JP4245147B2 - 階層ワード線方式の半導体記憶装置と、それに使用されるサブワードドライバ回路 - Google Patents

階層ワード線方式の半導体記憶装置と、それに使用されるサブワードドライバ回路 Download PDF

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Description

本発明は、半導体記憶装置に関し、特に階層ワード方式の半導体記憶装置において使用されるサブワードドライバ回路に関する。
半導体記憶装置の一例としてのDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)分野では、記憶容量の増加、プロセスの微細化が年々進んでおり、回路構成は複雑さを増している。このため、製造時・設計時に不良が組み込まれてしまうことがあるが、様々な不良は単純なテスト工程でスクリーニングされている。こうして、DRAMの基本的な特性であるリフレッシュ特性を改善することは、チップの全体特性を向上させることができるだけでなく、コスト削減にも有効である。
このような状況下で、リフレッシュ特性の向上にあたり、メモリセルトランジスタのボロン濃度を減らす検討が行われた。ボロン濃度が減ると、結晶欠陥によるリークが抑制することできるが、同時にメモリセルトランジスタの閾値電圧Vthも減少し、メモリセルの耐ディスターブ特性が悪化する。これに対して、メモリセルトランジスタの実効的な閾値電圧Vthを増加する技術として、非選択時のワード線電位を負電位(VKK)とするネガティブワード方式が考案されている。
他方、ワードドライバの回路方式も改良がなされている。典型的なワードドライバ回路のひとつが図1に示されている。図1のNMOSサブワードドライバは、レイアウト面積が小さいという特徴をもつ。しかし、全ワード選択によるロングtRAS試験等テスト工程の時間短縮に鑑み、CMOSサブワードドライバが適用される例が多くなってきている。例えば、図2に示される2トランジスタのCMOSサブワードドライバを使用する半導体記憶装置が特開平8−63964号公報に提案されている。
この従来例の半導体記憶装置では、電源電位Vccと第1節点との間に第1と第2のP型MOSFETが並列に接続され、第1節点と接地との間に第1と第2のN型MOSFETが直列に接続されている。高電位Vppと第2節点との間に第3と第4のP型MOSFETが並列に接続され、高電位Vppと負電位Vwとの間に第5P型MOSFET及び第3N型MOSFETが直列に接続されている。第5P型MOSFET及び第3N型MOSFETのゲートが相互に接続され、その接続点と第2節点とが接続され、第1節点と第3節点間に第4N型MOSFETが設けられている。第5P型MOSFET及び第3N型MOSFETの接続点が第4P型MOSFETのゲート及びワード線に接続されている。第3N型MOSFETのしきい値電圧は第1、第2、第4N型MOSFETのしきい値電圧より大きいように設定されている。これにより、この従来例の半導体記憶装置では、DRAMのメモリセルの非選択時において、ワード線が負電位に設定されている。しかしながら、この方式のネガティブワード方式では、ワード線の非選択時に選択されるN型MOSFETとして高閾値電圧VthのMOSが使用されているので、ワード線の非選択時に速度遅延が生じる。
ところで、半導体記憶装置では、記憶容量の増加に伴ない、階層ワード線方式が提案されている。階層ワード線方式では、非選択状態を確実にするためにNMOSが追加され、従来のCMOSサブワードドライバに対してこの方式のCMOSサブワードドライバは3トランジスタで構成されている。階層化ワード線方式にネガティブワード方式が適用された半導体集積回路装置が、特開平11−31384号公報に提案されている。
この従来例の半導体集積回路装置では、高電圧VHHの選択レベルにあるサブワード線SWL0が負電圧VLLの非選択レベルに遷移させられるとき、サブワード線SWL0の電位は、まず接地電位Vssに遷移される。接地電位Vssは、外部に接続され、かつ電荷の充分な供給能力を持っている。その後、サブワード線SWL0の電位は、相補ビット線B0*〜Bm*のプリチャージ動作が行われる期間に、負電位VLLの非選択レベルに遷移される。負電位VLLは電荷の供給能力が小さい。これにより、この従来の半導体集積回路装置では、内部負電圧発生回路の供給能力を大きくすることなく、内部負電圧VLLまでサブワード線SWL0のレベル変化が高速化され、サブワード線のレベル変化にともなう内部電圧VLLの電位変動が抑制されている。
このように、ネガティブワード方式を用いた従来のサブワードドライバ回路(SWD)における、ワード線の非選択状態への制御は、2段階放電(2−step Discharge)方式、すなわち、ワード線がはじめに接地電位(VSS)へ遷移させられた後、負電位VLLに遷移させられている。このような、ワード線の非選択状態への制御について、図3に示されるサブワードドライバの動作を図4を参照して以下に説明する。
(1) ワード線(ワード線信号SWLT0)選択の動作例
