JP4238499B2 - ガラス板の隅取方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶用ガラス板、家具用ガラス板、建築用ガラス板等のガラス板の両縁部の隅部、好ましくは前後隅部を隅取加工(コーナーカット)する隅取方法及びその装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
ガラス板に対してその隅部の隅取を行う場合、ガラス板を固定の隅取加工台に載置して、この隅取加工台に載置されたガラス板に対して砥石を移動させてガラス板の隅部を研削する方法では、ガラス板の隅取加工台への載置、隅取加工台からの除去に多くの時間を要して、多数のガラス板に対する効率的な隅取を行い難い。
【0003】
そこで、ガラス板を搬送させながら固定の砥石載置台に載置された砥石でもって隅部を研削する方法も提案されているが、斯かる方法では、ガラス板の搬送速度が変化すると、所望に隅部を研削することが困難であって、ガラス板に割れ、欠けを生じさせる虞がある。
【0004】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、上記のような不都合を生じさせないようにして、ガラス板の隅部を良好に隅取することができるガラス板の隅取方法及びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のガラス板の隅取方法は、ガラス板を搬送する段階と、この搬送されるガラス板の位置を逐次検出する段階と、逐次検出したガラス板の位置に応答して砥石載置台を、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置を変化させないように、ガラス板の搬送方向と同方向に移動させる段階と、この砥石載置台の移動中、ガラス板の隅部を研削するべく、砥石載置台に載置された砥石をガラス板の隅部を研削する方向に砥石載置台に対して移動させる段階とを具備している。
【0006】
斯かるガラス板の隅取方法では、搬送されるガラス板に対して砥石によりその隅部を研削するために、隅取加工台への載置、隅取加工台からの除去を必要としなくなる結果、多数のガラス板に対して効率的に隅取を行い得ると共に、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置が変化しないので、砥石載置台に対してガラス板は静止した状態となり、而して、あたかも固定の隅取加工台にガラス板を載置した状態で隅取を行い得る結果、搬送されるガラス板に対して隅取を行う場合に生じる種々の問題を回避できて好ましい隅取結果を得ることができる。
【0007】
本発明のガラス板の隅取方法では、ガラス板の位置を直接的に検出してもよい。
【0008】
本発明の他のガラス板の隅取方法は、ガラス板を搬送する段階と、この搬送されるガラス板の単位量毎の搬送を検出する段階と、この検出したガラス板の単位量毎の搬送に応答して砥石載置台を、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置を変化させないように、ガラス板の単位搬送量毎にガラス板の単位搬送量だけガラス板の搬送方向と同方向に移動させる段階と、この砥石載置台の移動中、ガラス板の隅部を研削するべく、砥石載置台に載置された砥石をガラス板の隅部を研削する方向に砥石載置台に対して移動させる段階とを具備している。
【0009】
斯かる他のガラス板の隅取方法でも、搬送されるガラス板に対して砥石によりその隅部を研削するために、隅取加工台への載置、隅取加工台からの除去を必要としなくなる結果、多数のガラス板に対して効率的に隅取を行い得ると共に、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置が変化しないので、砥石載置台に対してガラス板は静止した状態となり、而して、あたかも固定の隅取加工台にガラス板を載置した状態で隅取を行い得る結果、搬送されるガラス板に対して隅取を行う場合に生じる種々の問題を回避できて好ましい隅取結果を得ることができる。
【0010】
また本発明の他のガラス板の隅取方法でも、ガラス板の単位量毎の搬送を直接的に検出してもよい。
【0011】
上述のガラス板の隅取方法の夫々においては、ガラス板の搬送方向に交差する方向に砥石を移動させてガラス板の隅部を研削すると、交差する方向の角度をもった特定の態様の隅取を行う場合に好ましく、また、ガラス板の面内で一の方向とこの一の方向に交差する他の一の方向とに砥石を同時的に移動させてガラス板の隅部を研削すると、円弧カット、斜め直線カット等の種々の形態をもった隅取を行うことができ、斯かる観点において好ましい。
【0012】
上述のガラス板の隅取方法の夫々においては、回転される砥石でガラス板の隅部を研削するようになっている。
