JP4244976B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP4244976B2
JP4244976B2 JP2005247025A JP2005247025A JP4244976B2 JP 4244976 B2 JP4244976 B2 JP 4244976B2 JP 2005247025 A JP2005247025 A JP 2005247025A JP 2005247025 A JP2005247025 A JP 2005247025A JP 4244976 B2 JP4244976 B2 JP 4244976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
discharge
discharge electrode
air conditioner
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005247025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007061115A (ja
Inventor
光久 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2005247025A priority Critical patent/JP4244976B2/ja
Publication of JP2007061115A publication Critical patent/JP2007061115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4244976B2 publication Critical patent/JP4244976B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

本発明は、空気調和機に関する。
近年、空気中の有害ガスや悪臭を除去する方法として、放電を利用した脱臭方法が用いられるようになっている。この方法は、放電空間において発生する高エネルギー粒子(電子、イオン、ラジカル等)をガス分子と接触させることによって様々な化学反応を誘起させ、ガス分子を分解する方法である。例えば、汎用的で安価な直流高圧電源を用いるストリーマ放電は、放電空間の広い領域に亘って強い放電を生起させることのできる放電形態であり、他の放電形態に比べると脱臭効果も高いという特徴を有している。
このような放電による空気清浄機能を有する空気調和機は、放電電極と、放電電極に近接して配置されるアース部とを備え、放電電圧が放電電極に印可されることによって、放電空間に放電を生じさせている(特許文献1参照)。また、放電電極とアース部とは、樹脂等の絶縁材から形成された絶縁部によって接続されており、これにより放電電極とアース部との間の絶縁が確保されている。
特開2003−299933号公報
しかし、上記のような空気調和機においては、放電電極等は室内から取り込まれた空気の流れの中に、或いは、空気の流れに近接して配置されるため、空気流中に含まれる汚れによって絶縁の低下が生じ易い。このため、放電電極とアース部との間の沿面距離が短いと、絶縁が低下し、安定的に放電を生起させることが困難になる。
本発明の課題は、安定的に放電を生起させることができる空気調和機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機は、室内へと吹き出される空気が通る空気流路が内部に設けられた本体ケーシングと、空気流路を流れる空気の流れを生成する送風装置と、空気流路を流れる空気を清浄化する空気清浄部とを備える。そして、空気清浄部は、放電電極と、アース部と、絶縁部とを有する。放電電極は、放電電圧が印可されることによって放電を生じさせる。アース部は、放電電極に近接して配置される。絶縁部は、放電電極とアース部とを最短距離で結ぶ第1方向に概ね直交する第2方向に沿って放電電極から延びた後に折り返されてアース部と接続される。
この空気調和機では、放電電極とアース部とを繋ぐ絶縁部が上記のように折り返された形状を有することにより、放電電極とアース部とを最短距離で繋ぐ形状の場合よりも沿面距離を長く確保することができる。このため、この空気調和機では、放電電極とアース部との間の絶縁の低下を抑えることができ、安定的に放電を生起させることができる。
第2発明に係る空気調和機は、第1発明の空気調和機であって、絶縁部は、第1直線部と、第2直線部と、U字部とを有する。第1直線部は、放電電極と接続され、第2方向に平行な部分である。第2直線部は、アース部と接続され、第2方向に平行な部分である。U字部は、U字型の形状を有し、第1直線部と第2直線部とを繋ぐ。
