JP4242090B2 - 面光源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノートパソコンや液晶テレビ等に使用される液晶表示装置や、携帯電話、携帯情報端末等に使用される比較的小型の液晶表示装置等に使用されるLED等の点状光源を用いた面光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
携帯情報端末、ノートパソコン、液晶テレビ等に使用される液晶表示装置等の光源装置としては、低消費電力、高輝度、薄型、均一な光源が要求されている。特に、携帯電話、携帯情報端末等の比較的小型の液晶表示装置を有する携帯型電子機器においては、これら要求はより強いものである。
【0003】
従来、液晶表示装置、看板、交通案内板等に使用されている背面光源装置の方式としては、ハウジング内に蛍光灯等の線状光源を複数本設置した直下方式や、板状の導光体の側端面に線状光源を配置したエッジライト方式がある。直下方式の背面光源装置では、光源部の軽量化や薄型化を図ることが困難であるとともに、光源として使用する蛍光灯等が標示板から透けて見えるシースルー現象が起こりやすいという問題点を有していた。軽量で薄型の背面光源装置としてエッジライト方式のものが多用されてきている。また、近年、携帯電話、電子手帳、ゲーム機器等の移動体電子機器の需要が高まっており、これらの表示部の光源として用いられる高輝度で輝度分布の均一性良好な薄型の背面光源装置の開発が望まれている。
【0004】
このようなエッジライト方式の背面光源装置は、通常、アクリル樹脂板等の板状透明材料を導光体とし、その側端面に面して配置された点状光源からの光を側端面(光入射面)から導光体中に入射させ、入射した光を導光体の表面(光出射面)あるいは該表面とは反対側の裏面に形成した光散乱面等の光出射機能部を設けることにより、光出射面から面状に出射させるものである。しかし、導光体の表面あるいは裏面に光出射機能部を均一に形成したものでは、光源から離れるに従って出射光の輝度が低下して、光出射面内における輝度が不均一となり、良好な表示画面が得られない。このような傾向は、面光源装置の大型化に伴って顕著となり、10インチ以上の面光源素子においては実用に耐え得るものではなかった。特に、ノートパソコンや液晶テレビ等に使用される液晶表示装置においては、その画面内での輝度分布は非常に高い均一性が要求されるものである。
【0005】
このような面光源装置の輝度の不均一という課題を解決するために、種々の提案がなされている。例えば、特開平1−24522号公報には、導光体の光出射面とは反対側の裏面に光入射面から離れるに従って光拡散物質を密に塗布または付着させた光出射機能部を設けた面光源装置が提案されている。また、特開平1−107406号公報には、表面に光散乱物質からなる細かい斑点を種々のパターンで形成した複数の透明板を積層して導光体としたものを利用した面光源装置が提案されている。このような面光源装置においては、光散乱物質として酸化チタンや硫酸バリウム等の白色顔料を使用しているため、光散乱物質に当たった光が散乱する際に光吸収等の光のロスが生じ、所望方向の出射光の輝度の低下を招くという欠点があった。
【0006】
また、特開平1−244490号公報や特開平1−252933号公報には、導光体の光出射面上に出射光輝度の逆数の分布に見合う光反射パターンを有する出射光調整部材や光拡散板を配置した面光源装置が提案されている。しかし、このような面光源装置においても、出射光調整部材や光拡散板で反射した光の再利用ができないために光のロスが生じ、所望方向の出射光の輝度の低下を招くという欠点があった。
【0007】
さらに、特開平2−84618号公報には、導光体の光入射面に対向して線状光源が配置され、導光体の光出射面およびその裏面の少なくとも一方の面を梨地面とし、光出射面上にプリズムシートを載置した面光源装置が提案されている。しかし、このような面光源装置は、非常に高い輝度が得られるものの、光出射面における輝度の均一性の点で未だ満足できるものではなかった。更に、該梨地面形状を微妙に制御し輝度の均斉度を高める工夫もなされているが、それら微妙な梨地形状の再現性に関しては大きな問題を残していた。また、このような面光源装置は、出射光の分布(光入射面に垂直な方向および平行な方向での分布)が広がりすぎているため(特に光入射面に平行な方向)、携帯型の電子機器に使用される面光源装置としては、低消費電力、高輝度の要求を十分に満足することはできなかった。
【0008】
一方、出射光の輝度の均一化とともに光のロスを低減して輝度を高める面光源装置については、特開平8−40719号公報に開示がある。本開示技術における面光源装置用導光体は、板状透明体の少なくとも一つの側端面を光入射面とし、これと略直交する表面を光出射面とし、光出射面およびその裏面の少なくとも一方の表面が略球面状の微細な多数の凸状体から構成され、これら凸状体のレンズ群の微小平均曲率半径と平均周期との比が3〜10であり、微小平均曲率半径の分布の平均偏差と微小平均曲率半径との比が0.8以下であることを特徴とするものである。しかし、導光体が薄型化し、その厚さに対する長さの割合が大きくなるに従い、表面が略球面状の微細な多数の凸状体から構成される機構のみでは、光出射面内の均一な出射特性を得ることが難しくなる。
【0009】
また、特開平7−171228号公報に開示されているように、導光体に特定の鋸刃状プリズム構造を形成することによってバックライトの出射光線の分布が狭くピーク光の光出射面法線輝度の高い面光源を得る技術(出射光制御機構の技術)が開示されている。本手法は、プリズムシートを一切用いず、導光体のみにより狭視野で非常に高い法線輝度を実現することができる極めて有効な手段であるが、反面、出射光輝度分布の均斉度が著しく損なわれる傾向にある。この手法のように、導光体そのものに特殊な機能を付与すべく梨地面やその他ドットパターン等による微細な多数の凹凸やそれらの形状の分布等を形成し、それに基づき輝度の高い均斉度を得ようとすることは非常に困難であり、導光体そのものに付与された特殊な機能性を損なうことなく高い均斉度を同時に満足することは大きな技術的課題であった。
【0010】
また、プリズム状構造は、プリズム列の方向に対して垂直方向に進行する光は光出射面法線方向に向けるが、プリズム列に対して斜め方向に進行する光は光出射面法線方向に向けることができないため、この分の光量は損失となっているため、特に点状光源を用いた面光源装置では、光の利用効率という観点からの問題点をも有していた。このような面光源装置の光源として、消費電力が低く、コンパクトであるLED光源が使用されてきている。例えば、特開平8−32120号公報に記載されているような直下型のLED光源を用いた面光源装置、特開平7−270624号公報に記載のようなLED光源を導光体端面に設置し光進行方向にV字溝を形成したもの、特開平8−18429号公報に記載のようにLED光源を導光体端面に設置し導光体表面を粗面にしたもの、特開平7−320514号公報のようにLED光源を導光体コーナー部に設置し拡散材を内部に分散させた散乱導光体を用いたもの等が挙げられる。しかし、これらの面光源装置では、出射光の分布が広がりを持っているため、消費電力あたりの輝度が充分高くならず、さらには、光源がスポット状であるため、光源の前方のみが明るくなり、全体として輝度むらが発生するという問題点を有していた。また、特開平11−329039号公報では、導光板裏面に三角形の凸形状が点光源に対して同心円状にかつ離散的に配置されている面光源装置が提案されている。しかし、このような面光源装置では。三角形の凸形状が離散的に配置されているため、導光体中を伝播する光を効率良く光出射面法線方向に出射することはできないという問題点を有していた。
【0011】
