JP4243069B2

JP4243069B2 - Construction method of earth retaining wall

Info

Publication number: JP4243069B2
Application number: JP2002095910A
Authority: JP
Inventors: 悦徳田村; 浩袴田; 純二大井; 浩一杉本; 敏敬国島; 正喜八木; 卓雄鈴鹿; 正己伊藤; 伴師横山; 孝之上野; 憲司西田; 登美夫森脇; 雄輔石井; 康雄元井
Original assignee: Obayashi Corp
Current assignee: Obayashi Corp
Priority date: 2002-03-29
Filing date: 2002-03-29
Publication date: 2009-03-25
Anticipated expiration: 2022-03-29
Also published as: JP2003293363A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下構造物が構築されている部分に当該地下構造物を解体して新たに新設地下構造物を構築するにあたって、土留め壁を構築する前段階で、土圧を負担させるための埋め戻しを行う必要のない土留め壁の構築方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ビルなどの各種建物を建て替えるときには、現在建っている建物を解体しなければならない。特に、地下階などの地下構造物を備えている建物では、当該地下構造物も解体する必要がある。そして、地下構造物も含めて建物全体を撤去した後に、新たな建物を、新たな地下構造物も含めて構築する。地下構造物を新設する際には、よく知られているように、周辺地盤からの土圧を支持する土留め壁を予め構築した上で、この土留め壁の内側に、順打ちや逆打ちなどの周知の工法を利用して地下構造物を構築する。
【０００３】
ところで、解体しようとする地下構造物では、地下外壁、そしてこれを支える柱や梁、さらには耐震壁、地中梁、基礎などが周辺地盤の土圧を負担していて、地下構造物を単に解体すると地山の崩落や地盤変位などを招き、隣接地域に多大な影響を与えるおそれがある。
【０００４】
このような事情を考慮し、従来地下構造物を解体するときには、土留め壁を構築する前の準備作業として、当該地下構造物の内部に土砂を搬入して埋め戻しを行い、この埋め戻しに利用した土砂によって土圧を負担させるようにした上で、地下構造物を解体するようにしていた。またこの土砂によって作業地盤を確保し、解体作業に用いる重機の重量を支えるようにしていた。そして埋め戻しを行った部分に対してその表面から削孔を形成し、この削孔を利用してソイル柱列壁などの各種形式の土留め壁を構築するようにしていた。土留め壁の構築後は、この土留め壁によって土圧を負担させることになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、地下構造物が構築されている部分に当該地下構造物を解体して新たに新設地下構造物を構築するにあたり、土留め壁を構築する前の準備段階で埋め戻しをした土砂は結局、その後に新設の地下構造物を構築するときには排出しなければならないものであり、埋め戻しのために搬入されそしてまたその後に排出される土砂量は莫大であって、その取り扱いに要する作業量は膨大なものであった。また埋め戻した土砂中に埋まった地下構造物は、ロックオーガーなどの大型重機で解体する必要があり、この作業もきわめて煩雑であるという課題があった。
【０００６】
土砂量を削減するには、例えば解体作業に先立って、地下構造物の柱や梁に、土圧を負担させるための専用の補強構造、例えば壁などを増設し、この補強構造で補強した部分を残してそれ以外の部分に埋め戻しを行い、この埋め戻し部分に対しては上記と同様にして解体作業を進めることが考えられる。しかしながらこの方法では、土砂量を減らすことはできるものの、補強構造の増設が必要であるとともに、解体作業を十分に軽減することもできない。
【０００７】
