JP6596206B2 - 物干し具、小物かけ具及び物体吊り下げ具 - Google Patents
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Description
物干し具は通常安価で設置が容易であることから広く用いられている。特に、家庭においては庭やベランダ等に物干し台をおいて物干し具をこの物干し台により支持して用いることが多い。また、マンションのベランダや室内の天井に物干し具を固定しあるいは吊り下げて洗濯物などを干すこともある。
物干し具は、ベランダ等の比較的狭いスペースに配置されることがある。物干し具を庭に配置する場合でも、クーラー室外機等の障害物等によって、人間が移動するスペースが制限され、物干し具において手が届かない部分が発生する場合もある。
更に、物干し具が部屋の窓の近くに有る場合、窓から手が届く範囲では、部屋から外にでずに室内から物干し具に洗濯物を干し、あるいは洗濯物の取り込みを行うことができる。しかしながら、窓から手が届く範囲は限られているため、室内から洗濯物を干す場合、上記のようなデッドスペースが発生する。また、窓から手を伸ばして洗濯物を干す場合、無理な体勢を強いることでユーザに負担がかかってしまう。
従って、ユーザの移動範囲に制限がある場合、物干し具の端付近に洗濯物を吊り下げることが困難な場合がある。
物品の所定の位置にテープを貼る場合、ユーザは、巻回されたテープの自由端を指で掴む。その後、所望の長さにテープを引き出してテープカッターでカットし、カットされたテープを所定の位置に貼り付ける。
従って、テープの自由端を掴むときには、ユーザの指がテープの粘着面に必ず接触する。その結果、テープの粘着面に指紋が残るおそれがある。テープに付着された粘着剤によりユーザの指が汚れたり、かぶれたりするおそれがある。更に、テープを直接指で掴んでいることから、テープを貼る位置を位置決めしづらく、また、指先は平坦ではないことからテープが曲がったり捩れたりするおそれもある。
このような課題を解決するために、特許文献2には、指にテープを接着させることなくテープを引き出すことが可能なテープカッターが開示されている。この従来技術においては、テープの粘着面が付着される剥離ローラと、圧着ローラ及び押さえローラとを用いている。圧着ローラ及び押さえローラは、剥離ローラとはテープを挟んで反対側に設けられ、これらのローラがテープを挟んで押さえた状態で回転することで、テープがローラの回転方向へと引き出される。従って、ユーザは直接指を触れることなくテープを引き出すことができる。
一方、特許文献2に記載されたテープカッターは、剥離ローラ、圧着ローラ及び押さえローラという3つのローラを有する複雑で高価な構成が必要となる。更に、剥離ローラにはテープの粘着面が付着するので、テープとの密着性が高い。その一方、圧着ローラ及び押さえローラは、粘着剤が塗布されていないほうのテープ表面に接するので、テープとの密着力及び摩擦力は小さい。従って、これらローラを回転させてもテープは剥離ローラに付着したままで剥離ローラに巻回され、ユーザがテープを引き出すことができないおそれもある。
吊り下げられた物体は、第2物体吊り下げ部とともに第1物体吊り下げ部の左右いずれかの端部に移動して、移動後の位置で第2物体吊り下げ部から吊り下げられた状態になる。従って、ユーザは、第1物体吊り下げ部の端に移動することなく、所定の位置で吊り下げた物体を、第1物体吊り下げ部の端部に向かって移動させることができる。
従って、ユーザの移動範囲が制限されていても、洗濯物等の物体を容易に物体吊り下げ具の中心から離れた位置に吊り下げることが可能な物体吊り下げ具が得られる。
また、本発明に係るテープカッターによれば、カッター部が保持具に着脱自在に設けられ、また、保持具は、テープロールに沿って移動可能である。更に、カッター部に設けられた切断歯は、カッター部が保持具に装着された状態でテープの粘着面と接触してテープをカットする。テープの切断後には、前記テープロールから延びているテープが切断歯に付着されたままとなる。従って、ユーザは、テープが付着したカッター部を持って移動させることで、テープやテープの粘着面に手を触れることなくテープを移動させて任意の箇所に貼り付け、また、テープの切断を行うことができる。
