JPH11249448A - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JPH11249448A
JPH11249448A JP5161798A JP5161798A JPH11249448A JP H11249448 A JPH11249448 A JP H11249448A JP 5161798 A JP5161798 A JP 5161798A JP 5161798 A JP5161798 A JP 5161798A JP H11249448 A JPH11249448 A JP H11249448A
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JP
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roller
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electrostatic printing
transfer device
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JP5161798A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Hatsuda
哲也 初田
Masato Sakakibara
正登 榊原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写対象物の品質を向上することができる転
写装置を提供する。 【解決手段】 静電印刷版3は、その表面に形成したト
ナー画像を、転写装置の電気的な吸引力によって、用紙
1に転写する。加圧ローラ2は、第1ローラ2c及び第
2ローラ2dを備えている。用紙1の送出方向に沿った
両端部1a,1bには、画像が形成されていない。この
ために、第1ローラ2cは、用紙1の画像を形成してい
ない端部1aを、静電印刷版3との間で加圧接触する。
同様に、第2ローラ2dは、用紙1の画像を形成してい
ない端部1aを、静電印刷版3との間で加圧接触する。
その結果、静電印刷版3の周速度と用紙1の送出速度と
が略一致するために、静電印刷版3と用紙1との間の滑
りを解消して、画像ムラを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電印刷方式や電
子写真方式などを利用した複写機やプリンタなどにおけ
る転写装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置は、例えば、円筒状
の感光体ドラムと、この感光体ドラムを囲むように配置
された帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置及びク
リーニング装置と、定着装置などを備えている。帯電装
置は、感光体ドラムを帯電し、露光装置は、画線及び非
画線を必要に応じて露光して、感光体ドラムの表面に電
位差を生じた静電潜像を形成している。そして、現像装
置は、帯電粒子であるトナーによってトナー画像を形成
し、転写装置は、このトナー画像を用紙などに転写し
て、トナー画像を用紙上に形成する。定着装置は、乾燥
や熱溶融によってこのトナー画像を用紙上に定着して、
最終的な印刷状態にする。
【0003】このような画像形成装置では、印刷すべき
画像を形成する感光体ドラム又は誘電体ドラム或いは静
電印刷版などの画像担持体と、用紙を搬送する搬送ロー
ラなどとの速度を、所定の速度に正確に制御する必要が
ある。例えば、感光体ドラムの回転速度に大きなばらつ
きがあると、転写装置と転写すべき用紙との間に速度差
が生じ、感光体ドラムに形成した画像を用紙に転写する
と、用紙の搬送方向に流れた画像が生じてしまう。この
ように、画像形成装置を構成する感光体ドラムや誘電体
ドラム或いは静電印刷版などの画像担持体の回転速度の
ムラは、印刷方向に対して直角方向に、縞状の模様(い
わゆるバンティング)を形成して、印刷物の品質低下の
要因になってしまうという問題があった。
【0004】このような回転速度のムラを減少するため
に、例えば、特開昭63−88579号公報は、モータ
の駆動系を改良することによって、回転精度などを向上
する方式を開示している。また、帯電転写ローラによっ
て、用紙に画像を転写する方式の転写装置が知られてい
る。この転写装置は、感光体ドラムと帯電転写ローラと
の間で用紙が加圧接触(ニップ)されるため、感光体ド
ラムと用紙との速度を同じにし、感光体ドラムと用紙と
の速度差に起因する転写時の画像流れの防止効果が期待
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一つのモータ
