JP4227547B2 - 光スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて構成される光スイッチに属し、特に可動ミラーの構造に関するものである。
近年のインターネットの普及に伴い、光通信網の高速化、大容量化は目覚ましく進んでいる。光伝送容量を増加させる手段として、波長分割多重(WDM:Wavelength Devision Multiplexing)通信方式の導入が活発に行われた。それに伴い、波長依存性の少ない光スイッチが要求され、光信号を電気信号に変換することなくそのままスイッチングする光アドドロップ(OADM:Optical Add/Drop Multiplexing)や、光クロスコネクト(OXC:Optical Cross Connect)の期待が高まった。
それらの基礎的な製造技術として集積化した光マトリクススイッチを一括加工できるMEMS方式が注目されている。MEMS技術を用いると、半導体の集積回路の加工技術を基にした立体的な微細加工により、小型システムを集積化できる。MEMS型光スイッチの光学特性は、導波路型光スイッチに比べ消光比が高く、波長依存性がないといった特徴がある。
また、MEMS技術を用いると、小型高密度、マトリクス構成による大規模化、非閉塞型の光スイッチが実現でき、ミラー角度を自己保持することによって低電力型のものも実現できるため期待されている。
これらを意図した非閉塞型マトリクス光スイッチが提案されている(特許文献1、2参照)。
以下にその従来技術の光スイッチについて説明する。
図7は、従来技術の光スイッチ60の構成を示した斜視図である。
光スイッチ60は、光スイッチ60の構成部材を配置(アライメント)する基板61と、光スイッチ60に信号光70を伝送する光ファイバ62と、光スイッチ60に外部からの信号光70を入力する光入力ポート63と、光入力ポート63から可動ミラー66に平行光としての信号光70を飛ばすためのマイクロレンズ64と、入力した信号光70を反射する複数の可動ミラー66と、MEMS技術を用いて形成した可動ミラー66を支持するミラーベース65と、可動ミラー66を回動させスイッチングさせるために対向して設けられた永久磁石67、67と、スイッチングされた信号光70を外部に出力する光出力ポート68とを備えて構成される。
光入力ポート63、光出力ポート68は、互いに対向して設けられ、それぞれ接続された光ファイバ62及びマイクロレンズ64を固定するためのファイバアレイ69を有している。マイクロレンズ64は、光ファイバ62から入出力された信号光70の経路に設けられ、ファイバアレイ69に接着されている。永久磁石67、67は、可動ミラー66に対して、磁場がかかるように対向して配置されている。
光スイッチ60では、光ファイバ62から入力された信号光70が光入力ポート63に伝送される。光入力ポート63では、光入力ポート63にあるマイクロレンズ64から可動ミラー66に向けて信号光70が空間に出力される。空間に出力された信号光70は、可動ミラー66で反射されて他の可動ミラー66に伝送される。可動ミラー66からの反射光を受けた他の可動ミラー66は、信号光70を反射する。
可動ミラー66と他の可動ミラー66は各々の可動ミラー66がほぼ平行に位置するように、各々を支持しているミラーベース65がほぼ平行して設けられている。永久磁石67、67からの磁場を受けた可動ミラー66は、可動ミラー66周囲に設けられた図示しない微細コイルに流れる電流と永久磁石67、67から受けた磁場との相互作用により発生するローレンツ力により回動し、可動ミラー66の向きが変わる。
光スイッチ60がONに設定されている場合には、他の可動ミラー66で反射された信号光70は、設定された可動ミラー66の向きにより光出力ポート68に出力される。光出力ポート68に出力された光は、光ファイバ62により、光スイッチ60外部に伝送される。