【0013】
本発明のガラス板の隅取装置は、ガラス板を搬送する搬送手段と、ガラス板の搬送方向と同方向に移動自在である砥石載置台と、この砥石載置台に載置されていると共に砥石載置台に対して移動自在である砥石と、搬送手段により搬送されるガラス板の位置を逐次検出する検出手段と、検出手段により逐次検出したガラス板の位置に応答して砥石載置台を、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置を変化させないように、ガラス板の搬送方向と同方向に移動させる砥石載置台移動手段と、この砥石載置台移動手段による砥石載置台の移動中、ガラス板の隅部を研削するべく、ガラス板の隅部を研削する方向に砥石を砥石載置台に対して移動させる砥石移動手段とを具備している。
【0014】
上記のガラス板の隅取装置では、搬送されるガラス板に対して砥石によりその隅部を研削するために、隅取加工台への載置、隅取加工台からの除去を必要としなくなる結果、多数のガラス板に対して効率的に隅取を行い得ると共に、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置が変化しないので、砥石載置台に対してガラス板は静止した状態となり、而して、あたかも固定の隅取加工台にガラス板を載置した状態で隅取を行い得る結果、搬送されるガラス板に対して隅取を行う場合に生じる種々の問題を回避できて好ましい隅取結果を得ることができる。
【0015】
上記のガラス板の隅取装置の検出手段は、好ましくは、ガラス板の位置を直接的に検出するようになっている。
【0017】
特許請求の範囲の請求項1に対応する本発明の第一の態様のガラス板の隅取装置は、ガラス板を搬送する搬送手段と、ガラス板の搬送方向と同方向に移動自在である砥石載置台と、砥石載置台に載置されていると共に砥石載置台に対して移動自在である砥石と、搬送手段により搬送されるガラス板の単位量毎の搬送を検出する検出手段と、この検出手段により検出したガラス板の単位量毎の搬送に応答して砥石載置台を、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置を変化させないように、ガラス板の単位搬送量毎にガラス板の単位搬送量だけガラス板の搬送方向と同方向に移動させる砥石載置台移動手段と、この砥石載置台移動手段による砥石載置台の移動中、ガラス板の隅部を研削するべく、ガラス板の隅部を研削する方向に砥石を砥石載置台に対して移動させる砥石移動手段とを具備しており、搬送手段は、ガラス板の両縁部を略水平に挟持してガラス板を搬送するように、ガラス板の搬送通路の両側部のそれぞれに配した一対の無端ベルトを備えており、砥石載置台移動手段は、検出手段から供給されるガラス板の単位量毎の搬送に応答して、砥石載置台をガラス板の単位搬送量だけ移動させるように回転する出力軸を有したステップモータを具備しており、検出手段は、基台に支持されていると共に搬送方向と平行に伸びて、一対の無端ベルト間に配されたレールと、ガラス板の搬送方向と同方向に移動自在となるようにレールに摺動自在に取付けられているハウジングと、ハウジングに取付けられていると共に、ガラス板の単位量毎の搬送を直接的に検出するべく、ガラス板の先行端に接触するように配された接触子と、接触子の移動位置を検知する検知機構と、検知機構から検知信号を受信してステップモータへの電気パルスを生成する制御装置と、砥石によるガラス板の隅部の研削後、ガラス板の先行端への接触子の接触を解除すると共に、ハウジングが初期位置に戻されて新たなガラス板の到来で当該新たなガラス板の先行端へ接触子を接触させるように、接触子をハウジングに対して動作させる装置と、ガラス板の搬送と共に移動された接触子を元の初期位置に戻す駆動装置とを具備しており、検知機構は、レールに沿って設けられたリニアエンコーダを備えており、ガラス板の単位量毎の搬送を検出して電気パルスを発生するようになっており、制御装置は、検知機構からの検知信号としてステップモータへの駆動電気パルスを生成するようになっており、駆動装置は、ハウジングを元の初期位置に戻すところの電動モータ又は空気圧シリンダを具備しており、ハウジングが元の初期位置に戻されると、ハウジングと電動モータ又は空気圧シリンダとの連結が解除されるようになっている。