JP4238471B2 - 反射型表示装置及び電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は面状発光体、反射型表示装置及び電子機器に係り、特に、表示面の前面側に配置され、夜間などにおいて表示面を照らして視認可能にするためのフロントライトとして構成する場合に好適な面状発光体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から携帯機器などには消費電力の小さい反射型の液晶表示パネルが用いられているが、この反射型の液晶表示パネルは夜間などの暗所では表示が見えないという問題点がある。一方、透過型の液晶表示パネルはバックライトを備えていることから暗所でも表示を見ることができるが、バックライトの消費電力が多いとともに、明るい昼間に建物の外部で使用する場合には却って表示が見にくくなるという問題点がある。前記の問題点を解決するために、反射型の液晶表示パネルの前面に導光板を設置し、導光板の端部近傍に配置した冷陰極管などの光源からの光を導光板内に導入し、導光板の板面から液晶表示パネルに向けて光を照射することによって暗所でも表示を見ることができるようにした面状発光体であるフロントライトを備えた液晶表示装置が提案されている。このフロントライトを備えた液晶表示装置において、昼間や明るい場所においては導光板を通して液晶表示パネルを視認できるため、通常の反射型の液晶表示パネルとして用いることができ、暗所ではフロントライトを点灯することによって液晶表示パネルを照明し、表示を視認可能とすることができる。
【0003】
図13は、従来の液晶パネル用フロントライトが備えられた反射型液晶表示装置を示す概略構成図である。図13中、130は、反射型液晶表示装置である。この反射型液晶表示装置130は、基板131と対向基板132とをシール材134を介して貼り合わせた液晶セル内に液晶層133が封入されて構成されている。基板131の内面上には反射層(図示略)が形成され、さらにこの上に複数の画素電極131aが形成され、対向基板132の内面上には透明な複数の対向電極132aが形成され、さらに、画素電極131a、対向電極132aの対向面側には、それぞれ、配向膜(図示略)が形成されている。
【0004】
そして、この液晶表示装置130の有効表示領域にほぼ対応した前面位置(図13では上面位置)にフロントライト220の導光板222が配置されている。
【0005】
このフロントライト220は、図14に示すように冷陰極管などの光源221と、光源221からの光を端面222dから導入して図示右側へと導くように板状に形成されたアクリル樹脂などの高屈折率素材からなる導光板222と、光源221を取り囲むように配置された反射板223とから構成される。前記の光源221は、反射型液晶表示装置130のパネル面のコントラストが高い領域が広い側と反対側に配置されている。
【0006】
導光板222の表面上(図14では上面上)には緩い傾斜角を有する緩斜面部222aと、緩斜面部222aよりも急な傾斜角を有する急斜面部(作用面部)222bとが図示右側に向けて周期的に形成されている。これらの緩斜面部222aと急斜面部222bとはそれぞれストライプ状に図14の紙面垂直方向に伸びるように構成されている。前記急斜面部222bの傾斜角(θ1)は、25゜〜55゜の範囲内に設定されている。また、この急斜面部222bは、主たる観察方向α(即ち、観察者又は使用者の視線方向)と対向するように、すなわち、液晶表示装置の手前側を向くように設けられている。
【0007】
一方、導光板222の裏面222cは平坦面(平面状)にされている。
【0008】
このような構成のフロントライト220が備えらえた液晶表示装置130では、導光板242の左端部側に設けられた光源221から光が導光板222の内部へ導入されると、導光板222の内面において全反射し、図14の右側へ伝わっていくが、急斜面部222bにおいて全反射すると裏面222cに向かい、そのまま照明光222eとして裏面222cから図14の下方へと放出される。そして、導光板222の裏面222cから放出された照明光222eは、さらに液晶パネルに導かれる。液晶パネルの内部に導かれた照明光222eは液晶パネル内の前記反射層に到達すると反射し、液晶パネル外へ出て導光板222の内部を透過して導光板外部へと放出され、観察者又は使用者の目に至る。
【0009】
なお、導光板222の上方から導光板を視認すると、導光板222自体は透明素材で形成されているために導光板222を透過してその下方の液晶表示装置130の表示を視認することが可能になる。
【0010】
図15は、従来の液晶パネル用フロントライトのその他の例の一部を示す拡大断面図である。
【0011】
図15に示すフロントライト240が、図14に示したフロントライト220と略同様の構成であるが、導光板242の表面上には緩い傾斜角を有する緩斜面部(作用面部)242a及び緩斜面部242aよりも急な傾斜角を有する急斜面部242bから形成されるくさび状の溝242gと、溝242gに隣接する平坦部242hとが図示右側に向けて周期的に形成されている。これらの溝242g及び平坦部242hはそれぞれストライプ状に図15の紙面垂直方向に伸びるように構成されている。緩斜面部242aの傾斜角(θ1)は、25゜〜55゜の範囲内に設定されている。また、この緩斜面部242aは、主たる観察方向(観察者又は使用者の視線方向)αと対向するように、すなわち液晶表示装置の手前側を向くように設けられている。