図1に、物体吊り下げ具として、洗濯物等を干すための物干し具を例にとって本発明の第1実施形態に係る物体吊り下げ具の概略説明図を示す。なお、この発明は物干し具に限定されるものではなく、任意の物体が吊り下げられて支持される任意の物体吊り下げ具に適用可能なものである。
また、第2物干し部102及び第3物干し部103には、チェーン104、105がそれぞれ設けられている。第2物干し部102は第1物干し部101の右端に移動可能であり、ユーザは、第2物干し部102の一部を掴んで、第1物干し部101に沿って左右方向に自由に第2物干し部102を移動させることができる。
また、物干し具100の第1物干し部101は、その上端側が、支柱等の図示されない所定の保持具の下端側に係合して保持されている。なお、この明細書では、互いに固定されているか又は自由に移動可能であるかを問わずに一方の物体が他方の物体に、接続、結合、固定、嵌合等の何らかの係り合いを有することを「係合する」と記載する。また、保持具の上端側は、ベランダの天井に固定されている。このような構成により、物干し具100は、第1物干し部101を通じてベランダの天井部に吊り下げられて所定の高さに保持されている。
ハンガー106は、図1に示される第1物干し部101、第2物干し部102又は第3物干し部103の前面側から背面側へと、その先端をこれらの孔部110に挿入することでぶら下げることができる。従って、予め洗濯物がかけられたハンガー106の先端を孔部110に挿入するか、あるいは、先にハンガー106を孔部110に挿入した後に洗濯物をハンガーにかけることで、洗濯物を吊り下げることができる。なお、以下の図においては洗濯物を省略し、ハンガー106のみを示す。
図1に戻ると、この図には、物干し具100に洗濯物を吊り下げる時の物干し具100の状態が示される。
第1物干し部101の下端側には、第2物干し部102及び第3物干し部103がそれぞれ第1物干し部101に対して左右に相対移動可能に設けられている。また、これらの図において、第2物干し部102は右側に、第3物干し部103は左側にそれぞれ配置されている。
図3(a)に、洗濯物を吊り下げ始めるときの第2物干し部102、第3物干し部103の位置を示す。この状態では、第3物干し部103は第1物干し部101の左端に移動済みであり、第2物干し部102は所定位置、つまり、第1物干し部の長手方向における中央部近傍にある。
以上のように、ユーザは物干し具100の中央部近傍から移動していないのにもかかわらず、物干し具100の中央部で吊り下げた洗濯物は、物干し具100の端部で吊り下げられた状態となる。
これにより、第2物干し部102は、移動後において、その一部が第1物干し部101の右端部から突出する。なお、この実施形態では、図3(a)に示される初期状態においても第2物干し部が第1物干し部の端部から突出している。しかし、第2物干し部102が初期状態において第1物干し部101の端部から突出しない構成としてもよい。この場合、第2物干し部102は、移動後において、その一部が第1物干し部101の右端部から突出することが好ましい。
従って、洗濯物を取り込む場合も、ユーザは常に物干し具100の中央近傍にいればよく、物干し具100の端に移動する必要はない。
以上のように、この実施形態によれば、ユーザは、物干し具100の右端や左端に移動することなく洗濯物を物干し具100の中央、右端及び左端に吊り下げて取り込むことができる。また、第1物干し部101だけでなく、第2物干し部102及び第3物干し部103にも洗濯物を吊り下げることができる。従って、移動可能な物干し部を持たない物干し竿に比較して、ユーザが移動する必要なく3倍の量の洗濯物を吊り下げることができる。
第2物干し部を単独で設ける場合でも、第1実施形態と同様に、第2物干し部が第1物干し部101の中央に位置する状態で洗濯物を第2物干し部に吊り下げ、その後に第2物干し部を第1物干し部101の右端又は左端方向に移動させる。これにより、第2物干し部の移動前の位置である、第1物干し部101の中央には、第2物干し部と干渉することなく洗濯物等の物体を吊り下げるスペースが形成される。従って、ユーザが移動する必要なく2倍の量の洗濯物を吊り下げることができる。