本発明は、比較的薄型で大面積であっても光出射面内における出射光の輝度均斉度を極めて高くすることが可能な面光源装置を提供することを目的とするものである。また、本発明は、出射光制御機能に関わる特殊な機能性を具備した導光体を用いた場合においても、その機能性を損なわず、面内出射光均斉度の極めて高い良好な面光源装置を提供することを目的とするものである。さらに、本発明は、特に携帯電話、携帯情報端末等の携帯型電子機器に好適な、LED等の点状光源を用いた低消費電力、高輝度、薄型、均一な面光源装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の面光源装置は、少なくとも1つの点状光源と、該光源からの光を入射する光入射面と入射光を出射する光出射面とを有する矩形状の導光体とを有し、前記導光体は、その屈折率がngであり、その光出射面およびそれと対向する裏面の一方の面にプリズム列が配置されており、他方の面には漏光モジュレータが付されており、前記漏光モジュレータは、屈折率n1(ここで、ng>n1)の複数の第1屈折率領域部と屈折率n2(ここで、n2>n1)の複数の第2屈折率領域部とを有する複合層と、該複合層上に位置し且つ屈折率n3(ここで、n3>n1)の第3屈折率層とを備えており、前記プリズム列は、前記点状光源から近い側の第1のプリズム面と、前記点状光源から遠い側の第2のプリズム面との2つのプリズム面から構成され、前記点状光源を取り囲むよう弧状に互いに平行に多数配列してなり、前記第1のプリズム面は、前記導光板の前記光出射面に対する傾斜角度が35度以上55度以下であり、前記第2のプリズム面は、前記導光板の前記光出射面に対する傾斜角度が80度以上100度以下であることを特徴とする。また、本発明のフロントライト用の面光源装置は、上記の面光源装置であって、該光源装置から発せられる光により照明される被照明体に対して観察側に配置され、該光源装置により照明された前記被照明体からの光の少なくとも一部を前記観察側へと透過させ得る透光性を有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の面光源装置の第1の実施形態を示す模式的斜視図である。図1において、1は略点状の光源(以下、点状光源という。)であり、2は板状の導光体である。導光体2の裏面には、2つのプリズム面から構成される多数の連続した一条のプリズム列3が、点状光源1を取り囲むような円弧状等の弧状に形成されている。プリズム列3は、点状光源1から導光体2中に入射した光の伝搬方向と略垂直となるように形成することが好ましい。一般的に、点状光源1から導光体2中に入射した光は、点状光源1を中心として放射状に導光体2中を伝搬するため、点状光源1を包囲するような円弧状にプリズム列3を形成することによって、プリズム列3と光の伝搬方向とがプリズム列3の全面において略垂直となる。図1に示した実施態様では、点状光源1は、導光体2のコーナー部に配置され、円弧状のプリズム列3は点状光源1を略中心とする同心円状に形成されている。
【0015】
同心円状に形成された円弧状の各プリズム列3は、点状光源1に近い側のプリズム面(第1のプリズム面)と点状光源1から遠い側のプリズム面(第2のプリズム面)とから構成され、導光体2の光入射面22から入射した入射光が導光体内を屈折を繰り返して伝搬する際に、第2のプリズム面に到達した光は、この面で光出射面21の方向に全反射される。この場合、第2のプリズム面への入射角によって、反射する方向は大きく異なる。しかし、本発明においては、円弧状のプリズム列3が点状光源1を略中心として同心円状に配置されているため、プリズム列3のほぼ全域で点状光源1からの入射光の伝搬方向とプリズム列3が略垂直となり、第2のプリズム面に対して略垂直方向に入射し、殆どの光を効率良く特定の方向に反射させることができる。このために、消費電力あたりの輝度が向上すると共に、輝度の均一性も向上し光源の前方だけが明るくなる輝度むらを解消することもできる。
【0016】
本発明においては、点状光源1は、図2〜6に示したように、その目的に応じて最適な位置に配置することができる。また、このような点状光源1の配置に応じて、導光体2の光出射面に対向する裏面に形成する弧状のプリズム列3も最適なパターンで形成する。いずれの例においても、導光体2中を伝搬する光の殆どがプリズム列3に対して略垂直方向に入射するような弧状パターンでプリズム列3を形成している。図2は、複数の点状光源1を導光体2の対角位置となる2つのコーナー部に設置する場合の概略図であり、それぞれの点状光源1を中心とした弧状のプリズム列3を両方の光入射面22からの距離が等しくなるラインを境界として対向するように形成している。図3は、点状光源1を導光体2の1つの端面の中央に設置する場合の概略図であり、光入射面側では点状光源1を中心とした円弧状となるようにプリズム列3を形成し、光入射面22の対面側に近づくに従ってプリズム列中央部では対面と略平行な直線に近い形状となり、プリズム列両端部が弧状となるようにプリズム列3を形成している。図4は、点状光源1として複数のLED等の光源をアレイ状にしたアレイ光源1を導光体2の1つの端面の中央に設置する場合の概略図であり、光入射面側ではアレイ光源1の中心部を中心とした円弧状となるようにプリズム列3を形成し、光入射面22の対面側に近づくに従ってプリズム列中央部では対面と略平行な直線に近い形状となり、プリズム列両端部が弧状となるようにプリズム列3を形成している。図5は、2つの点状光源1を導光体2の対向する2つの端面の中央に近接して設置する場合の概略図であり、それぞれの点状光源1を中心とした弧状のプリズム列3を導光体2の中央となるラインを境界として対向するように形成している。図6は、導光体2の光出射面21の裏面に凹部を形成し、その中に点状光源1を配置した例である。この場合、プリズム列3は、点状光源1を収納した凹部の周囲に点状光源1を中心とした同心円状に多数形成される。凹部には、導光体2との間に空気層を介して、あるいは樹脂のような透明物質を介して、点状光源1を配置することが好ましい。
【0017】
本発明においては、プリズム列3の各々のプリズム面を適宜設計することで、ピーク出射角度を自由に設定することができる。プリズム列3を構成する一方側の面[点状光源1から遠い側の面](第1のプリズム面)を導光体2の光出射面及び裏面に対して35度以上55度以下の傾斜角に設定し、他方側の面[点状光源1から近い側の面](第2のプリズム面)を導光体2の光出射面及び裏面に対して80度から100度の傾斜角に設定することで、出射光のピーク光を光出射面21の略法線の方向に向けると共に、出射光の角度分布を狭くすることができる。法線方向の指向性に関しては、好ましくは、第1のプリズム面の傾斜角は40〜50度の範囲であり、第2のプリズム面のそれは85〜95度の範囲である。
【0018】
形成されるプリズム列3のピッチは、加工可能な範囲で適宜選定することができるが、10〜500μmの範囲であることが好ましく、更に好ましくは30〜300μmの範囲である。モアレ防止の目的で、プリズム列3のピッチを部分的に或は連続的に変化させてもよい。面光源装置が大きくなり又は導光体2の厚さに対する長さの割合が大きくなり光出射面21での均斉度が低下しがちな場合は、プリズム列3のピッチを部分的あるいは連続して変化させることにより、均斉度の改善効果を高めることもできる。さらに、プリズム面は平面であっても所定の曲率の曲面であってもよく、曲面とした場合には出射光の角度分布を広くしたり狭くしたりすることができる。
【0019】
以上のようなプリズム列3では、プリズム形状の先端部の光利用効率は低い。よって、プリズム列3の先端部を平坦にしたり、断面多角形や断面R状などいかなる形に加工しても、光学的性能にはそれ程影響を与えない。プリズム列3の先端部を平坦にして平坦部となすと、摩擦によるプリズム列形成面の傷つき等が低減され好ましい。また、隣接するプリズム列3の間の谷部を平坦にして平坦部となし、光の出射量をコントロールすることも可能である。上記プリズム列3の先端部や谷部の加工の深さや形態などの程度を場所によって変えることで、出射光の分布を制御することも可能である。
【0020】
プリズム列3の第1のプリズム面の機能は、光線を全反射して導光体2の光出射面21の法線方向に向けることである。この機能を満足させることができれば、図7のように、プリズム列配列の外側に、該プリズム列3の屈折率(np)よりも低い屈折率(n5)を持つ層4を積層して、プリズム列配列の凹凸形状を埋めるような構造をとることも出来る。この構造をとる場合は、摩擦によるプリズム列形成面の傷つきやプリズム列配列の凹凸形状への汚れの入り込みがなくなる。
【0021】
更に、図8のように、プリズム列3の配列の外側に、その凹凸形状と略同一形状のプリズム列配列(即ち、プリズム列3の配列の凹凸形状と対応する形状のプリズム列配列)を持ち且つプリズム列3と略同一屈折率の透光性材料からなるプリズム部材5を、プリズム列3の屈折率(np)よりも低い屈折率(n5)の層6を介してかん合した構造(即ち、プリズム列3の第1のプリズム面及び第2のプリズム面がそれぞれ低屈折率層6を介してプリズム部材5の対応するプリズム面と対向するように配置した構造)をとることもできる。低屈折率層6の材料は、有機物及び無機物のいずれでも良く、空気でも良い。この構造をとる場合も、摩擦によるプリズム列形成面の傷つきやプリズム列配列の凹凸形状への汚れの入り込みがなくなる。
