JP4232900B2 - 管路の補修構造 - Google Patents
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Description
このようなライニング用筒状シート1により、コンクリート製の円筒形の管路2の内周面側にライニングを形成するには、まず、図6(a)に示すように、管路2の内周面表層の劣化部分2bを破砕して除去する。そして、図6(a)に示すように、ライニング用筒状シート1を折り畳んだ状態で管路2の内周側へ挿入する。なお、ライニング用筒状シート1の挿入は、管路2の一端側のマンホール等から送り込みつつ、他端側のマンホール等からワイヤー等を介して引っ張るようにして行う。
次に、図6(b)に示すように、ライニング用筒状シート1の内周側に水等の加圧液体3(5m水柱程度)を充填して、ライニング用筒状シート1を円筒形に膨らませて管路2の内周面に押し付ける。この際、ライニング用筒状シート1の凹凸状部分1bを管路2の内周側の劣化除去部分(ハツリ面)2bに対向させる。すると、管路2の劣化除去部分とライニング用筒状シート1との間には、多数の突起1aにより隙間が形成され、管路2の非劣化部分2cとライニング用筒状シート1とは密着する。
そして、加圧液体3によりライニング用筒状シート1を管路2の内周面に押し付けた状態で、ライニング用筒状シート1の凹凸状部分1bの外周側の管路2との隙間に、突起1aを埋め込むようにして、セメントミルク、モルタル等のセメント質物質組成物からなる充填材(図示せず)を注入する。この充填材が固化すると、ライニング用筒状シート1が管路2の内周面に強固に付着するので、ライニング用筒状シート1の内周側から加圧液体3を排出する。
尚、ライニング用筒状シート1の平面状部分1cを凹凸状部分1bから切り離して管路2内から除去し、管路2の内周面に付着したライニング用筒状シート1の凹凸状部分1bの両側縁を、縦長の側縁固定部材(図示せず)により固定する。なお、該側縁固定部材は、アンカーボルト等を介して管路2の内周面に固定される。
上記管状不織布6は、例えば厚さ1m/m〜9m/mのポリエステル、ポリプロピレン、レーヨン、アクリル等をパンチング加工、スパンボンド加工等によって管状に成形して得られ、その外周面は、図7(b)に示すように、ポリエチレン、ポリウレタン、塩化ビニール、ポリエチレン/ナイロン共重合体、エチレンビニールアルコール等から成る厚さ0.1m/m〜0.3m/mの気密性の高いプラスチックフィルム7で被覆されている。
而して、上記管状不織布6が管路4の所定長さ(或いは全長)に亘って反転挿入されると、図7(a)に示すように、管路4内に既に反転挿入された管状不織布2内に管ライニング材5が同じく流体8の圧力によって反転挿入される。尚、管ライニング材5を牽引によって管状不織布6内に挿入することもある。
そして、上記管ライニング材5は、図7(c)に示すように例えば、厚さ3m/m〜60m/mの管状の不織布6から成る樹脂吸収材5aの外周面を例えば、厚さ0.1m/m〜0.5m/mの気密性の高いプラスチックフィルム5bで被覆して構成され、樹脂吸収材5aには硬化性樹脂が含浸されている。尚、管ライニング材5における樹脂吸収材5aやプラスチックフィルム5bの材質は上記管状不織布6、プラスチックフィルム7のそれと同じである。
ライニング材12は、耐腐食性に優れた樹脂製の板材で、この場合長方形状に成形されている。ライニング材12は、内面(フレッシュ面)が平滑に形成され、また外面は格子状にリブが形成されている。側壁9c、9cを覆うライニング材12の場合は、ライニング材12の上端部を上側の溝11aに嵌め込んでから下端部を下側の溝11bに落とし込んで嵌め込む。また頂壁9bを覆うライニング材12の場合は、上記レール材11の一端側の溝11cに一端部を嵌め込んだ後、他端部を他端側の溝11dに嵌め込む。また、上方の左右の隅角部9dのレール材11の間にも、同様にして短いライニング材12a、12aを装着する。
