JP4256758B2 - 出入り口横断用の着脱自在手摺り - Google Patents

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Description

この発明は、高齢者や身体障害者などの自助用又は介護用として主に一般住宅や介護施設などの玄関や居室、或いは浴室、便所などの出入り口開口を水平方向に横断する配置に設置され、高齢者や身体障害者の掴まり歩きに供される、出入り口横断用の着脱自在手摺りの技術分野に属し、更に言えば、出入り口開口へ常設することが可能で、出入り口のドアや引き戸などの開閉に支障がなく、しかも健常者や高齢者、身体障害者などが出入り口を通行する際には邪魔にならないように撤去する着脱操作をワンタッチ的に行える、出入り口横断用の着脱自在手摺りに関する。
本出願人の下記した特許文献1には、高齢者や身体障害者などの自助用又は介護用の手摺り材を、出入り口開口に対し水平方向に横断する配置に設置して手摺りの連続性を確保する、出入り口横断用の着脱自在手摺りが開示されている。健常者や高齢者、身体障害者などが出入り口を通行する際には、手摺り材を邪魔にならないように撤去して一側へ吊り下げ、出入り口を全面開放の状態にすることも容易な構成である。そのため手摺り材は太管と細管とをテレスコーピックに嵌め合わせて伸縮自在な構成とされている。しかも同手摺り材の中空部内には、引張り用弾性体がその両端部を太管および細管の奥端部へ止着して設置され、当該手摺り材が最短収縮状態になっても適度な引張り状態を保つ構成とされている。
また、本出願人の特願2002−281399号に係る発明も出入り口横断用の着脱自在手摺りに関するもので、出入り口開口の両側の建造物壁面に手摺り支持用ブラケットを設置し、手摺り材は、その両端部の嵌合板をロックピンのワンタッチ的な操作で手摺り支持用ブラケットに対して着脱する構成とされている。
特開2001−107530号公報
上記特許文献1に開示した出入り口横断用の着脱自在手摺りは、手摺り材の一側端部が建造物壁面に回転式継手で回動可能に支持され、他側端部は建造物壁面の支持具に対して着脱可能に支持されている。支持具へ手摺り材を着脱可能に支持させる構成は、同公報の図11〜図14及び図16〜図18に詳示されている通り、握り玉を掴んで引き上げ抜き差し操作する進退ピン機構が採用されている。
したがって、この出入り口横断用の着脱自在手摺りを、建造物壁面の支持具に対して着脱するためには、片手で手摺り材の端部を握り持ち、他方の手で支持具の進退ピンの握り玉を掴んで引き上げる操作を行い、ピンが抜け外れると手摺り材を支持具から離脱させる手順を実行することが必要条件である。要するに、利用者は両手を使って手摺り材の着脱操作を行わねばならない。
そのため出入り口を通行しようとする人が片手に荷物を持っていたり、或いは介護者が高齢者や身体障害者などを片手で支えた介助状態の場合には、手摺り材の着脱操作は不可能に近い。よって、一旦荷物を床へ下ろしたり、又は介助中の高齢者や身体障害者を近傍位置の手摺りなどへ掴まらせておいて、当該手摺り材の着脱操作を行うほかはなく、使い勝手が悪く不便である。
その点、先願である上記特願2002−281399号の発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りは、手摺り材の両端部又は一端部に取り付けたコ字形状溝を有する嵌合板を、出入り口開口の両側又は一側の建造物壁面へ取り付けた手摺り支持用ブラケットの係止片へ嵌め、同嵌合板の両側壁に形成した長孔を移動するロックピンを移動させる操作で着脱する構成であり、手摺り材の着脱操作は少なくとも片手でロックピンを移動させて簡単、確実に行うことができるので、この一面では進化している。
しかしながら、上記の先願発明の場合、手摺り材は、その両端部の嵌合板を出入り口開口の両側の手摺り支持用ブラケットから完全に取り外して近辺の適当な場所へ置くか、又は手摺り材の一側端部を回転式継手により支持させておいて、他側端部の嵌合板を手摺り支持用ブラケットから離脱させると、当該手摺り材は前記回転式継手を中心に上方へ回転させ垂直な手摺りとなるように立てかけ支持させる構成であるから、手摺り材の嵌合板を手摺り支持用ブラケットから外せば全てが終わり、と言う訳ではなく、なお若干の手間と面倒さが残っている。
