JP4256056B2 - ドラフトチャンバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化学実験室や研究室等に設置されるドラフトチャンバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
化学実験室や研究室等に設置されるドラフトチャンバーにおいては、このチャンバー内の有毒ガスや悪臭ガス等が室内に漏れないようにするために、吸気ダクトにてチャンバー内のガスを吸引する一方、室内エアーをドラフトチャンバー内に流入させている。この結果、室内が負圧になり、室のドアの開閉が困難になったり、室に雨が吹き込みやすくなる等の弊害がある。また、空調された室では、室内エアーがドラフトチャンバーを経て排出されるので、エネルギーロスが大きいという問題もある。そこで、エアーカーテン方式のドラフトチャンバーが採用されるようになってきた。
【0003】
図4は代表的なエアーカーテン方式のドラフトチャンバー50を示している。このチャンバー50は、前面にガラス扉51が設けられ、上部に外気を供給する給気ダクト52と吸気ダクト53とが設けられる。ガラス扉51は下部が常時開いている。給気ダクト52は外気をガラス扉51の前面に強制的に流下させてエアーカーテンAを形成し、ついでガラス扉51の下部開口から室内エアーBと共にチャンバー50内に流入し、吸気ダクト53より排気される。
【0004】
しかしながら、このようなエアーカーテン方式のドラフトチャンバーでは、給気ダクト52からの外気吹き出し量が多いため、冬季には冷たい外気が、また夏季には暑い外気が作業者の頭に直接当たり、作業者に不快感を与えるという問題がある。
【0005】
また、エアーカーテンタイプのドラフトチャンバーでは、外気の給気および排気はいずれもブロワーにて強制的に行われるため、外気の給気量(プッシュ)と排気量(プル)とをバランスさせるのが困難であり、このバランスが崩れると室内の空調ロスが大きくなったり、室内が負圧になるなどの弊害が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、チャンバーから有毒ガス等が室内へ漏れ出すのを防止し、しかも室内が負圧になるのを抑制し、空調のエネルギーロスも低減され、快適な作業環境を実現することができるドラフトチャンバーを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のドラフトチャンバーは、前面に開閉扉が設けられ、かつチャンバー内のガスを強制排気する吸気ダクトを備えたものであって、通風抵抗部材を備えた通気口をチャンバーの壁面、天井面または床面に設け、前記強制排気によりこの通気口を通って外気がチャンバー内に吸入されるように、前記通気口をドラフトチャンバーが設置された室の天井裏空間、床下空間または壁部空間を介して屋外と連通させたことを特徴とする。
【0008】
このように、本発明は、チャンバー内のガスを吸気ダクトで吸引するものであり、扉前面にエアーカーテンを形成するものではない。従って、給気ブロワーを備えた給気ダクトがないため、従来のエアーカーテン方式のように、給気と排気とのバランスを考慮する必要がなく、また冬季や夏季等に外気が作業者の頭に当たって、作業者に不快感を与えるということもなくなる。
【0009】
さらに、通風抵抗部材を備えた通気口をチャンバーの壁面、天井面または床面に設けたので、前面の開閉扉を開いた状態では、通風抵抗部材によって通気口からの通気が抑制されているため、主として室内エアーがチャンバー内に流入して、チャンバー内の有毒ガス等が室内に漏れ出すのを防止することができる。一方、開閉扉を閉じた状態では、前記通気口から外気がチャンバー内に流入するため、室内エアーが吸引されて室内が負圧になるのを防止することができる。
【0010】
好ましくは、本発明における前記通風抵抗部材を備えた通気口はチャンバーの側壁面に設けられ、かつ天井裏空間から通気ダクトが通気口に向かって延設され、この通気ダクトから前記通気口を経て外気がチャンバー内に吸入されるように構成される。