【0022】
導光体2の材料としては、ガラスや合成樹脂等の透明板状体を使用することができる。合成樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン、または、メチルメタクリレ−ト(MMA)とスチレン(St)との共重合体等の高透明性の種々の合成樹脂を用いることができ、この樹脂を押出成形、射出成形等の通常の成形方法で板状体に成形することによって導光体2を製造することができる。特に、ポリメチルメタクリレ−ト(PMMA)等のメタクリル樹脂が、その光線透過率の高さ、耐熱性、力学的特性、成形加工性にも優れており、導光体用材料として最適である。このようなメタクリル樹脂とは、メタクリル酸メチルを主成分とする樹脂であり、メタクリル酸メチルが80重量%以上であることが好ましい。また、導光体2中には、光拡散剤や微粒子等を混入してもよい。
【0023】
本発明の面光源装置は、図14に示したように、導光体2の光出射面上に複数の三角プリズム列を有するプリズムシート10をプリズム列形成面が導光体2の出射面側となるように載置することができる。このようなプリズムシート10は、各プリズム列の一方のプリズム斜面11から所定の角度で入射した光束を、他方のプリズム斜面12で全反射させることで、導光体2の光出射面21から所望の方向に(例えば、法線の方向)に光を効率よく変角させることができる。
【0024】
本発明においては、図9に示したように、導光体2のプリズム列形成面の反対側に漏光モジュレータ8を設け、導光体2の光出射面21全体でより均一に光を出射させることができる。図示されているように、漏光モジュレータ8は導光体2の上面(光出射面21)上にて該導光体2と一体化されて位置しており、導光体2の下面(裏面または対向面)上には反射板7が付されている。
【0025】
漏光モジュレータ8は、屈折率n1の低屈折率領域部(第1屈折率領域部)81と屈折率n2(ここで、n2>n1)の高屈折率領域部(第2屈折率領域部)82とからなる複合層80及び屈折率n3(ここで、n3>n1)の光出射制御機能層(第3屈折率層)83からなる。該光出射制御機能層83は、下面が複合層80に密着しており、上面が光出射面21とされている。図示されているように、複合層80では、低屈折率領域部81と高屈折率領域部82とが導光体2の光入射面22と直交する方向に関して交互に配列されており、該低屈折率領域部81及び高屈折率領域部82のそれぞれは点状光源1と平行な方向に関して一様に延在している。即ち、低屈折率領域部81及び高屈折率領域部82は、それぞれが点状光源1と平行な方向に延びた帯状をなしている。
【0026】
低屈折率領域部81及び高屈折率領域部82は、その断面形状が図9のごとく略長方形のものに限定されるものではなく、即ち直方体の交互配列構造に限られるものではない。例えば、低屈折率領域部(または高屈折率領域部)の高さH1(またはH2)が高屈折率領域部(または低屈折率領域部)の高さH2(またはH1)より大きな構造を有するものや、略半円構造を有するものや、高屈折率領域部82の断面形状が一部または全部に弧曲線を有する構造(弧曲面を有する構造)のもの等が適用可能である。
【0027】
図10に、複合層80と点状光源1との位置関係の模式的平面図を示す。複合層80は、点状光源1を取り囲むような円弧状等の弧状に形成され、点状光源1から導光体2中に入射した比まりの伝搬方向と略垂直となるように形成されている。点状光源1から離れるに従って、低屈折率領域部81の幅(点状光源1と直交する方向の寸法)は次第に小さくなっており、高屈折率領域部82の幅は次第に大きくなっている。また、図11は、複合層80の変形例を示す模式的平面図であり、低屈折率領域部81及び高屈折率領域部82は、低屈折率領域部81が島部を形成し且つ高屈折率領域部82が海部を形成する海島構造をなしている。高屈折率領域部82の大きさは、点状光源1から離れるに従って、次第に小さくなっている。さらに、図12に示したように、これらパタ−ンが不規則に分布しているもの、その不規則構造が、微視的及び巨視的領域において、パタ−ン形状の統計的相似性が高く、相互パタ−ンの充填効率に優れたフラクタルパタ−ンであってもよい。複合層80における低屈折率領域部81及び高屈折率領域部82の配列パターンとしては、以上のようなパターンを併用したもの等様々な形態を利用することが可能である。
【0028】
次に、以上のような面光源装置における漏光モジュレータ8の機能、特に出射光輝度分布制御機能について説明する。
光出射制御機能層83は、導光体2から漏光モジュレータ8へと入射した光の大部分を光出射面21を介して外部へと出射させる機能を有するものである。導光体2の光入射面22より入射し導光体内部を伝搬せしめられる光の最大導波モードは、主として低屈折率領域部81と導光体2との屈折率差によって規定される。光線が導光体2から低屈折率領域部81へ向かう時、スネルの法則による全反条件を満たす伝搬モード光すなわち導光体2の屈折率ngと低屈折率領域部81の屈折率n1との関係より決定される全反射臨界角Θ1以上の入射角を持つ全ての光が全反射モードとなり導光体内部を伝搬することができる。これら全反射モード光は、導光体内での伝搬過程において屈折率n2の高屈折率領域部82に出会うと、ng>n2>n1である場合、n2とngとの関係により規定される新たな全反射臨界角Θ2(Θ2>Θ1の関係が成立する)よりも小さく且つΘ1より大きな入射角を有する伝搬モード光は、該高屈折率領域部82を介して光出射制御機能層83へと漏れることになる。従って、複合層80における高屈折率領域部82の占有密度(複合層80の単位面積あたりの高屈折率領域部82の占める面積)を複合層80の面内で場所により適宜変化させることで、光出射制御機能層83へ到達できる光の量を所望値に制御することができる。高屈折率領域部82の占有密度を変化させる手段としては、図10〜図12に示したようなパターンを併用したり、その他複雑なパターン変化を用いる方法や、パターン形状を相似形となし且つ高屈折率領域部82の面積を場所的に変化させる方法や、全く同一のパターン形状を用いそれらの配列ピッチを変化させる方法などの手段を用いることができる。
【0029】
次に、導光体2の屈折率ngと高屈折率領域部82の屈折率n2との相対的屈折率差を適宜に選択することで、Θ2を所望値に設定することができる。従って、これを用いて出射光分布を制御することも可能である。例えば、ngとn2との差をより大きく設定しΘ2の値をより小さく設計した場合、高屈折率領域部82と導光体2との界面において全反射される光束の割合が増大し、点状光源1からより遠く離れたところまで漏光効率を制限しながら、より多くの光を伝搬させることができる。従って、これらngとn2との差を漏光モジュレータ8内において場所的に変化させることによっても、出射光分布を制御することが可能である。
【0030】
以上のように、本発明による漏光モジュレータ8を具備した面光源装置によれば、上記いくつかの手段により、光出射制御機能層83へ到達する光の量を自由に調整することが可能であり、導光体2のサイズや形状並びに点状光源1の形態及び光出射制御機能層83における光出射効率などが変化した場合においても、これらとは基本的に独立に出射光分布を制御して、より均斉度に優れ且つ再現性の良い面光源となすことが容易に可能である。
【0031】
更に、このような本発明の出射光分布制御技術により、意図的に光出射面内における出射光輝度分布を所望の様式で不均一化することも可能であり、そのような不均一出射光輝度分布の様式の例としては点状光源1からの距離に応じて次第に出射光量が増加または減少する傾斜分布が挙げられる。
【0032】
以上、ng>n2の場合について述べたが、一般に屈折率n2、n3及びngの大小関係により次の3つに場合分け(分類)して光制御性を説明することができる。なお、本発明の面光源装置においては、常にn1<ng、n1<n2、n1<n3の関係が成立する。
【0033】