すなわち、上記第1の例としての特開平10−54494号公開特許公報に開示した技術によれば、管路の内面に固定するライニング用筒状シート1が凹凸状部分1bと平面状部分1cで構成され、その構造が複雑なうえに該凹凸状部分1bと管路2の内面との隙間に各種の充填材を注入することが要請され、当該管路2の補修が全面補修であり、しかも、補修工期が比較的長期に渉るという問題点があった。更に、上記ライニング用筒状シート1を管路2内に流入した加圧液体3の圧力で固着するので手間を必要とする大規模の補修作業であるという点で実用化としては隘路があった。
また、管路更生工法として従来の暗渠補強等の更生工法は部分的な施工が不可能で、コスト高の過設計となるものであった。
本発明が解決しようとする課題は背景技術で述べた問題点を解決することにある。
このような構成としたので、管路の形状に限定されることなく、簡単な構成でもって、補修工数を大幅に削減しかつ実施化容易に管路の補修を行なうことができる効果がある。
このような構成としたので、例えば、金属、プラスチック材料等から成る管路の形状に応じた各シート固定リングであって、該シート固定リングが2個ないし3個の複数のリング片を一組として固定リング継手手段によりその相互を連結すると共にルーズライニングシートの表面上に押圧固定されるので、管路の内周面へのルーズライニングシートの密着度を高めて保護機能を向上させ、地震等による損傷に基づく水の逸走を防止する効果がある。
このような構成としたので、請求項2記載の発明の効果に加えて特に、ルーズライニングシートを管路の内周面に押圧固定する固定継手手段がその押圧突起により上記シート固定リングの各複数のリング片の端面を押込み作用させることで、各シート固定リングを上記ルーズライニングシートの表面上に固定配置させ、更なるルーズライニングシートと管路の内周面の密着性を高めると共に管路の補強を行なう効果がある。
このような構成としたので、請求項2記載の発明の効果に加えて特に、該管路の内周面に於ける損傷が著しい部位にはルーズライニングシートを貼着した後、管路の内周面側から金属又はプラスチック材料等から成る円形状又は矩形状の補強リングを取付け又は管路の内周面に於ける損傷が広域に渉るときは、管路の長さ方向に該補強リングと同材質でなる補強板を設置し、管路の断面形状に左右されることなく上記ルーズライニングシートを該管路の内周面に均質に貼着し、その品質確保を図る効果がある。
このような構成としたので、例えば、金属、プラスチック材料等から成る管路の形状に応じた各シート固定リングであって、該シート固定リングが2個ないし3個の複数のリング片を一組として固定リング継手手段によりその相互を連結すると共にルーズライニングシートの表面上に押圧固定されるので、管路の内周面へのルーズライニングシートの密着度を高めて保護機能を向上させ、地震等による損傷に基づく水の逸走を防止すること及び該管路の内周面に於ける損傷が著しい部位にはルーズライニングシートを貼着した後、管路の内周面側から金属又はプラスチック材料等から成る円形状又は矩形状の補強リングを取付け又は管路の内周面に於ける損傷が広域に渉るときは、管路の長さ方向に該補強リングと同材質でなる補強板を設置し、管路の断面形状に左右されることなく上記ルーズライニングシートを該管路の内周面に均質に貼着し、その品質確保を図る効果がある。
このような構成としたので、特に、ルーズライニングシートを管路の内周面に押圧固定する固定継手手段がその押圧突起により上記シート固定リングの各複数のリング片の端面を押込み作用させることで、各シート固定リングを上記ルーズライニングシートの表面上に固定配置させ、更なるルーズライニングシートと管路の内周面の密着性を高めると共に管路の補強を行なうこと及び該管路の内周面に於ける損傷が著しい部位にはルーズライニングシートを貼着した後、管路の内周面側から金属又はプラスチック材料等から成る円形状又は矩形状の補強リングを取付け又は管路の内周面に於ける損傷が広域に渉るときは、管路の長さ方向に該補強リングと同材質でなる補強板を設置し、管路の断面形状に左右されることなく上記ルーズライニングシートを該管路の内周面に均質に貼着し、その品質確保を図る効果がある。
このような構成としたので、管路の断面形状に左右されることなく上記ルーズライニングシートを該管路の内周面に均質に貼着し、その品質確保を図る効果がある。