特許請求の範囲の請求項2に対応する本発明の第二の態様のガラス板の隅取装置は、ガラス板を搬送する搬送手段と、ガラス板の搬送方向と同方向に移動自在である砥石載置台と、砥石載置台に載置されていると共に砥石載置台に対して移動自在である砥石と、搬送手段により搬送されるガラス板の単位量毎の搬送を検出する検出手段と、この検出手段により検出したガラス板の単位量毎の搬送に応答して砥石載置台を、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置を変化させないように、ガラス板の単位搬送量毎にガラス板の単位搬送量だけガラス板の搬送方向と同方向に移動させる砥石載置台移動手段と、この砥石載置台移動手段による砥石載置台の移動中、ガラス板の隅部を研削するべく、ガラス板の隅部を研削する方向に砥石を砥石載置台に対して移動させる砥石移動手段とを具備しており、搬送手段は、ガラス板の両縁部を略水平に挟持してガラス板を搬送するように、ガラス板の搬送通路の両側部のそれぞれに配した一対の無端ベルトを備えており、砥石載置台移動手段は、検出手段から供給されるガラス板の単位量毎の搬送に応答して、砥石載置台をガラス板の単位搬送量だけ移動させるように回転する出力軸を有したステップモータを具備しており、検出手段は、基台に支持されていると共に搬送方向と平行に伸びて、一対の無端ベルト間に配されたレールと、ガラス板の搬送方向と同方向に移動自在となるようにレールに摺動自在に取付けられているハウジングと、ハウジングに回動自在に取付けられていると共に、ガラス板の単位量毎の搬送を直接的に検出するべく、ガラス板の先行端に接触するように配された接触子と、接触子の移動位置を検知する検知機構と、検知機構から検知信号を受信してステップモータへの電気パルスを生成する制御装置と、砥石によるガラス板の隅部の研削後、ガラス板の先行端への接触子の接触を解除すると共に、ハウジングが初期位置に戻されて新たなガラス板の到来で当該新たなガラス板の先行端へ接触子を接触させるべく、接触子をハウジングに対して回動させる回動装置と、ガラス板の搬送と共に移動された接触子を元の初期位置に戻す駆動装置とを具備しており、検知機構は、レールに設けられたスリット又は凹凸と、これを電磁的に、静電的に又は光電的に検出するようにハウジングに取付けられた検出素子とを具備したリニアエンコーダからなり、ガラス板の単位量毎の搬送を検出して電気パルスを発生するべく、ハウジングのレールに対する搬送方向のスリット又は凹凸一個毎の移動において一個又は複数の電気パルスを発生するようになっており、制御装置は、検知機構からの検知信号としての電気パルス一個についてステップモータへの一個又は複数個の駆動電気パルスを生成するようになっており、駆動装置は、電動モータ又は空気圧シリンダと、この電動モータ又は空気圧シリンダに固着されたピニオンと、ハウジングを元の初期位置に戻す際にはピニオンに噛合うようにレールに設けられたラック歯とを具備しており、電動モータ又は空気圧シリンダの作動でピニオンとラック歯との噛合いを介してハウジングを元の初期位置に戻すようになっており、ハウジングが元の初期位置に戻されると、ピニオンとラック歯との噛合いが解除されるようになっている。
【0018】
第一又は第二の態様のガラス板の隅取装置によれば、搬送されるガラス板に対して砥石によりその隅部を研削するために、隅取加工台への載置、隅取加工台からの除去を必要としなくなる結果、多数のガラス板に対して効率的に隅取を行い得ると共に、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置が変化しないので、砥石載置台に対してガラス板は静止した状態となり、而して、あたかも固定の隅取加工台にガラス板を載置した状態で隅取を行い得る結果、搬送されるガラス板に対して隅取を行う場合に生じる種々の問題を回避できて好ましい隅取結果を得ることができる。
【0022】
特許請求の範囲の請求項3に対応する本発明の第三の態様のガラス板の隅取装置は、第一又は第二の態様のガラス板の隅取装置において、砥石移動手段は、ガラス板の面内で一の方向、例えばガラス板の搬送方向と平行な方向に砥石を移動させるX方向移動機構と、この一の方向に交差すると共にガラス板の面内で他の一の方向、例えばガラス板の搬送方向に直交する方向に砥石を一の方向と同時的に移動させるY方向移動機構とを具備している。
【0023】
第三の態様のガラス板の隅取装置によれば、円弧カット、斜め直線カット等の種々の形態をもった隅取を行うことができるので、この観点からは極めて有用である。
【0024】
特許請求の範囲の請求項4に対応する本発明の第四の態様のガラス板の隅取装置は、第一又は第二の態様のガラス板の隅取装置において、砥石移動手段は、搬送方向に交差する方向であって隅取角方向に砥石を移動させる隅取角方向移動機構を具備している。
【0025】
特許請求の範囲の請求項5に対応する本発明の第五の態様のガラス板の隅取装置は、第一から第四のいずれかの態様のガラス板の隅取装置において、砥石載置台は、搬送手段の各対の無端ベルトのそれぞれの外側に配されている。特許請求の範囲の請求項6に対応する本発明の第六の態様のガラス板の隅取装置は、第一から第五のいずれかの態様のガラス板の隅取装置において、搬送手段の各対の無端ベルトのうちの一方の無端ベルトは、ガラス板を水平に支持して走行するようになっており、搬送手段の各対の無端ベルトのうちの他方の無端ベルトは、対応する一方の無端ベルトにガラス板を押圧して且つ当該一方の無端ベルトと同期して走行するようになっている。
