JP4251749B2 - 射出成形金型の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雄型と雌型とから成り、型締め状態で両型間のキャビティに樹脂を射出して製品を成形する射出成形金型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の射出成形金型では、図4に示す如く、雄型aと雌型bとに、夫々、キャビティに面する製品成形面a1,b1と、キャビティを密閉する製品成形面a1,b1の周囲のシール面a2,b2と、シール面a2,b2の外側に段差面a3,b3を介して隣接する、型締め力を受ける受圧面a4,b4とを形成し、型締め時に、先ず、雄型aと雌型bのシール面a2,b2同士が当接し、両型a,bの受圧面a4,b4同士が当接する型締め完了状態では、各型a,bのシール面a2,b2部分が弾性的に圧縮変形されて、キャビティに高圧で樹脂を射出しても、両型a,bのシール面a2,b2間に隙間が明かないようにしている(特許第2634548号公報参照)。
【0003】
ところで、キャビティに樹脂を射出すると、雌型bが射出圧を受けて型締め方向と直交方向に拡幅しようとする。そこで、従来は、雄型aと雌型bの各型の受圧面a4,b4を該各型のシール面a2,b2に対し型締め方向にオフセットさせて、雄型aの段差面a3の内側に雌型bの段差面b3が入り込むようにすると共に、雄型aの段差面a3と雌型bの段差面b3とに型開き方向の抜き勾配を付けて、型締め状態で両段差面a3,b3が面接触するようにした所謂コッタ構造を採用し、雌型bが型締め方向と直交方向に拡幅するように変形することを規制し得るようにしている。
【0004】
然し、このものでは、製品成形面a1,b1とシール面a2,b2とに加えて段差面a3,b3の精密な3次元加工が必要になって、金型の加工に時間がかかり、金型の製造コストが高くなる。
【0005】
この場合、雌型の型本体の外側面に、外側面に型開き方向の抜き勾配を付けた楔形ブロックから成る雌型側ロック部材を取付けると共に、雄型の型本体の外側面に、雌型側ロック部材の外側面に面接触可能な型開き方向の抜き勾配を付けた係合面を有する鉤形ブロックから成る雄型側ロック部材を取付け、型締め状態における雄型側と雌型側の両ロック部材の係合による楔効果で雌型の拡幅変形を規制することも考えられる。これによれば、雄型aの段差面a3と雌型bの段差面b3とを両接触させる必要がなく、段差面a3,b3の精密加工が不要になって、金型の製造コストが安くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如くロック部材で雌型の拡幅変形を規制する場合、キャビティに樹脂を射出した状態で雌型側ロック部材の外側面と雄型側ロック部材の係合面とが面接触する状態に維持されるような所要の位置関係で各ロック部材を雄型と雌型の各型本体に取付けることが必要になる。
【0007】
そこで、本発明は、雄型と雌型の各型本体に雄型側と雌型側の各ロック部材を上記所要位置で正確に取付けられるようにした射出成形金型の製造方法を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、雄型と雌型とから成り、型締め状態で両型間のキャビティに樹脂を射出して製品を成形する射出成形金型の製造方法であって、雌型の型本体の外側面に、外側面に型開き方向の抜き勾配を付けた楔形ブロックから成る雌型側ロック部材を取付けると共に、雄型の型本体の外側面に、雌型側ロック部材の外側面に面接触可能な型開き方向の抜き勾配を付けた係合面を有する鉤形ブロックから成る雄型側ロック部材を取付けるものにおいて、雄型と雌型とを上下に重ねて型合わせした状態で一旦型締め方向に加圧し、加圧解除後、雄型と雌型とを型合わせした状態のまま雄型と雌型の各型本体に、この状態で雌型側ロック部材の外側面に雄型側ロック部材の係合面が面接触するような位置関係で各ロック部材の取付け部を加工している。
