JP4243854B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、同一画像に基づく二値画像データと多値画像データを用いて、二値画像データに対する色補正または濃度補正を行って補正後の二値画像データを得る画像処理技術に関するものである。
近年、製版工程においては、デジタル化された印刷原稿のデータを使用し、印刷用の刷版をデジタル製版装置により直接作成するCTP(computer to plate)と呼ばれる方法が採られている。CTPにより印刷用の刷版を作成する場合、ページ記述言語で記述された現行のデータを、RIP(Raster Image Processing)処理により多値(カラー)のビットマップデータを作成し、スクリーン処理によりそれぞれの色成分毎に網点成分を有する二値画像データに変換し、この二値画像データから刷版を作成する。CTPにより刷版を作成した場合、現行の校正を行う際には、RIP処理により二値化された画像データを、通常、DDCP(direct digital color proof)と呼ばれる色校正システムに出力することによって校正刷りを得る。
近年では、DDCPのような高額な機器を用いることなく、それぞれの会社などにおいて簡易に校正刷りを得るリモートカラープルーフィングが行われるようになってきた。このリモートカラープルーフィングでは、それぞれの会社などに設置されているプリンタを用いて校正刷りを行うが、それぞれのプリンタの特性が異なるため、どのプリンタで出力しても同じ色で出力されるように、それぞれのプリンタで色変換を行って校正刷りを行っている。これによって、本刷りと校正刷りとで色の見えをほぼ一致させ、色の校正作業が確実に行われるようにしている。現状では、ビットマップデータの状態で色調整を行い、それぞれのプリンタの出力方式に従って出力することにより校正刷りを行っている。
しかし、色の一致を実現したとしても、印刷する際には製版時にかけられるスクリーンによって、校正刷りと本刷りとで見た目が異なってしまうこともある。そのため、本刷りのときと同様のスクリーン処理が施された校正刷りによって得られることが望ましい。そのためには、スクリーン処理後の二値画像データを受け取って、それぞれのプリンタによる色再現の違いを補正した後、校正刷りを行えばよい。そのような試みもいくつか行われている。
図12は、従来の画像処理装置の一例を示すブロック図である。図中、81はRIP手段、82は多値変換手段、83はディスクリーニング手段、84は色補正テーブル、85は色補正手段、86は誤差拡散処理手段、87は出力手段である。図12に示した従来の画像処理装置の構成は、例えば特許文献1に記載されているものである。
まず、RIP手段81によりビットマップデータに変換されてスクリーン処理が施された、二値化された画像データDが多値変換手段82に供給される。この画像データDはスクリーン処理により網点成分を有している。次に、多値変換手段82が、供給された二値の画像データDを擬似的に多値の画像データDoに変換し、ディスクリーニング手段83が、この画像データDoに対してディスクリーニング処理を施す。これにより画像データDoから網点成分が除去され、中間調を有する画像データDdが生成される。
次に、この画像データDdに色補正を施すための色補正データDcが色補正テーブル84から読み出される。色補正手段85において、この色補正データDcと網点成分を有する多値の画像データDoとが加算され、加算により得られた画像データDxが誤差拡散処理手段86に入力される。誤差拡散処理手段86は、入力された画像データに誤差拡散処理を施すことにより、多値画像データを二値画像データDzに変換し、変換した画像データを出力手段87へ出力する。こうして出力された画像データは、当初の網点成分を有し、カラーマッチングが施された画像データとなるから、精度の高い校正刷りを得ることができる。
しかし、この方式では、補正値を加算することにより誤差拡散処理により生じるON画素やOFF画素は、元の網点構造は無関係に生じてしまう。したがって、補正値の値が大きい場合や、低濃度領域や高濃度領域において元の網点構造と無関係に生じたON画素やOFF画素が目立つという問題がある。例えば特許文献1第6頁図5(C)にも示されているように、網点内に白抜けが発生し、この白抜けが目立つために、画像全体の画質が劣化するという問題がある。また、誤差拡散処理手段86は、通常の多値画像の画素値が持つレンジを想定しているため、例えば、多値画像データDoが0%の画素に色補正データDcとして負の補正値が加算されても0%に矯正されてしまい、色処理した補正結果を正確に反映できない。実際に、多値画像データDoは濃度0%の画素と100%の画素しか存在せず、色補正データDcは正負の値を持つことから、単純多値画像への補正値の加算により画素値のレンジを超えてしまうケースも多く、この場合には補正が行われないことになるという問題がある。
また特許文献2には、網点構造を含む二値画像を多値化する際に適切なフィルタ係数を用いることによって網点構造を保存するように多値化し、網点構造が保存された多値画像に対して誤差拡散処理して再度二値画像に変換し、校正刷りを行う技術が記載されている。
この方式では、ソフトフォーカスと呼んでいるぼかしフィルタを使用し、網点形状を維持できる程度の弱いローパスフィルタを施している。しかし、このぼかしフィルタによって、低濃度領域や高濃度領域のように小さな網点では形状が残らず、ほとんど均一な多値画像となり、誤差拡散処理によって再度二値画像に変換すると、白抜けやつぶれが発生してしまう。また、中間濃度領域においてもそれぞれの網点を構成する1つ1つの画素にON画素やOFF画素が出現することにより、網点を構成する画素のかたまり(クラスタ)が崩れてしまう。そのため、画質が劣化してしまい、本刷りとの差異が大きくなってしまう。さらに、さまざまな網点構造を保存しながら多値化を行うには、二値画像を分析して適切なフィルタ係数を設定しないと実現できないという問題もある。
さらに、カラープリンタの特性にあった色補正処理を二値画像データに対して施す技術として、例えば特許文献3に記載されている技術が知られている。この技術では、まず、二値画像データが多値の画像データに変換された後、カラープリンタの特性に合うように色補正処理が施され、次いで、この色補正処理が施された多値画像データが二値化され、多値化データに見合う印刷画素数が決定される。印刷画素数が決定されると、二値画像データの画素配置を参照することにより印刷画素を配置し、印刷画素の増減がある場合には、テーブルを参照してどの位置の画素を増減させるかを決定する。画素を配置するときに生じる誤差、特に多値から二値への変換で生じる誤差は、他の画素に拡散される。
この特許文献3に記載されている画像データ処理方法では、このような処理により、カラープリンタに最適な二値画像データが生成され、現行の画像に近い画像を得ることができる。しかし、二値画像のドットを増減する際に予め定義したテーブルを使用するため、二値画像の網点とドット増減の優先順位を決定する際のテーブルとの間で周期がマッチングしていないと干渉が発生するという問題がある。
特開2001−144979号公報 国際公開第WO02/30103号パンフレット 特許第2877356号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、網点構造が含まれる二値画像に対して、その網点構造を保ったまま色調整や濃度調整を行って、高画質の画像を出力装置で出力可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とするものである。また、そのような画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラムと、その画像処理プログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とするものである。
本発明は、同一画像に基づく二値画像データと多値画像データが入力され、多値画像データを用いて色補正あるいは濃度補正を行うことにより、二値画像データに対する修正量を示す補正データを生成し、その補正データに従って二値画像データを修正することによって、色補正あるいは濃度補正が施された出力二値データを得るものである。二値画像データの修正にあたって、本発明ではエッジの存在を検出したら、そのエッジ部分について、補正データに応じて補正位置を特定し、その画素をエッジ画素として設定し、エッジ画素については補正データを二値化手段で二値化した修正二値データを選択して出力データとし、それ以外では二値画像データを選択して出力データとする。
エッジ画素の設定方法としては、補正データが多値画像データの画素値を大きくするものである場合には、エッジを挟む領域の一方の側に位置する画素をエッジ画素として設定し、また補正データが多値画像データの画素値を小さくするものである場合には、エッジを挟む領域の他方の側に位置する画素をエッジ画素として設定する。例えば特定色について白を最低の画素値とするとき、補正データが画素値を大きくするものである場合には、エッジを挟む領域の白の側に位置する画素をエッジ画素として設定し、その部分に修正二値データを配置することによって、画像全体として特定色の濃度を上げる調整を行う。また補正データが画素値を小さくするものである場合には、エッジを挟む領域の特定色側に位置する画素をエッジ画素として設定し、その部分に修正二値データを配置することによって、画像全体としての濃度を下げる調整を行う。
なお、多値画像データは、二値画像データを平滑化するとともに多値化して平滑化データを生成し、その平滑化データを多値画像データとして用いることができる。また補正データは、多値画像データと、その多値画像データに対して色補正または濃度補正を行った結果との差分のデータとすることができる。さらに修正二値データは、誤差拡散法によって求めることができる。
