項1の発明と同様に、装着状態のブラインド部材がばたつかないので異音が発生せず、また、ブラインド部材に製造誤差が生じても該ブラインド部材がコラムカバー内の他の部材に接触しないので、チルト動作やテレスコ動作がスムーズになる。
【0018】
また、ハンドルコラムを移動させてハンドルの位置を調整すると、コラムカバーとインストルメントパネルとの間隙の大きさが変化し、この変化に対応して湾曲部が湾曲変形する。一方、カバー部の嵌合部はコラムカバーに固定されているため、この嵌合部と湾曲部との間の湾曲部側折り返し部が変形する。この湾曲部側折り返し部の変形により嵌合部へ作用する応力が減少するので、湾曲部と嵌合部とを分離させることなく見栄えを良好にした状態で湾曲部を容易に湾曲変形させることが可能となる。このように嵌合部に無理な力が作用しないため、嵌合部がコラムカバーから外れるのが防止され、このことによっても見栄えが良好に維持される。つまり、この発明では、ハンドルコラムを移動させたときに湾曲部が大きく湾曲変形するように、ハンドルコラムやハンドル支持部材をレイアウトしてもコラムカバー近傍の見栄えが良好に維持されるので、ハンドルコラムやハンドル支持部材のレイアウトが容易になる。
【0019】
尚、湾曲部が大きく湾曲変形していないときには、湾曲部側折り返し部が変形せずに所定の形状となるため、このときもコラムカバー近傍の見栄えは良好である。
【0020】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、カバー部の嵌合部と湾曲部との間には、該湾曲部が湾曲変形したときに該湾曲変形により嵌合部に作用する応力を減じるように変形する湾曲部側折り返し部を上側に開口する溝状に形成し、干渉部側折り返し部と上記湾曲部側折り返し部とが連結している構成とする。
【0021】
この構成によれば、請求項1の発明の作用効果に加えて、請求項2の発明と同様に、ハンドルコラムを移動させた際に、湾曲部側折り返し部が変形して湾曲部が容易に湾曲変形する。これにより、嵌合部がコラムカバーから外れるのが効果的かつ確実に防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
尚、この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、「前」とは車両の前側を、また「後」とは車両の後側を、さらに「左」とは車幅方向左側を、さらにまた「右」とは車幅方向右側をそれぞれ表すこととしている。
【0024】
図2は、本発明の実施形態に係るブラインド部材31が適用されたインストルメントパネルPの右側を示し、該インストルメントパネルPは車室の前端部に配設されている。このインストルメントパネルPは、右側にハンドル1を備えた右ハンドル車用に構成されており、従って、ハンドル1はインストルメントパネルPの右側に配設されている。インストルメントパネルPの右側上部にはメーターフード3が一体に形成され、図1にも示すように、該メーターフード3の下方にはメーター5が配設されている。
【0025】
インストルメントパネルP右側の上下方向中央部には、上記ハンドル1が取り付けられたステアリングシャフト(図示せず)を回転可能に支持するハンドルコラム9が配設されている。ハンドルコラム9は、インストルメントパネルPに形成された貫通孔11を貫通して概ね前後方向に延びるように配置され、前端側がハンドル位置調整機構13を介してハンドル支持部材15により車両に支持されている。
【0026】
上記ハンドル支持部材15は図示しないメンバにより車両に固定されている。ハンドル支持部材15は前後方向に概ね水平に延びる筒状のものであり、このハンドル支持部材15の後端側にハンドルコラム9の前端側が挿入されるようになっている。ハンドル支持部材15の上面は、前側へ行くほど上方に位置するように傾斜して延びている。
【0027】