本発明の目的は、手摺り材の一側端部を回転式継手により支持させ、他側端部に設けた嵌合板を手摺り支持用ブラケットの係止片へロックピンの操作で着脱する点までは、上記先願発明と一部共通する構成であるが、手摺り材を伸縮自在な構成とし、且つ引張り用弾性体を内蔵させ、出入り口開口に対しては適度に伸長した状態で架設し、且つ嵌合板の先端部に設けた下向きに鈎形状の抜け止め部で手摺り支持用ブラケットを挟んで止めるものとし、これらの嵌合板及び抜け止め部を係止片及び手摺り支持用ブラケットから離脱させたときはそのまま手を離すだけで良く、そうすると手摺り材は直ちに建造物の床に当たらない長さに収縮して、前記回転式継手に吊り下げた形で支持され、手間いらずである、出入り口横断用の着脱自在手摺りを提供することにある。
上記した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺り1は、
手摺り材10が出入り口開口20を水平方向に横断して配置され、その一端部は回転式継手5により出入り口開口20の一側の建造物壁面21へ支持され、他端部は出入り口開口20の他側の建造物壁面21へ取り付けた手摺り支持用ブラケット6へ着脱自在に連結して支持される、出入り口横断用の手摺り1において、
手摺り材10は太管11と細管12とを伸縮自在に嵌め合わせて成り、両管の中空部内へ挿入した引張り用弾性体13が、その両端部を太管11の奥端部及び細管12の奥端部にそれぞれを止着され、両管が最短収縮状態になっても適度な引張り状態を保つように構成されていること、
前記手摺り材10の一端部に設けた連結板28が出入り口開口20の一側の建造物壁面21へ取り付け固定した回転式継手5の回転体5aと連結されていること、
同手摺り材10の他端部に、下向きのコ字形状溝24を有する嵌合板25が設けられており、該嵌合板25の両側壁面に先方へ下る傾斜状の長孔26が形成され、両側壁面の長孔26へ共通に水平方向に通したロックピン27が長孔26の長手方向へ移動自在に設置されていること、
出入り口開口20の他側の建造物壁面21における手摺り支持位置に、手摺り材10の前記嵌合板25の先端位置を直交方向に規制する配置で手摺り支持用ブラケット6が設置されていること、
前記手摺り支持用ブラケット6には、手摺り材10の前記嵌合板25のコ字形状溝24が嵌る垂直な板状の係止片6aが内向きに設けられており、この係止片6aの内向き方向への突き出し寸法は、嵌合板25の前記長孔26内へ移動自在に設置されたロックピン27が同長孔26の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とされ、同係止片6aにおいて嵌合板25のコ字形状溝24の上面壁が載る上辺部は、内方に向かって、前記ロックピン27を長孔26に沿って内端寄り位置へ移動させる操作に適する形状とされ、同係止片6aの下辺部は、嵌合板25のコ字形状溝24の上面壁が前記係止片6aの上辺部へ載った状態で前記ロックピン27が長孔26内をその外端寄り位置まで移動可能な形状とされていること、
手摺り材10の前記嵌合板25の先端部に、同嵌合板25の上面壁が係止片6aの上辺部に載ると手摺り支持用ブラケット6の上辺部を挟む下向きに鈎形状の抜け止め部29が形成されていること、
手摺り材10は、一側端部の嵌合板25のロックピン27を内端寄り位置へ移動させる操作によって手摺り支持用ブラケット6から嵌合板25及び抜け止め部29を取り外すことができ、手を離すと建造物の床面30には届かない長さで回転式継手5から吊り下げ状態となり、逆に嵌合板25及び抜け止め部29を係止片6aと手摺り支持用ブラケット6へ嵌め、ロックピン27により嵌合板25をロックして連結が行なわれることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した出入り口横断用の着脱自在手摺り1において、