【0012】
このような構成のフロントライト240は、図14に示したフロントライト220と同様に、図13に示したような液晶表示装置130の有効表示領域にほぼ対応した前面位置(図13の上面側)に導光板242を配置して使用される。
【0013】
このような構成のフロントライト240が備えられた液晶表示装置では、光源241から光が導光板242の内部へ導入されると、導光板242の内面において全反射し、図15の右側へ伝わっていくが、緩斜面部242aにおいて全反射すると裏面242cに向かい、そのまま照明光242eとして裏面242cから図15の下方へと放出される。このため、導光板242の板面において光を下方へ照射することができる。
【0014】
そして、導光板242の裏面242cから放出された照明光242eはさらに液晶パネルに導かれる。液晶パネルの内部に導かれた照明光242eは液晶パネル内の反射層に到達すると反射し、液晶パネル外へ出て導光板242の内部を透過して導光板242外部へ放出され、観察者又は使用者の目に至る。
【0015】
なお、先の例のフロントライト220と同様、観察者又は使用者が導光板242の上方から導光板242を視認すると、導光板242自体は透明素材で形成されているために導光板242を透過してその下方の液晶表示装置の表示を視認することが可能になる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような従来のフロントライト240が備えられた反射型液晶表示装置130においては、太陽光、蛍光灯等の強い外部光が特定の方向に存在し、この特定の方向以外の方向の外部光が弱い場合、具体的には、図17のように液晶表示装置を見る場合、強い外部光Lが液晶表示装置の奥側(液晶表示装置から見て観察者又は使用者の存在する方向と90゜程度反対側、即ち、観察者又は使用者側を液晶表示装置の前側とすると奥側)から侵入し、その他の方向の外部光が弱いときには、像が二重に観察されるという問題点がある。
【0017】
図16に、従来のフロントライト240が備えられた反射型液晶表示装置130における二重像の問題を模式的に説明する。
【0018】
特定方向に著しく強い外部光がない通常の周囲光で表示を観察する状態では図16(A)に示すように、導光板242を通過した種々の方向からの光は表示部Xにおいて反射し、液晶層133、対向基板132及び導光板242の内部を透過し、出射角θoutで導光板外部へと放出され、観察者又は使用者の目に至る。このとき、表示は表示部Xと同位置に観察されるので二重像は発生しない。
【0019】
しかしながら、図16(B)に示すように特定方向(フロントライトの奥側)より入射角(θin)で入射した強い光(太陽光や蛍光灯の強い光)が導光板242、対向基板132及び液晶層133の内部を透過し、表示部Xにおいて反射し、液晶層133、対向基板132及び導光板242の内部を透過し、導光板外部へ放出される際に、導光板表面上の緩斜面部242aを透過して、出射角(θout)で導光板外部に放出される場合においては、あたかも表示部Xから観察者側に若干離れた隣接部Yに像があるかのように観察される。この結果、表示は本来の表示部Xとそれより離れた隣接部Yの両方において存在するように、像が二重に観察されることになる。また、表示部Xと、緩斜面部(作用面部)242aとの距離が長い程、二重像の距離が大きくなってしまい、例えば、導光板242の厚みが1mm程度、溝242gの深さが10〜数10μm、対向基板132の厚みが500μm程度、導光板242と対向基板132の距離が500μm程度、液晶層133の厚みが数μmの場合、入射角によっても異なるが、数画素分(数百μm〜数mm)のずれが生じてしまう。当然、入射角(θin)で入射する光が強いほどこの隣接部Yに見える像ははっきりと見え、光が弱ければ像は見えない。
【0020】
以上の問題は図14に示すようなフロントライト220が備えられた液晶表示装置130でも同様に生じる。
【0021】
そこで本発明は前記問題点を解決するものであり、その課題は、二重像を防止することにより面状発光体としての性能を向上させることである。
【0022】
また、本発明の他の課題は二重像を防止することができる面状発光体を備えた反射型表示装置及び電子機器を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、二重像を防止すべく、特に、外部光の入射角(θin)の角度と作用面部の傾斜角(θ1)の角度に着目し、種々の検討及び実験を重ねた結果、二重像が生じる際の外部光の入射角(θin)の角度は作用面部の傾斜角(θ1)に依存することを究明した。
【0024】
