JP4254614B2 - 予混合圧縮自着火機関 - Google Patents

予混合圧縮自着火機関 Download PDF

Info

Publication number
JP4254614B2
JP4254614B2 JP2004148254A JP2004148254A JP4254614B2 JP 4254614 B2 JP4254614 B2 JP 4254614B2 JP 2004148254 A JP2004148254 A JP 2004148254A JP 2004148254 A JP2004148254 A JP 2004148254A JP 4254614 B2 JP4254614 B2 JP 4254614B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion chamber
intake
exhaust
intake port
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004148254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005330843A (ja
Inventor
裕史 葛山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2004148254A priority Critical patent/JP4254614B2/ja
Publication of JP2005330843A publication Critical patent/JP2005330843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4254614B2 publication Critical patent/JP4254614B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、予混合圧縮自着火機関に関する。
従来の内燃機関は大きく分けると、SI(Spark Ignition)エンジンと、ディーゼルエンジンの2つである。しかし、SIエンジンはリーン化で熱効率向上が可能だが、火炎伝播可能な当量比に限界があるため、スロットルによる空気量の調整が必要で熱効率はディーゼルエンジンより劣る。また、ディーゼルエンジンは、熱効率は良いが十分な混合がなされないため、局所高温燃焼によりNOxが発生し易く、局所リッチで煤が発生し易い。
これらのエンジンと比較して、予混合圧縮自着火機関は予混合するため、局所の高温やリッチが発生する可能性が小さく、低NOxで煤の発生はほとんど無い。また、化学変化による着火のため、当量比に対する依存度がSIエンジンよりも少ないため、大幅なリーン化が可能でありディーゼルエンジン並の熱効率を得ることができる。これらの長所を備えた予混合圧縮自着火機関が注目されている。予混合圧縮自着火燃焼は、熱が十分すぎると急激な燃焼となり、逆に、熱が足りないと失火してしまうため、現行のエンジンと比較して失火やノック・過早着火等が発生し易くなり、運転可能範囲が狭くなり易いという問題がある。
ノッキング等の異常燃焼を抑制する予混合圧縮自着火燃焼を行わせるため、気筒内に不均一な分布状態を生ぜしめるようにした予混合圧縮自着火機関が提案されている(特許文献1参照。)。そして、気筒内に不均一な分布状態を生ぜしめる方法として、気筒内の燃料分布を不均一な状態とすること、環流ガスが気筒内で不均一な分布状態となるようにすること等が提案されている。
また、ガソリンエンジンにおいて安定した圧縮自着火燃焼を行わせるために、排気ポートから排気ガスを燃焼室内に逆流させるとともに、その逆流排気ガスを燃焼室の外周に沿って流入させることが提案されている(特許文献2参照。)。具体的には、図12に示すように、燃焼室61に連通する第1吸気ポート62及び第2吸気ポート63と、燃焼室61に連通する第1排気ポート64及び第2排気ポート65とを備えている。各ポートの開口部62a,63a,64a,65aは、それぞれ図示しない弁により開閉されるようになっている。第1吸気ポート62には燃料噴射弁66が設けられ、第2吸気ポート63には開閉弁67が設けられている。燃焼室61の中心と対応する位置に点火プラグ68が設けられている。
第2排気ポート65は、第1排気ポート64と同様に排気行程において既燃焼ガスを排出するが、吸気行程の途中において一時排気ガスが燃焼室61に逆流するように弁が開閉制御される。第2排気ポート65は逆流排気ガスが燃焼室61の外周方向に沿って流入するように、かつ第1吸気ポート62から流入する燃料が燃焼室61の中心部に向かって流入する邪魔にならないように設けられている。そして、燃焼室61の外周部領域に逆流排気(内部EGR)が主として分布し、燃焼室61の中心部領域に燃料と空気との混合気が分布する状態になっている。
特開2002−242727号公報(明細書の段落[0008]〜[0011]、図1) 特開平11−264319号公報(明細書の段落[0013]〜[0015]、図2)
予混合圧縮自着火燃焼において、気筒内の温度ムラや混合気ムラは確かに燃焼状態に影響を与えるが、ムラの状態によってはノッキングから一気に失火する可能性もある。特許文献1には、具体的な気筒内混合気の状態に関して記載がない。一方、特許文献2に記載されたように、燃焼室の中心部に混合気を集め、燃焼室の壁面に沿うように内部EGRの逆流排気ガス(以下、単に内部EGRガスと言う。)を流入させる方法においては、予混合圧縮自着火燃焼を安定して行うことができる。ところで、内部EGRガスは既燃焼ガスのため燃えないので、内部EGRガス量はできるだけ少なくしたい。しかし、内部EGRガスを燃焼室の壁面に沿うように流入させる特許文献2の方法では、燃焼室の壁面は冷却水等の冷却効果で中心部より低くなっているため、内部EGRガスの温度が下がり易くなり、低負荷での運転時に燃焼が不安定になる虞がある。また、そのため、内部EGRガス量を少なくするのが難しく、その分、燃焼室に供給する混合気の量を多くすることができない。