この空気調和機では、絶縁部が上記のようにU字型に折り返された形状を有することにより、放電電極とアース部とを最短距離で繋ぐ形状の場合よりも沿面距離を長く確保することができる。このため、この空気調和機では、放電電極とアース部との間の絶縁の低下を抑えることができ、安定的に放電を生起させることができる。
第3発明に係る空気調和機は、第1発明または第2発明の空気調和機であって、放電電極は絶縁部の中間部分に接続されており、絶縁部は両端が折り返されてアース部に接続されている。
この空気調和機では、放電電極は絶縁部の中間部分に接続されている。そして、絶縁部の両端が折り返された形状となっており、各端部がアース部に接続されている。このため、放電電極の両端からの沿面距離が長く確保されており、放電電極が細長い形状であっても、アース部との間の絶縁の低下をより抑えることができる。
第4発明に係る空気調和機は、第1発明から第3発明のいずれかの空気調和機であって、絶縁部は、縁部が屈曲した断面形状を有する板状部材である。
放電電極とアース部との間に良好な放電を生起させるためには、放電電極とアース部との間の寸法精度を保つことが重要である。しかし、放電電極とアース部とを繋ぐ絶縁部の強度が低い場合には、絶縁部が容易に変形し、放電電極とアース部との間の寸法精度を保つことが困難になる。
この空気調和機では、絶縁部の縁部が屈曲した形状であることにより、絶縁部の強度を向上させることができる。
第5発明に係る空気調和機は、第4発明の空気調和機であって、縁部の屈曲角度は鈍角である。
この空気調和機では、絶縁部の縁部の屈曲角度が鈍角である。絶縁部には、空気流中の汚れが付着し易いが、縁部の屈曲角度が鈍角であることにより、屈曲の奥まで侵入した汚れも除去し易くなっている。このため、絶縁部の清掃が容易である。
第6発明に係る空気調和機は、第1発明から第3発明のいずれかの空気調和機であって、絶縁部は、T字形の断面形状を有する。
この空気調和機では、絶縁部の縁部がT字形の断面形状を有することにより、絶縁部の強度を向上させることができる。
第7発明に係る空気調和機は、第1発明から第6発明のいずれかの空気調和機であって、放電電極は、ストリーマ放電を生じさせる。
この空気調和機では、放電電極は、ストリーマ放電を生じさせる。ストリーマ放電は、グロー放電やバリア放電などよりも強い放電場を作り出すことができるため、他のプラズマ生成器よりも高エネルギーレベルの活性種を生成することができる。したがって、臭気悪臭の原因となる分子、菌、およびウィルスなどを分解、死滅、あるいは不活化する速度をさらに高めることが可能になる。
第1発明に係る空気調和機では、放電電極とアース部との間の絶縁の低下を抑えることができ、安定的に放電を生起させることができる。
第2発明に係る空気調和機では、絶縁部が上記のようにU字型に折り返された形状を有することにより、放電電極とアース部とを最短距離で繋ぐ形状の場合よりも沿面距離を長く確保することができる。
第3発明に係る空気調和機では、放電電極の両端からの沿面距離が長く確保されており、放電電極が細長い形状であっても、アース部との間の絶縁の低下をより抑えることができる。
第4発明に係る空気調和機では、絶縁部の縁部が屈曲した形状であることにより、絶縁部の強度を向上させることができる。
第5発明に係る空気調和機では、縁部の屈曲角度が鈍角であることにより、屈曲の奥まで侵入した汚れも除去し易くなっている。このため、絶縁部の清掃が容易である。
第6発明に係る空気調和機では、絶縁部の縁部がT字形の断面形状を有することにより、絶縁部の強度を向上させることができる。
第7発明に係る空気調和機では、放電電極は、ストリーマ放電を生じさせる。ストリーマ放電は、グロー放電やバリア放電などよりも強い放電場を作り出すことができるため、他のプラズマ生成器よりも高エネルギーレベルの活性種を生成することができる。
[空気清浄機1の構成]
本発明の一実施形態にかかる空気清浄機1(空気調和機)を図1に示す。この空気清浄機1は、室内の空気を清浄に保ち室内の快適性を向上させるために、室内の床に設置される床置き型空気清浄機である。空気清浄機1は、本体ケーシング11と、本体ケーシング11の正面側に設けられる正面パネル21と、空気清浄ユニット40(図3参照)とを備えている。
<本体ケーシング11>
本体ケーシング11は、吹出口12と、上面吸込口13と、側面吸込口14とを有している。吹出口12は、本体ケーシング11の上面部の背面側端部に設けられる。吹出口12は、清浄化された空気を空気清浄機1から上方に向かって吹き出すための開口である。上面吸込口13と側面吸込口14とは、室内の空気を空気清浄機1内に吸い込むための略矩形の開口である。上面吸込口13は、吹出口12が設けられる面と同じ本体ケーシング11の上面部の正面側端部に設けられる。上面吸込口13の横方向の長さは、正面パネル21の横方向の長さと略同一である。側面吸込口14は、本体ケーシング11の左右の側面部の正面側にそれぞれ設けられる一対の開口である。側面吸込口14の縦方向の長さは、正面パネル21の縦方向の長さと略同一である。