【0026】
特許請求の範囲の請求項7に対応する本発明の第七の態様のガラス板の隅取装置は、第一から第六のいずれかの態様のガラス板の隅取装置において、砥石を回転させる回転手段を具備している。
【0027】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例に何等限定されないのである。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1から図3において、本例のガラス板の隅取装置1は、基台2と、基台2に立設された支柱3と、ガラス板5の横方向、すなわちY方向の両縁部6及び7を略水平に挟持してガラス板5をX方向に搬送するように、ガラス板5の搬送通路8の横両側部のそれぞれに配した一対の無端ベルト9a及び9b並びに10a及び10bを備えている搬送手段11と、ガラス板5の搬送方向Xと同方向に移動自在である砥石載置台12及び13と、砥石載置台12及び13の夫々に載置されていると共に砥石載置台12及び13の夫々に対して移動自在である砥石14から17と、砥石載置台12及び13の夫々に載置されていると共に砥石14から17の夫々を回転させる回転手段18から21と、搬送手段11により搬送されるガラス板5の位置を逐次検出する検出手段であって、搬送手段11により搬送されるガラス板5の単位量毎の搬送を検出する検出手段22と、検出手段22により逐次検出したガラス板5の位置であって、検出手段22により検出したガラス板5の単位量毎の搬送に応答して砥石載置台12及び13の夫々を、ガラス板5と砥石載置台12とのガラス板5の搬送方向Xに関する相対位置を変化させないように、ガラス板5の搬送方向Xと同方向に移動させる砥石載置台移動手段であって、ガラス板5の単位搬送量毎にガラス板5の単位搬送量だけガラス板5の搬送方向Xと同方向に移動させる砥石載置台移動手段23及び24と、砥石載置台移動手段23及び24の夫々による砥石載置台12及び13のX方向の移動中、ガラス板5の隅部25から28を研削するべく、ガラス板5の隅部25から28を研削する方向に砥石14から17の夫々を砥石載置台12及び13の夫々に対して移動させる砥石移動手段29から32とを具備している。
【0029】
搬送手段11は、ガラス板5の両縁部6及び7を略水平に挟持してガラス板5をX方向に搬送するように、ガラス板5の搬送通路8の両側部のそれぞれに配した前記の一対の無端ベルト9a及び9b並びに10a及び10bと、一対の無端ベルト9a及び9b並びに10a及び10bを同期して走行させる走行機構41とを備えている。
【0030】
一対の無端ベルト9a及び9b並びに10a及び10bの夫々のうちの一方の無端ベルト9b及び10bは、ガラス板5を水平に支持して走行するようになっており、他方の無端ベルト9a及び10aは、対応する一方の無端ベルト9b及び10bにガラス板5を押圧して且つ当該一方の無端ベルト9b及び10bと同期して走行するようになっている。
【0031】
走行機構41は、基台2に支持された電動モータ42と、電動モータ42の出力軸に連結されて基台2に回転自在に支持された回転軸43と、一対の無端ベルト9a及び9b並びに10a及び10bが夫々掛け回されていると共に支柱3に回転自在に支持された駆動プーリ44a及び44b、45a及び45b並びに従動プーリ46a及び46b、47a及び47bと、支柱3に回転自在に支持された回転軸50と、回転軸43の回転を回転軸50に伝達する歯車機構48及び49とを具備しており、無端ベルト9a及び10aの夫々の一端側が掛け回された駆動プーリ44a及び45aは、それを貫通した回転軸50に固着されており、無端ベルト9b及び10bの夫々の一端側が掛け回された駆動プーリ44b及び45bは、それを貫通した回転軸43に固着されている。
【0032】
搬送手段11は、電動モータ42の回転で回転軸43、歯車機構48及び49、回転軸50を介して駆動プーリ44a及び44b並びに45a及び45bを回転させて、これにより一対の無端ベルト9a及び9b並びに10a及び10bを走行させるようになっている。
【0033】
砥石載置台12及び13の夫々、砥石14から17の夫々、回転手段18から21の夫々、砥石載置台移動手段23及び24の夫々並びに砥石移動手段29から32の夫々は、互いに同様に構成されているので、以下、砥石載置台12、砥石14、回転手段18、砥石載置台移動手段23及び砥石移動手段29について詳細に説明して、その他については必要に応じて説明する。
【0034】