を駆動源として使用したときには、各ローラの回転速度
比が一定になってしまう。このために、厚みの異なる連
続紙を印刷するときに、用紙の送り側と引っ張り側に設
けたローラの周速比を、調整することができない。その
結果、厚紙用の周速で薄紙を送ると、張力が大きすぎて
紙切れを起こす可能性があり、薄紙用の周速差を与えた
ままで厚紙を送ると、用紙が弛みしわの発生原因となる
可能性がある。
【0006】また、転写時に与える用紙の張力によっ
て、転写する画像の流れ方向の画像寸法が決まるため
に、用紙の種類に応じて張力を適当に調整する必要があ
る。しかし、張力を強く加えて転写した画像は、引き延
ばした状態の用紙に印刷することになるために、印刷後
に張力がもとに戻ると、本来の寸法よりも縮んでしま
う。このように、同じ画像を印刷しようとしても、用紙
の伸び率が異なると、用紙の流れ方向の画像サイズが異
なってしまうという問題があった。このために、厚紙に
適度な張力を与えるためには周速差を大きくし、薄紙に
適度な張力を与えるためには周速差を小さくして、適当
な張力を維持した状態で転写する必要がある。
【0007】図7は、転写装置を備える静電印刷装置の
一般的な構成を概略的に示す側面図である。図8は、転
写装置を備える静電印刷装置(比較例1)を概略的に示
す平面図である。この静電印刷装置は、図7及び図8に
示すように、静電印刷版300と、転写装置400と、
乾燥装置500と、送り出しローラ600と、引っ張り
ローラ700と、ニップローラ800,900と、モー
タMと、複数のプーリp及びベルトbと、減速機Rと、
無段変速機Vなどからなる。
【0008】送り出しローラ600は、巻き取られた用
紙100を図中矢印方向に連続して送り出すローラであ
る。送り出しローラ600は、ニップローラ800との
間で用紙100を加圧して、静電印刷版300及び転写
装置400に用紙100を送り出している。静電印刷版
300は、その表面に画像の画線部及び非画線部に対応
して誘電材料などによりパターニングされており、下方
に設けた図示しない帯電装置により画線部及び非画線部
に電位差が生じ、現像装置によってトナー画像を形成す
る筒状の部材である。転写装置400は、静電印刷版3
00上の画像を用紙100に転写する装置である。転写
装置400は、例えば、電気的吸引力を利用した転写用
の帯電装置である。乾燥装置500は、用紙100を乾
燥して、この用紙100上に画像を定着するための装置
である。乾燥装置500は、例えば、乾燥や熱溶融によ
って、用紙100上に画像を定着する。
【0009】引っ張りローラ700は、用紙100を引
っ張りながら図中矢印方向に連続して送り出すローラで
ある。引っ張りローラ700は、ニップローラ900と
の間で用紙100を加圧する。画像を定着した用紙10
0は、巻き取られる。ニップローラ800は、送り出し
ローラ600との間で用紙100を加圧するローラであ
り、ニップローラ900は、引っ張りローラ700との
間で用紙100を加圧するローラである。
【0010】駆動モータMは、静電印刷版300、送り
出しローラ600及び引っ張りローラ700を回転する
ためのものである。減速機Rは、減速歯車やプーリなど
によって回転速度を減少させるための装置である。無段
変速機Vは、変速比を連続的に変えることができる装置
である。無段変速機Vは、モータM及び減速機Rと送り
出しローラ600との間に設けられている。
【0011】図7及び図8に示すように、送り出しロー
ラ600及びニップローラ800は、用紙100に画像
を転写する前に用紙100を加圧し、引っ張りローラ7
00及びニップローラ900は、用紙100に画像を転
写した後に用紙100を加圧している。転写中における
用紙100の張力を、1台の駆動モータMによって一定
に保つためには、図8に示すように、送り出しローラ6
00側に無段変速機Vを設ける必要がある。
【0012】図9は、転写装置を備える静電印刷装置
(比較例2)を概略的に示す平面図である。図9に示す
静電印刷装置は、引っ張りローラ900及び静電印刷版
300側に、無段変速機が設けられている。
【0013】しかし、図8及び図9に示す周速調整手段
は、例えば、±5%程度の微小な変速範囲を要求するた
めに、無段変速機Vには、例えば、リングコーン形式の
変速機を使用する必要がある。リングコーン形式の変速
機は、構造上、内部に歯車を使用するために、この歯車
により微小な速度変動を生じ、静電印刷版300と用紙
100との間に速度差を生じてしまう。
【0014】図10は、転写装置を備える静電印刷装置
(比較例1及び比較例2)により転写した画像の状態を
示す図である。なお、図10は、網点面積率50%の画
像を転写したときの状態である。図10に示すように、