図12は、図15乃至図16に示したようなフロントライト240が備えられた反射型液晶表示装置130において、緩斜面部(作用面部)242aの傾斜角(θ1)が43°の場合に、観察者が液晶表示装置を見る際、外部光の入射角(θin)の角度と、表示面Xから観察者側に二重像ができるときの出射角(θout)の角度との関係を示したグラフである。
【0025】
図12のグラフから、作用面部242aのθ1が43°の場合、θinが45°のときにθoutは20°の方向に、θinが25°のときにθoutは0°の方向に、さらにθinが10°のときにθoutは−20°の方向となる。これらのθinの方向から強い入射光があるときθoutの方向から表示を見た場合に二重像が生じてしまう。具体的に、θoutが20°,0°,−20°となる方向から表示を見た場合に見える二重像の様子を説明するために図18を基に簡略化して示す。なお、図18では、溝242gの記載を省略したが実際には溝242gが必要個数形成されているものとする。
【0026】
図18において通常の周囲光で見る表示をθout1方向の光、強い外部光により二重像として見える光をθout2方向の光として示した。図18(A)では通常の周囲光で見る表示をθout1が20°の方向から見ている時に、強い外部光Lが、θin=45゜の方向にあるとθout2=20°となる方向に光が出てくるので、Yの位置に二重像が見えることになる。同様にしてθoutが0°,−20°となる方向から見た場合に、強い外部光Lのために生じたθout2方向への光による二重像Yの見え方を図18(B),図18(C)に示す。この時のθinの角度が大きい程二重像のずれは大きくなる。
【0027】
本発明者は、図12に示した結果に基づいて、さらに、検討及び実験を重ねた結果、導光板の作用面部と、主たる観察方向とのなす角度が0゜乃至70゜の範囲内に設定すること、あるいは、作用面部の法線の向きを、主たる観察方向(観察者の視線方向)と対向しない向きに設定すると、液晶表示装置を見る場合に、二重像が表示面の手前側(観察者側)にできないので、ずれの大きな二重像は観察方向からは視認できないことを究明し本発明を完成した。またθinが0°から20°付近の光は、観察者の真後ろから光が来る場合であり、従って、この光は観察者に遮られるため導光板に入射することがなく、二重像は殆ど視認できないことになる。
【0028】
すなわち、本発明は、反射型液晶パネルと、該反射型液晶パネルの表示面側に配置された光源と、該光源の発する光を端面から導入し、該光を前記反射型液晶パネル側に出射すると共に、前記反射型液晶パネルに反射した光を透過する導光板と、を有する反射型表示装置において、前記導光板の一方の板面に、傾斜面の内面が光源側を向き前記光源からの光を前記反射型液晶パネル側に反射させる複数の作用面部と当該複数の作用面部の間の領域に前記反射型液晶パネルに反射した光を透過させる透過面部とが形成され、前記導光板の他方の板面に、平坦な面が形成されるとともに、前記傾斜面と前記他方の板面とのなす角度が25°乃至50°の範囲内であり、前記反射型液晶パネルの表示面の視野角コントラストが高い領域が広い側に、前記光源が配置されることを特徴とする。
【0029】
このような反射型表示装置において、前記作用面部は、前記板面上において所定の傾斜角度を有する傾斜面部である。作用面部を板面上に形成された傾斜面部とし、その傾斜角度により光の全反射を利用して光の向きを変更し、外部へと放出することで照明光を得ることができる。そして、本発明のような構成の反射型液晶表示装置を見る場合に、太陽光、蛍光灯等の強い外部光が特定の方向に存在し、この特定の方向以外の方向の外部光が弱い場合、具体的には、装置を見る場合に強い外部光が主たる観察方向と対向する方向(面状発光体の奥側)に存在し、その他の方向の外部光が弱いときでも、二重像が手前側(観察者側)にできないので、観察者は二重像は視認できず、従って、表示が二重に見えるのを防止でき、表示の視認性を向上できる。
【0032】
本発明の反射型表示装置は、前記導光板の一方の板面上の所定方向に向けて、前記作用面部と該作用面部に隣接した作用面部よりも傾斜の緩い緩傾斜の透過面部とが交互に繰り返し形成されてなるものであってもよい。
【0033】
本発明の反射型表示装置は、前記導光板の一方の板面上の所定方向に向けて、前記作用面部と該作用面部よりも傾斜のきつい透過面部を少なくとも有する溝と平坦な透過面部とが交互に繰り返し形成されてなるものであってもよい。
【0037】
前記導光板には、一方の板面に傾斜面の内面が光源側を向く複数の作用面部と当該複数の作用面部の間の領域に透過面部が形成され、他方の板面に平坦な面が形成されるとともに、前記傾斜面と前記他方の板面とのなす角度が25°乃至50°の範囲内とする構成により、前記光源から導光板の内部へ導入された光が導光板の内面において全反射し、さらにこの全反射した光が作用面において全反射する際に、真下側(導光板の裏面側)に強く出射させることができ、明るい表示が得られる。
【0039】
本発明の反射型表示装置において、前記光源は、前記導光板の端面の側方で、前記反射型液晶パネルの表示面のコントラストが高い領域が広い側に配置されていることが望ましい。本発明はこのような場合に特に二重像を防止するものとして有効である。
【0041】
