JP4248289B2 - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ等の電子機器の高周波数化により瞬時に電子回路に電流を供給する必要があるため、高周波領域で等価直列抵抗(以下、ESRと呼ぶ)の値が小さい固体電解コンデンサの開発が望まれている。
【0003】
ここで、ESRは、誘電体損失、電解質の比抵抗および電解質と陰極との接触抵抗の和からなる。高周波領域では、電解質の比抵抗および電解質と陰極との接触抵抗が支配的になる。
【0004】
一般的に、固体電解コンデンサの陰極は、カーボン層と銀ペースト層の2層からなるものが用いられており(電気化学会編 第5版電気化学便覧 丸善株式会社)、特に、陰極層と陰極リード端子との接続強度のばらつきを低減させるために、平均粒径が3μm以上5μm以下の銀粒子からなる銀ペースト層を用いることが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−315200号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の固体電解コンデンサにおいて、高周波領域におけるESRは、電解質と陰極との接触抵抗の影響を受ける。特に、カーボン層と銀ペースト層とからなる陰極の場合、カーボン層と銀ペースト層との接触抵抗がESR上昇の要因となり、高周波領域におけるESRを低減することが困難であった。
【0007】
本発明の目的は、ESRが低減された固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供することである。
【0008】
第1の発明に係る固体電解コンデンサは、金属からなる陽極の表面に金属の酸化物からなる誘電体層、電解質層および陰極層が順に形成され、陰極層は、カーボン層上に平均粒径が0.05μm以下の金属粒子と保護コロイドを含む金属層が積層された構造を有し、保護コロイドはポリエチレンイミン、ポリエチレンイミンの酸化塩、エポキシ化合物にアミン化合物とカルボキシル基含有プレポリマとを反応させた化合物、ポリウレタンおよびポリウレアよりなる主鎖に複数の第3級アミノ基または塩基性環式窒素原子を有する基が鎖化した高分子の内のいずれか1つである
【0009】
本発明に係る固体電解コンデンサにおいては、金属層に含まれる金属粒子が0.05μm以下の平均粒径を有することにより、カーボン層の表面が微細な金属粒子で均一に被覆される。それにより、カーボン層と金属層との接触抵抗が小さくなる。その結果、高周波領域での等価直列抵抗が低減される。
【0010】
金属粒子の平均粒径は0.01μm以上であることが好ましい。それにより、金属粒子間の界面の増加による接触抵抗の増加が生じない。
【0011】
金属粒子は、銀、金および白金よりなる群から選択された1種または2種以上の金属を含むことが好ましい。
【0012】
この場合、銀、金および白金は高い導電率を有するので、金属層の導電率が高くなり、カーボン層と金属層との接触抵抗がより小さくなる。
【0013】
金属層は、保護コロイドを含む。この場合、金属ペーストの作製時に金属粒子が二次凝集を起こすことが防止される。それにより、金属ペースト中に金属粒子が均一に分散するため、カーボン層と金属層との接触抵抗がより小さくなる。その結果、高周波領域での等価直列抵抗がより低減される。
【0014】
電解質層は導電性高分子からなってもよい。それにより、大きな静電容量が得られる。
【0015】
陽極は、タンタル、アルミニウム、ニオブおよびチタンよりなる群より選択された1種または2種以上の金属を含むことが好ましい。タンタル、アルミニウム、ニオブおよびチタンの酸化物は比誘電率が高い。それにより、小型で大きな静電容量を得ることができる。
【0016】
第2の発明に係る固体電解コンデンサの製造方法は、金属からなる陽極の表面に金属の酸化物からなる誘電体層、電解質層およびカーボン層を順に形成し、平均粒径が0.05μm以下の金属粒子と保護コロイドを含む金属ペーストを前記カーボン層上に形成することにより金属層を形成するものである。
【0017】
本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法によれば、金属層に含まれる金属粒子が0.05μm以下の平均粒径を有することにより、カーボン層の表面が微細な金属粒子で均一に被覆される。それにより、カーボン層と金属層との接触抵抗が小さくなる。その結果、高周波領域での等価直列抵抗が低減された固体電解コンデンサが得られる。
【0018】