変速機R内の歯車による速度変動によって、画像ムラが
生じている。
【0015】図11は、転写装置を備える静電印刷装置
(比較例3)を概略的に示す平面図である。図12は、
転写装置を備える静電印刷装置(比較例4)を概略的に
示す平面図である。速度ムラを解消するために、プーリ
pを駆動系に使用したときには、負荷のかかった各プー
リpの滑り率を完全にゼロにはできない。このために、
図11に示す静電印刷装置では、静電印刷版300側及
び送り出しローラ600側に無段変速機Vを設け、図1
2に示す静電印刷装置では、引っ張りローラ700側に
無段変速機Vを設けて、微小な周速差を調整することが
好ましい。しかし、微小な変速をするためには、リング
コーン形式の変速機が必要であり、この変速機内の歯車
によって画像ムラが生じてしまう。
【0016】図13は、転写装置を備える静電印刷装置
(比較例5)を概略的に示す平面図である。駆動モータ
Mは、通常、回転数が3000rpm程度と高いため
に、引っ張りローラ700や静電印刷版300などを、
歯車を使用しないで10rpm程度に減速する必要があ
る。このために、図13に示すように、駆動モータMの
回転数を複数段のプーリpで減速するか、非常に大きな
プーリと小さなプーリとを組み合わせる必要があり、広
いスペースが必要になってしまう。
【0017】図14は、転写装置を備える静電印刷装置
(比較例6)を概略的に示す平面図である。図14に示
す静電印刷装置は、駆動系を3つに分割しており、それ
ぞれの駆動モータMの回転速度を、1つの同期用制御装
置Cによってコントロール(駆動指令)して、周速を調
整している。しかし、それぞれの駆動モータMの回転速
度が精密に同期するように制御するためには、高価な同
期用制御装置Cが必要になって、機械コストがアップし
てしまう。
【0018】図15は、転写装置を備える静電印刷装置
(比較例7)を概略的に示す側面図である。図16は、
転写装置を備える静電印刷装置(比較例7)により転写
した画像の状態を示す図である。図15に示す静電印刷
装置は、図7〜図14に示す静電印刷装置と異なり、転
写装置400に代えて転写ローラ401を利用して、静
電印刷版300上の画像を用紙100に転写している。
しかし、この静電印刷装置は、転写ローラ401と静電
印刷版300との間で用紙100を加圧接触するため
に、図16に示すように、静電印刷版300上の画像が
加圧作用によってつぶれて、ひび割れや画線の太りなど
を生じている。このようなひび割れや画線の太りは、液
体を吸収しないフィルムなどの基材に液体トナーで現像
や転写をすると顕著に発生する。液体トナーによって静
電印刷版300上に形成した画像は、完全には乾燥して
いない。その結果、画像を形成するトナーは、流動性を
有するために、加圧作用によってつぶれてしまう。
【0019】また、微量の溶剤分は、非画線部にも残留
している。このために、静電印刷版300及び転写ロー
ラ401は、これらが加圧接触する領域の手前(ニップ
入口)に、基材が吸収できずに残留した溶剤分を押し戻
してしまう。その結果、この領域の手前付近に溶剤分が
滞留し、静電印刷版300上に形成したトナー画像の流
動性が高まって、画像のつぶれやにじみが発生してしま
う。
【0020】本発明の課題は、転写対象物の品質を向上
することができる転写装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定するものではない。すなわ
ち、請求項1の発明は、トナーにより画像が形成される
画像担持体(30)を備える画像形成手段(3)と、前
記画像を転写対象物に転写する転写手段(4)と、前記
画像担持体と前記転写対象物との間の滑りを防止する滑
り止め手段(2a,2b;20a,20b)とを含むこ
とを特徴としている転写装置である。
【0022】請求項2の発明は、請求項1に記載の転写
装置において、前記滑り止め手段は、前記転写対象物の
前記画像が形成されない部分を、前記画像担持体との間
で加圧することを特徴とする転写装置である。
【0023】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の転写装置において、前記滑り止め手段は、前記
画像担持体に対して、前記転写対象物の搬送方向に沿っ
た両端部(1a,1b)を加圧する加圧ローラ(2a,
2b)であることを特徴とする転写装置である。
【0024】請求項4の発明は、請求項3に記載の転写
装置において、前記加圧ローラは、前記転写対象物の搬
送方向に沿った一端部(1a)を加圧する第1の加圧ロ
ーラ(2a)と、前記転写対象物の搬送方向に沿った他
端部(1b)を加圧する第2の加圧ローラ(2b)とを
備え、前記第1及び/又は第2の加圧ローラは、前記転
写対象物の幅方向に移動可能であることを特徴とする転