手摺り材10を構成する太管11と細管12はそれぞれ、鋼管の外周面にAAS樹脂等の合成樹脂を薄く均一な層状に被覆し接着した樹脂被覆接着鋼管であり、太管11は外径が32mm程度、内径が29mm程度であり、細管12は外径が28mm程度、内径が25mm程度であり、引張り用弾性体13は天然ゴム又は合成ゴム製で管状をなすゴム管又はゴム紐であることを特徴とする。
本発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺り1は、手摺り材10の一側端部を回転式継手5に支持させ、他側端部に設けた嵌合板25を手摺り支持用ブラケット6の係止片6aへロックピン27の操作で着脱する構成であり、しかも手摺り材10を伸縮自在な構成とし、且つ引張り用弾性体13を内蔵させて最短収縮状態になっても適度な引張り状態を保つ構成としたので、手摺り材10は出入り口開口20に対して適度に伸長した状態で架設することにより、開口幅の大小に対する適用上の融通性があり、製作上の寸法精度(特に手摺り材の長さ寸法)にさして厳密さを要求されない。
しかも、手摺り材10の他側端部に設けた嵌合板25は、手摺り支持用ブラケット6からは片手によるロックピン27の移動操作により簡単、確実に離脱させることができ、そのまま手摺り材10から手を離すと、手摺り材10は直ちに建造物の床30に当たらない長さに収縮して、前記回転式継手5に吊り下げた形で支持され、手間いらずである。逆に、回転式継手5に吊り支持されている手摺り材10を、元の架設状態に戻すには、片手で手摺り材10を持ち、上方へ回転させつつ、他側端部の嵌合板25を該当する手摺り支持用ブラケット6の係止片6aの上に被せるようにし、ロックピン27を長孔26内で若干移動させる操作を行うことにより、やはりワンタッチ的にロックして支持させることができる。要するに、片手によるワンタッチ的な簡単操作で手摺り材10の着脱を行うことができる。したがって、片手に荷物を持っていたり、或いは介護者が高齢者や身体障害者を片手で支えた介助状態の場合でも便利に使用でき、使い勝手が良い。
本発明は、手摺り材10の他側端部に設けた嵌合板25の先端部に、同嵌合板25の上面壁が係止片6aの上辺部に載ると手摺り支持用ブラケット6の上辺部を挟む下向きに鈎形状の抜け止め部29を形成しているので、手摺り材10に引張り用弾性体13による引張り力が常時作用していても、そして、何等かの思いがけない弾みでロックピン27が係止片6aから外れる事態が起こっても、抜け止め部29が手摺り支持用ブラケット6の上辺部を挟む形に掴んだ抜け止め作用が働いているので、手摺り材10が不用意に脱落する虞は決してなく、使用上の安全性が高いのである。
手摺り材10は、太管11と細管12とを伸縮自在に嵌め合わせると共に、両管の中空部内へ挿入した引張り用弾性体13の両端部を、太管11の奥端部及び細管12の奥端部へそれぞれ止着し、両管が最短収縮状態になっても適度な引張り状態を保つように構成する。
前記手摺り材10の一端部に設けた連結板28を、出入り口開口20の一側の建造物壁面21へ取り付け固定した回転式継手5の回転体5aと連結する。
手摺り材10の他端部に下向きのコ字形状溝24を有する嵌合板25を設け、該嵌合板25の両側壁面に先方へ下る傾斜状の長孔26を形成する。嵌合板25の両側壁面の長孔26へ共通に水平方向に通したロックピン27を長孔26の長手方向へ移動自在に設置する。
出入り口開口20の他側の建造物壁面21における手摺り支持位置に、手摺り材10の前記嵌合板25の先端位置を直交方向に規制する配置で手摺り支持用ブラケット6を設置する。
前記手摺り支持用ブラケット6には、手摺り材10の前記嵌合板25のコ字形状溝24が嵌る垂直な板状の係止片6aを内向きに設ける。係止片6aの内向き方向への突き出し寸法は、手摺り材10の嵌合板25の前記長孔26内へ移動自在に設置されたロックピン27が同長孔26の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とする。同係止片6aにおいて嵌合板25のコ字形状溝24の上面壁が載る上辺部は、内方に向かって、前記ロックピン27を長孔26に沿って内端寄り位置へ移動させる操作に適する形状とし、同係止片6aの下辺部は、嵌合板25のコ字形状溝24の上面壁が前記係止片6aの上辺部へ載った状態で前記ロックピン27が長孔26内をその外端寄り位置まで移動してロック可能な形状とする。