金属粒子の平均粒径は0.01μm以上であることが好ましい。それにより、金属粒子間の界面の増加による接触抵抗の増加が生じない。
【0019】
カーボン層上に金属粒子を含む金属ペーストを塗布した後に金属ペーストを150℃以上の温度で乾燥させることにより金属層を形成することが好ましい。
【0020】
それにより、カーボン層と金属層との接触抵抗がより小さくなり、高周波領域での等価直列抵抗がより低減される。
【0021】
有機溶媒中に金属粒子および保護コロイドを混合することにより金属ペースト作製し、金属ペーストをカーボン層上に形成することにより金属層を形成することが好ましい。
【0022】
この場合、保護コロイドにより有機溶媒中の金属粒子が二次凝集を起こすことが防止される。それにより、金属ペースト中に金属粒子が均一に分散するため、カーボン層と金属層との接触抵抗がより小さくなる。その結果、高周波領域での等価直列抵抗がより低減される。
【0023】
第3の発明に係る固体電解コンデンサの製造方法は、金属からなる陽極の表面に金属の酸化物からなる誘電体層、電解質層およびカーボン層を順に形成するとともに、有機溶媒中に金属粒子および保護コロイドを混合することにより金属ペーストを作製し、金属ペーストをカーボン層上に塗布することにより金属層を形成するものである。
【0024】
本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法によれば、金属ペーストの作製時に保護コロイドにより有機溶媒中の金属粒子が二次凝集を起こすことが防止される。それにより、金属ペースト中に金属粒子が均一に分散するため、カーボン層と金属層との接触抵抗が小さくなる。その結果、高周波領域での等価直列抵抗が低減される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る固体電解コンデンサおよびその製造方法について説明する。
【0026】
図1は本発明の実施の形態に係る固体電解コンデンサの構造図である。
図1に示すように、固体電解コンデンサは、陽極2の表面に、誘電体層3、電解質4、カーボン層5および金属層6が順に形成された構造を有している。
【0027】
陽極2には陽極端子1が接続され、金属層6には導電性接着剤8を介して陰極端子7が接続されている。また、陽極端子1および陰極端子7の端部が外部に引き出されるようにモールド外装樹脂9が形成されている。
【0028】
陽極2は、タンタル粒子の多孔質焼結体からなる。タンタル粒子の多孔質焼結体は大きな表面積を有するため、大容量化が可能となる。なお、陽極2は、タンタルに限らず、アルミニウム、ニオブまたはチタン等の他の弁作用金属からなる金属粒子により形成されてもよく、タンタル、アルミニウム、ニオブまたはチタン等の金属粒子のうち2種類以上を含んでもよい。
【0029】
また、誘電体層3は、陽極2の表面を例えばリン酸水溶液中で陽極酸化させることにより形成される誘電体酸化膜からなる。本実施の形態では、誘電体層3は酸化タンタルからなる。陽極2がアルミニウム、ニオブまたはチタン等の他の金属粒子の多孔質焼結体からなる場合には、誘電体層3は、酸化アルミニウム、酸化ニオブまたは酸化チタン等の酸化物からなる。
【0030】
電解質4は、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子からなる。金属層6は、平均粒径が0.05μm以下の銀粒子、保護コロイドおよび有機溶媒を混合することにより銀ペーストを作製し、カーボン層5の表面に塗布し、乾燥させることにより形成される。金属層6の形成方法については、後述する。
【0031】
ここで、平均粒径とは、粒子の粒度分布における累積分布曲線の累積値が50%になるときの粒子径をいう。
【0032】
平均粒径が0.05μm以下の銀粒子を用いることにより、カーボン層5の表面が微細な銀粒子で均一に被覆される。それにより、カーボン層5と金属層6との接触抵抗が小さくなる。その結果、後述するように、高周波領域での等価直列抵抗が低減された固体電解コンデンサが得られる。
【0033】
また、銀粒子の平均粒径は0.01μm以上であることが好ましい。それにより、銀粒子間の界面の増加による接触抵抗の増加が生じない。したがって、平均粒径が0.01μm以上0.05μm以下の銀粒子を用いることがより好ましい。
【0034】
コストの面から金属粒子として銀粒子を用いることが好ましいが、銀粒子の代わりに金粒子または白金粒子を用いてもよい。あるいは、銀粒子、金粒子および白金粒子のうち2種類以上の金属粒子を用いてもよい。
【0035】
次に、本発明の実施の形態に係る固体電解コンデンサの製造方法について説明する。