通常、ベランダへの出入り口の窓は引き戸になっていて、その右側又は左側のみが開放されて出入り可能になる。以下、ベランダの右の窓を開けた場合を例にとって説明する。
図4において、ハンガー106aについては、ユーザは室内から手を伸ばしてこれを取り込むことができる。一方、ハンガー106bについては、ユーザは、第2物干し部102の左端もしくはチェーン104を引っ張ることで、ハンガー106bを第2物干し部102ごと物干し具100の中央近傍に移動させることができる。ハンガー106cについても同様に、第3物干し部103とともにハンガー106cを物干し具100の中央近傍に移動させることができる。
なお、洗濯物を吊り下げるときも、図1、3を用いて説明した手順により、物干し具100の中央近傍でハンガー106a、ハンガー106b及びハンガー106cを用いて洗濯物を吊り下げることができる。
また、建物の2階や3階など、そもそも外にでることができない場所でも、本実施形態係る物干し具100を建物の外壁等に固定することで、窓から手の届かない場所にも物干し具100に自由に洗濯物を吊り下げ、取り込むことができる。
このように、物干し具100の支持手法としては任意の手法を採用することができる。
レール部210を二本設ける場合、第1物干し部101の下端側の前面側と背面側に、第1物干し部101の長手方向に沿った第1レール部及び第2レール部をそれぞれ設けることができる。従って、この場合には第2物干し部102及び第3物干し部103は、互いに干渉することなく独立して第1物干し部101に対して相対移動することができる。その結果、第2物干し部102を第1物干し部101の左端に移動することも、その逆に第3物干し部103を第1物干し部101の右端に移動することもできる。更に、第2物干し部102及び第3物干し部103を重ねた状態でともに第1物干し部101の中央に配置することもできる。この場合、物干し具100は図1に示される状態よりも一層コンパクトな状態となる。
また、物干し具100を任意の物体を吊り下げるための汎用物体吊り下げ具として使うこともできる。この場合、物干し具100、第1物干し部101、第2物干し部102及び第3物干し部103を、それぞれ物体吊り下げ具、第1物体吊り下げ部、第2物体吊り下げ部及び第3物体吊り下げ部として用いることもできる。
この構成は、押し入れ前に家具等が配置されて、一方の扉が開けられない場合に特に有用である。
また、第1実施形態では、物干し具100をベランダの天井部に吊り下げて固定した例を示した。この例は、例えば新築マンション等において物干し具100を標準装備品としてベランダの天井に設置して販売する場合に適している。しかし、物干し具100は必ずしも天井に吊り下げる必要はない。物干し具100は、第2物干し具102及び第3物干し具103の移動を阻害しない限り、任意の手法で所定の高さに保持することができる。従って、物干し具100は、地面に配置した適切な物干し台等の保持具によって保持してもよい。また、この実施形態では、保持具は第1物干し部101の上端側と係合あるいは結合する例を示すが、以下に示す第2実施形態のように、第1物干し部の上端と下端との間の中間部で第1物干し部101を保持することもできる。
第1実施形態では、物干し具100を天井から支持して固定した例を示したが、この実施形態では、水平突起部を備えた支柱を有する物干し台と、物干し具100と、を組み合わせて物干し具100を地面や床から所定の高さに保持する構成を示す。
図5に、水平突起部を備えた支柱により支持された物干し具100の説明図を示す。この図に示されるように、物干し台500Rは、地面あるいは床に配置される台座503から垂直上方に延びた支柱501を有し、かつ、支柱501の上部には、水平に延びる突起部505が設けられている。同様に、物干し台500Lは、地面あるいは床に配置される台座504から垂直上方に延びた支柱502を有し、かつ、支柱502の上部には、水平に延びる突起部506が設けられている。なお、説明の簡略化のために、物干し具100において孔部110は省略している。
