JP4253080B2 - モータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はモータに係り、回転軸の軸支装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように実公平7−53406号公報には、モータハウジング51に熱を伝えにくくする構造を有したモータ52が開示されている。同公報に記載のパワーシート装置に使用されるモータ52は、モータハウジング51内において、ウォーム53を有する回転軸54と、その回転軸54の先端(図4では左側)を回転可能に支持するラジアル軸受55とを備えている。モータハウジング51の端部には合成樹脂部56が設けられ、この合成樹脂部56によりスラスト方向の荷重を吸収してスラストがたを防止している。
【0003】
回転軸54の端部と合成樹脂部56との間には、回転軸54側から樹脂プラグスラスト57、金属板58、樹脂プレート59が配置されている。樹脂プラグスラスト57はモータ52を組立てたときの寸法誤差を吸収するものであり、金属板58はスラスト力により樹脂プラグスラスト57が集中荷重を受けて変形することを防止するためのものである。
【0004】
モータ52が駆動して回転軸54が回転すると、スラスト力により樹脂プラグスラスト57と金属板58との面圧が高くなった状態で回転軸54と樹脂プラグスラスト57とは摺動し、その摺動摩擦により金属板58は摩擦熱を発生する。しかしながら、樹脂プレート59が介在されているので、金属板58に発生した熱は合成樹脂部56まで届かず、モータハウジング51や合成樹脂部56が熱によって変形するような虞が軽減される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、リサイクル等を目的としてモータハウジング51の材質は熱硬化性樹脂からPET(ポリエチレンテレフタレート)などの熱可塑性樹脂に移行してきている。このため、モータハウジング51は耐熱性が低くなり、スラスト力がかかると変形し易くなるので、モータハウジング51に熱を伝え難くすることが必要であった。
【0006】
特に上記公報では、回転軸54が回転したとき、摺動摩擦によりラジアル軸受55にも摩擦熱が発生する。ところが、上記したモータ52ではラジアル軸受55にて発生した熱がモータハウジング51に伝わることとなり、モータハウジング51はラジアル軸受55に接した部分で変形するという問題が生じる。例えば、このモータをパワーウインドモータとするとき、ガラスの上下動を連続的に行うと高い摩擦熱が発生することになり、モータハウジングに熱を伝わり難くする必要がある。
【0007】
上記公報では回転軸54と金属板58との間に樹脂プラグスラスト57が介在されているため、金属板58には熱が伝わり難くなり、樹脂プレート59は熱可塑性樹脂を材質とするものでも十分対応できた。ところが、樹脂プラグスラスト57がない構造のモータの場合、回転軸54と金属板58とは直接摺動することになり、金属板58は摩擦熱により一層高温になる。そのため、熱可塑性樹脂からなる樹脂プレート59では耐熱性に問題があり、樹脂プレート59に用いていたPBT(ポリブチレンテレフタレート),NY66(ナイロン66),PET等では信頼性に乏しくなる問題がある。
【0008】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、モータハウジングの材質を熱可塑性樹脂としても、そのモータハウジングを熱変形し難くできるモータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため請求項1に記載の発明では、熱可塑性樹脂からなるハウジングと、該ハウジング内で正逆転方向に回転する回転軸と、前記回転軸の端部外周面に当接して該回転軸を回転可能に支持する金属製のすべり軸受と、前記回転軸の端面と摺接して該回転軸をスラスト方向に位置規制する金属プレートとを備えたモータにおいて、少なくとも前記すべり軸受及び前記金属プレートと、前記ハウジングの内周面との間に、前記ハウジングより耐熱性の高い低熱伝導性材質からなる保持部材が介在され、前記保持部材は、前記すべり軸受を支持する筒部と、前記金属プレートと接する底部とを有する略有底筒形状であり、前記保持部材の前記底部に形成された孔を介して前記金属プレートと前記ハウジングの内周面との間には弾性部材が介在され、前記回転軸をスラスト方向に位置規制する前記金属プレートは前記弾性部材を介して前記ハウジングに保持されていることを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明では、両方向回転する回転子の一端が回転可能に支持されるモータ部と、前記モータ部の開口部を覆い、前記回転子の軸方向他端部に摺動部材が取付けられ、該摺動部材は金属プレートに当接可能であり、前記回転子がすべり軸受を介して回転可能に支持される熱可塑性樹脂からなるハウジングとを有し、前記金属プレート及びすべり軸受は、低熱伝導性材質からなる保持部材を介して前記ハウジングに当接し、前記保持部材は、前記すべり軸受を支持する筒部と、前記金属プレートと接する底部とを有する略有底筒形状であり、前記保持部材の前記底部に形成された孔を介して前記金属プレートと前記ハウジングの内周面との間には弾性部材が介在され、前記摺動部材が当接可能である前記金属プレートは前記弾性部材を介して前記ハウジングに保持されていることを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ハウジングには、その内周面に前記弾性部材が嵌着される凹部が形成されていることを要旨とする。
