JP4247018B2 - 印刷機及び印刷方法並びに精密画像印刷物 - Google Patents

印刷機及び印刷方法並びに精密画像印刷物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷機における被印刷物の画像見当を調整する装置及び印刷方法並びに精密画像印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の技術に係る主要機器配置概念図、図8は従来の技術に係る見当ずれ修正のフロー図である。
【0003】
図7は、プレプリントされた絵柄に対し、画像を付加する印刷の見当を合せ、ウエブ7の所定の位置に画像を印刷するものである。プレプリントは同一絵柄や変化する絵柄も有る。5はプレプリントされたウエブ7を巻き取ったロールを巻き出しする巻出し装置、1はプレプリントされたウエブ7の所定の位置に印刷を付加する印刷装置、6は印刷されたウエブ7を巻き取る巻取装置である。8aはウエブ上にプレプリントされた絵柄の位置を示す見当マークを検出するプレプリントマークセンサで、11はプレプリントされたウエブ7の所定の位置に印刷装置1で付加した付加画像の位置を示す付加画像マークの検出手段で付加画像マークセンサである。
【0004】
左右見当モータ22は巻出し装置5からウエブ7の繰り出し位置を左右に移動させる。プレプリントマークセンサ8aで検出した天地見当誤差及び左右見当誤差をウエブ供給制御装置17に送り、ウエブ供給制御装置17は駆動モータ制御装置15に天地見当誤差のデータ信号を送信し、駆動モータ制御装置15から駆動モータ9a乃至9eを調節するよう制御し、一方、左右見当誤差によりウエブ供給制御装置17から左右見当モータ22を制御する。
【0005】
駆動モータ9は9a乃至9eで構成され、ウエブを所定の速度又は位相で搬送するための各装置を駆動する。それぞれのモータ9a乃至9eには図示しないロータリエンコーダが取付けられておりそれぞれの運転速度又は位相がわかるようになっている。例えば、印刷装置1用の駆動モータ9b,9d,9eにはアブソリュート型エンコーダを使用し、常に基準の位相に対しそれぞれがどの位相にあるかが判るようになっている。また、巻出し装置5を駆動する駆動モータ9a、巻取装置6を駆動する駆動モータ9cにはウエブが所定のウエブ張力になるように速度差が付くよう制御指示がなされている。これらの制御を駆動モータ制御装置15が行なう。
【0006】
印刷装置1は印刷する画像をウエブ7に転写する時のウエブ7の支持台の役割をする支持胴2と、ウエブ7に印刷する付与画像を作成する画像付与装置4と、画像付与装置4が付与する画像をウエブ7に伝達する画像伝達胴3とを備えている。なお、印刷装置1には、画像伝達胴3を省略し、画像付与装置4から直接ウエブ7に画像を付与するものもある。
【0007】
プレプリントされたウエブ7に印刷を行う場合は、プレプリントされたウエブ7の印刷位置を示す見当マークをウエブ7上でプレプリントマークセンサ8aにより検出し所定の位置にプレプリントの位置が来るように調整し供給される(例えば特許文献1参照。)。また、プレプリントされたウエブ7が所定の位置に供給され、該ウエブ7に対し付加画像を印刷装置1で印刷し、印刷後の付加画像マークを検知し誤差をフィードバックして修正するようにしているものもある(例えば特許文献2参照。)。
【0008】
図7および図8により、印刷後の見当修正について説明すると、支持胴2の回転位置を検出するロータリエンコーダ12からの回転位置信号のうち特定位置信号を基準信号とし、基準信号が発信される毎に付与画像の位置を示す付加画像マークを付与画像マークセンサ11で検出し、付与画像マーク制御装置14で付与画像の天地・左右の位置ずれ量を演算し、該ずれ量に対応した修正制御量を画像付与駆動制御装置16に送信し、天地、左右それぞれの方向のずれ量を修正する。左右見当調整は画像付与装置4を左右に移動させる左右見当モータ10を作動させて調整し、天地見当調整は駆動制御装置15に修正信号を送信し駆動モータ9eの回転位相を調整して行う。
【0009】
見当マークは繰り返される印刷画像1個に対し1個所設けるとは限らず複数個設ける場合もある。その場合はロータリエンコーダ12の信号との対応を複数付けて制御することになる。