このような構成とすることで、物干し具100を簡易な手法で床や地面から所定の高さで保持することができる。特に、庭、室内、押し入れ等の、天井から物干し具100を吊り下げることが困難な場所においても、物干し具100を容易に所定の高さに保持することができる。
この実施形態では、物干し具100を長手の支持体に吊り下げて保持する形態を説明する。なお、長手の支持体としては周知の物干し竿等の任意のものを用いることができる。以下、既存の物干し竿に物干し具100を設ける例を示す。
図6に、この実施形態の説明図を示す。第2実施形態と同様に、第1物干し部101には支持孔部510、511が設けられている。物干し竿601は、周知の物干し台等により所定の高さに保持されている。
物干し具100の第1物干し部101の右端部及び左端部には、支持孔部510、511が設けられている。支持孔部510にはS字フック602の下方端が挿入され、S字フック602の上端は物干し竿601に係合して吊り下げられている。同様に、支持孔部511には、S字フック603の下方端が挿入され、S字フック603の上端は物干し竿601に係合して吊り下げられている。
また、この実施形態では孔部110とは別個に支持孔部510、511を設けるものとしたが、孔部110をそのまま支持孔部510、511として用いることもできる。
この実施形態では、実施形態1で用いた第2物干し部102及び第3物干し部103を、第1物干し部101との間に空隙部が形成されるように変形した例を示す。
図7にこの実施形態に係る物干し具700を示す。この図に示されるように、物干し具700は、第1物干し部101、第2物干し部712及び第3物干し部713を有する。第2物干し部712の上端側の左端部は、垂直方向上方に延びる突出部701となっている。この突出部701の上端側が第1物干し部101の下端側と係合し、第2物干し部102は第1物干し部101に対して左右方向に相対移動可能となっている。
第1実施形態と同様に、この実施形態においても、ユーザは、物干し具100の中央近傍で洗濯物の吊り下げ及び取り込みを行うことができる。加えて、この実施形態では、突出部701、702を設けたことで、第2物干し部712及び第3物干し部713の上方には、第1物干し部101との間にスペースが形成されている。
なお、この実施形態では、突出部701は第2物干し部712の左右の端部のうち、物干し部101の中央に近いほうの端部である左端部に設けた。しかし、この突出部701は必ずしも左端部に設ける必要はない。突出部701は、第2物干し部712及び第3物干し部713が第1物干し部101に対して移動可能となるのであれば、第2物干し部712の任意の位置に設けることができる。
第3物干し部713についても同様である。
また、他の実施形態では、第1物干し部、第2物干し部、第3物干し部に、それぞれ1つ以上の孔部110を設けることが好ましいが、この実施形態においては、孔部110を設けないようにしてもよい。上述のように、孔部110を設けずとも第2物干し部712あるいは第3物干し部713の上部にハンガー106をかけて洗濯物を吊り下げることが可能であるからである。
この実施形態では、孔部110の大きさを変えた例を示す。
図3(b)、(d)に示されるように第2物干し部102が第1物干し部101の中央から最も離れた右側位置にある場合、吊り下げられた洗濯物の重量により、両者の係合部に大きな負荷あるいは回転モーメントがかかる。第3物干し部103についても同様である。
このように、第2物干し部102及び第3物干し部103を第1物干し部101の中央から遠い位置に移動した状態、つまり図3(b)、(d)に示される状態で、第1物干し部101の中央から遠い位置に配置される孔部110には、軽量の物体を吊り下げることが好ましい。
図8に示されるように、第2物干し部802及び第3物干し部803に設けられる孔部110には、孔部110a〜110hが含まれ、大きさが異なる孔部が含まれている。これは、ユーザに対して、軽い洗濯物を吊り下げることを視覚的に促すためである。
孔部110が大きい場合、ハンガーを吊り下げる際に細かい位置合わせは必要ないことなどから、静止状態で保持することが困難である重い物体も比較的容易に孔部110に吊り下げることが可能である。また、大きい孔部110には、それにあわせて大きい物体(従って、密度が一定であるとすると相対的に重い物体)が吊り下げ可能であるとの心理も働く。
