JP4255403B2 - 車両ドアラッチ装置のアンチパニック機構 - Google Patents

車両ドアラッチ装置のアンチパニック機構 Download PDF

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Description

本発明は車両ドアラッチ装置のアンチパニック機構に関するものであり、特に、アンチパニック機構のアンチパニックバネの収納構造に関するものである。
従来、ロックアクチュエータに関連的に連結されロック軸を中心にアンロック位置とロック位置とに変位するロックレバーと、前記ロック軸に軸止され前記ロックレバーがロック方向に移動するときは前記ロックレバーとの機械的当接により一体的にロック方向に移動するが前記ロックレバーがアンロック方向に移動するときはアンチパニックバネの弾力により前記ロックレバーに追従するようにアンロック方向に移動するバネ付勢レバーと、ドアの外側開扉ハンドルの開扉操作で待機位置から作動位置に向けて開扉移動すると共に前記バネ付勢レバーに連結されて前記バネ付勢レバーの変位に応じて前記開扉移動をラチェットに伝達できる係合位置と伝達しない非係合位置とに変位するオープンリンクとからなるものにおいて、前記バネ付勢レバーは前記ロックレバーの表側に互いに接面する状態で重合配置した車両ドアラッチ装置のアンチパニック機構は公知である。
特開2004−44360 米国特許5,803,515号 特開2001−173289号公報
従来のアンチパニック機構は、アンチパニックバネの収納構造に課題がある。
例えば、特許文献1の第1実施例に記載されたアンチパニックバネは、ロック軸の外周にそのコイル部が配置される構造であるが、この部分に工夫が足りないため、ロック軸付近の厚さは、ロックレバーの厚さとバネ付勢レバーの厚さとコイル部の高さの合計と等しくなっていて、スペース的に不利な構造である。
また、特許文献1の第2実施例に記載されたアンチパニックバネも、そのコイル部は単純にロックレバーの表側に取付けられているだけであるから、やはりロック軸の軸方向において専用のスペースを必要とする。
これに対して、特許文献2に記載されたアンチパニックバネは、ロックレバーの厚さ方向に収納されているため、ロック軸の軸方向における専用のスペースは必要としないが、このアンチパニックバネは板バネであるため、必要な弾力の確保が難しく、また、バネ付勢レバーに弾力を与えられる有効な角度も限られると共に、へたり易い課題を備える。
よって、本発明は、ロックアクチュエータ42に関連的に連結されロック軸40を中心にアンロック位置Uとロック位置Lとに変位するロックレバー41と、前記ロック軸40に軸止され前記ロックレバー41がロック方向に移動するときは前記ロックレバー41との機械的当接により一体的にロック方向に移動するが前記ロックレバー41がアンロック方向に移動するときはアンチパニックバネ50の弾力により前記ロックレバー41に追従するようにアンロック方向に移動するバネ付勢レバー49と、ドアの外側開扉ハンドル34の開扉操作で待機位置から作動位置に向けて開扉移動すると共に前記バネ付勢レバー49に連結されて前記バネ付勢レバー49の変位に応じて前記開扉移動をラチェット14に伝達できる係合位置U’と伝達しない非係合位置L’とに変位するオープンリンク38とからなるものにおいて、前記バネ付勢レバー49はその裏面が前記ロックレバー41の表側に互いに接面する状態で重合配置し、前記ロック軸40が挿入される前記ロックレバー41の軸孔86は2段軸孔に形成して上部の大径軸孔87には前記アンチパニックバネ50のコイル部88を収納させ、前記ロックレバー41に係合させる前記アンチパニックバネ50の第1脚部89は前記大径軸孔87に連通し前記大径軸孔87と同じ深さの第1収納部90に収納させ、前記ロックレバー41の前記表側若しくは前記バネ付勢レバー49の前記裏面には前記バネ付勢レバー49に係合させる前記アンチパニックバネ50の前記第2脚部91を収納する扇状の浅い第2収納部92を形成した車両ドアラッチ装置のアンチパニック機構としたものである。
本発明によれば、ロック軸40が挿入されるロックレバー41の軸孔86を2段軸孔に形成して、上部の大径軸孔87にアンチパニックバネ50のコイル部88を収納させているから、コイル部88を合理的に収納でき、コイル部88によるロック軸40の軸方向における厚さ増加を抑制できる。