<正面パネル21>
正面パネル21は、本体ケーシング11の前方に設けられており、本体ケーシング11の内部に設置される空気清浄ユニット40の正面側を覆っている。この正面パネル21は、正面吸込口22を有する。正面吸込口22は、正面パネル21の略中央部に設けられており、室内の空気を空気清浄機1内に吸い込むための開口である。また、この正面パネル21の高さは、空気清浄機1の奥行きより長い構成となっている。
<本体ケーシング11内の構成>
本体ケーシング11内には、図2に示すように、ファンモータ30と、ファンモータ30によって回転駆動される送風ファン31(送風装置)とが設けられている。ファンモータ30としては、インバータ回路により周波数制御されるインバータモータを採用している。送風ファン31としては、遠心ファンを採用している。このため、送風ファン31は、回転軸方向から空気を吸い込み、回転中心から半径方向外側に向かって空気を吹き出す。
また、空気清浄機1は、後述する空気清浄ユニット40が取り付けられるスペースの奥側、すなわち空気の流れ方向における下流側に、第1仕切り板51を有している。第1仕切り板51は、送風ファン31の上流側の第1空間と、送風ファン31の下流側の第2空間とを仕切っている。送風ファン31の上流側の第1空間には、空気清浄ユニット40が収納される。送風ファン31の下流側の第2空間には、ファンモータ30、送風ファン31および送風ファン31の側面、すなわち、送風ファンの回転軸を中心とする円周方向に沿って形成されたスクロール52が収納されている。そして、送風ファン31から吹き出される空気が、スクロール52に沿って吹出口12から室内へ送り出される。
このように、本体ケーシング11の内部には、吸込口13,14,22を通って室内から吸い込まれ、空気清浄ユニット40において清浄化され、吹出口12から室内へと吹き出される空気が通る空気流路が設けられており、この空気流路を流れる空気流が送風ファン31によって生成される。
<空気清浄ユニット40>
空気清浄ユニット40(空気清浄部)は、本体ケーシング11の内方であって送風ファン31の上流側に設けられており、図3に示すように、各吸込口(上面吸込口13、側面吸込口14、正面吸込口22)から吸い込まれた室内の空気中に含まれる異物を除去して空気流路を流れる空気を清浄化する。
空気清浄ユニット40は、プレフィルタ41、放電部42、光触媒フィルタ43およびプラズマ触媒フィルタ44を備えている。
〔プレフィルタ41〕
プレフィルタ41は、空気清浄ユニット40の中で、空気流における最も上流側に配置されており、比較的大きなホコリや塵を除去する。プレフィルタ41は、ポリプロピレン(以下、PPという)製の糸状の樹脂網からなるネットと、ネットを保持するフレームとから構成されている(図示せず)。プレフィルタ41のネットを構成する繊維には、可視光線型の光触媒とカテキンとが空気側に露出するように担持されている。可視光線型の光触媒は、可視光線により光触媒作用が活性化される酸化チタン等を含んでおり、プレフィルタ41に付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌やウィルスを除去する。なお、カテキンは、ポリフェノールの一種であって、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどの総称である。このカテキンは、プレフィルタ41に付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌の繁殖を抑制したりウィルスを不活化したりする。
〔放電部42〕
放電部42は、プレフィルタ41の下流側に設けられ、プレフィルタ41を通過した空気中に浮遊している比較的小さな塵埃を耐電させると共に、下流の光触媒フィルタ43に供給する活性種を生成する。放電部42は、図4に示すように、主に、取付枠60、対向電極61、イオン化線62(図5および図6参照)、ストリーマ放電ユニット63から構成されている。なお、図4は、放電部42を空気流の下流側から、すなわち背面側から見た斜視図である。
(取付枠60)
取付枠60は、樹脂から形成されており、一対の対向電極61、イオン化線62およびストリーマ放電ユニット63が取り付けられる枠状の部材である。取付枠60は、図5に示すように、第1取付部64、第2取付部65、第3取付部66を有する。なお、図5は、ストリーマ放電ユニット63が取り外された放電部42を下流側から見た図である。
