JP4239644B2 - レイアウトシステム、レイアウト支援システム及びレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ格納枠を所定のレイアウト領域に配置してレイアウトを行うシステムおよびプログラム、並びに方法に係り、特に、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを作成するのに好適なレイアウトシステム、レイアウト支援システムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
動的に提供されるニュース等のコンテンツをレイアウトする場合は、レイアウトテンプレートを用意しておき、レイアウトテンプレートにコンテンツを流し込むことにより行う。レイアウトテンプレートは、複数のコンテンツ格納枠を所定のレイアウト領域に配置したレイアウト状態を規定したものである。レイアウトは、例えば、ユーザの好みに応じてコンテンツ登録データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)のなかから複数のコンテンツを選択し、読み出したコンテンツを、レイアウトテンプレートのコンテンツ格納枠に格納することにより行う。
【0003】
従来、レイアウトテンプレートは、デザインに関する専門知識を有するデザイナがレイアウトアプリケーションを用いて人手で作成することが一般的である。デザイナは、格納されるコンテンツのジャンルや内容を考慮しながら、所定のレイアウト領域にコンテンツ格納枠を配置しては、コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状、色その他の属性値を一つ一つ決定する。レイアウトを行うにあたって最も難しいのは、コンテンツ格納枠の位置や大きさに幅を持たせることである。コンテンツは、動的に提供されるものであってその時々によって情報量が異なる。そのため、レイアウトテンプレートは、これに動的に対応する必要があり、そのためには、コンテンツ格納枠が拡大・縮小できるようにコンテンツ格納枠の位置や大きさにあらかじめ多少の幅を設定しておかなければならない。
【0004】
なお、従来、コンテンツ等のレイアウト要素をレイアウトする技術としては、例えば、特許文献1に開示されているレイアウト装置(以下、第1の従来例という。)、および特許文献2に開示されている画像編集装置(以下、第2の従来例という。)があった。
第1の従来例は、レイアウト指示部によりレイアウトの指示が行われると、履歴情報作成部がレイアウト指示の履歴情報を作成し記憶部に記憶する。取消指示部からレイアウト処理の取消指示があると、履歴情報抽出部は、指定されたレイアウト要素の履歴情報を記憶部から抽出して、処理部によりレイアウト処理を再度実行し最新のレイアウト指示を行う直前の状態を再現する。
【0005】
これにより、特定のレイアウト要素に対してのみレイアウト操作の取消を行うことができる。
第2の従来例では、編集操作手順を含む編集情報が、構造化されたテンプレートという形で、レイアウト要素とともに一体として編集情報格納部に保存されている。そして、第2の従来例は、各編集情報に基づいて画像を編集する。編集情報検索部は、所望の画像編集情報と編集情報格納部に格納されている同一の編集情報をパターンマッチングにより検索する。画像編集部は、編集情報検索部によって検索された編集情報に従って画像を編集する。
【0006】
これにより、編集情報または編集操作履歴データを構造化されたテンプレートという形で再利用することができ、編集操作を効率良く行なうことができる。また、オペレータは、編集情報または編集操作履歴データをパターンマッチングによって検索できるため、同一の編集操作をすべて行なう必要がないため、繰り返し処理の多い画像処理の場合、効率良く迅速に画像を生成することができる。
【0007】
また、これに関連する技術としては、例えば、特許文献3に開示されているレイアウト作成装置、特許文献4に開示されているレイアウトモデル作成装置、特許文献5に開示されている整理組版装置、および特許文献6に開示されているレイアウト自動作成方法がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−76039号公報
【特許文献2】
特開平7−57115号公報
【特許文献3】
特開平5−258050号公報
【特許文献4】
特開平6−68300号公報
【特許文献5】
特開平11−154239号公報
【特許文献6】
特開平11−161480号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のレイアウトテンプレート作成方法にあっては、コンテンツ格納枠の位置や大きさに幅を設定するには、コンテンツ格納枠が拡大・縮小したときでもレイアウトが損なわれず、かつ、幅広い情報量のコンテンツに対応できるように行うことが必要であり、多数のコンテンツを想定して設定を行うことから設定には極めて専門知識を必要とするし、専門知識があっても設定作業が容易ではないという問題があった。
【0010】
また、第1および第2の従来例にあってはいずれも、ユーザの操作履歴を利用してレイアウトを行うようになっているが、レイアウトテンプレートを作成する場合に適用しても上記問題を解決することは困難である。なお、特許文献3ないし6記載の発明についても同様である。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを作成するのに好適なレイアウトシステム、レイアウト支援システムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、デザイナがレイアウトテンプレートを作成する過程を詳細に分析した結果、レイアウト中にコンテンツ格納枠に対して様々な変化を与えることができれば、コンテンツ格納枠の位置や大きさ等の範囲を設定しやすいということを見出した。コンテンツ格納枠には、動的に提供される様々なコンテンツが格納されることから、デザイナは、提供されるであろう様々なコンテンツをコンテンツ格納枠に格納したときの変化をコンテンツ格納枠に与えて実際の変化状態をレイアウト中に見ることができれば、デザインがイメージしやすくなり、コンテンツ格納枠の位置や大きさ等の範囲を設定しやすい。
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1のレイアウトシステムは、
コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトするシステムであって、
前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウト手段と、前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を所定規則に基づいて変更する属性値変更手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
このような構成であれば、レイアウト手段により、コンテンツ格納枠がレイアウトされる。このとき、例えば、デザイナがレイアウト対象となったコンテンツ格納枠のうち所望のものを選択し変更を要求すると、属性値変更手段により、所定規則に基づいて、レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値が変更される。
【0013】
これにより、デザイナは、コンテンツ格納枠が変化した状態を比較的容易に把握することができるので、デザインがイメージしやすくなり、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を設定しやすい。したがって、従来に比して、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるという効果が得られる。
【0014】
ここで、属性値変更手段による変更は、レイアウト手段によるレイアウトが開始された後に行うようになっていればよく、レイアウト中に行うようになっていてもよいし、レイアウト完了後に行うようになっていてもよい。以下、発明3のレイアウトシステム、発明14および15のレイアウト支援システム、並びに発明17および18のレイアウトプログラムにおいて同じである。
【0015】
また、レイアウトとは、例えば、画面上に表示することを目的としてコンテンツ格納枠をレイアウトする場合にはその表示レイアウトを、紙面上に印刷することを目的としてコンテンツ格納枠をレイアウトする場合にはその印刷レイアウトをいう。以下、発明3および10のレイアウトシステム、発明14ないし16のレイアウト支援システム、発明17ないし19のレイアウトプログラム、並びに発明20ないし22のレイアウト方法において同じである。
【0016】
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。以下、発明3および10のレイアウトシステム、並びに発明14ないし16のレイアウト支援システムにおいて同じである。
〔発明2〕
さらに、発明2のレイアウトシステムは、発明1のレイアウトシステムにおいて、
前記属性値変更手段は、前記コンテンツ格納枠の属性値を所定量増加させまたは減少させるようになっていることを特徴とする。
【0017】
このような構成であれば、属性値変更手段により、コンテンツ格納枠の属性値が所定量増加しまたは減少する。
〔発明3〕
さらに、発明3のレイアウトシステムは、
コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトするシステムであって、
ユーザの操作を入力するユーザ操作入力手段と、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作内容に基づいて前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウト手段と、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作について操作履歴情報を生成する操作履歴情報生成手段と、前記操作履歴情報生成手段で生成した操作履歴情報を記憶するための操作履歴情報記憶手段と、前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段と、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を変更する属性値変更手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
このような構成であれば、デザイナの操作がユーザ操作入力手段に入力されると、レイアウト手段により、入力された操作内容に基づいてコンテンツ格納枠がレイアウトされるとともに、操作履歴情報生成手段により、入力された操作について操作履歴情報が生成され、生成された操作履歴情報が操作履歴情報記憶手段に記憶される。このとき、例えば、デザイナがレイアウト対象となったコンテンツ格納枠のうち所望のものを選択し変更を要求すると、レイアウト操作抽出手段により、操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから、デザイナの操作のうちコンテンツ格納枠に対する操作がレイアウト操作として抽出され、属性値変更手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいて、レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値が変更される。
【0019】
これにより、デザイナは、コンテンツ格納枠が変化した状態を比較的容易に把握することができるので、デザインがイメージしやすくなり、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を設定しやすい。また、デザイナの操作履歴に基づいてコンテンツ格納枠の属性値を変更するので、コンテンツ格納枠の属性値を比較的適切な範囲で変更することができる。したがって、従来に比して、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるという効果が得られる。
【0020】
ここで、操作履歴情報記憶手段は、操作履歴情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、操作履歴情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、操作履歴情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって操作履歴情報を記憶するようになっていてもよい。例えば、操作履歴情報は、ビデオ撮影のように外部から取得することも可能である。また、操作履歴情報生成手段で生成された操作履歴情報を一時的に保持するものであってもよい。以下、発明18のレイアウトプログラム、および発明21のレイアウト方法において同じである。