本発明の反射型表示装置は、前記作用面部を構成する傾斜面の法線方向の前記反射型液晶パネルの表示面への写像が表示された文字に対して上向きであることを特徴とする。
【0042】
本発明の反射型表示装置は、前記光源が反射型液晶パネルに表示された文字の下方側に配置されていることを特徴とする。
【0043】
このような反射型表示装置とすることにより、この装置を見る場合に、太陽光、蛍光灯等の強い外部光が特定の方向に存在し、この特定の方向以外の方向の外部光が弱い場合、具体的には、この装置を見る場合に強い外部光が主たる観察方向と対向する方向(面状発光体の奥側)に存在し、その他の方向の外部光が弱いときでも、二重像が手前側(観察者側)にできないので、観察者は二重像は視認できず、従って、表示が二重に見えることがなく、表示の視認性が優れたものを提供できる。
【0044】
本発明の電子機器は、前記の反射型表示装置を表示面に備えたことを特徴とする。このような電子機器とすることにより、面状発光体が前側に備えらえた表示面を見る場合に、太陽光、蛍光灯等の強い外部光が特定の方向に存在し、この特定の方向以外の方向の外部光が弱い場合、具体的には、前記表示面を見る場合に強い外部光が主たる観察方向と対向する方向(面状発光体の奥側)に存在し、その他の方向の外部光が弱いときでも、二重像が手前側(観察者側)にできないので、観察者は二重像は視認できず、従って、表示が二重に見えることがなく、表示の視認性が優れたものを提供できる。
【0045】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る実施形態について詳細に説明する。
【0046】
(第1実施形態)
図1は本発明に係る面状発光体の第1実施形態であるフロントライト10の構造を模式的に示す概略断面図である。
【0047】
第1実施形態のフロントライト10は、冷陰極管等からなる光源11と、端面12dから光を導入するように構成され、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などからなる透明な導光板12と、光源11の周囲を取り囲む反射板13とを具備して構成されている。前記導光板12の表面上(図1の上面上)には、平面ストライプ状の緩斜面部(透過面部)12a及び急斜面部(作用面部)12bが、それぞれの突出端にて相互に接続されたくさび状の突起を構成するように設けられ、これらが図示左右方向に繰り返し形成されている。また、導光板12の裏面12cは平坦面(平面)とされている。
【0048】
前記の光源11の配設位置は、導光板12の端面のうち主たる観察方向α側(図示右側:観察者又は使用者に近い側)に設けられていることが、二重像を防止できる効果が優れる点で好ましい。また光源11を観察方向α側とは反対側(図示左側)の端面の側方に設け、導光板内からの光に対して光反射機能を持つ部材(反射鏡等)を観察方向α側(図示右方向)の端面に設ける構造にしても二重像を防止することができる効果については同等である。
【0049】
また、前記急斜面部12bの法線Hの向きは、主たる観察方向αと対向しない向き(図1の左斜め上方向:即ち、図1では観察方向αとは90゜近い角度で反対側向き)に設定されている。急斜面部12bの法線Hの向きが、主たる観察方向αと対向する方向に設定されていると、図14乃至図15に示した従来のフロントライトと同様の問題が生じてしまう。即ち、二重像を生じてしまう。
【0050】
図2に、本実施形態における導光板12の形状を規定するための各種形状値、すなわち、急斜面部12bの傾斜角(θ1:導光板12の裏面12c(平面)に対する傾斜角)、緩斜面部12aの傾斜角(θ2:導光板12の裏面12c(平面)に対する傾斜角)、急斜面部12bと主たる観察方向αとのなす角度(θ3)、突起の高さd、突起の幅P、幅Pのうちの急斜面部12bの幅p1、緩斜面部12aの幅p2を示す。
【0051】
ここで、本実施形態のフロントライト10を高精細な液晶パネルの表示面の前面側(上面側)に配置する場合には、前記の突起の幅Pは100〜500μm、好ましくは200〜400μmである。幅Pが大き過ぎると視認性が悪化し、幅Pが小さすぎると液晶パネルなどのドット構造の寸法の関係で干渉作用によってやはり視認性が悪化する。θ1は大きすぎても小さすぎても照明光量が低下し、θ2が大きすぎると導光板の透視特性が悪化し、小さすぎると幅Pが大きくなってしまう。突起の高さは大きすぎると屈折により導光板の透視特性が悪化し、小さすぎると幅Pやθ1、θ2を十分に確保することが困難になる。
【0052】
また、傾斜角度θ1は、25°〜50°とすることが、光源11から導光板12の内部へ導入された光が導光板12の内面において全反射し、さらにこの全反射した光が急斜面部12bにおいて全反射する際に、真下側(導光板の裏面12c側)に強く出射させることができる点で、好ましい。
【0053】
急斜面部12bと主たる観察方向αとのなす角度(θ3)が0゜乃至70゜の範囲内に設定されている。θ3が前記の範囲外であると、図14乃至図15に示した従来のフロントライトと同様の問題が生じてしまう。
【0054】