本発明は、上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、地下構造物が構築されている部分に当該地下構造物を解体して新たに新設地下構造物を構築するにあたって、土留め壁を構築する前段階で、土圧を負担させるための埋め戻しを行う必要のない土留め壁の構築方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる土留め壁の構築方法は、地下構造物が構築されている部分に当該地下構造物を解体して新たに新設地下構造物を構築すべく、土留め壁を構築するに際して、まず、上記地下構造物を、補強構造の増設を行うことなく、少なくとも土圧を負担させるのに必要な部分を土圧負担部分として残しながら解体する解体作業を実施し、この解体作業により作業用空間を作成し、次に、補強構造が増設されることなく残された上記土圧負担部分に土圧を負担させながら、上記作業用空間を利用して、少なくとも上記土圧負担部分の下に土留め壁を構築する土留め壁の構築方法であって、前記土圧負担部分が地中梁を含み、該地中梁を跨いで前記土留め壁を構築することを特徴とする。
【０００９】
また、前記土圧負担部分が地中梁を含み、該地中梁を跨いで前記土留め壁を構築することを特徴とする。
【００１０】
また、前記地中梁の側方を掘削した後に該地中梁の直下を掘削して、上記土留め壁を構築するための削孔を形成することを特徴とする。
【００１１】
さらに、前記土留め壁が地中連続壁であることを特徴とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる土留め壁の構築方法の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図１にはこれから解体しようとする建物の地下構造物１が実線で示されているとともに、図２には新たに構築した新設の地下構造物２が実線で示されている。新設の地下構造物２は、事前に土留め壁３を構築しておき、この土留め壁３で周辺地盤からの土圧を負担させた状態で、その内側に順打ちや逆打ちなどの周知の工法で構築される。
【００１３】
建物の建て替えの手順に従って説明すると、図１に示したように、まず建物の地上部分４を解体し、その後地下構造物１を解体する。この地下構造物１を解体する際には、一挙にすべて解体するのではなく、少なくとも当該地下構造物１に作用する土圧を負担させるのに必要な部分を土圧負担部分５として残すようにする。例えば、地下構造物１の地下外壁６や地中梁７を残す一方で、床スラブや耐圧盤は解体する。またこれら床スラブや耐圧盤、さらに地下階の梁などは、必要に応じて解体するもので、場合によってはこれらを残してもよいし、またすべて解体するのではなく、一部を解体するようにしてもよい。また、柱８や梁９、耐震壁１０などは必要に応じて残したり撤去したりする。基礎１１についても、土留め壁３の内側に位置する基礎１１は土留め壁３の構築後に適宜に解体・撤去すればよく、土留め壁３の外側に位置する基礎１１は土圧負担に寄与させるために残す。換言すれば、この段階での解体では、土圧の支持に有効な部分を残す一方で、その後に実施される土留め壁３の構築作業に邪魔になる部分は撤去するようにする。
【００１４】
このようにすることで、解体する地下構造物１によって土圧を負担させることができ、従来のように土砂を埋め戻すことによって地下構造物１の解体に伴う土圧を負担させる必要がなくなる。そしてまた埋め戻しを行わないことから、この解体作業によって撤去した部分を含め、解体する地下構造物１内の空間を、土留め壁３を構築する際の作業用空間Ｓとして利用することができるとともに、解体作業もロックオーガーなどを用いることなく容易に行うことができる。
【００１５】
次いで、作業用空間Ｓを利用して、新たに構築される地下構造物２に対して必要となる、土圧支持用の土留め壁３の構築作業を実施する。土留め壁３の構築は、従来公知のＳＭＷ工法やＳＧ工法を利用することができる。この際、削孔１２を形成する地盤基準位置Ｌは、地下構造物１内に埋め戻し土砂を搬入しないことから、土圧負担部分５として解体されずに残されている地下外壁６や地中梁７のうち、最深部の地中梁７の位置となり、少なくともこの土圧負担部分５の下に土留め壁３が構築される。削孔１２を形成したり土留め壁３を構築するための各種重機１３は、地表面Ｇに支持させて仮設の作業用地盤１４を構築して、これに支持させるようにする。そして各種重機１３を用いて、地下外壁６を含む土圧負担部分５に連続させて必要な深さで土留め壁３を構築すれば、それにより土留め壁３の内側に図２に示すように新たな地下構造物２を構築することができる。