メインワード線信号MWLB0、メインワード線信号MWLT0、サブワード線信号FXB0が、それぞれ接地電位VSS、負電位VKK、高電位VPPであるとき、ワード線信号SWLT0が選択される。はじめに、図4(a)に示されるように、メインワード線信号MWLB0が高電位VPPから接地電位VSSに遷移され、P型MOSFET(PMOS) Q31がオンする。図4(b)に示されるようにメインワード線信号MWLT0は負電位VKKであるので、NMOS Q32はオフのままである。続いて、図4(e)に示されるように、サブワード線信号FXB0が、高電位VPPから負電位VKKに遷移する。サブワード線信号FXB0は、N型MOSFET(NMOS) Q33のゲートへ供給されているので、NMOS Q33はオフする。また、図4(f)に示されるように、サブワード線信号FXB0の遷移に応答してサブワード信号FXT0信号は、インバータにより接地電位VSSから電位VPPに遷移され、PMOS Q31のソースへ入力される。図4(m)に示されるように、選択ワード線PSWLT0はPMOS Q31を介して電位VPPに遷移する。この時、メインワード線信号MWL0を負電位VKKを維持するため、NMOS Q32はオフしている。
(2) ワード線(ワード線信号SWLT0)の非選択時の動作例
ワード線選択状態から、メインワード線信号MWLB0、メインワード線信号MWL0、サブワード信号FXB0が、電位VPP、VPP、VPPにそれぞれ変化したとき、ワード線信号SWLT0が非選択とされる。はじめに、図4(a)に示されるように、メインワード線信号MWLB0が接地電位VSSから電位VPPに遷移し、PMOS Q31がオフする。図4(b)に示されるように、ほぼ同時に、メインワード線信号MWL0が負電位VKKから電位VPPに遷移し、ワード線FSWLT0はNMOS Q32を介して接地電位VSS電位に遷移する。ワード線が十分接地電位VSS電位になると、図4(b)に示されるように、メインワード線信号MWLT0が電位VPPから負電位VKKに遷移し、NMOS Q32はオフする。これに応答して、図4(e)に示されるように、サブワード信号FXB0は、接地電位VSSから電位VPPに遷移する。また、図4(f)に示されるように、サブワード線信号FXT0は電位VPPから電位VSSに遷移する。サブワード信号FXB0はNMOS Q33のゲートへ供給されているので、NMOS Q33はオンする。ワード線FSWLT0はNMOS Q33を介して負電位VKKに遷移し、ワード線FSWLT0は非選択状態になる。
1Gbit DDR I/IIの世代では、I/O配線数の増加及び高速動作(データ周波数=667MHz)の達成のために低SKEW設計(I/O線幅の増加)が必要である。このため、メモリアレイ上のI/O配線の幅を広げる必要がある。さらには、センス時のノイズを低減するためにも、アレイ上の電源配線幅を充分確保する必要がある。
上記のように、ネガティブワード方式に2−step Discharge方式が適用されると、ネガティブワード対応前のサブワードドライバ回路と比べて、メインワード線信号MWLBとメインワード線信号MWLTが必要となり、アレイ上を通過する配線が2倍となる。このため、アレイ上の配線が増加し、配線幅を広げることができない。
上記説明と関連して、ワードドライバ回路が、特開平9−180444号公報に開示されている。この従来例のワードドライバ回路は、第1電源とそれより高い第2電源が供給されるメモリ回路内に設けられる。第1導電型の第1トランジスタと、第1トランジスタとゲートが共通に接続され、ソースまたはドレイン電極の一方が第1トランジスタのソースまたはドレイン電極の一方に接続され、ソースまたはドレイン電極の他方が第1電源に接続された第2導電型の第2トランジスタとを有する。第1及び第2トランジスタの共通に接続されたソースまたはドレイン電極にワード線が接続され、共通に接続されたゲート電極に、第1アドレス信号群をデコードして生成され、第2トランジスタを導通状態にする第1電位と第1電源より低い第2電位の内一方の電位になる第1信号が供給される。第1トランジスタのソースまたはドレイン電極の他方の電極に、第2アドレス信号群をデコードして生成され、ワード線の選択状態の電位の第3電位と第1電源の電位以下の第4電位の内一方の電位になる第2信号が供給される。こうして、この従来例のワードドライバ回路では、サブ・ワードドライバ回路が簡単化され、素子数と制御信号が減らされている。
また、半導体集積回路装置が、特開2000−269459号公報に開示されている。この従来例の半導体集積回路装置では、半導体基板の上に多数のMOSトランジスタと配線とが集積されている。半導体集積回路装置は、メインワード線及びこのメインワード線から分岐して延びる複数のサブワード線と、複数のサブワード線と交差するように延びる複数のビット線と、サブワード線及びビット線に接続されてマトリックス状に配置された複数のメモリセルを含むメモリセルアレイを含む。また、半導体集積回路装置は、各ビット線に接続される複数のセンスアンプを含むセンスアンプ列と、メインワード線駆動信号を生成するためのメインワード線駆動信号生成回路と、サブワード線駆動信号を生成するためのサブワード線駆動信号生成回路と、サブワード線非信号を生成するサブワード線非信号生成回路とを備えている。サブワード線駆動部は、メインワード線駆動信号生成回路、サブワード線駆動信号生成回路及びサブワード線非信号生成回路に接続されて、メインワード線駆動信号、サブワード線駆動信号及びサブワード線非信号に応じて各サブワード線を駆動するための複数のサブワード線駆動回路を含んでいる。また、サブワード線駆動信号は外部電源電位よりも高い昇圧電位である状態を有し、サブワード線非信号は外部電源電位または外部電源電位よりも低い内部降圧電位である状態を有する。この従来例の半導体集積回路装置によれば、階層ワード線構造のDRAM等において、ワード線選択時の低消費電力化を図りつつ、DRAM等の高集積化が図られている。