従ってθ1(作用面部の傾斜角)は25゜〜50°、好ましくは30゜〜50°、θ2(透過面部の傾斜角)は5°以下、突起の高さdは40μm以下であり、突起の高さと幅との関係はd<P/10、θ3は0゜乃至70゜の範囲内であることが望ましい。
【0055】
本実施形態において導光板12の光屈折率をnとすると、光源11から発せられる光が導光板内を導光するとき、導光板12の表面に対する入射角φ1がsinφ=1/nにおけるφ以上であれば光は全反射して導光板12の内部へ戻り、φ未満であればsinδ=n・sinφ1における角度δで導光板12から出射される。ここで、透明アクリル樹脂はn=1.49、透明ポリカーボネート樹脂はn=1.59である。
【0056】
このフロントライト10では、導光板12の右端部側に設けられた光源11から光が導光板12の内部へ導入されると、導光板12の内面において全反射し、図示左側へ伝わっていくが、急斜面部12bにおいて全反射すると裏面12cに向かい、そのまま照明光12eとして裏面12cから図示下方へと放出される。このため、導光板12の板面において光を下方へ照射することができる。なお、導光板12の上方から導光板12を視認すると、導光板自体は透明素材で形成されているために、導光板12を透過してその下方に設けられる液晶パネルの表示を視認することができる。
【0057】
第1実施形態のフロントライト10においては、作用面部としての急斜面部12bの法線Hの向きは主たる観察方向αと対向しない向きに設定され、しかも急斜面部12bと主たる観察方向αとの角度(θ3)が0゜乃至70゜の範囲内に設定されたものであるので、このフロントライト10を反射型液晶表示装置に備え、この装置を見る場合に強い外部光が主たる観察方向αと対向する方向(フロントライト10の奥側)Lに存在し、その他の方向の外部光が弱いときでも、二重像が手前側(観察者側)にできないので、観察者は二重像は視認できず、従って、表示が二重に見えるのを防止でき、表示の視認性を向上できる。
【0058】
同図において、θinが0°から20°付近の外部光は、観察者の真後ろからくる場合であり、従って、この外部光は観察者に遮られるため導光板12に入射することがなく、二重像は殆ど視認できない。
【0059】
(第2実施形態)
図3は本発明に係る面状発光体の第2実施形態であるフロントライト40の構造を模式的に示す概略断面図である。
【0060】
図2において、フロントライト40は、冷陰極管等からなる光源41と、端面42dから光を導入するように構成され、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などからなる透明な導光板42と、光源41の周囲を取り囲む反射板43とから構成されている。導光板42の表面上には、平面ストライプ状の緩斜面部(作用面部)42a及び急斜面部(透過面部)42bから形成されるくさび状の溝42gと、溝42gに隣接する平坦部(透過面部)42hが設けられ、これが図示左右方向に繰り返し形成されている。また、導光板42の裏面42cは平坦面(平面)とされている。
【0061】
前記の光源41の配設位置は、導光板42の端面のうち主たる観察方向瘻、(図示右方向)に設けられていることが、二重像を防止できる効果が優れる点で好ましい。
【0062】
緩斜面部42aの法線Hの向きは、主たる観察方向(観察者又は使用者の視線方向)αと対向しない向き(図3の左方向)に設定されている。緩斜面部42aの法線Hの向きが、主たる観察方向αと対向する方向に設定されていると、図14乃至図15に示した従来のフロントライトと同様の問題が生じてしまう。
【0063】
緩斜面部(作用面部)42aの傾斜角(θ1)は、25゜〜50°とすることがより好ましい。
【0064】
また、緩斜面部42aと主たる観察方向αとのなす角度(θ3)が0゜乃至70゜の範囲内に設定されている。θ3が前記の範囲外であると、図14乃至図15に示した従来のフロントライトと同様の問題が生じてしまう。
【0065】
第2実施形態のフロントライト40においては、作用面部としての緩斜面部42aの法線Hの向きは主たる観察方向αと対向しない向きに設定され、しかも緩斜面部42aと主たる観察方向αとの角度(θ3)が0゜乃至70゜の範囲内に設定されたものであるので、前記第1実施形態のフロントライト10と同様の効果が得られる。
【0066】
なお、前記の第1及び第2実施形態のフロントライトにおいては、傾斜面部を上面(観察者側の表面)に形成した導光板について構成したものであるが、本発明はこのような形状の導光板に限定されるものではなく、導光板の表裏いずれかの表面に、主として照明光を形成するための作用面部と、主として導光板を透視可能にする透過面部とが形成されており、この作用面部の法線の向きが主たる観察方向と対向しない向きに設定され、または作用面部と主たる観察方向とのなす角度が0゜乃至70゜の範囲内に設定されているものであればよい。
【0067】
また、作用面部及び透過面部は共に平坦な傾斜面でなくても曲面を有するものであってもよい。さらに、作用面部は前記のようにストライプ状に配置されている必要はなく、導光板の板面内において種々の態様で分散配置されていてもよい。このようなさまざまな形状の作用面部であっても、この作用面部の法線の向きが主たる観察方向と対向しない向きに設定し、または前記作用面部と主たる観察方向とのなす角度が0゜乃至70゜の範囲内に設定することにより、二重像を観察者が視認できないようにすることによって面状発光体としての視認性を向上させることができる。