【0010】
【特許文献1】
特開平2−43051号公報(特許請求の範囲、第1図及び第2図)
【特許文献2】
特開平2−255342号公報(第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の技術では、プレプリントによる見当マークの位置は予め印刷する前に検知され、所定の位置に来るものとして印刷を行い、印刷装置で付加した画像の付加画像マークがプレプリントの見当マークに対してどれだけずれているかを印刷後のウエブで検出し、印刷装置の画像付与装置の位置をフィードバックして修正している。しかしながら、見当マークを検出した後印刷までの間に、ウエブの蛇行や伸縮の影響を受けたり、また、見当マークと見当マークの間に発生する装置の運転状況、製作公差、歪等による誤差により、さらに印刷位置がずれを起こしたりするなど、精密な印刷を行う場合には多くの問題がある。本発明はこうした問題を解決することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、見当マークがプレプリントされたウエブに画像を印刷する画像付与装置と前記ウエブを巻付けて拘束する支持胴とを有する印刷装置と、前記ウエブの流れ方向に対し前記画像付与装置の手前に設けられ、前記見当マークを検出する見当マーク検出手段と、を備えた印刷機において、前記支持胴の回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記回転位置検出手段により出力された前記回転位置信号に応じて印刷位置を修正するための補正値を出力する補正値付与装置と、前記支持胴の少なくとも一の回転位置における回転方向又は左右方向の少なくとも一方の計算上の位置と実際の位置との補正値を予め前記補正値付与装置に入力する補正値入力装置と、前記回転位置信号と前記補正値信号とに基づき前記ウエブに画像が転写される前に前記画像付与装置の印刷位置を制御する印刷位置制御装置と、を備え前記見当マーク検出手段で検出した位置に合わせて前記画像付与装置で印刷することを特徴とする。また、請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の本発明において、前記見当マーク検出手段は、前記支持胴の周辺に設けられていることを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、画像をウエブに印刷するための見当マークを検出する見当マーク検出手段を支持胴の周辺、好ましくは外周に設けることにより、見当マークを検出した直後に画像をウエブに印刷することができる。その結果、ウエブの蛇行や伸縮の影響を殆ど受けず、また、支持胴の回転位置と見当マークによる印刷位置とを精密に関連付けて印刷することも可能となり、支持胴の運転状況、製作公差、歪等による誤差を吸収し、精密な印刷を行うことができる。なお、見当マーク検出手段はウエブの流れ方向に対し印刷位置の手前に設ける。見当マーク検出手段を支持胴の周辺(外周)に設けるに、支持胴の外部にフレーム等の支持部材を設け、その支持部材に見当マーク検出手段を取付けても本発明の技術的範囲であることは言うまでもない。
【0014】
上記課題を解決するために、請求項に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の本発明において、前記見当マーク検出手段は、前記支持胴の周辺に設けられ、該支持胴と前記ウエブが接触する位置より手前であって前記支持胴の直径長さの範囲内で前記見当マークを検出することを特徴とする。
【0015】
支持胴に見当マークを検出する見当マーク検出手段を設ける位置について、支持胴とウエブが接触している位置で見当マークを検出するように見当マーク検出手段が設けられるのが好ましい。ウエブが蛇行や伸縮しながら支持胴に入っても、印刷位置付近においては支持胴の外周面とウエブとが接触しており、ウエブの蛇行や伸縮が拘束されている。このウエブが拘束されている位置と印刷位置との間で見当マーク検出手段により見当マークを検出すれば、ウエブの蛇行や伸縮の影響を受けず、また、支持胴の回転位置と見当マークによる印刷位置とを精密に関連付けて印刷することも可能となり、支持胴の運転状況、製作公差、歪等による誤差を吸収し、精密な印刷を行うことができる。