第1取付部64は、取付枠60の左右方向における中心部分に設けられており、取付枠60の上下に亘って設けられている。第1取付部64は、前方と両側方とが閉じられ後方が開放された凹状の形状を有している。第1取付部64には、空気流の下流側からストリーマ放電ユニット63が取り付けられる。また、第1取付部64の上部には、ストリーマ放電ユニット63が取り付けられた状態で、後述するアース板73と接触する対向電極接続部67が設けられている。対向電極接続部67は、第1取付部64の左右方向に亘って設けられており、左右方向の中間部分でアース板73と接触する。対向電極接続部67は金属板が屈曲されて形成されている。また、対向電極接続部67の左右側端部は、第1取付部64の左右側端部において第1取付部64の外側面に沿って折り返されており、第2取付部65および第3取付部66に取り付けられた対向電極61と接触する。
第2取付部65と第3取付部66とは、第1取付部64の両側方にそれぞれ設けられており、対向電極61が取り付けられる部分である。第2取付部65と第3取付部66とは、大部分が格子状に開口しており、周囲には対向電極61に係止する係止爪(図示せず)が設けられている。第2取付部65と第3取付部66との上部と下部とには、格子状の開口を挟んでイオン化線62が係止するイオン化線取付板68がそれぞれ設けられている。
(対向電極61)
一対の対向電極61は、図6に示すように、方形波形状の断面を有する金属板であって、第2取付部65と第3取付部66とに下流側からそれぞれ取り付けられている。一対の対向電極61は、実質的に電極として機能する実電極部61aとスリット部61bとから成る。なお、スリット部61bは、空気を後方に流す役割を果たす。
(イオン化線62)
イオン化線62は、対向電極61と共に、プレフィルタ41を通過した空気中に浮遊している比較的小さな塵埃を耐電させる役割を担う。イオン化線62は、対向電極61の空気流の上流側に配置されており、取付枠60と対向電極61との間に位置している。なお、このとき、イオン化線62は、実電極部61a間に1つずつ配置される。なお、1本のイオン化線62の両端は、上方のイオン化線取付板68に係止しており、下方のイオン化線取付板68によって上下方向に折り返されている。このようなイオン化線62が水平方向に複数本並んで配置されている。これにより、イオン化線62は、鉛直方向に平行な直線状の部分が水平方向に複数並ぶように設けられている。このイオン化線62は、微小径のタングステン線材などによって形成され、塵埃等を帯電させるための放電電極として用いられる。
(ストリーマ放電ユニット63)
図7に示すストリーマ放電ユニット63は、対向電極61と共に、光触媒フィルタ43に供給する活性種を生成する役割を担う。ストリーマ放電ユニット63は、ストリーマ放電を生じさせることにより、光触媒フィルタ43に供給する活性種を生成する。ストリーマ放電ユニット63は、上述した第1取付部64に着脱自在に取り付けられる。ストリーマ放電ユニット63は、放電ユニットケーシング69と、ストリーマ放電電極70(放電電極)と、放電ユニット側接触子71と、接触子取付部材72と、アース板73(アース部)と、絶縁板74(絶縁部)とを有する。
放電ユニットケーシング69は、ストリーマ放電電極70と、アース板73と、絶縁板74とが取り付けられ、これらの部品を取付枠60の第1取付部64との間に収容する。放電ユニットケーシング69は、樹脂から形成された箱状の部材であり、第1取付部64の凹状の形状に合致する形状を有している。放電ユニットケーシング69は、前面全体が開口しており、図8に示すように、アース板73等の後方、両側方、上方、下方を覆っている。そして、放電ユニットケーシング69が第1取付部64に取り付けられることによって、前面の開口が閉じられる。放電ユニットケーシング69の背面の下端部近傍には、本体ケーシング11に設けられた本体側接触子75(図2参照)が挿入される孔76が設けられている。また、放電ユニットケーシング69の長手方向すなわち鉛直方向における中間部分には、複数の微少な孔77が設けられている。
ストリーマ放電電極70は、金属板から形成されており、放電電圧が印可されることによってアース板73との間にストリーマ放電を生じさせる。ストリーマ放電電極70は、図9に示すように、略長方形の外形を有する板状部78と、板状部78に垂直に立設された複数の突起部79と、各突起部79の先端に設けられた放電針80とを有する。なお、図9(a)は、ストリーマ放電電極70、アース板73および絶縁板74の側面図であり、図9(b)は、これらの部材の正面図である。突起部79は、舌状に切り欠かれた板状部78の一部が垂直に折り曲げられることによって形成されており、板状部78の長手方向に2つ並んで配置されている。ストリーマ放電電極70は、絶縁板74の長手方向における中間部分に接続されており、絶縁板74を介してアース板73に取り付けられている。