このような構成としたので、例えば、金属、プラスチック材料等から成る管路の形状に応じた各シート固定リングであって、該シート固定リングが2個ないし3個の複数のリング片を一組として固定リング継手手段によりその相互を連結すると共にルーズライニングシートの表面上に押圧固定されるので、管路の内周面へのルーズライニングシートの密着度を高めて保護機能を向上させ、地震等による損傷に基づく水の逸走を防止すること及び上記管路の内周面が粗面状である場合にも上記ルーズライニングシートを管路の内周面に密着状態で完全に固定することができる効果がある。
このような構成としたので、上記請求項1ないし6記載の発明の効果に加えて、管路の底部に水等が残留していても良好な品質が得られるように処理し、地震等が管路に発生した際に生じる亀裂等に基づく水の逸走を防止すると共に管路の補強効果を向上させ併せて管路の劣化分の防水効果も完全なものとする効果がある。
また、上記ルーズライニングシート14はいわゆる射水シートであって、例えば、管路13の形状が円形である場合、略円筒形又は円形に加工され、管路13内の現場に於いて該管路13の長さ方向、すなわち、軸方向に貼着施工することもできる。
尚、上記複数のリング片15a、15b、15cはリング片15bを省略して二つのリング片15a、15cで構成してもよい。
図2について説明し、本発明に係る管路の補修構造に於ける他の実施の形態を明らかにする。
尚、上記複数のリング片15a、15b、15cはリング片15bを省略して二つのリング片15a、15cで構成してもよい。
管路13は上述したように図1(a)に示してあり、ルーズライニングシート14をその内周面13a上に長さ方向(軸方向)に張設しかつ固定している。この場合、図示していないが、該管路13の長さ方向の内面上又は内周面13a上の適宜部位と上記ルーズライニングシート14の外表面との間に接着剤又は粘着剤等でなる接着材料を介在させて該ルーズライニングシート14が上記管路13の内周面13aから剥離しないように構成している。15は、上記ルーズライニングシート14の内表面に後述する固定リング継手手段16により押圧配備するシート固定リングである。
上記固定リング継手手段16は、例えば、図1(b)に示す構成を備えている。該固定リング継手手段16は、固定ボルト16aと、該固定ボルト16aの先端及び基端に連結配備された平ワッシャ16b及び16cと、該固定ボルト16aの頭部に螺合したナット16d、該固定ボルト16aの軸長部16eに押込み可動自在に左右に連結配備した翼片16f、16gと、該左右の翼片16f、16gの内表面すなわち、下部に形成し又は溶接手段等により固定した押圧突起16h、16iとで構成している。そして、上記平ワッシャ16bは上記管路13の内周面13aに貼着した上記ルーズライニングシート14の内面と、上記シート固定リング15との間に介装され上記固定リング継手手段16のナット16dを各種の緊締手段により締め付けかつ回動操作をすることにより該シート固定リング15を該ルーズライニングシート14の所望部位に於ける内面上に押付けて取付ける。
本発明に係る管路の補修構造によれば、断面形状が円形を有する円筒状又は断面形状が四角形等矩形状の管路13の内周面13aに点在させた接着部材により、例えば、円筒状又は平板状等に形成したルーズライニングシート14を該管路13の内周面13aに一体的に該管路13の長さ方向、すなわち軸方向に貼着固定する。そして、該ルーズライニングシート14の所望位置若しくは適宜位置であって、上記管路13の形状に相応する形状を有するシート固定リング15を該ルーズライニングシート14を押圧作用して、該ルーズライニングシート14の内面又は内周面に固定する。而して、管路13の内周面13aの保護や地震による損傷に基づく水の逸走現象を防止する作用を司る。
ここで、上記の説明から明らかな如く、上記固定リング継手手段16は上記管路13の内周面に沿って複数ヶ所、例えば、図1(a)に示すように管路13を所定の断面から見れば、3ヶ所を設置する。そして、例えば、管路13が300(m)である場合、該管路13の全長に於いては長さ方向、すなわち軸方向に於ける所望位置つまり10(m)間隔長毎に設置するときは管路13を30列に分測設定し上記固定リング継手手段16を全体で90ヶ所を該管路13の内面に設置することとなる。