砥石載置台12は、砥石載置台本体51と、基台2にX方向に伸びて設けられた一対のレール52にX方向に移動自在に嵌合していると共に砥石載置台本体51に固着されたスライダ53と、砥石載置台本体51に固着されたナット54とを具備している。
【0035】
砥石載置台12は、搬送手段11の各対の無端ベルト9a及び9b並びに10a及び10bのそれぞれの外側に配されている。
【0036】
砥石14は、円盤状であってその外周でガラス板5の隅部25に接触して隅部25を研削するようになっており、回転手段18は、Y方向可動台55に取付けられた電動モータ56を具備しており、電動モータ56の出力軸に砥石14が固着されており、電動モータ56の作動で砥石14を回転させるようになっており、隅部25は、回転される砥石14により研削されるようになっている。
【0037】
検出手段22は、基台2に支持されていると共に搬送方向Xと平行に伸びて、無端ベルト9a及び10a間に配されたレール57と、ガラス板5の搬送方向Xと同方向に移動自在となるようにレール57に摺動自在に取付けられているハウジング58と、ハウジング58に回動自在に取付けられていると共に、ガラス板5の単位量毎の搬送を直接的に検出するべく、ガラス板5の先行端59に接触するように配された接触子60と、接触子60の移動位置を検知する検知機構67と、検知機構67から検知信号を受信してステップモータ61への電気パルスを生成する一方、戻りパルスを生成する制御装置68と、砥石14によるガラス板5の隅部25の研削後、ガラス板5の先行端59への接触子60の接触を解除すると共に、ハウジング58が初期位置に戻されて新たなガラス板5の到来で当該新たなガラス板5の先行端59へ接触子60を接触させるべく、接触子60をハウジング58に対して回動させる回動装置69と、ガラス板5の搬送と共に移動された接触子60を元の初期位置に戻す駆動装置70とを具備している。
【0038】
検知機構67は、レール57に設けられたスリット又は凹凸等とこれを電磁的、静電的又は光電的に検出するようにハウジング58に取付けられた検出素子とを具備したリニアエンコーダからなり、ガラス板5の単位量毎の搬送を検出して電気パルスを発生するべく、ハウジング58のレール57に対する搬送方向Xのスリット又は凹凸一個毎の移動において一個の電気パルスを発生するようになっており、制御装置68は、検知機構67からの検知信号としての電気パルスに基づいてステップモータ61への駆動電気パルスを生成するようになっている。制御装置68は、検知機構67からの電気パルス一個について一個の駆動電気パルスを生成してもよいが、検知機構67からの電気パルス一個について複数個の駆動電気パルスを生成してもよく、これに代えて、検知機構67からの電気パルスの複数個について一個の駆動電気パルスを生成してもよい。駆動装置70は、電動モータとこの電動モータの出力回転軸に固着されたピニオンと、ハウジング58を元の初期位置に戻す際にはピニオンに噛合うようにレール57に設けられたラック歯とを具備しており、電動モータの作動でピニオンとラック歯との噛合いを介してハウジング58を元の初期位置に戻すようになっており、ハウジング58が元の初期位置に戻されると、ピニオンとラック歯との噛合いが解除されるようになっている。なお、駆動装置70としては、斯かる電動モータ等を具備したものに代えて、空気圧シリンダ等を用いたものであってもよい。
【0039】
ガラス板5の単位量毎の搬送を検出して電気パルスを発生するようになっている検出手段22は、本例では、上記のように接触子60をガラス板5の先行端59に接触させて、ガラス板5の位置を直接的に検出するようになっているが、参考例としては、無端ベルト9a及び9b並びに10a及び10bのいずれかの単位量毎の走行を検出して、ガラス板5の単位量毎の搬送を間接的に検出し、これによりガラス板5の位置を間接的に検出するようになっているものもある。
【0040】
砥石載置台移動手段23は、基台2に取付けられていると共に検出手段22の制御装置68から供給される電気パルス毎に応答して、砥石載置台12をガラス板5の単位搬送量だけ移動させるように回転する出力軸を有したステップモータ61と、ステップモータ61の出力回転軸に固着されたタイミングプーリ62と、基台2に回転自在に支持されたタイミングプーリ63と、両タイミングプーリ62及び63に掛け回されたタイミングベルト64と、タイミングプーリ63が固着されていると共に基台2に回転自在に支持されており、砥石載置台12のナット54に螺合したねじ軸65とを具備している。
【0041】
砥石載置台移動手段23は、検出手段22から供給される電気パルス毎にステップモータ61の出力軸を一定角度毎回転させて、この一定角度毎の回転をタイミングプーリ62、タイミングベルト64及びタイミングプーリ63に伝達してねじ軸65を一定角度毎回転させて、ねじ軸65の一定角度毎の回転で砥石載置台12をX方向と平行な方向に移動させるようになっている一方、検出手段22の制御装置68から供給される戻りパルスによりステップモータ61の出力軸を逆方向に回転させて砥石載置台12を初期位置に戻すようになっている。