写装置である。
【0025】請求項5の発明は、請求項3又は請求項4
に記載の転写装置において、前記加圧ローラの周速度
は、前記転写対象物の搬送速度と略同一であることを特
徴とする転写装置である。
【0026】請求項6の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の転写装置において、前記滑り止め手段は、前記
画像担持体に押し当てて、前記転写対象物の搬送方向に
沿った両端部(1a,1b)を加圧する加圧ベルト(2
0a,20b)であることを特徴とする転写装置であ
る。
【0027】請求項7の発明は、請求項6に記載の転写
装置において、前記加圧ベルトは、前記転写対象物の搬
送方向に沿った一端部(1a)を外側で加圧する第1の
加圧ベルト(20a)と、前記転写対象物の搬送方向に
沿った他端部(1b)を外側で加圧する第2の加圧ベル
ト(20b)とを備え、前記転写手段は、前記第1及び
第2の加圧ベルトの内側であって、前記転写対象物の幅
方向に配置されていることを特徴とする転写装置であ
る。
【0028】請求項8の発明は、請求項6又は請求項7
に記載の転写装置において、前記加圧ベルトの速度は、
前記転写対象物の搬送速度と略同一であることを特徴と
する転写装置である。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、本発明の第1実施形態について、さらに詳しく
説明する。以下では、本発明の第1実施形態に係る転写
装置を静電印刷装置に適用した例を挙げて説明する。図
1は、本発明の第1実施形態に係る転写装置を備える静
電印刷装置を概略的に示す平面図である。図2は、本発
明の第1実施形態に係る転写装置における静電印刷版及
び加圧ローラを概略的に示す側面図である。図3は、本
発明の第1実施形態に係る転写装置における静電印刷版
及び加圧ローラを概略的に示す正面図である。なお、以
下では、図7〜図16に示した部材と同一の部材は、対
応する番号を付して説明し、その部材の詳細な説明は省
略する。
【0030】静電印刷装置は、図1及び図2に示すよう
に、静電印刷版30、帯電装置31及び現像装置32な
どを備える画像形成装置3と、転写装置4と、乾燥装置
5と、送り出しローラ6と、引っ張りローラ7と、ニッ
プローラ8,9と、モータMと、複数のプーリp及びベ
ルトbと、減速機Rと、無段変速機Vなどからなる。用
紙1は、引っ張りローラ6及び送り出しローラ7によっ
て、所定の張力に保たれて、図中矢印方向に送られてお
り、画像が転写された後に、定着装置5によって乾燥及
び定着されて巻き取られる。
【0031】静電印刷版30は、その表面を、画像の画
線部及び非画線部に対応して誘電材料などによりパター
ニングした筒状の部材である。帯電装置31は、静電印
刷版30の表面を帯電する装置である。帯電装置31
は、静電印刷版30の画線部及び非画線部に電位差を生
じさせる。現像装置32は、静電印刷版30にトナー画
像を形成する装置である。帯電装置31及び現像装置3
2は、静電印刷版30の下方に配置されている。
【0032】加圧ローラ2は、図3に示すように、第1
ローラ2aと、第2ローラ2bと、エアシリンダ2c,
2dなどからなる。加圧ローラ2は、用紙1の送出方向
の中央部分を加圧しないような構造である。なお、転写
装置4は、第1ローラ2a及び第2ローラ2bと静電印
刷版30により用紙1が加圧され、静電印刷版30と用
紙1とが接触した状態にあるときに、静電印刷版30上
の画像を用紙1に転写している。
【0033】第1ローラ2aは、用紙1の送出方向に沿
った端部1aを加圧するためのローラであり、第2ロー
ラ2bは、用紙1の送出方向に沿った端部1bを加圧す
るためのローラである。エアシリンダ2c,2dは、そ
れぞれ第1ローラ2a及び第2ローラ2bを静電印刷版
30に向けて加圧する部材である。エアシリンダ2c
は、画像が形成されていない用紙1の余白部(端部)1
aを、第1ローラ2aと静電印刷版30との間で加圧接
触させ、エアシリンダ2dは、第2ローラ2bと静電印
刷版30との間でこの余白部(端部)1bを加圧接触さ
せる。
【0034】図4は、本発明の第1実施形態に係る転写
装置を備える静電印刷装置により転写した画像の状態を
示す図である。図4は、厚さ30(μm)、幅200
(mm)の基材(OPPフィルム)を、印刷速度10
(m/min)で送り出したときに、この基材に転写し
た画像の状態を示した図である。第1ローラ2a及び第
2ローラ2bは、静電印刷版30及び用紙1と接触する
部分の材質が、NBRゴム(ゴム硬度80°)であり、
エアシリンダ2c,2dによる押しつけ圧力は、約30
(kgf)である。また、第1ローラ2a及び第2ロー
ラ2bは、用紙1の送出方向に対して垂直に、それぞれ