手摺り材10の前記嵌合板25の先端部に、同嵌合板25の上面壁が係止片6aの上辺部に載ると手摺り支持用ブラケット6の上辺部を挟む下向きに鈎形状の抜け止め部29を形成する。
手摺り材10は、一側端部の嵌合板25のロックピン27を内端寄り位置へ移動させる操作によって、係止片6aおよび手摺り支持用ブラケット6から嵌合板25及び抜け止め部29を片手で取り外すことができ、そのまま手摺り材10から手を離すと、建造物の床面30には届かない長さに収縮して回転式継手5から吊り下げ状態となる。逆に、嵌合板25及び抜け止め部29を係止片6a及び手摺り支持用ブラケット6へ嵌め、ロックピン27により嵌合板25をロックして連結するものである。
以下に、本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺り1が、建物の出入り口開口20(図2を参照)へ取り付けたドア4の片面に沿って水平方向に横断する配置に架設され、もって近隣の手摺り2、3との連続性を確保している実施例を示す。手摺り材10の一端部は、出入り口開口20の一側の建造物壁面21へ取り付けた回転式継手5により支持され、他端部は同じ出入り口開口20の他側の建造物壁面21へ取り付けた手摺り支持用ブラケット6へ着脱自在に連結して支持されている。
図2〜図6は、上記出入り口横断用着脱自在手摺り1の構造詳細を示している。
先ず手摺り材10は、図4に構造詳細を示したように、太管11と細管12とをテレスコーピックに嵌め合わせて伸縮自在に構成されている。手摺り材10を構成する太管11と細管12にはそれぞれ、手摺りとしての丈夫さと手触りの良さ、掴まり具合の良さ、見た目の美感を考慮して、鋼管の外周面にAAS樹脂等の合成樹脂を薄く均一な層状に被覆し接着した樹脂被覆接着鋼管が好適に使用される。太管11は外径が32mm程度、内径が29mm程度の仕様であり、細管12は外径が28mm程度、内径が25mm程度の仕様である(請求項2記載の発明)。前記太管11及び細管12の中空部内には、引張り用弾性体として、図6に例示したゴム管13が、その両端部を太管11の奥端部及び細管12の奥端部にそれぞれを止着され、両管(手摺り材10)が最短収縮状態になってもなお適度な引張り状態を保つ構成とされている。その手段として、ゴム管13には、一例として、外径が11mm、内径が8mmの天然ゴム又は合成ゴム製品が使用されている。もっともゴム管に限らず、所謂ゴム紐を使用することもできる(請求項2記載の発明)。図6に示したように、ゴム管13は、その端部を端部金具14の環状部に通して適度な長さに折り返し、折り返し部分を本体部と重ね合わせ、環状の圧着金具15を嵌めて押し潰し強固に連結されている。
上記のようにして両端に端部金具14を取り付けたゴム管13は、図4に示したように、一側の端部金具14を太管11の外端へ掛け止めて、その外端へ太管用のエンドキャップ16を嵌め込み、同エンドキャップ16の奥端との間に端部金具14を挟み込ませた上で、同エンドキャップ16を止めネジ17により太管11へ強固に固定して止着が行われている。ゴム管13の他側の端部金具14についても、これを細管12の外端へ掛け止め、その外端へ細管用のエンドキャップ18を嵌め込み、同エンドキャップ18の奥端との間に端部金具14を挟み込ませた上で、同エンドキャップ18をやはり止めネジ17により細管12へ強固に固定して止着が行われている。従って、伸縮自在に嵌め合わせた太管11と細管12との最短収縮状態の長さに対し、ゴム管13の引き延ばし寸法を予め設定しておくことにより、伸縮自在に嵌め合わされた太管11と細管12(手摺り材10)が最短収縮状態になってもなお、適度な引張り状態を保つ構成とされる。図中の符号19は、太管11の内端部を掴み易いようにカバーした保護キャップである。
上記構成の手摺り材10において、その一端部である、上記太管11のエンドキャップ16の端面に連結板28が設けられており、出入り口開口20の一側の建造物壁面21へ図2のように取り付け固定した回転式継手5の回転体5aと止めネジ31でいわゆるピン状態に連結されている。