【0016】
上記課題を解決するために、請求項に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の本発明において、前記見当マーク検出手段は、前記支持胴に設けられ、該支持胴と前記ウエブが接触する位置で前記見当マークを検出することを特徴とする。
【0017】
支持胴に見当マークを検出する見当マーク検出手段を設ける位置について、支持胴とウエブが接触している位置で見当マークを検出するように見当マーク検出手段が設けられるのが好ましいが、ウエブの支持胴に入る角度によっては、支持胴とウエブが接触し始める位置と印刷開始位置が接近し、その間に見当マーク検出手段を設けるのが困難な場合がある。その場合は、前記見当マーク検出手段が前記支持胴と前記ウエブが接触し始める位置よりウエブの流れ方向に対し手前であって該接触位置より前記支持胴の直径長さの範囲内の位置と印刷位置との間で見当マーク検出手段により見当マークを検出すれば、ウエブの蛇行や伸縮の影響を殆ど受けず、また、支持胴の回転位置と見当マークによる印刷位置とを関連付けて印刷することも可能となり、支持胴の製作公差等による誤差を吸収し、精密な印刷を行うことができる。
【0018】
上記課題を解決するために、請求項5に記載の本発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の本発明において、前記見当マーク検出手段は、前記見当マークを検出する第1見当マーク検出手段と、前記第1見当マーク検出手段よりも前記ウエブの流れ方向に対して下流側且つ前記画像付与装置の手前であるとともに、前記支持胴と前記ウエブが接触する位置もしくはその接触する位置より手前であって前記支持胴の直径長さの範囲内で前記見当マークを検出する第2見当マーク検出手段とを備えてなり、前記第1見当マーク検出手段により検出された天地見当誤差及び左右見当誤差に基づいて、供給するウエブの左右見当及び前記ウエブの速度を制御するウエブ供給制御装置と、前記第1及び第2見当マーク検出手段で検出した前記見当マークの位置に合わせて前記画像付与装置で印刷するために前記画像付与装置の左右見当及び前記ウエブの速度を制御する駆動制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、請求項1乃至3のいずれか一に記載の本発明において、支持胴の回転位置と見当マークによる印刷位置とを関連付けて精密に印刷するための画像付与装置を提供することができる。
【0020】
上記課題を解決するために、請求項6に記載の本発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の本発明において、前記支持胴で前記ウエブに付与された画像の付与画像位置を検出する付与画像位置検出手段と、前記付与画像位置検出手段により検出された画像位置検出データを記憶する画像位置検出データ記憶手段と、前記画像位置検出データにより前記付与画像位置のずれ量又は変動周期の少なくとも一方を演算する演算手段と、前記演算手段が演算した演算結果により補正値付与装置が記憶している前記補正値を修正する補正制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、支持胴の回転位置と見当マークによる印刷位置とを関連付けて印刷するために、支持胴の少なくとも一の回転位置における回転方向又は左右方向の運転状況、製作公差、歪等による誤差を補正値として入力し、支持胴の回転位置における誤差と見当マークによる印刷位置とを精密に関連付けて、支持胴の運転状況、製作公差、歪等による誤差を吸収し、補正値により印刷位置を前もって制御して精密な印刷するための制御手段を提供することができる。
【0022】