また、アンチパニックバネ50の第1脚部89は大径軸孔87に連通させた第1収納部90に収納させるから、コイル部88を大径軸孔87に差込むだけで第1脚部89をロックレバー41に係合させることができ、組立容易となる。
また、ロックレバー41の表側にはアンチパニックバネ50の第2脚部91を収納する扇状の浅い第2収納部92を形成してあるから、第2脚部91による厚さの増加も抑制できる。
図1は本発明による車両ドアラッチ装置10の正面を示しており、ドアラッチ装置10のラッチユニット11は、周知のように車体(図示なし)に固定されたストライカ12と係合可能のラッチ13と、ラッチ13に係合するラチェット14とを備えている。ラッチ13およびラチェット14は樹脂製のラッチボディ15とラッチボディ15の前面に固定される金属カバープレート16との間のスペースに配置され、前後方向に伸びるラッチ軸17及びラチェット軸18とにより軸止される。ラッチ13はラッチバネ弾力により矢印A方向に付勢され、ラチェット14はラチェットバネ弾力で矢印B方向に付勢される。
図2のように、前記ラッチボディ15の背面側には金属バックプレート19が配置され、カバープレート16とラッチボディ15とバックプレート19との3部材は、複数の螺子20により一体的に固定される。また、ラッチボディ15の背面側には前記ラチェット軸18に軸止させたラチェットレバー21が設けられる。ラチェットレバー21はラチェット14と一体的に回転する。バックプレート19には、螺子孔23、24が設けられる。螺子孔23は前後方向の螺子孔であるが、螺子孔24はバックプレート19の後方屈曲部25に形成した左右方向の螺子孔である。螺子孔24は前記カバープレート16の室内側端部に一体的に形成した後方屈曲プレート26に対して所定の間隔27を置いて対峙させ、後方屈曲プレート26には螺子孔24と軸芯が一致する透孔28を形成する。前記ラッチユニット11は、モジュールとして形成され、螺子孔23、24を用いてハウジング22に螺子止めされる。
前記ハウジング22は上方から見て略L字形状を呈する室外側の主ケース29と、主ケース29の室内側の側面に取付けられる蓋状の副ケース30とを備え、主ケース29の前側には、図3のように、ラッチユニット11を収納するための前側収納部31が形成される。
前記主ケース29の前側収納部31の底壁下部(裏壁下部)には、前後方向の支持ピン32が植設され、支持ピン32には図1のようにオープンレバー33を軸支する。オープンレバー33の室外側端部は、主ケース29を貫通してハウジング22の外側に突出させ、ドアの外側開扉ハンドル34に関連的に連結させる。オープンレバー33は支持ピン32の回りに設けたバネ35により図1において反時計回転方向に付勢される。ラッチユニット11を前側収納部31に収納させると、支持ピン32の前方部分はラッチボディ15のボス孔36に差込まれる。
図3は主ケース29の室内側収納部37を示している。室内側収納部37は図4に示した副ケース30で覆われる。図3において、室内側収納部37には上下に伸びるオープンリンク38を配設し、オープンリンク38の下部は前記オープンレバー33の第1室内側端部33Aに連結する。第1室内側端部33Aが開扉操作により上動すると、オープンリンク38は待機位置から作動位置に上動する(図5〜図8参照)。オープンリンク38は第1室内側端部33Aとの連結部を中心に上部が前後方向に揺動自在に構成され、後述するロックレバーの回転に応じて係合位置U’(図3、5)と非係合位置L’(図6)とに変位する。
前記オープンリンク38には当接部39が設けられる。当接部39はオープンリンク38が係合位置U’にあると前記ラチェットレバー21のラチェットタブ21Aと上下方向において係合可能に対峙し、この状態で、オープンレバー33の回転によりオープンリンク38が作動位置に向けて上動すると、当接部39はラチェットタブ21Aと当接してラチェット14を反矢印B方向に回転させ、ラチェット14とラッチ13との係合を解除し、ドアを開扉可能にする。これに対して、オープンリンク38が非係合位置L’にあると、当接部39はラチェットタブ21Aの側方に移動して、オープンリンク38が上動してもラチェットタブ21Aを押し上げることはできず、ドアの開扉は行われない。