上記ハンドル位置調整機構13は、ハンドル1の位置を運転者に対し所定範囲内で調整するように構成された周知のものである。このハンドル位置調整機構13は、ハンドルコラム9をその前端部近傍を支点にして後側を上下方向に揺動させることによりハンドル1を上下方向に移動させるチルト動作と、ハンドルコラム9をステアリングシャフトの軸方向に移動させてハンドル1を前後方向に移動させるテレスコ動作とが可能に構成されている。
【0028】
ハンドル位置調整機構13は、ハンドルコラム9を上記所定範囲内の任意の位置で固定しておくためのロック手段(図示せず)を備えていて、該ロック手段にはロック操作レバー19が設けられている。該ロック操作レバー19は、ハンドル支持部材15の下側から後方へ向けて延びていて、前端側を支点にして後側が上下に揺動するようになっている。このロック操作レバー19を押し下げるとロックが解除されてハンドルコラム9の移動が可能となる一方、ロック操作レバー19を引き上げるとハンドルコラム9が固定されるようになっている。
【0029】
また、ハンドル支持部材15の左右両側面には、前後方向に延びるスリット15aが形成され、一方、ハンドルコラム9には、上記スリット15a内を移動するピン21が配設されている。図1に示すように、ハンドルコラム9を前側に移動させるとピン21がスリットの15aの前縁に当接してハンドルコラム9の移動が規制され、また、図8に示すように、ハンドルコラム9を後側に移動させるとピン21がスリット15aの後縁に当接してハンドルコラム9の移動が規制される。つまり、スリット15aの長さによりテレスコ動作の範囲が設定されていて、これらスリット15a及びピン21はハンドル位置調整機構13を構成している。
【0030】
上記ハンドルコラム9はコラムカバー25により覆われていて、このコラムカバー25上壁とインストルメントパネルPの貫通孔11上縁との間に形成される間隙は、後述の本発明の実施形態に係る別体のブラインド部材31により覆い隠されるようになっている。
【0031】
上記コラムカバー25は樹脂製であり、ハンドルコラム9に固定されてハンドル1と共に回転しないようになっている。このコラムカバー25は、矩形箱状に形成され、ハンドル1の裏面近傍からハンドル支持部材15の後端側を覆うように前方へ延びている。コラムカバー25の前端面には、全体に亘って開口部27が形成されていて、この開口部27は、コラムカバー25上壁の前側約半分の領域に亘って形成されている。また、コラムカバー25上壁には、ブラインド部材31の係合爪45,47が係合する後部係合孔(図示せず)と、ブラインド部材31の嵌合部55が嵌合する側部嵌合孔29(図6及び図10に示す)とが形成されている。尚、ハンドルコラム9の左側にはワイパー操作レバー33が配設されており、該ワイパー操作レバー33はコラムカバー25を貫通している。
【0032】
上記ブラインド部材31はゴム製の一体成形品であり、概ね前後方向に延びる板状に形成されている。図3に示すように、ブラインド部材31のコラムカバー25側である後端側には、コラムカバー25上壁に取り付けられてハンドルコラム9の上方を覆うカバー部39が形成されている。このカバー部39の前縁には、上記ハンドルコラム9の移動により湾曲変形する湾曲部41が形成され、この湾曲部41の先端にはインストルメントパネルPに取り付けられるインストルメントパネル取付部43が形成されている。
【0033】
上記ブラインド部材31のカバー部39の後端側にはコラムカバー25に取り付けられるコラムカバー取付部37が形成されている。このコラムカバー取付部37は、ブラインド部材31の左右方向両端に亘って上方へ膨出していて、図4に示すように、カバー部39の前側の部分と段差状をなしている。このコラムカバー取付部37の下面には、下方へ突出する複数の筒状係合爪45が左右方向に間隔をあけて並設されている。各筒状係合爪45は、横断面が左右に長い長円形状とされ、図5に示すように、下縁部には外方へ突出する爪部45aが全周に亘って形成されている。さらに、コラムカバー取付部37下面の左右両端部には、図3に示すように、下方へ突出する片状係合爪47がそれぞれ形成されていて、各片状係合爪47の下端部には、左右方向内方へ突出する爪部47aが形成されている。これら筒状係合爪45及び片状係合爪47は、上記コラムカバー25の後部係合孔に係合するようになっている。