放電ユニット側接触子71は、図7および図8に示すように、接触子取付部材72に支持されており、一端が本体側接触子75と接触する接点となっている。放電ユニット側接触子71の他端は、ストリーマ放電電極70の下端と接触している。
接触子取付部材72は、放電ユニット側接触子71が取り付けられる部材であり、鉛直方向に長い棒状部72aと、棒状部72aに垂直に交差する仕切板部72bとを有している。棒状部72aは、一端にストリーマ放電電極70が差し込まれる切り欠き72cが設けられており、他端に放電ユニット側接触子71の接点が設けられている。仕切板部72bは、棒状部72aの一端と他端との間に設けられており、放電ユニットケーシング69の内部において、ストリーマ放電電極70が配置される空間と、放電ユニット側接触子71の接点が配置される空間との間を仕切っている。これにより、放電ユニット側接触子71の接点は、ストリーマ放電電極70が配置された空間から仕切られた空間に配置される。なお、仕切板部72bは、放電ユニットケーシング69の内側面に設けられた溝69aに差し込まれて固定される。
アース板73は、金属板から形成されており、ストリーマ放電電極70よりも大きな略長方形の外形を有する。アース板73は、ストリーマ放電電極70に対して平行に配置されており、ストリーマ放電電極70に近接して配置されている。アース板73は、ストリーマ放電電極70と放電ユニットケーシング69の背面との間に位置している。アース板73は、放電ユニットケーシング69に固定されており、金属製のアース接触子81が取り付けられる。このアース接触子81は放電ユニットケーシング69が第1取付部64に取り付けられた状態で、上述した対向電極接続部67と接触する。また、アース板73のうちストリーマ放電電極70の放電針80に対向する部分近傍には、微少な孔73aが設けられている。このアース板73の孔73aは、放電ユニットケーシング69の複数の微少な孔77と対向するように配置されており、放電針80から発生した活性種が、これらの孔73a,77を通ってストリーマ放電ユニット63の外部に放出されるように構成されている。
絶縁板74は、ストリーマ放電電極70とアース板73とが取り付けられる部材であり、ストリーマ放電電極70とアース板73とを微少な距離を隔てて保持するスペーサーとして機能する。絶縁板74は、絶縁性の高い樹脂から形成されており、これにより、ストリーマ放電電極70とアース板73との間の絶縁が確保される。絶縁板74は、図9(a)に示すように、側面視において、両端がアース板73側に折り返された形状を有しており、折り返された両端においてアース板73と接続されている。より詳細には、絶縁板74は、ストリーマ放電電極70とアース板73とを最短距離で結ぶ第1方向に概ね直交する第2方向に沿ってストリーマ放電電極70から延びた後に折り返されてアース板73と接続されている。ここで、第1方向は、ストリーマ放電電極70の板状部78およびアース板73に対して垂直な方向であり、第2方向は、ストリーマ放電電極70の板状部78およびアース板73に対して平行であり、且つ、ストリーマ放電電極70の板状部78およびアース板73の長手方向に沿った方向である。絶縁板74は、第1直線部74aと、第2直線部74bと、第1U字部74c(U字部)と、第3直線部74dと、第2U字部74eとを有している。
第1直線部74aは、側面視において直線形状を有しており、第2方向に平行に配置されている。第1直線部74aの長手方向における中間部分は、ストリーマ放電電極70と対向しており、ストリーマ放電電極70が接続されている。第1直線部74aは、正面視においては、3段階に屈曲した階段状の形状となっている。
第2直線部74bは、側面視において直線形状を有しており、第2方向に平行に配置されている。第2直線部74bは、側面視において第1直線部74aよりもアース板73に近接して配置されており、一端がアース板73の端部に接続されている。第2直線部74bの他端は、第1U字部74cを介して第1直線部74aに接続されている。
第1U字部74cは、U字型の形状を有し、一端が第1直線部74aと接続され他端が第2直線部74bと接続されることにより、第1直線部74aと第2直線部74bとを繋いでいる。
第3直線部74dは、側面視において直線形状を有しており、第2方向に平行に配置されている。第3直線部74dは、側面視において第1直線部74aよりもアース板73に近接して配置されており、その一端がアース板73の第2直線部74bが接続されている端部とは反対側の端部に接続されている。第3直線部74dは、第2U字部74eを介して第1直線部74aに接続されている。
第2U字部74eは、U字型の形状を有し、一端が第1直線部74aと接続され他端が第3直線部74dと接続されることにより、第1直線部74aと第3直線部74dとを繋いでいる。