また、ここで光出射制御機能層83には、導光体2から漏光モジュレータ8へと移行してきた光に対する指向性光出射機能、光拡散機能、偏光制御機能、光回折機能等の機能性を付与することが可能である。実用的には、これらの光制御機能を効率よく発現させ、且つ、光出射面内の均斉度を高め、または、所望の傾斜輝度分布特性を達成するためには、上記屈折率の関係、漏光モジュレータ8の内部構造、漏光モジュレータ8の面内の高屈折領域部4の占有密度分布、後述するモード変換機構や面光源装置全体の形状、点状光源1からの入射光モード等を、最適化することが好ましい。
【0034】
1)n2≧n3≧ng、または、n3≧n2≧ngの場合
この関係が成立する場合、n1とngとの関係により規定される臨界角Θ1よりも大きな入射角を有する導光体内部の伝搬モード光は、その全てが高屈折率領域部82を介して光出射制御機能層83へ移行する。一方、光出射制御機能層83へ一旦入射した光が一部導光体2へ戻ってくる光に関しては、n3とngとの関係より規定される臨界角Θ3よりも小さな入射角を有する高次モードの光に限定される。そのため、光出射制御機能層83内へ光が定在化する確率が最も高くなり、光機能制御の影響を強く受ける傾向にある。
【0035】
2)n2≧ng≧n3、または、ng≧n2≧n3の場合
この関係が成立する場合、臨界角Θ1よりも大きく臨界角Θ3よりも小さな入射角を有する一部の高次伝搬モード光のみが、高屈折率領域部82を介して光出射制御機能層83へ移行する。その他の低次モード光は常に全反射条件を満たすため、1)の場合に比較してより多くの光が点状光源1から遠方へ伝搬する確率が高くなる。一方、光出射制御機能層83へ一旦入射した光が一部導光体2へ戻ってくる光に関しては、全くモード規制は受けず、そのすべてのモード光が導光体2へ戻ってくることができる。そのため、光出射制御機能層83内へ光が定在化する確率は小さく、光機能制御の影響を抑制する効果が若干現れる。
【0036】
3)n3≧ng≧n2、または、ng≧n3≧n2の場合
この関係が成立する場合、全反射臨界角Θ1よりも大きく、n2とngとの関係により規定される臨界角Θ2よりも小さな全反射角度を有する高次伝搬モード光のみが、高屈折率領域部82を介して光出射制御機能層83へ移行できる。その他の低次伝搬モード光は常に全反射条件を満たすため、1)の場合に比較してより多くの光が点状光源1から遠方へ伝搬する確率が高くなる。一方、光出射制御機能層83へ一旦入射した光が一部導光体2へ戻ってくる光に関しては、n3とn2との関係により規定される臨界角Θ23によってモード規制を受ける。そのため、光出射制御機能層83内へ光が定在化する確率は上記2)よりも高くなり、光機能制御の影響を若干受け易い傾向となる。
【0037】
以上、屈折率の大小関係に基づくこれら異なる特性は、光出射制御機能層83の光制御機能の種類や特性に応じて使い分けることが好ましい。また、場合によっては、上記の幾つかの屈折率の大小関係を同一の面光源装置にて併用し、これらの関係を漏光モジュレータ8の面内において場所的に使い分けることも可能である。また、上記分類において説明したように、屈折率n2、n3及びngの間の関係に応じて、出射光輝度分布特性や、機能性発現効果への影響が異なってくるので、漏光モジュレータ8の面内でこれら屈折率どうしの関係を変化させることによっても、上記出射光輝度分布特性や機能性発現効果の制御が可能である。
【0038】
図13は、本発明による面光源装置の第3の実施形態を示す模式的斜視図である。この図において、図9におけると同様の部材には同一の符号が付されている。本実施形態では、漏光モジュレータの複合層80と導光体2との間に、屈折率n4(ここで、n4>n1)の付加層(第4屈折率層)9が介在している。この付加層9が高屈折率領域部82と類似の機能を果たし、n2=n3の場合であっても、高屈折率領域部82に代わって付加層9が類似の役割を果たすことができる。
【0039】
このように、本実施形態の特徴としては、導光体2の上部に付加層9を均一塗布などによって形成することで、この付加層9に複合層80の高屈折率領域部82と類似した役割を持たせることができ、また、n2=n3すなわち漏光モジュレータ内部の高屈折率領域部82と光出射制御機能層83とに同一材料を用いることができるなど、本発明の面光源装置を工業的に作製する上での低コスト化に有利となる。
【0040】
より指向性に優れた出射光線を得る手段として、高屈折率領域部82(または付加層9)の屈折率n2(またはn4)と導光体屈折率ngとをn2<ng(またはn2<ng)の関係が成り立つように設定することが挙げられる。これにより、高屈折率領域部82へ入射する光線を、すでに説明したように所定の限られた範囲の伝搬モードの光束に制限することができる。
【0041】
ただし、平行平板形の導波路においては、点状光源1から離れるに従い、導光体2の内部に低次モード光の残留蓄積が起こるため、該低次モード光を常に高次モードへ変換する機構を設けることが好ましい。この手段としては、導光体2の厚みを点状光源1から遠ざかるに従い徐々に小さくしてゆくこと即ち楔形状とすることが、点状光源1との距離に関して連続的にかつ容易にモード変換制御が可能な有効な手段である。
【0042】
また、低屈折率の付加層9を設けた場合、導光体内伝搬モード及び光拡散機能部を有する光出射制御機能層83への漏光モードの制御が可能となり、狭い光出射光分布特性を有する狭視野の面光源装置が得られる。更に具体的に例をあげて説明する。図14の導光体2の屈折率ngを1.49、低屈折の付加層9のそれを1.40に設定した場合、スネルの反射透過の法則に従い、導光体の光出射面となす角度が約20度以下の低次モード光20は付加層9を通過できずに導光体2の内部へ全反射される。一方、導光体2の光出射面21となす角度が20度を越え48度付近までの光19は、付加層9を通過し、光出射制御機能層83の光拡散機能部84に達し、外部へと特定の指向性を持って出射される。その後、該出射光は前記指向性に基づき効率よく導光体2の光出射面21の法線方向に変角するように設計された下向きプリズムシート10によって、上向きに立ち上げられ、これにより狭視野で高輝度な面光源装置が実現される。この場合も、1次光源1から遠方にいくにつれ、導光体2の内部へ低次モード光が残留蓄積されやすくなるため、これを解消すべく、点状光源1から遠ざかるに従って導光体2の厚みを変えた楔形構造、そして/または、前記低次伝搬モード光を高次伝搬モード光へ変換するモード変換機構などを設けることが好ましい。
【0043】
一方、付加層9を具備しない場合は、光出射制御機能層83へ0度から48度付近の全モード伝搬光が到達し、そのため、該光出射制御機能層83から全モードに起因する広がりを持った出射光が得られることになる。その後、下向きプリズムシート10の使用により、略法線方向に向けられた光束も前述の低屈折率の付加層9を用いた場合に比べ、より視野角の広がった出射光分布を形成する結果となる。
【0044】
光拡散機能部84は酸化チタン等の光散乱体を光出射面に分散塗布したようなものでも良いが、前記下向きプリズムシート10の機能を十分に引き出すには、該光拡散機能部84からある所望の方向に指向性を持った光束を出射させ、該光束を下向きプリズムシート10内へ所望の角度で入射させることが好ましい。
【0045】
また、光出射制御機能層83には、積層フィルムシートや複屈折シートを具備した偏光制御機能、拡散材やマイクロレンズや梨地構造等を用いた光拡散機能、そして回折格子を有する光回折機能等の各種の機能を付与し、均斉度に優れた機能層とすることも可能である。
【0046】
また、低屈折率領域部81及び高屈折率領域部82の配列方向に垂直な方向の平均的サイズ(厚さ)H1,H2、そして/または、付加層9の厚さH4が非常に小さい場合、光波の不必要な光出射制御機能層83への透過(しみ出し)が生じ、十分な目的とする機能が得られない場合もある。漏光制御機能について言及すれば、光学的に必要な厚さは光波がしみ出さない程度の厚さ(1μm以上)であれば問題ない。しかし、H1、H2が非常に小さくなると、製造過程での寸法精度の低下を引き起こす可能性があることから、これらサイズは5μm以上が好ましく、更に好ましくは10μm以上の範囲が適当である。
【0047】
図15は、漏光モジュレータ8の低屈折率領域部81の平均的な厚さH1と、高屈折率領域部82の平均的な幅W2との関係を示すものである。H1そして/またはH2のサイズが大きすぎると、低屈折率領域部81と高屈折率領域部82との界面での不必要な反射光Aが発生したり、散乱等が増大したり、更に材料コストの増大を招く恐れがあり、H1,H2は200μm以下、好ましくは100μm以下が適当である。ただし、これらサイズは、面光源装置が大面積化する場合には、低屈折率領域部81と高屈折率領域部82との配列方向の画面サイズの拡大に伴って、200μm以上に大きく設定する必要性も生じてくる。
