JP4244592B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の動力伝達装置の動作部材や、各種の産業機械の動作部材の動作を制御するアクチュエータとして用いられる油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両の動力伝達装置においては、動作部材の動作を制御することにより、駆動力源と車輪との間で伝達される動力が制御されるように構成されており、その動作部材の動作を制御するためのアクチュエータとして、油圧制御装置が知られている。この油圧制御装置の一例が、特開平5−26334号公報に記載されている。
【0003】
この公報に記載されている油圧制御装置は、ベルト式無段変速機に用いられる油圧制御装置であり、この油圧制御装置はオイルポンプを有している。オイルポンプはメインポートおよびサブポート(複数の吐出部)を有し、メインポートから吐出されたオイルが、油路を経由してプライマリ制御弁に供給されるように構成されている。また、プライマリ制御弁にはセカンダリ制御弁が接続されている。さらに、サブポートから吐出されるオイルの供給先を、プライマリ制御弁またはオイルポンプの吸入口(オイル供給部)のいずれか一方に、選択的に切り換える切換弁(切換装置)が設けられている。さらに、この切換弁の動作を制御する切換制御弁が設けられている。なお、油圧制御装置を制御する電子制御系として制御ユニットが設けられており、この制御ユニットには、各種のセンサの信号が入力される。これに対して、制御ユニットからは、切換制御弁を制御する切換信号、セカンダリ制御弁を制御する信号などが出力される。
【0004】
そして、メインポートから吐出されたオイルがプライマリ制御弁に供給されるとともに、プライマリ制御弁から排出されるオイルの流量を調整することで、プライマリ制御弁の出力側のプライマリ圧が制御される。さらに、セカンダリ制御弁から排出されるオイルの流量を調整することで、プライマリ制御弁とセカンダリ圧制御弁との間の油路のセカンダリ圧が制御される。
【0005】
一方、メインポートから吐出されるオイルの流量であるポート流量が算出される。また、ベルト式無段変速機の伝達トルクに応じたセカンダリ圧、ベルト式無段変速機の変速比に応じたプライマリ圧、潤滑油量などに基づいて、ベルト式無段変速機全体で使用されるオイルの流量が算出される。そして、ポート流量と使用流量とを比較し、その比較結果に基づいて切換制御弁が制御されて、切換弁が動作する。具体的には、ポート流量に比べて使用流量の方が多くなると、切換弁が、サブポートとオイルポンプの吸入口との間を遮断するように動作して、サブポートから吐出されるオイルが、プライマリ制御弁、セカンダリ制御弁に供給される。これに対して、ポート流量の方が使用流量よりも多くなった場合は、切換弁が、サブポートとオイルポンプの吸入口との間を連通する位置に動作して、サブポートから吐出されるオイルが、オイルポンプの吸入口に戻される。このような制御により、オイルの使用流量に対する供給オイル量の過不足が抑制される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載されている油圧制御装置においては、切換弁の動作を切り換えるために、専用の切換制御弁を設ける必要があり、部品点数の増加を招くという問題があった。
【0007】
この発明は上記事情を背景としてなされたものであり、部品点数の増加を抑制することのできる油圧制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、オイルを吐出する第1のオイル吐出部および第2のオイル吐出部と、前記第1のオイル吐出部からオイルが供給される第1油路と、この前記第1油路のオイルを第2油路に排出して前記第1油路の油圧を制御する第1圧力制御弁と、前記第2のオイル吐出部から吐出されたオイルが供給される第3油路と、この第3油路と前記第1油路との間に設けられ、かつ、前記第3油路の油圧が上昇すると開放されるとともに、第3油路の油圧が低下すると閉じられるチェックバルブと、前記第3油路が選択的に連通される第1ドレーンポートとを有する油圧制御装置において、前記第2油路が選択的に連通される第2ドレーンポートと、前記第2油路の油圧により動作して前記第3油路を前記第1ドレーンポートに選択的に連通させて前記第3油路の油圧を制御し、かつ、前記第2油路を前記第2ドレーンポートに連通させて前記第2油路の油圧を制御する第2圧力制御弁とが設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項1の発明によれば、第1のオイル吐出部から吐出されたオイルが第1油路に供給され、第1圧力制御弁が第1油路のオイルを第2油路に排出して、第1油路の油圧が制御される。また、第2のオイル吐出部から吐出されたオイルが第3油路に供給される。そして、第2油路の油圧により第2圧力制御弁が動作して、第3油路が第1ドレーンポートに選択的に連通されて第3油路の油圧が制御され、かつ、第2油路が第2ドレーンポートに連通されて第2油路の油圧が制御される。また、チェックバルブは、第3油路の油圧が上昇すると開放されるとともに、第3油路の油圧が低下すると閉じられる
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記第2圧力制御弁は、前記第2油路の油圧または第2油路におけるオイル量に基づいて動作して、前記第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量を制御する構成であることを特徴とするものである。
【0013】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の作用が生じる他に、第2圧力制御弁は、第2油路の油圧または第2油路におけるオイル量に基づいて動作し、第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量を制御する。
【0014】
請求項3の発明は、請求項2の構成に加えて、前記第2圧力制御弁は、前記第2油路の油圧が低下すると、前記第3油路から前記第1ドレーンポートに排出されるオイル量が少なくなるように動作し、前記第2油路の油圧が上昇すると、前記第3油路から前記第1ドレーンポートに排出されるオイル量が増加するように動作する構成であることを特徴とするものである。
【0015】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明と同様の作用が生じる他に、第2油路の油圧が低下すると、第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量が少なくなり、第2油路の油圧が上昇すると、第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量が増加する。
【0016】
請求項4の発明は、請求項2の構成に加えて、前記第2圧力制御弁は、前記第2油路における必要オイル量に対して、実際に前記第2油路に供給されるオイル量が不足している場合は、前記第3油路から前記第1ドレーンポートに排出されるオイル量が少なくなるように動作し、前記第2油路における必要オイル量に対して、実際に第2油路に供給されるオイル量が過剰となった場合は、前記第3油路から前記第1ドレーンポートに排出されるオイル量が増加するように動作する構成であることを特徴とするものである。
