JP4246403B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、定着装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、ベルトを用いて記録体上の未定着画像を定着するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やファクシミリあるいはプリンタさらには印刷機などの画像形成装置においては、紙などのシート状記録媒体(以下、シートと称する)上に転写されて担持されている未定着画像を加熱定着することで複写物や記録物を得ることができる。
定着装置には、一つのローラによりシートを挟持搬送しながら一方のローラからシート上の未定着画像を加熱する構成がある。
【0003】
ローラ同士による定着を行う構成とは別に、ローラとベルトとを組み合わせた構成がある。
この構成では、未定着画像に対面する側に位置するローラに代えて、一対のローラに掛け回されたベルトを未定着画像に対面させるように配置し、ローラの一つにはシートを圧接する加圧ローラが対峙させてある。
ベルトが掛け回されているローラのうちで、加圧ローラと対峙するローラは、定着ローラとされ、この定着ローラ以外のローラはベルトを加熱するための熱源が内蔵された加熱ローラとされている。
【0004】
ベルトは、ローラに比べて体積が小さくされることで熱容量を小さくできるので、短時間での温度上昇が可能であり、上述したローラ対のみを用いた場合に比べて始動時での温度立ち上がりが早いという利点がある。
【0005】
ベルトを用いた定着装置の一例として、特開平9−160405号公報に記載された構成がある。
上記公報には、加熱ローラおよび駆動ローラに掛け回されたベルトと、ベルトの展張面の一部に圧接する加圧ローラと、加圧ローラとベルトとが当接するしてベルトが加圧ローラ周面に沿った移動を開始する位置にベルトを介して加圧ローラに圧接されている補助ローラとを設けた構成が開示されている。
【0006】
上記構成においては、加圧ローラに対して圧接している駆動ローラと補助ローラとで加圧ローラに圧接するベルトのニップ幅を長くし、しかも、補助ローラに設けられた制動部材によって加圧ローラ周面を移動するベルトに対して移動を阻害しない程度の力を作用させてその移動方向と逆方向の制動力を与えることにより駆動ローラと補助ローラとの間を移動するベルトに張力を付加させるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に開示された構成においては次のような問題がある。
加圧ローラに対してベルトは駆動ローラと補助ローラとで圧接され、その間がニップ区間とされている。
ニップ区間においてベルトの移動方向で押圧される箇所と押圧されずに展張されているだけの箇所とで速度差および圧力差が発生し、画像が擦られて乱れてしまうことがある。つまり、上記公報にも開示されているように、駆動ローラおよび補助ローラが押圧されている加圧ローラの周面では圧力によって表層部をなす弾性体層に歪みが生じる。このため、歪みが生じた部分と歪みが生じにくいベルトの展張部分とでスリップが発生し、このスリップによって画像が擦られてしまう。
【0008】
ニップ区間を画像部が移動する際、ニップ区間入り口と出口との間は押圧部材が存在している箇所に比べて密着圧力が弱い。このため、画像がシートへの浸透を終える前の段階、換言すれば、半融状態が継続されている段階で密着圧力が低下する箇所に画像を移動させると、その部分での伝熱状態が低下し、スリップ現象も相俟って画像が動きやすくなることにより画像乱れが発生しやすくなる。
【0009】
加圧ローラに対してベルトが駆動ローラと補助ローラとで圧接された状態を維持しているので、定着装置の不使用時、圧接箇所において圧接力が経時的に作用していることにより永久歪みが発生しやすく、所謂、ベルトに折り曲げ癖が付いてしまうことがある。
図5は、上記現象を説明するための模式図であり、図5(A)は、不使用時における加圧ローラAに対するベルトBの圧接力の発生箇所P1,P2を示している。符号P1で示す箇所は、加圧ローラAに対してベルトBを圧接させる補助ローラHが配置されている個所であり、符号P2で示す箇所は、ベルトBが掛け回されている一対のローラの一つと加圧ローラAとが当接する位置である。