本発明によれば、二値画像データの補正のために、同一画像に基づく多値画像データを用い、その補正結果に基づく補正データを二値画像データのエッジ部分に作用させ、二値画像データの見かけの色調整または濃度調整を行う。これによって、例えばスクリーン処理が施された網点を含む二値画像データでは、網点を構成する各クラスタの大きさを補正することができ、見かけ上の濃度調整を精度よく行うことができる。このような濃度調整を、使用する版毎に行うことによって、色調整を行うことができる。このとき、調整を行う場合にはエッジの一方を補正対象のエッジ画素として設定して補正を行うので、網点を構成するクラスタは崩れずに維持され、高画質の出力二値データを得ることができるという効果がある。
図1は、本発明の画像処理装置および画像処理方法の実施の一形態を示すブロック図である。図中、1は平滑化部、2は補正信号生成部、3は二値化部、4はエッジ画素設定部、5は選択部である。この第1の実施の形態では、多値(カラー)画像から作成された二値画像信号、あるいはさらに多値画像信号を入力として受け取る。多値画像信号も受け取る場合、その多値画像信号は二値画像信号と同一の原画像に基づくものである。例えば多値画像信号を原画像とし、原画像に対してスクリーン処理を施して得られた網点画像を二値画像信号としてもよい。原画像がカラー画像である場合、色成分毎に二値画像信号が作成される。ここではそのうちの一つの色成分の二値画像信号に対する処理を説明するが、他の色成分の二値画像信号についても同様の処理を行うことができる。なお、以下の説明では二値画像信号は1が黒を、0が白を意味し、多値画像信号はそれぞれの色成分について、0が白を、255が当該色成分の最大濃度の色を示すものとする。
平滑化部1は、多値画像信号が入力されない構成において、二値画像信号に対して平滑化処理を行うとともに多値化し、平滑化信号を生成する。そして、生成された平滑化信号を多値画像信号とする。なお、原画像がカラー画像であり、補正信号生成部2で色補正処理を行う場合には、多値画像信号としてカラー画像を生成する必要がある。そのため、処理対象の色成分の二値画像信号だけでなく、原画像を構成する複数の色成分の二値画像信号についても同様に平滑化処理し、平滑化信号を生成して、カラーの多値画像信号を得るように構成するとよい。もちろん、多値画像信号が別途与えられる場合には、この平滑化部1を設けずに、あるいは平滑化部1の出力を選択しないように構成してもよい。
補正信号生成部2は、多値画像信号に対して色補正または濃度補正を行って、例えばもとの多値画像信号との差分を計算し、この差分を、二値画像信号の修正に用いる補正信号として生成する。なお、多値画像信号がカラー画像である場合、色補正処理はカラー画像のまま行うことになるが、補正信号の生成には二値画像信号に対応する色成分についての差分を計算すればよい。もちろん色補正処理を色成分毎に行う場合には、二値画像信号に対応する色成分のみについて色補正処理を行ってもかまわない。
二値化部3は、補正信号生成部2が生成した補正信号を二値化して修正二値信号を生成する。この二値化の処理には、例えば補正信号と出力二値信号とから誤差を算出して以降の着目画素の処理に伝播させる誤差拡散法を用いることができる。もちろん、二値化処理の方法は誤差拡散法に限られるものではない。
エッジ画素設定部4は、二値画像信号中の画素であって、エッジとみなす画素をエッジ画素として設定する。より具体的には、二値画像信号からエッジの存在を検出し、補正信号生成部2で生成した補正信号が多値画像信号の画素値を大きくするものである場合には、検出したエッジを挟む領域の一方の側、ここでは白画素の側に位置する画素をエッジとみなし、エッジ画素として設定する。また、補正信号生成部2で生成した補正信号が多値画像信号の画素値を小さくするものである場合には、検出したエッジを挟む領域の他方の側、ここでは黒画素の側に位置する画素をエッジとみなし、エッジ画素として設定する。あるいは、二値画像信号の注目画素と所定の周辺画素の画素値からエッジの存在を検出した場合に、二値画像信号の注目画素の画素値が二値の一方の値(ここでは白)であり、かつ、補正信号生成部2で生成した補正信号が注目画素に対応する多値画像信号の画素の画素値を大きくするものであるとき、注目画素をエッジとみなしてエッジ画素として設定し、二値画像信号の注目画素の画素値が二値の他方の値(ここでは黒)であり、かつ、補正信号生成部2で生成した補正信号が注目画素に対応する多値画像信号の画素の値を小さくするものであるとき、注目画素をエッジとみなしてエッジ画素として設定する。なお、補正信号生成部2で生成した補正信号が多値画像信号の画素値を略変更しない場合には、エッジを挟む両側の画素ともエッジとはみなさない。
エッジの存在の検出は、例えば二値画像信号の各画素を順次注目画素とし、その注目画素と所定の周辺画素の各画素との間で排他的論理和を演算し、その演算の結果の論理和が真のとき、エッジが存在するものとして検出することができる。あるいは、注目画素と所定の周辺画素の各画素との間で減算を行い、その減算の結果の和が0でないとき、エッジが存在するものとして検出することができる。または、予めエッジの存在を検出するためのパターンを記憶しておき、そのパターンと注目画素及び所定の周辺画素のパターンが一致したとき、エッジが存在するものとして検出することもできる。もちろん、その他の方法を用いてもよい。
選択部5は、エッジ画素設定部4がエッジ画素と設定した画素について、二値化部3が生成した修正二値信号を選択し、またエッジ画素設定部4がエッジ画素と設定しなかった画素については二値画像信号を選択して、出力二値信号とする。
図2は、本発明の画像処理装置および画像処理方法の実施の一形態における動作の具体例の説明図である。二値画像信号として、スクリーン処理が施された網点画像が入力されたものとし、図2(A)には、その網点の1つのクラスタについて示している。二値画像信号には、このような網点のクラスタが無数に存在しており、それぞれのクラスタは原画像の濃度に応じた大きさを有している。
このように網点のクラスタが無数に存在している二値画像信号が、平滑化部1,エッジ画素設定部4、選択部5に渡される。二値画像信号を平滑化部1で平滑化することによって、濃淡を有する多値画像信号を得ることができる。原画像がカラー画像である場合には、それぞれの色成分毎の二値画像信号について平滑化処理を行うことにより、各色成分について濃度階調を有する画像信号が得られるので、それらをまとめて多値画像信号とすればよい。もちろん、多値画像信号が二値画像信号とは別に与えられる場合には、その与えられた多値画像信号を用いることになる。
多値画像信号は、補正信号生成部2で色補正や濃度補正の処理を受け、処理前後の多値画像信号から二値画像信号を補正するための補正信号が生成される。この色補正や濃度補正により、例えば出力装置の特性の違いを補正することができる。もちろん、他の目的で補正を行ってもよい。生成された補正信号は、エッジ画素設定部4に渡されて、エッジとみなす画素の判定に利用される。また、二値化部3に渡され、誤差拡散法などの所定の二値化方式により二値化され、二値画像信号を補正する際の修正二値信号に変換されて選択部5に渡される。
エッジ画素設定部4では、まず、二値画像信号からエッジの存在を検出する。エッジの存在を検出する方法としては各種の方法が案出されているが、ここでは一例として、図2(B)に示すように注目画素xと、その上下左右の画素pqrsを用いて判定する。例えば、注目画素xと上下左右の画素pqrsとの間で排他的論理和を演算し、真となればエッジが存在していることが分かる。あるいは、注目画素xと上下左右の画素pqrsとの間で減算を行い、減算結果の和が0でないときにエッジが存在するものとして検出することができる。または、図2(B)に示す注目画素xと上下左右の画素pqrsを参照したときに、エッジが存在すると判定するパターンを記憶しておき、そのパターンと注目画素xと上下左右の画素pqrsの値が一致したとき、エッジが存在するものとして検出することもできる。もちろん、その他の方法を用いてもよい。
例えば注目画素xと上下左右の画素pqrsとの間で排他的論理和を演算することによりエッジが存在するものと検出された画素を、図2(C)に示している。図2(C)において、斜めのハッチングを施した画素は、白画素においてエッジの存在が検出された画素であり、クロスハッチングを施した画素は黒の画素においてエッジが存在すると検出された画素である。
このようにしてエッジが存在すると検出された画素について、エッジと見なすか否か、すなわち処理対象とするか否かを判定する。この判定は、二値画像信号の画素値と、補正信号生成部2で生成された補正信号を用いて行う。基本的には、補正信号が例えば画像の色や濃度を濃くする場合、すなわち補正信号が多値画像信号の画素値を大きくするものである場合には、網点を構成するクラスタの大きさを大きくする方向に補正する。また、逆に補正信号が例えば画像の色や濃度を薄くする場合、すなわち補正信号が多値画像信号の画素値を小さくするものである場合には、網点を構成するクラスタの大きさを小さくする方向に補正する。
このような補正を行うため、補正信号が多値画像信号の画素値を大きくする場合にはエッジの白画素の側に、補正信号に従って黒画素を適宜配置すれば、網点のクラスタの大きさが多少大きくなり、二値の画像信号の見かけ上の濃度を上げることができる。従って、図2(C)において斜めのハッチングを施した画素について、補正信号が多値画像信号の画素値を大きくする場合に、エッジと見なす画素として設定する。この補正信号が多値画像信号の画素値を大きくする場合については、図2(C)においてクロスハッチングを施して示した黒画素についてはエッジとは見なさず、処理対象とはしない。
このような処理によって、例えば図2(D)に示すように補正信号に従って黒画素が周囲に追加され、網点のクラスタが多少大きくなることにより見かけの濃度を上昇させることができる。