【0034】
カバー部39のコラムカバー取付部37よりも前側は、図1に示すように、コラムカバー25前端に対応する箇所まで延びている。このカバー部39は、開口部27におけるコラムカバー25上壁に対応する箇所を閉塞するように形成されている。従って、ブラインド部材31の装着状態では、カバー部39がコラムカバー25上壁の前側部分をなし、このカバー部39によりハンドル支持部材15の後端側上方が覆われる。
【0035】
カバー部39の左右両端側には、コラムカバー25の左右両側壁に取り付けられるサイド取付部51が形成されている。各サイド取付部51は、図3及び図6に示すように、湾曲部41に近接して前後方向に長く延びる矩形の板状部53を備えていて、この板状部53の下面には嵌合部55が突設されている。嵌合部55は前後方向に延びる矩形状に形成され、各嵌合部55の下縁部には、左右方向外方へ突出する爪部55aが形成されている。各嵌合部55は、上記コラムカバー25の左右両端側に形成された側部嵌合孔29に嵌合するようになっている。
【0036】
カバー部39の両サイド取付部51の間には、ハンドルコラム9を下方及び前方へ移動させた際にハンドル支持部材15上面と干渉する干渉部59が形成されている。この干渉部59は略水平に延びる矩形板状に形成されている。
【0037】
カバー部39の左側サイド取付部51と干渉部59との間には、該干渉部59がハンドル支持部材15に干渉したときに干渉部59により嵌合部55に作用する応力を減じるように変形する干渉部側折り返し部61が形成されている。該干渉部側折り返し部61は、上側に開口して前後方向に延びる溝状をなしていて、その断面形状はU字状に形成されている。また、この干渉部側折り返し部61の深さは後側へ行くほど浅くなっている。
【0038】
上記サイド取付部51と湾曲部41との間には、図3に示すように、湾曲部41が湾曲変形したときに該湾曲変形により嵌合部55に作用する応力を減じるように変形する湾曲部側折り返し部63が形成されている。この湾曲部側折り返し部63は、上側に開口して左右に延びる溝状をなし、上記干渉部側折り返し部61と同様にU字状断面を有している。この湾曲部側折り返し部63は、カバー部39の左縁から上記干渉部側折り返し部61の前端まで延びていて、これら干渉部側折り返し部61及び湾曲部側折り返し部63は連結している。湾曲部側折り返し部63の深さは、左右方向両端に亘って、上記干渉部側折り返し部61の前端部分と同じ深さとなっている。
【0039】
また、図6に示すように、上記干渉部側折り返し部61及び湾曲部側折り返し部63の肉厚は、板状部53及び干渉部59の肉厚よりも薄くなっていて、これら折り返し部61,63は小さい力で変形するようになっている。また、上記各折り返し部61,63は、干渉部59がハンドル支持部材15と干渉していない状態では、サイド取付部51の板状部53の上面と干渉部59の上面とが略同一面上に位置するように形成されている。
【0040】
尚、カバー部39の右側にも、左側と同様に上記干渉部側折り返し部61及び湾曲部側折り返し部63が形成されている。
【0041】
上記湾曲部41は、カバー部39の前端縁から延出していて、図4に示すように、該カバー部39の干渉部59の肉厚よりも薄い板状に形成され、湾曲変形し易く構成されている。湾曲部41の左右方向の寸法はコラムカバー25の左右方向の寸法と略同じとされ、この湾曲部41の左右両縁には、インストルメントパネルPの貫通孔11の左右両側縁に取り付けられる一対のサイドカバー部67(図3に右側のもののみ示す)が一体に形成されている。
【0042】
上記インストルメントパネル取付部43は、図1及び図3に示すように、インストルメントパネPの貫通孔11上縁に形成された取付板部71に沿うように、湾曲部41の先端部から延出して左右方向に延びている。インストルメントパネル取付部43には、上記取付板部71の前面に突設された突出部73が貫通する貫通孔75が左右に並設されている。
【0043】
