JP4230635B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関する。特に本発明は、簡便な操作系を有するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラが多機能化された結果、操作ボタンの数が増加した。その分、必要な設置スペースも増大し、カメラの小型化が阻害されるという問題点があった。そこで、ボタンを共通化する観点から、たとえば、特開平10―308905号公報は十字キーを搭載したカメラを開示している。かかる従来技術においては、操作内容の確定は別のボタンを押すことによって指示する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、十字キーの操作は、所望の方角へ指を移動させるだけでなく、さらに指の移動方向と垂直な方向にボタンを押圧しなければならず、操作系をより直感的に改善する余地がある。十字キーは、上下左右にわたって広がるボタンなので設置面積が広く、省スペース化が難しい。操作内容確定ボタンは、十字キーから離れて位置しており、より直感的な操作系が望まれる。ユーザはカメラを持ちながら空いた指だけで操作するので、モードダイヤルが設けられたカメラの場合、モードダイヤルの近くに操作キーがあると便利である。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるデジタルカメラを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明のさらなる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の第1の形態は、回転操作によって複数のモードのうちいずれかを選択する環状部材であるモードダイヤルと、前記モードダイヤルの環内に設けられ、前記モードダイヤルの回転面における複数の可動方角のうちいずれかの可動方角へ向けて移動されることによって前記モードに応じたモード対応操作を受け付ける移動型操作部材とを備える。
【0006】
前記移動型操作部材は、前記モードダイヤルの環内において、前記移動型操作部材の可動方角の数と非依存の面積で設置可能な部材であってもよい。前記移動型操作部材は、その端部が前記可動方角へ向けて移動可能な棒状部材、または位置保持されたまま前記可動方角へ向けて回転可能な回転部材のうちいずれかであってもよい。前記移動型操作部材は、前記モードダイヤルの前記回転面に対して垂直に押圧されることにより前記モード対応操作の内容が確定されてもよい。
【0007】
前記移動型操作部材を覆う開閉自在なカバー部材をさらに備えてもよい。前記移動型操作部材は、前記モードダイヤルによる前記モードの選択動作に応じて、前記モード対応操作を受け付ける受付位置と前記モード対応操作を規制する退避位置との間で移動してもよい。前記カバー部材は、前記モードダイヤルによる前記モードの選択動作に応じて開閉してもよい。前記カバー部材は、前記モードダイヤルの下部に取り付けられるとともに、前記モードダイヤルの回転と連動して開閉してもよい。前記移動型操作部材の前記モード対応操作によって指示された所定の処理を実行する処理実行部をさらに備え、前記処理実行部は、前記移動型操作部材の移動量に基づいて処理速度を変化させてもよい。
【0008】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は請求項にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0010】
(第1実施形態)
本実施形態におけるデジタルカメラは、モードダイヤルと移動型操作部材とを備える。本実施形態は、移動型操作部材として、その端部が所望の方角へ向けて移動可能な棒状部材をもつポインティングデバイスであるジョイスティックを用いる。
【0011】
図1は、デジタルカメラ10の構成図である。デジタルカメラ10は、主に撮像ユニット20、撮像制御ユニット40、処理ユニット60、表示ユニット100、および操作ユニット110を含む。
【0012】
撮像ユニット20は、撮影および結像に関する機構部材および電気部材を含む。撮像ユニット20はまず、映像を取り込んで処理を施す撮影レンズ22、絞り24、シャッタ26、光学LPF(ローパスフィルタ)28、CCD30、および撮像信号処理部32を含む。撮影レンズ22は、フォーカスレンズやズームレンズ等からなる。
【0013】
この構成により、被写体像がCCD30の受光面上に結像する。結像した被写体像の光量に応じ、CCD30の各センサエレメント(図示せず)に電荷が蓄積される(以下その電荷を「蓄積電荷」という)。蓄積電荷は、リードゲートパルスによってシフトレジスタ(図示せず)に読み出され、レジスタ転送パルスによって電圧信号として順次読み出される。
【0014】
デジタルカメラ10は一般に電子シャッタ機能を有するので、シャッタ26のような機械式シャッタは必須ではない。電子シャッタ機能を実現するために、CCD30にシャッタゲートを介してシャッタドレインが設けられる。シャッタゲートを駆動すると蓄積電荷がシャッタドレインに掃き出される。シャッタゲートの制御により、各センサエレメントに電荷を蓄積するための時間、すなわちシャッタスピードが制御できる。
【0015】
CCD30から出力される電圧信号、すなわちアナログ信号は撮像信号処理部32でR、G、B成分に色分解され、まずホワイトバランスが調整される。つづいて撮像信号処理部32はガンマ補正を行い、必要なタイミングでR、G、B信号を順次A/D変換し、その結果得られたデジタルの画像データ(以下単に「デジタル画像データ」とよぶ)を処理ユニット60へ出力する。
【0016】
撮像ユニット20はさらにマイク38を備え、外界からの集音を行う。音声データは撮像信号処理部32においてA/D変換され、デジタル音声データとして処理ユニット60へと出力される。
【0017】
撮像ユニット20はさらに、ファインダ34とストロボ36を有する。動画の撮影時にも補助光を点灯させるために、ストロボ36の代わりに白色LEDまたはランプを用いてもよい。ファインダ34には図示しないLCDを内装してもよく、その場合、後述のメインCPU62等からの各種情報をファインダ34内に表示できる。ストロボ36は、コンデンサ(図示せず)に蓄えられたエネルギが放電管36aに供給されたときそれが発光することで機能する。
【0018】
撮像制御ユニット40は、ズーム駆動部42、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、シャッタ駆動部48、これらを制御する撮像系CPU50をもつ。ズーム駆動部42などの駆動部は、それぞれステッピングモータ等の駆動手段を有する。
【0019】
後述のレリーズスイッチ114の押下に応じ、撮像系CPU50はCCD30の蓄積電荷から得られたデータに基づき、被写体までの距離および被写体の輝度を測定する。別部材として測距センサおよび測光センサを備えてもよい。このようにして測定された距離のデータおよび被写体輝度のデータを、以下単に「測距データ」および「測光データ」と称呼する。
【0020】
撮像系CPU50は、ユーザから指示されたズーム倍率等の撮影条件に基づき、ズーム駆動部42とフォーカス駆動部44を制御して撮影レンズ22のズーム倍率とピントの調整を行う。さらに撮像系CPU50は、測光データまたはユーザからの指示に基づき、ストロボ36の発光をストロボ制御部41によって制御する。
【0021】
撮像系CPU50は、1画像フレームのRGBのデジタル信号積算値、すなわちAE情報に基づいて絞り値とシャッタスピードを決定する。決定された値にしたがい、絞り駆動部46とシャッタ駆動部48がそれぞれ絞り量の調整とシャッタ26の開閉を行う。
【0022】
撮像系CPU50はまた、測光データに基づき、絞り24の絞り量を調整する。ユーザが映像の取込を指示したとき、CCD30が電荷蓄積を開始し、測光データから計算されたシャッタ時間の経過後、蓄積電荷が撮像信号処理部32へ出力される。
【0023】
処理ユニット60は、デジタルカメラ10全体、とくに処理ユニット60自身を制御するメインCPU62と、これによって制御されるメモリ制御部64、YC処理部70、オプション装置制御部74、圧縮伸張処理部78、通信I/F部80を有する。メインCPU62は、シリアル通信などにより、撮像系CPU50との間で必要な情報をやりとりする。メインCPU62の動作クロックは、クロック発生器88から与えられる。クロック発生器88は、撮像系CPU50、表示ユニット100に対してもそれぞれ異なる周波数のクロックを提供する。
【0024】
メインCPU62には、キャラクタ生成部84とタイマ86が併設されている。タイマ86は電池でバックアップされ、つねに日時をカウントしている。このカウント値から撮影日時に関する情報、その他の時刻情報がメインCPU62に与えられる。キャラクタ生成部84は、撮影日時、タイトル等の文字情報を発生し、この文字情報が適宜撮影画像に合成される。
【0025】
メモリ制御部64は、不揮発性メモリ66とメインメモリ68を制御する。不揮発性メモリ66は、EEPROM(電気的消去およびプログラム可能なROM)やFLASHメモリなどで構成され、ユーザによる設定情報や出荷時の調整値など、デジタルカメラ10の電源がオフの間も保持すべきデータが格納されている。不揮発性メモリ66には、場合によりメインCPU62のブートプログラムやシステムプログラムなどが格納されてもよい。
【0026】
一方、メインメモリ68は一般にDRAMのように比較的安価で容量の大きなメモリで構成される。メインメモリ68は、撮像ユニット20から出力されたデータを格納するフレームメモリとしての機能、各種プログラムをロードするシステムメモリとしての機能、その他ワークエリアとしての機能をもつ。不揮発性メモリ66とメインメモリ68は、処理ユニット60内外の各部とメインバス82を介してデータのやりとりを行う。
【0027】
YC処理部70は、デジタル画像データにYC変換を施し、輝度信号Yと色差(クロマ)信号B−Y、R−Yを生成する。輝度信号と色差信号はメモリ制御部64によってメインメモリ68に一旦格納される。圧縮伸張処理部78はメインメモリ68から順次輝度信号と色差信号を読み出して圧縮する。こうして圧縮されたデータ(以下単に「圧縮データ」という)は、オプション装置制御部74を介してオプション装置76の一種であるメモリカードへ書き込まれる。
【0028】
処理ユニット60はさらにエンコーダ72をもつ。エンコーダ72は輝度信号と色差信号を入力し、これらをビデオ信号(NTSCやPAL信号)に変換してビデオ出力端子90から出力する。オプション装置76に記録されたデータからビデオ信号を生成する場合、そのデータはまずオプション装置制御部74を介して圧縮伸張処理部78へ与えられる。つづいて、圧縮伸張処理部78で必要な伸張処理が施されたデータはエンコーダ72によってビデオ信号へ変換される。
【0029】
オプション装置制御部74は、オプション装置76に認められる信号仕様およびメインバス82のバス仕様にしたがい、メインバス82とオプション装置76の間で必要な信号の生成、論理変換、または電圧変換などを行う。デジタルカメラ10は、オプション装置76として前述のメモリカードのほかに、例えばPCMCIA準拠の標準的なI/Oカードをサポートしてもよい。その場合、オプション装置制御部74は、PCMCIA用バス制御LSIなどで構成してもよい。
【0030】
通信I/F部80は、デジタルカメラ10がサポートする通信仕様、たとえばUSB、RS−232C、イーサネットなどの仕様に応じたプロトコル変換等の制御を行う。通信I/F部80は、必要に応じてドライバICを含み、ネットワークを含む外部機器とコネクタ92を介して通信する。そうした標準的な仕様のほかに、例えばプリンタ、ゲーム機等の外部機器との間で独自のI/Fによるデータ授受を行う構成としてもよい。
【0031】
表示ユニット100は、LCDモニタ102とスピーカ104とを有する。それらはLCDドライバであるモニタドライバ106およびスピーカドライバ108によってそれぞれ制御される。LCDモニタ102は、例えば2インチ程度の大きさでカメラ背面に設けられ、現在の撮影や再生のモード、撮影や再生のズーム倍率、電池残量、日時、モード設定のための画面、被写体画像などを表示する。さらに、LCDモニタ102は、画質(FINE/NORMAL/BASICなど)、ストロボ発光/発光禁止、標準撮影可能枚数、画素数、電池容量などの情報をユーザからの指示に応じて表示する。
【0032】
操作ユニット110は、ユーザがデジタルカメラ10の動作やそのモードなどを設定または指示するために必要な機構および電気部材を含む。機能設定部116は、設定される位置に基づき、デジタルカメラ10の電源のオンオフならびに動画モードおよび静止画モードの別などを指定する。レリーズスイッチ114は、半押しと全押しの二段階押し込み構造になっている。一例として、半押しでAFおよびAEがロックし、全押しで撮影画像の取込が行われ、必要な信号処理、データ圧縮等の後、メインメモリ68、オプション装置76等に記録される。
【0033】
以上の構成による主な動作は以下の通りである。まずデジタルカメラ10の機能設定部116に含まれる電源スイッチがオンされ、カメラ各部に電力が供給される。メインCPU62は、機能設定部116の状態を読み込むことで、デジタルカメラ10が撮影モードにあるか再生モードにあるかを判断する。
【0034】
デジタルカメラ10が撮影モードにあるとき、メインCPU62はレリーズスイッチ114の半押し状態を監視する。半押し状態が検出されたとき、メインCPU62は、CCD30の蓄積電荷からそれぞれ測光データと測距データとを得ることを撮像系CPU50に指示する。得られたデータに基づいて撮像制御ユニット40が動作し、撮影レンズ22のピント、絞りなどの調整が行われる。
【0035】
調整が完了すると、LCDモニタ102に「スタンバイ」などの文字を表示してユーザにその旨を伝え、つづいてレリーズスイッチ114の全押し状態を監視する。レリーズスイッチ114が全押しされると、所定のシャッタ時間をおいてシャッタ26が閉じられ、CCD30の蓄積電荷が撮像信号処理部32へ掃き出される。さらに、動画モードにおいてマイク38によって集音された音声データは、撮像信号処理部32に入力される。
【0036】
撮像信号処理部32による処理の結果生成されたデジタル画像データはメインバス82へ出力される。デジタル画像データは一旦メインメモリ68へ格納され、この後YC処理部70と圧縮伸張処理部78で処理を受け、オプション装置制御部74を経由してオプション装置76へ記録される。記録された画像は、フリーズされた状態でしばらくLCDモニタ102に表示され、ユーザは撮影画像を知ることができる。
【0037】
また、動画モードにおいては、撮像信号処理部32による処理の結果生成されたデジタル音声データは、メインバス82を介して一旦メインメモリ68へ格納された後に、圧縮伸張処理部78で処理を受ける。その後、オプション装置76へと記録される。以上で一連の撮影動作が完了する。
【0038】
一方、デジタルカメラ10が再生モードの場合、メインCPU62は、メモリ制御部64を介してメインメモリ68から最後に撮影した映像を読み出し、これを表示ユニット100のLCDモニタ102に再生する。この状態でユーザが機能設定部116にて「順送り」、「逆送り」を指示すると、現在表示している映像の前後に撮影された映像が読み出され、再生される。
【0039】
図2は、機能設定部116を例示する機能ブロック図である。機能設定部116は、モードダイヤル120とジョイスティック122とシフトボタン124とを有する。モードダイヤル120、ジョイスティック122、およびシフトボタン124の詳細は後述する。
【0040】
図3は、デジタルカメラ10の正面側の構成を例示する斜視図である。デジタルカメラ10の筐体正面にはレンズ22、マイク38、ストロボ36、および光学式のファインダ34が備えられる。デジタルカメラ10の筐体側面にはオプション装置76が挿入される。デジタルカメラ10の筐体上面にはレリーズスイッチ114が配置される。
【0041】
図4は、デジタルカメラ10の背面側の構成を例示する斜視図である。デジタルカメラ10の筐体背面にはLCDモニタ102、スピーカ104、LCDモニタ102のオンオフを切り替える表示ボタン126、シフトボタン124、モードダイヤル120、およびジョイスティック122が備えられる。モードダイヤル120は、回転操作によって複数のモードのうちいずれかを選択する環状部材である。ジョイスティック122は、モードダイヤル120の環内に設けられる。ジョイスティック122は、モードダイヤル120の回転面における複数の可動方角のうちいずれかの可動方角へ向けて移動される移動型操作部材である。ジョイスティック122は、移動されることによって、モードダイヤル120によって選択されたモードに応じた操作(モード対応操作」)を受け付ける。ジョイスティック122は、その端部が可動方角へ向けて移動可能な棒状部材を含む。
【0042】
本実施形態においては、所望の方角へ向けて移動可能なジョイスティック122を操作部材として用いる。したがって、所望の方角へ指を移動してさらに垂直に押圧する必要がある十字キー等と比べて、より直感的な操作を期待することができる。
【0043】
図5は、図3におけるモードダイヤル120およびジョイスティック122の拡大図である。モードダイヤル120の表面には、複数のモードを示すシンボルマークが周回状に描かれている。ユーザはモードダイヤル120を回転させ、複数のシンボルマークのうちの1つを目印128に合わせることによってモードを選択する。複数のモードには、たとえばセルフタイマ撮影モード、セットアップモード、マニュアル撮影モード、オート撮影モード、再生モード等がある。
【0044】
図6はモードダイヤル120およびジョイスティック122の斜視図である。本実施形態におけるジョイスティック122は、所望の可動方角へ向けて移動可能な棒状部材の上端部に、モードダイヤル120と平行に略幅広な円盤状部材を取り付けて形成される。ユーザは円盤状部材の上面を指で押さえながら、ジョイスティック122全体を所望の方角へ移動させる。ジョイスティック122の棒状部材の下端部がモードダイヤル120の環内に取り付けられる。ジョイスティック122は、モードダイヤル120の環内において、ジョイスティック122の可動方角の数と非依存の面積で設置可能な部材である。本実施形態におけるジョイスティック122は、図に示されるとおりモードダイヤル120の上面レベルより下方に位置するが、ジョイスティック122をモードダイヤル120の上面レベルから突出させてもよい。
【0045】
このように、モードダイヤル120の環内にジョイスティック122が設けられる。したがって、モードダイヤル120の回転軸近傍のスペースを有効に利用することができ、ジョイスティック122を配置するためのスペースを別途設ける必要がない。
【0046】
また、ジョイスティック122は、モードダイヤル120の環内において、ジョイスティック122の可動方角の数と非依存の面積で設置可能な部材である。すなわち、可動方角の数だけ設置面積を必要とする十字キー等のような部材と比べて設置面積が狭い。したがって、モードダイヤル120の環内に十字キーを設置する場合よりもモードダイヤル120の径を小さくすることができる。
【0047】
図7は、モードダイヤル120およびジョイスティック122の断面を例示する断面図である。モードダイヤル120の下方には、モードダイヤル120を支持する支持台座130が設けられる。支持台座130は、略円盤状の環状部材からなり、その上面がモードダイヤル120の下面に接触してモードダイヤル120を支持する。支持台座130の環内には、方角用圧電素子132、支持盤134、および固定ビス136が設けられる。方角用圧電素子132は、伝送部材140を介して各部と電気的に接続される。伝送部材140は、支持台座130の環内から外部へ出ている。伝送部材140は、たとえばフレキシブル基板であってもよい。支持台座130の下部には台座側アーム130aが設けられる。
【0048】
支持台座130の下方には、カバー部材152が設けられる。カバー部材152は、台座側アーム130aの下端部に取り付けられる。カバー部材152は、ジョイスティック122を覆う開閉自在な部材である。
【0049】
(a)は、カバー部材152が開かれた状態を示す。(b)は、カバー部材152が閉じられた状態を示す。カバー部材152は、ジョイスティック122の操作が不要なモードに設定された場合に、ジョイスティック122を被覆してユーザによる誤操作や破損を防止する。カバー部材152は、点を中心にして対称な形状、たとえば球面形状を有してもよい。カバー部材152は、線を中心軸にして対称な形状、たとえば円筒形状を有してもよい。カバー部材152は、その下部にカバー用アーム152aを有し、回転軸154を中心とした回転により開閉する。カバー用アーム152aは、支持台座130の台座側アーム130aの下端部に取り付けられる。支持台座130が垂直に押下されると、(a)におけるカバー部材152は、回転軸154を中心にして回転しながら(b)の閉じ状態になる。支持台座130の上面はモードダイヤル120の下面から離れて空隙を形成し、その空隙にカバー部材152が入り込む。
【0050】
ジョイスティック122は、下降する支持台座130にともなって下降する構成であってもよい。ジョイスティック122は、上昇した状態においてモード対応操作を受け付ける(受付位置)。ジョイスティック122は、下降した状態においてモード対応操作を規制する(退避位置)。ジョイスティック122は、1モードダイヤル120によるモードの選択動作に応じて、受付位置と退避位置との間で移動する構成であってもよい。カバー部材152は、モードダイヤル120によるモードの選択動作に応じて開閉してもよい。支持台座130は、モードダイヤル120によるモードの選択動作に応じて上下動してもよい。
【0051】
このように、カバー部材152はジョイスティック122を被覆する。したがって、ジョイスティック122の使用が不要なときに、ジョイスティック122の露出をなくして、ユーザによる誤操作や破損を防止することができる。
【0052】
また、カバー部材152は、モードダイヤル120と支持台座130との間に形成される空隙に入り込む。したがって、カバー部材152はモードダイヤル120を被覆せずにジョイスティック122を被覆することができる。
【0053】
また、ジョイスティック122は、その使用が不要なときに下降する。したがって、カバー部材152による開閉動作を妨げず、ジョイスティック122とカバー部材152との衝突を防ぐことができる。
【0054】
また、カバー部材152は、モードダイヤル120によるモードの選択動作に応じて開閉する。したがって、ジョイスティック122の使用が不要なモードが選択されたときに自動的にカバー部材152を閉じることができる。
【0055】
図8は、ジョイスティック122の取付構造を例示する斜視図である。ジョイスティック122の下方には、方角用圧電素子132、支持盤134、固定ビス136、および確定用スイッチ138が設けられる。方角用圧電素子132は、ジョイスティック122が有する棒状部材下端部の四方に取り付けられる(方角用圧電素子132a〜d)。支持盤134は、略中央に孔が設けられ、この孔にジョイスティック122の棒状部材下端部が挿通される。固定ビス136は確定用スイッチ138の上に取り付けられる。固定ビス136には、ジョイスティック122の棒状部材下端部が上方から固定される。確定用スイッチ138の上面には、確定用圧電素子138aが設けられる。
【0056】
ジョイスティック122を四方に操作すると方角用圧電素子132に押圧力がかかる。方角用圧電素子132は、押圧力を検知し、所定のしきい値以上の押圧力を検出する。方角用圧電素子132a〜dにかかる押圧力の大きさによってどの方角にジョイスティック122が移動されたかが検出される。
【0057】
ジョイスティック122は、モードダイヤル120の回転面に対する垂直な方向に押圧可能である。ジョイスティック122の押圧動作を、ユーザ対応操作の内容を確定させる操作としてもよい。ジョイスティック122が垂直に押圧されると、固定ビス136を介して確定用圧電素子138aに押圧力がかかる。所定のしきい値以上の押圧力がかかった場合にだけユーザ対応操作の内容を確定させてもよい。可動方角への操作と区別するために、方角用圧電素子132への押圧力のしきい値と異なるしきい値を設定してもよい。
【0058】
このように、ジョイスティック122を垂直に押圧することにより、モード対応操作を確定することができる。したがって、モード対応操作確定ボタンをカメラに別途設ける必要がなく、カメラ背面のスペースを節約することができる。また、確定ボタンの取付位置がジョイスティック122から離れていないので、操作性を向上させることができる。
【0059】
図9は、ジョイスティック122および支持台座130の構成を例示する斜視図である。支持台座130の側面に孔が設けられ、この孔から伝送部材140が外部に出ている。伝送部材140は、主に樹脂フイルム等の変形自在な部材で形成される。伝送部材140は、その長さに余裕をもつ。したがって、支持台座130またはジョイスティック122の上下動に応じて移動することができ、電気的接続状態を保つことができる。
【0060】
図10は、処理実行部300を示す機能ブロック図である。処理実行部300は、機能設定部116に含まれるモードダイヤル120等の操作に応じた処理を実行する。処理実行部300がもつ諸機能は、撮像系CPU50やメインCPU62等により実現される。
【0061】
処理実行部300は、モード決定部302、方角決定部304、確定操作判定部306、シフト操作判定部307、モード対応操作決定部308、画像処理部310、カーソル位置決定部312、撮影条件決定部314、再生制御部316を含む。
【0062】
モード決定部302は、モードダイヤル120によるモード選択に応じてモードを決定する。方角決定部304は、ジョイスティック122によってどの方角が指示されているかを決定する。確定操作判定部306は、ジョイスティック122が垂直に押下されたかどうかを監視する。シフト操作判定部307は、シフトボタン124が押下されたかどうかを監視する。
【0063】
モード対応操作決定部308は、方角決定部304で決定された方角に応じて実行する処理内容を決定する。処理内容は、モード決定部302で決定されたモードに応じて決定される。モード対応操作決定部308は、シフトボタン124が押下されているかどうかにより処理内容を変えてもよい。確定操作判定部306は、モード対応操作決定部308が決定した処理内容を確定する。
【0064】
画像処理部310は、モード対応操作決定部308で決定された処理内容に応じて撮影画像を処理する。画像処理部310は、ジョイスティック122の移動量に基づいて画像処理の速度を変化させてもよい。
【0065】
カーソル位置決定部312は、モード対応操作決定部308で決定された処理内容に応じて、LCDモニタ102の画面上におけるカーソルの表示または非表示、カーソルの座標位置等を決定する。カーソル位置決定部312は、ジョイスティック122の移動量に基づいてカーソル移動の速度を変化させてもよい。
【0066】
撮影条件決定部314は、モード対応操作決定部308で決定された処理内容に基づいて撮影条件を決定する。撮影条件決定部314は、ジョイスティック122の移動量に基づいて撮影条件変更処理の速度を変化させてもよい。たとえば、撮影条件決定部314は、ジョイスティック122の移動量に基づいてズーム移動の速度を変化させてもよい。動画撮影または音声録音の場合、撮影条件決定部314は、ジョイスティック122による操作に基づいて、ステレオ録音の左右バランスを変化させてもよい。
【0067】
再生制御部316は、モード対応操作決定部308で決定された処理内容に基づいて、画像や音声等の情報再生を制御する。再生制御部316は、ジョイスティック122の方角等に応じて、順再生、逆再生、早送り、巻き戻し、停止等の処理を制御してもよい。再生制御部316は、ジョイスティック122の移動量に基づいて情報再生の速度を変化させてもよい。たとえば、再生制御部316は、ジョイスティック122の移動量に基づいて動画再生の速度を変化させてもよい。再生制御部316は、ジョイスティック122の移動量に基づいて音楽再生の速度を変化させてもよい。
【0068】
再生制御部316は、ジョイスティック122の方角に応じて、ステレオ音声の左右バランス、音声のピッチ等を変化させてもよい。
【0069】
図11は、LCDモニタ102に表示されたセットアップ用の画面を例示する図である。たとえば、モードダイヤル120によりセットアップモードが選択された場合に、図11の画面が表示される。LCDモニタ102には、セットアップ条件の選択肢がマトリクス表示される。セットアップ条件としては、たとえば、クオリティ、ピクセル、シャープネスおよびオートパワーオフ等がある。ユーザは、ジョイスティック122を操作してカーソル190を移動させることにより、セットアップ画面における各選択肢を選択する。選択された選択肢は、網掛け表示または反転表示されることにより選択状態がユーザに知らせられる。
【0070】
カーソル位置決定部312は、方角決定部304によって決定された方角に応じて、画面上のカーソル190の位置座標を変化させる。カーソル位置決定部312は、カーソルの座標位置に存在する選択肢を選択表示する処理を決定してもよい。
【0071】
このように、ユーザはカーソル190をジョイスティック122によって上下左右および斜めに自由移動させる。したがって、各選択肢を速やかに選択することができる。
【0072】
モード対応操作の一例として、画像のクオリティ設定を説明する。ユーザは、ジョイスティック122を操作してカーソル190を移動させることにより、「FINE」「NORMAL」「BASIC」のいずれかを選択する。画像処理部310は、ユーザの選択に応じた圧縮率を決定する。
【0073】
モード対応操作の他の一例として、画像の解像度設定を説明する。ユーザは、ジョイスティック122を操作してカーソル190を移動させることにより、「1280×1024」「640×480」のいずれかを選択する。撮影条件決定部314は、ユーザの選択に応じた解像度を決定する。
【0074】
図12は、LCDモニタ102に表示された撮影条件設定用画面を例示する図である。たとえば、モードダイヤル120によりマニュアル撮影モードが選択された場合に、図12の画面が表示される。ユーザは、ジョイスティック122を操作してカーソル190を移動させることにより、ホワイトバランス(WB)、露出補正(太陽のマーク)、ストロボ36の明るさ補正(稲妻のマーク)、および連写の設定(重なり合う写真のマーク)のそれぞれを設定することができる。
【0075】
たとえば、露出補正の設定の場合、ユーザはジョイスティック122をカーソル190を移動させて、露出値を0.3EV値ごとに変化させて設定することができる。ユーザの選択に応じて、撮影条件決定部314が絞り値およびシャッタスピードを決定する。
【0076】
図13は、LCDモニタ102に表示されたズーム操作ガイド180を例示する図である。ズーム倍率を変更するときにズーム操作ガイド180が画面表示される。ズーム操作ガイド180は、ズーム倍率の変更操作におけるジョイスティック122の方角の割り当てをユーザに知らせる。たとえば、ジョイスティック122を上の方角に移動させるとズームイン動作になり、下の方角に移動させるとズームアウト動作になる。撮影条件決定部314は、ユーザによる操作に応じてズーム倍率を決定する。
【0077】
図14は、LCDモニタ102に表示された再生画面を例示する図である。ユーザは、カーソル190を移動させて画面内を矩形選択することができる。たとえば、画像の一部を矩形選択してトリミング処理をしてもよい。画像処理部310は、ユーザの選択に応じて撮影画像をトリミングする。カーソル位置決定部312は、ジョイスティック122の移動量に応じて、カーソル190の移動速度を変化させてもよい。
【0078】
(第2実施形態)
本実施形態におけるデジタルカメラ10の基本的な構成および機能は第1実施形態と同様である。本実施形態におけるカバー部材152は、モードダイヤル120と連動して開閉可能である。
【0079】
図15は、第2実施形態におけるモードダイヤル120およびカバー部材152の構造を例示する断面図である。カバー部材152は、モードダイヤル120の下部に取り付けられるとともに、モードダイヤル120の回転と連動して開閉する。モードダイヤル120は、その下部にダイヤルアーム120aを有する。ダイヤルアーム120aの下端部には、突起120bが設けられる。
【0080】
カバー部材152が有するカバー用アーム152aの端部には、スリット152bが設けられる。ダイヤルアーム120aの突起120bは、カバー用アーム152aのスリット152bに摺動自在に係合する。これにより、モードダイヤル120とカバー部材152は、互いにアーム同士が係合して連結される。モードダイヤル120が回転すると、カバー部材152は開閉動作をする。モードダイヤル120が図中の矢印の方向(左側から右方向)へ移動すると、回転軸154を中心としてカバー部材152は図中の矢印の方向(下側から上方向)へ移動する。
【0081】
図16は、第2実施形態におけるモードダイヤル120およびカバー部材152の構造を例示する斜視図である。モードダイヤル120が図中の矢印の方向(反時計回り)に回転すると、突起120bとスリット152bとの係合を介して、回転軸154を中心としてカバー部材152が図中の矢印の方向(下側から上方向)へ移動する。モードダイヤル120上の「OFF」の文字が目印128に合わされたときに、カバー部材152がジョイスティック122を被覆するようにしてもよい。
【0082】
このように、本実施形態においては、モードダイヤル120とカバー部材152とを機械的に係合させ、電気的構成を用いない。したがって、簡易な構成でモードダイヤル120とカバー部材152とを連動させることができる。
【0083】
(第3実施形態)
本実施形態においては、ジョイスティック122の周囲に十字キー400を設けている。
【0084】
図17は、本実施形態のモードダイヤル120、ジョイスティック122、および十字キー400を示す図である。十字キー400の機能はジョイスティック122の機能と同様にしてもよい。ユーザは、ジョイスティック122と十字キー400とを使い分けて操作してもよい。たとえば、画面上においてカーソル190を移動させる場合、大きな移動または連続移動をさせたいときにジョイスティック122で操作してもよい。逆に、たとえば、細かな移動をさせたいときに十字キー400で操作してもよい。他の形態においては、十字キー400に対し、ジョイスティック122の機能と異なる機能を割り当ててもよい。
【0085】
このように、十字キー400を設けることによって、複雑な操作も可能となる。
【0086】
(第4実施形態)
本実施形態におけるジョイスティック122は、その上面に確定ボタン123を有する。第1実施形態においては、ジョイスティック122全体を押圧可能であったのに対し、本実施形態においては、ジョイスティック122全体を押圧しない点で異なる。ユーザ対応操作の確定は確定ボタン123を押すことにより実現する。
【0087】
図18は、ジョイスティック122を示す斜視図である。ジョイスティック122が有する円盤状部材の上面略中央に孔が設けられる。この孔の内部に確定ボタン123が設けられる。確定ボタン123の押下操作は、第1実施形態におけるジョイスティック122全体の押圧操作と同様の機能を果たす。
【0088】
本実施形態によれば、確定ボタン123の存在が外観上明らかなので、より直感的な操作を期待することができる。
【0089】
(第5実施形態)
本実施形態においては、移動型操作部材の一例としてトラックボールを用いる。トラックボールは、位置保持されたまま可動方角へ向けて回転可能な回転部材のひとつである。
【0090】
図19は、トラックボール402を備えたデジタルカメラ10の外観を示す斜視図である。トラックボール402は、モードダイヤル120の環内に設けられる。トラックボール402がユーザの操作によって回転すると、回転する方角と回転量に応じた処理が処理実行部300により実行される。
【0091】
トラックボール402は、ジョイスティック122と同様、モードダイヤル120の環内において、トラックボール402の可動方角の数と非依存の面積で設置可能な部材である。すなわち、可動方角の数だけ設置面積を必要とする十字キー等のような部材と比べて設置面積が狭い。したがって、モードダイヤル120の環内に十字キーを設置する場合よりもモードダイヤル120の径を小さくすることができる。
【0092】
図20は、トラックボール402およびモードダイヤル120を示す斜視図である。トラックボール402は、支持台座130の環内に設けられる。トラックボール402は、その球面の一部が支持台座130の環状部分から外部に露出する。トラックボール402がモードダイヤル120の回転面に対して垂直に押圧されることにより、ユーザ対応操作の内容が確定される構成であってもよい。処理実行部300は、トラックボール402の単位時間あたりの移動量に応じて、処理実行の速度を変化させてもよい。
【0093】
(第6実施形態)
本実施形態においては、移動型操作部材の一例として、略幅広な円筒形状のホイール620が用いられる。ホイール620は、位置保持されたまま可動方角へ向けて回転可能な回転部材のひとつである。
【0094】
図21は、モードダイヤル120およびホイール620の斜視図である。ホイール620はモードダイヤル120の環内に設けられる。ホイール620は、略長尺状の円筒形状を有する。トラックボールが四方へ回転可能であるのに対し、ホイール620は前後2方向にだけ回転可能である。ホイール620は、2方向への回転により、少なくとも2方角を指示可能である。
【0095】
ホイール620は、その円筒形状の長手方向両端部をモードダイヤル120の回転面に垂直な方向に押圧することができる。ホイール620の中央付近を支点にして両端のそれぞれを独立に押圧可能としてもよい。ホイール620は、両端の押圧により、回転方向と異なる2方角をさらに指示可能である。すなわち、ホイール620は、回転と押圧により4方角を指示可能である。
【0096】
図22は、ホイール620を示す斜視図である。ホイール620の円形端面において、回転軸624を中心として放射状に反射板626を取り付けてもよい。エンコーダ650が反射板626の反射光を検知してホイール620の回転方向および単位時間あたりの回転量を検出する。
【0097】
図23は、ホイール620の取付構造を示す図である。ホイール620は、モードダイヤル120の下部に設けられたホイール収容部640のなかに収められる。回転軸624の端部は、ホイール収容部640の内壁面に取り付けられる。ホイール収容部640の下方にはホイール用圧電素子660が設けられる。ホイール用圧電素子660は、載置板630の上面に設けられる。ユーザがホイール620をモードダイヤル120の回転面に対し垂直に押圧すると、ホイール収容部640がホイール用圧電素子660を押圧する。
【0098】
図24は、ホイール620の側面図である。ホイール用圧電素子660および662が、ホイール620の長手方向両端部の下方に配置される。ホイール収容部640は、載置板630の上面にバネ670を介して支持される。ホイール620の長手方向両端部のいずれかを垂直に押圧すると、バネ670を支点にしてホイール用圧電素子660または662のいずれかに押圧力がかかる。ホイール用圧電素子660または662にかかる押圧力に応じて処理実行部300が所定の処理を実行する。
【0099】
(第7実施形態)
本実施形態におけるホイール620は、第6実施形態におけるホイール620と比べて、回転面に垂直な方向の長さが短い扁平円盤形状を有する。ホイール620は位置保持されたまま可動方角へ向けて回転可能な回転部材のひとつである。
【0100】
図25は、第7実施形態におけるホイール620を示す斜視図である。本実施形態におけるホイール620は、回転させることにより2方角を指示するだけでなく、回転面に垂直な方向に端部を移動させることによりさらに2方角を指示可能である。たとえば、ホイール620は上下方向に回転し、左右方向に傾けることにより四方を指示可能としてもよい。
【0101】
図26は、ホイール620の傾斜を示す図である。ホイール620は、回転軸624を介してホイール収容部640の内壁面に回転自在に支持される。ホイール620は、回転面に垂直な方向に端部が移動可能に支持される。ホイール620の端部が左右方向に移動されてホイール収容部640の内壁面に設置された内壁用圧電素子760、762を押圧する。この押圧力に応じて方角決定部304が左右の方角を決定してもよい。
【0102】
(第8実施形態)
本実施形態におけるホイール620は、その取付構造が第7実施形態と異なる。
【0103】
図27および図28はそれぞれ、ホイール620の取付構造を例示する断面図および斜視図である。枠体780に支持軸724が取り付けられる。ホイール620は回転軸624を中心として回転自在に設けられる。
【0104】
枠体780は弾性部材からなり、ユーザがホイール720を傾けると枠体780も変形して傾く。傾いた枠体780によって図27のスイッチ760、762のいずれかに押圧力がかかり、方角が指示される。
【0105】
以上の通り、第1実施形態においては、所望の方角へ向けて移動可能なジョイスティック122を操作部材として用いる。したがって、所望の方角へ指を移動してさらに垂直に押圧する必要がある十字キー等と比べて、より直感的な操作を期待することができる。
【0106】
また、モードダイヤル120の環内にジョイスティック122が設けられる。したがって、モードダイヤル120の回転軸近傍のスペースを有効に利用することができ、ジョイスティック122を配置するためのスペースを別途設ける必要がない。
【0107】
また、ジョイスティック122は、モードダイヤル120の環内において、ジョイスティック122の可動方角の数と非依存の面積で設置可能な部材である。すなわち、可動方角の数だけ設置面積を必要とする十字キー等のような部材と比べて設置面積が狭い。したがって、モードダイヤル120の環内に十字キーを設置する場合よりもモードダイヤル120の径を小さくすることができる。
【0108】
また、カバー部材152はジョイスティック122を被覆する。したがって、ジョイスティック122の使用が不要なときに、ジョイスティック122の露出をなくして、ユーザによる誤操作や破損を防止することができる。
【0109】
また、カバー部材152は、モードダイヤル120と支持台座130との間に形成される空隙に入り込む。したがって、カバー部材152はモードダイヤル120を被覆せずにジョイスティック122を被覆することができる。
【0110】
また、ジョイスティック122は、その使用が不要なときに下降する。したがって、カバー部材152による開閉動作を妨げず、ジョイスティック122とカバー部材152との衝突を防ぐことができる。
【0111】
また、カバー部材152は、モードダイヤル120によるモードの選択動作に応じて開閉する。したがって、ジョイスティック122の使用が不要なモードが選択されたときに自動的にカバー部材152を閉じることができる。
【0112】
また、ジョイスティック122を垂直に押圧することにより、モード対応操作を確定することができる。したがって、モード対応操作確定ボタンをカメラに別途設ける必要がなく、カメラ背面のスペースを節約することができる。また、確定ボタンの取付位置がジョイスティック122から離れていないので、操作性を向上させることができる。
【0113】
また、現在選択中の条件または選択肢の表示をジョイスティック122によって上下左右および斜めに自由移動する。したがって、各選択肢を速やかに選択することができる。
【0114】
第2実施形態においては、モードダイヤル120とカバー部材152とを機械的に係合させ、電気的構成を用いない。したがって、簡易な構成でモードダイヤル120とカバー部材152とを連動させることができる。
【0115】
第3実施形態においては、さらに十字キー400を設けるので、複雑な操作も可能となる。
【0116】
第4実施形態においては、確定ボタン123がジョイスティック122の上面に設けられる。したがって、確定ボタン123の存在が外観上明らかなので、より直感的な操作を期待することができる。
【0117】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から当業者に理解されるところである。
【0118】
そうした変形例として、たとえば、第1実施形態では方角用圧電素子132a〜132dを合計4個設けているが、圧電素子の数をさらに増やしてもよい。圧電素子の数が増加させるほど、指示される方角を容易に検出することができる。
【0119】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、簡便な操作系をもつデジタルカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 デジタルカメラ10の構成図である。
【図2】 第1実施形態の機能設定部116を例示する機能ブロック図である。
【図3】 第1実施形態のデジタルカメラ10の正面側の構成を例示する斜視図である。
【図4】 第1実施形態のデジタルカメラ10の背面側の構成を例示する斜視図である。
【図5】 図3におけるモードダイヤル120およびジョイスティック122の拡大図である。
【図6】 モードダイヤル120およびジョイスティック122の斜視図である。
【図7】 モードダイヤル120およびジョイスティック122の断面を例示する断面図である。
【図8】 ジョイスティック122の取付構造を例示する斜視図である。
【図9】 ジョイスティック122および支持台座130の構成を例示する斜視図である。
【図10】 処理実行部300を示す機能ブロック図である。
【図11】 LCDモニタ102に表示されたセットアップ用の画面を例示する図である。
【図12】 LCDモニタ102に表示された撮影条件設定用画面を例示する図である。
【図13】 LCDモニタ102に表示されたズーム操作ガイド180を例示する図である。
【図14】 LCDモニタ102に表示された再生画面を例示する図である。
【図15】 第2実施形態におけるモードダイヤル120およびカバー部材152の構造を例示する断面図である。
【図16】 第2実施形態におけるモードダイヤル120およびカバー部材152の構造を例示する斜視図である。
【図17】 本実施形態のモードダイヤル120、ジョイスティック122、および十字キー400を示す図である。
【図18】 ジョイスティック122を示す斜視図である。
【図19】 トラックボール402を備えたデジタルカメラ10の外観を示す斜視図である。
【図20】 トラックボール402およびモードダイヤル120を示す斜視図である。
【図21】 モードダイヤル120およびホイール620の斜視図である。
【図22】 ホイール620を示す斜視図である。
【図23】 ホイール620の取付構造を示す図である。
【図24】 ホイール620の側面図である。
【図25】 第7実施形態におけるホイール620を示す斜視図である。
【図26】 ホイール620の傾斜を示す図である。
【図27】 ホイール620の取付構造を示す断面図である。
【図28】 ホイール620の取付構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
20 撮影ユニット
40 撮影制御ユニット
50 撮影系CPU
60 処理ユニット
62 メインCPU
68 メインメモリ
100 再生ユニット
110 操作ユニット
116 機能設定部
120 モードダイヤル
122 ジョイスティック
130 支持台座
132 方角用圧電素子
134 支持台
136 固定ビス
138 確定用スイッチ
140 伝送部材
152 カバー部材
190 カーソル
300 処理実行部
402 トラックボール
620 ホイール

Claims (2)

  1. 回転操作によって複数のモードのうちいずれかを選択する環状部材であるモードダイヤルと、
    前記モードダイヤルの環内に設けられ、扁平円盤形状を有するホイールと、
    前記ホイールを収容するホイール収容部と、
    前記ホイール収容部の内壁面に設置された2つの内壁用圧電素子と、
    弾性部材からなり、前記ホイールが傾けられることによって変形して傾く枠体と
    を備え、
    前記ホイールは、回転することにより2方角を指示可能に設けられ、前記ホイールの回転面に垂直な方向に傾けられることによりさらに2方角を指示可能に設けられ、
    前記ホイールが傾けられることによって、前記枠体から前記2つの内壁用圧電素子のいずれかに押圧力がかけられるデジタルカメラ。
  2. 回転操作によって複数のモードのうちいずれかを選択する環状部材であるモードダイヤルと、
    前記モードダイヤルの環内に設けられ、扁平円盤形状を有するホイールと、
    前記ホイールを収容するホイール収容部と、
    前記ホイール収容部の内壁面に設置された2つの内壁用圧電素子と、
    弾性部材からなり、前記ホイールが傾けられることによって変形して傾く枠体と
    を備え、
    前記ホイールは、回転することにより2方角を指示可能に設けられ、前記ホイールの回転面に垂直な方向に傾けられることによりさらに2方角を指示可能に設けられ、
    前記ホイールが傾けられることによって、前記枠体から前記2つの内壁用圧電素子のいずれかに押圧力がかけられる操作ユニット。
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