【0009】
雄型と雌型とを上下に重ねて型合わせしても、自重だけでは雄型と雌型の合わせ面(シール面や受圧面)は密着しないが、雄型と雌型とを型締め方向に加圧することで両型の合わせ面が密着して、製品成形時における型締め状態が再現され、その後の加圧解除により、キャビティに樹脂を射出したときの射出圧による型締め力の減殺状態が再現される。かくて、上記の如く各ロック部材の取付け部を加工して、これに各ロック部材を取付ければ、キャビティに樹脂を射出した状態でも雌型側ロック部材の外側面と雄型側ロック部材の係合面とが面接触する状態に維持され、射出圧による雌型の拡幅変形が確実に規制される。
【0010】
尚、雄型と雌型とを加圧したままロック部材の取付け部を加工すると、型締め状態では雌型側ロック部材の外側面に雄型側ロック部材の係合面が面接触するが、射出圧で型締め力が減殺されたとき、型本体の弾性変形で両ロック部材が若干変位して、雌型側ロック部材の外側面と雄型側ロック部材の係合面との間に隙間が明き、この隙間分だけ雌型が射出圧で拡幅変形してしまう。本発明によれば、かかる不具合は生じない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、雄型1と雌型2とから成る射出成形金型を示しており、雌型2を固定型、雄型1を図外のラムによって雌型2に対し水平方向に開閉される可動型とし、雄型1を雌型2に対し型締めした状態で両型1,2間のキャビティ3に溶融樹脂を射出して製品を成形する。
【0012】
雄型1と雌型2の型本体10,20には、夫々、キャビティ3に面する製品成形面11,21とキャビティ3を密閉する製品成形面11,21の周囲のシール面12,22と、シール面12,22の外側に段差面13,23を介して隣接する、型締め力を受ける受圧面14,24とが形成されている。そして、型締め時に、先ず、雄型1と雌型2のシール面12,22同士が当接し、雄型1と雌型2の受圧面14,24同士が密着する型締め完了状態では、各型1,2のシール面12,22の部分が弾性的に圧縮変形されて、キャビティ3に高圧で樹脂を射出しても、シール面12,22間に隙間が明かないようにしている。
【0013】
また、雌型2の型本体20の外側面に、図2(A)に明示する如く、外側面25aに型開き方向の抜き勾配を付けた楔形ブロックから成る雌型側ロック部材25を受圧面24の延在方向に間隔を存して複数個(図では1個のみを図示)取付けると共に、雄型1の型本体10の外側面に、雌型側ロック部材25の外側面25aに面接触可能な型開き方向の抜き勾配を付けた係合面15aを有する鉤形ブロック15を受圧面14の延在方向に間隔を存して複数個(図では1個のみを図示)取付け、雌型2が樹脂の射出圧を受けて型締め方向と直交方向に拡幅するように変形することを雄型側と雌型側の両ロック部材15,25の係合による楔効果で規制し得るようにしている。
【0014】
雄型側ロック部材15と雌型側ロック部材25とは予め摺り合わせ加工されており、これら各ロック部材15,25を、雄型1と雌型2の各型本体10,20の外側面に形成した座ぐり部10a,20aに嵌め込んだ状態で各型本体10,20にボルト止めしている。これら座ぐり部10a,20aとボルト用のねじ孔10b,20bとから成る各ロック部材16,25の取付け部は以下の如く加工される。即ち、図2(B)に示す如く、雄型1と雌型2とをその一方の上に他方を重ねて型合わせした状態で外力Fにより型締め方向に加圧し、その後加圧を解除し、雄型1と雌型2とを型合わせ状態にしたまま雄型1と雌型2の各型本体10,20に、この状態において雄型側ロック部材15の係合面15aと雌型側ロック部材25の外側面25aとが面接触するような位置関係で、図2(C)に示す如く、適宜の工具T′により座ぐり部10a,20aとねじ孔10b,20bとを加工する。