JP4226020B2 - 電界効果型トランジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、電界効果型トランジスタ(FET)に関し、特に、窒化物半導体層のへテロ構造を含むノーマリオフタイプのFETに関する。
III−V族化合物窒化物半導体を用いた従来のFETは、基板上においてGaN層とAlGaN層のヘテロ構造を含んでいる(特許文献1:米国特許第5,192,987号参照)。ここで、AlGaN層はGaN層に比べて小さな格子定数を有している。
米国特許第5,192,987号明細書
このヘテロ構造の形成においては、たとえば厚さ1μmの比較的厚いGaN層上にたとえば厚さ20nmの薄いAlGaN層がエピタキシャル成長させられる。ここで、GaN層の格子定数aGaNに比べてAlGaN層は小さな格子定数aAlGaNを有し、すなわちaGaN>aAlGaNであるので、AlGaN層はGaN層から引張応力を受ける。この引張応力によって誘起されるピエゾ電荷とウルツ鉱構造の窒化物半導体特有の自発分極による電荷が、AlGaN層とGaN層の界面において相対的に小さいバンドギャップを有するGaN層側に形成される界面準位に閉じ込められることによって、自動的に2次元電子ガス層が形成される。
すなわち、ヘテロ構造を含む従来のFETにおいては、ゲート電圧がゼロのときでも電子が存在する領域(チャネル領域)が形成されて電子が流れるので、そのFETはノーマリオンタイプと呼ばれる。
図12のグラフは、このようなノーマリオンタイプのFETのID−VDS特性の一例を模式的に図解している。このグラフにおいて、横軸はソース・ドレイン間電圧VDSを表し、縦軸はドレイン電流IDを表している。図12から分かるように、ゲート電圧Vgが0Vの場合でも、ソース・ドレイン間に電圧VDSを印加すればドレイン電流IDが流れる。
一般的な回路への応用を考えるとき、ゲート電圧Vgが0Vの場合に電流IDが流れないノーマリオフタイプのFETを用いることがより望ましい。なぜならば、ノーマリオフタイプであればゲートに電圧Vgを印加しない限り、回路に問題が生じてもソース・ドレイン間に過電流が流れる可能性はなく、半導体デバイスが壊れる可能性が極めて小さくなるからである。他方、ノーマリオンタイプを用いた場合には、何らかの理由でゲート電圧Vgがゼロになったとき、ソース・ドレイン間に過電流が流れ、FETそのものを破壊する可能性がある。
ノーマリオフタイプのFETは、Siを用いたMOS(金属・酸化物・半導体)では形成可能である。Siを用いたMOSFETでは、図12に類似した図13のグラフに示されているように、ゲート電圧Vgが0Vの場合には、ソース・ドレイン間に電圧VDSを印加してもドレイン電流IDが流れない。
Siを用いたn型MOSFETでは、p型Si基板上おいてn型ソース領域とn型ドレイン領域が互いに少し離れて形成されている。同様の構造は、GaN基板を用いても理論的には形成可能である。しかし、GaN基板を用いた場合には高品質のp型層を形成することが容易ではなく、Siの場合ようにイオン注入や拡散によってp型層中にn型領域を形成することが極めて困難である。したがって、ヘテロ構造を含まないMOSFET(GaN−MOSFET)は、実現されるに至っていない。他方、AlGaN層/GaN層のヘテロ構造を含むMOSFET(MOS−HFET)は存在するが、これはノーマリオンタイプである。
Siを用いる場合に比較して、GaNを用いてノーマリオフタイプのFETを形成する利点は、Si中に比べてGaN中では電子移動度が高いので短いスイッチング時間が期待できることであり、またFETの電力損失が1/5〜1/10へ大幅に改善されて、電子デバイスの省エネルギ化や小型化を可能することにある。
しかしながら、AlGaN層/GaN層等の窒化物半導体層のヘテロ構造を含むFETを作製する場合、上述のようにノーマリオフタイプのFETを作製することは困難であった。
そこで、本発明の目的は、窒化物半導体層のヘテロ構造を含むノーマリオフタイプのFETを提供することにある。
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、窒化物半導体層のヘテロ構造を含むノーマリオフタイプのFETを実現し、本発明を完成するに至った。
また、本発明は、格子定数a1およびバンドギャップEg1を有する第1窒化物半導体層と、第1窒化物半導体層上に積層されていて格子定数a2およびバンドギャップEg2を有する第2窒化物半導体層と、第2窒化物半導体層上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、ソース電極とドレイン電極との間の少なくとも一部の領域において第2窒化物半導体層上に形成されたピエゾ効果膜と、ピエゾ効果膜の少なくとも一部の領域上に形成されたゲート電極とを含み、格子定数a1とa2との関係がa1<a2であり、バンドギャップEg1とEg2との関係がEg1>Eg2であり、ピエゾ効果膜の第2窒化物半導体層側の表面における残留分極密度が、第1窒化物半導体層と第2窒化物半導体層との界面における2次元電子ガス層の電荷密度以上であって、ピエゾ効果膜の第2窒化物半導体層側の表面にプラス電荷が分極している電界効果型トランジスタである。
また、本発明の電界効果型トランジスタにおいては、ピエゾ効果膜が、ペロブスカイト構造の酸化物からなることが好ましい。
また、本発明の電界効果型トランジスタにおいて、ペロブスカイト構造の酸化物としては、BaとTiを含む酸化物、PbとLaとZrとTiを含む酸化物、SrとBiとTaを含む酸化物、BiとTiを含む酸化物、LiとNbを含む酸化物、またはSrとNbを含む酸化物を用いることができる。
また、本発明の電界効果型トランジスタにおいては、ピエゾ効果膜が、蛍石構造のフッ化物からなっていてもよい。
また、本発明の電界効果型トランジスタにおいて、蛍石構造のフッ化物としては、BaとMgを含むフッ化物またはBaとMnを含むフッ化物を用いることができる。
また、本発明の電界効果型トランジスタにおいては、ピエゾ効果膜をスパッタ法で形成することができる。
また、本発明の電界効果型トランジスタにおいては、ピエゾ効果膜をスパッタ法によって1Paより大きな雰囲気圧力下で形成することができる。
また、本発明は、格子定数a1およびバンドギャップEg1を有する第1窒化物半導体層と、第1窒化物半導体層上に積層されていて格子定数a2およびバンドギャップEg2を有する第2窒化物半導体層と、第2窒化物半導体層上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、ソース電極とドレイン電極との間の少なくとも一部の領域において第2窒化物半導体層上に形成されたピエゾ効果膜と、ピエゾ効果膜の少なくとも一部の領域上に形成されたゲート電極とを含み、格子定数a1とa2との関係がa1>a2であり、バンドギャップEg1とEg2との関係がEg1<Eg2であり、ピエゾ効果膜の第2窒化物半導体層側の表面における残留分極密度が、第1窒化物半導体層と第2窒化物半導体層との界面における2次元電子ガス層の電荷密度以上であって、ピエゾ効果膜の第2窒化物半導体層側の表面にマイナス電荷が分極しており、ピエゾ効果膜は、第2窒化物半導体層に圧縮応力を及ぼしている電界効果型トランジスタである。
また、本発明は、格子定数a1およびバンドギャップEg1を有する第1窒化物半導体層と、第1窒化物半導体層上に積層されていて格子定数a2およびバンドギャップEg2を有する第2窒化物半導体層と、第2窒化物半導体層上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、ソース電極とドレイン電極との間の少なくとも一部の領域において第2窒化物半導体層上に形成されたピエゾ効果膜と、ピエゾ効果膜の少なくとも一部の領域上に形成されたゲート電極とを含み、格子定数a1とa2との関係がa1<a2であり、バンドギャップEg1とEg2との関係がEg1>Eg2であり、ピエゾ効果膜の第2窒化物半導体層側の表面における残留分極密度が、第1窒化物半導体層と第2窒化物半導体層との界面における2次元電子ガス層の電荷密度以上であって、ピエゾ効果膜の第2窒化物半導体層側の表面にプラス電荷が分極しており、ピエゾ効果膜は、第2窒化物半導体層に引張応力を及ぼしている電界効果型トランジスタである。
本発明によれば、窒化物半導体層のヘテロ構造を含むノーマリオフタイプのFETを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
(実施の形態1)
図1に、本発明のFETの好ましい一例の模式的な断面図を示す。ここで、本発明のFETは、SiCからなる半導体基板1上に、AlNからなるバッファ層2、GaNからなる第1窒化物半導体層3およびAl0.3Ga0.7Nからなる第2窒化物半導体層4がc軸方向にこの順序でヘテロエピタキシャル成長により積層された構成を有しており、第2窒化物半導体層4の表面の一端にはソース電極5aが形成され、他端にはドレイン電極5bが形成されている。また、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間の第2窒化物半導体層4の表面の領域上にはピエゾ効果を有するピエゾ効果膜6が形成されており、ピエゾ効果膜6の表面の領域上にはゲート電極7が形成されている。
ここで、GaNからなる第1窒化物半導体層3は格子定数a1およびバンドギャップEg1を有しており(a1=3.189Å、Eg1=3.42eV)、Al0.3Ga0.7Nからなる第2窒化物半導体層4は格子定数a2およびバンドギャップEg2を有している(a2=3.166Å、Eg2=4.02eV)。したがって、格子定数a1と格子定数a2との関係はa1>a2となっており、バンドギャップEg1とバンドギャップEg2との関係はEg1<Eg2となっている。
たとえば、ピエゾ効果膜6が形成されていない従来の特許文献1に記載のFETにおいては、図2の模式図に示すように、GaNからなる第1窒化物半導体層3とAl0.3Ga0.7Nからなる第2窒化物半導体層4との界面の第1窒化物半導体層3側に2次元電子ガス層10が形成されている。
そこで、本発明のFETにおいては、c軸方向に電界を発生(分極)させるために、ピエゾ効果膜6を第2窒化物半導体層4の表面の少なくとも一部の領域上に形成する。そして、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層4側の表面における残留分極密度を第1窒化物半導体層3と第2窒化物半導体層4との界面の第1窒化物半導体層3側に形成されている2次元電子ガス層10の2次元電子ガス21の電荷密度以上とする。
これにより、たとえば図3(a)の模式図に示すように、ピエゾ効果膜6の残留分極によって、ピエゾ効果膜6の形成領域に対応する領域20に位置する2次元電子ガス層10を構成する2次元電子ガス21(マイナス電荷)を打ち消すことができ、ピエゾ効果膜6の形成外領域に対応する領域22のみに2次元電子ガス層10が存在することになる。
すなわち、たとえば、上記の2次元電子ガス層10の2次元電子ガス21の数密度(1cm2当たりに存在する2次元電子ガス21の個数)が1×1014/cm2であると仮定したとき、これに電気素量1.602×10-19Cを掛けることによって、2次元電子ガス層10を構成する2次元電子ガス21の電荷密度を算出することができる。ここでは、2次元電子ガス層10を構成する2次元電子ガス21の電荷密度は、1×1014/cm2×1.602×10-19C=16.02μC/cm2となる。
したがって、ピエゾ効果膜6として、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層4側の表面における残留分極密度(図4のA点)が−16.02μC/cm2以上となる膜を形成した場合には、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層4側の表面で分極しているマイナス電荷24によって、第1窒化物半導体層3と第2窒化物半導体層4との界面の第1窒化物半導体層3側にピエゾ効果膜6で分極しているマイナス電荷24の数密度(1cm2当たりに存在するマイナス電荷24の個数)と同一の数密度でプラス電荷が誘起され、その結果、たとえば図3(a)に示すように、2次元電子ガス層10を構成する2次元電子ガスが打ち消される。
したがって、本発明のFETにおいては、ゲート電極7からピエゾ効果膜6にゲート電圧が印加されない場合には、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電圧が印加されているとしても、ピエゾ効果膜6の形成領域に対応する領域20において2次元電子ガス層10が分断されているため、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電流が流れないことになる。
次に、ピエゾ効果膜6にゲート電圧を印加していくと、たとえば図3(b)に示すように、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層4側の表面に分極しているマイナス電荷24の数が減少する。
たとえば、ゲート電圧の印加によって、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層4側の表面における残留分極密度が、図4に示すE点(A点の半分の残留分極密度となる点)まで減少したとすると、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層4側の表面において分極しているマイナス電荷24の数密度はA点のときの半分となる。
この場合には、ピエゾ効果膜6の分極による第1窒化物半導体層3と第2窒化物半導体層4との界面の第1窒化物半導体層3側へのプラス電荷の誘起のみでは、ピエゾ効果膜6の形成領域に対応する領域20における2次元電子ガス層10の2次元電子ガスを完全に打ち消すことはできない。したがって、この場合には、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電圧が印加されているときには、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電流が流れることになる。
さらに、ゲート電圧を印加することによってピエゾ効果膜6の残留分極密度を図4に示すF点まで減少させたとすると、たとえば図3(c)に示すように、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層4側の表面に分極しているマイナス電荷の数は0となり、第1窒化物半導体層3と第2窒化物半導体層4との界面の第1窒化物半導体層3側にプラス電荷が誘起されない。したがって、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電圧が印加されているときには、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に従来の特許文献1に記載のFETと同等の電流密度の電流が流れることになる。
さらに、ピエゾ効果膜6の残留分極密度が図4に示すG点になるまでゲート電圧を印加することによってピエゾ効果膜6の分極を反転させた場合には、第1窒化物半導体層3と第2窒化物半導体層4との界面の第1窒化物半導体層3側にさらにマイナス電荷が誘起され、ピエゾ効果膜6が形成されていない従来の特許文献1に記載のFETよりも2次元電子ガス層を構成する2次元電子ガスの数が多くなる。したがって、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電圧が印加されているときには、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に従来の特許文献1に記載のFETよりも大きな電流密度の電流が流れることになる。
このように、本発明によれば、ゲート電極7からピエゾ効果膜6にゲート電圧が印加されていない場合にはソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電流が流れず、ゲート電極7からピエゾ効果膜6にゲート電圧が印加されている場合にはソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電流が流れる、窒化物半導体層のヘテロ構造を含むノーマリオフタイプのFETを提供することができる。
(実施の形態2)
図5に、本発明のFETの好ましい他の一例の模式的な断面図を示す。ここで、本発明のFETは、SiCからなる半導体基板11上に、AlNからなるバッファ層12、Al0.3Ga0.7Nからなる第1窒化物半導体層13およびGaNからなる第2窒化物半導体層14がc軸方向にこの順序でヘテロエピタキシャル成長により積層された構成を有しており、第2窒化物半導体層14の表面の一端にはソース電極5aが形成され、他端にはドレイン電極5bが形成されている。また、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間の第2窒化物半導体層4の表面の領域上にはピエゾ効果を有するピエゾ効果膜6が形成されており、ピエゾ効果膜6の表面の領域上にはゲート電極7が形成されている。
ここで、Al0.3Ga0.7Nからなる第1窒化物半導体層13は格子定数a1およびバンドギャップEg1を有しており(a1=3.166Å、Eg1=4.02eV)、GaNからなる第2窒化物半導体層14は格子定数a2およびバンドギャップEg2を有している(a2=3.189Å、Eg2=3.42eV)。したがって、格子定数a1と格子定数a2との関係はa1<a2となっており、バンドギャップEg1とバンドギャップEg2との関係はEg1>Eg2となっている。
たとえば、ピエゾ効果膜6が形成されていない場合には、図6の模式図に示すように、Al0.3Ga0.7Nからなる第1窒化物半導体層13とGaNからなる第2窒化物半導体層14との界面の第2窒化物半導体層14側に2次元電子ガス層10が形成されている。
そこで、本発明のFETにおいては、c軸方向に電界を発生(分極)させるために、ピエゾ効果膜6を第2窒化物半導体層14の表面の少なくとも一部の領域上に形成する。そして、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層14側の表面における残留分極密度を第1窒化物半導体層13と第2窒化物半導体層14との界面の第2窒化物半導体層14側に形成されている2次元電子ガス層10の2次元電子ガス21の電荷密度以上とする。
これにより、たとえば図7(a)の模式図に示すように、ピエゾ効果膜6のの第2窒化物半導体層14側の表面における残留分極(プラス電荷)によって、ピエゾ効果膜6の形成領域に対応する領域20に位置する2次元電子ガス層10を構成する2次元電子ガス(マイナス電荷)を打ち消すことができ、ピエゾ効果膜6の形成外領域に対応する領域22のみに2次元電子ガス層10が存在することになる。
すなわち、たとえば、上記の2次元電子ガス層10の2次元電子ガス21の数密度が1×1014/cm2であると仮定したとき、これに電気素量1.602×10-19Cを掛けることによって、2次元電子ガス層10を構成する2次元電子ガス21の電荷密度を算出することができる。ここでは、2次元電子ガス層10を構成する2次元電子ガス21の電荷密度は、1×1014/cm2×1.602×10-19C=16.02μC/cm2となる。
したがって、ピエゾ効果膜6として、残留分極密度(図4のB点)が+16.02μC/cm2以上となる膜を形成した場合には、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層14側の表面で分極しているプラス電荷25によって、第1窒化物半導体層13と第2窒化物半導体層14との界面の第2窒化物半導体層14側にプラス電荷25と同一の数密度でプラス電荷が誘起され、その結果、たとえば図7(a)に示すように、2次元電子ガス層10を構成する2次元電子ガス21(マイナス電荷)が打ち消される。
したがって、本発明のFETにおいては、ゲート電極7からピエゾ効果膜6にゲート電圧が印加されない場合には、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電圧が印加されているとしても、ピエゾ効果膜6の形成領域に対応する領域20において2次元電子ガス層10が分断されているため、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電流が流れないことになる。
次に、ピエゾ効果膜6にゲート電圧を印加していくと、たとえば図7(b)に示すように、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層14側の表面に分極しているプラス電荷25の数が減少する。
たとえば、ゲート電圧の印加によって、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層14側の表面における残留分極密度が、図4に示すH点(B点の半分の残留分極密度となる点)まで減少したとすると、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層14側の表面において分極しているプラス電荷25の数密度(1cm2当たりに存在するプラス電荷25の個数)はB点のときの半分となる。
この場合には、ピエゾ効果膜6の分極による第1窒化物半導体層13と第2窒化物半導体層14との界面の第2窒化物半導体層14側へのプラス電荷の誘起のみでは、ピエゾ効果膜6の形成領域に対応する領域20における2次元電子ガス層10の2次元電子ガス21を完全に打ち消すことはできない。したがって、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電圧が印加されているときには、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電流が流れることになる。
さらに、ゲート電圧を印加することによってピエゾ効果膜6の残留分極密度を図4に示すI点まで減少させたとすると、たとえば図7(c)に示すように、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層14側の表面に分極しているプラス電荷の数は0となり、第1窒化物半導体層13と第2窒化物半導体層14との界面の第2窒化物半導体層14側にプラス電荷が誘起されない。したがって、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電圧が印加されているときには、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に従来の特許文献1に記載のFETと同等の電流密度の電流が流れることになる。
さらに、ピエゾ効果膜6の残留分極密度が図4に示すJ点になるまでゲート電圧を印加することによってピエゾ効果膜6の分極を反転させた場合には、第1窒化物半導体層13と第2窒化物半導体層14との界面の第2窒化物半導体層14側にさらにマイナス電荷が誘起され、ピエゾ効果膜6が形成されていない場合よりも2次元電子ガス層10を構成する2次元電子ガス21の数が多くなる。したがって、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電圧が印加されているときには、ソース電極5aとドレイン電極5bとの間に従来の特許文献1に記載のFETよりも大きな電流密度の電流が流れることになる。
このように、本発明によれば、ゲート電極7からピエゾ効果膜6にゲート電圧が印加されていない場合にはソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電流が流れず、ゲート電極7からピエゾ効果膜6にゲート電圧が印加されている場合にはソース電極5aとドレイン電極5bとの間に電流が流れる、窒化物半導体層のヘテロ構造を含むノーマリオフタイプのFETを提供することができる。
なお、本発明において、ピエゾ効果膜6としては、ペロブスカイト構造の酸化物を好ましく用いることができる。ピエゾ効果を有する材料としてはいくつかの種類があるが、それらの中でもペロブスカイト構造の酸化物は大きなピエゾ効果を有することから、効率の良いチャネル制御を可能にする。ペロブスカイト構造の酸化物としては、たとえば、BaとTiを含む酸化物、PbとLaとZrとTiを含む酸化物、SrとBiとTaを含む酸化物、BiとTiを含む酸化物、LiとNbを含む酸化物、またはSrとNbを含む酸化物を用いることができ、より具体的には、BaTiO3、(Pb,La)(Zr,Ti)O3、SrBi2Ta29、Bi4Ti39、LiNbO3またはSr2Nb27などを用いることができる。これらの酸化物は、FeRAM(強誘電体ランダムアクセスメモリ)にも適用されるほど大きなピエゾ効果を示す。
また、本発明において、ピエゾ効果膜6としては、蛍石構造のフッ化物を用いてもよい。蛍石構造のフッ化物もピエゾ効果を有する材料であり、より具体的には、蛍石構造のBaMgF4またはBaMnF4などを用いることができる。
また、本発明において、ピエゾ効果膜6の形成方法としては、たとえばスパッタ法を用いることができる。スパッタ法では、成膜条件によって、膜の内部応力の大きさや方向(引張応力または圧縮応力)を変化することができる。より具体的には、スパッタ時の雰囲気ガス圧が高い場合には下地に拘束されたピエゾ効果膜6の内部応力が圧縮応力(伸びようとする応力)になり、雰囲気ガス圧が低い場合にはピエゾ効果膜6の内部応力が引張応力(縮小しようとする応力)になる。さらに、ピエゾ効果膜6は分極するときに伸縮する。具体的には、図8に示すように、ピエゾ効果膜6は分極するとc軸方向に伸び、a軸、b軸方向は縮む(図8において、実線はピエゾ効果膜6が分極していない状態を示し、破線は分極している状態を示している)。
たとえば、図1に関して、スパッタ法によって1Pa未満の雰囲気圧力下でピエゾ効果膜6を形成した場合には、第1窒化物半導体層3から第2窒化物半導体層4に加えられる引張応力(第2窒化物半導体層4を伸ばそうとする応力)を打ち消すことが可能となる。すなわち、ピエゾ効果膜6の内部応力である引張応力(縮小しようとする応力)は、第2窒化物半導体層4に対して圧縮応力を及ぼし(縮小させるように作用し)、その結果として、第2窒化物半導体層4が内部応力として有する引張応力(縮小しようとする応力)を消滅させるように作用する。これにより、第2窒化物半導体層4の応力による2次元電子ガス層10の形成を抑制することができるため、上記のピエゾ膜6の分極効果と併用することにより容易に2次元電子ガス21を消滅させることができる。
すなわち、たとえば図1に関して、GaNからなる第1窒化物半導体層3は格子定数a1を有し、Al0.3Ga0.7Nからなる第2窒化物半導体層4は格子定数a2を有しており、その格子定数の関係はa1>a2となっているため、薄膜である第2窒化物半導体層4は引張応力を受け、その結果、第1窒化物半導体層3と第2窒化物半導体層4の界面の第1窒化物半導体層3側に2次元電子ガス層10が形成される。ここで、第2窒化物半導体層4に圧縮応力を及ぼすようにピエゾ効果膜6が形成されると、第2窒化物半導体層4が内部応力として有する引張応力が緩和される。さらに、その状態において、ピエゾ効果膜6は、ゲート電圧が印加されていない状態で分極しているので、第2窒化物半導体層4および第1窒化物半導体層3に電荷が誘起されるため、2次元電子ガスの発生が少なくなる。このように、ピエゾ膜6の分極効果と併用することにより容易に2次元電子ガス21を消滅させることができる。
また、図5に関して、ピエゾ効果膜6を、スパッタ法によって1Paより大きな雰囲気圧力下で形成した場合には、第1窒化物半導体層13から第2窒化物半導体層14に加えられる圧縮応力(第2窒化物半導体層14を縮めようとする応力)を打ち消すことが可能となる。すなわち、ピエゾ効果膜6の内部応力である圧縮応力(伸びようとする応力)は、第2窒化物半導体層14に対して引張応力を及ぼし(伸ばすように作用し)、その結果として、第2窒化物半導体層14が内部応力として有する圧縮応力(伸びようとする応力)を消滅させるように作用する。これにより、第2窒化物半導体層14の応力による2次元電子ガス層10の形成を抑制することができるため、上記のピエゾ膜6の分極効果と併用することにより容易に2次元電子ガス21を消滅させることができる。
すなわち、たとえば図5に関してAl0.3Ga0.7Nからなる第1窒化物半導体層13は格子定数a1を有し、GaNからなる第2窒化物半導体層14は格子定数a2を有しており、その格子定数の関係はa1<a2となっているため、薄膜である第2窒化物半導体層14は圧縮応力を受け、その結果、第1窒化物半導体層13と第2窒化物半導体層14の界面の第2窒化物半導体層14側に2次元電子ガス層10が形成される。ここで、第2窒化物半導体層14に引張応力を及ぼすようにピエゾ効果膜6が形成されると、第2窒化物半導体層14が内部応力として有する圧縮応力が緩和される。さらに、その状態において、ピエゾ効果膜6は、ゲート電圧が印加されていない状態で分極しているので、第2窒化物半導体層14へ電荷が誘起されるため2次元電子ガスの発生が少なくなる。このように、ピエゾ膜6の分極効果と併用することにより容易に2次元電子ガス21を消滅させることができる。
また、本発明において、ピエゾ効果膜6としては、有機材料からなるピエゾ材料を用いることもできる。ここで、ピエゾ効果膜6に用いられる有機材料からなるピエゾ材料としては、優れたピエゾ効果を示すことから、ポリフッ化ビニリデンを好適に用いることができる。
ピエゾ効果膜6として、有機材料からなるピエゾ材料を用いる場合には、有機材料からなるピエゾ材料をスピンコート法により第2窒化物半導体層の表面に塗布した後、乾燥させることによってピエゾ効果6を形成することができる。ここで、有機材料からなるピエゾ材料の塗布後の乾燥温度は、たとえば、80℃以上150℃以下とすることができ、上記の無機材料からなるピエゾ材料を用いてスパッタ法によりピエゾ効果膜6を形成する際の半導体基板の温度および無機材料からなるピエゾ材料を用いてスピンコート法によりピエゾ効果膜6を形成する際の焼成温度(たとえば500℃以上700℃以下)よりも低くすることができる。また、有機材料からなるピエゾ材料を用いた場合には、無機材料からなるピエゾ材料を用いてスピンコート法によりピエゾ効果膜6を形成する際の焼成工程を行なわなくてもよい。
このように有機材料からなるピエゾ材料を用いる場合には、上述した無機材料からなるピエゾ材料を用いた場合に比べて、低い温度でピエゾ効果膜6を形成することができる。これによって、ピエゾ効果膜6の形成時に、バッファ層、第1窒化物半導体層および第2窒化物半導体層に加熱による特性の変化を抑制することができる。ここで、特性の変化とは、たとえば、第1窒化物半導体層および第2窒化物半導体層における格子欠陥の発生およびバンドギャップの変化などが挙げられる。したがって、ポリフッ化ビニリデンなどの有機材料からなるピエゾ材料を用いることによって、本発明のFETの誤作動の発生を低減して、信頼性を向上させることができる。
また、本発明において、第1窒化物半導体層および第2窒化物半導体層としては、上記のGaNおよびAl0.3Ga0.7N以外にも、AlxGa1-x-yInyN(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1)の組成式で表わされる窒化物半導体からなる層を用いることができる。すなわち、Al、GaおよびInの組成比をそれぞれ適宜選択することによって、上記の第1窒化物半導体層および第2窒化物半導体層に適した格子定数とバンドギャップとを有する第1窒化物半導体層および第2窒化物半導体層を構成することもできる。上記のAlxGa1-x-yInyNの組成式において、一般的に、Alの組成比が大きくなればバンドギャップが大きくなって格子定数が小さくなる傾向にあり、Inの組成比が大きくなればバンドギャップが小さくなって格子定数が大きくなる傾向にある。
このことに関連して、図9のグラフ(MATERIALS RESEARCH SOCIETY SYMPOSIUM PROCEEDING,Vol.595,GaN and Related Alloys,1999,w6.2.7からの引用)において、横軸はAlGaInN中のIn組成比を表わし、縦軸はAl組成比を表わしている。そして、グラフ中の太い実線の斜線は、GaNの格子定数と同じ格子定数を有するAlGaInN中のIn組成比とAl組成比を表している。換言すれば、その斜線の実線より右の領域におけるIn組成比とAl組成比を有するAlGaInNはGaNに比べて大きな格子定数を有し、左の領域におけるIn組成比とAl組成比を有するAlGaInNはGaNに比べて小さな格子定数を有することを意味している。さらに、グラフ中の破線の曲線は、AlGaInNにおいて、In組成比とAl組成比に依存するバンドギャップの変化を表している。
たとえば、図9中のA点における組成比を有するAlGaInNのバンドギャップはGaNのバンドギャップ(Eg=3.42eV)よりも小さく、またその組成比を有するAlGaInNの格子定数はGaNの格子定数(a=3.189Å)よりも大きくなる。逆に、B点における組成比を有するAlGaInNのバンドギャップはGaNのバンドギャップよりも大きく、またその組成比を有するAlGaInNの格子定数はGaNの格子定数よりも小さくなる。したがって、たとえばA点の組成比を有するAlGaInN層をGaN層の代わりに用いることができ、B点の組成比を有するAlGaInN層をAlGaN層の代わりに用いることもできる。
また、上記においては、ピエゾ効果膜がソース電極とドレイン電極との間の第2窒化物半導体層の表面の一部の領域上に形成された場合について説明したが、本発明においてはピエゾ効果膜がソース電極とドレイン電極との間の第2窒化物半導体層の表面全部の領域上に形成されてもよい。
また、上記においては、ゲート電極がピエゾ効果膜の表面の一部の領域上に形成された場合について説明したが、本発明においてはゲート電極がピエゾ効果膜の表面全部の領域上に形成されてもよい。
(実施例1)
図1に示す断面構造を有する実施例1のFETを作製した。このFETの作製においては、まずSiCからなる半導体基板1のSi原子面上にAlNからなるバッファ層2(厚さ20nm)を半導体基板1の温度が1200℃のもとでMOCVD(有機金属気相堆積)法によって成長させた。次に、半導体基板1の温度が1100℃のもとで、GaNからなる第1窒化物半導体層3(格子定数a1=3.189Å、Eg1=3.42eV)を厚さ3μmに成長させた。その上に、半導体基板1の温度が1100℃のもとで、Al0.3Ga0.7Nからなる第2窒化物半導体層4(a2=3.166Å、Eg2=4.02eV)を厚さ20nmに成長させた。
その後、ソース電極5aおよびドレイン電極5bを形成するために、フォトリソグラフィ法を用いてレジストのパターニングを行ってから、Hf膜(厚さ10nm)/Al膜(厚さ100nm)/Hf膜(厚さ40nm)/Au膜(厚さ240nm)をこの順で積層して多層金属膜を形成し、リフトオフ後に825℃で30秒の熱処理を行なった。
さらに、第2窒化物半導体層4上でソース電極5aおよびドレイン電極5b以外の領域において、ピエゾ効果膜6としてBaTiO3膜を室温(25℃)におけるスパッタ法によって500nmの厚さに堆積した。ここで、スパッタ法としては、BaTiO3ターゲットを用いて、ArとO2を混合したプラズマによる反応性スパッタリングを行なった。また、ピエゾ効果膜6が内部応力として引張応力を得るために、スパッタ圧はたとえば0.5Paとした。そして、ピエゾ効果膜6上にAuからなるゲート電極7を形成した。
図10は、このようにして作製した実施例1のFETの電流−電圧特性を示す模式的グラフである。すなわち、このグラフにおいて、横軸はソース・ドレイン間電圧VDSを表し、縦軸はドレイン電流IDを表している。図10から分かるように、実施例1のFETにおいては、ゲート電圧Vgが0Vの場合にはドレイン電流が流れなかった(ID=0)。
したがって、実施例1のFETにおいては、ノーマリオフタイプのFETが実現できていることが確認された。
よって、実施例1のFETにおいては、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層4側の表面における残留分極密度が、第1窒化物半導体層3と第2窒化物半導体層4との界面における2次元電子ガス層の電荷密度以上であって、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層4側の表面にマイナス電荷が存在しているために、ピエゾ効果膜6の形成領域に対応する領域に位置する2次元電子ガス層を構成する2次元電子ガスが打ち消され、ピエゾ効果膜6の形成外領域に対応する領域のみに2次元電子ガス層が存在していると考えられる。
(実施例2)
図11に示す断面構造を有する実施例2のFETを作製した。このFETの作製においては、まずSiからなる半導体基板31上にAlN層/GaN層の多層膜からなるバッファ層32を堆積した。次に、半導体基板31の温度が1000℃のもとで、GaNからなる第1窒化物半導体層33(格子定数a1=3.189Å、Eg1=3.42eV)を厚さ1μmに成長させた。その上に、半導体基板31の温度が1100℃のもとで、Al0.2Ga0.8Nからなる第2窒化物半導体層34(a2=3.174Å、Eg2=3.80eV)を厚さ30nmに成長させた。
その後は、実施例1と同様にして、ソース電極5a、ドレイン電極5b、ピエゾ効果膜6およびゲート電極7をそれぞれ形成して、実施例2のFETを作製した。
このようにして作製した実施例2のFETの電流−電圧特性を実施例1と同様にして確認したところ、実施例2のFETにおいては、ゲート電圧Vgが0Vの場合にはドレイン電流が流れなかった。
したがって、実施例2のFETにおいては、ノーマリオフタイプのFETが実現できていることが確認された。
よって、実施例2のFETにおいても、ピエゾ効果膜6における残留分極密度が、第1窒化物半導体層33と第2窒化物半導体層34との界面における2次元電子ガス層の電荷密度以上であって、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層34側の表面にマイナス電荷が分極しているため、ピエゾ効果膜6の形成領域に対応する領域に位置する2次元電子ガス層を構成する2次元電子ガスが打ち消され、ピエゾ効果膜6の形成外領域に対応する領域のみに2次元電子ガス層が存在していると考えられる。
(実施例3)
図5に示す断面構造を有する実施例3のFETを作製した。実施例1および実施例2のFETにおいては、第1窒化物半導体層の上表面(電極形成側の表面)および第2窒化物半導体層の上表面(電極形成側の表面)がそれぞれGa原子面となるように積層されているが、実施例3のFETにおいては、第1窒化物半導体層の上表面(電極形成側の表面)および第2窒化物半導体層の上表面(電極形成側の表面)がそれぞれN原子面となるように積層されている。
このFETの作製においては、まずSiCからなる半導体基板11のC原子面上にAlNからなるバッファ層12、AlGaNからなる第1窒化物半導体層13およびGaNからなる第2窒化物半導体層14をこの順序で成長させた。
ここで、第1窒化物半導体層13の格子定数a1と第2窒化物半導体層14の格子定数a2との関係はa1<a2であって(AlGaNからなる第1窒化物半導体層13の格子定数a1は、Alの混晶比が大きいほどGaNからなる第2窒化物半導体層14の格子定数a2よりも小さくなる)、第1窒化物半導体層13のバンドギャップEg1と第2窒化物半導体層14のバンドギャップEg2との関係はEg1>Eg2であった。
実施例3のFETにおいては、実施例1および実施例2のFETとは逆に、GaNからなる第2窒化物半導体層14は内部応力として圧縮応力を有することになる。そして、上述したように、第1窒化物半導体層13および第2窒化物半導体層14はそれぞれN原子面が上表面となるようにして積層されているので、第1窒化物半導体層13と第2窒化物半導体層14の界面の第2窒化物半導体層14側に2次元電子ガス層が形成されていると考えられる。
このようにして作製した実施例3のFETの電流−電圧特性を実施例1と同様にして確認したところ、実施例3のFETにおいては、ゲート電圧Vgが0Vの場合にはドレイン電流が流れなかった。
したがって、実施例3のFETにおいては、ノーマリオフタイプのFETが実現できていることが確認された。
よって、実施例3のFETにおいても、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層14側の表面における残留分極密度が、第1窒化物半導体層13と第2窒化物半導体層14との界面における2次元電子ガス層の電荷密度以上であって、ピエゾ効果膜6の第2窒化物半導体層14側の表面にプラス電荷が分極しているために、ピエゾ効果膜6の形成領域に対応する領域に位置する2次元電子ガス層を構成する2次元電子ガスが打ち消され、ピエゾ効果膜6の形成外領域に対応する領域のみに2次元電子ガス層が存在していると考えられる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によれば、窒化物半導体層のヘテロ構造を含むノーマリオフタイプのFETを提供することができる。