〔発明4〕
さらに、発明4のレイアウトシステムは、発明3のレイアウトシステムにおいて、
前記属性値変更手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、前記コンテンツ格納枠の属性値を前記変化方向に変更するようになっていることを特徴とする。
【0021】
このような構成であれば、属性値変更手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向が求められ、コンテンツ格納枠の属性値が変化方向に変更される。
変化方向への変化は、デザイナがコンテンツ格納枠の属性値を変化させようとする意図が含まれている可能性が高いので、デザイナの意図に沿ってコンテンツ格納枠の属性値を変更することができるという効果も得られる。
〔発明5〕
さらに、発明5のレイアウトシステムは、発明3のレイアウトシステムにおいて、
前記属性値変更手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、前記コンテンツ格納枠の属性値を前記変化方向とは反対の方向に変更するようになっていることを特徴とする。
【0022】
このような構成であれば、属性値変更手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向が求められ、コンテンツ格納枠の属性値が変化方向とは反対の方向に変更される。
変化方向とは反対の方向への変化は、デザイナがコンテンツ格納枠の属性値を変化させようとする意図に反するので、デザイナに意外な印象を与えることができる。したがって、デザイナは、レイアウトテンプレートを作成するにあたって幅広いデザインを考慮することができるので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を比較的適切に設定することができるという効果も得られる。
〔発明6〕
本発明者等は、デザイナがレイアウトテンプレートを作成する過程を詳細に分析した結果、デザイナの操作履歴を利用すれば、コンテンツ格納枠についてレイアウト設定情報(例えば、コンテンツ格納枠の位置や大きさ等の範囲を規定したもの)を合理的に生成することができることを見出した。レイアウトテンプレートを作成する場合、デザイナは、まず、コンテンツ格納枠を作成して所定のレイアウト領域に配置し、好適なデザインとなるように、レイアウト領域においてコンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状、色その他の属性値を試行錯誤しながら調整する。ここで、デザイナが調整の段階で変化させた属性値の範囲は、デザイナがデザイン上許容できる範囲を含んでいるはずである。したがって、デザイナの操作履歴から、コンテンツ格納枠の属性値が変化した範囲を抽出することができれば、コンテンツ格納枠についてレイアウト設定情報を生成することができることになる。そのためには、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を、外部からデザイナの想定以上に拡張することが効果的である。
【0023】
さらに、発明6のレイアウトシステムは、発明3ないし5のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
さらに、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報をレイアウト設定情報として生成するレイアウト設定情報生成手段と、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報に基づいて所定のレイアウト領域に前記コンテンツ格納枠を配置したレイアウト状態を規定したレイアウトテンプレートを生成するテンプレート生成手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
このような構成であれば、レイアウト設定情報生成手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報がレイアウト設定情報として生成され、テンプレート生成手段により、生成されたレイアウト設定情報に基づいて、所定のレイアウト領域にコンテンツ格納枠を配置したレイアウト状態を規定したレイアウトテンプレートが生成される。
【0025】
これにより、デザイナの操作履歴から、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示すレイアウト設定情報を生成することができるので、コンテンツ格納枠の属性値に幅を持たせる場合、デザイナは、専門知識をさほど有していなくても、レイアウト設定情報を通してコンテンツ格納枠の属性値の範囲を比較的適切に設定することができる。また、試行錯誤が少なくてすむので、コンテンツ格納枠の範囲設定に関する作業が比較的容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができるという効果も得られる。
〔発明7〕
さらに、発明7のレイアウトシステムは、発明6のレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト設定情報生成手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作および前記属性値変更手段での変更結果に基づいて前記コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報を前記レイアウト設定情報として生成するようになっていることを特徴とする。
【0026】
このような構成であれば、レイアウト設定情報生成手段により、抽出されたレイアウト操作および属性値変更手段での変更結果に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報がレイアウト設定情報として生成される。
これにより、デザイナの操作履歴および属性値変更手段での変更結果から、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示すレイアウト設定情報を生成することができるので、コンテンツ格納枠の属性値に幅を持たせる場合、デザイナは、専門知識をさほど有していなくても、レイアウト設定情報を通してコンテンツ格納枠の属性値の範囲をさらに適切に設定することができる。また、試行錯誤が少なくてすむので、コンテンツ格納枠の範囲設定に関する作業がさらに容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができるという効果も得られる。
〔発明8〕
さらに、発明8のレイアウトシステムは、発明1ないし7のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記属性値変更手段は、前記コンテンツ格納枠の属性が複数存在するときは、それら属性値を分散的に変更するようになっていることを特徴とする。
【0027】
このような構成であれば、コンテンツ格納枠の属性が複数存在するときは、属性値変更手段により、それら属性値が分散的に変更される。
これにより、コンテンツ格納枠の属性が複数存在する場合に、それら属性値を幅広く変更することができるので、コンテンツ格納枠の変化がバリエーション豊かになる。したがって、デザインがさらにイメージしやすくなり、コンテンツ格納枠の属性値の範囲をさらに設定しやすいという効果も得られる。
〔発明9〕
さらに、発明9のレイアウトシステムは、発明1ないし8のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記コンテンツ格納枠の属性値は、前記コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状若しくは色、または前記コンテンツ格納枠に格納するコンテンツのフォント若しくは色を特定するためのパラメータであることを特徴とする。
【0028】
このような構成であれば、属性値変更手段により、コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状若しくは色、またはコンテンツ格納枠に格納するコンテンツのフォント若しくは色を特定するためのパラメータが変更される。
これにより、デザイナは、コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状若しくは色、またはコンテンツ格納枠に格納するコンテンツのフォント若しくは色が変化した状態を比較的容易に把握することができるので、デザインがさらにイメージしやすくなり、コンテンツ格納枠の属性値の範囲をさらに設定しやすい。
〔発明10〕
さらに、発明10のレイアウトシステムは、
コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトするシステムであって、
前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウト手段と、前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠に格納されている格納済コンテンツを所定規則に基づいて変更するコンテンツ変更手段とを備えることを特徴とする。
【0029】
このような構成であれば、レイアウト手段により、コンテンツ格納枠がレイアウトされる。このとき、例えば、デザイナがレイアウト対象となったコンテンツ格納枠のうち所望のものを選択し変更を要求すると、コンテンツ変更手段により、所定規則に基づいて、レイアウト対象となったコンテンツ格納枠に格納されている格納済コンテンツが変更される。
【0030】
これにより、デザイナは、コンテンツ格納枠が変化した状態を比較的容易に把握することができるので、デザインがイメージしやすくなり、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を設定しやすい。したがって、従来に比して、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるという効果が得られる。
【0031】
ここで、コンテンツ変更手段による変更は、レイアウト手段によるレイアウトが開始された後に行うようになっていればよく、レイアウト中に行うようになっていてもよいし、レイアウト完了後に行うようになっていてもよい。以下、発明16のレイアウト支援システム、および発明19のレイアウトプログラムにおいて同じである。
〔発明11〕
さらに、発明11のレイアウトシステムは、発明10のレイアウトシステムにおいて、
さらに、前記コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶手段を備え、
前記コンテンツ変更手段は、前記コンテンツの特徴を示す特徴項目のうち所定のものの内容が前記格納済コンテンツとは異なるコンテンツを、前記コンテンツ記憶手段のなかから選択し、前記格納済コンテンツを前記選択コンテンツに変更するようになっていることを特徴とする。
【0032】
このような構成であれば、コンテンツ変更手段により、所定の特徴項目の内容が格納済コンテンツとは異なるコンテンツがコンテンツ記憶手段のなかから選択され、格納済コンテンツが選択コンテンツに変更される。
これにより、所定の特徴項目の内容が異なるコンテンツに変更されるので、コンテンツの変化が大きくなる。したがって、デザイナは、レイアウトテンプレートを作成するにあたって幅広いデザインを考慮することができるので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を比較的適切に設定することができるという効果も得られる。
【0033】
ここで、コンテンツ記憶手段は、コンテンツをあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、コンテンツをあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、コンテンツをあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によってコンテンツを記憶するようになっていてもよい。
〔発明12〕
さらに、発明12のレイアウトシステムは、発明11のレイアウトシステムにおいて、