【0010】
図5(B)は、(A)に示した状態によって発生したベルトの癖Cを示している。
図5(A)において、加圧ローラAからベルトBに対して圧力が発生する箇所は符号P1,P2で示した2カ所であり、これら箇所の間はベルトBと加圧ローラAとの接触圧力のみである。ベルトBに対する圧力発生箇所のうちで、補助ローラHからの圧力が作用する箇所では、この箇所以外で加圧ローラBの周面に圧接するベルトBの曲率が変化する。つまり、加圧ローラAの周面の曲率に沿っていたベルトBは、補助ローラHの周面で折り返されることになるが、加圧ローラAに比べて小径である補助ローラHの周面で折り返されるベルトは、補助ローラHの曲率の影響を受ける。このため、放置された場合にベルトHの折り返し部分には永久歪みが発生し、これによって図5(B)において符号Cで示すように、ベルトBに癖がついてしまう。
【0011】
ベルトBの一部に発生した永久歪みによる癖Cは、図5(B)に示すように、トナーT層内に食い込み、画像中でその部分にトナーが存在しない白筋部を形成してしまうことになる。このため、定着装置の放置後に画像形成装置を始動した場合、始動直後に得られる画像には、上述した白筋が発生し、いわゆる、異常画像が得られてしまう虞がある。
【0012】
本発明の目的は、上記従来の定着装置および画像形成装置における問題に鑑み、ベルトを用いて定着を行う場合に、画像乱れや白筋などの発生を防止できる構成を備えた定着装置および画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、定着ローラと加熱ローラに掛け回された定着ベルトと、上記定着ローラに上記定着ベルトを介して対向当接する加圧ローラと、を備え、上記定着ベルトと上記加圧ローラの間で記録媒体に担持された未定着画像を定着する定着装置において、上記定着ローラと上記加圧ローラとが上記定着ベルトを介して対向当接する部分から記録媒体の搬送方向上流側の上記加圧ローラの周面の一部に上記定着ベルトを巻き付ける補助ローラを備え、上記補助ローラは、上記加圧ローラ上記定着ベルトを介して接触しない位置に配置され、上記定着ベルトは、上記加圧ローラと補助ローラとの間で直線状に展張されていることを特徴としている。
【0018】
請求項記載の発明は、請求項記載の定着装置において、上記加圧ローラを加熱する熱源を備えることを特徴としている。
【0019】
請求項記載の発明は、請求項1または2に記載の定着装置を用いることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図示実施例により本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態による定着装置が用いられる画像形成装置の模式図であり、同図に示す画像形成装置は、複数色の画像形成が可能なカラープリンタ(以下、画像形成装置としてカラープリンタと称する)である。
【0022】
図1においてカラープリンタ1は、内部にベルト状の感光体2を備えており、感光体2は、複数のローラ2A、2B、2Cに掛け回されて図示矢印方向に移動することができる。
【0023】
感光体2の周辺には、感光体2の移動過程において画像形成処理を実行するための帯電装置3、書き込み装置4、現像装置5、1次転写装置6、クリーニング装置7がそれぞれ配置されている。
【0024】
書き込み装置4は、画像情報に応じてレーザ光を出射可能な光源である半導体レーザ4A、回転多面鏡4B、光路形成用の反射鏡4Cを備えている。書き込み装置4では、画像情報に応じた走査光を感光体2に対して主走査方向および副走査方向にそれぞれ出射して感光体2上に画像に対応した静電潜像が形成される。
【0025】
現像装置5は、色分解色と補色関係にある色のトナーを感光体2に供給して静電潜像を可視像処理する。このため、現像装置5には、色分解色と補色関係にある色のトナーである、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および階調性を整えるためと白黒画像の際に用いられるブラック(B)のトナーを収容した現像ユニット(便宜上、図1において各ユニットの符号を5Y、5M、5C、5Bで示す)が装備されている。
【0026】
