JP4225998B2 - 成膜方法及び成膜装置並びに記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、基板表面に例えば窒化シリコン膜等を形成する成膜処理の後に、パージガスにより反応容器内をパージ処理する成膜方法及び成膜装置、並びに前記成膜方法を実施するためのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体に関する。
半導体デバイスの製造工程において、半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)W等の基板の表面に窒化シリコン膜(Si膜(以下「SiN膜」という))を形成する処理があり、このSiN膜は、例えば周囲から加熱手段にて加熱される縦型の石英製の反応容器内に、ウエハWを多段に載置したウエハ保持具を搬入し、前記反応容器内を所定の圧力に維持すると共に、反応容器内に成膜に必要なガスを供給する方式のバッチ式の熱処理装置を用いて、CVD(Chemical Vapor Diposition)法により成膜される。
ところで前記熱処理装置においてSiN膜の成膜処理を繰り返して行うと、SiN膜の成膜反応の主生成物や副生成物が反応容器の内壁やウエハ保持具に付着し、膜となって次第に堆積して行き、累積膜厚が所定の厚さになると、次の処理の際、反応容器内を加熱したときに、前記膜からガスが発生したり、堆積した膜にクラックが入り、膜が剥がれてパーティクルの原因になるという問題がある。
このため従来では、所定回数の成膜処理を行った後、反応容器内にクリーニングガスを供給して、反応容器に付着した膜全体をクリーニングガスによりエッチングして除去していた。しかしながら成膜処理毎にクリーニングを行うと、石英
製の反応容器が劣化したり、クリーニングガスが反応容器から完全に除去されるまでにかなり長い時間を要するので、成膜処理を終了する毎にパージ処理を行っている。
このパージ処理は、処理済みのウエハWを搭載したウエハ保持具を反応容器から搬出し、次に処理が行われる未処理のウエハWを搭載したウエハ保持具を再び反応容器内に搬入する間に、ウエハWを搭載しない空のウエハ保持具を反応容器内に搬入し、反応容器内を所定の圧力、所定の温度に設定した状態で、パージガス例えば窒素(N)ガスを反応容器内に導入して、反応容器を急速に冷却したり、真空排気したり、加熱したりして、ガスによるパージ処理により、反応容器内に付着している膜の表層部を積極的に剥がし、ガスやパーティクルの発生を抑制するものである。ここでパージ処理によって除去される膜は、今にも剥がれそうな状態で反応容器内に付着している膜の表層部であるが、これを除去することにより、パージ処理に引き続いて行われる成膜処理でのガスやパーティクルの発生が抑えられる。
この際、このパージ処理は、反応容器において行われる成膜処理の種別や、反応容器内に付着した膜の累積膜厚に関係なく、一定のパージレシピに基づいて行われている。このパージレシピは例えば所要時間が50分程度であり、前記累積膜厚が大きかったり、除去しにくい膜質である等、最も作用が大きいパージ処理が必要な場合に合わせて作成されているものである。このためほとんどの成膜処理では、これほど処理時間が長いパージ処理を行わなくてもガスやパーティクルの発生を抑えることができるので、途中からは不要なパージ処理を行っていることになる。この不要なパージ処理に要する時間は、装置を成膜処理に使用しないダウンタイムとなり、このダウンタイムが長くなるとスループットが低下してしまう。またパージ処理では、反応容器内を所定温度まで冷却したり、加熱したりといった温度調整や、反応容器内を真空排気する工程があり、不要なパージ処理ではコストが無駄になってしまうという問題がある。
この問題を解決するために、エンジニアが反応容器内に発生するパーティクル数等に基づいて、成膜処理毎にパージレシピを変更することも考えられるが、この場合にはパーティクルの発生原因等の解析に時間がかかり、結果としてパージ処理に要する時間が長くなってしまうという問題がある。
ここで成膜処理装置において、反応炉内の温度変化を利用して反応炉内に付着した堆積膜に亀裂を発生させ、このときに発生するパーティクルをガスパージにより強制的に排出して、ウエハWへのパーティクルの付着を低減させる技術として特許文献1の技術が提案されているが、成膜処理の種別によらずパージレシピは一定であり、上述の問題点を解決することはできない。
