JP4249573B2 - 位置認識構造を有する記録媒体、位置認識装置および位置認識方法 - Google Patents

位置認識構造を有する記録媒体、位置認識装置および位置認識方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報を記録するための記録面を有し、かつ、記録面上の位置を認識する位置認識構造を有する記録媒体、記録面上の位置を認識する位置認識装置、および位置認識方法に関する。
コンピュータ、音楽・映像等のプレーヤ・レコーダ、カーナビゲーション装置をはじめとする種々の装置に用いられる大容量記録媒体としては、コンパクトディスク、DVD、ハードディスクがある。これらの記録媒体は、いずれも、ディスク上に形成された記録面に膨大な量の情報を高密度に記録することができる。
このような大容量記録媒体においては、記録面上における情報の記録位置を正確に認識することが要請される。また、情報の記録位置および配列に関するルールを定め、そのルールに従って、情報の記録・読取を高精度に行うことが要請される。
かかる要請に応えるべく、例えば、現行のDVD−RAMでは、その記録方式として、ランドグルーブ方式を採用している。すなわち、ディスクの記録面上には、ディスクの周方向にグルーブ(溝)が形成されている。そして、情報は、グルーブ内、および、グルーブとグルーブとの間、すなわちランドに記録される。これにより、情報は、グルーブに規定されて、ディスクの周方向に配列されて記録される。このようにディスクの周方向に配列された情報の列は、トラックに相当する。さらに、トラックは、ディスクの周方向に、所定の間隔をもって分割されている。これら分割された小領域は、セクタに相当する。そして、各セクタには、凹凸形状を有するアドレスピットが形成されている。さらに、記録面上に形成されたグルーブには、所定の周期を有するウォブルが形成されており、ウォブルの周期に基づいてアドレスピットが存在する位置を推測することができる仕組みになっている。
このような記録方式を有するDVD−RAMでは、情報の記録位置を正確に認識することができ、情報の記録・読取を高精度に実現することができる。これは、記録面上に形成されたグルーブが、位置認識の絶対的な(不動の)基準となるからである。
ところで、近年、サブマイクロないしナノスケールのカンチレバーまたはプローブ等を用いて記録媒体に情報を記録する方法が開発されている。このような記録方法には、強誘電体の自発分極を利用して情報を記録する方法、ポリマーフィルムに熱で穴を開けることにより情報を記録する方法、酸化シリコン膜および窒化シリコン膜等からなる積層材料の電荷蓄積作用を利用して情報を記録する方法等がある。また、このような記録方法により記録媒体に記録した情報を再生する方法も開発されている。このような再生方法には、走査型非線形誘電率顕微鏡の技術を適用する方法、走査型マクスウェル応力顕微鏡の技術を適用する方法、ケルビン力顕微鏡の技術を適用する方法、走査型容量顕微鏡の技術を適用する方法等がある。
このような記録方法および再生方法によれば、情報を記録媒体に超高密度に記録することが可能であり、そして、記録した情報を高分解能に読み取り、再生することが可能である。この記録密度ないし読取分解能は、磁気記録および光記録の限界を超えるものである。例えば、DVD−RAMのトラックピッチは0.74μmであるが、プローブ等を用いて情報の記録・再生を行う方法によれば、例えば、トラックピッチを30nm以下とすることも可能である。
しかし、情報の記録密度が増大すると、トラックピッチは小さくなる。この結果、記録媒体の記録面上に、トラックに対応するようにグルーブを形成することが困難となる。そして、記録面上にグルーブがなければ、情報の記録位置を認識する絶対的な(不動の)基準がないので、情報の記録位置を正確に認識することがきわめて困難となる。
もっとも、グルーブがなくても、記録面上に所定の間隔をもってアドレスピットまたはセクタマークを形成しおき、もっぱらアドレスピットまたはセクタマークに基づいて情報の記録位置を認識する方法も考えられる。しかし、記録密度が超高密度となると、何の基準もなく、アドレスピットまたはセクタマークを所定の間隔をもって形成することからして、困難である。やはり、DVD−RAMにおけるグルーブのように、記録媒体の記録面上に明確な絶対的基準を形成することが望ましい。
また、グルーブ等の、記録媒体の記録面上に形成された物理的なマークないし軌跡に頼らず、記録媒体自体を支持するステージなどの位置決め機構、または情報を記録するためのヘッドなどの位置決め機構によって、情報の記録位置を認識する方法も考えられる。しかし、記録媒体の支持構造やヘッドの位置決め構造をもって、ナノスケールの位置認識を高精度に実現することは現実的ではない。例えば、ステージ上に載置された記録媒体の位置がわずかでもずれると、もはや、情報の記録位置を正確に認識することができなくなるおそれがある。やはり、記録媒体の記録面上に絶対的な(不動の)基準が存在していることが望ましい。
さらに、情報の記録密度が増大しても、DVD−RAMのようなディスク状の記録媒体の場合には、記録面上にグルーブを形成することは、困難であるが、ある程度精度を緩和すれば、不可能ではないであろう。なぜなら、ディスク状の記録媒体の場合には、回転軸が定まれば、記録面上に螺旋状のグルーブを形成することは、比較的容易だからである。しかし、記録面上に情報をマトリクス状に配列して記録することが予定されている記録媒体の場合には、X軸方向またはY軸方向に直線上に伸長するトラックを形成することが要請される。この場合、X軸方向またはY軸方向に直線上に伸長するグルーブを形成することは、螺旋状のグルーブを形成することと比較しても、きわめて困難である。
一方、仮に、記録面上にグルーブをきわめて小さい間隔をもって形成することができたとしても、グルーブの数が膨大であるため、グルーブの形成にかかる時間が長くなる。この結果、記録媒体の製造時間、または記録媒体のフォーマット時間が長くなる。これは不都合である。
さらに、仮に、記録面上にグルーブをきわめて小さい間隔をもって形成することができたとしても、この結果、これらグルーブによってトラックの方向が決定されてしまう。このため、当該記録媒体を記録装置に取り付けるときには、記録媒体と記録装置のプローブヘッドとの間のわずかな位置ずれも許されなくなる。なぜなら、きわめて小さいトラックピッチでしかも膨大な数のトラックの方向が予め決められてしまう結果、記録媒体と記録装置のプローブヘッドとの位置がわずかでもずれると、もはや正確なトラッキングが困難となるからである。このことは、記録装置の設計・製造に大きな支障となる。
本発明は上記に例示したような問題点に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、情報の記録密度が増大しても、記録面上の位置を正確に認識することが可能な位置認識構造を有する記録媒体、位置認識装置および位置認識方法を提供することにある。
本発明の第2の課題は、情報の記録密度が増大しても、記録媒体のフォーマット時間を短縮することが可能な位置認識構造を有する記録媒体、位置認識装置および位置認識方法を提供することにある。
本発明の第3の課題は、記録媒体と記録装置のヘッドとの間に位置ずれがあっても、記録面上の位置を正確に認識することが可能な位置認識構造を有する記録媒体、位置認識装置および位置認識方法を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、情報の記録または読取を行う装置に用いられる記録媒体であって、情報を記録するための記録面と、前記記録面上に形成され、前記記録面上の位置を認識するための位置情報とを備え、前記位置情報は、前記記録面上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、前記記録面上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された少なくとも1本の第2線分とを含み、前記第1線分および前記第2線分は、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分または前記第2線分の延長線とが互いに交わるように配置されており、前記第1線分は、互いに隣接して配置されている
上記課題を解決するために請求項に記載の発明は、情報の記録または読取を行う装置に用いられる記録媒体であって、情報を記録するための記録面と、前記記録面上に形成され、前記記録面上の位置を認識するための位置情報とを備え、前記位置情報は、前記記録面上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、前記記録面上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第2線分とを含み、前記第1線分および前記第2線分は、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分のうちの少なくとも一方または前記第2線分のうちの少なくとも一方の延長線とが互いに交わるように配置されており、前記第1線分は互いに隣接して配置され、前記第2線分も互いに隣接して配置されている
上記課題を解決するために請求項13に記載の発明は、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、前記記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された少なくとも1本の第2線分とを備え、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分または前記第2線分の延長線とが交わるように、前記第1線分および前記第2線分が配置されており、前記第1線分は、互いに隣接して配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する位置認識装置であって、前記第1線分および前記第2線分と交わる走査線上を走査することにより、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点、および前記第2線分と前記走査線との交点を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第1距離認識手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点と、前記第2線分と前記走査線との交点との間の距離を認識する第2距離認識手段と、前記第1距離認識手段により認識された距離と、前記第2距離認識手段により認識された距離とを比較する比較手段と、を備えている。