【0068】
また、第2実施形態のフロントライトにおいては、導光板42の板面上に設けられた溝部42gが緩斜面部(作用面部)42aと、これに隣接する急斜面部(透過面部)42bから形成されている場合について説明したが、前記の溝部42gは、緩斜面部(作用面部)42aと急斜面部(透過面部)42b以外に平坦部などの他の面を有していてもよい。
【0069】
次に、図4と図5を基に、先に説明した第1実施形態のフロントライトと第2実施形態のフロントライトを比較する。
【0070】
図4は先に説明した第2実施形態のフロントライト40の導光板42の部分拡大図である。この構造のフロントライト40においては、緩斜面部42aの傾斜角度を導光板42の上面に対する角度で43゜に設定し、急斜面部42bの傾斜角度を導光板42の上面に対する角度で80゜に設定するものとする。
【0071】
この第2実施形態のフロントライト40において、光源41から導光板42に入射されて内部を反射しながら伝播する光において、仮に、導光板42の裏面42cに対して入射角50゜で入射した光を考える。ここで導光板42の屈折率nを1.49とした場合、裏面42cに対する法線Hcに対して42゜以上で入射する光ならば全反射する(例えば、50°入射、60°入射の光も全反射する。)が、それよりも低い入射角度の光は大部分が反射せずに透過し、一部のみが反射する。
【0072】
従って先の50゜入射光のうち全反射した光a2は緩斜面部42aに向かい、緩斜面部42aを通過して空気中に出る際に緩斜面部42aの法線Hに対して10.5゜の角度を有する屈折光a3となり、このまま直進して急斜面部42bに到達する。ここで屈折光3aの一部は、屈折光a3を急斜面部42bに到達させた地点に立てられる鉛直線Eに対して37.5゜の角度で反射し、反射光a4となって導光板42の外方に出るとともに、屈折光3aの残りの一部は再度導光板42の内部に入射光a5となって戻る。ところが、先の反射光a4の方向は観察者又は使用者の存在する方向、換言すると、観察者又は使用者の視線方向αに対向する方向であるので、光の反射成分が観察者又は使用者に漏れ光として視認されてしまうことが考えられる。即ち、導光板42の裏面42cに対して50゜で入射する光は一部観察者又は使用者に視認されてしまうことになる。
【0073】
これに対して図5に示す先の第1実施形態の導光板12であるならば、導光板12の裏面12cに対して50゜で入射する光b1は裏面12cにて全反射して急斜面部12bに向かうが、急斜面部12bを通過して外部に出る際に法線Hに対して10.5゜程度屈折したとしても、急斜面部12bから外部に出た屈折光b3の方向は観察者又は使用者の観察方向αとは異なる方向に出射するので、この屈折光b3が観察者に漏れ光として視認されることがない。
【0074】
この点において先の第2実施形態のフロントライト40よりも第1実施形態のフロントライト10の方が漏れ光が視認されてしまうことを防止できるので、より好ましい。
【0075】
(液晶表示体若しくは電子機器の実施形態)
図6に、図1に示した第1実施形態のフロントライト10を用いた液晶表示体若しくは電子機器の構成例を示す。
【0076】
この構成例においては、フロントライト10の背後(図6では下部側)に反射型液晶表示装置30が配置されている。
【0077】
この反射型液晶表示装置30は、基板31と対向基板32とをシール材34を介して貼り合わせた液晶セル内に液晶層33が封入されている。基板31の内面上には反射層を兼ねた画素電極31aが形成され、対向基板32の内面上には透明な対向電極32aが形成され、さらに画素電極31a、対向電極32aの対向面にはそれぞれ配向膜(図示略)が形成されている。
【0078】
この液晶表示装置30の有効表示領域にほぼ対応した前面位置にフロントライト10の導光板12が配置される。
【0079】
フロントライト10の導光板12は、急斜面部12bの法線Hの向きが主たる観察方向αと対向しない向きに配置されている。
【0080】
図19は、図6の液晶表示体若しくは電子機器で表示を行った場合の表示と急斜面部12bの法線Hの向きとの関係を模式的に示す斜視図である。同図に示すように文字を表示した場合、急斜面部12bの法線Hを表示面へ投影した写像H’は表示された文字に対して上向きである。この時、光源は反射型表示装置に表示された文字の下方側(手前側)に配置されることになる。
【0081】
図7は、図6の液晶表示体若しくは電子機器を観測者側から見たときの、液晶パネル面35と、この上に配置されたフロントライト10の光源11との位置関係を模式的に示す概略平面図である。フロントライト10の光源11は、導光板12の端面の側方で、かつ図7に示すように液晶表示装置30の液晶パネル面のコントラストが高い領域が広い側(即ち観察者側、手前側)に配置されている。
【0082】
なお、図7の液晶パネル面35に示された曲線Cは、観察方向により異なるコントラストを等コントラスト曲線で極座標上に示したものである。