【0048】
W2/H1の値が大きい場合には、入射光線は低屈折率領域部81の側面87に衝突する確率が低く、これによる不必要な不規則な反射または透過光Aを抑制し、漏光モジュレータの機能の主目的である導光体2から光出射制御機能層83への伝搬光の漏光制御が障害なく忠実に達成される。このことは、付加層9の有無によらない。
【0049】
また、漏光モジュレータ8の低屈折率領域部81と高屈折率領域部82との配列方向に対する高屈折率領域部82への入射光のなす角度のより小さな光(低次モード光)を光出射制御機能層83に積極的に漏光させる必要がある場合は、W2/H1の値はより大きく設定する必要がある。従って、先に説明したように高屈折率領域部82を通過する光のモードに制限を与えるn2とngとの屈折率の関係も、W2/H1の値の設計に大きく関係してくる。このことは付加層9が付与された場合においても同様である。例えば、n2/ngの値が1より小さくなると、低次モード光の高屈折率領域部82への漏光モードBは大きく制限されるので、W2/H1の値は比較的小さな値、すなわち1から2程度で良い。しかし、n2/ngが1または1より大きな値に設計する必要性が生じた場合は、低次モード光の光出射制御機能層83への漏光がより必要となる場合は、かなり入射角の大きな低次モード光までをも漏光し高屈折率領域部82を通過させる必要があるため、W2/H1の値は2以上に設定しなければならない。不規則な反射光Aの割合をできる限り抑制し、漏光制御を忠実に行う目的からは、W2/H1の値は3以上であることが必要で、好ましくは5以上、更に好ましくは8以上である。入射角が90度に近い伝搬モード光を積極的に漏光する必要性がある場合は、先に述べた低次モードから高次モードへのモード変換機能(例えば楔形状導光体による)を利用するのが好ましい。しかし、W2/H1が必要以上に大きいと、導光体2の出射面積、H1の大きさや面光源としての必要解像度との関係もあるが、漏光部分のパターン寸法が人の目の解像度より大きくなり、輝点として欠陥の如く視認される可能性があるのであまり好ましくない。 W2/H1は30以下にとどめることが好ましく、10以下の範囲が更に好ましい。
【0050】
また、一般的には、低屈折率領域部81及び高屈折率領域部82の断面形状は略矩形で良く(特殊な断面形状である必要はない)、またW2/H1が大きい方が好ましい。これは、前述したように低屈折率領域部81と高屈折率領域部82との界面87で不必要な不規則な反射が起こり難いこと、更に、該漏光モジュレータ8を光硬化性樹脂を用いて金型転写賦形で製造する場合に金型作製が容易なこと、また成形時に金型からの成形物の離形性が高まるなどの製造上の利点がいくつかあるからである。
【0051】
ただし、ここで述べる略矩形断面形状とは、低屈折率領域部81及び高屈折率領域部82の断面形状が必ずしも完全に矩形状でなくても、例えば低屈折率領域部81及び高屈折率領域部82の互いに接する側端面が若干のテーパ形状を形成しているものも含まれる。これらは、漏光モジュレータ8を金型転写で製造する場合において、金型から成形物を引き剥がすときの離形性を高める手段(抜きテーパ)としてむしろ好ましい。
【0052】
本発明のようなプリズム列3を有する導光体2を用いた面光源装置は、均一平行出射光源として優れているため、言わば光のコリメート性が高い。従って、この特徴を利用して、更に該プリズム列3の形成されている側とは反対側に、回折格子や偏光変換素子(複屈折シート等)、偏光分離素子、レンズ(シリンドリカルレンズ、レンチ、プリズム、異方性レンズ等)等の光集光素子等の出射光制御部材を配置して出射光を更に制御するようにした高機能性の高輝度均一面光源装置とすることも可能である。
また、プリズム列3のプリズム形状を適切に設定し、特にプリズム面の角度を適当な角度に設計することで、フロントライト面光源装置としての利用も可能である。即ち、フロントライト面光源装置としての装置では、光出射面21上に反射型の液晶表示素子が配置されており、プリズム列3の作用により光出射面21から液晶表示素子に向かって光を出射させ、該出射光が反射型液晶表示素子より反射され、映像情報を担持する光としてプリズム列3側へと戻ってくる。この映像情報担持光を、できるだけ屈折させずにプリズム列形成面の外部(下方)、即ち観察者側へと透過させる。
【0053】
フロントライト面光源装置の場合には、第1のプリズム面と光出射面21とのなす角を30度〜45度とし、第2のプリズム面と光出射面21とのなす角を70〜90度とする組み合わせが好ましい。また、第1のプリズム面と光出射面21とのなす角を30度〜50度とし、第2のプリズム面と光出射面21とのなす角を20度以下好ましくは10度以下とする組み合わせも好ましい。
【0054】
フロントライト面光源装置の場合も、プリズム列3の先端部を平坦な形状にすることができる。この形状の場合、反射型液晶表示素子で反射してプリズム列3側に戻ってきた光が透過しやすくなる。隣接するプリズム列3の間の谷部を平坦にすることも可能である。
【0055】
また、プリズム列配列の外側に、該プリズム列3の屈折率よりも低い屈折率を持つ層を積層して、プリズム列配列の凹凸形状を埋めるような構造をとることも出来る。この構造をとる場合は、摩擦によるプリズム列形成面の傷つきやプリズム列配列の凹凸への汚れの入り込みがなくなる。特に、フロントライトの場合は、観察者に最も近い位置に配置されるので、プリズム列配列の凹凸が埋められて平坦になることは、非常に望ましい。
【0056】
更に、フロントライト面光源装置の場合も、プリズム列3の配列の外側に、その凹凸形状と略同一形状のプリズム列配列を持ち且つプリズム列3と略同一屈折率の透光性材料からなるプリズム部材5を、プリズム列3の屈折率よりも低い屈折率の層を介してかん合した構造をとることも出来る。この構造をとる場合も、摩擦によるプリズム列形成面の傷つきやプリズム列配列の凹凸への汚れの入り込みがなくなる。この構造の場合には、反射型液晶表示素子で反射して、プリズム列3側に戻ってきた光が実質上屈折されずに観察者側へと透過するので、フロントライト面光源装置として理想的である。
【0057】
上記本発明の面光源装置用の点状光源1としては、LEDやハロゲンランプ等のような略点状の光源を用いることができる。点状光源1は、導光体2の角部に切り欠きを設けて配置することができ、導光体2の端面に隣接するように配列することもできる。さらに、点状光源1を導光体2の内部に配置することもできる。また、点状光源1であるLEDを複数連続的に配列してアレイ素子化したLEDアレイ31を用いることも可能である。 LED光源としては、単色光のものや、また赤、緑、青の3原色の波長の光を有する白色LED光源を用いてもよい。
【0058】
このようなLEDなどの点状光源1としては、必要に応じて、最適の発光パターンのものを用いることが望ましい。導光体2の光出射面に平行な方向の点状光源1の発光パターンの広がりは大きいことが望ましい。これは、点状光源1の前方の輝度が他の部分より高くなる現象を緩和するためである。導光体2の光出射面に平行な方向の点状光源1の発光パターンのピーク半値幅は、導光体2の端面に点状光源1を設置する場合は120度〜180度の間が好ましい。また、導光体2の角部に点状光源1を設置する場合は、導光体2の光出射面に平行な方向の点状光源1の発光パターンのピーク半値幅は、導光体2中に入射した後の光の広がり角度が導光体2の広がりにほぼ一致することが望ましく、導光体2の角部の角度が90度である場合には60度〜120度の間が好ましいし、導光体2の角部の角度が45度である場合には20度〜70度の間が好ましい。
【0059】
また、導光体2の光出射面に垂直な方向の点状光源1の発光パターンの広がりは、大きすぎると点状光源1近傍で導光体2から出射する光量の割合が大きくなって輝度均整度が低下しやすく、また、小さすぎると漏光モジュレータ8に入射することなく導光体2中を往復する光量の割合が大きくなって輝度低下を招きやすい。導光体2の光出射面に垂直な方向の点状光源1の発光パターンのピーク半値幅は10度〜120度の間が好ましい。この方向の点状光源1の発光パターンの広がりは、面光源装置のサイズが大きい場合は狭くし、面光源装置のサイズが小さい場合は広くすることが望ましく、面光源装置のサイズが3インチ以下の場合は60度〜120度の間が好ましく、面光源装置のサイズが3インチを越え8インチまでの場合は10度〜70度の間が好ましい。