上記課題を解決するために請求項14に記載の発明は、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、前記記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第2線分とを備え、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分のうちの少なくとも一方または前記第2線分のうちの少なくとも一方の延長線とが交わるように、前記第1線分および前記第2線分が配置されており、前記第1線分は互いに隣接して配置され、前記第2線分も互いに隣接して配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する位置認識装置であって、前記第1線分および前記第2線分と交わる走査線上を走査することにより、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点、前記第2線分のうちの一方と前記走査線との交点、および前記第2線分のうちの他方と前記走査線との交点を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第1距離認識手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第2線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第2線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第2距離認識手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点と、前記第2線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第3距離認識手段と、前記第1距離認識手段により認識された距離、前記第2距離認識手段により認識された距離、および前記第3距離認識手段により認識された距離を用いて比較演算を行う比較演算手段と、を備えている。
上記課題を解決するために請求項15に記載の発明は、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、前記記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された少なくとも1本の第2線分とを備え、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分または前記第2線分の延長線とが交わるように、前記第1線分および前記第2線分が配置されており、前記第1線分は、互いに隣接して配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する位置認識方法であって、前記第1線分および前記第2線分と交わる走査線上を走査することにより、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点、および前記第2線分と前記走査線との交点を検出する検出工程と、前記検出工程の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第1距離認識工程と、前記検出工程の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点と、前記第2線分と前記走査線との交点との間の距離を認識する第2距離認識工程と、前記第1距離認識工程において認識された距離と、前記第2距離認識工程において認識された距離とを比較する比較工程と、を備えている。
上記課題を解決するために請求項16に記載の発明は、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、前記記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第2線分とを備え、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分のうちの少なくとも一方または前記第2線分のうちの少なくとも一方の延長線とが交わるように、前記第1線分および前記第2線分が配置されており、前記第1線分は互いに隣接して配置され、前記第2線分も互いに隣接して配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する位置認識方法であって、前記第1線分および前記第2線分と交わる走査線上を走査することにより、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点、前記第2線分のうちの一方と前記走査線との交点、および前記第2線分のうちの他方と前記走査線との交点を検出する検出工程と、前記検出工程の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第1距離認識工程と、前記検出工程の検出結果に基づいて、前記第2線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第2線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第2距離認識工程と、前記検出工程の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点と、前記第2線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第3距離認識工程と、前記第1距離認識工程において認識された距離、前記第2距離認識工程において認識された距離、および前記第3距離認識工程において認識された距離を用いて比較演算を行う比較演算工程と、を備えている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(記録媒体の第1実施形態)
本発明の記録媒体の第1実施形態について説明する。なお、発明の実施の形態の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成要素等を、その技術思想を説明する限りにおいて具体化したものであり、各構成要素等の形状、大きさ、位置、接続関係などは、これに限定されるものではない。
図1は、本発明の記録媒体の第1実施形態を示している。図1に示す記録媒体10は、情報の記録または読取を行う装置に用いられる。この情報には、コンピュータプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションソフトウェア、文書データ、音声データ、映像データ、記録・再生動作のための制御データ等が含まれる。記録媒体10は、例えば、コンピュータ、オーディオ装置、自動車・航空機の制御装置、医療装置、ロボット等、様々な装置のストレージデバイスとして用いることができる。
記録媒体10には、様々な情報記録方法を採用することができる。例えば、強誘電体の自発分極を利用して情報を記録する方法(以下、「強誘電体記録方法」という。)、ポリマーフィルムに熱で穴を開けることにより情報を記録する方法(以下、「熱機械式記録方法」という。)、相変化を利用して情報を記録する方法(以下、「相変化記録方法」という。)、磁気を利用して情報を記録する方法(以下、「磁気記録方法」という。)、近接場光を利用して情報を記録する方法(以下、「近接場光記録方法」という。)などを採用することができる。
記録媒体10の記録層に用いる材料は、情報記録方法に応じて適宜選択することができる。例えば、強誘電体記録方法を採用した場合には、記録媒体10の記録層は、タンタル酸リチウム(LiTaO)等の強誘電体材料を用いて形成することが望ましい。熱機械式記録方法を採用した場合には、記録媒体10の記録層は、PMMA等の高分子材料を用いて形成することが望ましい。相変化記録方法を採用した場合には、記録媒体10の記録層は、相変化材料を用いて形成することが望ましい。磁気記録方法を採用した場合には、記録媒体10の記録層は、磁性材料を用いて形成することが望ましい。記録媒体10の形状は、平面である記録面11を有することを除き、限定されない。記録媒体10の全体的な大きさも限定されない。
図1に示すように、記録媒体10は記録面11を有している。記録面11は、情報を記録するための面である。記録面11には、例えば音声データ、映像データ等のコンテンツデータを記録するための領域だけでなく、もっぱら制御データを記録するための領域も含まれる。例えば、DVDでいえば、リードインエリアやリードアウトエリアと同等の役割を果たす領域も記録面11に含まれる。さらに、記録面11には、記録装置のヘッドにより通常アクセスすることができる領域だけでなく、記録装置のヘッドにより通常アクセスすることができない領域を含んでもよい。例えば、DVDでいえば、リードインエリアのさらに内周側の領域と同等の領域も記録面11に含んでもよい。
記録面11上には、記録面11上の位置を認識するための位置情報が記録されている。位置情報は、図1に示すように、第1線分12、13と、第2線分14とを含んでいる。
第1線分12、13は、記録面11上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成されている。第1線分の本数は2本である。なお、図1に示す第1線分の本数は一例にすぎない。第1線分の本数は2本以上であればよい。
第1線分12、13は、互いに平行となるように配置されている。また、第1線分12、13は、互いに隣接するように配置されている。なお、第1線分12、13は、必ずしも相互に隣接している必要はない。第1線分が互いに近接して配置されていれば、第1線分の間に、他の線分が存在していてもよい。ただ、第1線分が互いに隣接しており、その間に他の線分が存在しない方が、一方の第1線分と走査線との交点と、他方の第1線分と走査線との交点との間の距離の認識が容易になる(後述の位置認識の原理の記載を参照)。
第1線分12、13は、それぞれの上端が記録面11の上端近傍に位置し、それぞれの下端が記録面11の下端近傍に位置し、記録面11の上端近傍から下端近傍にわたってまっすぐに伸びている。なお、第1線分の端部の位置や第1線分の長さは、これに限られない。ただ、記録面11上のあらゆる位置を認識するためには、第1線分は、記録面を横切る程度の長さである方が望ましい。また、第1線分12、13の幅は、記録装置によって読取可能な幅を有していれば、特に限定されない。
第2線分14は、記録面11上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成されている。第2線分の本数は1本である。しかし、図1に示す第2線分の本数は一例にすぎずない。第2線分の本数は複数でもよい。
第2線分14は、その上端が記録面11の右上隅近傍に位置し、下端が記録面11の左下隅近傍に位置し、記録面11の右上隅近傍から左下隅近傍にわたってまっすぐに伸びている。なお、第2線分の端部の位置や第2線分の長さは限定されない。ただ、記録面上のあらゆる位置を認識するためには、第2線分は、記録面を横切る程度の長さである方が望ましい。また、第2線分14の幅は、記録装置によって読取可能な幅を有していれば、特に限定されない。
第1線分12、13および第2線分14は、記録面11上において、互いに交わるように配置されている。より具体的には、記録面11の右下隅近傍において、第2線分14は、第1線分12、13の双方と交わっている。また、第1線分12、13と第2線分14との交わる角度は、45度である。なお、第1線分および第2線分は、必ずしも記録面上において交わるように配置しなくてもよい。すなわち、第1線分のうちの少なくとも一方または第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と第2線分または第2線分の延長線とが互いに交わるように、第1線分および第2線分を配置すればよい。また、第1線分または第1線分の延長線と第2線分または第2線分の延長線との交わる角度も限定されない。