上記課題を解決するために、請求項7に記載の本発明は、見当マークがプレプリントされたウエブに画像を印刷する画像付与装置と前記ウエブを巻付けて拘束する支持胴とを有する印刷装置と、前記見当マークを検出する見当マーク検出手段と、を備えた印刷機において、前記見当マークを検出する第1見当マーク検出手段と、前記第1見当マーク検出手段により検出された天地見当誤差及び左右見当誤差に基づいて、供給するウエブの左右見当及び前記ウエブの速度を制御するウエブ供給制御装置と、前記第1見当マーク検出手段よりも前記ウエブの流れ方向に対して下流側且つ前記画像付与装置の手前であるとともに、前記支持胴と前記ウエブが接触する位置もしくはその接触する位置より手前であって前記支持胴の直径長さの範囲内で前記見当マークを検出する第2見当マーク検出手段と、前記第1及び第2見当マーク検出手段で検出した前記見当マークの位置に合わせて前記画像付与装置で印刷するために前記画像付与装置の左右見当及び前記ウエブの速度を制御する駆動制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
予め入力された補正値である支持胴の少なくとも一の回転位置における回転方向又は左右方向の運転状況、製作公差、歪等による誤差により印刷位置を制御して精密な印刷しても、さらに誤差が出ることがあるが、上記構成によれば、印刷後支持胴で付与された画像の付与画像位置を検出して、補正値のフィードバック修正を補正制御装置で行い、さらに精密に画像をウエブに印刷することができる。
【0024】
また、請求項8に記載の本発明の印刷方法は、見当マークがプレプリントされたウエブを支持胴に巻き付け搬送し、画像付与装置にて該ウエブに画像を印刷する印刷方法において、前記ウエブの流れ方向に対し前記画像付与装置の手前において前記見当マークを検出して見当マーク信号を出力し、前記支持胴の少なくとも一の回転位置における回転方向又は左右方向の少なくとも一方の計算上の位置と実際の位置との補正値を予め補正値付与装置に記憶させ、前記支持胴の回転位置を回転位置検出手段で検出して回転位置信号を出力し、前記回転位置検出手段が出力した前記回転位置信号に応じて前記補正値付与装置から出力される印刷位置を修正するための補正値と前記見当マーク検出手段が出力した前記見当マーク信号とに基づいて前記画像付与装置で印刷される前に前記画像の印刷位置が合うように制御し、前記画像付与装置にて画像を印刷することを特徴とする。
【0025】
また、請求項に記載の本発明の精密画像印刷物は、請求項1乃至7印刷機製造されたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の態様に係る主要機器配置説明図、図2は本発明の第1の実施の態様に係る見当ずれ修正のフロー図、図3は本発明の第2の実施の態様に係る主要機器配置説明図、図4は本発明の第2の実施の態様に係る見当ずれ修正のフロー図、図5は本発明の第3の実施の態様に係る主要機器配置説明図、図6は本発明の第3の実施の態様に係る見当ずれ修正のフロー図である。なお、図1乃至図8において、同じ構成の部分には同一の符号を付し、それらについての重複する説明は省略する。
【0027】
(本発明の第1の実施の形態)
図1及び図2において、印刷位置を精密に制御するため、ウエブ7に画像を付与する支持胴2に見当マーク検出手段であるプレプリントマークセンサ8bを設け、また、印刷する画像付与位置を精密に制御する印刷位置制御装置13を設け、さらに、検出した見当マークと次の見当マークとの間で回転移動する装置固有の誤差を補正するための補正値付与装置20aを設けた。プレプリントマークセンサ8aの検出により供給するウエブ7の見当マークの位置を調整するのは従来の技術と同様に制御される。
【0028】
まず、ウエブ7がウエブ供給制御装置17で従来の技術と同様に予め天地・左右の位置を制御され印刷装置1に供給される。そこでは、供給されたウエブ7が支持胴2に巻付けられ拘束されており、ウエブ7に画像を付与(印刷)する直前で見当マークの位置をプレプリントマークセンサ8bにより検出する。ここで検出されたプレプリントの位置はウエブ7が支持胴2に拘束されているので殆ど変化することがなく、そのマーク位置に対応するよう印刷位置制御装置13で画像付与装置4の天地・左右の位置を精密に合わせて印刷を始める。天地位置信号は駆動モータ制御装置15へ、左右位置信号は画像付与駆動制御装置16に送信される。
【0029】