以上のことから、この実施形態では、物干し具800の中央部から遠い位置に配置された孔部110の大きさを、物干し具800の中央部に近い位置にある孔部110の大きさよりも小さくした。
この実施形態では、第1実施形態における第1物干し部101、第2物干し部102及び第3物干し部103をいずれも円の一部、つまり円弧状に変形されたものとし、かつその曲率半径をすべて同一の値とした。
この実施形態に係る円弧状の物干し具900の平面図を図9(a)、(b)に示す。
他の実施形態においては、第1物干し部901、第2物干し部902及び第3物干し部903はいずれも直線状としている。しかし、図9(a)、(b)に示される第1物干し部901、第2物干し部902及び第3物干し部903は、いずれも曲率半径が等しい円弧状であり、第1物干し部101に沿って、その左端方向又は右端方向に自由に移動可能とすることができる。
図9(a)では、第2物干し部902及び第3物干し具903が第1物干し部901の中央で接触している。これにより、第2物干し部902の右端と第3物干し部903の左端との間の距離は最も短くなり、物干し具900が全体としてコンパクトになった状態を示している。
一方、図9(b)では、第2物干し部902及び第3物干し具903は、それぞれ第1物干し部901右端及び左端に移動された状態となっている。これにより、物干し具900は、第2物干し部902及び第3物干し具903が引き出されて、洗濯物等を吊すことができる領域が最大と成っている。
また、第2物干し部902、第3物干し部903は、洗濯物等を吊すユーザからみて左右方向に移動するだけでなく、奥行き方向にも移動する。従って、この物干し具900は、第2物干し部102、第3物干し部103の先端がベランダ外に突出するようにベランダに設置することもできる。
この場合、物干し具900の一部がベランダ内で占有する空間を小さくすることができ、ベランダを広く使うことができる。
例えば、各実施形態では、第1物干し部101の全長は、第2物干し部102の全長と第3物干し部103の全長との総和よりも短くした例を示している。しかし、第1物干し部の全長を上記総和より長くして、その上に布団やシーツ等の幅広の洗濯物等を干すことができるようにしてもよい。
この場合、第1物干し部の上端側に角が形成されないようカーブさせて曲線形状とすることで、タオルやシーツに折れ線がつかないようにすることが好ましい。
また、第2カバー1002及び第3カバー1003を、それぞれ第1物干し部1031の右側及び左側から突出する位置に移動させることで、物干し具100の全長は、その突出した長さだけ実質的に長くなる。
第1物干し部1031は、その右端側に設けられた支持孔と左端側に設けられた支持孔を、支持体1008及び支持体1009の突出部にそれぞれ挿入することで支持される。これにより、物干し具1000が所定の高さに保持される。
また、雨風をよけるための屋根を設けてもよい。この屋根は、例えばスケルトンタイプとすることもできる。
更に、本発明に係る物体吊り下げ具は、ユーザが移動することなく、あるいは移動範囲を抑えて、物体を物体吊り下げ具の端にまで吊り下げることができる。従って、老人や障がい者など、自由な移動が困難な人にとっても、できるだけ移動することなく洗濯物を吊り下げ、取り込むことができるという利点がある。
次に、本発明の一実施形態にかかるテープカッターを、図面を参照して説明する。
図11は、この実施形態に係るテープカッター2000の正面図である。また、テープロール1300に2つのテープカッター2000A、2000Bを取付けた状態の説明図を図12(a)、(b)に示す。更に、保持具1100、カッター部1200及びテープロール1300の説明図を図13(a)〜(f)に示す。
図11に示されるように、テープカッター2000は、保持具1100と、切断歯1203を備えたカッター部1200と、から構成される。カッター部1200は、保持具1100に対して着脱自在であり、図11は、カッター部1200を保持具1100に装着した状態を示す。