前記コンテンツ変更手段は、前記所定の特徴項目の内容が前記格納済コンテンツとは異なるコンテンツであって当該内容が最も対極となる2つのもののうちいずれかを、前記コンテンツ記憶手段のなかから選択し、前記格納済コンテンツを前記選択コンテンツに変更するようになっていることを特徴とする。
【0034】
このような構成であれば、コンテンツ変更手段により、所定の特徴項目の内容が格納済コンテンツとは異なるコンテンツであってその内容が最も対極となる2つのもののうちいずれかがコンテンツ記憶手段のなかから選択され、格納済コンテンツが選択コンテンツに変更される。
これにより、所定の特徴項目の内容が最も対極となる2つのもののうちいずれかに変更されるので、コンテンツの変化がさらに大きくなる。したがって、デザイナは、レイアウトテンプレートを作成するにあたってより幅広いデザインを考慮することができるので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲をさらに適切に設定することができるという効果も得られる。
【0035】
ここで、所定の特徴項目の内容が最も対極となる2つのコンテンツとしては、所定の特徴項目の内容が数値により表すことができる場合は、例えば、所定の特徴項目の値が最小となるコンテンツと、所定の特徴項目の値が最大となるコンテンツとが該当する。
〔発明13〕
さらに、発明13のレイアウトシステムは、発明11および12のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記特徴項目は、前記コンテンツの大きさ、形状若しくは色、または前記コンテンツに付属する付属コンテンツの有無であることを特徴とする。
【0036】
このような構成であれば、コンテンツの大きさ、形状若しくは色、またはコンテンツに付属する付属コンテンツの有無のうち所定のものの内容が格納済コンテンツとは異なるコンテンツがコンテンツ記憶手段のなかから選択され、格納済コンテンツが選択コンテンツに変更される。
これにより、コンテンツの大きさ、形状若しくは色、またはコンテンツに付属する付属コンテンツの有無についてその内容が異なるコンテンツに変更されるので、コンテンツの変化が大きくなる。したがって、デザイナは、レイアウトテンプレートを作成するにあたってより幅広いデザインを考慮することができるので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲をさらに適切に設定することができるという効果も得られる。
〔発明14〕
一方、上記目的を達成するために、発明14のレイアウト支援システムは、
発明1のレイアウトシステムにおける前記レイアウト手段を備えるレイアウト装置に適用するシステムであって、
前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を所定規則に基づいて変更する属性値変更手段を備えることを特徴とする。
【0037】
このような構成であれば、レイアウト装置では、レイアウト手段により、コンテンツ格納枠がレイアウトされる。
本発明に係るレイアウト支援システムでは、例えば、デザイナがレイアウト対象となったコンテンツ格納枠のうち所望のものを選択し変更を要求すると、属性値変更手段により、所定規則に基づいて、レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値が変更される。
【0038】
これにより、発明1のレイアウトシステムと同等の効果が得られる。
〔発明15〕
さらに、発明15のレイアウト支援システムは、
発明3のレイアウトシステムにおける前記ユーザ操作入力手段、前記レイアウト手段、前記操作履歴情報生成手段および前記操作履歴情報記憶手段を備えるレイアウト装置に適用するシステムであって、
前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段と、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を変更する属性値変更手段とを備えることを特徴とする。
【0039】
このような構成であれば、レイアウト装置では、デザイナの操作がユーザ操作入力手段に入力されると、レイアウト手段により、入力された操作内容に基づいてコンテンツ格納枠がレイアウトされるとともに、操作履歴情報生成手段により、入力された操作について操作履歴情報が生成され、生成された操作履歴情報が操作履歴情報記憶手段に記憶される。
【0040】
本発明に係るレイアウト支援システムでは、例えば、デザイナがレイアウト対象となったコンテンツ格納枠のうち所望のものを選択し変更を要求すると、レイアウト操作抽出手段により、操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから、デザイナの操作のうちコンテンツ格納枠に対する操作がレイアウト操作として抽出され、属性値変更手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいて、レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値が変更される。
【0041】
これにより、発明3のレイアウトシステムと同等の効果が得られる。
〔発明16〕
さらに、発明16のレイアウト支援システムは、
発明10のレイアウトシステムにおける前記レイアウト手段を備えるレイアウト装置に適用するシステムであって、
前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠に格納されている格納済コンテンツを所定規則に基づいて変更するコンテンツ変更手段を備えることを特徴とする。
【0042】
このような構成であれば、レイアウト装置では、レイアウト手段により、コンテンツ格納枠がレイアウトされる。
本発明に係るレイアウト支援システムでは、例えば、デザイナがレイアウト対象となったコンテンツ格納枠のうち所望のものを選択し変更を要求すると、コンテンツ変更手段により、所定規則に基づいて、レイアウト対象となったコンテンツ格納枠に格納されている格納済コンテンツが変更される。
【0043】
これにより、発明10のレイアウトシステムと同等の効果が得られる。
〔発明17〕
一方、上記目的を達成するために、発明17のレイアウトプログラムは、
コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトするプログラムであって、
前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウト手段、および前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を所定規則に基づいて変更する属性値変更手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0044】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明1のレイアウトシステムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明18〕
さらに、発明18のレイアウトプログラムは、
コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトするプログラムであって、
ユーザの操作についての操作履歴情報を記憶するための操作履歴情報記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記ユーザの操作を入力するユーザ操作入力手段、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作内容に基づいて前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウト手段、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作について前記操作履歴情報を生成する操作履歴情報生成手段、前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段、および前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を変更する属性値変更手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0045】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明3のレイアウトシステムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明19〕
さらに、発明19のレイアウトプログラムは、
コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトするプログラムであって、
前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウト手段、および前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠に格納されている格納済コンテンツを所定規則に基づいて変更するコンテンツ変更手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0046】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明10のレイアウトシステムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明20〕
一方、上記目的を達成するために、発明20のレイアウト方法は、
コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトする方法であって、
前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウトステップと、前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を所定規則に基づいて変更する属性値変更ステップとを含むことを特徴とする。
【0047】
これにより、発明1のレイアウトシステムと同等の効果が得られる。
ここで、属性値変更ステップによる変更は、レイアウトステップによるレイアウトが開始された後に行えばよく、レイアウト中に行ってもよいし、レイアウト完了後に行ってもよい。以下、発明21のレイアウト方法において同じである。〔発明21〕
さらに、発明21のレイアウト方法は、
コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトする方法であって、
ユーザの操作を入力するユーザ操作入力ステップと、前記ユーザ操作入力ステップで入力した操作内容に基づいて前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウトステップと、前記ユーザ操作入力ステップで入力した操作について操作履歴情報を生成する操作履歴情報生成ステップと、前記操作履歴情報生成ステップで生成した操作履歴情報を操作履歴情報記憶手段に記憶する操作履歴情報記憶ステップと、前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出ステップと、前記レイアウト操作抽出ステップで抽出したレイアウト操作に基づいて前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を変更する属性値変更ステップとを含むことを特徴とする。
【0048】
これにより、発明3のレイアウトシステムと同等の効果が得られる。
〔発明22〕
さらに、発明22のレイアウト方法は、
コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトする方法であって、
前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウトステップと、前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠に格納されている格納済コンテンツを所定規則に基づいて変更するコンテンツ変更ステップとを含むことを特徴とする。
【0049】
これにより、発明10のレイアウトシステムと同等の効果が得られる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図15は、本発明に係るレイアウトシステム、レイアウト支援システムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法の第1の実施の形態を示す図である。