また、第1線分12、13は、図1に示すように、記録面11に対し情報の記録または読取を行うための既定の走査方向(すなわち記録媒体と記録装置のヘッドとが正しい位置関係にあるときのヘッドの走査方向、例えば、図1中のP1およびP2を通る直線)に対して90度を有することが望ましい。これにより、記録面上の位置の認識精度を高めることができる。また、第2線分14は、図1に示すように、既定の走査方向に対して45度を有することが望ましい。これにより、記録面上の位置の認識精度を高めることができる。
図2は、記録媒体10を、図1中の矢示A−A方向から見た断面図である。図2に示すように、第1線分12、13および第2線分14は、記録面11上に形成された凹みである。記録媒体10の記録層が例えばPMMA等の高分子材料を用いて形成されている場合には、第1線分12、13および第2線分14は、レーザー光を記録面11に照射し、これを直線状に移動させることによって形成することができる。第1線分12、13および第2線分14は、まっすぐな線なので、このようにレーザー光を用いて容易に形成することができる。
なお、図2に示す第1線分12、13および第2線分14は一例にすぎない。第1線分および第2線分の断面形状その他の物理的特性は、記録面の他の部分と異なる物理的特性であれば、特に限定されない。例えば、図3に示す記録媒体20のように、記録面上21上に、第1線分22、23および第2線分24を断面凸状に形成してもよい。また、図4に示す記録媒体30のように、記録層を形成する物質の結晶構造を他の部分と異ならしめることによって、記録面31上に第1線分32、33および第2線分34を形成してもよい。例えば、記録層が相変化材料で形成されている場合には、第1線分32、33および第2線分34に相当する部分のみをアモルファス相にする。さらに、図5に示す記録媒体40のように、記録層が強誘電体材料である場合には、強誘電体材料の分極方向を他の部分と異ならしめることによって、記録面41上に第1線分42、43および第2線分44を形成してもよい。
第1線分12、13および第2線分14に基づいて記録面11上の位置を認識する原理は、以下のとおりである。図1において、まず、記録装置のヘッドがP1からP2まで一定の速度で移動し、P1からP2までの間を走査すると仮定する。この場合、ヘッドの走査線は、第1線分12と交点C1で交わり、第1線分13と交点C2で交わり、第2線分14と交点C3で交わる。そして、ヘッドの移動に伴い、ヘッドからは、図6に示すようなパルス信号S1、S2、S3が得られる。パルス信号S1は、ヘッドが交点C1を通過した時に得られる。パルス信号S2は、ヘッドが交点C2を通過した時に得られる。パルス信号S3は、ヘッドが交点C3を通過した時に得られる。パルス信号S1とパルス信号S2との間の時間t1は、交点C1と交点C2との間の距離d1と対応する。パルス信号S2とパルス信号S3との間の時間t2は、交点C2と交点C3との間の距離d2と対応する。したがって、時間t1と時間t2とを比較することにより、距離d1を基準にした距離d2の大きさを計測することができる。
次に、図1において、記録装置のヘッドがP3からP4まで一定の速度で移動し、P3からP4までの間を走査したと仮定する。この場合、ヘッドの走査線は、第1線分12と交点C4で交わり、第1線分13と交点C5で交わり、第2線分14と交点C6で交わる。この結果、ヘッドからは、交点C4、C5、C6にそれぞれ対応するパルス信号が得られるので、これらに基づいて、交点C4と交点C5との間の距離および交点C5と交点C6との間の距離を認識することができる。第1線分12と第1線分13は互いに平行なので、交点C4と交点C5との間の距離は、交点C1と交点C2との距離と変わらず、d1である。ところが、交点C5と交点C6との間の距離は、交点C2と交点C3との間の距離d2よりも小さくなり、d2となる。この結果、距離d1を基準とした距離d3は、距離d1を基準にした距離d2よりも小さくなる。
このように、記録装置のヘッドの矢示Y方向の位置により、第1線分13と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離が異なる。第1線分13と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離を計測することにより、ヘッドの矢示Y方向の位置を認識することができる。特に、第1線分13と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離を計測する基準として、第1線分12と走査線との交点と、第1線分13と走査線との交点との間の距離d1を用いることにより、高精度な位置の認識が可能となる。なぜなら、第1線分12と第1線分13との間の距離が不動の基準となるからである。
なお、第2線分13と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離を計測するのではなく、第1線分12と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離を計測しても、同様に、ヘッドの矢示Y方向の位置を認識することができる。また、ヘッドが交点C1、C2、C3等をそれぞれ通過した事実をパルス信号S1、S2、S3等として検出し、これらパルス信号間の時間間隔に基づいて、交点間の距離を演算する場合を例に挙げたが、交点間の距離を認識する方法は、これに限られない。例えば、これらをアナログ量として検出するなど、種々の方法を採用することが可能である。
このようにして線分12,13、14に基づいて記録面11上の位置を認識することができれば、これに基づいて、トラッキング制御または情報の記録アドレスの検出などを実現することができる。また、線分12、13、14に基づいて記録面11上の位置を認識し、これを絶対的な基準として、記録面11上に他の位置情報を記録することもできる。
図1中の記録媒体10は、説明の便宜上、記録面11の全域に位置情報である線分12、13、14が形成されている。このような実施形態も実際上考えられなくはないが、より現実的には、図7に示す記録媒体50のように、記録面51内の一部に位置認識領域51Aを形成し、その領域内だけに、線分12、13、14を形成することが望ましい。そして、この場合には、記録装置によって記録すべき情報は、主として記録面51内の情報記録領域51Bに記録する。例えば、記録媒体50の記録面51を、図7に示すように、1個の位置認識領域51Aと8個の情報記録領域51Bに分割する場合には、記録装置のヘッドに、各領域51A、51Bに対応する9本のプローブを設ける。そして、位置認識領域51Aに対応するプローブによって記録面51上におけるヘッドの位置を認識し、情報記録領域51Bに対応するプローブによって情報の記録・読取を行う。
また、図8に示す記録媒体60のように、記録面61上に、複数の位置認識領域61A、61Bを形成する構成としてもよい。この場合、Y軸方向の位置認識は、位置認識領域61A内に形成された位置情報(合計3本線分)に基づいて行う。また、X軸方向の位置認識は、位置認識領域61B内に形成された位置情報(合計3本線分)に基づいて行う。さらに、情報の記録は情報記録領域61Cに対して行う。
以上より、本発明の第1実施形態である記録媒体10ないし60によれば、位置情報を線分12、13、14により構成したから、位置情報を容易に形成することができる。そして、情報の記録密度が増大してトラックピッチがきわめて小さくなっても、線分12、13、14の形成の容易性はほとんど変化しない。したがって、データの記録密度が増大しても、記録面11上の位置を正確に認識することが可能となる。また、位置情報を容易に形成することができるので、記録媒体のフォーマット時間を短縮することが可能となる。
さらに、記録媒体10ないし60によれば、記録面11上に互いに平行の第1線分12、13を形成したから、第1線分12と走査線との交点と、第1線分13と走査線との交点との間の距離d1を基準にして、第1線分12または第1線分13と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離を測定することができる。これにより、記録面11上の位置を高精度に認識することが可能となる。
(記録媒体の第2実施形態)
本発明の記録媒体の第2実施形態について説明する。図9は、本発明の記録媒体の第2実施形態を示している。図9に示す記録媒体70の用途・材料・外形・大きさについては、図1に示す記録媒体10とほぼ同じであり、これらの点について、少なくとも、記録媒体10において限定されない事項は、記録媒体70についても限定されない。
図9に示すように、記録媒体70は記録面71を有しており、記録面71上には、記録面71上の位置を認識するための位置情報が記録されている。そして、位置情報は、第1線分72、73と、第2線分74、75とを含んでいる。
第1線分72、73は、記録面71上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成されている。第1線分の本数は2本であり、第1線分72、73は、互いに平行となるように配置されている。また、第1線分72、73は、互いに隣接するように配置されている。なお、図9に示す第1線分72、73は、両者が互いに平行である点を除き、例示にすぎない。第1線分の本数は、2本以上であればよいし、第1線分間の位置関係は、互いに平行であれば、必ずしも互いに隣接している必要はない。
第1線分72、73は、それぞれの上端が記録面71の左上隅近傍に位置し、それぞれの下端が記録面71の右下隅近傍に位置し、記録面71の左上隅近傍から右下隅近傍にわたってまっすぐに伸びている。なお、第1線分の端部の位置や、第1線分の長さは限定されない。また、第1線分の幅も限定されない。
第2線分74、75は、記録面71上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成されている。第2線分の本数は2本であり、第2線分74、75は、互いに平行となるように配置されている。また、第2線分74、75は、互いに隣接するように配置されている。なお、図9に示す第2線分74、75は、両者が互いに平行である点を除き、例示にすぎない。第2線分の本数は、2本以上であればよいし、第2線分間の位置関係は、互いに平行であれば、必ずしも互いに隣接している必要はない。
第2線分74、75は、それぞれの上端が記録面71の右上隅近傍に位置し、それぞれの下端が記録面71の左下隅近傍に位置し、記録面71の右上隅近傍から左下隅近傍にわたってまっすぐに伸びている。なお、第2線分の端部の位置や、第2線分の長さは限定されない。また、第2線分の幅も限定されない。
第1線分72、73および第2線分74、75は、記録面71上において、互いに交わるように配置されている。より具体的には、記録面71のほぼ中央で、第1線分72、73と、第2線分74、75とが交わっている。また、第1線分72、73と第2線分74、75との交わる角度は、90度である。さらに、第1線分72と第1線分73との間隔と、第2線分74と第2線分75との間隔とは、同じである。なお、第1線分および第2線分は、必ずしも記録面上において交わるように配置しなくてもよい。すなわち、第1線分のうちの少なくとも一方または第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と第2線分のうちの少なくとも一方または第2線分のうちの少なくとも一方の延長線とが互いに交わるように、第1線分および第2線分が配置されていればよい。また、第1線分または第1線分の延長線と第2線分または第2線分の延長線との交わる角度も限定されない。ただ、第1線分または第1線分の延長線と第2線分または第2線分の延長線との交わる角度が90度であり、かつ、交点が記録面の中央に位置する場合には、記録媒体を記録面に沿って90度回転させても、第1線分および第2線分の配置が全く同じになるという利点がある。これは、例えば、記録媒体をX軸方向およびY軸方向に走査するときに、各線分の検出手順や、位置認識手順がX軸方向の場合とY軸方向の場合とで共通するため、便利である。また、第1線分72と第1線分73との間隔と、第2線分74と第2線分75との間隔とは、必ずしも同じである必要はない。ただ、両間隔を同じにすることにより、記録媒体と記録装置のヘッドとの位置関係がずれたときでも、記録面上の位置の認識を正確に行うことが可能となる。これについては後述する。