テープを切断する場合、テープロール1300からテープを延ばし、図11に示されるカッター部1200の切断歯1203にテープの粘着面を付着させ、切断歯1203の表面と垂直な方向にテープを引っ張る。その結果、切断歯の先端においてテープが切断される。この際、切断歯の表面に残ったテープは、テープの粘着面の接着力によって切断歯の表面上に残る。
その後、カッター部1200Aを、テープを貼る対象となる物体の近傍へと移動させる。テープの端部は切断歯1203に付着しているので、この移動により、テープロールから延びるテープの端部もカッター部1200とともに移動することになる。
また、保持具1100A、1100B同士は、互いに着脱自在で、両者が分離して、あるいは一体となって動くことがそれぞれ可能とされている。例えば、保持具1100Aと1100Bとにそれぞれ凹部と凸部を設け、一方の凸部に一方の凹部をはめ込むことで両者を固定可能とできる。また、これら保持具1100A、1100Bを磁力により結合可能としてもよい。例えば、保持具1100A、1100Bの少なくとも一方に磁化された部位を設け、テープロール1300に両者が取付けられた状態で、磁力によりこれら保持具同士が互いに引き合い、両者がある程度近づくと互いに磁力で結合するようにしてもよい。なお、保持具同士だけでなく、保持具とカッター部等、任意の2つの部材同士を、上述の凹部と凸部や磁力等により着脱自在に係合させることができる。
図13(a)は、保持具1100の左側面図、図13(b)は、保持具1100の正面図を示す。これらの図に示されるように、保持具1100は、左側面1101、底面1102、右側面1103を有する。また、右側面1103からは下蓋部1104が、左側面からは上蓋部1105がそれぞれ延びている。この実施形態では、保持具1100は可撓性を有し、上蓋部1105と下蓋部1104とが左右に開くことで、保持具1100の上部が開放される。このように保持具1100の上部を開放することで、テープロール1300を保持具1100の空洞部Cに挿入することができる。その後、左右に開いた上蓋部1105と下蓋部1104を、図13(b)に示される元の状態に戻すことで、保持具1100をテープロール1300に取付けることができる。なお、この実施形態は一例であり、保持具1100は、テープロール1300に対して、その周を移動可能に取付けることができるのであれば、どのような形態で取付けてもよい。
また、保持具1100下方には、右凸部1105Rと左凸部1105Lとが形成されている。
また、図13(c)に示されるように、切断歯1203は、その根本部、即ちテープを切断する端部と反対側の端部は、その側面側からみたときに、左側面1201、右側面1202から突出するように配置されることが好ましい。これにより、テープ1301が切断歯1203に付着した状態で、テープ1301が切断歯1203の根本部とともにカッター部1200から突出する。従って、図14(a)、(b)に示されるように、テープ1301を接着するときに、テープが貼られる物体に直接テープを接触させることができ、テープ1301の位置決めがしやすくなる。
なお、この実施形態は一例であり、種々の変更が可能である。例えば、1つの保持具1100に複数の凸部を設け、これに対応して1つのカッター部1200に複数の凹部を設けてもよい。
図14(a)〜(c)に、この実施形態におけるテープ1301の貼り方の説明図を示す。
ユーザは、図12(a)に示される、カッター部1200A、1200Bがそれぞれ保持具1100A、1100Bに保持された状態で、カッター部1200Aを手に持つ。その後、ユーザは、手に持ったカッター部1200を保持具1100Aから離脱させる。これにより、カッター部1200は、図12(b)に示されるように、テープロール1300から延びるテープ1301の端部とともに保持具1100から離脱される。
従って、カッター部1200Aを封筒Fの近傍へと移動させと、テープロール1300から延びるテープ1301の端部も、切断歯1203Aとともに封筒Fの近傍に移動する。