【0051】
本実施の形態は、本発明に係るレイアウトシステム、レイアウト支援システムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を、コンテンツ格納枠の属性値を変更しながらコンテンツ格納枠をレイアウトしたのち、デザイナの操作履歴に基づいてレイアウトテンプレートを生成する場合する場合について適用したものである。
【0052】
まず、本発明に係るレイアウト装置100の構成を図1を参照しながら説明する。
図1は、レイアウト装置100の構成を示すブロック図である。
レイアウト装置100は、図1に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU30の制御プログラム等を格納しているROM32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0053】
I/F38には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置40と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置41と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置42と、ユーザの操作履歴を示す操作履歴情報を登録する操作履歴情報登録DB44と、文字情報や画像情報からなるコンテンツを登録したコンテンツ登録DB45と、レイアウトテンプレートを登録するテンプレート登録DB46とが接続されている。
【0054】
次に、レイアウトテンプレートの構造を図2および図3を参照しながら詳細に説明する。
図2および図3は、レイアウトテンプレートの構造を示す図である。
レイアウトテンプレートは、図2に示すように、日付情報を格納するためのコンテンツ格納枠301と、タイトル情報を格納するためのコンテンツ格納枠302と、見出情報を格納するためのコンテンツ格納枠303と、画像情報を格納するためのコンテンツ格納枠304と、文字情報を格納するためのコンテンツ格納枠305〜307と、フッダ情報を格納するためのコンテンツ格納枠308とをレイアウト領域300に配置したレイアウト状態を規定している。なお、図2はあくまで一例であり、情報格納枠の形状、大きさ、個数またはレイアウト領域300での配置位置は、各レイアウトテンプレートによってそれぞれ異なる。
【0055】
コンテンツ格納枠301〜308は、レイアウトを行う上での論理的な枠組みであり、表示上または印刷上には現れない。したがって、各コンテンツ格納枠301〜308にコンテンツを格納すると、図3に示すような表示結果または印刷結果が得られる。
次に、記憶装置41に格納されているテーブルの構造を説明する。
【0056】
記憶装置41には、コンテンツ格納枠に関する情報を登録したコンテンツテーブル400と、コンテンツ格納枠の属性を登録した属性テーブル500とが格納されている。
図4は、コンテンツテーブル400のデータ構造を示す図である。
コンテンツテーブル400には、図4に示すように、レイアウト対象となった各コンテンツ格納枠ごとに1つのレコードが登録される。各レコードは、コンテンツ格納枠の名称等の識別情報を登録するフィールド402と、コンテンツ格納枠の属性値をコンテンツ格納枠変更処理(後述)により変更した回数を登録するフィールド404とを含んで構成されている。
【0057】
図4の例では、第1段目のレコードには、識別情報として「コンテンツ格納枠301(日付)」が、変更回数として「0」がそれぞれ登録されている。これは、コンテンツ格納枠301については属性値を変更していないことを示している。
図5は、属性テーブル500のデータ構造を示す図である。
【0058】
属性テーブル500には、図5に示すように、コンテンツ格納枠の各属性ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、属性を登録したフィールド502と、コンテンツ格納枠のその属性値が変更可能かまたはコンテンツ格納枠変更処理(後述)により変更した回数を登録したフィールド504とを含んで構成されている。なお、属性テーブル500は、レイアウト対象となった各コンテンツ格納枠ごとに記憶装置41に格納されている。
【0059】
図5の例では、第1段目のレコードには、属性として「位置」が、変更回数として「2」がそれぞれ登録されている。これは、対応するコンテンツ格納枠の位置を変更した回数が2回であることを示している。変更ができない属性については、変更回数に「−1」を設定する。
次に、CPU30の構成およびCPU30で実行される処理を図6を参照しながら説明する。
【0060】
CPU30は、マイクロプロセッシングユニット(MPU)等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図6のフローチャートに示すコンテンツ格納枠レイアウト処理を実行するようになっている。
図6は、コンテンツ格納枠レイアウト処理を示すフローチャートである。
【0061】
コンテンツ格納枠レイアウト処理は、ユーザの操作に応じてコンテンツ格納枠をレイアウトする処理であって、CPU30において実行されると、まず、図6に示すように、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、レイアウトの開始要求が入力装置40から入力されたか否かを判定し、レイアウトの開始要求が入力されたと判定したとき(Yes)は、ステップS102に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、レイアウトの開始要求が入力されるまでステップS100で待機する。
【0062】
ステップS102では、ユーザの操作を入力装置40から入力し、ステップS104に移行して、入力した操作内容に基づいてコンテンツ格納枠をレイアウトする。具体的に、ステップS104では、入力した操作がコンテンツ格納枠の作成操作である場合は、レイアウト領域300の所定の位置に所定の大きさでコンテンツ格納枠を作成する。また、入力した操作がコンテンツ格納枠の属性値(例えば、コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状または色を特定するためのパラメータ)に対する操作である場合は、指定のコンテンツ格納枠の属性値を操作量に応じて変更する。また、入力した操作がレイアウト結果の保存を要求する操作である場合は、現在までのレイアウト結果をテンプレート登録DB46に保存する。また、入力した操作がコンテンツ格納枠にコンテンツを格納する操作である場合は、コンテンツ登録DB45から指定のコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを指定のコンテンツ格納枠に格納する。なお、コンテンツは、コンテンツ登録DB45から読み出すに限らず、日付情報やタイトル情報である場合は、時刻情報に基づいて生成したり、入力した操作内容に基づいて生成したりする。
【0063】
次いで、ステップS106に移行して、ステップS102で入力した操作について操作履歴情報を生成し、ステップS108に移行して、生成した操作履歴情報を操作履歴情報登録DB44に登録し、ステップS110に移行する。なお、操作履歴情報の生成方法については従来の例による。
ステップS110では、コンテンツ格納枠の属性値を変更する変更要求が入力装置40から入力されたか否かを判定し、変更要求が入力されたと判定したとき(Yes)は、ステップS112に移行して、コンテンツ格納枠の属性値を変更する処理を実行し、ステップS114に移行する。
【0064】
ステップS114では、レイアウトの終了要求が入力装置40から入力されたか否かを判定し、レイアウトの終了要求が入力されたと判定したとき(Yes)は、ステップS116に移行して、レイアウト結果に基づいてレイアウトテンプレートを生成する処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS114で、レイアウトの終了要求が入力装置40から入力されないと判定したとき(No)は、ステップS102に移行する。
【0065】
一方、ステップS110で、変更要求が入力装置40から入力されないと判定したとき(No)は、ステップS114に移行する。
次に、上記ステップS112のコンテンツ格納枠変更処理を図7を参照しながら詳細に説明する。
図7は、コンテンツ格納枠変更処理を示すフローチャートである。
【0066】
コンテンツ格納枠変更処理は、所定規則またはユーザの操作履歴に基づいてコンテンツ格納枠の属性値を変更する処理であって、上記ステップS112において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
ステップS200では、コンテンツテーブル400を初期化する。具体的には、現在レイアウト領域300に配置されているコンテンツ格納枠に対応するレコードを作成し、各レコードの変更回数を「0」に設定する。
【0067】
次いで、ステップS202に移行して、レイアウト領域300に配置されているコンテンツ格納枠のなかに選択可能なものが存在するか否かを、すなわち変更回数が所定値以下となっているコンテンツ格納枠がコンテンツテーブル400に存在するか否かを判定し、選択可能なコンテンツ格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行して、選択可能なコンテンツ格納枠のなかからいずれかを選択し、ステップS206に移行する。以下、ステップS204で選択したコンテンツ格納枠を「選択コンテンツ格納枠」という。
【0068】
ステップS206では、コンテンツ格納枠の属性が複数存在するときは、それら属性のなかからいずれかを選択する。具体的には、選択コンテンツ格納枠に対応する属性テーブル500に登録されている属性のなかから変更可能でかつ変更回数が最小の属性を選択する。選択可能な属性が複数存在するときは、それらのなかからランダムでいずれかを選択する。以下、ステップS206で選択した属性を「選択属性」、その属性値を「選択属性値」という。
【0069】
次いで、ステップS208に移行して、一定変更モード、変化方向変更モードおよび逆変化方向変更モードのなかから変更モードを選択する。ここで、一定変更モードは、所定規則に基づいて選択コンテンツ格納枠の選択属性値を変更するモードであり、変化方向変更モードおよび逆変化方向変更モードは、ユーザの操作履歴に基づいて選択コンテンツ格納枠の選択属性値を変更するモードである。これらの変更モードについては後段で詳述する。なお、変更モードの選択方法については、例えば、操作履歴情報登録DB44に操作履歴情報が存在するときは、一定変更モード、変化方向変更モードまたは逆変化方向変更モードのいずれかをランダム等で選択し、操作履歴情報登録DB44に操作履歴情報が存在しないときは、一定変更モードを選択する。
【0070】
次いで、ステップS210に移行して、選択した変更モードが一定変更モードであるか否かを判定し、選択した変更モードが一定変更モードであると判定したとき(Yes)は、ステップS212に移行して、選択コンテンツ格納枠の選択属性値を所定量増加させまたは減少させ、ステップS214に移行する。
ステップS214では、選択した変更モードが変化方向変更モードであるか否かを判定し、選択した変更モードが変化方向変更モードであると判定したとき(Yes)は、ステップS216に移行する。
【0071】
ステップS216では、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかから、ユーザの操作のうち選択コンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出し、ステップS218に移行して、抽出したレイアウト操作に基づいて選択コンテンツ格納枠の選択属性値が時系列にみて変化した方向を算出し、ステップS220に移行して、選択コンテンツ格納枠の選択属性値を変化方向に所定量増加させまたは減少させ、ステップS222に移行する。
【0072】
ステップS222では、選択した変更モードが逆変化方向変更モードであるか否かを判定し、選択した変更モードが逆変化方向変更モードであると判定したとき(Yes)は、ステップS224に移行する。
ステップS224では、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかから、ユーザの操作のうち選択コンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出し、ステップS226に移行して、抽出したレイアウト操作に基づいて選択コンテンツ格納枠の選択属性値が時系列にみて変化した方向を算出し、ステップS228に移行して、選択コンテンツ格納枠の選択属性値を変化方向とは反対の方向(以下、逆変化方向という。)に所定量増加させまたは減少させ、ステップS230に移行する。
