JP4227862B2 - 可変動弁機構の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機関の吸気バルブ又は排気バルブのバルブ作動特性(バルブリフト量、バルブタイミング等)を変化させる可変動弁機構の制御装置に関する。
内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのバルブリフト量を変化させる構成の可変動弁機構として、特許文献1に開示されたものがある。
このものは、リフト量の異なる面を有するカム(リフト制御カム)が取り付けられた制御軸(カム制御軸)を有し、この制御軸をアクチュエータによって回転駆動することによって、運転状態に応じてバルブリフト量を変化させている。
特開昭62−284910号公報
ところで、吸気バルブや排気バルブは、通常、バルブスプリングによって閉方向に付勢されており、バルブ作動特性、特にバルブリフト量を変化させる可変動弁機構にあっては、このバルブスプリングの反力の影響を受ける。例えば、上記従来の可変動弁機構のように、制御軸を回転駆動することによってバルブリフト量を変化させる構成では、上記バルブスプリングの反力によって制御軸が(回転)振動してしまうことがある(このため、制御軸の回転位置検出値も振動することになる)。
ここで、制御軸の回転位置とバルブリフト量には相関があることから、制御軸の回転位置を目標位置に制御することで、所望のバルブリフト量を実現することになるが、上記のように制御軸が振動してしまうと、その回転位置(すなわち、バルブリフト量)を目標へと制御する際に支障をきたすことになる。
特に、可変動弁機構をフィードバック制御する構成において、目標バルブリフト量にするための制御軸の回転角度変化量よりも、制御軸の振動による回転角度変動量の方が大きいと、制御軸を回転させようとする逆方向の操作量が交互に設定されることになり、目標に制御するまでに時間が掛かってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、振動等が発生することに伴う制御性能(応答性)の悪化を抑制して、可変動弁機構による性能を十分に発揮できる可変動弁機構の制御装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1記載の発明は、制御軸を回転駆動させることで内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのバルブ作動特性を変化させる可変動弁機構の制御装置であって、前記制御軸の回転角を検出する回転角検出手段と、前記回転角度検出手段によって検出された前記制御軸の回転角に基づいて前記可変動弁機構をフィードバック制御する制御手段と、を含んで構成され、前記制御手段は、前記制御軸の目標回転角と、前記回転角検出手段によって検出された前記制御軸の回転角との第1偏差が前記制御軸の回転振動による回転角変動量よりも大きい場合には、前記第1偏差に基づいて第1操作量を設定して前記可変動弁機構に出力する一方、前記第1偏差が前記回転角変動量以下である場合には、前記第1偏差に基づいて前記第1操作量を設定すると共に、前記目標回転角と、前記回転角検出手段によって検出された前記制御軸の回転角をローパスフィルタでフィルタリング処理したフィルタ処理後の回転角との第2偏差に基づいて第2操作量を設定し、前記第1操作量を前記第2操作量で補正して前記可変動弁機構に出力することを特徴とする
かかる構成によると、目標回転角と検出された回転角との第1偏差が制御軸の回転振動による回転角変動量以下である場合には、前記第1偏差に基づいて第1操作量(通常のフィードバック操作量に相当する)の他に、目標回転角と検出された回転角をローパスフィルタでフィルタリング処理したフィルタ処理後の回転角との第2偏差に基づいて第2操作量が設定され、第1操作量を第2操作量で補正して最終的なフィードバック操作量が設定される。そして、この最終的なフィードバック操作量が出力されて可変動弁機構が(フィードバック)制御されることになる。これにより、振動が発生することに伴う応答性の悪化を防止して短時間に目標バルブ作動特性に制御できる。
請求項2に記載の発明では、前記制御手段は、前記第1偏差が前記回転角変動量以下である場合には、前記第1操作量に前記第2操作量を加算したものを前記可変動弁機構に出力することを特徴とする。
かかる構成によると、前記第1偏差が前記回転角変動量以下である場合には、第1操作量に第2操作量を加算した最終的なフィードバック操作量が設定される
請求項3記載の発明は、前記フィードバック制御が少なくとも比例動作を含むものであり、前記制御手段が前記第2操作量で前記第1操作量の比例要素を補正することを特徴とする。
かかる構成によると、第1操作量のうち、可変動弁機構の振動の影響が大きい比例要素(目標回転角と現在の回転角との偏差に比例した操作量)が第2操作量によって補正されることになり、少ない演算負荷で振動に伴う応答性の悪化を効果的に改善できる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用内燃機関の構成図である。図1において、内燃機関101の吸気通路102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装されており、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
