JP4249068B2 - 走行制御装置 - Google Patents
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Description
また、先行車両に対し既に渋滞追従制御上限車速報知が行われたことを記憶することで、自車両及び先行車両が渋滞追従制御の上限速度近辺で走行している場合に、同一先行車両に対して渋滞追従制御上限車速報知が繰り返し行われることを防止することができる。また、車間距離計測のばらつきが比較的大きくなる例えばトラックなどが先行車両である場合も、渋滞追従制御上限車速報知が繰り返し行われることを防止することができる。
従って、走行状況に応じて適切に追従走行制御と渋滞追従制御とを切り替えながら、追従走行制御、あるいは渋滞追従制御により、自車両を適切に先行車両に追従して走行させると共に、運転者による次の運転操作指示が入力されない場合でも、これを報知して入力を促すことで、車両周囲の交通状況の変化に応じて円滑に自車両を走行制御可能な走行制御装置を実現することができるという効果が得られる。
また、渋滞追従制御の上限速度近辺で走行している先行車両や、車間距離計測のばらつきが比較的大きくなる例えばトラックなどの先行車両に対して渋滞追従制御上限車速報知が繰り返し行われることを防止することができる。
従って、繰り返し行われる渋滞追従制御上限車速報知によって運転者に煩わしさや誤解を与えることを防止し、運転者に適切に周囲の交通状況の変化を把握させることができるという効果が得られる。
従って、運転者が周囲の交通状況の変化に気が付いていなくても、これを報知することで、運転者に次の運転操作指示の入力を行わせ、先行車両が発進すると同時に円滑に自車両を先行車両に追従させて発進させることができる走行制御装置を実現することができるという効果が得られる。
従って、例えば警告音が聞こえる等、装置からの報知があれば加速を指示する運転操作指示を入力するというような、同一動作により次の運転操作指示を入力させることができ、運転操作指示において、運転者に操作内容を直感的に把握させることができるという効果が得られる。
従って、運転者に適切に周囲の交通状況の変化を把握させることができるという効果が得られる。
図1は、本発明の一実施例の走行制御装置を備えた車両1の斜視図であり、図2は、本発明の一実施例の走行制御装置の構成を示すブロック図である。
図1において、本実施例の走行制御装置は、主にミリ波レーダ一体型ECU(Electronic Control Unit )2として構成されている。また、車両1には、車両1の走行速度を検出する車速センサ3や、車両1のヨーレートを検出するヨーレートセンサ4が備えられており、検出された走行速度やヨーレートは、ミリ波レーダ一体型ECU2(走行制御装置)に入力されている。
また、車両1の後部には、車両1のブレーキの作動状態を示すブレーキランプ7が設けられている。
また、車両1の運転席近傍には、走行制御装置の制御状態を運転者に報知するための表示部8やブザー9が設けられ、ステアリングホイール31近傍には運転者に走行制御装置に対する運転操作を入力させるためのスイッチ類10が設けられている。
ここで、報知処理部12は、走行制御装置の制御状態を運転席近傍に設けられた表示部8やブザー9を用いて運転者に報知する処理部である。また、報知処理部12は、運転者に対して警告を発する警告手段も備えている。なお警告は、例えば警告音を鳴らしたり、警告表示を示すランプ等の点灯により行う。
また、ブレーキ制御部14は、車両1のブレーキを動作させるブレーキアクチュエータ6を制御する処理部であって、ブレーキ制御部14によるブレーキアクチュエータ6の制御は、ブレーキ液圧決定部15が決定したブレーキフルードの目標液圧(目標油圧)に基づいて実行される。また、ブレーキ液圧決定部15が決定したブレーキフルードの目標液圧に基づいて、車両1の後部に設けられたブレーキランプ7が点灯制御される。
また、算出された物体情報から、車両1及び先行車両のいずれもが停止状態であることを検出する停止状態判定処理部と、同様に、算出された物体情報から、先行車両が停止状態から移動したか否かを判定し、先行車両の発進を検知する先行車両発進検知部を備えている。
次に、図面を参照して制御ステート決定部17における走行制御の状態遷移について説明する。
図4は、制御ステート決定部17における走行制御の状態遷移を示す図である。
図4において、走行制御の状態には、前述のようにA:「オフ」、B:「追従」、C:「停止保持」の3つの状態がある。ここで、A:「オフ」状態は、走行制御装置による走行制御が行われていない状態である。また、B:「追従」状態は、走行制御装置による走行制御が行われている状態である。また、C:「停止保持」状態は、車両1が追従する先行車両が停止した後、その後ろに停止した車両1が停止状態を保持している状態である。