【0042】
砥石移動手段29は、ガラス板5の面内で一の方向、例えばガラス板5の搬送方向Xと平行な方向に砥石14を移動させるX方向移動機構71と、この一の方向に交差すると共にガラス板5の面内で他の一の方向、例えばガラス板5の搬送方向Xに直交するY方向に砥石を一の方向と同時的に移動させるY方向移動機構72とを具備している。
【0043】
X方向移動機構71は、砥石載置台本体51に取付けられた電動モータ73と、電動モータ73の出力回転軸に固着されたタイミングプーリ74と、砥石載置台本体51に回転自在に支持されたタイミングプーリ75と、両タイミングプーリ74及び75に掛け回されたタイミングベルト76と、砥石載置台本体51にX方向に伸びて設けられた一対のレール77にスライダ(図示せず)を介してX方向に移動自在に案内支持されたX方向可動台78と、X方向可動台78に固着されたナット(図示せず)と、タイミングプーリ75が固着されていると共に砥石載置台本体51に回転自在に支持されており、X方向可動台78のナットに螺合したねじ軸79とを具備している。
【0044】
X方向移動機構71は、電動モータ73の作動で、電動モータ73の出力軸を回転させて、この回転をタイミングプーリ74、タイミングベルト76及びタイミングプーリ75に伝達してねじ軸79を回転させて、ねじ軸79の回転でX方向可動台78をX方向と平行な方向に移動させるようになっている。
【0045】
Y方向移動機構72は、X方向可動台78に取付けられた電動モータ81と、X方向可動台78にY方向に伸びて設けられた一対のレール82にスライダ(図示せず)を介してY方向に移動自在に案内支持された前記のY方向可動台55と、Y方向可動台55に固着されたナット(図示せず)と、電動モータ81の出力回転軸に連結されていると共にX方向可動台78に回転自在に支持されており、Y方向可動台55のナットに螺合したねじ軸83とを具備している。
【0046】
Y方向移動機構72は、電動モータ81の作動で、電動モータ81の出力軸を回転させて、この回転でねじ軸83を回転させて、ねじ軸83の回転でY方向可動台55をY方向に移動させるようになっている。
【0047】
砥石移動手段29は、X方向移動機構71によるX方向可動台78のX方向と平行な方向の移動と、Y方向移動機構72によるY方向可動台55のY方向の移動とによりY方向可動台55に搭載された電動モータ56を介して砥石14を、図4に示すようにガラス板5の隅部25を研削する方向に砥石載置台12に対して移動させるようになっており、砥石14によるガラス板5の隅部25の隅取後、X方向移動機構71及びY方向移動機構72により砥石14を初期位置に戻すようになっている。
【0048】
砥石移動手段29は、X方向移動機構71とY方向移動機構72とによりガラス板5の隅部25を研削する方向に砥石載置台12に対して砥石14を移動させる代わりに、搬送方向に交差する方向であって隅取角方向に砥石14を直接移動させる一個の隅取角方向移動機構を具備して構成してもよい。
【0049】
砥石移動手段29は、検出手段22で発生される電気パルスに同期してガラス板5の隅部25を研削する方向に砥石載置台12に対して砥石14を移動させてもよい。
【0050】
以上のガラス板の隅取装置1では、所定に位置決めされたガラス板5が搬送手段11によりX方向に搬送されて、ガラス板5の先行端59が接触子60に当接すると、ハウジング58が同じくX方向に移動され、ハウジング58のX方向の移動で、検知機構67からはガラス板5の単位量毎の搬送を表す電気パルスが発生され、この電気パルスに基づいて制御装置68からステップモータ61へ駆動電気パルスが供給され、ステップモータ61は、供給される電気パルス毎にその出力軸を一定角度回転させて、ガラス板5と砥石載置台12とのガラス板5の搬送方向Xに関する相対位置を変化させないように、換言すれば砥石14に対して搬送方向Xに関してはガラス板5が静止されるように、ガラス板5の搬送方向Xと同方向に移動させ、砥石載置台12のこの移動中に、X方向移動機構71及びY方向移動機構72により砥石14を移動させて、回転する砥石14によりガラス板5の隅部25を研削して隅取し、隅部25の研削、隅取後、接触子60が回動されて、ガラス板5の先行端59への接触子60の当接が解除されると共に、この当接の解除と同期して、砥石載置台12及び砥石14が初期位置に戻される一方、ハウジング58もまたX方向と逆に移動されて初期位置に戻され、ハウジング58が初期位置に戻されると、次の新しいガラス板5の先行端59が接触子60に当接するように、接触子60が再び回動されて、以下、上記の動作が繰り返される。他の砥石15、16及び17も図4に示すように移動されて砥石14と同様に砥石15、16及び17によりガラス板5の隅部26、27及び28が予め決められた通りに研削、隅取される。