また、半導体記憶装置が、特開2001−297583号公報に開示されている。この従来例の半導体記憶装置は、複数行複数列に配列された複数のメモリセルと、それぞれ複数行に対応して設けられた複数のワード線と、それぞれ複数列に対応して設けられた複数のビット線対とを含むメモリアレイ、各ワード線に対応して設けられ、対応のワード線に予め割当てられた行アドレス信号が与えられたことに応じて対応のワード線を選択レベルにし対応の複数のメモリセルを活性化させる行デコーダを備えている。また、この従来例の半導体記憶装置は、列アドレス信号に従って前記複数のビット線対のうちのいずれかのビット線対を選択する列デコーダ、および列デコーダによって選択されたビット線対を介して行デコーダによって活性化されたメモリセルのデータの読出/書込を行なう読出/書込回路を備えている。行デコーダは、その第1の電極が電源電位よりも高い高電位と負電位との2値を持つ第1の信号を受け、その第2の電極が対応のワード線に接続され、その入力電極が前記高電位および負電位の2値を持つ第2の信号を受ける第1の導電形式の第1のトランジスタと、その第1の電極が前記負電位を受け、その第2の電極が対応のワード線に接続された第2の導電形式の第2のトランジスタと、その第1の電極が前記第2の信号を受け、その第2の電極が前記第2のトランジスタの入力電極に接続され、その入力電極が前記電源電位を受ける第2の導電形式の第3のトランジスタ、および対応のワード線に予め割当てられた行アドレス信号が与えられたことに応じて前記第1および第2の信号をそれぞれ前記高電位および前記負電位にし、対応のワード線を選択レベルにする信号発生回路を含んでいる。これにより、この従来例の半導体記憶装置は、低電源電圧化が可能でかつ信頼性の高い半導体記憶装置が提供されている。
また、半導体メモリーアッセンブリーの多数のワード線のテスト方法が、特開2002−63800号公報に開示されている。この従来例のテスト方法では、複数のワード線(WL)がまず高ポテンシャルにパワーアップされ、そのようにしてアクティブに接続され、そしてそのようにパワーアップされたアクティブワード線があらためてマイナスのVNWLポテンシャルにパワーダウンされるマルチプルワード線(WL)ウエハテストにおける半導体メモリーアッセンブリーの多数のワード線(WL)をテストする。パワーアップされない、従って非アクティブワード線が、アクティブワード線(WL)のパワーダウン前に、マイナスのVNWLポテンシャルにおいて高抵抗で浮動すること、そして、アクティブワード線のパワーダウンのあと、全てのワード線が、再びマイナスのVNWLポテンシャルと結合される。こうして、この従来例の方法では、迅速に、そして多大の費用を伴わずにマルチプルWLウエハテストを実施できるような、マルチプルWLウエハテストにおける半導体メモリーアッセンブリーの多数のワード線のテスト方法が提供されている。
特開平8−63964号公報 特開平9−180444号公報 特開平11−31384号公報 特開2000−269459号公報 特開2001−297583号公報 特開2002−63800号公報
従って、本発明の目的は、メモリアレイ上を通過する配線の数を減らすことができる半導体装置とそれで使用されるサブワードドライバを提供することにある。
本発明の他の目的は、ワード非選択時の速度遅延を防止することが可能であるサブワード回路を提供することにある。
本発明の他の目的は、リフレッシュ特性の向上を目的としたネガティブワード方式の階層ワード方式の半導体装置とそれで使用されるサブワードドライバを提供することにある。
本発明の他の目的は、製造工程の増加を伴なうことなく、負電位VKKまでの振幅信号の数が少なく、負電位VKKの消費電流を低減できる半導体装置とそれで使用されるサブワードドライバを提供することにある。
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と発明の実施の形態の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の第1の観点では、サブワードドライバ回路は、メインワード線信号(MWLB)とサブワード線信号(FXB)が使用される階層ワード線方式の半導体記憶装置で使用される。サブワードドライバ回路は、直列に接続された第1PMOS(Q1)と第1NMOS(Q2)と、前記第1PMOS(Q1)と前記第1NMOS(Q2)との間のノードに接続された第2NMOS(Q3)とを備えている。前記第1PMOS(Q1)のソースは、前記サブワード線(FXB)を反転することにより得られるサブワード線反転信号(FXT)に接続され、前記第1NMOS(Q2)のソースは第1負電位(VKK)に接続されている。単一のメインワード線信号(MWLB)が前記第1PMOS(Q1)と前記第1NMOS(Q2)のゲートには供給されている。前記サブワード線信号(FXB)は、前記第2NMOS(Q3)のゲートに供給されている。この場合、前記第2NMOS(Q2)のソースは、前記第1負電位(VKK)に接続されていることが好ましい。
ワード線制御信号が少なく、かつ負電位VKKをローレベルとする信号が少ないので、負電位VKKにおける消費電流が低減する。本発明は、特に1Gbit DDR−I/II世代以降の大容量高速DRAMに対して有効である。
