JP4233203B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、油圧ショベル等の油圧作業機器を制御するために用いる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に示す従来の油圧制御装置は、油圧ショベルを制御するものである。
ポンプ1には、コントロールバルブ2を介してブーム用のシリンダ3を接続している。
上記コントロールバルブ2は、そのパイロット室2a、2bに導かれるパイロット圧によって切り換わるものであり、このパイロット圧は、パイロットバルブ4によって制御している。
例えば、パイロット室2aにパイロット圧を導くと、そのパイロット圧の大きさに比例して、コントロールバルブ2が図面左側の上昇位置aに切り換わる。逆に、パイロット室2bにパイロット圧を導くと、そのパイロット圧の大きさに比例して、コントロールバルブ2が図面右側の下降位置bに切り換わる。
【0003】
上記コントロールバルブ2とシリンダ3のボトム側圧力室3aとの間には、シリンダ3の負荷Wを保持するための負荷保持機構fを接続している。
上記負荷保持機構fは、シリンダ3のボトム側圧力室3aとコントロールバルブ2との間に接続したパイロットチェック弁5と、このパイロットチェック弁5の背圧室6とタンクTとを接続するパイロット流路7に設けた切換弁8と、上記ボトム側圧力室3aと負荷保持機構fとを接続する流路から分岐させたリリーフ流路9に設けたオーバーロードリリーフ弁10とから構成されている。
【0004】
上記パイロットチェック弁5は、コントロールバルブ2を中立状態に保っているとき、逆止機能を発揮して、シリンダ3のボトム側圧力室3aの圧油がコントロールバルブ2側に流れるのを規制する。
上記の状態から、パイロットバルブ4を操作して、コントロールバルブ2を上昇位置aに切り換えると、ポンプ1の吐出油が、パイロットチェック弁5に供給される。このようにパイロットチェック弁5に吐出油を供給すると、その圧力作用によって弁部材12がシート部11から離れる。
したがって、ポンプ1からの吐出油が、シリンダ3のボトム側圧力室3aに供給されて、ロッド側圧力室3bの圧油が、コントロールバルブ2を介してタンクTに排出される。これにより、シリンダ3の負荷Wが上昇する。
【0005】
上記と反対に、コントロールバルブ2を下降位置bに切り換えると、ポンプ1の吐出油がシリンダ3のロッド側圧力室3bに供給される。また、それと同時に切換弁8のパイロット室8aにもパイロットバルブ4からパイロット圧が供給されて、それが開ポジションに切り換わる。
上記切換弁8は、図示するノーマル位置にあるとき、パイロットチェック弁5の背圧室6とタンクTとの連通を遮断しているが、上記のように開ポジションに切り換わると、背圧室6とタンクTとを連通する。このように背圧室6がタンクTに連通すると、シリンダ3のボトム側圧力室3a内の圧油が、パイロットチェック弁5の弁部材12に形成したオリフィス流路13→背圧室6→パイロット流路7→切換弁8を介してタンクTに排出される。このようにオリフィス流路13に流れが生じると、弁部材12の前後に圧力差が生じ、それによって弁部材12がシート部11から離れる。つまり、パイロットチェック弁の逆止機能が解除される。
【0006】
パイロットチェック弁5の逆止機能が解除されれば、シリンダ3のボトム側圧力室3aの圧油が、パイロットチェック弁5→コントロールバルブ2を介してタンクTに排出され、ロッド側圧力室3bに、ポンプ1の吐出油がコントロールバルブ2を介して供給される。これによって、シリンダ3の負荷Wが下降する。
【0007】
一方、リリーフ流路9に設けたオーバーロードリリーフ弁10は、例えばシリンダ3によって負荷Wを保持しているときに、外力などによってボトム側圧力室3aの圧力が異常に高くなった場合に、その高圧をタンクTに逃がすものである。
このようにシリンダ3のボトム側圧力室3aの高圧を逃がすことによって、シリンダ3が破壊されるのを防止したり、機器側に生じるショックを防止したりできる。
