JP3890059B2 - 流路施設修復用ブロック体 - Google Patents

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Description

本発明は、流路施設修復用ブロック体に関する。
地中に埋設された下水管等の管路が老朽化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その内周面にライニングを施して該管路を補修する管ライニング工法が提案され、既に実用に供されている。
即ち、上記管ライニング工法は、例えば管状樹脂吸着材に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸せしめて構成される管ライニング材を流体圧によって管路内に反転させながら挿入し、該管ライニング材を流体圧によって管路の内周壁に押圧したまま、管ライニング材を任意の方法によって加熱してこれに含浸された熱硬化性樹脂を硬化させることによって、管路内にプラスチックパイプを形成して管路を補修する工法である。
斯かる管ライニング工法では、管路の被補修部分に下水等の供用水が流れないよう供用水の流れを一時的にストップするか或はバイパスさせる必要があった。
ところが、特に大口径の管路の場合にはバイパスさせる供用水が多量となるため、供用水をバイパスさせる設備が大掛かりとなって修復作業に困難を伴っていた。
そこで、供用水を流しながら管路を修復する工法として、外径が管路の内径よりも小さな円筒状の短管体をマンホールから管路の入口に導入し、該短管体を油圧ジャッキ等で押圧してこれを管路内に挿入する作業を繰り返して管路を修復する工法が提案されている。
しかしながら、上記工法を大口径(例えば内径がφ600mm以上)の管路に適用する場合、この工法に用いられる短管体も大口径となるため、この大口径の短管体をマンホールに通すことができないという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、大口径の流路施設に対しても供用水を流しながら所望の修復作業を行うことができる流路施設修復用ブロック体を提供することにある。
本発明は、組み立てることにより管状の筒状体を構成するブロック体であって、内周面を構成する内面板と、該内面板の周縁に立設された外周板とをプラスチックによって一体に形成して成る流路施設修復用ブロック体において、円弧状に屈曲された鉄筋がブロック体を管路の長さ方向に連結するボルトに結び付けられて前記内面板の外面に周方向に取り付けられることを特徴とする。
本発明によれば、円弧状に屈曲された鉄筋がブロック体を管路の長さ方向に連結するボルトに結び付けられてブロック体の内面板の外面に周方向に取り付けられるので、大口径の流路施設に対しても供用水を流しながら補強効果の高い修復作業を行うことができる、という効果が得られる。
以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る流路施設修復用ブロック体の側面図、図2は同流路施設修復用ブロック体の外面図(図1の矢視A方向の図)、図3は図2のB−B線断面図、図4は図2の矢視C方向の図、図5は図4のD−D線断面図、図6は図2のE−E線断面図、図7は本実施例の変形例を示す図6と同様の図、図8及び図9は補強材(鉄筋)の取付構造を示す部分断面図、図10はカバーの側面図、図11は図10のF−F線断面図である。
本発明に係る流路施設修復用ブロック体(以下、単にブロック体と称する)1は、図12及び図13に示す管路20の内径よりも小さな外径を有する短管体2の一部を構成するもの(短管体2を複数に分割(本実施例では5分割)したもの)であって、該ブロック体1は、内周面を構成する円弧平板状の内面板1Aと、該内面板1Aの周縁に外方に向かって立設された外周板1Bと、内面板1Aと外周板1Bを補強する複数の補強リブ1Cと、該補強リブ1Cの変形を防ぐ複数の凸板1D及び周方向両端部に設けられたボックス部1Eを透明のプラスチックによって一体に形成して構成されている。