請求項4の発明によれば、請求項2の発明と同様の作用が生じる他に、第2圧力制御弁は、第2油路における必要オイル量に対して、実際に第2油路に供給されるオイル量が不足している場合に、第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量が少なくなるように動作する。また、第2圧力制御弁は、第2油路における必要オイル量に対して、実際に第2油路に供給されるオイル量が過剰となった場合に、第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量が増加するように動作する。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの構成に加えて、前記第1のオイル吐出部を有する所定のオイルポンプと、前記第2のオイル吐出部を有するその他のオイルポンプと、車両の駆動力源である複数の駆動力源とが設けられており、所定の駆動力源の動力により、前記所定のオイルポンプが駆動され、所定の駆動力源以外の駆動力源の動力により、その他のオイルポンプが駆動されるように構成されていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項5の発明によれば、請求項1ないし4のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、複数のオイルポンプが、複数の駆動力源の動力により別々に駆動されるため、非駆動となるオイルポンプを駆動する駆動力源の負荷が低減される。
【0019】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の油圧制御装置の具体例を図面に基づいて説明する。この油圧制御装置は、例えば、車両の動力伝達装置の動作部材を制御するためのアクチュエータとして用いることができる。そこで、油圧制御装置を用いることのできる車両のパワートレーンの一例を、図2に基づいて説明する。この図2に示す車両Veは、FF車(フロントエンジン・フロントドライブ;エンジン前置き前輪駆動車)であり、車両Veの駆動力源としてエンジン1が用いられている。このエンジン1は、燃料の燃焼により動力を出力する動力装置であり、この実施例では、エンジン1としてガソリンエンジンを用いた場合を説明する。
【0020】
また前記エンジン1の出力側には、トランスアクスル3が設けられている。このトランスアクスル3は内部中空のケーシング4を有し、ケーシング4の内部には、トルクコンバータ5と前後進切り換え機構6とベルト式無段変速機(CVT)7とデファレンシャル8とが設けられている。まず、トルクコンバータ5の構成について説明する。ケーシング4の内部には、クランクシャフト2と同一の軸線(図示せず)を中心として回転可能なインプットシャフト9が設けられており、インプットシャフト9におけるエンジン1側の端部にはタービンランナ10が取り付けられている。
【0021】
一方、クランクシャフト2の後端にはドライブプレート11を介してフロントカバー12が連結されており、フロントカバー12にはポンプインペラ13が接続されている。このタービンランナ10とポンプインペラ13とは対向して配置され、タービンランナ10およびポンプインペラ13の内側にはステータ14が設けられている。また、インプットシャフト9におけるフロントカバー12側の端部には、ダンパ機構16を介してロックアップクラッチ15が設けられている。上記のように構成されたフロントカバー12およびポンプインペラ13などにより形成されたケーシング(図示せず)内に、作動流体としてのオイルが供給されている。
【0022】
上記構成により、エンジン1の動力がクランクシャフト2からフロントカバー12に伝達される。この時、ロックアップクラッチ15が解放されている場合は、ポンプインペラ13の動力が、流体の運動エネルギによりタービンランナ10に伝達され、ついでインプットシャフト9に伝達される。なお、ポンプインペラ13からタービンランナ10に伝達されるトルクを、ステータ14により増幅することもできる。一方、ロックアップクラッチ15が係合されている場合は、フロントカバー12の動力が、ロックアップクラッチ15の摩擦力によりインプットシャフト9に伝達される。
【0023】
前記前後進切り換え機構6は、インプットシャフト9とベルト式無段変速機7との間の動力伝達経路に設けられている。前後進切り換え機構6はダブルピニオン形式の遊星歯車機構32を有している。この遊星歯車機構32は、インプットシャフト9のベルト式無段変速機7側の端部に設けられたサンギヤ33と、このサンギヤ33の外周側に、サンギヤ33と同心状に配置されたリングギヤ34と、サンギヤ33に噛み合わされたピニオンギヤ35と、このピニオンギヤ35およびリングギヤ34に噛み合わされたピニオンギヤ36と、ピニオンギヤ35およびピニオンギヤ36を、サンギヤ33の周囲を一体的に公転可能な状態で保持したキャリヤ37とを有している。
【0024】
そして、このキャリヤ37とプライマリシャフト21とが連結されている。また、キャリヤ37とインプットシャフト9との間の動力伝達経路を接続または遮断するクラッチCLが設けられている。さらに、ケーシング4側には、リングギヤ34の回転および固定を制御するブレーキBRが設けられている。さらに、クラッチCLの係合圧を制御する油圧室(図示せず)と、ブレーキBRの係合圧を制御する油圧室(図示せず)とが設けられている。
【0025】
前記ベルト式無段変速機7は、インプットシャフト9と同心状に配置されたプライマリシャフト21と、プライマリシャフト21と相互に平行に配置されたセカンダリシャフト22とを有している。前記プライマリシャフト21にはプライマリプーリ23が設けられており、セカンダリシャフト22側にはセカンダリプーリ24が設けられている。プライマリプーリ23は、プライマリシャフト21に固定された固定シーブ25と、プライマリシャフト21の軸線方向に移動できるように構成された可動シーブ26とを有している。そして、固定シーブ25と可動シーブ26との間にV字形状の溝M1が形成されている。
【0026】
また、この可動シーブ26をプライマリシャフト21の軸線方向に動作させることにより、可動シーブ26と固定シーブ25とを接近・離隔させる油圧サーボ機構27が設けられている。この油圧サーボ機構27は、油圧室(図示せず)と、油圧室の油圧に応じてプライマリシャフト21の軸線方向に動作し、かつ、可動シーブ26に接続されたピストン(図示せず)とを備えている。
【0027】
一方、セカンダリプーリ24は、セカンダリシャフト22に固定された固定シーブ28と、セカンダリシャフト22の軸線方向に移動できるように構成された可動シーブ29とを有している。そして、固定シーブ28と可動シーブ29との間にV字形状の溝M2が形成されている。
【0028】
また、この可動シーブ29をセカンダリシャフト22の軸線方向に動作させることにより、可動シーブ29と固定シーブ28とを接近・離隔させる油圧サーボ機構30が設けられている。この油圧サーボ機構30は、油圧室(図示せず)と、油圧室の油圧によりセカンダリシャフト22の軸線方向に動作し、かつ、可動シーブ29に接続されたピストン(図示せず)とを備えている。上記構成のプライマリプーリ23およびセカンダリプーリ24に、無端状のベルト31が巻き掛けられている。
【0029】
前記ベルト式無段変速機7とデファレンシャル8との間の動力伝達経路には、セカンダリシャフト22と相互に平行なインターミディエイトシャフト39が設けられている。インターミディエイトシャフト39にはカウンタドリブンギヤ40とファイナルドライブギヤ41とが形成されている。前記セカンダリシャフト22にはカウンタドライブギヤ42が形成され、カウンタドライブギヤ42とカウンタドリブンギヤ40とが噛み合わされている。
【0030】
一方、前記デファレンシャル8はリングギヤ43を有し、ファイナルドライブギヤ41とリングギヤ43とが噛み合わされている。また、リングギヤ43はデフケース(図示せず)の外周に形成され、このデフケースの内部には複数のピニオンギヤ(図示せず)が取り付けられている。このピニオンギヤには2つのサイドギヤ(図示せず)が噛み合わされている。2つのサイドギヤには別個にフロントドライブシャフト44が接続され、各フロントドライブシャフト44には、車輪(前輪)45が接続されている。
【0031】
図3は、図2に示す車両Veの制御系統を示すブロック図である。車両Veの全体を制御する電子制御装置104が設けられており、この電子制御装置104は、演算処理装置(CPUまたはMPU)、および記憶装置(RAMおよびROM)、および入出力インターフェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成されている。
【0032】