なお、上記オーバーロードリリーフ弁10は、タンクTに配管tを介して接続されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、切換弁8が開いたときに、シリンダ3のボトム側圧力室3aの圧油が、コントロールバルブ2を介さずに、タンクTに直接排出される構成にしているため、その排出流量を制御することができない。そのため、この排出流量に応じて決まるシリンダ3の下降速度を正確に制御できないという問題があった。特に、負荷Wを低速で下降させるクレーン作業を行う場合など、シリンダ3からの排出流量が少なくなると、その下降速度をほとんど制御できなかった。
【0009】
また、上記従来例では、パイロットチェック弁が開いたときに、シリンダ3のボトム側圧力室3aから圧油が一気にタンクTに排出される。
このようにボトム側圧力室3aの圧油がタンクTに一気に排出されると、それによってショックが機器に生じるという問題もあった。
【0010】
さらに、切換弁8が開くタイミングと、パイロットチェック弁が開くタイミングとがずれた場合に、シリンダ3が急降下するというおそれもあった。すなわち、コントロールバルブ2および切換弁8の開くタイミングというのは、各バルブに設けたスプリングのバネ力と、各パイロット室に供給されるパイロット圧によって生じる推力とのバランスによって決まる。
そのため、各スプリングの弾性力にばらつきなどがあったりすると、同じ圧力のパイロット圧を各パイロット室に供給したとしても、コントロールバルブ2の開くタイミングと、切換弁8が開くタイミングとがずれてしまう。
【0011】
もし、コントロールバルブ2が切換弁8よりも先に開くような設定になってしまうと、パイロットチェック弁5が開いたときに、コントロールバルブ5が既に大きく開いている状況が起こりうる。このようにコントロールバルブ5が大きく開いていると、シリンダ3のボトム側圧力室3aからパイロットチェック弁5を介して排出された圧油が、コントロールバルブ2を介して一気に排出されることになる。このようにボトム側圧力室3aの圧油が一気に排出されると、シリンダ3が急下降して、負荷Wが破損するなどの問題が生じる。
【0012】
そこで、上記のような問題を防ぐために、コントロールバルブ2よりも先に切換弁8を開くように設定することが考えられる。
しかし、このような設定すると、コントロールバルブ2が開くまでに、切換弁8からタンクTに排出される流量が多くなるので、上記したように、シリンダ3の下降速度を正確に制御することができなくなってしまう。
そのため、コントロールバルブ2よりも先に切換弁8を開くように設定することも好ましくなかった。
【0013】
一方、負荷保持機構fは、シリンダ3付近に設置する場合がほとんどであるのに対して、タンクTは、作業機器本体に通常設置されている。そのため、負荷保持機構fに設けたオーバーロードリリーフ弁10とタンクTとの距離が離れることが多い。このようにオーバーロードリリーフ弁10とタンクTとの間の距離が長くなれば、これら両者を接続する配管tも、それだけ長くしなければならない。
また、この配管tは、シリンダ3に生じる過負荷を逃がすためのものであるので、その管径もある程度太くしなければならない。
つまり、この従来例では、長くて管径が太い配管tを用いなければならないので、その分、コストアップするという問題があった。
この発明の目的は、上記種々の問題を解決することのできる油圧制御装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
の発明は、ポンプと、このポンプに接続したコントロールバルブと、このコントロールバルブによって制御されるシリンダと、負荷圧が発生するシリンダの圧力室と、このシリンダの圧力室と上記コントロールバルブとを接続する流路に設けた負荷保持機構とを備え、上記負荷保持機構は、上記シリンダの圧力室とコントロールバルブとの間に設けるとともに、逆止機能によって上記圧力室側からコントロールバルブ側への流れを規制するパイロットチェック弁と、このパイロットチェック弁の背圧室と上記シリンダの圧力室とを接続するオリフィス流路と、上記背圧室にパイロット流路を介して接続した切換弁とからなり、この切換弁の切り換え位置に応じて、パイロットチェック弁の逆止機能を解除する油圧制御装置を前提にする。