用紙1の端部1a,1bを幅5(mm)で加圧してお
り、それぞれ静電印刷版30と直接接触する部分は5
(mm)である。
【0035】この場合に、第1ローラ2a及び第2ロー
ラ2bと静電印刷版30との間で用紙1を加圧せずに、
画像を用紙1に転写すると、図10に示すような画像ム
ラを生じた。しかし、第1ローラ2a及び第2ローラ2
bと静電印刷版30との間で、用紙1の送出方向に沿っ
た両端部1a,1bを加圧接触すると、図4に示すよう
に、画像流れを防止して、必要かつ十分な画像を得るこ
とができた。
【0036】以上説明したように、本発明の第1実施形
態に係る転写装置は、以下に記載するような効果を有す
る。 (1) 本発明の第1実施形態は、第1ローラ2a及び
第2ローラ2bと静電印刷版30との間で用紙1を加圧
して、静電印刷版30と用紙1との間の滑りを防止して
いる。このために、印刷中における用紙1のテンション
を調整するために、駆動系に歯車などの速度ムラの要因
となる部品を使用しても、歯車などによる微小な速度変
動の影響を受けて画像ムラを生ずることがない。また、
速度ムラを生ずるような無段変速機を使用しても、画像
ムラを生じないために、厚みや材質などが異なる種々の
用紙に、最適な搬送条件で画像を転写することができ
る。さらに、エアシリンダ2c,2dが静電印刷版30
に用紙1を密着するために、静電印刷版30の周速度と
用紙1の送出速度とが略一致して、画像ムラを防止する
ことができる。
【0037】(2) 本発明の第1実施形態は、転写後
に切り捨ててしまう用紙1の送出方向に沿った両端部1
a,1bを、第1ローラ2a及び第2ローラ2bと静電
印刷版30との間で加圧している。その結果、画像を形
成していないこの余白部を加圧するために、画像の太
り、にじみ、つぶれ、ひび割れなどを防止することがで
きる。また、静電印刷版30の周囲には、帯電装置31
や現像装置32を配置しており、静電印刷版30と用紙
1の巻掛け角を構造上大きくすることができない。しか
し、本発明の第1実施形態は、限られたスペースにおい
て、第1ローラ2a及び第2ローラ2bと静電印刷版3
0との間で用紙1を確実に加圧することができる。
【0038】(第2実施形態)図5は、本発明の第2実
施形態に係る転写装置における静電印刷版及び加圧ロー
ラを概略的に示す正面図である。なお、以下では、図1
〜図3に示した部材と同一の部材は、同一の番号を付し
て説明し、その部材の詳細な説明は省略する。
【0039】本発明の第2実施形態に係る転写装置は、
第1実施形態と異なり、第1ローラ2a及び第2ローラ
2bが、用紙1の幅方向に移動することができる他の実
施形態である。第1ローラ2aは、エアシリンダ2cと
一体となって移動可能なコロであり、第2ローラ2b
は、エアシリンダ2dと一体となって移動可能なコロで
ある。
【0040】本発明の第2実施形態に係る転写装置は、
第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効
果を有する。本発明の第2実施形態は、第1ローラ2a
及び第2ローラ2bが、用紙1の幅方向に移動して、こ
れらの間隔を可変することができるために、幅の異なる
種々の用紙の両端部1a,1bを、静電印刷版30との
間で確実に加圧することができる。
【0041】(第3実施形態)図6は、本発明の第3実
施形態に係る転写装置における静電印刷版及び加圧ベル
トを概略的に示す斜視図である。なお、以下では、図1
〜図3に示した部材と同一の部材は、同一の番号を付し
て説明し、その部材の詳細な説明は省略する。
【0042】本発明の第3実施形態に係る転写装置は、
第1実施形態及び第2実施形態と異なり、ベルト20
a,20bと静電印刷版30との間で用紙1を加圧する
他の実施形態である。
【0043】第1ベルト20aは、その外周面が静電印
刷版30の外周面と所定の巻掛け角で加圧接触してお
り、用紙1の送出方向に沿った端部1aを静電印刷版3
0との間で加圧するためのベルトである。また、第2ベ
ルト20bは、その外周面が静電印刷版30の外周面と
所定の巻掛け角で加圧接触しており、用紙1の送出方向
に沿った端部1bを静電印刷版30との間で加圧するた
めのベルトである。第1ベルト20aは、静電印刷版3
0の回転軸線と略一致した回転軸線を有する一対のベル
ト車21a,21bに巻き掛けられている。また、第2
ベルト20bは、静電印刷版30の回転軸線と略一致し
た回転軸線を有する一対のベルト車21c,21dに巻
き掛けられている。第1ベルト20a及び第2ベルト2
0bの速度は、用紙1の送出速度と略同一である。
【0044】転写装置4は、ベルト車21a,21cと
ベルト車21b,21dとの間において、ベルト20
a,20bの内周部を潜るように、用紙1の幅方向に配
置されている。