また、補正信号が多値画像信号の画素値を小さくする場合にはエッジの黒画素の側に、補正信号に従って白画素を適宜配置すれば、網点のクラスタの大きさが多少小さくなり、二値の画像信号の見かけ上の濃度を下げることができる。従って、図2(C)においてクロスハッチングを施した画素について、補正信号が多値画像信号の画素値を小さくする場合に、エッジと見なす画素として設定する。この補正信号が多値画像信号の画素値を小さくする場合については、図2(C)において斜めのハッチングを施して示した白画素についてはエッジとは見なさず、処理対象とはしない。
このような処理によって、例えば図2(E)に示すように補正信号に従ってクラスタの周囲の黒画素が白画素に適宜置き換えられ、網点のクラスタが多少小さくなることにより見かけの濃度を下げることができる。
図3は、本発明と従来技術による処理結果の具体例の比較図である。図3(A)は特許文献2に記載されている方法によって網点を含む二値画像信号を処理したものである。網点を構成するクラスタの形状が崩れてしまい、画質が劣化してしまう。図3(B)は特許文献1に記載されている方法によって網点を含む二値画像信号を処理したものである。網点を構成するクラスタ中に白抜け画素が生じている。そのため、やはり画質の劣化が目立ってしまう。
図3(C)はエッジの存在を検出したときに、エッジを挟む黒画素と白画素の両方を処理対象とした場合の処理結果の一例を示している。この場合、網点を構成するクラスタの輪郭部に擬似輪郭が生じているのがわかる。そのため、やはり画質が劣化してしまう。
図3(D)は本願発明による処理結果の一例を示している。網点を構成するクラスタの形状は、多少の凹凸は生じるものの、ほぼ維持されている。そのため、ほぼ良好な画質を得ることができた。
以下、本発明の実施の一形態について、より具体的な構成を示す。図4は、本発明の第1の具体例を示すブロック図、図5は、エッジ画素設定部の一具体例を示すブロック図である。図中、11は二値画像入力部、12は色補正部、13は差分計算部、14は補正加算部、15は変動計算部、16は誤差算出部、17は誤差記憶部、18は補正算出部、19は閾値生成部、20は第4比較部、21は第5比較部、22は第2論理和演算部、23は第4論理積演算部、24はセレクタ部、25は二値画像出力部、31は第1比較部、32は第1論理積演算部、33は第2比較部、34は第2論理積演算部、35は否定演算部、36は第1論理和演算部、37は注目画素定数乗算部、38は二値画素信号記憶部、39は周辺画素総和演算部、40は第3比較部、41は第3論理積演算部である。なお、二値化部3については図中の左側と右側に構成を分けて示している。
図4に示す例では、図1に示した構成に加えて、二値画像入力部11及び二値画像出力部25を設けている。二値画像入力部11は、入力二値画像信号を受け取り、注目画素の二値信号である二値画素信号を平滑化部1、二値化部3の変動計算部15、エッジ画素設定部4、選択部5のセレクタ部24へ供給する。なお、この例では後述するように二値化部3においても二値画素信号を利用するため、二値化部3にも二値画素信号を供給している。また二値画像出力部25は、選択部5のセレクタ部24から出力される出力二値信号を受け取り、出力二値画像信号として例えばプリンタの場合には後段のROSドライバなどへ供給する。もちろん出力先は限定されるものではない。
平滑化部1は、上述のように入力二値画像信号に対して平滑化処理を行うが、二値画像入力部11から画素毎の二値画素信号を受け取るため、この例においては入力された二値画素信号の注目画素とその周辺画素を記憶して、平滑化フィルタを用いたフィルタ演算を行って、多値画像信号に対応する平滑化信号を生成する。なお、ここでは補正信号生成部2において色補正部12による色補正処理を行うので、カラー画像を構成するそれぞれの色成分の二値画素信号を受け取って、それぞれ平滑化処理を行い、カラーの平滑化信号を生成する。
補正信号生成部2として、この例では色補正部12及び差分計算部13を有している。色補正部12は、平滑化部1で生成された平滑化信号に対して色補正処理を行い、色補正信号を生成する。例えば入力二値画像信号が作成される際に想定されている出力装置と、出力二値画像信号を供給する出力装置との間の色再現性の違いを補正するための色補正処理を行うことができる。
差分計算部13は、色補正部12から出力される色補正信号から平滑化部1で生成された平滑化信号を減算し、差分信号を補正信号として生成する。この補正信号は、二値化部3の補正加算部14とエッジ画素設定部4に供給される。
二値化部3は、この例では補正加算部14、変動計算部15、誤差算出部16、誤差記憶部17、補正算出部18などで構成される誤差拡散処理部分と、その誤差拡散処理によって得られる補正加算信号を二値化するための閾値生成部19、第4比較部20、第5比較部21、第2論理和演算部22の部分とで構成されている。
補正加算部14は、補正信号生成部2の差分計算部13で生成された補正信号と、補正算出部18が算出した補正誤差信号との加算を行い、補正加算信号を生成する。補正信号は差分の信号であるため、正、0、負の値を取り得る。また、補正誤差信号についても正、0、負の値を取り得るため、生成される補正加算信号についても正、0、負の値を取り得る。この補正加算信号は、第4比較部20及び第5比較部21に渡されて二値化されるとともに、誤差算出部16に渡されて誤差の算出に用いられる。
変動計算部15は、選択部5のセレクタ部24で選択された出力二値信号から、二値画像入力部11が出力する二値画素信号を減算して画素値の変動を求め、変動信号として誤差算出部16へ供給する。変動信号は、出力二値信号と二値画素信号が0と1の値をとるため、−1、0、1の値をとる。もちろん、それぞれに量子化レベルを割り当てて多値化し、例えば−255,0,255などとしてもよい。
誤差算出部16は、変動計算部15で計算された変動信号を受け取り、例えば変動信号が−1、0、1の値をとる場合には量子化レベル(例えば−255,0,255など)を割り当てる。そして、補正加算部14から供給される補正加算信号から変動信号の量子化レベルを減算して二値化誤差信号を生成する。
誤差記憶部17は、誤差算出部16で生成した二値化誤差信号を記憶し、補正算出部18へ供給する。
補正算出部18は、誤差記憶部17に記憶された二値化誤差信号を用いて、現注目画素の次の注目画素に必要な補正誤差信号を計算する。補正誤差信号は、例えば、誤差記憶部17に記憶されている、次の注目画素の周囲の処理済の1ないし複数の画素に対応する量子化誤差信号と誤差拡散係数との積和演算により得られる。
閾値生成部19は、補正加算信号を二値化するための第1閾値信号及び第2閾値信号を生成する。上述のように、補正加算部14から出力される補正加算信号は正、0、負の値を取り得る。本発明では、補正加算信号を、0を含む0領域と、その領域よりも大きい値を取る正領域と、0を含む領域よりも小さい値を取る負領域の3つに分別するための2つの閾値信号を生成する。第1閾値信号は、負領域とそれ以外の領域を分別するための閾値信号である。また第2閾値信号は、正領域とそれ以外の領域を分別するための閾値信号である。ここでは一例として、第1閾値信号を0、第2閾値信号を1としている。もちろん、第1閾値信号および第2閾値信号の値はこの例に限られるものではない。ただし、2つの閾値信号の関係は、0と1、あるいは127と128というように間隔を1のみとし、後述するようにこの間隔(0領域)においてエッジとみなす画素としないと指示することにより、誤差拡散法で一般的な課題であるドット生成遅延の問題を小さくすることができる。逆に、第1閾値信号と第2閾値信号の間を大きくすることにより、色補正の絶対値の大きさが大きくなっても元の入力二値画像信号がそのまま出力される領域を大きくすることができ、ノイズ耐性が強くなる。第1閾値信号と第2閾値信号の間隔は両者のトレードオフとなる。なお、この例では第1閾値信号(値0)及び第2閾値信号(値1)は、エッジ画素設定部4においても用いている。
第4比較部20は、補正加算信号と第1閾値信号を比較し、補正加算信号が第1閾値信号より小さいとき1を、以上の時0を出力する。これにより、補正加算信号が負領域のときに1、それ以外のときに0が出力されることになる。
第5比較部21は、補正加算信号と第2閾値信号を比較し、補正加算信号が第2閾値信号以上のときに1を、未満の時0を出力する。これにより、補正加算信号が正領域のときに1、それ以外のときに0が出力されることになる。この例では、この第5比較部21の出力を、入力二値画像信号を補正するための修正二値信号として使用する。
第2論理和演算部22は、第4比較部と第5比較部の論理和を演算する。その結果、補正加算信号が正領域及び負領域のときに1が出力され、0領域のときに0が出力される。この第2論理和演算部22の出力は第4論理積演算部23に渡され、補正加算信号が0領域のときにはエッジ画素設定部4からの出力を0にリセットするように作用する。これは、補正加算信号が0または0近傍の値の場合には、誤差がほとんど発生していないので二値画素信号をそのまま出力させることを意味する。
一般の誤差拡散法では白い画像に黒画素を配置してゆくだけであるが、ここでは黒い画素も白い画素も存在する入力二値画像信号に対して誤差拡散させた結果を反映する。正領域では通常と同様に黒画素を配置すればよいし、負領域では白画素を配置すればよい。いずれの場合も補正加算信号を二値化した信号(この例では第5比較部の出力信号)で置き換えればよい。また、0領域では誤差を反映する必要がないと考えられる。そのため、二値画素信号をそのまま保存することとし、第4論理積演算部23に対してエッジとみなす設定の解除を指示している。