【0015】
第1の発明は、上記の装置を前提にしつつ、上記切換弁の下流を、パイロットチェック弁とコントロール弁との間を接続する流路に接続するとともに、上記パイロット流路に、サブオリフィスを形成する一方、パイロットチェック弁は、シート部と、このシート部に着座する弁部材と、この弁部材の先端に形成した凸部と、上記シート部に連続して形成した流路部とを備え、弁部材がリフトし始める範囲でのみ上記凸部と流路部との間に所定の隙間が形成されるとともに弁部材が完全にリフトしたときに上記隙間がなくなる構成にした点に特徴を有する。
【0016】
の発明は、上記第1の発明において、オリフィス流路の前後を接続するバイパス流路を設けるとともに、このバイパス流路に、パイロットチェック弁の背圧室側からシリンダの圧力室側への流通のみを許容するチェック弁を設けたことを特徴とする。
【0017】
の発明は、上記第1または2の発明において、パイロットチェック弁とコントロールバルブとの間に、オーバーロードリリーフ弁を接続する一方、パイロットチェック弁の背圧室とタンクとを接続するリリーフ流路に、パイロットリリーフ弁を設けるとともに、このパイロットリリーフ弁の下流側にオリフィスを設け、このオリフィスとパイロットリリーフ弁との間に発生する圧力を、切換弁のパイロット室に導く構成にしたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1,2にはこの発明の参考例を示すが、この参考例は、負荷保持機構Fの構成を変更した点と、流路17にオーバーロードリリーフ弁Rを接続した点に特徴を有し、その他コントロールバルブ2やシリンダ3の基本的な構成については、上記従来例と同じである。
以下では負荷保持機構Fを中心に説明し、従来と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0019】
図1に示すように、切換弁8の下流側を、パイロットチェック弁5とコントロールバルブ2とを接続する流路17に接続している。
また、パイロット流路7に、リリーフ流路9を接続するとともに、このリリーフ流路9に、パイロットリリーフ弁42を接続している。そして、このパイロットリリーフ弁42の下流側を、配管tを介してタンクTを接続している。
さらに、上記パイロットリリーフ弁42の下流側にリリーフ用のオリフィス14を設けるとともに、このオリフィス14とパイロットリリーフ弁42との間に生じる圧力を、切換弁8のパイロット室8bに導くようにしている
なお、シリンダ3のボトム側圧力室3aとパイロットチェック弁5との間に分岐流路15を接続し、この分岐流路15を図示していない別のシリンダのボトム側圧力室に接続するようにしている。そして、この分岐流路15には、オリフィス16を設けている。
【0020】
次に、この参考例の作用を説明するが、シリンダ3を上昇させる場合には前記従来例と同じなので、ここでは、シリンダ3を下降させる場合のみ説明する。
パイロットバルブ4によって、コントロールバルブ2を下降位置bに切り換えるとともに、切換弁8を開ポジションに切り換えると、パイロットチェック弁5の背圧室6の圧油が、パイロット流路7→切換弁8→流路17→コントロールバルブ2を介してタンクTに排出される。
そのため、パイロットチェック弁5の逆止機能が解除されて、シリンダ3のボトム側圧力室3aから圧油が排出されて、シリンダ3が下降する。
【0021】
そして、この参考例では、上記のようにシリンダ3を下降させるときに、切換弁8を通過する流量も、コントロールバルブ2によって制御できるようにしている。
そのため、シリンダ3のボトム側圧力室3aから排出される圧油を、コントロールバルブ2によって完全に制御することができ、シリンダ3の下降速度を正確に制御することができる。