【0073】
ステップS230では、ステップS212,S220,S228で変更した内容について変更履歴情報を生成し、ステップS232に移行して、生成した変更履歴情報を記憶装置41に格納し、ステップS234に移行して、コンテンツテーブル400のレコードのうち選択コンテンツ格納枠に対応するものにおいて変更回数に1加算し、ステップS202に移行する。
【0074】
一方、ステップS222で、選択した変更モードが逆変化方向変更モードでないと判定したとき(No)は、ステップS230に移行する。
一方、ステップS214で、選択した変更モードが変化方向変更モードでないと判定したとき(No)は、ステップS222に移行する。
一方、ステップS210で、選択した変更モードが一定変更モードでないと判定したとき(No)は、ステップS214に移行する。
【0075】
一方、ステップS202で、レイアウト領域300に配置されているコンテンツ格納枠のなかに選択可能なものが存在しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、上記ステップS116のレイアウトテンプレート生成処理を図8を参照しながら詳細に説明する。
【0076】
図8は、レイアウトテンプレート生成処理を示すフローチャートである。
レイアウトテンプレート生成処理は、ユーザの操作履歴およびコンテンツ格納枠の変更結果に基づいてレイアウトテンプレートを生成する処理であって、上記ステップS116において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
【0077】
ステップS300では、操作履歴情報登録DB44に操作履歴情報が登録されているか否かを判定し、操作履歴情報が登録されていると判定したとき(Yes)は、ステップS302に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS302では、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかから、ユーザの操作のうちコンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出し、ステップS304に移行して、変更履歴情報を記憶装置41から読み出し、ステップS306に移行する。
【0078】
ステップS306では、抽出したレイアウト操作および読み出した変更履歴情報に基づいてコンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報をレイアウト設定情報として生成し、ステップS308に移行して、生成したレイアウト設定情報を変更し、ステップS310に移行する。
ステップS310では、変更したレイアウト設定情報に基づいてレイアウトテンプレートを生成し、ステップS312に移行して、生成したレイアウトテンプレートをテンプレート登録DB46に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0079】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、デザイナがコンテンツ格納枠をレイアウトする場合を、図2のレイアウト状態を例にとって説明する。
レイアウト装置100では、レイアウトの開始要求が入力され、デザイナの操作が入力されると、ステップS104〜S108を経て、入力された操作内容に基づいてコンテンツ格納枠がレイアウトされ、入力された操作について操作履歴情報が生成され、生成された操作履歴情報が操作履歴情報登録DB44に登録される。このとき、デザイナが変更要求を入力装置40から入力すると、ステップS112を経て、コンテンツ格納枠変更処理が実行される。
【0080】
コンテンツ格納枠変更処理の動作を図9ないし図11を参照しながら説明する。
図9ないし図11は、コンテンツ格納枠の属性値を変更する場合を説明するための図である。
コンテンツ格納枠変更処理では、ステップS200〜S208を経て、コンテンツテーブル400が初期化され、変更対象となるコンテンツ格納枠および属性が選択され、変更モードが選択される。
【0081】
図9は、矢印の方向にデザイナがコンテンツ格納枠304の大きさを変化させた場合を示している。このようなデザイナの操作が過去において存在する場合において、変化方向変更モードが選択されると、ステップS216〜S220を経て、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかから、デザイナの操作のうちコンテンツ格納枠304に対する操作がレイアウト操作として抽出され、抽出されたレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠304の大きさが時系列にみて変化した方向(図9の矢印の方向)が算出され、コンテンツ格納枠304の大きさが変化方向に所定量増加する。その結果、コンテンツ格納枠304は、図10に示すように、左下方向に大きさが拡大される。
【0082】
また、図9に示すようなデザイナの操作が過去において存在する場合において、逆変化方向変更モードが選択されると、ステップS224〜S228を経て、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかから、デザイナの操作のうちコンテンツ格納枠304に対する操作がレイアウト操作として抽出され、抽出されたレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠304の大きさが時系列にみて変化した方向(図9の矢印の方向)が算出され、コンテンツ格納枠304の大きさが逆変化方向に所定量減少する。その結果、コンテンツ格納枠304は、図11に示すように、右上方向に大きさが縮小される。
【0083】
また、一定変更モードが選択されると、ステップS212を経て、選択コンテンツ格納枠の選択属性値が所定量増加しまたは減少する。
そして、すべてのコンテンツ格納枠301〜308に対して各変更モードによる変更が行われると、ステップS230〜S234を経て、各コンテンツ格納枠301〜308ごとにその変更内容について変更履歴情報が生成され、生成された変更履歴情報が記憶装置41に格納され、コンテンツテーブル400のレコードのうち選択コンテンツ格納枠に対応するものにおいて変更回数が1加算される。
【0084】
次に、レイアウトテンプレートを生成する場合を説明する。
ステップS102〜S108を繰り返し経てデザイナがレイアウトを行った結果、例えば、デザイナの操作履歴が次の(1)〜(28)であったとする。
(1)コンテンツ格納枠301を作成して日付を入力する。
(2)コンテンツ格納枠302を作成してタイトルを入力する。
(3)コンテンツ格納枠302のフォントサイズを16ポイントから20ポイントに大きくする。
(4)テンプレート登録DB46に保存(保存1)する。
(5)コンテンツ格納枠303を作成して見出しを入力する。
(6)コンテンツ格納枠304を作成して写真を入力する。
(7)テンプレート登録DB46に保存(保存2)する。
(8)コンテンツ格納枠304の背景色を白色から水色にする。
(9)コンテンツ格納枠304の背景色を不透明から50%透明にする。
(10)テンプレート登録DB46に保存(保存3)する。
(11)コンテンツ格納枠305を作成してキャプションを入力する。
(12)コンテンツ格納枠306を作成して本文を入力する。
(13)コンテンツ格納枠307を作成して本文を入力する。
(14)コンテンツ格納枠308を作成してフッタを入力する。
(15)テンプレート登録DB46に保存(保存4)する。
(16)コンテンツ格納枠302の背景色を黄色から薄い黄色に変更する。
(17)コンテンツ格納枠303のフォントを明朝体からゴシック体に変更する。
(18)コンテンツ格納枠303のフォントサイズを12ポイントから14ポイントに変更する。
(19)テンプレート登録DB46に保存(保存5)する。
(20)コンテンツ格納枠304のサイズを横40[mm]、高さ30[mm]から横80[mm]、高さ45[mm]に変更する。
(21)コンテンツ格納枠305をコンテンツ格納枠304のサイズに合わせて、横40[mm]から80[mm]にする。
(22)テンプレート登録DB46に保存(保存6)する。
(23)コンテンツ格納枠308のフォントサイズを10ポイントから8ポイントに変更する。
(24)コンテンツ格納枠306のサイズを横150[mm]から100[mm]に変更する。
(25)コンテンツ格納枠307の位置を横方向座標20[mm]はそのままで縦方向座標を150[mm]から180[mm]に調整する。
(26)コンテンツ格納枠307のサイズを横190[mm]はそのままで高さを100[mm]から70[mm]に調整する。
(27)コンテンツ格納枠307の文書を修正する。
(28)テンプレート登録DB46に保存(保存7)する。
レイアウト装置100では、レイアウトの終了要求が入力されると、ステップS302を経て、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかから、デザイナの操作のうちコンテンツ格納枠に対する操作がレイアウト操作として抽出される。抽出されるレイアウト操作は、コンテンツ格納枠の属性値に対する操作であり、コンテンツ格納枠の作成、コンテンツ格納枠の位置、サイズの変更、色の変更など、コンテンツ格納枠に対する操作である。上記例では、保存操作((4)、(7)、(10)、(15)、(19)、(22)および(28))と、内容の変更(27)を除いた操作である。さらに、抽出されたレイアウト操作からコンテンツ格納枠の作成操作が除外される。その結果、コンテンツ格納枠の作成操作((1)、(2)、(5)、(6)、(11)、(12)、(13)および(14))を除外し、(3)、(8)、(9)、(16)、(17)、(18)、(20)、(21)、(23)、(24)、(25)および(26)がレイアウト操作として抽出される。
【0085】
次いで、レイアウト装置100では、ステップS304,S306を経て、変更履歴情報が記憶装置41から読み出され、抽出されたレイアウト操作および読み出された変更履歴情報に基づいてコンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報がレイアウト設定情報として生成される。
以下の例では、コンテンツ格納枠の作成操作を除いた、コンテンツ格納枠の変更操作のみを用いる。
【0086】
操作履歴から属性値の範囲を求める例を示す。
まずは、デザイナの操作履歴のなかでの属性値の最大値、最小値を用いる場合で説明する。上に示した操作履歴を用いると、以下のような属性値の範囲が求められる。
例えば、位置情報に関しては、レイアウト操作(25)から、コンテンツ格納枠307の位置(領域の左上の位置で表現する)が横方向座標は20[mm]の位置で、縦方向座標が150[mm]から180[mm]の範囲と求められる。
【0087】
サイズに関しては、例えば、レイアウト操作(20)から、コンテンツ格納枠304のサイズが横は40[mm]から80[mm]の範囲、高さは30[mm]から45[mm]の範囲と求められる。
形状に関しては、レイアウト操作(20)から、コンテンツ格納枠304のアスペクト比は、4:3から16:9の範囲と求められる。
【0088】
フォントに関しては、例えば、レイアウト操作(3)から、コンテンツ格納枠302のフォントサイズが16ポイントから20ポイントの範囲、レイアウト操作(17)から、コンテンツ格納枠303のフォントが明朝体またはゴシック体であることが求められる。
色に関しては、例えば、レイアウト操作(8)から、コンテンツ格納枠304の背景色が白から水色の範囲、レイアウト操作(9)から、コンテンツ格納枠304の背景色の透明度が不透明から50%透明の範囲であることが求められる。
【0089】
なお、変更履歴についても同様にレイアウト設定情報の生成に反映される。
次いで、レイアウト装置100では、ステップS308を経て、生成されたレイアウト設定情報が変更される。
図12は、レイアウト操作(20)によりコンテンツ格納枠304の拡大とそれから求められたコンテンツ格納枠304のサイズの操作範囲を斜線で示したものである。
【0090】
具体的には、図12に示すように、デザイナの操作履歴から求めた値に対して所定量を拡大する。拡大する所定量は、値で与えることもできるし、拡大率で与えることもできる。例えば、上で求めたコンテンツ格納枠304のサイズに関して説明する。