エッジ画素設定部4は、図5に示すように、第1比較部31、第1論理積演算部32、第2比較部33、第2論理積演算部34、否定演算部35、第1論理和演算部36、注目画素定数乗算部37、二値画素信号記憶部38、周辺画素総和演算部39、第3比較部40、第3論理積演算部41などにより構成することができる。このうち、第1比較部31、第1論理積演算部32、第2比較部33、第2論理積演算部34、否定演算部35、第1論理和演算部36は、補正信号と二値画素信号との関係から、注目画素においてエッジの存在が検出された場合にエッジとみなすか否かを判定する。また、注目画素定数乗算部37、二値画素信号記憶部38、周辺画素総和演算部39、第3比較部40は、エッジの存在を検出する部分である。最終的に注目画素をエッジとみなすか否かは、第3論理積演算部41により判定される。
なお、二値画素信号は第1論理積演算部32、否定演算部35、注目画素定数乗算部37、二値画素信号記憶部38に供給されている。また、補正信号は第1比較部31及び第2比較部33に供給されている。さらに、第1閾値信号が第1比較部31に、また第2閾値信号が第2比較部33に、それぞれ供給されている。ここでは二値化部3の第4比較部20と第5比較部21で用いる第1閾値信号、第2閾値信号を用いているが、もちろん、第1比較部31および第2比較部33で用いる閾値信号を別途生成してもよい。
第1比較部31及び第2比較部33は、上述の二値化部3の第4比較部20及び第5比較部21と同様に、補正信号について、0を含む0領域と、それより大きい値を取る正領域と、0領域よりも小さい値を取る負領域の3つに分別するための比較を行っている。
第1比較部31は、補正信号と第1閾値信号を比較し、補正信号が第1閾値信号より小さいとき1を、以上のとき0を出力する。これにより、補正信号が負領域のときに1が出力され、それ以外のときに0が出力される。また第2比較部33は、補正信号と第2閾値信号を比較し、補正信号が第2閾値信号以上のときに1を、未満のときに0を出力する。これによって、補正信号が正領域のときに1が出力され、それ以外のときに0が出力される。
第1論理積演算部32は、第1比較部31の出力と二値画素信号とを論理積演算する。したがって、第1比較部31との組み合わせで、注目画素の補正信号が負領域の値を取り、かつ、二値画素信号が1のとき、1が出力される。すなわち、色補正部12が多値画像信号である平滑化信号の画素値を小さくする補正結果を出力し、かつ二値画素信号が黒のときに、第1論理和演算部36に対して1の信号が送られる。1が出力された注目画素は、エッジの存在が検出された場合にエッジとみなす画素である。
否定演算部35は、二値画素信号の値を反転する。すなわち、二値画素信号が黒画素であれば0を出力し、二値画素信号が白画素であれば1を出力する。これは、次の第2論理積演算部34による論理積演算のために行うものである。
第2論理積演算部34は、第2比較部33の出力と否定演算部35で反転された二値画素信号とを論理積演算する。したがって、第2比較部33との組み合わせで、注目画素の補正信号が正領域の値を取り、かつ、二値画素信号の反転信号が1のとき、1が出力される。すなわち、色補正部12が多値画像信号である平滑化信号の画素値を大きくする補正結果を出力し、かつ二値画素信号が白のときに、第1論理和演算部36に対して1の信号が送られる。1が出力された注目画素は、エッジの存在が検出された場合にエッジとみなす画素である。
第1論理和演算部36は、第1論理積演算部32の結果が1の場合と、第2論理積演算部34の結果が1の場合に第3論理積演算部41へ1の信号を送り、他の場合には0の信号を送る。この第1論理和演算部36の出力信号は、注目画素においてエッジの存在が検出された場合に、当該注目画素をエッジとみなすか否かを示すものである。
図6は、注目画素についてエッジとみなす条件の一例の説明図である。上述のような第1論理和演算部36の出力、すなわち、第1比較部31及び第1論理積演算部32と、第2比較部33及び第2論理積演算部34,否定演算部35による判定条件をまとめると、図6に示すようになる。すなわち、差分計算部13で色補正前後の多値画像信号の差分を計算し、その差分から、多値画像信号を大きくする補正信号が出力されている場合、補正信号は正領域となり、この場合には二値画素信号が0(白)の場合に、第1論理積演算部32が1を出力する。これは図6の左上の欄において丸印を付したケースである。
また、差分計算部13で計算された差分から、多値画像信号を小さくする補正信号が出力されている場合、補正信号は負領域となり、この場合には二値画素信号が1(黒)の場合に、第2論理積演算部34が1を出力する。これは図6の右下の欄において丸印を付したケースである。
上述の2つのケースでは、第1論理和演算部36の出力は1となり、そのほかのケースについては、第1論理和演算部36の出力は0となる。なお、この時点では注目画素においてエッジが存在するか否かの判定を行っていないので、この第1論理和演算部36の出力信号がそのまま、注目画素をエッジとみなす信号とはならない。次に説明してゆくエッジの存在を検出する構成で、注目画素においてエッジの存在が検出された場合に、当該注目画素をエッジとみなすことになる。
図4,図5に戻り、注目画素定数乗算部37は、二値画素信号に周辺画素総和演算部39で演算に用いられる画素数を乗算する。二値画素信号記憶部38は、周辺画素総和演算部39で注目画素の周囲の画素を参照して演算するために、二値画素信号を記憶する。周辺画素総和演算部39は、注目画素を含まない所定の周辺画素の値を二値画素信号記憶部38から読み出し、それらの総和を計算する。
第3比較部40は、注目画素定数乗算部37の出力と、周辺画素総和演算部39の出力を比較し、値が異なっているときには1を出力し、値が等しいときには0を出力する。例えば注目画素とすべての周辺画素の値が等しければ、周辺画素の総和と、注目画素の値に周辺画素数を乗算した値とは等しくなる。しかし、周辺画素の中に1画素でも注目画素と異なる値の画素が存在すると、周辺画素の総和と、注目画素の値に周辺画素数を乗算した値とは等しくなくなる。周辺画素の中に1画素でも注目画素と異なる値の画素が存在する場合とはエッジが存在する場合である。したがって、第3比較部40は、注目画素の周辺にエッジが存在した場合は1を、エッジが存在しない場合は0を出力することになる。これは、注目画素乗算部37、周辺画素総和部39、第3比較部40の組み合わせにより、二値画素信号にラプラシアンフィルタをかけてエッジ検出した場合と等しい効果が得られる。
例えば図2(B)に示すように注目画素xと、その上下左右の画素pqrsを用いて判定する場合には、注目画素定数乗算部37で注目画素xの値が4倍され、また周辺画素総和演算部39でp+q+r+sが演算される。第3比較部40では、これらの演算結果を比較し、すなわち4x=p+q+r+sであるか否かを判定することになる。
なお、上述のようにエッジの存在を検出する方法は任意であり、注目画素乗算部37、周辺画素総和部39、第3比較部40の組み合わせ以外の構成でエッジの存在を検出してもよい。
第3論理積演算部41は、第1論理和演算部36の出力と第3比較部40の出力の論理積が演算される。すなわち、第3比較部40の出力が1でエッジが検出された場合に、第1論理積演算部32または第2論理積演算部34の出力が1であれば、第3論理積演算部41の出力が1になる。上述のように第1論理和演算部36の出力は、エッジの存在が検出された場合に注目画素をエッジと見なす画素として設定するか否かを示すものであり、また、第3比較部40の出力はエッジが存在するか否かを示すものである。従って第3論理積演算部41の出力は、エッジの存在が検出された場合に、色補正部12が多値画像信号の画素値を大きくしているときはエッジの白側の画素を処理対象のエッジとみなして設定し、色補正部12が多値画像信号の画素値を小さくしているときはエッジの黒側の画素を処理対象のエッジとみなして設定することになる。これにより、色補正部12による補正処理によって、多値画像信号が大きくなるように補正する場合と小さくなるように補正する場合とで、検出されたエッジに対して反対側の画素が処理対象のエッジとして設定される。
選択部5は、第4論理積演算部23およびセレクタ部24を含んで構成されている。第4論理積演算部23は、エッジ画素設定部4(第3論理積演算部41)からの出力と、二値化部3の第2論理和演算部22の出力の論理積を演算する。すなわち、第3論理積演算部41から1が出力され、注目画素がエッジとみなす画素として設定された場合、補正加算信号が第1閾値未満の負領域あるいは第2閾値以上の正領域の値であれば、第4論理積演算部23は1を出力し、注目画素がエッジとみなす画素であることをセレクタ部24に伝える。しかし、第3論理積演算部41から1が出力されて注目画素がエッジとみなす画素として設定された場合でも、補正加算信号が第1閾値以上第2閾値未満の0領域の値であれば、第4論理積演算部23は0を出力し、セレクタ部24に対して注目画素がエッジとみなす画素で無いことを指示する。これは、補正加算信号が0領域の値の場合には、補正しなくてもよいと考えることができ、その場合には注目画素を処理対象から外すため第4論理積演算部23の出力を0にしている。
セレクタ部24は、第4論理積演算部23の出力結果により二値画素信号か、あるいは第5比較部21の出力かを選択して、出力二値信号を出力する。すなわち、処理対象のエッジとみなす画素であるか否かにより、エッジとみなす画素であれば補正加算信号を二値化した結果を選択し、それ以外の場合には入力された二値画素信号を選択してそのまま出力する。
このようにして、色補正部12によって多値画像信号に対して行った補正処理の結果を、入力二値画像信号に反映することができる。すなわち、入力二値画像信号に対して、多値画像信号に対して行った補正処理と同様の効果を有する補正処理を行うことができる。このとき、網点を構成する各クラスタのエッジについて、値を大きくする補正の場合には白画素側に、値を小さくする補正の場合には黒画素側に、それぞれ補正信号の二値データを作用させることにより補正を行うので、クラスタの形状をほぼ保ったまま補正を行うことができ、高画質の出力二値画像信号を得ることができる。