【0036】
まず、タンタル粒子の粉体を焼結させることにより多孔質焼結体からなる陽極2を形成する。この場合、タンタル粒子間が溶着する。なお、アルミニウム、ニオブまたはチタン等の他の金属粒子の粉体を用いてもよい。
【0037】
次に、陽極2をリン酸水溶液中で陽極酸化させることにより、誘電体酸化膜からなる誘電体層3を形成する。
【0038】
続いて、電解重合等によりポリピロールまたはポリチオフェン等の導電性高分子からなる電解質4で誘電体層3の表面を被覆する。この場合、電解質4が多孔質焼結体の表面の誘電体層3間の隙間を埋めるように誘電体層3の表面に形成される。
【0039】
その後、電解質4上にカーボンペーストを塗布することにより、電解質4上にカーボン層5を形成する。
【0040】
一方、平均粒径が0.05μm以下の銀粒子および保護コロイドを所定の重量比で混合したものと有機溶媒とを所定の重量比で混合することにより、銀ペーストを作製する。
【0041】
ここで、保護コロイドとは、疎水コロイドの電解質に対する安定性を増すために加える親水コロイドをいう(岩波 理化学辞典 第5版、p1300)。保護コロイドを用いることにより銀粒子が二次凝集を起こすことなく有機溶媒中に均一に分散する。
【0042】
保護コロイドとしては、ポリエチレンイミン、またはポリエチレンイミンの酸化塩を用いることができる。また、保護コロイドとして、エポキシ化合物にアミン化合物とカルボキシル基含有プレポリマとを反応させた化合物、ポリウレタンおよびポリウレアよりなる主鎖に複数の第3級アミノ基または塩基性環式窒素原子を有する基が鎖化した高分子等を用いてもよい。また、有機溶媒としては、エタノール等を用いることができる。
【0043】
上記の方法により作製された銀ペーストをカーボン層5上に塗布し、所定の温度で乾燥させることによりカーボン層5上に金属層6を形成する。乾燥温度は150℃以上であることが好ましい。それにより、カーボン層5と金属層6との接触抵抗がより小さくなり、高周波領域での等価直列抵抗がより低減される。
【0044】
続いて、金属層6に導電性接着剤8を介して陰極端子7を接続する。その後、陽極端子1および陰極端子7の端部が外部に引き出されるようにモールド外装樹脂9を形成する。以上の方法により、固体電解コンデンサが作製される。
【0045】
本実施の形態においては、金属層6に含まれる銀粒子が0.05μm以下の平均粒径を有することにより、カーボン層5の表面が微細な銀粒子で均一に被覆される。それにより、カーボン層5と金属層6との接触抵抗が小さくなる。その結果、高周波領域でのESRが低減される。
【0046】
また、銀ペーストに保護コロイドを混合することにより、銀ペーストの作製時に銀粒子が二次凝集を起こすことが防止される。それにより、銀ペースト中に銀粒子が均一に分散するため、カーボン層5と金属層6との接触抵抗がより小さくなる。その結果、高周波領域でのESRがより低減される。
【0047】
さらに、カーボン層5上に銀粒子を含む銀ペーストを塗布した後に銀ペーストを150℃以上の温度で乾燥させた場合、カーボン層5と金属層6との接触抵抗がより小さくなり、高周波領域でのESRがより低減される。
【0048】
なお、本実施の形態では、陽極2としてタンタル、アルミニウム、ニオブおよびチタン等の粉末焼結体を用いたが、これに限定されるものではなく、例えばこれらの金属の箔を用いてもよい。
【0049】
【実施例】
以下の実施例では、上記実施の形態に係る製造方法により固体電解コンデンサ100を作製し、ESRを評価した。
【0050】
図2は実施例1〜12および比較例で作製した固体電解コンデンサ100の模式図である。
【0051】
(実施例1〜7)
まず、実施例1〜7では、銀粒子の平均粒径をそれぞれ0.009μm、0.01μm、0.03μm、0.05μm、0.06μm、0.07μmおよび0.09μmとして、次の条件および方法で固体電解コンデンサ100を作製した。
【0052】
保護コロイドとしてポリエチレンイミンを用い、銀粒子とポリエチレンイミンとをそれぞれ70重量%および30重量%の割合で混合する。この混合物質と有機溶媒であるエタノールをそれぞれ60重量%および40重量%の割合で混合し、銀ペーストを作製した。
【0053】
次に、タンタル粒子の粉体を焼結させることにより多孔質焼結体からなる陽極2を形成し、陽極2をリン酸水溶液中で陽極酸化し、陽極2の表面に誘電体酸化膜からなる誘電体層3を形成した。
【0054】
続いて、電解重合等によりポリピロールからなる電解質4で誘電体層3の表面を被覆した。さらに、電解質4上にカーボンペーストを塗布し、温度150℃で30分間乾燥させることによりカーボン層5を形成した。