【００１６】
「少なくとも土圧負担部分５の下」とは、土圧負担部分５の上方から土留め壁３を構築する場合を含むものである。土留め壁３の上端位置を高く設定したい場合には、そのために地下構造物１内に土砂を搬入して埋め戻しを行い、この埋め戻し表面を地盤基準位置Ｌとして削孔１２を形成するようにすればよい。
【００１７】
地下構造物１の解体と土留め壁３の構築の一例を、図３〜図５を用いてさらに詳細に説明すると、地下構造物１を解体するにあたり、土留め壁３を構築する箇所の耐圧盤を解体・撤去して、地下外壁６や地中梁７などに土圧を負担させながら、この耐圧盤を取り去った部分を作業用空間Ｓとする。そして地中梁７の直下にこれを幅方向に跨ぐ形態で土留め壁３を構築する。土留め壁３の構築は、地上１階の床スラブも解体して、各種重機１３による作業を、耐圧盤を撤去した作業用空間Ｓを利用して実施できるようにする。
【００１８】
図５に示すように、地中梁７の直下に土留め壁３を構築する際には、地中梁７の側方を土留め壁３の構築深度まで、ケリーなどを用いて掘削する（[a]参照）とともにクラムシェル１５などで土砂を排出する（[b]参照）。このようにして地中梁７を挟んでその両側に先行削孔１２ａを形成する。次いで、左右方向に首振り可能に構成された、先行削孔１２ａの拡幅用のハイドロフレーズ掘削機１６などを用いて、先行削孔１２ａを地中梁７下に拡幅する作業（[c],[e]参照）と、この拡幅作業に伴う堆積土のクラムシェル１５による排出作業（[d],[f]参照）とを繰り返して、地中梁７の両側とその直下に亘る土留め壁３を構築するための削孔１２を完成する。
【００１９】
次いでこの削孔１２内に、応力を負担する部材としてＨ形鋼１７や鉄筋篭などを挿入する。Ｈ形鋼１７の場合は複数のＨ形鋼１７を一対のセット１８に組み、各セット１８を地中梁７の両側からそれぞれ挿入する。各セット１８は、地中梁７下に挿入される短寸のＨ形鋼１７と、地中梁７の側方に挿入される長寸のＨ形鋼１７とで構成する。そして各セット１８を地中梁７の側方から削孔１２内に挿入した後、削孔１２内を地中梁７の幅方向に移動させて、短寸ものが地中梁７の直下に位置するように配置する（[g]参照）。その後、トレミー管１９を削孔１２内に挿入し流動化ソイル２０を充填して（[h]参照）硬化させることで、地中梁７の幅方向両側に亘って当該地中梁７を跨ぐ形態で土留め壁３を構築する。流動化ソイル２０に代えて、コンクリートを打設するようにしてもよいことはもちろんである。
【００２０】
本実施形態では、この地中梁７下の土留め壁３は先行パネル２１をなし、一対の先行パネル２１間に作業用空間Ｓを利用して後行パネル２２を打ち継いで構築して、土留め壁３を地中連続壁として構築する。後行パネル２２は通常の方法、すなわち先行パネル２１の端部を削り取りながら掘り下げて削孔１２を形成し、この削孔１２内に応力を負担する部材を挿入した後、流動化ソイル２０を充填し硬化させることで構築する。この土留め壁３は、必要に応じて外側の地下外壁６などと接合するようにしてもよい。そして土留め壁３の構築が完了したならば、その後当該土留め壁３の内側を掘削することで、逆打ち工法や順打ち工法によって新設の地下構造物２を構築することができる。
【００２１】
以上説明したように本実施形態にかかる土留め壁の構築方法にあっては、少なくとも土圧を負担させるのに必要な地下外壁６および地中梁７などを残して耐圧盤などを解体し、この解体作業によって撤去した耐圧盤部分などを土留め壁３の構築用の作業用空間Ｓとして利用して当該地中梁７の下に土留め壁３を構築するようにしたので、土砂の埋め戻しや埋め戻しを行ったために必要となるロックオーガー等を利用した煩雑な地下構造物１の解体作業、そしてさらに、新設地下構造物２の構築に際しての埋め戻し土の搬出作業を不要とすることができ、土留め壁３、ひいては新設地下構造物２を短工期で経済的に構築することができるようになる。もちろん、解体作業に先立って補強構造の増設を行う必要もない。
【００２２】