各現像ユニットは、それぞれ同様な構成を備えており、いま、図1において、イエロートナーを収容しているユニットを対象として説明すると、感光体2に対してトナーを供給する現像スリーブ5Y1と、現像スリーブ5Y1に向けて帯電攪拌したトナーを供給する供給パドル5Y2およびトナー補給を行うトナーカートリッジ5Y3とを主要部として備えている。
各色のトナーを収容している現像ユニットは、感光体2に対して接離する方向(図1中、矢印Rで示す方向)に往復動可能であり、色分解された色と補色関係にある色に対応した静電潜像を可視像処理する際に感光体2に接近することにより、現像スリーブ5Y1を介して感光体2上の静電潜像に対してトナーを供給することができる。
【0027】
1次転写装置6は、複数のローラに掛け回されて感光体2と対向する位置で同方向に移動可能な中間転写ベルト6Aおよび2次転写装置6Bを備えている。 1次転写装置6では、感光体2に形成された画像のうちで単一色の場合、感光体2から転写された画像をそのまま2次転写装置6Bを介して給紙装置8から給送されたシートに2次転写し、多色画像の場合には各色毎に形成された感光体2上の画像を中間転写ベルト6Aに重畳転写したうえで2次転写装置6Bによりシートに対して一括転写するようになっている。
【0028】
1次転写装置6には、感光体2に対峙する中間転写ベルト6Aの内側に転写チャージャ6A1が配置され、感光体2の内側にはこれが掛け回されているローラの一つを用いて1次転写対向ローラ2Cが配置されている。なお、図1において、符号6Cは、1次転写装置6における中間転写ベルト6Aに対向して接離可能なベルトクリーニング装置を示している。
【0029】
中間転写ベルト6Aと2次転写装置6Bとが対向する2次転写位置には、給紙装置8からシートが給送される。
給紙装置8は、記録紙などのシートを収容可能な給紙カセット8Aと、シート分離機能を備えた繰り出しローラ8Bと、搬送ローラ8Cとレジストローラ8Dとを備えている。本実施例では、給紙カセット8A内のシートとは別のシート、例えばサイズや材質の違うシートを2次転写位置に向けて給送することもできる。このため、カラープリンタ1の壁部の一部には、手差しトレイ1Aが設けられている。
手差しトレイ1Aにおけるシートの繰り出し側には、給紙カセット8Aに設けられていると同様な繰り出しローラ8Bが備えられ、手差しトレイ1Aから繰り出されたシートはレジストローラ8Dに向け給送されるようになっている。
【0030】
2次転写位置において中間転写ベルト6Aから画像転写を受けたシートは、定着装置9により未定着画像を定着されて排紙トレイ10やソータ11に排出されると共に、両面への画像形成時には反転装置12を介して再度レジストローラ8Dに向け給送される。
【0031】
定着装置9は、一対のローラ9A、9Bに掛け回された定着ベルト9Cと、一対のローラの一つに対向当接する加圧ローラ9Dと、ベルト9Cの展張面の一部に当接している補助ローラ9Eとを主要部として備えている。なお、図1において、符号9Fおよび9Gは、オフセット防止剤の塗布装置および過剰塗布されたオフセット防止剤を除去するクリーニング装置である。
【0032】
図2において定着装置9は、一対のローラのうちで一方のローラ9Aが加圧ローラ9と対向当接する定着ローラであり、他方のローラ9Bが内部に熱源13を有する加熱ローラである。なお、熱源13は、加圧ローラ9Dにも装備されている。
【0033】
定着ローラ9Aは、芯金と、この芯金を被覆する耐熱多孔質の弾性体層とを有し、芯金が図示しない駆動手段により回転駆動される。
加熱ローラ9Bは、バネなどの図示されない弾性体により定着ローラ9Aに対して離間する習性が付与されることにより定着ベルト9Cに所定の所定の張力を与えて定着ベルト9Cを駆動させることができる。
【0034】
補助ローラ9Eは、定着ベルト9Cを加圧ローラ9Cの周面の一部に巻き付けるために設けられており、設置構成が図3に示されている。
図3において、補助ローラ9Eは、定着ベルト9Cの展張面のうちで、加圧ローラ9Cと対向する展張面の内側に設けられており、加圧ローラ9Dと直接接触しない位置で定着ベルト9Cを加圧ローラ9Dの周面の一部に巻き付けるようになっている。
【0035】
加圧ローラ9Dの周面に定着ベルト9Cを巻き付ける補助ローラ9Eは、その配置位置が次の条件とされている。
(1)加圧ローラ9Dに対する定着ベルト9Cの巻き付け量が、定着ローラ9Aと加圧ローラ9Dとが対向するニップ部Nの長さ以上の長さが得られる位置であること。