この電子制御装置104に対しては、イグニッションスイッチ105Aの信号、エンジン回転数センサ105の信号、アクセル開度センサ106の信号、スロットル開度センサ107の信号、ブレーキペダルの操作状態を検知するブレーキスイッチ108の信号、シフトレバー114の操作状態を検出するシフトポジションセンサ109の信号、プライマリプーリ23の回転数を検出する入力回転数センサ110の信号、セカンダリプーリ24の回転数を検出する出力回転数センサ111の信号などが入力される。
【0033】
また、電子制御装置104に対しては、加速度センサ62の信号、インプットシャフト9の回転数を検出するタービン回転数センサ63の信号、エアコンスイッチ63Aの信号、ケーシング4の内部および油圧制御装置64の油圧回路を流れるオイルの温度を検知する油温センサ80の信号、車輪回転速度センサ81の信号、ステアリングホイールの操舵状態を検知する操舵角センサ82の信号、エンジン1の冷却水温を検知する冷却水温センサ83の信号、車両Veが位置している道路の勾配を検知する勾配検知センサ84の信号、油圧センサ85の信号などが入力される。
【0034】
前記シフトポジションセンサ109の信号に基づいて、シフトレバー114の操作により、駆動ポジションまたは非駆動ポジションのいずれが選択されているかが検知される。ここで、駆動ポジションとは、エンジン1から車輪45に至るドライブトレーンの状態、具体的には、インプットシャフト9とプライマリシャフト21との間の状態を、動力伝達をおこなうことの可能な状態に制御するポジションを意味している。これに対して、非駆動ポジションとは、インプットシャフト9とプライマリシャフト21との間の状態を、動力伝達をおこなうことの不可能な状態に制御するポジションを意味している。この実施例では、駆動ポジションとして、D(ドライブ)ポジション、B(ブレーキ)ポジション、R(リバース)ポジションを選択することができる。
【0035】
この実施例では、非駆動ポジションとして、N(ニュートラル)ポジション、P(パーキング)ポジションを選択することができる。駆動ポジションのうち、DポジションおよびBポジションが前進ポジションであり、Rポジションが後進ポジションである。前進ポジションとは、エンジン1の動力を車輪45に伝達した場合に、車両Veを前進させる方向の駆動力が発生するポジションを意味している。後進ポジションとは、エンジン1の動力を車輪45に伝達した場合に、車両Veを後進させる方向の駆動力が発生するポジションを意味している。
【0036】
また、入力回転数センサ110の信号、出力回転数センサ111の信号に基づいて、ベルト式無段変速機7の変速比を演算することができ、出力回転数センサ111の信号に基づいて車速を演算することができる。
【0037】
また電子制御装置104からは、電子制御装置104に入力される各種の信号や、電子制御装置104に記憶されているデータに基づいて、燃料噴射制御装置112を制御する信号、点火時期制御装置113を制御する信号、油圧制御装置64を制御する信号、電子スロットルバルブ115を制御する信号、制動装置116を制御する信号が出力される。上記の油圧制御装置64としては、各種の構成を採用することができる。以下の、油圧制御装置64の実施例を順次説明する。
【0038】
(第1実施例)
前記油圧制御装置64の第1実施例を、図1に基づいて説明する。この第1実施例は、請求項1ないし4の発明に対応する。まず、第1オイルポンプ(メインオイルポンプ)50および第2オイルポンプ(サブオイルポンプ)51が設けられている。また、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51を駆動する回転装置52が設けられている。この回転装置52としては、エンジン1および電動機53のうちの少なくとも一方が挙げられる。この電動機53は、車両の駆動力源(原動機)としての機能を有するもの、または、車両の駆動力源としての機能を有しないもの、のいずれでもよい。
【0039】
すなわち、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51を、共にエンジン1で駆動する構成または、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51を、共に電動機53で駆動する構成を採用することができる。また、第1オイルポンプ50をエンジン1で駆動し、第2オイルポンプ51を電動機53で駆動する構成を採用してもよい。さらに、第1オイルポンプ50を電動機53で駆動し、第2オイルポンプ51をエンジン1で駆動する構成を採用してもよい。
【0040】
第1オイルポンプ50は、吸込口54および吐出口55を有しており、第2オイルポンプ51は吸込口56および吐出口57を有している。まず、第1オイルポンプ50の吐出口55は、油路58を経由してプライマリレギュレータバルブ70に接続されている。プライマリレギュレータバルブ70は、軸線方向に動作可能なスプール71と、スプール71を軸線方向の一方に付勢する弾性部材72とを有している。スプール71には、ランド部71A,71Bが形成されている。
【0041】
また、プライマリレギュレータバルブ70は、ドレーンポート75、フィードバックポート76、信号圧室90を有している。また、油路58は、第1オイル必要部78およびドレーンポート75に接続されており、ランド部71Bにより油路58とドレーンポートとの間の開度が制御される。なお、第1オイル必要部78としては、油圧サーボ機構27,30が挙げられる。また、油路58とフィードバックポート76とを連通する油路79が形成されており、油路79にはオリフィス80が設けられている。さらに、前記弾性部材72は信号圧室90に配置され、信号圧室90には油路91が接続されている。油路91にはオリフィス92が設けられている。
【0042】
さらにドレーンポート75には、油路93を介して、第2オイル必要部78Aと、セカンダリレギュレータバルブ94とが接続されている。第2オイル必要部78Aとしては、前後進切り換え機構6のクラッチCLおよびブレーキBRの係合圧を制御する油圧室、ロックアップクラッチ15の係合圧を制御する油圧室などが挙げられる。これに対して、セカンダリレギュレータバルブ94は、軸線方向に動作可能なスプール95と、スプール95を軸線方向の一方に付勢する弾性部材96とを有している。また、スプール95は、ランド部120,121,122,123,124を有している。
【0043】
さらにセカンダリレギュレータバルブ94は、入力ポート125,126と、ドレーンポート127,128,129とを有している。入力ポート125と、油路93およびドレーンポート127,129とが接続され、入力ポート125とドレーンポート127,129との間の開度が、ランド部121,122により制御される。ドレーンポート129には、油路130を介して潤滑油必要部131が接続されている。潤滑油必要部131としては、前後進切り換え機構6の一部を構成する遊星歯車機構32、ベルト式無段変速機6の一部を構成するベルト31などが挙げられる。
【0044】
一方、入力ポート126とドレーンポート128とが接続されており、入力ポート126とドレーンポート128との間の開度が、ランド部123により制御される。また、ランド部120に臨んでフィードバックポート132が形成されており、フィードバックポート132と油路93とが、油路133により接続されている。この油路133にはオリフィス134が設けられている。さらに、ランド部124に臨んで信号圧ポート135が形成され、信号圧ポート135には油路136が接続されている。この油路136にはオリフィス137が形成されている。
【0045】
さらに、前記ドレーンポート127,128には油路138が接続されており、油路138と、第1オイルポンプ50の吸込口54,および第2オイルポンプ51の吸込口56とが接続されている。さらにまた、吸込口54,56はストレーナ139を介してオイルパン140に接続されている。前記第2オイルポンプ51の吐出口57と、セカンダリレギュレータバルブ94の入力ポート126とが油路141により接続されている。
【0046】