光スイッチ60がOFFに設定されている場合には、他の可動ミラー66で反射された信号光70は、設定された可動ミラー66の向きにより光出力ポート68には向かわず、光出力ポート68には出力されない。
図8は、図7に示した光スイッチ60の可動ミラー66の構造図である。
可動ミラー66は、光を反射するミラー73と、可動ミラー66をX軸の回りに回転させるポリイミド製のトーションバー75と、可動ミラー66をトーションバー75に対して直交するY軸の回りに回転させるポリイミド製のトーションバー72と、図7に示す永久磁石67、67からの磁場を受けるための銅メッキされた微細コイル71と、永久磁石67、67からの磁場を受けるための銅メッキされた他の微細コイル76と、ミラー73をY軸に対して無電力状態で特定の角度に保持するラッチ機構74と、ミラー73をX軸に対して特定の状態に保持する他のラッチ機構77とを備えて構成される。ラッチ機構74、77は、ミラー73を保持する。
可動ミラー66は、2本のポリイミド製のトーションバー75と、トーションバー75とは直交した2本の他のトーションバー72とで図7に示す光スイッチ60のミラーベース65に支持され、トーションバー72、75を軸として回動するジンバル構造を成している。ミラー73は表面がAuの薄膜で覆われており、図7において信号光70を反射するものである。
可動ミラー66の内側に位置するY軸の回りの可動部分は、図7に示す永久磁石67、67による磁場をミラー73の回りを囲むように銅メッキされた微細コイル71によって受け、微細コイル71の受ける磁場の強さや向きに応じて、電流の流れている微細コイル71はローレンツ力を受ける。ローレンツ力を受けた微細コイル71を有する可動ミラー66は、受けたローレンツ力の大きさに応じてトーションバー72(即ち、Y軸)を軸として回動する。
回動した可動ミラー66は、ラッチ機構74により、一定角度に保持される。
可動ミラー66の外側に位置するX軸の回りの可動部分は、図7に示す永久磁石67、67による磁場をミラー73の回りを囲むように銅メッキされた微細コイル76によって受ける。微細コイル76の受ける磁場の大きさや向きに応じて、電流の流れている微細コイル76はローレンツ力を受ける。ローレンツ力を受けた微細コイル76を有する可動ミラー66は、受けたローレンツ力の大きさに応じてトーションバー75(即ち、X軸)を軸として回動する。X軸の回りを回動した可動ミラー66は、ミラーベースに設けられているラッチ機構77により、一定角度に保持される。
可動ミラー66は、ラッチ機構74、77により、光スイッチ60のON、OFF状態が次に変化するまで保持される。
図9は、図7に示した光スイッチ60において図8の可動ミラー66が回動する動作原理を示す説明図である。
図9に示した各部材は、図7、図8で説明したもののうち、動作原理説明に必要なものだけを示してある。永久磁石67、67は、例として極性N、Sを付けて示した。これら永久磁石67、67により、平行な磁場Bが形成されている。
対向した永久磁石67、67の間に発生する磁場Bにおいて、ミラー73の周囲に在る微細コイル71、76に各々電流iを流す。このとき各々の微細コイル71、76に生じるローレンツ力Fは、F=B×iとなる。このローレンツ力Fとトーションバー72、75にローレンツ力Fがかかることによるトーションバー72、75に生じる反力との釣り合いで、ミラー73の回動する角度が決定される。
特開2002−031767号公報 特願2002−140360号
しかしながら、従来技術における光スイッチ60のミラー駆動方法では、可動ミラー自体にコイルを形成した構造体であるためミラー面積に対するコイル(アクチュエータ部分)の占める面積比率が高くなる。これにより、ミラーをアレイ状に並べたときに、各ミラー間のピッチが広くなる傾向があり、光スイッチの小型化が困難であった。また、ミラーの支持構造は、トーションバーによる2軸ジンバル構造であり、ミラーの動く自由度が制限されていた。