上記構成のブラインド部材31を車両に装着する際には、図7に示すように、インストルメントパネル取付部43の貫通孔75にインストルメントパネルPの取付板部71の突出部73を挿通させた後、該突出部73の先端側にスピードナット77を取り付け、インストルメントパネル取付部43をインストルメントパネルPに固定する。また、コラムカバー取付部37の各筒状係合爪45及び片状係合爪47を上記コラムカバー25の後側係合孔に差し込むことにより、各係合爪45,47の爪部45a,47aが後側係合孔周縁に係止してコラムカバー取付部37がコラムカバー25に固定される。さらに、図6に示すように、左右両嵌合部55,55をコラムカバー25の側部嵌合孔29に差し込むことにより、各嵌合部55が側部嵌合孔29に嵌合して、各サイド取付部51がコラムカバー25に固定される。
【0044】
このようにブラインド部材31の前端側、後端側及び左右両端側がインストルメントパネルPやコラムカバー25に固定されるので、ブラインド部材31が振動によりばたつくことはなく異音の発生を未然に防止できる。
【0045】
そして、運転者に対してハンドル1の位置を調整する際には、ロック操作レバー19によりロックを解除することにより、ハンドル1をチルト動作及びテレスコ動作させて所望の位置へ移動させた後、ロック操作レバー19によりハンドルコラム9を固定する。具体的には、ハンドルコラム9を最も下げてかつ最も後側へ移動させると図8に示すようになり、その状態からハンドルコラム9を最も前側へ移動させると図1に示すようになる。また、ハンドルコラム9を最も上げてかつ最も前側へ移動させると図9に示すようになる。
【0046】
このハンドルコラム9を移動させる際には、インストルメントパネルPとコラムカバー25との間隙の大きさが変化し、この変化に対応してブラインド部材31の湾曲部41が湾曲変形する。このため、ハンドルコラム9の位置に関わらず、インストルメントパネルPとコラムカバー25との間隙を確実に覆い隠すことができて、見栄えを良好にすることができる。
【0047】
この湾曲部41が湾曲変形する際には、嵌合部55,55がコラムカバー25に固定されているため、これら嵌合部55,55に対して該嵌合部55,55を側部嵌合孔29から引き抜くような力が作用する。このとき、嵌合部55と湾曲部41との間の湾曲部側折り返し部63が変形して嵌合部55へ作用する力が減少するので、湾曲部41と嵌合部55とを分離させることなく見栄えを良好にした状態で湾曲部41を大きく湾曲変形させることができる。このように、嵌合部55に無理な力が作用しなくなるため、嵌合部55がコラムカバー25から外れるのが防止されて見栄えを良好に維持できる。
【0048】
また、ハンドルコラム9を最も下げてかつ最も前側へ移動させると、図10に示すように、干渉部59がハンドル支持部材15上面に干渉して該ハンドル支持部材15から上方への押圧力を受ける。干渉部59が押圧力を受けると、嵌合部55,55がコラムカバー25に固定されているため、これら嵌合部55,55に対して干渉部59が上方へ変位しようとする。このとき、左右の干渉部側折り返し部61,61が変形し、この変形により干渉部59が嵌合部55,55よりも上方へ変位するときに該嵌合部55へ作用する力が減少する。
【0049】
このため、例えば、干渉部59と嵌合部55との間に、カバー部39の内側が見えて見栄えを損なうスリット状の隙間を形成しこれら干渉部59及び嵌合部55を分離させなくても、干渉部59を容易に変位させることができ、見栄えが損なわれることはない。また、干渉部側折り返し部61が薄肉で小さい力で変形するため、嵌合部55に対して該嵌合部55を引き抜く方向への力が大きく作用せず、嵌合部55がコラムカバー25から外れるのが防止されて、見栄えを良好に維持できる。
【0050】
つまり、この実施形態では、ハンドルコラム9をチルト動作及びテレスコ動作させたときにコラムカバー25とハンドル支持部材15とが干渉するように、かつ湾曲部41の湾曲変形が大きくなるように、ハンドルコラム9やハンドル支持部材15をレイアウトしてもコラムカバー25近傍の見栄えが良好に維持される。よって、ハンドルコラム9やハンドル支持部材15のレイアウトを容易に行うことができる。