さらに、油路141にはチェックバルブ142が接続されている。チェックバルブ142は、相互に連通する油路143,144と、油路143と油路144との間に形成されたポート145と、ポート145を開閉する弁体146と、弁体を所定方向に付勢する弾性部材147とを有している。弾性部材147は油圧室147Aに配置されており、油圧室147Aと油路143とが連通されている。そして、油路141と油路144とが接続され、油路58と油路143とが接続されている。
【0047】
つぎに、図1に示す油圧回路の作用を説明する。まず、回転装置52の動力が第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51に伝達されると、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51が駆動される。すると、オイルパン140のオイルが、ストレーナ139を経由して第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51に吸い込まれるとともに、油路58,141へオイルが吐出される。
【0048】
油路58,141のうち、油路58に供給されたオイルは、プライマリレギュレータバルブ70に供給される。プライマリレギュレータバルブ70においては、スプール71の動作に関わりなく、油路58のオイルが第1オイル必要部78に供給される。また、油路58の油圧は油路79を経由してフィードバックポート76に作用し、フィードバックポート76の油圧がランド部71Aに作用する。
【0049】
一方、油路91を経由して信号圧室90に信号圧が入力される。この信号圧は、電子制御装置104により制御されており、その信号圧がランド部71Bに作用する。また、弾性部材72の付勢力が、ランド部71Bに作用する。ここで、弾性部材72の付勢力の向きと、信号圧に対応してランド部71Bに作用する付勢力の向きとが同じ(図1において上向き)である。さらに、弾性部材72の付勢力の向き、および信号圧に対応してランド部71Bに作用する付勢力の向きと、フィードバックポート76の油圧に対応してランド部71Aに作用する付勢力の向きとが逆である。
【0050】
そして、弾性部材72の付勢力、および信号圧に対応する付勢力と、フィードバックポート76の油圧に対応する付勢力との対応関係により、スプール71が軸線方向に動作する。具体的には、油路58とドレーンポート75との間の開度が、ランド部71Bにより狭められた場合は、油路58から油路93に供給されるオイル量が低下する。したがって、油路58におけるオイル量が増加して、油路58の油圧が上昇する。
【0051】
この油路58の油圧の上昇にともない、フィードバックポート76に作用する油圧が高まると、スプール71が図1において下向きに動作し、油路58とドレーンポート75との開度が広がる。その結果、油路58に供給されるオイル量のうち、油路58で消費されるオイル量を除いた余剰量のオイルが、油路93に供給される。その結果、油路58のオイル量の増加が抑制され、油路58の油圧の上昇が抑制される。このようにして、油路58のオイル量が、プライマリレギュレータバルブ70の機能により調整され、油路58の油圧(ライン圧)が制御される。
【0052】
さらに、油路93に供給されたオイルの一部は第2オイル必要部78Aに供給されるとともに、油路93のオイルの一部はセカンダリレギュレータバルブ94に送られる。このセカンダリレギュレータバルブ94においては、油路136を経由して信号圧ポート135に信号圧が入力される。この信号圧は電子制御装置104により制御される。そして、信号圧に対応する付勢力がランド部124に作用する。また、弾性部材96の付勢力がランド部123に作用する。そして、信号圧に対応してランド部124に作用する付勢力の向きと、弾性部材96からランド部123に作用する付勢力の向きとは同じ(図1において上向き)である。
【0053】
そして、油路93にオイルが供給されると、油路93の油圧が油路133を経由してフィードバックポート132に作用する。フィードバックポート132の油圧に対応してランド部120に付勢力が作用する。ここで、信号圧に対応してランド部124に作用する付勢力の向き、および弾性部材96からランド部123に作用する付勢力の向きと、フィードバックポート132の油圧に対応してランド部120に作用する付勢力の向きとが逆になる。このため、セカンダリレギュレータバルブ94においては、信号圧に対応してランド部124に作用する付勢力、および弾性部材96からランド部123に作用する付勢力と、フィードバックポート132の油圧に対応してランド部120に付勢力との対応関係に応じて、スプール95が軸線方向に動作する。
【0054】
以下、セカンダリレギュレータバルブ94の作用を説明する。まず、油路58、第1オイル必要部78、油路93、第2オイル必要部78Aを含む油圧回路において、必要オイル量に対して、実際に供給されるオイルの流量が不足している場合について説明する。このように、油路93に供給されるオイル量が少なくなると、フィードバックポート132の油圧が低下する。すると、スプール95が図1において上向きに動作し、入力ポート125とドレーンポート127との間の開度が、ランド部121により狭められる。このため、油路93から油路138にドレーンされるオイル量が少なくなる。また、入力ポート125とドレーンポート129との間の開度が、ランド部122により狭められる。このため、油路93から、油路130および潤滑油必要部131に供給されるオイル量が低下する。
【0055】
ところで、前記第2オイルポンプ51から吐出されたオイルは、油路141を経由して、セカンダリレギュレータバルブ94の入力ポート126、およびチェックバルブ142の油路144に供給されている。ここで、前記スプール95の上向きの動作により、入力ポート126とドレーンポート128との間の開度が狭められる。つまり、油路141から油路138にドレーンされるオイル量が少なくなる。
【0056】
一方、チェックバルブ142においては、弾性部材147の付勢力が弁体146に作用している。また、油路58の油圧が、油路143を経由して油圧室147Aに作用している。すなわち、弾性部材147の付勢力、および油圧室147Aの油圧に対応する付勢力が、弁体146に対して同じ向きに作用している。そして、油路141の油圧に対応して弁体146に作用する付勢力よりも、弾性部材147の付勢力、および油圧室147Aの油圧に対応する付勢力の方が大きい場合は、ポート145が閉じられる。このため、第2オイルポンプ51から油路141へ供給されるオイル量の増加により、油路141の油圧が上昇する。
【0057】
そして、油路141の油圧に対応して弁体146に作用する付勢力の方が、弾性部材147の付勢力、および油圧室147Aの油圧に対応する付勢力よりも大きくなった場合は、弁体146が図1において右向きに動作する。その結果、ポート145が開放されて、油路141のオイルが、チェックバルブ142を経由して油路58に供給される。このような作用により、第1オイル必要部78および第2オイル必要部78Aにおけるオイル不足を解消できる。
【0058】
ところで、第1オイル必要部78および第2オイル必要部78Aで必要なオイル量に対して、実際に供給されるオイル量が過剰となった場合は、油路93の油圧が上昇して、フィードバックポート132に作用する油圧が上昇する。すると、スプール95が図1において下向きに動作する。このスプール95の下向きの動作により、入力ポート125とドレーンポート127との間の開度が広がり、油路93のオイルの一部が、油路138を経由して吸込口54,56に戻される。また、このスプール95の下向きの動作により、入力ポート125とドレーンポート129との間の開度が広がり、油路93から潤滑油必要部131に供給されるオイル量が増加する。なお、油路130,138の油圧は、油路58の油圧よりも低い。
【0059】
このように、油路93のオイルを、油路130,138にドレーンする流量を、セカンダリレギュレータバルブ94の機能により調整することにより、油路93の油圧(セカンダリ圧)を制御している。ところで、セカンダリレギュレータバルブ94のスプール95が、図1の下向きに動作すると、入力ポート126とドレーンポート128との間の開度が広がり、油路141から油路138にドレーンされるオイル量が増加する。その結果、油路141の油圧が低下して、弁体146が図1において左向きに動作する。つまり、チェック弁142のポート145が閉じられ、第2オイルポンプ51から吐出されたオイルが、油路58に供給されなくなる。