なお、絶縁板74は、図10に示すように、縁部が鈍角に屈曲した略L字型の断面形状を有している。この屈曲部分は、絶縁板74の外側の縁部に設けられており、内側の縁部は平坦な断面形状となっている。
〔光触媒フィルタ43〕
光触媒フィルタ43は、図3に示すように、プリーツ状に形成されており、静電フィルタおよびチタンアパタイト担持フィルタを張り合わせて形成されている。なお、この光触媒フィルタ43は、静電フィルタが送風ファン31による空気流の上流側に、チタンアパタイト担持フィルタが空気流の下流側に面するように配置される。静電フィルタは、放電部42を通過する際に帯電させられた塵埃などを吸着する。チタンアパタイト担持フィルタは、静電フィルタを通過した塵埃などを吸着する。なお、このチタンアパタイト担持フィルタは、プレフィルタ41と同様に、チタンアパタイトを担持させたPPの繊維から形成されている。なお、チタンアパタイトとは、カルシウムヒドロキシアパタイトの一部のカルシウム原子がイオン交換などの手法によってチタン原子に置換されたアパタイトである。このチタンアパタイトは、塵埃などに含まれるウィルスやカビ菌、細菌などを特異的に吸着する性質を有する。そして、このチタンアパタイトは、放電部42から供給される活性種により光触媒機能が活性化され、ウィルスやカビ菌、細菌などを不活化または死滅させる。
また、この光触媒フィルタ43は、プリーツ状に形成されているため、折り目に合わせて容易に折り畳むことが可能である。このため、光触媒フィルタ43は、折り畳んだ状態で、第1仕切り板51の下方に形成された交換用フィルタ収納部Aに収納される(図2参照)。
〔プラズマ触媒フィルタ44〕
プラズマ触媒フィルタ44には、アナターゼ型の二酸化チタンが担持されている。プラズマ触媒フィルタ44では、光触媒フィルタ43に吸着されなかった空気中のウィルスや菌などを吸着する。このプラズマ触媒フィルタ44では、吸着された菌やウィルスなどが活性種により活性化された二酸化チタンによって死滅あるいは不活化される。
[空気清浄ユニットによる空気清浄作用]
次に、空気清浄ユニット40による空気清浄作用について説明する。
上面吸込口13、側面吸込口14、正面吸込口22から吸い込まれた室内の空気は、まずプレフィルタ41を通る。この際、比較的大きなホコリや塵が空気中から除去される。また、プレフィルタ41に含まれる光触媒とカテキンとの作用により、プレフィルタ41に付着した塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌やウィルスの繁殖が抑制され、ウィルスが不活化される。
プレフィルタを通過した空気流は、イオン化線62と実電極部61aとの間を通過する。イオン化線62と実電極部61aとの間に高電圧が印加されると、イオン化線62と実電極部61aとの間に放電が生じる。この結果、イオン化線62と実電極部61aとの間を通過する空気流に含まれる塵埃等がプラス電荷に帯電する。
イオン化線62と実電極部61aとの間を通過した空気流は、ストリーマ放電ユニット63の下流側を流れる。ストリーマ放電ユニット63においては、ストリーマ放電電極70と対向電極61との間に直流、交流、またはパルスの放電電圧が印加され、ストリーマ放電電極70と対向電極61との間にストリーマ放電が生じる。ストリーマ放電が生じると、放電場に低温プラズマが生成され、活性種が放電ユニットケーシング69に設けられた複数の微少な孔77を通って、空気流中に放出される。放出された活性種は、空気流に乗って、下流の光触媒フィルタ43に供給される。なお、これらの活性種は、エネルギーレベルが非常に高く、光触媒フィルタ43に到達する前であっても、空気に含まれるアンモニア類や、アルデヒド類、窒素酸化物など小さな有機分子を分解・消臭する能力を有する。
次に、空気流が光触媒フィルタ43を通過すると、静電フィルタによって、放電部42を通過する際に帯電させられた塵埃などが吸着される。また、チタンアパタイト担持フィルタによって、静電フィルタを通過した塵埃などが吸着される。この際、チタンアパタイトは、放電部42から供給された活性種により光触媒機能が活性化されており、ウィルスやカビ菌、細菌などを不活化または死滅させる。なお、イオン化線62と実電極部61aとを通過した際に、塵埃に含まれるウィルスや菌なども帯電されているため、チタンアパタイトへのウィルスや菌の吸着効率が高まっている。
光触媒フィルタ43を通過した空気流は、プラズマ触媒フィルタ44を通過する。プラズマ触媒フィルタ44では、光触媒フィルタ43に吸着されなかった空気中のウィルスや菌などが吸着され、菌やウィルスなどが活性種により活性化された二酸化チタンによって死滅あるいは不活化される。
プラズマ触媒フィルタ44を通過した空気流は、吹出口12から室内へと吹き出される。
