JP4240716B2 - 含フッ素エラストマー組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、含フッ素エラストマー組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、シアノ基を架橋性基として有する含フッ素エラストマー、架橋剤、無機フィラーおよび有機ケイ素化合物からなる架橋性組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
特開平8−120144号公報には、テトラフルオロエチレン、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)および一般式
CF2=CFO(CF2nOCF(CF3)CN (n:2〜5)
で表わされるシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテル)の3元共重合体に、一般式
【0003】
【化8】
Figure 0004240716
【0004】
(ここで、Aは炭素数1〜6のアルキリデン基、炭素数1〜10のパーフルオロアルキリデン基であり、XおよびYは水酸基またはアミノ基である。)で表わされるビス(アミノフェニル)化合物を架橋剤として配合した含フッ素エラストマー組成物が記載されている。
【0005】
また、特開平9−31284号公報には、テトラフルオロエチレン、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)およびシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテル)の3元共重合体に、一般式
【0006】
【化9】
Figure 0004240716
【0007】
(nは、1〜10の整数である)
で表わされるビスアミドキシム化合物を架橋剤として配合した含フッ素エラストマー組成物が記載されている。
【0008】
ところで、これら架橋性組成物にカーボンブラックを充填することが好ましく、これにより、成形品の機械的特性を向上させることができる。また、カーボンブラック以外の無機フィラーを配合することは可能であるが、カーボンブラックを配合したときほどには成型加工性において望ましい結果が得られない場合があった。
【0009】
【発明の目的】
本発明は、上述したような問題点を解決しようとするものであり、テトラフルオロエチレン、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)、およびシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテル)の三元共重合体、架橋剤およびカーボンブラック以外の無機フィラーからなる架橋性組成物の成型加工性をより一層改善することを目的としている。
【0010】
【発明の概要】
本発明は、上述の問題を解決するため、1)テトラフルオロエチレン、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)、およびシアノ基含有パーフルオロビニルエーテルからなる含フッ素エラストマー[ただし、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)におけるアルキル基の炭素数は1〜5である]、2)下記一般式[I]または[II]で表わされる化合物より選ばれる少なくとも1つのシランカップリング剤;
【0011】
【化10】
Figure 0004240716
[I]
【0012】
(ただし、Rは、鎖中に1つ以上のエーテル結合を含んでいてもよいC1〜C5のアルキル基またはアルコキシ基であって、少なくとも2つのRがアルコキシ基であり;
Aは、アミノ基、メルカプト基、エポキシ基、ビニル基、メタクリロキシ基およびハロゲンから選ばれる官能基群の少なくとも1つが結合したC1〜C10のアルキル基である。):
【0013】
【化11】
Figure 0004240716
[II]
【0014】
(ただし、Rは、鎖中に1つ以上のエーテル基を含んでいてもよいC1〜C5のアルキル基またはアルコキシ基であって、少なくとも2つのRがアルコキシ基であり、
1は、鎖中に後述のRFを含んでいてもよいカルボニル基またはスルホニル基が結合した窒素原子、あるいはエーテル基またはスルフィド基を含んでいてもよいC1〜C10のアルキレン基であり;
BはR1とRFを直接結合させる炭素−炭素結合または
【0015】
【化12】
Figure 0004240716
【0016】
であり;
FはC1〜C10のパーフルオロアルキル基である。)
3)架橋剤、および
4)無機フィラー
よりなることを特徴としている。
【0017】
前記架橋剤が、一般式[III]〜[VI]のいずれかで表わされる化合物であることが好ましい。
【0018】
【化13】
Figure 0004240716
[III]
【0019】
(ただし、YはC1〜C6のアルキリデン基、またはC1〜C10のパーフルオロアルキリデン基、−SO2−基、−O−基、−C(=O)−基または2つのベンゼン環を直接結合させる炭素−炭素結合であり、Xは水酸基またはアミノ基である。)
【0020】
【化14】
Figure 0004240716
[IV]
【0021】
(ただし、nは1〜10の整数である)
【0022】
【化15】
Figure 0004240716
[V]
【0023】
(ただし、R2はH、NH2であり;nは1〜10の整数である。)
【0024】
【化16】
Figure 0004240716
[VI]
【0025】
(ただし、R3はOH、Hであり;R4はH、NH2である。)
また、前記無機フィラーが、二酸化チタン、酸化第二鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウムから少なくとも1つ選ばれることが好ましい。
【0026】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係る含フッ素エラストマー組成物について詳細に説明する。