また、図9に示すように、第1線分72、73は、記録面71に対し情報の記録または読取を行うための既定の走査方向(すなわち記録媒体と記録装置のヘッドとの位置関係が正しいときの、ヘッドの走査方向、例えば図9中のP11およびP12を通る直線)に対して+45度を有することが望ましい。また、第2線分74、75は、当該既定の走査方向に対して−45度を有することが望ましい。このように、既定の走査方向に対する第1線分の角度と、既定の走査方向に対する第2線分の角度とが等しいことにより、記録媒体と記録装置のヘッドとの位置関係がずれたときでも、記録面上の位置の認識を正確に行うことが可能となる。これについては後述する。
なお、各線分の物理的特性(例えば凹みであるか、アモルファス相であるかなど)は、記録媒体の第1実施形態(図2ないし図5)と同じである。また、記録媒体の記録層がPMMAなどの高分子材料である場合には、各線分は、レーザー光を記録面に発射し、これを直線状に移動させることによって容易に形成することができる。
第1線分72、73および第2線分74、75に基づいて記録面71上の位置を認識する原理は、以下のとおりである。図9において、まず、記録装置のヘッドがP11からP12まで一定の速度で移動し、P11からP12までの間を走査すると仮定する。この場合、ヘッドの走査線は、第1線分72と交点C11で交わり、第1線分73と交点C12で交わり、第2線分74と交点C13で交わり、第2線分75と交点C14で交わる。そして、ヘッドの移動に伴い、ヘッドから、図10に示すようなパルス信号S11、S12、S13、S14が得られる。パルス信号S11は、ヘッドが交点C11上を通過した時に得られる。パルス信号S12は、ヘッドが交点C12を通過した時に得られる。パルス信号S13は、ヘッドが交点C13を通過した時に得られる。パルス信号S14は、ヘッドが交点C14を通過した時に得られる。パルス信号S11とパルス信号S12との間の時間t11は、交点C11と交点C12との間の距離d11に対応する。パルス信号S12とパルス信号S13との間の時間t12は、交点C12と交点C13との間の距離d12に対応する。したがって、時間t11と時間t12とを比較することにより、距離d11を基準にして距離d12を計測することができる。
そして、ヘッドが図9中の矢示Y方向に移動すると、第1線分73と走査線との交点と、第2線分74と走査線との交点との間の距離が変化する。しかし、ヘッドが矢示Y方向に移動しても、第1線分72と走査線との交点と、第1線分73と走査線との交点との距離は変わらず、常に、d11である。なぜなら、第1線分72と第1線分73は互いに平行だからである。したがって、第1線分72と走査線との交点と、第1線分73と走査線との交点との距離d11を基準にして、第1線分73と走査線との交点と、第2線分74と走査線との交点との間の距離を計測することにより、ヘッドの矢示Y方向の位置を認識することができる。特に、第1線分73と走査線との交点と、第2線分74と走査線との交点との間の距離を計測する基準として、第1線分72と走査線との交点と、第1線分73と走査線との交点との距離d11を用いることにより、高精度な位置の認識が可能となる。
位置認識の原理に関する以上の点については、図1および図6に示す記録媒体10の場合とほぼ同じである。しかし、記録媒体70では、さらに、記録媒体70の位置ずれをも認識することができる。上述したように、パルス信号S11とパルス信号S12との間の時間t11は、交点C11と交点C12との間の距離d11に対応する。一方、パルス信号S13とパルス信号S14との間の時間t13は、交点C13と交点C14との間の距離d13に対応する。上述したように、第1線分72と第1線分73との間隔と、第2線分74と第2線分75との間隔は同じであり、かつ、ヘッドの既定の走査方向(例えばP11およびP12を通る直線)に対する第1線分72、73の角度の絶対値(45度)と、既定の走査方向に対する第2線分74、75の角度の絶対値(45度)とは、同じである。したがって、記録媒体70が位置ずれすることなく、記録装置に取り付けられ、記録媒体70と記録装置のヘッドとの位置関係にずれがない場合には、図10に示すように、時間t11と時間t13とは同じになる(t11=t13)。
しかし、図11に示すように、記録媒体70が、その記録面71に沿ってわずかに回転するように位置ずれした状態で取り付けられ、記録媒体70とヘッドとの位置関係にずれが生じた場合には、ヘッドの実際上の走査方向が、既定の走査方向から外れる。その結果、ヘッドの実際上の走査方向に対する第1線分72、73の角度の絶対値と、ヘッドの実際上の走査方向に対する第2線分74、75の角度の絶対値との間に相違が生じる。このため、ヘッドが各線分と走査線との交点を通過するタイミングがずれ、図12に示すように、パルス信号S11、S12、S13、S14の得られるタイミングが変化する。この結果、時間t11と時間t13との間に相違が生じる(図12の例ではt11>t13)。
この場合、記録媒体70のわずかに回転して位置ずれしたことにより生じた、ヘッドの既定の走査方向と実際上の走査方向との間の角度(以下、「取付ずれ角度」という。)をθとし、第1線分72と第1線分73との間隔(=第2線分74と第2線分75との間隔)をDとし、ヘッドの走査速度をSとすると、時間t11、時間t13は、以下の数式(1)、数式(2)でそれぞれ表すことができる。
t11=D/〔S・cos{(π/4)+θ}〕…(1)
t13=D/〔S・cos{(π/4)−θ}〕…(2)
これら2つの式からSを消去すれば、既知の値Dと、算出されたt11、t13から、取付ずれ角度θを求めることができる。また、t11とt13との差分の変化率から取付ずれ角度θを調べることも可能である。
このようにして取付ずれ角度θを認識することができれば、取付ずれ角度θに基づいて、記録媒体とヘッドとのずれ(既定の走査方向と実際上の走査方向とのずれ)を補正しながら、記録面71上の位置を高精度に認識することができる。補正は、演算処理によって行ってもよいし、回転機構を用いて記録媒体70を回転させることによって行ってもよい。
図9中の記録媒体70は、説明の便宜上、記録面71の全域に位置情報である線分72,73、74、75が形成されている。このような実施形態も実際上考えられなくはないが、より現実的には、記録面内の一部に位置認識領域を形成し、その領域内だけに、線分72、73、74、75を形成することが望ましい(図7参照)。また、記録面上に、複数の位置認識領域を形成する構成としてもよい(図8参照)。この場合、記録媒体の回転方向の位置ずれの認識は、例えば、記録媒体の中央に位置する位置認識領域内に形成された線分52、53、54、55に基づいて行う。
以上より、本発明の第2実施形態である記録媒体70によれば、位置情報を第1線分72、73および第2線分74、75により構成したから、記録媒体10と同様に、位置情報を容易に形成することができ、したがって、データの記録密度が増大しても、記録面11上の位置を正確に認識することが可能となり、かつ、記録媒体のフォーマット時間を短縮することが可能となる。さらに、第1線分だけでなく、第2線分も平行な2本以上の線分としたから、記録媒体70と記録装置のヘッドとの間に位置ずれがあっても、記録面71上の位置を正確に認識することが可能となる。
(記録媒体の第3実施形態)
本発明の記録媒体の第3実施形態について説明する。図13は、本発明の記録媒体の第3実施形態を示している。図13に示す記録媒体80の基本的な構成は、図9に示す記録媒体70と同様である。しかし、記録面81上には、互いに平行な2本の第1線分が2組形成されている。すなわち、第1線分82、83と、第1線分84、85である。また、記録面81上には、互いに平行な2本の第2線分が3組形成されている。すなわち、第2線分86、87、第2線分88、89、第2線分90、91である。なお、第1線分の組数および第2線分の組数は、これに限らない。
また、第1線分82、83と第2線分86、87とは、交点C21で交わっている。第1線分82、83と第2線分88、89とは、交点C22で交わっている。第1線分84、85と第2線分88、89とは、交点C23で交わっている。第1線分84、85と第2線分90、91とは、交点C24で交わっている。
そして、各線分82ないし91は、ヘッドの既定の走査方向(例えばP21およびP22を通る直線)に平行な直線のすべてが、いずれかの第1線分およびいずれかの第2線分と、交点C21、C22、C23、C24以外の場所で交わるように配置されている。このような配置は、ヘッドの既定の走査方向に対する第1線分の有する角度の絶対値と、ヘッドの既定の走査方向に対する第2線分の有する角度の絶対値とを異ならしめることによって実現することができる。これにより、記録面81上のあらゆる場所において位置の認識を行うことが可能となる。例えば、仮に、第1線分および第2線分の配置が図14に示すような配置であった場合には、ヘッドの走査線(P23およびP24を通る直線)が、第1線分と第2線分との交点C29、C30上のみを通過するといった事態が想定される。この場合には、第1線分と第2線分との間の距離を計測することができないため、記録面上におけるヘッドの位置を認識することができない。このような事態を避けるためには、第1線分および第2線分を、図13に示すように配置することが望ましいのである。
また、例えば、ヘッドがP21からP22までを走査すると仮定し、第1線分82と走査線との交点C25とし、第1線分83と走査線との交点C26とし、第2線分88と走査線との交点C27とし、第2線分89と走査線との交点C28とする。この場合、交点C25と交点C26との間の距離d21と、交点C27と交点C28との間の距離d22とが等しい。すなわち、このような配置条件を充たすように、第1線分82と第1線分83との間隔、および第2線分88と第2線分89との間隔が設定されている。この場合、ヘッドが走査線上を移動したときには、図15に示すように、交点C25ないしC28に対応するパルス信号S21ないしS28がそれぞれ得られる。そして、記録媒体80とヘッドのとの位置関係が正しい場合には、パルス信号S21とパルス信号S22との間の時間t21と、パルス信号S23とパルス信号S24との間の時間t22とが等しくなる。なお、第1線分84と第1線分85との間の間隔は、第1線分82と第1線分83との間の間隔と同じであり、また、第2線分88と第2線分89との間の間隔および第2線分90と第2線分91との間の間隔は、それぞれ、第2線分86と第2線分87との間の間隔と同じである。そして、第1線分82ないし85はすべて相互に平行に配置され、第2線分86ないし91もすべて相互に平行に配置されている。したがって、互いに交わる第1線分と第2線分のすべての組合せにおいて、上述した配置条件が充たされる。
