JP4237445B2 - 構造物の取扱方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電プラントにおける大型構造物(原子炉容器,炉内構造物など)の取替時に、原子炉建屋内の大型構造物を取り扱う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所は建設時に要求された耐用年数に対して十分な余裕を持って設計されており、寿命の尽きた機器や大型構造物の交換を行うことで、原子力発電所の延命化(長寿命化)を図ることができる。このような機器や大型構造物の一つである原子炉圧力容器(Reactor Pressure Vessel。以下、RPVという)の原子炉建屋からの搬出及び原子炉建屋への搬入に関する第1の従来技術は、特開平8−262190号公報に、RPVを取り替える際に、原子炉建屋を跨いで設置された架台とこの架台上に搭載された格納設備と、原子炉建屋から格納設備にRPVを吊り上げるクレーンと格納設備の床面を移動する台車と、架台に搭載され格納設備に移送されたRPVを格納設備外に吊り降ろすタワークレーンとこのタワークレーンにて吊り降ろされたRPVをメンテナンス建屋に移送する走行台車を備えたRPVを搬出・搬入する方法が記載されている。
【0003】
また、第2の従来技術は、特開平8−62368号公報に記載されている。同公報には、原子炉建屋に隣接しその屋根の開口部を覆うクリーンルームを設け、炉内構造物,制御棒駆動機構ハウジング(以下、CRDハウジングという)及びRPVを一体として、このクリーンルーム内に大型移動式クレーンで移動させて搬出する方法が記載されている。同公報には、炉内構造物,CRDハウジング,RPV及びγシールドを一体として、クリーンルーム内で移動させて搬出する方法が記載されている。
【0004】
また、RPVを原子炉建屋から搬出/搬入に関する第3の従来技術は、特開平9−145882号公報に記載されている。同公報には、RPVを搬出する際にRPVの周囲に配置されている放射線遮蔽体を取り外しせず、炉内構造物及びCRDハウジングをRPVと一体とした大型ブロックを吊り上げながら、その外表面に円筒状の遮蔽体を取付け、この遮蔽体で大型ブロックを密封して、大型移動式クレーンを用いて原子炉建屋から搬出する方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術で取り扱うRPVは、出力1100Mwe級で高さが約25〜30m,直径約6m,重量約1100トンで、更に約500トンもの遮蔽体が加わり、吊具なども含めると約1700トンにも及ぶ大型構造物となる。原子炉建屋の大きさは、高さが50〜60m、幅と長さが40〜50mの直方体となっている。このRPVの取替工事などにおける搬出/搬入作業にあたっては、高い安全性を確保しなければならない。
【0006】
上記の第1の従来技術では、RPVを架台上から地上の台車に吊り降ろすため、または新規RPVを地上の台車から架台上に吊り上げるため、更に、RPVを吊り上げるクレーンや格納設備を設置するために、大容量の大型のタワークレーンや大型クローラクレーンが必要となる。また、RPVを原子炉建屋内から格納設備内に吊り上げるクレーンの構造の明記がなく、総重量1700トンものRPV搬出のためのクレーンは巨大な構造物となる。
【0007】
第2並びに第3の従来技術では、RPVの搬出入に大型移動式クレーンを用いるとしているが、約1700トンのRPVを搬出するためには、約2000トン級のクレーンの容量が必要となり、地上に設置するクレーンの大きさは幅約30m,長さ50mを越える大きさとなる。原子炉建屋の周囲には、付帯設備や埋設配管などが設置されており、このような超大型の移動式クレーンを稼働させるためには、更に大きな面積の確保が必要となり、付帯設備や埋設配管などと干渉する可能性がある。また、このような超大型の移動式クレーンを組み立てるためには、幅約50m,長さ200〜300mもの大きな組み立てエリアを必要とする。特に、原子炉出力に応じて原子力発電プラントに用いられるRPVの重量が異なっている。この異なる重量のRPVを搬出するために、幾種類もの大型クレーンが必要になる。
【0008】
発明者らがRPVの取替え工事にかかる問題点を検討した結果、使用する揚重機の転倒やワイヤの切断などの欠損が生じないこと、揚重機や吊り冶具に欠損が生じてRPVが落下したことを想定した場合でも、原子炉建屋から放射性物質が屋外に飛散しないこと、これらを未然に防止する策を講じておくことなどが必要であることが判明した。
【0009】
そして発明者らは、この実現にあたっては、二つの問題について特に重要であることを見出した。まず一つは、RPVを移動させる吊り上げ機を、吊り上げている対象物が計画している軌道上を確実に移動させることができる構成とすることである。これは、転倒やワイヤ切断の確率の少ない構成とすることを含むものであると判断した。クレーンを用いて重量物を吊り上げる場合、必ず吊り上げの移動に起因する吊り上げ対象物の揺れが生じる。また、吊り上げている際に風がある場合は、風による揺れも生じる。RPVのような重量物を吊り上げる場合、クレーン自体の重量と吊り上げ対象物の重量の差が小さくなるため、それら揺れにより吊り上げ対象物の重心が移動することは極力避けなければならないことを発明者らは見出した。これは即ち、RPVが計画外の移動をしないようにすることが必要であるということとなる。もう一つは、仮に、何らかの原因でRPVが計画外の移動をした場合であっても、使用済燃料プールへの損傷及び使用済燃料プール内の燃料との接触を防護できる搬出入方法を確立しておくことである。これにより、万が一RPVが計画外の移動をした場合でも燃料に影響を与えないようにすることが必要である。
【0010】
上記した従来技術では、このような点に関して考慮がなされていない。
【0011】
本発明の目的は、原子炉建屋内の構造物の原子炉建屋から搬出及び原子炉建屋内への構造物の原子炉建屋外からの搬入の少なくともいずれかを行う際に、移動させる構造物の揺れを小さくすることができる構造物の取扱方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、原子炉容器が内部に設置されている建屋の外側に、前記原子炉容器の上方を通り且つ前記建屋を跨ぐ梁を設置し、上部に対象物を吊り上げる吊り上げ装置を有し且つ前記梁の上を移動する吊り上げ機を前記梁の上に設定し、前記建屋の屋根に設けられた開口部から前記原子炉容器からの放射線を遮蔽する遮蔽体を前記建屋内に搬入し、前記吊り上げ装置を用いて、前記建屋内の前記原子炉容器を前記遮蔽体と共に前記開口部を通して前記建屋より上方に搬出し、前記原子炉容器の下方に前記建屋が存在しなくなる位置まで、前記原子炉容器を保持する前記吊り上げ機を、前記梁の上を移動させ、前記吊り上げ装置を用いて前記原子炉容器を下降させて前記運搬装置に積載する、及び前記吊り上げ装置を用いて前記原子炉容器を保管庫内に吊り降ろす、ことのいずれかを行うものである。
【0013】
これによれば、梁の上を吊り上げ機を移動させることにより、吊り上げ機が吊り上げている構造物のゆれを小さくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本発明の好適な一実施態様である構造物の取扱方法として、RPV取り替えに適用した実施例を説明する。本実施例は、RPVの搬出/搬入を行うに際し、ジャッキ式吊り上げ機を使用している。
【0015】
RPV取替工事を適用する沸騰水型原子力プラント(BWRプラント)の原子炉建屋の概略構造を図2及び図3を用いて説明する。原子炉建屋3内にはRPV1を格納する原子炉格納容器(以下、PCVと言う)8が設けられている。PCV8の上部には、燃料集合体(以下、単に燃料という)11を交換する時や、RPV1内の構造物である炉内構造物2を取り出す時に、燃料11などからの放射線を遮蔽する遮蔽水を張るための原子炉ウェル5が設けられている。RPV1を取り替える時も、この原子炉ウェル5からRPV1を搬出/搬入する。取り出した炉内構造物2を保管するための機器プール7が、原子炉ウェル5に隣接して設置されている。使用済燃料11を保管するための使用済燃料プール6が、原子炉ウェル5に隣接して運転床4に設けられている。使用済燃料プール6内には、使用済燃料11を保管する燃料ラック11aが設けられている。
【0016】
RPV1はペデスタル10の上に設置されており、基礎ボルト(図示せず)で固定されて自立している。ペデスタル10はRPV1の基礎となるためコンクリートと鉄筋の構造物である。RPV1の外側にはRPV1や炉内構造物2からの放射線を遮蔽する原子炉遮蔽壁(以下、RSWと言う)9が設けられている。
RSW9は厚さが600〜700mmの鉄板枠のコンクリート構造物である。RPV1の上蓋であるトップヘッド1aは、ボルトによりRPVのフランジ1bにRPV1に固定される。RPV1には、主蒸気ノズル1cなどのノズルが取付てあり、RPV1外部の配管に接続されている。主蒸気ノズル1c下部にはRPV1の耐震サポートであるRPVスタビライザラグ1dが取り付けられており、RSW9上部に設けられたRPVスタビライザブラケット(図示せず)とボルトで固定されている。
【0017】
原子炉建屋3内の運転床4には、原子炉ウェル5を挟んで使用済燃料プール6と機器プール7が配置されている。即ち、原子炉ウェル5の位置を基準として、使用済燃料プール6は機器プール7の反対側に配置されている。使用済燃料プール6には使用済燃料11からの放射線を遮蔽するためと使用済燃料11を冷却するために水が張られている。原子炉ウェル5と使用済燃料プール6の間にはゲート6aが設けられており、炉心の燃料を使用済燃料プール6へ移動する場合は、原子炉ウェル5内を満水としてから、ゲート6aを開けて燃料を水中移動させる。
【0018】
本実施例の構造物の取扱方法における作業手順を図1に示す。はじめに、RPV取替作業を実施する原子炉停止の前に、ステップS01で原子炉建屋3を跨ぐように架構を設置する。図4に、原子炉建屋の上方を跨ぐように架構を設置した状態を示す。RPV吊り降ろし位置49にRPVを移動するにあたり、原子炉建屋3の上に、架構40を渡す。架構40は、ジャッキ昇降支柱41,架構支柱42及び受けビーム41bで支持される。架構40は、上面を車輪を有する走行装置が走行できるよう、平面になっている。架構40はレール(即ち、走行レール)として使用されるが、ここでは便宜上、架構と呼ぶ。また、以下も同様に架構と呼ぶ。原子炉建屋3に設けられている大物搬入口3aは、原子炉建屋3へ大物の機器を搬出入する際に用いるものである。また、原子炉建屋を上方から見た場合の運転床4,使用済燃料プール6及び機器プール7のそれぞれの位置を点線で示す。架構40は搬出/搬入されるRPVが使用済燃料プール6の上を通過しないよう配置する。
【0019】
架構40及びジャッキ昇降支柱41は、RPVの搬出/搬入の際に、上方から見たRPVと燃料プールとの距離が、運転中のPRVと燃料プールとの距離よりも長くなる方向に搬出/搬入するように配置する。ジャッキ昇降支柱41は原子炉建屋の大物搬入口3a側に設けると良い。それにより、大物搬入口3a付近に設けられている大型の搬入物を移動させるためのスペースを利用してジャッキ昇降支柱41を設置することが出来る。
【0020】
タービン建屋3bが原子炉建屋3に隣接して配置されているプラントや、プラント敷地の機器設置の状況等の理由により、原子炉建屋3のRPV吊り降ろし位置49の反対側に架構支柱42を設置することが出来ない場合は、架構を図5の如く設置する。即ち、架構40をT字型に設置して、架構40をジャッキ昇降支柱41,架構支柱42及び受けビーム41bで支持する。
【0021】
架構40の原子炉建屋3屋根上部への設置は、架構を送り出す方法により行う。架構の組み立て方法を示す原子炉建屋の概略縦断面図を図6に示す。図6のA部詳細図であって、RPV吊り上げ用ジャッキ式吊り上げ機を原子炉建屋屋上の架構上に設置するためのジャッキ式昇降装置の昇降手順図を、図7(a)〜(c)に示す。図7(d)は、図7(a)のB−B断面図で、ジャッキ式昇降装置の保持ジャッキの詳細図である。
【0022】
ジャッキ式昇降装置60によって、架構部材40aを設定位置に上げる手順を説明する。
【0023】
まず、図6(a)に示すように、ジャッキ昇降支柱41及び架構支柱42をクレーンによって設置する。次に、架構送り出しジャッキ45とローラー46を設定した構台47を、ジャッキ昇降支柱41の下部に設けた構台40cに取り付ける。架構送り出しジャッキ45とローラー46上に架構部材40aを載せ、構台40cをジャッキ式昇降装置60によって上昇させる。
【0024】
ジャッキ昇降支柱41及び架構支柱42の合計本数は最低でも6本あることが望ましい。これは、ジャッキ昇降支柱41が4本、架構支柱42が2本である。ジャッキ昇降支柱41及び架構支柱42の強度を増すためにトラス構造とするなどして、合計本数を7本以上とする場合においても、合計本数が16本以下であると、少ない敷地面積でRPV交換を行うことができる。
【0025】
構台40cをジャッキ昇降支柱41に沿って上昇させる手順は次の通りである。まず、図7(a)に示すように、構台40cにジャッキ式昇降装置60を取り付け、ジャッキ台62をピン63によってジャッキ昇降支柱41のピン穴に保持し、保持用ピン64を構台40c内に収納している状態とする。図7(d)に示すように、構台40cの位置を保持する保持用ピン64は、ジャッキ昇降支柱41に設けられたピン穴41aに伸縮する(ピン63も同様に伸縮する)。また、昇降用ジャッキ61はジャッキ昇降支柱41の長手方向に伸縮する。
【0026】
図7(b)に示すように、ピン63によりジャッキ昇降支柱41に保持された昇降用ジャッキ61を延ばして、構台40cを押し上げ、保持用ピン64を突きだしてピン穴41aに挿入して、構台40cを保持する。次に、図7(c)に示すように、ピン63をジャッキ台62内に収納して、昇降用ジャッキ61を縮めて、上部のピン穴41aの位置にガイドレール65に添って昇降用ジャッキ61を引き上げる。ジャッキ式昇降装置60に取り付けられたガイドシュー66がガイドレール65に沿うことによりジャッキ式昇降装置60の昇降をガイドする。次に、ピン63を突き出してピン穴41aに差し込み、次に保持用のピン63をジャッキ台62内に収納する。これで、先程説明した図7(a)の状態で、ジャッキがピン穴41a一つ分上方に移動する。その後もこの手順を繰り返すことにより、構台40cを上昇させ、架構部材40aをジャッキ昇降支柱41の上部に移動させる。本実施例では、一回のジャッキ操作にてピン穴41aの一つのピッチ分上昇させているが、昇降用ジャッキ61のストロークを長く設定し、一回のジャッキ操作にてピン穴41aの複数のピッチ分上昇させてもよい。その場合は、上昇に要する時間を短縮することが出来る。以上の動作を繰返すことによって、ジャッキ式昇降装置60は、図6(b)のように、構台40cをジャッキ昇降支柱41の上部まで上昇させる。
【0027】
次に、架構部材40aを架構送り出しジャッキ45とローラー46を用いて原子炉建屋3の屋根上部に送り出す。図8(a)〜(c)を用いて、架構送り出しジャッキ45とローラー46によって原子炉建屋屋根上部に送り出す手順を説明する。
【0028】
図8(a)に示すように、ジャッキ昇降装置によって架構部材40aを、架構送り出しジャッキ45を用いて、ローラー46の上を移動させることによって原子炉建屋屋根上部に送り出す。次いで、送り出した架構部材40aを受けビーム41b上に設置されたビーム受け46aによって保持する。
【0029】
次に、構台40cとそれに取り付けられている構台47を、上昇と逆の手順でジャッキ昇降支柱41の下部まで下降させ、架構部材401aを取り付ける(図8(b))。次いで、構台40cをジャッキ式昇降装置によって上昇させる(図8(c))。ジャッキ昇降支柱41の上部まで上昇させ、構台40cに取り付けてある架構部材401aを、架構部材40aと締結する(図8(d))。ボルト,ナット及びあて板を用いて締結することにより、溶接により締結した場合よりも解体の際、解体を短時間で行うことができる。
【0030】
架構部材40aを架構送り出しジャッキ45とローラー46を用いて原子炉建屋3の屋根上部に送り出した時と同様の手順で、締結された架構部材40aと架構部材401aを原子炉建屋3の屋根上部に送り出す。架構部材40a及び架構部材401aと同様の手順で、架構部材402aをジャッキ昇降支柱41の上部まで上昇させ、架構部材401aと架構部材402aを締結した後、架構部材40aと架構部材401aと架構部材402aを原子炉建屋3の屋根上部に送り出す。これで、架構部材40aが架構支柱42に到達する。次に、架構部材40aと架構支柱42を締結する。これで、架構40の原子炉建屋3屋根上部への設置を完了する。なお、本実施例において、架構40は架構部材40aと架構部材401aと架構部材402aから構成されている。
【0031】
架構40を分割して設置することにより、個々の部材の重量を削減することができるので、運搬を容易に行うことができる。また、架構を送り出す方法を用いることにより、クレーンを用いる場合に比べ、クレーンを設置する地盤の強度を計測する必要が無い。本実施態様において、ステップS01とそれ以降のステップは同じ定期検査において実施されるが、このステップS01をステップS02以降のステップが実施される定期検査の前の定期検査において実施しても良い。それによれば、それにより、一度の定期検査で実施する場合に比べ、一回の定期検査あたりの作業時間を短縮することが出来る。それにより、原子炉の停止時間を短縮することが出来る。原子炉の停止時間を短縮することにより、原子炉の稼働率を向上させることが出来る。
【0032】
ステップS02で、RPVの搬出及び搬入を行うためのジャッキ式吊り上げ機101を原子炉建屋を跨いでいる架構40上に設置する。まず、ジャッキ式吊り上げ機101を説明する。図11(a)にロッドを用いたジャッキ式吊り上げ機101の全体図を、図11(b)に図11(b)のC部詳細図(ジャッキ式吊り上げ装置50)を、図11(c)に図11(b)のD部詳細図(ロッド53の概略図)を示す。
【0033】
ジャッキ式吊り上げ機101は、吊具59に吊り上げ対象物を締結し、ロッド53を引き上げることにより吊り上げ対象物を吊り上げる機械である。ロッド53は、ロッド53の一端に雌ねじ53e、他方の一端に雄ねじ53fが加工されており、ロッド53同士を長手方向に接続することが出来る。接続したロッド53の下側端は吊具59に接続し、上側は、油圧ジャッキ51により保持されている。ジャッキ式吊り上げ機101の具体的な構造について説明する。ジャッキ式吊り上げ機101は、ジャッキ式吊り上げ装置50,架台57及び走行装置58を備える。走行装置58は、架台57の下端部に設けられ、架構40上を移動する。ジャッキ式吊り上げ装置50は架台57の上端部に設置される。ジャッキ式吊り上げ装置50は、油圧ジャッキ51,油圧ジャッキ51に作動油を供給するポンプユニット52,ロッド着脱装置54,ロッド搬送装置55及びロッド収納箱56を有する。ロッド53は油圧ジャッキ51に吊下げられる。
【0034】
ジャッキ式吊り上げ装置50を用いた構造物の吊り上げ手順を説明する。吊具59に吊り上げ対象物(図示せず)を取付けた後、油圧ジャッキ51は図11(b)の矢印に示すように、垂直方向に作動し、ロッド53を上方に引き上げる。油圧ジャッキ51の内部は、図11(A)の(1)に示すように、上チャック110,下チャック111のそれぞれがロッド53を押さえる構造になっている。そして、上チャック110が油圧によって上下方向に動く。図33に油圧ジャッキ51内部の構造を示す。上チャック110及び下チャック111は油圧にて矢印の方向に動く。また、ラム110aはシリンダーの油圧により上チャック110を上下方向に移動させる。
【0035】
油圧ジャッキ51がロッド53を引き上げる過程を説明する。ここでは、個々のロッド53a〜53dが雌ねじ53e及び雄ねじ53fによって接続された全体をロッド53と呼ぶ。また、便宜上、上チャック110及び下チャック111を図示し、ラム110aやシリンダーなどは省略する。まず、ロッド53を保持している時は、上チャック110がロッド53bの段差部を押さえ、ロッド53bの下に接続されているロッド53cの段差部を下チャック111が押さえている(図11(A)(1))。引き上げの際は、まず、下チャック111を開く(図11(A)(2))。次に、上チャック110を油圧によって上方に引き上げ、ロッド53dの段差部が下チャック111によって押さえる事ができる位置まで、ロッド53を移動させる(図11(A)(3))。次に、下チャック111でロッド53dを押さえ、上チャック110を開いて下降させる(図11(A)(2))。上チャック110を下降させて、ロッド53cの段差部を押さえる。以上により、ロッド53はロッド53cの長さ分、上方に引き上げられた。ロッドが長い場合はこれを繰り返すことによりロッドを引き上げる。このようにして引き上げた最上部のロッド(図11(A)ではロッド53a)は、図11(b)のロッド着脱装置54によってロッド53から切り離される。ロッド着脱装置54は、最上部のロッドを回転させてロッドから切り離す装置である。次に、切り離したロッドを、ロッド搬送装置55によってロッド収納箱56に搬送し、ロッド収納箱56に収納する。
【0036】
以上の動作を繰り返すことにより、吊具59に取付けられた吊り上げ対象物を上方に向かって吊り上げる。ジャッキを用いて吊り上げ対象物を吊り上げる装置をジャッキ式吊り上げ装置と呼ぶ。本実施例では、ジャッキ式吊り上げ装置50を有するジャッキ式吊り上げ機101を用いてRPVを含む重量物を吊り上げる。ジャッキ式吊り上げ装置50を用いてRPVを吊り上げることにより、ロッド53が破断する可能性を極めて小さくすることが出来る。これによりRPVをさらに安全に吊り上げることが出来る。
【0037】
ジャッキ式吊り上げ機101を原子炉建屋上の架構上に設置する手順を説明する。
【0038】
図12に、ジャッキ式吊り上げ機101を原子炉建屋屋上の架構上に設置する際の原子炉建屋及びその周辺の縦断面図を示す。まず、ジャッキ式吊り上げ機101を設置する。すなわち、ジャッキ昇降支柱41の下部にある構台40cの上にビーム40bを組み付ける。その上に、台車102を設置し、架台57を取り付ける。次いで、ジャッキ式吊り上げ機101を架台57の上に設置する。設置にはクレーンを用いる。これでビーム40bの上へのジャッキ式吊り上げ機101の組み立てを終了する。ジャッキ式吊り上げ機101をビーム40b上で組み立てることにより、組み立ての際、それぞれの部品を吊り上げるクレーンがあればよいので、ジャッキ式吊り上げ機101をビーム40bの上以外の場所で組み立ててから吊り上げて移動する場合よりも小さなクレーンで吊り上げ機をビーム40b上に設置することが出来る。その為、大型のクレーンを用いる場合よりもクレーンを設置する地盤の強度を低くすることが出来る。なお、本実施例ではビーム40b上でジャッキ式吊り上げ機101を組み立てたが、吊り上げ機101をビーム40bの上以外の場所で組み立ててから吊り上げて、ビーム40bの上に移動してもよい。この場合は、上記の問題が生じるが、ジャッキ式吊り上げ機101をビーム40b上で組み立てる場合よりも、ジャッキ式吊り上げ機101をビーム状に設置する時間を短縮することが出来る。
【0039】
ジャッキ式吊り上げ機101が設置されているビーム40bを、ビーム40bの上面と架構40の上面が同一の高さになるまで上昇させる。上昇は、ジャッキ式昇降装置60とジャッキ昇降支柱41を用いて行う。上昇の手順はステップS01と同様なので、ここでは説明を省略する。なお、ビーム40bの上昇は、ビーム40bの上面と架構40の上面の高さの差が、台車102が越えられる差以下になった時点で終了してもよい。次に、台車102を稼働させて、吊り上げ機101を架構40の上に移動し、更にジャッキ式吊り上げ装置50が原子炉建屋内に設置されているRPV1の真上の位置に来るまでジャッキ式吊り上げ機101を移動し、台車102を固定する。
【0040】
ステップS1で、発電機を解列し、原子力発電プラントの定期検査を始める。ステップS2で、原子炉の開放作業を行う。原子炉開放作業では、RPVヘッド1aや炉内機器の取外し作業などを実施する。取り外した炉内機器は、原子炉ウェル5に隣接した機器プール7に移動する。ステップS1及びステップS2は定期検査で行っている作業と同じである。ステップS3で、炉心内の全燃料集合体のRPV1外への取出しを行う。ステップS3では、炉心内に装荷されている全ての燃料11を使用済燃料プール6内のラック11aに移動する。燃料移動方法は、原子炉ウェル5を満水とし、原子炉ウェル5と使用済燃料プール6の間のゲート6aを開けて、炉心から取り出した燃料11を水中移動する。炉心内の燃料を取り出すことにより、RPV1の搬出時にRPV1の表面線量率を低減でき、作業者の放射線被曝量を低減することが出来る。燃料移動が完了した後、ゲート6aを閉鎖し、原子炉ウェル5の水抜きを行う。
【0041】
ステップS4では、RPVノズルに接続されている全ての配管を切断する。先に延べたステップS01,ステップS02はステップS1〜S4を行っている間に実施してもよい。ステップS01,ステップS02の少なくとも一部をステップS1〜S4を行っている間に実施することによって、工事期間を短縮することが出来る。これにより、作業員の被爆線量を低減することが出来る。また、原子力プラントの停止期間を短縮することが出来るので、原子力プラントの運転を早く再開できる。それにより、原子力プラントの運転率を向上させることが出来る。
【0042】
ステップS5において、RPVの搬出及び搬入ができる開口部を原子炉建屋の屋根に設定する。図13に、原子炉建屋3の屋根112の構造を示す一部切り欠き斜視図を示す。この状態では、仮開口部設置位置31の上に吊り上げ機101が設置されているが、図13では記載を省略する。開口に伴って撤去される部分の屋根を撤去屋根113と呼ぶ。図14に、図13のE−E視図で、架構より主ビームを支持している状態を示している斜視図を示す。また、図15に、仮開口を設置した状態を示す原子炉建屋の概略縦断面図を示す。天井トラス27は、主ビーム28,デッキプレート受け梁29,ブレース30から構成されている。屋根112は、天井トラス27の上にデッキプレートが設置され、デッキプレート26の上に、コンクリート25が流し込まれて硬化した構造を有している。このような構造を持つ屋根112の仮開口部設置位置31に仮開口部を設置する。仮開口部を設置するためには、仮開口部設置位置31にかかる部分の主ビーム28を切断し撤去する必要がある。主ビーム28はコンクリート25など屋根の荷重を受けている。そのため、仮開口部設置位置31にかかる主ビーム28を切断する前に、図14に示すように、架構40から吊りボルト33とブラケット34を設け、主ビーム28を支持する。
【0043】
撤去する部分の屋根である撤去屋根113にアンカーボルトを設置し、吊具59に接続する(図示せず)。これにより、仮開口部設置位置31の縁部を切断しても撤去屋根113が原子炉建屋3の内部に落下するのを防ぐことができる。仮開口部設置位置31にかかるコンクリート25,デッキプレート26,主ビーム28,デッキプレート受け梁29,ブレース30を、コンクリートカッター等を用いて切断する。撤去屋根113に接続されている吊具59を、ジャッキ式吊り上げ装置50によって、撤去屋根113の最下面が屋根よりも上になる位置まで上方に移動させる。そして、台車102の固定を外し、ジャッキ式吊り上げ機101を、架構40上を経てビーム40bの上まで移動させる。ジャッキ式吊り上げ機101下方の地上に撤去屋根移動用のトレーラ(図示せず)を配置し、次に、ジャッキ式吊り上げ装置50によって撤去屋根113を下降させてトレーラに積載する。撤去屋根113と吊具59との接続を外し、トレーラによって撤去屋根113を保管場所まで運ぶ。
【0044】
吊具59の下部に、仮開口部17にかけるシャッター18を設置する。シャッター18はユニット化されており、吊具59に接続することによって移動させることができる。シャッター18と吊具59を接続し、撤去屋根をトレーラに積載したときの逆の手順で、シャッター18をジャッキ式吊り上げ機101を用いて仮開口部17の上に移動する。その後、ジャッキ式吊り上げ装置50を用いてシャッター18を屋根112の上まで降ろしシャッター18の周辺を屋根112に固定する。シャッター18を仮開口部17の上に設置した状態を図15に示す。シャッター18は開閉することができる。これにより、仮開口部17から原子炉建屋3の外への放射線量を、シャッターを設置しない場合よりも減少させることができる。
【0045】
なお、ステップS01,ステップS02及びステップS5をステップS6以降のステップが実施される定期検査の前の定期検査において実施しても良い。それによれば、炉内構造物の交換作業を二度の定期検査に分けて実施することが出来る。それにより、一度の定期検査で実施する場合に比べ、一回の定期検査あたりの作業時間を短縮することが出来る。それにより、原子炉の停止時間を短縮することが出来る。原子炉の停止時間を短縮することにより、原子炉の稼働率を向上させることが出来る。また、ステップS01,ステップS02及びステップS5を定期検査の前の原子炉運転中に実施しても良い。それによっても、原子炉の停止時間を短縮することが出来、原子炉の稼働率を向上させることが出来る。
【0046】
ステップS6では、原子炉建屋3内に防護壁を設定する。図16は、防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の概略縦断面図である。図16の(b)は、図16のF部詳細図で、防護壁に取り付けられたガイド44を示している。また、図17は、防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の運転床4の平面図である。43は防護壁、43aは防護壁支持材、44は防護壁43の原子炉ウェル5側に取り付けられRPV1の搬出・搬入を案内するガイドである。ガイド44は滑車44bと滑車を支持するガイドブラケット44aから構成されている。43bは防護壁43の原子炉ウェル5側に取り付けられた緩衝材である。ガイドブラケット44aは、長さ(支持材から内側に突き出た高さ)が可変な構造(図示せず)を備えている。これにより、RPVと遮蔽体を共に搬出する場合と、放射線遮蔽体を付ける必要のない新RPVを搬入する場合とで、ガイドが支持する位置を変更することができ、異なる外形のものを案内することができる。また、防護壁を設けることにより、万一RPVが落下したとしても、RPVの落下をペデスタル上に制限することができる。つまり、RPVが操作床上に転倒し使用済み燃料プール側に倒れて使用済み燃料プールを倒壊し、保管されている燃料に損傷を与えることや、機器プール側に倒れて機器プールを倒壊し、保管されている機器に損傷を与えることや、操作床上を転回し、操作床上の機器に損傷を与える可能性を排除することができる。
【0047】
本実施例は、防護壁43として鋼製のものを用いる。防護壁は、コンクリートで製作された物でもよい。防護壁43を設置する。まず、防護壁43を、ビーム40bの上にジャッキ式吊り上げ機101を移動したときに吊具59の下部になる位置に設置する。防護壁43は一体で吊具59に接続できる。防護壁43を、ジャッキ式吊り上げ機101を用いて、シャッター18を移動したときと同様の手順で仮開口部17の上まで移動する。次に、ジャッキ式吊り上げ装置50によって防護壁43を原子炉ウェル5の内壁面に降ろす。次に、緩衝材43bを防護壁43の内側に取り付け、防護壁支持材43aを防護壁43の外側に取り付ける。本実施例では、緩衝材43b及び防護壁支持材43aは、原子炉建屋3に設置されている大型機器搬入口(図示せず)から原子炉建屋3内に搬入する。緩衝材43b及び防護壁支持材43aを設けることにより、RPV1が万が一防護壁43側に倒れた場合でも、RPVを防護壁43によって支えることができる。
【0048】
防護壁支持材43aは柱状をしており、防護壁43の中心を基点として防護壁43の外側に放射上に設置され、防護壁支持材43aの上端431aは防護壁43の高さ方向に任意の位置に固定される。図47に示すように、下端431bは運転床4の下階の梁及び柱等の強度部材4bの上に位置する運転床4上に固定される。図47では支持材43aの下端431bが強度部材4b上に位置するように、支持材43a同士の間隔を設定している。図48では、支持材43aの間隔を均等に配置し、支持材43aの下端431bが強度部材4b上に位置するように長さを調整した支持材43aを設置している。図49では、使用済燃料プール6及び機器プール7の形状が異なり、補強部材4bの配置が異なるプラントの場合の支持材43aの設置状況を示す。支持材43aは同じ長さで、同じ取り付け角度で防護壁43に取り付けられ、均等な間隔で配置されている。防護壁43の中心を基点として支持材43aを回転させるように設置位置を変更し、支持材43aの下端431bが強度部材4b上に設定される位置に支持材43aを設置する。また図34に示すように、防護壁支持材43aは三角形の板状でも良く、防護壁43の高さ方向に任意の点430と、運転床4上の任意の点4aと、防護壁43と運転床4の境界点430aを結んだ形状となる。
【0049】
防護壁43内にガイド44を設置することにより、RPV1の搬出及び搬入時の揺れを防止して、安定した吊り上げ状態で搬出及び搬入を行うことができる。ガイド44は、防護壁43内面に円周上に等間隔あるいは適切な間隔をおいて設置される。図17では防護壁43内面にガイド44を8列設置した例を示しているが、ガイド44の設置員数はこれに限定されるものではなく、少なくとも3列以上のガイド44が設置されれば良い。また、上下方向にも等間隔あるいは適切な間隔をおいて、防護壁43の上端から下端の間に設置される。ガイド44同士の上下の間隔は、RPV1の上端部または下端部が、上下に隣接するガイド44の間に入り、ガイドブラケット44aとRPV1が干渉しない間隔とする。
【0050】
ガイド44はRPV1の搬出及び搬入時の姿勢を安定にするだけではなく、万一RPV1の搬出または搬入時にRPV1が落下した場合、RPV1の落下姿勢をRPV1の長手方向の中心軸がほぼ垂直になるように保ち、RPV1の落下軌跡をRPV1が防護壁内を通過し、ペデスタル10上面に落下するように保つ機能を有する。
【0051】
防護壁43は、RPV1が万が一落下した場合でもRPV1を防護壁43外へ飛び出させることなくペデスタル10上面に落下させ、防護壁43周辺の設備及び機器を防護出来れば良いため、RPV1の周囲を全周覆う必要はなく、支柱だけの構造であっても良い。図35は支柱構造による防護壁43を上方から見た平面図である。支柱432はRPV1の周囲に、円周上に等間隔あるいは適切な間隔をおいて設置され、個別に防護壁支持材43aにより運転床4上より支持される。図35ではRPV1の周囲に支柱432を8本設置した例を示しているが、支柱432の設置員数はこれに限定されるものではなく、少なくとも3本以上の支柱432が設置されれば良い。また図36a及び図36bに示すように、必要に応じて支柱432の周囲を囲って補強する補強部材433を設置し、防護壁43の強度を増強することができる。補強部材433は防護壁43の上端から運転床4までの間で、任意の位置に任意の数だけ設置される。できれば等間隔あるいは適切な間隔をおいて設置するのが望ましい。
【0052】
なお、防護壁43は、原子炉ウェル5周囲の運転床4上やRSW9上などに設置してもよい。図18に、防護壁をRSW上部に設置した場合の状況を示す。防護壁43内側には同様にガイド44や緩衝材43bを取り付ける。また、図19に、防護壁を原子炉ウェル周辺の運転床上に設置した場合の状況を示す。防護壁43内側には、同様にガイド44及び緩衝材43bを取り付ける。防護壁43は、架構40と接続して、架構40に加わる荷重の一部を防護壁43で支持するようにすることで、架構40の部材の大きさを低減することができる。
【0053】
図20に、伸縮自在なテレスコピック構造(油圧ジャッキなど)を防護壁とし、原子炉ウェル周囲の運転床上に設置した状況を示す。伸縮自在なテレスコピック48(油圧ジャッキなど)で防護壁43が構成される。これによれば、防護壁に伸縮自在なテレスコピック構造を採用し、同様に架構40に加わる荷重を防護壁43で支持するようにすれば、架構40の部材の大きさを低減することができ、短時間で設置・取り外すことができる。
【0054】
ステップS7で、RPV遮蔽体を原子炉建屋内に搬入し、RSW上部に設定する。図21に、RPV遮蔽体21をRSW9の上部に設定した状態を示す。RPV遮蔽体21は、放射化されたRPV1からの放射線を遮蔽するためのもので、本実施例では鉄製である。鉄製の場合、厚さが150〜200mm、重量が400〜500トンの構造物になる。
【0055】
RPV遮蔽体21の設置は、シャッター18と同様の手順による。RPV遮蔽体21は、ジャッキ式吊り上げ機101により、地上より架構40上に吊り上げられ、仮開口部17上に移動する。RPV遮蔽体21は、ジャッキ式吊り上げ機101のジャッキ式吊り上げ装置50を用いて、仮開口部17から防護壁43内を通ってガイド44によって案内され、RSW9の上部に仮置きされる。RPV遮蔽体21を仮開口部17から防護壁43の内側を経てRSW9の上に設置する際は、走行装置58をピン114によって架構40に固定する。走行装置58をピン114によって架構40に固定することは、シャッター18や防護壁43を設置する場合にも用いてもよい。
【0056】
以上説明してきた走行装置58は架構40の上を走行するものであったが、走行装置58に変わって、転倒を防止する走行装置58aを使用してもよい。走行装置58aを図30に示す。走行装置58aは上車輪250と下車輪251を有する。上車輪250と下車輪251は互いに架構40を挟み込む状態で走行装置58aに取り付けられている。これにより、地震等によって走行台車58aに架構40から上方に離れる方向に力がかかった場合でも、下車輪251が架構40に引っかかる。これにより、架台57が転倒することを防ぐことが出来る。また、強風等によって架台57が倒れることを防止することが出来る。
【0057】
ステップS8において、RPV1を遮蔽体とともに吊り上げて原子炉建屋より搬出する。図22は、ジャッキ式吊り上げ装置50のロッド53によってRPV1を吊り上げて、RPV1の上面がRPV遮蔽体21の上部の下面に当接している状態を示す原子炉建屋の断面図である。図23は、図22のG−G視図である。RPV遮蔽体21の頂部に取り付けられているビーム21aはRPVの周方向の複数箇所に設置されている。RPVと遮蔽体をともに吊り上げて原子炉建屋から搬出する手順について説明する。ステップS7の作業の終了時においては、吊具59は原子炉建屋3の内部にある。吊具59とPRV遮蔽体21の接続を外し、ジャッキ式吊り上げ装置50によって更に吊具59をRPV1の上端部まで下降させる。吊具59をRPV1のフランジ1bに接続する。ジャッキ式吊り上げ装置50を作動させて、吊具59とRPV1を引き上げる。更に吊具59とRPV1を引き上げ、RPV1のフランジ1b上面に吊具59のビーム21aを当接させる(当接させるとは、引っかけるという意味である)。
【0058】
RPV遮蔽体21の頂部にはビーム21aが図23の如く取り付けられている。即ち、上方から見た時にRPV1のフランジ1bにビーム21aがかかるように配置されている。これにより、RPV1を遮蔽体21の内側を下方から上方に移動させると、フランジ1bがビーム21aに引っかかり、RPV1と遮蔽体21が共に上方に引き上げられる。ここで、RPV1と遮蔽体21を共に搬出する際に、何らかの原因でRPV1が原子炉ウェル5内に落下した場合を想定する。この場合、RPV1は遮蔽体21と一緒に落下する。しかし、遮蔽体21は、その外形がRSW9の内径より大きく、RPV1とは当接しているだけであるから、遮蔽体21はRSW9の上で着座する。即ち、RPV1だけが、RSW9内を通って、ペデスタル10の上部に着座する。着座したRPV1は、RSW9によって使用済燃料プール6側に倒れることが防止される。このように、RPVと遮蔽体を当接させることにより、RPV1が使用済燃料プール6に損傷を与えることを防ぐことができる。
【0059】
次に、ジャッキ式吊り上げ装置50によってRPV1を遮蔽体21とともに更に引き上げ(図24)、RPV1に付属している機器の最下部が原子炉建屋3の上面及びシャッター18の上面よりも高い位置とする。そしてシャッター18を閉じる。ピン114を外し、走行装置58を用いてジャッキ式吊り上げ機101をビーム40b上(RPV吊り降ろし位置115の上方)まで移動する。図31は、RPV1を吊っているジャッキ式吊り上げ機101がビーム40b上に存在する状態を示す斜視図である。
【0060】
RPV1を横倒しにする反転台車70を積載したトレーラ71をRPV吊り降ろし位置115に配置し、ジャッキ式吊り上げ装置50でRPV1及び遮蔽体21を反転台車70のRPV受け117に降ろす。RPV受け117はハブ116を中心に回転するようになっている。トレーラ71を原子炉建屋3から離れる方向に移動させつつ、ジャッキ式吊り上げ装置50でRPV1及び遮蔽体21を更に降ろす。これにより、図25に示すように、RPV1及び遮蔽体21はハブ116を中心に徐々に倒れ、遂にはトレーラ71上に横向きに積載される。吊具59とRPV1との接続を外し、トレーラを用いてRPV1及び遮蔽体21を保管場所まで運ぶ。これで使用済みのRPV1の搬出を終了する。
【0061】
図29に示すように、ステップS9において、新RPV118を吊り上げ原子炉建屋内に搬入し、ペデスタル10の上に設置する。新RPV118の搬入は、遮蔽体が無いことを除けば、RPV1を原子炉建屋3から搬出した場合の逆の手順によって行う。即ち、トレーラによって新RPV118を吊り降ろし位置115まで運び、次いで、吊具59を新RPV118に接続し、トレーラを建屋3に近づけながら吊具59を上方に引き上げる事によりハブ116を中心に新RPV118を直立させる。その後、吊具59を引き上げて新RPV118の最下面をシャッター18よりも上方とし、架台57を架構40の上を移動させ、新RPV118の中心を、新RPV118を設置する予定の位置の中心の真上(即ち、鉛直方向で同一の位置)とする。
【0062】
防護壁43のガイドブラケット44aを操作し、ガイドブラケット44aの位置を、新RPV118をガイドする位置とした後、ジャッキ式吊り上げ装置50によって吊具を降ろし、新RPV118を防護壁43,RSW9の内側を経てペデスタル10の上部に着座させ、新RPV118を、RPV1と同様にペデスタル10に固定する。以上により、仮に、新PRV118の原子炉建屋3への搬入時に、何らかの原因で新RPV118が原子炉ウェル内に落下した場合でも、新RPV118は、防護壁43並びにガイド44によってRSW9内を通って、ペデスタル10の上部に着座する。従って、防護壁43,ガイド44及びRSW9によって新RPV118が防護壁43やRSW9の周囲へ倒れることを防止できる。そのため、新RPV118による使用済燃料プール6や機器プール7等の運転床4上の設備や機器への損傷を防ぐことができる。
【0063】
ステップS10では、防護壁43及び支持材43aを撤去して、原子炉建屋3外に搬出する。防護壁43及び支持材43aの撤去は、設置と逆の手順で行うので、ここでは説明を省略する。ステップS11において、仮開口部17を復旧し閉塞する。復旧は、ステップS5において、開口の際に撤去した撤去屋根113を、保管場所から運び、撤去時と逆の手順で仮開口部17に戻し、原子炉屋根との接合部をあて板,ボルト締め及びコンクリートの注入によって復旧することで行う。なお、本実施例では撤去した屋根を再利用したが、仮開口部に新たに屋根を設けてもよい。ステップS03で、原子炉建屋外部に設置されたジャッキ式吊り上げ装置50を撤去する。撤去方法は、ステップS02の逆の手順で行うので、ここでは説明を省略する。次のステップS04で架構を解体する。撤去方法は、ステップS01の逆の手順で行うので、ここでは説明を省略する。
【0064】
次に、ステップS12で、新RPV118に接続する全ての配管を復旧し、ステップS13で、使用済み燃料プールの燃料11を炉心に装荷する。次に、ステップS14で、原子炉を併入し起動させる。
【0065】
先に延べたステップS03並びにステップS04は、ステップS12ないしステップS14を行っている間に実施してもよい。また、ステップS14の後、原子炉が運転を再開してから行ってもよい。ステップS03及びステップS04の少なくとも一部を、ステップS12開始以降に実施することによって、工事期間を短縮することが出来る。これにより、作業員の被爆線量を低減することが出来る。また、原子力プラントの停止期間を短縮することが出来るので、原子力プラントの運転を早く再開できる。それにより、原子力プラントの運転率を向上させることが出来る。以上により、一連のRPV取替作業が終了する。
【0066】
本実施例によれば、架構を原子炉建屋上に建設し、その上を吊り上げ機101を移動させることにより、揚重機を用いてRPVを移動させる場合に比べ、RPVの揺れを少なくすることができる。更に、RPVを吊り上げる機械の転倒の可能性を、クレーンを用いてRPVを移動させる場合よりも低くすることができる。これにより、RPVが落下する可能性を排除することができる。そのため、RPVの移動に関する危険性を低減でき、作業にかかる保険等の費用を削減することができる。また、ジャッキ式吊り上げ装置50を用いることにより、ワイヤで対象物を吊り上げるクレーンを用いる場合に比べ、ワイヤの切断によって、対象物が落下する危険を排除することができる。また、防護壁を設けることにより、万一RPVが落下したとしても、RPVの落下をペデスタル上に制限することができる。つまり、RPVが操作床上に転倒し使用済み燃料プール側に倒れて使用済み燃料プールを倒壊し、保管されている燃料に損傷を与えることや、機器プール側に倒れて機器プールを倒壊し、保管されている機器に損傷を与えることや、操作床上を転回し、操作床上の機器に損傷を与える可能性を排除することができる。
【0067】
(実施例2)
本発明の他の実施態様として、RPV取り替えの際に、架構を他の方法で設定する実施例を説明する。本実施例は、実施例1とステップS01が相違するもので、他のステップは実施例1と同一であるのでここでは説明を省略する。
【0068】
本実施例のステップS01は、ほとんどの部分で実施例1と同様である。ここでは、異なる点のみを説明する。架構40の原子炉建屋3屋根上部への設置にあたり、架構を送り出す方法を説明する。ジャッキ昇降支柱41を建て、ジャッキ式昇降装置60にてジャッキ昇降支柱41の上部まで運んだビーム40aを架構送り出しジャッキ45を用いて原子炉建屋3の屋根に送り出すに当たり、まず、図9に示すように、原子炉建屋3の屋根112の上にトラス46bを設定する。そして、トラス46bの上にローラー46を設置する。架構送り出しジャッキ
45を送り出す際は、ローラー46を案内としてビーム40aを送り出す。これにより、ローラー46によってビーム40aが鉛直方向に指示されるため、ローラーを指示しない場合よりも、屋根112の上方にあるビーム40aの振れが少なくなる。これにより、振れにより作業が中断する時間が少なくなるので、作業員の作業時間を短縮することができる。
【0069】
(実施例3)
本発明の他の実施態様として、RPV取り替えの際に、架構を他の方法で設定する実施例を説明する。本実施例は、実施例1とステップS01が相違するもので、他のステップは実施例1と同一であるのでここでは説明を省略する。本実施例のステップS01は、ほとんどの部分で実施例1と同様である。ここでは、異なる点のみを説明する。架構40の原子炉建屋3屋根上部への設置にあたり、ビーム40aをクレーンでジャッキ昇降支柱の上部に吊り上げる。
【0070】
一本目のビーム40aを架構送り出しジャッキ45と共にジャッキ昇降支柱41の上部まで上昇させる手順は実施例1と同じである。次に、ビーム40aを架構送り出しジャッキ45にて屋根112側に送り出し、図10に示すように、二本目のビーム40a′をクレーン32にて、一本目のビーム40aの屋根112と反対側のビーム受け46aに挿入する。そして、ビーム40a,ビーム40a′をビーム受け46aで保持した状態で、ボルトと受け板にて接続する。次に、架構送り出しジャッキ45でビーム40a,ビーム40a′を屋根112の上部に送り出し、三本目のビーム(図示せず)をビーム40a′と同様にクレーンにてビーム受け46aに挿入し、ビーム40a′に接続する。以上の手順により、屋根112の上部に架構40を設置する。
【0071】
本実施例によれば、クレーンによって架構を原子炉建屋の高さまで移動させるため、ジャッキ式昇降装置を用いる場合よりも短時間で移動させることができる。これにより、架構を設置するに要する時間を短縮することができるので、作業員の作業時間を短縮することができる。
【0072】
(実施例4)
本発明の他の実施態様として、RPV取り替えの際に使用するジャッキ式吊り上げ機101の下部に開閉式扉57aを設け、更に架台57内にガイド120を設けた実施例を説明する。本実施例は、実施例1とジャッキ式吊り上げ機101が異なるもので、ステップは実施例1と同一であるのでここでは説明を省略する。ガイド120はガイド44と同じ構成を有する。ジャッキ式吊り上げ機101は、架台57の上端部にジャッキ式吊り上げ装置50を備えている。
【0073】
本実施例に用いられるジャッキ式吊り上げ機101は、下部に、具体的には架台57の下端部に開閉式扉57aを有する。この開閉式扉57aを設けることによって、架台57の内側にRPVを保持している際、何らかの原因で吊具59によって吊り上げられているRPV落下した場合でも、開閉式扉57aがRPVを架台57の下方に落下することを防ぐことができる。開閉式扉57は、ジャッキ式吊り上げ機101によってRPVを吊り上げ、または吊り降ろす際に開け、それ以外の時は閉めておく。また、架台57の側面にあるトラス119の強度を上げ、トラス119間の空間を狭くしている。これにより、吊り上げられている物が架台の内側で転倒した(トラス119へ倒れ掛かった)場合でも、吊り上げられている物が架台57の外側に倒れることを防ぐことができる。
【0074】
図24(A)にRPV1を吊り上げる際の状態を示す。これは、ステップS8の詳細な説明である。ステップS8において、遮蔽体21とRPV1を吊具59に接続し、上方に引き上げる際、開閉式扉57aを開く。RPV1の最下部が開閉式扉57aの上面よりも上になったことを確認して、開閉式扉57aを閉じる。次に、ジャッキ式吊り上げ機101を架構40上を移動させ、吊り降ろす場合は再度、開閉式扉57aを開ける。遮蔽体及び新PRVを搬入する際の開閉扉の開閉はRPVを搬出する際の逆の手順で行う。このように、開閉式扉57aを設けることにより、扉が閉じている場合には、架台の内側に吊り上げているものが、架台の下方に落下することを防ぐことができる。ガイド120を設けることにより、RPV1の吊り上げを安定して行うことができ、しかもジャッキ式吊り上げ機101の移動時にRPV1の揺れを防ぐことができる。
【0075】
(実施例5)
本発明の他の実施態様として、RPV取り替えの際にRPVをジャッキ昇降支柱の下方に設けた保管庫に保管する実施例を説明する。本実施例は、実施例1とステップS8が相違するもので、他のステップは実施例1と同一であるのでここでは説明を省略する。本実施例のステップS8は、ほとんどの部分で実施例1と同様である。ここでは、異なる点のみを説明する。ジャッキ式吊り上げ機101はジャッキ式吊り上げ装置50を架台57の上端部に備えている。
【0076】
RPV1と遮蔽体21を架台57の内側に吊り上げた後、ピン114を外し、走行装置58を用いて架台57をビーム40b上(RPV吊り降ろし位置115の上方)に移動する。図24に、ジャッキ式吊り上げ装置50でRPV1を吊り上げ原子炉建屋3より搬出している状態を示す。図25(A)に示すように、RPV吊り降ろし位置115の下方に配置した保管庫72の保管庫蓋72aを開ける。ジャッキ式吊り上げ装置50でRPV1及び遮蔽体21を保管庫72内に降ろす。次に、吊具59とRPV1との接続を外す。次いで、開閉式扉57aを閉める。これで使用済みのRPV1の搬出を終了する。
【0077】
本実施例によれば、RPVをジャッキ式吊り上げ機101の吊り降ろし位置の下に設けた保管庫に保管することにより、トレーラを用いて移動する必要がない。そのため、トレーラを用いて別の保管場所まで移動した場合に比べ、トレーラの運転作業を行う必要がない。また、トレーラを用いて運搬した場合に必要となる、保管先でトレーラからRPVを積み降ろす作業が不要となる。これにより、トレーラ運搬及びトレーラからのRPV積み下ろしにかかる時間を省略できる。これにより、RPV交換に要する総時間数を削減できる。そのため、原子力プラントを早く起動することができる。これにより、トレーラを用いてRPVを保管場所まで運ぶ場合よりも、原子力プラントの稼働率を向上させることができる。また、トレーラ運搬及びトレーラからのRPV積み下ろしの際の作業員の被曝をなくすことができる。
【0078】
(実施例6)
本発明の他の実施態様として、遮蔽体とRPVをRPVの頭頂部で当接する実施例を説明する。本実施例は、実施例1と遮蔽体21の取り付け方が相違するもので、他のステップは実施例1と同一であるのでここでは説明を省略する。図26に示すように、遮蔽体の上面に設けたビーム21aの間隔を実施例1よりも狭く設定し、RPV1のトップヘッド1aに当接させる。また、遮蔽体21の縦方向の長さをRPV1の全高よりも長くする。遮蔽体21とRPV1を共に吊り上げる方法は実施例1と同様なので、ここでは説明を省略する。
【0079】
本実施例によれば、遮蔽体をRPVの全体に設定できるので、RPVからの放射線を、遮蔽体をRPVの全体に設定していない場合よりも、遮蔽することができる。これにより、RPVの交換にかかる作業員の被爆線量を削減することができる。
【0080】
(実施例7)
本発明の他の実施態様として、遮蔽体とRPVをRPVの頭頂部で当接する実施例を説明する。本実施例は、実施例1と遮蔽体21の取り付け方が相違するもので、他のステップは実施例1と同一であるのでここでは説明を省略する。
【0081】
本実施例では、図27に示すように、RPV1のスタビライザラグ1dをRPV遮蔽体21の上部に当接させて、RPVとRPV遮蔽体を一緒に吊り上げる。図28は、図27のH−H矢視図である。遮蔽体21の上部にスタビライザラグ1dが当接するようにブラケット21bを設けておく。遮蔽体21とRPV1を共に吊り上げる方法は実施例1と同様なので、ここでは説明を省略する。
【0082】
本実施例によれば、遮蔽体をRPVの全体にわたって設定する場合よりも小さくすることができる。これにより、遮蔽体の製作費を削減することができる。更に、遮蔽体の重量を削減することができる。これにより、RPVおよび遮蔽体を共に吊り上げるジャッキ式吊り上げ装置50の吊り上げ容量を、遮蔽体をRPV全体にわたって設ける場合よりも小さくすることができる。これにより、吊り上げる機械の製作コストを削減することができる。これにより、RPV交換の工事全体の費用を削減することができる。
【0083】
本実施例では、ブラケット21bとスタビライザラグ1dを当接させる方法を用いたが、ブラケット21bとスタビライザラグ1dとをボルトで接続する方法を採用してもよい。ボルトで接続することによって、RPVと遮蔽体を単に当接させる場合よりも、吊り上げの過程で、不測にRPVと遮蔽体が外れることがない。この場合、ボルトの強度を以下のように設定する。まず、ボルトの強度としては、RPV1とRPV遮蔽体21を一緒に吊り上げるために十分な強度を有する必要がある。更に、RPV1の落下を想定すると、落下した遮蔽体21がRSW上部に当たった際に、その衝撃力でボルトが破断するような強度にしておく。このようにボルトの強度を設定しておくことにより、RPV1が落下した場合、RSW9の上部でRPV1と遮蔽体21が切り離され、RPV1はRSW9内を落下し、ペデスタル10の上部に着座する。従って、上記したブラケット21bとスタビライザラグ1dを当接させている場合と同様に、RPV1は、RSW9内に止まって、RSW9の周囲に倒れることを防止できる。こうして、使用済燃料プール6や機器プール7等のRSW9周囲の設備や機器に損傷を与えることを回避することができる。
【0084】
(実施例8)
本発明の他の実施態様として、RPV取り替えの際にRPVをジャッキ昇降支柱の下方以外の場所に設けた保管庫に保管する実施例を説明する。本実施例は、実施例1とステップS8が相違するもので、他のステップは実施例1と同一であるのでここでは説明を省略する。本実施例のステップS8は、ほとんどの部分で実施例1と同様である。ここでは、異なる点のみを説明する。
【0085】
RPV1と遮蔽体21を架台57の内側に吊り上げた後、ピン114を外し、走行装置58を用いて架台57をビーム40b上(RPV吊り降ろし位置115の上方)に移動する。図32に、ジャッキ式吊り上げ装置50でRPV1を吊り上げ原子炉建屋3より搬出している状態を示す。
【0086】
次に、ジャッキ式昇降装置60によって受けビーム41bと共に架台57とRPV1をRPV吊り降ろし位置115に降ろす。吊り降ろすことによって、受けビーム41bの上面と地上に設置した移動レール401の上面とを連続してつなげることができる。走行装置58を用いて、架台57を移動レール401に沿って移動させる。次いで保管庫蓋57bを開ける。保管庫(図示せず)は保管庫蓋57bの地下に設けられている。走行装置58によってRPV1の鉛直方向の位置が保管庫57bに収納する範囲にまで移動したならば、ジャッキ式吊り上げ装置50でRPV1及び遮蔽体21を保管庫72内に降ろす。吊具59をRPV1から取外す。保管庫蓋57bを閉める。これで使用済みのRPV1の搬出を終了する。
【0087】
本実施例によれば、RPVを、移動レールを用いてジャッキ式吊り上げ機101の吊り降ろし位置から離れた位置に設けた保管庫に移動することにより、トレーラを用いて移動する必要がない。そのため、トレーラを用いて別の保管場所まで移動した場合に比べ、トレーラの運転作業を行う必要がない。また、トレーラを用いて運搬した場合に必要となる、保管先でトレーラからRPVを積み降ろす作業が不要となる。これにより、トレーラ運搬及びトレーラからのRPV積み下ろしにかかる時間を省略できる。これにより、RPV交換に要する総時間数を削減できる。そのため、原子力プラントを早く起動することができる。これにより、トレーラを用いてRPVを保管場所まで運ぶ場合よりも、原子力プラントの稼働率を向上させることができる。
【0088】
また、移動レール上をRPVを移動させることにより、原子炉建屋から離れた場所にある保管庫にRPVを収納することが出来る。これにより、揚重機を用いなくともRPVを原子炉建屋から取り出して原子炉建屋から離れた保管庫に収納することができる。また、移動レールをカーブさせることにより、RPV吊り降ろし位置とRPV保管庫との間に障害物がある場合でも、RPVを移動させることが出来る。
【0089】
RPVが地上を移動している間は、RPVが落下する危険性が無いので、より安全にRPVを移動することが出来る。また、トレーラ運搬及びトレーラからのRPV積み下ろしの際の作業員の被曝をなくすことができる。
【0090】
以上述べた各実施態様によれば、RPVの搬出及び搬入にジャッキ式吊り上げ機を適用することにより、RPVの原子炉建屋からの搬出時及び原子炉建屋への新RPV搬入時のRPVの揺れを、クレーンを用いてRPVを移動させるときよりも小さくすることができる。これにより、RPVを移動させる際の信頼性を、ジャッキ式吊り上げ機を用いない場合よりも向上することができる。
【0091】
また、RPVが何らかの理由で落下した場合においても、使用済燃料プールへRPVが倒れ込むことを防止することができ、使用済燃料プールを防護することができる。これにより、RPV取替作業の安全性をより一層高めることができる。
【0092】
また、ジャッキ式吊り上げ機101の組み立て撤去作業がクレーンの組み立て撤去作業よりも単純である。そのため、工事方法の検討に要する時間を削減することができる。また、RPV取り替えの工事にかかる時間を短縮できる。それにより、原子力プラントを早く起動することができる。更に、ジャッキ式吊り上げ機101の組み立て撤去作業が容易で、ジャッキアップ吊り上げ機101の稼働に要する敷地面積や組み立てに要する敷地面積をクレーンを用いる場合よりも小さくすることができる。
【0093】
また、使用済み燃料プールの安全性を一層確保できるので、使用済み燃料プール内の燃料を原子炉建屋外に移動させる必要がない。このため、燃料移動に係る時間を削減することができる。これにより、原子力プラントのRPV取り替えの工事や炉内構造物取替工事に伴うプラント停止期間を短縮できる。これにより、原子力プラントの稼働率を向上させることができる。
【0094】
上述した実施態様は、RPV取替作業での実施態様を説明したが、例えば、シュラウドなどの炉内構造物の取替作業に関しても、同様の効果を得ることができる。
【0095】
(実施例9)
本発明の他の実施態様として、防護壁の内面に棒状部材からなる棒状ガイドを取り付ける実施例を説明する。本実施例は、実施例1とガイド44の形状が相違するもので、他のステップは実施例1と同一であるので、ここでは説明を省略する。
【0096】
本実施例では、図37a及び図37bに示すように、防護壁43の内面に取り付けられる棒状ガイド440は、防護壁43の上端から下端まで連続した棒状部材から構成される。棒状ガイド440の上端440a及び下端440bは、防護壁43の上端または下端に向かう程厚さが薄くなるような傾斜のある形状をしており、RPV1が棒状ガイド440内に円滑に挿入できる構造となっている。
【0097】
また、図38に示すように、緩衝材43bを取り外し、あるいは取り付けた状態で、隣接する棒状ガイド440同士の間に追設ガイド442を取り付けることにより、RPVと遮蔽体を共に搬出する場合と、遮蔽体を付ける必要のない新RPVを搬入する場合とで、棒状ガイド440が支持する位置と追設ガイド442が支持する位置を変更することができ、異なる外径のものを案内することができる。図38では、緩衝材43bを取り外し、追設ガイド442を取り付けた状態を示している。
【0098】
本実施例では、防護壁43内面に取り付けるガイドを棒状部材からなる棒状ガイド440としたが、板状をした減速ガイド441を防護壁43内面に取り付けても良い。図39a及び図39bに示すように、減速ガイド441は板状をしており、減速ガイド441の平面が水平となるように防護壁43内面に取り付けられる。また、図40に示すように、減速ガイド441の先端が下向きに傾斜するように、減速ガイド441を防護壁43に取り付けても良い。減速ガイド441は、防護壁43内面に円周上に等間隔あるいは適切な間隔をおいて設置され、少なくとも3列以上の減速ガイド441が設置される。また、上下方向にも等間隔あるいは適切な間隔をおいて、防護壁43の上端から下端の間に設置される。図41に示すように、RPV1は落下の際に減速ガイド441に衝突し、減速ガイド441を折損させながら落下させることで、RPV1の落下速度を減速できる。
【0099】
また、図42に示すように、防護壁43の上側内面に減速ガイド441を取り付け、防護壁43の下側内面にガイド44を取り付けても良い。防護壁43の上側では、RPV1は減速ガイド441により落下速度が減速され、防護壁43の下側では、ガイド44によりRPV1の落下姿勢をRPV1の長手方向の中心軸がほぼ垂直になるように保ち、RPV1の落下軌跡を防護壁43内を通過させ、ペデスタル10上面に落下するように保つことができる。また図43に示すように、防護壁43の下側内面に、ガイド44の代りに棒状ガイド440を取り付けても良い。
【0100】
(実施例10)
本発明の他の実施態様として、防護壁の重量を運転床上に分散負荷させる指示板を有した防護壁を設置する実施例を説明する。本実施例は、実施例1と防護壁43の形状が相違するもので、他のステップは実施例1と同一であるので、ここでは説明を省略する。
【0101】
本実施例では、図44a及び図44bに示すように、板状をした支持板434が防護壁43の外面に接続、あるいは防護壁43と一体となっており、防護壁43を原子炉ウェル5内、あるいは原子炉ウェル5周囲の運転床4上、あるいはRSW9上に設置した状態で、支持板434が運転床4上に設置される構造となっている。図44aでは、支持板434は円盤形状をしているが、支持板434の形状は四角形状、あるいは多角形状等、任意の形状でも良い。防護壁支持材43aの上端431aは防護壁43の高さ方向に任意の位置に固定され、下端431bは支持板434上の任意の位置に固定される。これにより、防護壁43の重量を防護壁43の下端部だけではなく、支持板434により運転床4上に分散負荷させることができる。
【0102】
また、図45に示すように、支持板434は使用済燃料プール6及び機器プール7の開口部を覆わない形状でも良い。支持板434の使用済燃料プール6及び機器プール7の開口部を覆う部分を切り欠き、使用済燃料プール6及び機器プール7の開口部を開放することにより、防護壁43を設置した状態でも、使用済燃料プール6あるいは機器プール7での作業が可能である。
【0103】
また、図46に示すように、支持板434は使用済燃料プール6及び機器プール7の開口部を完全に覆う形状でも良い。支持板434により使用済燃料プール6及び機器プール7の開口部を完全に覆うことで、使用済燃料プール6及び機器プール7への異物落下を防止できる。
【0104】
【発明の効果】
本発明によれば、原子炉建屋内の構造物の原子炉建屋から搬出及び原子炉建屋内への構造物の原子炉建屋外からの搬入の少なくともいずれかを行う際に、移動させる構造物の揺れを小さくすることができる構造物の取扱方法と構造物の取扱設備を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】RPV取替方法の一実施例を示すフローチャート。
【図2】RPV取替工事を適用するBWRプラントの原子炉建屋の概略縦断面図。
【図3】図2の運転床の平面図。
【図4】架構の取り付け状態を示す原子炉建屋の斜視図。
【図5】タービン建屋が原子炉建屋の裏側に隣接されて建てられている場合の架構の取り付け状態を示す原子炉建屋の斜視図。
【図6】架構送り出し装置とジャッキ装置の全体図。
【図7】ジャッキ装置の構成図で図6の詳細図。
【図8(A)】架構送り出し装置によって架構の組み立て方法を示す手順図。
【図8(B)】架構送り出し装置によって架構の組み立て方法を示す手順図。
【図9】原子炉建屋屋根にトラスを設定してローラーを使用して架構を設定している状態を示す概略縦断面図。
【図10】クレーンによって架構を設定している状態を示す概略縦断面図。
【図11】ロッドを用いたジャッキ式吊り上げ装置の構成図であり、(b)は(a)のC部詳細図、(c)は(b)のC部詳細図。
【図11(A)】ジャッキ式吊り上げ装置による吊り上げ動作を示す説明図。
【図12】ジャッキ式吊り上げ装置を原子炉建屋屋上の架構上に設置する方法を示す原子炉建屋の縦断面図。
【図13】原子炉建屋3の屋根の構造を示す一部切り欠き斜視図。
【図14】図13のE−E矢視図で、架構より主ビームを支持している状態を示している斜視図。
【図15】仮開口を設置した状態を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図16】(a)は防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の概略縦断面図であり、(b)は(a)の詳細図。
【図17】防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の運転床の平面図。
【図18】燃料防護壁をRSW上部に設置した場合の状況を示す原子炉建屋の概略断面図。
【図19】防護壁を原子炉ウェル周辺の運転床上に設置した場合の状況を示す原子炉建屋の概略断面図。
【図20】伸縮自在なテレスコピック構造(油圧ジャッキなど)を防護壁とし、原子炉ウェル周囲の運転床上に設置した状況を示す原子炉建屋の概略断面図。
【図21】RPV遮蔽体をRSWの上部に設定した状態を示す原子炉建屋の屋上部の概略縦断面図。
【図21(A)】RPV遮蔽体をRSWの上部に設定した状態を示す原子炉建屋の屋上部の概略縦断面図。
【図22】ジャッキ式吊り上げ装置のロッドによってRPVを吊り上げて、RPVの上面がRPV遮蔽体の上部の下面に当接している状態を示す原子炉建屋の断面図。
【図23】図22のG−G矢視図。
【図24】ジャッキアップ装置でRPVを吊り上げ原子炉建屋より搬出している状態を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図24(A)】ジャッキアップ装置でRPVを吊り上げ原子炉建屋より搬出している状態を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図25】ジャッキアップ装置でRPVを地上に吊り降ろしている状態を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図25(A)】ジャッキアップ装置でRPVを地上の保管庫に吊り降ろしている状態を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図26】RPVのトップヘッドをRPV遮蔽体の上部に当接させて、RPVとRPV遮蔽体を一緒に吊り上げる状態を示す概略縦断面図。
【図27】RPVのスタビライザラグをRPV遮蔽体の上部に当接させて、RPVとRPV遮蔽体を一緒に吊り上げる状態を示す概略縦断面図。
【図28】図27のH−H矢視図。
【図29】新RPVを原子炉建屋内に搬入している状態を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図30】走行装置の拡大図。
【図31】ジャッキ式吊り上げ機でRPVを原子炉建屋より搬出している状態図。
【図32】ジャッキ式吊り上げ機でRPVを原子炉建屋より搬出している状態図。
【図33】油圧ジャッキ内部の構造図。
【図34】板状の防護壁支持材を用いて防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図35】支柱構造による防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の運転床の平面図。
【図36a】補強部材を取り付けた支柱構造による防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の運転床の平面図。
【図36b】図36aの概略縦断面図。
【図37a】棒状ガイドを取り付けた防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図37b】図37aの運転床の平面図。
【図38】追設ガイドを取り付けた防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図39a】減速ガイドを取り付けた防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図39b】図39aの運転床の平面図。
【図40】下向きに傾斜した減速ガイドを取り付けた防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図41】減速ガイドによるRPVの減速状況を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図42】上側に減速ガイドを取り付け、下側にガイドを取り付けた防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図43】上側に減速ガイドを取り付け、下側に棒状ガイドを取り付けた防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の概略縦断面図。
【図44a】支持板を取り付けた防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の運転床の平面図。
【図44b】図44aの概略縦断面図。
【図45】使用済燃料プール及び機器プールの開口部を覆わない形状の支持板を取り付けた防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の運転床の平面図。
【図46】使用済燃料プール及び機器プールの開口部を完全に覆う形状の支持板を取り付けた防護壁を原子炉ウェル内に設置した状況を示す原子炉建屋の運転床の平面図。
【図47】防護壁支持材下端を強度部材上に設けた状況を示す原子炉建屋の運転床の平面図。
【図48】防護壁支持材の間隔を均等に配置し、防護壁支持材下端を強度部材上に設けた状況を示す原子炉建屋の運転床の平面図。
【図49】同じ長さの防護壁支持材を同じ角度で取り付け、更に間隔を均等に配置し、防護壁支持材下端を強度部材上に設けた状況を示す原子炉建屋の運転床の平面図。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器(RPV)、1a…トップヘッド、1b…フランジ、1c…主蒸気ノズル、1d…スタビライザラグ、2…炉内構造物(RPV内の構造物)、3…原子炉建屋、3a…大物搬入口、3b…タービン建屋、4…運転床、4a…運転床上の任意の点、4b…強度部材、5…原子炉ウェル、6…使用済燃料プール、6a…ゲート、7…機器プール、8…原子炉格納容器(PCV)、9…原子炉遮蔽壁(RSW)、10…ペデスタル、11…燃料集合体、11a…燃料ラック、17…仮開口部、18…シャッター、21…遮蔽体、21a,40b…ビーム、21b,34…ブラケット、25…コンクリート、26…デッキプレート、27…天井トラス、28…主ビーム、29…デッキプレート受け梁、30…ブレース、31…仮開口部設置位置、32…クレーン、33…吊りボルト、40…架構、40a…ビーム(架構部材)、40c,47…構台、41…ジャッキ昇降支柱、41a…ピン穴、41b…受けビーム、42…架構支柱、43…防護壁、43a…支持材、43b…緩衝材、44…ガイド、44a…ガイドブラケット、44b…滑車、45…架構送り出しジャッキ、46…ローラー、46a…ビーム受け、46b…受けトラス、48…テレスコピック、49…RPV吊り降ろし位置、50…ジャッキ式吊り上げ装置、51…油圧ジャッキ、52…ポンプユニット、53…ロッド、53e…雌ねじ、53f…雄ねじ、54…ロッド着脱装置、55…ロッド搬送装置、56…ロッド収納箱、57…架台、57a…開閉式扉、58…走行装置、59…吊具、60…ジャッキ式昇降装置、61…昇降用ジャッキ、62…ジャッキ台、63,114…ピン、64…保持用ピン、65…ガイドレール、66…ガイドシュー,反転台車、71…トレーラ、72…保管庫、72a…保管庫蓋、101…ジャッキ式吊り上げ機、110…上チャック、111…下チャック、112…屋根、113…撤去屋根、115…RPV吊り降ろし位置、116…ハブ、117…RPV受け、118…新原子炉圧力容器(新RPV)、119…トラス、401a,402a…架構部材、430…防護壁の高さ方向に任意の点、430a…防護壁と運転床の境界点、431a…支持材上端、431b…支持材下端、432…支柱、433…補強部材、434…支持板、440…棒状ガイド、440a…棒状ガイド上端、440b…棒状ガイド下端、441…減速ガイド、442…追設ガイド。

Claims (16)

  1. 原子炉容器が内部に設置されている建屋の外側に、前記原子炉容器の上方を通り且つ前記建屋を跨ぐ梁を設置し、
    上部に対象物を吊り上げる吊り上げ装置を有し且つ前記梁の上を移動する吊り上げ機を前記梁の上に設定し、
    前記建屋の屋根に設けられた開口部から前記原子炉容器からの放射線を遮蔽する遮蔽体を前記建屋内に搬入し、
    前記吊り上げ装置を用いて、前記遮蔽体と共に前記建屋内の前記原子炉容器を、前記建屋内で据え付けられた前記原子炉容器の上方に位置している運転床に設置されて前記運転床と前記屋根の間に配置され、かつ前記原子炉容器の周囲を取り囲み、前記原子炉容器をガイドするガイド装置を備えた防護壁内を上方に向かって移動させ、さらに、前記開口部を通して前記建屋より上方に搬出し、
    前記建屋内に設けられて燃料が貯蔵されている燃料貯蔵プールの真上以外の領域において、前記原子炉容器の下方に前記建屋が存在しなくなる位置まで、前記原子炉容器を保持する前記吊り上げ機を、前記梁の上を移動させ、
    前記吊り上げ装置を用いて前記原子炉容器を下降させて運搬装置に積載する、及び
    前記吊り上げ装置を用いて前記原子炉容器を保管庫内に吊り降ろす、ことのいずれかを行うことを特徴とする構造物の取扱方法。
  2. 原子炉容器が内部に設置される建屋を跨いで設置された梁上を移動しかつ吊り上げ装置を有する吊り上げ機の前記吊り上げ装置を用いて、前記建屋の外側で、前記建屋の上方まで原子炉容器を吊り上げ、
    前記吊り上げ機を前記建屋内に設けられて燃料が貯蔵されている燃料貯蔵プールの真上以外の領域において前記梁上を移動させて、前記原子炉容器を、前記原子炉容器が前記建屋の屋根に設けられた開口部の上に位置するまで移動させ、
    前記吊り上げ装置を用いて、前記原子炉容器を、前記建屋内で据え付けられた前記原子炉容器の上方に位置している運転床に設置されて前記運転床と前記屋根の間に配置され、かつ前記原子炉容器の周囲を取り囲み、前記原子炉容器をガイドするガイド装置を備えた防護壁内を下方に向かって移動させ、前記建屋内における前記原子炉容器の設置位置まで下降させることを特徴とする構造物の取扱方法。
  3. 請求項1または2において、前記吊り上げ装置がジャッキ式吊り上げ装置であることを特徴とする構造物の取扱方法。
  4. 請求項1または2において、前記防護壁を、前記原子炉容器を前記建屋内で上下方向に移動させる前に、前記建屋内に設置することを特徴とする構造物の取扱方法。
  5. 請求項1ないしの何れかにおいて、前記防護壁は、内側に、前記防護壁内を移動する構造物との衝撃を緩和するための緩衝材を備えていることを特徴とする構造物の取扱方法。
  6. 請求項において、前記防護壁は、伸縮自在なテレスコピック構造としたことを特徴とする原子炉建屋内の構造物の取扱方法。
  7. 請求項3において、前記梁を設置する際、柱を建て、その柱を使用して昇降するジャッキ式昇降装置を前記柱に設置し、前記梁を該ジャッキ式昇降装置で前記建屋よりも高い位置まで上げ、
    前記ジャッキ式昇降装置から前記梁を前記建屋の上方を通過させ別の柱へ接続することを特徴とする構造物の取扱方法。
  8. 請求項において、前記梁を設置する際に、複数の梁を少なくともボルトと当て板を用いてつなぎ合わせて設置することを特徴とする構造物の取扱方法。
  9. 請求項において、前記ジャッキ式昇降装置によって、前記ジャッキ式吊り上げ機を前記梁の上に設定することを特徴とする原子炉建屋内の構造物の取扱方法。
  10. 請求項1または請求項2において、前記開口部を設ける前に、前記開口部を開口した後に前記建屋に残存する前記建屋の屋根と前記梁とを接続することを特徴とする構造物の取扱方法。
  11. 請求項1において、前記原子炉容器を前記遮蔽体と共に前記吊り上げ装置を用いて前記建屋の上方の外側に搬出した後に、鉛直方向で前記原子炉容器と前記建屋の間にあり、前記原子炉容器が通過した空間を遮る前記吊り上げ機の扉を閉めることを特徴とする構造物の取扱方法。
  12. 請求項2において、前記吊り上げ装置によって前記原子炉容器を前記原子炉容器の最下部が前記建屋の屋根よりも高い位置になるまで吊り上げた後に、鉛直方向で前記建屋の屋根よりも高い位置で、前記原子炉容器の最下部よりも低い位置で前記吊り上げ機に設置された、前記原子炉容器の鉛直方向下方への投影部の少なくとも一部を遮る前記吊り上げ機の扉を閉め、
    前記吊り上げ機を、前記原子炉容器が前記開口部の上になるまで移動させ、前記吊り上げ機の扉を開け、
    記原子炉容器を、前記建屋から前もって搬出された原子炉容器が設置されていた前記設置位置に設置する構造物の取扱方法。
  13. 原子炉容器が内部に設置されている建屋の外側に、前記原子炉容器の上方を通り且つ前記建屋を跨ぐ梁を設置し、
    上部に前記原子炉容器を吊り上げる吊り上げ装置を有し且つ前記梁の上を移動する吊り上げ機を前記梁の上に設定し、
    前記原子炉容器の周囲を取り囲み、前記原子炉容器をガイドするガイド装置を備えた防護壁を、前記建屋の屋根に設けられた開口部から、前記吊り上げ装置を用いて前記建屋内に搬入し、この防護壁を前記原子炉容器の上方に位置している運転床に設置して前記運転床と前記屋根の間に配置し、
    前記開口部から、前記吊り上げ装置を用いて前記原子炉容器からの放射線を遮蔽する遮蔽体を前記建屋内に搬入し、
    前記遮蔽体と共に前記原子炉容器を、前記吊り上げ装置を用いて前記防護壁内を上昇させて前記建屋より上方に搬出し、
    前記建屋内に設けられて燃料が貯蔵されている燃料貯蔵プールの真上以外の領域において、前記原子炉容器の下方に前記建屋が存在しなくなる位置まで、前記吊り上げ機を前記梁の上を移動させ、
    その後、前記原子炉容器を吊っている前記吊り上げ機を前記建屋に隣接して設置したジャッキ式昇降装置によって地上に降ろし、
    前記吊り上げ装置を地上に設置した移動レールの上を、前記原子炉容器の下方が前記原子炉容器の保管庫となるまで移動させ、
    前記吊り上げ機に設けられた前記吊り上げ装置を用いて、前記原子炉容器を前記保管庫内に吊り降ろすことを特徴とする構造物の取扱方法。
  14. 請求項1または1において、前記建屋の外側に、前記原子炉容器の上方を通り且つ前記建屋を跨ぐ前記梁を設置する第1の工程、及び上部に前記吊り上げ装置を有し且つ前記梁の上を移動する前記吊り上げ機を前記梁の上に設定する第2の工程を、
    前記建屋の屋根に設けられた開口部から前記遮蔽体を前記建屋内に搬入する第3の工程を実施する第1の定期検査を開始するよりも前の原子炉の運転中もしくは、第1の定期検査よりも前に実施される第2の定期検査において実施することを特徴とする構造物の取扱方法。
  15. 請求項1乃至3及び請求項1の何れかにおいて、前記建屋から前記原子炉容器を搬出する際、前記吊り上げ機は、建屋の上方を燃料貯蔵プールから離れる方向に移動することを特徴とする構造物の取扱方法。
  16. 請求項3,請求項乃至及び請求項1のいずれかにおいて、前記ジャッキ式昇降装置は、前記原子炉建屋の外側のうち、大型搬入口が設けられた壁の側に設けることを特徴とする構造物の取扱方法。
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