【0027】
上記含フッ素エラストマー組成物は、含フッ素エラストマー、所定の有機ケイ素化合物、架橋剤および無機フィラーからなるものである。
【0028】
含フッ素エラストマーは、テトラフルオロエチレン、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)またはパーフルオロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)、およびシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテル)の3元共重合体であり[ただし、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)およびパーフルオロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)におけるアルキル基またはアルコキシル基の炭素数は1〜5である]、テトラフルオロエチレン50〜75モル%、好ましくは60〜75モル%、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)またはパーフルオロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)49.8〜24.8モル%、好ましくは39.8〜24.8モル%に、0.2〜5モル%、好ましくは0.5〜2モル%のシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテル)を架橋部位単量体として共重合したものが好ましく用いられる。
【0029】
ここで、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)としては、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)が用いられ、より好ましくはパーフルオロ(メチルビニルエーテル)が用いられる。
【0030】
パーフルオロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)としては、例えば
CF2=CFOCF2CF(CF3)OCn2n+1 (n:1〜5)
CF2=CFO(CF23OCn2n+1 (n:1〜5)
CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2O)mn2n+1(n:1〜5、m:1〜3)
CF2=CFO(CF22OCn2n+1 (n:1〜5)
が用いられる。
【0031】
シアノ基含有(パーフルオロビニルエーテル)としては例えば以下の化合物が用いられる。
【0032】
CF2=CFO(CF2nOCF(CF3)CN (n:2〜4)
あるいは、下記の各特許明細書に記載された各化合物を用いることができる:
CF2=CFO(CF2nCN (n:2〜12)
(米国特許第3,546,186号明細書に記載);
CF2=CFO[CF2CF(CF3)O]m(CF2nCN(n:2、m:1〜5)
(米国特許第4,138,426号明細書に記載);
CF2=CFO[CF2CF(CF3)O]m(CF2nCN(n:1〜4、m:1〜2)
(米国特許第USP4,281,092号明細書に記載);または
CF2=CFO[CF2CF(CF3)O]nCF2CF(CF3)CN(n:0〜4)
(米国特許第3,852,326号明細書および同3,933,767号明細書に記載)。
【0033】
また、シランカップリング剤としては、下記一般式[I]または[II]で表わされる化合物より選ばれる少なくとも1つのシランカップリング剤が挙げられる。
【0034】
【化17】
Figure 0004240716
[I]
【0035】
(ただし、Rは、鎖中に1つ以上のエーテル結合を含んでいてもよいC1〜C5のアルキル基またはアルコキシ基であって、少なくとも2つのRがアルコキシ基であり;
Aは、アミノ基、メルカプト基、エポキシ基、ビニル基、メタクリロキシ基およびハロゲンから選ばれる官能基群の少なくとも1つが結合したC1〜C10のアルキル基である。):
【0036】
【化18】
Figure 0004240716
[II]
【0037】
(ただし、Rは、鎖中に1つ以上のエーテル基を含んでいてもよいC1〜C5のアルキル基またはアルコキシ基であって、少なくとも2つのRがアルコキシ基であり;
1は、鎖中に後述のRFを含んでいてもよいカルボニル基またはスルホニル基が結合した窒素原子、あるいはエーテル基またはスルフィド基を含んでいてもよいC1〜C10のアルキレン基であり;
BはR1とRFを直接結合させる炭素−炭素結合または
【0038】
【化19】
Figure 0004240716
【0039】
であり;
FはC1〜C10のパーフルオロアルキル基である。)
具体的には、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−ウイレドプロピルトリメトキシシランなどのアミノシラン;
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシランなどのメルカプトシラン;
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシトリメトキシシランなどのビニルシランまたはメタクリロキシシラン;
γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシランなどのクロロシラン;
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどのエポキシシラン;および
【0040】
【化20】
Figure 0004240716
【0041】
(n:0〜1、RFはC1〜C10のパーフルオロアルキル基を表わす)