図13は、コンテンツ格納枠304のサイズ範囲を数値により拡大する場合を示す図である。
【0091】
数値で与える場合、サイズは10[mm]拡大するというように与える。そうすると、コンテンツ格納枠304のサイズは、図13に示すように、横方向については30[mm]から90[mm]の範囲で、縦方向については20[mm]から55[mm]の範囲で拡大される。
図14は、コンテンツ格納枠304のサイズ範囲を拡大率により拡大する場合を示す図である。
【0092】
拡大率で与える場合、サイズは20%拡大するというように与える。そうすると、コンテンツ格納枠304のサイズは、図14に示すように、横方向については、操作量80−40=40[mm]の20%である8[mm]に拡大されて、32[mm]から88[mm]に、縦方向については、操作量45−30=15[mm]の20%である3[mm]拡大されて、27[mm]から48[mm]の範囲で拡大される。
【0093】
この例では、値を大きくした、小さくしたといった操作方向に関わらず、拡大しているが、値の操作方向を利用して拡大することもできる。
図15は、コンテンツ格納枠のサイズが時系列にみて変化した方向にサイズ範囲を拡大する場合を示す図である。
図12ないし図14の例では、レイアウト操作(20)からコンテンツ格納枠304のサイズを得ている。レイアウト操作(20)では、コンテンツ格納枠304を大きくする方向に操作している。範囲の拡大量が操作方向に50%、操作反対方向に10%と与えられているとすると、横は、操作方向、すなわち大きくする方向に操作量40[mm]の50%である20[mm]、操作反対方向の小さくする方向には操作量40[mm]の10%である4[mm]だけ範囲を拡大して、横サイズは36[mm]から100[mm]の範囲となる。同様に、縦は、操作方向、すなわち大きくする方向に操作量15[mm]の50%である7.5[mm]、操作反対方向の小さくする方向には操作量15[mm]の10%である1.5[mm]だけ範囲を拡大して、縦サイズは28.5[mm]から52.5[mm]の範囲となる。
【0094】
次いで、レイアウト装置100では、ステップS310,S312を経て、変更されたレイアウト設定情報に基づいてレイアウトテンプレートが生成され、生成されたレイアウトテンプレートがテンプレート登録DB46に登録される。
このようにして、本実施の形態では、コンテンツ格納枠をレイアウトし、レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を所定量増加させまたは減少させるようになっている。
【0095】
これにより、デザイナは、コンテンツ格納枠が変化した状態を比較的容易に把握することができるので、デザインがイメージしやすくなり、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を設定しやすい。したがって、従来に比して、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができる。
【0096】
さらに、本実施の形態では、ユーザの操作を入力し、入力した操作内容に基づいてコンテンツ格納枠をレイアウトし、入力した操作について操作履歴情報を生成して操作履歴情報登録DB44に登録し、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかからユーザの操作のうちコンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出し、抽出したレイアウト操作に基づいてレイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を変更するようになっている。
【0097】
これにより、デザイナは、コンテンツ格納枠が変化した状態を比較的容易に把握することができるので、デザインがイメージしやすくなり、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を設定しやすい。また、デザイナの操作履歴に基づいてコンテンツ格納枠の属性値を変更するので、コンテンツ格納枠の属性値を比較的適切な範囲で変更することができる。したがって、従来に比して、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができる。
【0098】
さらに、本実施の形態では、抽出したレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、コンテンツ格納枠の属性値を変化方向に変更するようになっている。
変化方向への変化は、デザイナがコンテンツ格納枠の属性値を変化させようとする意図が含まれている可能性が高いので、デザイナの意図に沿ってコンテンツ格納枠の属性値を変更することができる。
【0099】
さらに、本実施の形態では、抽出したレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、コンテンツ格納枠の属性値を変化方向とは反対の方向に変更するようになっている。
変化方向とは反対の方向への変化は、デザイナがコンテンツ格納枠の属性値を変化させようとする意図に反するので、デザイナに意外な印象を与えることができる。したがって、デザイナは、レイアウトテンプレートを作成するにあたって幅広いデザインを考慮することができるので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を比較的適切に設定することができる。
【0100】
さらに、本実施の形態では、抽出したレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報をレイアウト設定情報として生成し、生成したレイアウト設定情報に基づいてレイアウトテンプレートを生成するようになっている。
これにより、デザイナの操作履歴から、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示すレイアウト設定情報を生成することができるので、コンテンツ格納枠の属性値に幅を持たせる場合、デザイナは、専門知識をさほど有していなくても、レイアウト設定情報を通してコンテンツ格納枠の属性値の範囲を比較的適切に設定することができる。また、試行錯誤が少なくてすむので、コンテンツ格納枠の範囲設定に関する作業が比較的容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができる。
【0101】
さらに、本実施の形態では、抽出したレイアウト操作およびコンテンツ格納枠の変更結果に基づいてコンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報をレイアウト設定情報として生成するようになっている。
これにより、デザイナの操作履歴およびコンテンツ格納枠の変更結果から、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示すレイアウト設定情報を生成することができるので、コンテンツ格納枠の属性値に幅を持たせる場合、デザイナは、専門知識をさほど有していなくても、レイアウト設定情報を通してコンテンツ格納枠の属性値の範囲をさらに適切に設定することができる。また、試行錯誤が少なくてすむので、コンテンツ格納枠の範囲設定に関する作業がさらに容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができる。
【0102】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ格納枠の属性が複数存在するときは、それら属性値を分散的に変更するようになっている。
これにより、コンテンツ格納枠の属性が複数存在する場合に、それら属性値を幅広く変更することができるので、コンテンツ格納枠の変化がバリエーション豊かになる。したがって、デザインがさらにイメージしやすくなり、コンテンツ格納枠の属性値の範囲をさらに設定しやすい。
【0103】
上記第1の実施の形態において、操作履歴情報登録DB44は、発明3、15、18または21の操作履歴情報記憶手段に対応し、ステップS102は、発明3、15若しくは18のユーザ操作入力手段、または発明21のユーザ操作入力ステップに対応し、ステップS104は、発明1、3、14、15、17若しくは18のレイアウト手段、または発明20若しくは21のレイアウトステップに対応している。また、ステップS106は、発明3、15若しくは18の操作履歴情報生成手段、または発明21の操作履歴情報生成ステップに対応し、ステップS108は、発明21の操作履歴情報記憶ステップに対応し、ステップS112は、発明1ないし5、7、8、14、15、17若しくは18の属性値変更手段、または発明20若しくは21の属性値変更ステップに対応している。
【0104】
また、上記第1の実施の形態において、ステップS216,S224は、発明3ないし7、15若しくは18のレイアウト操作抽出手段、または発明21のレイアウト操作抽出ステップに対応し、ステップS306は、発明6または7のレイアウト設定情報生成手段に対応している。また、ステップS310は、発明6のテンプレート生成手段に対応している。
【0105】
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図16および図17は、本発明に係るレイアウトシステム、レイアウト支援システムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法の第2の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係るレイアウトシステム、レイアウト支援システムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を、コンテンツ格納枠の属性値を変更しながらコンテンツ格納枠をレイアウトしたのち、デザイナの操作履歴に基づいてレイアウトテンプレートを生成する場合する場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、コンテンツ格納枠に格納されているコンテンツ(以下、格納済コンテンツという。)を変更する点にある。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0106】
まず、記憶装置41に格納されているテーブルの構造を説明する。
記憶装置41には、コンテンツテーブル400に代えて、コンテンツ格納枠に関する情報を登録したコンテンツテーブル600が格納されている。
図16は、コンテンツテーブル600のデータ構造を示す図である。
コンテンツテーブル600には、図16に示すように、レイアウト対象となった各コンテンツ格納枠ごとに1つのレコードが登録される。各レコードは、コンテンツ格納枠の名称等の識別情報を登録するフィールド602と、格納済コンテンツを他のコンテンツが付属しているコンテンツに変更したかの処理済フラグを登録するフィールド604と、格納済コンテンツを他のコンテンツが付属していない通常のコンテンツに変更したかの処理済フラグを登録するフィールド606と、格納済コンテンツを大きさが最大のコンテンツに変更したかの処理済フラグを登録するフィールド608と、格納済コンテンツを大きさが最小のコンテンツに変更したかの処理済フラグを登録するフィールド610とを含む。さらに、格納済コンテンツを形状が最大のコンテンツに変更したかの処理済フラグを登録するフィールド612と、格納済コンテンツを形状が最小のコンテンツに変更したかの処理済フラグを登録するフィールド614と、格納済コンテンツを色が最大のコンテンツに変更したかの処理済フラグを登録するフィールド616と、格納済コンテンツを色が最小のコンテンツに変更したかの処理済フラグを登録するフィールド618とを含んで構成されている。ここで、色のように、1次元の数値で表現しがたい特徴は、最大、最小の指標をあらかじめ定めておく。例えば、最も赤に近いものを最大、最も青に近いものを最小とするといった指標である。このことは形状についても同様である。以下、フィールド604〜618の項目を特徴項目と総称する。
【0107】
図16の例では、第1段目のレコードには、識別情報として「コンテンツ格納枠301(日付)」が、処理済みフラグとして「0」、「0」、「1」、「0」、「0」、「1」、「1」および「0」がそれぞれ登録されている。これは、コンテンツ格納枠301については、格納済コンテンツを、大きさが最大のコンテンツ、形状が最小のコンテンツおよび色が最大のコンテンツに変更していることを示している。
【0108】
CPU30は、図7のフローチャートに示すコンテンツ格納枠変更処理に代えて、図17のフローチャートに示すコンテンツ格納枠変更処理を実行するようになっている。