この条件により、定着ベルト9が加圧ローラ9Dに圧接される長さを定着ローラ9Aと加圧ローラ9Dとの対向部でのそれよりも長くすることができる。これにより、前述したように、加圧ローラ9Dに熱源が内蔵されている場合には、定着ベルト9Cに対して加熱を行える領域が上記した定着ローラ9Aと加圧ローラ9Dとが直接対向接触するニップ部Nの長さ以上となり、シートにおける受熱領域を上記ニップ部Nよりも拡大して定着温度が低い場合でも定着効率の低下を防止でき、あるいは定着効率を向上できることにより定着に要する時間を短縮することができる。
しかも、加圧ローラ9Dの周面上に直接接触しない位置で加圧ローラとの間で定着ベルト9Cを展張させているので、従来技術に関して述べたような不具合の発生をなくすことができる。
【0036】
(2)定着ローラ9Aと加圧ローラ9Dとの対向部で構成されるニップ部Nを越えて加圧ローラ9Dの周面に巻き付けられている定着ベルト9Cの巻き付き端部、つまり、図3において符号Zで示すように、巻き付き範囲におけるニップ部Nと反対側の端部を始点として直線状に定着ベルト9Cを展張させること。
この条件により、定着ベルト9Cは、巻き付き範囲から展張される部分に屈曲部が形成されない。これにより、放置後の始動直後においては、トナー層内に入り込んで画像の一部を欠損させる癖が定着ベルト9Cに存在しないので、画像欠損などを生じないようにできる。
【0037】
(3)定着ベルト9Cと加圧ローラ9Dとの対向部で構成されるニップ部Nを越えて加圧ローラ9Dの周面に巻き付けられている定着ベルト9Cの巻き付き端部を始点とした加圧ローラ9Dの接線(図3中、符号Lで示す線)に対して加圧ローラ9Dの周面に近づけてあること。
この条件により、定着ベルト9Cは、加圧ローラ9D側に向けて巻き付き範囲が押圧されることになるので、加圧ローラ9Dとの間での密着性が高められる。これにいより、シートに対する定着ベルト9Cからの伝熱効率が高められて定着時間の短縮および異常な高温化を避けることができる。
【0038】
しかも、加圧ベルト9Dと定着ベルト9Cとの密着力が高められることにより、定着ベルト9Cにおいて、仮に癖付けが発生した場合でも、密着力によって癖を解消する解消することができ、画像欠損などを引き起こさないようにできる。
【0039】
(4)ニップ部Nを越えて加圧ローラ9Dの周面に巻き付けられる定着ベルト9Cの巻き付き長さ(図3中、符号K1で示す長さ)として、(3)に挙げた条件により、加圧ローラ9D出の巻き付き端部Zを支点として補助ローラ9Eの押圧作用により発生する加圧ローラ9D側に向けたモーメントにより巻き付き範囲で曲がり癖がつかない位置であること。
加圧ローラ9D側に向けたモーメントの大きさは、補助ローラ9Eでの押圧力を一定とした場合に定着ベルト9Cの巻き付き端部(支点側)と補助ローラ9E(作用点側)との距離に比例して大きくなる。このため、モーメントが大きくなると定着ベルト9Eにおける曲げ剛性の限界点との関係において巻き付き範囲で加圧ローラ9Dの曲率に応じた変形、換言すれば癖がついてしまう。
この条件により、モーメントの影響が定着ベルト9Eの永久歪みを発生させないように上記距離を設定した場合に定着ベルト9Eでの曲げ癖による永久歪みの発生を防止することができる。
本実施例では、上記定着ベルト9Eの巻き付き長さ(K1)が8mm以下に設定されている。なお、この値は、定着ローラ9Aの直径が30mm、加圧ローラ9Dの直径が40mm、補助ローラ9Eの直径が8mmで、定着ベルト9Eの線速が178mm/sを定着装置9の構成条件としている。
【0040】
(5)ニップ部Nを越えて加圧ローラ9Dの周面に巻き付く定着ベルト9Eの巻き付き範囲において巻き付き端部Zを始点として、補助ローラ9Eにより押圧される位置までの長さ(図3中、符号K2で示す長さ)として、シートSの導入部Qを狭くできる長さであること。
この条件により、定着ベルト9Cの展張面において、加圧ローラ9Dと補助ローラ9Eとが対向する位置から定着ベルト9Cが加圧ローラ9Dに巻き付く端部Zまでの距離が短くされるので、この距離間に進入したシートの先端が不用意にばたつく虞が少なくなり、補助ローラ9Eと加圧ローラ9Dとの対向部に形成されている隙間にシートを進入させた場合、進入直後に定着ベルトの巻き付け端部Zにシート先端を位置させることができる。この結果、定着ベルト9Cの巻き付き端部Zに至るまでの間でシート先端がばたつくことができる空間の長さが短いので、未定着状態で剥落しやすいトナーへの不用意な衝撃を作用させにくくすることができ、定着前に画像が擦られて欠落するのを防止することができる。