プレプリントマークセンサ8bの位置は、ウエブ7が支持胴2と接触している位置が望ましいが、印刷位置と該接触位置とが接近してプレプリントマークセンサ8bを設置することが困難な場合は、該接触位置より支持胴2の直径の範囲の距離の位置に離して設置しても本発明の技術的範囲であることは言うまでもない。
【0030】
さらに、見当マークをプレプリントマークセンサ8bにて検出した後、次の見当マークが来るまでウエブ7の天地・左右の位置をそのままの状態で維持するのではなく、画像付与装置4から支持胴2の上のウエブ7に画像が転写されるまでに、予め実験等で求められ補正値入力装置21により補正値付与装置20aに入力された画像移動誤差に係る補正値により、支持胴2が回転するに従って画像移動誤差についてウエブ7の天地・左右の位置の修正が行われる。
【0031】
即ち、画像移動誤差は、印刷装置1を構成する各部品の偏心や真円度、駆動系に歯車が関与している場合の歯車の倒れやピッチ円の偏芯などが原因となり回転変動や横振れにより生じる。これを予め支持胴2の回転角度に応じて把握しておき、補正値入力装置21により入力し、支持胴2の回転位置を検出するロータリエンコーダ12の回転角度信号に応じて画像付与装置4の位置を修正するための補正値を出力する補正値付与装置20aに記憶する。該入力装置21から入力されるデータは見当マークから見当マークまで同一数値とは限らず、複数マークに渡る大きなうねりも処理する。
【0032】
また、補正値入力装置21により見当マークから次の見当マークまでの間の天地・左右の画像変動の補正値を予め入力し、補正値付与装置20aに記憶しておく。駆動モータ制御装置15は送られてきた見当マークの天地位置に合せて印刷装置1の位相を合わせて運転指令すると共に補正付与装置20aからの天地補正値に基づき見当マークから次の見当マークまでの天地変動を駆動モータ9e,9d,9bに指令し見当マーク間の天地方向の変動を補正するようになっている。駆動制御装置15からの見当マークの左右位置の信号は画像付与制御装置16に送られ、その左右位置から画像付与されるように左右見当モータ10に指令を送り、見当マークから次の見当マーク間の左右方向の変動を補正値付与装置20aからの信号に応じて位置を制御するようになっている。
【0033】
画像付与駆動制御装置16より駆動モータ制御装置15に修正情報は伝達され、天地方向の修正の場合は画像付与装置4の駆動モータ9eを、左右方向の修正の場合は左右見当モータ10を、回転角度に応じ制御するようになっている。
【0034】
(本発明の第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、本発明の第1の実施の形態に加え、画像付与後の付与画像マークの検出を支持胴2の周辺好ましくは外周で行うようにし、付与画像マークの検出データにより補正値付与装置20bで補正値の修正ができるようにしたものである。
【0035】
図3および図4において、支持胴2に画像付与後のウエブ7の付与画像マークを検出する付与画像マークセンサ11を設け、支持胴2の回転位置を検知するロータリエンコーダ12の信号に基づき付与画像マークセンサ11で信号を取込み、補正値付与装置20bに記憶し、さらに、所定数のデータを演算して天地・左右の変動周期とずれ量を求め、記憶している補正値を修正できるようにしたものである。補正値付与装置20bは画像位置検出データ記憶手段を含む構成となっている。
【0036】
取込むデータ数は予め補正値付与装置20bで設定できるようになっており、取込んだ複数のデータを演算し平均化する。補正値付与装置20bは取込んだデータが予め補正値入力装置21から入力していた、或いはその入力データを修正済みの補正値により付与された画像が更に補正する必要がどうかを演算する演算手段を有し、結果により補正値を更新し、次の補正値に適用するようになっている。そのため、その更なる精密な補正ができ、実績を積むにしたがって印刷精度が向上する。見当マークを多数設けることにより更に精度の高い補正値を得ることができる。補正値付与装置20bは補正制御装置を含む構成となっている。
【0037】
(本発明の第3の実施の形態)