そこで、図1(b)に基づき、上記固定リング継手手段16の一つの作用を詳しく説明し、上記シート固定リング15、すなわち単一の該シート固定リング15を構成する複数のリング片15a、15b及び15cを上記ルーズライニングシート14の内表面上に押圧し固定する作用を明らかにする。
該リング片15bは上記ルーズライニングシート14の内面上に予め固定されると共に上記固定リング継手手段16の固定ボルト16aの軸長部16eに結合している。
ここで、各種の作業工具でなる緊締手段によりナット16dを締付けかつ回動させて平ワッシャ16cを固定ボルト16aの軸長部16eの奥側に押込む。これにより、翼片16f、16gの位置が一点鎖線B位置から一点鎖線C位置まで変形移動され、押圧突起16h、16iがそれぞれ矢印D、F方向に移動する。そして、上記リング片15a及び15cの一方端15a1及び15c1が該押圧突起16h、16iの移動作用により管路13の内周面13aに沿って矢印G及びH方向に移動し、リング片15a及び15cの一方端15a1及び15c1の端面と上記リング片15bの左右端15b1、15b2の端面とが面一状態に接合する。また、上記リング片15bの左右端15b1、15b2の端面の表面にリング片15a及び15cの一方端15a1及び15c1の端面を重設してもよい。そして、該シート固定リング15がルーズライニングシート14の内表面上に押圧状態で固定される。
更に、上記ナット16dを管路13の内周面側に進出させると、上記左右の押圧突起16h、16iが上記リング片15a及び15cの一方端15a1及び15c1の内表面上つまり、上記接合面上に乗上げ、該リング片15a及び15cがルーズライニングシート14から剥離することがなくまた、リング片15a及び15cの一方端15a1及び15b1の端面とリング片15bの左端15b1及び右端15b2の各端面との接合状態が常に保持されルーズライニングシート14の内表面への水の逸走を高品質に防止する。
尚、上記複数のリング片15a、15b、15cはリング片15bを省略して二つのリング片15a、15cで構成してもよい。
当該実施例2は、大概すれば前述した実施例1の構成に加えて上記ルーズライニングシート14の内面と該ルーズライニングシート14に押圧しかつ固定するシート固定リング15との間に樹脂封入型ゴムチューブ18を介在設置している。また、上記シート固定リング15を上記ルーズライニングシート14に押圧しかつ固定するための固定リング継手手段16Aは前述した固定リング継手手段16に比し、簡易型として更に実用性の高いものを適用する。
尚、該樹脂封入型ゴムチューブ18の底部とルーズライニングシート14との間には、図3(b)に示すように適宜に膨潤ゴム19を介置し、該ルーズライニングシート14への密着性を向上させるように構成している。
固定リング継手手段16Aは図3(a)のE部の拡大図である図3(c)に示すように、上記ルーズライニングシート14の内表面に上記樹脂封入型ゴムチューブ18及び上記シート固定リング15を押圧しかつ固定するために上記管路13の壁面に備えられ、これの働きにより行なう。
すなわち、該固定リング継手手段16Aは前述した実施例1に示す固定リング継手手段16と同一構成のものでもよいが、これの簡易型として補修施工の実施容易化を実現する。該固定リング継手手段16Aは図3(c)に示すような構成であって、固定ボルト16aと、該固定ボルト16aの先端及び基端に連結配備された平ワッシャ16b及び16cと、該固定ボルト16aの頭部に螺合したナット16dと、該固定ボルト16aの軸長部16eに螺合したスペーサ16jとで構成している。そして、上記平ワッシャ16bは上記管路13の内周面13a又は壁面部13bに固定されている。
而して、上記固定リング継手手段16Aのナット16dを各種の緊締手段により締め付けかつ回動操作をすることにより樹脂封入型ゴムチューブ18及び上記シート固定リング15を該ルーズライニングシート14の所望部位に於ける内面上に押付ける。