ここで、上記ブロック体1を構成する透明なプラスチックとしては、塩化ビニル、ABS、デュラスターポリマー(商品名)等が使用され、ブロック体1はこれらのプラスチックを用いたインジェクション法によって一体成形され、その重さは1kg〜10kg、内面板1Aと外周板1Bの厚さは1.0mm〜10.0mmに設定され、周方向寸法Lは幅方向(管路20の長さ方向)寸法bよりも大きく(L>b)設定されている(図2参照)。尚、ブロック体1のインジェクション法による成形上、プラスチックの内面板1Aの内面のプラスチックの注入口部分にはフラット部が部分的に形成される。又、ブロック体1を半透明プラスチック又は不透明プラスチックで構成しても良く、半透明プラスチックとしてはPVC、ポリエチレン等が使用され、不透明プラスチックとしてはPVC、ポリエステル、ABS、ポリエチレン、ポリプロピレン等が使用される。
ところで、ブロック体1において、内面板1A上を周方向(図2の左右方向)に延びる複数(本実施例では5つ)の前記補強リブ1Cは、幅方向(図2の上下方向であって、管路20の長さ方向)に適当な間隔で平行に配設されており、前記複数(本実施例では13個)の凸板1Dは内面板1A上を各補強リブ1Cに直交する方向(幅方向)に延びており、これらは周方向に適当な間隔で平行に配設されている。従って、該ブロック体1においては、内面板1Aと外周板1Bとは格子状を成す複数の補強リブ1Cと複数の凸板1Dによって補強されてその剛性が高められている。
そして、図2に示すように、外周板1Bと補強リブ1Cの凸板1Dによって区画される部位には、大径のボルト挿通孔3と小径のボルト挿通孔4が幅方向(図2の上下方向)に一直線状を成して穿設されている。ここで、図6に示すように、外周板1Bに形成されたボルト挿通孔3の内径φDは補強リブ1Cに形成されたボルト挿通孔4の内径φdよりも大きく(φD>φd)設定されている。
又、図6に示すように、各凸板1Dの補強リブ1Cによって囲まれる各部分にはV字状にカットされた空間5が形成されており、この空間5のV字の先端は内面板1Aに接している。尚、図7に示すように、内面板1Aに接する円孔状の空間5’を各凸板1Dの補強リブ1Cによって囲まれる各部分に形成しても良い。
ところで、本実施例では、図8及び図9に示すように、グラウト材と結合する補強効果の高い補強材として円弧状に屈曲された複数本の鉄筋17が内面板1Aの外面に周方向に長く配されて取り付けられている。即ち、各鉄筋17はブロック体1の各凸板1Dの空間5に通され、図8に示すように、接着剤で各凸板1Dに取り付けられ、或は図9に示すように補強リブ1Cに形成された前記ボルト挿通孔4に通される後述のボルト22に束線(バンセン)18で結び付けて取り付けられる。
又、図2及び図3に示すように、ブロック体1の内面板1Aの外面には、管路20(図22参照)の内壁とのスペースを調整するためのスペーサ36が取り付けられている。ここで、スペーサ36は、ブロック体1の内面板1Aの外面に後述のボルト22(図19及び図20参照)によって取り付けられたスペーサベース37と、該スペーサベース37に進退自在に螺合挿通する2本のボルト38で構成されている。
他方、ブロック体1の周方向両端部に形成されたボックス部1Eの内面と外面は開口しており、その内部は、図2に示すように、幅方向に並設された複数(本実施例では6つ)の補強リブ6によって区画されており、その周方向外端面を成す外周板1Bには、図4及び図5に示すように、複数(本実施例では5つ)のボルト挿通孔7とエアー抜き孔8が穿設されている。尚、図5に示すように、外周板1Bの内側の壁にもエアー抜き孔9が斜めに形成されている。又、図5に示すように、外周板1Bの周方向一端面には矩形溝状の2本の凹部1aが、他端面には断面山形の2つの凸部1bがそれぞれ全幅に亘って形成されている。
又、図4に示すように、ブロック体1の外周板1Bの一方の外端面(長さ方向外端面)には矩形溝状の2本の凹部1cが形成され、外周板1Bの他方の外端面には断面山形の2つの凸部1dが一体に形成されている。
更に、図1に示すように、ブロック体1の両外周板1Bの周方向両端には内外各2つの矩形孔10がそれぞれ形成されている(図1には一方の外周板1Bのみ図示)。
次に、図1〜図9に示すブロック体1を用いて施工される本発明に係る流路施設修復工法を特に管路に対して適用した形態について図12〜図24を用いて説明する。