従って、内部EGRガスを燃焼室の壁面側に集める方法では、広い負荷範囲において安定して予混合圧縮自着火燃焼をおこなうのは難しい。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、排気ガスの一部を排気ポートから燃焼室内に逆流させる内部EGRを使用して、広い負荷範囲において安定した予混合圧縮自着火燃焼を行うことができる予混合圧縮自着火機関を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、燃料と酸素含有ガスとの混合気を燃焼室においてピストンで圧縮して自着火燃焼させ、前記ピストンの往復運動を出力軸の回転運動とする予混合圧縮自着火機関である。吸気行程の途中において排気ガスの一部を排気ポートから燃焼室内に逆流させる内部EGRを行う内部EGR手段が設けられ、前記燃焼室に逆流する排気ガスが前記燃焼室の径方向における中心部側に流入するように排気吸入ポートが設けられている。吸気ポートから前記燃焼室に供給される吸気が前記燃焼室の径方向における中心部側に流入した排気ガスの外側となるように吸気ポートが設けられている。そして、前記吸気ポートは2個設けられ、第1吸気ポートは、前記燃焼室内に流入する排気ガスの前記燃焼室の周方向における流れと同方向の流れとなるように該燃焼室に酸素含有ガスを供給し、第2吸気ポートは、前記燃焼室内に流入する排気ガスの前記燃焼室の周方向における流れと同方向の流れでかつ、第1吸気ポートからの吸気ガスと前記排気ガスの間になるように該燃焼室に燃料と酸素含有ガスとの混合気を供給する。ここで、「吸気」とは、燃焼室に接続された吸気ポートから燃焼室に供給される気体を意味し、空気等の含有酸素ガスに限らず、それらと燃料ガスとの混合気をも含む。
この発明では、内部EGR手段により吸気行程の途中において排気ガスの一部が排気ポートから燃焼室内に逆流される。燃焼室内に逆流される排気ガス(内部EGRガス)は、燃焼室の中心部側に流入し、吸気ポートから燃焼室に供給される吸気は排気ガスの外側となるように供給されて、内部EGRガスが内側となる成層状態で圧縮行程において圧縮される。そして、内部EGRガスと混合気との境界部から圧縮自着火が生じ、着火性が向上して安定した状態で予混合圧縮自着火燃焼を行うことができる。
また、混合気が内部EGRガスと酸素含有ガスとの中間に位置するサンドイッチ状の成層状態で圧縮されるため、中央部がリーンで高温な混合気、その外側がややリッチで若干温度が低い混合気、燃焼室の壁面側がほぼ酸素含有ガスに近い層になる。その結果、ピストンのクレビスに混合気が入り込むのが抑制され、予混合圧縮自着火燃焼で排出量が多いとされるHC(炭化水素)やCOの排出量が低減され、燃焼効率が向上する。また、混合気が燃焼室の壁面に接触して温度低下するのが抑制されて熱効率が向上する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記排気ポートは2個設けられ、一方の排気ポートが前記排気吸入ポートを構成する。従って、この発明では、排気吸入ポートを内部EGRガスが燃焼室の中心部側に流入するのに適した形状に形成しても、他方の排気ポートが存在することにより、排気行程において燃焼室内の既燃焼ガスを円滑に排気することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記排気ポートは、ヘリカルポートとして設けられ、前記第1吸気ポートは、前記燃焼室の内壁面周方向に対する接線方向に延びるように形成され、前記第2吸気ポートは、上流側から前記第1吸気ポートとの間隔が徐々に拡がるように直線状に延びるとともに下流端部が前記第1吸気ポートの下流端部に近づくように屈曲されている。
本発明によれば、排気ガスの一部を排気ポートから燃焼室内に逆流させる内部EGRを使用して、広い負荷範囲において安定した予混合圧縮自着火燃焼を行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1は予混合圧縮自着火機関の燃焼室、吸気ポート、排気ポートの関係を示す模式平面図であり、図2は予混合圧縮自着火機関の概略構成図である。
図2に示すように、予混合圧縮自着火機関10(以下、単に機関と称す場合もある。)は、機関本体11と、予混合圧縮自着火機関10を電子制御する制御装置12とを備えている。
機関本体11は、複数のシリンダ13a(図では1個のみ図示)が形成されたシリンダブロック13と、シリンダヘッド14とを備えている。各シリンダ13a内にはピストン15が往復動可能に設けられている。ピストン15と、シリンダ13a及びシリンダヘッド14によって燃焼室16が形成されている。ピストン15は燃焼室16での吸気・圧縮後の爆発燃焼から得られる推進力によってシリンダ13a内を往復運動し、ピストン15の往復運動がコンロッド17を介して出力軸としてのクランクシャフト18の回転運動に変換されて出力が得られる。機関本体11は4サイクル内燃機関である。
シリンダヘッド14には第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20と、第1の排気ポート21と、排気吸入ポートとしての第2の排気ポート22とが設けられている。第2の排気ポート22はヘリカルポートとして形成されており、第2の排気ポート22から燃焼室16へ逆流する排気ガスが燃焼室16の中心部に流入するように設けられている。第2の排気ポート22は排気ガスが渦流(スワール)となって燃焼室16に流入し易い形状に形成されているため、排気行程における排気に適した形状ではない。排気行程における排気を円滑に行うため、第1の排気ポート21は第2の排気ポート22より内径が大きく形成されている。
第1吸気ポート19は、吸気(新気)が、第2の排気ポート22から燃焼室16内に逆流する排気ガスの流れと同方向で燃焼室16の周壁面に沿う流れとなって供給されるように形成されている。具体的には燃焼室16の内壁面に対する接線方向に延びるように形成されている。第2吸気ポート20は、吸気(新気)が、第1吸気ポート19から燃焼室16内に供給される吸気と逆方向で燃焼室16の周壁面に沿う流れとなるように形成されている。