これらシランカップリング剤をコンパウンディング時、直接配合する場合においては、上記三元共重合体100重量部に対して、0.2〜3重量部、好ましくは0.5〜2重量部の量のシランカップリング剤が用いられる。
【0042】
あるいは、無機フィラー表面をシランカップリング剤で処理した後、この処理後のフィラーを上記三元共重合体にコンパウンディングしてもよい。この場合、シランカップリング剤の必要量は、
【0043】
【数1】
Figure 0004240716
【0044】
で求められる。但し、上記計算式中のパラメーターに未知のものが含まれている場合、シランカップリング剤は無機フィラーに対して0.2〜3重量部、好ましくは0.2〜1重量部の量で用いられる。
【0045】
この無機フィラーをシランカップリング剤で処理する方法としては、予め調整されたシランカップリング剤のアルコール溶液などの有機溶媒溶液または水溶液をヘンシェルミキサー内等で充分に撹拌された無機フィラーに添加し均一に分散させたのち乾燥する、乾式法が最も一般的に行われる。また、スラリー法や、スプレー法で、無機フィラーをシランカップリング剤で処理してもよい。
【0046】
無機フィラーとしては、二酸化チタン、酸化第二鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウムから少なくとも1つ選ばれる。
【0047】
無機フィラーの配合量は、三元共重合体100重量部に対して1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部である。
【0048】
また、架橋剤としては、下記一般式[III]または[IV]で表わされる化合物が用いられる。
【0049】
【化21】
Figure 0004240716
[III]
【0050】
(ただし、YはC1〜C6のアルキリデン基またはC1〜C10のパーフルオロアルキリデン基、−SO2−基、−O−基、−C(=O)−基または2つのベンゼン環を直接結合させる炭素−炭素結合であり、Xは水酸基またはアミノ基である。);
【0051】
【化22】
Figure 0004240716
[IV]
【0052】
(ただし、n:1〜10の整数)。
【0053】
また、以下に示すような一般式[V]または[VI]で表わされる化合物を用いることができる:
【0054】
【化23】
Figure 0004240716
[V]
【0055】
(ただし、R2はH、NH2であり;nは1〜10の整数である。)
すなわち、
【0056】
【化24】
Figure 0004240716
【0057】
(ただし、nは1〜10の整数である。);
【0058】
【化25】
Figure 0004240716
[VI]
【0059】
(ただし、R3はOH、Hであり;R4はH、NH2である。)
好ましくは、
【0060】
【化26】
Figure 0004240716
【0061】
これら架橋剤は、上記三元共重合体100重量部に対して0.2〜3重量部、好ましくは0.5〜2重量部の量で用いられる。
【0062】
以上の各成分を必須成分とする含フッ素エラストマー組成物中には、加工助剤、可塑剤等その他必要な配合剤を適宜配合することができる。
【0063】
組成物の調製は、2本ロールミルなどを用いて、例えば20〜80℃、好ましくは30〜60℃で各配合剤をコンパウンディングすることで行なわれる。組成物の架橋は圧縮成形機等により150〜250℃、好ましくは170〜220℃で、5〜60分、好ましくは10〜30分加熱することで行なわれる。あるいは、成形品の特性を向上させるために、当該組成物の成型物を、通常、不活性雰囲気下または空気中で150〜320℃、好ましくは200〜300℃で、約10〜50時間、不活性雰囲気下でオーブン加硫するのがよい。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、無機充填材が配合されたシアノ基含有含フッ素エラストマーを架橋する際、架橋剤とともにシランカップリング材を併用することにより、成型加工性が改良される。
【0065】
特に、シランカップリング剤としてアミノシランを用いる場合、顕著な加硫促進効果が認められ、無機充填材を多量に配合する系に好適である。
【0066】
また、シランカップリング剤としてアミノシラン、メルカプトシラン、ビニルシランなどの還元作用を有するシラン化合物を用いる場合、オーブン加硫後の成形品の色相を改善することができる。
特に架橋剤[III]を単独で用いた場合、その成形品は強い緑色を呈し、かつ緑色の色むらが生じるが、還元作用を有するシラン系カップリング剤を併用することにより、全体の色調がアイボリー色に改善されるとともにこのような色むらも著しく改善される。
【0067】
さらに、本組成物に配合されるシランカップリング剤は、内添離型剤としても作用し成形時の離型性を改善する。
【0068】
【実施例】
以下、本発明を実施例を用いてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されることはない。
【0069】
含フッ素エラストマー組成物を、下記の示す配合剤を、下記に示すような調製方法で調製した。
(配合剤)
・含フッ素エラストマー(ポリマーML1+10(150℃):63pts)
テトラフルオロエチレン 68.9モル%
パーフルオロ(メチルビニルエーテル) 30.0モル%
パーフルオロ(2−シアノ−3,7−ジオキサ−8−ノネン)1.1モル%なお、上記の含フッ素エラストマーは特開平8−120144号公報に開示された方法によって調製した。
・架橋剤A
2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
・架橋剤B
2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−ヘキサンジアミドキシム
・ウォラストナイト(1) NyadTM400 Nyco Minerals
・ウォラストナイト(2) NyadTMG Wollastocoat Nyco Minerals
・硫酸バリウム BC 堺化学工業