前記オープンリンク38の上部には、所望に応じて、前記ラチェットレバー21の第2ラチェットタブ21Bと係合可能のフック38Aが設けられる。第2ラチェットタブ21Bは、ドア開扉状態(ラチェット14が反矢印B方向に移動してラッチ13から離脱した状態)では、図5のようにフック38A内に進入し、もって、オープンリンク38の係合位置U’から非係合位置L’への変位を規制するが、ドアが閉扉状態(ラチェット14が矢印B方向に移動して前記ラッチ13と係合した状態)になると、図3のようにフック38Aより下方に位置して、前記規制を解除する。ドア開扉状態では、オープンリンク38を作動位置に上動させることで、オープンリンク38を係合位置U’から非係合位置L’へ切り替えることができる。
前記室内側収納部37内で前記オープンリンク38の上方位置には、左右方向のロック軸40によりロックレバー41(図9)が軸支され、ロックレバー41の上方には、ロックレバー41をロック位置L(図6)とアンロック位置U(図5)とに変位させるロックアクチュエータ42が配設される。ロックアクチュエータ42は、モータ43と、モータ43の回転軸に固定された円筒ウォーム44と、円筒ウォーム44に噛合するウォームホイール(出力部材)45とを備えている。出力部材45の回転軸46には5個の歯部を備える歯車47を固定し、歯車47はロックレバー41に形成した歯部48に噛合させる。出力部材45は中立復帰バネ(図示なし)の弾力でモータ43が非通電のときは中立位置に保持され、モータ43の動力で中立位置から時計回転方向(アンロック回転方向)および反時計回転方向(ロック回転方向)の双方に回転可能である。モータ43から歯部48に至るまでの構成は特開2001−173289号公報に記載された構成を利用でき、出力部材45が時計回転するとロックレバー41はロック位置Lからアンロック位置Uに変位し、その後、中立復帰バネの弾力で出力部材45が反時計回転して中立位置に復帰しても、ロックレバー41はそのままアンロック位置Uに保持され、出力部材45がモータ動力で中立位置から反時計回転すると、ロックレバー41はアンロック位置Uからロック位置Lに戻され、その後、中立復帰バネの弾力で出力部材45が時計回転して中立位置に復帰しても、ロックレバー41はロック位置Lにそのまま保持され、また、出力部材45が中立位置にあるときは、ロックレバー41の回転は出力部材45には伝達されないという構成となる。
前記ロック軸40にはバネ付勢レバー49(図10)が軸止される。バネ付勢レバー49はロックレバー41に対してアンチパニックバネ50(図11)の弾力で図3において反時計回転方向に付勢される。バネ付勢レバー49は常時はロックレバー41のストッパー壁51に当接した状態に維持される。バネ付勢レバー49はロックレバー41が時計回転方向(ロック方向)に移動するときは、ストッパー壁51との機械的当接により一体的に時計回転方向に移動するが、ロックレバー41が反時計回転方向(アンロック方向)に移動するときは、アンチパニックバネ50の弾力によりロックレバー41に追従して時計回転方向に移動する。バネ付勢レバー49には前記オープンリンク38に形成したスロット52にスライド自在に係合するピン53が設けられ、スロット52とピン53の係合により、ロックレバー41のロック位置Lとアンロック位置Uとの間の変位はオープンリンク38に伝達され、オープンリンク38は非係合位置L’と係合位置U’とに変位する。
前記室内側収納部37の左方にはサブロック軸54でサブロックレバー55(図12)が軸止される。サブロックレバー55の一端の突起56は前記ロックレバー41の長孔57に係合させ、サブロックレバー55とロックレバー41とが一体的に変位するように構成する。サブロックレバー55の側部にはサブロックレバー55の当接アーム58が接離する状態検知スイッチ59が設けられ、当接アーム58と状態検知スイッチ59との接触によりロックレバー41の位置が検出される。