その後、ユーザは、図14(b)に示されるように、所望の長さのテープ1301を封筒Fに貼り付けて、テープ1301を切断する。この際、カッター部1200Aはテープロール1300から離脱しているので、図14(b)に示されるように、テープロール1300には、カッター部1200B及びその切断歯1203Bのみが取付けられた状態となっている。この状態で、テープロール1300から延びるテープ1301を切断歯1203Bで切断することもできる。
なお、テープ1301の切断歯1203Aに付着した部分は、封筒Fにテープの少なくとも一部を貼り付けた後であれば、切断歯1203Bによるテープの切断前、切断後のいずれの時点においても切断歯1203Aから剥がして封筒Fに貼り付けることができる。
このようにして、切断されたテープ1301全体を封筒Fに貼り付けた後には、カッター部1200Bは保持具1100Aに装着されており、保持具1100Bには何も装着されておらず、カッター部1200Aは、保持具1100Aから離脱した状態となっている。従って、ユーザは、カッター部1200Aを、開いている保持具1100Bに装着する。
また、テープ1301の切断歯1203Aから剥がされた部分は封筒Fに貼り付けられていない状態で残るので、ユーザは、この端部Eを封筒に押しつけて貼り付ける。
なお、この実施形態では、2つのテープカッター2000A、2000Bをテープロール1300に取付けた例を示した。しかし、テープロールに単一のテープカッター2000のみを取付ける構成としてもよい。この場合のテープ1301を切断する状態を図15(a)〜(c)に示す。図15(a)に示されるように、テープ1301を封筒Fに貼り付けた状態ではテープロール1300にはテープ1301を切断するための切断歯はない。従って、ユーザは、カッター部1200をテープ1301から剥がして保持具1100に装着する。
本発明の一実施形態にかかるテープカッターを、図面を参照して説明する。
図17(a)〜(c)に、この実施形態に係る、本体部1510とカッター部1501〜1504とを備えたテープカッターの説明図、図18(a)、(b)に、本体部1510の構成要素の平面図、図19(a)に、カッター部1501の斜視図、図19(b)に、カッター部1501の構成要素の平面図を示す。
図18(a)、(b)に、本体部1510の構成要素の平面図を示す。図18(a)に示されるように、本体部1510は、左側板1511L、右側板1511R及び円筒形のテープホルダ1512により構成される。図18(b)には、左側板1511L、テープホルダ1512及び右側板1511Rを組み立てた状態の左側板1511Lを下にした状態での平面図を示す。左側板1511L、テープホルダ1512及び右側板1511Rは互いに着脱自在となっており、左側板1511L、右側板1511Rの一方を外した状態でテープロール1300をテープホルダ1512にはめ込み、その後に左側板1511L、テープホルダ1512又は右側板1511Rをテープホルダ1512装着することで、テープホルダ1512にテープロール1300が装着される。
また、第7実施形態と同様に、この実施形態においても、図17(b)に示される初期状態ではテープ1301は切断歯1531に接着していたが、図17(c)に示される、テープ1301を切断した状態では、テープ1301は、切断歯1532に接着されている。
なお、第8実施形態では4つのカッター部1501〜1504を用いたが、カッター部を2つのみ設ける構成としてもよい。この構成を図20(a)、(b)に示す。図20(a)に示されるように、テープカッター1600は、2つのカッター部1601、1602を有し、初期状態ではテープ1301は、カッター部1601の切断歯1631に付着している。そして、図20(b)に示されるように、テープ1301をカットした後には、テープ1301は切断歯1632に付着される。なお、その他の構成は、第8実施形態と同様である。
Claims (11)
- 左端及び右端を備えて所定の保持手段で保持されて長手方向を有する第1物干し部と、
前記第1物干し部に対して移動可能に設けられて物体を吊り下げるための複数の孔部を有する第2物干し部と、を有し、
前記第2物干し部は、前記第1物干し部の長手方向中央から前記左端に向かう方向又は前記右端に向かう方向に、前記孔部に前記物体が吊り下げられた状態で前記第1物干し部と干渉することなく所定位置から移動可能に設けられており、