【0045】本発明の第3実施形態に係る転写装置は、
第1実施形態及び第2実施形態の効果に加えて、以下に
記載するような効果を有する。 (1) 本発明の第3実施形態は、ベルト20a,20
bの内周部側であって、用紙1の幅方向に転写装置4を
配置しているために、ベルト20a,20bと静電印刷
版30との間で用紙1が加圧接触した状態で、ムラのな
い画像を転写することができる。
【0046】(2) 本発明の第3実施形態は、第1ベ
ルト20a,20bの外周面が、静電印刷版30の外周
面と所定の巻掛け角で加圧接触しているために、エアシ
リンダ2c,2dを省略することができる。
【0047】(他の実施形態)本発明は、以上説明した
実施形態に限定するものではなく、以下に記載するよう
に、種々の変形又は変更が可能であって、これらも本発
明の均等の範囲内である。 (1) 本発明の実施形態は、静電印刷装置に転写装置
を適用した場合を例に挙げて説明したが、静電印刷装置
と構造が近似する電子写真装置などにも本発明を適用す
ることもできる。また、本発明は、静電印刷版30に限
らず誘電体ドラム、感光体ドラムなどについても適用す
ることができる。この場合には、例えば、静電印刷版3
0に代えて感光体ドラムを取り付けて、この感光体ドラ
ムを露光する露光装置と、転写後に残留するトナーを除
去するクリーニング装置などを追加すればよい。
【0048】(2) 本発明の実施形態は、加圧ローラ
2よりも上流側に転写装置4を配置しているが、加圧ロ
ーラ2よりも下流側に転写装置4を配置してもよい。ま
た、加圧ローラ2は、転写装置4の上流側と下流側の両
方に設置してもよい。
【0049】(3) 本発明の実施形態は、加圧ローラ
2と静電印刷版30との間で用紙1を加圧する場合を例
に挙げて説明したが、静電印刷版30と用紙1との間の
滑りを防止する手段は、加圧ローラ2に限定するもので
はない。例えば、用紙1が等間隔の孔を両端部に有する
連続フォームであるときには、感光体1の外周部にこの
孔に嵌まり込む突起を設ければ、静電印刷版30と用紙
1との間の滑りを防止することができる。また、静電印
刷版30の外周面に吸引口を設けることによって用紙1
を吸着して、静電印刷版30と用紙1との間の滑りを防
止してもよい。
【0050】(4) 本発明の実施形態は、静電印刷版
30上に現像装置などによって画像を直接形成している
が、静電印刷版から画像を一旦転写して、この画像を用
紙1に再転写する中間転写ベルト或いは中間転写ローラ
などの中間転写媒体についても本発明を適用することが
できる。
【0051】(5) 本発明の実施形態は、第1ローラ
2a及び第2ローラ2bを移動可能とする場合を例に挙
げて説明したが、いずれか一方を駆動するだけでもよい
し、第1ベルト20a及び/又は第2ベルト20bを移
動可能な構造としてもよい。また、本発明は、連続紙に
限らず枚葉紙についても適用することができる。さら
に、本発明の実施形態は、単色の印刷機構への適用につ
いて説明したが、複数の印刷ユニットを持った多色の印
刷機についても、本発明を適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、画像形成手段と転写手段との間の滑りを防止する
滑り止め手段を設けたので、安定した高品質の画像を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る転写装置を備える
静電印刷装置を概略的に示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る転写装置における
静電印刷版及び加圧ローラを概略的に示す側面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施形態に係る転写装置における
静電印刷版及び加圧ローラを概略的に示す正面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施形態に係る転写装置を備える
静電印刷装置により転写した画像の状態を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2実施形態に係る転写装置における
静電印刷版及び加圧ローラを概略的に示す正面図であ
る。
【図6】本発明の第3実施形態に係る転写装置における
静電印刷版及び加圧ベルトを概略的に示す斜視図であ
る。
【図7】転写装置を備える静電印刷装置の一般的構成を
概略的に示す側面図である。
【図8】転写装置を備える静電印刷装置(比較例1)を
概略的に示す平面図である。
【図9】転写装置を備える静電印刷装置(比較例2)を
概略的に示す平面図である。
【図10】転写装置を備える静電印刷装置(比較例1及
び比較例2)により転写した画像の状態を示す図であ