各吸気ポート19,20には燃焼室16に臨む開口部をそれぞれ開閉する吸気弁23,24が設けられ、各排気ポート21,22には燃焼室16に臨む開口部をそれぞれ開閉する排気弁25,26が設けられている。両吸気弁23,24は、可変動弁機構27により同時に開閉可能に構成されている。両排気弁25,26は、可変動弁機構28により、排気行程においては同時に開閉可能に、かつ吸気行程においては第2の排気ポート22の排気弁26のみが吸気行程の途中においても開閉可能に構成されている。可変動弁機構27,28は、カムシャフト29,30を使用してカム31,32により吸気弁23,24あるいは排気弁25,26を開閉作動させる公知のバルブタイミング可変機構が使用されている。排気弁26用のカム32には2段カムが使用され、一つのカムで排気行程における排気弁26の開閉と、吸気行程における排気弁26の開閉とが可能に構成されている。第2の排気ポート22、排気弁26及び可変動弁機構28により内部EGR手段が構成されている。
シリンダヘッド14には下流側で分岐して両吸気ポート19,20に繋がる吸気通路34と、上流側で分岐して両排気ポート21,22に繋がる排気通路35とがそれぞれ接続されている。吸気通路34には分岐部より上流に燃料噴射ノズル36が設けられ、燃料噴射ノズル36は管路37を介して図示しない燃料タンクに接続されている。管路37の途中には燃料供給量を制御する電磁制御弁38が設けられている。この実施形態では燃料として天然ガスが使用されている。また、吸気通路34の燃料噴射ノズル36より上流にはスロットルバルブ39及びエアクリーナ40が設けられている。スロットルバルブ39はスロットルモータ(電動モータ)41によって作動される電動式であり、スロットルバルブ39を開度調整することにより、燃焼室16内に供給される酸素含有ガスとしての吸入空気の流量が調整される。吸気通路34には燃料噴射ノズル36より上流側に、吸気通路34内の温度を検出する温度センサ42と、吸気流量を検出するエアフローメータ43とが設けられている。
第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20には、燃焼室16へ供給される吸気の供給量を制御可能な流量調整弁44a,44bがそれぞれ設けられている。流量調整弁44a,44bはバタフライバルブの一種であり、アクチュエータ45によって駆動されて全閉位置と全開位置との間で回動する。流量調整弁44a,44bは、第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20から燃焼室16への吸気の供給量をそれぞれ調整可能になっている。流量調整弁44a,44bは、第1吸気ポート19からのみ吸気を供給する状態と、第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20の両方から吸気を供給する状態とに切り替える切替手段を構成する。
予混合圧縮自着火機関10の運転を制御する制御装置12は、出力設定手段46により設定された負荷及び回転速度の要求を満たした状態で機関10が運転されるように、可変動弁機構27,28、電磁制御弁38、スロットルモータ41及び流量調整弁44a,44bを制御する。
制御装置12はマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と称す)47を内蔵する。マイコン47は記憶装置としてのメモリ(ROMおよびRAM)48を備える。温度センサ42、エアフローメータ43、機関本体11における水温を検出する水温センサ49、機関本体11の回転速度、即ちクランクシャフト18の回転速度を検出する回転速度センサ50、出力設定手段46は、制御装置12の入力側(入力インタフェイス)にそれぞれ電気的に接続されている。可変動弁機構27,28、電磁制御弁38、スロットルモータ41及び流量調整弁44a,44bは、制御装置12の出力側(出力インタフェイス)にそれぞれ電気的に接続されている。
制御装置12は、各センサ類から出力される検出信号に基づいて予混合圧縮自着火機関10の運転状態を判断し、所定の運転状態となるように可変動弁機構27,28、電磁制御弁38、スロットルモータ41及び流量調整弁44a,44bを制御する。制御装置12は、エアフローメータ43の検出信号及び電磁制御弁38の開度に基づいて空燃比を演算する。
メモリ48には、温度センサ42、エアフローメータ43、水温センサ49及び回転速度センサ50の検出信号から把握される運転状態に基づいて、予混合圧縮自着火機関10の制御のために指令すべき各種指令値(制御値)の決定に用いられるマップ、式等が記憶されている。前記マップ、式等には、例えば燃料噴射量、スロットル開度、第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20からの吸気供給量を決めるマップ、式等が含まれる。
メモリ48には、予混合圧縮自着火燃焼運転用のマップが記憶されている。前記マップには図3に示すように、予混合圧縮自着火燃焼(HCCI)可能な範囲が、負荷とクランクシャフト18の回転速度との関係として、即ち負荷と機関の回転速度との関係として表されているマップM1がある。また、安定な予混合圧縮自着火燃焼が可能な範囲での機関の回転速度及び負荷に対する空燃比のマップがある。また、第1及び第2吸気ポート19,20からどのように吸気を供給するか、即ち流量調整弁44a,44bの適正調整状態を負荷及び機関の回転速度との関係で示すマップもある。これらのマップは予め試験に基づいて作成される。