【0051】
さらに、干渉部側及び湾曲部側折り返し部61,63を連結したので、干渉部59の上方への変位と、湾曲部41の湾曲変形とが、嵌合部55に無理な力を作用させずに行われるようになる。これにより、嵌合部55がコラムカバー25から外れるのを効果的かつ確実に防止できる。また、干渉部側折り返し部61が小さい力で変形するようになっているので、干渉部59がハンドル支持部材15から押圧力を受けた際に該干渉部59が変形し難い。さらに、干渉部59の肉厚が湾曲部41等よりも厚いので、このことによっても干渉部59は変形し難く、よって、見栄えをより一層良好にできる。
【0052】
尚、この実施形態では、干渉部側及び湾曲部側折り返し部61,63をU字状断面を有する溝状に形成したが、これに限らず、各折り返し部61,63は、図11(a)に示すようにV字状断面に形成してもよく、また、図11(b)に示すようにW字状断面に形成してもよい。
【0053】
また、この実施形態では、ブラインド部材31に干渉部側折り返し部61及び湾曲部側折り返し部63の両方を形成するようにしたが、これに限らず、いずれか一方の折り返し部のみを形成するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係るインストルメントパネル用ブラインド部材によると、インストルメントパネル取付部とコラムカバーに取り付けられるカバー部とを設けたので、ブラインド部材が振動によりばたつくことはなく異音の発生を防止でき、また、カバー部がコラムカバー内に位置していないので、製造誤差が生じてもブラインド部材がコラムカバー内の他の部材に接触することはなく、チルト動作やテレスコ動作をスムーズに行うことができる。
【0055】
また、カバー部の嵌合部の間にハンドル支持部材上面に干渉する干渉部を設け、カバー部の嵌合部と干渉部との間に、干渉部がハンドル支持部材に干渉したときに干渉部により嵌合部に作用する応力を減じる干渉部側折り返し部を形成したので、ハンドルコラムを所定位置まで移動させたときに、見栄えを良好にした状態で干渉部を容易に変位させることができる。このため、嵌合部がコラムカバーから外れることがなくなり、見栄えを良好に維持できる。つまり、本発明では、ブラインド部材とハンドル支持部材とが干渉してもコラムカバー近傍の見栄えを良好にできるため、ハンドルコラムやハンドル支持部材のレイアウトを容易にすることができる。
【0056】
請求項2の発明に係るインストルメントパネル用ブラインド部材によると、インストルメントパネル取付部とコラムカバーに取り付けられるカバー部とを設けたので、ブラインド部材が振動によりばたつくことはなく異音の発生を防止でき、また、製造誤差が生じてもブラインド部材がコラムカバー内の他の部材に接触することはなく、チルト動作やテレスコ動作をスムーズに行うことができる。
【0057】
また、カバー部の車幅方向両端側に、湾曲部に近接させて嵌合部を設け、カバー部の嵌合部と湾曲部との間に、該湾曲部が湾曲変形したときに該湾曲変形により嵌合部に作用する応力を減じる湾曲部側折り返し部を形成したので、見栄えを良好にした状態で湾曲部を容易に変位させることができる。このため、嵌合部がコラムカバーから外れことがなくなり、このことによっても見栄えを良好に維持できる。つまり、この発明では、湾曲部が大きく湾曲変形してもコラムカバー近傍の見栄えを良好にできるため、ハンドルコラムやハンドル支持部材のレイアウトを容易にすることができる。
【0058】
請求項3記載の発明によると、カバー部の嵌合部と湾曲部との間に、該湾曲部が湾曲変形したときに該湾曲変形により嵌合部に作用する応力を減じる湾曲部側折り返し部を形成し、干渉部側折り返し部と上記湾曲部側折り返し部とを連結させたので、嵌合部がコラムカバーから外れるのを効果的かつ確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドルコラムを最も下げてかつ最も前側へ移動させた状態を示す概略断面図である。
【図2】インストルメントパネルの右側を示す斜視図である。