また、本発明の第2の観点では、サブワードドライバ回路は、メインワード線信号(MWLB)とサブワード線信号(FXB)が使用される階層ワード線方式の半導体記憶装置で使用される。サブワードドライバ回路は、直列に接続された第1PMOS(Q1)と第1NMOS(Q2)と、前記第1PMOS(Q1)と前記第1NMOS(Q2)との間のノードと第1負電位の間に接続された第2NMOSとを備えている。前記第1PMOS(Q1)のソースは、前記サブワード線を反転することにより得られるサブワード線反転信号に接続され、単一のメインワード線信号(MWLB)が前記第1PMOS(Q1)と前記第1NMOS(Q2)のゲートには供給され、前記サブワード線信号(FXB)が前記第2NMOS(Q2)のゲートに供給されている。この場合、前記第1NMOS(Q2)のソースは、前記第1負電位(VKK)に接続されていることが好ましい。
前記第1PMOS(Q1)は、前記メインワード線信号(MWLB)のハイレベルに対応する正電位(VPP)にバックバイアスされ、前記第1NMOS(Q2)と前記第2NMOS(Q2)は前記第1負電位(VKK)と同電位もしくはより低い第2負電位(VBB)にバックバイアスされていることが好ましい。
前記第1PMOS(Q1)と前記第1NMOS(Q2)は、第1閾値電圧と第2閾値電圧をそれぞれ有し、前記第2NMOS(Q2)は、前記第2閾値電圧より大きい第2閾値電圧を有することが好ましい。また、前記第2NMOS(Q2)の前記第2閾値電圧は、メモリセル内のトランジスタの閾値電圧とほぼ等しいことが好ましい。
また、本発明の第3の観点では、半導体記憶装置は、供給されるアドレスをデコードしてメインワード線信号(MWLB)とサブワード信号(FXB)を出力するデコーダ(XDEC)と、第1正電位(VPP)に接続されたPMOS(Q11)とNMOS(Q12)を有し、前記サブワード信号(FXB)を反転してサブワード線反転信号(FXT)を生成する第1インバータ(4)と、前記サブワード反転信号(FXT)と第1負電位(VKK)に接続され、前記メインワード線信号(MWLB)を反転してワード線信号(SWLT)を生成する第2インバータ(2)と、前記第2インバータ(2)と前記第1負電位(VKK)の間に接続され、前記サブワード線信号(FXB)をゲートに入力する第1NMOS(Q3)とを具備する。
前記第1と第2のインバータのPMOS(Q11、Q1)の各々は、前記第1正電位(VPP)にバックバイアスされ、前記第1と第2のインバータのNMOS(Q12、Q2)の各々は、前記第1負電位(VKK)と同電位もしくはより低い第2負電位(VBB)にバックバイアスされていることが好ましい。
この場合、前記第1インバータ(4)の前記NMOS(Q12)のソースは接地電位(VSS)に接続されている。第1負電位が接地電位に対してより低い時には、前記第1インバータ(4)の前記NMOS(Q12)のソースは前記第1負電位に接続され、前記第2閾値を有することが好ましい。
前記第2インバータの前記NMOS(Q2)は、第1閾値電圧を有し、前記第1NMOS(Q3)は、前記第1閾値電圧より大きい第2閾値電圧を有することが好ましい。前記第1NMOS(Q3)の前記第2閾値電圧は、メモリセル内のトランジスタの閾値電圧とほぼ等しい。
本発明では、サブワードドライバ回路は3トランジスタで構成され、メインワード線信号MWLB、サブワード線信号FXB、サブワード線信号FXTが入力され、ワード線信号SWLTが出力される。
本発明では、図3,図4に示される従来例と比較して、メインワード線信号MWLTが不要なので、サブアレイ上にはメインワード線信号MWLBが配線されるだけである。従って、サブアレイ上の配線数を減らすことができ、サブワードドライバの特性が向上する。図11に、本発明の実施形態である1GbitDDR-I/IIにおけるチップフロアプランを示す。ワード制御信号(メインワード線信号MWLB、サブワード信号FXB)は、供給されるアドレスをデコードすることによりバンクBANK中央のXデコーダXDECから出力され、サブアレイARY上を通過してサブワードドライバ回路SWDに入力される。この結果、従来と比べて、メインワード線信号は、幅、間隔ともに大きく配線できるため、微細化に伴なう配線ショート等による歩留まり低下を抑制することができる。加えて、信号線幅を太くすることができるので、信号の遅延時間が小さくすることができる。
また、1GbitDDR-I/IIでは、I/O配線数の増加と高速動作の達成のため低SKEW設計(I/O線幅の増加)が必須であり、メモリアレイ上のI/O線の占める割合は、従来に対して2倍以上に大きくなる。I/O線は、バンクBANK中央のサブアンプSUBAMPを介してサブアレイ上と周辺回路間に、ワード制御信号と並行に配線される。従って、本実施形態が適用される場合、サブアレイ上のI/O線幅を太くして低抵抗化を図ることができ、高速データ転送が実現可能である。加えて、サブアレイ上の電源配線幅を太くしてノイズ耐性の向上を図ることができ、負電位VKK用の電源配線幅を太くすることにより、ワード線非選択の負電位VKKまでの遷移時間を短縮することができる。
また、本発明のサブワードドライバ回路では、インバータのPMOS Q1、NMOS Q2として、通常閾値電圧Vthのトランジスタが使用されているが、NMOS Q3として通常閾値電圧より高い閾値電圧のNMOSが使用され、ネガティブワード方式が実現されている。高閾値電圧のNMOS Q3は、メモリセルトランジスタへのボロンの注入と同時に形成され、メモリセルトランジスタと同等の閾値電圧を有している。このネガティブワード対応サブワードドライバ回路では、高閾値電圧のNMOSのゲートに、接地電位VSSと高電位VPPの間の振幅を有するサブワード信号FXBが入力されている。負電位VKKと高電位VPPとの間の振幅を有する信号はメインワード線信号MWLBのみであり、負電位VKKへの充放電電流が減少している。負電位VKKは、接地電位VSSと負電位VBBの間の任意の中間レベルの負電位である。