制御装置12は、前記マップM1に基づいて要求負荷及び回転速度に対応して予混合圧縮自着火燃焼運転が可能か否かを判断し、予混合圧縮自着火燃焼運転が可能な場合は要求負荷及び回転速度に対応するように制御を行う。制御装置12は、要求負荷及び回転速度に対応する予混合圧縮自着火機関10の運転条件に基づいて吸気をどのような状態で燃焼室16へ供給するか、即ち第1吸気ポート19のみから、あるいは第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20の両方から供給するかを判断する。そして、判断結果に基づいて流量調整弁44a,44bを制御する。制御装置12は、要求負荷及び回転速度に対応して予混合圧縮自着火燃焼運転が不能な場合は、要求回転速度及び負荷に近い予混合圧縮自着火燃焼可能な運転条件、即ち要求回転速度及び負荷に近い目標回転速度及び負荷に対応する運転条件に基づいて流量調整弁44a,44bを制御する。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
制御装置12は、水温センサ49及び回転速度センサ50等の検出信号から機関本体11の運転状態を把握する。制御装置12は、暖機完了後、出力設定手段46で設定された要求回転速度及び負荷を満たす条件又はそれに近い条件で予混合圧縮自着火燃焼を行うように予混合圧縮自着火機関10の運転を制御する。暖機が完了したか否かの判断は、水温センサ49の検出信号に基づいて行われ、水温センサ49の検出温度が暖機が完了した状態の温度以上の場合、暖機が完了したと判断する。暖機が完了した状態の温度は、予め試験により求められてメモリ48に記憶されている。
制御装置12は、暖機完了後、予混合圧縮自着火燃焼運転が可能か否かをマップM1に基づいて判断する。その判断結果に従って、要求回転速度及び負荷を満たす状態あるいは要求回転速度及び負荷に近い状態で予混合圧縮自着火燃焼運転を行うように、目標回転速度及び負荷を演算する。そして、その目標回転速度及び負荷に対応した適正な燃焼状態となる空燃比を演算し、電磁制御弁38、スロットルモータ41、可変動弁機構27,28を制御する。また、制御装置12は、運転条件に応じて第1吸気ポート19からのみ吸気を供給するか、第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20の両方から吸気を供給するかを判断して、運転条件に適した吸気の供給状態に流量調整弁44a,44bを調整するように指令信号を出力する。
第2の排気ポート22から燃焼室16へ逆流する排気ガス(内部EGRガス)は、一定方向の渦流(矢印V1)となって燃焼室16の中心部に流入する。そして、第1吸気ポート19からのみ吸気(新気)が供給され、第2の排気ポート22から排気ガスが逆流する場合、図4(a)に示すように、吸気は内部EGRガスと同方向の流れ(矢印Y1)となって燃焼室16の内周に沿うように供給される。従って、内部EGRガスが中央付近(中心部付近)に集まり、その外側が新気となる成層状態となり、圧縮行程において筒内中央が高温となって、中央付近から自着火が起こり、安定して予混合圧縮自着火燃焼が行われる。第1吸気ポート19からのみ吸気が供給されるのは、比較的低負荷のときである。
また、第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20の両者から吸気が供給され、第2の排気ポート22から排気ガスが逆流する場合、図4(b)に示すように、第2吸気ポート20から供給される吸気は、第1吸気ポート19から供給される吸気と逆方向の流れ(矢印Y2)となる。第2吸気ポート20から供給される吸気は、内部EGRガスとも流れの方向が逆のため、図4(b)に二点鎖線で示す範囲において混合が促進される。また、第1吸気ポート19から供給される吸気と、第2吸気ポート20から供給される吸気とがぶつかり合うことによっても混合が促進される。その結果、圧縮行程において吸気及び内部EGRガスが高温になった際、ホットスポットが少なくなり、燃焼が緩慢になるため、ノッキングが抑制されて予混合圧縮自着火燃焼が安定する。第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20の両者から吸気が供給されるのは比較的高負荷のときである。
内部EGRは吸気行程の途中で第2の排気ポート22を開閉することで行われる。図5は可変動弁機構27,28のバルブタイミングの一例を示す図である。吸気弁23,24及び排気弁25,26は、排気行程から吸気行程に移る際のピストン15の上死点(TDC)付近において開放状態のオーバーラップが存在するように開閉時期が設定されている。また、第2の排気ポート22を開閉する排気弁26は、排気行程においては排気弁25と同じタイミングで開閉されるが、吸気行程において単独で開閉される。
この実施形態では以下の効果を有する。
(1)予混合圧縮自着火機関10は、吸気行程の途中において排気ガスの一部を燃焼室16の中心部側に流入するように逆流させる第2の排気ポート22を備えている。また、予混合圧縮自着火機関10は、第2の排気ポート22から燃焼室16内に流入する排気ガス(内部EGRガス)の流れと同方向の流れで、該内部EGRガスの外側となるように吸気を燃焼室16に供給する第1吸気ポート19を備えている。従って、圧縮時に内部EGRガスと混合気との境界部から圧縮自着火が生じ、着火性が向上して安定した状態で予混合圧縮自着火燃焼を行うことができる。その結果、低負荷側に予混合圧縮自着火燃焼の運転範囲が拡大する。
(2)内部EGRガスが燃焼室16の中心部に集められるため、圧縮された状態において、燃焼室16中央から周壁面の間の温度の勾配が急になる。内部EGRガスと吸気とが均一に混合されると、圧縮された状態において前記温度の勾配はなだらかになり、ノッキングが発生し易くなる。しかし、この実施形態では前記のように温度の勾配が急になるため、予混合圧縮自着火燃焼においてノッキングが発生し難くなる。また、内部EGRガスが中央部に集められるため、圧縮時において混合気の温度を高めるのに必要な不燃性の内部EGRガスの量を減らすことができ、その分、空気量を増やすことができるため高負荷側へ予混合圧縮自着火燃焼の運転範囲を拡大することができる。