図示した回転式継手5は、そのベース板が建造物壁面21へ木ねじ32等で固定されている。前記ベース板から壁面と垂直方向(直角)に突き出された支軸5bへ、上記の回転体5aが回転自在に取り付けられている。したがって、手摺り材10から手を離すと、手摺り材10は、回転式継手5の前記支軸5bを中心に回転して垂れ下がり、図4に二点鎖線で示したように吊り支持される。上記のゴム管13の働きにより、手摺り材10が最短収縮状態になると、回転式継手5の位置から建造物の床30までの高さ寸法よりも若干短い長さとなるように予め設計製作しておくことにより、回転式継手5に吊られ支持された手摺り材10は床面30にぶつかることなく支持される。
同じ手摺り材10の他端部に相当する上記細管12のエンドキャップ18の端面部に、管軸方向へ突き出る、下向きのコ字形状溝24を有する嵌合板25が設けられている。該嵌合板25の両側壁面には、図3が分かりやすいように、先方へ下る傾斜状の長孔26が形成され、該両側壁面の長孔26へ共通に水平方向に通したロックピン27が、長孔26の長手方向へ移動自在に設置されている。
これに対して、出入り口開口20の他側の建造物壁面21における手摺り支持位置に、手摺り材10の前記嵌合板25の先端が突き当たって規制されるように直交方向に突き出る配置で手摺り支持用ブラケット6が設置されている。
図示した手摺り支持用ブラケット6は、ベース板6bが壁面21へ木ねじ32等で固定され、ベース板6bから壁面と垂直方向(直角)に支持板6cが突き出されている。前記嵌合板25のコ字形状溝24が嵌る垂直な板状の係止片6aが、支持板6cから内向き方向(手摺り材10が在る側)に設けられている。係止片6aの内向き方向への突き出し寸法は、嵌合板25の長孔26内へ移動自在に設置されたロックピン27が同長孔26の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とされている。同係止片6aにおいて嵌合板25のコ字形状溝24の上面壁が載る上辺部は、やはり図3がわかりやすいように、内方に向かって、前記ロックピン27を長孔26に沿って内端寄り位置方向へ移動させる操作を円滑に行えるように丸く下る形状とされている。同係止片6aの下辺部は、嵌合板25のコ字形状溝24の上面壁が係止片6aの上辺部へ載った状態で、前記ロックピン27が長孔26内をその外端寄り位置にまで円滑に移動可能で、且つロックピン27のロック効果を奏するように、いわば長孔26と平行な下り傾斜の形状とされている。長孔26内をその外端寄り位置まで移動したロックピン27は、その重量効果もあって逆戻りはせず、嵌合板25を係止片6aへきっちりロックする。
手摺り材10の前記嵌合板25の先端部には、同嵌合板25の上面壁が係止片6aの上辺部に載ると、図3に示すように、手摺り支持用ブラケット6の支持板6cの上辺部を厚さ方向に挟む下向きに鈎形状の抜け止め部29が形成されている。
したがって、手摺り材10は、上記したようにゴム管13による引張りが常時作用して収縮しようとするが、抜け止め部29が手摺り支持用ブラケット6の支持板6cの上辺部を厚さ方向に挟んだ抜け止め機能により、常時安定な支持状態及び架設状態が維持されて使用上の安全が高い施設となる。
上記の構成であるから、本発明の手摺り1を撤去するには、手摺り材10の一側端部を握り、そして、指先で嵌合板25のロックピン27を内端寄り位置へ移動させる操作を行うことにより、係止片6a及び手摺り支持用ブラケット6から嵌合板25及び抜け止め部29を片手でワンタッチ的に簡単、確実に取り外すことができる。そのまま手を離すと、手摺り材10は建造物の床面30には届かない長さで回転式継手5からの吊り下げ状態となり、手間がかからない。逆に手摺り材10を再び架設するには、同手摺り材10の自由端側を握り、図5B、Cに示したように伸長させて、抜け止め部29及び嵌合板25を手摺り支持用ブラケット6及び係止片6aへ嵌める。そして、嵌合板25をロックピン27により係止片6aへロックする操作を、やはり片手で行うことで達成できる。