以上より、記録媒体80によれば、記録面81上のすべての位置を高精度にかつ容易に認識することが可能となる。
(記録媒体の第4実施形態)
本発明の記録媒体の第4実施形態について説明する。図16は、本発明の記録媒体の第4実施形態を示している。図16に示す記録媒体100の基本的な構成は、図9に示す記録媒体70と同様である。しかし、記録媒体100の記録面101上には、第1線分が2組形成されている。すなわち、第1線分102、103と、第1線分104、105である。さらに、記録面101上には、第2線分が2組形成されている。すなわち、第2線分106、107と、第2線分108、109である。そして、第1線分102、103と第2線分106、107とは、それぞれの延長線が記録面101の外で交わっているため、これらの線分の交点は、記録面101上には存在しない。同様に、第1線分102、103と第2線分108、109との交点も、第1線分104、105と第2線分106、107の交点も、第1線分104、105と第2線分108、109の交点も、記録面101上には存在しない。この結果、ヘッドの走査線が交点上を通過することによって記録面101上の位置が認識できないという不都合を防止することができる。
(記録媒体の第5実施形態)
本発明の記録媒体の第5実施形態について説明する。図17は、本発明の記録媒体の第5実施形態を示している。図17に示す記録媒体110の基本的な構成は、図9に示す記録媒体70と同様である。しかし、記録媒体110の記録面111は、複数のゾーン111Aに分割されており、各ゾーン内に、第1線分112、113および第2線分114、115が配置されている。すなわち、記録面111上の第1線分112、113および第2線分114、115はゾーンごとに複数に分断されている。これにより、ゾーンごとに位置の認識を行うことができ、ゾーンごとのアドレス管理などを実現することができる。
(記録媒体の第6実施形態)
本発明の記録媒体の第6実施形態について説明する。図18は、本発明の記録媒体の第5実施形態を示している。図18に示す記録媒体120の基本的な構成は、図9に示す記録媒体70と同様である。しかし、記録媒体120の記録面121上には、第1線分122、123および第2線分124、125に加え、第3線分126ないし130が形成されている。
第3線分126ないし130は、記録面121上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成されている。第3線分126、127は、第1線分122、123と平行となるように配置されている。第3線分128ないし130は、第2線分124、125と平行となるように配置されている。
互いに隣接する第3線分間の間隔(例えば第3線分126と127との間の間隔など)は、線分の組ごとに異なっていてもよい。例えば、互いに隣接する第3線分の間隔が、第1線分122、123および第3線分126、127からなる組と、第2線分124、125および第3線分128、129、130からなる組とで、異なっていてもよい。また、第1線分と第3線分との間の間隔(例えば第1線分123と第3線分126との間の間隔など)も、線分の組ごとに異なっていてもよい。さらに、第2線分と第3線分との間の間隔(例えば第2線分125と第3線分128との間の間隔など)も、線分の組ごとに異なっていてもよい。また、記録面上に位置認識領域が複数ある場合には、これらの間隔が位置認識領域ごとに異なっていてもよい。
さらに、第3線分の本数も、線分の組ごと、または位置認識領域ごとに異なっていてもよい。
このように、第3線分の間隔や本数等を異ならしめることにより、線分の組が複数ある中、特定の組を識別することが可能となり、または、複数の位置認識領域の中から特定の位置認識領域を識別することが可能となる。すなわち、第3線分によってアドレス情報を表示させることが可能となる。
(記録媒体のその他の態様)
本発明の記録媒体のその他の態様について説明する。図19ないし図23は、本発明の記録媒体の記録面上に形成されるべき線分の種々の態様を示している。図19に示すように、線分131の幅を所定の規則に従って変化させてもよい。これにより、線分131の幅にアドレス情報を付与することができる。また、図20に示すように、線分132の幅を全体的に太くし、線分133の幅を全体的に細くしてもよい。例えば、線分の組ごと、または位置認識領域ごとに線分の幅を変えてもよい。これにより、線分の幅にアドレス情報を付与することができる。
また、図21に示すように、多数の点(ドット)を直線状に配列することによって、線分134を形成する構成としてもよい。互いに隣接する点の間隔を、ヘッドの読取分解能よりも小さくすれば、点の配列であっても、それは実質的に線分に等しい。
また、図22に示すように、複数の分断された線分をほぼ直線状に配列することによって、全体として線分135を形成する構成としてもよい。例えば、結晶構造の都合などにより、記録面上に完全な直線を形成することが困難な場合には、結晶構造に逆らわないように細かい線分を形成し、これを直線上に配列してもよい。この場合でも、細かく分断された線分間の間隔などを、ヘッドの読取分解能よりも小さくすれば、分断された細かい線分の配列であっても、それは実質的に線分に等しい。
また、以上の記録媒体の実施形態では、記録面上に形成された線分を位置情報として用いている。しかし、線分と走査線との交点の間隔を基準にして、ヘッドの移動速度(ヘッドが固定で記録媒体が移動する場合には、記録媒体の移動速度)を計測し、これを安定化させることも可能である。これは、例えば、線分と走査線との交点を通過する周期をPLL(Phase Lock Loop)制御することにより実現することができる。
(位置認識装置の第1実施形態)
本発明の位置認識装置の第1実施形態について説明する。図24は、本発明の位置認識装置の第1実施形態を示している。図24に示す位置認識装置140は、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された少なくとも1本の第2線分とを備え、第1線分のうちの少なくとも一方または第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と第2線分または第2線分の延長線とが交わるように、第1線分および第2線分が配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する装置である。位置認識装置140は、例えば、図1に示す記録媒体10の記録面11上の位置を認識するのに好適な装置である。そこで、以下の説明では、位置認識装置140によって記録媒体10の記録面11上の位置を認識する場合を例に挙げる。
位置認識装置140は、検出手段141、第1距離認識手段142、第2距離認識手段143、比較手段144を備えている。
検出手段141は、例えばヘッド141Aを用いて、第1線分12、13および第2線分14と交わる走査線上を走査することにより、第1線分12と走査線との交点、第1線分13と走査線との交点、および第2線分14と走査線との交点を検出する手段である。例えば、検出手段141は、ヘッドを図1中のP1からP2までを走査することにより、交点C1、交点C2、交点C3を検出し、その結果を、図6中のパルス信号S1、S2、S3として出力する。
第1距離認識手段142は、検出手段141の検出結果に基づいて、第1線分12と走査線との交点と、第1線分13と走査線との交点との間の距離を認識する手段である。第1距離認識手段142は、例えばカウンタにより実現することができる。この場合、第1距離認識手段142は、例えば、パルス信号S1とパルス信号S2との間の時間t1をカウンタによって計数することにより、交点C1と交点C2との間の距離d1を認識する。
第2距離認識手段143は、検出手段141の検出結果に基づいて、第1線分13と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離を認識する手段である。第2距離認識手段143は、例えばカウンタにより実現することができる。この場合、第2距離認識手段143は、例えば、パルス信号S2とパルス信号S3との間の時間t2をカウンタによって計数することにより、交点C2と交点C3との間の距離d2を認識する。
比較手段144は、第1距離認識手段142により認識された距離と、第2距離認識手段143により認識された距離とを比較する手段である。これにより、第1線分12と走査線との交点と、第1線分13と走査線との交点との間の距離を基準として、第1線分13と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離を計測することができる。そして、上述した位置認識の原理により、ヘッドの矢示Y方向の位置を認識することができる。
なお、第2距離認識手段143によって、第1線分13と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離ではなく、第1線分12と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離を認識し、比較手段144によって、第1線分12と走査線との交点と、第1線分13と走査線との交点との間の距離を基準として、第1線分12と走査線との交点と、第2線分14と走査線との交点との間の距離とを計測してもよい。これによっても、ヘッドの矢示Y方向の位置を認識することができる。
また、位置認識装置140は、専用の装置として実現してもよいが、以下に示す位置認識方法を実現するコンピュータプログラムを作成し、これをコンピュータに読み取らせることによっても実現することが可能である。すなわち、位置認識方法とは、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された少なくとも1本の第2線分とを備え、第1線分のうちの少なくとも一方または第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と第2線分または第2線分の延長線とが交わるように、第1線分および第2線分が配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する位置認識方法であって、第1線分および第2線分と交わる走査線上を走査することにより、第1線分のうちの一方と走査線との交点、第1線分のうちの他方と走査線との交点、および第2線分と走査線との交点を検出する検出工程と、検出工程の検出結果に基づいて、第1線分のうちの一方と走査線との交点と、第1線分のうちの他方と走査線との交点との間の距離を認識する第1距離認識工程と、検出工程の検出結果に基づいて、第1線分のうちの一方または他方と走査線との交点と、第2線分と走査線との交点との間の距離を認識する第2距離認識工程と、第1距離認識工程において認識された距離と、第2距離認識工程において認識された距離とを比較する比較工程とを備えている。
(位置認識装置の第2実施形態)