・二酸化ケイ素(1) CarplexTM1120 塩野義製薬(株)
・二酸化ケイ素(2) AerosilTM200 Degussa
・酸化チタン(IV) CR−93 石原産業(株)
・酸化鉄(III) Brown401 レジノカラー工業(株)
・γ−アミノプロピルトリメトキシシラン A-1100 日本ユニカー(株)
・ビニル・トリス(β−メトキシエトキシ)シラン A-172 日本ユニカー(株)
・γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン A-189 日本ユニカー(株)
・γ−パーフルオロ〔{1−(1−メチル−2−プロポキシ)エトキシ}プロピオニル〕アミノプロピルトリメトキシシラン A-1100(RF)
なお、A-1100(RF)[(CH3O)3Si(CH2)3NHCOCF(CF3)OCF(CF3)CF2OCF2CF2CF3]は、A-1100およびパーフルオロ−2,5−ジメチル−3,6−ジオキサ−ノナン酸メチルエステル[MeOCOCF(CF3)OCF(CF3)CF2OCF2CF2CF3]から合成した。
【0070】
また、本発明では、無機充填材を、予め上記シラン化合物とドライブレンドした後、配合した。
(組成物の調製)
表1または表2に示すように、パーフルオロポリマー100重量部、架橋剤および必要に応じてその他の配合剤を、2本ロールミルを用いて40〜60℃で混練してコンパウンドを得た。
【0071】
このようにして得られたコンパウンドを15分間、圧縮成形して所望の架橋物を得た。架橋温度は、架橋剤Aでは220℃、架橋剤Bでは190℃にした。
【0072】
これを更に窒素雰囲気下、下記に示す条件でオーブン加硫した。
【0073】
90℃で4時間
204℃まで6時間かけて昇温
204℃で18時間
288℃まで6時間かけて昇温
288℃で18時間
100℃まで2時間かけて降温
(試験方法)
得られた含フッ素エラストマー組成物の各物性について、以下の試験を行った。
Figure 0004240716
実施例13、14および比較例5については、さらに成形品の外観を目視で確認するとともに、下記の試験を行った。
・空気中熱老化試験 DIN53508・耐油試験 所定の油に浸漬後、DIN53504、53505に準拠して測定
【0074】
【表1】
Figure 0004240716
【0075】
【表2】
Figure 0004240716
【0076】
【表3】
Figure 0004240716
【0077】
【表4】
Figure 0004240716
【0078】
【表5】
Figure 0004240716
【0079】
【表6】
Figure 0004240716

Claims (6)

  1. 1)テトラフルオロエチレン、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)、およびシアノ基含有パーフルオロビニルエーテルからなる含フッ素エラストマー[ただし、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)におけるアルキル基の炭素数は1〜5である]、
    2)下記一般式[I]または[II]で表わされる化合物より選ばれる少なくとも1つのシランカップリング剤;
    Figure 0004240716
    (ただし、Rは、鎖中に1つ以上のエーテル結合を含んでいてもよいC1 〜C5 のアルキル基またはアルコキシ基であって、少なくとも2つのRがアルコキシ基であり;
    Aは、アミノ基、メルカプト基、エポキシ基、ビニル基、メタクリロキシ基およびハロゲンから選ばれる官能基群の少なくとも1つが結合したC1 〜C10 のアルキル基である。
    ):
    Figure 0004240716
    (ただし、Rは、鎖中に1つ以上のエーテル基を含んでいてもよいC1 〜C5 のアルキル基またはアルコキシ基であって、少なくとも2つのRがアルコキシ基であり、
    R1 は、鎖中に後述のRF を含んでいてもよいカルボニル基またはスルホニル基が結合した窒素原子、あるいはエーテル基またはスルフィド基を含んでいてもよいC1 〜C10 のアルキレン基であり;BはR1 とRF を直接結合させる炭素−炭素結合または
    Figure 0004240716
    であり;RF はC1 〜C10 のパーフルオロアルキル基である。)
    3)架橋剤、および
    4)無機フィラー
    よりなる含フッ素エラストマー組成物。
  2. 前記架橋剤が、一般式[III]で表わされる請求項1に記載の含フッ素エラストマー組成物。
    Figure 0004240716
    (ただし、YはC1 〜C6 のアルキリデン基、またはC1〜C10 のパーフルオロアルキリデン基、−SO2 −基、−O−基、−C(=O)−基または2つのベンゼン環を直接結合させる炭素−炭素結合であり、Xは水酸基またはアミノ基である。)
  3. 前記架橋剤が、一般式[IV]で表わされる請求項1に記載の含フッ素エラストマー組成物。
    Figure 0004240716
    (ただし、nは1〜10の整数である)
  4. 架橋剤が、一般式[V]で表わされる請求項1に記載の含フッ素エラストマー組成物。
    Figure 0004240716
    (ただし、R2 はH、NH2 であり;nは1〜10の整数である。)
  5. 前記架橋剤が、一般式[VI]で表わされる請求項1に記載の含フッ素エラストマー組成物。
    Figure 0004240716
    (ただし、R3 はOH、Hであり;R4 はH、NH2 である。)
  6. 前記無機フィラーが、二酸化チタン、酸化第二鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウムから少なくとも1つ選ばれる請求項1に記載の含フッ素エラストマー組成物。
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