上記のように、高閾値電圧NMOS Q3は、メモリセルトランジスタへのボロンの注入と同時に形成されている。従って、製造工程の増加を伴なうことなく、高閾値電圧のNMOS Q3を形成することができる。この場合、ボロンの注入変動により閾値電圧のばらつきが生じた場合、高閾値電圧NMOS Q3の動作速度が変動するが、ワード選択、非選択速度に影響しないので、問題とはならない。
実施形態の動作の説明で述べられるように、高閾値電圧NMOS Q3の動作速度に影響することなく、ワード線信号は、ワード線選択時は通常閾値電圧のPMOS Q1を介して電位VPPに昇圧され、ワード線非選択時は通常閾値電圧NMOS Q2を介して負電位VKKに降圧される。従って、NMOS Q3だけを高閾値電圧を有するように限定して使用することで、ワード選択、非選択速度に影響することなく、ネガティブワードに対応したサブワードドライバ回路を実現できる。
また、高閾値電圧NMOS Q3を用いることでサブワード信号FXB信号は低レベルが接地電位VSS振幅の信号でよい。従って、負電位VKK振幅の信号が減少するため、負電位VKK消費電流の増加を抑制できる。
以下に、本発明のサブワードドライバ回路とそれを用いる半導体記憶装置について、添付図面を参照して説明する。
図5は、本発明のサブワードドライバ回路が適用される半導体記憶装置を示している。図5に示されるように、本発明の半導体記憶装置は、メモリセルアレイを有している。メモリセルアレイは、複数のバンク(BANK)、この例では8個のバンクBANK0−BANK7を有している。半導体記憶装置に入力されるアドレスの一部を用いて8個のバンクBANK0−BANK7のうちの1つが指定される。残りのアドレスが指定バンクに供給されている。この動作は、当業者には知られているので、説明は省略する。
図6は、半導体記憶装置内の各バンク内の構成を示す図である。図6に示されるように、各バンクは、4つのサブアレイを有する。2つのサブアレイ毎にサブアンプ回路部SUBAMPとXデコーダXDECが共通に設けられている。また、4つのサブアレイに共通にYデコーダYDECが設けられている。XデコーダXDECとYデコーダYDECはバンクに供給されるアドレスをデコードして1つまたは複数のメモリセルを指定する。サブアンプ回路SUBAMP、メモリサブアレイARY、XデコーダXDECは、当業者にとってよく知られている一般的な回路である。本発明の構成によらないので、その詳細な構成は省略する。
図7は、本発明の第1実施形態によるサブワードドライバ回路部の構成とその配線系を表している。サブワードドライバ回路部は、1つのサブアレイに対して提供されている。図7を参照して、XデコーダXDECは、バンクに供給されるアドレスの一部をデコードして、メインワード線信号MWLB0−MWLBnとサブワード線信号FXB0−FXBmを生成する。メインワード線信号は、高電位VPPと負電位VKKの間の振幅を有する。また、サブワード線信号は高電位VPPと接地電位VSSの間の振幅を有する。この例では、XデコーダXDECは、供給されるアドレスの下位3ビットをデコードしてサブワード線信号FXB0−FXB7を生成している。これらのサブワード線信号FXB0−FXB7のうち、サブワード線信号FXB0−FXB3が図7に示されるサブワードドライバ回路部に供給されており、残りのサブワード線信号FXB4−FXB7は図示されていないサブアレイのサブワードドライバ回路部に供給されている。XデコーダXDECにより生成されたメインワード線信号MWLB0−MWLBnとサブワード線信号FXB0−FXB3は、サブワードドライバ回路部に供給されている。
サブワードドライバ回路部の周辺には、インターセクション部(ISC:サブワードドライバSWDとセンスアンプSAで囲まれた領域)が配置されている。インターセクション部ISCには、インバータ4−0−4−3が配置されている。インバータの回路構成は、同じであるので、インバータ4−0について説明する。インバータ4−0は、高電位VPPと接地電位VSSの間に直列に接続されたPMOS Q11とNMOS Q12とを有している。PMOS Q11の基板電位は高電位VPPにバックバイアスされ、NMOS Q12の基板電位は負電位VBBにバックバイアスされている。負電位VBBは、負電位VKKと同電位もしくはより低い。PMOS Q11のゲートとNMOS Q12のゲートは接続され、対応するサブワード線信号FXB0が供給されている。インバータ4−0の出力は、サブワード線信号FXT0としてサブワードドライバ回路部に供給されている。このとき、信号メインワード線信号MWLB0−MWLBnとサブワード信号FXB0−FXB3は、サブアレイを通過しサブワードドライバ回路部に供給されている。
サブワードドライバ回路部には、各メインワード線信号に対して4つのサブワードドライバ回路SWD2−0−2−3が提供されている。これらのサブワードドライバ回路SWDの回路構成は同じであるので、サブワードドライバ回路SWD2−0について説明する。サブワードドライバ回路SWD2−0は、メインワード線信号MWLB0、サブワード線信号FXB0とFXT0が供給され、対応するワード線信号SWLT0を出力する。ワード線信号SWLT0は、高電位VPPと負電位VKKの間の振幅を有する。こうして、メモリセルからのリーク電流を減らし、リフレッシュ特性を改善することができる。