尚、図12及び図13は本発明に係る流路施設修復工法を示す管路の断面図、図14は周方向に隣接するブロック体同士の連結方法を示す断面図、図15は図14の矢視G方向の図、図16は周方向に隣接するブロック体同士の連結構造を示す断面図、図17はカバーの取付構造の別形態を示す部分斜視図、図18は同部分断面図、図19及び図20は長さ方向に隣接するリング状部材同士の連結方法を示す破断側面図、図21は図20のH−H線断面図、図22は内部に筒状体が形成された管路の横断面図、図23はブロック体と管路との間に発生するエアー溜りを示す管路の部分横断面図、図24は修復が完了した管路の一部を破断した部分斜視図である。
図12及び図13において、20は地中に略水平に埋設された下水管等の管路、21は地上に開口するマンホールであり、本発明に係る修復工法においては周方向に隣接する複数(5つ)のブロック体1同士を連結して成るリング状の複数の短管体2を管路20内で該管路20の長さ方向に連結して図13に示すような1つの筒状体15が管路20内に形成される。
而して、短管体2は各ブロック体1を管路20内で1つずつ周方向に連結することによって形成され、管状体15は各短管体2を長さ方向に連結して構成されるが、これらの作業は管路20内に下水等の供用水を流しながら行うことができる。尚、管路20内の底部に供用水を溜めた状態でも作業を行うことができる。
ところで、ブロック体1は以下の要領で周方向に連結されて短管体2が形成される。
即ち、組み付けるべきブロック体1を図12に示すようにマンホール21から管路20の入口部分へと導入するが、該ブロック体1は管状体15を構成する各短管体2を複数に分割したものであるためにそのサイズは小さく、従って、管路20が大口径(φ600mm以上)のものであっても、該管路20の修復に供される各ブロック体1をマンホール21から容易に導入してこれを組み付けることができる。
ここで、組付前のブロック体1においては、周方向両端に形成されたボックス部1Eの外面開口部が図10及び図11に示すカバー16によって覆われる。
上記カバー16はプラスチックにて一体成形され、図10に示すように、その幅方向両端には係合爪16aが一体に形成され、下面には計8つのアンカー爪16bが一体に形成されている。そして、このカバー16はブロック体1のボックス部1Eにその外面開口部を覆うように被せられ、その両端の係合爪16aをブロック体1の外周板1Bに形成された前記矩形孔10(図1参照)に係合させた後、該カバー16を接着剤で接着又は溶着することによって前述のようにブロック体1のボックス部1Eの外面開口部がカバー16によって覆われる。
又、組付前のブロック体1においては、図19に示すように、ブロック体1の長さ寸法b(図2参照)よりも長い7本のボルト22(図19には2本のみ図示)が外周板1Bと補強リブ1Cに穿設された大小異径のボルト挿通孔3,4に交互に通されており、各ボルト22はこれに螺合するナット23によって結着され、そのネジ部は図示のようにブロック体1の一端面から外方へ突出している。又、既に組み付けられている各ブロック体1においても、その一端面にはボルト22が挿通固着されており、各ボルト22のネジ部は外方へ突出している。
ここで、各ボルト22の頭部は外周板1Bに形成された大径のボルト挿通孔3を貫通して補強リブ1Cに当接しており、ボルト22に螺合するナット23も補強リブ1Cに当接している。従って、ボルト22の頭部とナット23はブロック体1の外部に露出することがない。尚、ボルト22とナット23は、ステンレスや鉄等の金属又はナイロン、ポリエステル等のプラスチックで構成され、締付部には座金やクッション材等が挟み込まれる場合もある。
而して、周方向に隣接する2つのブロック体1同士が下記要領で互いに連結される。
即ち、周方向に隣接する2つのブロック体1のボックス部1Eは、図14に示すように、周方向において互いに密着し、これらに形成された複数のボルト挿通孔7とエアー抜き孔8が互いに連通するとともに、一方のブロック体1の端面に形成された凸部1bが他方のブロック体1の端面に形成された凹部1aに嵌合して両ブロック体1の周方向接合部がシールされる。このとき、凹部1aと凸部1bに接着剤を塗布し、両者の接着性を向上させても良い。尚、接着剤としては、エポキシ樹脂、テトラヒドラフラン溶剤を使用した接着剤、シリコーン、アクリル、ウレタン、ブチルゴム系の接着剤が使用される。
ここで、両ボックス部1Eの内面は開口しているため、一方のボックス部1Eの開口部からボルト24を挿入してこれをボルト挿通孔7に通し、他方のボックス部1Eの開口部からナット25を挿入してこれをボルト24に螺着し(図16参照)、この作業を繰り返すことによって周方向に隣接する2つのブロック体1同士が互いに連結される。
ところで、ボルト24とナット25によるブロック体1同士の連結には、図14及び図15に示す工具26が用いられる。即ち、工具26は、モータ27の回転をベベルギヤ28,29を介してバー30の往復直線運動に変換し、このバー30の往復直線運動をギヤ31の回転運動に変換するものである。ここで、ギヤ31は前記ナット25に嵌め込まれており、図15に示すように、バー30の先端がギヤ31の歯面を間欠的に押圧することによって該ギヤ31とナット25が図13の矢印方向に回されてナット25がボルト24のねじ部に螺着される。尚、このとき、スパナ32によってボルト24の回り止めがなされる。
そして、上述のように周方向に隣接する2つのブロック体1同士が図16に示すように互いに連結されると、両ブロック体1のボックス部1E内にパテを充填した後、各内面開口部を図10及び図11に示すカバー16によって前述の要領で塞ぐが、このとき、カバー16には複数のアンカー爪16bが形成されているため、このアンカー爪16bのパテ内でのアンカー効果によってカバー16の脱落が防がれる。ここで、ボックス部1E内に充填するパテとしては、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂パテやセメントパテ等が使用される。尚、ボックス部1E内に必ずしもパテを充填する必要はなく、組み立て後にグラウト材により充填しても良い。
ところで、ブロック体1のボックス部1Eの内面開口部を覆うカバー16には、後述のグラウト材35(図22〜図24参照)からの圧力が作用するため、該カバー16の接着による固定ではカバー16がブロック体1のボックス部1Eから部分的に剥れて両者の間に隙間が発生し、その隙間からグラウト材35が漏れ出る可能性がある。
そこで、図17に示すように、ブロック体1のボックス部1Eの内面開口部の周縁に凹溝1gを形成し、カバー16の周縁にはリブ状の突起16cを形成し、カバー16の突起16cをブロック体1の凹溝1gに嵌合させた状態でカバー16をブロック体1に対して図示矢印方向にスライドさせれば、該カバー16は図18に示すようにブロック体1に凹凸嵌合によって固定される。このように、カバー16をブロック体1に凹凸嵌合によって固定する構造を採用すれば、カバー16に圧力が作用しても、該カバー16はブロック体1に確実に固定されてこれが剥れることがないため、カバー16とブロック体1との間に隙間が発生することがなく、隙間からグラウト材35が漏れ出すという不具合も発生することがない。
以上のようにして短管体2が形成されると、図12に示すように複数の短管体2が長さ方向に連結されて図13に示すような1つの管状体15が管路20内に形成されるが、以下、短管体2の長さ方向の連結方法について説明する。
図19に示すように、組付前の短管体2は、ボルト22が挿通していない残りのボルト挿通孔3,4に、既に組み付けられている他の短管体(管路20の長さ方向に隣接する短管体)2から突出するボルト22を通し、図20及び図21に示すように、組付前の短管体2を短管体2に密着させる。すると、図21に示すように、組付前の短管体2の長さ方向端面に突設された凸部1dが既に組み付けられている他の短管体2の長さ方向端面に形成された凹部1cに嵌合し、両短管体2が位置決めされるとともに、両者の接合部がシールされる。
その後、ボルト22の端部に螺合するナット23を、外周板1Bに開口する大径のボルト挿通孔3から工具を差し込んで締め付けることによって、組付前の短管体2が図20に示すように既に組み付けられている短管体2に取り付けられる。尚、このとき、前述のようにボルト22の頭部とナット23はブロック体1の外部に露出しないため、管路20の長さ方向に隣接する2つの短管体2同士は平面で密着して連結される。
上述のように、管路20の長さ方向に隣接する2つの短管体2同士が連結されると、以下、同様にして短管体2が順次長さ方向に組み付けられ、前述のように1つの管状体15が管路20内に形成される。
ところで、管路20内に形成される筒状体15の外径は管路20の内径よりも小さいため、該筒状体15と管路20との間にはクリアランス空間S(図13及び図22参照)が形成されるが、筒状体15は浮力によって上方に浮き上がるためにクリアランス空間Sの上部の径方向隙間が小さくなってしまう。
そこで、本実施例では、図22に示すように、筒状体15をこれの内部に配置された三角形を成すサポート40で押し広げて筒状体15の円筒形状を確保するとともに、筒状体15を構成するブロック体1に設けた前記スペーサ36(図3参照)によって管路20の内壁と筒状体15のスペースを調整して両者間に形成されるクリアランス空間Sの径方向隙間が全周に亘って略均一になるようにした。即ち、スペーサ36を構成するボルト38の先端部が管路20の内壁に当接してクリアランス空間Sの径方向隙間を決定するため、このボルト38を回して該ボルト38の筒状体15から外方に突出する部分の長さを変更することによってクリアランス空間Sの径方向隙間を任意に調整することができる。
又、筒状体15の内部に配置された前記サポート40は、調整ボルト41を回すことによって筒状体15への押圧力が調整され、その押圧力は円弧曲面状の支持板42を介して筒状体15に伝えられて該筒状体15が径方向外方へ押し開けられ、筒状体15は円筒形状を確保することができる。尚、筒状体15の浮力による浮き上がりを防ぐ他の方法としては、該筒状体15内に水を溜める方法等が考えられる。
そして、上記クリアランス空間Sの端部をレジンパテ又はモルタルから成る不図示のシール材で塞ぎ、図22に示すように筒状体15を構成するブロック体1の一部に形成された孔1eにグラウトホース34を接続し、このグラウトホース34からセメントモルタル、レジンモルタル等のグラウト材35をクリアランス空間Sに注入する。尚、セメントモルタルには接着性を向上させるためにエマルジョンを混合しても良く、ブリージングを防止するためにブリージング防止剤を混合しても良い。又、レジンモルタルは、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂を主材として構成されている。
ところで、各ブロック体1の凸板1Dに図6に示す空間5又は図7に示す空間5’が形成されていない場合には、前述のようにグラウト材35をクリアランス空間Sに注入すると、図23に示すように、凸板1Dによってエアーが仕切られてエアー溜りが発生し、グラウト材35がクリアランス空間Sに充填され得ない。
そこで、本実施例では、各ブロック体1の凸板1Dに図6に示す空間5又は図7に示す空間5’を形成した。このため、エアーは空間5又は5’を通って排出され、クリアランス空間Sにエアー溜りが発生せず、従って、グラウト材35がクリアランス空間Sに確実に充填される。又、各ブロック体1のボックス部1Eの周方向外端面を成す外周板1Bには複数のボルト挿通孔7とエアー抜き孔8が穿設されているため、ブロック体1の周方向の連結部がどの位置にあっても、凸板1Dに形成された空間5又は5’を通って上方へと排出され、クリアランス空間Sにエアー溜りが発生することがない。
而して、筒状体15と管路20との間に形成されたクリアランス空間Sに注入されたグラウト材35が硬化すると、筒状体15が管路20と一体化され、図24に示すように管路20の内周壁は筒状体15によってライニングされて修復される。
尚、本実施例では、図13及び図24に示すように、長さ方向に隣接する短管体2同士を連結する場合、各短管体2を構成するブロック体1の周方向連結部が長さ方向に重ならないよう両連結部を周方向にずらすようにしている。
以上のように、本発明によれば、複数に分割されたブロック体1を管路20内で周方向に連結して短管体2を形成し、該短管体2を長さ方向に連結して管路20内に管路20の内径よりも小さな外径の連続した筒状体15を形成するようにしたため、大口径の管路20の修復に際しても各ブロック体1をマンホール21を通して管路20の入口に導入し、これを組み立てることによって管路20内に連続した筒状体15を形成することができる。そして、この作業は管路20内に供用水を流しながら行うことができるため、大口径の管路20に対しても供用水を流しながら所望の修復作業を行うことができる。
又、本実施例では、各ブロック体1の補強リブ1Cに形成されたボルト挿通孔4とこれに挿通するボルト22及び補強材としての鉄筋17がグラウト材アンカーとして機能するため、ブロック体1、つまりは筒状体15がグラウト材35を介して管路20と確実に結合一体化され、この結果、修復後の管路20に高い強度が確保される。
尚、以上は特に管状の管路に対して本発明を適用した形態について説明したが、本発明は角形又馬蹄形の流路施設の修復に対しても同様に適用可能であることは勿論であり、例えば断面矩形のボックスカルバート管の修復に対しては図25〜図29に示すようなブロック体1が使用される。ここで、図25はブロック体の側面図、図26は同平面図、図27は同底面図、図28、図29はそれぞれ図25の矢視J方向、矢視K方向の図であり、これらの図においては図1〜図4に示したと同一要素には同一符号を付している。
そして、この場合も、図30及び図31に示すように、ブロック体1のボックス部1Eの内面開口部の周縁に凹溝1gを形成し、カバー16の周縁にリブ状の突起16cを形成し、カバー16の突起16cをブロック体1の凹溝1gに嵌合させた状態でカバー16をブロック体1に対して図30の矢印方向にスライドさせれば、該カバー16は図31に示すようにブロック体1に凹凸嵌合によって固定される。このように、カバー16をブロック体1に凹凸嵌合によって固定する構造を採用すれば、カバー16に圧力が作用しても、該カバー16はブロック体1に確実に固定されてこれが剥れることがないため、カバー16とブロック体1との間に隙間が発生することがなく、隙間からグラウト材35が漏れ出すという不具合が発生することがない。
本発明に係る管路修復用ブロック体の側面図である。 本発明に係る管路修復用ブロック体の外面図(図1の矢視A方向の図)である。 図2のB−B線断面図である。 図2の矢視C方向の図である。 図4のD−D線断面図である。 図2のE−E線断面図である。 本発明の実施例の変形例を示す図6と同様の図である。 補強材(鉄筋)の取付構造を示す部分断面図である。 補強材(鉄筋)の取付構造を示す部分断面図である。 カバーの側面図である。 図10のF−F線断面図である。 本発明に係る流路施設修復工法を示す管路の断面図である。 本発明に係る流路施設修復工法を示す管路の断面図である。 周方向に隣接するブロック体同士の連結方法を示す断面図である。 図14のG部拡大詳細図である。 周方向に隣接するブロック体同士の連結構造を示す断面図である。 カバーの取付構造の別形態を示す部分斜視図である。 カバーの取付構造の別形態を示す部分断面図である。 長さ方向に隣接するリング状部材同士の連結方法を示す破断側面図である。 長さ方向に隣接するリング状部材同士の連結方法を示す破断側面図である。 図20のH−H線断面図である。 内部に筒状体が形成された管路の横断面図である。 ブロック体と管路との間に発生するエアー溜りを示す管路の部分横断面図である。 修復が完了した管路の一部を破断した部分斜視図である。 本発明の別の形態に係る管路修復用ブロック体の側面図である。 本発明の別の形態に係る管路修復用ブロック体の平面図である。 本発明の別の形態に係る管路修復用ブロック体の底面図である。 図25の矢視J方向の図である。 図25の矢視K方向の図である。 カバーの取付構造の別形態を示す部分斜視図である。 カバーの取付構造の別形態を示す部分断面図である。
符号の説明
1 管路修復用ブロック体
1A 内面板
1B 外周板
1C 補強リブ
1D 凸板
1E ボックス部
1g 凹溝
2 短管体
3,4 ボルト挿通孔
7 ボルト挿通孔
8,9 エアー抜き孔
15 筒状体
16 カバー
16c 突起
17 鉄筋(補強材)
20 管路
22,24 ボルト
23,25 ナット
35 グラウト材
36 スペーサ
37 スペーサベース
38 ボルト
40 サポート
41 バー
S クリアランス空間

Claims (2)

  1. 組み立てることにより管状の筒状体を構成するブロック体であって、内周面を構成する内面板と、該内面板の周縁に立設された外周板とをプラスチックによって一体に形成して成る流路施設修復用ブロック体において、
    円弧状に屈曲された鉄筋がブロック体を管路の長さ方向に連結するボルトに結び付けられて前記内面板の外面に周方向に取り付けられることを特徴とする流路施設修復用ブロック体。
  2. 前記鉄筋が複数本取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の流路施設修復用ブロック体。
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