【0051】
ガラス板の隅取装置1では、ガラス板5をX方向に搬送し、この搬送されるガラス板5の位置を逐次直接的に検出して、搬送されるガラス板5の単位量毎の搬送を直接的に検出し、逐次検出したガラス板5の位置であって検出したガラス板の単位量毎の搬送に応答して砥石載置台12を、ガラス板5と砥石載置台12とのガラス板5の搬送方向Xに関する相対位置を変化させないように、ガラス板5の搬送方向Xと同方向であって、ガラス板5の単位搬送量毎にガラス板5の単位搬送量だけ移動させ、この砥石載置台12の移動中、ガラス板5の隅部25を研削するべく、砥石載置台12に載置されていると共に回転される砥石14を、ガラス板5の面内で一の方向であるX方向に平行な方向とこの一の方向に交差する他の一の方向であるY方向にとに砥石14を同時的に移動させて、而してガラス板5の隅部25を研削する方向に砥石14を載置台12に対して移動させるようになっている。
【0052】
斯かるガラス板の隅取装置1によれば、搬送されるガラス板5に対して砥石14によりその隅部25を研削するために、隅取加工台への載置、隅取加工台からの除去を必要としなくなる結果、多数のガラス板5に対して連続的に効率的に隅取を行い得ると共に、ガラス板5と砥石載置台12とのガラス板5の搬送方向Xに関する相対位置が変化しないので、砥石載置台12に対してガラス板5は静止した状態となり、而して、あたかも固定の隅取加工台にガラス板を載置した状態で隅取を行い得る結果、搬送されるガラス板5に対して隅取を行う場合に生じる種々の問題を回避できて好ましい隅取結果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、ガラス板の隅部を良好に隅取することができるガラス板の隅取方法及びその装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態の一例の平面説明図である。
【図2】図1に示すII−II線矢視説明図である。
【図3】図1に示す例の一部の説明図である。
【図4】図1に示す例の砥石の動作説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス板の隅取装置
11 搬送手段
12、13 砥石載置台
14〜17 砥石
22 検出手段
23、24 砥石載置台移動手段
29〜32 砥石移動手段
Claims (7)
- ガラス板を搬送する搬送手段と、ガラス板の搬送方向と同方向に移動自在である砥石載置台と、砥石載置台に載置されていると共に砥石載置台に対して移動自在である砥石と、搬送手段により搬送されるガラス板の単位量毎の搬送を検出する検出手段と、この検出手段により検出したガラス板の単位量毎の搬送に応答して砥石載置台を、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置を変化させないように、ガラス板の単位搬送量毎にガラス板の単位搬送量だけガラス板の搬送方向と同方向に移動させる砥石載置台移動手段と、この砥石載置台移動手段による砥石載置台の移動中、ガラス板の隅部を研削するべく、ガラス板の隅部を研削する方向に砥石を砥石載置台に対して移動させる砥石移動手段とを具備しており、
搬送手段は、ガラス板の両縁部を略水平に挟持してガラス板を搬送するように、ガラス板の搬送通路の両側部のそれぞれに配した一対の無端ベルトを備えており、
砥石載置台移動手段は、検出手段から供給されるガラス板の単位量毎の搬送に応答して、砥石載置台をガラス板の単位搬送量だけ移動させるように回転する出力軸を有したステップモータを具備しており、
検出手段は、基台に支持されていると共に搬送方向と平行に伸びて、一対の無端ベルト間に配されたレールと、ガラス板の搬送方向と同方向に移動自在となるようにレールに摺動自在に取付けられているハウジングと、ハウジングに取付けられていると共に、ガラス板の単位量毎の搬送を直接的に検出するべく、ガラス板の先行端に接触するように配された接触子と、接触子の移動位置を検知する検知機構と、検知機構から検知信号を受信してステップモータへの電気パルスを生成する制御装置と、砥石によるガラス板の隅部の研削後、ガラス板の先行端への接触子の接触を解除すると共に、ハウジングが初期位置に戻されて新たなガラス板の到来で当該新たなガラス板の先行端へ接触子を接触させるように、接触子をハウジングに対して動作させる装置と、ガラス板の搬送と共に移動された接触子を元の初期位置に戻す駆動装置とを具備しており、