【0060】
以上のように、図1に示す油圧制御装置64においては、第1オイル必要部78および第2オイル必要部78Aにおけるオイル必要量と、実際に供給されるオイル量との対応関係とに基づいて、チェック弁142が動作して、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51のうち、少なくとも第1オイルポンプ50から吐出されたオイルを、第1オイル必要部78および第2オイル必要部78Aに供給して、必要オイル量に対する実際の供給量の過不足を抑制できる。
【0061】
また、セカンダリレギュレータバルブ94の本来の機能、具体的には、油路93の油圧を制御するためのスプール95の動作を利用して、油路141の油圧が変化し、第2オイルポンプ51から吐出されるオイルの供給先を切り換えることができる。特に、セカンダリレギュレータバルブ94自体が、オイルの供給先を切り換える切換装置としての機能を兼備しているため、オイルの供給先を切り換える専用の切換装置(例えば、電磁弁、バルブなど)と、切換装置の動作を制御する切換装置用の切換制御装置とを、専用に設ける必要がなく、油圧制御装置64を構成する部品点数の増加を抑制することができる。
【0062】
さらに、第2オイルポンプ51から吐出されたオイルを、油路141、油路138を介して、再度、吸込口56に戻す場合に、第2オイルポンプ51の駆動に必要なトルクを、第2オイルポンプ51から吐出されたオイルを、油路141、油路58を介して、第1オイル必要部78、第2オイル必要部78Aに供給する場合のトルクよりも、低減させることができる。さらに、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51、油路58、油路93、油路138などを含む油圧回路において、オイルの流れ方向に、プライマリレギュレータバルブ70とセカンダリレギュレータバルブ94とが直列に配置されており、オイルの流れ方向で、プライマリレギュレータバルブ70の上流に配置されている油路58よりも、プライマリレギュレータバルブ70よりも下流に配置されている油路93の油圧変化に応じて、チェックバルブ142の動作を制御する。このため、チェックバルブ142の動作の切換えが、油路58の油圧に影響することを抑制できる。
【0063】
ここで、この第1実施例の構成と、発明の構成との対応関係を説明すれば、プライマリレギュレータバルブ70が、この発明の第1圧力制御弁に相当し、吐出部55が、この発明の第1のオイル吐出部に相当し、吐出部57が、この発明の第2のオイル吐出部に相当し、ドレーンポート128が、この発明の第1ドレーンポートに相当し、ドレーンポート127,129が、この発明の第2ドレーンポートに相当し、油路58が、この発明の第1油路に相当し、油路93が、この発明の第2油路に相当し、油路141が、この発明の第3油路に相当し、チェックバルブ142が、この発明のチェックバルブに相当する。
【0064】
また、セカンダリレギュレータバルブ94が、この発明の第2圧力制御弁に相当し、第2オイルポンプ51がこの発明の「所定のオイルポンプ」に相当し、第1オイルポンプ50がこの発明の「その他のオイルポンプ」に相当し、エンジン1および電動機53が、この発明の駆動力源に相当する。
【0065】
(第2実施例)
油圧制御装置64の第2実施例を図4に基づいて説明する。第2実施例において、第1実施例と同じ構成については、第1実施例と同じ符号を付してその説明を省略する。第1実施例と第2実施例と比較すると、セカンダリレギュレータバルブ94を含む油圧回路の構成が異なる。この第2実施例では、セカンダリレギュレータバルブ94のドレーンポート127,128が、油路150を経由して潤滑油必要部131に接続されている。これに対して、ドレーンポート129が油路138に接続されている。
【0066】
この第2実施例においても、第1実施例と同様の構成については、第1実施例と同様の作用効果を得られる。さらに、この第2実施例の作用を、第1駆動状態および第2駆動状態に分けて説明する。これらの駆動状態は、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51を、エンジン1または電動機53のいずれで駆動するかを意味する。
【0067】
[第1駆動状態]
この第1駆動状態は、第1オイルポンプ50をエンジン1の動力により駆動し、第2オイルポンプ51を電動機53の動力により駆動する駆動状態を意味する。さらに、この第1駆動状態を、第1の場合ないし第3の場合に分けて、その作用を説明する。
【0068】
▲1▼第1の場合
この第1の場合は、油路58,93で必要なオイル量に対して、実際に供給されるオイル量が不足している場合を意味する。なお、この第1の場合の具体例としては、エンジン1が駆動しているが、ベルト式無段変速機6で急変速がおこなわれるために、駆動される第1オイルポンプ50の吐出オイル量だけでは、必要オイル量を賄うことができないケースや、第1オイルポンプ50を駆動するエンジン1が停止して、第1オイルポンプ50からオイルが吐出されなくなるケースなどが挙げられる。
【0069】
この第1の場合においては、油路93の油圧が低くなり、フィードバックポート132に作用する油圧が低くなる。このため、図4においてスプール54が上向きに動作し、入力ポート125とドレーンポート127との間の開度が狭められる。したがって、油路93から油路150にドレーンされるオイル量が少なくなる。また、スプール54が上向きに動作すると、入力ポート125とドレーンポート129との間の開度が狭められ、油路93から油路138に供給されるオイル量が低下する。さらに、スプール54が上向きに動作すると、入力ポート126とドレーンポート128との間の開度が狭められ、油路141から油路150にドレーンされるオイル量が少なくなる。このため、油路141の油圧が上昇する。そして、油路141の油圧が所定油圧以上になると、第1実施例と同様の原理により、チェックバルブ142のポート145が開放されて、油路141のオイルが油路58,93に供給される。このようにして、油路58,93におけるオイル量の不足が抑制される。
【0070】
この第1の場合では、エンジン1が停止している時には、第1オイルポンプ50が停止し、第2オイルポンプ51の負荷は、油路58のライン圧に対応する負荷となる。また、エンジン1が運転されている時に、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51の負荷は、油路58のライン圧に対応する負荷となる。
【0071】
▲2▼第2の場合
この第2の場合は、油路58,93で必要なオイル量に対して、十分なオイル量が実際に供給されているが、潤滑油必要部131でオイル不足が生じている場合を意味する。この場合は、油路93の油圧が上昇し、フィードバックポート132の油圧も上昇する。このため、スプール95が図4において下向きに動作し、入力ポート125とドレーンポート127との開度が広がる。このため、油路93から潤滑油必要部131に供給されるオイル量が増加する。
【0072】
また、スプール95が下向きに動作すると、入力ポート125とドレーンポート129との間の開度が広がり、油路93から油路138にドレーンされるオイル量が増加する。さらに、スプール54が下向きに動作すると、入力ポート126とドレーンポート128との間の開度が広がり、油路141から潤滑油必要部131に供給されるオイル量が増加する。
【0073】
このようにして、潤滑油必要部131におけるオイル不足が抑制される。なお、油路141のオイルが油路150に供給されると、油路141の油圧が低下するため、油路141のオイルは油路58には供給されない。この第2の場合においては、第1オイルポンプ50の負荷は、油路58のライン圧に対応する負荷となり、第2オイルポンプ51の負荷は、潤滑必要部131に供給する潤滑油圧を得るための負荷となる。
【0074】
▲3▼第3の場合