また、解体する地下構造物１内に土留め壁３を構築するための作業用空間Ｓを確保できるので、地上部分に作業用地盤１４を構築することで、敢えて土砂の埋め戻しによって作業用地盤を設定しなくとも、適切に土留め壁３の構築作業を行うことができる。また、地中梁７の下に土留め壁３を構築するようにしていて、従来のように埋め戻しをして埋め戻した地表面部分から新たに土留め壁を所定深度まで構築する場合に比べて、解体にかかる地下構造物１の土圧負担部分５である地下外壁６や地中梁７を、新設の地下構造物２の構造に合理的に組み込んで、土留め壁３の施工量を少なくすることができ、この面からも土留め壁３を短工期で経済的に構築することができる。
【００２３】
また、地中梁７を跨いで土留め壁３を構築するようにしたので、土留め壁３の構築作業中も土圧負担部分５に何らの影響を与えることなく確実に土圧を負担させた状態で、土留め壁３を構築することができるとともに、土留め壁３を連続壁として構築することが可能となる。
【００２４】
さらに、地中梁７下への土留め壁３の構築用の削孔１２を形成するにあたり、地中梁７の側方を掘削した後に地中梁７の直下を掘削するようにしたので、従来公知の掘削機を用いて地中梁７を迂回する形態の削孔１２を適切に形成することができる。
【００２５】
また、土留め壁３を地中連続壁としたので、その内側に構築される新設の地下構造物２に対する土圧負担や漏水防止を確実に確保することができる。
【００２６】
【発明の効果】
以上要するに本発明にかかる土留め壁の構築方法によれば、土砂の埋め戻しや埋め戻しを行ったために必要となるロックオーガー等を利用した煩雑な地下構造物の解体作業、そしてさらに、補強構造の増設を行う必要もなく、また、新設地下構造物の構築に際しての埋め戻し土の搬出作業を不要とすることができ、土留め壁を短工期で経済的に構築することができる。また、解体にかかる地下構造物の土圧負担部分である地下外壁や地中梁を、新設の地下構造物の構造に合理的に組み込んで、土留め壁の施工量を少なくすることができ、この面からも土留め壁を短工期で経済的に構築することができる。
【００２７】
また、地中梁を跨いで土留め壁を構築するようにしたので、土留め壁の構築作業中も土圧負担部分に何らの影響を与えることなく確実に土圧を負担させた状態で、土留め壁を構築することができる。
【００２８】
さらに、地中梁下への土留め壁構築用の削孔を形成するにあたり、地中梁の側方を掘削した後に地中梁の直下を掘削するようにしたので、従来公知の掘削機を用いて地中梁を迂回する形態の削孔を適切に形成することができる。
【００２９】
また、土留め壁を地中連続壁としたので、その内側に構築される新設の地下構造物に対する土圧負担や漏水防止を確実に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる土留め壁の構築方法の好適な一実施形態を示す土留め壁構築前の状態を示す側面図である。
【図２】本発明にかかる土留め壁の構築方法の好適な一実施形態を示す土留め壁構築後の新設地下構造物の構築完了状態を示す側面図である。
【図３】本発明にかかる土留め壁の構築方法の好適な一実施形態を示す地下外壁、地中梁、作業用空間および土留め壁の状態を示す平面図である。
【図４】図３のＡ−Ａ線矢視断面図である。
【図５】本発明にかかる土留め壁の構築方法に用いられる地中梁下への土留め壁の構築手順を示す説明図である。
【符号の説明】
１地下構造物
２新設地下構造物
３土留め壁
５土圧負担部分
６地下外壁
７地中梁
１２削孔
Ｓ作業用空間[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, when disassembling the underground structure at a portion where the underground structure is constructed and constructing a new underground structure, the earth pressure is borne in the stage before constructing the retaining wall. The present invention relates to a method for constructing a retaining wall that does not require backfilling.