検知機構は、レールに沿って設けられたリニアエンコーダを備えており、ガラス板の単位量毎の搬送を検出して電気パルスを発生するようになっており、
制御装置は、検知機構からの検知信号としてステップモータへの駆動電気パルスを生成するようになっており、
駆動装置は、ハウジングを元の初期位置に戻すところの電動モータ又は空気圧シリンダを具備しており、ハウジングが元の初期位置に戻されると、ハウジングと電動モータ又は空気圧シリンダとの連結が解除されるようになっているガラス板の隅取装置。 - ガラス板を搬送する搬送手段と、ガラス板の搬送方向と同方向に移動自在である砥石載置台と、砥石載置台に載置されていると共に砥石載置台に対して移動自在である砥石と、搬送手段により搬送されるガラス板の単位量毎の搬送を検出する検出手段と、この検出手段により検出したガラス板の単位量毎の搬送に応答して砥石載置台を、ガラス板と砥石載置台とのガラス板の搬送方向に関する相対位置を変化させないように、ガラス板の単位搬送量毎にガラス板の単位搬送量だけガラス板の搬送方向と同方向に移動させる砥石載置台移動手段と、この砥石載置台移動手段による砥石載置台の移動中、ガラス板の隅部を研削するべく、ガラス板の隅部を研削する方向に砥石を砥石載置台に対して移動させる砥石移動手段とを具備しており、
搬送手段は、ガラス板の両縁部を略水平に挟持してガラス板を搬送するように、ガラス板の搬送通路の両側部のそれぞれに配した一対の無端ベルトを備えており、
砥石載置台移動手段は、検出手段から供給されるガラス板の単位量毎の搬送に応答して、砥石載置台をガラス板の単位搬送量だけ移動させるように回転する出力軸を有したステップモータを具備しており、
検出手段は、基台に支持されていると共に搬送方向と平行に伸びて、一対の無端ベルト間に配されたレールと、ガラス板の搬送方向と同方向に移動自在となるようにレールに摺動自在に取付けられているハウジングと、ハウジングに回動自在に取付けられていると共に、ガラス板の単位量毎の搬送を直接的に検出するべく、ガラス板の先行端に接触するように配された接触子と、接触子の移動位置を検知する検知機構と、検知機構から検知信号を受信してステップモータへの電気パルスを生成する制御装置と、砥石によるガラス板の隅部の研削後、ガラス板の先行端への接触子の接触を解除すると共に、ハウジングが初期位置に戻されて新たなガラス板の到来で当該新たなガラス板の先行端へ接触子を接触させるべく、接触子をハウジングに対して回動させる回動装置と、ガラス板の搬送と共に移動された接触子を元の初期位置に戻す駆動装置とを具備しており、
検知機構は、レールに設けられたスリット又は凹凸と、これを電磁的に、静電的に又は光電的に検出するようにハウジングに取付けられた検出素子とを具備したリニアエンコーダからなり、ガラス板の単位量毎の搬送を検出して電気パルスを発生するべく、ハウジングのレールに対する搬送方向のスリット又は凹凸一個毎の移動において一個又は複数の電気パルスを発生するようになっており、
制御装置は、検知機構からの検知信号としての電気パルス一個についてステップモータへの一個又は複数個の駆動電気パルスを生成するようになっており、
駆動装置は、電動モータ又は空気圧シリンダと、この電動モータ又は空気圧シリンダに固着されたピニオンと、ハウジングを元の初期位置に戻す際にはピニオンに噛合うようにレールに設けられたラック歯とを具備しており、電動モータ又は空気圧シリンダの作動でピニオンとラック歯との噛合いを介してハウジングを元の初期位置に戻すようになっており、ハウジングが元の初期位置に戻されると、ピニオンとラック歯との噛合いが解除されるようになっているガラス板の隅取装置。 - 砥石移動手段は、ガラス板の面内で一の方向に砥石を移動させるX方向移動機構と、この一の方向に交差すると共にガラス板の面内で他の一の方向に砥石を一の方向と同時的に移動させるY方向移動機構とを具備している請求項1又は2に記載のガラス板の隅取装置。
- 砥石移動手段は、搬送方向に交差する方向であって隅取角方向に砥石を移動させる隅取角方向移動機構を具備している請求項1又は2に記載のガラス板の隅取装置。
- 砥石載置台は、搬送手段の各対の無端ベルトのそれぞれの外側に配されている請求項1から4のいずれか一項に記載のガラス板の隅取装置。
- 搬送手段の各対の無端ベルトのうちの一方の無端ベルトは、ガラス板を水平に支持して走行するようになっており、搬送手段の各対の無端ベルトのうちの他方の無端ベルトは、対応する一方の無端ベルトにガラス板を押圧して且つ当該一方の無端ベルトと同期して走行するようになっている請求項1から5のいずれか一項に記載のガラス板の隅取装置。
- 砥石を回転させる回転手段を具備した請求項1から6のいずれか一項に記載のガラス板の隅取装置。
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