【0060】
導光体2、低屈折率領域部81、高屈折率領域部82、光出射制御機能層83及び付加層9は、前述したように、それら屈折率の相対的な調整が必要な場合がある。特に付加層9は導光体内部の伝搬モードの調整のためには、該導光体2の屈折率よりも低い屈折率の材料を用いる必要がある。比較的低屈折率の層を構成する材料は一般にガラス転移温度(Tg)が室温以下のものが多く、耐熱性や屈折率制御等を考えると、比較的Tgの大きな共重合体を採用することが好ましい。
【0061】
本発明に有用な比較的低屈折率の材料としては、メチルメタクリレート、フッ化アルキル(メタ)アクリレート、フッ化アルキル−α−フルオロアクリレート、α−フルオロアクリレート、ペンタフルオロフェニルメチルメタクリレート、ペンタフルオロフェニル−α−フルオロアクリレート、ペンタフルオロフェニルメタクリレートのモノマー群より選定される単独重合体、そして/または、該モノマー群より選ばれる屈折率調整の可能な高透明共重合体により構成されるのが好ましい。また、導光体と漏光モジュレータとの間に介在する低屈折率層(付加層9)においては、低屈折率無機材料であるフッ化マグネシウムを蒸着して用いる方法もある。一方、上記比較的低屈折率の材料に比べ比較的高屈折率な材料としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂等があげられる。導光体として一層高屈折率な材料を選定することで、低屈折率材料の層に対する材料選択の幅も広がる。
【0062】
本発明の漏光モジュレータに関する高屈折率領域部82、光出射制御機能層83、付加層9の構成材料として、紫外線硬化性樹脂組成物を用いることができる。該紫外線硬化性樹脂組成物としては、分子内にアクリロイル基またはメタクリロイル基を有する重合性化合物、紫外線感応性ラジカル重合開始剤そして/または紫外線吸収剤を主成分とする紫外線硬化性組成物がある。
【0063】
分子内に(メタ)アクリロイル基を有する重合性化合物としては、光重合性オリゴマー、多官能(メタ)アクリレート、単官能(メタ)アクリレート等の化合物が挙げられる。光重合性オリゴマーとしては、分子内に2つ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと分子内に水酸基と(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて得られるウレタンポリ(メタ)アクリレートオリゴマー、分子内に2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物と分子内にカルボキシル基と(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて得られるエポキシポリ(メタ)アクリレートオリゴマー等を挙げることかできる。
【0064】
具体的には、イソホロンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物とヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクルート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート等の水酸基合有(メタ)アクリレート化合物とを反応して得られるウレタンポリ(メタ)アクリレートオリゴマー、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテル等のエポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応で得られるエポキシポリ(メタ)アクリレートオリゴマー等を代表として挙げることができる。
【0065】
多官能(メタ)アクリレート化合物としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ夕)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクルート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル〕−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシペンタエトキシフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3−フェニルフェニル]−プロパン、ビス[4−(メタ)アクリロイルチオフェニル]スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクロイルオキシペンタエトキシフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3−フェニルフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジメチルフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシペンタエトキシフェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3−フェニルフェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジメチルフェニル]−スルフィド、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジブロモフェニルプロパン]、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0066】
単官能(メタ)アクリレート化合物としては、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、パラクミルフェノールエチレンオキサイト変性(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−へキシル(メタ)アクリレート、2−ヒトロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、フォスフォエチル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0067】
本発明においては、上記のような化合物を単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
本発明で用いる紫外線感応性ラジ力ル重合開始剤は、紫外線に感応してラジカルを発生し、前述の重合性化合物の重合を開始させる成分である。紫外線感応性ラジカル重合開始剤は、360〜400nmの波長域に光吸収を有し、400nm以上の波長域に実質的に吸収を有さないものが好ましい。これは、紫外線感応性ラジカル重合開始剤が360〜400nmの波長域に吸収を有することにより紫外線吸収剤が吸収しない紫外線を吸収し効率的にラジカルを発生することができるためである。また、400nm以上の波長域に実質的に吸収がないことにより、着色のない層を形成することができるためである。なお、400nm以上の波長域に実質的に吸収がないとは、実際の紫外線感応性ラジカル重合開始剤の使用濃度および漏光モジュレータの厚みにおいて、400nm以上の波長域に紫外線感応性ラジカル重合開始剤に起因する吸収が1%以下であることを意味する。該紫外線感応性ラジカル重合開始剤の配合量は、上記重合性化合物100重量部に対して0.01〜5重量部の範囲とすることが好ましく、さらに好ましくは0.1〜3重量部の範囲である。これは、紫外線感応性ラジカル重合開始剤の配合量が0.01重量部未満であると、紫外線照射による硬化が遅くなる傾向にあり、逆に5重量部を超えると得られたレンズ部が着色しやすくなる傾向にあるためである。
【0068】
該紫外線感応性ラジカル重合開始剤の具体例としては、3,3−ジメチル−4−メトキシ−ベンゾフェノン、ベンジルジメチルケタール、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、メチルフェニルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレート、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパノン−1,2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド等を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0069】
