JP3722021B2 - 光スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信システム等において、複数の光信号の接続切替を行う光クロスコネクトに関し、特にマイクロマシン技術を用いて構成される自由空間型のアナログビーム操舵式光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報社会の発展に伴い、大容量の情報伝達が可能な光通信システムの開発・整備が進められている。このような光通信システムでは、増大する通信需要を賄うために、1本の光ファイバに異なる波長の信号を重畳して送受信する波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)伝送技術が用いられており、2点間の通信を光合分波器(Multiplexer/Demultiplexer)を用いて結合するPoint-to-Point方式に加え、中継基地で特定波長を分岐(Drop)、挿入(Add)するAdd-Drop方式などが導入されている。
【0003】
このようなシステムの実現のためには、高速変調に対応した光源や大容量伝送用光ファイバ、広帯域ファイバー増幅器、多チャンネル波長フィルタなどが不可欠であるが、なかでも、時々刻々と変化する通信需要や通信回線の故障などに柔軟に対応するために、複数の入力ポートから任意波長の光信号を選択的に切り替えて、所定の出力ポートへ接続する光スイッチが重要なキー・テクノロジーとなっている。
【0004】
一方、光通信システムの開発方向として、低コスト化とシステムの簡素化及び伝送レートの高速化を目的として、光信号を電気信号に変換することなく伝送する全光化が推し進められている。この場合、光路設定を行う大規模スイッチにおいても、一旦光を電気に変換して伝送路を組み換えるのではなく、光のまま経路をつなぎ換える全光型の光クロスコネクタ(OXC:Optical Cross Connector)を光スイッチとして利用することになる。
【0005】
全光型の光スイッチには、1入力2出力(1×2)の小規模なスイッチから、11000×1000以上の大規模なものまで必要とされている。
【0006】
図5(a)に小規模光スイッチ(1×2)の従来例を示す。この小規模光スイッチでは、1本の入力側光ファイバ12を、ソレノイドコイルと永久磁石からなる機械式の駆動回路14を用いて、2本の出力側光ファイバ13のうちいずれか片方に選択的に接続させるように構成している(NTT,R&D Vol.48 No.9 :1999 p.665-673)。
【0007】
この場合、図5(b)に示すように、複数の小規模光スイッチ104を階層的に組み合わせて、N×Mの多入力・多出力の光スイッチを構成することも可能であるが、階層が大きくなるほど光学的損失が増えるため、あまり大規模スイッチには適していない。
【0008】
図6に、全光型の大規模光スイッチの従来例(概念図)を、また、図7に光スイッチの光学デバイス部の詳細を示す。これは自由空間型の光クロスコネクトであり、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の技術を応用して、アレイ化したマイクロミラー素子をマイクロアクチュエータにより個々に駆動してファイバ間の光接続を行っている。
【0009】
図6に示す従来例の光スイッチでは、キャピラリ1701のアレイ貫通孔(図示せず)に固定されたN本の光ファイバからなる入力側ファイバアレイ15とコリメート用のレンズアレイ1801とからなる入力ポート19と、同じくキャピラリ1702に固定されたM本の光ファイバからなる出力側ファイバアレイ16とレンズアレイ1802とからなる出力ポート20と、2枚の光スイッチアレイ2101及び2102とから構成されている。
【0010】
ここで、2枚の光スイッチアレイ2101及び2102は、図6(b)〜(c)に示すように、入出力ポートに応じた数のマイクロミラー203をマトリクス状に2次元配列して構成されており、各マイクロミラー203は、図6(c)に示すように、静電力等を利用したマイクロアクチュエータ(図示せず)を用いて2自由度(図6(d)中、RX及びRY方向)に操舵できるよう構成されており(2軸駆動型)、マイクロミラー203へ入射されたレーザ光を任意の方向へ反射させている。
【0011】
これにより、図6(a)に示すように、入力ポート19から出力され、レンズアレイ1801を通過してコリメートされた任意の光信号を、光スイッチアレイ2101の該当するマイクロミラー203を2軸駆動させることによって反射光をステアリングし、第2の光スイッチアレイ2102に入射させ、同じく第2の光スイッチアレイ2102のマイクロミラーを同様に可動させ、反射光を出力ポート20の任意の光ファイバへ入射させてスイッチングを行っている(アナログビーム操舵式)。
【0012】
図7に、自由空間型光スイッチのマイクロミラー(2軸駆動型)の平面図の一例を、図8に、その動作原理(静電駆動型)を示す。マイクロミラー203は、1対のヒンジばね503によりミラーフレーム303に軸支持されており、一方、前記ミラーフレーム303は同じく1対のヒンジばね603により外部の枠体703に軸支持されている。
【0013】
このとき、前記マイクロミラー203の回転軸と前記ミラーフレーム303の回転軸とは直交する向きに設定されており、2軸を独立して駆動することにより反射光を2次元的にステアリングさせている。ヒンジばね部の形状は、所定の剛性が得られるものならば何でも良く、ここでは葛折り形状(図7(b)参照)を採用している。
【0014】
他方、マイクロミラー203の対向面にあたる基板1102には、2組の電極対903及び1003が直交配置されており、接地された光学デバイス(マイクロミラー203)と組み合わされて静電駆動型のマイクロアクチュエータを構成しており、印加電圧に応じた静電力をアナログ制御することでマイクロミラー203及びミラーフレーム303を各軸周りに回動させている(図8(a)〜(c)参照)。