まず、走行制御の状態がA:「オフ」状態において、車両1が追従する先行車両が検知されている時に運転者が制御開始スイッチ26を押下すると、制御ステート決定部17は、走行制御の状態をA:「オフ」状態からB:「追従」状態へ遷移させる(状態遷移SE1)。
一方、走行制御の状態がB:「追従」状態において、車両1が追従する先行車両を見失うか、あるいは運転者がキャンセルスイッチ27を押下するか、あるいはブレーキペダルを踏み込むと、制御ステート決定部17は、走行制御の状態をB:「追従」状態からA:「オフ」状態へ遷移させる(状態遷移SE2)。
また、走行制御の状態がC:「停止保持」状態において、運転者が発進・停止スイッチ25を押下するか、あるいはアクセルペダルを踏み込むと、制御ステート決定部17は、走行制御の状態をC:「停止保持」状態からB:「追従」状態へ遷移させる(状態遷移SE4)。
また、走行制御の状態がC:「停止保持」状態において、運転者がキャンセルスイッチ27を押下するか、あるいはブレーキペダルを踏み込むと、制御ステート決定部17は、走行制御の状態をC:「停止保持」状態から直接A:「オフ」状態へ遷移させる(状態遷移SE6)。
次に、上述の走行制御におけるB:「追従」状態の詳細について説明する。上述の走行制御におけるB:「追従」状態には、車両1及び先行車両が、車両1を先行車両に追従して停止あるいは発進させる必要が生じない速度で走行している時に、車両1と先行車両との間の車間距離を一定に保ちながら車両1を先行車両に追従して走行させる追従走行制御(ACC)が実行されている状態と、車両1及び先行車両が、車両1を先行車両に追従して停止あるいは発進させる必要が生じてくる速度で走行している時に、車両1を先行車両に追従して走行及び停止させる渋滞追従制御(LSF)が実行されている状態とがある。すなわち、上述のB:「追従」状態とC:「停止保持」状態との間の状態遷移は、渋滞追従制御(LSF)が実行されている時に発生する。
また、所定速度2(例えば45[km/h])は渋滞追従制御(LSF)上限車速である。
また、所定速度3(例えば40[km/h])は追従走行制御(ACC)下限車速である。
更に、所定速度4(例えば45[km/h])は追従走行制御(ACC)セット下限車速である。
次に、図面を参照して、先行車両の発進を運転者に報知する、制御ステート決定部17による先行車両の発進報知制御動作について説明する。
図6は、本実施例の走行制御装置の制御ステート決定部17による先行車両の発進報知制御動作を示すフローチャートである。制御ステート決定部17は、図6に示す処理を定期的に起動して実行する。
もし、ステップS1において、ターゲット決定部16が車両1と先行車両のいずれもが停止状態となった瞬間を検知した場合(ステップS1のYES)、制御ステート決定部17は、車両1及び先行車両のいずれもが停止状態となった時の車両1と先行車両との車間距離を停止車間距離としてメモリに記憶する(ステップS2)。
また、ステップS2において、ターゲット決定部16が車両1と先行車両のいずれもが停止状態となった瞬間を検知していない場合(ステップS2のNO)、制御ステート決定部17は、ステップS3へ進み、ターゲット決定部16の出力信号に基づいて、車両1と先行車両との車間距離が、メモリに記憶された停止車間距離から距離しきい値以上増加した(離れた)か、あるいは車両1と先行車両との相対速度が、先行車両の停止状態から速度しきい値以上増加したか否かを判定する(ステップS3)。
また、ステップS3において、車両1と先行車両との車間距離が、メモリに記憶された停止車間距離から距離しきい値以上増加しておらず、更に車両1と先行車両との相対速度が、先行車両の停止状態から速度しきい値以上増加していない場合(ステップS3のNO)、制御ステート決定部17は、何もせずこの回の制御動作を終了する。
次に、図面を参照して、渋滞追従制御中に車両1の走行速度が所定速度2(例えば45[km/h])以上となった場合に運転者に対して渋滞追従制御の上限速度であることを報知する、制御ステート決定部17による渋滞追従制御の上限車速報知制御動作について説明する。
図7は、本実施例の走行制御装置の制御ステート決定部17による渋滞追従制御の上限車速報知制御動作を示すフローチャートである。制御ステート決定部17は、図7に示す処理を定期的に起動して実行する。なお、以下の説明は、所定速度2を例えば45[km/h]とした場合の例である。
もし、ステップS11において、上述の3つの条件が成立する場合、すなわち、現在先行車両に対する渋滞追従制御(LSF)中で、かつ車両1の走行速度が45[km/h]以上で、更に車両1と先行車両との車間距離が目標車間距離より例えば5[m]以上離れている場合(ステップS11のYES)、制御ステート決定部17は、上限車速報知を実行したか否かを示す通知済みフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS12)。