本発明においては、これらの中でも、メチルフェニルグリオキシレート、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドが硬化性の点で特に好ましい。
【0070】
本発明で用いる紫外線吸収剤は、外光として入射してくる紫外線を吸収し、紫外線による劣化を抑止して導光体との密着性を長期間確保させるための成分である。
さらに、本発明の紫外線硬化性組成物には、必要に応じて、酸化防止剤、黄変防止剤、ブルーイング剤、顔料、沈降防止剤、消泡剤、帯電防止剤、防曇剤等の各種添加剤を含有させてもよい。
【0071】
上記のような紫外線硬化性組成物は、フィルム状、シート状、板状の透光性基材の表面に微細なパターンを形成する必要のある光学シートに適したものである。この光学シートとしては、上記のような紫外線硬化性組成物を硬化して得られた硬化樹脂からなる層を透光性基材の少なくとも一方の表面に形成したものが考えられる。透光性基材としては、紫外線を透過するものであれば特に限定されるものではなく、柔軟な硝子板等でもよいが、一般的にはアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリルイミド樹脂、ポリエステル樹脂等の透明合成樹脂フィルム、シートあるいは板が使用される。
【0072】
次に、本発明の漏光モジュレータ8を有する面光源装置の製造方法について説明する。本発明の漏光モジュレータ8は、バッチ生産方式および連続生産方式のいずれの方法によっても製造することができる。以下、図16を用いて該漏光モジュレータを有する面光源装置の特に連続生産方法について述べる。
【0073】
図16において、16は紫外線発光光源であり、化学反応用ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、可視光ハロゲンランプ、太陽光などが使用できる。照射エネルギーに関しては、360〜400nmの波長の積算エネルギーが0.05〜10J/ cm2 となるように紫外線照射を行うことが好ましい。紫外線の照射雰囲気は、空気中でもよいし、窒素、アルゴン等の不活性ガス中でもよい。15は光学シートの形状転写金型であり、アルミニウム、黄銅、鋼等の金属製の型、シリコン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂、ポリメチルペンテン樹脂等の合成樹脂製の型、これらの材料にメッキを施したものや各種金属粉を混合した材料により作製した型などが挙げられる。特に、耐熱性や強度の面から、金属製の型が好ましい。構造的には、円筒材料に直接漏光モジュレータの片側パターンである図17の84(たとえば、図の如く、高屈折率領域部82の凸状パターン)を転写により形成するための対応する凹状パターンを形成したもの、または該凹状パターンを片面に形成した薄板を芯ロールに巻き付け固定したもの等が使用される。
【0074】
図16において、20はロール状(円筒状)の形状転写金型15に近接して配置されたニップロールであり、透光性基材17と該金型との間に注入される紫外線硬化性組成物18の膜厚の均一化を図るものである。ニップロール20としては、各種金属製ロール、ゴム製ロール等が使用される。図中13は紫外線硬化性組成物18を貯蔵するタンクであり、貯蔵する組成物の温度制御ができるようにタンク内部あるいは外部にシーズヒータや温水ジャケット等の熱源設備が配置されている。
【0075】
タンク13に貯蔵された紫外線硬化性組成物18は、配管を通って供給ノズル14から透光性基材17と金型15との間に供給される。その後、紫外線硬化性組成物18が透光性基材17と円筒形金型15との間に保持され、紫外線硬化性組成物18が円筒形金型15の外周面に形成された凹状パターンに入り込んだ状態で、紫外線発光光源16により透光性基材17を通して紫外線を照射して、紫外線硬化性組成物18を重合硬化させ、漏光モジュレータ8の凸状の片側パターン87を転写する。その後、得られた光学シートを円筒形金型15から剥離する。
【0076】
例えば図17の漏光モジュレータ構造を得るには、片側パターン84の凹凸構造を透明基材85(透光性基材17)に上述の方法で形成させた後、該パターン84と反対側の透明基材85の面に、機能層(例えば表面に梨地構造を有する光拡散機能層)83を、やはり同様の方法で、梨地構造転写面を有する転写ロール金型を用いて形成すればよい。これにより連続的に両面に機能性の構造を具備した漏光モジュレータ8を作製できる。尚、図17において、透明基材85により上記光出射制御機能層83が形成され、光出射制御機能層83上に機能層83が付された形態をなしている。
【0077】
図17に示されているように、以上のようにして作製された漏光モジュレータ8のシートを導光体2と一体化させて面光源装置を作製する場合には、該導光体2の光出射面側に粘着剤(接着剤)を薄く塗布し、漏光モジュレータ8の高屈折率領域部82を粘着剤層(接着剤層)86を介して接着する方法が採られる。該粘着剤層86の厚さdは、粘着剤が接着圧力により大きく変形流動し漏光モジュレータ8の凹凸構造に影響を与えて目的とする機能を損なうようなことがないように、例えば図17の低屈折率領域部(空気層)81の厚さH1より小さいことが好ましく、d/H1は0.5以下の範囲が適当であり、更に好ましくは0.2以下、最も好ましくは0.1以下が良い。例えば、H1の値が50μmである場合は、dは5μm以下であることが最も好ましい。但し、粘着剤層86が薄すぎると接着機能が十分に得られないこともあるので、粘着剤層86の厚さは2μm以上が好ましく、さらに好ましくは4μm以上である。また、上記粘着剤層86に、光硬化性樹脂組成物を用いる方法もある。導光体2に前記同様光硬化性樹脂組成物を薄く塗布して、漏光モジュレータシートを前記同様密着させ、その後紫外線硬化して一体化する方法も可能である。 また、この粘着剤層86に低屈折率の材料を用いることで、低屈折率層(付加層)9としての機能を同時に付与することができる。
【0078】
以上述べた製造法により、導光体2と漏光モジュレータ8とを一体化した面光源装置を連続且つ容易に製造することができる。また、漏光モジュレ−タ−8の全体構造、または、部分的構造(例えば光出射制御機能層83の凹凸構造やレンズ構造)を備えたものを射出圧縮法にて製造し、導光体2と複合化することもできる。
【0079】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
図16及び図17を参照して説明した製法により光拡散機能を有する漏光モジュレータを作製した。光拡散機能層83としては梨地構造を採用し、該梨地構造を転写するための金型は50〜90μmの粒子径を有するガラスビーズをSUS板上にブラストすることにより凹凸部を付与した。そして該金型をロールに巻き付けロール金型とした。一方、導光体2から梨地面の層83への漏光分布を制御する複合層80の低屈折率領域部81は図11に示したような円形の形態を採用し、複合層80の高屈折率領域部82には空気層(屈折率1.000)を採用した。ただし、円形の各低屈折率領域部81は、その直径を60μmと一定にし、複合層80の面内での占有密度を変化させることにより漏光強度分布を制御した。複合層80の厚さは約50μmであった。複合層80も紫外線硬化樹脂組成物と転写金型を用いて作製し、その際、該転写金型は50μmの厚さのSUS板をエッチングによって50μm直径の円形(低屈折率領域部81に対応)状凸部を多数設けることで作製した。該エッチング金型も最終的にロールに巻き付け固定することでロール金型を作製し、これを用いた。
【0080】
梨地構造の機能層83と漏光制御の複合層80との両面賦形は、厚さ188μmのポリエステルフィルム(屈折率1.600)の両面に、屈折率が1.528の紫外線硬化性樹脂組成物を用いて金型転写することで作製した。UV光源16には高圧水銀ランプを用いた。導光体2の材料には屈折率が1.490のポリメチルメタクリレート(PMMA)を用いた。
【0081】