本発明に係る管路の補修構造によれば、断面形状が円形を有する円筒状又は断面形状が四角形等矩形状の管路13の内周面13aに点在させた接着部材により、例えば、円筒状又は平板状等に形成したルーズライニングシート14を該管路13の内周面13aに一体的に該管路13の長さ方向、すなわち軸方向に貼着固定する。そして、該ルーズライニングシート14の所望位置若しくは適宜位置であって、上記管路13の形状に相応する形状を有するシート固定リング15を上記樹脂封入型ゴムチューブ18を介して該ルーズライニングシート14を押圧作用して、該樹脂封入型ゴムチューブ18の内面又は内周面に固定する。而して、管路13の内周面13aの保護や地震による損傷に基づく水の逸走現象を防止する作用を司る。
上記樹脂封入型ゴムチューブ18は、所定部位に単一又は複数個の樹脂封入バルブ20を配備し、該樹脂封入型ゴムチューブ18内に所定量の各種樹脂、例えば、熱硬化樹脂、不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂等を注入する。当該樹脂の注入量は、管径又は補修工法の設計仕様によって適宜調整する。
上記一方のリング片15aの一方端15a1と他方のリング片15cの一方端15c1はそれぞれ隣接かつ対向配備されている。そして、各種の作業工具でなる緊締手段によりナット16dを締付けかつ回動させて平ワッシャ16cをスペーサ16jを押付けると共に該一方のリング片15aの一方軸15a1を他方のリング片15cの一方端15c1に接合させる。これにより、該一方のリング片15aと他方のリング片15cの端部が面一状態になる。また、上記リング片15cの一方端15c1の表面にリング片15aの一方端15a1を重設してもよい。このように、管路13の内周面13aに配備した上記ルーズライニングシート14の内面を最初に樹脂封入型ゴムチューブ18で、次いで、シート固定リング15で押圧固定することができる。
尚、上記固定リング継手手段16Aは上記管路13の内周面13aに沿って複数ヶ所、例えば、図3(a)に示すように管路13を所定の断面から見れば、4ヶ所を設置する。そして、例えば、管路13が300(m)である場合、該管路13の全長に於いては長さ方向、すなわち軸方向に於ける所望位置つまり10(m)間隔長毎に設置するときは管路13を30列に分測設定し上記固定リング継手手段16Aを全体で90ヶ所を該管路13の内面に設置することとなる。
当該実施例3は大概すれば、前述した実施例1及び2の構成に加えて又は該実施例1及び2の構成部品に代替する構成部品を採用し、更に、管路13の内周面13aに於ける損傷が著しい場合に対処すべく管路補修を行なうための実施例である。
殊に、当該実施例3は図4に示すように、例えば、管路13の内周面13aの著しい損傷面Jの所定位置に上記シート固定リング15と略同一材質例えば、金属、プラスチック材料等でなる補強リング21を単一又は複数個を該内周面13aに沿って周設する。
これにより、上記管路13の内周面13aに貼着固定された上記ルーズライニングシート14の内面を更に強固に押圧しかつ固定することとなる。この場合、上記シート固定リング15に加えて当該補強リング21を配備することや上記シート固定リング15に代えて補強リング21のみを配備すること等選択的に実施の形態が考えられる。また、図4に示すように、上記補強リング21を著しい損傷面Jの前後端部位に於ける管路13の内周面13aに対向して固定配置し、その補強リング21、21間に金属又はプラスチック材料等でなる例えば、平板状の補強板22を管路13の軸方向に設置する。このようにすれば管路13の断面形状に左右されることなく上記ルーズライニングシート14を該管路13の内周面13aに均質に貼着し、及び管路13の内周面13aや内壁面の補強効果を向上させる。
尚、上記ルーズライニングシート14は図4に示すように、その外表面及び/又は内表面を蛇腹状面に構成し、該管路13内に搬入して施工する際、該管路13の長さ方向、すなわち軸方向に押し拡げ該管路13の内周面13aに貼着け固定する。
13a 管路の内周面
13b 管路の底部
14 ルーズライニングシート
15 シート固定リング
15a リング片
15a1 リング片の一方端
15b リング片
15b1 リング片の左端