【0012】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記保持部材の材質は、熱硬化性樹脂であることを要旨とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記保持部材は、前記ハウジングよりも低い熱伝導率を有していることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、回転軸が回転したときにすべり軸受と金属プレートが摩擦熱を有しても、保持部材によりハウジングには熱が伝わり難くなる。このため、ハウジングに熱可塑性樹脂を使用しても、ハウジングは熱変形し難くなる。また、保持部材は耐熱性があるため、熱変形し難い。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、モータ部に備えられた回転軸において、樹脂ハウジングが取付けられる側の端部に、すべり軸受と金属プレートの回転軸との摺動によって発生する摩擦熱が、保持部材の介在により樹脂ハウジングに伝わり難くなる。
【0014】
また、請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、保持部材が略有底筒状であるため密封性が高まって、すべり軸受と金属プレートから発せられる熱に対する断熱性は向上するので、熱がハウジングに一層伝わり難くなる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、保持部材の材質は熱硬化性樹脂であるので、耐熱性が高く、熱がハウジングに一層伝わり難くなる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、保持部材にハウジングよりも熱伝導性の低い樹脂を用いるため、熱がハウジングに一層伝わり難くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両の窓の開閉駆動に使用されるパワーウインドモータに具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0018】
図3に示すように、モータとしてのパワーウインドモータ1はモータ部2を備えている。モータ部2は、金属ハウジング3、回転軸4を有する回転子5、マグネット6等を備えている。モータ部2の開口部2aには、突出した回転軸4を覆うようにハウジングとしての樹脂ハウジング7が組付けられている。樹脂ハウジング7は、PET等の熱可塑性樹脂を材質としている。樹脂ハウジング7内は、その内部に配置される回転軸4の一部及びウォームホイール8等を収容可能な所定形状に形成されている。回転軸4はコンミテータ9を貫通し、金属ハウジング3及び樹脂ハウジング7に亘って配設されている。回転軸4の基端部(図3では左端部)4aは金属ハウジング3内でラジアル軸受10によって軸支され、その先端部(図3では右端部)4bは樹脂ハウジング7内ですべり軸受としてのメタル軸受11によって軸支されている。
【0019】
回転軸4の先端寄りの部位にはウォーム12が形成され、このウォーム12とウォームホイール8とが噛合うことにより回転軸4の軸方向と直交する方向に回転力が伝達される。回転軸4が正逆回転するとき、ウォームホイール8と噛合するウォーム12を介して回転軸4にはスラスト方向の荷重がかかることになる。
【0020】
図1及び図3に示すように、回転軸4の先端部には、摺動部材13が回転軸4と一体回動可能に固定されている。樹脂ハウジング7の内端面7a上に形成された凹部7bには、回転軸4を組付けたときのがたを吸収する弾性部材14が嵌着されている。摺動部材13と弾性部材14との間には、金属プレート15が挟持された状態で配置されている。回転軸4は、摺動部材13が金属プレート15に当接することにより弾性部材14及び金属プレート15によって樹脂ハウジング7側へのスラストずれに対して位置規制される。回転軸4はスラスト方向の荷重が加わった状態で回転するため、摺動部材13と金属プレート15との摺動摩擦による摩擦熱で金属プレート15は比較的高温になる。
【0021】
回転軸4の先端部4bを包囲する樹脂ハウジング7の内周面上には、弾性部材14を除く部位を覆うように保持部材としての樹脂カップ16が嵌入されている。図1及び図2に示すように、樹脂カップ16は略有底円筒状に形成され、筒部16aと、中央に孔16cのある底部16bとを有する。樹脂カップ16の底部16bの孔16cに弾性部材14が嵌合されている。
【0022】