本発明の位置認識装置の第2実施形態について説明する。図25は、本発明の位置認識装置の第2実施形態を示している。図25に示す位置認識装置150は、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第2線分とを備え、第1線分のうちの少なくとも一方または第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と第2線分のうちの少なくとも一方または第2線分のうちの少なくとも一方の延長線とが交わるように、第1線分および第2線分が配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する装置である。位置認識装置150は、例えば、図9に示す記録媒体70の記録面71上の位置を認識するのに好適な装置である。そこで、以下の説明では、位置認識装置150によって記録媒体70の記録面71上の位置を認識する場合を例に挙げる。
図25に示すように、位置認識装置150は、検出手段150、第1距離認識手段152、第2距離認識手段153、第3距離認識手段154、比較演算手段155を備えている。
検出手段151は、例えばヘッド151Aを用いて、第1線分72、73および第2線分74、75と交わる走査線上を走査することにより、第1線分72と走査線との交点、第1線分73と走査線との交点、第2線分74と走査線との交点、および第2線分75と走査線との交点を検出する手段である。例えば、検出手段151は、ヘッドを図9中のP11からP12までを走査することにより、交点C11、交点C11、交点C13、交点C14を検出し、その結果を、図10中のパルス信号S11、S12、S13、S14として出力する。
第1距離認識手段152は、検出手段151の検出結果に基づいて、第1線分72と走査線との交点と、第1線分73と走査線との交点との間の距離を認識する手段である。第1距離認識手段152は、例えばカウンタにより実現することができる。この場合、第1距離認識手段152は、例えば、パルス信号S11とパルス信号S12との間の時間t11をカウンタによって計数することにより、交点C11と交点C12との間の距離d11を認識する。
第2距離認識手段153は、検出手段151の検出結果に基づいて、第2線分74と走査線との交点と、第2線分75と走査線との交点との間の距離を認識する手段である。第2距離認識手段153は、例えばカウンタにより実現することができる。この場合、第2距離認識手段153は、例えば、パルス信号S12とパルス信号S13との間の時間t12をカウンタによって計数することにより、交点C12と交点C13との間の距離d12を認識する。
第3距離認識手段154は、検出手段151の検出結果に基づいて、第1線分73と走査線との交点と、第2線分74と走査線との交点との間の距離を認識する手段である。第3距離認識手段154は、例えばカウンタにより実現することができる。この場合、第3距離認識手段154は、パルス信号S13とパルス信号S14との間の時間をカウンタによって計数することにより、交点C13と交点C14との間の距離d13を認識する。
比較演算手段155は、第1距離認識手段152により認識された距離、第2距離認識手段153により認識された距離、および第3距離認識手段154により認識された距離を用いて比較演算を行う手段である。例えば、第1距離認識手段152により認識された距離と第3距離認識手段154により認識された距離とを比較することにより、上述した位置認識の原理に基づいて、ヘッドの矢示Y方向の位置(図9参照)を認識することができる。
さらに、第1距離認識手段152により認識された距離と、第2距離認識手段153により認識された距離とに基づいて、記録媒体とヘッドの位置ずれ(図11および図12参照)を認識することができる。
なお、位置認識装置150は、専用の装置として実現してもよいが、以下に示す位置認識方法を実現するコンピュータプログラムを作成し、これをコンピュータに読み取らせることによっても実現することが可能である。すなわち、位置認識方法とは、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第2線分とを備え、第1線分のうちの少なくとも一方または第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と第2線分のうちの少なくとも一方または第2線分のうちの少なくとも一方の延長線とが交わるように、第1線分および第2線分が配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する位置認識方法であって、第1線分および第2線分と交わる走査線上を走査することにより、第1線分のうちの一方と走査線との交点、第1線分のうちの他方と走査線との交点、第2線分のうちの一方と走査線との交点、および第2線分のうちの他方と走査線との交点を検出する検出工程と、検出工程の検出結果に基づいて、第1線分のうちの一方と走査線との交点と、第1線分のうちの他方と走査線との交点との間の距離を認識する第1距離認識工程と、検出工程の検出結果に基づいて、第2線分のうちの一方と走査線との交点と、第2線分のうちの他方と走査線との交点との間の距離を認識する第2距離認識工程と、検出工程の検出結果に基づいて、第1線分のうちの一方または他方と走査線との交点と、第2線分のうちの一方または他方と走査線との交点との間の距離を認識する第3距離認識工程と、第1距離認識工程において認識された距離、第2距離認識工程において認識された距離、および第3距離認識工程において認識された距離を用いて比較演算を行う比較演算工程とを備えている。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下の実施例は、本発明を、カンチレバーアレイを用いて、情報の記録媒体への熱機械記録(thermomechanical recording)を行い、かつ、記録媒体に記録された情報の読取・再生を行う情報記録再生装置に適用したものであり、本発明を実施するのに好適な一例である。
図25は、本発明の実施例である記録再生装置200を示している。図25中の記録再生装置200は、ヘッド210、記録媒体220、X−Y−Zステージ230、記録再生処理部241、位置認識部244および移動制御部245を備えている。
ヘッド210は、支持部211およびカンチレバー212を備えている。支持部211は、カンチレバー212を支持している。具体的には、カンチレバー212は、支持部211の下面に支持されている。支持部211は、例えば、シリコン化合物、ガラスまたは金属等の基板により構成されている。支持部211は、記録媒体220の記録面の上方に配置されている。なお、図25では、説明の便宜上、支持部211を透視した状態で示しているが、支持部211は、材料の選択によっては透明である場合もあり得ようが、通常、透明ではない。
カンチレバー212は、高ドープシリコンから形成されている。カンチレバー212は、それぞれ、梁および針を備えている。梁は、弾性をもって湾曲可能であり、その基端側は支持部211に支持され、梁の先端には針が設けられている。針は、その先端の直径が数ナノ〜数十ナノメートルである。さらに、梁の面には、梁の湾曲を検出するための圧電素子が設けられている。カンチレバー212の総数は、9個であり、これらは、支持部211に3×3のマトリクス状に配列されている。さらに、これらカンチレバー212のうち、支持部211の中央に配置されたカンチレバーは、位置認識専用のカンチレバー(以下、「位置認識カンチレバー212A」という。)である。
なお、カンチレバー212の総数は、説明の便宜上、9個としたが、実際上は、数十個ないし数百個である。この場合、これらのカンチレバーの中に、複数個の位置認識専用カンチレバーが含まれる。
記録媒体220は、その外形が方形であり、平板状である。記録媒体220は、第1ポリマ層221、第2ポリマ層222およびシリコン基板223を備えている。第1ポリマ層221は、情報を記録するための層である。第1ポリマ層221は、第2ポリマ層222を介して、シリコン基板223上に形成されている。第1ポリマ層221の材料は、例えば、PMMA(polymethylmethacrylate)である。第2ポリマ層222は、情報記録時にカンチレバー212の針先端を記録媒体220に押しつける際に、カンチレバー212と記録媒体220との衝突によって生じる針先端の摩耗を防止するための層である。第2ポリマ層222は、第1ポリマ層221とシリコン基板223との間に形成されている。第2ポリマ層222の材料は、例えば、架橋フォトレジスト(closslinked photoresist)である。シリコン基板223は、熱伝導性・放熱性に優れたシリコン材料から形成されており、第1ポリマ層221および第2ポリマ層222を支持すると共に、記録時の放熱を促進させる機能を有する。
記録媒体220は、情報を記録するための記録面224を有している。記録面224には、9個の分割領域225が形成されており、これら分割領域225は3×3のマトリクス状に配置されている。分割領域225は、9個のカンチレバー212にそれぞれ一対一に対応しており、カンチレバー212はそれぞれに対応する分割領域225の範囲内で移動する。さらに、分割領域225のうち、中央に位置する1個の分割領域は位置認識専用の領域(以下、「位置認識領域225A」という。)である。位置認識領域225Aには、位置認識カンチレバー212Aが対応している。位置認識領域225A内には、記録面224上の位置を認識するための位置情報が形成されている。位置情報については、後述する。
X−Y−Zステージ230は、その上に載置された記録媒体220を、X方向、Y方向、および、X−Y平面に直交するZ方向に移動する。
記録再生処理部241は、演算処理回路、メモリ回路等を備えている。記録再生処理部241は、マルチプレクサ242、243を介してカンチレバー212と電気的に接続されている。記録再生処理部241は、情報の記録時には、記録媒体220に記録すべき情報に対応する電気信号をカンチレバー212に供給する。また、記録再生処理部241は、情報の再生時には、カンチレバー212によって読み取られた情報(検出信号)を受け取り、情報の再生処理を行う。
位置認識部244は、マルチプレクサ242、243を介してカンチレバー212と電気的に接続されている。位置認識部244は、位置認識カンチレバー212Aによって読み取られた位置情報を受け取り、記録面224上の位置の認識を行う。さらに、位置認識部244は、位置認識の結果に基づいてトラッキングエラー信号を生成し、これを移動制御部245へ供給する。位置認識部244の具体的な構成および動作については、後述する。
移動制御部245は、演算処理回路、メモリ回路等を備えている。移動制御部245は、位置認識部244と電気的に接続され、両者間で情報のやり取りが可能となっている。さらに、移動制御部245は、X−Y−Zステージ230に、アクチュエータ246、247を介して接続されている。移動制御部245は、外部から供給されるシーク指令信号やジャンプ指令信号等に基づいて、X−Y−Zステージ230を制御し、記録媒体220をX−Y方向に移動させ、分割領域225内におけるカンチレバー212を目的の位置に移動させる。さらに、位置制御部245は、位置認識部244から供給されたトラッキングエラー信号に基づいて、X−Y−Zステージ230を制御し、トラッキング制御を行う。さらに、移動制御部245は、情報記録または情報再生の開始時に、X−Y−Zステージ230を制御して、記録媒体220をZ方向に移動させ、カンチレバー212の針の先端を記録媒体220の記録面に接触させる。