図7は、本発明の第1の具体例における動作の具体例の説明図である。図2(A)に示した例と同様の網点画像が入力二値画像信号として入力された場合の動作の概要を説明する。ここでは、図中のA−A’の1ラインについて、順次f1〜f15の画素を注目画素とし、図2(B)に示した画素pqrsを周辺画素として用いて処理する場合を考える。このとき、画素f3、f4、f10、f11でエッジの存在が検出される。
まず、f1〜f15の間で色補正部12によって多値画像信号の値を小さくする補正が行われる場合について説明する。ここでは補正後の多値画像信号の値が2だけ小さく、補正信号として−2が出力されるものとする。
f1,f2が注目画素となった場合においては、エッジの存在が検出されないので、エッジ画素設定部4の出力は0となり、従って第4論理積演算部23も0となって、セレクタ部24は二値画素信号を選択して出力二値信号とする。従って、二値画素信号がそのまま出力されることになる。この間、変動計算部15の出力は0であるが、補正信号が−2であるため、f1で補正加算信号が−2、誤差算出部16から二値化誤差信号として−2が出力される。この二値化誤差信号がf2に対応づけられて誤差記憶部17に記憶される。またf2では、f2の周囲の処理済の画素からの誤差が補正算出部18で算出されるが、例えば補正誤差信号が−1と算出された場合、補正加算部14で補正信号の値2と加算され、補正加算信号として−3が出力される。この場合も、そのまま誤差記憶部17にf2に対応する二値化誤差信号として記憶される。
f3が注目画素となると、エッジ画素設定部4中の注目画素定数乗算部37から第3比較部40までの構成によってエッジの存在が検出され、第3比較部40から1が第3論理積演算部41に入力される。また、色補正部12で多値画像信号の値が小さくなる補正が行われ、補正信号は−2で負であったことから、第1比較部31から第1論理積演算部32へ1が出力される。しかし、二値画素信号が0であるから、第1論理積演算部32の出力は0となる。また第2論理積演算部34の出力も0であり、第1論理和演算部36の出力は0となる。その結果、f3についてはエッジとはみなさない。これにより、第4論理積演算部23は0を出力し、セレクタ部24は二値画素信号を選択して出力二値信号として出力する。この場合も、変動計算部15の出力は0であるが、補正加算信号−3がf3に対応する二値化誤差信号として誤差記憶部17に記憶される。
f4が注目画素となると、エッジ画素設定部4中の注目画素定数乗算部37から第3比較部40までの構成によってエッジの存在が検出され、第3比較部40から1が第3論理積演算部41に入力される。また、色補正部12で多値画像信号の値が小さくなる補正が行われ、補正信号は−2で負であったことから、第1比較部31から第1論理積演算部32へ1が出力される。さらに、二値画素信号が1であるから、第1論理積演算部32の出力は1となり、第1論理和演算部36の出力も1となる。第1論理和演算部36の出力と第3比較部40の出力がともに1となったので、第3論理積演算部41の出力が1となり、このf4はエッジとみなす画素として設定される。
f4に対応する補正誤差信号として補正算出部18から例えば−1が出力されると、補正加算部14は補正信号と補正誤差信号を加算して、−3を補正加算信号として出力する。この補正加算信号と第1閾値信号との比較が第4比較部20で、また第2閾値信号との比較が第5比較部21で行われ、第4比較部20の出力が1となって、第2論理和演算部22の出力が1となり、従って、第4論理積演算部23は第3論理積演算部41の出力と第2論理和演算部22の出力がともに1であることから、1を出力する。これによりセレクタ部24は第5比較部21の出力である0を選択して出力二値信号として出力する。これによって、黒の二値画素信号は白に置き換えられる。
変動計算部15は、出力二値信号(0)から二値画素信号(1)を減算して−1をf4の変動信号として誤差算出部16に渡す。誤差算出部16は変動信号を量子化レベルに置き換え、例えば−1を−255などに置き換えて、補正加算信号(−3)から減算する。これにより、二値化誤差信号として252が得られる。この値がf4に対応する二値化誤差信号として誤差記憶部17に記憶されることになる。
f5〜f9が注目画素となった場合においては、エッジの存在が検出されないので、エッジ画素設定部4の出力は0となり、従って第4論理積演算部23も0となって、セレクタ部24は二値画素信号を選択して出力二値信号とする。従って、二値画素信号がそのまま出力されることになる。この間、それぞれの画素f5〜f9ごとに、二値化誤差信号が算出され、誤差記憶部17に記憶される。
f10が注目画素となると、f4の場合と同様にしてエッジ画素設定部4(第3論理積演算部41)の出力が1となり、このf10はエッジとみなす画素として設定される。
またf10に対応する補正誤差信号として補正算出部18から例えば2が出力されたものとする。このとき、補正加算部14は補正信号と補正誤差信号を加算して、0を補正加算信号として出力する。この補正加算信号と第1閾値信号との比較が第4比較部20で、また第2閾値信号との比較が第5比較部21で行われる。この場合、第4比較部20及び第5比較部21のいずれの出力も0となって、第2論理和演算部22の出力が0となる。従って、第4論理積演算部23は、第3論理積演算部41の出力が1であっても、0を出力する。すなわち、このf10をエッジとみなす画素から外すことになる。これは、補正加算信号が0であり、誤差が発生しておらず、補正の必要がないためである。これによりセレクタ部24は二値画素信号を選択して出力二値信号として出力する。これによって、黒の二値画素信号はそのまま出力される。
この場合、変動計算部15は0となり、補正加算信号の0であるから誤差算出部16で算出された二値化誤差信号も0となって、これが誤差記憶部17に記憶される。
f11が注目画素となると、f3の場合と同様に、エッジ画素設定部4中の注目画素定数乗算部37から第3比較部40までの構成によってエッジの存在が検出されるものの、第1論理和演算部36の出力は0であるため、エッジとはみなさない。これにより、第4論理積演算部23は0を出力し、セレクタ部24は二値画素信号を選択して出力二値信号として出力する。この場合も、変動計算部15の出力は0であるが、補正加算信号がf3に対応する二値化誤差信号として誤差記憶部17に記憶される。
f12〜f15については、エッジの存在が検出されないので、二値画素信号がそのまま出力二値信号として出力される。また、これらの画素については補正加算信号が二値化誤差信号として誤差記憶部17に記憶されることになる。
このようにして、色補正部12によって多値画像信号の値を小さくする補正が行われた場合には、エッジが存在する場合に黒画素について、補正信号から誤差拡散法により作成された二値信号により置き換えて、色補正部12による補正処理結果を入力二値画像信号に反映して出力二値画像信号を得ることができる。このとき、網点を構成するクラスタのエッジ部分を小さくする側に補正するだけであるため、クラスタの形状はほぼ保存され、画像全体に対する画質の劣化を抑えて高画質の出力二値画像信号を得ることができる。
次に、f1〜f15の間で色補正部12によって多値画像信号の値を大きくする補正が行われる場合について説明する。ここでは補正後の多値画像信号の値が2だけ大きく、補正信号として2が出力されるものとする。なお、上述の多値画像信号の値を小さくする補正が行われる場合と同様の部分については詳細な説明を省略することがある。
f1,f2が注目画素となった場合においては、エッジの存在が検出されないので、セレクタ部24は二値画素信号を選択して出力二値信号とする。従って、二値画素信号がそのまま出力されることになる。この間、変動計算部15の出力が0であるため、f1,f2に対応する二値化誤差信号として補正加算信号が誤差記憶部17に記憶される。
f3が注目画素となると、エッジ画素設定部4中の注目画素定数乗算部37から第3比較部40までの構成によってエッジの存在が検出され、第3比較部40から1が第3論理積演算部41に入力される。また、色補正部12で多値画像信号の値が大きくなる補正が行われ、補正信号は2で正であるので、第2比較部33から第2論理積演算部34へ1が出力される。さらに、二値画素信号が0であり、否定演算部35で反転されて第2論理積演算部34に1が入力されるので、第2論理積演算部34の出力は1となり、第1論理和演算部36の出力も1となる。第1論理和演算部36の出力と第3比較部40の出力がともに1となったので、第3論理積演算部41の出力が1となり、このf3はエッジとみなすエッジ画素として設定される。
f3に対応する補正誤差信号として補正算出部18から例えば1が出力されると、補正加算部14は補正信号と補正誤差信号を加算して、3を補正加算信号として出力する。この補正加算信号と第1閾値信号との比較が第4比較部20で、また第2閾値信号との比較が第5比較部21で行われ、第5比較部21の出力が1となって、第2論理和演算部22の出力が1となり、従って、第4論理積演算部23は第3論理積演算部41の出力と第2論理和演算部22の出力がともに1であることから、1を出力する。これによりセレクタ部24は第5比較部21の出力である1を選択して出力二値信号として出力する。これによって、白の二値画素信号は黒に置き換えられる。
変動計算部15は、出力二値信号(1)から二値画素信号(0)を減算して1をf3の変動信号として誤差算出部16に渡す。誤差算出部16は変動信号を量子化レベルに置き換え、例えば1を255などに置き換えて、補正加算信号(3)から減算する。これにより、二値化誤差信号として−252が得られる。この値がf3に対応する二値化誤差信号として誤差記憶部17に記憶されることになる。
