JP4239941B2 - 遠隔操作制御装置および遠隔操作制御方法 - Google Patents

遠隔操作制御装置および遠隔操作制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、遠隔操作制御装置および遠隔操作制御方法に係り、特に、センタからの駆動要求により所定車載機器を遠隔駆動するうえで好適な遠隔操作制御装置および遠隔操作制御方法に関する。
従来より、車両や車載機器等の被制御機器と、センタと、利用者の携帯する携帯情報端末と、を備え、利用者による携帯情報端末の操作により、携帯情報端末とセンタと被制御機器とをネットワーク接続させて被制御機器を遠隔操作するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシステムにおいては、携帯情報端末で利用者により被制御機器の遠隔操作の内容が指定されると、携帯情報端末からネットワーク接続されたセンタへその指定された操作内容が送信されると共に、センタからネットワーク接続された被制御機器へその操作内容が送信される。そして、その送信された操作内容に従って被制御機器が駆動される。
特開2003−296860号公報
ところで、被制御機器を遠隔操作するうえでの携帯情報端末の操作は、利用者が車両を視認することのできない遠隔地で行われるものであり、車両がその遠隔操作に適した状態にあるか否かを利用者が的確に把握しないまま行われることが多いが、車両が被制御機器の遠隔操作に適した状態にない状態でその遠隔操作が実際に行われてしまうと、車両における安全性が損われる等の不都合が生ずることとなる。この点、上記従来のシステムでは、車両において被制御機器の遠隔操作を実施するうえでその遠隔操作に適した状態にあるか否かの確認は行われておらず、上記した不都合が発生するおそれがあった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、車載機器の遠隔操作における安全性を向上させることが可能な遠隔操作制御装置および遠隔操作制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的は、センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する車載通信手段と、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する事前確認要求手段と、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記事前確認要求手段による前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる遠隔駆動手段と、を備え、前記遠隔駆動手段は、遠隔駆動が実施される前記所定車載機器と、前記前提条件が成立するか否かの確認に必要となる車載電子制御ユニットとの組み合わせを規定するテーブルを有し、前記テーブルは、また、前記所定車載機器の遠隔駆動に対して前記前提条件が成立するか否かの確認に必要となる車載電子制御ユニットが複数存在するときは、該確認を行うべき車載電子制御ユニットの順序又は該前提条件が成立する旨の情報を収集すべき車載電子制御ユニットの順序をも規定している遠隔操作制御装置により達成される。
また、上記の目的はセンタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する第1のステップと、前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、自車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する第2のステップと、前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記第2のステップにおける前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる第3のステップと、を備え、前記第3ステップは、遠隔駆動が実施される前記所定車載機器と、前記前提条件が成立するか否かの確認に必要となる車載電子制御ユニットとの組み合わせを規定するテーブルに従って、前記所定車載機器の遠隔駆動を行うと共に、前記テーブルは、また、前記所定車載機器の遠隔駆動に対して前記前提条件が成立するか否かの確認に必要となる車載電子制御ユニットが複数存在するときは、該確認を行うべき車載電子制御ユニットの順序又は該前提条件が成立する旨の情報を収集すべき車載電子制御ユニットの順序をも規定している遠隔操作制御方法により達成される。
本発明において、所定車載機器の遠隔駆動は、その遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認がその所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求され、かつ、その要求によってその前提条件が成立することが確認された場合に実行される。従って、センタから車両への遠隔駆動の要求が仮に車両がその遠隔駆動に適した状態にないにもかかわらず行われたときは、その遠隔駆動が実行されないこととなるので、所定車載機器の遠隔駆動に関する安全性が向上することとなる。
また、本発明によれば、センタが車両へ送信する駆動要求信号に、前提条件が成立するか否かの確認に必要となる車載電子制御ユニットの情報を含める必要がないので、センタから車両への通信負担を軽減することができる。
また、上記の目的は、センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する車載通信手段と、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、自車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する事前確認要求手段と、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記事前確認要求手段による前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる遠隔駆動手段と、を備え、前記事前確認要求手段は、遠隔駆動される所定車載機器に対応した複数の車載電子制御ユニットに対して、前記確認に要する時間の長い車載電子制御ユニットから順に前記確認を要求する確認要求信号を送信する遠隔操作制御装置により達成される。
また、上記の目的は、センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する第1のステップと、前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、自車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する第2のステップと、前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記第2のステップにおける前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる第3のステップと、を備え、前記第2ステップは、遠隔駆動される所定車載機器に対応した複数の車載電子制御ユニットに対して、前記確認に要する時間の長い車載電子制御ユニットから順に前記確認を要求する確認要求信号を送信する遠隔操作制御方法により達成される。
本発明において、所定車載機器の遠隔駆動は、その遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認がその所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求され、かつ、その要求によってその前提条件が成立することが確認された場合に実行される。従って、センタから車両への遠隔駆動の要求が仮に車両がその遠隔駆動に適した状態にないにもかかわらず行われたときは、その遠隔駆動が実行されないこととなるので、所定車載機器の遠隔駆動に関する安全性が向上することとなる。また、本発明によれば、すべての車載電子制御ユニットについて前提条件が成立するか否かを確認するうえでの処理時間を可能な限り短縮することができる。
また、上記の目的は、センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する車載通信手段と、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、自車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する事前確認要求手段と、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記事前確認要求手段による前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる遠隔駆動手段と、を備え、前記前提条件は、センタが自車両使用者の携帯する携帯端末から前記駆動要求信号の送信の要求を受信した時刻と、前記車載通信手段がセンタからの前記駆動要求信号を受信した時刻との差が所定時間の範囲内にあることを含む遠隔操作制御装置により達成される。
また、上記の目的は、センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する第1のステップと、前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、自車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する第2のステップと、前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記第2のステップにおける前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる第3のステップと、を備え、前記前提条件は、センタが自車両使用者の携帯する携帯端末から前記駆動要求信号の送信の要求を受信した時刻と、前記車載通信手段がセンタからの前記駆動要求信号を受信した時刻との差が所定時間の範囲内にある遠隔操作制御方法により達成される。
本発明において、所定車載機器の遠隔駆動は、その遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認がその所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求され、かつ、その要求によってその前提条件が成立することが確認された場合に実行される。従って、センタから車両への遠隔駆動の要求が仮に車両がその遠隔駆動に適した状態にないにもかかわらず行われたときは、その遠隔駆動が実行されないこととなるので、所定車載機器の遠隔駆動に関する安全性が向上することとなる。
尚、上記した遠隔操作制御装置において、前記前提条件は、自車両内に人が存在せず、車室内に車両キーが存在しないことであり、かつ、遠隔駆動される前記所定車載機器の動作は、ハザード消灯、ドアロック、又はウィンドウ閉であることとすればよい。
この場合、上記した遠隔操作制御装置において、前記遠隔駆動手段は、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信され、かつ、前記事前確認要求手段により前記確認が前記車載電子制御ユニットに対して要求された後、該車載電子制御ユニットから送信される前記前提条件が成立する旨の情報を受信した場合に、前記所定車載機器に対して遠隔駆動すべきことを指示することとすればよい。
また、上記した遠隔操作制御装置において、前記事前確認要求手段により前記確認が要求される前記車載電子制御ユニットには、前記所定車載機器の駆動を制御する車載電子制御ユニットとは異なる車載電子制御ユニットが含まれることとしてもよい。
また、上記した遠隔操作制御装置において、前記事前確認要求手段は、遠隔駆動される所定車載機器に対応した複数の車載電子制御ユニットに対して前記確認を要求しかつ該車載電子制御ユニットの接続するバスが複数あるときは、各々のバスに接続された車載電子制御ユニットに対して並列に前記確認を要求する確認要求信号を送信することとすれば、前提条件が成立するか否かの確認処理が複数のバスで並列して行われるので、すべての車載電子制御ユニットについて前提条件が成立するか否かを確認するうえでの処理時間を短縮することができる。
また、上記した遠隔操作制御装置において、前記事前確認要求手段は、遠隔駆動される所定車載機器に対応した複数の車載電子制御ユニットに対して前記確認を要求しかつ該複数の車載電子制御ユニットが第1のバスに接続するものと第2のバスに接続するものとに分かれるときは、何れか一方のバスに接続された車載電子制御ユニットから順に前記確認を要求する確認要求信号を送信することとしてもよい。
更に、上記した遠隔操作制御装置において、前記事前確認要求手段の送信する前記確認を要求する確認要求信号には、該確認を行うべきすべての車載電子制御ユニットの識別情報が含まれていることとすれば、前提条件が成立するか否かの確認を行うべき車載電子制御ユニットのみがその確認を行うので、確認処理の効率化と通信トラフィックの集中防止とを図ることができる。
この場合、上記した遠隔操作制御装置において、各車載電子制御ユニットは、前記事前確認要求手段からの前記確認要求信号に応答して自己における前記前提条件が成立すると判定し、かつ、前記確認を行うべきすべての車載電子制御ユニットの中に自己の車載電子制御ユニットに対して前記前提条件が成立する旨の情報を送信するものが存在するときには該送信される情報を受信した場合、前記確認を行うべきすべての車載電子制御ユニットのうちの他の一の車載電子制御ユニットに対して、又は、自己における前記前提条件が成立する旨の情報を送信するものが存在しないときには前記遠隔駆動手段に対して、自己における前記前提条件が成立する旨の情報を送信することとすれば、各車載電子制御ユニットからの前提条件が成立する旨の情報の送信が一時期に集中することが回避されるので、確認処理の効率化と通信トラフィックの集中防止とを図ることができる。