記録再生装置200における情報記録動作は、以下のとおりである。まず、移動制御部245は、記録媒体220をX−Y方向に移動させ、カンチレバー212を記録開始位置に移動させる。続いて、移動制御部245は、記録媒体220をZ方向に移動させ、カンチレバー212の針の先端を記録媒体220の記録面に接触させる。このとき、カンチレバー212の針は、記録面により押され、カンチレバー212の梁の先端部には針を介して力が加わる。このため、梁が緩やかに撓んだ状態になる。続いて、記録再生処理部241は、記録すべき情報に対応する電気信号を、カンチレバー212に印加する。電気信号の印加により、カンチレバー212の針が、例えば400度程度の熱を持ち、針直下の第1ポリマ層221が軟化する。すると、梁の弾性力により、針の先端が第1ポリマ層221内に入り込み、第1ポリマ層221にピット(穴または凹部)が形成される。続いて、移動制御部245は、記録媒体220を次の記録位置に移動させ、記録再生処理部241は、次に記録すべき情報に対応するピットを形成する。
一方、記録再生装置200における情報再生動作は、以下のとおりである。まず、移動制御部245は、記録媒体220をX−Y方向に移動させ、カンチレバー212を読取開始位置に移動させる。続いて、移動制御部245は、記録媒体220をZ方向に移動させ、カンチレバー212の針の先端を記録媒体220の記録面に接触させる。このとき、カンチレバー212の針は、記録面により押され、カンチレバー212の梁は緩やかに撓んだ状態になる。続いて、移動制御部245は、記録媒体220をX−Y方向に移動させる。上述した記録動作が行われた後の段階では、各分割領域225には、情報がピットとして記録されている。記録媒体220のX−Y方向の移動により、カンチレバー212が、ピット上に移動すると、カンチレバー212の針がピット内に入り込み、その結果、梁の撓み変形の程度が緩やかになる。この梁の撓みの変化は、圧電素子により検出され、検出信号となって記録再生処理部241に供給される。記録再生処理部241は、この検出信号から情報を抽出し、再生する。
図26は、記録媒体220の記録面224を示している。図26に示すように、記録面224の中央に配置された位置認識領域225A内には、位置情報が形成されている。この位置情報は、図9中の記録媒体70の記録面71上に形成された位置情報と同じである。すなわち、位置情報は、互いに平行な2本の第1線分72、73と、互いに平行な2本の第2線分74、75とから構成されており、第1線分72、73は、第2線分74、75と位置認識領域225Aの中央で、90度の角度をもって交わっている。このような位置情報に基づき、記録面224上の位置を認識することができ、情報の記録・読取の際のトラッキング制御を実現することができる(位置認識の原理等については、図9および図10等についての上述の説明を参照)。
図27は、位置認識部244の具体的な内部構成を示している。位置認識部244内には、図27に示すような位置認識回路250が2組設けられている。一方の位置認識回路250は、記録面224上のX軸方向における位置を認識し、X軸方向におけるトラッキングエラー信号を生成する回路である。他方の位置認識回路250は、記録面224上のY軸方向における位置を認識し、Y軸方向におけるトラッキングエラー信号を生成する回路である。
位置認識回路250は、パルス発生回路251、252、253、クロック発振器254、カウンタ255、256、257、比較回路258、取付ずれ検出回路259、トラッキングエラー信号生成回路260、およびデジタル−アナログ(D/A)コンバータ261を備えている。
以下、位置認識回路250の動作について説明する。なお、位置認識回路250の動作の説明においては、図27と共に、図9および図10を用いる。
図9に示すように、移動制御部245により、記録媒体220がX軸方向に移動した結果、位置認識カンチレバー212Aの針の先端が、記録面上のP11からP12までを相対的に移動し、位置認識カンチレバー212Aが走査線P11−P12上を走査したと仮定する。これにより、位置認識カンチレバー212Aからは、図10に示すようなパルス信号S11ないしS14を含む検出信号が出力される。
この検出信号は、図27中のパルス発生器251に入力され、パルス発生器251からパルス発生器252、253に順次供給される。
パルス発生器251は、検出信号の中から、パルス信号S11およびS12を抽出し、これらをカウンタ255に供給する。カウンタ255は、クロック発振器254から供給される基準クロックに基づいてカウントを行う。カウンタ255は、パルス信号S11およびS12のパルス間隔中に含まれるクロック数をカウントし、カウント値を比較回路258および取付ずれ検出回路259にそれぞれ出力する。なお、このカウント値は図10中の時間t11に対応し、さらには、図9中の交点C11と交点C12との間の距離d11に対応する。
パルス発生器252は、検出信号の中から、パルス信号S12およびS13を抽出し、これらをカウンタ256に供給する。カウンタ256も、カウンタ255と同様に、クロック発振器254から供給される基準クロックに基づいてカウントを行う。カウンタ256は、パルス信号S12およびS13のパルス間隔中に含まれるクロック数をカウントし、カウント値を比較回路258に出力する。なお、このカウント値は図10中の時間t12に対応し、さらには、図9中の交点C12と交点C13との間の距離d12に対応する。
パルス発生器253は、検出信号の中から、パルス信号S13およびS14を抽出し、これらをカウンタ257に供給する。カウンタ257も、カウンタ255、256と同様に、クロック発振器254から供給される基準クロックに基づいてカウントを行う。カウンタ257は、パルス信号S13およびS14のパルス間隔中に含まれるクロック数をカウントし、カウント値を取付ずれ検出回路259に出力する。なお、このカウント値は図10中の時間t13に対応し、さらには、図9中の交点C13と交点C14との間の距離d13に対応する。
比較回路258は、カウンタ255から出力されたカウント値と、カウンタ256から出力されたカウント値とを比較し、距離d11を単位にして距離d12を計測する。具体的には、カウンタ256から出力されたカウント値を、カウンタ255から出力されたカウント値で割る。このようにして算出された値は、記録面224上のX軸方向またはY軸方向におけるヘッド210の位置を表す(上述した位置認識の原理を参照)。この値は、トラッキングエラー信号生成回路260に出力される。
取付ずれ検出回路259は、カウンタ255から出力されたカウント値と、カウンタ257から出力されたカウント値に用いて、上述した数式(1)および数式(2)に基づく演算を行い、取付ずれ角度θを求める。取付ずれ角度θを表す値は、トラッキングエラー信号生成回路260に出力される。
トラッキングエラー信号生成回路260は、目的のトラック位置の目標値、比較回路258の出力(ヘッド210の位置を表す値)、および取付ずれ検出回路259の出力(取付ずれ角度θ)に基づいて、目的のトラック位置からの偏倚量を表すトラッキングエラー信号を生成する。
D/Aコンバータ261は、トラッキングエラー信号生成回路260から出力されたトラッキングエラー信号をサンプル・ホールドし、アナログ量に変換する。アナログ量に変換されたトラッキングエラー信号は、移動制御部245に供給される。そして、このトラッキングエラー信号は、移動制御部245によるトラッキング制御に利用される。
なお、上述した実施例では、位置認識カンチレバー212Aによって位置情報を読み取る場合を例にあげたが、本発明はこれ限らない。例えば、位置情報を読み取るための読取手段だけを、カンチレバーではなく、磁気を利用した読取手段や、光を利用した読取手段としてもよい。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う記録媒体、位置認識装置、位置認識方法、および位置認識装置を実現するためのコンピュータプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明の記録媒体の第1実施形態を示す平面図である。 本発明の記録媒体の第1実施形態に係る線分の物理的特性の一態様を示す断面図である。 本発明の記録媒体の第1実施形態に係る線分の物理的特性の他の態様を示す断面図である。 本発明の記録媒体の第1実施形態に係る線分の物理的特性の他の態様を示す断面図である。 本発明の記録媒体の第1実施形態に係る線分の物理的特性の他の態様を示す断面図である。 線分を走査することによって得られるパルス信号を示すグラフである。 本発明の記録媒体の第1実施形態の変形態様を示す平面図である。 本発明の記録媒体の第1実施形態の変形態様を示す平面図である。 本発明の記録媒体の第2実施形態を示す平面図である。 線分を走査することによって得られるパルス信号を示すグラフである。 記録媒体の取付がずれた状態を示す平面図である。 記録媒体の取付がずれた状態で線分が走査されたことにより得られたパルス信号を示すグラフである。 本発明の記録媒体の第3実施形態を示す平面図である。 走査線が線分と線分との交点上を通過する状態を示す平面図である。 線分を走査することによって得られるパルス信号を示すグラフである。 本発明の記録媒体の第4実施形態を示す平面図である。 本発明の記録媒体の第5実施形態を示す平面図である。 本発明の記録媒体の第6実施形態を示す平面図である。 本発明の記録媒体の実施形態に係る線分の一態様を示す平面図である。 本発明の記録媒体の実施形態に係る線分の他の態様を示す平面図である。 本発明の記録媒体の実施形態に係る線分の他の態様を示す平面図である。 本発明の記録媒体の実施形態に係る線分の他の態様を示す平面図である。 本発明の位置認識装置の第1実施形態を示すブロック図である。 本発明の位置認識装置の第2実施形態を示すブロック図である。 本発明の位置認識装置の実施例を示すブロック図である。 本発明の記録媒体の実施例を示す平面図である。 本発明の位置認識装置に設けられた位置認識回路を示すブロック図である。
符号の説明
10、70、80、100、110、120、220…記録媒体
11、71、81、101、111、121…記録面
12、13、72、73、82、83、84、85、102、103、104、105、112、113、122、123…第1線分
14、74、75、86、87、88、89、90、91、106、107、108、109、114、115、124、125…第2線分
126、127、128、129、130…第3線分
140、150、200…位置認識装置
141、151…検出手段
142、152…第1距離認識手段
143、153…第2距離認識手段
144…比較手段
154…第3距離認識手段
155…比較演算手段
244…位置認識部
250…位置認識回路

Claims (16)

  1. 情報の記録または読取を行う装置に用いられる記録媒体であって、
    情報を記録するための記録面と、
    前記記録面上に形成され、前記記録面上の位置を認識するための位置情報とを備え、
    前記位置情報は、
    前記記録面上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、
    前記記録面上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された少なくとも1本の第2線分とを含み、
    前記第1線分および前記第2線分は、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分または前記第2線分の延長線とが互いに交わるように配置されており、
    前記第1線分は、互いに隣接して配置されている
    ことを特徴とする記録媒体。