[0002]
[Prior art]
When rebuilding various buildings, such as buildings, the existing buildings must be dismantled. In particular, in a building having an underground structure such as an underground floor, the underground structure needs to be dismantled. Then, after removing the entire building including the underground structure, a new building is constructed including the new underground structure. When newly constructing an underground structure, as is well known, a retaining wall that supports the earth pressure from the surrounding ground is constructed in advance, and the inside and outside of this retaining wall are ordered and reversed. Underground structures are constructed using well-known construction methods.
[0003]
By the way, in the underground structure to be demolished, the underground outer wall and the pillars and beams that support it, as well as the seismic walls, underground beams, foundations, etc. bear the earth pressure of the surrounding ground. Dismantling may cause collapse of ground and displacement of the ground, and may have a significant impact on adjacent areas.
[0004]
In consideration of such circumstances, when dismantling an underground structure in the past, as a preparatory work before constructing the earth retaining wall, the earth and sand are carried back into the underground structure and backfilled. The underground structure was demolished after the earth pressure was borne by the used earth and sand. In addition, the earth was secured with this earth and sand to support the weight of heavy machinery used for dismantling work. Then, a hole is formed from the surface of the backfilled portion, and various types of earth retaining walls such as a soil column wall are constructed using the hole. After the earth retaining wall is constructed, earth pressure is borne by the earth retaining wall.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when disassembling the underground structure in the part where the underground structure is constructed and constructing a new underground structure, the earth and sand that was backfilled in the preparation stage before constructing the retaining wall was eventually After that, when constructing a new underground structure, it must be discharged. The amount of sediment that is carried in for backfilling and then discharged is enormous, and the amount of work required to handle it is enormous. It was something. Moreover, the underground structure buried in the backfilled earth and sand needs to be dismantled by a large heavy machine such as a rock auger, and this work is also very complicated.
[0006]
In order to reduce the amount of earth and sand, for example, prior to demolition work, a dedicated reinforcement structure to load earth pressure is added to the pillars and beams of the underground structure, such as walls, and the part reinforced with this reinforcement structure It is conceivable that the remaining part is backfilled with the remaining part and the dismantling work is proceeded to the backfill part in the same manner as described above. However, although this method can reduce the amount of earth and sand, it requires an additional reinforcement structure and cannot sufficiently reduce the dismantling work.
[0007]
The present invention was devised in view of the above-described conventional problems, and when a new underground structure is constructed by dismantling the underground structure in a portion where the underground structure is constructed, It is an object of the present invention to provide a method for constructing a retaining wall that does not require backfilling for bearing earth pressure in the previous stage of constructing the wall.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In the construction method of the earth retaining wall according to the present invention, when constructing the earth retaining wall in order to disassemble the underground structure and construct a new underground structure in the part where the underground structure is constructed, The above-mentioned underground structure is dismantled without expanding the reinforcement structure, leaving at least the part necessary to bear the earth pressure as the earth pressure bearing part. Next, while the earth pressure is borne on the earth pressure bearing part left without adding a reinforcing structure, the work space is used and the earth is at least under the earth pressure bearing part. A retaining wall constructing method for constructing a retaining wall, wherein the earth pressure bearing portion includes an underground beam, and the retaining wall is constructed across the underground beam.
[0009]
Further, the earth pressure bearing portion includes an underground beam, and the earth retaining wall is constructed across the underground beam.
[0010]
In addition, after excavating the side of the underground beam, a hole for constructing the earth retaining wall is formed by excavating directly below the underground beam.
[0011]
Furthermore, the earth retaining wall is an underground continuous wall.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of a method for constructing a retaining wall according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. In FIG. 1, an underground structure 1 of a building to be demolished is indicated by a solid line, and a newly constructed underground structure 2 is indicated by a solid line in FIG. 2. The newly built underground structure 2 has a retaining wall 3 built in advance, and the earth retaining pressure from the surrounding ground is borne by the retaining wall 3, and a well-known method such as a forward strike or a reverse strike is provided inside it. It is constructed by the construction method.
[0013]
If it demonstrates according to the procedure of the rebuilding of a building, as shown in FIG. 1, the ground part 4 of a building will be demolished first and the underground structure 1 will be demolished after that. When disassembling the underground structure 1, do not dismantle all at once, but leave at least a part necessary for bearing the earth pressure acting on the underground structure 1 as the earth pressure bearing part 5. To do. For example, while leaving the underground outer wall 6 and the underground beam 7 of the underground structure 1, the floor slab and the pressure platen are dismantled. In addition, these floor slabs, pressure panels, and beams on the basement floor are dismantled as necessary. In some cases, these may be left, or not all but dismantled. It may be. Moreover, the pillar 8, the beam 9, the earthquake-resistant wall 10, etc. are left or removed as needed. As for the foundation 11, the foundation 11 located inside the retaining wall 3 may be appropriately disassembled and removed after the construction of the retaining wall 3, and the foundation 11 located outside the retaining wall 3 contributes to the earth pressure burden. Leave to let. In other words, in the dismantling at this stage, while leaving an effective portion for supporting earth pressure, the portion that becomes an obstacle to the construction work of the retaining wall 3 to be performed thereafter is removed.
[0014]
By doing in this way, the earth pressure can be borne by the underground structure 1 to be demolished, and it is not necessary to bear the earth pressure accompanying the dismantling of the underground structure 1 by backfilling the earth and sand as in the prior art. And since backfilling is not performed, the space in the underground structure 1 to be dismantled including the part removed by the dismantling work can be used as a working space S when the earth retaining wall 3 is constructed. In addition, the dismantling work can be easily performed without using a lock auger or the like.
[0015]
Next, using the work space S, the construction work of the earth retaining wall 3 for supporting earth pressure that is necessary for the newly constructed underground structure 2 is performed. The construction of the earth retaining wall 3 can utilize a conventionally known SMW method or SG method. At this time, since the ground reference position L for forming the drilling hole 12 does not carry back-filled earth and sand into the underground structure 1, the underground outer wall 6 and the underground that remain without being dismantled as the earth pressure bearing portion 5. Among the beams 7, the deepest underground beam 7 is located, and the earth retaining wall 3 is constructed at least under the earth pressure bearing portion 5. The various heavy machines 13 for forming the drilling holes 12 or constructing the retaining wall 3 are supported on the ground surface G to construct a temporary working ground 14 and support it. Then, if the earth retaining wall 3 is constructed at a necessary depth by using various heavy equipments 13 and continuing to the earth pressure bearing portion 5 including the underground outer wall 6, as shown in FIG. A new underground structure 2 can be constructed.
[0016]
“At least under the earth pressure bearing portion 5” includes a case where the earth retaining wall 3 is constructed from above the earth pressure bearing portion 5. When it is desired to set the upper end position of the earth retaining wall 3 high, the earth and sand are carried back into the underground structure 1 for backfilling, and the hole 12 is formed with the backfill surface as the ground reference position L. You can do it.
[0017]
An example of the dismantling of the underground structure 1 and the construction of the retaining wall 3 will be described in more detail with reference to FIGS. 3 to 5. When the underground structure 1 is dismantled, the pressure resistance of the location where the retaining wall 3 is constructed The work space S is a part where the pressure board is removed while dismantling and removing the board and applying earth pressure to the underground outer wall 6 and the underground beam 7. And the earth retaining wall 3 is constructed in a form straddling it directly below the underground beam 7 in the width direction. The construction of the earth retaining wall 3 allows the floor slab on the first floor above to be dismantled so that various heavy machinery 13 can perform work using the work space S from which the pressure platen has been removed.
[0018]
As shown in FIG. 5, when the retaining wall 3 is constructed immediately below the underground beam 7, the side of the underground beam 7 is excavated to the construction depth of the retaining wall 3 using kelly or the like ( At the same time, the sediment is discharged by the clam shell 15 (see [b]). In this way, the preceding drilled holes 12a are formed on both sides of the underground beam 7. Next, using the hydrophrase excavator 16 for widening the preceding drilling hole 12a configured to swing in the left-right direction, the work for widening the preceding drilling hole 12a below the underground beam 7 ([c], [Refer to [e]) and discharge of sedimentary soil by the clamshell 15 (refer to [d], [f]) along with this widening work, to repeat the earth retaining wall on both sides of the underground beam 7 and directly below it 3 is completed.