f4が注目画素となると、エッジ画素設定部4中の注目画素定数乗算部37から第3比較部40までの構成によってエッジの存在が検出され、第3比較部40から1が第3論理積演算部41に入力される。しかし、補正信号は2で正であることから第2比較部33の出力が1となるものの、二値画素信号が1であるから、否定演算部35で反転されて0が第2論理積演算部34に入力され、第2論理積演算部34の出力は0となる。また第1論理積演算部32の出力も0であり、第1論理和演算部36の出力は0となる。その結果、f4についてはエッジとはみなさない。これにより、第4論理積演算部23は0を出力し、セレクタ部24は二値画素信号を選択して出力二値信号として出力する。この場合も、変動計算部15の出力は0であるが、補正加算信号がf4に対応する二値化誤差信号として誤差記憶部17に記憶される。
f5〜f9が注目画素となった場合においては、エッジの存在が検出されないので、エッジ画素設定部4の出力は0となり、従って第4論理積演算部23も0となって、セレクタ部24は二値画素信号を選択して出力二値信号とする。従って、二値画素信号がそのまま出力されることになる。この間、それぞれの画素f5〜f9について補正加算信号が二値化誤差信号として誤差記憶部17に記憶される。
f10が注目画素となると、f4の場合と同様に、エッジ画素設定部4中の注目画素定数乗算部37から第3比較部40までの構成によってエッジの存在が検出されるものの、第1論理和演算部36の出力は0であるため、エッジとはみなさない。これにより、第4論理積演算部23は0を出力し、セレクタ部24は二値画素信号を選択して出力二値信号として出力する。この場合も、変動計算部15の出力は0であるが、補正加算信号がf3に対応する二値化誤差信号として誤差記憶部17に記憶される。
f11が注目画素となると、f3の場合と同様にしてエッジ画素設定部4(第3論理積演算部41)の出力が1となり、このf11はエッジとみなすエッジ画素として設定される。
またf11に対応する補正誤差信号として補正算出部18から例えば−3が出力されたものとする。このとき、補正加算部14は補正信号と補正誤差信号を加算して、−1を補正加算信号として出力する。この補正加算信号と第1閾値信号との比較が第4比較部20で、また第2閾値信号との比較が第5比較部21で行われる。この場合、第4比較部20の出力が1,第5比較部21の出力が0となって、第2論理和演算部22の出力が1となる。従って、第4論理積演算部23は、第3論理積演算部41及び第2論理和演算部22の出力が1であるから、1を出力する。これにより、セレクタ部24は第5比較部の出力(0)を選択し、出力二値信号として出力する。
この場合には、内部の処理としては二値画素信号を、差分信号を誤差拡散法によって処理した二値信号により置き換えているが、置き換えた画素が白であったので、出力二値信号は二値画素信号と実質的に変わらない。なお、変動計算部15は0となり、補正加算信号がf11に対応する二値化誤差信号として誤差記憶部17に記憶される。
f12〜f15については、エッジの存在が検出されないので、二値画素信号がそのまま出力二値信号として出力される。また、これらの画素については補正加算信号が二値化誤差信号として誤差記憶部17に記憶されることになる。
このようにして、色補正部12によって多値画像信号の値を大きくする補正が行われた場合には、エッジが存在する場合に白画素について、補正信号から誤差拡散法により作成された二値信号により置き換える。これによって、色補正部12による補正処理結果を入力二値画像信号に反映して、出力二値画像信号を得ることができる。このとき、網点を構成するクラスタのエッジ部分を大きくする側に補正するだけであるため、クラスタの形状はほぼ保存され、画像全体に対する画質の劣化を抑えて高画質の出力二値画像信号を得ることができる。
図8は、本発明の第2の具体例を示すブロック図である。図中、図4と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。この第2の具体例では、二値化部3内の誤差拡散法を実現する構成が、上述の第1の具体例と異なっている。すなわちこの第2の具体例では、変動計算部15を設けずに構成し、また補正加算部14が二値画素信号も用いて補正加算信号を作成するように構成している。
補正加算部14は、二値画素信号を受け取って量子化レベルを割り当てる。例えば二値画素信号が0であれば0を、1であれば255を割り当てることができる。そして、その量子化レベルと、補正信号生成部2の差分計算部13から出力される補正信号と、補正算出部18から出力される補正誤差信号とを加算し、補正加算信号として出力する。
誤差算出部16は、出力二値信号に量子化レベルを割り当てる。例えば出力二値信号が0であれば0を、1であれば255を割り当てることができる。そして、補正加算信号から量子化レベルを減算して二値化誤差信号を生成し、誤差記憶部17に記憶させる。
なお、この具体例では二値画素信号の量子化レベルが補正加算信号に加算されることから、第4比較部20及び第5比較部21において比較を行う際には、第1,第2閾値信号として127,128といった値を設定しておくことになる。この場合、エッジ画素設定部4で使用する閾値とは別に設定するか、あるいは第1,第2閾値信号を0,1としておいて第4比較部20及び第5比較部21内で127を加算して使用するとよい。
このような第2の具体例の構成においても、補正加算信号の値が異なる場合が生じるものの、上述の第1の具体例と同様に動作し、多値画像信号を大きくする補正を行う場合にはエッジの白画素の側に誤差拡散法により画素を配置し、また多値画像信号を小さくする補正を行う場合にはエッジの黒画素の側に誤差拡散法により画素を配置することによって、入力二値画像信号に対して補正処理を施すことができる。このとき、網点を構成するクラスタの形状はほぼ保たれるので、高画質の出力二値画像信号を得ることができる。
図9は、本発明の第3の具体例を示すブロック図である。図中、図4と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。上述の第1,第2の具体例では、誤差拡散法を適用する際に、差分計算部13から出力される補正信号を用いて誤差拡散法により補正のための修正二値信号を作成したが、この第3の具体例では、二値化部3内の色補正部12で色補正処理を施した多値画像信号である色補正信号を用いて誤差拡散法を実現する例を示している。
補正加算部14は、色補正部12から色補正信号を受け取り、補正算出部18から出力される補正誤差信号と加算し、補正加算信号として出力する。誤差算出部16は、例えば出力二値信号が0であれば0を、1であれば255といった量子化レベルを出力二値信号に割り当て、補正加算信号から量子化レベルを減算して二値化誤差信号を生成し、誤差記憶部17に記憶させる。なお、この例の場合も、第1,第2閾値を127,128としてエッジ画素設定部が用いる閾値と別に生成するか、あるいは第4比較部20及び第5比較部21内で127を加算するように構成するとよい。
このような第3の具体例の構成においても、補正加算信号の値が異なる場合が生じるものの、上述の第1の具体例と同様に動作し、多値画像信号を大きくする補正を行う場合にはエッジの白画素の側に誤差拡散法により画素を配置し、また多値画像信号を小さくする補正を行う場合にはエッジの黒画素の側に誤差拡散法により画素を配置することによって、入力二値画像信号に対して補正処理を施すことができる。このとき、網点を構成するクラスタの形状はほぼ保たれるので、高画質の出力二値画像信号を得ることができる。
図10は、本発明の第4の具体例を示すブロック図である。図中、図4と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。上述の第1の具体例では、補正加算信号を正領域、0領域、負領域の3つに分類し、0領域の際にはエッジとみなす設定を解除するように構成した。より簡易に構成する場合には、このような分類を行わずに、補正加算信号を単純に二値化して使用することも可能である。そのような簡易に構成した場合の例を第4の具体例として示している。
この例では、第4比較部20、第2論理和演算部22,第4論理積演算部23を設けず、第5比較部21で補正加算信号を第2閾値信号により二値化し、補正加算信号が正の値であるか否かを示す信号をセレクタ部24に供給する。
セレクタ部24は、エッジ画素設定部4からの信号をそのまま受け取り、その信号に従って、二値画素信号と第5比較部21から出力される二値信号のいずれかを選択して出力二値信号として出力する。
このような第4の具体例でも、多値画像信号を大きくする補正を行う場合にはエッジの白画素の側に誤差拡散法により画素を配置し、また多値画像信号を小さくする補正を行う場合にはエッジの黒画素の側に誤差拡散法により画素を配置することによって、入力二値画像信号に対して補正処理を施すことができる。また、網点を構成するクラスタの形状はほぼ保たれ、高画質の出力二値画像信号を得ることができる。この第4の具体例では、補正加算信号が0領域であるか否かを判定しないので、誤差がほぼ0の場合に二値画素信号がそのまま出力される保証はなく、その分だけ補正誤差が生じる可能性がある。
なお、この第4の具体例の構成を、上述の第2,第3の具体例に対しても適用することができる。第2の具体例に適用した場合、補正加算信号が0領域のとき、元の入力二値画像はそのまま出力される。第3の具体例への適用では、補正加算信号が0領域の場合でも元の入力二値画像がそのまま出力されることは保証されない。