前記室内側収納部37の下方には、キーレバー60が配設される。キーレバー60の回転軸61は主ケース29の端部開口筒部62内に軸止させ、端部開口筒部62内の回転軸61にはドアキーシリンダ63を連結させる。キーレバー60の先端には連結リンク64の一端を回転自在に連結し、連結リンク64の他端はキー連動ディスク65(図13)に軸止する。キー連動ディスク65は前記サブロック軸54に軸止する。キー連動ディスク65にはサブロック軸54を中心とする円周方向の幅を有する連結用切欠部66とスイッチ用切欠部67とが形成される。連結用切欠部66には前記サブロックレバー55に一体的に形成した突起68をロストモーションをもって係合させる。この係合を介して、ドアキーシリンダ63によるロック操作及びアンロック操作はロックレバー41に伝達される。スイッチ用切欠部67にはキー操作検出スイッチ69の切替端子をロストモーションをもって係合させる。キー操作検出スイッチ69からの信号は、他席のドアラッチ装置のロックアクチュエータの制御に用いられる。
前記室内側収納部37の下部側には、軸70により略L型のインナーレバー71(図14)が軸止される。インナーレバー71の一端72は、図4のように、前記副ケース30の開口部を介してハウジング22の外方に露出させ、ドアの内側開扉ハンドル73に連結する。インナーレバー71の他端にはワンモーションレバー74を軸止する。ワンモーションレバー74に先端には前記ラチェットレバー21の前記ラチェットタブ21Aと当接可能の押圧部75を形成する。ワンモーションレバー74はインナーレバー71が回転すると、副ケース30の内側面に形成したガイド76に沿って上方に移動して前記ラチェットタブ21Aと当接し、これによりラチェット14は反矢印B方向に回転してラッチ13から離脱し、ドアは開扉可能になる。また、インナーレバー71の他端には前記オープンレバー33の第2室内側端部33Bに係合可能の屈曲部71Aを形成する。屈曲部71Aはインナーレバー71が回転すると、第2室内側端部33Bに当接してオープンリンク38を待機位置から作動位置に上動させる。
前記インナーレバー71にはピン77によりキーレスレバー78(図15)を軸止する。キーレスレバー78は、バネ79により時計回転方向に付勢され、その突部80がインナーレバー71に当接する状態に維持される。図3のアンロック状態で、インナーレバー71が内側開扉ハンドル73により回転すると、キーレスレバー78はサブロックレバー55の角部81の側方に変位する。この状態で、ロックレバー41をアンロック位置Uからロック位置Lに切り替えるためにサブロックレバー55を反時計回転させると、サブロックレバー55の角部81はキーレスレバー78の側面に当接するが、この当接により、キーレスレバー78はバネ79に抗して反時計回転するため、サブロックレバー55によりロックレバー41はロック位置Lに切り替る。
また、図3のアンロック状態から、サブロックレバー55が反時計回転してロック状態になると、サブロックレバー55の角部81は、キーレスレバー78の先端と当接可能に対峙する。このロック状態で、インナーレバー71が内側開扉ハンドル73により回転すると、キーレスレバー78は角部81と当接してサブロックレバー55を時計回転させ、もって、ロックレバー41をロック位置Lからアンロック位置Uに復帰させる。
図4のように、前記サブロック軸54の端部は前記副ケース30を貫通して外側に突出させ、そこにドアの内側ロックボタン82に連結される外部レバー83を固定する。また、副ケース30には、前記ラッチユニット11のバックプレート19の後方屈曲部25とカバープレート16の後方屈曲プレート26との間の間隔27に差込まれる挿入フランジ84が設けられる。挿入フランジ84には、前記螺子孔24及び透孔28と軸芯が一致する透孔85を設け、透孔28、85に差込んだ螺子を螺子孔24に螺合させることで、カバープレート16と副ケース30とバックプレート19とを強固に固定する。
前記バネ付勢レバー49は、図16のように、前記ロックレバー41の表側に互いに接面する状態で重合配置する。前記ロック軸40が挿入される前記ロックレバー41の軸孔86は2段軸孔に形成し、上部の大径軸孔87には、前記アンチパニックバネ50のコイル部88を収納させる。アンチパニックバネ50の短い第1脚部89は大径軸孔87に連通させた第1収納部90に収納させる。第1収納部90は大径軸孔87と同じ深さに形成する。バネ付勢レバー49と接面するロックレバー41の表側は広い扇状に形成し、そこに前記アンチパニックバネ50の第2脚部91を収納する扇状の浅い第2収納部92を形成する。第2脚部91は第2収納部92内をロック軸40の放射方向に伸びた後、先端の係止部93を、バネ付勢レバー49の表面から突出しないように、バネ付勢レバー49の係合凹部94に係合させる。