図8は、サブワードドライバ回路SWDの回路構成を示している。サブワードドライバ回路SWD2−0は、直列に接続されたPMOS Q1とNMOS Q2とを有している。PMOS Q1のソースはサブワード線信号FXT0と接続され、NMOS Q2のソースは負電位VKKに接続されている。PMOS Q1の基板電位は高電位VPPにバックバイアスされ、NMOS Q2の基板電位は負電位VKKと同電位もしくはより低い負電位VBBにバックバイアスされている。PMOS Q1のゲートとNMOS Q2のゲートは接続され、対応するメインワード線信号MWLB0が供給されている。PMOS Q1とNMOS Q2はインバータとして機能する。インバータの出力は、1つあるいは複数のメモリセルを指定するためにワード線信号SWLT0としてサブアレイに供給されている。
サブワードドライバ回路SWD2−0は、ワード線信号SWLT0と負電位VKKの間に接続されたNMOS Q3を更に有している。NMOS Q3の基板電位は負電位VBBにバイアスされている。NMOS Q3のゲートには、サブワード線信号FXB0が供給されている。NMOS Q3は、NMOS Q2より高い閾値電圧を有している。高閾値電圧VthのNMOS Q3は、メモリセルトランジスタへの不純物ボロンのイオン注入と同時に形成されるので、製造工程の増加を伴わない。NMOS Q3の閾値電圧は、ワード線信号SWLT0に接続されたメモリセルのトランジスタ(図示せず)の閾値電圧とほぼ同等である。ボロンのイオン注入量の変動により閾値電圧Vthのばらつきが生じた場合、高閾値電圧VthのNMOS Q3の動作速度が変動するが、ワード選択、非選択速度に影響しないため問題ない。
サブワードドライバ回路SWDでは、高速動作が求められないNMOS Q3として高閾値電圧VthのNMOSが使用され、低側の電位が接地電位VSSであるサブワード線信号FXB0がゲートに入力されている。また、ワード線の選択/非選択動作は高速動作が求められるので、PMOS Q1、NMOS Q2は、通常の閾値電圧Vthを有するMOSFETが使用される。
本発明のサブワードドライバ回路では、従来例と比較して、メインワード線信号MWLTが使用されず、メインワード線信号MWLBだけが使用されているので、メインワード線信号が半分になっている。従って、サブアレイ上を通過するI/O線配線、または電源配線を低抵抗化(配線幅を大きくできる)でき、高速データ転送、アレイノイズ耐性が向上する効果がある。また、サブワード信号FXB信号の振幅がVPP−VKK振幅からVPP−VSS振幅に変わっているので、負電位VKK電源線の配線容量を低減できる。
次に、サブワードドライバ回路の動作を図9を参照して説明する。
(1) ワード線(ワード線信号SWLT0)選択時の動作例
メインワード線信号MWLB0、サブワード信号FXB0が、負電位VKK、接地電位VSSの時、ワード線信号SWLT0が選択される。はじめに、図9(a)に示されるように、メインワード線信号MWLB0が高電位VPPから負電位VKKに遷移する。この遷移に応答して、PMOS Q1がオン、NMOS Q2がオフする。続いて、図9(c)に示されるように、サブワード信号FXB0が、高電位VPPから接地電位VSSに遷移する。この遷移に応答して、接地電位VSSのサブワード線信号FXB0がNMOS Q3のゲートへ供給され、NMOS Q3はオフする。また、図9(d)に示されるように、インターセクション部(ISC)に配置されたインバータ4−0は、サブワード線信号FXB0を反転してサブワード信号FXT0の電位を接地電位VSSから高電位VPPに変える。この結果、高電位VPPのサブワード信号FXT0はPMOS Q1のソースへ供給される。こうして、図9(k)に示されるように、ワード線信号SWLT0は、PMOS Q1を介して高電位VPPに遷移し、選択状態になる。この時、NMOS Q3は、サブワード線信号FXT0の電位がインバータ4−0により接地電位VSSから高電位VPPに遷移するまでにオフすれば十分である。従って、高閾値電圧VthのNMOS Q3によってワード線選択速度は制限されない。
(2) ワード線(ワード線信号SWLT0)非選択時の動作例
ワード線選択状態から、メインワード線信号MWLB0、サブワード信号FXB0が、電位VPP、VPPに変化したとき時、ワード線信号SWLT0が非選択とされる。はじめに、図9(a)に示されるように、メインワード線信号MWLB0が負電位VKKからVPP電位に遷移し、PMOS Q1がオフし、NMOS Q2がオンする。図9(k)に示されるように、ワード線信号SWLT0はNMOS Q2により負電位VKKに遷移し、ワード線信号SWLT0は非選択状態になる。続いて、図9(c)に示されるように、サブワード信号FXB0は、接地電位VSSから高電位VPPに遷移する。高電位VPPのサブワード信号FXB0はNMOS Q3のゲートへ供給され、NMOS Q3はオンする。すでに、ワード線信号SWLT0はNMOS Q2により負電位VKKに遷移しているので、高閾値電圧VthのNMOS Q3によってワード線非選択速度は制限されない。すなわち、高閾値電圧VthのNMOS Q3による副作用はない。また、サブワード信号FXT0信号は、インターセクション部(ISC)に配置されたインバータ4−0により高電位VPPから接地電位VSS電位に遷移し、PMOS Q1のソースへ供給される。
(3) その他のワード線(ワード線信号SWLT)の非選択状態例1
メインワード線信号MWLB、サブワード信号FXBが、電位VPP、VPPの時、上記(2)の場合と同様に、ワード線信号SWLTは非選択状態になる。非選択ワード線信号SWLTの大部分はこの状態にある。PMOS Q1がオフし、NMOS Q2がオンし、NMOS Q3がオンしている。NMOS Q2、NMOS Q3を介してワード線は負電位VKKの非選択状態となっている。
