JP4253377B2 - 吹付工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、道路、鉄道、及び導水路等のトンネルにおいて、露出した地山面へ吹付ける時に使用する吹付材料に関する。なお、本発明ではペースト、モルタル、及びコンクリートを総称してセメントコンクリートという。
【0002】
【従来の技術】
従来、トンネル掘削等露出した地山の崩落を防止するために急結材をコンクリートに配合した急結性吹付コンクリートの吹付工法が行われている(特公昭60−4149号公報)。
【0003】
この吹付工法は、通常、掘削工事現場に設置した計量混合プラントで、セメント、骨材、及び水を混合して吹付コンクリートを調製し、アジテータ車で運搬し、コンクリートポンプで圧送し、その途中に設けた合流管で、他方から圧送した急結材と混合し、急結性吹付コンクリートとして地山面に所定の厚みになるまで吹付ける工法である。この吹付工法で使用する急結材としては、カルシウムアルミネートに、アルカリ金属アルミン酸塩やアルカリ金属炭酸塩等を混合したものが使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この工法では、(吹付けの際に模擬トンネルに付着せずに落下した急結性吹付コンクリートの重量)/(吹付に使用した急結性吹付コンクリート全体の重量)×100(%)の式より算出されるリバウンド(跳ね返り)率が15〜30重量%と大きく、粉塵が多く、作業環境が悪かった。そのために、粉塵マスクをしなければならず、作業性が低下してしまうという課題があった。
【0005】
この課題を解決すべく、リバウンド率や粉塵量のより少ない工法が求められていたが、現状では未だ充分満足できる吹付材料や吹付工法がなく、その改良が望まれていた。
【0006】
本発明者は、この課題を種々検討した結果、特定の吹付材料を使用することにより吹付時の付着性を向上させ、リバウンド率を低減し、吹付時の粉塵量を低減する知見を得て本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、セメントコンクリートと、粒度がブレーン値で6050cm /g以上のカルシウムアルミネートと粒度がブレーン値で6050〜7000cm /gの石膏を含有してなる急結材とを用いた吹付工法であって、セメントコンクリート側に増粘剤を予め混合し、急結材側に減水剤を予め混合し、両者を混合してなることを特徴とする吹付工法であり、セメントコンクリートと急結材とを用いた吹付工法であって、セメント、増粘剤、細骨材、粗骨材、及び水を加えて混練し、空気圧送し、途中にY字管を設け、その一方から(1)粒度がブレーン値で6050cm /g以上のカルシウムアルミネートと粒度がブレーン値で6050〜7000cm /gの石膏を含有してなる急結材と減水剤を含有してなる(2)急結材混合物を空気圧送し、合流混合して急結性湿式吹付コンクリートとしたものを吹付けることを特徴とする吹付工法であり、減水剤がナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物である該吹付工法であり、増粘剤がセルロース類である該吹付工法であり、さらに、繊維状物質をセメントコンクリート側に予め含有してなる請求項1〜5のうちの1項記載の吹付工法であり、急結性湿式吹付コンクリートの吹付速度が4〜20m /hである該吹付工法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】
本発明で使用するセメントとしては、通常用いられる、普通・早強・超早強等の各種ポルトランドセメントや、これらのポルトランドセメントに高炉スラグ、フライアッシュ、又はシリカを混合した各種混合セメント、さらには、3CaO・SiO2 や11CaO・7Al2 3 ・CaF2 を主成分とする変性ポルトランドセメント等が挙げられる。これらの中では、スランプロスが少ない点で、普通ポルトランドセメントが好ましい。
【0010】
本発明で使用する急結材は、急結性吹付セメントコンクリートの短時間強度を向上させ、剥落を防止でき、付着性が良くする効果を有する。
【0011】
急結材としては、アルミン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、及びケイ酸ナトリウム等の無機塩系、カルシウムアルミネート類等のセメント鉱物系、並びに、グリセリンやトリエタノールアミン等の有機質系等が挙げられる。
【0012】
これらの中では、強度発現性が良好な点で、セメント鉱物系が好ましく、カルシウムアルミネート類がより好ましく、カルシウムアルミネートが最も好ましい。
【0013】