また、この参考例によれば、切換弁8を通過した流量もコントロールバルブ2によって制御できるので、この切換弁8が開くタイミングを、コントロールバルブ2が開くタイミングよりも先に設定しておけば、前記従来例のような不都合が生じない。すなわち、パイロットチェック弁5が開いたときに、コントロールバルブ2を介してボトム側圧力室3aの圧油が一気に排出されて、負荷Wが急降下するようなことを防止できる。
【0022】
一方、シリンダ3のボトム側圧力室3aに、パイロットリリーフ弁42の設定圧以上の負荷圧が生じると、このパイロットリリーフ弁42が開き、それによってオリフィス14の上流側に圧力が発生する。このオリフィス14の上流側の圧力は、切換弁8のパイロット室8bに導びかれる。そして、この負荷圧によって切換弁8が開けば、上記負荷圧がオーバーロードリリーフ弁Rにも作用する。そして、このオーバーロードリリーフ弁Rが開けば、オリフィス流路13に流れが生じて、パイロットチェック弁5の逆止機能が解除される。
【0023】
したがって、シリンダ3のボトム側圧力室3aに生じた非常に高い負荷圧を、パイロットチェック弁5→流路17→オーバーロードリリーフ弁Rを介してタンクTに逃がすことができる。
なお、上記したように、パイロットリリーフ弁42を介してシリンダ3のボトム側圧力室3aから排出される流量というのは非常に少ないので、パイロットリリーフ弁42は小型のものを用い、リリーフ流路9および配管tも、従来よりも管径の細いものを用いている。
一方、上記オーバーロードリリーフ弁Rは、作業機器本体側に設置し、このオーバーロードリリーフ弁Rとタンクとを接続する配管を短くしている。
【0024】
図2は、図1に示した負荷保持機構Fの具体的構造を示したものであり、図1と同じ構成要素については同じ符号を付して説明する。
負荷保持機構Fは、第1ボディ18と第2ボディ19とからなり、第1ボディ18内に、パイロットチェック5を組み込み、第2ボディ19内に、切換弁8とパイロットリリーフ弁42を組み込んでいる。
上記パイロットチェック弁5は、第1ボディ18内に形成した摺動孔20に弁部材12を摺動自在に組み込むとともに、この弁部材12の下側に第1受圧面21を形成し、弁部材12の側面に第2受圧面22を形成している。
【0025】
また、上記摺動孔20をバネ受け部材23で塞ぎ、背圧室6を形成している。この背圧室6にはスプリング24を組み込み、その弾性力によって弁部材12をシート部11に着座させている。そして、弁部材12をシート部11に着座させることによって、摺動穴20に接続している第1ポート25と第2ポート26との連通を遮断している。
なお、上記第1ポート25には、図1に示す流路17が接続され、第2ポート26に、シリンダ3のボトム側圧力室3aが接続されている。
また、上記第2ポート26には、分岐流路15を連通させている。そして、この分岐流路15にオリフィス16を備えたポート27を連続させている。
【0026】
一方、切換弁8は、第2ボディ19に形成したスプール孔28に、メインスプール29と、このメインスプール29の図面左側に設けたサブスプール36とを摺動自在に組み込んでいる。
また、上記スプール孔28には、第3ポート30を連通させるとともに、この第3ポート30の図面左側に、パイロット流路7に連通する第4ポート31を形成している。
なお、上記第3ポート30は、上記第1ポート25に図示していない流路を介して接続している。
【0027】
また、上記第2ボディ19の図面右側には、キャップ32を組み付け、その内部にスプリング33を組み込んでいる。そして、このスプリングスプリング33の弾性力を、上記メインスプール29に作用させている。
なお、このスプリング33を組み込んだスプリング室34を、タンクTに連通させている。
さらに、上記第2ボディ19の図面左側には、キャップ35を組み付けるとともに、このキャップ35内にパイロット室8aを形成している。そして、このパイロット室8aには、上記サブスプール36の端部を臨ませている。