【0015】
なお、光クロスコネクトには、この他にも、光路が平面状に構成され、ミラーがONで立ち上がり、OFFで下がる方式(ディジタルクロスバー式)も提案されている。この光クロスコネクトは、簡単なディジタル制御で操作でき、入出力光ファイバの位置決めが容易で、集積が容易であるいう特徴があるが、スイッチの数がN×Nの接続で、Nのスイッチ素子を必要とし(アナログビーム操舵式では、スイッチ素子は2N)、かつ光路差が大きくなるため、損失が増加するという欠点があり、大規模スイッチへの適用は困難と考えられている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
光通信システムにおける通信容量は、チャネル当たりの伝送レートとチャネル数の積で決まるため、伝送レートの高速化と共に、今後ますます多チャンネル化への対応が迫られると考えられており、そのため、全光型の大規模光スイッチへの期待は高まっている。
【0017】
なかでもアナログビーム操舵式の自由空間型光スイッチは、光学損失をある程度抑えて小型・低コストの大規模スイッチを実現する解として期待されており、Lucent Technologiesやχros(現在、Nortelに買収)などから発表されている。
【0018】
アナログビーム操舵式の自由空間型光スイッチの場合、スイッチの大規模化、即ち、入出力ポート数の増加に伴い、マイクロミラーの操舵量も増加する。換言すれば、2軸駆動時のミラー舵角(以下、チルト角と呼ぶ)を広げて、光信号のステアリング制御範囲を拡大する必要に迫られる。
【0019】
この場合、別の方法として、入出力ポートとミラー間距離、及び2枚の光スイッチアレイ間距離を広げて、空間を移動する光信号の光路を延長することにより、ミラー・チルト角を抑制することも可能であるが、その場合、ビーム径の拡大に伴うミラー部の“けられ”等が問題となり、光学的損失が大きくなると共に、光スイッチ・モジュール全体も大型化してしまう。
【0020】
したがって、小型で低損失な大規模光スイッチを構築する場合、十分なミラーチルト角を確保することが重要な課題となっている。しかしながら、静電アクチュエータによりマイクロミラーを駆動する場合、ミラーチルト角はその駆動トルク特性により制約を受ける。
【0021】
図9に、静電アクチュエータの1軸回転ミラーを例にとった簡単な解析モデルを示す。この場合、静電力によって発生する駆動トルクは、以下の式で表される。
【0022】
【数1】
Figure 0003722021
【0023】
【数2】
Figure 0003722021
【0024】
【数3】
Figure 0003722021
【0025】
ここで、E:電界、V:入力電圧、W:電極幅、a及びd:電極間距離(Air Gap)、θ:ミラーチルト角、L1及びL2:電極位置、ε:真空の誘電率である。
【0026】
これらの式を基にして算出した静電駆動トルク(T)のミラーチルト角依存性を図10に示す。ここでは、電極幅:W=150μm、電極長さ:L=150μm(L1=80μm、L2=230μm)、電極間距離(Air Gap):d=50μm、入力電圧:V=150V に設定して計算している。
【0027】
静電トルク曲線に対して原点を通過する接線は、チルト角に比例するヒンジばね剛性に相当しており、その接点におけるチルト角が安定的に位置決め制御可能な最大チルト角を指している。
【0028】
したがって、上記設計条件における例では、マイクロミラー203を支持するヒンジばね剛性を32.5×10−10N-m/radに設定したとき、印加電圧150Vでミラーチルト角は、最大5.2degを得ることができる。ヒンジばね剛性や電極面積及び配置が同様の場合、ミラーフレーム303の最大チルト角も同程度となり、光学デバイスは±5.2degの範囲で2軸駆動を行い光信号をステアリングすることになる。
【0029】
前述したように、アナログビーム操舵式の自由空間型光スイッチの場合、光損失を抑制しながら大規模化に対応するためには、ミラー操舵範囲を拡大する必要があり、2軸駆動型の光学デバイスにおいては、マイクロミラー203及びミラーフレーム303の位置決め制御可能な最大チルト角が広くなるように、静電アクチュエータ部の設計を行わなければならない。
【0030】
しかしながら、光学デバイスの最大舵角(チルト角)を大きく設定する場合、マイクロミラーと基板(すなわち電極部)との接触による静電破壊を避けるため、電極間距離(Air Gap)を広げる必要があり、(駆動電圧を固定すると)静電トルク曲線は下降する。
【0031】
この場合、大舵角におけるトルクの急激な立ち上がりが緩和されるため、ヒンジばね剛性を柔らかく設計すれば、制御可能な最大チルト角を広くとることもできるが、ヒンジ剛性の低下は、加工プロセスにおける破損を誘発し、取り扱いを困難にすると共に、光学デバイスの応答速度を低下させ、スイッチング速度の遅延を引き起こす。
【0032】
この場合、ヒンジばね剛性を確保して駆動電圧を増加させることで、加工性や応答速度を保証することはできるが、印加電圧の増加は、チルト角変動による駆動トルクの急激な立ち上がりを引き起こすため、制御可能な最大チルト角が、逆に低下してしまう。また、高電圧駆動は、回路の信頼性を損う恐れがあり、特に、大規模スイッチにおいては、電極配線の引き回しが極めてシビアになるため、狭小化された配線間スペース(Line & Space)において、疑似放電等の障害を引き起こす確率が高くなる。
【0033】
本発明の目的は、アナログビーム操舵式の自由空間型光スイッチにおいて、低電圧駆動で光信号のステアリング角を拡大させて大規模化に対応した、小型・高速且つ低コストで信頼性の高い新規な光スイッチを提供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した目的を達成するため、基本的には、以下に記載されたような技術構成を採用するものである。
【0035】
即ち、本発明に係わる光スイッチの第1態様は、