(3)排気ポートは2個設けられ、一方の排気ポート22が排気吸入ポートを構成する。従って、排気吸入ポートを内部EGRガスが燃焼室16の中心部側に流入するのに適した形状に形成しても、他方の排気ポート21が存在することにより、排気行程において燃焼室16内の既燃焼ガスを円滑に排気することができる。その結果、一つの排気ポートで排気と内部EGRとを行う構成に比較して、排気及び内部EGRの条件を満足できる構成が容易になる。
(4)吸気ポートは2個設けられ、第1吸気ポート19は燃料と酸素含有ガスとの混合気を燃焼室16内に流入する排気ガスの流れと同方向の流れとなるように燃焼室16に供給可能に構成され、第2吸気ポートは前記混合気を燃焼室16内に流入する排気ガスの流れと逆方向の流れとなるように燃焼室16に供給可能に構成されている。そして、第1吸気ポート19からのみ吸気を供給する状態と、第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20の両方から吸気を供給する状態とに切り替える切替手段(流量調整弁44a,44b)が設けられている。従って、吸気の供給状態を運転条件に対応して切り替えることにより、広い負荷範囲にわたって安定した状態で予混合圧縮自着火燃焼を行うことができる。
(5)切替手段として第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20にそれぞれ流量調整弁44a,44bが設けられている。従って、1個の流量調整弁で両吸気ポート19,20から燃焼室16に供給される吸気の量を調整する構成に比較して、流量調整弁の構造が簡単で制御も容易となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図6〜図8に従って説明する。この実施形態は内部EGRガスが燃焼室16の中心部に流入し、吸気がその外側に供給される点は第1の実施形態と同じであるが、吸気としての燃料と酸素含有ガスとの混合気が、内部EGRガスと、酸素含有ガスとの間になるように供給される点が第1の実施形態と大きく異なっている。前記実施形態と同一部分に関しては同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分について説明する。
図6は予混合圧縮自着火機関の燃焼室、吸気ポート、排気ポートの関係を示す模式平面図であり、図2は予混合圧縮自着火機関の概略構成図である。
第1吸気ポート19からは酸素含有ガスが供給され、第2吸気ポート20からは燃料と酸素含有ガスとの混合気が供給されるようになっている。そのため、燃料噴射ノズル36は、第2吸気ポート20の流量調整弁44bより下流側に設けられている。
第1吸気ポート19は、酸素含有ガスを燃焼室16内に流入する排気ガスの流れと同方向の流れとなるように燃焼室16に供給するように構成されている。第1吸気ポート19からの吸気の流れは、第2吸気ポート20からの吸気の流れより弱いスワールとなるように供給される。図6に示すように、第1吸気ポート19は燃焼室16の内壁面に対する接線方向に延びるように形成されている。
第2吸気ポート20は、燃焼室16に供給される混合気の流れが、第1吸気ポート19から燃焼室16内に供給される吸気と同方向で、かつ、第1吸気ポート19からの吸気と、第2の排気ポート22からの内部EGRガスとの間においてスワールになるように構成されている。具体的には、第2吸気ポート20は、図6に示すように、上流側から第1吸気ポート19との間隔が徐々に拡がるように直線状に延び、下流端部が第1吸気ポート19の下流端部に近づくように屈曲されている。
この実施形態では、図8に示すように、第2の排気ポート22から燃焼室16へ逆流する排気ガス(内部EGRガス)は、一定方向の渦流(矢印V1)となって燃焼室16の中心部に流入する。そして、第1吸気ポート19からは酸素含有ガスが、内部EGRガスと同方向の流れ(矢印Y1)となって燃焼室16の内周に沿うように供給される。また、第2吸気ポート20からは燃料と酸素含有ガスとの混合気が、内部EGRガスと酸素含有ガスとの中間において内部EGRガスと同方向の流れ(矢印Y2)となるように燃焼室16に供給される。その結果、混合気が内部EGRガスと酸素含有ガスとの中間に位置するサンドイッチ状の成層状態において圧縮され、中央部(中心部)がリーンで高温な混合気、その外側(図8に網点を施した範囲)がややリッチで若干温度が低い混合気、燃焼室16の壁面側がほぼ酸素含有ガスに近い層の状態で予混合圧縮自着火燃焼が行われる。
この実施形態においては、前記第1の実施形態の(1)〜(3)と同様な効果が得られる他に、次の効果が得られる。
(6)混合気が燃焼室16の壁面側に存在する状態で予混合圧縮自着火燃焼が行われる場合、ピストン15のクレビス15aに混合気が入り込む状態となる。燃焼室16の壁面は冷却水の影響で温度が低いため、予混合圧縮自着火燃焼が行われる際、クレビス15aに入り込んだ状態の混合気は不完全燃焼となり、排気ガス中のHC(炭化水素)やCOの量が多くなる。しかし、この実施形態では、燃焼室16の壁面と対応する位置には酸素含有ガスが存在し、燃料がクレビス15a内に入り込むのが回避される。その結果、予混合圧縮自着火燃焼の際に、排気ガス中のHC(炭化水素)やCOの量を低減できる。また、燃焼効率が向上する。
(7)内部EGRガス及び混合気が燃焼室16の中央部に集められ、その外側が酸素含有ガスで覆われる状態で圧縮されて予混合圧縮自着火燃焼が行われる。従って、混合気が燃焼室16の壁面に接触することによる温度の低下が抑制されて熱効率が向上する。
(8)シリンダ13aの内周面(ボア壁)と対応する位置に酸素含有ガスの層が存在するため、ボア壁で起こり易い過早着火等の異常燃焼を抑制することができる。