尚、上記した遠隔操作制御装置において、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された時刻と、該駆動要求信号がセンタから送信された時刻との差が所定時間以上である場合、前記事前確認要求手段による前記確認の要求及び前記遠隔駆動手段による前記所定車載機器の遠隔駆動を禁止するタイムアウト時禁止手段を備えることとすれば、所定車載機器の遠隔駆動がセンタと車両との無線伝送路における通信遅延に起因して予期せぬタイミングで行われるのを防止することができる。
また、上記した遠隔操作制御装置において、前記車載通信手段に受信されたセンタからの前記駆動要求信号の要求内容と、車両において直接的に行われたローカル操作の内容とがほぼ同時期に競合する場合、前記遠隔駆動手段による前記所定車載機器の遠隔駆動を禁止する競合時禁止手段を備えることとすれば、所定車載機器の遠隔駆動が無駄に行われるのを防止することができる。
更に、上記の目的は、センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する車載通信手段と、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件として必要な作動を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して常に要求する強制作動要求手段と、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記強制作動要求手段による前記作動の要求によって該作動が実施されて前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる遠隔駆動手段と、を備える遠隔操作制御装置により達成される。
また、上記の目的は、センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する第1のステップと、前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件として必要な作動を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して常に要求する第2のステップと、前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記第2のステップにおける前記作動の要求によって該作動が実施されて前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる第3のステップと、を備える遠隔操作制御方法により達成される。

本発明において、所定車載機器の遠隔駆動は、その遠隔駆動を実行するための前提条件を成立させるのに必要な作動がその所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求され、かつ、その要求によってその前提条件が成立することが確認された場合に実行される。従って、センタから車両への遠隔駆動の要求が仮に車両がその遠隔駆動に適した状態にないにもかかわらず行われたときは、その遠隔駆動が行われないこととなるので、所定車載機器の遠隔駆動に関する安全性が向上することとなる。
本発明によれば、車載機器の遠隔操作における安全性を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施例である遠隔操作制御システムの構成図を示す。本実施例のシステムは、車両に搭載される車載機20と、その車両の運転者や所有者などの正規の車両使用者に携帯・所持される携帯電話やパソコン,PDA等の携帯端末22と、車載機20と携帯端末22との間における情報を管理するセンタ24と、により構成されている。本実施例の遠隔操作制御システムは、特に車両使用者が車両から降車した後に、車両において車両使用者が直接的に操作可能な車載機器(例えば、ターンシグナルランプの点滅・消灯やドアのロック・アンロック,パワーウィンドウの開閉等)をセンタ24を経由して遠隔的に駆動操作するためのシステムである。
以下、上記の車載機器を、車両使用者が車両において直接的に操作することをローカル操作(車両と車両キーとの無線通信によるワイヤレス操作を含む)と、本実施例の遠隔操作制御システムにおいてセンタ24を経由して遠隔的に操作することをリモート操作と、それぞれ称す。
車載機20は、所定の通信ネットワークを通じて上記したセンタ24と無線通信を行うことが可能なデータ通信モジュール(以下、DCMと称す)30、及び、DCM30に通信線32を介して接続するコンピュータを主体に構成されたマスタ電子制御ユニット(以下、マスタECUと称す)34を備えている。DCM30は、時刻を計時する時計機能を有し、車載機20の情報を通信ネットワークを介してセンタ24へ送信する機能、及び、センタ24から通信ネットワークを介して送信される情報を受信する機能を有している。また、マスタECU34は、ROMなどの記憶装置に予め格納されたソフトウェアプログラムに従って動作する。マスタECU34は、自車両の電話番号を含む識別情報及び上記したセンタ24の電話番号などを格納する記憶装置を有すると共に、DCM30との間で送信データ及び受信データの授受を行う。
車載機20は、また、上記マスタECU34よりも下位にある各種の電子制御ユニット(スレーブECU)からなる被制御ECU群36を備えている。これらのスレーブECUは、車両使用者によるローカル操作が可能な車載機器を制御し、車内への侵入検知を行い、或いはワイヤレスブザの吹鳴を制御するユニットである。マスタECU34は、被制御ECU群36の各スレーブECUに所定の処理を実行させることが可能である。また、マスタECU34は、リモート操作が実施される車載機器と、車載機器に対応してそのリモート操作を実施するための前提条件が成立するか否かの確認に必要となる被制御ECU群36のスレーブECUとの組み合わせを規定するテーブルを有している。尚、この前提条件が成立するか否かの確認に必要なスレーブECUは、対応する車載機器をリモート操作するスレーブECUとは異なるものであってもよく、また、一の車載機器に対して複数あってもよい。
被制御ECU群36は、スレーブECUとして、例えば図1に示す如く、マスタECU34に第1バス38を介して接続する、ボデー駆動ECU40、運転席側ドア用ECU(D席ドアECU)42、助手席側ドア用ECU(P席ドアECU)44、右後部座席側ドア用ECU(RR席ドアECU)46、左後部座席側ドア用ECU(RL席ドアECU)48、キー照合用ECU(照合ECU)50、及びブザー駆動ECU52と、上記したボデー駆動ECU40に第2バス54を介して接続する、運転席側パワーウィンドウ用ECU(D席PW−ECU)60、助手席側パワーウィンドウ用ECU(P席PW−ECU)62、右後部座席側パワーウィンドウ用ECU(RR席PW−ECU)64、及び左後部座席側パワーウィンドウ用ECU(RL席PW−ECU)66と、を有している。ボデー駆動ECU40は、第1バス38側と第2バス54側との双方向通信を可能とするゲートウェイ機能を有している。尚、第1バス38と第2バス54とは、情報の送信スピードを異にするものであってもよい。
上記したマスタECU34は、センタ24から車載機器のリモート操作(具体的には、ターンシグナルランプやドアのロック・アンロック,パワーウィンドウの開閉)を要求されると、後に詳述する如くそのリモート操作を実施するための前提条件が成立するか否かを判別し、かかる前提条件が成立すると判別される場合にのみ第1バス38を介してボデー駆動ECU40に対してリモート操作を行うべき作動要求信号を出力する。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34から供給される車載機器のリモート操作に関する作動要求信号を受信すると、そのリモート操作を実行するECUやリレーに対して操作指示を出す。
ボデー駆動ECU40には、車体のフロントやリア,サイドに設けられたターンシグナルランプを点滅させるハザードフラッシャリレー70、及び、ターンシグナルランプの点滅有無に応じた信号を出力するハザードスイッチ72が接続されている。ボデー駆動ECU40は、インストルメントパネル等に配設された車両乗員により操作可能なターンシグナルランプを左右同時に点滅させるためのスイッチがオン操作された場合、及び、後に詳述する如くマスタECU34からの作動要求がなされた場合に、ターンシグナルランプを左右同時に点滅させるべくハザードフラッシャリレー70をオンさせる。また、ハザードスイッチ72は、ターンシグナルランプの点滅の有無を示す信号をボデー駆動ECU40に供給する。ボデー駆動ECU40は、ハザードスイッチ70の状態に基づいてターンシグナルランプの点滅・消灯を検出する。
また、D席ドアECU42には、D席ドアのロックポジションを切り替えるドアロックモータ74、及び、D席ドアのロックポジション(すなわち、ロックとアンロック)に応じた信号を出力するドアロックポジションスイッチ76が接続されている。D席ドアECU42は、車両乗員により車両キーがキーシリンダに挿入されて操作された場合、車両乗員により車両キーに設けられた施錠・解錠ボタンが押下されて車両と車両キーとの間の無線通信による照合が行われた場合、又は車両乗員が車両キーを携帯して車両に近づき若しくはD席ドアノブ等に設けられた所定スイッチを押下して車両と車両キーとの間の無線通信による照合が行われた場合、及び、後に詳述する如くマスタECU34からの作動要求がなされた場合に、D席ドアのロックポジションをロック(施錠)とアンロック(解錠)との間で切り替えるべく、ドアロックモータ74に指令信号を供給する。ドアロックポジションスイッチ76の出力信号は、D席ドアECU42に供給される。D席ドアECU42は、ドアロックポジションスイッチ76の状態に基づいてD席ドアのロックポジションを検出する。また、D席ドアECU42は、D席ドアのカーテシランプスイッチの状態に基づいてD席ドアの開閉状態を検出する。
同様に、P席ドアECU44には、P席ドアのロックポジションを切り替えるドアロックモータ78、及び、P席ドアのロックポジションに応じた信号を出力するドアロックポジションスイッチ80が接続されている。P席ドアECU42は、車両乗員により車両キーがキーシリンダに挿入されて操作された場合、車両乗員により車両キーに設けられた施錠・解錠ボタンが押下されて車両と車両キーとの間の無線通信による照合が行われた場合、又は車両乗員が車両キーを携帯して車両に近づき若しくはD席ドアノブ等に設けられた所定スイッチを押下して車両と車両キーとの間の無線通信による照合が行われた場合、及び、後に詳述する如くマスタECU34からの作動要求がなされた場合に、P席ドアのロックポジションをロックとアンロックとの間で切り替えるべく、ドアロックモータ78に指令信号を供給する。ドアロックポジションスイッチ80の出力信号は、P席ドアECU44に供給される。P席ドアECU44は、ドアロックポジションスイッチ80の状態に基づいてP席ドアのロックポジションを検出する。また、P席ドアECU44は、P席ドアのカーテシランプスイッチの状態に基づいてP席ドアの開閉状態を検出する。
また、RR席ドアECU46には、RR席ドアのロックポジションを切り替えるドアロックモータ82、及び、RR席ドアのロックポジションに応じた信号を出力するドアロックポジションスイッチ84が接続されている。RR席ドアECU46は、車両乗員により車両キーがキーシリンダに挿入されて操作された場合、車両乗員により車両キーに設けられた施錠・解錠ボタンが押下されて車両と車両キーとの間の無線通信による照合が行われた場合、又は車両乗員が車両キーを携帯して車両に近づき若しくはD席ドアノブ等に設けられた所定スイッチを押下して車両と車両キーとの間の無線通信による照合が行われた場合、及び、後に詳述する如くマスタECU34からの作動要求がなされた場合に、RR席ドアのロックポジションをロックとアンロックとの間で切り替えるべく、ドアロックモータ82に指令信号を供給する。ドアロックポジションスイッチ84の出力信号は、RR席ドアECU46に供給される。RR席ドアECU46は、ドアロックポジションスイッチ84の状態に基づいてRR席ドアのロックポジションを検出する。また、RR席ドアECU46は、RR席ドアのカーテシランプスイッチの状態に基づいてRR席ドアの開閉状態を検出する。
更に、RL席ドアECU48には、RL席ドアのロックポジションを切り替えるドアロックモータ86、及び、RL席ドアのロックポジションに応じた信号を出力するドアロックポジションスイッチ88が接続されている。RL席ドアECU48は、車両乗員により車両キーがキーシリンダに挿入されて操作された場合、車両乗員により車両キーに設けられた施錠・解錠ボタンが押下されて車両と車両キーとの間の無線通信による照合が行われた場合、又は車両乗員が車両キーを携帯して車両に近づき若しくはD席ドアノブ等に設けられた所定スイッチを押下して車両と車両キーとの間の無線通信による照合が行われた場合、及び、後に詳述する如くマスタECU34からの作動要求がなされた場合に、RL席ドアのロックポジションをロックとアンロックとの間で切り替えるべく、ドアロックモータ86に指令信号を供給する。ドアロックポジションスイッチ88の出力信号は、RL席ドアECU48に供給される。RL席ドアECU48は、ドアロックポジションスイッチ88の状態に基づいてRL席ドアのロックポジションを検出する。また、RL席ドアECU48は、RL席ドアのカーテシランプスイッチの状態に基づいてRL席ドアの開閉状態を検出する。
照合ECU50には、侵入センサ90が接続されている。侵入センサ90は、車室内に配設された、例えば車室内を撮影するカメラ、電波や超音波,赤外線などを利用して物体を検知する感知センサ、車両シートに加わる荷重を検知する荷重センサなどであって、照合ECU50からの駆動指令によって反応検知が可能な状況下で車室内における人の存在有無に応じた信号を照合ECU50に対して出力する。照合ECU50は、侵入センサ90を反応検知が可能な状態に制御することができると共に、侵入センサ90への駆動指令中においてその侵入センサ90の出力信号に基づいて車室内における人の存在有無を検知する。尚、照合ECU50は、セキュリティモードにおいて侵入センサ90が反応検知できる状況で車室内に人が存在することを検知すると、セキュリティアラーム警報を生じさせる。