(4) 上記(1)の場合で、ワード線(ワード線信号SWLT1−3)の非選択状態例2
メインワード線信号MWLB0、サブワード信号FXB1−3が、負電位VKK、高電位VPPの時、ワード線信号SWLT1−3は非選択状態を維持する。メインワード線信号MWLB0に接続されているが、異なるサブワード線信号FXB1−3が接続されているサブワードドライバ回路SWD2−1,2−2,2−3では、図9(a)に示されるように、メインワード線信号MWLB0が高電位VPPから負電位VKKに遷移し、NMOS Q2がオフする。しかし、図9(e)、(g)、(i)に示されるように、高電位VPPのサブワード信号FXB1−3がNMOS Q3のゲートへ供給されNMOS Q3オンしているので、図9(l)、(m)、(n)に示されるように、ワード線信号SWLT1、SWLT2,SWLT3はNMOS Q3を介して負電位VKKの非選択状態を維持する。また、図9(f)、(h)、(j)に示されるように、インターセクション部(ISC)に配置されたインバータ4−1,4−2,4−3を介して接地電位VSSのサブワード信号FXT1−3がPMOS Q1のソースへ供給されている。この時、PMOS Q1のゲートには負電位VKK、ソースには接地電位VSS、ドレインには負電位VKKが印加されるが、本実施形態において負電位VKKは−0.3V、接地電位VSSは0Vであり、PMOS Q1のソース−ドレイン間電圧は0.3V程度である。この時、基板(ウェル)が3.1VでバックバイアスされているPMOS Q1はオフする。従って、NMOS Q3はオンしているので、ワード線は負電位VKKの非選択状態になる。サブワード信号FXB1−3は高電位VPPから変化しないので、高閾値電圧VthのNMOS Q3によってワード線非選択速度は制限されない。
(5) ワード線(ワード線信号SWLTn−3)の非選択状態例3
メインワード線信号MWLB0、サブワード信号FXB0が、それぞれ高電位VPP、接地電位VSSの時、ワード線信号SWLTn−3が非選択状態を維持する。サブワードドライバ回路2−(n−3)は、メインワード線信号MWLB0とは異なるメインワード線信号MWLBn−3に接続され、同じサブワード信号FXB0が接続されている。はじめに、サブワード線信号FXB0が高電位VPPから接地電位VSS電位に遷移し、NMOS Q3がオフする。しかし、高電位VPPのメインワード線信号MWLB0がNMOS Q2のゲートへ供給され、NMOS Q2がオンしているので、ワード線信号はNMOS Q2を介して負電位VKKの非選択状態を維持する。また、インターセクション部(ISC)に配置されたインバータ4−0を介して高電位VPPのサブワード信号FXT0信号がPMOS Q1のソースへ供給されている。この時、PMOS Q1のゲートには高電位VPPが、ソースには高電位VPPが、ドレインには負電位VKKが印加されているが、3.1Vの高電位VPPでバックバイアスされたPMOS Q1はオフする。従って、ワード線信号は負電位VKKの非選択状態になる。サブワード信号FXB0信号は高電位VPPから接地電位VSS電位へ遷移するが、ワード線信号はNMOS Q2を介して負電位VKKの非選択状態を維持するので、高閾値電圧VthのNMOS Q3によってワード線非選択速度は制限されない。
本実施形態では、ワード線信号の電位は、ワード線選択状態の高電位VPPから非選択状態の負電位VKKまで一段階で遷移される。従来例では、ワード線信号の電位は、ワード線選択状態の高電位VPPから非選択状態の負電位VKKまで二段階で遷移されていた。すなわちワード線信号の電位は、一旦接地電位VSSまで遷移された後に、非選択状態の負電位VKKに遷移される。しかし、前述したように、メインワード線信号が半分になり、負電位VKKの電源配線の低抵抗化の効果で、従来例と比べて負電位VKKまでの遷移時間、負電位VKKでの消費電流は同等である。
次に、本発明の第2実施形態による半導体記憶装置について説明する。第2実施形態の半導体記憶装置は、基本的には第1実施形態と同様であるが、インバータの構成が異なる。第2実施形態では、インバータ4−0−4−3の各々において、NMOS Q12として、NMOS Q3と同様に、高閾値電圧NMOSが使用されている。
第1実施形態において、メインワード線信号MWLB0、サブワード信号FXB1が、負電位VKK、高電位VPP電位のとき、負電位VKKが−0.3VであればPMOS Q1のソース−ドレイン間電圧及びソース−ゲート間電圧は−0.3V程度である。このとき、バックバイアスが3.1V程度であれば、サブワードドライバのPMOS Q1はオフする。しかし、負電位VKKがより深く、ソース−ドレイン間電圧が大きくなる場合、PMOS Q1がオンする可能性が生じる。結果、ワード線信号SWLT1−3は、負電位VKKから接地電位VSSまで浮いてしまうという問題が生じる。
第2実施形態の半導体記憶装置では、図10に示されるように、インターセクション部(ISC)のインバータ4−0のNMOS Q12として高閾値電圧VthのNMOSが使用される。NMOSのソースは負電位VKKと接続され、負電位VBBにバックバイアスされている。第2実施形態では、第1実施形態の動作(4)で説明された状況、すなわちメインワード線信号MWLB0、サブワード信号FXB1−3が、それぞれ負電位VKK、高電位VPP電位のとき、サブワード信号FXT1−3は負電位VKKとなり、PMOS Q1のソース−ドレイン間電圧及びソース−ゲート間電圧は0Vとなる。結果、PMOS Q1はオフし、ワード線信号SWLT1−3は負電位VKKから変動せず非選択状態を維持する。図10では、一例として、基板電位VBBは、−1.0V、負電位VKKは−0.7Vであるが、他の電圧でも問題ない。