この第3の場合は、油路58,93で必要なオイル量に対して、十分なオイル量が実際に供給されており、潤滑油必要部131におけるオイル量も十分である場合を意味する。この第3の場合は、第2オイルポンプ51の駆動を停止する。したがって、第2オイルポンプ51を駆動する電動機53の駆動トルクを低減できる。なお、その他の作用は第2の場合と同じである。この第3の場合においては、第1オイルポンプ50の負荷は、油路58のライン圧に対応する負荷となる。
【0075】
[第2駆動状態]
この第2駆動状態は、第2オイルポンプ51をエンジン1の動力により駆動し、第1オイルポンプ50を電動機53の動力により駆動する駆動状態を意味する。この第2駆動状態を、第1の場合および第2の場合に分けて、その作用を説明する。この第1の場合および第2の場合の意味は、前述と同じである。
【0076】
▲1▼第1の場合
この第1の場合は、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51が駆動し、両方のオイルポンプ50,51の吐出オイルが、油路58,93に供給される。エンジン1および電動機53の負荷は、油路58のライン圧に対応する負荷となる。なお、エンジン1が停止している場合は、第2オイルポンプ51が停止する。その他の作用は、第1駆動状態の第1の場合と同じである。
【0077】
▲2▼第2の場合
この第2の場合においては、第1オイルポンプ50のオイルが油路58,93に供給される。また、第2オイルポンプ51のオイルが、潤滑必要部131に供給される。したがって、電動機53の負荷は、油路58のライン圧に対応する負荷となり、エンジン1の負荷は、潤滑油の供給圧に対応する負荷となる。
【0078】
ここで、第2実施例の構成と、この発明の構成との対応関係は、第1実施例の構成と、この発明の構成との対応関係と同じである。
【0079】
(第3実施例)
前記油圧制御装置64の第3実施例を図5に基づいて説明する。第3実施例において、第1実施例の構成と同じ構成については、第1実施例と同じ符号を付してその説明を省略する。この第3実施例においては、油路130であって、潤滑油必要部131とドレーンポート129との間にオリフィス151が設けられている。また、油路93から分岐する油路152が設けられており、油路152が潤滑油必要部153に接続されている。また、油路152にはオリフィス154が設けられている。
【0080】
さらに、油路152であって、潤滑油必要部153とオリフィス154との間と、油路130であって、潤滑油必要部131とオリフィス151との間を接続する油路155が設けられている。この油路155にはオリフィス156が設けられている。この第3実施例においては、複数の潤滑油必要部131,153が設けられており、潤滑油必要部131としては、ベルト式無段変速機7のベルト31が挙げられ、潤滑油必要部153としては、前後進切り換え機構6の遊星歯車機構32が挙げられる。
【0081】
この第3実施例においても、第1実施例と同様の構成については、第1実施例と同様の作用効果が生じる。つぎに、駆動力源としての回転装置52の回転数と、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51の負荷と、潤滑油必要部131,153に対するオイルの供給量との関係を説明する。
【0082】
(低回転・低負荷の場合)
まず、駆動力源の回転数が低回転数であり、かつ、駆動力源の負荷が低負荷である場合について説明する。この場合は、潤滑油必要部131,151における潤滑油必要量は少ない。また、セカンダリレギュレータバルブ94の信号圧ポート135に入力される信号圧は、低く設定される。このため、油路93の油圧は低く、油路152に供給されるオイル量も少ない。また、第1オイルポンプ50から油路93に供給されるオイルで、油路93の目標オイル量を達成することができるため、スプール95が下向きに動作し、油路93のオイルは油路130,138へドレーンされる。さらに、油路141のオイルも油路138にドレーンされて、第2オイルポンプ51の負荷が低下する。
【0083】
(低回転・高負荷の場合)
つぎに、駆動力源の回転数が低回転数であり、かつ、駆動力源の負荷が高負荷である場合について説明する。この場合は、ベルト式無段変速機7のトルク容量、前後進切り換え機構6のトルク容量を高めるために、セカンダリレギュレータバルブ94の信号圧ポート135に入力される信号圧が、低回転・低負荷の場合の信号圧よりも高く設定される。すると、油路93の油圧が高く、油路93の油圧を元圧として、油路93から、潤滑油必要部153に供給されるオイルの量は多くなる。この時、第1オイルポンプ50から油路9に供給されるオイル量は少なく、油路93でオイル不足が生じる。このため、油路93から油路130,138にドレーンされるオイル量を少なくしようとして、スプール95が図5において上向きに動作し、ドレーンポート127,129の開度が狭められる。この動作により、油路141と油路138との間の開度が、ランド部123により狭められ、第2オイルポンプ51から油路58,93に供給されるオイル量が増加する。この場合、第2オイルポンプ51の負荷が高まる。
【0084】
(高回転・低負荷の場合)
つぎに、駆動力源の回転数が高回転数であり、かつ、駆動力源の負荷が低負荷である場合について説明する。この場合は、信号圧ポート135に入力される信号圧が低く制御される。そのため、油路93の油圧は低く、油路93から潤滑油必要部153に供給されるオイル量が少なくなる。また、第1オイルポンプ50は高速回転で駆動されるため、第1オイルポンプ50から吐出されるオイル量は多い。したがって、第1オイルポンプ50から吐出されるオイルで、油路93の目標オイル量を得られる。このため、油路93のオイルがドレーンポート129からドレーンされて、潤滑油必要部131に供給されるオイル量が増加する。
【0085】
(高回転・高負荷の場合)
つぎに、駆動力源の回転数が高回転数であり、かつ、駆動力源の負荷が高負荷である場合について説明する。この場合は、油路93の油圧が高く、油路93の油圧を元圧として、油路93から潤滑油必要部153に供給されるオイル量は多くなる。また、第1オイルポンプ50は高速回転で駆動され、第1オイルポンプ50の吐出オイル量も多いため、油路93に十分な量のオイルが供給される。このため、スプール95が図5において下向きに動作し、油路93のオイルは油路130にドレーンされて、油路93から潤滑油必要部131に供給されるオイル量は増加する。
【0086】
なお、この第3実施例においては、オリフィス151,154,156の開口面積の設定により、潤滑油必要部131と潤滑油必要部153とに供給されるオイル量のバランスが決定される。また、第3実施例の構成と、この発明の構成との対応関係は、第1実施例の構成と、この発明の構成との対応関係と同じである。
【0087】
(第4実施例)
前記油圧制御装置64の第4実施例を、図6に基づいて説明する。この第4実施例において、第1実施例と同じ構成については、第1実施例と同じ符号を付して、その構成の説明を省略する。この第4実施例においては、ドレーンポート128に油路150を経由して潤滑油必要部131が接続されている。油路150にはオリフィス157が設けられている。また、ドレーンポート127には、油路158を経由して潤滑油必要部153が接続されている。油路158にはオリフィス159が設けられている。さらに、油路150であって、オリフィス157と潤滑油必要部131との間と、油路158であって、オリフィス159と潤滑油必要部153との間を接続する油路160が設けられている。この油路160にはオリフィス161が設けられている。
【0088】
この第4実施例において、油路58および油路93に供給されるオイルの流量が不足した場合は、第1実施例と同様の作用により、入力ポート125とドレーンポート127,129との間の開度が狭められる。したがって、第1実施例と同様にして、油路58,93におけるオイル不足が抑制される。
【0089】