照合ECU50には、また、車室内発信機92及び受信機94が接続されている。車室内発信機92は、車室内に向けて、車両乗員の携帯する車両キーの応答を要求するリクエスト信号を送信する機能を有する。また、受信機94は、車室内発信機92の発信したリクエスト信号に応答して車両キーが発信するレスポンス信号を受信する機能を有する。照合ECU50は、車両乗員の設定操作により車両キーの車室内照合が許可されている状況下、車室内における車両キーの存在有無を検知すべき際に、車室内発信機92からリクエスト信号を発信させると共に、かかる発信後、受信機94に受信されるレスポンス信号の有無に基づいて車室内における車両キーの存在有無を検知する。
ブザー駆動ECU52には、車両に搭載されたワイヤレスブザ96が接続されている。ブザー駆動ECU52は、車室内の人や車両のドアやウィンドウ近傍に位置する人に音による注意を喚起すべき際にワイヤレスブザ96を作動させる。尚、ブザー駆動ECU52は、必要に応じて、ワイヤレスブザ96の出力する吹鳴の方法を変化させることができるようにしてもよい。
また、D席PW−ECU60には、D席ドアのパワーウィンドウを開閉するPWモータ100が接続されている。D席PW−ECU60は、D席に配設された開閉スイッチが車両乗員によりオン操作された場合、及び、後に詳述する如くマスタECU34からの作動要求がなされた場合に、D席ドアのパワーウィンドウを開閉すべくPWモータ100に指令信号を供給する。PWモータ100は、D席PW−ECU60から供給される指令信号に従ってD席ドアのパワーウィンドウを開閉させる。尚、D席PW−ECU60は、PWモータ100等の状態に基づいてD席ドアのパワーウィンドウの開閉状態(開と閉との別、及び、開のときはその開度)を検知する機能を有している。
同様に、P席PW−ECU62には、P席ドアのパワーウィンドウを開閉するPWモータ102が接続されている。P席PW−ECU62は、D席に配設されたP席用の開閉スイッチ又はP席に配設された開閉スイッチが車両乗員によりオン操作された場合、及び、後に詳述する如くマスタECU34からの作動要求がなされた場合に、P席ドアのパワーウィンドウを開閉すべくPWモータ102に指令信号を供給する。PWモータ102は、P席PW−ECU62から供給される指令信号に従ってP席ドアのパワーウィンドウを開閉させる。尚、P席PW−ECU62は、PWモータ102等の状態に基づいてP席ドアのパワーウィンドウの開閉状態(開と閉との別、及び、開のときはその開度)を検知する機能を有している。
また、RR席PW−ECU64には、RR席ドアのパワーウィンドウを開閉するPWモータ104が接続されている。RR席PW−ECU64は、D席に配設されたRR席用の開閉スイッチ又はRR席に配設された開閉スイッチが車両乗員によりオン操作された場合、及び、後に詳述する如くマスタECU34からの作動要求がなされた場合に、RR席ドアのパワーウィンドウを開閉すべくPWモータ104に指令信号を供給する。PWモータ104は、RR席PW−ECU64から供給される指令信号に従ってRR席ドアのパワーウィンドウを開閉させる。尚、RR席PW−ECU64は、PWモータ104等の状態に基づいてRR席ドアのパワーウィンドウの開閉状態(開と閉との別、及び、開のときはその開度)を検知する機能を有している。
更に、RL席PW−ECU66には、RL席ドアのパワーウィンドウを開閉するPWモータ106が接続されている。RL席PW−ECU66は、D席に配設されたRL席用の開閉スイッチ又はRL席に配設された開閉スイッチが車両乗員によりオン操作された場合、及び、後に詳述する如くマスタECU34からの作動要求がなされた場合に、RL席ドアのパワーウィンドウを開閉すべくPWモータ106に指令信号を供給する。PWモータ106は、RL席PW−ECU66から供給される指令信号に従ってRL席ドアのパワーウィンドウを開閉させる。尚、RL席PW−ECU66は、PWモータ106等の状態に基づいてRL席ドアのパワーウィンドウの開閉状態(開と閉との別、及び、開のときはその開度)を検知する機能を有している。
携帯端末22は、ROMなどの記憶装置に予め格納されたソフトウェアプログラムに従って動作する。携帯端末22は、自携帯端末22に対応する車両の電話番号及び自携帯端末22のメールアドレスや電話番号を含む識別情報並びに上記したセンタ24の電話番号などを格納する記憶装置を有し、通信ネットワークを通じてセンタ24と無線通信を行うことが可能となっている。携帯端末22は、自己の情報を通信ネットワークを介してセンタ24へ送信する機能、及び、センタ24から通信ネットワークを介して送信される情報を受信する機能を有している。
携帯端末22は、使用者により手動入力操作されると共に、車両使用者へ向けて音声出力や表示出力を行う入出力部を有している。携帯端末22は、webブラウザを有し、センタ24の提供する情報例えば車載機器のリモート操作を要求するためのweb画面を取得可能である。携帯端末22は、入出力部への入力操作により通信ネットワークを介して外部のwebサーバに蓄積されたファイルやデータを閲覧可能であり、また、入出力部に入力された内容をwebサーバに送信可能である。
また、センタ24は、高速演算可能なホストコンピュータと、センタ24を利用する利用者である車両の正規使用者の識別情報や携帯端末22のメールアドレス,電話番号及び車両の識別情報や電話番号などの顧客情報を格納する大容量のデータベースと、を備え、ROMなどの記憶装置に予め格納されたソフトウェアプログラムに従って動作する。センタ24は、通信ネットワークを通じて車載機20及び携帯端末22と無線通信を行うことが可能となっており、自己の情報を通信ネットワークを介して車載機20及び携帯端末22へ送信する機能、並びに、車載機20及び携帯端末22から通信ネットワークを介して送信される情報をセンタ24に受信する機能を有している。また、センタ24は、各種車載機器のリモート操作を要求するためのweb画面を携帯端末22に対して提供可能である。
以下、図2を参照して、本実施例の遠隔操作制御システムの動作について説明する。図2は、本実施例の遠隔操作制御システムにおいて実行されるメインルーチンの一例のフローチャートを示す。尚、この遠隔操作制御システムにおいて、車載機20、携帯端末22、及びセンタ24はそれぞれ、以下に示す機能を実現するためのプログラムをROM等に有し、そのプログラムに従って動作する。これらのプログラムは、CDやDVD,ハードディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されることが可能である。
本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、車両使用者は、特に車両から離れた地点で、自発的に或いはセンタ24から携帯端末22を介して車載機器の操作忘れを通知された際等に、ターンシグナルランプを点滅させる若しくは消灯させること、盗難防止や操作忘れ対処等のため車両ドアを施錠させる若しくは解錠させること、又は盗難防止や操作忘れ対処等のため車両ドアのウィンドウを開いている状態から完全に若しくはある程度閉じる若しくは開放することを希望する場合、携帯端末22の入出力部を操作してwebブラウザを起動させる。センタ24は、携帯端末22の操作によって遠隔的に車載機20の有する車載機器を駆動させるのに必要なリモート操作を要求するフォーマットを格納している。
携帯端末22は、webブラウザを起動した状態で車両使用者による所定操作が行われると、その操作に従って、センタ24と通信ネットワークを介して無線通信接続して、センタ24の有するリモート操作を要求するためのweb画面を提供するようにセンタ24に要求する。センタ24は、携帯端末22からの要求を受けると、その要求に従ってリモート操作を要求するためのweb画面を携帯端末22に提供する。携帯端末22は、上記処理に従ってセンタ24からリモート操作を要求するためのweb画面を取得する。
このweb画面には、携帯端末22の操作によって遠隔制御することが可能なリモート操作の項目が設けられている。携帯端末22は、遠隔制御可能なリモート操作の項目ごとに設けられたチェックボックスにおけるチェックの有無に基づいて、何れの車載機器の遠隔駆動(リモート操作)が車両使用者に希望されているか否かを特定する。携帯端末22は、車両使用者による操作によって上記何れかのチェックボックスにチェックが入った状態で送信要求がなされると、そのチェックに対応する車載機器のリモート操作が希望されていることをセンタ24に通知すべくそのリモート操作要求情報をセンタ24に対して送信する(ステップ200)。携帯端末22は、かかる送信を完了した後、センタ24との無線通信接続を切る。
センタ24は、リモート操作を要求するためのweb画面を携帯端末22に提供した後に、その携帯端末22から送信されるリモート操作要求情報を受信した場合、その携帯端末22に対応する車両の車載機20と通信ネットワークを介して無線通信接続して、携帯端末22における操作によって特定の車載機器のリモート操作が要求されていることを示すリモート操作要求信号を、リモート操作要求情報の受信時刻情報と共に、その車載機20に対して送信する(ステップ202)。センタ24は、かかる送信を完了した後、車載機20との無線通信接続を切る。
車載機20のDCM30は、センタ24から送信されるリモート操作要求信号を受信した場合、リモート操作が要求されていることを車載機器及びセンタ24での要求受信時刻を特定してマスタECU34に通知する(ステップ204)。マスタECU34は、車載機器のリモート操作が要求されていることをDCM30から通知されると、DCM30に現在時刻の情報を送信すべきことを要求する(ステップ206)。そして、マスタECU34は、現在時刻の送信要求に対してDCM30から送信される現在時刻情報を取得すると(ステップ208)、リモート操作が要求されている車載機器と、センタ24での要求受信時刻(以下、センタ受信時刻と称す)と、その取得したマスタECU34での要求受信時刻(以下、RS受信時刻と称す)と、を対応付ける。
次に、マスタECU34は、まず、リモート操作が現に要求されている車載機器についてそのリモート操作を実施するための前提条件が成立するか否かを判定する処理(リモート操作可否判断処理)を行う(ステップ210)。具体的な処理内容の一つとしては、車載機器と、その車載機器のリモート操作を実施するための前提条件が成立するか否かの確認に必要となるスレーブECUとの組み合わせを規定するテーブルから、リモート操作が要求されている車載機器に対応するスレーブECUを抽出し、その抽出した被制御ECU群36のスレーブECUに対して前提条件が成立するか否かの確認をすべきことを要求する信号(確認要求信号)を送信すると共に、その後、リモート操作が要求されている車載機器に対応したすべてのスレーブECUから、前提条件の成立する確認がとれたか否かを示す信号(確認応答信号)が受信されるか否かを判定する。尚、各車載機器ごとのリモート操作可否判断処理については後に詳細に説明する。
その判定結果として、マスタECU34は、リモート操作が要求されている車載機器のリモート操作を実施するための前提条件のすべてが成立すると判定した場合には、リモート操作が要求されている車載機器のリモート操作を実行する処理(リモート操作実行処理)を行う(ステップ212)。具体的には、マスタECU34は、リモート操作が要求されている車載機器を駆動するスレーブECUに対して、その車載機器をリモート操作すべきことを要求する信号(作動要求信号)を送信する。スレーブECUは、マスタECU34からの作動要求信号を受信すると、対応する車載機器のリモート操作を実行するための処理を行う。一方、マスタECU34は、前提条件のうちの少なくとも何れか一つが成立しないと判定した場合には、その車載機器のリモート操作の実行を禁止して作動要求信号のスレーブECUへの送信を行わない。尚、各車載機器ごとのリモート操作実行処理については後に詳細に説明する。
マスタECU34は、車載機器のリモート操作に関するリモート操作可否判断処理を行った後、リモート操作実行処理を行い或いはその処理を禁止すると、次に、リモート操作の完了有無を判断する処理(リモート操作完了判断処理)を行う(ステップ214)。具体的には、スレーブECUに対して作動要求信号を送信した場合には、そのスレーブECUからその後に送信されるリモート操作についての作動応答に基づいてその作動が正常に完了したか否かを判別し、また、スレーブECUに対する作動要求信号の送信を行わなかった場合にはその要因を特定する。
マスタECU34は、リモート操作完了判断処理を終了すると、DCM30に現在時刻の情報を送信すべきことを要求する(ステップ216)。そして、現在時刻の送信要求に対してDCM30から送信される現在時刻情報を取得すると(ステップ218)、リモート操作が完了したこと或いは未完了で終了したことを完了時刻を特定してDCM30に通知する(ステップ220)。尚、リモート操作に関する作動が正常に完了せずに異常終了したときは、その異常終了した理由を含めた通知を行う。
DCM30は、マスタECU34から送信されるリモート操作完了通知を受けた場合、センタ24と通信ネットワークを介して無線通信接続して、その旨をセンタ24に送信する(ステップ222)。DCM30は、かかる送信を完了た後、センタ24との無線通信接続を切る。また、センタ24は、車両のDCM30から送信されるリモート操作完了通知を受けた場合、その車両に対応する携帯端末22と通信ネットワークを介して無線通信接続して、その旨をその携帯端末22に送信する(ステップ224)。センタ24は、かかる送信を完了した後、携帯端末22との無線通信接続を切る。携帯端末22は、車載機器のリモート操作を要求した後、センタ24から送信されるリモート操作完了通知を受けると、その通知の結果を使用者に表示や音声で認識させる。