このように、本実施形態では、負電位VKKがより低い電圧のとき、図10を高閾値電圧VthのNMOSにし、かつソース電位を負電位VKKにすることで、ネガティブワード対応CMOSサブワード回路を実現することが可能である。
図1は、第1従来例のサブワードドライバ回路を示す回路図である。 図2は、第2従来例のネガティブワード方式のサブワードドライバ回路を示す回路図である。 図3は、第3従来例のネガティブワード方式のサブワードドライバ回路を示す回路図である。 図4は、第3従来例の動作を示す図である。 図5は、本発明による半導体記憶装置のメモリ領域を示す図である。 図6は、図5に示されるバンク内の構成を示す図である。 図7は、本発明の第1実施形態による半導体記憶装置におけるサブワードドライバ回路部の配線構造を示す図である。 図8は、第1実施形態におけるサブワードドライバ回路の構造を示す図である。 図9は、本発明の第1実施形態による半導体記憶装置における動作を示す図である。 図10は、本発明の第2実施形態による半導体記憶装置におけるサブワードドライバ回路部の配線構造を示す図である。 図11は、本発明の半導体記憶装置における配線構造を示す図である。
符号の説明
2:サブワードドライバ回路(SWD)
4:インバータ
Q1、Q11、Q31:PMOS
Q2、Q3、Q12、Q32,Q33:NMOS
XDEC:Xデコーダ
MWLB、MWLT:メインワード線信号
FXB、FXT:サブワード線信号
SWLT:ワード線信号
SUBAMP:サブアンプ
ARRAY:サブアレイ

Claims (10)

  1. メインワード線信号とサブワード線信号が使用される階層ワード線方式の半導体記憶装置のサブワードドライバ回路であって、
    第1のサブワード線信号とワード線との間に接続されたPMOSトランジスタと、
    前記ワード線と第1負電位との間に接続され、第1閾値電圧を有する第1NMOSトランジスタと、
    前記ワード線と前記第1負電位との間に接続され、前記第1閾値電圧より大きい第2閾値電圧を有する第2NMOSトランジスタとを備え、
    前記PMOSトランジスタ及び前記第1NMOSトランジスタの制御電極はメインワード線信号に接続されると共に、前記第2NMOSトランジスタの制御電極は正電位と接地電位との間の振幅を有する第2のサブワード線信号に接続され、前記第1のサブワード線信号と前記第2のサブワード線信号とは互いに相補の論理レベルをとり、前記第2のサブワード線信号が接地電位のときに前記第2NMOSトランジスタはオフ状態となる
    サブワードドライバ回路。
  2. 請求項1に記載のサブワードドライバ回路において、
    前記第1のサブワード線信号は、前記第2のサブワード線信号を反転して生成した信号である
    サブワードドライバ回路。
  3. 請求項に記載のサブワードドライバ回路において、
    前記第2のサブワード線信号を反転して生成した前記第1のサブワード線信号は、前記正電位と前記接地電位との間の振幅を有する
    サブワードドライバ回路。
  4. 請求項に記載のサブワードドライバ回路において、
    前記第2のサブワード線信号を反転して生成した前記第1のサブワード線信号は、前記正電位と前記第1負電位との間の振幅を有する
    サブワードドライバ回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のサブワードドライバ回路において、
    前記正電位が前記メインワード線信号のハイレベルに対応する電位である
    サブワードドライバ回路。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のサブワードドライバ回路において、
    前記PMOSトランジスタは、前記メインワード線信号のハイレベルに対応する正電位にバックバイアスされ、
    前記第1NMOSトランジスタと前記第2NMOSトランジスタは前記第1負電位と同電位もしくはより低い第2負電位にバックバイアスされている
    サブワードドライバ回路。
  7. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のサブワードドライバ回路において、
    前記第2NMOSトランジスタの前記第2閾値電圧は、メモリセル内のトランジスタの閾値電圧とほぼ等しい
    サブワードドライバ回路。
  8. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のサブワードドライバ回路を備えた半導体記憶装置。
  9. 請求項1に記載されたサブワードドライバ回路と、
    供給されるアドレスをデコードしてメインワード線信号とサブワード線信号を出力するデコーダと、
    第1正電位に接続されたPMOSトランジスタとNMOSトランジスタを有し、前記サブワード線信号を反転してサブワード線反転信号を生成する第1インバータと
    を具備する
    半導体記憶装置。
  10. 請求項に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1インバータの前記NMOSトランジスタのソースは接地電位に接続されている半導体記憶装置。
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