【0028】
上記のようにした切換弁8は、メインスプール29が図示するノーマル位置にあれば、第3ポート30と第4ポート31との連通を遮断する。つまり、切換弁8が図1に示した閉じた状態になる。
この状態から、パイロット室8aにパイロット圧を導くと、サブスプール36とともにメインスプール29が図面右方向に移動する。そして、このメインスプール29に形成した環状溝37を介して第3ポート30と第4ポート31とが連通する。つまり、切換弁8が開ポジションになる。
【0029】
このように切換弁8が開ポジションに切り換われば、パイロットチェック弁5の背圧室6が、パイロット流路7→第4ポート31→環状溝37→第3ポート30→図示していない流路→第1ポート25を介してコントロールバルブ2に連通する。そして、このとき、コントロールバルブ2は、第1ポート25とタンクTとを連通した状態に切り換わっている。
そのため、シリンダ3のボトム側圧力室3aの圧油が、第2ポート26→オリフィス流路13→背圧室6→パイロット流路7→第4ポート31→環状溝37→第3ポート30→第1ポート25→コントロールバルブ2を介してタンクTに排出される。そして、オリフィス流路13の前後に生じる圧力差によって、パイロットチェック弁5の逆止機能が解除されて、第2受圧面22に作用する圧油によって、弁部材12が上昇する。
したがって、第1ポート25と第2ポート26とが連通し、第2ポート26に接続したボトム側圧力室3aの圧油がタンクTに排出されて、負荷Wが下降する。
【0030】
一方、第2ボディ19に組み込んだパイロットリリーフ弁42は、上記第3ポート30に連通する組み付け穴38に、バルブ保持部材39を組み込むとともに、このバルブ保持部材39に、ポペット40を組み込んでいる。そして、このポペット40を、スプリング41の弾性力によって、バルブ保持部材39のシート部39aに着座させている。
また、上記組み付け穴38には、リリーフ流路9を連通し、このリリーフ流路9にオリフィス14を備えたオリフィス部材44を組み込んでいる。そして、オリフィス14を介してパイロットリリーフ弁42と上記スプリング室34とを連通させている。
【0031】
さらに、上記組み付け穴38には、パイロット流路43の一端を連通させるとともに、その他端をスプール孔28に開口させている。ただし、このパイロット流路43の開口部は、メインスプール29とサブスプール36とが図示するノーマル位置にあるときに、これら両スプール29,36が接する位置である。そして、この部分が、図1に示すパイロット室8bに相当する。
【0032】
上記のようにしたパイロットリリーフ弁42は、シリンダ3のボトム側圧力室3aの負荷圧が、背圧室6からパイロット流路7を介してポペット40に作用している。そして、このポペット40に作用する負荷圧が、パイロットリリーフ弁42の設定圧以上になると、ポペット40がシート部39aから離れて、その負荷圧を、第1流路42→オリフィス14→スプリング室34を介してタンクTに排出する。このとき、オリフィス14の上流側に発生する圧力が、パイロット流路43を介してメインスプール29とサブスプール36の両方に作用するため、両スプール29,36が互いに離れる方向に移動して、第3ポート30と第4ポート31とが連通する。つまり、切換弁8が開ポジションに切り換わる。このように切換弁8が開ポジションに切り換われば、パイロットチェック弁5の逆止機能が解除されて、シリンダ3のボトム側圧力室3aの圧油が、第1ポート25からオーバーロードリリーフ弁Rを介して排出される。
【0033】
図3,4に示した第実施例は、パイロットチェック弁5の構成を変更した点と、パイロット流路7であって、切換弁8の下流側にサブオリフィス45を設けた点とに特徴を有し、その他の構成については上記参考例と全く同じである。
図3に示すように、パイロットチェック弁5の弁部材12の先端には、凸部12aを形成し、この凸部12aをシート部11に連続形成した流路部46に臨ませている。そして、これら凸部12aと流路部46との間に、所定の隙間が形成されるようにしている。