図5および図6は、プレプリントマークセンサ8aと、プレプリントマークセンサ8bを共通にし、プレプリントマークセンサ8aを省略したものである。図5は本発明の第2の実施の形態を示す図3よりプレプリントマークセンサ8aを省略したものであるが、本発明の第1の実施の形態を示す図1にも適応させることもできる。プレプリントマークセンサ8aとプレプリントマークセンサ8bをプレプリントマークセンサ8bで共用すること以外は本発明の第1の実施の形態および本発明の第2の実施の形態と同じ構成である。
【0038】
プレプリントマークセンサ8aがなくなったことにより、見当マークが支持胴2に入る位置で所定位置からの初期ずれを修正し難くなるが、予めウエブ供給に関与する装置による補正する変化を把握して補正値入力装置21に入力したり、あるいは、印刷後の画像の付与画像マークを検出して更なる誤差を修正する補正値を補正値付与装置20bに入力し、画像駆動制御装置16に送信してウエブ位置又は印刷位置等を修正することにより、印刷精度を向上させることができる。どちらにしても、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態と比較して、印刷精度が多少劣ることになるが、従来技術と比較して精度が向上する上に装置が本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態と比較して簡略化され、経済的である。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ウエブの蛇行や伸縮の影響を受けず精度の良い印刷をすることができる。また、見当マークから次の見当マークまでの間においても装置による印刷位置誤差を修正して精度の良い印刷ができる。さらに、印刷後の付与画像マークを検出しそのずれを修正して、予め誤差が出る要素を予測して印刷位置を修正し誤差の少ない高精度の印刷ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の態様に係る主要機器配置説明図。
【図2】本発明の第1の実施の態様に係る見当ずれ修正のフロー図。
【図3】本発明の第2の実施の態様に係る第2の主要機器配置説明図。
【図4】本発明の第2の実施の態様に係る見当ずれ修正のフロー図。
【図5】本発明の第3の実施の態様に係る主要機器配置説明図。
【図6】本発明の第3の実施の態様に係る見当ずれ修正のフロー図。
【図7】従来の技術に係る主要機器配置概念図。
【図8】従来の技術に係る見当ずれ修正のフロー図。
【符号の説明】
1・・・印刷装置
2・・・支持胴
4・・・画像付与装置
7・・・ウエブ
8b・・・プレプリントマークセンサ
11・・・付与画像マークセンサ
12・・・ロータリエンコーダ
13・・・印刷位置制御装置
20a,20b・・・補正値付与装置
21・・・補正値入力装置

Claims (9)

  1. 見当マークがプレプリントされたウエブに画像を印刷する画像付与装置と前記ウエブを巻付けて拘束する支持胴とを有する印刷装置と、前記ウエブの流れ方向に対し前記画像付与装置の手前に設けられ、前記見当マークを検出する見当マーク検出手段と、を備えた印刷機において、
    前記支持胴の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記回転位置検出手段により出力された前記回転位置信号に応じて印刷位置を修正するための補正値を出力する補正値付与装置と、
    前記支持胴の少なくとも一の回転位置における回転方向又は左右方向の少なくとも一方の計算上の位置と実際の位置との補正値を予め前記補正値付与装置に入力する補正値入力装置と、
    前記回転位置信号と前記補正値信号とに基づき前記ウエブに画像が転写される前に前記画像付与装置の印刷位置を制御する印刷位置制御装置と、を備え
    前記見当マーク検出手段で検出した位置に合わせて前記画像付与装置で印刷する
    ことを特徴とする印刷機。
  2. 前記見当マーク検出手段は、前記支持胴の周辺に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記見当マーク検出手段は、前記支持胴の周辺に設けられ、該支持胴と前記ウエブが接触する位置より手前であって前記支持胴の直径長さの範囲内で前記見当マークを検出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷機。