カルシウムアルミネートの中では、反応活性の点で、非晶質のカルシウムアルミネートが好ましく、12CaO・7Al2 3 (C127 )組成に対応する熱処理物を急冷した非晶質のカルシウムアルミネートがより好ましい。
【0014】
カルシウムアルミネートの粒度は、ブレーン値で3000cm2 /g以上が好ましく、5000cm2 /g以上がより好ましい。3000cm2 /g未満だと初期強度発現性が低下するおそれがある。
【0015】
カルシウムアルミネートは単独でも急結材として使用できるが、石膏、消石灰、アルミン酸ナトリウム、及び/又は炭酸ナトリウム等と併用してもよい。これらの中では、効果が大きい点で、石膏を併用することが好ましい。
【0016】
石膏は、市販のいずれの石膏も使用できるが、II型無水石膏や天然石膏が好ましい。
【0017】
石膏の粒度は、ブレーン値で3000cm2 /g以上が好ましく、4000〜7000cm2 /gがより好ましい。3000cm2 /g未満だと初期強度発現性が低下するおそれがある。
【0018】
石膏の使用量は、カルシウムアルミネート100重量部に対して、20〜250重量部が好ましく、75〜150重量部がより好ましい。20重量部未満だと効果はなく、250重量部を越えると硬化時間が長くなり、初期凝結性状が悪くなるおそれがある。
【0019】
急結材の使用量は、セメント100重量部に対して、4〜30重量部が好ましく、5〜20重量部がより好ましい。4重量部未満だと初期凝結が十分に得られないおそれがあり、30重量部を越えると、長期強度発現性が低下したり、配管等が閉塞し、圧送性が低下し、経済的に不利になるおそれがある。
【0020】
本発明で使用する減水剤は、セメントコンクリートの流動性を改善し、吹付時の付着性を向上させ、粉塵量やリバウンド率を低減する目的で使用するものをいい、液状や粉状のものいずれも使用できるが、粉体急結材に配合する場合は粉状のものが好ましい。
【0021】
減水剤としては、ポリオール誘導体、リグニンスルホン酸塩やその誘導体、及び高性能減水剤等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用してもよい。これらの中では、高強度発現性や分散安定性の点で、高性能減水剤が好ましい。
【0022】
高性能減水剤により、急結材の使用量を少なくでき、又、粉塵の発生量及びリバウンド率を極めて少なくできる。
【0023】
高性能減水剤としては、アルキルアリルスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、メラミンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、及びポリカルボン酸系高分子化合物等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用してもよい。これらの中では、瞬時に増粘する点で、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物が好ましい。
【0024】
減水剤の使用量は、セメント100重量部に対して、0.05〜5重量部が好ましく、0.1〜3重量部がより好ましい。0.05重量部未満では効果がなく、5重量部を越えると強度発現性を阻害する場合がある。
【0025】
本発明で使用する増粘剤は、瞬時に増粘し、吹付時の粉塵を低減する効果を有する。
【0026】
増粘剤としては、セルロース類、ポリエチレンオキサイド類、ポリアクリレート類、及びポバール類等の水溶性ポリマーが挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用してもよい。これらの中では、瞬時に増粘する点で、セルロース類が好ましい。
【0027】
セルロース類としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びヒドロキシエチルエチルセルロース等の水溶性のセルロース類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用してもよい。これらの中では、溶解性の点で、メチルセルロースが好ましい。
【0028】
増粘剤の使用量は、セメント100重量部に対して、0.001〜0.5重量部が好ましく、0.005〜0.3重量部がより好ましい。0.001重量部未満だとセメントコンクリートの粘性が小さく吹付けたときにダレが生じ、リバウンド率が大きくなるおそれがあり、0.5重量部を越えるとセメントコンクリートの粘性が大きくなり、セメントコンクリートの圧送性に支障を生、強度発現性を阻害するおそれがある。
【0029】