また、上記サブオリフィス45の流路面積は、オリフィス流路13の流路面積よりも大きくしている。
【0034】
この第実施例によれば、シリンダ3下降させるときに、パイロットチェック弁5の背圧室6から切換弁8を介して流れ出す流量が、サブオリフィス45によって規制される。そのため、弁部材12がシート部11から離れる速度遅くなる。
また、パイロットチェック弁5の弁部材12がシート部11から離れたときにも凸部12aと流路部46との間に隙間が形成されて、それがオリフィスの機能を発揮する。そのため、パイロットチェック弁5が開くときに、シリンダ3のボトム側圧力室3aから圧油が一気に排出されるのを防止できる。
したがって、パイロットチェック弁5が開いたときに生じる衝撃を防止できる。
【0035】
図4は、上記図3の具体的構成を示したものである。この図4では、図2に示したパイロットチェック弁5の弁部材12の形状と、シート部11の形状とを変更したものであり、その他の構成については全く同じである。
弁部材12の先端には、凸部12a形成している。また、シート部11には、流路部46を連続形成している。そして、図示した状態から弁部材12が上昇したときに、上記凸部12aと流路部46との間に隙間が形成されるようにしている。
なお、上記隙間は、弁部材12がリフトし始める範囲でのみ形成されるようにし、弁部材12が完全にリフトしたときには、この隙間がなくなるようにしている。
【0036】
図5,6に示した第2実施例は、パイロットチェック弁5のオリフィス流路13の前後を接続するバイパス流路47を弁部材12に設けている。そして、このバイパス流路47に、背圧室6側からシリンダ3のボトム側圧力室3aへの流れのみを許容するチェック弁48を組み込んでいる。その他の構成については、上記第実施例と全く同じである。
【0037】
ただし、上記第1実施例は、例えば、シリンダ3を下降させている状態から、それを一気に上昇させようとした場合に、切換弁8の反応が遅れて、それが瞬間的に開ポジションを保つことがある。このように切換弁8が開ポジションを保ったまま、コントロールバルブ2だけが上昇位置aに切り換わると、パイロットポペット5の背圧室6にも、ポンプ1からの吐出油が導かれてしまう。つまり、弁部材12の両側に、同圧が作用することになる。そのため、この弁部材12は、スプリング24の弾性力によって閉じた状態を保ち、シリンダ3をすぐに上昇させることができないということがあった。
【0038】
これに対してこの第実施例によれば、弁部材12にチェック弁48を組み込むことによって、背圧室6の圧油を、シリンダ3側に供給できる構成にしている。
このようにすれば、パイロットチェック弁5が閉じた状態にあっても、背圧室6からチェック弁48を介して圧油をシリンダ3のボトム側圧力室3aに供給することができる。
したがって、上記のような不都合を解消することができる。
【0039】
図6は、上記図5の具体的構造を示したものであり、パイロットチェック弁5を構成する弁部材12の形状を変更し、その内部にさらにチェック弁48を組み込んでいる。このチェック弁48は、シート部材49と、オリフィス流路13を備えたポペット50と、このポペット50をシート部材49に押しつけるスプリング51とから構成されている。
なお、それ以外の構成は、上記第実施例の図4と全く同じである。
【0040】
上記ポペット50は、第2ポート26からの圧油は、そのオリフィス流路13を介して背圧室6に導くが、背圧室6に高圧が作用した場合には、その圧力作用によってシート部材49から離れる。そのため、背圧室6からの圧油が、このポペット50とシート部材49との隙間を介して第2ポート26側に供給される。このようにすることによって、シリンダ3が遅れずに上昇できるようにしている。
なお、上記シート部とポペットとの間にできる隙間による流路面積も、上記サブオリフィス45の流路面積よりも大きくしている。
【0041】
【発明の効果】