[空気清浄ユニットの特徴]
(1)
この空気清浄機1では、ストリーマ放電ユニット63においてストリーマ放電が発生する。これにより、グロー放電器やバリア放電器等の他のプラズマ放電よりも強い放電場が形成され、エネルギーレベルの高い活性種を生成することができる。よって、臭気分子や菌等を効率よく分解、死滅、不活化させることができる。
(2)
この空気清浄機1では、ストリーマ放電電極70とアース板73とを繋ぐ絶縁板74の両端が、上記のように折り返されたU字型の形状を有している。このため、ストリーマ放電電極70とアース板73との沿面距離が長くなっており、ストリーマ放電電極70とアース板73との間の絶縁性が向上している。これにより、ストリーマ放電を安定的に生起させることができる。
(3)
この空気清浄機1では、絶縁板74がL字型の断面形状を有している。このため、絶縁板74が比較的剛性の低い樹脂で形成された場合であっても、剛性を向上させることができる。
また、絶縁板74はL字型の断面形状を有しているが、その屈曲角度は鈍角である。このため、屈曲部分に侵入した汚れを容易に除去することができ、掃除が容易である。
[他の実施形態]
(A)
上記の実施形態では、絶縁板74は、ストリーマ放電電極70とアース板73との長手方向に平行な方向に沿って延びた後に折り返された形状を有しているが、絶縁板74の形状はこれに限られるものではなく、ストリーマ放電電極70とアース板73とを最短距離で繋ぐ方向に概ね直交する方向に沿って延びた後に折り返された形状であれば、ストリーマ放電電極70とアース板73とを最短距離で繋ぐ形状である場合よりも沿面距離を長く確保することができる。ただし、沿面距離をより長く確保する観点からは、上記の実施形態のような形状が望ましい。
(B)
上記の実施形態では、絶縁板74の両端が折り返された形状となっているが、一端のみが折り返された形状となっていてもよい。ただし、絶縁性をより向上させる観点からは、両端が折り返された形状であることが望ましい。特に、ストリーマ放電電極70とアース板73とが細長い形状である場合には、絶縁板74は両端が折り返された形状であることが望ましい。
(C)
上記の実施形態では、絶縁板74は略L字型の断面形状を有しているが、絶縁板74の断面形状はこれに限られるものではない。例えば、絶縁板の剛性向上の観点からは、T字形の断面形状であってもよい。
(D)
上記の実施形態では、ストリーマ放電によって活性種が生成されているが、放電の種類はこれに限定されるものではない。例えば、グロー放電やバリア放電などの他のプラズマ放電を利用して活性種を生成してもよい。
(E)
上記の実施形態では、本発明を空気清浄機1に適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、室内の冷暖房を行う空気調和機に本発明が適用されてもよい。
本発明は、安定的に放電を生起させることができる効果を有し、空気調和機として有用である。
空気清浄機の外観図。 本体ケーシングの正面図。 空気清浄ユニットの構成を示す概略図。 放電部の外観斜視図。 放電部の正面図。 対向電極およびイオン化線を示す図。 ストリーマ放電ユニットの斜視分解図。 ストリーマ放電ユニットの正面図。 ストリーマ放電電極、アース板および絶縁板の配置を示す図。 絶縁板の断面図。
符号の説明
1 空気清浄機(空気調和機)
11 本体ケーシング
31 送風ファン(送風装置)
40 空気清浄ユニット(空気清浄部)
70 ストリーマ放電電極(放電電極)
73 アース板(アース部)
74 絶縁板(絶縁部)
74a 第1直線部
74b 第2直線部
74c 第1U字部(U字部)

Claims (7)

  1. 室内へと吹き出される空気が通る空気流路が内部に設けられた本体ケーシング(11)と、
    前記空気流路を流れる空気の流れを生成する送風装置(31)と、
    前記空気流路を流れる空気を清浄化する空気清浄部(40)と、
    を備え、
    前記空気清浄部(40)は、
    放電電圧が印可されることによって放電を生じさせる放電電極(70)と、
    前記放電電極(70)に近接して配置されるアース部(73)と、
    前記放電電極(70)と前記アース部(73)とを最短距離で結ぶ第1方向に概ね直交する第2方向に沿って前記放電電極(70)から延びた後に折り返されて前記アース部(73)と接続される絶縁部(74)と、
    を有する、
    空気調和機(1)。
  2. 前記絶縁部(74)は、
    前記放電電極(70)と接続され前記第2方向に平行な第1直線部(74a)と、
    前記アース部(73)と接続され前記第2方向に平行な第2直線部(74b)と、
    U字型の形状を有し前記第1直線部(74a)と前記第2直線部(74b)とを繋ぐU字部(74c)と、