雄型1と雌型2とを一旦型締め方向に加圧するのは、雄型1と雌型2の受圧面14,24を密着させて、製品成形時の型締め状態を再現するためであり、外力Fは、上に重ねる型(図示例では雄型1)の重量と外力Fの合計値が製品成形時の型締め力以上になるように設定することが望ましい。加圧後に加圧を解除すると、キャビティ3に樹脂を射出したときの射出圧による型締め力の減殺状態が再現される。かくて、上記の如く座ぐり部10a,20aとねじ孔10b,20bとを加工して、各型本体10,20に各ロック部材15,25を取付ければ、キャビティ3に樹脂を射出した状態でも雄型側ロック部材15の係合面15aと雌型側ロック部材25の外側面25aとが面接触する状態に維持され、射出圧による雌型2の拡幅変形が確実に規制される。
【0015】
このように雄型側と雌型側の両ロック部材15,25の係合で雌型2の拡幅変形を規制できるため、雄型1の段差面13と雌型2の段差面23との面接触で雌型2の拡幅変形を規制する必要がなくなる。そこで、本実施形態では、雄型1の段差面13と雌型2の段差面23とを両段差面13,23間に隙間が明くように形成している。これによれば、段差面13,23の精密加工が不要になり、金型の加工時間を短縮して金型の製造コストを安くすることができる。
【0016】
また、本実施形態では、雄型1と雌型2の各型の受圧面14,24を各型のシール面12,22に対し型開き方向にオフセットさせて、雌型2の段差面23の内側に雄型1の段差面13が入り込むようにしている。これによれば、雄型1のシール面12の外側に凸部が存在しなくなり、図3に示す如く、ボールエンドミル等の工具Tでシール面12と製品成形面11とのコーナ部を加工すべく工具Tをシール面12に対し外側に傾けた際、工具Tの軸長が短くても型本体10に工具ホルダTaが干渉することはない。従って、軸長の短い工具Tでシール面12や製品成形面11を能率良く加工することができ、金型の加工時間を一層短縮することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、キャビティに樹脂を射出した状態で雌型側ロック部材の外側面と雄型側ロック部材の係合面とが面接触する状態に維持されるような所要の位置関係で各ロック部材を正確に取付けることができ、射出圧による雌型の拡幅変形をロック部材で確実に規制して、製品の成形精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法で製造する射出成形金型の一例の截断側面図
【図2】 (A)金型の要部の拡大截断側面図、(B)ロック部材の取付部の加工前工程を示す図、(C)ロック部材の取付け部の加工工程を示す図
【図3】 雄型の型加工状態を示す図
【図4】 従来の射出成形金型の截断側面図
【符号の説明】
1 雄型 2 雌型
10,20 型本体
10a,20a 座ぐり部(ロック部材の取付け部)
10b,20b ねじ孔(ロック部材の取付け部)
15 雄型側ロック部材 15a 係合面
25 雌型側ロック部材 25a 雌型側ロック部材の外側面

Claims (1)

  1. 雄型と雌型とから成り、型締め状態で両型間のキャビティに樹脂を射出して製品を成形する射出成形金型の製造方法であって、
    雌型の型本体の外側面に、外側面に型開き方向の抜き勾配を付けた楔形ブロックから成る雌型側ロック部材を取付けると共に、雄型の型本体の外側面に、雌型側ロック部材の外側面に面接触可能な型開き方向の抜き勾配を付けた係合面を有する鉤形ブロックから成る雄型側ロック部材を取付けるものにおいて、
    雄型と雌型とを上下に重ねて型合わせした状態で一旦型締め方向に加圧し、加圧解除後、雄型と雌型とを型合わせした状態のまま雄型と雌型の各型本体に、この状態で雌型側ロック部材の外側面に雄型側ロック部材の係合面が面接触するような位置関係で各ロック部材の取付け部を加工する、
    ことを特徴とする射出成形金型の製造方法。
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