【0083】
図7において、コントラストが高い領域は、手前側(観察者側)の方が広くなっている。換言すると、手前側がコントラストの高い領域が広い領域、即ち、視野角の広い領域とされている。
【0084】
第1実施形態のフロントライト10が備えられた反射型液晶表示装置30では、フロントライト10の光源11から放出された光は上述の如く急斜面部12bにて反射され、裏面12cに向かい、そのまま照明光12eとして液晶パネル内に導入されて画素電極31aにて反射され、再び導光板12内に導入された後、導光板12を透過して外部へと放出される。このとき図6に示すように強い外部光が主たる観察方向αと対向する方向(フロントライト10の奥側)Lに存在し、その他の方向の外部光が弱いときでも、二重像が装置の手前側(観察者側)にできないので、観察者は二重像は視認できず、従って、表示が二重に見えることがなく、表示の視認性が優れるという特長を有している。
【0085】
(液晶表示体若しくは電子機器のその他の実施形態)
図8に、図3に示した第2実施形態のフロントライト40を用いた液晶表示体若しくは電子機器のその他の構成例を示す。
【0086】
この構成例においては、フロントライト40の背後(図8では下方側)に先に述べたものと同様の反射型液晶表示装置30が配置されている。
【0087】
この液晶表示装置30の有効表示領域にほぼ対応した前面位置にフロントライト40の導光板42が配置される。
【0088】
フロントライト40の導光板42は、緩斜面部(作用面部)42aの法線Hの向きが主たる観察方向αと対向しない向きに配置されている。
【0089】
フロントライト40の光源41は、導光板42の端面の側方で、かつ液晶表示装置30の液晶パネル面のコントラストが高い領域が広い側(観察者側、手前側)に配置されている。
【0090】
この実施形態の液晶表示体若しくは電子機器では、先の述べた実施形態のものと同様の作用効果を奏する。
【0091】
(電子機器のその他の実施形態)
次に、前記の第1及び第2の実施形態のフロントライト10若しくは40のいずれかを備えた電子機器の具体例について説明する。
【0092】
図9は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図9において、1000は携帯電話本体を示し、1001は前記のフロントライト10若しくは40のいずれかを用いた液晶表示部を示している。
【0093】
図10は腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図10において、1100は時計本体を示し、1101前記のフロントライト10若しくは40のいずれかを用いた液晶表示部を示している。
【0094】
図11は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。
【0095】
図11において、1200は情報処理装置、1202はキーボードなどの入力部、1204は情報処理本体、1201は前記のフロントライト10若しくは40のいずれかを用いた液晶表示部を示している。
【0096】
図9乃至図11に示すそれぞれの電子機器は、前記のフロントライト10若しくは40のいずれかを用いた液晶表示部を備えたものであるので、表示部を見る場合に強い外部光が存在し、その他の方向の外部光が弱いときでも、二重像が手前側にできないので、観察者は二重像は視認できず、従って、表示が二重に見えることがなく、表示品質の優れたものとなる。
【0097】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の面状発光体は、作用面部としての傾斜面部の傾斜面と、主たる観察方向とのなす角度が0゜乃至70゜の範囲内に設定されたことにより、または作用面部としての傾斜面部の傾斜面の法線の向きが主たる観察方向と対向しない向きに設定されたものであるので、このような構成の本発明の面状発光体を反射型の液晶表示装置の液晶パネルの全面側に備えたり、あるいは電子機器の表示面の全面側に備えると、前記の反射型の液晶装置や電子機器の表示部を見る場合に、太陽光、蛍光灯等の強い外部光が特定の方向に存在し、この特定の方向以外の方向の外部光が弱いときでも、二重像が手前側(観察者側)に出来ないので、観察者は二重像は視認できず、従って、表示が二重に見えるのを防止でき、表示の視認性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る面状発光体の第1実施形態としてのフロントライトの構造を示す模式的な概略断面図である。
【図2】 第1実施形態のフロントライトの導光板の形状を特定する各種寸法値を示す説明図である。
【図3】 本発明に係る面状発光体の第2実施形態としてのフロントライトの構造を示す模式的な概略断面図である。
【図4】 第2実施形態のフロントライトの内部を光が伝搬し、緩斜面部において外部に出た後に再度反射し、観察者側に出る状態を示す説明図。
【図5】 第1実施形態のフロントライトの内部を光が伝搬し、緩斜面部において外部に出た光が観察者側に向かわない状態を説明するための説明図。