このように本実施例の遠隔操作制御システムにおいては、車両使用者が携帯端末22を操作して携帯端末22からセンタ24を経由して車載機20へリモート操作要求がなされることにより、車両に搭載された車載機器がリモート操作される。このため、車両使用者は、車両に搭乗していなくても車両から離れた場所において携帯端末22の操作により車載機器を駆動させることができる。従って、本実施例のシステムによれば、車両使用者が車両において車載機器の手動操作を忘れていた場合等においても、携帯端末22を操作することで、その車載機器のリモート操作を実現することが可能となり、これにより、車載機器を所望の状態へ遠隔的に移行させることが可能となっている。
また、本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、車載機20は、センタ24から特定の車載機器のリモート操作を要求されると、まず、そのリモート操作を実施してもよい状態に車両があるか否かというリモート操作を実施するための前提条件が成立するか否かを確認するリモート操作可否判断処理を行い、そして、その確認がとれた場合にのみ実際にそのリモート操作を実行する。従って、車両がリモート操作の要求されている車載機器のリモート操作を行ううえで適切な状況にないときには、その車載機器のリモート操作が作動されることはないため、そのリモート操作に関する安全性が確保されると共に、また、無駄な処理が行われることが回避される。
以下、図3乃至図10を参照して、本実施例の遠隔操作制御システムにおける、リモート操作の要求される車載機器ごとのリモート操作可否判断処理及びリモート操作実行処理について具体的に説明する。
(1)各車載機器のリモート操作に共通するリモート操作可否判断処理
本実施例のシステムにおいて、各車載機器のリモート操作は、安全性等を確保するため、少なくとも(a)車両側がセンタ24からのリモート操作要求を受信した時刻(具体的にはRS受信時刻)が、センタ24が携帯端末22からのリモート操作要求を受けた時刻(具体的にはセンタ受信時刻)から所定時間(例えば10分)以上遅延していないこと、(b)車両が運行状態でないこと、(c)センタ24が携帯端末22からのリモート操作要求を受けた時刻(具体的にはセンタ受信時刻)又は可能であれば携帯端末22がセンタ24に対してリモート操作要求を行った時刻より後に又はほぼ同時刻に、ローカル操作が行われていないこと、及び(d)相反するリモート操作要求がほぼ同時に受信されていないこと、の前提条件がすべて成立している場合に有効となり、それらの(a)〜(d)の何れかの前提条件が成立しない場合に無効となる。
上記した(a)に示す条件は、マスタECU34がRS受信時刻とセンタ受信時刻とを比較し、その差が所定時間未満であるか否かに基づいて成立判定される。また、(b)に示す条件は、マスタECU34が車両のイグニションスイッチの状態及びアクセサリスイッチの状態を検知し、イグニションスイッチがオフにありかつアクセサリスイッチがオフにあるか否かに基づいて成立判定される。また、(c)に示す条件は、マスタECU34がセンタ受信時刻又は携帯端末22による要求時刻と、そのリモート操作が要求されている車載機器に関連するローカル操作が行われた時刻とを比較し、リモート操作が要求されたほぼ同時刻にローカル操作が行われていないか否かに基づいて成立判定される。尚、この成立判定を行ううえでは、マスタECU34は、各スレーブECUから車載機器のローカル操作が行われたことをその操作種類と発生時刻とを特定して、そのローカル操作発生ごとに或いはセンタ24からリモート操作要求を受けた後に確認要求を各スレーブECUに通知して、送信してもらうことが必要である。更に、(d)に示す条件は、マスタECU34が相反するリモート操作要求(例えば、ハザード点滅要求とハザード消灯要求)をほぼ同時にセンタ24から受信していないか否かに基づいて成立判定される。
(2)ハザード点滅
図3は、本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、リモート操作が要求された車載機器がターンシグナルランプ(ハザードランプ)でありかつそのリモート操作の内容がランプ点滅である場合に実行されるサブルーチンの一例のフローチャートを示す。本実施例のシステムにおいて、ターンシグナルランプを点滅させるリモート操作は、上記した(a)〜(d)に示す条件に加えて、ターンシグナルランプが現に消灯していることの前提条件が成立する場合に有効となり、ターンシグナルランプが現に点滅している場合には無効となる。これは、ターンシグナルランプが現に点滅していれば、そのリモート操作を行う必要はないからである。
マスタECU34は、リモート操作可否判断処理として、上記(a)〜(d)に示す前提条件がすべて成立するか否かを判別する以外に、第1バス38を介してボデー駆動ECU40に対してターンシグナルランプの状態が消灯状態にあるか否かの確認を要求する確認要求信号を送信する。この際、マスタECU34の送信する確認要求信号は、すべてのスレーブECUの中で確認要求を行うボデー駆動ECU40を特定する識別子が付された状態で第1バス38を流れてボデー駆動ECU40に到達する。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34からのターンシグナルランプの状態が消灯状態にあるか否かの確認を要求する確認要求信号を受信すると、その後、ハザードスイッチ70の状態に基づいてターンシグナルランプの状態を確認し、その確認結果を確認応答信号としてマスタECU34に対して応答する。
マスタECU34は、ボデー駆動ECU40に対してターンシグナルランプの状態が消灯状態にあるか否かの確認要求信号を送信した後、そのボデー駆動ECU40からの確認応答信号を受信した結果として、その確認結果がターンシグナルの消灯であると判定すると、上記(a)〜(d)に示す前提条件がすべて成立する場合に限り、ターンシグナルランプの点滅についてのリモート操作を実施するうえでの前提条件がすべて成立すると判定する。一方、ボデー駆動ECU40からの確認応答信号を受信した結果として、その確認結果がターンシグナルの点滅であると判定すると、或いは、上記(a)〜(d)に示す前提条件の何れかが成立しないと、ターンシグナルランプの点滅についてのリモート操作を実施するうえでの前提条件が成立しないと判定する。
マスタECU34は、上記の前提条件がすべて成立していると判定すると、リモート操作実行処理として、第1バス38を介してボデー駆動ECU40に対してターンシグナルランプを消灯状態から点滅状態に移行させるための作動要求信号を送信する(ステップ300)。この際、マスタECU34の送信する作動要求信号も、すべてのスレーブECUの中で作動要求を行うボデー駆動ECU40を特定する識別子が付された状態で第1バス38を流れてボデー駆動ECU40に到達する。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34からのターンシグナルランプを点滅させるための作動要求信号を受信すると、ハザードフラッシャリレー70をオンし、ターンシグナルランプを左右同時に点滅させる(ステップ302)。また同時に、マスタECU34に対してターンシグナルランプを点滅させたことを示す作動応答信号を送信する(ステップ304)。
また、マスタECU34は、ボデー駆動ECU40に対してターンシグナルランプを消灯状態から点滅状態に移行させるための作動要求信号を送信した後、所定時間Tが経過すると、そのターンシグナルランプを消灯させるための作動要求信号を送信する(ステップ306)。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34からのターンシグナルランプを消灯させるための作動要求信号を受信すると、ハザードフラッシャリレー70をオフし、ターンシグナルランプを消灯させると共に、同時に、マスタECU34に対してターンシグナルランプを消灯させたことを示す作動応答信号を送信する(ステップ308)。
尚、このリモート点滅の後のリモート消灯は実行しなくてもよいが、ターンシグナルランプを点滅させるためのリモート操作は駐車場などで車両に乗車しようとしている人が車両の駐車位置を発見する目的で行われることが多いと考えられるので、点滅が継続することに起因して電力消費が増大することを防止するためにはかかるリモート消灯を実行することが有効となる。また、この際、リモート点滅要求からリモート消灯要求までの時間は、使用者の希望に合わせることとしてもよく、センタ24からリモート操作要求と共に合わせて送信されることとすればよい。
一方、マスタECU34は、上記の前提条件の何れかが成立しないと判定すると、リモート操作実行処理を禁止して、ボデー駆動ECU40へのターンシグナルランプを点滅させるための作動要求信号を送信せず、そのリモート点滅作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。また、マスタECU34は、ターンシグナルランプを点滅させるための作動要求信号を送信した後、所定時間内にその点滅を行ったことを示す作動応答信号を受信しなかったときにも、そのリモート点滅作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。これに対して、ターンシグナルランプを点滅させるための作動要求信号を送信した後、所定時間内にその点滅を行ったことを示す作動応答信号を受信したときは、そのリモート点滅作動が正常に終了したことを示すリモート操作完了通知をDCM30を経由してセンタ24に送信する。
この点、本実施例の遠隔操作制御システムにおいては、ターンシグナルランプを点滅させるリモート操作が要求されると、マスタECU34からスレーブECU(具体的にはボデー駆動ECU40)に対してターンシグナルランプが消灯しているという前提条件が成立するかの確認要求が行われ、その確認がとれた場合にのみかかるリモート操作が実行される。
(3)ハザード消灯
図4乃至図6はそれぞれ、本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、リモート操作が要求された車載機器がターンシグナルランプでありかつそのリモート操作の内容がランプ消灯である場合に実行されるサブルーチンの一例のフローチャートを示す。本実施例のシステムにおいて、ターンシグナルランプを消灯させるリモート操作は、上記した(a)〜(d)に示す条件に加えて、(e)車室内に人が存在しないこと、(f)車室内に車両キーが存在しないこと、及び(g)ターンシグナルランプが現に点滅していることの前提条件がすべて成立する場合に有効となり、(a)〜(g)に示す前提条件の何れかが成立しない場合には無効となる。これは、ターンシグナルランプが現に消灯していれば、そのリモート操作を行う必要はないからである。
マスタECU34は、リモート操作可否判断処理として、上記(a)〜(d)に示す前提条件がすべて成立するか否かを判別する以外に、第1バス38を介して、照合ECU50に対して(e)及び(f)の前提条件が成立するか否かの確認を要求する確認要求信号を送信すると共に、ボデー駆動ECU40に対してターンシグナルランプの状態が点滅状態にあるか否かの確認を要求する確認要求信号を送信する。
具体的には、マスタECU34は、まず、第1バス38を介して照合ECU50に対して侵入センサ90を反応検知が可能な状態に駆動すべきことを要求する要求信号を供給する(ステップ400)。照合ECU50は、マスタECU34から侵入センサ90の駆動を要求されると、その侵入センサ90を駆動して反応検知が可能な状態にする(ステップ402)。また同時に、マスタECU34に対して侵入センサ90を駆動させたことを示す応答信号を送信する(ステップ404)。マスタECU34は、次に、第1バス38を介して照合ECU50に対して侵入センサ90の反応結果を通知するように要求する、すなわち、車室内に人が存在しないことの確認を要求する確認要求信号を送信する(ステップ406)。照合ECU50は、マスタECU34から侵入センサ90の反応結果の通知を要求されると、その侵入センサ90の出力信号に基づいて車室内における人の存在有無を検出し、その検出結果をマスタECU34に対して応答する(ステップ408)。
マスタECU34は、照合ECU50から侵入センサ90の反応結果の応答を受けた結果として、車室内に人が存在しないことを判定すると、その他の前提条件すべてが成立する場合に限り、ターンシグナルランプの消灯についてのリモート操作を実施するうえでの前提条件がすべて成立すると判定する。一方、照合ECU50からの応答を受信した結果として、車室内に人が存在することを判定すると、ターンシグナルランプの消灯についてのリモート操作を実施するうえでの前提条件が成立しないと判定する。
マスタECU34は、照合ECU50からの応答を受けると、その後、第1バス38を介して照合ECU50に対して侵入センサ90を反応検知が不可能な状態に駆動停止すべきことを要求する要求信号を供給する(ステップ410)。照合ECU50は、マスタECU34から侵入センサ90の駆動停止を要求されると、その侵入センサ90を駆動停止して反応検知が不可能な状態にすると共に、同時に、マスタECU34に対して侵入センサ90を駆動停止させたことを示す応答信号を送信する(ステップ412)。
また、マスタECU34は、第1バス38を介して照合ECU50に対して車両キーの車室内照合を要求する、すなわち、車室内に車両キーが存在しないことの確認を要求する確認要求信号を送信する(ステップ500)。照合ECU50は、マスタECU34から車両キーの車室内照合を要求されると、車室内発信機92からリクエスト信号を発信させることで車室内に車両キーが存在するか否かの車室内照合を行い(ステップ502)、そして、その照合結果をマスタECU34に対して応答する(ステップ504)。
マスタECU34は、照合ECU50から車両キーの車室内照合結果の応答を受けた結果として、車室内に車両キーが存在しないことを判定すると、その他の前提条件すべてが成立する場合に限り、ターンシグナルランプの消灯についてのリモート操作を実施するうえでの前提条件がすべて成立すると判定する。一方、照合ECU50からの応答を受信した結果として、車室内に車両キーが存在することを判定すると、ターンシグナルランプの消灯についてのリモート操作を実施するうえでの前提条件が成立しないと判定する。