  4. 前記見当マーク検出手段は、前記支持胴に設けられ、該支持胴と前記ウエブが接触する位置で前記見当マークを検出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷機。
  5. 前記見当マーク検出手段は、
    前記見当マークを検出する第1見当マーク検出手段と、
    前記第1見当マーク検出手段よりも前記ウエブの流れ方向に対して下流側且つ前記画像付与装置の手前であるとともに、前記支持胴と前記ウエブが接触する位置もしくはその接触する位置より手前であって前記支持胴の直径長さの範囲内で前記見当マークを検出する第2見当マーク検出手段とを備えてなり、
    前記第1見当マーク検出手段により検出された天地見当誤差及び左右見当誤差に基づいて、供給するウエブの左右見当及び前記ウエブの速度を制御するウエブ供給制御装置と、
    前記第1及び第2見当マーク検出手段で検出した前記見当マークの位置に合わせて前記画像付与装置で印刷するために前記画像付与装置の左右見当及び前記ウエブの速度を制御する駆動制御装置と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷機。
  6. 前記支持胴で前記ウエブに付与された画像の付与画像位置を検出する付与画像位置検出手段と、
    前記付与画像位置検出手段により検出された画像位置検出データを記憶する画像位置検出データ記憶手段と、
    前記画像位置検出データにより前記付与画像位置のずれ量又は変動周期の少なくとも一方を演算する演算手段と、
    前記演算手段が演算した演算結果により前記補正値付与装置が記憶している前記補正値を修正する補正制御装置と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷機。
  7. 見当マークがプレプリントされたウエブに画像を印刷する画像付与装置と前記ウエブを巻付けて拘束する支持胴とを有する印刷装置と、前記見当マークを検出する見当マーク検出手段と、を備えた印刷機において、
    前記見当マークを検出する第1見当マーク検出手段と、
    前記第1見当マーク検出手段により検出された天地見当誤差及び左右見当誤差に基づいて、供給するウエブの左右見当及び前記ウエブの速度を制御するウエブ供給制御装置と、
    前記第1見当マーク検出手段よりも前記ウエブの流れ方向に対して下流側且つ前記画像付与装置の手前であるとともに、前記支持胴と前記ウエブが接触する位置もしくはその接触する位置より手前であって前記支持胴の直径長さの範囲内で前記見当マークを検出する第2見当マーク検出手段と、
    前記第1及び第2見当マーク検出手段で検出した前記見当マークの位置に合わせて前記画像付与装置で印刷するために前記画像付与装置の左右見当及び前記ウエブの速度を制御する駆動制御装置と、をそなえた
    ことを特徴とする印刷機。
  8. 見当マークがプレプリントされたウエブを支持胴に巻き付け搬送し、画像付与装置にて該ウエブに画像を印刷する印刷方法において、
    前記ウエブの流れ方向に対し前記画像付与装置の手前において前記見当マークを検出して見当マーク信号を出力し、
    前記支持胴の少なくとも一の回転位置における回転方向又は左右方向の少なくとも一方の計算上の位置と実際の位置との補正値を予め補正値付与装置に記憶させ、
    前記支持胴の回転位置を回転位置検出手段で検出して回転位置信号を出力し、
    前記回転位置検出手段が出力した前記回転位置信号に応じて前記補正値付与装置から出力される印刷位置を修正するための補正値と前記見当マーク検出手段が出力した前記見当マーク信号とに基づいて前記画像付与装置で印刷される前に前記画像の印刷位置が合うように制御し、
    前記画像付与装置にて画像を印刷する
    ことを特徴とする印刷方法。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の印刷機で製造された
    ことを特徴とする精密画像印刷物。
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