【0055】
続いて、上記の方法により作製した銀ペーストをカーボン層5の表面に塗布し、温度150℃で30分間乾燥させることにより金属層6を形成した。また、陽極2に陽極端子1を接続し、金属層6に陰極端子7を接続した。
【0056】
(比較例)
比較例では、銀粒子の平均粒径を3μmとした点を除いて実施例1〜7と同じ条件および方法で固体電解コンデンサを作製した。
【0057】
(評価)
実施例1〜7および比較例の固体電解コンデンサ100について周波数100kHzにおけるESRをLCRメータを用いて測定した。
【0058】
実施例1〜7および比較例の固体電解コンデンサ100のESRの測定結果を表1に示す。なお、表1においては、実施例1〜7の固体電解コンデンサ100のESRの測定結果を比較例の固体電解コンデンサのESRの測定結果を100として規格化し、規格化したESRの値を示している。
【0059】
【表1】
Figure 0004248289
【0060】
実施例1〜7では、ESRの値は94以下となり、比較例のESRの値に比べ小さくなった。特に、銀粒子の平均粒径が0.01μm〜0.05μmの場合には、ESRの値が75〜78となり、比較例に比べ著しく小さくなることがわかった。
【0061】
以上の結果から、銀粒子の平均粒径は0.01μm〜0.05μmが好ましい。
【0062】
(実施例8〜12)
実施例8〜12では、銀粒子の平均粒径を0.03μmとして、銀ペーストの乾燥温度を140℃、145℃、150℃、160℃および170℃とした点を除いて実施例1〜7と同じ条件および方法で固体電解コンデンサ100を作製した。なお、実施例10は上記の実施例3と同じである。
【0063】
(評価)
実施例8〜12の固体電解コンデンサ100について周波数100kHzにおけるESRをLCRメータを用いて測定した。
【0064】
実施例8〜12の固体電解コンデンサ100のESRの測定結果を表2に示す。なお、表2においては、実施例8〜12の固体電解コンデンサ100のESRの測定結果を実施例8の固体電解コンデンサ100のESRの測定結果を100として規格化し、規格化したESRの値を示している。
【0065】
【表2】
Figure 0004248289
【0066】
実施例8および9では、ESRの値はそれぞれ100および95となった。実施例10〜12では、ESRの値が65〜70となり、実施例8および9に比べ著しく小さくなることがわかった。
【0067】
以上の結果から、銀ペーストの乾燥温度は150℃以上が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る固体電解コンデンサの構造図である。
【図2】実施例1〜12および比較例で作製した固体電解コンデンサ100の模式図である。
【符号の説明】
2 陽極
3 誘電体層
4 電解質
5 カーボン層
6 金属層
100 固体電解コンデンサ

Claims (5)

  1. 金属からなる陽極の表面に前記金属の酸化物からなる誘電体層、電解質層および陰極層が順に形成され、前記陰極層は、カーボン層上に平均粒径が0.05μm以下の金属粒子と保護コロイドを含む金属層が積層された構造を有し、前記保護コロイドはポリエチレンイミン、ポリエチレンイミンの酸化塩、エポキシ化合物にアミン化合物とカルボキシル基含有プレポリマとを反応させた化合物、ポリウレタンおよびポリウレアよりなる主鎖に複数の第3級アミノ基または塩基性環式窒素原子を有する基が鎖化した高分子の内のいずれか1つであることを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 前記金属粒子の平均粒径は0.01μm以上であることを特徴とする請求項1記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記金属粒子は、銀、金および白金よりなる群から選択された1種または2種以上の金属を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記電解質層は導電性高分子からなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記陽極は、タンタル、アルミニウム、ニオブおよびチタンよりなる群より選択された1種または2種以上の金属を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
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