減水剤と増粘剤が合流混合されることにより瞬間的に増粘し、吹付時の急結材の添加率を低減でき、更には通常の添加率にあつてはリバウンド率や粉塵量を激しく低減することができる。
【0030】
減水剤と増粘剤はセメントコンクリートと急結材のいずれかに別々に配合されていれば特に限定されるものではないが、リバウンド率や粉塵量を低減できる点で、セメントコンクリート側に増粘剤を予め混合し、急結材側に減水剤を予め混合し、両者を合流混合して施工することが好ましい。
【0031】
さらに、本発明では、セメントコンクリートの耐衝撃性や弾性の向上の点で、繊維状物質を使用することが好ましい。
【0032】
本発明で使用する繊維状物質としては、無機質や有機質いずれも使用できる。
【0033】
無機質の繊維状物質としては、ガラス繊維、炭素繊維、ロックウール、石綿、セラミック繊維、及び金属繊維等が挙げられ、有機質の繊維状物質としては、ビニロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアクリル繊維、セルロース繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリアミド繊維、パルプ、麻、木毛、及び木片等が挙げられる。これらの中では経済性の点で、金属繊維やビニロン繊維が好ましい。
【0034】
繊維状物質の長さは圧送性や混合性等の点で、50mm以下が好ましく、30mm以下がより好ましい。50mmを越えると圧送中にセメントコンクリートが閉塞するおそれがある。
【0035】
繊維状物質の使用量は、セメントコンクリート100容量部中、0.5〜3容量部が好ましく、0.7〜2容量部がより好ましい。0.5容量部未満では効果がなく、3容量部を越えると圧送性が低下したり、効果がなくなったりするおそれがある。
【0036】
本発明の吹付セメントコンクリートにおける水の使用量は、強度発現性の点で、水/セメント比で35%以上が好ましく、40〜60%がより好ましい。35%未満だとセメントコンクリートが十分に混合できず、60%を越えると強度発現性が小さくなるおそれがある。
【0037】
本発明では、さらに骨材を使用することが可能である。
本発明で使用する骨材は吸水率が低くて、骨材強度が高いものが好ましく、細骨材率や骨材の最大寸法は吹付けできれば特に制限されるものではない。
【0038】
細骨材としては、川砂、山砂、石灰砂、及び珪砂等が使用でき、粗骨材としては、川砂利、山砂利、及び石灰砂利等が使用できる。
【0039】
又、本発明では、シリカヒューム、微粉フライアッシュ、ベントナイト、及びメタカオリン等の超微粉を使用してもよい。
【0040】
本発明の吹付工法においては、従来使用の吹付設備等が使用できる。
【0041】
本発明の吹付工法としては、要求される物性、経済性、及び施工性等に応じた種々の吹付工法が可能である。
【0042】
本発明の吹付工法としては、乾式吹付工法も施工できるが、粉塵量が多くなるおそれがあるので、急結材を使用する前に予め水をセメントコンクリート側に加えて混練りした湿式吹付工法を使用することが好ましい。
【0043】
湿式吹付工法としては、セメント、細骨材、粗骨材、及び水を加えて混練し、空気圧送し、途中にY字管を設け、その一方から急結材供給装置により急結材を空気圧送し、合流混合して急結性湿式吹付コンクリートとしたものを吹付ける方法が挙げられる。
【0044】
本発明の吹付工法においては、従来使用の吹付設備等が使用できる。通常、吹付圧力は2〜5kg/cm2 、吹付速度は4〜20m3 /hである。
【0045】
吹付設備は吹付が十分に行われれば、特に限定されるものではなく、例えば、吹付セメントコンクリートの圧送にはアリバー社商品名「アリバー280」等が、急結材の圧送には急結材圧送装置「ナトムクリート」等が、それぞれ使用できる。
【0046】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明する。
【0047】
(実験例1)
各材料の単位量を、セメント450kg/m3 、細骨材1002kg/m3 、粗骨材671kg/m3 、及び水225kg/m3 とし、セメント100重量部に対して表1に示す量の増粘剤を混合して吹付コンクリートを調製し、これをコンクリート圧送機「アリバー280」により空気圧送した。
吹付コンクリートの空気圧送の途中に設けたY字管の一方より、セメント100重量部に対して急結材10重量部と減水剤0.3重量部を混合した急結材混合物を、急結材添加装置「ナトムクリート」により吹付コンクリートに添加して急結性吹付コンクリートを調製した。
この急結性吹付コンクリートについて評価した。結果を表1に示す。
【0048】
(使用材料)