上述のいずれの具体例においても、入力二値画像信号を平滑化部1で平滑化して多値画像信号を作成しているが、もちろん、入力二値画像信号とは別に多値画像信号が入力されてもよい。この場合には、平滑化部1は不要であり、入力される多値画像信号を色補正部12及び差分計算部13に入力すればよい。また、上述の各具体例では多値画像信号を二値化する方法として誤差拡散法を用いているが、これに限らず、各種の擬似中間調表現が可能な二値化方法を適用することができる。例えばディザ法を用いるのであれば、網点を構成する各クラスタのエッジ部分の白または黒の画素の領域に対して所定のパターンあるいは順序で、補正信号に応じた黒または白の画素を配置してゆけばよい。
このような二値画像信号に対する補正処理を行う応用例としては、従来技術で説明したように、リモートカラープルーフィングにおいて、印刷時のスクリーン処理後の二値画像データを用いて、プリンタで出力する場合が考えられる。このような場合には、色補正により印刷機によって出力される色とプリンタで出力される色とを一致させるとともに、印刷時のスクリーン処理によって形成される網点を再現することができ、従来よりも実際の印刷に近い校正刷りをプリンタで行うことができる。
また、このような校正刷り以外にも、例えばプリンタにおいて発生する面内ムラ補正やスジ補正などに利用することができる。さらに、色補正以外にも、モノクロプリンタにおける濃度調整のように、単色の補正に対しても適用可能であることは言うまでもない。
図11は、本発明の画像処理装置の機能または画像処理方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。図中、51はプログラム、52はコンピュータ、61は光磁気ディスク、62は光ディスク、63は磁気ディスク、64はメモリ、71は光磁気ディスク装置、72は光ディスク装置、73は磁気ディスク装置である。
上述の実施の形態及び各具体例で説明した各部の処理の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム51によって実現することが可能である。その場合、そのプログラム51およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク61,光ディスク62(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク63,メモリ64(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム51を格納しておき、例えばコンピュータ52の光磁気ディスク装置71,光ディスク装置72,磁気ディスク装置73,あるいは図示しないメモリスロットにこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム51を読み出し、本発明の画像処理装置の機能または画像処理方法を実行することができる。あるいは、あらかじめ記憶媒体をコンピュータ52に装着または内蔵しておき、例えばネットワークなどを介してプログラム51をコンピュータ52に転送し、記憶媒体にプログラム51を格納して実行させてもよい。
もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成することもできるし、あるいは、すべてをハードウェアで構成してもよい。あるいは、出力装置における制御プログラムとともに1つのプログラムとして構成することもできる。もちろん、他の用途に適用する場合には、その用途におけるプログラムとの一体化も可能である。
本発明の画像処理装置および画像処理方法の実施の一形態を示すブロック図である。 本発明の画像処理装置および画像処理方法の実施の一形態における動作の具体例の説明図である。 本発明と従来技術による処理結果の具体例の比較図である。 本発明の第1の具体例を示すブロック図である。 エッジ画素設定部の一具体例を示すブロック図である。 注目画素についてエッジとみなす条件の一例の説明図である。 本発明の第1の具体例における動作の具体例の説明図である。 本発明の第2の具体例を示すブロック図である。 本発明の第3の具体例を示すブロック図である。 本発明の第4の具体例を示すブロック図である。 本発明の画像処理装置の機能または画像処理方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。 従来の画像処理装置の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1…平滑化部、2…補正信号生成部、3…二値化部、4…エッジ画素設定部、5…選択部、11…二値画像入力部、12…色補正部、13…差分計算部、14…補正加算部、15…変動計算部、16…誤差算出部、17…誤差記憶部、18…補正算出部、19…閾値生成部、20…第4比較部、21…第5比較部、22…第2論理和演算部、23…第4論理積演算部、24…セレクタ部、25…二値画像出力部、31…第1比較部、32…第1論理積演算部、33…第2比較部、34…第2論理積演算部、35…否定演算部、36…第1論理和演算部、37…注目画素定数乗算部、38…二値画素信号記憶部、39…周辺画素総和演算部、40…第3比較部、41…第3論理積演算部、51…プログラム、52…コンピュータ、61…光磁気ディスク、62…光ディスク、63…磁気ディスク、64…メモリ、71…光磁気ディスク装置、72…光ディスク装置、73…磁気ディスク装置、81…RIP手段、82…多値変換手段、83…ディスクリーニング手段、84…色補正テーブル、85…色補正手段、86…誤差拡散処理手段、87…出力手段。

Claims (28)

  1. 同一画像に基づく二値画像データと多値画像データを用いて前記二値画像データに対する色補正または濃度補正を行って二値画像データを得る画像処理装置において、前記多値画像データに対して前記色補正または前記濃度補正を行って前記二値画像データの修正に用いる補正データを生成する補正データ生成手段と、前記補正データ生成手段が生成した前記補正データを二値化して修正二値データを生成する二値化手段と、前記二値画像データ中のエッジとみなす画素をエッジ画素として設定するエッジ画素設定手段と、前記エッジ画素設定手段がエッジ画素と設定した画素について前記二値化手段が生成した前記修正二値データを選択して出力二値データとし前記エッジ画素設定手段が前記エッジ画素と設定しなかった画素については前記二値画像データを選択して出力二値データとする選択手段を有し、前記エッジ画素設定手段は、前記二値画像データからエッジの存在を検出し、前記補正データ生成手段で生成した前記補正データが前記多値画像データの画素値を大きくするものである場合には、該エッジを挟む領域の一方の側に位置する画素をエッジ画素として設定し、前記補正データ生成手段で生成した前記補正データが前記多値画像データの画素値を小さくするものである場合には、該エッジを挟む領域の他方の側に位置する画素をエッジ画素として設定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記エッジ画素設定手段は、前記二値画像データの注目画素と所定の周辺画素の画素値からエッジの存在を検出した場合に、前記二値画像データの前記注目画素の画素値が二値の一方の値であり、かつ、前記補正データ生成手段で生成した前記補正データが前記注目画素に対応する前記多値画像データの画素の値を大きくするものであるとき、前記注目画素を前記エッジ画素として設定し、前記二値画像データの前記注目画素の画素値が二値の他方の値であり、かつ、前記補正データ生成手段で生成した前記補正データが前記注目画素に対応する前記多値画像データの画素の値を小さくするものであるとき、前記注目画素を前記エッジ画素として設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記エッジ画素設定手段は、前記注目画素と前記所定の周辺画素の各画素との間で排他的論理和を演算し、該演算の結果の論理和が真のとき、エッジが存在するものとして検出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記エッジ画素設定手段は、前記注目画素と前記所定の周辺画素の各画素との間で減算を行い、該減算の結果の和が0でないとき、エッジが存在するものとして検出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記エッジ画素設定手段は、予め記憶されたパターンを用い、該予め記憶されたパターンと前記注目画素及び前記所定の周辺画素のパターンが一致したとき、エッジが存在するものとして検出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記補正データ生成手段は、前記多値画像データと、前記多値画像データに対して前記色補正または前記濃度補正を行った結果との差分である差分データを計算し、該差分データを前記補正データとすることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. さらに、前記二値画像データを平滑化するとともに多値化して平滑化データを生成する平滑化手段を有し、前記多値画像データは、前記平滑化手段が生成した平滑化データであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記二値化手段は、前記補正データ生成手段が生成した前記補正データ及び前記選択手段が選択した出力二値データに基づいて誤差拡散法によって前記修正二値データを生成することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記二値化手段は、前記補正データ生成手段が生成した注目画素に対応する前記補正データに既に処理済の画素から算出される二値化誤差を加算して補正加算データを生成する補正加算手段と、前記選択手段が選択した出力二値データに対応する量子化レベルを設定し前記補正加算手段が生成した前記補正加算データから前記量子化レベルを減算して前記注目画素で発生した前記二値化誤差