【図3】ブラインド部材を上方から見た斜視図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】図3におけるB−B線断面図である。
【図6】図8におけるC−C線断面図である。
【図7】図1におけるブラインド部材のインストルメントパネル取付部近傍を拡大して示す図である。
【図8】ハンドルコラムを最も下げてかつ最も後側へ移動させた状態を示す図1相当図である。
【図9】ハンドルコラムを最も上げてかつ最も前側へ移動させた状態を示す図1相当図である。
【図10】図1におけるD−D線断面図である。
【図11】実施形態の変形例に係り、干渉部側折り返し部の断面図である。
【符号の説明】
1 ハンドル
9 ハンドルコラム
15 ハンドル支持部材
25 コラムカバー
31 ブラインド部材
39 カバー部
41 湾曲部
43 インストルメントパネル取付部
55 嵌合部
59 干渉部
61 干渉部側折り返し部
63 湾曲部側折り返し部
P インストルメントパネル
Claims (3)
- 車両に固定されたハンドル支持部材に支持され運転者に対してハンドルの位置調整が可能となるように車両のインストルメントパネルに対し移動するハンドルコラムのコラムカバーと、上記インストルメントパネルとの間隙を覆い隠すように設けられる板状の可撓性材からなるインストルメントパネル用ブラインド部材であって、
上記インストルメントパネルに取り付けられるインストルメントパネル取付部と、
上記ハンドル支持部材の上方を覆いかつコラムカバー上壁をなし、上記コラムカバーに取り付けられるカバー部と、
上記カバー部の車両前端から上記インストルメントパネル取付部まで延び、上記ハンドルコラムの移動により変化する上記コラムカバーとインストルメントパネルとの間隙の大きさに対応して湾曲変形する湾曲部とを一体的に備え、
上記カバー部は、上記ハンドルコラムが所定位置まで移動したときに上記ハンドル支持部材上面に干渉する干渉部を有し、該干渉部を挟んだ車幅方向両端側に上記コラムカバーの車幅方向両端側に嵌合する嵌合部がそれぞれ設けられ、
上記カバー部の嵌合部と干渉部との間には、該干渉部がハンドル支持部材に干渉したときに該干渉部により嵌合部に作用する応力を減じるように変形する干渉部側折り返し部が上側に開口する溝状に形成されていることを特徴とするインストルメントパネル用ブラインド部材。 - 車両に固定されたハンドル支持部材に支持され運転者に対してハンドルの位置調整が可能となるように車両のインストルメントパネルに対し移動するハンドルコラムのコラムカバーと、上記インストルメントパネルとの間隙を覆い隠すように設けられる板状の可撓性材からなるインストルメントパネル用ブラインド部材であって、
上記インストルメントパネルに取り付けられるインストルメントパネル取付部と、
上記ハンドル支持部材の上方を覆いかつコラムカバー上壁をなし、上記コラムカバーに取付けられるカバー部と、
上記カバー部の車両前端から上記インストルメントパネル取付部まで延び、上記ハンドルコラムの移動により変化する上記コラムカバーとインストルメントパネルとの間隙の大きさに対応して湾曲変形する湾曲部とを一体的に備え、
上記カバー部の車幅方向両端側には、上記コラムカバーの車幅方向両端側に嵌合する嵌合部が上記湾曲部に近接してそれぞれ設けられ、
上記カバー部の嵌合部と上記湾曲部との間には、上記湾曲部が湾曲変形したときに該湾曲変形により嵌合部に作用する応力を減じるように変形する湾曲部側折り返し部が上側に開口する溝状に形成されていることを特徴とするインストルメントパネル用ブラインド部材。 - 請求項1において、
カバー部の嵌合部と湾曲部との間には、該湾曲部が湾曲変形したときに該湾曲変形により嵌合部に作用する応力を減じるように変形する湾曲部側折り返し部が上側に開口する溝状に形成されており、
干渉部側折り返し部と上記湾曲部側折り返し部とは連結していることを特徴とするインストルメントパネル用ブラインド部材。
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