次に作用を述べる。
図3のアンロック状態において、外側開扉ハンドル34によりオープンレバー34を回転させてオープンリンク38を上動させると、オープンリンク38の当接部39はラチェットタブ21Aと当接してこれを押し上げ、もって、ラッチ13はラチェット14から解放され、ドア開扉が行える。
図3のアンロック状態で内側ロックボタン82等をロック操作すると、サブロックレバー55を介してロックレバー41は時計回転してロック位置Lに移動すする。これにより、バネ付勢レバー49もロックレバー41のストッパー壁51との機械的当接により一体的に時計回転方向に移動し、図6のように、オープンリンク38は非係合位置L’に変位する。
なお、アンロック状態において、ドアを開扉すると、第2ラチェットタブ21Bは、図5のように、オープンリンク38のフック38A内に進入し、もって、オープンリンク38の係合位置U’から非係合位置L’への変位を規制する。ドア開扉状態では、外側開扉ハンドル34若しくは内側開扉ハンドル73によりオープンリンク38を作動位置に上動させることで、第2ラチェットタブ21Bとフック38Aとの係合を解除でき、その後、内側ロックボタン82等をロック操作するとオープンリンク38を係合位置U’から非係合位置L’へ切り替えることができる。
図6のロック状態では、開扉操作によりオープンリンク38が上動しても、オープンリンク38の当接部39はラチェットタブ21Aに当接しないため、ドアは開扉されず、図7のように、オープンリンク38の当接部39はラチェットタブ21Aの側方まで上動する。開扉操作が行われている図7の状態で、ロックレバー41がアンロック操作により反時計回転すると、バネ付勢レバー49はアンチパニックバネ50の弾力を介して反時計回転し、オープンリンク38は係合位置L’に向けて時計回転する。このとき、オープンリンク38は、当接部39がラチェットタブ21Aに当接するため、途中で停止して係合位置に変位できず、また、オープンリンク38のスロット52に係合したバネ付勢レバー49も途中で停止する。しかし、ロックレバー41は、アンチパニックバネ50を拡幅させることでバネ付勢レバー49を残してアンロック位置Uまで回転して、図8のセミパニック状態となる。
セミパニック状態になったときは、一度、外側開扉ハンドル34を解放してオープンリンク38を作動位置から待機位置に戻して当接部39をラチェットタブ21Aの下方に移動させる。すると、オープンリンク38及びバネ付勢レバー49は、アンチパニックバネ50の弾力によりそれぞれ回転して、図3のアンロック状態に復帰し、再度、外側開扉ハンドル34により開扉操作すると、2度目のアンロック操作をすることなくドアを開扉できる。
しかして、本発明では、ロック軸40が挿入されるロックレバー41の軸孔86を2段軸孔に形成して、上部の大径軸孔87にアンチパニックバネ50のコイル部88を収納させているから、コイル部88を合理的に収納でき、コイル部88によるロック軸40の軸方向における厚さ増加を抑制できる。
また、アンチパニックバネ50の第1脚部89は大径軸孔87に連通させた第1収納部90に収納させるから、コイル部88を大径軸孔87に差込むだけで第1脚部89をロックレバー41に係合させることができ、組立容易となる。
また、ロックレバー41の表側にはアンチパニックバネ50の第2脚部91を収納する扇状の浅い第2収納部92を形成してあるから、第2脚部91による厚さの増加も抑制できる。なお、第2収納部92は、バネ付勢レバー49の裏面側に形成することも可能である。
また、バネ付勢レバー49には第2脚部91の先端係止部93が前記バネ付勢レバー49の表面から突出しないように係合する係合凹部94を設けているため、更に、全体の厚さの増加を抑制できる。