セメント:普通ポルトランドセメント、市販品、ブレーン値3200cm2 /g、比重3.16
細骨材:新潟県青海産石灰砂、表面水率3.1%、比重2.64
粗骨材:新潟県糸魚川市姫川産川砂利、表乾状態、比重2.65、最大骨材寸法10mm
急結材A:カルシウムアルミネート/石膏=1/1(重量比)からなる混合物。
但し、カルシウムアルミネートはC127 組成に対応するもので、非晶質、ブレーン値6050cm2 /gのものを使用し、石膏はII型無水石膏、ブレーン値6050cm2 /gのものを使用した。
減水剤ア:高性能減水剤、粉末品、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、市販品
増粘剤i:セルロース類、ヒドロキシルメチルセルロース、市販品
増粘剤ii:ポリアクリレート類、市販品
【0049】
(測定方法)
リバウンド率:急結性吹付コンクリート200リットルを4m3 /hの吹付速度で高さ3.5m、幅2.5mの模擬トンネルに吹付けた。吹付終了後、付着せずに落下した急結性吹付コンクリートの量を測定し、(リバウンド率)=(吹付けの際に模擬トンネルに付着せずに落下した急結性吹付コンクリートの重量)/(吹付に使用した急結性吹付コンクリート全体の重量)×100(%)の式より算出した。
圧縮強度:材齢1時間の圧縮強度は幅25cm×長さ25cmのプルアウト型枠に設置したピンを、プルアウト型枠表面から急結性吹付コンクリートで被覆し、型枠の裏側よりピンを引き抜き、その時の引き抜き強度を求め、(圧縮強度)=(引き抜き強度)×4/(せん断面積)の式から圧縮強度を算出した。材齢1日以降の圧縮強度は幅50cm×長さ50cm×厚さ20cmの型枠に急結性吹付コンクリートを吹付け、採取した直径5cm×長さ10cmの供試体を20トン耐圧機で測定し、圧縮強度を求めた。
ダレ:急結性吹付コンクリートを4m3 /hの吹付速度で10分間、鉄板でアーチ状に製作した高さ3.5m、幅2.5mの模擬トンネルに吹付けた後の状態を観察した。ダレが生じなかったものを◎とし、ダレが少し生じたものを○とし、ダレが多く生じたものを×とした。
圧送性:急結性吹付コンクリートを4m3 /hの吹付速度、4kg/cm2 の吐出圧力で、10分間圧送管を用いて吹付け、圧送管内の圧力を測定した。圧送管内の圧力が4.0〜5.5kg/cm2 である場合を◎、圧送管内が閉塞しやすくなる6.0kg/cm2 以上になっても、圧送管に衝撃を与えることにより4.0〜5.5kg/cm2 になる場合を○、圧送管が閉塞し、圧送管に衝撃を与えても4.0〜5.5kg/cm2 とならない場合を×とした。
【0050】
【表1】
Figure 0004253377
【0051】
実験例2
セメント100重量部に対して増粘剤i0.05重量部を混合して吹付コンクリートを調製し、セメント100重量部に対して急結材10重量部と表2に示す量の減水剤を混合した急結材混合物を吹付コンクリートに添加して急結性吹付コンクリートを調製し、スランプ、リバウンド率、粉塵量、及び圧縮強度を評価したこと以外は、実験例1と同様に行った。結果を表2に示す。
【0052】
(使用材料)
高性能減水剤イ:液体品、市販ポリカルボン酸系高分子化合物
【0053】
(評価方法)
粉塵量:急結性吹付コンクリートを4m3 /hの吹付速度で10分間、鉄板でアーチ状に製作した高さ3.5m、幅2.5mのシートで出入り口を閉鎖した模擬トンネル内で吹付けた。1分毎に吹付場所より3mの定位置でデジタル粉塵計で粉塵量を測定し、得られた測定値の平均値を示した。
スランプ:吹付コンクリートのスランプを測定した。JIS A 1101に準じた。
【0054】
【表2】
Figure 0004253377
【0055】
実験例3
セメント100重量部に対して増粘剤i0.05重量部を混合して吹付コンクリートを調製し、セメント100重量部に対して表3に示す量の急結材と減水剤0.3重量部を混合した急結材混合物を吹付コンクリートに添加して急結性吹付コンクリートを調製し、圧送性、凝結時間、及び圧縮強度を評価したこと以外は、実験例1と同様に行った。結果を表3に示す。
【0056】
(使用材料)
急結材B:カルシウムアルミネート、C127 組成に対応するもので、非晶質、ブレーン値6050cm2 /g
【0057】
(測定方法)
凝結時間:吹付コンクリート中の粗骨材を除いた材料でモルタルを練り、土木学会基準「吹付けコンクリート用急結剤品質規格(JSCED−102)」に準拠して測定した。
【0058】
【表3】
Figure 0004253377
【0059】
実験例4