【0011】
また、本発明においては、前記通風抵抗部材を備えた通気口がチャンバーの天井面に設けられ、天井裏空間から直接、前記通気口を経て外気がチャンバー内に流入するようにしてもよい。
このように構成すると、特に作業者が中に入って作業できるような大型のドラフトチャンバー(一般にウォークイン型ドラフトチャンバーと呼ばれる)に好適に適用可能である。
【0012】
前記通風抵抗部材としては、ルーバーが好適であるが、これに限定されるものではなく、通気性を有する布、網材、多孔質板等の種々の部材が採用可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1および図2を参照して説明する。図1はこの実施形態にかかるドラフトチャンバー1の構成を示しており、図2はその正面図を示している。
【0014】
図1および図2に示すドラフトチャンバー1は机2の上に設置されたものである。チャンバー1の前面(図1では紙面と平行な面)には引き違い式の開閉扉3が設けられる。図2に示すように、開閉扉3の上部には、嵌め殺しのガラス板19が取り付けられる。机2の前面には引き出し20が設けられる。
【0015】
チャンバー1には内部のガスを吸引するための吸気ダクト4が接続される。吸気ダクト4には、チャンバー1内のガスを強制的に排気するための吸気ブロワー8が取り付けられている。
【0016】
一方、チャンバー1の側壁5には、ルーバー6(通風抵抗部材)を取付けた通気口7が設けられる。側壁5の外側には天井裏空間9から通気ダクト10が通気口7に向かって延設される。通気ダクト10の下端開口11は、通気口7の上端部付近に位置している。通気口7および通気ダクト10の幅寸法は側壁5の幅寸法とほぼ等しい大きさである。通気ダクト10の下端開口11には、通気口7を覆うカバー21を取付けてもよい。
ルーバー6は複数枚の羽根板を傾斜姿勢で開口部に並設したものである。羽根板は固定式および可変式のいずれであってもよい。
【0017】
図1に示す天井裏空間9は、室12の天井13、屋根14および外壁15によって囲まれた空間であり、外壁15には外気を取り込むための外気取入れ口16が形成される。外気取入れ口16には防塵フィルター17が取り付けられ、さらに屋外側にはフード18が取り付けられる。
【0018】
このように構成されたドラフトチャンバー1は、外気取入れ口16から天井裏空間9および通気ダクト10を介して通気口7より屋外40と連通しているため、外気をチャンバー1内に導入することが可能となる。
【0019】
すなわち、ドラフトチャンバー1前面の開閉扉3を閉じた状態では、吸気ブロワー8が作動しているが、前面の開閉扉3からのエアーの流入はない。このため、側壁5の通気口7からチャンバー1内への吸気が行われるが、通気口7の外側上部には通気ダクト10の下端開口11が臨んでいるので、主として外気が天井裏空間9から通気ダクト10を経てチャンバー1内へ流入する。従って、室12内のエアーが吸引されることは少ないので、室12内が負圧になるおそれはなく、空調のエネルギーロスも低減することができる。
【0020】
また、ドラフトチャンバー1の使用時には、前面の開閉扉3を開いて使用する。このとき、通気口7には通気抵抗部材としてルーバー6が取り付けられているので、主として室12内のエアーが開閉扉3を開いた前面開口部よりチャンバー1内に流入し、チャンバー1内の有毒ガス等と共に吸気ダクト4を経て排気される。その結果、チャンバー1内の有毒ガス等が室内に漏れ出すのを防止することができる。
【0021】
なお、上記の説明では、ルーバー6を備えた通気口7をチャンバー1の一側壁5に設けたが、両側壁に設けてもよい。また、通気口7をチャンバー1の天井、床等に設けてもよい。例えば、通気口7をチャンバー1の天井に設ける場合には通気ダクト10を用いずに天井裏空間9から直接外気を取り込むことができる。また、チャンバー1が室12の壁近くに位置する場合には、壁部を介して外気を取り込んでもよい。
【0022】