本発明によるドアラッチ装置の正面図。 前記ドアラッチ装置のラッチユニットの背面図。 前記ドアラッチ装置の主ケースの室内側収納部を示す側面図。 前記ドアラッチ装置の副ケースの室内側側面図。 アンロック状態を示す作用説明図。 ロック状態を示す作用説明図。 ロック状態においてオープンリンクを作動位置まで上動させた状態を示す作用説明図。 図7の状態でロックレバーをアンロック位置に変位させた状態を示す作用説明図。 ロックレバーの正面図。 バネ付勢レバーの正面図。 アンチパニックバネの正面図。 サブロックレバーの正面図。 キー連動ディスクの正面図。 インナーレバーの正面図。 キーレスレバーの正面図。 ロックレバーとバネ付勢レバーの断面図。
符号の説明
10…ドアラッチ装置、11…ラッチユニット、12…ストライカ、13…ラッチ、14…ラチェット、15…ラッチボディ、16…カバープレート、17…ラッチ軸、18…ラチェット軸、19…バックプレート、20…螺子、21…ラチェットレバー、21A…ラチェットタブ、21B…ラチェットタブ、22…ハウジング、23、24…螺子孔、25…後方屈曲部、26…後方屈曲プレート、27…間隔、28…螺子孔、29…主ケース、30…副ケース、31…前側収納部、32…支持ピン、33…オープンレバー、33A…第1室内側端部、33B…第2室内側端部、34…外側開扉ハンドル、35…バネ、36…ボス孔、37…室内側収納部、38…オープンリンク、38A…フック、39…当接部、40…ロック軸、41…ロックレバー、42…ロックアクチュエータ、43…モータと、44…円筒ウォーム、45…ウォームホイール(出力部材)、46…回転軸、47…歯車、48…歯部、49…バネ付勢レバー、50…アンチパニックバネ、51…ストッパー壁、52…スロット、53…ピン、54…サブロック軸、55…サブロックレバー、56…突起、57…長孔、58…当接アーム、59…状態検知スイッチ、60…キーレバー、61…回転軸、62…端部開口筒部、63…ドアキーシリンダ、64…連結リンク、65…キー連動ディスク、66…連結用切欠部、67…スイッチ用切欠部、68…突起、69…キー操作検出スイッチ、70…軸、71…インナーレバー、72…一端、73…内側開扉ハンドル、74…ワンモーションレバー、75…押圧部、76…ガイド、77…ピン、78…キーレスレバー、79…バネ、80…突部、81…角部、82…内側ロックボタン、83…外部レバー、84…挿入フランジ、85…透孔、86…軸孔、87…大径軸孔、88…コイル部、89…第1脚部、90…第1収納部、91…第2脚部、92…第2収納部、93…係止部、94…係合凹部94。

Claims (2)

  1. ロックアクチュエータ42に関連的に連結されロック軸40を中心にアンロック位置Uとロック位置Lとに変位するロックレバー41と、前記ロック軸40に軸止され前記ロックレバー41がロック方向に移動するときは前記ロックレバー41との機械的当接により一体的にロック方向に移動するが前記ロックレバー41がアンロック方向に移動するときはアンチパニックバネ50の弾力により前記ロックレバー41に追従するようにアンロック方向に移動するバネ付勢レバー49と、ドアの外側開扉ハンドル34の開扉操作で待機位置から作動位置に向けて開扉移動すると共に前記バネ付勢レバー49に連結されて前記バネ付勢レバー49の変位に応じて前記開扉移動をラチェット14に伝達できる係合位置U’と伝達しない非係合位置L’とに変位するオープンリンク38とからなるものにおいて、前記バネ付勢レバー49はその裏面が前記ロックレバー41の表側に互いに接面する状態で重合配置し、前記ロック軸40が挿入される前記ロックレバー41の軸孔86は2段軸孔に形成して上部の大径軸孔87には前記アンチパニックバネ50のコイル部88を収納させ、前記ロックレバー41に係合させる前記アンチパニックバネ50の第1脚部89は前記大径軸孔87に連通し前記大径軸孔87と同じ深さの第1収納部90に収納させ、前記ロックレバー41の前記表側若しくは前記バネ付勢レバー49の前記裏面には前記バネ付勢レバー49に係合させる前記アンチパニックバネ50の前記第2脚部91を収納する扇状の浅い第2収納部92を形成した車両ドアラッチ装置のアンチパニック機構。
  2. 請求項1において、前記バネ付勢レバー49には前記第2脚部91の先端係止部93が前記バネ付勢レバー49の表面から突出しないように係合する係合凹部94を設けた車両ドアラッチ装置のアンチパニック機構。
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