第1の発明によれば、切換弁の下流側を、コントロールバルブとパイロットチェック弁との間の流路に接続したので、シリンダの圧力室からの排出される全流量を制御することができる。
したがって、シリンダの下降速度を正確に制御することができる。
【0042】
しかも、この第1の発明によれば、切換弁が開いたときに排出される流量をサブオリフィスによって規制して、弁部材のリフト速度を緩やかにするとともに、弁部材がリフトし始める範囲でのみ上記凸部と流路部との間に所定の隙間が形成されるようにしたので、シリンダの圧力室から圧油が一気に排出されたりせず、それによって従来発生していたショックを防止できる。
【0043】
の発明によれば、背圧室からシリンダの圧力室側への流入のみを許容するチェック弁を設けたので、シリンダを下降状態から上昇状態に素早く切り換えることができる。
の発明によれば、パイロットリリーフ弁によってパイロットチェック弁の逆止機能を解除し、このパイロットチェック弁の下流側に接続したオーバーロードリリーフ弁から過負荷を逃がす構成にしたので、オーバーロードリリーフ弁を、作業機器本体付近に設置することができる。
このようにオーバーロードリリーフ弁を作業機器本体付近に設置すれば、このオーバーロードリリーフ弁とタンクとを接続する配管も短くてすみ、その分、コストダウンできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例の回路図である。
【図2】 参考例の負荷保持機構Fの具体的構造を示す断面図である。
【図3】 第実施例の回路図である。
【図4】 第実施例の負荷保持機構Fの具体的構造を示す断面図である。
【図5】 第実施例の回路図である。
【図6】 第実施例の負荷保持機構Fの具体的構造を示す断面図である。
【図7】 従来例の回路図である。

Claims (3)

  1. ポンプと、このポンプに接続したコントロールバルブと、このコントロールバルブによって制御されるシリンダと、負荷圧が発生するシリンダの圧力室と、このシリンダの圧力室と上記コントロールバルブとを接続する流路に設けた負荷保持機構とを備え、上記負荷保持機構は、上記シリンダの圧力室とコントロールバルブとの間に設けるとともに、逆止機能によって上記圧力室側からコントロールバルブ側への流れを規制するパイロットチェック弁と、このパイロットチェック弁の背圧室と上記シリンダの圧力室とを接続するオリフィス流路と、上記背圧室にパイロット流路を介して接続した切換弁とからなり、この切換弁の切り換え位置に応じて、パイロットチェック弁の逆止機能を解除する油圧制御装置において、上記切換弁の下流を、パイロットチェック弁とコントロール弁との間を接続する流路に接続するとともに、上記パイロット流路に、サブオリフィスを形成する一方、パイロットチェック弁は、シート部と、このシート部に着座する弁部材と、この弁部材の先端に形成した凸部と、上記シート部に連続して形成した流路部とを備え、弁部材がリフトし始める範囲でのみ上記凸部と流路部との間に所定の隙間が形成されるとともに弁部材が完全にリフトしたときに上記隙間がなくなる構成にしたことを特徴とする油圧制御装置。
  2. オリフィス流路の前後を接続するバイパス流路を設けるとともに、このバイパス流路に、パイロットチェック弁の背圧室側からシリンダの圧力室側への流通のみを許容するチェック弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の油圧制御装置。
  3. パイロットチェック弁とコントロールバルブとの間に、オーバーロードリリーフ弁を接続する一方、パイロットチェック弁の背圧室とタンクとを接続するリリーフ流路に、パイロットリリーフ弁を設けるとともに、このパイロットリリーフ弁の下流側にオリフィスを設け、このオリフィスとパイロットリリーフ弁との間に発生する圧力を、切換弁のパイロット室に導く構成にしたことを特徴とする請求項1または2に記載の油圧制御装置。
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