(9)各吸気ポート19,20に流量調整弁44a,44bが設けられている。従って、1個の流量調整弁で両吸気ポート19,20から燃焼室16に供給される吸気の量を調整する構成に比較して、流量調整弁の構造が簡単で制御も容易となる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ 吸気行程の途中において排気ガスの一部を排気ポートから燃焼室16内に逆流する内部EGRガスが燃焼室16の中心部側に流入し、吸気ポートから燃焼室16に供給される吸気が燃焼室16の中心部側に流入した排気ガスの外側となるように吸気ポートが設けられていればよく、吸気ポートの数は2個に限らない。図9に示すように、燃焼室16内に流入する内部EGRガスの流れと同方向の流れで、該内部EGRガスの外側となるように吸気を燃焼室16に供給する1個の吸気ポート51を設けてもよい。この場合も内部EGRガスが燃焼室16の中心部側で混合気がその外側となる成層状態において圧縮が行われるため、第1の実施形態と同様に安定した状態で予混合圧縮自着火燃焼を行うことができる。
○ 第2の実施形態のように、燃焼室16内に流入する内部EGRガスの流れと同方向の流れで、該内部EGRガスの外側となるように吸気を燃焼室16に供給する2個の吸気ポート19,20を備えた構成において、両吸気ポート19,20から混合気を燃焼室16に供給する構成としてもよい。即ち、第2の実施形態において、燃料噴射ノズル36を第2吸気ポート20に設ける代わりに、第1の実施形態のように吸気通路34に設ける構成としてもよい。
○ 図10に示すように、排気吸入ポートとして使用される第2の排気ポート22に流量調整手段52が設けられた構成としてもよい。流量調整手段52として、例えば、スロットルバルブが設けられる。この場合、第2の排気ポート22(排気吸入ポート)から排気ガスを逆流させて内部EGRを行う場合、第2の排気ポート22を開閉する排気弁26の開閉時期が一定であっても、流量調整手段52で流量を調整することにより、燃焼状態の制御性を高めることができ、より適正な状態で予混合圧縮自着火燃焼を行うことができる。図10は、第1の実施形態の構成に適用したものを示しているが、第2の実施形態の構成のものに適用してもよい。
○ 第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20から燃焼室16へ供給される吸気が燃焼室16の内周面に沿って流入する形状となるように、シリンダヘッド14に両吸気ポート19,20を作り込む代わりに、図10に示すように、フラップ53を吸気ポート19,20に設けてもよい。フラップ53は図示しないロータリソレノイドにより、鎖線で示す待機位置と実線で示す作用位置とに配置されるように構成される。フラップ53は、待機位置に配置された状態では吸気ポート19,20を流れる吸気に殆ど影響を与えず、作用位置に配置された状態では吸気が偏流となって燃焼室16の内周面に沿うように流入する。従って、燃焼室16に流入する吸気の流れの状態を調整する自由度が高くなり、燃焼室16内の吸気と内部EGRガスとの混合状態の自由度が高くなる。その結果、予混合圧縮自着火燃焼の制御性を高めることができる。図10は、第1の実施形態の構成に適用したものを示しているが、第2の実施形態の構成のものに適用してもよい。
○ 第1の実施形態において、各吸気ポート19,20にそれぞれ流量調整弁44a,44bを設ける代わりに、図10に示すように、第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20と吸気通路34との分岐部に、図示しないアクチュエータにより駆動される弁54を設けてもよい。弁54は、第2吸気ポート20を全閉する鎖線で示す位置と、両吸気ポート19,20への吸気の供給を許容する例えば実線で示す位置との間で回動される。
○ 第2の実施形態において各吸気ポート19,20に流量調整弁44a,44bを設ける構成に代えて、図11に示すように、吸気通路34の分岐部に、第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20から燃焼室16へ供給される吸気の供給量を制御可能な流量調整弁55を設けてもよい。流量調整弁55は、第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20への吸気の流量が流量調整弁55より上流における吸気通路34内の吸気の流量の0〜100%の範囲でそれぞれ調整可能になっている。即ち、流量調整弁55は、第1吸気ポート19からのみ吸気を供給する状態と、第1吸気ポート19及び第2吸気ポート20の両方から吸気を供給する状態とに流量を調整可能になっている。流量調整弁55として、例えばスプール弁を使用できる。
○ 内部EGRを行う内部EGR手段として、排気ガスを吸入する専用の排気吸入ポートを設け、該排気吸入ポートに開閉弁あるいは流量調整弁を設けた構成としてもよい。
○ 排気ポートを1個としてもよい。しかし、1個にした場合は、吸気行程の途中において内部EGRガスを燃焼室16の中心部に渦流として流入させ、排気行程で排気を円滑に行うように構成するのが難しい。
○ 予混合圧縮自着火機関10の燃料は天然ガスに限らず、ガソリン、プロパンガス、メタノール、ジメチルエーテル、水素の他、ディーゼルエンジンで使用される燃料等任意の燃料を使用してもよい。
○ 暖機運転時のみ、燃料を圧縮自着火し易い燃料とし、暖機完了後に通常運転時の燃料に切り替える構成としてもよい。
○ 混合気は燃料が気体である必要はなく、霧状の液体であってもよい。
○ 燃料と混合する酸素含有ガスは空気に限らず、燃料を燃焼させるのに必要な酸素を含む酸素含有ガスであればよい。例えば、空気に酸素を混合して酸素濃度を高めたガスを使用してもよい。
○ 吸気通路34内に燃料を噴射して燃料と酸素含有ガスとを混合した混合気を燃焼室16へ吸入する構成に限らず、燃料を吸気行程中に燃焼室16に噴射する構成としてもよい。また、燃料はキャブレターやミキサー等で混合してもよい。
○ 予混合圧縮自着火機関10はシリンダ(気筒)を複数備えた構成に限らず、単気筒であってもよい。
○ 吸気ポートを3個以上設けたり、排気ポートを3個以上設けたりしてもよい。
○ 可変動弁機構27,28は、カムシャフト29,30を使用してカム31,32により又はロッカアームを介して吸気弁23,24あるいは排気弁25,26を開閉作動させる構成に限らない。例えば、可変動弁機構27,28として、電磁駆動装置又は油圧アクチュエータで直接各吸気弁23,24あるいは排気弁25,26を開閉作動させる構成を採用してもよい。この場合、開閉時期の調整の自由度が高くなる。