本実施例では、上記した定着装置9の構成条件の下で、巻き付き端部Zを始点として補助ローラ9Eにより押圧される位置までの長さ(K2)が9mm以下に設定されている。
【0041】
図4は、符号K1,K2で示した巻き付き長さに関し、その長さを種々設定して画像への影響を実験した結果を示す表図である。
長さK1に関しては、8mm以下の値とすることで白筋による画像欠損が見受けられず、K2に関しては、9mm以下の値とすることで画像擦れによる画像欠落が見受けられなかった。この場合の実験条件は、定着ローラ9Aの表面硬度を55Hsとし、放置時間200時間経過後における始動直後での画像の形成状態を観察することとした。
【0042】
【発明の効果】
請求項1および記載の発明によれば、加圧ローラと直接接触しない位置に配置されて、加圧ローラに対する上記ベルトの巻き付け量が上記加圧ローラとこれに当接するローラとで構成されるニップ部以上の長さとなる位置で該ベルトを展張しているので、該ベルトの受熱領域を拡張することにより受熱効率を高めて定着時間の短縮が可能となる。特に、補助ローラが加圧ローラと直接接触しない位置で加圧ローラとの間において定着ベルトを展張させることにより、加圧ローラと補助ローラとが直接接触する場合に発生した不具合である、ベルトによる画像の擦りによる画像の乱れやベルトの曲がり癖による画像欠損などの不具合を解消しながら定着効率を高めることが可能となる。
【0046】
求項記載の発明によれば、ベルトが巻き付けられる加圧ベルトに熱源を備えることにより、拡大された受熱領域での温度低下を防止することができ、定着温度の低い場合でも定着効率の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る定着装置が用いられる画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係る定着装置の構成を説明するための模式図である。
【図3】図2に示した定着装置の構成における要部を説明するための部分的な拡大図である。
【図4】図3において符号K1,K2で示した長さによる画像状態を実験した結果を示す表図である。
【図5】従来の定着装置に用いられる構成の一例を示す模式図であり、(A)は、構成図を、(B)は(A)で示した構成による不具合を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置の一つであるカラープリンタ
9 定着装置
9A 一対のローラの一つである定着ローラ
9C 定着ベルト
9D 加圧ローラ
9E 補助ローラ
K1 定着ローラと加圧ローラとの対向部を越えて加圧ローラの周方向に巻き付くベルトの長さ
K2 定着ベルトにおける巻き付き端部から補助ローラにより押圧される位置までの長さ
L 巻き付き端部を始点とする加圧ローラの接線

Claims (3)

  1. 定着ローラと加熱ローラに掛け回された定着ベルトと、
    上記定着ローラに上記定着ベルトを介して対向当接する加圧ローラと、を備え、
    上記定着ベルトと上記加圧ローラの間で記録媒体に担持された未定着画像を定着する定着装置において、
    上記定着ローラと上記加圧ローラとが上記定着ベルトを介して対向当接する部分から記録媒体の搬送方向上流側の上記加圧ローラの周面の一部に上記定着ベルトを巻き付ける補助ローラを備え、
    上記補助ローラは、上記加圧ローラ上記定着ベルトを介して接触しない位置に配置され、
    上記定着ベルトは、上記加圧ローラと補助ローラとの間で直線状に展張されていることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記加圧ローラを加熱する熱源を備えることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2に記載の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置
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