メタル軸受11は、樹脂カップ16の筒部16aを介して樹脂ハウジング7に保持されている。金属プレート15は弾性部材14を介して樹脂ハウジング7に保持されるとともに、金属プレート15における弾性部材14と当接する部位の周囲底面は、樹脂カップ16の底部16bを介して樹脂ハウジング7と相対している。樹脂カップ16は熱硬化性樹脂(例えば、フェノール樹脂など)を材質としている。即ち、メタル軸受11及び金属プレート15が高温になったときの熱は、低熱伝導率の樹脂カップ16が介在することにより樹脂ハウジング7には伝わり難くなっている。
【0023】
この実施形態では、パワーウインドモータ1の駆動時に回転軸4が回転することにより、メタル軸受11及び金属プレート15が摩擦熱を有することとなる。ところが、この摩擦熱は樹脂カップ16により樹脂ハウジング7に伝わり難くなっているため、樹脂ハウジング7がPET等の熱可塑性樹脂により形成されていても、摩擦熱による変形が起き難くなる。
【0024】
また、摺動部材13が直に金属プレート15に接した状態で回転軸4は回転するため、金属プレート15は相対的に高温となり易い。特に、金属プレート15の底面と相対する樹脂ハウジング7の内周面上に弾性部材14を取付けるための凹部7bを形成するため、金属プレート15の底面が、凹部7bの周囲にできた比較的変形し易い角部7cと相対する構造である。ところが、熱硬化性樹脂よりなる樹脂カップ16は耐熱性に優れているので、角部7cに熱は伝わり難くなり、樹脂ハウジング7は変形し難くなる。その上、樹脂カップ16自身の熱変形もし難くなる。
【0025】
従って、この実施の形態では以下のような効果を得ることができる。
(1)パワーウインドモータ1が駆動して回転軸4が回転したとき、メタル軸受11及び金属プレート15が有する摩擦熱は、樹脂カップ16によって樹脂ハウジング7に伝わり難くなる。その結果、樹脂ハウジング7の材質としてPET等の熱可塑性樹脂を使用しても、樹脂ハウジング7を熱変形し難くできる。従って、本実施形態のようなパワーウインドモータ1の場合、窓の開閉を繰り返し行ってモータ1を駆動させても樹脂ハウジング7は変形し難くなる。
【0026】
(2)樹脂カップ16はメタル軸受11及び金属プレート15を囲い込むカップ形状であるので、各部材11,16から発せられる熱の遮断性が高く、樹脂ハウジング7への熱の遮断性を高くできる。
【0027】
(3)樹脂カップ16の材質として熱硬化性樹脂を使用しているので、その熱低熱伝導率により樹脂ハウジング7への熱の伝わりを低くでき、またその高い耐熱性により樹脂カップ16自身の熱変形も防止できる。
【0028】
なお、実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように変更してもよい。
・ 保持部材は樹脂カップ16のような略有底筒形状に限定されない。例えば、金属プレート15と樹脂ハウジング7、メタル軸受11と樹脂ハウジング7に、それぞれ別部材として熱を伝え難くする保持部材を介装したものでもよい。即ち、少なくともメタル軸受11の外周面及び金属プレート15の外側面(底面)と、樹脂ハウジング7の内周面との間に保持部材が介在されていればよい。
【0029】
・ 保持部材の材質は熱硬化性樹脂に限定されず、熱硬化性樹脂以外の他の合成樹脂でもよい。保持部材が熱可塑性樹脂であっても樹脂ハウジング7より耐熱性の高い材質(例えば、強化PET等)であれば、保持部材の熱変形なく樹脂ハウジング7に熱を伝わり難くすることは可能である。
【0030】
・ 保持部材と樹脂ハウジング7との熱伝導率の組合わせは適宜設定可能である。特に、樹脂カップ16の材質を熱伝導率が樹脂ハウジング7よりも低いものを選択すれば、樹脂ハウジング7への熱の伝わりをかなり低くできる。
【0031】
・ 樹脂ハウジング7の材質はPET等のポリエチレン系に限定されない。例えば、他の熱可塑性樹脂であるスチレン系、ナイロン系、ビニル系などの樹脂を使用してもよい。また、ポリエチレン系のPETに限らず、例えばPES(ポリエーテルスルホン)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)などを使用してもよい。
【0032】
・ 保持部材の熱硬化性樹脂の材質はフェノール樹脂に限定されない。例えば、フェノール系以外の熱硬化性樹脂としてエポキシ系やメラニン系などの樹脂を使用してもよい。
【0033】
・ 保持部材は樹脂に限定されない。例えば、セラミック製であってよい。
・ 本実施形態の軸支装置は回転軸4の先端部4b側に採用することに限定されない。例えば、回転軸4の基端部4a側を支持するハウジングが樹脂製である場合、回転軸4の基端部に樹脂カップ16を設ける構造としてもよい。
【0034】
・ 本実施形態の断熱構造はパワーウインドモータ1以外のモータに使用することも可能である。例えば、パワーシート装置のシートリクライニングモータなどに採用してもよい。
【0035】