次に、本発明の他の実施形態を図3を参照して説明する。図3はこの実施形態にかかるドラフトチャンバー30を示している。このドラフトチャンバー30はいわゆるウォークイン型と呼ばれるものである。このチャンバー30は前面に開閉扉31が取り付けられ、天井32には天井裏空間から外気を取り込むための通気口33が設けられる。この通気口33にはルーバー34が取り付けられる。また、開閉扉31の下部にはルーバー35を備えた換気口36が設けられる。天井裏空間は前述の実施形態と同様に屋外と連通しており、外気を天井裏空間に取り込むことができる。
【0023】
チャンバー30内には吸気ダクト37が天井32の上部から延設され、チャンバー30内に吸気口38が設けられる。吸気ダクト37には吸気ブロワー38が接続され、チャンバー30内の有毒ガス等を吸気口38より強制的に吸引して排出する。
【0024】
このように構成したため、この実施形態では、開閉扉31を閉じた状態では
吸気ブロワー38による吸気により、主として通気口33から天井裏空間を経て外気がチャンバー30内に流入される。その結果、室12内が負圧になるのを抑制し、空調のエネルギーロスも低減することができる。また、開閉扉31の換気口36から室内エアーの一部がチャンバー30内に吸引されるため、室内換気が可能となる。
【0025】
また、開閉扉31を開いた状態では、通気口33に通気抵抗材としてルーバー34が取り付けられているので、主として室内のエアーが開閉扉31を開いた開口部よりチャンバー30内に流入し、チャンバー30内の有毒ガス等と共に吸気ダクト37を経て排気される。その結果、チャンバー30内の有毒ガス等が室内に漏れ出すのを防止することができる。
なお、通気口33の取付け場所は天井に限定されるものではなく、チャンバー30の壁部や床等に設けてもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、チャンバーから有毒ガス等が室内へ漏れ出すのを防止し、しかも室内が負圧になるのを抑制し、空調のエネルギーロスも低減することができると共に、従来のエアーカーテン方式におけるような作業者に不快感を与える頭上からのエアーの吹き出しがなく、このため快適な作業環境を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるドラフトチャンバーを示す断面図である。
【図2】図1に示すドラフトチャンバーの正面図である。
【図3】本発明の他の実施形態にかかるドラフトチャンバーを示す一部破断概略斜視図である。
【図4】通常のエアーカーテン方式のドラフトチャンバーを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ドラフトチャンバー
3 開閉扉
4 吸気ダクト
5 側壁
6 ルーバー(通風抵抗部材)
7 通気口
8 吸気ブロワー
9 天井裏空間
10 通気ダクト
12 室
30 ドラフトチャンバー
31 開閉扉
33 通気口
34 ルーバー(通風抵抗部材)
37 吸気ダクト

Claims (4)

  1. 前面に開閉扉が設けられ、かつチャンバー内のガスを強制排気する吸気ダクトを備えたドラフトチャンバーにおいて、このチャンバーの壁面、天井面または床面に、通風抵抗部材を備えた通気口を設け、前記強制排気によりこの通気口を通って外気がチャンバー内に吸入されるように、前記通気口をドラフトチャンバーが設置された室の天井裏空間、床下空間または壁部を介して屋外と連通させたことを特徴とするドラフトチャンバー。
  2. 前記通風抵抗部材を備えた通気口がチャンバーの側壁面に設けられ、かつ天井裏空間から通気ダクトが通気口に向かって延設され、この通気ダクトから前記通気口を経て外気がチャンバー内に吸入されるようにした請求項1記載のドラフトチャンバー。
  3. 前記通風抵抗部材を備えた通気口がチャンバーの天井面に設けられ、天井裏空間から直接、前記通気口を経て外気がチャンバー内に流入するようにした請求項1記載のドラフトチャンバー。
  4. 前記通風抵抗部材がルーバーである請求項1、2または3記載のドラフトチャンバー。
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