一方、ステップS12において、上限車速報知を実行したか否かを示す通知済みフラグがセットされていない場合(ステップS12のNO)、制御ステート決定部17は、渋滞追従制御の上限速度であることを運転者に報知するために、報知処理部12を用いて、上述のステップS4における先行車両の発進の報知と同じ警告音を発する(ステップS13)。
また、ステップS11において、上述の3つの条件が成立しない場合、すなわち、少なくとも現在先行車両に対する渋滞追従制御(LSF)中でないか、あるいは車両1の走行速度が45[km/h]以上でないか、あるいは車両1と先行車両との車間距離が目標車間距離より例えば5[m]以上離れていない場合のいずれかの場合(ステップS11のNO)、制御ステート決定部17は、何もせずステップS15へ進み、ターゲット決定部16が先行車両を見失ったか否かを判定する(ステップS15)。
また、ステップS15においてターゲット決定部16が先行車両を見失っていた場合(ステップS15のYES)、制御ステート決定部17は、上限車速報知を実行したか否かを示す通知済みフラグをクリアして(ステップS16)、この回の制御動作を終了する。
これにより、先行車両の発進あるいは加速に伴って「自車両と先行車両との間の車間距離が増加中」の状態であることを同じ方法で通知し、運転者に次の運転操作指示の入力を促すことができる。
これにより、渋滞追従制御の上限速度である所定速度2(例えば45[km/h])近辺で走行している先行車両や、車間距離計測のばらつきが比較的大きくなる例えばトラックなどの先行車両に対して渋滞追従制御上限車速報知が繰り返し行われることを防止することができる。
従って、運転者に煩わしさや誤解を与えることを防止し、運転者に適切に周囲の交通状況の変化を把握させることができるという効果が得られる。
3 車速センサ(車速検出手段)
10 スイッチ類(追従意思検出手段)
11 レーダ装置(物体検知手段)
12 報知処理部(報知手段)
13 スロットル制御部(追従走行制御手段)
14 ブレーキ制御部(追従走行制御手段)
15 ブレーキ液圧決定部(追従走行制御手段)
16 ターゲット決定部(先行車両判定手段)
17 制御ステート決定部(追従走行制御手段)
18 目標車間決定部(目標車間距離決定手段)
19 目標車速決定部(目目標車速決定手段)
S1〜S4、S11〜S16 報知手段
Claims (4)
- 自車両の走行速度を検出する車速検出手段と、
運転者による追従走行を要求する操作を検出する追従意思検出手段と、
前記運転者に対して走行に関する情報を報知する報知手段と、
前記自車両に搭載されると共に、該自車両の進行方向に存在する物体を検知可能な物体検知手段と、
検知された前記物体の中から前記自車両が追従する先行車両を判定する先行車両判定手段と、
前記自車両と前記先行車両との間の目標車間距離を決定する目標車間距離決定手段と、
前記物体検知手段からの信号、及び前記目標車間距離に基づいて、前記自車両の目標車速を決定する目標車速決定手段と、
決定された前記目標車速、及び前記自車両の走行速度に基づいて、前記先行車両に対する追従走行を制御する追従走行制御手段とを備えた走行制御装置において、
前記追従走行制御手段は、前記自車両が第1の所定車速以下で走行している時に前記運転者による追従走行を要求する操作が検出された場合には、前記第1の所定車速より速い第2の所定車速以下の走行速度において前記自車両を前記先行車両に追従して走行及び停止させる渋滞追従制御を実行し、
前記報知手段は、前記渋滞追従制御中に前記自車両の走行速度が前記第2の所定車速以上となった場合には、前記運転者に対して前記渋滞追従制御の上限速度であることを報知する渋滞追従制御上限車速報知を行い、前記自車両が追従する前記先行車両に対し前記渋滞追従制御上限車速報知を行った場合にはこれを記憶すると共に、既に前記渋滞追従制御上限車速報知を行ったと記憶されている先行車両に対しては、重複して前記渋滞追従制御上限車速報知を行わないことを特徴とする走行制御装置。 - 前記車速検出手段と前記物体検知手段からの信号に基づいて、前記先行車両が発進したことを検知する先行車両発進検知手段を備え、
前記報知手段が、前記先行車両発進検知手段により前記先行車両の発進が検知された場合に、前記運転者に対して前記先行車両が発進したことを報知する先行車両発進報知を行うことを特徴とする請求項1に記載の走行制御装置。 - 前記報知手段が、前記渋滞追従制御上限車速報知と前記先行車両発進報知とを、同一の方法により行うことを特徴とする請求項2に記載の走行制御装置。
- 前記報知手段は、既に前記渋滞追従制御上限車速報知を行った前記先行車両が検知できなくなった場合、または他の車両が新たな前記先行車両として認識された場合には、既に前記渋滞追従制御上限車速報知を行ったとする記憶を消去することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の走行制御装置。
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