したがって、出入り開口20を通行しようとする人が片手に荷物を持っていたり、或いは介護者が高齢者や身体障害者などを片手で支えた介助状態であっても、その出入り口開口20を遮断している手摺り材10を片手操作で撤去してそのまま通行することができ、使い勝手に優れてすこぶる便利である。
本発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りの使用状態を示した正面図である。 前記手摺りを拡大して示した平面図である。 前記手摺りの右端部分を拡大して示した正面図である。 手摺りの構造を拡大して示した断面図である。 A〜Cは手摺りの使用状態を段階的に示した斜視図である。 AとBはゴム管の端部構造を示した正面図と底面図である。
符号の説明
1 手摺り
10 手摺り材
20 出入り口開口
5 回転式継手
21 建造物壁面
6 手摺り支持用ブラケット
11 太管
12 細管
13 引張り用弾性体(ゴム管)
28 連結板
24 コ字形状溝
25 嵌合板
26 長孔
27 ロックピン
6a 係止片
29 抜け止め部

Claims (2)

  1. 手摺り材が出入り口開口を水平方向に横断して配置され、その一端部は回転式継手により出入り口開口の一側の建造物壁面へ支持され、他端部は出入り口開口の他側の建造物壁面へ取り付けた手摺り支持用ブラケットへ着脱自在に連結して支持される、出入り口横断用の手摺りにおいて、
    手摺り材は太管と細管とを伸縮自在に嵌め合わせて成り、両管の中空部内へ挿入した引張り用弾性体が、その両端部を太管の奥端部及び細管の奥端部にそれぞれを止着され、両管が最短収縮状態になっても適度な引張り状態を保つように構成されていること、
    前記手摺り材の一端部に設けた連結板が、出入り口開口の一側の建造物壁面へ取り付け固定した回転式継手と連結されていること、
    同手摺り材の他端部に、下向きのコ字形状溝を有する嵌合板が設けられており、該嵌合板の両側壁面に先方へ下る傾斜状の長孔が形成され、両側壁面の長孔へ共通に水平方向に通したロックピンが長孔の長手方向へ移動自在に設置されていること、
    出入り口開口の他側の建造物壁面における手摺り支持位置に、手摺り材の前記嵌合板の先端位置を直交方向に規制する配置で手摺り支持用ブラケットが設置されていること、
    前記手摺り支持用ブラケットには、手摺り材の前記嵌合板のコ字形状溝が嵌る垂直な板状の係止片が内向きに設けられており、この係止片の内向き方向への突き出し寸法は、嵌合板の前記長孔内へ移動自在に設置されたロックピンが同長孔の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とされ、同係止片において嵌合板のコ字形状溝の上面壁が載る上辺部は、内方に向かって、前記ロックピンを長孔に沿って内端寄り位置へ移動させる操作に適する形状とされ、同係止片の下辺部は、嵌合板のコ字形状溝の上面壁が前記係止片の上辺部へ載った状態で前記ロックピンが長孔内をその外端寄り位置まで移動可能な形状とされていること、
    手摺り材の前記嵌合板の先端部に、同嵌合板の上面壁が係止片の上辺部に載ると手摺り支持用ブラケットの上辺部を挟む下向きに鈎形状の抜け止め部が形成されていること、
    手摺り材は、一側端部の嵌合板のロックピンを内端寄り位置へ移動させる操作によって手摺り支持用ブラケットから嵌合板及び抜け止め部を取り外すことができ、手を離すと建造物の床面には届かない長さで回転式継手から吊り下げ状態となり、逆に嵌合板及び抜け止め部を係止片と手摺り支持用ブラケットへ嵌め、ロックピンにより嵌合板をロックして連結が行なわれることを特徴とする、出入り口横断用の着脱自在手摺り。
  2. 手摺り材を構成する太管と細管はそれぞれ、鋼管の外周面にAAS樹脂等の合成樹脂を薄く均一な層状に被覆し接着した樹脂被覆接着鋼管であり、太管は外径が32mm程度、内径が29mm程度であり、細管は外径が28mm程度、内径が25mm程度であり、引張り用弾性体は天然ゴム又は合成ゴム製で管状をなすゴム管又はゴム紐であることを特徴とする、請求項1に記載した出入り口横断用の着脱自在手摺り。
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