尚、ボデー駆動ECU40は、マスタECU34からのターンシグナルランプの状態が点滅状態にあるか否かの確認を要求する確認要求信号を受信すると、その後、ハザードスイッチ70の状態に基づいてターンシグナルランプの状態を確認し、その確認結果を確認応答信号としてマスタECU34に対して応答する。マスタECU34は、ボデー駆動ECU40に対してターンシグナルランプの状態が点滅状態にあるか否かの確認要求信号を送信した後、そのボデー駆動ECU40からの確認応答信号を受信した結果として、その確認結果がターンシグナルの点滅であると判定すると、その他の前提条件がすべて成立する場合に限り、ターンシグナルランプの消灯についてのリモート操作を実施するうえでの前提条件がすべて成立すると判定する。一方、ボデー駆動ECU40からの確認応答信号を受信した結果として、その確認結果がターンシグナルの消灯であると判定すると、ターンシグナルランプの消灯についてのリモート操作を実施するうえでの前提条件が成立しないと判定する。
マスタECU34は、上記した(a)〜(g)の前提条件がすべて成立していると判定すると、リモート操作実行処理として、第1バス38を介してボデー駆動ECU40に対してターンシグナルランプを点滅状態から消灯状態に移行させるための作動要求信号を送信する(ステップ600)。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34からのターンシグナルランプを消灯させるための作動要求信号を受信すると、ハザードフラッシャリレー70をオフし、ターンシグナルランプを消灯させる(ステップ602)。また同時に、マスタECU34に対してターンシグナルランプを消灯させたことを示す作動応答信号を送信する(ステップ604)。
一方、マスタECU34は、上記した(a)〜(g)の前提条件の何れかが成立しないと判定すると、リモート操作実行処理を禁止して、ボデー駆動ECU40へのターンシグナルランプを消灯させるための作動要求信号を送信せず、そのリモート消灯作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。また、マスタECU34は、ターンシグナルランプを消灯させるための作動要求信号を送信した後、所定時間内にその消灯を行ったことを示す作動応答信号を受信しなかったときにも、そのリモート消灯作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。これに対して、ターンシグナルランプを消灯させるための作動要求信号を送信した後、所定時間内にその消灯を行ったことを示す作動応答信号を受信したときは、そのリモート消灯作動が正常に終了したことを示すリモート操作完了通知をDCM30を経由してセンタ24に送信する。
この点、本実施例の遠隔操作制御システムにおいては、ターンシグナルランプを消灯させるリモート操作が要求されると、マスタECU34からスレーブECU(具体的には照合ECU50)に対して車室内に人及び車両キーが存在しないこと並びにターンシグナルランプが点滅していることという前提条件が成立するかの確認要求が行われ、その確認がとれた場合にのみかかるリモート操作が実行される。
(4)ドアロック
図7は、本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、リモート操作が要求された車載機器が車両ドアでありかつそのリモート操作の内容がドアロックである場合に実行されるサブルーチンの一例のフローチャートを示す。本実施例のシステムにおいて、車両ドアをロックさせるリモート操作は、上記した(a)〜(f)に示す条件に加えて、(h)全車両ドアが閉じていること及び(i)何れかの車両ドアがアンロックされていることの前提条件がすべて成立する場合に有効となり、これらの前提条件の何れかが成立しない場合には無効となる。これは、何れかの車両ドアが開いていれば、車両ドアをロックする意味合いがなく、また、すべての車両ドアがロックされていれば、そのリモート操作を行う必要はないからである。
マスタECU34は、リモート操作可否判断処理として、上記(a)〜(f)に示す前提条件がすべて成立するか否かを判別する以外に、第1バス38を介してボデー駆動ECU40に対して上記した(h)及び(i)の前提条件が成立するか否かの確認を要求する確認要求信号を送信する。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34から(h)及び(i)の前提条件が成立するか否かの確認を要求されると、第1バス38を介して各ドアECU42〜48に対してその確認を要求する確認要求信号を送信する。各ドアECU42〜48は、ボデー駆動ECU40を介したマスタECU34からの(h)全車両ドアが閉じているか否か及び(i)何れかの車両ドアがアンロックされているか否かの確認を要求する確認要求信号を受信すると、その後、カーテシランプスイッチの状態に基づいて車両ドアの開閉状態を確認し、その確認結果を確認応答信号としてマスタECU34に対して応答すると共に、ドアロックポジションスイッチ76,80,84,88の状態に基づいて車両ドアのロックポジションを確認し、その確認結果を確認応答信号としてマスタECU34に対して応答する。
マスタECU34は、ボデー駆動ECU40に対して(h)及び(i)の前提条件が成立するか否かの確認要求信号を送信した後、各ドアECU42〜48からの確認応答信号を受信した結果として、全車両ドアが閉じておりかつ少なくとも何れかの車両ドアがアンロックされていると判定すると、上記(a)〜(f)に示す前提条件がすべて成立する場合に限り、全車両ドアのロックについてのリモート操作を実施するうえでの前提条件がすべて成立すると判定する。一方、各ドアECU42〜48からの確認応答信号を受信した結果として、何れかの車両ドアが開いており或いは全車両ドアがロックされていると判定すると、或いは、上記(a)〜(f)に示す前提条件の何れかが成立しないと、全車両ドアのロックについてのリモート操作を実施するうえでの前提条件が成立しないと判定する。
マスタECU34は、上記の前提条件がすべて成立していると判定すると、リモート操作実行処理として、まず、第1バス38を介して照合ECU50に対して侵入センサ90を反応検知が可能な状態に設定すべきことを要求する要求信号を送信する(ステップ700)。照合ECU50は、マスタECU34から侵入センサ90の設定を要求されると、その侵入センサ90を駆動して反応検知が可能な状態にすると共に、同時に、マスタECU34に対して侵入センサ90を駆動させたことを示す応答信号を送信する(ステップ702)。
マスタECU34は、次に、第1バス38を介してボデー駆動ECU40に対してアンロックされている車両ドアをロックさせるための作動要求信号を送信する(ステップ704)。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34からのドアロックのための作動を要求されると、第1バス38を介してドアECU42〜48に対してその作動を要求する作動要求信号を送信する(ステップ706)。尚、この作動要求信号の送信は、少なくとも現にアンロックされている車両ドアを制御するドアECU42〜48に行うこととすればよい。ドアECU42〜48は、ボデー駆動ECU40を介したマスタECU34からの作動要求信号を受信すると、ドアロックモータ74,78,82,86にアンロックされている車両ドアをロック状態へ切り替えるための指令信号を供給し、アンロックされている車両ドアをロックさせる(ステップ708)。
ボデー駆動ECU40は、ドアECU42〜48に対してドアロックのための作動要求信号を送信した後、マスタECU34に対してドアロックを指示したことを示す応答通知を行う(ステップ710)。また、ドアECU42〜48は、アンロックされている車両ドアをロックさせる処理を行うと、ドアロックポジションスイッチの状態に基づいて検出されるドアロックポジションの情報をマスタECU34に対して送信する(ステップ712)。
一方、マスタECU34は、上記した前提条件の何れかが成立しないと判定すると、リモート操作実行処理を禁止して、ボデー駆動ECU40へのドアロックのための作動要求信号を送信せず、そのリモートロック作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。また、マスタECU34は、車両ドアをロックさせるための作動要求信号を送信した後、所定時間内にそのドアロックを行ったことを示す作動応答信号を受信しなかったときにも、そのリモートロック作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。これに対して、ドアロックのための作動要求信号を送信した後、所定時間内にそのドアロックを行ったことを示す作動応答信号を受信したときは、そのリモートロック作動が正常に終了したことを示すリモート操作完了通知をDCM30を経由してセンタ24に送信する。
この点、本実施例の遠隔操作制御システムにおいては、車両ドアをロックさせるリモート操作が要求されると、マスタECU34から必要に応じてボデー駆動ECU40を介してスレーブECU(具体的には、照合ECU50及びドアECU42〜48)に対して車室内に人及び車両キーが存在しないこと並びに全車両ドアが閉じていること及び何れかの車両ドアがアンロックされていることという前提条件が成立するかの確認要求が行われ、その確認がとれた場合にのみかかるリモート操作が実行される。
(5)ドアアンロック
図8は、本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、リモート操作が要求された車載機器が車両ドアでありかつそのリモート操作の内容がドアアンロック(ドアロックキャンセル)である場合に実行されるサブルーチンの一例のフローチャートを示す。本実施例のシステムにおいて、車両ドアをアンロックさせるリモート操作は、上記した(a)〜(d)に示す条件に加えて、上記(4)に示す如きリモートロック作動が行われてから所定時間が経過する前であることの前提条件が成立する場合に有効となり、これらの前提条件の何れかが成立しない場合には無効となる。
マスタECU34は、リモート操作可否判断処理の結果として上記の前提条件がすべて成立していると判定すると、リモート操作実行処理として、第1バス38を介してボデー駆動ECU40に対してロックされている車両ドアをアンロックさせるための作動要求信号を送信する(ステップ800)。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34からのドアアンロックのための作動を要求されると、第1バス38を介してドアECU42〜48に対してその作動を要求する作動要求信号を送信する(ステップ802)。尚、この作動要求信号の送信は、少なくとも現にロックされている車両ドアを制御するドアECU42〜48に行うこととすればよい。ドアECU42〜48は、ボデー駆動ECU40を介したマスタECU34からの作動要求信号を受信すると、ドアロックモータ74,78,82,86にロックされている車両ドアをアンロック状態へ切り替えるための指令信号を供給し、ロックされている車両ドアをアンロックさせる(ステップ804)。
ボデー駆動ECU40は、ドアECU42〜48に対してドアアンロックのための作動要求信号を送信した後、マスタECU34に対してドアアンロックを指示したことすなわちドアロックをキャンセルしたことを示す応答通知を行う(ステップ806)。また、ドアECU42〜48は、ロックされている車両ドアをアンロックさせる処理を行うと、ドアロックポジションスイッチの状態に基づいて検出されるドアロックポジションの情報をマスタECU34に対して送信する(ステップ808)。
一方、マスタECU34は、上記した前提条件の何れかが成立しないと判定すると、リモート操作実行処理を禁止して、ボデー駆動ECU40へのドアアンロックのための作動要求信号を送信せず、そのリモートアンロック作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。また、マスタECU34は、車両ドアをアンロックさせるための作動要求信号を送信した後、所定時間内にそのドアアンロックを行ったことを示す作動応答信号を受信しなかったときにも、そのリモートアンロック作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。これに対して、ドアアンロックのための作動要求信号を送信した後、所定時間内にそのドアアンロックを行ったことを示す作動応答信号を受信したときは、そのリモートアンロック作動が正常に終了したことを示すリモート操作完了通知をDCM30を経由してセンタ24に送信する。
この点、本実施例の遠隔操作制御システムにおいては、車両ドアをアンロックさせるリモート操作が要求されると、そのアンロック要求がリモートロック作動後の所定時間内に行われたものである場合に限り、かかるリモート操作が実行され、車両ドアがアンロックされてそのロックがキャンセルされる。
(6)ウィンドウ閉
図9は、本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、リモート操作が要求された車載機器が車両ドアのパワーウィンドウでありかつそのリモート操作の内容がウィンドウ閉である場合に実行されるサブルーチンの一例のフローチャートを示す。本実施例のシステムにおいて、ウィンドウを閉じるリモート操作は、上記した(a)〜(f)及び(h)に示す条件に加えて、(j)何れかの車両ドアのパワーウィンドウが閉じていないことの前提条件が成立する場合に有効となり、これらの前提条件の何れかが成立しない場合には無効となる。これは、すべてのパワーウィンドウが閉じていれば、そのリモート操作を行う必要はないからである。
マスタECU34は、リモート操作可否判断処理として、上記(a)〜(f)及び(h)に示す前提条件がすべて成立するか否かを判別する以外に、第1バス38を介してボデー駆動ECU40に対して上記した(j)の前提条件が成立するか否かの確認を要求する確認要求信号を送信する。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34から(j)に示す前提条件が成立するか否かの確認を要求されると、第1バス38を介して各ドアECU42〜48に対してその確認を要求する確認要求信号を送信する。各ドアECU42〜48は、ボデー駆動ECU40を介したマスタECU34からの(j)何れかの車両ドアのパワーウィンドウが閉じていないか否かの確認を要求する確認要求信号を受信すると、その後、ウィンドウの開閉状態を確認し、ウィンドウ開又はウィンドウ閉の確認結果を確認応答信号としてマスタECU34に対して応答する。