これに対して、油路58および油路93に供給されるオイルの流量が十分である場合は、第1実施例と同様の作用により、入力ポート125とドレーンポート127,129との間の開度が広げられる。その結果、スプール54が、図6において下向きに動作する。したがって、油路141のオイルが油路150を経由して潤滑油必要部131に供給される。このため、第2オイルポンプ51を駆動するためのトルクが低減される。
【0090】
(第5実施例)
油圧制御装置64の第5実施例を、図7に基づいて説明する。図7の構成において、図1の構成と同じ構成については、図1と同じ符号を付して、図7の構成の説明を省略する。この第5実施例においては、プライマリレギュレータバルブ70の他に、セカンダリレギュレータバルブ162およびターシャリレギュレータバルブ163を有している。まず、セカンダリレギュレータバルブ162は、軸線方向に動作自在なスプール164と、スプール164を軸線方向の一方に向けて付勢する弾性部材165とを有している。スプール164はランド部166,167,168を有している。
【0091】
また、セカンダリレギュレータバルブ162は、入力ポート169,170と、ドレーンポート171,172と、フィードバックポート173と、信号圧ポート174とを有している。そして、スプール164の動作により、入力ポート169とドレーンポート171との間の開度が、ランド部167により制御され、入力ポート170とドレーンポート172との間の開度が、ランド部168により調整される。さらに、油路133とフィードバックポート173とが接続され、油路136と信号圧ポート174とが接続されている。
【0092】
さらにまた、弾性部材165の付勢力と、信号圧ポート174の油圧に対応する付勢力とが、ランド部168に対して同じ向き、つまり、図7において上向きに作用する。これに対して、フィードバックポート173の油圧に対応する付勢力が、弾性部材165の付勢力と、信号圧ポート174の油圧に対応する付勢力とは逆向き、つまり、図7において下向きに、ランド部166に作用する。このように構成されたセカンダリレギュレータバルブ162は、フィードバックポート173の油圧に対応する付勢力と、弾性部材165の付勢力、および信号圧ポート174の油圧に対応する付勢力との対応関係に基づいて、スプール164が軸線方向に動作する。なお、セカンダリレギュレータバルブ162の入力ポート170には、前記油路141が接続されている。
【0093】
つぎに、ターシャリレギュレータバルブ163について説明する。まず、ターシャリレギュレータバルブ163は、軸線方向に動作自在なスプール175と、スプール175を軸線方向の一方に向けて付勢する弾性部材176とを有している。スプール175はランド部177,178,179を有している。また、ターシャリレギュレータバルブ163は、入力ポート180,181と、ドレーンポート182,183と、フィードバックポート184と、信号圧ポート185Aとを有している。そして、スプール175の動作により、入力ポート180とドレーンポート182との間の開度が、ランド部178により制御される。また、スプール175の動作により、入力ポート181とドレーンポート183との間の開度が、ランド部179により制御される。
【0094】
一方、前記セカンダリレギュレータバルブ162のドレーンポート171と、ターシャリレギュレータバルブ163の入力ポート180とを接続する油路185が形成されており、この油路185には第3オイル必要部186が接続されている。また、油路185とフィードバックポート184とを接続する油路187が形成され、油路187にはオリフィス188が設けられている。さらに、前記セカンダリレギュレータバルブ162のドレーンポート172と、ターシャリレギュレータバルブ163の入力ポート181とを接続する油路189が形成されている。そして、油路189と油路185とを接続する油路190が形成されているとともに、油路190にはチェックバルブ191が設けられている。チェックバルブ191は、油路185のオイルが油路189に流れることを防止する機能を有している。また、チェックバルブ191は、油路185の油圧と油路189の油圧との関係に基づいて、油路189のオイルを油路185に供給する機能を有している。
【0095】
前記信号圧ポート185Aには油路192が接続され、油路192にはオリフィス193が設けられている。そして、信号圧ポート185Aの油圧に対応する付勢力と、弾性部材176の付勢力とが、ランド部179に対して同じ方向、つまり、図7において上向きに作用する。これに対して、フィードバックポート184の油圧に対応する付勢力が、弾性部材176の付勢力と、信号圧ポート185Aの油圧に対応する付勢力とは逆向き、つまり、図7において下向きに、ランド部177に作用する。
【0096】
このように構成されたターシャリレギュレータバルブ163は、フィードバックポート184の油圧に対応する付勢力と、弾性部材176の付勢力、および信号圧ポート185Aの油圧に対応する付勢力との対応関係に基づいて、スプール175が軸線方向に動作する。なお、ターシャリレギュレータバルブ163のドレーンポート183は、油路138を経由して第1オイルポンプ50の吸込口54、および第2オイルポンプ51の吸込口56に接続されている。このように、第5実施例においては、油路58,93,185、ドレーンポート182により構成される回路内に、3つのプライマリレギュレータバルブ70、セカンダリレギュレータバルブ162、ターシャリレギュレータバルブ163が、オイルの流れ方向に直列に配置されている。
【0097】
つぎに、第5実施例の作用効果を説明する。第5実施例において、第1実施例と同じ構成部分については、第1実施例と同じ作用効果が生じる。また、第5実施例において、油路58,93で必要なオイル量に対して、第1オイルポンプ50から油路58,93に供給される実際のオイル量が不足している場合について説明する。この場合、油路93の油圧が低く、フィードバックポート173に作用する油圧も低い。このため、セカンダリレギュレータバルブ162のスプールプル164が、図7において上向きに動作する。
【0098】
このようにして、油路58,93とドレーンポート171との間の開度は、ランド部71Bにより狭められ、油路93から油路185に供給されるオイル量が低下する。このため、油路93の油圧も低く、フィードバックポート173の油圧に対応する付勢力と、弾性部材165の付勢力および信号圧ポート174の油圧に対応する付勢力とのバランスにより、セカンダリレギュレータバルブ162のスプール164は、図7において上向きに動作する。したがって、入力ポート170とドレーンポート172との間の開度が、ランド部168によって狭められる。
【0099】
その結果、油路141の油圧が上昇して、チェックバルブ142のポート145が開放され、油路141のオイルが油路58,93に供給される。このようにして、油路58,93におけるオイル不足が抑制される。そして、油路93の油圧が上昇すると、フィードバックポート173に作用する油圧も上昇し、スプール164が図7において下向きに動作する。その結果、油路93のオイルがドレーンポート171を経由して、油路185に供給される。
【0100】
そして、油路93に供給されるオイル量が十分となった場合、つまり、油路93の油圧が所定圧を越えた場合は、フィードバックポート173に作用する油圧が上昇して、セカンダリレギュレータバルブ162のスプール164が、図7において下向きに動作する。すると、入力ポート169とドレーンポート171との間の開度が広がり、油路93から第3オイル必要部186に供給されるオイル量が増加する。また、入力ポート170とドレーンポート172との間の開度が広がり、油路141から油路189に供給されるオイル量が増加する。
【0101】
油路185で必要なオイル量よりも、第1オイルポンプ50から油路58,93,185に供給されるオイル量の方が少ない場合は、ターシャリレギュレータバルブ163のフィードバックポート184に作用する油圧が低く、ターシャリレギュレータバルブ163のスプール175が動作して、入力ポート180とドレーンポート182との間の開度が、ランド部178により狭められる。これに伴い、入力ポート181とドレーンポート183との間の開度が、ランド部179により狭められる。したがって、油路189からドレーンポート183にドレーンされるオイル量が低下する。