燃焼排気は、燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、排気浄化触媒108により浄化された後、マフラー109を介して大気中に放出される。
ここで、排気バルブ107は、排気側カム軸110に軸支されたカム111によって一定のバルブリフト量及びバルブ作動角を保ったまま駆動されるが、吸気バルブ105は、可変動弁機構としてのVEL(Variable valve Event and Lift 機構)112によってバルブリフト量及びバルブ作動角が連続的に変えられ、また、可変動弁機構としてのVTC(Valve Timing Control機構)113によってバルブタイミングが連続的に変えられるようになっている。
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられており、この燃焼噴射弁131は、コントロールユニット(C/U)114からの噴射パルス信号によって開弁駆動されると、所定圧力に調整された燃料を吸気バルブ105に向けて噴射する。
マイクロコンピュータを内蔵するC/U114には、機関101の冷却水温度Twを検出する水温センサ115、アクセル開度を検出するアクセル開度センサAPS116、吸入空気量Qaを検出するエアフローメータ117、クランク軸から回転信号を取り出すクランク角センサ118、吸気側カム軸の回転位置を検出するカムセンサ119、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ120等の各種センサからの検出信号が入力される。
なお、機関回転速度Neは、前記クランク角センサ118から出力される回転信号に基づいて算出される。
そして、C/U114は、運転状態に応じて吸気バルブ105の目標バルブ作動状態(バルブタイミング、バルブリフト量等)を設定し、この目標バルブ作動状態となるようにVEL112及びVTC113を制御する。
ここで、VEL112の構造について説明する。
VEL112は、図2〜図4に示すように、一対の吸気バルブ105、105と、シリンダヘッド11のカム軸受14に回転自在に支持された中空状のカム軸13と、該カム軸13に軸支された回転カムである2つの偏心カム15、15と、前記カム軸13の上方位置に同じカム軸受14に回転自在に支持された制御軸16と、該制御軸16に制御カム17を介して揺動自在に支持された一対のロッカアーム18、18と、各吸気バルブ105、105の上端部にバルブリフター19、19を介して配置された一対のそれぞれ独立した揺動カム20、20と、を備えて構成される。
前記偏心カム15、15とロッカアーム18、18とは、リンクアーム25、25によって連係されており、また、ロッカアーム18、18と揺動カム20、20とは、リンク部材26、26によって連係されている。
前記偏心カム15は、図5に示すように、略リング状を呈し、小径なカム本体15aと、該カム本体15aの外端面に一体に設けられたフランジ部15bとからなり、内部軸方向にカム軸挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Xがカム軸13の軸心Yから所定量だけ偏心している。
また、前記偏心カム15は、カム軸13に対し前記バルブリフター19に干渉しない両外側にカム軸挿通孔15cを介して圧入固定されていると共に、カム本体15aの外周面15dが同一のカムプロフィールに形成されている。
前記ロッカアーム18は、図4に示すように、略クランク状に屈曲形成され、中央の基部18aが制御カム17に回転自存に支持されている。
また、基部18aの外端部に突設された一端部18bには、リンクアーム25の先端部と連結するピン21が圧入されるピン孔18dが貫通形成されている一方、基部18aの内端部に突設された他端部18cには、各リンク部材26の後述する一端部26aと連結するピン28が圧入されるピン孔18eが形成されている。
前記制御カム17は、円筒状を呈し、前記制御軸16外周に固定されていると共に、図2に示すように、軸心P1位置が制御軸16の軸心P2からαだけ偏心している。
前記揺動カム20は、図2及び図6、図7に示すように略横U字形状を呈し、略円環状の基端部22にカム軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔22aが貫通形成されていると共に、ロッカアーム18の他端部18c側に位置する端部23にピン孔23aが貫通形成されている。
また、揺動カム20の下面には、基端部22側の基円面24aと該基円面24aから端部23端縁側に円弧状に延びるカム面24bとが形成されており、該基円面24aとカム面24bとが、揺動カム20の揺動位置に応じて各バルブリフター19の上面所定位置に当接するようになっている。
すなわち、図8に示すバルブリフト特性からみると、図2に示すように基円面24aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、また、カム面24bの前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2が所謂ランプ区間となり、更に、カム面24bのランプ区間θ2から所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。
前記リンクアーム25は、円環状の基部25aと、該基部25aの外周面所定位置に突設された突出端25bとを備え、基部25aの中央位置には、前記偏心カム15のカム本体15aの外周面に回転自在に嵌合する嵌合穴25cが形成されている一方、突出端25bには、前記ピン21が回転自在に挿通するピン孔25dが貫通形成されている。
更に、前記リンク部材26は、所定長さの直線状に形成され、円形状の両端部26a、26bには前記ロッカアーム18の他端部18cと揺動カム20の端部23の各ピン孔18d、23aに圧入した各ピン28、29の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔26c、26dが貫通形成されている。なお、各ピン21、28、29の一端部には、リンクアーム25やリンク部材26の軸方向の移動を規制するスナップリング30、31、32が設けられている。
このような構成において、前記制御軸16の軸心P2と制御カム17の軸心P1との位置関係によって、図6、7に示すように、バルブリフト量を変化させることができ、前記制御軸16を回転駆動させることで、制御カム17の軸心P1に対する制御軸16の軸心P2の位置を変化させる。
前記制御軸16は、図10に示すように、その一端側に設けられたDCサーボモータ(アクチュエータ)201によって、所定の回転角度範囲内で回転駆動されるようになっており、制御軸16の回転角(回転位置)をDCサーボモータ201で変化させることで、吸気バルブ105、105のバルブリフト量及びバルブ作動角が連続的に変化する(図9参照)。
すなわち、図10において、DCサーボモータ201の回転は、伝達部材202を介してネジ切り加工が施された軸203へと伝達され、軸203が回転する。軸203が回転すると、この軸203に噛み合うナット204の軸方向位置が変化し、この結果、制御軸16の先端の取り付けられ、その一端がナット204に固定された一対のステー部材205a、205bが回転して制御軸16が回転される。
なお、本実施形態では、図に示すように、ナット204の位置を前記伝達部材202に近づけることでバルブリフト量が小さくなり、逆に、ナット204の位置を前記伝達部材202から遠ざけることでバルブリフト量が大きくなるようになっている。
また、前記制御軸16の先端には、図10に示すように、制御軸16の回転角(回転位置)VCS_ANGLを検出するポテンショメータ式又はホールICを使用した非接触式等の回転角センサ206が設けられており、この回転角センサ206で検出される回転角(回転位置)が目標回転角(目標回転位置)TGVELに一致するように、前記C/U114が前記DCサーボモータ201をフィードバック制御する。
一方、VTC113としては、クランク軸に対するカム軸の回転位相を変化させる構成の公知の可変バルブタイミング機構を用いることができるので、詳細な説明は省略するが、C/U114は、クランク角センサ118及びカムセンサ119の検出信号に基づいて吸気側カム軸の回転位相VTCNOWを検出し、検出した回転位相が目標回転位相TGVTCとなるようにVTC113(のアクチュエータ)をフィードバック制御することで、バルブタイミングを制御する。
図11は、C/U114によるVEL112(DCサーボモータ201)のフィードバック制御の概略を示したブロック図である。
図11(a)に示す例では、目標回転角(目標回転位置)と前記回転角センサ208により検出された制御軸16の回転角(回転位置)との偏差(第1偏差)ERR1に基づいてフィードバック操作量(第1操作量)U1を設定する通常のコントローラ301と、前記回転角センサ208により検出された制御軸16の回転角をフィルタリング処理することで制御軸16の振動中心位置(回転角中心値)を検出するローパスフィルタ302と、目標回転角TGVELと制御軸16の振動中心位置との偏差(第2偏差)ERR2に基づいてフィードバック操作量(第2操作量)U2を設定する補助コントローラ303と、を備える。そして、加算部304において、第1操作量U1に第2操作量U2を加算することで第1操作量U1を補正し、補正後のフィードバック操作量U(=U1+U2)を出力する。
図11(b)に示す例では、前記補助コントローラ303に相当する部分が前記第2偏差ERR2に基づく比例動作によって第2操作量U2'を設定するようになっており、加算部304において、前記第1操作量U1のうち比例要素分(比例項)が補正され、補正後のフィードバック操作量U'(=U1+U2')が出力される。
図12は、C/U114によるVEL112のフィードバック制御のフローチャートであり、所定時間(例えば、10msec)毎に実行される。
図12において、S11では、前記回転角センサ208により検出された制御軸16の現在の回転角VCS_ANGLを読み込む。
S12では、吸気バルブ105のバルブ作動特性が、機関の運転条件(負荷・回転等)に基づいて設定される目標回転角(目標バルブ作動特性)TGVELを設定する。
S13では、目標回転角TGVELと現在の回転角VCS_ANGLとの偏差(第1偏差)ERR1(=TGVEL−VCS_ANGL)を算出する。
S14では、次式に示すように、前記第1偏差ERR1に基づく比例(P)、積分(I)、微分(D)動作によってフィードバック操作量(第1操作量)U1を設定する。
U1=Up+Ui+Ud
Up=Gp*ERR
Ui=Gi*ERR*Ts+Uiz
Ud=Gd*(ERR−ERRz)/Ts
ただし、Up:比例操作量(比例項)、Ui:積分操作量(積分項)、Ud:微分操作量(微分項)、Gp:比例ゲイン、Gi:積分ゲイン、Gd:微分ゲイン、Ts:制御周期、Uiz:積分操作量の前回値、ERRz:偏差の前回値、である。
S15では、S13で求めた第1偏差ERR1の絶対値│ERR1│とあらかじめ設定された所定値A(例えば、制御軸16の振動幅)とを比較する。そして、所定値A<│ERR1│であればS16に進み、前記第1操作量U1をフィードバック操作量Uとし、S17において、このフィードバック操作量Uを出力してDCサーボモータ201の駆動を制御する。一方、所定値A≧│ERR1│であればS18に進む。
S18では、検出した回転角VCS_ANGLをローパスフィルタ302でフィルタリング処理することで、制御軸16の振動中心回転位置(以下、フィルタ処理後の回転角)VCS_ANGL(M)を検出する。
S19では、目標回転角TGVELと前記フィルタ処理後の回転角VCS_ANGL(M)との偏差(第2偏差)ERRE2を算出する。
S20では、前記第2偏差ERR2に基づく比例動作によってフィードバック操作量(第2操作量)U2を設定する。すなわち、本実施形態では、前記図11(b)に示す例を採用することとしたが、これとは別に、比例(P)、積分(I)、微分(D)動作を適宜組み合わせて設定するようにしてもよい。
S21では、前記第1操作量U1に前記第2操作量U2を加算して(すなわち、第1操作量U1を第2操作量U2で補正して)フィードバック操作量Uとし、S17において、このフィードバック操作量Uを出力してDCサーボモータ201の駆動を制御する。
第1偏差ERR1の絶対値│ERR1│が所定値A以下である場合において、通常のフィードバック制御と同様に、目標回転角と現在の回転角との偏差(第1偏差ERR1)に基づいてフィードバック操作量(第1操作量U1)を設定するだけでは、図13に示すように、回転角を増加させる方向(正方向)に回転させようとする操作量と、回転角を減少させる方向(負方向)に回転させようとする操作量と、が制御軸16に交互に作用してしまい応答に時間が掛かることになる。
これに対して、本実施形態では、回転角センサ208により検出された回転角をローパスフィルタ302でフィルタリングすることによって、制御軸16の振動中心回転位置(振動がないとしたら検出されるであろう推定回転角に相当する)を検出し、目標回転角とこの振動中心回転位置との偏差(第2偏差ERR2)に基づいてフィードバック操作量(第2操作量U2)を設定し、通常設定されるフィードバック操作量に相当する前記第1操作量U1を前記第2操作量U2で補正して最終的なフィードバック操作量Uとすることにしたので、以下に記すように、従来のもの(第1操作量U1のみの場合)に比べて目標回転角への応答時間を短くすることが可能となる。
図14は、(a)本実施形態による制御と(b)従来の制御とのシミュレーション検証した結果を比較したものである。この図に示すように、所定量A≧│ERR1│の場合において、本実施形態の応答時間Taの方が、従来の応答時間Tbよりも短くなっていることが確認できる。
また、本実施形態では、上記のように、所定量A<│ERR1│の場合においては、第2操作量U2の設定を行わないこととし、従来と同様のフィードバック操作量(第1操作量U1)を出力するようにしているが、これは、かかる場合には第2操作量U2による補正の効果が少ないこと、オーバーシュートする可能性があること、等の理由による。
なお、以上は、吸気バルブ105のバルブリフト量を変化させるVEL112に対する制御について説明したが、排気バルブ側にVEL112を採用した場合も同様であり、また、アクチュエータによって制御軸の回転位置を変化させることでバルブ作動特性を変化させる構成のものであれば、バルブリフト量を変化させるものに限られるものではなく、例えばバルブタイミング(開閉タイミング)を変化させる構成の可変動弁機構(VTC;Valve Timing Control機構)に適用してもよい。
更に、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)アクチュエータによって回転駆動される制御軸を有し、この制御軸の回転位置を変化させることで、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのバルブ作動特性を変化させる可変動弁機構の制御装置であって、
前記制御軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
検出された回転位置に基づいて前記アクチュエータをフィードバック制御する制御手段と、を含んで構成され、
前記制御手段は、検出された回転位置を、機関の運転状態に応じて設定される目標バルブ作動特性に対応する目標回転位置に収束させるための第1操作量と、検出された回転位置の振動中心を前記目標回転位置に収束させるための第2操作量と、を設定し、前記第1操作量及び前記第2操作量に基づいて最終的なフィードバック操作量を設定することを特徴とする
このようにすると、制御軸を回転駆動することでバルブ作動特性を可変する構成において、バルブスプリングの反力等に影響によって制御軸が振動してしまった場合であっても、制御軸の回転位置の目標回転位置(すなわち、目標バルブ作動特性)への応答性の悪化を改善して、可変動弁機構による性能を十分に発揮することが可能となる。
(ロ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の可変動弁機構の制御装置において、
前記制御手段は、前記目標バルブ作動特性と検出されたバルブ作動特性との偏差の絶対値があらかじめ設定した所定値以下のときにのみ前記第2操作量を設定することを特徴とする。
このようにすると、前記第1偏差の絶対値が所定値(例えば、制御軸の振動幅)よりも小さいときは、通常設定されるフィードバック操作量に相当する第1操作量を第2操作量で補正した最終的なフィードバック操作量が出力され、第1偏差の絶対値が所定値よりも大きいときは、前記第1操作量がそのまま最終的なフィードバック操作量として出力されることになる。
このように、必要最小限の範囲内でのみ前記第2操作量を算出し、この第2操作量によって第1操作量の補正を行うようにすることで、より効果的に(すなわち、最小限の演算負荷で、かつオーバーシュート等のおそれを回避しつつ)本発明を利用できる。
(ハ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の可変動弁機構の制御装置において、
前記制御手段は、比例動作によって前記第2操作量を設定することを特徴とする。
このようにすると、第1操作量のうち、バルブ作動特性の振動(可変動弁機構の振動)の影響が大きい比例要素(目標回転角と現在の回転角との偏差に比例した操作量)が第2操作量によって補正されることになり、少ない演算負荷で振動に伴う応答性の悪化を効果的に改善できる。
実施形態における内燃機関のシステム構成図である 本発明の実施形態におけるVEL(Variable valve Event and Lift 機構)の断面図(図3のA−A断面図)である。 VELの側面図である。 VELの平面図である。 VELに使用される偏心カムを示す斜視図である。 VELの低リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)である。 VELの高リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)である。 VELにおける揺動カムの基端面とカム面に対応したバルブリフト特性図である。 VELによるバルブタイミングとバルブリフトの特性図である。 VELにおける制御軸の回転駆動機構を示す斜視図である。 VELのフィードバック制御例を示すブロック図である。 VELのフィードバック制御を示すフローチャートである。 制御軸に振動が発生している場合に設定されるフィードバック操作量(比例、積分、微分要素)の様子を説明する図である。 本実施形態の効果を説明する図(従来との比較)である。
符号の説明
16…制御軸、101…内燃機関、105…吸気バルブ、112…VEL(可変動弁機構)、114…C/U(コントロールユニット)、208…回転角センサ

Claims (3)

  1. 制御軸を回転駆動させることで内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのバルブ作動特性を変化させる可変動弁機構の制御装置であって、
    前記制御軸の回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記回転角度検出手段によって検出された前記制御軸の回転角に基づいて前記可変動弁機構をフィードバック制御する制御手段と、を含んで構成され、
    前記制御手段は、前記制御軸の目標回転角と、前記回転角検出手段によって検出された前記制御軸の回転角との第1偏差が前記制御軸の回転振動による回転角変動量よりも大きい場合には、前記第1偏差に基づいて第1操作量を設定して前記可変動弁機構に出力する一方、
    前記第1偏差が前記回転角変動量以下である場合には、前記第1偏差に基づいて前記第1操作量を設定すると共に、前記目標回転角と、前記回転角検出手段によって検出された前記制御軸の回転角をローパスフィルタでフィルタリング処理したフィルタ処理後の回転角との第2偏差に基づいて第2操作量を設定し、前記第1操作量を前記第2操作量で補正して前記可変動弁機構に出力することを特徴とする可変動弁機構の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1偏差が前記回転角変動量以下である場合には、前記第1操作量に前記第2操作量を加算したものを前記可変動弁機構に出力することを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構の制御装置。
  3. 前記フィードバック制御は、少なくとも比例動作を含み、
    前記制御手段は、前記第2操作量で前記第1操作量の比例要素を補正することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可変動弁機構の制御装置。
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