○ 予混合圧縮自着火機関10として、燃焼室16に火花点火装置(点火プラグ)を設け、火花点火燃焼運転も可能に構成してもよい。この場合、予混合圧縮自着火燃焼では対応できない高回転速度及び高負荷の要求に対して火花点火燃焼で対応することができる。また、暖機運転を円滑に行うことができる。
○ 予混合圧縮自着火機関10は定置式のものに限らず、自動車のエンジンに適用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)前記第1吸気ポート及び第2吸気ポートにはそれぞれ流量調整弁が設けられている。
(2)前記排気吸入ポート又は排気吸入ポートを構成する排気ポートには流量調整手段が設けられている。
第1の実施形態の吸気ポートと排気ポートとの関係を示す模式平面図。 予混合圧縮自着火機関の概略構成図。 HCCI可能な範囲を機関の回転速度及び負荷との関係で示すマップ。 (a)は第1吸気ポートからのみ吸気が供給される状態の模式図、(b)は第1吸気ポート及び第2吸気ポートから吸気が供給される状態の模式図。 吸気弁及び排気弁の開閉時期を示す図。 第2の実施形態の吸気ポートと排気ポートとの関係を示す模式平面図。 同じく予混合圧縮自着火機関の概略構成図。 第1吸気ポート及び第2吸気ポートから吸気が供給される状態の模式図。 別の実施形態の吸気ポートと排気ポートとの関係を示す模式平面図。 別の実施形態の流量調整弁を示す模式平面図。 別の実施形態の流量調整弁を示す模式平面図。 従来技術のガソリンエンジンの部分平面図。
符号の説明
10…予混合圧縮自着火機関、12…制御装置、15…ピストン、16…燃焼室、18…出力軸としてのクランクシャフト、19…第1吸気ポート、20…第2吸気ポート、21…第1の排気ポート、22…内部EGR手段を構成する排気吸入ポートとしての第2の排気ポート、26…内部EGR手段を構成する排気弁、28…同じく可変動弁機構、44a,44b…切替手段を構成する流量調整弁、51…吸気ポート。

Claims (3)

  1. 燃料と酸素含有ガスとの混合気を燃焼室においてピストンで圧縮して自着火燃焼させ、前記ピストンの往復運動を出力軸の回転運動とする予混合圧縮自着火機関であって、
    吸気行程の途中において排気ガスの一部を排気ポートから燃焼室内に逆流させる内部EGRを行う内部EGR手段が設けられ、前記燃焼室に逆流する排気ガスが前記燃焼室の径方向における中心部側に流入するように排気吸入ポートが設けられ、吸気ポートから前記燃焼室に供給される吸気が前記燃焼室の径方向における中心部側に流入した排気ガスの外側となるように吸気ポートが設けられており、
    前記吸気ポートは2個設けられ、第1吸気ポートは、前記燃焼室内に流入する排気ガスの前記燃焼室の周方向における流れと同方向の流れとなるように該燃焼室に酸素含有ガスを供給し、
    第2吸気ポートは、前記燃焼室内に流入する排気ガスの前記燃焼室の周方向における流れと同方向の流れでかつ、第1吸気ポートからの吸気ガスと前記排気ガスの間になるように該燃焼室に燃料と酸素含有ガスとの混合気を供給する予混合圧縮自着火機関。
  2. 前記排気ポートは2個設けられ、一方の排気ポートが前記排気吸入ポートを構成する請求項1に記載の予混合圧縮自着火機関。
  3. 前記排気ポートは、ヘリカルポートとして設けられ、
    前記第1吸気ポートは、前記燃焼室の内壁面周方向に対する接線方向に延びるように形成され、前記第2吸気ポートは、上流側から前記第1吸気ポートとの間隔が徐々に拡がるように直線状に延びるとともに下流端部が前記第1吸気ポートの下流端部に近づくように屈曲されている請求項1又は請求項2に記載の予混合圧縮自着火機関
JP2004148254A 2004-05-18 2004-05-18 予混合圧縮自着火機関 Expired - Fee Related JP4254614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004148254A JP4254614B2 (ja) 2004-05-18 2004-05-18 予混合圧縮自着火機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004148254A JP4254614B2 (ja) 2004-05-18 2004-05-18 予混合圧縮自着火機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005330843A JP2005330843A (ja) 2005-12-02
JP4254614B2 true JP4254614B2 (ja) 2009-04-15

Family

ID=35485695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004148254A Expired - Fee Related JP4254614B2 (ja) 2004-05-18 2004-05-18 予混合圧縮自着火機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4254614B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110107067A (ko) * 2010-03-24 2011-09-30 현대자동차주식회사 엔진의 흡기 시스템

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011220177A (ja) * 2010-04-07 2011-11-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃焼制御装置
JP5585283B2 (ja) * 2010-08-05 2014-09-10 トヨタ自動車株式会社 エンジン