マスタECU34は、ボデー駆動ECU40に対して(j)の前提条件が成立するか否かの確認要求信号を送信した後、各ドアECU42〜48からの確認応答信号を受信した結果として、少なくとも何れかのパワーウィンドウが閉じていないと判定すると、上記(a)〜(f)及び(h)に示す前提条件がすべて成立する場合に限り、パワーウィンドウの閉じについてのリモート操作を実施するうえでの前提条件がすべて成立すると判定する。一方、各ドアECU42〜48からの確認応答信号を受信した結果として、すべてのパワーウィンドウが閉じていると判定すると、或いは、上記(a)〜(f)及び(h)に示す前提条件の何れかが成立しないと、パワーウィンドウの閉じについてのリモート操作を実施するうえでの前提条件が成立しないと判定する。
マスタECU34は、上記の前提条件がすべて成立していると判定すると、リモート操作実行処理として、まず、第1バス38を介して照合ECU50に対してワイヤレスブザ96を所定の規則(例えば2秒吹鳴と2秒停止との繰り返し)に従って吹鳴すべきことを要求する要求信号を送信する(ステップ900)。照合ECU50は、マスタECU34からワイヤレスブザ96の吹鳴を要求されると、第1バス38を介してブザー駆動ECU52に対してその吹鳴を要求する信号を送信する(ステップ902)。ブザー駆動ECU52は、照合ECU50を介したマスタECU34からのワイヤレスブザ96の吹鳴を要求する信号を受信すると、ワイヤレスブザ96をその規則に従って吹鳴させる(ステップ904)。かかるワイヤレスブザ96の吹鳴によれば、ウィンドウが将来的に自動的に閉じられることを車両周囲の人や車内の乗員に知らせることができる。
照合ECU50は、ブザー駆動ECU52への吹鳴要求を送信すると、マスタECU34に対してワイヤレスブザ96の吹鳴を指示したことを示す応答通知を行う(ステップ906)。次に、マスタECU34は、第1バス38を介して照合ECU50に対して侵入センサ90を反応検知が不可能な状態にキャンセルすべきことを要求する要求信号を送信する(ステップ908)。照合ECU50は、マスタECU34から侵入センサ90のキャンセルを要求されると、その侵入センサ90を駆動停止して反応検知が不可能な状態にすると共に、同時に、マスタECU34に対して侵入センサ90を駆動停止してキャンセルしたことを示す応答信号を送信する(ステップ910)。尚、この侵入センサ90のキャンセルは、ウィンドウがPWモータ100〜106によって開閉駆動する際に生ずる振動に起因して侵入センサ90が誤検知するのを防止するために行われる。また、この際、侵入センサ90を反応検知が不可能な状態にキャンセルするのではなく、その感度を下げることとしてもよい。
マスタECU34は、照合ECU50から侵入センサ90をキャンセルしたことの応答を受信すると、第1バス38を介して照合ECU50に対してワイヤレスブザ96を所定の規則(例えば上記ステップ900での規則とは異なる0.5秒吹鳴と0.5秒停止との繰り返し)に従って吹鳴すべきことを要求する要求信号を送信する(ステップ912)。照合ECU50は、マスタECU34からワイヤレスブザ96の吹鳴を要求されると、第1バス38を介してブザー駆動ECU52に対してその吹鳴を要求する信号を送信する(ステップ914)。ブザー駆動ECU52は、照合ECU50を介したマスタECU34からのワイヤレスブザ96の吹鳴を要求する信号を受信すると、ワイヤレスブザ96をその規則に従って吹鳴させる(ステップ916)。かかるワイヤレスブザ96の吹鳴によれば、ウィンドウが自動的に閉じ作動していることを車両周囲の人や車内の乗員に知らせることができる。
照合ECU50は、ブザー駆動ECU52への吹鳴要求を送信すると、マスタECU34に対してワイヤレスブザ96の吹鳴を指示したことを示す応答通知を行う(ステップ918)。次に、マスタECU34は、第1バス38を介してボデー駆動ECU40に対して開いているウィンドウを閉じるための作動要求信号を送信する(ステップ920)。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34からのウィンドウ閉じのための作動を要求されると、第2バス54を介してPW−ECU60〜66に対してその作動を要求する作動要求信号を送信する(ステップ922)。PW−ECU60〜66は、ボデー駆動ECU40を介したマスタECU34からの作動要求信号を受信すると、PWモータ100〜106にウィンドウを開き状態から閉じ状態へ切り替えるための指令信号を供給し、開いているウィンドウを閉じさせる(ステップ924)。
PW−ECU60〜66は、開いているウィンドウを閉じる処理を行うと、その処理結果をボデー駆動ECU40に対して応答する(ステップ926)。ボデー駆動ECU40は、PW−ECU60〜66に対してウィンドウの閉要求を指示した後にそのPW−ECU60〜66からの応答結果を受信すると、マスタECU34に対してその結果を示す作動応答信号を送信する(ステップ928)。
また、マスタECU34は、ボデー駆動ECU40を介したPW−ECU60〜66からの作動応答信号を受信すると、その後、第1バス38を介して照合ECU50に対して侵入センサ90のキャンセル状態を解除することを要求する要求信号を送信する(ステップ930)。照合ECU50は、マスタECU34から侵入センサ90のキャンセル解除を要求されると、その侵入センサ90の駆動停止を解除して反応検知が可能な状態にすると共に、同時に、マスタECU34に対して侵入センサ90の駆動停止を解除したことを示す応答信号を送信する(ステップ932)。
一方、マスタECU34は、上記の前提条件の何れかが成立しないと判定すると、リモート操作実行処理を禁止して、リモートウィンドウ閉作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。また、マスタECU34は、ウィンドウを閉じるための作動要求信号を送信した後、所定時間内にその閉じを行ったことを示す作動応答信号を受信しなかったときにも、そのリモートウィンドウ閉作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。これに対して、ウィンドウを閉じるための作動要求信号を送信した後、所定時間内にその閉じを行ったことを示す作動応答信号を受信したときは、そのリモートウィンドウ閉作動が正常に終了したことを示すリモート操作完了通知をDCM30を経由してセンタ24に送信する。
この点、本実施例の遠隔操作制御システムにおいては、車両ドアのパワーウィンドウを閉じるリモート操作が要求されると、マスタECU34から必要に応じてボデー駆動ECU40を介してスレーブECU(具体的には、照合ECU50及びドアECU42〜48)に対して車室内に人及び車両キーが存在しないこと並びに全車両ドアが閉じていること及び何れかのウィンドウが閉じていないことという前提条件が成立するかの確認要求が行われ、その確認がとれた場合にのみかかるリモート操作が実行される。
(7)ウィンドウ開
図9は、本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、リモート操作が要求された車載機器が車両ドアのパワーウィンドウでありかつそのリモート操作の内容がウィンドウ開(ウィンドウ閉キャンセル)である場合に実行されるサブルーチンの一例のフローチャートを示す。本実施例のシステムにおいて、ウィンドウを開けるリモート操作は、上記した(a)〜(d)に示す条件に加えて、上記(6)に示す如きリモートウィンドウ閉作動が行われてから所定時間が経過する前であることの前提条件が成立する場合に有効となり、これらの前提条件の何れかが成立しない場合には無効となる。
マスタECU34は、リモート操作可否判断処理の結果として上記の前提条件がすべて成立していると判定すると、リモート操作実行処理として、まず、第1バス38を介して照合ECU50に対してワイヤレスブザ96を所定の規則(例えば2秒吹鳴と2秒停止との繰り返し)に従って吹鳴すべきことを要求する要求信号を送信する(ステップ1000)。照合ECU50は、マスタECU34からワイヤレスブザ96の吹鳴を要求されると、第1バス38を介してブザー駆動ECU52に対してその吹鳴を要求する信号を送信する(ステップ1002)。ブザー駆動ECU52は、照合ECU50を介したマスタECU34からのワイヤレスブザ96の吹鳴を要求する信号を受信すると、ワイヤレスブザ96をその規則に従って吹鳴させる(ステップ1004)。かかるワイヤレスブザ96の吹鳴によれば、ウィンドウが将来的に自動的に開放されることを車両周囲の人や車内の乗員に知らせることができる。
照合ECU50は、ブザー駆動ECU52への吹鳴要求を送信すると、マスタECU34に対してワイヤレスブザ96の吹鳴を指示したことを示す応答通知を行う(ステップ1006)。次に、マスタECU34は、第1バス38を介して照合ECU50に対して侵入センサ90を反応検知が不可能な状態にキャンセルすべきことを要求する要求信号を送信する(ステップ1008)。照合ECU50は、マスタECU34から侵入センサ90のキャンセルを要求されると、その侵入センサ90を駆動停止して反応検知が不可能な状態にすると共に、同時に、マスタECU34に対して侵入センサ90を駆動停止してキャンセルしたことを示す応答信号を送信する(ステップ1010)。尚、この侵入センサ90のキャンセルは、ウィンドウがPWモータ100〜106によって開閉駆動する際に生ずる振動に起因して侵入センサ90が誤検知するのを防止するために行われる。また、この際、侵入センサ90を反応検知が不可能な状態にキャンセルするのではなく、その感度を下げることとしてもよい。
マスタECU34は、照合ECU50から侵入センサ90をキャンセルしたことの応答を受信すると、第1バス38を介して照合ECU50に対してワイヤレスブザ96を所定の規則(例えば上記ステップ1000での規則とは異なる0.5秒吹鳴と0.5秒停止との繰り返し)に従って吹鳴すべきことを要求する要求信号を送信する(ステップ1012)。照合ECU50は、マスタECU34からワイヤレスブザ96の吹鳴を要求されると、第1バス38を介してブザー駆動ECU52に対してその吹鳴を要求する信号を送信する(ステップ1014)。ブザー駆動ECU52は、照合ECU50を介したマスタECU34からのワイヤレスブザ96の吹鳴を要求する信号を受信すると、ワイヤレスブザ96をその規則に従って吹鳴させる(ステップ1016)。かかるワイヤレスブザ96の吹鳴によれば、ウィンドウが自動的に開放作動していることを車両周囲の人や車内の乗員に知らせることができる。
照合ECU50は、ブザー駆動ECU52への吹鳴要求を送信すると、マスタECU34に対してワイヤレスブザ96の吹鳴を指示したことを示す応答通知を行う(ステップ1018)。次に、マスタECU34は、第1バス38を介してボデー駆動ECU40に対して閉じられているウィンドウを開放するための作動要求信号を送信する(ステップ1020)。ボデー駆動ECU40は、マスタECU34からのウィンドウ開放のための作動を要求されると、第2バス54を介してPW−ECU60〜66に対してその作動を要求する作動要求信号を送信する(ステップ1022)。PW−ECU60〜66は、ボデー駆動ECU40を介したマスタECU34からの作動要求信号を受信すると、PWモータ100〜106にウィンドウを閉じ状態から開き状態へ切り替えるための指令信号を供給し、閉じているウィンドウを開放させる(ステップ1024)。尚、このリモートウィンドウ開作動は、直前に行われたリモートウィンドウ閉作動をキャンセルするものであるので、このウィンドウの開放は、リモートウィンドウ閉作動が行われる前にウィンドウが位置していいた開度まで行われる。
PW−ECU60〜66は、閉じているウィンドウを開放する処理を行うと、その処理結果をボデー駆動ECU40に対して応答する(ステップ1026)。ボデー駆動ECU40は、PW−ECU60〜66に対してウィンドウの開放要求を指示した後にそのPW−ECU60〜66からの応答結果を受信すると、マスタECU34に対してその結果を示す作動応答信号を送信する(ステップ1028)。
また、マスタECU34は、ボデー駆動ECU40を介したPW−ECU60〜66からの作動応答信号を受信すると、その後、第1バス38を介して照合ECU50に対して侵入センサ90のキャンセル状態を解除することを要求する要求信号を送信する(ステップ1030)。照合ECU50は、マスタECU34から侵入センサ90のキャンセル解除を要求されると、その侵入センサ90の駆動停止を解除して反応検知が可能な状態にすると共に、同時に、マスタECU34に対して侵入センサ90の駆動停止を解除したことを示す応答信号を送信する(ステップ1032)。
一方、マスタECU34は、上記の前提条件の何れかが成立しないと判定すると、リモート操作実行処理を禁止して、リモートウィンドウ開放作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。また、マスタECU34は、ウィンドウを開放するための作動要求信号を送信した後、所定時間内にその開放を行ったことを示す作動応答信号を受信しなかったときにも、そのリモートウィンドウ開放作動が正常に終了しなかったことを示すリモート操作完了通知をその理由と共に、DCM30を経由してセンタ24に送信する。これに対して、ウィンドウを開放するための作動要求信号を送信した後、所定時間内にその開放を行ったことを示す作動応答信号を受信したときは、そのリモートウィンドウ開放作動が正常に終了したことを示すリモート操作完了通知をDCM30を経由してセンタ24に送信する。
この点、本実施例の遠隔操作制御システムにおいては、車両ドアのパワーウィンドウを開放するリモート操作が要求されると、その開放要求がリモートウィンドウ閉じ作動後の所定時間内に行われたものである場合に限り、かかるリモート操作が実行され、車両ドアのパワーウィンドウが開放されてその閉じがキャンセルされる。