複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極から構成されており、前記駆動電極の形状が、前記光学デバイスの回転中心に向かって電極幅を縮小し、且つ前記光学デバイスの外縁に向かって電極幅を縮小するように形成した菱形形状であることを特徴とするものであり、
又、本発明に係わる光スイッチの第2態様は、
複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極から構成されており、前記駆動電極の形状が、前記光学デバイスの回転中心に向かって電極幅を縮小し、且つ前記光学デバイスの外縁に向かって電極幅を縮小する楕円形状であることを特徴とするものであり、
又、第3態様は、第1態様又は第2態様において、
前記光学デバイスは、マイクロミラーと、前記マイクロミラーの周囲を囲むように配置されるミラーフレームと、前記ミラーフレームの周囲を囲むように配置される枠体とから構成されており、前記マイクロミラーは、第1のヒンジばねにより前記ミラーフレームに軸支され、前記ミラーフレームは、第2のヒンジばねにより、前記マイクロミラーの回転軸と直交する方向に回動可能に前記枠体に軸支されていることを特徴とするものであり、
叉、第4態様は、第1態様乃至第3態様の何れかにおいて、
前記光学デバイス及び前記静電アクチュエータが、入出力ポートの数に応じてアレイ状に配列されていることを特徴とするものである。
【0036】
本発明は、上記したように、マイクロミラーに対向した基板に配置する各電極部形状を、ミラー中心に向かって電極幅を縮小し、且つミラー外縁部に向かっても同様にその電極幅を縮小する菱形形状又は楕円形状としたことを特徴としている。
【0037】
これにより、2軸駆動型の光学デバイスにおいて、マイクロミラーを回動させる1対の電極と、ミラーフレームを回動させる1対の電極とを、それぞれ、干渉を抑えて可動ミラーの回転中心近傍に配置でき、微小舵角領域における静電駆動トルクを大きく設定でき、しかも、可動ミラー外縁部に向かって電極幅を絞り込む構造を採用することで、大舵角領域で電極間距離(Air Gap)が接近する部位での静電発生力を抑制することができるため、チルト角変動による駆動トルクの急激な立ち上がりを抑える効果を得ている。
【0038】
したがって、軸支持部のヒンジばね剛性を改善しつつ、低電圧駆動で位置決め制御可能なステアリング角を拡大することができるため、大規模スイッチに対応した小型・低コストで信頼性の高い高速な光スイッチを提供することができる。
【0039】
又、本発明に係わる光スイッチの第5態様は、
複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、マイクロミラーと、前記マイクロミラーの周囲を囲むように配置されるミラーフレームと、前記ミラーフレームの周囲を囲むように配置される枠体とから構成されており、前記マイクロミラーは、第1のヒンジばねにより前記ミラーフレームに軸支され、前記ミラーフレームは、第2のヒンジばねにより、前記マイクロミラーの回転軸と直交する方向に、前記枠体に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極とで構成されており、前記駆動電極は、前記マイクロミラーを回動させるための第1の電極対と、前記ミラーフレームを回動させるための第2の電極対のみから構成されており、前記第1の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記マイクロミラーの回転軸を挟むように配置され、前記第2の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記第1の電極対を前記第2の電極対間に配置し、且つ、前記第2の電極対は、前記第1の電極対に対して90度回転させた位置に配置したことを特徴とするものであり、
又、第6態様は、
複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、マイクロミラーと、前記マイクロミラーの周囲を囲むように配置されるミラーフレームと、前記ミラーフレームの周囲を囲むように配置される枠体とから構成されており、前記マイクロミラーは、第1のヒンジばねにより前記ミラーフレームに軸支され、前記ミラーフレームは、第2のヒンジばねにより、前記マイクロミラーの回転軸と直交する方向に、前記枠体に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極とで構成されており、前記駆動電極は、前記マイクロミラーを回動させるための第1の電極対と、前記ミラーフレームを回動させるための第2の電極対とで構成されており、前記第1の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記マイクロミラーの回転軸を挟むように配置され、前記第2の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記第1の電極対を前記第2の電極対間に配置し、且つ、前記第2の電極対は、前記第1の電極対に対して90度回転させた位置に配置し、前記光学デバイスの前記ミラーフレームを軸支する前記第2のヒンジばねのチルト剛性を、前記マイクロミラーを軸支する前記第1のヒンジばねのチルト剛性よりも硬くなるように設定することを特徴とするものであり、
又、第7態様は、
前記光学デバイスの前記マイクロミラーを軸支する前記第1のヒンジばねのチルト剛性と、前記ミラーフレームを軸支する前記第2のヒンジばねのチルト剛性との剛性比を、駆動電圧を等しくしたときに、前記第1の電極対が発生する静電駆動トルクと、前記第2の電極対が発生する静電駆動トルクとの比に等しくなるように設定することを特徴とするものであり、
又、第8態様は、