KR101299688B1 (ko) * 2011-05-06 2013-08-26 한국기계연구원 직접분사식 가솔린 엔진에서 노킹방지를 위한 온도성층화 방법
JP6299797B2 (ja) * 2016-03-30 2018-03-28 マツダ株式会社 エンジンの排気装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0586992A (ja) * 1991-09-30 1993-04-06 Mazda Motor Corp 筒内燃料噴射式エンジンのegr制御装置
GB9222353D0 (en) * 1992-10-23 1992-12-09 Ricardo Consulting Eng Spark ignited internal combustion engines
JP2000328974A (ja) * 1999-05-17 2000-11-28 Isuzu Ceramics Res Inst Co Ltd Egr装置を備えたディーゼルエンジン
JP3994586B2 (ja) * 1999-07-12 2007-10-24 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の弁駆動装置
JP2003314309A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Hitachi Unisia Automotive Ltd 内燃機関の可変バルブ制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110107067A (ko) * 2010-03-24 2011-09-30 현대자동차주식회사 엔진의 흡기 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005330843A (ja) 2005-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6978771B2 (en) Homogeneous charge compression ignition engine and method for operating homogeneous charge compression ignition engine
US6990947B2 (en) Homogeneous charge compression ignition engine and method for operating homogeneous charge compression ignition engine
US6983730B2 (en) Homogeneous charge compression ignition engine and method for operating homogeneous charge compression ignition engine
US6684849B2 (en) Multiple operating mode engine and method of operation
RU2411386C2 (ru) Двигатель внутреннего сгорания на газовом топливе и способ управления двигателем внутреннего сгорания на газовом топливе
US6173690B1 (en) In-cylinder direct-injection spark-ignition engine
KR101114812B1 (ko) 예혼합 압축 착화 엔진
US5549087A (en) Combined cycle engine
US7703438B2 (en) System and method for facilitating homogeneous charge compression ignition
US8025046B2 (en) System and method for facilitating homogeneous charge compression ignition
US6318348B1 (en) Stratified exhaust gas recirculation strategy for internal combustion engine
US11898448B2 (en) Hydrogen-powered opposed-piston engine
EP3256704B1 (en) Reducing unburned hydrocarbon emissions in gaseous fuelled lean-burn engines
WO2017134822A1 (ja) 内燃機関の制御方法及び制御装置
EP2542770A1 (en) Fuel injection controller and internal combustion engine
JP4180995B2 (ja) 圧縮着火内燃機関の制御装置
JP4254614B2 (ja) 予混合圧縮自着火機関
JP4098684B2 (ja) 圧縮着火内燃機関の制御装置
JP4315053B2 (ja) 内燃機関
JP2002221037A (ja) 筒内噴射式ガス燃料内燃機関
JP4023434B2 (ja) 2種類の燃料を用いる予混合圧縮自着火運転可能な内燃機関
JP4389721B2 (ja) 内燃機関のegr制御装置
JP2005201127A (ja) 4サイクル内燃機関
JPH07189767A (ja) 火花点火内燃機関の制御装置及び方法
MXPA98002751A (en) Combin cycle engine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4254614

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees