JP4242712B2 - クロック生成回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロック信号を生成するクロック生成回路に関し、特に位相ロックループ(PLL)回路と遅延ロックループ(DLL)回路と用いて多相のクロック信号を生成するクロック生成回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル放送に対応したテレビ又はDVD機器等の大量のデータを高速に伝送する電子機器の需要が高まっている。これに伴って、これらの電子機器に搭載されるLSIにおいても、大量のデータを高速に伝送できるように、データ伝送に用いるクロック信号を高速化するための高速クロッキング技術が重要となっている。
【0003】
従来の高速クロッキング技術として、水晶発振子等から発振される基準クロック信号の周波数を逓倍した周波数を持つクロック信号を生成するPLL回路が知られている。従来のPLL回路は、複数の遅延素子がリング状に接続された電圧制御発振器(VCO)と、基準クロック信号を分周する分周器とを用いて基準クロック信号の周波数を逓倍にすることにより、高周波数のクロック信号を生成する。また、従来のPLL回路において、VCOの各遅延素子から1相ずつクロック信号を出力することにより、各相の位相が異なる多相クロックを得ることができる。このようにして得られた多相クロックは、各相のクロック信号を位相が異なるため、各相のクロック信号を用いてより高速なデータ伝送に用いることが可能である。
【0004】
近年では、インターポレータやDLL回路を用いて、PLL回路から出力された多相クロックの各クロックエッジの間にさらにクロックエッジを補間して、クロックエッジ間がより小さくされた多相クロックを生成するクロック生成回路が開発されている。
【0005】
図7は、従来のDLL回路のブロック構成を示している。図7に示すように、従来のDLL回路100は、電圧制御遅延線(VCDL)回路101により、入力されたクロック信号CKAを、それぞれが同じ遅延量ずつ遅延された複数のクロック信号CKB1〜CKBnを生成する。ここで、VCDL回路101は、互いに直列に接続されたn(但し、nは整数)個の遅延素子を有し、制御電圧VCT RLに基づいて各遅延素子の遅延量を制御することにより、各遅延素子から、それぞれが1/n周期ずつ遅延されたクロック信号CKB1〜CKBnが出力される。
【0006】
DLL回路100において、位相比較器102は、入力されたクロック信号CKAとVCDL回路101からのフィードバック信号FBCKとの位相差を検出し、検出した位相差に応じてチャージポンプ103のUP端子又はDN端子に所定の制御信号を出力する。また、チャージポンプ103は、位相比較器102からの制御信号に基づいてループフィルタ104に所定の電圧を印加する。これにより、ループフィルタ104内のキャパシタに蓄積される電荷量がフィードバック制御されて、クロック信号CKAとフィードバック信号FBCKとの位相が一致するようなVCTRLが供給される。
【0007】
以下に、PLL回路とDLL回路とを用いた従来のクロック生成回路について説明する。
【0008】
従来のクロック生成回路は、外部からの基準クロック信号に基づいて、PLL回路から第1の多相クロックを生成する。DLL回路には、図7に示すDLL回路100において、PLL回路から出力される各クロック信号と1対1に対応するようにVCDL回路101を複数用いて、各VCDL回路から複数のクロック信号を生成することにより、第2の多相クロックを生成する。第1の多相クロックの第1相目のクロック信号を受けるVCDL回路からのフィードバック信号と、第2相目のクロック信号とを位相比較器102に入力することにより、各VCDL回路の制御電圧VCTRLを調整する。
【0009】
図8は、PLL回路に5つの遅延素子を有するVCOを用い、DLL回路には、それぞれが3個の遅延素子を有する5つのVCDL回路を用いたクロック生成回路によって生成される各クロック信号の波形を示している。
【0010】
図8に示すように、従来のクロック生成回路において、PLL回路は、外部から入力された基準クロックREFCKの周波数を逓倍すると共に、各遅延素子から1相ずつクロック信号を出力することにより、5相のクロック信号CKA1〜CKA5として第1の多相クロックPLLCKを生成する。ここで、第1の多相クロックPLLCKにおいて、VCOの各遅延素子の遅延量はほぼ同一であるため、各クロック信号CKA1〜CKA5は、5分の1周期に相当する位相差D1ずつ遅延される。
【0011】
また、従来のクロック生成回路において、DLL回路は、図7に示すDLL回路100において、PLL回路から出力される各クロック信号と1対1に対応するようにVCDL回路を複数形成し、各VCDL回路から複数のクロック信号を生成することにより、第2の多相クロックを生成する。ここで、第1の多相クロックPLLCKの第1相目のクロック信号CKA1を受けるVCDL回路からのフィードバック信号と、第2相目のクロック信号CKA2とを位相比較器に入力することにより、各VCDL回路の制御電圧VCTRLを調整するため、PLL回路から入力された各クロック信号CKA1〜CKA5を、各VCDL回路により、第1相目のクロック信号CKA1と第2相目のクロック信号CKA2との位相差を3等分する位相差D2ずつ遅延して、各クロック信号CKA1〜CKA5について3相ずつのクロック信号を生成する。
【0012】
これにより、それぞれの位相が15分の1周期ずつ異なる15相のクロック信号CKB1〜CKB15からなる第2の多相クロックDLLCKを生成し、より高速なデータ伝送を可能としている。
【0013】
【非特許文献1】
ジョン・マネアティス(John G. Maneatis),「セルフバイアス技術に基づいた低ジッタ性で且つプロセス依存性のないDLL及びPLL( Low-Jitter Process-Independent DLL and PLL Based on Self-Biased Techniques)」,アイイーイーイー・ジャーナル・オブ・ソリッドステート・サーキット(IEEE Journal of Solid-State Circuits),IEEE,1996年,第31巻,第11号,p.1723−1732
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のクロック生成回路において、さらなる高速化を実現しようとする場合には、PLL回路の分周率を上げることにより第1の多相クロックPLLCKの各クロック信号CKA1〜CKA5の周波数を高くするか、又は、DLL回路において、各VCDL回路に遅延素子を追加して第2の多相クロックDLLCKの相の数を増大させ、クロックエッジの間隔を小さくする必要がある。
【0015】
しかしながら、前記従来のクロック生成回路において、DLL回路では第1相目のクロック信号CKA1と第2相目のクロック信号CKA2との間が補間されるように遅延量を設定しているため、第1の多相クロックPLLCKの周波数を高くすると、DLL回路での遅延量を極端に小さくする必要がある。
【0016】
ここで、DLL回路内のVCDL回路において、制御電圧VCTRLに対する遅延量DLのゲインKDLは、CB を遅延素子の容量成分とし、ID を遅延素子の電流量とし、k,VT を定数とすると、以下の式(1)で表される(非特許文献1参照)。
【0017】
DL=dDL/dVCTRL=CB /{2・k(VCTRL−VT )}0.5
=CB /4ID ‥‥‥(1)
従って、VCDL回路101の遅延量DLを小さくするためには、電流量ID を大きくするか又は容量成分CB を小さくする必要がある。しかし、電流量ID を大きくすることは低電流化に反することとなり、また、容量成分CB を大きくすることは利得の低下を招くこととなる。
【0018】
また、VCDL回路101の遅延量を小さくするための別の方法として、遅延素子を構成するMOSFETのトランスコンダクタンスgm を大きくすることもできる。トランスコンダクタンスgm は、ドレイン電流をId とし、電子の移動度をμとし、単位面積当たりのゲート酸化膜の容量をCoxとし、W及びLをそれぞれゲート幅及びゲート長とすると、以下の式(2)で表される。
【0019】
m =(2μ・Cox・Id ・W/L)0.5 ‥‥‥(2)
ここで、μ、Cox及びW,Lといった値は製造プロセスによって制限される値であり、トランジスタの設計上の限界がある。従って、トランスコンダクタンスgm を大きくするためには、ドレイン電流Idを大きくすることが必要となる。
【0020】
このように、前記従来のクロック生成回路は、PLL回路から出力される第1の多相クロックPLLCKの周波数が高くされているため、第1相目のクロック信号CKA1と第2相目のクロック信号CKA2との間にさらに多数のクロック信号を生成しようとすると、DLL回路において遅延量を極端に小さくする必要があるので、消費電流量が大きくなるという問題を有している。
【0021】
さらに、消費電流量を大きくすることによりDLL回路における遅延量を小さくする場合であっても、設計上の限界を越えて遅延量を小さくすることはできないため、消費電流を増大させることなく遅延量を小さくできるようにすることが望ましい。
【0022】
本発明は、前記従来の問題を解決し、PLL回路とDLL回路とを用いたクロック生成回路において、DLL回路の消費電流量を低減できるようにすることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明は、n相のクロック信号からなる第1の多相クロックにおける第1相目のクロック信号と第2相目以外のクロック信号とに基づいて、DLL回路の遅延量を制御する構成とする。
【0024】
具体的に、本発明に係る第1のクロック生成回路は、それぞれの位相が第1の位相差ずつ遅延されたn(但し、nは整数である。)相の第1クロック信号を生成する第1の多相クロック生成手段と、n相の第1クロック信号と対応して設けられたn個の遅延線回路を有し、該各遅延線回路において、それぞれの位相が第2の位相差ずつ遅延されたk(但し、kは整数である。)相の第2クロック信号を生成する第2の多相クロック生成手段とを備え、各遅延線回路は、第2の位相差が、第i(但し、iはi<nの整数である。)相目の第1クロック信号と、第j(但し、jはi+1<j≦nの整数である。)相目の第1クロック信号との位相差をk等分する位相差となるように制御される。
【0025】
本発明の第1のクロック生成回路によると、各遅延線回路において、それぞれの位相が第2の位相差ずつ遅延されたk相の第2クロック信号を生成し、各遅延線回路は、第2の位相差が、第i相目の第1クロック信号と、第j相目の第1クロック信号との位相差をk等分するように制御されるため、各第1クロック信号からk相ずつ得られる第2クロック信号を適当に並べ替えることにより、第1のクロック生成手段が生成する多相クロックよりも立ち上がりエッジの間隔が小さい多相クロックを得ることができる。従って、n相の第1クロック信号からn×k相の第2クロック信号を得る場合に、第i相目の第1クロック信号と第i+1相目の第1クロック信号との位相間をk等分するように制御する従来のクロック生成回路と比べて、各遅延線回路の遅延量を大きくできるため、消費電流を低減しながらも高速な多相クロックを得ることができる。また、遅延旋回路の遅延量を従来よりも大きくできるため、遅延線回路の設計に余裕を持たせることができる。
【0026】
本発明に係る第2のクロック生成回路は、それぞれの位相が第1の位相差ずつ遅延されたn(但し、nは整数である。)相の第1クロック信号を生成する第1の多相クロック生成手段と、それぞれが、互いに直列に接続されたk(但し、kは整数である。)個の遅延素子からなり、n相の第1クロック信号と対応して設けられたn個の遅延線回路と、該各遅延線回路に各遅延素子の遅延量を決定するための制御電圧を供給する制御電圧供給手段とを有し、各遅延線回路において、各遅延素子から1相ずつ第2クロック信号を生成する第2の多相クロック生成手段とを備え、制御電圧供給手段は、n個の遅延線回路のうちの第i(但し、iはi<nの整数である。)相目の第1クロック信号を受ける遅延線回路から出力されるフィードバック信号と、第j(但し、jはi+1<j≦nの整数である。)相目の第1クロック信号との位相が一致するように制御電圧を調整する。
【0027】
本発明の第2のクロック生成回路によると、それぞれがk個の遅延素子からなるn個の遅延線回路と、制御電圧供給手段とを有する第2の多相クロック生成手段を備え、制御電圧供給手段は、n個の遅延線回路のうちの第i相目の第1クロック信号を受ける遅延線回路から出力されるフィードバック信号と、第j相目の第1クロック信号との位相が一致するように制御電圧を調整するため、各第1クロック信号からk相ずつ得られる第2クロック信号同士の位相差は、第i相目の第1クロック信号と第j相目の第1クロック信号との位相差をk等分する位相差となるので、各遅延線回路からk相ずつ出力される第2クロック信号を適当に並べ替えることにより、対1のクロック生成回路が出力する多相クロックよりも立ち上がりエッジの間隔が小さい多相クロックを得ることができる。従って、n相の第1クロック信号からn×k相の第2クロック信号を得る場合に、第i相目の第1クロック信号と第i+1相目の第1クロック信号との間にk相のクロック信号を生成する従来の従来のクロック生成回路と比べて、各遅延線回路の遅延量を大きくできるため、消費電流量を低減しながらも高速な多相クロックを得ることができる。また、遅延旋回路の遅延量を従来よりも大きくできるため、遅延線回路の設計に余裕を持たせることができる。
【0028】
本発明の第2のクロック生成回路において、制御電圧供給手段は、フィードバック信号の位相と、第j相目の第1クロック信号の位相とを比較する位相比較器と、位相比較器と接続され、第j相目の第1クロック信号とフィードバック信号との位相差に応じた電荷を供給するチャージポンプ回路と、チャージポンプ回路が供給する電荷に応じて遅延線回路に制御電圧を供給するループフィルタとを有していることが好ましい。
【0029】
このようにすると、各遅延線回路に供給される制御電圧は、第i相目の第1クロック信号を受ける遅延線回路において、フィードバック信号の位相が第j相目の第1クロック信号の位相と一致するように制御されるため、各遅延素子の遅延量を、第i相目の第1クロック信号と第j相目の第1クロック信号との間をk等分するような位相差に確実に設定できる。
【0030】
本発明の第2のクロック生成回路において、入力された各第1クロック信号の位相を調整するための調整バッファを有していることが好ましい。
【0031】
このようにすると、各遅延素子で生じる位相のずれや、各遅延線回路内の配線容量等を調整して、入力されたクロック信号とフィードバック信号との位相ずれを補償できる。
【0032】
本発明の第2のクロック生成回路において、制御電圧供給手段は、位相比較器に入力される第j相目の第1クロック信号の位相を調整するための遅延調整回路を有していることが好ましい。
【0033】
このようにすると、第1のクロック生成回路から出力された第i相目の第1クロック信号と、第j相目の第1クロック信号との間に異なる配線遅延が生じている場合であっても、遅延調整回路により位相比較器に入力される第j相目の第1クロック信号の遅延量を調整できるので、遅延調整回路を用いて各VCDL回路の遅延量を精密に制御することができる。
【0034】
本発明の第2のクロック生成回路は、それぞれが、各第2クロック信号と対応する複数のラッチ回路をさらに備えていることが好ましい。
【0035】
このようにすると、第1のクロック生成回路と同期して入力されたデータを、第2の多相クロック生成回路と同期してラッチ回路を駆動することにより、入力クロックよりも高速にデータをサンプリングできるので、高速に入力されるデータのオーバーサンプリングに用いることができる。
【0036】
本発明の第2のクロック生成回路は、各第2クロック信号に基づいて動作する少なくとも1つの送受信回路をさらに備えていることが好ましい。
【0037】
このようにすると、送受信用回路内の各クロック信号間のスキューを低減することができる。また、複数の送受信回路間における多相クロック間のスキューをも低減できる。
【0038】
本発明の第2のクロック生成回路において、送受信回路は、それぞれが各第2クロック信号を受ける複数の送受信用遅延線回路を有していることが好ましい。
【0039】
このようにすると、送受信回路において、送受信用遅延線回路の構成を適当に変更することにより、送受信回路の動作周波数を変更することができる。また、複数の送受信回路を用いる場合には、送受信回路毎に動作周波数を変更することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0041】
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係るクロック生成回路のブロック構成を示している。図1(a)に示すように、第1の実施形態に係るクロック生成回路は、水晶発振器等により外部から入力された基準クロックREFCKに基づいて第1の多相クロックPLLCKを生成する位相ロックループ(Phase Locked Loop :PLL)回路10と、第1の多相クロックPLLCKのクロックエッジ間にさらにクロックエッジを補間して第2の多相クロック信号DLLCKを生成する遅延ロックループ(Delay Locked Loop:DLL)回路20とを備えている。
【0042】
第1の実施形態に係るクロック生成回路は、PLL回路10により、例えば周波数が約100MHzの基準クロックREFCKに基づいて、周波数が約400MHzで5相のクロック信号からなる第1の多相クロックPLLCKを生成する。そして、DLL回路20により、第1の多相クロックPLLCKの各クロックエッジの間にさらにクロックエッジを補間する。これにより、周波数が400MHzでそれぞれの位相が互いに異なる15相のクロック信号として第2の多相クロックDLLCKが生成されるため、実質的に6GHz(400MHz×15)のクロックとして高速なデータ伝送に用いることができる。
【0043】
PLL回路10は、図示はしていないが、位相比較器と、チャージポンプと、ループフィルタと、複数の遅延素子がリング状に接続された電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator :VCO)と、該VCOの出力信号を分周する分周器とを有している。
【0044】
PLL回路10において、位相比較器の一方の入力端子には、外部から入力された基準クロック信号REFCKが入力され、他方の入力端子にはVCOからの出力信号が分周器を介して入力される。位相比較器の出力により、基準クロック信号REFCKとVCOからのフィードバック信号との位相差に応じてチャージポンプが駆動されてループフィルタの電荷量が調整される。これにより、VCOの発振周波数は基準クロック信号REFCKが逓倍された周波数にロックされる。そして、VCOの各遅延素子から1相ずつのクロック信号を出力することにより、基準クロック信号REFCKの周波数が逓倍にされた周波数を有する第1の多相クロックPLLCKを生成する。例えば、VCOに5つの遅延素子を用いることにより、それぞれの位相が第1相目から順に5分の1周期ずつ遅延された5相のクロック信号CKA1〜CKA5を生成して第1の多相クロックPLLCKとして出力する。
【0045】
図1(b)は、図1(a)に示すDLL回路20のブロック構成を示している。図1(b)に示すように、DLL回路20は、PLL回路10からの各クロック信号CKA1〜CKA5と1対1に対応する電圧制御遅延線(Voltage Controlled Delay Line :VCDL)回路21〜25を有している。VCDL回路21〜25は、入力された各クロック信号CKA1〜CKA5を遅延して3相ずつのクロック信号を生成し、合計15相のクロック信号CKB1〜15として第2の多相クロックDLLCKを生成する。また、DLL回路20は、各VCDL回路21〜25に制御電圧VCTRLを供給するための制御電圧供給手段として、遅延回路31、位相比較器32、チャージポンプ33及びループフィルタ34を有している。
【0046】
VCDL回路21は、第1の多相クロックPLLCKの第1相目のクロック信号CKA1を受けて3相のクロック信号CKB1〜CKB3を生成し、VCDL回路22は、第1の多相クロックPLLCKの第2相目のクロック信号CKA2を受けて3相のクロック信号CKB4〜CKB9を生成し、VCDL回路23は、第1の多相クロックPLLCKの第3相目のクロック信号CKA3を受けて3相のクロック信号CKB7〜CKB9を生成し、VCDL回路24は、第1の多相クロックPLLCKの第4相目のクロック信号CKA4を受けて3相のクロック信号CKB10〜CKB12を生成し、VCDL回路25は、第1の多相クロックPLLCKの第5相目のクロック信号CKA5を受けて3相のクロック信号CKB13〜CKB15を生成する。
【0047】
遅延回路31は、PLL回路10が出力する第5相目のクロック信号CKA5の遅延量を調整して、位相比較用のクロック信号PCKを出力する。
【0048】
位相比較器32は、VCDL回路21から出力されるフィードバック信号FBCKの位相と、遅延回路31が出力するクロック信号PCKの位相とを比較し、フィードバック信号FBCKの立ち上がりエッジがクロック信号PCKの立ち上がりエッジよりも早い場合には、UP端子を所定の期間“H”レベルにし、フィードバック信号FBCKの立ち上がりエッジがクロック信号PCKの立ち上がりエッジよりも遅い場合にはDN端子を所定の期間“H”レベルにする。
【0049】
チャージポンプ33は、位相比較器32からの出力に応じた期間にわたって、所定の電圧をループフィルタ34に印加する。ループフィルタ34は、チャージポンプ33が出力する電荷を放充電するキャパシタを有し、チャージポンプ33の出力に応じたバイアス電圧を制御電圧VCTRLとして各VCDL回路21〜25に供給される。
【0050】
以上のような構成により、DLL回路20は、VCDL回路21から出力されるフィードバック信号FBCKの位相と第1の多相クロックPLLCKの第5相目のクロック信号CKA5との位相が一致するように制御電圧VCTRLが各VCDL回路21〜25に供給される。
【0051】
図2は、本発明の第1の実施形態におけるVCDL回路21の具体的なブロック構成を示している。図2に示すように、VCDL回路21は、ループフィルタ34から入力されるVCTRLを所望の電圧に調整するバイアス制御回路41と、互いに直列に接続された3つの差動遅延素子42と、3つの差動遅延素子42の前段及び後段のそれぞれに設けられた2つの遅延量調整バッファ43と、各差動遅延素子42と接続された3つのシングル変換素子44と、各シングル変換素子44と接続された出力バッファ45と有している。
【0052】
VCDL回路21において、入力された第1相目のクロック信号CKA1は、遅延量調整バッファ43を介して、各差動遅延素子42から出力される差動信号は、シングル変換素子44及び出力バッファ45を介して、第2の多相クロックDLLCKのうちの3相のクロック信号CKB1〜CKB3として出力される。
【0053】
また、最終段の差動遅延素子42から出力される差動クロック信号は、遅延量調整バッファ43及びシングル変換素子44を介してフィードバック信号FBCKとして位相比較器32に出力される。ここで、2つの遅延量調整バッファ43は、入力されたクロック信号CKA1の位相とフィードバック信号FBCKの位相とが等しくなるように入力されたクロック信号の位相を調整する。
【0054】
なお、第2相目のクロック信号CKA2〜第5相目のクロック信号CKA5を受ける各VCDL回路22〜25の具体的なブロック構成は図2に示すVCDL回路21と同様である。
【0055】
図3は、本発明の第1の実施形態における遅延回路31の具体的なブロック構成を示している。図3に示すように、遅延回路31は、ループフィルタ34から入力されるVCTRLを所望の電圧に調整するバイアス制御回路51と、PLL回路10からのクロック信号CKA5の位相を調整する遅延量調整バッファ52とを有している。
【0056】
ここで、PLL回路10から出力された各クロック信号は、各VCDL回路21〜25に入力されるまでの間に、配線容量の違いや各バッファの入力容量の違いにより、位相のずれが生じる。従って、第5相目のクロック信号CKA5は、第1相目のクロック信号CKA1と比べて余分な位相ずれが生じているため、第5相目のクロック信号CKA5を直接に位相比較器32に入力すると、制御電圧VCTRLが所望の値に調整できない。
【0057】
そこで、第1の実施形態では、遅延回路31を、PLL回路10の出力から、第1相目のクロック信号に対して、第5相目のクロック信号CKA5が余分に遅延された遅延量を差し引いて、位相比較用のクロック信号PCKを生成して位相比較器32に入力している。
【0058】
具体的には、遅延回路31において、バイアス制御回路51と遅延量調整バッファ52とにより第5相目のクロック信号CKA5を遅延することにより、第1相目のクロック信号CKA1の位相に対して、所定の遅延量よりも余分に遅延された分を補償するように位相比較用のクロック信号PCKを出力する。
【0059】
従って、VCDL回路21からのフィードバック信号FBCKと、遅延回路31からのクロック信号PCKと位相比較器32に入力することにより、VCDL回路21における各遅延素子の遅延量は、第1相目のクロック信号CKA1と第5相目のクロック信号CKA5との位相差を3等分する位相差となる。他のVCDL回路22〜25においても、同じ制御電圧VCTRLが供給されるため、同じ遅延量ずつ遅延して第2の多相クロックDLLCKを生成できる。
【0060】
以上のように構成された第1の実施形態に係るクロック生成回路の動作について図面を参照しながら説明する。
【0061】
図4は本発明の第1の実施形態に係るクロック生成回路により生成されるクロックの波形を示している。図4に示すように、PLL回路10の動作により、第1の多相クロックPLLCKとして、それぞれが基準クロック信号REFCKの逓倍の周波数を持ち、且つそれぞれの位相が第1の位相差D1ずつ異なるクロック信号CKA1〜CKA5を出力する。ここで、PLL回路10のVCOに5つの遅延素子が用いられており、各遅延素子において5分の1周期ずつ遅延されるため、第1の位相差D1は各クロック信号の1周期の約5分の1となる。
【0062】
DLL回路20に入力されたクロック信号CKA1は、VCDL回路21の3段の差動遅延素子42により第2の位相差D2ずつ遅延されて、3相のクロック信号CKB1〜CKB3として出力される。
【0063】
同様に、VCDL回路22〜25により、第2相目のクロック信号CKA2〜第5相目のクロック信号のそれぞれから、それぞれの位相が第2の位相差D2ずつ遅延された3相ずつのクロック信号CKB4〜CKB6,CKB7〜CKB9,CKB10〜CKB12,CKB13〜CKB15が生成される。
【0064】
ここで、各VCDL回路21〜25から出力される各クロック信号を、CKB1,CKB14,CKB12,CKB4,CKB2,CKB15,CKB7,CKB5,CKB3,CKB10,CKB8,CKB6,CKB13,CKB11,CKB9の順に並べ替えることにより、それぞれの位相が第1相目から順に15分の1周期ずつ遅延された第2の多相クロックDLLCKを得ることができる。
【0065】
以上説明したように、第1の実施形態に係るクロック生成回路は、DLL回路20において、PLL回路10が生成する第1の多相クロックPLLCKのクロックエッジを補間するための基準となる2つのクロック信号として、第1の多相クロックPLLCKのうちの第1相目のクロック信号CKA1と第5相目のクロック信号CKA5を用い、各クロック信号CKB1〜CKB15を立ち上がりエッジの順に並べ替えることにより、クロックエッジの間隔が小さくされた第2の多相クロックを得ることを特徴としている。
【0066】
ここで、従来のクロック生成回路では、第1の多相クロックPLLCKのクロックエッジを補間するための基準となる2つのクロック信号として、第1の多相クロックPLLCKのうちの第1相目のクロック信号CKA1と第2相目のクロック信号CKA2を用いているため、第1の多相クロックPLLCKのクロックエッジの間隔が小さくされていると、DLL回路によってクロックエッジの間隔をさらに小さくしようとする場合に遅延量を極端に小さくする必要がある。具体的に、第2の多相クロックDLLCKとして15相のクロック信号を得る場合には、各VCDL回路における各遅延素子の遅延量を15分の1周期とする必要がある。
【0067】
これに対し、第1の実施形態に係るクロック生成回路は、相対的にクロックエッジの間隔が大きい2つのクロック信号を基準として遅延し、それを並べ替えて用いるため、第1の多相クロックPLLCKのクロックエッジの間隔が小さくされていても遅延量を小さくする必要がない。具体的に、第1相目のクロック信号CKA1と第5相目のクロック信号CKA5との位相差は、各クロック信号CKA1〜CKA5の5分の4周期に相当するため、第2の位相差D2は、各クロック信号CKA1〜CKA5の15分の4周期に相当する。このように、各VCDL回路21〜25における各遅延素子の遅延量は従来よりも大きくされている。
【0068】
従って、第1の実施形態に係るクロック生成回路によると、VCDL回路21〜25の遅延量を大きくできるため、クロック生成回路の消費電流量を小さくすることができる。さらに、DLL回路20において第2位相差D2を大きく設定することができるため、VCDL回路21〜25の設計に余裕を持たせることができ、VCDL回路21〜25の遅延量を小さくしても製造プロセスに基づく遅延量の限界に到達し難くなる。
【0069】
なお、第1の実施形態に係るクロック生成回路では、PLL回路10から5相のクロック信号を生成し、DLL回路20から15相のクロック信号を生成しているが、PLL回路10及びDLL回路20が生成する多相クロック信号の構成は、このような組み合わせに限られない。
【0070】
すなわち、第1の実施形態に係るクロック生成回路において、PLL回路10のVCOの構成を変更することにより、第1の多相クロックPLLCKとしてn(但し、nは整数)相のクロック信号を生成し、DLL回路20のVCDL回路の構成を変更することにより、第2の多相クロックDLLCKとしてm(但し、mはm>nの整数)相のクロック信号を生成することができる。
【0071】
具体的に、PLL回路10においては、n個の遅延素子からなるVCOを用いることにより、それぞれの位相がn分の1周期(第1の位相差)ずつ異なるn相のクロック信号CKA1〜CKAnとして第1の多相クロックPLLCKを生成する。また、DLL回路20においては、第1の多相クロックPLLCKの第1相目〜第n相目までの各クロック信号を受けるn個のVCDL回路を設け、第i(但し、iはi<nの整数)相目のクロック信号を受けるVCDL回路から出力されるフィードバック信号を位相比較器32の一方の端子に入力し、第j(但し、jはi+1<j≦nの整数)相目のクロック信号を遅延回路31を介して位相比較器32の他方の端子に入力する。
【0072】
これにより、n個のVCDL回路には、第i相目のクロック信号とを受けるVCDL回路からのフィードバック信号と、第j相目のクロック信号との位相が一致するように制御電圧VCTRLが供給される。従って、各VCDL回路内に設けられたk(但し、kは整数)個の遅延素子の遅延量は、第i相目のクロック信号と第j相目のクロック信号との位相差をk等分するような位相差(第2の位相差)となり、各VCDL回路に設けられたk個の遅延素子から、それぞれの位相が第2の位相差ずつ遅延されたk相のクロック信号を得ることができる。そして、生成された各クロック信号を立ち上がりエッジの順に並び替えて用いることにより、高速なデータ伝送を制御するクロック信号として用いることができる。
【0073】
ここで、第2の位相差は、第i相目と第i+1相目との間にk相ずつのクロック信号を生成する場合と比べて、DLL回路20における遅延量を大きくできる。従って、DLL回路20において、遅延量を小さくしても消費電流量が増大することがない。
【0074】
また、第1の実施形態に係るクロック生成回路において、第i相目のクロック信号を受けるVCDL回路からのフィードバック信号と第j相目のクロック信号とを位相比較器32に入力する場合、第i相目のクロック信号と第j相目のクロック信号との位相差が大きいほど遅延量を大きくできるため、クロック生成回路における消費電流量をさらに小さくできるので、消費電流を低減する効果が大きくなる。即ち、iの値が小さく且つjの値が大きいほど好ましく、特にiの値が1であり且つjの値がnであることがさらに好ましい。
【0075】
(第2の実施形態)
以下、本発明に係る第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0076】
図5は本発明の第2の実施形態に係るクロック生成回路60のブロック構成を示している。図5に示すように、第2の実施形態に係るクロック生成回路60は、基準クロック信号REFCKの周波数を逓倍にして5相のクロック信号CKA1〜CKA5からなる第1の多相クロックPLLCKを生成するPLL回路10と、各クロック信号CKA1〜CKA5同士の間を補間するように15相のクロック信号CKB1〜CKB15からなる第2の多相クロックDLLCKを生成するDLL回路20と、それぞれが第2の多相クロックDLLCKの各クロック信号CKB1〜CKB15と1対1に対応して設けられた15個のラッチ回路61とを備えている。
【0077】
ここで、PLL回路10及びDLL回路20の構成は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0078】
ラッチ回路61は、外部から入力される所定ビット速度の入力データDINを受けて、クロック信号CKB1〜CKB15と同期して動作することにより、15ビット幅の出力データDOUT[1:15]を出力する。このような構成により、入力データDINの入力クロックよりも高速にデータをラッチできる。例えば入力データDINをPLL回路10と同期しながら受信するような通常のデータ受信装置等に本発明のクロック生成回路を用いることにより、入力クロックの3倍の速度でラッチでき、従って、入力データに対して3倍のオーバーサンプリングが可能となるため、高速で且つ信頼性の高いデータ伝送を実現できる。
【0079】
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0080】
図6は本発明の第3の実施形態に係るクロック生成回路のブロック構成を示している。図6に示すように、第3の実施形態に係るクロック生成回路70は、基準クロック信号REFCKの周波数を逓倍にして5相のクロック信号CKA1〜CKA5からなる第1の多相クロックPLLCKを生成するPLL回路10と、各クロック信号CKA1〜CKA5同士の間が補間された15相のクロック信号CKB1〜CKB15からなる第2の多相クロックDLLCKを生成するDLL回路20と、それぞれに第2の多相クロックDLLCKが入力された2つの送受信回路(送受信用クロック生成回路)71とを備えている。各送受信回路71は複数のVCDL回路72からなる。ここで、送受信回路71内の各VCDL回路72は、第1の実施形態のクロック生成回路におけるVCDL回路21〜25とほぼ同一の構成であるため、説明を省略する。
【0081】
第3の実施形態に係るクロック生成回路70において、送受信回路71内の各VCDL回路72は、DLL回路20内のVCDL回路21〜25を駆動するための制御電圧VCTRLにより駆動している。従って、各送受信回路71において、各クロック信号はほぼ同じ量だけ遅延されることとなるため、各送受信回路71から出力されるクロック信号間のスキューを減少させることができると共に、複数の送受信回路71から出力される送受信用クロックTRCK同士の間でのスキューをも減少することができる。
【0082】
これにより、第3の実施形態に係るクロック生成回路70を用いることにより、消費電力を低減しながらもデータを高速に送受信する送受信装置を得ることができる。
【0083】
また、第3の実施形態のクロック生成回路70によると、送受信回路71ごとにVCDL回路72の数を変更することにより、目的に応じた送受信用クロックTRCKを生成することができる。従って、データ送受信装置等のアプリケーションに応じて送受信回路ごとに周波数を変更するように構成しても消費電流の低減が可能である。
【0084】
なお、第3の実施形態では、クロック生成回路70として送受信回路71を2つ備えた構成について説明したが、送受信生成回路70は2つに限られず、データ送受信を行うアプリケーションに応じて適当に変更することができる。
【0085】
【発明の効果】
本発明のクロック生成回路によると、第2の多相クロック生成手段における各遅延線回路の遅延量は、第1の多相クロックのうちの第i相目のクロック信号と第j相目クロック信号との位相差をk等分する第2の位相差となるため、各遅延線回路の遅延量を第i相目のクロック信号と第i+1相目のクロック信号との間をk等分する場合と比べて、各遅延線回路の遅延量が大きくなるので、各遅延線回路の消費電流量を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るクロック生成回路を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るクロック生成回路におけるVCDL回路の具体的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るクロック生成回路における遅延回路の具体的構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るクロック生成回路によって生成される各クロック信号の波形を示すタイミング図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。
【図7】従来のクロック生成回路に用いるDLL回路の構成を示すブロック図である。
【図8】従来のクロック生成回路によって生成されるクロック信号の波形を示すタイミング図である。
【符号の説明】
10 PLL回路(第1のクロック生成回路)
20 DLL回路(第2のクロック生成回路)
21〜25 VCDL回路(遅延線回路)
31 遅延回路(遅延量調整回路)
32 位相比較器
33 チャージポンプ
34 ループフィルタ
41 バイアス制御回路
42 差動遅延素子
43 遅延量調整バッファ
44 シングル変換素子
45 出力バッファ
51 バイアス制御回路
52 遅延量調整バッファ
53 シングル変換素子
60 クロック生成回路
61 ラッチ回路
70 クロック生成回路
71 送受信回路(送受信用クロック生成回路)
72 VCDL回路(送受信用遅延線回路)
REFCK 基準クロック信号
PLLCK 第1の多相クロック
CKA1〜CKA5 クロック信号(第1クロック信号)
DLLCK 第2の多相クロック
CKB1〜CKB15 クロック信号(第2クロック信号)
CTRL 制御電圧
FBCK フィードバック信号
D1 第1の位相差
D2 第2の位相差

Claims (8)

  1. それぞれの位相が第1の位相差ずつ遅延されたn(但し、nはn≧3の整数である。)相の第1クロック信号を生成する第1の多相クロック生成手段と、
    前記n相の第1クロック信号と対応して設けられたn個の遅延線回路を有し、該各遅延線回路において、それぞれの位相が第2の位相差ずつ遅延されたk(但し、kは正の整数である。)相の第2クロック信号を生成する第2の多相クロック生成手段とを備え、
    前記各遅延線回路は、前記第2の位相差が、第i(但し、iは1≦i<nの整数である。)相目の第1クロック信号と、第j(但し、jはi+1<j≦nの整数である。)相目の第1クロック信号との位相差をk等分する位相差となるように制御されることを特徴とするクロック生成回路。
  2. それぞれの位相が第1の位相差ずつ遅延されたn(但し、nはn≧3の整数である。)相の第1クロック信号を生成する第1の多相クロック生成手段と、
    それぞれが、互いに直列に接続されたk(但し、kは正の整数である。)個の遅延素子からなり、前記n相の第1クロック信号と対応して設けられたn個の遅延線回路と、該各遅延線回路に前記各遅延素子の遅延量を決定するための制御電圧を供給する制御電圧供給手段とを有し、前記各遅延線回路において、前記各遅延素子から1相ずつ第2クロック信号を生成する第2の多相クロック生成手段とを備え、
    前記制御電圧供給手段は、前記n個の遅延線回路のうちの第i(但し、iは1≦i<nの整数である。)相目の第1クロック信号を受ける遅延線回路から出力されるフィードバック信号と、第j(但し、jはi+1<j≦nの整数である。)相目の第1クロック信号との位相が一致するように前記制御電圧を調整することを特徴とするクロック生成回路。
  3. 前記制御電圧供給手段は、
    前記フィードバック信号の位相と、前記第j相目の第1クロック信号の位相とを比較する位相比較器と、
    前記位相比較器と接続され、前記フィードバック信号と前記第j相目の第1クロック信号との位相差に応じた電荷を供給するチャージポンプ回路と、
    前記チャージポンプ回路が供給する電荷に応じて前記遅延線回路に前記制御電圧を供給するループフィルタとを有していることを特徴とする請求項2に記載のクロック生成回路。
  4. 前記各遅延線回路は、入力された前記各第1クロック信号の位相を調整するための調整バッファを有していることを特徴とする請求項2又は3に記載のクロック生成回路。
  5. 前記制御電圧供給手段は、前記位相比較器に入力される前記第j相目の第1クロック信号の位相を調整するための遅延調整回路を有していることを特徴とする請求項2〜4のうちのいずれか1項に記載のクロック生成回路。
  6. それぞれが、前記各第2クロック信号と対応する複数のラッチ回路をさらに備えていることを特徴とする請求項2〜5のうちのいずれか1項に記載のクロック生成回路。
  7. 前記各第2クロック信号に基づいて動作する少なくとも1つの送受信回路をさらに備えていることを特徴とする請求項2〜6のうちのいずれか1項に記載のクロック生成回路。
  8. 前記送受信回路は、それぞれが前記各第2クロック信号を受ける複数の送受信用遅延線回路を有していることを特徴とする請求項7に記載のクロック生成回路。
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