このように本実施例の遠隔操作制御システムにおいては、車載機20でセンタ24から特定の車載機器のリモート操作が要求されると、マスタECUであるマスタECU34から被制御ECU群36のスレーブECUに対してそのリモート操作を実施するための前提条件が成立するか否かを確認すべきことが要求される。そして、その要求に応答して各スレーブECUがマスタECU34に対して送信する前提条件の確認結果に基づいてかかる前提条件が成立することが確認された場合に、実際にその車載機器のリモート操作が実行される。
従って、車両が作動要求されている車載機器のリモート操作を行ううえで適切な状況にないとき、例えば、ターンシグナルランプの消灯又は車両ドアのロックについてのリモート操作が要求されている状態で車室内に人又は車両キーが存在するとき、或いは、パワーウィンドウの閉じについてのリモート操作が要求されている状態ですべてのウィンドウが閉じられているときには、そのリモート操作が実行されることはない。このため、車室内に人や車両キーを閉じ込めたりすることはないので、車載機器をリモート操作するうえでの安全性を向上させることが可能となっており、また、マスタECU34と各スレーブECUとの間のバスにリモート操作のための無駄なデータが流れることはなく、不必要な状況でリモート操作が行われることを回避することが可能となっている。
また、本実施例において、上記の如く、マスタECU34は、リモート操作が実施される車載機器と、車載機器に対応してそのリモート操作を実施するための前提条件が成立するか否かの確認に必要となる被制御ECU群36のスレーブECUとの組み合わせを規定するテーブルを有している。このため、センタ24から車載機20に対して送られるリモート操作要求信号には、少なくともリモート操作の要求対象である車載機器の種類とそのリモート操作の内容とが含まれていれば車載機20における処理を適切に行うことができ、この点、そのリモート操作要求信号にそのリモート操作を実施するための前提条件が成立するか否かの確認に必要となるスレーブECUの情報を含める必要はない。従って、本実施例のシステムによれば、センタ24から車載機20へ車載機器のリモート操作が要求されていることを示す情報を通信するうえでその通信負担を軽減することが可能となっている。
また、本実施例においては、(a)車両側がセンタ24からのリモート操作要求を受信した時刻(具体的にはRS受信時刻)が、センタ24が携帯端末22からのリモート操作要求を受けた時刻(具体的にはセンタ受信時刻)から所定時間以上遅延していないことが、車載機器がリモート操作される前提条件として設定されている。センタ24と車載機20との間の無線伝送路における通信遅れに起因してRS受信時刻がセンタ受信時刻から大きく遅延することがあるが、かかる状況で車載機20において車載機器のリモート操作が実行されると、車両使用者が既に車両周辺にいる或いは車両に乗車しているにもかかわらず不意に予期せぬタイミングで車載機器が駆動して、リモート操作における安全性が低下するおそれもある。これに対して、本実施例においては、かかる遅延が生じたときには車載機20におけるリモート操作が禁止されるので、通信遅延等に起因して予期せぬタイミングで車載機器のリモート操作が行われるのを防止することが可能となっており、安全性を確保することが可能となっている。
また、本実施例においては、(c)センタ24が携帯端末22からのリモート操作要求を受けた時刻(具体的にはセンタ受信時刻)又は可能であれば携帯端末22がセンタ24に対してリモート操作要求を行った時刻より後に又はほぼ同時刻に、ローカル操作が行われていないことが、車載機器がリモート操作される前提条件として設定されている。同一の車載機器についてローカル操作とリモート操作とがほぼ同時期に競合するときは、車両から離れた位置で行われるリモート操作要求よりも、車両の車室内又は周辺で行われるローカル操作要求を優先することが、車両に乗車する人の意思を尊重し或いはその安全性等を確保するうえでは適切である。従って、本実施例によれば、同一の車載機器についてローカル操作とリモート操作とがほぼ同時期に競合するときはそのリモート操作が禁止されるので、リモート操作の処理が無駄に行われるのを防止することができ、ローカル操作を行った人の意思を尊重すること等が可能となっている。
更に、本実施例において、車両ドアのパワーウィンドウの閉じ又は開放についてのリモート操作が要求されると、そのリモート操作を実行する前に、侵入センサ90を反応検知が不可能な状態にキャンセルすべきこと及びワイヤレスブザ96を吹鳴すべきことがマスタECU34から照合ECU50及びブザー駆動ECU52に対して要求される。すなわち、リモートウィンドウ開作動又は閉作動を実施するための前提条件として侵入センサ90を駆動停止状態にキャンセルする作動及びワイヤレスブザ96を吹鳴する作動が要求される。そして、かかる作動要求によって侵入センサ90が駆動停止状態にキャンセルされたことが確認されかつワイヤレスブザ96が吹鳴したことが確認された場合に、リモートウィンドウ開作動又は閉作動が実行される。
また、同様に、車両ドアのロックについてのリモート操作が要求されると、そのリモート操作を実行する前に、侵入センサ90を反応検知が可能な状態に設定すべきことがマスタECU34から照合ECU50に対して要求される。すなわち、リモートロック作動を実施するための前提条件として侵入センサ90を駆動状態に設定する作動が要求される。そして、かかる作動要求によって侵入センサ90が駆動状態に設定されたことが確認された場合に、リモートロック作動が実行される。
このように、本実施例によれば、リモートウィンドウ開作動若しくは閉作動又はリモートロック作動を実行するうえで、必要な作動を強制的に行って前提条件を成立させることが必要である。この場合には、必要な作動を強制的に行って前提条件が成立しなければ、リモート操作が禁止される。従って、本実施例によれば、リモート操作の実行に起因して侵入センサ90が誤検知すること、及び、リモート操作が実行されるにもかかわらずワイヤレスブザ96が吹鳴しないことを回避することができ、これにより、車載機器のリモート操作を行ううえでの安全性等を確保することが可能となっている。
ところで、上記の実施例においては、DCM30が特許請求の範囲に記載した「車載通信手段」に、被制御ECU群36の各スレーブECUが特許請求の範囲に記載した「車載電子制御ユニット」に、マスタECU34が特許請求の範囲に記載した「事前確認要求手段」、「遠隔駆動手段」、「タイムアウト時禁止手段」、「競合時禁止手段」、及び「強制作動要求手段」に、それぞれ相当している。
また、DCM30がセンタ24からのリモート操作要求信号を受信することにより特許請求の範囲の請求項16及び17に記載した「第1のステップ」が、マスタECU34が、例えば図4に示すルーチン中ステップ406の処理及び図5に示すルーチン中ステップ500の処理を実行することにより特許請求の範囲の請求項16に記載した「第2のステップ」が、例えば図7に示すルーチン中ステップ700の処理、図9に示すルーチン中ステップ900,908,912の処理、及び図10に示すルーチン中ステップ1000,1008,1012の処理を実行することにより特許請求の範囲の請求項17に記載した「第2のステップ」が、ステップ300,600,704,800,920,1020の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「第3のステップ」が、それぞれ実現されている。
尚、上記の実施例においては、リモートアンロックがリモートロックをキャンセルする位置付けであり、また、リモートウィンドウ開がリモートウィンドウ閉をキャンセルする位置付けであるが、通常どおり予め定められた前提条件が成立する場合に行うものであってもよい。
また、上記の実施例においては、ハザード点滅、ハザード消灯、車両ドアロック、車両ドアアンロック、パワーウィンドウの閉、及びパワーウィンドウの開を、車載機器のリモート操作の一例としているが、その他に車両使用者により手動操作可能な、スライドルーフ,トランク,バックドアなどの開閉や、エアコン,エンジンのオン・オフ、灯火類であるヘッドランプ,フォグランプ,スモールランプ,ルームランプなどの点灯・消灯などをリモート操作の対象とすることとしてもよい。
また、上記の実施例においては、ハザード消灯、ドアロック、又はウィンドウ閉がリモート要求されているとき、マスタECU34から複数(延べ数)のスレーブECUに対して前提条件が成立するか否かの確認が要求されるが、マスタECU34から確認要求を行うべきスレーブECUの順序又はマスタECU34で確認応答を収集すべきスレーブECUの順序を予めマスタECU34の有するテーブルに規定しておくこととしてもよい。例えばハザード消灯がリモート要求されているときには、まず、ターンシグナルランプが点滅しているか否かをボデー駆動ECU40に問い合わせ、その前提条件が成立する場合に次に、車室内に人が存在するか否かを照合ECU50に問い合わせ、その前提条件が成立する場合に次に、車室内に車両キーが存在するか否かを照合ECU50に問い合わせることとしてもよい。
また、この際、マスタECU34から確認要求を行うべきスレーブECUの順序は、各スレーブECUがマスタECU34からの確認要求に従って前提条件が成立するか否かの確認を行うのに必要な時間の長い順であることが適切である。これは、マスタECU34と各スレーブECUとは単一の第1バス38で接続されているため、マスタECU34は複数のスレーブECUの一つずつに順に確認要求信号を送信することが必要となるが、仮にランダムに或いは確認に要する時間の短い順で確認要求がなされると、確認に要する時間の長いものからの応答が遅れることがあり、前提条件の確認を行うべきすべてのスレーブECUについてその確認のための処理が時間が長期化することとなるからであり、前提条件がすべて成立するか否かを確認するうえでの処理時間を可能な限り短縮するうえでは有効な措置となるからである。
また、上記の実施例においては、ウィンドウ閉がリモート要求されているとき、マスタECU34から、第1バス38に接続する照合ECU50と、ボデー駆動ECU40を介して第2バス54に接続するPW−ECU60〜66とに前提条件が成立するかの確認要求信号を送信することとなるが、このように前提条件の確認を行うべきスレーブECUが複数ありかつそのスレーブECUの接続するバスが複数あるときは、マスタECU34から照合ECU50への確認要求信号の送信と、ボデー駆動ECU40から各PW−ECU60〜66への確認要求信号の送信とを並列して行うこととしてもよい。かかる構成によれば、マスタECU34から照合ECU50及びPW−ECU60〜66へ一つずつ順に確認要求信号を送信する必要はなく、前提条件がすべて成立するか否かを確認するうえでの処理時間を短縮することが可能となる。また、このようにスレーブECUの接続するバスが複数あるときは、何れか一方のバスに接続されたスレーブECUから順に確認要求信号を送信することとしてもよい。
また、上記の実施例においては、マスタECU34から各スレーブECUに送信する前提条件が成立するか否かの確認を要求する確認要求信号に、すべてのスレーブECUの中で確認要求を行うべき車載電子制御ユニットを特定する識別子が付されるが、前提条件の確認を行うべきスレーブECUが複数あるときは、その確認要求信号にそれらすべてのスレーブECUの識別子を含めることとしてもよい。かかる構成によれば、前提条件が成立するか否かの確認を行う必要のないスレーブECUが確認処理(確認応答信号の送信を含む)を行うことはなく、その確認を行うべきスレーブECUのみが確認処理を行うので、前提条件の確認処理の効率化とバス上における通信トラフィックの集中防止とを実現することが可能となる。また、多重通信であれば、確認を行うべき複数のスレーブECUが同時に確認処理を開始することができるので、この点においても前提条件の確認処理の効率化とバス上における通信トラフィックの集中防止とを図ることが可能となる。
また、上記の実施例においては、マスタECU34から各スレーブECUへ確認要求信号が送信された後、各スレーブECUからの確認応答信号のすべてがマスタECU34に対して送信されるが、これでは、バス上における通信トラフィックが集中するおそれがある。これに対して、確認を行うべき複数のスレーブECUに予め順序を定めておき、各スレーブECUは前提条件が成立することを確認した場合は下流のスレーブECUに対してその応答結果を通知し、下流のスレーブECUは自己の前提条件が成立しかつ上流のスレーブECUからその前提条件が成立する旨の確認応答を受けた場合に次の下流のスレーブECUに対して自己の前提条件が成立する旨の確認応答を送信する。そして、下流のスレーブECUが存在しない末端のスレーブECUは自己の前提条件が成立しかつ上流のスレーブECUからその前提条件が成立する旨の確認応答を受けた場合にマスタECU34に対して自己の前提条件が成立する旨の確認応答を送信する。かかる構成によれば、各スレーブECUから送信される前提条件が成立する旨の情報が一時期に集中してマスタECU34に送信されることは回避されるので、前提条件の確認処理の効率化とバス上における通信トラフィックの集中防止とを図ることが可能となる。
また、上記の実施例においては、車載機20においてセンタ24との情報通信を行うDCM30と、各スレーブECUに対して車載機器がリモート操作されるように作動要求信号を送信するマスタECU34と、を別体としているが、両者を一体化して組み込むこととしてもよい。また、マスタECU34と照合ECU50とを別個の電子制御ユニットとしているが、両者を一体化することとしてもよい。