を算出する誤差算出手段と、前記補正加算手段が生成した補正加算データを二値化して修正二値データを生成する補正二値化手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記二値化手段は、前記補正データ生成手段が生成した注目画素に対応する前記補正データに既に処理済の画素から算出される二値化誤差を加算して補正加算データを生成する補正加算手段と、前記二値画像データの前記注目画素の画素値と前記選択手段が選択した出力二値データとの変動を計算し変動データを生成する変動計算手段と、前記変動計算手段が生成した前記変動データに対応する量子化レベルを設定し前記補正加算手段が生成した前記補正加算データから前記量子化レベルを減算して前記注目画素で発生した前記二値化誤差を算出する誤差算出手段と、前記補正加算手段が生成した前記補正加算データを二値化して修正二値データを生成する補正二値化手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記二値化手段は、さらに、第1の閾値と該第1の閾値の値より大きい値を持つ第2の閾値を生成する閾値生成手段を有し、前記補正二値化手段は、前記補正加算手段が生成した前記補正加算データの値が前記第1の閾値未満であれば二値の一方の値を割り当て、前記補正加算手段が生成した前記補正加算データの値が前記第2の閾値以上であれば二値の他方の値を割り当て、前記補正加算手段が生成した前記補正加算データの値が前記第1の閾値以上かつ前記第2の閾値未満であれば注目画素がエッジ画素でないことを前記選択手段に指示することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記エッジ画素設定手段は、前記補正データ生成手段が生成した前記補正データが、前記閾値生成手段が生成した前記第1の閾値より小さい場合に前記補正データは前記多値画像データの画素値を小さくするものであるとし、前記補正データ生成手段が生成した前記補正データが、前記第2の閾値以上の場合に前記補正データは前記多値画像データの画素値を大きくするものであるとすることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記補正加算手段は、前記二値画像データの注目画素の値に対応する量子化レベルを設定し、該量子化レベルを前記補正加算データに加算して新たな補正加算データを生成することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像処理装置。
  14. 同一画像に基づく二値画像データと多値画像データを用いて前記二値画像データに対する色補正または濃度補正を行って二値画像データを得る画像処理方法において、前記多値画像データに対して前記色補正または前記濃度補正を補正データ生成手段で行って前記二値画像データの修正に用いる補正データを生成し、前記補正データを二値化手段で二値化して修正二値データを生成し、前記二値画像データからエッジの存在を検出し、前記補正データが前記多値画像データの画素値を大きくするものである場合には、該エッジを挟む領域の一方の側に位置する画素をエッジ画素としてエッジ画素設定手段で設定し、また前記補正データが前記多値画像データの画素値を小さくするものである場合には、該エッジを挟む領域の他方の側に位置する画素をエッジ画素としてエッジ画素設定手段で設定し、エッジ画素と設定された画素については前記修正二値データを選択手段で選択して出力二値データとするとともに前記エッジ画素と設定されなかった画素については前記二値画像データを前記選択手段で選択して出力二値データとすることを特徴とする画像処理方法。
  15. 前記エッジの存在の検出を、前記二値画像データの注目画素と所定の周辺画素の画素値から行い、エッジの存在を検出した場合には、前記二値画像データの前記注目画素の画素値が二値の一方の値であり、かつ、前記補正データが前記注目画素に対応する前記多値画像データの画素の値を大きくするものであるとき、前記注目画素を前記エッジ画素として設定し、前記二値画像データの前記注目画素の画素値が二値の他方の値であり、かつ、前記補正データが前記注目画素に対応する前記多値画像データの画素の値を小さくするものであるとき、前記注目画素を前記エッジ画素として設定することを特徴とする請求項14に記載の画像処理方法。
  16. 前記注目画素と前記所定の周辺画素の各画素との間で排他的論理和を演算し、該演算の結果の論理和が真のとき、エッジが存在するものとして検出することを特徴とする請求項15に記載の画像処理方法。
  17. 前記注目画素と前記所定の周辺画素の各画素との間で減算を行い、該減算の結果の和が0でないとき、エッジが存在するものとして検出することを特徴とする請求項15に記載の画像処理方法。
  18. 予めエッジを検出するためのパターンを記憶しておき、該パターンと前記注目画素及び前記所定の周辺画素のパターンが一致したとき、エッジが存在するものとして検出することを特徴とする請求項15に記載の画像処理方法。
  19. 前記補正データとして、前記多値画像データと、前記多値画像データに対して前記色補正または前記濃度補正を行った結果との差分を計算し、該差分のデータを前記補正データとすることを特徴とする請求項14ないし請求項18のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  20. 前記二値画像データを平滑化手段で平滑化するとともに多値化して平滑化データを生成し、該平滑化データを前記多値画像データとすることを特徴とする請求項14ないし請求項19のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  21. 前記補正データから前記修正二値データを生成する処理として、前記補正データ及び前記出力二値データに基づいて誤差拡散法によって前記修正二値データを生成することを特徴とする請求項14ないし請求項20のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  22. 前記補正データから前記修正二値データを生成する処理として、注目画素に対応する前記補正データに既に処理済の画素から算出される二値化誤差を補正加算手段で加算して補正加算データを生成し、前記補正加算データを二値化することによって修正二値データを生成するとともに、前記出力二値データに対応する量子化レベルを設定し、前記補正加算データから前記量子化レベルを減算して前記注目画素で発生した前記二値化誤差を誤差算出手段で算出して前記補正加算データの生成に使用することを特徴とする請求項14ないし請求項20のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  23. 前記補正データから前記修正二値データを生成する処理として、注目画素に対応する前記補正データに既に処理済の画素から算出される二値化誤差を補正加算手段で加算して補正加算データを生成し、前記補正加算データを二値化することによって修正二値データを生成するとともに、前記二値画像データの前記注目画素の画素値と前記出力二値データとの変動を変動計算手段で計算して変動データを生成し、前記変動データに対応する量子化レベルを設定し前記補正加算データから前記量子化レベルを減算して前記注目画素で発生した前記二値化誤差を誤差算出手段で算出して前記補正加算データの生成に使用することを特徴とする請求項14ないし請求項20のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  24. 前記修正出力二値データとして、前記補正加算データの値が第1の閾値未満であれば二値の一方の値を割り当て、前記補正加算データの値が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上であれば二値の他方の値を割り当て、前記補正加算データの値が前記第1の閾値以上かつ前記第2の閾値未満であれば注目画素がエッジ画素でないものとして処理を行うことを特徴とする請求項22または請求項23に記載の画像処理方法。
  25. 前記補正データ生成手段が生成した前記補正データが、前記第1の閾値より小さい場合に前記補正データは前記多値画像データの画素値を小さくするものであるとし、前記補正データ生成手段が生成した前記補正データが、前記第2の閾値以上の場合に前記補正データは前記多値画像データの画素値を大きくするものであるとすることを特徴とする請求項24に記載の画像処理方法。
  26. 前記補正加算データを生成する際に、前記二値画像データの注目画素の値に対応する量子化レベルを設定し、該量子化レベルを前記補正加算データに加算して新たな補正加算データを生成することを特徴とする請求項22または請求項23に記載の画像処理方法。
  27. 同一画像に基づく二値画像データと多値画像データを用いて前記二値画像データに対する色補正または濃度補正を行って二値画像データを得る画像処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムにおいて、請求項14ないし請求項26のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  28. 同一画像に基づく二値画像データと多値画像データを用いて前記二値画像データに対する色補正または濃度補正を行って二値画像データを得る画像処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体において、請求項14ないし請求項26のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読取可能な記憶媒体。
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