[0019]
Next, an H-section steel 17 or a reinforcing bar rod is inserted into the hole 12 as a member that bears stress. In the case of the H-shaped steel 17, a plurality of H-shaped steels 17 are assembled in a pair of sets 18, and each set 18 is inserted from both sides of the underground beam 7. Each set 18 includes a short H-section steel 17 inserted below the underground beam 7 and a long H-section steel 17 inserted to the side of the underground beam 7. Then, after inserting each set 18 into the drilling hole 12 from the side of the underground beam 7, the inside of the drilling hole 12 is moved in the width direction of the underground beam 7 so that the short one is directly under the underground beam 7. Position it so that it is positioned (see [g]). Thereafter, the tremy tube 19 is inserted into the drilling hole 12, filled with the fluidized soil 20 (see [h]), and cured, so that the underground beam 7 is straddled across both sides of the underground beam 7 in the width direction. The earth retaining wall 3 is constructed in the form. Of course, concrete may be cast instead of the fluidized soil 20.
[0020]
In the present embodiment, the earth retaining wall 3 under the underground beam 7 forms a leading panel 21 and is constructed by using the working space S between the pair of leading panels 21 to succeed the trailing panel 22. The earth retaining wall 3 is constructed as an underground continuous wall. The succeeding panel 22 is formed in a normal manner, that is, by drilling down the end portion of the preceding panel 21 to form the drilling hole 12, and after inserting a member that bears stress into the drilling hole 12, the fluidizing soil 20 is filled. And build by curing. This earth retaining wall 3 may be joined to the outer underground outer wall 6 or the like as required. When the construction of the retaining wall 3 is completed, a new underground structure 2 can be constructed by excavating the inner side of the retaining wall 3 and then using a reverse construction method or a forward construction method.
[0021]
As described above, in the construction method of the earth retaining wall according to the present embodiment, dismantling the pressure platen etc. leaving at least the underground outer wall 6 and the underground beam 7 necessary to bear the earth pressure, The earth retaining wall 3 is constructed under the underground beam 7 by using the pressure-resistant panel portion removed by the dismantling work as the work space S for constructing the earth retaining wall 3, so that the earth and sand are buried. The dismantling work of the complicated underground structure 1 using a lock auger or the like necessary for the return or backfilling, and the removal work of the backfilling soil when constructing the new underground structure 2 are unnecessary. Thus, the earth retaining wall 3 and thus the newly installed underground structure 2 can be economically constructed in a short construction period. Of course, there is no need to add a reinforcing structure prior to dismantling work.
[0022]
Moreover, since the work space S for constructing the earth retaining wall 3 can be secured in the underground structure 1 to be dismantled, the work ground is intentionally created by refilling the earth and sand by constructing the work ground 14 on the ground part. Even if it is not set, construction work of the retaining wall 3 can be appropriately performed. In addition, when the retaining wall 3 is constructed under the underground beam 7 and when a new retaining wall is constructed to a predetermined depth from the ground surface portion that has been backfilled and backfilled as in the prior art. Compared with the structure of the newly installed underground structure 2, the underground outer wall 6 and the underground beam 7 that are the earth pressure burden portions 5 of the underground structure 1 to be dismantled are compared, and the amount of construction of the retaining wall 3 From this aspect, the retaining wall 3 can be economically constructed in a short construction period.
[0023]
In addition, since the earth retaining wall 3 is constructed across the underground beam 7, the earth pressure is surely borne without any influence on the earth pressure bearing part 5 even during the construction work of the earth retaining wall 3. In this state, the earth retaining wall 3 can be constructed, and the earth retaining wall 3 can be constructed as a continuous wall.
[0024]
Furthermore, in forming the drilling hole 12 for the construction of the retaining wall 3 under the underground beam 7, since the side of the underground beam 7 was excavated and then directly below the underground beam 7, It is possible to appropriately form the drilling hole 12 that bypasses the underground beam 7 using a conventionally known excavator.