図17は、コンテンツ格納枠変更処理を示すフローチャートである。
コンテンツ格納枠変更処理は、所定規則に基づいて格納済コンテンツを変更する処理であって、上記ステップS112において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS400に移行するようになっている。
【0109】
ステップS400では、コンテンツテーブル400を初期化する。具体的には、現在レイアウト領域300に配置されているコンテンツ格納枠に対応するレコードを作成し、各レコードの処理済フラグを「0」に設定する。
次いで、ステップS402に移行して、レイアウト領域300に配置されているコンテンツ格納枠のなかに選択可能なものが存在するか否かを、すなわち処理済フラグが「0」となっているコンテンツ格納枠がコンテンツテーブル400に存在するか否かを判定し、選択可能なコンテンツ格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS404に移行して、選択可能なコンテンツ格納枠のなかからいずれかを選択し、ステップS406に移行する。以下、ステップS404で選択したコンテンツ格納枠を「選択コンテンツ格納枠」という。
【0110】
ステップS406では、複数の特徴項目のなかからいずれかを選択する。具体的には、処理済フラグが「0」となっている特徴項目のなかからランダムでいずれかを選択する。以下、ステップS406で選択した特徴項目を「選択特徴項目」という。
次いで、ステップS408に移行して、最大値選択モードおよび最小値選択モードのなかから選択モードを選択し、ステップS410に移行して、選択モードが最大値選択モードであるか否かを判定し、選択モードが最大値選択モードであると判定したとき(Yes)は、ステップS412に移行して、選択特徴項目の値が最大のコンテンツをコンテンツ登録DB45から選択し、ステップS414に移行して、格納済みコンテンツを選択コンテンツに変更し、ステップS416に移行する。
【0111】
ステップS416では、選択モードが最小値選択モードであるか否かを判定し、選択モードが最小値選択モードであるか否かを判定し、選択モードが最小値選択モードであると判定したとき(Yes)は、ステップS418に移行して、選択特徴項目の値が最小のコンテンツをコンテンツ登録DB45から選択し、ステップS420に移行して、格納済みコンテンツを選択コンテンツに変更し、ステップS422に移行する。
【0112】
ステップS422では、ステップS414,S420で変更した内容について変更履歴情報を生成し、ステップS424に移行して、生成した変更履歴情報を記憶装置41に格納し、ステップS426に移行して、コンテンツテーブル400のレコードのうち選択コンテンツ格納枠および選択特徴項目に対応するものにおいて処理済フラグを「1」に設定し、ステップS402に移行する。
【0113】
一方、ステップS416で、選択モードが最小値選択モードでないと判定したとき(No)は、ステップS422に移行する。
一方、ステップS410で、選択モードが最大値選択モードでないと判定したとき(No)は、ステップS416に移行する。
一方、ステップS402で、レイアウト領域300に配置されているコンテンツ格納枠のなかに選択可能なものが存在しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0114】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、デザイナがコンテンツ格納枠をレイアウトする場合を、図2のレイアウト状態を例にとって説明する。
レイアウト装置100では、レイアウトの開始要求が入力され、デザイナの操作が入力されると、ステップS104〜S108を経て、入力された操作内容に基づいてコンテンツ格納枠がレイアウトされ、入力された操作について操作履歴情報が生成され、生成された操作履歴情報が操作履歴情報登録DB44に登録される。このとき、デザイナが変更要求を入力装置40から入力すると、ステップS112を経て、コンテンツ格納枠変更処理が実行される。
【0115】
コンテンツ格納枠変更処理では、ステップS400〜S408を経て、コンテンツテーブル400が初期化され、変更対象となるコンテンツ格納枠および特徴項目が選択され、選択モードが選択される。
レイアウト装置100では、最大値選択モードが選択されると、ステップS412,S414を経て、選択特徴項目の値が最大のコンテンツがコンテンツ登録DB45から選択され、格納済みコンテンツが選択コンテンツに変更される。また、最小値選択モードが選択されると、ステップS418,S420を経て、選択特徴項目の値が最小のコンテンツがコンテンツ登録DB45から選択され、格納済みコンテンツが選択コンテンツに変更される。
【0116】
そして、すべてのコンテンツ格納枠301〜308に対して各選択モードによる変更が行われると、ステップS422〜S426を経て、各コンテンツ格納枠301〜308ごとにその変更内容について変更履歴情報が生成され、生成された変更履歴情報が記憶装置41に格納され、コンテンツテーブル400のレコードのうち選択コンテンツ格納枠および選択特徴項目に対応するものにおいて処理済フラグが「1」に設定される。
【0117】
このようにして、本実施の形態では、コンテンツ格納枠をレイアウトし、特徴項目のうち所定のものの値が格納済コンテンツとは異なるコンテンツを、コンテンツ登録DB45のなかから選択し、格納済コンテンツを選択コンテンツに変更するようになっている。
これにより、デザイナは、コンテンツ格納枠が変化した状態を比較的容易に把握することができるので、デザインがイメージしやすくなり、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を設定しやすい。したがって、従来に比して、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができる。また、所定の特徴項目の値が異なるコンテンツに変更されるので、コンテンツの変化が大きくなる。したがって、デザイナは、レイアウトテンプレートを作成するにあたって幅広いデザインを考慮することができるので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲を比較的適切に設定することができる。
【0118】
さらに、本実施の形態では、所定の特徴項目の値が格納済コンテンツとは異なるコンテンツであってその値が最大または最小のもののうちいずれかを、コンテンツ登録DB45のなかから選択し、格納済コンテンツを選択コンテンツに変更するようになっている。
これにより、所定の特徴項目の値が最大または最小のもののうちいずれかに変更されるので、コンテンツの変化がさらに大きくなる。したがって、デザイナは、レイアウトテンプレートを作成するにあたってより幅広いデザインを考慮することができるので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲をさらに適切に設定することができる。
【0119】
上記第2の実施の形態において、コンテンツ登録DB45は、発明11または12のコンテンツ記憶手段に対応し、ステップS104は、発明10、16若しくは19のレイアウト手段、または発明22のレイアウトステップに対応し、ステップS112は、発明10ないし12、16若しくは19のコンテンツ変更手段、または発明22のコンテンツ変更ステップに対応している。
【0120】
なお、上記第1の実施の形態においては、生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するようにそのレイアウト設定情報を変更するように構成したが、これに限らず、レイアウト設定情報の生成対象となる複数のコンテンツ格納枠のうち第1コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報に基づいて、複数のコンテンツ格納枠のうち第2コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するようにその第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更するように構成することもできる。ここで、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報の属性値と所定以上重複しているレイアウト設定情報を有するコンテンツ格納枠を第2コンテンツ格納枠として選択する。これらの処理は、ステップS306,S308において行う。
【0121】
上記第1の実施の形態の場合を例にとって説明する。
どの属性値がどの程度重なったときに同じ種類のコンテンツ格納枠であるかはあらかじめ規定しておく。また、重なった属性のみを修正するのか、重なっていない属性も修正するのかといった条件も規定する。
ここでは、コンテンツの種類がテキストであって、フォントサイズ範囲の重なりが50%以上あるコンテンツ格納枠を、同じ種類のコンテンツ格納枠であるとみなし、すべての属性値を修正するとする。例えば、上の例では、コンテンツ格納枠302に対して、このコンテンツ格納枠がテキスト格納枠であって、レイアウト操作(3)から、フォントサイズが16ポイントから20ポイントの範囲であること、レイアウト操作(16)から、背景色が黄色から薄い黄色であることが求められる。別のデザインから、フォントサイズが16ポイントから24ポイントの範囲で背景色が白から薄いグレーであるテキスト格納枠があったとする。これらは、フォントサイズの重なりが50%である。そこで、コンテンツ格納枠302のフォントサイズを拡大して16ポイントから24ポイントにする。さらに、色情報も拡大して黄色から薄い黄色または白から薄いグレーとする。
【0122】
コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大する分にはデザインを損なう可能性が少ない。また、コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大すれば、幅広い情報量のコンテンツに対応することができる。さらに、この場合、関連性があるコンテンツ格納枠がいくつかある場合は、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報に基づいて、第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更すると、デザイナは、第2コンテンツ格納枠についてレイアウト設定情報を変更しなくてすむので、変更作業の手間が低減される。したがって、デザインをさほど損なうことなく、幅広い情報量のコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるとともに、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的低減することができる。
【0123】
さらに、第1コンテンツ格納枠と関連性があるコンテンツが第2コンテンツ格納枠として選択されるので、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的確実に低減することができる。
また、上記第1および第2の実施の形態においては、変更時に1つのコンテンツ格納枠と1つの属性を選択するようにしているが、これに限らず、同時に複数のコンテンツ格納枠や属性を変更してもよい。
【0124】
また、上記第1の実施の形態においては、抽出したレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が変化方向に拡大するようにそのレイアウト設定情報を変更するように構成したが、これに限らず、レイアウト設定情報の生成対象となる複数のコンテンツ格納枠のうち第1コンテンツ格納枠について抽出したレイアウト操作に基づいてその第1コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、複数のコンテンツ格納枠のうち第2コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が変化方向に拡大するようにその第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更するように構成することもできる。ここで、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報の属性値と所定以上重複しているレイアウト設定情報を有するコンテンツ格納枠を第2コンテンツ格納枠として選択する。これらの処理は、ステップS306,S308において行う。