  2. 前記第2線分は、前記記録面に対し情報の記録または読取を行うための既定の走査方向に対して45度の角度を有することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
  3. 情報の記録または読取を行う装置に用いられる記録媒体であって、
    情報を記録するための記録面と、
    前記記録面上に形成され、前記記録面上の位置を認識するための位置情報とを備え、
    前記位置情報は、
    前記記録面上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、
    前記記録面上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第2線分とを含み、
    前記第1線分および前記第2線分は、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分のうちの少なくとも一方または前記第2線分のうちの少なくとも一方の延長線とが互いに交わるように配置されており、
    前記第1線分は互いに隣接して配置され、前記第2線分も互いに隣接して配置されている
    ことを特徴とする記録媒体。
  4. 前記第1線分は、前記記録面に対し情報の記録または読取を行うための既定の走査方向に対して+45度の角度を有し、前記第2線分は、前記既定の走査方向に対して−45度の角度を有することを特徴とする請求項3に記載の記録媒体。
  5. 前記記録面には、複数組の前記第1線分が形成され、前記記録面に対し情報の記録または読取を行うための既定の走査方向に平行な直線のすべてが、前記複数組の第1線分のうちの少なくともいずれか1組および前記第2線分と、これらの交点以外の位置で交わるように、前記複数組の第1線分および第2線分が配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の記録媒体。
  6. 前記記録面には、複数組の前記第2線分が形成され、前記記録面に対し情報の記録または読取を行うための既定の走査方向に平行な直線のすべてが、前記複数組の第2線分のうちの少なくともいずれか1組および前記第1線分と、これらの交点以外の位置で交わるように、前記第1線分および前記複数組の第2線分が配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の記録媒体。
  7. 前記第2線分は、前記第1線分と交わらないように形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の記録媒体。
  8. 前記記録面上において、他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成され、前記第1線分または前記第2線分と平行な1本以上の第3線分をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の記録媒体。
  9. 前記第1線分または前記第2線分の幅が、所定の規則に従って変化していることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の記録媒体。
  10. 前記第1線分または前記第2線分の幅が、線分ごとに異なることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の記録媒体。
  11. 前記記録面はその一部に位置認識領域を有し、前記第1線分および第2線分は、前記位置認識領域内のみに形成されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の記録媒体。
  12. 前記記録面は複数の位置認識領域を有することを特徴とする請求項11に記載の記録媒体。
  13. 記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、前記記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された少なくとも1本の第2線分とを備え、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分または前記第2線分の延長線とが交わるように、前記第1線分および前記第2線分が配置されており、前記第1線分は、互いに隣接して配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する位置認識装置であって、
    前記第1線分および前記第2線分と交わる走査線上を走査することにより、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点、および前記第2線分と前記走査線との交点を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第1距離認識手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点と、前記第2線分と前記走査線との交点との間の距離を認識する第2距離認識手段と、
    前記第1距離認識手段により認識された距離と、前記第2距離認識手段により認識された距離とを比較する比較手段と、
    を備えていることを特徴とする位置認識装置。
  14. 記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、前記記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第2線分とを備え、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分のうちの少なくとも一方または前記第2線分のうちの少なくとも一方の延長線とが交わるように、前記第1線分および前記第2線分が配置されており、前記第1線分は互いに隣接して配置され、前記第2線分も互いに隣接して配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する位置認識装置であって、
    前記第1線分および前記第2線分と交わる走査線上を走査することにより、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点、前記第2線分のうちの一方と前記走査線との交点、および前記第2線分のうちの他方と前記走査線との交点を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第1距離認識手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第2線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第2線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第2距離認識手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点と、前記第2線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第3距離認識手段と、
    前記第1距離認識手段により認識された距離、前記第2距離認識手段により認識された距離、および前記第3距離認識手段により認識された距離を用いて比較演算を行う比較演算手段と、
    を備えていることを特徴とする位置認識装置。
  15. 記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、前記記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された少なくとも1本の第2線分とを備え、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分または前記第2線分の延長線とが交わるように、前記第1線分および前記第2線分が配置されており、前記第1線分は、互いに隣接して配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する位置認識方法であって、
    前記第1線分および前記第2線分と交わる走査線上を走査することにより、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点、および前記第2線分と前記走査線との交点を検出する検出工程と、
    前記検出工程の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第1距離認識工程と、
    前記検出工程の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点と、前記第2線分と前記走査線との交点との間の距離を認識する第2距離認識工程と、
    前記第1距離認識工程において認識された距離と、前記第2距離認識工程において認識された距離とを比較する比較工程と、
    を備えていることを特徴とする位置認識方法。
  16. 記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第1線分と、前記記録面上において他の部分と異なる物理的特性を持たせることによって形成された互いに平行な少なくとも2本の第2線分とを備え、前記第1線分のうちの少なくとも一方または前記第1線分のうちの少なくとも一方の延長線と前記第2線分のうちの少なくとも一方または前記第2線分のうちの少なくとも一方の延長線とが交わるように、前記第1線分および前記第2線分が配置されており、前記第1線分は互いに隣接して配置され、前記第2線分も互いに隣接して配置されている記録媒体の記録面上の位置を認識する位置認識方法であって、
    前記第1線分および前記第2線分と交わる走査線上を走査することにより、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点、前記第2線分のうちの一方と前記走査線との交点、および前記第2線分のうちの他方と前記走査線との交点を検出する検出工程と、
    前記検出工程の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第1線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第1距離認識工程と、
    前記検出工程の検出結果に基づいて、前記第2線分のうちの一方と前記走査線との交点と、前記第2線分のうちの他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第2距離認識工程と、
    前記検出工程の検出結果に基づいて、前記第1線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点と、前記第2線分のうちの一方または他方と前記走査線との交点との間の距離を認識する第3距離認識工程と、
    前記第1距離認識工程において認識された距離、前記第2距離認識工程において認識された距離、および前記第3距離認識工程において認識された距離を用いて比較演算を行う比較演算工程と、
    を備えていることを特徴とする位置認識方法。
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