複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、マイクロミラーと、前記マイクロミラーの周囲を囲むように配置されるミラーフレームと、前記ミラーフレームの周囲を囲むように配置される枠体とから構成されており、前記マイクロミラーは、第1のヒンジばねにより前記ミラーフレームに軸支され、前記ミラーフレームは、第2のヒンジばねにより、前記マイクロミラーの回転軸と直交する方向に、前記枠体に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極とで構成されており、前記駆動電極は、前記マイクロミラーを回動させるための第1の電極対と、前記ミラーフレームを回動させるための第2の電極対とで構成されており、前記第1の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記マイクロミラーの回転軸を挟むように配置され、前記第2の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記第1の電極対を前記第2の電極対間に配置し、且つ、前記第2の電極対は、前記第1の電極対に対して90度回転させた位置に配置し、前記光学デバイスの前記マイクロミラーを軸支する前記第1のヒンジばねのチルト剛性と、前記ミラーフレームを軸支する前記第2のヒンジばねのチルト剛性との剛性比を、駆動電圧を等しくしたときに、前記第1の電極対が発生する静電駆動トルクと、前記第2の電極対が発生する静電駆動トルクとの比に等しくなるように設定することを特徴とするものであり、
又、第9態様は、
前記第1の電極対のそれぞれの配線が、前記第2の電極対の対向する間に設けられた間隙間を通すように構成したことを特徴とするものであり、
又、第10態様は、
前記光学デバイス及び前記静電アクチュエータが、入出力ポートの数に応じてアレイ状に配列されていることを特徴とするものである。
【0040】
上記したように構成することで、2軸駆動型の光学デバイスにおいて、マイクロミラーを回動させる1対の電極と、ミラーフレームを回動させる1対の電極とを、マイクロミラーに対向する基板上の実効的な電界領域内に電極面積を極力大きく確保して、効率的な配置を可能にすると共に、可動ミラー外縁部に向かって実質的な電極幅を絞り込む円弧形の電極形状により、上述した第1乃至第3の態様の光スイッチと同様に、微小蛇角領域において静電駆動トルクを大きく設定でき、大蛇角領域で電極間距離(Air Gap)が接近する部位での静電発生力を抑制することができるため、静電駆動トルクの急激な立ち上がりを抑える効果を得ている。
【0041】
また、この場合、マイクロミラーの駆動用電極に対して、その外周に配置するミラーフレーム駆動用電極の面積が大きくなることを受けて、ステアリング制御の整合性をとるために、ミラーフレーム側を軸支持するヒンジばねのチルト剛性を、マイクロミラー側を軸支持するヒンジばねのチルト剛性よりも硬くなるように設定しており、これにより可動ミラーの2軸が連成した運動を回避する効果も得られるため、ミラー制御性を改善することも可能になる。
【0042】
従って、上述した第1乃至第3の態様の光スイッチと同様に、軸支持部のヒンジばね剛性を改善しつつ、低電圧駆動で制御可能なステアリング角を拡大することができるため、大規模スイッチに対応した高精度な光スイッチを提供することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態は、
複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極から構成されており、前記駆動電極の形状が、前記光学デバイスの回転中心側から外縁部に向かって、電極幅を縮小していくように形成されていることを特徴とするものである。
【0044】
又、本発明の第2の実施の形態は、
複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは、マイクロミラーと、前記マイクロミラーの周囲を囲むように配置されるミラーフレームと、前記ミラーフレームの周囲を囲むように配置される枠体とから構成されており、前記マイクロミラーは、第1のヒンジばねにより前記ミラーフレームに軸支され、前記ミラーフレームは、第2のヒンジばねにより、前記マイクロミラーの回転軸と直交する方向に、前記枠体に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極とで構成されており、前記駆動電極は、前記マイクロミラーを回動させるための第1の電極対と、前記ミラーフレームを回動させるための第2の電極対とで構成されており、前記第1の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記マイクロミラーの回転軸を挟むように配置され、前記第2の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向するように配設すると共に、前記第1の電極対を前記第2の電極対間に配置し、且つ、前記第2の電極対は、前記第1の電極対に対して90度回転させた位置に配置したことを特徴とするものである。
【0045】
【実施例】
次に、本発明の光スイッチの実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例を示す光スイッチの構成を示す平面図及び側面図、図2は、本発明の第1の実施例における電極形状の実施例を示す平面図、図3は、本発明の第1の実施例における光スイッチの駆動トルク特性を示すグラフであり、これらの図には、
複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板1101と、前記基板1101上に固定された駆動電極901、1001から構成されており、前記駆動電極901、1001の形状が、前記光学デバイスの回転中心側から外縁部に向かって、電極幅Wを縮小していくように形成されていることを特徴とする光スイッチが示され、
又、前記光学デバイスは、マイクロミラー201と、前記マイクロミラー201の周囲を囲む形で配置されるミラーフレーム301と、前記ミラーフレーム301の周囲を囲む形で配置される枠体701とから構成されており、前記マイクロミラー201は、第1のヒンジばね501により前記ミラーフレーム301に軸支され、前記ミラーフレーム301は、第2のヒンジばね601により、前記マイクロミラーの回転軸A1と直交する方向A2に回動可能に前記枠体701に軸支されていることを特徴とする光スイッチが示され、
又、前記駆動電極901、1001の形状が、前記光学デバイスの回転中心Oに向かって電極幅Wを縮小していくように形成されていることを特徴とする光スイッチが示されている。
【0046】
次に、本発明の第1の実施例について、詳細に説明する。
【0047】
図1において、本発明の光スイッチ101は、光学デバイスと静電アクチュエータから構成されており、このうち前記光学デバイスは、マイクロミラー201とミラーフレーム301と枠体701とから構成されている。また、前記マイクロミラー201は、1対のヒンジばね(以下、第1のヒンジばね501と呼ぶ)により前記ミラーフレーム701に対して軸支されており、図1に示す回転軸A1周り(RY方向)に回動できるよう保持されている。一方、前記ミラーフレーム301は、別に用意された1対のヒンジばね(以下、第2のヒンジばね601と呼ぶ)により、前記マイクロミラー201の回転軸A1と直交する回転軸A2周り(RX方向)に回動できるように、前記枠体701に対して軸支されている。
【0048】
他方、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを搭載する基板1101と、前記基板上に固定された駆動電極と、前記光学デバイスとから構成されており、このうち前記駆動電極は、前記マイクロミラー201を駆動させる2枚の電極(以下、第1の電極対901と呼ぶ)と、同じく前記ミラーフレームを駆動させる2枚の電極(以下、第2の電極対1001と呼ぶ)とを組み合わせて構成されている。これら2組の駆動電極は、基板上の、前記マイクロミラー投影位置に配置されており、各電極対は、2枚の電極がそれぞれの駆動軸を間に挟む形で設置され、しかも、各電極対は、互いに直交して固定されている。また、前記駆動電極と前記光学デバイスとの間には、所定の電極間距離(Air Gap)22が設定されており、前記第1及び第2の電極対の片側に駆動電圧を印加することで、接地された光学デバイスと駆動電極との間で静電力を発生させ、マイクロミラー201及びミラーフレーム301を各軸周りに回動させて、入射した光信号を任意の方向へ反射させている。
【0049】
このとき、本実施例では、各駆動電極の形状を、図1(a)に示すように、マイクロミラー201の中心Oに向かって電極幅Wを縮小し、同時にマイクロミラー201の外縁部に向かっても同様に電極幅Wを縮小していくような菱形形状に設定している。
【0050】
これにより、マイクロミラー201を駆動させる第1の電極対901と、ミラーフレーム301を駆動させる第2の電極対1001とを、幾何学的に干渉することなく可動ミラー(マイクロミラー201)の回転軸近傍まで接近して配置できるようになるため、電極面積を大きく設定しても、ミラーチルト角増加に対する静電駆動トルクの急激な立ち上がりを抑制することができ、更に、微小舵角領域(駆動初期)における静電駆動トルク(イニシャルトルク)を大きく設計できるようになる。
【0051】
加えて、マイクロミラー201の外縁部に向かっても電極幅Wを絞り込むように設定しているため、大舵角領域でミラーのエッジ部が駆動電極に接近し、電極間距離(Air Gap)22が小さくなるような場合でも、その部位における電極幅Wを漸近的に小さくしているため、結果的に静電発生力の増加が抑制され、駆動トルクの急激な立ち上がりを抑える効果が得られるようになる。
【0052】
図3(c)に、本発明の菱形電極を用いた場合の静電駆動トルク特性の計算結果を示す。
【0053】
設計条件は、図10において示したモデルと共通である。
【0054】
従来の正方電極(あるいは長方電極)を用いた場合に比べて、可動ミラーのイニシャルトルク(微小チルト角領域での静電駆動トルク)が上昇し、且つチルト角増加に対する静電駆動トルクの上昇が抑制されているのがわかる。
【0055】
このことは、安定的に位置決め制御ができるステアリング角(原点からの接線と駆動トルク曲線との接点におけるチルト角)を広げることができる(5.2deg→6.2deg)と共に、ヒンジばね剛性(チルト剛性)を硬く設計することもできる(K=32.5×10−10N−m/rad→K=36.8×10−10N−m/rad)ことを意味している。したがって、可動ミラーの応答速度を低下させることなくミラー・ステアリング角を拡大した光スイッチを提供することができるため、大規模化に対応した小型・低コストで信頼性の高い高速光スイッチを提供することができるようになる。
【0056】
図2に、本発明の光スイッチにおける電極形状の他の実施例を示す。
【0057】
図2(a)は、等辺の菱形電極であり、図2(b)は、図2(a)に示した菱形電極の最大電極幅位置をマイクロミラーの外縁側へシフトさせたもの(a1<a2)であり、光学デバイスの設計パラメータの制約や駆動電圧の回路側からの要求にあわせて電極形状の最適化を図ったものである。
【0058】
図2(c)は、電極形状を楕円形に設定したものであり、長径を駆動軸に一致させるように、それぞれの電極対を配置している。この場合も、ミラー中心部に向かって電極幅を絞り、同時にミラー外縁部に向かっても電極幅を絞り込む形状となっているため、駆動特性に対する効果は、上記菱形電極と同様に得ることが可能である。なお、長径と短径の寸法は、光学デバイスや静電アクチュエータの設計パラメータに応じて最適化が図られるから、場合によっては、円形に設定してもよい。
【0059】
本実施例における光スイッチは、MEMS技術等を応用して加工することができ、例えば、シリコンウェハー上に多数の光スイッチをマトリクス状に配列してモジュール化し(図6(b)の従来例参照)、入出力ファイバアレイやコリメート用のレンズアレイと組み合わせて、大規模光スイッチ・モジュールを構成する(図6(a)の従来例参照)。
【0060】
なお、本発明の実施例では、駆動電極を基板側に固定し、光学デバイスを接地して静電型のアクチュエータを構築しているが、駆動電極を光学デバイス側に配置し、基板側を接地する構造を採用してもよい。また、本実施例では、ヒンジばね部の構造を従来例で示したような葛折り形状に設定しているが、所定の剛性が得られるものであれば何でもよく、特に規定するものではない。
(第2の実施例)
次に、図4を用いて本発明の第2の実施例を詳細に説明する。
図4(a)は、本発明の第2の実施例を示す光スイッチの構成を示す平面図、図4(b)及び(c)は、本発明の第2の実施例における電極形状を示す平面図であり、これらの図には、
複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは、マイクロミラー202と、前記マイクロミラー202の周囲を囲むように配置されるミラーフレーム302と、前記ミラーフレーム302の周囲を囲むように配置される枠体702から構成されており、前記マイクロミラー202は、第1のヒンジばね502により前記ミラーフレーム302に軸支され、前記ミラーフレーム302は、第2のヒンジばね602により、前記マイクロミラー202の回転軸A1と直交する方向A2に前記枠体702に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極902、1002とで構成されており、前記駆動電極は、前記マイクロミラー202を回動させるための第1の電極対902と、前記ミラーフレーム302を回動させるための第2の電極対1002とで構成されており、前記第1の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極902を互いに対向させると共に、前記マイクロミラー202の回転軸A1を挟むように配置され、前記第2の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極1002を互いに対向するように配設すると共に、前記第1の電極対902を前記第2の電極対1002間に配置し、且つ、前記第2の電極対1002は、前記第1の電極対902に対して90度回転させる位置に配置したことを特徴とする光スイッチが示され、
更に、前記第1の電極対902のそれぞれの配線2301が、前記第2の電極対1002の対向する間に設けられた間隙G間を通すように構成したことを特徴とする光スイッチが示されている。
【0061】
次に、第2の実施例について、詳細に説明する。
【0062】
図4において、本発明の光スイッチ102は、光学デバイスと静電アクチュエータから構成されており、このうち前記光学デバイスの構成は、上述した第1の実施例と同様である。
【0063】
一方、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを搭載する基板(図示せず)と、前記基板上に固定された駆動電極804と、前記光学デバイスとから構成されており、このうち前記駆動電極804は、上述した第1の実施例と同様に、前記マイクロミラー202を駆動させる2枚の電極(以下、第1の電極対902と呼ぶ)と、同じく前記ミラーフレーム302を駆動させる2枚の電極(以下、第2の電極対1002と呼ぶ)とを組み合わせて構成されており、前記駆動電極804と前記光学デバイスとの間には、所定の電極間距離(Air Gap)が設定されて、前記第1及び第2の電極の、各々の片側に電圧を印加することで静電力を発生させて可動ミラーを操舵し、光信号のステアリングを行っている。
【0064】
このとき、前記第1の電極対902及び第2の電極対1002は、概略180度の中心角を持つ2枚の円弧状の電極を対向させて構成しており、このとき前記マイクロミラー202を駆動させる前記第1の電極対902は、その回転軸を間に挟んでミラー中心側に配置されており、一方、前記ミラーフレーム302を駆動させる前記第2の電極対1002は、前記第1の電極対902を内包するように、前記第2の電極対1002間に第1の電極対902を挟み、且つ前記ミラーフレーム302の回転軸を2枚の電極で挟むように配置されている。
【0065】
なお、この場合、前記第1の電極対902の、2枚の円弧状の電極配線2301は、前記第2の電極対1002の、2枚の円弧状の電極の対向面間の間隙Gを通す形で基板外部へ引き回されている(図4(c)参照)。
【0066】
また、前記光学デバイスにおいて、前記ミラーフレーム302を軸支持する第2のヒンジばね602のチルト剛性Kh2は、前記マイクロミラー202を軸支持する第1のヒンジばね502のチルト剛性Kh1よりも大きくなるように設定している。
【0067】
これは、電極面積の相違による静電発生力の差異を解消してマイクロミラーの制御性を改善するためであり、前記第1のヒンジばね502のチルト剛性Kh1と、前記第2のヒンジばね602のチルト剛性Kh2との比を、印加電圧を共通にしたときの、前記第1の電極902が発生する静電トルクと、前記第2の電極1002が発生する静電トルクとの比に近づけるように設定しておけばよい。
【0068】
このような電極構造ならびにヒンジばね剛性を採用することにより、マイクロミラーを駆動する電極と、ミラーフレームを駆動する電極とを、マイクロミラーに対向する基板上の実効的な領域内に電極面積を極力大きく確保して効率的に配置することができ、更に、ミラー外縁部に向かって実質的な電極幅(静電駆動力を発生する電極幅)を絞り込んでいるため、第1の実施例で示した場合と同様に、チルト角変動に対する静電駆動トルクの急激な増加を抑制することができるため、低電圧駆動で制御可能なステアリング角を拡大することができ、大規模スイッチに対応した光スイッチを提供することができる
同時に、マイクロミラーとミラーフレームの静電駆動トルクの差異に応じて、ミラーフレーム側を支持するヒンジばね部のチルト剛性を、マイクロミラー側を支持するヒンジばね部のチルト剛性よりも硬くなるように設定しているため、可動ミラーの2軸が連成した振動を回避し、制御性を改善することができる。
【0069】
本実施例の光スイッチにおける光学デバイスおよび駆動電極も、MEMS技術を応用して加工することができ、上述した第1の実施例と同様に、1枚のシリコンチップに多数の光スイッチをマトリクス状に2次元配列して、ファイバアレイやレンズアレイと組み合わせて、大規模光スイッチ・モジュールを構成することが可能である。
【0070】
本実施例においても、駆動電極を基板側に固定し、光学デバイスを接地した構造で説明しているが、駆動電極を光学デバイス側に配置し、基板側を接地する構造を採用しても同様の効果が得られる。また、本実施例でも、ヒンジばね部の構造を葛折り形状に設定しているが、所定の剛性が得られるものであれば何でもよく、特に規定するものではない。
【0071】
【発明の効果】
本発明の光スイッチでは、マイクロミラーを駆動する静電アクチュエータの電極形状を、可動ミラーの中心に向かって電極幅を縮小し、同時に可動ミラーの外縁部に向かっても同様にその電極幅を縮小するように設定しており、これによりマイクロミラーの駆動トルク特性を改善し、更に、低電圧駆動で位置決め制御可能なステアリング角を拡大することができるようになるため、大規模化に対応した小型・低コストで信頼性の高い光スイッチを提供することを可能にしている。
【0072】
又、マイクロミラーを駆動する静電アクチュエータの電極形状を、概略180度の中心角を持つ2枚の円弧状電極を対向させて構成し、このうちマイクロミラーの駆動用電極対をミラー中心側に配置し、ミラーフレーム駆動用電極対を、マイクロミラーの駆動用電極対を挟むように配置し、更に、ミラーフレーム駆動用電極対は、マイクロミラーの駆動用電極対に対して、90度回転させた位置に固定させ、更に、マイクロミラーを支持するヒンジばね部のチルト剛性よりも、その外縁に設置したミラーフレームを支持するヒンジばね部のチルト剛性の方が大きくなるように設定し、これによりマイクロミラーの駆動トルク特性ならびにミラー制御性を改善し、低電圧駆動で制御可能なステアリング角を拡大することができるため、大規模化に対応した高精度な光スイッチを提供することを可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による光スイッチの構成を示す平面図及び側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の電極形状を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における光スイッチの駆動トルク特性を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施例による光スイッチの構成を示す平面図である。
【図5】光スイッチの第1の従来例を示す構成図である。
【図6】光スイッチの第2の従来例の構成を示す斜視図である。
【図7】光スイッチの第2の従来例の光学デバイス部を示す平面図である。
【図8】光スイッチの第2の従来例の動作原理を示す側面図である。
【図9】1軸回転ミラーの解析モデルを示す側面図である。
【図10】光スイッチの第2の従来例の駆動トルク特性を示すグラフである。
【符号の説明】
101〜105 光スイッチ
201〜204 マイクロミラー
301〜303 ミラーフレーム
401〜403 ヒンジばね
501〜503 第1のヒンジばね
601〜603 第2のヒンジばね
701〜703 枠体
801〜804 駆動電極
901〜902 第1の電極対
1001〜1002 第2の電極対
1101〜1102 基板
12 入力側光ファイバ
13 出力側光ファイバ
14 駆動回路
15 入力側ファイバアレイ
16 出力側ファイバアレイ
1701〜1702 キャピラリ
1801〜1802 レンズアレイ
19 入力ポート
20 出力ポート
2101〜2102 光スイッチアレイ
22 電極間距離(Air Gap)
2301〜2303 配線

Claims (10)

  1. 複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
    前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極から構成されており、前記駆動電極の形状が、前記光学デバイスの回転中心に向かって電極幅を縮小し、且つ前記光学デバイスの外縁に向かって電極幅を縮小するように形成した菱形形状であることを特徴とする光スイッチ。
  2. 複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
    前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極から構成されており、前記駆動電極の形状が、前記光学デバイスの回転中心に向かって電極幅を縮小し、且つ前記光学デバイスの外縁に向かって電極幅を縮小する楕円形状であることを特徴とする光スイッチ。
  3. 前記光学デバイスは、マイクロミラーと、前記マイクロミラーの周囲を囲むように配置されるミラーフレームと、前記ミラーフレームの周囲を囲むように配置される枠体とから構成されており、前記マイクロミラーは、第1のヒンジばねにより前記ミラーフレームに軸支され、前記ミラーフレームは、第2のヒンジばねにより、前記マイクロミラーの回転軸と直交する方向に回動可能に前記枠体に軸支されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光スイッチ。
  4. 前記光学デバイス及び前記静電アクチュエータが、入出力ポートの数に応じてアレイ状に配列されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光スイッチ。
  5. 複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
    前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、マイクロミラーと、前記マイクロミラーの周囲を囲むように配置されるミラーフレームと、前記ミラーフレームの周囲を囲むように配置される枠体とから構成されており、前記マイクロミラーは、第1のヒンジばねにより前記ミラーフレームに軸支され、前記ミラーフレームは、第2のヒンジばねにより、前記マイクロミラーの回転軸と直交する方向に、前記枠体に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極とで構成されており、前記駆動電極は、前記マイクロミラーを回動させるための第1の電極対と、前記ミラーフレームを回動させるための第2の電極対のみから構成されており、前記第1の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記マイクロミラーの回転軸を挟むように配置され、前記第2の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記第1の電極対を前記第2の電極対間に配置し、且つ、前記第2の電極対は、前記第1の電極対に対して90度回転させた位置に配置したことを特徴とする光スイッチ。
  6. 複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
    前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、マイクロミラーと、前記マイクロミラーの周囲を囲むように配置されるミラーフレームと、前記ミラーフレームの周囲を囲むように配置される枠体とから構成されており、前記マイクロミラーは、第1のヒンジばねにより前記ミラーフレームに軸支され、前記ミラーフレームは、第2のヒンジばねにより、前記マイクロミラーの回転軸と直交する方向に、前記枠体に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極とで構成されており、前記駆動電極は、前記マイクロミラーを回動させるための第1の電極対と、前記ミラーフレームを回動させるための第2の電極対とで構成されており、前記第1の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記マイクロミラーの回転軸を挟むように配置され、前記第2の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記第1の電極対を前記第2の電極対間に配置し、且つ、前記第2の電極対は、前記第1の電極対に対して90度回転させた位置に配置し、前記光学デバイスの前記ミラーフレームを軸支する前記第2のヒンジばねのチルト剛性を、前記マイクロミラーを軸支する前記第1のヒンジばねのチルト剛性よりも硬くなるように設定することを特徴とする光スイッチ。
  7. 前記光学デバイスの前記マイクロミラーを軸支する前記第1のヒンジばねのチルト剛性と、前記ミラーフレームを軸支する前記第2のヒンジばねのチルト剛性との剛性比を、駆動電圧を等しくしたときに、前記第1の電極対が発生する静電駆動トルクと、前記第2の電極対が発生する静電駆動トルクとの比に等しくなるように設定することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の光スイッチ。
  8. 複数の光信号の接続切替を行う光スイッチにおいて、
    前記光スイッチが、光学デバイスとこれを駆動する静電アクチュエータとから構成され、前記光学デバイスは少なくとも1つ以上の方向に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、マイクロミラーと、前記マイクロミラーの周囲を囲むように配置されるミラーフレームと、前記ミラーフレームの周囲を囲むように配置される枠体とから構成されており、前記マイクロミラーは、第1のヒンジばねにより前記ミラーフレームに軸支され、前記ミラーフレームは、第2のヒンジばねにより、前記マイクロミラーの回転軸と直交する方向に、前記枠体に回動可能に軸支されており、前記静電アクチュエータは、前記光学デバイスを保持する基板と、前記基板上に固定された駆動電極とで構成されており、前記駆動電極は、前記マイクロミラーを回動させるための第1の電極対と、前記ミラーフレームを回動させるための第2の電極対とで構成されており、前記第1の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記マイクロミラーの回転軸を挟むように配置され、前記第2の電極対は、概略180度の中心角からなる1対の円弧状の電極を互いに対向させると共に、前記第1の電極対を前記第2の電極対間に配置し、且つ、前記第2の電極対は、前記第1の電極対に対して90度回転させた位置に配置し、前記光学デバイスの前記マイクロミラーを軸支する前記第1のヒンジばねのチルト剛性と、前記ミラーフレームを軸支する前記第2のヒンジばねのチルト剛性との剛性比を、駆動電圧を等しくしたときに、前記第1の電極対が発生する静電駆動トルクと、前記第2の電極対が発生する静電駆動トルクとの比に等しくなるように設定することを特徴とする光スイッチ。
  9. 前記第1の電極対のそれぞれの配線が、前記第2の電極対の対向する間に設けられた間隙間を通すように構成したことを特徴とする請求項5乃至8の何れかに記載の光スイッチ。
  10. 前記光学デバイス及び前記静電アクチュエータが、入出力ポートの数に応じてアレイ状に配列されていることを特徴とする請求項5乃至9の何れかに記載の光スイッチ。
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