本発明のFETの好ましい一例の模式的な断面図である。 従来のFETの一部の模式図である。 本発明のFETの好ましい一例の一部を示す模式図である。 本発明に用いられるピエゾ効果膜の残留分極密度の変化の一例を示す図である。 本発明のFETの好ましい他の一例の模式的な断面図である。 従来のFETの一部の模式図である。 本発明のFETの好ましい他の一例の一部を示す模式図である。 本発明に用いられるピエゾ効果膜が分極していない状態の一例と分極している状態の一例を示す模式図である。 AlGaInNにおいて、In組成比とAl組成比に依存する格子定数およびバンドギャップを示すグラフである。 実施例1のFETの電流−電圧特性を示す模式的グラフである。 実施例2のFETの模式的な断面図である。 ノーマリオンタイプのFETのID−VDS特性の一例の模式的グラフである。 ノーマリオフタイプのFETのID−VDS特性の一例の模式的グラフである。
符号の説明
1,11,31 半導体基板、2,12,32 バッファ層、3,13,33 第1窒化物半導体層、4,14,34 第2窒化物半導体層、5a ソース電極、5b ドレイン電極、6 ピエゾ効果膜、7 ゲート電極、10 2次元電子ガス層、20,22 領域、21 2次元電子ガス、24 マイナス電荷、25 プラス電荷。

Claims (9)

  1. 格子定数a1およびバンドギャップEg1を有する第1窒化物半導体層と、
    前記第1窒化物半導体層上に積層されていて格子定数a2およびバンドギャップEg2を有する第2窒化物半導体層と、
    前記第2窒化物半導体層上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の少なくとも一部の領域において前記第2窒化物半導体層上に形成されたピエゾ効果膜と、
    前記ピエゾ効果膜の少なくとも一部の領域上に形成されたゲート電極とを含み、
    前記格子定数a1とa2との関係がa1<a2であり、
    前記バンドギャップEg1とEg2との関係がEg1>Eg2であり、
    前記ピエゾ効果膜の前記第2窒化物半導体層側の表面における残留分極密度が、前記第1窒化物半導体層と前記第2窒化物半導体層との界面における2次元電子ガス層の電荷密度以上であって、前記ピエゾ効果膜の前記第2窒化物半導体層側の表面にプラス電荷が分極していることを特徴とする、電界効果型トランジスタ。
  2. 前記ピエゾ効果膜が、ペロブスカイト構造の酸化物からなることを特徴とする、請求項に記載の電界効果型トランジスタ。
  3. 前記ペロブスカイト構造の酸化物は、BaとTiを含む酸化物、PbとLaとZrとTiを含む酸化物、SrとBiとTaを含む酸化物、BiとTiを含む酸化物、LiとNbを含む酸化物、またはSrとNbを含む酸化物であることを特徴とする、請求項に記載の電界効果型トランジスタ。
  4. 前記ピエゾ効果膜が、蛍石構造のフッ化物からなることを特徴とする、請求項に記載の電界効果型トランジスタ。
  5. 前記蛍石構造のフッ化物は、BaとMgを含むフッ化物またはBaとMnを含むフッ化物であることを特徴とする、請求項に記載の電界効果型トランジスタ。
  6. 前記ピエゾ効果膜がスパッタ法で形成されたものであることを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載の電界効果型トランジスタ。
  7. 前記ピエゾ効果膜が、スパッタ法によって1Paより大きな雰囲気圧力下で形成されたものであることを特徴とする、請求項に記載の電界効果型トランジスタ。
  8. 格子定数a1およびバンドギャップEg1を有する第1窒化物半導体層と、
    前記第1窒化物半導体層上に積層されていて格子定数a2およびバンドギャップEg2を有する第2窒化物半導体層と、
    前記第2窒化物半導体層上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の少なくとも一部の領域において前記第2窒化物半導体層上に形成されたピエゾ効果膜と、
    前記ピエゾ効果膜の少なくとも一部の領域上に形成されたゲート電極とを含み、
    前記格子定数a1とa2との関係がa1>a2であり、
    前記バンドギャップEg1とEg2との関係がEg1<Eg2であり、
    前記ピエゾ効果膜の前記第2窒化物半導体層側の表面における残留分極密度が、前記第1窒化物半導体層と前記第2窒化物半導体層との界面における2次元電子ガス層の電荷密度以上であって、前記ピエゾ効果膜の前記第2窒化物半導体層側の表面にマイナス電荷が分極しており、
    前記ピエゾ効果膜は、前記第2窒化物半導体層に圧縮応力を及ぼしていることを特徴とする、電界効果型トランジスタ。
  9. 格子定数a1およびバンドギャップEg1を有する第1窒化物半導体層と、
    前記第1窒化物半導体層上に積層されていて格子定数a2およびバンドギャップEg2を有する第2窒化物半導体層と、
    前記第2窒化物半導体層上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の少なくとも一部の領域において前記第2窒化物半導体層上に形成されたピエゾ効果膜と、
    前記ピエゾ効果膜の少なくとも一部の領域上に形成されたゲート電極とを含み、
    前記格子定数a1とa2との関係がa1<a2であり、
    前記バンドギャップEg1とEg2との関係がEg1>Eg2であり、
    前記ピエゾ効果膜の前記第2窒化物半導体層側の表面における残留分極密度が、前記第1窒化物半導体層と前記第2窒化物半導体層との界面における2次元電子ガス層の電荷密度以上であって、前記ピエゾ効果膜の前記第2窒化物半導体層側の表面にプラス電荷が分極しており、
    前記ピエゾ効果膜は、前記第2窒化物半導体層に引張応力を及ぼしていることを特徴とする、電界効果型トランジスタ。
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