セメント100重量部に対して増粘剤i0.05重量部、及び、セメントコンクリート100容量部中表4に示す量の繊維状物質を混合して吹付コンクリートを調製し、セメント100重量部に急結材10重量部と減水剤0.3重量部を混合した急結材混合物を吹付コンクリートに添加して急結性吹付コンクリートを調製し、圧送性、リバウンド率、及び曲げ強度を評価したこと以外は、実験例1と同様に行った。結果を表4に示す。
【0060】
(使用材料)
繊維状物質I:スチール繊維、繊維長30mm、市販品
繊維状物質II:ビニロン繊維、繊維長30mm、市販品
【0061】
(評価方法)
繊維リバウンド率:繊維のリバウンド率を示した。急結性吹付コンクリートを200リットルの側壁に吹付けた時の、(跳ね返った繊維の量)/(吹付に使用した急結性吹付コンクリート中の繊維の量)×100(%)で示した。なお、跳ね返った繊維状物質Iの量は、跳ね返った急結性吹付コンクリートから繊維を磁石により吸引、収集し、繊維状物質Iに付着したセメントを洗い流し、乾燥した後に測定した。跳ね返った繊維状物質IIの量は硝酸ソーダの飽和溶液に跳ね返った急結性吹付コンクリートを入れ、比重差で浮き上がった繊維状物質を拾い上げてセメントを洗い流し、乾燥した後に測定した。
曲げ強度:土木学会基準「鋼繊維補強コンクリートの曲げ試験方法(JSCE−G 552−19983)」に準じて材齢28日の曲げ強度を測定した。
【0062】
【表4】
Figure 0004253377
【0063】
実験例5
セメント100重量部に対して減水剤0.3重量部、及び、セメントコンクリート100容量部中繊維I1容量部を混合して吹付コンクリートを調製し、セメント100重量部に対して急結材10重量部と増粘剤i0.05重量部を混合した急結材混合物を吹付コンクリートに添加して急結性吹付コンクリートを調製し、リバウンド率、粉塵量、及び脈動性を評価したこと以外は、実験例1と同様に行った。結果を表5に示す。
【0064】
(評価方法)
脈動性:急結性吹付コンクリートの圧送中のホースの脈動状況を評価した。圧送ホースが脈動しない場合を◎、脈動は発生したが圧送ホースが閉塞しない場合を○、脈動が激しく圧送ホースが閉塞した場合を×とした。
【0065】
【表5】
Figure 0004253377
【0066】
実験例6
セメント100重量部に対して減水剤0.3重量部、増粘剤i0.05重量部及び、セメントコンクリート100容量部中繊維I1容量部を予め混合して吹付コンクリートを調製し、セメント100重量部に対して急結材10重量部を吹付コンクリートに添加して急結性吹付コンクリートを調製したこと以外は、実験例5と同様に行った。結果を表5に示す。
【0067】
実験例7
セメントコンクリート100容量部中繊維I1容量部を混合して吹付コンクリートを調製し、セメント100重量部に対して急結材10重量部、減水剤0.3重量部、及び増粘剤i0.05重量部を混合した急結材混合物を吹付コンクリートに添加して急結性吹付コンクリートを調製したこと以外は、実験例5と同様に行った。結果を表5に示す。
【0068】
【発明の効果】
減水剤と増粘剤を、セメントコンクリート側と急結材側の別々に配合することにより、吹付時に発生するリバウンドや粉塵を低減でき、更には急結材の添加率を低減することができる。

Claims (6)

  1. セメントコンクリートと、粒度がブレーン値で6050cm /g以上のカルシウムアルミネートと粒度がブレーン値で6050〜7000cm /gの石膏を含有してなる急結材とを用いた吹付工法であって、セメントコンクリート側に増粘剤を予め混合し、急結材側に減水剤を予め混合し、両者を混合してなることを特徴とする吹付工法。
  2. セメントコンクリートと急結材とを用いた吹付工法であって、セメント、増粘剤、細骨材、粗骨材、及び水を加えて混練し、空気圧送し、途中にY字管を設け、その一方から(1)粒度がブレーン値で6050cm /g以上のカルシウムアルミネートと粒度がブレーン値で6050〜7000cm /gの石膏を含有してなる急結材(2)減水剤を含有してなる急結材混合物を空気圧送し、合流混合して急結性湿式吹付コンクリートとしたものを吹付けることを特徴とする吹付工法。
  3. 減水剤がナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物である請求項1又は2記載の吹付工法。
  4. 増粘剤がセルロース類である請求項1〜3のうちの1項記載の吹付工法。
  5. さらに、繊維状物質をセメントコンクリート側に予め含有してなる請求項1〜4のうちの1項記載の吹付工法。
  6. 急結性湿式吹付コンクリートの吹付速度が4〜20m /hである請求項1〜5のうちの1項記載の吹付工法。
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