[0025]
Moreover, since the earth retaining wall 3 is an underground continuous wall, it is possible to reliably ensure earth pressure burden and water leakage prevention for the newly installed underground structure 2 built inside the earth retaining wall 3.
[0026]
【The invention's effect】
In short, according to the method of constructing a retaining wall according to the present invention, the dismantling work of a complicated underground structure using a rock auger or the like necessary for backfilling or backfilling earth and sand, and further a reinforcing structure There is no need to increase the size of the wall, and it is possible to eliminate the need to carry out the backfilling soil when constructing the new underground structure, and the retaining wall can be constructed economically in a short construction period. In addition, the underground wall and underground beam, which are the earth pressure burden of the underground structure to be dismantled, can be rationally incorporated into the structure of the newly installed underground structure to reduce the construction amount of the retaining wall, From this aspect, the retaining wall can be economically constructed in a short construction period.
[0027]
In addition, since the earth retaining wall was built across the underground beam, the earth pressure was reliably borne without any influence on the earth pressure burden part even during the construction work of the earth retaining wall, A retaining wall can be constructed.
[0028]
In addition, when forming a drilling hole for building a retaining wall under the underground beam, the side of the underground beam was excavated and then directly below the underground beam. It is possible to appropriately form a drilling hole that bypasses the underground beam.
[0029]
Moreover, since the earth retaining wall is an underground continuous wall, it is possible to reliably ensure earth pressure burden and water leakage prevention for a newly installed underground structure built inside the earth retaining wall.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a state before construction of a retaining wall, showing a preferred embodiment of a retaining wall construction method according to the present invention.
FIG. 2 is a side view showing a construction completion state of a new underground structure after construction of a retaining wall, showing a preferred embodiment of a retaining wall construction method according to the present invention.
FIG. 3 is a plan view showing a state of the underground outer wall, underground beam, work space, and retaining wall, showing a preferred embodiment of the retaining wall construction method according to the present invention.
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a procedure for constructing the retaining wall under the underground beam used in the retaining wall constructing method according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Underground structure 2 New underground structure 3 Earth retaining wall 5 Earth pressure bearing part 6 Underground outer wall 7 Underground beam 12 Drilling hole S Work space

Claims

地下構造物が構築されている部分に当該地下構造物を解体して新たに新設地下構造物を構築すべく、土留め壁を構築するに際して、
まず、上記地下構造物を、補強構造の増設を行うことなく、少なくとも土圧を負担させるのに必要な部分を土圧負担部分として残しながら解体する解体作業を実施し、この解体作業により作業用空間を作成し、
次に、補強構造が増設されることなく残された上記土圧負担部分に土圧を負担させながら、上記作業用空間を利用して、少なくとも上記土圧負担部分の下に土留め壁を構築する土留め壁の構築方法であって、
前記土圧負担部分が地中梁を含み、該地中梁を跨いで前記土留め壁を構築することを特徴とする土留め壁の構築方法。 When constructing a retaining wall in order to dismantle the underground structure in the part where the underground structure is constructed and build a new underground structure,
First, the dismantling work is carried out to dismantle the above-mentioned underground structure without adding a reinforcing structure, leaving at least the part necessary to bear the earth pressure as the earth pressure bearing part. Create a space,
Next, the earth retaining wall is constructed at least under the earth pressure bearing portion by using the work space while bearing earth pressure on the earth pressure bearing portion remaining without adding a reinforcing structure. A method for constructing a retaining wall,
The earth retaining wall construction method, wherein the earth pressure bearing portion includes an underground beam, and the earth retaining wall is constructed across the underground beam.

前記地中梁の側方を掘削した後に該地中梁の直下を掘削して、上記土留め壁を構築するための削孔を形成することを特徴とする請求項１に記載の土留め壁の構築方法。The earth retaining wall according to claim 1, wherein after the side of the underground beam is excavated, a hole for constructing the earth retaining wall is formed by excavating immediately below the underground beam. How to build.

前記土留め壁が地中連続壁であることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の土留め壁の構築方法。 The construction method of the retaining wall according to claim 1 or 2, wherein the retaining wall is a continuous underground wall.