本発明の一実施例である遠隔操作制御システムの構成図である。 本実施例の遠隔操作制御システムにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。 本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、要求された車載機器のリモート操作がターンシグナルランプの点滅である場合に実行されるサブルーチンのフローチャートである。 本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、要求された車載機器のリモート操作がターンシグナルランプの消灯である場合に実行されるサブルーチンのフローチャートである。 本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、要求された車載機器のリモート操作がターンシグナルランプの消灯である場合に実行されるサブルーチンのフローチャートである。 本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、要求された車載機器のリモート操作がターンシグナルランプの消灯である場合に実行されるサブルーチンのフローチャートである。 本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、要求された車載機器のリモート操作が車両ドアのロックである場合に実行されるサブルーチンのフローチャートである。 本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、要求された車載機器のリモート操作が車両ドアのアンロックである場合に実行されるサブルーチンのフローチャートである。 本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、要求された車載機器のリモート操作がウィンドウの閉じ操作である場合に実行されるサブルーチンのフローチャートである。 本実施例の遠隔操作制御システムにおいて、要求された車載機器のリモート操作がウィンドウの開き操作である場合に実行されるサブルーチンのフローチャートである。
符号の説明
20 車載機
22 携帯端末
24 センタ
30 DCM
34 マスタECU
36 被制御ECU群
38 第1バス
42〜48 ドアECU
54 第2バス
60〜66 PW−ECU
70 ハザードフラッシャリレー
74,78,82,86 ドアロックモータ
100〜106 PWモータ

Claims (17)

  1. センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する車載通信手段と、
    前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する事前確認要求手段と、
    前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記事前確認要求手段による前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる遠隔駆動手段と、を備え
    前記遠隔駆動手段は、遠隔駆動が実施される前記所定車載機器と、前記前提条件が成立するか否かの確認に必要となる車載電子制御ユニットとの組み合わせを規定するテーブルを有し、
    前記テーブルは、また、前記所定車載機器の遠隔駆動に対して前記前提条件が成立するか否かの確認に必要となる車載電子制御ユニットが複数存在するときは、該確認を行うべき車載電子制御ユニットの順序又は該前提条件が成立する旨の情報を収集すべき車載電子制御ユニットの順序をも規定していることを特徴とする遠隔操作制御装置。
  2. センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する車載通信手段と、
    前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する事前確認要求手段と、
    前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記事前確認要求手段による前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる遠隔駆動手段と、を備え
    前記事前確認要求手段は、遠隔駆動される所定車載機器に対応した複数の車載電子制御ユニットに対して、前記確認に要する時間の長い車載電子制御ユニットから順に前記確認を要求する確認要求信号を送信することを特徴とする遠隔操作制御装置。
  3. センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する車載通信手段と、
    前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する事前確認要求手段と、
    前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記事前確認要求手段による前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる遠隔駆動手段と、を備え
    前記前提条件は、センタが自車両使用者の携帯する携帯端末から前記駆動要求信号の送信の要求を受信した時刻と、前記車載通信手段がセンタからの前記駆動要求信号を受信した時刻との差が所定時間の範囲内にあることを含むことを特徴とする遠隔操作制御装置。
  4. 前記前提条件は、自車両内に人が存在せず、車室内に車両キーが存在しないことであり、かつ、遠隔駆動される前記所定車載機器の動作は、ハザード消灯、ドアロック、又はウィンドウ閉であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の遠隔操作制御装置。
  5. 前記遠隔駆動手段は、前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信され、かつ、前記事前確認要求手段により前記確認が前記車載電子制御ユニットに対して要求された後、該車載電子制御ユニットから送信される前記前提条件が成立する旨の情報を受信した場合に、前記所定車載機器に対して遠隔駆動すべきことを指示することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の遠隔操作制御装置。
  6. 前記事前確認要求手段により前記確認が要求される前記車載電子制御ユニットには、前記所定車載機器の駆動を制御する車載電子制御ユニットとは異なる車載電子制御ユニットが含まれることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項記載の遠隔操作制御装置。
  7. 前記事前確認要求手段は、遠隔駆動される所定車載機器に対応した複数の車載電子制御ユニットに対して前記確認を要求しかつ該車載電子制御ユニットの接続するバスが複数あるときは、各々のバスに接続された車載電子制御ユニットに対して並列に前記確認を要求する確認要求信号を送信することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項記載の遠隔操作制御装置。
  8. 前記事前確認要求手段は、遠隔駆動される所定車載機器に対応した複数の車載電子制御ユニットに対して前記確認を要求しかつ該複数の車載電子制御ユニットが第1のバスに接続するものと第2のバスに接続するものとに分かれるときは、何れか一方のバスに接続された車載電子制御ユニットから順に前記確認を要求する確認要求信号を送信することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項記載の遠隔操作制御装置。
  9. 前記事前確認要求手段の送信する前記確認を要求する確認要求信号には、該確認を行うべきすべての車載電子制御ユニットの識別情報が含まれていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項記載の遠隔操作制御装置。
  10. 各車載電子制御ユニットは、前記事前確認要求手段からの前記確認要求信号に応答して自己における前記前提条件が成立すると判定し、かつ、前記確認を行うべきすべての車載電子制御ユニットの中に自己の車載電子制御ユニットに対して前記前提条件が成立する旨の情報を送信するものが存在するときには該送信される情報を受信した場合、前記確認を行うべきすべての車載電子制御ユニットのうちの他の一の車載電子制御ユニットに対して、又は、自己における前記前提条件が成立する旨の情報を送信するものが存在しないときには前記遠隔駆動手段に対して、自己における前記前提条件が成立する旨の情報を送信することを特徴とする請求項記載の遠隔操作制御装置。
  11. 前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された時刻と、該駆動要求信号がセンタから送信された時刻との差が所定時間以上である場合、前記事前確認要求手段による前記確認の要求及び前記遠隔駆動手段による前記所定車載機器の遠隔駆動を禁止するタイムアウト時禁止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項記載の遠隔操作制御装置。
  12. 前記車載通信手段に受信されたセンタからの前記駆動要求信号の要求内容と、車両において直接的に行われたローカル操作の内容とがほぼ同時期に競合する場合、前記遠隔駆動手段による前記所定車載機器の遠隔駆動を禁止する競合時禁止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項記載の遠隔操作制御装置。
  13. センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する車載通信手段と、
    前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、自車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件として必要な作動を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して常に要求する強制作動要求手段と、
    前記車載通信手段にセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記強制作動要求手段による前記作動の要求によって該作動が実施されて前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる遠隔駆動手段と、
    を備えることを特徴とする遠隔操作制御装置。
  14. センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、自車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する第2のステップと、
    前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記第2のステップにおける前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる第3のステップと、を備え、
    前記第3ステップは、遠隔駆動が実施される前記所定車載機器と、前記前提条件が成立するか否かの確認に必要となる車載電子制御ユニットとの組み合わせを規定するテーブルに従って、前記所定車載機器の遠隔駆動を行うと共に、
    前記テーブルは、また、前記所定車載機器の遠隔駆動に対して前記前提条件が成立するか否かの確認に必要となる車載電子制御ユニットが複数存在するときは、該確認を行うべき車載電子制御ユニットの順序又は該前提条件が成立する旨の情報を収集すべき車載電子制御ユニットの順序をも規定していることを特徴とする遠隔操作制御方法。
  15. センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、自車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する第2のステップと、
    前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記第2のステップにおける前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる第3のステップと、を備え、
    前記第2ステップは、遠隔駆動される所定車載機器に対応した複数の車載電子制御ユニットに対して、前記確認に要する時間の長い車載電子制御ユニットから順に前記確認を要求する確認要求信号を送信することを特徴とする遠隔操作制御方法。
  16. センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件が成立するか否かの確認を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して要求する第2のステップと、
    前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記第2のステップにおける前記確認の要求によって前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる第3のステップと、を備え、
    前記前提条件は、センタが自車両使用者の携帯する携帯端末から前記駆動要求信号の送信の要求を受信した時刻と、前記車載通信手段がセンタからの前記駆動要求信号を受信した時刻との差が所定時間の範囲内にあることを特徴とする遠隔操作制御方法。
  17. センタから送信される所定車載機器の遠隔的な駆動を要求する駆動要求信号を受信する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された際に、自車両において前記所定車載機器の遠隔駆動を実施するための前提条件として必要な作動を、該遠隔駆動される所定車載機器に対応した車載電子制御ユニットに対して常に要求する第2のステップと、
    前記第1のステップにおいてセンタからの前記駆動要求信号が受信された後、前記第2のステップにおける前記作動の要求によって該作動が実施されて前記前提条件が成立することが確認された場合に、該所定車載機器を遠隔駆動させる第3のステップと、
    を備えることを特徴とする遠隔操作制御方法。
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