【図6】 第1実施形態のフロントライトを用いた液晶表示体若しくは電子機器の構成例として、反射型液晶表示装置の前面にフロントライトを配置した構造を模式的に示す概略構成図である。
【図7】 図6の反射型液晶表示装置のパネル面と、この上に配置された第1実施形態のフロントライトの光源との位置関係を模式的に示す概略平面図である。
【図8】 第2実施形態のフロントライトを用いた液晶表示体若しくは電子機器の構成例として、反射型液晶表示装置の前面にフロントライトを配置した構造を模式的に示す概略構成図である。
【図9】 本発明に係る面状発光体の実施形態としてのフロントライトを用いた電子機器の一例として、携帯電話の一例を示した斜視図である。
【図10】 本発明に係る面状発光体の実施形態としてのフロントライトを用いた電子機器の一例として、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。
【図11】 本発明に係る面状発光体の実施形態としてのフロントライトを用いた電子機器の一例として、携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。
【図12】 従来のフロントライトが備えられた反射型液晶表示装置において、作用面部の傾斜角が43°の場合に、二重像が生じる際の外部光の入射角の角度と、出射角の角度との関係を示したグラフである。
【図13】 従来の液晶パネル用フロントライトが備えられた反射型液晶表示装置を示す概略構成図である。
【図14】 従来の液晶パネル用フロントライトの一部を示す拡大断面図である。
【図15】 従来の液晶パネル用フロントライトのその他の例の一部を示す拡大断面図である。
【図16】 図15に示した従来のフロントライトが備えられた反射型液晶表示装置における二重像の問題を示す説明図である。
【図17】 従来のフロントライトが備えられた反射型液晶表示装置における二重像の問題を示す説明図である。
【図18】 従来のフロントライトが備えられた反射型液晶表示装置における二重像の問題を示す説明図である。
【図19】 第1実施形態のフロントライトを用いた液晶表示体若しくは電子機器の構成例として、反射型液晶表示装置の表示とフロントライトの構造を模式的に示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10、40 フロントライト(面状発光体)
11、41 光源
12、42 導光板
12a 緩斜面部(透過面部)
12b 急斜面部(作用面部)
12c、42c 裏面
12d、42d 端面
12e、42e照明光
13、43 反射板
30 反射型液晶表示装置
42a 緩斜面部(作用面部)
42b 急斜面部(透過面部)
42h 平坦部
42g 溝
1000 携帯電話本体
1001、1101、1201 液晶表示部
1100 時計本体
1200 情報処理装置
1202 入力部
1204 情報処理本体
α 主たる観察方向
θ1 作用面部の傾斜角
θ3 主たる観察方向とのなす角度
H 法線
H’ 写像
L 外部光の方向
Claims (6)
- 反射型液晶パネルと、
該反射型液晶パネルの表示面側に配置された光源と、
該光源の発する光を端面から導入し、該光を前記反射型液晶パネル側に出射すると共に、前記反射型液晶パネルに反射した光を透過する導光板と、を有する反射型表示装置において、
前記導光板の一方の板面に、傾斜面の内面が光源側を向き前記光源からの光を前記反射型液晶パネル側に反射させる複数の作用面部と当該複数の作用面部の間の領域に前記反射型液晶パネルに反射した光を透過させる透過面部とが形成され、前記導光板の他方の板面に、平坦な面が形成されるとともに、前記傾斜面と前記他方の板面とのなす角度が25°乃至50°の範囲内であり、
前記反射型液晶パネルの表示面の視野角コントラストが高い領域が広い側に、前記光源が配置されることを特徴とする反射型表示装置。 - 請求項1において、前記反射型表示装置は、前記導光板の一方の板面上の所定方向に向けて、前記作用面部と該作用面部に隣接した作用面部よりも傾斜の緩い透過面部とが交互に繰り返し形成されてなることを特徴とする反射型表示装置。
- 請求項1において、前記反射型表示装置は、前記導光板の一方の板面上の所定方向に向けて、前記作用面部と該作用面部よりも傾斜のきつい急傾斜の透過面部とを少なくとも有する溝と平坦な前記透過面部とが交互に繰り返し形成されてなることを特徴とする反射型表示装置。
- 請求項1から請求項3までのいずれか1項において、前記作用面部を構成する傾斜面の法線方向の前記反射型液晶パネルの表示面への写像が表示された文字に対して上向きであることを特徴とする反射型表示装置。
- 請求項1から請求項4までのいずれか1項において、前記光源が前記反射型液晶パネルに表示された文字の下方側に配置されていることを特徴とする反射型表示装置。
- 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された反射型表示装置を表示面に備えたことを特徴とする電子機器。
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