一方、図1に示すようなパタ−ンを有し、ピッチ20μm、プリズム列形成面に対して第2のプリズム面がなす角88度、第1のプリズム面がなす角43度であるプリズム列を形成した金型を作製した。得られた金型を用いて、屈折率が1.490のPMMAを射出成型し、図1に示すような厚さ1mm、40mm×30mmの板状の導光体2を得た。この導光体2のプリズム列形成面の反対側の面(光出射面)に約8μm厚に粘着剤を塗布して、漏光モジュレータシート8を貼り付け一体化した。
【0082】
点状光源1としては、導光体2の光出射面と平行な方向でのピーク半値幅±70度、垂直な方向でのピーク半値幅±40度のLEDを導光体2の凹部を形成したコーナー部に配置した。また、導光体2のプリズム列形成面側には反射板7を配置し、面光源装置を完成した。
【0083】
得られた面光源装置の均斉度を確認するため、出射光に対する正面輝度分布を測定したところ、面内輝度に関する最小輝度値/最大輝度値の比が85%と良好であった。また、面光源装置の出射光輝度分布(出射角度分布)を測定したところ、正面輝度に対する半分の輝度を有する出射角度の幅(角度半値幅)が導光体の光入射面に垂直な方向に関して約22度程度であり、狭視野特性を示した。輝度測定は、色彩輝度計BM−7{TOPCON(株)製}を用い、受光角1°で行った。
【0084】
(実施例2)
導光体2の裏面に形成する各プリズム列の頂部が平坦となる形状とし、反射板7を配置なかった以外は実施例1と同様にしてフロントライト用面光源装置を完成した。
【0085】
得られた面光源装置の均斉度を確認するため、出射光に対する正面輝度分布を測定したところ、面内輝度に関する最小輝度値/最大輝度値の比が85%と良好であった。また、面光源装置の出射光輝度分布(出射角度分布)を測定したところ、正面輝度に対する半分の輝度を有する出射角度の幅(角度半値幅)が導光体の光入射面に垂直な方向に関して約23度程度であり、狭視野特性を示した。輝度測定は、色彩輝度計BM−7{TOPCON(株)製}を用い、受光角1°で行った。
【0086】
(実施例3)
光拡散機能層83として梨地構造に代えてプリズム列パターンを形成し、紫外線硬化性樹脂組成物として屈折率が1.610のものを用いた以外は実施例1と同様にして漏光モジュレータシート8を作製した。漏光モジュレータシートのプリズム列パターンは、実施例1の導光体2に形成されたプリズム列パターンと同様で、プリズム列のピッチ20μm、プリズム列形成面に対して第2のプリズム面がなす角88度、第1のプリズム面がなす角43度であるプリズム列とした。
【0087】
一方、厚さ188μmのポリエステルフィルム(屈折率1.600)の一方の面に、屈折率が1.610の紫外線硬化性樹脂組成物を用いて、上記漏光モジュレータシートに形成したものと同じプリズム列パターンを実施例1と同様にして形成し、プリズム部材5を得た。得られた漏光モジュレータシート8とプリズム部材5とを、両方のプリズム列形成面が勘合するように、屈折率1.40の粘着性アクリル樹脂の塗布層6を介して図8に示したように貼り付け一体化し、勘合漏光モジュレータシートを作製した。
【0088】
得られた勘合漏光モジュレータシートを実施例1と同様の導光体2に貼り付け一体化し、反射板を配置しなかった以外は、実施例1と同様にしてフロントライト用面光源装置を完成した。
【0089】
得られた面光源装置の均斉度を確認するため、出射光に対する正面輝度分布を測定したところ、面内輝度に関する最小輝度値/最大輝度値の比が90%と良好であった。また、面光源装置の出射光輝度分布(出射角度分布)を測定したところ、正面輝度に対する半分の輝度を有する出射角度の幅(角度半値幅)が導光体の光入射面に垂直な方向に関して約22度程度であり、狭視野特性を示した。輝度測定は、色彩輝度計BM−7{TOPCON(株)製}を用い、受光角1°で行った。
【0090】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、比較的薄型で大面積であっても、出射光制御機能に関わる特殊な機能性を具備した導光体においても、その機能性を損なわず出射光輝度の面内均斉度の高い良好な機能性面光源装置が提供される。特に、高輝度指向性出射機能等の機能性を損なうことなく、再現性よく、かつ、容易に優れた均斉度を付与できる面光源装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による面光源装置の実施形態を示す模式的斜視図である。
【図2】本発明の導光体に形成したプリズム列と点状光源との位置関係を示す模式的平面図である。
【図3】本発明の導光体に形成したプリズム列と点状光源との位置関係を示す模式的平面図である。
【図4】本発明の導光体に形成したプリズム列と点状光源との位置関係を示す模式的平面図である。
【図5】本発明の導光体に形成したプリズム列と点状光源との位置関係を示す模式的平面図である。
【図6】本発明の導光体に形成したプリズム列と点状光源との位置関係を示す模式的平面図及び断面図である。
【図7】本発明による面光源装置の導光体の実施形態を示す模式的断面図である。
【図8】本発明による面光源装置の導光体の実施形態を示す模式的断面図である。
【図9】本発明による面光源装置の漏光モジュレータの実施形態を示す模式的断面図である。
【図10】本発明による面光源装置の漏光モジュレータの実施形態を示す模式的平面図である。
【図11】本発明による面光源装置の漏光モジュレータの実施形態を示す模式的平面図である。
【図12】本発明による面光源装置の漏光モジュレータの実施形態を示す模式的平面図である。
【図13】本発明による面光源装置の漏光モジュレータの実施形態を示す模式的断面図である。
【図14】本発明による面光源装置の実施形態を示す模式的断面図である。
【図15】漏光モジュレータの低屈折率領域部の平均的な厚さと、高屈折率領域部の平均的な幅とを示す図である。
【図16】光硬化性樹脂組成物を用いた漏光モジュレータの連続製造の説明図である。
【図17】光硬化性樹脂組成物を用いた漏光モジュレータと導光体とを接合して面光源装置を作製する様子を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 点状光源
2 導光体
21 光出射面
22 光入射面
3 プリズム列
4 低屈折率層
5 プリズム部材
6 低屈折率層
7 反射板
8 漏光モジュレータ
80 複合層
81 低屈折率領域部(第1屈折率領域部)
82 高屈折率領域部(第2屈折率領域部)
83 光出射制御機能層(第3屈折率層)
84 片側パターン
85 透明基材
86 粘着剤層
87 側面
9 付加層(第4屈折率層)
10 プリズムシート
11 第1のプリズム斜面
12 第2のプリズム斜面
13 紫外線硬化性組成物貯蔵タンク
14 供給ノズル
15 形状転写金型
16 紫外線発光光源
17 透光性基材
18 紫外線硬化性組成物
19 光学シート
20 ニップロール

Claims (2)

  1. 少なくとも1つの点状光源と、該光源からの光を入射する光入射面と入射光を出射する光出射面とを有する矩形状の導光体とを有し、
    前記導光体は、その屈折率がngであり、その光出射面およびそれと対向する裏面の一方の面にプリズム列が配置されており、他方の面には漏光モジュレータが付されており、
    前記漏光モジュレータは、屈折率n1(ここで、ng>n1)の複数の第1屈折率領域部と屈折率n2(ここで、n2>n1)の複数の第2屈折率領域部とを有する複合層と、該複合層上に位置し且つ屈折率n3(ここで、n3>n1)の第3屈折率層とを備えており、
    前記プリズム列は、前記点状光源から近い側の第1のプリズム面と、前記点状光源から遠い側の第2のプリズム面との2つのプリズム面から構成され、前記点状光源を取り囲むよう弧状に互いに平行に多数配列してなり、
    記第1のプリズム面は、前記導光板の前記光出射面に対する傾斜角度が35度以上55度以下であり、前記第2のプリズム面は、前記導光板の前記光出射面に対する傾斜角度が80度以上100度以下であることを特徴とする面光源装置。
  2. 請求項1に記載の面光源装置であって、該光源装置から発せられる光により照明される被照明体に対して観察側に配置され、該光源装置により照明された前記被照明体からの光の少なくとも一部を前記観察側へと透過させ得る透光性を有することを特徴とする、フロントライト用の面光源装置。
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