前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)請求項1〜5のうちいずれかにおいて、前記ハウジングと、ウォームを有する前記回転軸と、前記ハウジング内に配設されて前記ウォームと噛合するウォームホイールと、前記ウォーム側の回転軸端部を回転可能に支持する前記すべり軸受と、前記ウォーム側の回転軸の端面を摺動可能に支持する前記金属プレートとを備えている。このような構造を有するモータの場合、ウォームとウォームホイールとの噛合により、回転軸はスラスト荷重が加わった状態で回転し、回転軸と摺動する金属プレートに摩擦熱が発生し易く、金属プレートが高温になり易い。ところがこの構造であっても、ハウジングの材質に熱可塑性樹脂を用いても、ハウジングを熱変形し難くできる。
【0036】
(2)両方向回転する回転子の一端が回転可能に支持されるモータ部と、
前記モータ部の開口部を覆い、前記回転子の軸方向他端部に摺動部材が取付けられ、該摺動部材は金属プレートに当接可能であり、前記回転子がすべり軸受を介して回転可能に支持される熱可塑性樹脂からなるハウジングとを有し、
少なくとも金属プレートとハウジングとの間に介在され、材質が熱硬化性樹脂からなる保持部材を備えている。この場合、介在される保持部材は熱硬化性樹脂であるため、熱可塑性樹脂を用いる場合と比較して耐熱性が向上するので、ハウジングは熱変形し難くなるとともに、保持部材自身の熱変形もし難くできる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1〜請求項5に記載の発明によれば、回転軸が回転した際に、すべり軸受及び金属プレートに生じる熱を熱可塑性樹脂からなるハウジングに伝わり難くすることができる。
【0038】
また、すべり軸受及び金属プレートが有する熱に対する断熱性が向上するので、熱を一層ハウジングに伝え難くすることができる。
【0039】
請求項4又は請求項5に記載の発明によれば、保持部材に熱硬化性樹脂を使用することによって、高い断熱性を得ることができ、しかも保持部材の熱変形もし難くできる。
【0040】
請求項5に記載の発明によれば、ハウジングより低い熱伝導率を有する保持部材を使用するので、熱はハウジングに一層伝わり難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のパワーウインドモータにおける回転軸の軸支構造を示す側断面図。
【図2】 同じく樹脂カップの斜視図。
【図3】 同じくパワーウインドモータの側断面図。
【図4】 従来のウォーム軸の端部を示す部分側断面図。
【符号の説明】
1…モータとしてのパワーウインドモータ、2…モータ部、2a…開口部、4…回転軸、5…回転子、7…ハウジングとしての樹脂ハウジング、11…すべり軸受としてのメタル軸受、13…摺動部材、15…金属プレート、16…保持部材としての樹脂カップ、16a…筒部、16b…底部。
Claims (5)
- 熱可塑性樹脂からなるハウジングと、該ハウジング内で正逆転方向に回転する回転軸と、前記回転軸の端部外周面に当接して該回転軸を回転可能に支持する金属製のすべり軸受と、前記回転軸の端面と摺接して該回転軸をスラスト方向に位置規制する金属プレートとを備えたモータにおいて、
少なくとも前記すべり軸受及び前記金属プレートと、前記ハウジングの内周面との間に、前記ハウジングより耐熱性の高い低熱伝導性材質からなる保持部材が介在され、
前記保持部材は、前記すべり軸受を支持する筒部と、前記金属プレートと接する底部とを有する略有底筒形状であり、
前記保持部材の前記底部に形成された孔を介して前記金属プレートと前記ハウジングの内周面との間には弾性部材が介在され、前記回転軸をスラスト方向に位置規制する前記金属プレートは前記弾性部材を介して前記ハウジングに保持されていることを特徴とするモータ。 - 両方向回転する回転子の一端が回転可能に支持されるモータ部と、
前記モータ部の開口部を覆い、前記回転子の軸方向他端部に摺動部材が取付けられ、該摺動部材は金属プレートに当接可能であり、前記回転子がすべり軸受を介して回転可能に支持される熱可塑性樹脂からなるハウジングとを有し、
前記金属プレート及びすべり軸受は、低熱伝導性材質からなる保持部材を介して前記ハウジングに当接し、
前記保持部材は、前記すべり軸受を支持する筒部と、前記金属プレートと接する底部とを有する略有底筒形状であり、
前記保持部材の前記底部に形成された孔を介して前記金属プレートと前記ハウジングの内周面との間には弾性部材が介在され、前記摺動部材が当接可能である前記金属プレートは前記弾性部材を介して前記ハウジングに保持されていることを特徴とするモータ。 - 前記ハウジングには、その内周面に前記弾性部材が嵌着される凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータ。
- 前記保持部材の材質は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のモータ。
- 前記保持部材は、前記ハウジングよりも低い熱伝導率を有していることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のモータ。
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