    を有する、
    請求項1に記載の空気調和機(1)。
  3. 前記放電電極(70)は、前記絶縁部(74)の中間部分に接続されており、
    前記絶縁部(74)は、両端が折り返されて前記アース部(73)に接続されている、
    請求項1または2に記載の空気調和機(1)。
  4. 前記絶縁部(74)は、縁部が屈曲した断面形状を有する板状部材である、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機(1)。
  5. 前記縁部の屈曲角度は鈍角である、
    請求項4に記載の空気調和機(1)。
  6. 前記絶縁部(74)は、T字形の断面形状を有する、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機(1)。
  7. 前記放電電極(70)は、ストリーマ放電を生じさせる、
    請求項1から6のいずれかに記載の空気調和機(1)。
JP2005247025A 2005-08-29 2005-08-29 空気調和機 Expired - Fee Related JP4244976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005247025A JP4244976B2 (ja) 2005-08-29 2005-08-29 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005247025A JP4244976B2 (ja) 2005-08-29 2005-08-29 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007061115A JP2007061115A (ja) 2007-03-15
JP4244976B2 true JP4244976B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=37924032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005247025A Expired - Fee Related JP4244976B2 (ja) 2005-08-29 2005-08-29 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4244976B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007061115A (ja) 2007-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4251199B2 (ja) 空気清浄機
JP2005300111A (ja) 空気清浄ユニット、空気調和装置、および空気調和システム
WO2005025021A1 (ja) 放電装置及び空気浄化装置
KR20070095406A (ko) 공기정화장치
JP4752398B2 (ja) 空気調和機
JP2007021099A (ja) 空気清浄機
JP2009248031A (ja) 空気清浄機
JP2008012060A (ja) 空気清浄機
JP4244976B2 (ja) 空気調和機
JP4506618B2 (ja) 空気調和機
JP4904969B2 (ja) 空気調和機の放電ユニット
JP5696718B2 (ja) 放電ユニット及び空気清浄機
JP2006029664A (ja) 天井埋設型または天井吊下型の空気調和装置、および空気清浄ユニット
JP2010203634A (ja) 空気清浄機
JP4496861B2 (ja) 空気清浄機
JP4886974B2 (ja) 空気清浄ユニットおよびこれを備えた空気調和機
JP2008049253A (ja) 空気調和機
JP2007061668A (ja) 空気調和機
JP4665852B2 (ja) 空気清浄機
JP2005135894A (ja) 放電装置及び空気浄化装置
JP4415973B2 (ja) 空気浄化装置
JP5659944B2 (ja) 空気調和機
JP5469686B2 (ja) 空気清浄機
JP3709449B1 (ja) ガス処理装置
JP2013119055A (ja) 集塵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081229

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4244976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees