JP4235348B2 - 画像入出力装置及び画像入出力制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像入出力装置及び画像入出力制御方法に関し、より詳しくはネットワーク等の伝送媒体を介して接続された少なくとも1台以上の画像入出力装置に対しその画像出力を制御する画像入出力装置及び画像入出力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ネットワーク等の伝送媒体を介して複数の画像入出力装置を接続し、これら複数の画像入出力装置のうちの一の画像入出力装置に入力された画像データを伝送媒体上の他の画像入出力装置に同時出力する重連コピー(カスケードコピー)を行う画像処理システムが知られている。
【0003】
この種の画像処理システムでは、同一機能を有し且つ同一設定がなされている画像入出力装置同士を伝送媒体を介して接続し、これにより重連コピーを行い、画像データの処理効率を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の画像処理システムでは、同一機能を有し且つ同一設定がなされている画像入出力装置間で重連コピーを行う場合は、各画像入出力装置で同一の出力結果を得ることができるが、近年ではネットワーク環境の整備等により異なる機能を有する複数の画像入出力装置が接続されるようになってきており、したがって、このような機能や設定内容の異なる画像入出力装置同士を伝送媒体上に接続して重連コピーを行う場合、画像入出力装置の選択処理や出力条件の設定操作が複雑になるという問題点があった。
【0005】
例えば、前記画像入出力装置が複数の給紙カセットを有し且つ自動用紙選択機能を有している場合、該画像入出力装置では複数の給紙カセットの中から読込画像の画像サイズに応じた最適給紙カセットを自動的に選択することができる一方で、自動用紙選択の対象とはならない用紙サイズを手動設定することも可能である。したがって、画像入出力装置間で出力条件が異なる設定がなされている場合もあり、このような場合、各画像入出力装置間で同一の画像出力結果を得ることができなくなり、このため、同一の画像出力結果を得るためにはユーザが詳細な出力情報を事前にチェックする必要があり、操作性が劣るという問題点があった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、出力デバイスと自機とで出力可能な共通記録用紙を一覧表示することにより、重連コピー設定を容易に行い、操作性を向上させることのできる画像入出力装置及び画像入出力制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係る画像入出力装置は、他の画像入出力装置と通信可能な画像入出力装置において、画像データを入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された画像データに基づいて用紙上に画像を出力する出力手段と、前記出力手段によって画像を出力する際に用いる用紙のサイズをユーザに選択させるために、前記画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報を表示する第1の表示手段と、前記入力手段によって入力された画像データに基づく画像の出力を、前記出力手段と前記他の画像入出力装置が備える出力手段の両方を用いて実行する指示がされているか否かを判断する判断手段と、前記他の画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報を前記他の画像入出力装置から取得する取得手段と、前記判断手段によって前記指示がされていると判断された場合、前記取得手段により取得した情報に基づいて、前記他の画像入出力装置と前記画像入出力装置とが共通に有する用紙のサイズに関する情報を、前記第1の表示手段によって表示される前記画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報に代えて表示する第2の表示手段と、前記第2の表示手段により表示された情報に基づき、前記入力手段によって入力された画像データを出力するための用紙のサイズを選択する選択手段と、を有し、前記画像入出力装置と前記他の画像入出力装置は、前記入力手段によって入力された画像データを、前記選択手段で選択されたサイズの用紙上に出力することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するために本発明の請求項8に係る画像入出力制御方法は、他の画像入出力装置と通信可能な画像入出力装置の画像入出力制御方法において、画像データを入力する入力ステップと、前記入力ステップによって入力された画像データに基づいて用紙上に画像を出力する出力ステップと、前記出力ステップによって画像を出力する際に用いる用紙のサイズをユーザに選択させるために、前記画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報を表示する第1の表示ステップと、前記入力ステップによって入力された画像データに基づく画像の出力を、前記出力ステップと前記他の画像入出力装置が備える出力ステップの両方を用いて実行する指示がされているか否かを判断する判断ステップと、前記他の画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報を前記他の画像入出力装置から取得する取得ステップと、前記判断ステップによって前記指示がされていると判断された場合、前記取得ステップにより取得した情報に基づいて、前記他の画像入出力装置と前記画像入出力装置とが共通に有する用紙のサイズに関する情報を、前記第1の表示ステップによって表示される前記画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報に代えて表示する第2の表示ステップと、前記第2の表示ステップにより表示された情報に基づき、前記入力ステップによって入力された画像データを出力するための用紙のサイズを選択する選択ステップと、を有し、前記画像入出力装置と前記他の画像入出力装置は、前記入力ステップによって入力された画像データを、前記選択ステップで選択されたサイズの用紙上に出力することを特徴とする。
【0010】
尚、本発明のその他の特徴は、下記の発明の実施の形態の記載より明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明に係る画像処理システムの一実施の形態を示すシステム構成図であって、該画像処理システムは、3台の画像入出力装置1(ローカルプリンタ1a、リモートプリンタ1b、1c)がネットワークとしてのLAN(域内通信網)2を介して接続されている。
【0013】
各画像入出力装置1a〜1cは、画像データの読込み処理を行うスキャナ部3a〜3bと、画像データを出力するプリンタ部4a〜4cと、画像データの読取指示や出力指示を行う操作部5a〜5cと、LAN2及びWAN(公衆電話回線網)6に接続されると共に上記各構成要素と接続されて装置全体の制御を行う制御部7a〜7cとを備えている。
【0014】
そして、本実施の形態では、ローカルプリンタ1aのスキャナ部3aで画像データを読み込み、該読み込まれた画像データを自機のプリンタ部4aに画像出力すると共に該画像データをリモートプリンタ1bにも転送し、該リモートプリンタ1bのプリンタ部4bからもプリンタ部4aからの画像データと同一の画像データが同一の出力条件でもって画像出力される。
【0015】
図2は画像処理装置1の外観を示す概略斜視図である。
【0016】
プリンタ部4は画像処理装置1の下方に配設されている。該プリンタ部4は、ラスターイメージデータを記録用紙上で画像データに変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式、その他いずれの方式であってもよい。また、該プリンタ部4には、異なる用紙サイズや異なる用紙向きが選択できるように複数の給紙カセット(第1〜第3の給紙カセット8a〜8c)が設けられ、また画像データの印字がなされた記録用紙を排紙する排紙トレイ9が設けられている。
【0017】
また、前記プリンタ部4の上方にはスキャナ部3及び操作部5が配設されると共に、該スキャナ部3には原稿トレイ10を有する原稿フィーダ部11が載設されている。
【0018】
図3は操作部5の外観を示す概略正面図である。
【0019】
同図において、スタートキー12は原稿画像の読み取り動作を開始する場合に操作する。スタートキー12の中央部には、緑色又は赤色に点灯するLED部13が設けられ、該LED部13の点灯色によってスタートキー12が使用可能か否かを判断する。ストップキー14は稼働中の動作を止める場合に操作し、リセットキー15は操作部5の設定状態を初期化する場合に操作し、またIDキー116は、オペレータがユーザIDを入力する場合に操作する。そして、スタートキー12、ストップキー14、リセットキー15及びIDキー16で各種キー群17を構成している。
【0020】
また、LCD表示部18は、その表面にタッチパネルシート19が貼着されており、システムの操作画面及びソフトキーを表示すると共に、表示されたソフトキーが押されるとその位置情報、すなわち座標情報を制御部7に送信する。
【0021】
図4は、LCD表示部18の初期画面を示し、該初期画面ではローカルコピーモードであることが出力先表示部29に表示されると共に、出力条件の設定・制御を行う各種ソフトキーが表示されている。
【0022】
同図において、ダイレクトキー20は入力画像に対し等倍でもって画像出力するときに押下し、ズームキー21は入力画像を変倍して出力するための変倍設定を行うときに押下し、また用紙選択キー22は出力用紙の用紙サイズを選択設定するときに押下する。両面コピーキー23は記録用紙の両面に印刷出力するときに押下し、フィニッシングキー24は出力用紙のソート設定を行うときに押下し、濃度設定キー25は画像出力濃度を設定変更を行うときに押下し、また応用モード設定キー26は他の応用機能を設定するときに押下する。
【0023】
ワンタッチ・カスケードキー27は、読取画像をLAN2上の複数の画像処理装置に同時出力するカスケードコピーの設定を簡便に行うときに押下し、出力デバイス選択キー28は画像データを出力する画像処理装置を選択設定するときに押下する。
【0024】
また、出力先表示部29は実際の出力先を表示し、自機への画像出力を行うローカルコピーモード、LAN2上の他の画像出力装置に出力するリモートコピーモード、或いは上述したカスケードコピーモードに設定することができ、斯かる設定モードや出力先デバイス、変倍率、記録用紙の用紙サイズ、コピー枚数等が出力先表示部29に表示される。
【0025】
そして、上述した各種ソフトキーを押下することにより、後述するように詳細設定のためのウィンドウが適宜表示され、リモートコピーや、カスケードコピーを行うことができる。
【0026】
図5は制御部7の詳細を示すブロック構成図である。
【0027】
CPU30はシステム全体を制御するコントローラである。RAM31は画像データやその他の演算データを一時的に記憶したりCPU30のワークエリアとして使用される。ROM32はブートプログラムや後述する制御プログラム等が格納され、ハードディスクドライブ(HDD)33はシステムのソフトウェアや画像データが格納される。操作I/F部34は操作部5との間でインターフェース動作を司る。ネットワークI/F部35はLAN2に接続されてLAN2との間で各種情報の入出力処理を行い、モデム36はWAN6に接続されてWAN6との間で各種情報の入出力処理を行う。
【0028】
そして、上述した各構成要素はシステムバス37を介して互いに接続されている。
【0029】
画像I/F部38は、システムバス37と画像バス39とを接続してデータ構造を変換する。
【0030】
画像バス39は、PCIバス又はIEEE1394で構成され、画像データを高速で転送する。そして、該画像バス39にはラスターイメージプロセッサ(RIP)部40、デバイスI/F部41、スキャナ画像処理部42、プリンタ画像処理部43、画像回転部44、及び画像圧縮部45が接続されている。
【0031】
RIP部40は、PDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部41は、スキャナ部3及びプリンタ部4と接続され、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部42は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部43は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。画像回転部44は画像データの回転を行う。画像圧縮部45は、多値画像データに対してはJPEG、二値画像データに対してはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0032】
このように構成された画像処理装置1においては、原稿用紙が原稿フィーダ11の原稿トレイ10にセットされ、ユーザが操作部5を操作して読取起動の指示を発すると、制御部7のCPU30がスキャナ部3に対し原稿画像の読取指示を行う。そして、これにより、原稿画像は原稿フィーダ11から1枚ずつスキャナ部3に供給され、原稿画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査して原稿画像をラスターイメージデータとして電気信号に変換する。
【0033】
また、プリンタ部4は、CPU30からの指示によってプリント動作を開始し、出力情報としての画像信号を出力する。すなわち、プリンタ部4は、ROM32に格納されている制御プログラムに基づきCPU30がシステムバス37に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御し、スキャナ部3から入力情報を読み込み、プリンタ部4に出力する。
【0034】
図6は、操作部5と操作I/F部34との接続関係を示すブロック構成図であって、操作I/F部34は、入力ポート34aと出力ポート34bとを有し、入力ポート34aは各種キー群17及びタッチパネル19と接続され、出力ポート34bはLCD表示部18及びLED部13と接続されている。
【0035】
そして、該操作部5では、タッチパネル19や各種キー群17からのユーザ入力を受け取り操作I/F部34の入力ポート34aを介して操作内容を取得し、取得した操作内容やROM32に格納されている制御プログラムに基づいてCPU30が表示画面データを作成し、操作I/F部34の出力ポート34bを介して、LCD表示部18に出力する。
【0036】
また、該操作部5では、タッチパネル19の押下等、表示画面上の操作を行うことによりLCD表示部18の表示を切り替え、印刷物の出力先デバイスを指定したり、出力先に対応した用紙選択画面を表示し、所望の用紙サイズの入力を行う。
【0037】
図7は初期画面(図4)で出力デバイス選択キー28が押下された場合に表示されるプリンタ選択ウィンドウを示し、該プリンタ選択ウィンドウを操作してカスケードコピーの出力先を設定する。
【0038】
すなわち、出力デバイス選択キー28が押下されると、表示画面は、図7に示すようなプリンタ選択ウィンドウに切り替わる。該プリンタ選択ウィンドウは、複数の出力可能デバイス表示領域(本実施の形態では、第1及び第2の出力可能デバイス表示領域46a、46b)を有し、各出力可能デバイス表示領域46a、46bには出力可能な各出力デバイスが表示され、これにより出力可能デバイスが一覧表示される。本実施の形態では、自機であるローカルプリンタ1a、及びLAN2に接続されているリモートプリンタ1bが表示されている。
【0039】
初期画面で出力デバイス選択キー28が押下された状態では出力モードはローカルコピーモードに設定されており、第1の出力可能表示領域46aにはローカルプリンタ1aが反転表示され(図中、斜線で示す)、リモートプリンタ1bを示すアイコンや状況、デバイス名が表示される。そして、この状態で重連コピーキー47を押下すると、リモートプリンタ1bにチェックマークが付され(図中、「A」で示す)、これによりカスケードコピーを行うLAN2上の出力デバイスが特定される。
【0040】
尚、本実施の形態では、プリンタ選択ウィンドウには自機であるローカルプリンタ1aと1台のリモートプリンタ1bがLAN2上に接続されている場合を例示しているが、2台以上のリモートプリンタがLAN2上に接続されている場合はプリンタ選択ウィンドウにはLAN2上の全てのリモートプリンタが一覧表示される。そして、この場合、重連コピーキー47を順次押下することにより、各リモートプリンタにチェックマークが付され、また重連コピーキー47を所定回押下することにより特定のリモートプリンタに対し重連コピーの設定を解除することができる。
【0041】
そして、クローズドキー61を押下するとプリンタ選択ウィンドウは閉じ、上述のように出力モードがカスケードコピーモードに設定されている場合は、表示画面が図8に示すカスケード標準画面に切り替わる。すなわち、該カスケード標準画面においては、出力先表示部35にはカスケードコピーの設定を示すカスケードアイコン51やカスケードコピー設定を示す文字列52が表示されている。
【0042】
また、リモートプリンタ1bの詳細情報は詳細情報キー48を押下することにより確認することができる。
【0043】
図9は詳細情報キー48を押下することにより表示される詳細情報設定ウィンドウである。用紙選択領域49には記録用紙の用紙サイズが表示され、カスケードコピーを行うときはLAN2を介して用紙選択領域49でチェックマークが付されている記録用紙情報を取得し、カスケードコピーで使用される出力用紙の設定を行う。
【0044】
尚、クローズドキー62を押下すると該詳細情報ウィンドウは閉じて表示画面はプリンタ選択ウィンドウ(図7)に切り替わる。
【0045】
また、上記カスケード標準画面(図8)で用紙選択キー22が押下されると、表示画面は図10に示す用紙選択ウィンドウに切り替わり、該用紙選択ウィンドウで各出力デバイスから出力される記録用紙を選択する。すなわち、用紙選択ウィンドウは出力用紙サイズ表示域50を有し、該出力用紙サイズ表示域50にはローカルプリンタ1a及び選択されたリモートプリンタ1bの双方で出力可能な共通記録用紙の用紙サイズが表示される。そして、本実施の形態では自動用紙選択が選択され、これにより出力用紙サイズ表示域50に表示されている用紙サイズ(本実施の形態では、B4、A3、A4、封筒)の中から出力用紙が自動的に選択され、該選択された出力用紙に画像データが出力される。
【0046】
尚、自動用紙選択に設定されていない場合は、ユーザが出力用紙サイズ表示域50に表示されている用紙サイズを任意に選択し、該選択された出力用紙に画像データが出力される。
【0047】
このようにしてローカルプリンタ1a及びリモートプリンタ1bの双方で同一用紙サイズの出力用紙に画像データを出力することが可能となる。
【0048】
尚、クローズドキー63を押下することにより、用紙選択ウィンドウは閉じて表示画面はカスケード標準画面(図8)に切り替わる。
【0049】
図11はLCD表示部18に表示されるソフトキーの操作手順を示すフローチャートであって、本プログラムはROM32に格納され、CPU30で実行される。
【0050】
ステップS1ではタッチパネル19のいずれかのソフトキーが押下されたか否かを判断し、押下されていない場合は押下されるのを待機する一方、いずれかのソフトキーが押下された場合は、ステップS2に進み、現在表示されている表示画面に基づき押下されたソフトキーを判定する。そして続くステップS3では押下されたソフトキーに応じた所定の処理を実行し、ステップS1に戻る。すなわち、押下されたソフトキーに応じて、例えば、ROM32に格納されているビットマップデータをLCD表示部18に転送して表示したり、或いは設定内容をRAM31に記憶し、ステップS1に戻る。
【0051】
そして、カスケードコピーを行う場合は、出力デバイス選択キー28や用紙選択キー22を押下し、カスケードコピーの設定処理や出力用紙の設定処理を行い、コピー動作を実行する。
【0052】
図12はカスケードコピーを行う場合の出力用紙設定手順を示すフローチャートである。
【0053】
ステップS11では用紙選択キー22が押下された否かを判断し、用紙選択キー22が押下された場合は用紙選択ウィンドウ(図10)に表示画面が切り替わると共に、カスケードコピーモードに設定されているか否かを判断する。そして、カスケードコピーモードに設定されている場合、例えばリモートプリンタ1bが重連コピー用として既に選択されている場合は、該用紙選択ウィンドウにローカルプリンタ1aとリモートプリンタ1bの双方で出力可能な記録用紙の用紙サイズを表示し、その後、ステップS15に進む。一方、カスケードコピーモードに設定されていない場合、すなわちローカルコピーモードに設定されている場合はステップS14に進み、ローカルプリンタ1aにセットされている用紙サイズを用紙選択ウィンドウに表示した後、ステップS15に進む。
【0054】
そして、ステップS15では用紙選択ウィンドウのクローズドキー63が押下されるのを待機し、クローズドキー63の押下によりステップS11に戻る。
【0055】
一方、ステップS11で用紙選択キー22が押下されなかった場合はステップS16に進み、出力デバイス選択キー28が押下されたか否かを判断し、出力デバイス選択キー28が押下された場合はプリンタ選択ウィンドウに表示画面を切り替え、登録されている出力可能なプリンタの一覧を表示する。このとき現在出力対象となっている出力デバイス(例えば、ローカルプリンタ1a)にはチェックマークが付されている。
【0056】
続くステップS18では重連コピーキー47が押下されたか否かを判断し、重連コピーキー47が押下されていない場合はステップS17に戻る一方、重連コピーキー47が押下された場合は重連コピーの対象となるリモートプリンタ1bにチェックマークを付し、クローズドキー61を押下して表示画面をカスケード表示画面(図8)に切り替えた後、ステップS19に進む。
【0057】
ステップS19ではリモートプリンタ1bで設定されている記録用紙の用紙サイズと同一の用紙サイズが選択されているか否かを判断し、その結果をカスケード表示画面の出力先表示部29に表示する。そして、その答が肯定(Yes)の場合は直ちにステップS21に進む一方、その答が否定(No)の場合はステップS20に進み、選択されている記録用紙の用紙サイズ情報をクリアし、読込画像に応じて応用モード設定キー26やズームキー21を押下し、設定可能なモードから自動的に用紙サイズを決定する「自動用紙選択」に設定し、ステップS21に進む。すなわち、ローカルプリンタ1aとリモートプリンタ1bとで出力用紙が異なる場合は同一出力条件下での出力画像を得ることができないため、ローカルプリンタ1aで選択されている用紙サイズ情報をクリアし、リモートプリンタ1bでも出力可能な記録用紙が選択されるように自動用紙選択に設定する。
【0058】
次いで、ステップS21では、プリンタ選択ウィンドウ上での選択されているリモートプリンタ1bとローカルプリンタ1aとを反転表示し、ステップS22ではクローズドキー61が押下されるのを待機し、クローズドキー61が押下されるとステップS11に戻る。
【0059】
そしてその後、ステップS16の答が否定(No)のときはステップS23に進み、操作部5のスタートキー12(図3参照)の押下を待機し、スタートキー12が押下されていない場合はステップS11に戻る一方、スタートキー12が押下されるとステップS23でコピー動作を開始し、処理を終了する。
【0060】
このようにしてカスケードコピーモード時におけるリモートプリンタ1bの詳細な情報を一々チェックすることなく出力可能な記録用紙を自動的に選択することができ、操作性の向上を図ることができる。
【0061】
次に、リモートプリンタ1b側でローカルプリンタ1aの設定と合致するように出力条件を設定する場合について説明する。
【0062】
図13はリモートプリンタ1bの出力制御をカスタマイズする共通仕様設定ウィンドウの表示画面である。
【0063】
すなわち、該共通仕様設定ウィンドウでカセットオート選択キー53を押下すると、図14に示すコピー用紙選択ウィンドウが表示される。該コピー用紙選択ウィンドウは、リモートプリンタ1bに収容されている記録用紙の用紙サイズ表示領域54と、該用紙サイズ表示領域54に表示されている各記録用紙に対し自動用紙選択を行うか否かを設定するオン/オフキー表示領域55とを有している。そして、オン/オフキー表示領域55に表示されている各オン/オフキーでオフを選択することにより、リモートプリンタ1b側でコピー動作を行う場合はオフ状態とされた記録用紙の使用ができなくなるが、カスケードコピーにおいてはローカルプリンタ1aの設定を有効とする必要があり、このためリモートプリンタ1bでは図15に示すフローチャートに従って出力条件を制御する。
【0064】
すなわち、ステップS31でリモートプリンタ1bが画像出力要求待機状態になるとステップS32に進んで画像出力要求があるか否かを判断し、画像出力要求がある場合はステップS33に進み、出力すべき画像情報に基づいて画像サイズを算出し、続くステップS34ではカスケードコピーでの出力要求か否かを判断する。そして、カスケードコピーでの出力要求が指示されている場合は、ローカルプリンタ1aの出力条件を有効とする必要があり、図14のコピー用紙選択ウィンドウで選択された用紙選択情報を一時的に無効として、ステップS33で算出された画像サイズに基づきローカルプリンタ1aの出力条件と同一となるよな給紙カセットを選択し、ステップS36に進んで選択された給紙カセットから記録用紙を給紙し画像データを出力する。
【0065】
一方、ステップS34でカスケードコピーでの出力要求が指示されていない場合はステップS37に進み、ステップS33で算出された画像サイズに基づき最適な給紙カセットを選択し、続くステップS38で選択された給紙カセットの記録用紙は自動選択可能な記録用紙か否かを判断する。そして、その答が肯定(Yes)の場合はステップS36に進み、選択された記録用紙に画像データを出力する一方、その答が否定(No)の場合は検索すべき記録用紙が存在するか否かを判断する。そして、その答が肯定(Yes)の場合はステップS37に戻って再度検索を行い、その答が否定(No)の場合は最適用紙サイズの記録用紙が選択できない旨を操作部5のLCD表示部29に表示し、処理を終了する。
【0066】
このように本実施の形態ではカスケードコピーの要求を受信したリモートプリンタ1bは、用紙情報の設定を一時的に無効とし、ローカルプリンタ1a側で設定されている出力用紙に合致させるように出力条件を一致させているので、リモートプリンタ1bはコピー動作を停止することもなく、ローカルプリンタ1aと同一の画像出力結果を容易に得ることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、カスケードコピーモードに設定されたときはデバイス間で共通の記録用紙を自動的に一覧表示するようにし、該表示された記録用紙の中から選択された出力用紙に画像データを出力しているので、操作性が向上され、ユーザは容易な設定により各デバイス間で同一の画像出力結果を得ることができる。
【0068】
また、カスケードコピーを行う際の伝送媒体上に接続された出力デバイスの設定情報を一時的に無効とし、出力デバイス側で自動的に送信元の画像入出力装置と同一の記録用紙を選択・設定することにより、送信元の画像入出力装置と送信先の画像入出力装置とで同一の画像出力結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理システムの一実施の形態を示す全体構成図である。
【図2】画像入出力装置の概略斜視図である。
【図3】操作部の概略を示す正面図である。
【図4】操作部のLCD表示部の初期画面を示す図である。
【図5】制御部のブロック構成図である。
【図6】制御部と操作部の関係を示すブロック構成図である。
【図7】プリンタ選択ウィンドウである。
【図8】カスケード標準画面を示すウィンドウである。
【図9】詳細情報表示ウィンドウである。
【図10】用紙選択ウィンドウである。
【図11】LCD表示部のソフトキーの操作手順を示すフローチャートである。
【図12】ローカルプリンタで実行される記録用紙設定手順のフローチャートである。
【図13】共通仕様設定ウィンドウである。
【図14】自動用紙選択設定ウィンドウである。
【図15】リモートプリンタで実行される記録用紙設定手順のフローチャートである。
【符号の説明】
1a ローカルプリンタ
1b リモートプリンタ
1c リモートプリンタ
2 LAN
3 スキャナ部
5 操作部
22 用紙選択キー
28 出力デバイス選択キー
Claims (14)
- 他の画像入出力装置と通信可能な画像入出力装置において、
画像データを入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された画像データに基づいて用紙上に画像を出力する出力手段と、
前記出力手段によって画像を出力する際に用いる用紙のサイズをユーザに選択させるために、前記画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報を表示する第1の表示手段と、
前記入力手段によって入力された画像データに基づく画像の出力を、前記出力手段と前記他の画像入出力装置が備える出力手段の両方を用いて実行する指示がされているか否かを判断する判断手段と、
前記他の画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報を前記他の画像入出力装置から取得する取得手段と、
前記判断手段によって前記指示がされていると判断された場合、前記取得手段により取得した情報に基づいて、前記他の画像入出力装置と前記画像入出力装置とが共通に有する用紙のサイズに関する情報を、前記第1の表示手段によって表示される前記画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報に代えて表示する第2の表示手段と、
前記第2の表示手段により表示された情報に基づき、前記入力手段によって入力された画像データを出力するための用紙のサイズを選択する選択手段と、
を有し、
前記画像入出力装置と前記他の画像入出力装置は、前記入力手段によって入力された画像データを、前記選択手段で選択されたサイズの用紙上に出力することを特徴とする画像入出力装置。 - 前記画像入出力装置を含む、前記画像を出力可能な入出力装置の一覧を表示する第3の表示手段と、
前記第3の表示手段により表示された画像入出力装置の中から画像を出力させる複数の画像入出力装置を選択する装置選択手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1記載の画像入出力装置。 - 前記入力手段によって入力された画像データに基づく画像の出力を、前記出力手段と前記他の画像入出力装置が備える出力手段の両方を用いて実行する指示がされている場合、前記他の画像入出力装置において既に選択されている用紙のサイズの選択を無効にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像入出力装置。
- 前記選択手段は用紙のサイズの選択を自動的に行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像入出力装置。
- 前記入力手段は、スキャナであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像入出力装置。
- 前記取得手段によって取得された情報に基づいて、前記他の画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報を、前記第1の表示手段及び前記第2の表示手段によって表示される情報とは別に表示する第4の表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像入出力装置。
- 前記第2の表示手段は、表示される情報が前記第1の表示手段によって表示される情報と異なることをユーザが識別できるように、前記用紙のサイズに関する情報を表示することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像入出力装置。
- 他の画像入出力装置と通信可能な画像入出力装置の画像入出力制御方法において、
画像データを入力する入力ステップと、
前記入力ステップによって入力された画像データに基づいて用紙上に画像を出力する出力ステップと、
前記出力ステップによって画像を出力する際に用いる用紙のサイズをユーザに選択させるために、前記画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報を表示する第1の表示ステップと、
前記入力ステップによって入力された画像データに基づく画像の出力を、前記出力ステップと前記他の画像入出力装置が備える出力ステップの両方を用いて実行する指示がされているか否かを判断する判断ステップと、
前記他の画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報を前記他の画像入出力装置から取得する取得ステップと、
前記判断ステップによって前記指示がされていると判断された場合、前記取得ステップにより取得した情報に基づいて、前記他の画像入出力装置と前記画像入出力装置とが共通に有する用紙のサイズに関する情報を、前記第1の表示ステップによって表示される前記画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報に代えて表示する第2の表示ステップと、
前記第2の表示ステップにより表示された情報に基づき、前記入力ステップによって入力された画像データを出力するための用紙のサイズを選択する選択ステップと、
を有し、
前記画像入出力装置と前記他の画像入出力装置は、前記入力ステップによって入力された画像データを、前記選択ステップで選択されたサイズの用紙上に出力することを特徴とする画像入出力制御方法。 - 前記画像入出力装置を含む、前記画像を出力可能な入出力装置の一覧を表示する第3の表示ステップと、
前記第3の表示ステップにより表示された画像入出力装置の中から画像を出力させる複数の画像入出力装置を選択する装置選択ステップと、
を更に有することを特徴とする請求項8記載の画像入出力制御方法。 - 前記入力ステップによって入力された画像データに基づく画像の出力を、前記出力ステップと前記他の画像入出力装置が備える出力ステップの両方を用いて実行する指示がされている場合、前記他の画像入出力装置において既に選択されている用紙のサイズの選択を無効にすることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像入出力制御方法。
- 前記選択ステップは用紙のサイズの選択を自動的に行うことを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の画像入出力制御方法。
- 前記入力ステップは、スキャナであることを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の画像入出力制御方法。
- 前記取得ステップによって取得された情報に基づいて、前記他の画像入出力装置が有する用紙のサイズに関する情報を、前記第1の表示ステップ及び前記第2の表示ステップによって表示される情報とは別に表示する第4の表示ステップを有することを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項に記載の画像入出力制御方法。
- 前記第2の表示ステップは、表示される情報が前記第1の表示ステップによって表示される情報と異なることをユーザが識別できるように、前記用紙のサイズに関する情報を表示することを特徴とする請求項8乃至13の何れか1項に記載の画像入出力制御方法。
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