【0125】
コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向にレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するのは、デザイナがその方向に属性値の範囲を拡大することを許容している可能性があるため、デザインを損なう可能性が少ない。また、コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大すれば、幅広い情報量のコンテンツに対応することができる。さらに、この場合、関連性があるコンテンツ格納枠がいくつかある場合は、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報に基づいて、第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更すると、デザイナは、第2コンテンツ格納枠についてレイアウト設定情報を変更しなくてすむので、変更作業の手間が低減される。したがって、デザインをさほど損なうことなく、幅広い情報量のコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるとともに、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的低減することができる。
【0126】
さらに、第1コンテンツ格納枠と関連性があるコンテンツが第2コンテンツ格納枠として選択されるので、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的確実に低減することができる。
また、上記第1の実施の形態において、図6ないし図8のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0127】
また、上記第2の実施の形態において、図17のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0128】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。また、ネットワーク経由でダウンロードしてもよい。
【0129】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、本発明に係るレイアウトシステム、レイアウト支援システムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を、コンテンツ格納枠の属性値を変更しながらコンテンツ格納枠をレイアウトしたのち、デザイナの操作履歴に基づいてレイアウトテンプレートを生成する場合する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レイアウト装置100の構成を示すブロック図である。
【図2】 レイアウトテンプレートの構造を示す図である。
【図3】 レイアウトテンプレートの構造を示す図である。
【図4】 コンテンツテーブル400のデータ構造を示す図である。
【図5】 属性テーブル500のデータ構造を示す図である。
【図6】 コンテンツ格納枠レイアウト処理を示すフローチャートである。
【図7】 コンテンツ格納枠変更処理を示すフローチャートである。
【図8】 レイアウトテンプレート生成処理を示すフローチャートである。
【図9】 コンテンツ格納枠の属性値を変更する場合を説明するための図である。
【図10】 コンテンツ格納枠の属性値を変更する場合を説明するための図である。
【図11】 コンテンツ格納枠の属性値を変更する場合を説明するための図である。
【図12】 レイアウト操作(20)によりコンテンツ格納枠304の拡大とそれから求められたコンテンツ格納枠304のサイズの操作範囲を斜線で示したものである。
【図13】 コンテンツ格納枠304のサイズ範囲を数値により拡大する場合を示す図である。
【図14】 コンテンツ格納枠304のサイズ範囲を拡大率により拡大する場合を示す図である。
【図15】 コンテンツ格納枠のサイズが時系列にみて変化した方向にサイズ範囲を拡大する場合を示す図である。
【図16】 コンテンツテーブル600のデータ構造を示す図である。
【図17】 コンテンツ格納枠変更処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…レイアウト装置,30…CPU,32…ROM,34…RAM,38…I/F,40…入力装置,42…表示装置,44…操作履歴情報登録DB,45…コンテンツ登録DB,46…テンプレート登録DB,300…レイアウト領域,301〜308…コンテンツ格納枠
Claims (13)
- コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトするシステムであって、
ユーザの操作を入力するユーザ操作入力手段と、
前記ユーザ操作入力手段で入力した操作内容に基づいて前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウト手段と、
前記ユーザ操作入力手段で入力した操作について操作履歴情報を生成する操作履歴情報生成手段と、
前記操作履歴情報生成手段で生成した操作履歴情報を記憶するための操作履歴情報記憶手段と、
前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段と、
前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を変更する属性値変更手段と、
を備え、
前記属性値変更手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、前記コンテンツ格納枠の属性値を前記変化方向、及び前記変化方向の反対方向の少なくとも一方に変更して前記コンテンツ格納枠の範囲を変更することを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1において、
さらに、
前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報をレイアウト設定情報として生成するレイアウト設定情報生成手段と、
前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報に基づいて所定のレイアウト領域に前記コンテンツ格納枠を配置したレイアウト状態を規定したレイアウトテンプレートを生成するテンプレート生成手段と、
を備えることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項2において、
前記レイアウト設定情報生成手段は、
前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作及び前記属性値変更手段での変更結果に基づいて前記コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報を前記レイアウト設定情報として生成するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記属性値変更手段は、前記コンテンツ格納枠の属性が複数存在するときは、それら属性値を分散的に変更するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記コンテンツ格納枠の属性値は、前記コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状若しくは色、又は前記コンテンツ格納枠に格納するコンテンツのフォント若しくは色を特定するためのパラメータであることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
さらに、
前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウト手段と、
前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠に格納されている格納済コンテンツを所定規則に基づいて変更するコンテンツ変更手段と、
を備えることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項6において、
さらに、前記コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶手段を備え、
前記コンテンツ変更手段は、前記コンテンツの特徴を示す特徴項目のうち所定のものの内容が前記格納済コンテンツとは異なるコンテンツを、前記コンテンツ記憶手段のなかから選択し、前記格納済コンテンツを前記選択コンテンツに変更するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項7において、
前記コンテンツ変更手段は、前記所定の特徴項目の内容が前記格納済コンテンツとは異なるコンテンツであって当該内容が最も対極となる2つのもののうちいずれかを、前記コンテンツ記憶手段のなかから選択し、前記格納済コンテンツを前記選択コンテンツに変更するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項7または8において、
前記特徴項目は、前記コンテンツの大きさ、形状若しくは色、又は前記コンテンツに付属する付属コンテンツの有無であることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1記載のレイアウトシステムにおける前記ユーザ操作入力手段、前記レイアウト手段、前記操作履歴情報生成手段及び前記操作履歴情報記憶手段を備えるレイアウト装置に適用するシステムであって、
前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段と、
前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値を変更する属性値変更手段とを備え、
前記属性値変更手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、前記コンテンツ格納枠の属性値を前記変化方向、または前記変化方向とは反対の方向に変更することを特徴とするレイアウト支援システム。 - 請求項6記載のレイアウトシステムにおける前記レイアウト手段を備えるレイアウト装置に適用するシステムであって、
前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠に格納されている格納済コンテンツを所定規則に基づいて変更するコンテンツ変更手段を備えることを特徴とするレイアウト支援システム。 - コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠をレイアウトするプログラムであって、
ユーザの操作についての操作履歴情報を記憶するための操作履歴情報記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記ユーザの操作を入力するユーザ操作入力手段、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作内容に基づいて前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウト手段、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作について前記操作履歴情報を生成する操作履歴情報生成手段、前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段、及び前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、前記コンテンツ格納枠の属性値を前記変化方向、及び前記変化方向の反対方向の少なくとも一方に変更して前記コンテンツ格納枠の範囲を変更する属性値変更手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とするレイアウトプログラム。 - 請求項12において、
さらに、
前記コンテンツ格納枠をレイアウトするレイアウト手段、及び前記レイアウト対象となったコンテンツ格納枠に格納されている格納済コンテンツを所定規則に基づいて変更するコンテンツ変更手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とするレイアウトプログラム。
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