る。
【図11】転写装置を備える静電印刷装置(比較例3)
を概略的に示す平面図である。
【図12】転写装置を備える静電印刷装置(比較例4)
を概略的に示す平面図である。
【図13】転写装置を備える静電印刷装置(比較例5)
を概略的に示す平面図である。
【図14】転写装置を備える静電印刷装置(比較例6)
を概略的に示す平面図である。
【図15】転写装置を備える静電印刷装置(比較例7)
を概略的に示す側面図である。
【図16】転写装置を備える静電印刷装置(比較例7)
により転写した画像の状態を示す図である。
【符号の説明】
1,100 用紙 1a,1b 端部 2 加圧ローラ 2a 第1ローラ 2b 第2ローラ 2c,2d エアシリンダ 3 画像形成装置 30,300 静電印刷版 31 帯電装置 32 現像装置 4,400 転写装置 20a 第1ベルト 20b 第2ベルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーにより画像が形成される画像担持
    体を備える画像形成手段と、 前記画像を転写対象物に転写する転写手段と、 前記画像担持体と前記転写対象物との間の滑りを防止す
    る滑り止め手段と、 を含むことを特徴とする転写装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の転写装置において、 前記滑り止め手段は、前記転写対象物の前記画像が形成
    されない部分を、前記画像担持体との間で加圧するこ
    と、 を特徴とする転写装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の転写装置
    において、 前記滑り止め手段は、前記画像担持体に対して、前記転
    写対象物の搬送方向に沿った両端部を加圧する加圧ロー
    ラであること、 を特徴とする転写装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の転写装置において、 前記加圧ローラは、 前記転写対象物の搬送方向に沿った一端部を加圧する第
    1の加圧ローラと、 前記転写対象物の搬送方向に沿った他端部を加圧する第
    2の加圧ローラとを備え、 前記第1及び/又は第2の加圧ローラは、前記転写対象
    物の幅方向に移動可能であること、 を特徴とする転写装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の転写装置
    において、 前記加圧ローラの周速度は、前記転写対象物の搬送速度
    と略同一であること、 を特徴とする転写装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載の転写装置
    において、 前記滑り止め手段は、前記画像担持体に押し当てて、前
    記転写対象物の搬送方向に沿った両端部を加圧する加圧
    ベルトであること、 を特徴とする転写装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の転写装置において、 前記加圧ベルトは、 前記転写対象物の搬送方向に沿った一端部を外側で加圧
    する第1の加圧ベルトと、 前記転写対象物の搬送方向に沿った他端部を外側で加圧
    する第2の加圧ベルトとを備え、 前記転写手段は、前記第1及び第2の加圧ベルトの内側
    であって、前記転写対象物の幅方向に配置されているこ
    と、 を特徴とする転写装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載の転写装置
    において、 前記加圧ベルトの速度は、前記転写対象物の搬送速度と
    略同一であること、 を特徴とする転写装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001331081A (ja) * 2000-05-19 2001-11-30 Nexpress Solutions Llc 書類のプリンタ/コピー機における片持ち式のドラム取付
JP2016133565A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成システム
JP2016133564A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成システム
JP2019060952A (ja) * 2017-09-25 2019-04-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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