そこで、本発明の目的は、可動ミラーの偏向方向の自由度を高くし、光スイッチの小型化を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、第1の発明は、外部からの光を入力する光入力ポートと、入力した光を反射するミラーと、該ミラーで反射した光を外部へ出力する光出力ポートとを備えた光スイッチにおいて、上記ミラーを裏面から支持する屈曲可能な支柱と、該支柱を屈曲させる力を与えて上記ミラーを偏向させる駆動源とを備え、上記駆動源は、上記ミラーの周りに環状に形成された強磁性体と、その強磁性体に磁場を与える磁力源と、上記強磁性体と上記磁力源との間で磁場を遮断すると共に磁場を通過させる窓を有するシャッターとを備え、上記シャッターを移動させることにより、上記強磁性体の任意の位置に磁場を与えて上記ミラーを偏向させるものである。
第2の発明は、上記支柱は、該支柱を中心とする全方向に屈曲可能であるものである。
第3の発明は、上記ミラーが上記支柱で支持されると共にトーションバーによっても支持されるものである。
本発明によれば、多軸偏向によるミラーの偏向自在を実現することができ、小型化された光スイッチを提供することができる。
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面に従って説明する。
図1(a)は、本発明の好適実施の形態を示す光スイッチ1の斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示した光スイッチ1の断面図である。
但し、図1(a)は、説明に必要ない部分を一部省略しており、図1(a)、(b)の示す部材は全て一致するものではない。
光スイッチ1は、外部からの信号光2を入力する図示しない光入力ポートと、入力した光(光スイッチ1に入出力される光は一般的に信号光であるため、以下信号光と称する)2を反射するミラー3と、ミラー3の周囲に設けられた強磁性体膜によりなる磁性体アクチュエータ4と、ミラー3及び磁性体アクチュエータ4が設けられたミラー構造体5と、ミラー構造体5をミラー3裏面から支持する全方向に屈曲可能な支柱6と、支柱6の基端を支持しミラー構造体5とほぼ並行に設けられたバルク単結晶Siの基板7と、永久磁石を用いた磁力源8と、磁力源8から磁性体アクチュエータ4への磁力を遮断する強磁性体のシャッター9と、ミラー3で反射した信号光2を外部へ出力する図示しない光出力ポートとを備えて構成される。
強磁性体よりなる磁性体アクチュエータ4と、強磁性体からなる磁性体アクチュエータ4に磁場Bを与える磁力源8との間には、磁場Bを遮断すると共に通過させる窓10を有する強磁性体のシャッター9が位置する。強磁性体からなる磁性体アクチュエータ4と、磁力源8とにより、強磁性体からなる磁性体アクチュエータ9の任意の位置に磁場Bを与え(すなわち、磁場Bを変化させ)てミラー3を偏向させるための駆動源を成している。
この駆動源により後に詳述するように、支柱6を屈曲させる力を支柱6に与えて、ミラー3を変更させることがことができる。
ミラー構造体5及び支柱6は、バルク単結晶Siの基板7の上に設けられる。支柱6は、ミラー構造体5と一体構造となっており、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着)法によりpoly−Siで形成される。尚、この支柱6、ミラー構造体5及び基板7は、製造上容易なため一体構造となっているが、分離された部材を組み合わせて構成した場合でも、その機能には相違はない。
ミラー構造体5は、円盤状に形成されている。支柱6は、ミラー構造体5の円盤のほぼ中心から基板7に向かってミラー構造体5の法線方向に伸びた円柱状に形成されており、支柱6を中心とする全方向に屈曲可能である。
尚、ミラー構造体5の形状は円盤に限定されないし、支柱6の位置はミラー構造体5の中心に限定されない。また、支柱6の伸びる方向はミラー構造体5の法線方向に限定されない。更に、支柱6の本数は1本に限らず複数あってもよい。
ミラー構造体5上の中心部には、一般的な金属薄膜に比べて使用する通信用光信号の波長での反射率が良好な金の薄膜により、例えば直径500μm前後の円形パターンのミラー3が形成されている。
ミラー構造体5のミラー3の周りには、スパッタ法により強磁性体材質のFe−Ni膜から成る磁性体アクチュエータ4が環状に形成されている。磁性体アクチュエータ4は、ミラー3を偏向させるための部材である。
基板7の下側には、永久磁石を用いた磁力源8と、磁力源8から磁性体アクチュエータ4への磁場Bを遮断する強磁性体材質のシャッター9とが設けられている。シャッター9は、基板7と磁力源8との間に配置されており、ミラー3及び基板7に対してほぼ水平に設けられている。シャッター9には窓10が一箇所以上設けられている。シャッター9は、磁性体アクチュエータ4より径が大きく、窓10はシャッター9の外周寄りに配置されているので、窓10は磁性体アクチュエータ4よりも外側に位置している。
シャッター9は、磁性体アクチュエータ4と同様にFe−Niによって形成されており、窓10の面積の広狭により窓10を通過する磁場Bの強さを調整できる。
光スイッチ1のミラー3の偏向の原理を説明する。光スイッチ1の初期状態は、図1(a)及び図1(b)に示す通りである。
光スイッチ1は、初期状態では磁力源8とミラー構造体5の間には、窓10の開いたシャッター9があるが、窓10を透過する磁場Bは、磁性体アクチュエータ4には掛かっていない。よって磁場Bによる引力は磁性体アクチュエータ4には働かず、ミラー構造体5は基板7と平行を保つ。即ち、ミラー3は偏向しない。
次に、図1(a)、(b)に示した光スイッチ1において、ミラー構造体5が偏向した時の状態を図2(a)の斜視図及び図2(b)の断面図に示す。
但し、図2(a)は、説明に必要ない部分を一部省略しており、図2(a)、(b)の示す部材は全て一致するものではない。
図2(b)に示すように、シャッター9を矢印55に方向に移動させることにより、窓10を平行移動させる。窓10がミラー3を偏向させたい方向の磁性体アクチュエータ4の直下位置に移動したとき、シャッター9の窓10から透過する磁場Bが磁性体アクチュエータ4に掛かる。
磁力源8から発生する磁場Bが窓10を通して、磁性体アクチュエータ4に届いたとき、ミラー構造体5には窓10から磁力源8を見通す方向に引力を生じる。この磁場Bを浴びた部分において、磁力源8からの引力で磁性体アクチュエータ4が下方に引き下げられ、ミラー構造体5が傾くので、ミラー3が偏向される。
シャッター9に設ける窓10を適宜一箇所以上配置することにより、ミラー3を従来技術のような特定の軸を限定せずに多軸方向即ち任意の方向に自在に偏向させることができる効果が得られる。
また、シャッター9が、磁性体アクチュエータ4より径が小さく、窓10はシャッター9の内周寄りに配置されている場合、窓10は磁性体アクチュエータ4よりも内側に位置している。この場合も、シャッター9が平行移動することにより、窓10が磁性体アクチュエータ4の直下に移動し、磁場Bを透過させることができる。
また、シャッター9を平行移動させる場合を記載したが、シャッター9を回転制御させることでも同様の効果が得られる。磁性体アクチュエータ4と同径の位置に窓10を一個設けたシャッター9を回転させることにより磁性体アクチュエータ4の必要な部分に磁場Bを掛けることができ、ミラー3を連続的な任意の所定の方向に偏向させることも可能であるし、シャッター9の平行移動と回転を併用する等も本発明に含まれる。
図3は、段差部20を設けた光スイッチ21の断面図である。
光スイッチ21は、光スイッチ1の基板7上にミラー構造体5の角度決めのための段差部20を設けたものである。
段差部20は、ミラー構造体5が図示しない磁力源の磁場による引力により傾いた時にミラー構造体5を特定の角度で止めて支持するためのものである。段差部20は、RIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)技術を用いたSiエッチング技術により形成され、段差部20の高さはミラー構造体5が精度良い角度で支持されるように設定される。
既に説明したように、ミラー構造体5は磁力源からの引力により傾斜する。
傾いたミラー構造体5は、基板7に設けられた段差部20に当たる。傾斜したミラー構造体5は、段差部20に押し当たって止まるので、ミラー3の偏向角度が決定される。
段差部20によって、ミラー構造体5の傾斜角度即ちミラー3の偏向角度を所定の精度良い角度に制御することができるため、光スイッチ21に入力された信号光が所定の方向に精度良く反射される効果を得られる。
図4に他の実施の形態を示す。図4は、上記光スイッチ1、21において、一本以上の支柱6の他に、複数のトーションバー16でも支持された光スイッチ31を示す説明図である。
光スイッチ31は、図1(a)、(b)の光スイッチ1にミラー構造体5を径方向から支持するトーションバー16と、トーションバー16を固定するための固定部17とを加えたものである。
ミラー構造体5を支持するトーションバー16は、ミラー構造体5が偏向していない初期状態のミラー3の反射面に平行な軸上に設けられ、ミラー構造体5を径方向外方から支持するようにミラー構造体5に一端を取り付けられる。トーションバー16の他端は、トーションバー16を固定するための固定部17に固定される。トーションバー16は、支柱6と共にミラー3及びミラー構造体5を支持し、ミラー3が初期位置の状態でトーションバー16の軸線がミラー3の面に対して平行となるようにミラー3から離れたトーションバー16の端が固定部17に固定されている。トーションバー16の支持により、ミラー3およびミラー構造体5が偏向した場合に偏向方向を精度良く保持できる効果を有する。
また、固定部17を上下させたり捻ることによって、トーションバー16に捻りを与え、駆動源によるミラー3の偏向と共に、ミラー3を自在に屈曲させることができる効果を得られる。
また、トーションバー16は、ミラー3近傍に給電が必要な部材であるアクチュエータやラッチ機構がある場合に、ミラー構造体5の外からミラー構造体5への給電路を併せ設けることもできる。
図5は、磁場を変化させることができる電磁石を設けた光スイッチ41の実施の形態を示す断面図である。
光スイッチ41は、外部からの信号光を入力する図示しない光入力ポートと、入力した信号光を反射するミラー3と、ミラー3の周囲に設けられた強磁性体膜によりなる磁性体アクチュエータ4と、ミラー3及び磁性体アクチュエータ4が設けられたミラー構造体5と、ミラー構造体5を支持する支柱6と、ミラー構造体5及び支柱6を形成するバルク単結晶の基板7と、ミラー3で反射した信号光を外部へ出力する図示しない光出力ポートと、永久磁石及び窓の代わりに磁力源として設けられた磁場を変化させることのできる電磁石18a、18bとを備えて構成される。
電磁石18a、18bは、給電された時(電磁石がON時)に磁石となり磁場を発生する。電磁石18a、18bは、給電されない時(電磁石がOFF時)には磁石としての機能は発揮せず磁場は発生しない。図示した光スイッチ41は、電磁石18a、18bに給電されていない状態を示している。このとき、ミラー構造体5に設けられた磁性体アクチュエータ4には磁場が掛からないため磁場による引力ははたらかず、ミラー3は偏向しない。
次に、図5において給電していなかった電磁石18a、18bのひとつに給電した時の光スイッチ41の状態を、図6に示す。
光スイッチ41は、給電していなかった電磁石18bに給電されることで、磁場を発生する電磁石18bをひとつ有する状態となる。電磁石18bにおいて生じた磁場Bは、電磁石18bの周囲に磁気的な遮蔽物がないため、ミラー構造体5に設けられた磁性体アクチュエータ4に掛かる。この電磁石18bから生じた磁場Bにより、磁性体アクチュエータ4の磁場Bを浴びた部分が電磁石18bからの引力で下方に引き下げられ、ミラー構造体5が傾いて、ミラー3が偏向される。
ミラー3が偏向することで、光スイッチ41に入力された信号光は、ミラー3により所定の方向に精度良く反射される効果を得られる。
光スイッチ41は、電磁石18a、18bを設けることにより、電磁石18a、18bから発生する磁場Bを給電、無給電により容易に制御でき、電磁石18a、18bに流す電流の大きさに応じて発生する磁場Bの強さを変化させることもでき、従来技術のような形状の大きい永久磁石67を要しないため、光スイッチ41を小型化できるという効果を得られる。
以上まとめると、本発明は、ミラーを裏面から支柱で支持しその支柱を屈曲可能にした構成により、ミラー周囲に配置される部材が少ないので、各ミラー間のピッチを狭くすることができる。
また本発明は、ミラー周辺にコイル等を設ける必要がないので複雑な構造や配線等が無いため、光スイッチの小型化が可能である。
また本発明は光スイッチにおいて、ミラー近傍に強磁性体で形成された磁性体アクチュエータを形成し、磁性体アクチュエータに掛かる磁場の強さ或いは磁場の掛かる場所を調整することにより、磁性体アクチュエータに掛かる磁場による引力を利用して、ミラーを多軸方向に自在に偏向させることが可能となる。
また本発明は、複数のミラーを有する場合には、各々のミラーに磁性体アクチュエータを設け偏向自在なミラー構造体を形成することが可能なので、個々のミラーで独立して多軸偏向が可能となる。
また本発明は、従来技術ではミラーと一体若しくはミラー近傍に設けられていたミラーの駆動源をミラーと分離し、磁場の強度を調整する手段として、ミラーを形成したミラー構造体と、磁場を発生させる磁力源の間に、目的の領域のみに磁場が掛かるように窓を形成したシャッターを設け、シャッターをミラーに対して平行移動させることにより、ミラー周辺に設けた磁性体アクチュエータに掛かる磁場の強度を変化させることができる。
また、磁性体アクチュエータに掛かる磁場の強さを調整する他の手段としてミラー周辺に設けられた磁性体アクチュエータの特定の領域に磁場が掛かるように電磁石を設け、各々の電磁石を制御することにより調整された磁場強度でミラーを駆動させることも実現可能である。
図1(a)は、本発明の実施の形態を示す光スイッチの斜視図である。図1(b)は、本発明の実施の形態を示す光スイッチの断面図である。 図2(a)は、ミラー構造体が傾いた状態を示す光スイッチの斜視図である。図2(b)は、ミラー構造体が傾いた状態を示す光スイッチの断面図である。 段差部を設けた他の実施の形態を示す光スイッチの断面図である。 ミラー構造体5を支持するトーションバーを設けた光スイッチの実施の形態を示す斜視図である。 電磁石を設けた光スイッチの実施の形態を示す断面図である。 電磁石を設けた光スイッチのミラー構造体が偏向した状態を示す断面図である。 従来技術の光スイッチの構成を示す斜視図である。 従来技術の光スイッチに設けられた可動ミラーの構造を示す構造図である。 従来技術の光スイッチの動作原理を示す説明図である。
符号の説明
1 光スイッチ
2 信号光
3 ミラー
4 磁性体アクチュエータ
5 ミラー構造体
6 支柱
7 基板
8 磁力源
9 シャッター
10 窓
B 磁場

Claims (3)

  1. 外部からの光を入力する光入力ポートと、入力した光を反射するミラーと、該ミラーで反射した光を外部へ出力する光出力ポートとを備えた光スイッチにおいて、上記ミラーを裏面から支持する屈曲可能な支柱と、該支柱を屈曲させる力を与えて上記ミラーを偏向させる駆動源とを備え
    上記駆動源は、上記ミラーの周りに環状に形成された強磁性体と、その強磁性体に磁場を与える磁力源と、上記強磁性体と上記磁力源との間で磁場を遮断すると共に磁場を通過させる窓を有するシャッターとを備え、
    上記シャッターを移動させることにより、上記強磁性体の任意の位置に磁場を与えて上記ミラーを偏向させることを特徴とする光スイッチ。
  2. 上記支柱は、該支柱を中心とする全方向に屈曲可能である請求項1記載の光スイッチ。
  3. 上記ミラーが上記支柱で支持されると共にトーションバーによっても支持される請求項1記載の光スイッチ。
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