15b2 リング片の右端
15c リング片
15c1 リング片の一方端
16 固定リング継手手段
16A 固定リング継手手段
16’ 固定リング継手手段
16B 伸縮部材
16B1 一方の翼片
16B2 他方の翼片
16B3 一方の翼片の把持部
16B4 他方の翼片の把持部
16a 固定ボルト
16b 平ワッシャ(ボルト頭)
16c 平ワッシャ
16d ナット
16e 固定ボルトの軸長部
16f 翼片
16g 翼片
16h 押圧突起
16h1 押圧突起の外側面
16i 押圧突起
16i1 押圧突起の外側面
16j スペーサ
16k 固定リング継手手段の筐体
17 集配水手段
18 樹脂封入型ゴムチューブ
19 膨潤ゴム
20 樹脂注入バルブ
21 補強リング
22 補強板
Claims (9)
- 管路の内周面に接着部材によって貼着したルーズライニングシートと、上記管路の長さ方向の所望位置に於ける該ルーズライニングシートの表面に固定リング継手手段により押圧配備した複数のシート固定リングとで成ることを特徴とする管路の補修構造。
- 管路の内周面に接着部材によって貼着したルーズライニングシートと、上記管路の長さ方向の所望位置に於ける該ルーズライニングシートの表面に固定リング継手手段により押圧配備した複数のシート固定リングであって、各シート固定リングが複数のリング片を連結したシート固定リングとで成ることを特徴とする管路の補修構造。
- 管路の内周面に接着部材によって貼着したルーズライニングシートと、上記管路の長さ方向の所望位置に於ける該ルーズライニングシートの表面に固定ボルト、該固定ボルトに連結した左右翼片及び該左右翼片の下部に形成した押圧突起でなる固定継手手段により押圧配備した複数のシート固定リングであって、各シート固定リングが上記押圧突起で複数のリング片端面を押込みかつ連結されたシート固定リングとで成ることを特徴とする管路の補修構造。
- 管路の内周面に接着部材によって貼着したルーズライニングシートと、上記管路の長さ方向の所望位置に於ける該ルーズライニングシートの表面に固定リング継手手段により押圧配備した複数のシート固定リングと、上記管路の長さ方向に於ける部分補強部位に於ける上記ルーズライニングシートの表面に取付け固定した補強板及び/又は補強リングとで成ることを特徴とする管路の補修構造。
- 管路の内周面に接着部材によって貼着したルーズライニングシートと、上記管路の長さ方向の所望位置に於ける該ルーズライニングシートの表面に固定リング継手手段により押圧配備した複数のシート固定リングであって、各シート固定リングが複数のリング片を連結したシート固定リングと、上記管路の長さ方向に於ける部分補強部位に於ける上記ルーズライニングシートの表面に取付け固定した補強板及び/又は補強リングとで成ることを特徴とする管路の補修構造。
- 管路の内周面に接着部材によって貼着したルーズライニングシートと、上記管路の長さ方向の所望位置に於ける該ルーズライニングシートの表面に固定ボルト、該固定ボルトに連結した左右翼片及び該左右翼片の下部に形成した押圧突起でなる固定継手手段により押圧配備した複数のシート固定リングであって、各シート固定リングが上記押圧突起で複数のリング片端面を押込みかつ連結されたシート固定リングと、上記管路の長さ方向に於ける部分補強部位に於ける上記ルーズライニングシートの表面に取付け固定した補強板及び/又は補強リングとで成ることを特徴とする管路の補修構造。
- 前記管路が円形又は矩形の暗渠でなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の管路の補修構造。
- 前記ルーズライニングシートの表面に樹脂封入型ゴムチューブを介在させてシート固定リングを押圧配備したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の管路の補修構造。
- 前記管路の底部に集配水手段を配置したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の管路の補修構造。
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