前記第2物干し部が前記所定位置にあるときは、前記第1物干し部に前記物体が吊り下げられた場合にはその物体が前記所定位置にある前記第2物干し部と干渉し、
前記第2物干し部が移動することで、前記第2物干し部と干渉することなく前記第1物干し部に前記物体を吊り下げるスペースが前記所定位置に形成される、
物干し具。 - 前記第1物干し部には、前記物体を吊り下げるための複数の孔部が設けられている、
請求項1に記載の物干し具。 - 前記所定位置は、前記第1物干し部の前記長手方向中央の近傍である、請求項1又は2に記載の物干し具。
- 前記第1物干し部は、その上端側で前記保持手段に保持され、
前記第2物干し部の上端側の少なくとも一部は、前記第1物干し部の下端側に係合されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の物干し具。 - 前記第1物干し部には、前記第2物干し部がそれぞれ前記第1物干し部に対して移動可能に複数設けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の物干し具。
- 前記第1物干し部の前記下端側には、前記第2物干し部との係合部が前記長手方向に沿って並列に複数設けられ、前記第2物干し部は、互いに干渉することなくそれぞれ前記第1物干し部に対して移動可能に前記係合部と係合する、請求項4又は5に記載の物干し具。
- 前記第2物干し部は長手状であり、その上端側の一部に前記第2物干し部の長手方向に対して垂直方向に延びる突出部を有し、前記突出部の上端側が前記第1物干し部の前記下端側と係合することで、前記第2物干し部は前記第1物干し部との間に空隙部が形成された状態で前記所定位置から移動可能とされている、請求項4乃至6のいずれか一項に記載の物干し具。
- 前記複数の孔部には、第1の孔部と、前記第1の孔部よりも前記物干し具の中央部から遠い位置に設けられて前記第1の孔部よりも小さい第2の孔部と、が含まれる、請求項1に記載の物干し具。
- 前記第2物干し部は、前記左端に向かう方向又は前記右端に向かう方向に所定位置から移動した後は、その一部が前記第1物干し部の端部から突出する、請求項1乃至8のいずれかに記載の物干し具。
- 左端及び右端を備えて所定の保持手段で保持される長手状の第1小物かけ部と、
前記第1小物かけ部に対して移動可能に設けられて物体を吊り下げるための複数の孔部を有する第2小物かけ部と、を有し、
前記第2小物かけ部は、前記第1小物かけ部の長手方向中央から前記左端に向かう方向又は前記右端に向かう方向に、前記孔部に前記物体が吊り下げられた状態で前記第1小物かけ部と干渉することなく所定位置から移動可能に設けられており、
前記第2小物かけ部が前記所定位置にあるときは、前記第1小物かけ部に前記物体が吊り下げられた場合にはその物体が前記所定位置にある前記第2小物かけ部と干渉し、
前記第2小物かけ部が移動することで、前記第2小物かけ部と干渉することなく前記第1小物かけ部に前記物体を吊り下げるスペースが前記所定位置に形成される、
小物かけ具。 - 左端及び右端を備えて所定の保持手段で保持され、かつ、物体を吊り下げることが可能である長手状の第1物体吊り下げ部と、
前記第1物体吊り下げ部に対して移動可能に設けられて物体を吊り下げるための複数の孔部を有する第2物体吊り下げ部と、を有し、
前記第2物体吊り下げ部は、前記第1物体吊り下げ部の長手方向中央から前記左端に向かう方向又は前記右端に向かう方向に、前記孔部に前記物体が吊り下げられた状態で前記第1物体吊り下げ部と干渉することなく所定位置から移動可能に設けられており、
前記第2物体吊り下げ部が前記所定位置にあるときは、前記第1物体吊り下げ部に前記物体が吊り下げられた場合にはその物体が前記所定位置にある前記第2物体吊り下げ部と干渉し、
前記第2物体吊り下げ部が移動することで、前記第2物体吊り下げ部と干渉することなく前記第1物体吊り下げ部に前記物体を吊り下げるスペースが前記所定位置に形成される、
物体吊り下げ具。
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