【0102】
このようにして、油路189の油圧が上昇すると、チェックバルブ191が開放される。すなわち、油路185でオイル不足が生じており、油路185の油圧が低い場合は、チェックバルブ191が開放されて、油路189のオイルが油路185に供給され、油路185のオイル不足が抑制される。
【0103】
そして、油路185のオイル量が十分となった場合は、フィードバックポート184に作用する油圧が上昇して、スプール175が図7において下向きに動作する。油路141のオイルが、油路189およびドレーンポート183を経由して、油路138にドレーンされる。このようにして、油路189の油圧が低下すると、チェックバルブ191が閉じられて、油路189のオイルは油路185に供給されなくなる。
【0104】
このように、第5実施例においては、第2オイルポンプ51のオイルの供給先を、チェックバルブ142,191を介して、油路58または、油路189,185,138のいずれか一方に、選択的に切り換えることができ、油路58,93,185のオイル不足を抑制できる。そして、第5実施例においては、セカンダリレギュレータバルブ162の機能に基づいて、第2オイルポンプ51から吐出されるオイルの供給先が、油路58または油路189に切り換えられる。したがって、第1実施例と同様の効果を得られる。なお、油路141のオイルが、油路189を経由して油路138,185に供給される場合は、第2オイルポンプ51を駆動するためのトルクが低減される。
【0105】
ここで、この第5実施例の構成とこの発明の構成との対応関係を説明すれば、ドレーンポート172が、この発明の第1ドレーンポートに相当し、ドレーンポート171が、この発明の第2ドレーンポートに相当し、セカンダリレギュレータバルブ162が、この発明の第2制御弁に相当する。この第5実施例のその他の構成と、この発明の構成との対応関係は、第1実施例の構成と、この発明の構成との対応関係と同じである。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、第2油路の油圧により第2圧力制御弁が動作して、第3油路が第1ドレーンポートに連通され、かつ、第2油路が第2ドレーンポートに連通されるため、部品点数の増加を抑制できる。また、チェックバルブは、第3油路の油圧が上昇すると開放されるとともに、第3油路の油圧が低下すると閉じられる
【0107】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、第2圧力制御弁は、第2油路の油圧または第2油路におけるオイル量に基づいて動作し、第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量を制御する。
【0108】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明と同様の効果を得られる他に、第2油路の油圧が低下すると、第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量が少なくなり、第2油路の油圧が上昇すると、第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量が増加する。
【0109】
請求項4の発明によれば、請求項2の発明と同様の効果を得られる他に、第2圧力制御弁は、第2油路における必要オイル量に対して、実際に第2油路に供給されるオイル量が不足している場合に、第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量が少なくなるように動作する。また、第2圧力制御弁は、第2油路における必要オイル量に対して、実際に第2油路に供給されるオイル量が過剰となった場合に、第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量が増加するように動作する。
【0110】
請求項5の発明によれば、請求項1ないし4のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、複数のオイルポンプが、複数の駆動力源の動力により別々に駆動されるため、非駆動となるオイルポンプを駆動する駆動力源の負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の油圧制御装置の第1実施例を示す模式図である。
【図2】 この発明を適用できる車両のパワートレーンの一例を示すスケルトン図である。
【図3】 図2に示す車両の制御系統を示すブロック図である。
【図4】 この発明の油圧制御装置の第2実施例を示す模式図である。
【図5】 この発明の油圧制御装置の第3実施例を示す模式図である。
【図6】 この発明の油圧制御装置の第4実施例を示す模式図である。
【図7】 この発明の油圧制御装置の第5実施例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…エンジン、 50…第1オイルポンプ、 51…第2オイルポンプ、 53…電動機、 54,56…吸込口、 55,57…吐出部、 64…油圧制御装置、 70…プライマリレギュレータバルブ、 94,162…セカンダリレギュレータバルブ、 138,141,185,189…油路、 163…ターシャリレギュレータバルブ、 182…ドレーンポート、 186…第3オイル必要部。

Claims (5)

  1. オイルを吐出する第1のオイル吐出部および第2のオイル吐出部と、前記第1のオイル吐出部からオイルが供給される第1油路と、この前記第1油路のオイルを第2油路に排出して前記第1油路の油圧を制御する第1圧力制御弁と、前記第2のオイル吐出部から吐出されたオイルが供給される第3油路と、この第3油路と前記第1油路との間に設けられ、かつ、前記第3油路の油圧が上昇すると開放されるとともに、第3油路の油圧が低下すると閉じられるチェックバルブと、前記第3油路が選択的に連通される第1ドレーンポートとを有する油圧制御装置において、
    前記第2油路が選択的に連通される第2ドレーンポートと、
    前記第2油路の油圧により動作して前記第3油路を前記第1ドレーンポートに選択的に連通させて前記第3油路の油圧を制御し、かつ、前記第2油路を前記第2ドレーンポートに連通させて前記第2油路の油圧を制御する第2圧力制御弁と
    が設けられていることを特徴とする油圧制御装置。
  2. 記第2圧力制御弁は、前記第2油路の油圧または第2油路におけるオイル量に基づいて動作して、前記第3油路から第1ドレーンポートに排出されるオイル量を制御する構成であることを特徴とする請求項1に記載の油圧制御装置。
  3. 前記第2圧力制御弁は、前記第2油路の油圧が低下すると、前記第3油路から前記第1ドレーンポートに排出されるオイル量が少なくなるように動作し、前記第2油路の油圧が上昇すると、前記第3油路から前記第1ドレーンポートに排出されるオイル量が増加するように動作する構成であることを特徴とする請求項2に記載の油圧制御装置。
  4. 前記第2圧力制御弁は、前記第2油路における必要オイル量に対して、実際に前記第2油路に供給されるオイル量が不足している場合は、前記第3油路から前記第1ドレーンポートに排出されるオイル量が少なくなるように動作し、前記第2油路における必要オイル量に対して、実際に第2油路に供給されるオイル量が過剰となった場合は、前記第3油路から前記第1ドレーンポートに排出されるオイル量が増加するように動作する構成であることを特徴とする請求項2に記載の油圧制御装置。
  5. 記第1のオイル吐出部を有する所定のオイルポンプと、前記第2のオイル吐出部を有するその他のオイルポンプと、車両の駆動力源である複数の駆動力源とが設けられており、所定の駆動力源の動力により、前記所定のオイルポンプが駆動され、所定の駆動力源以外の駆動力源の動力により、その他のオイルポンプが駆動されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の油圧制御装置。
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