特開2000−306904号公報
本発明は、このような事情の下になされたものであり、その目的は、選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚に基づいて、予め用意された複数のパージレシピの中から自動でパージレシピを選択して反応容器のパージ処理を行うことにより、無駄なパージ処理時間の発生を抑えた状態でパージ処理を行い、これにより当該パージ処理の次に行われる成膜処理でのガスやパーティクルの発生を抑えることができる技術を提供することにある。
複数の成膜レシピを備えた熱処理装置を用いて基板に対して成膜ガスにより成膜処理を行う方法において、
反応容器内に載置された基板に対して、選択された成膜レシピに基づいて成膜処理を行う工程と、
次いで前記基板を前記反応容器から搬出する工程と、
前記選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚に基づいて、予め用意された複数のパージレシピの中から自動でパージレシピを選択する工程と、
基板が反応容器から搬出された後、選択されたパージレシピに基づいて、反応容器内にパージガスを供給してパージ処理を行う工程と、を含み、
前記複数のパージレシピは、次に行われる成膜処理の処理温度よりも反応容器を高い温度に加熱してパージ処理を行うパージレシピを含むことを特徴とする。
前記複数の成膜レシピは、成膜する薄膜の種類が同じで成膜ガスが互いに異なる成膜レシピや、成膜ガスが同じで処理温度の範囲が互いに異なる成膜レシピを含むものである。また前記複数のパージレシピは、パージ処理を行う時間の長さ及び反応容器内の温度の少なくとも一方が互いに異なるパージレシピを含むものである。反応容器内の温度が互いに異なるとは、温度プロファイル(時間に対する温度設定パターン)が異なることである。
前記基板保持具は多数の基板を並列に保持するものであり、前記パージ処理は、前記基板保持具を前記反応容器の外に配置し、この反応容器を密閉した状態で行う第1のパージ処理を含むものである。また前記基板保持具は多数の基板を並列に保持するものであり、前記パージ処理は、前記基板保持具を処理対象の基板を載せずに前記反応容器内に配置し、この反応容器を密閉した状態で行う第2のパージ処理を含むものである。
さらに本発明では、前記反応容器内のパーティクル数の測定値及び基板及び基板表面のパーティクル数の測定値の少なくとも一つに基づいてパージレシピを変更する工程を含むようにしてもよい。さらにまた前記第1のパージ処理及び/又は第2のパージ処理は、反応容器を強制的に冷却する工程を含むものであってもよい。
また本発明の成膜装置は、互いに異なる複数の成膜レシピから選択された成膜レシピに基づいて、反応容器内に載置された基板に対して成膜処理を行い、前記基板を反応容器から搬出した後、パージガスを反応容器内に供給してパージ処理を行う成膜装置において、
互いに異なるパージ処理を行うための複数のパージレシピを格納する記憶部と、
各成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚を成膜レシピ毎に管理する手段と、
前記選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚に基づいて、前記複数のパージレシピの中からパージレシピを選択する選択手段と、を備え、
前記複数のパージレシピは、次に行われる成膜処理の処理温度よりも反応容器を高い温度に加熱してパージ処理を行うパージレシピを含むことを特徴とする。
ここで前記複数の成膜レシピは、成膜する薄膜の種類が同じで成膜ガスが互いに異なる成膜レシピや、成膜ガスが同じで処理温度の範囲が互いに異なる成膜レシピを含むものである。また前記複数のパージレシピは、パージ処理を行う時間の長さ及び反応容器内の温度の少なくとも一方が互いに異なるパージレシピを含むものである。
前記基板保持具は多数の基板を並列に保持するものであり、前記パージ処理は、前記基板保持具を前記反応容器の外に配置し、この反応容器を密閉した状態で行う第1のパージ処理を含むものであってもよいし、前記基板保持具は多数の基板を並列に保持するものであり、前記パージ処理は、前記基板保持具を処理対象の基板を載せずに前記反応容器内に配置し、この反応容器を密閉した状態で行う第2のパージ処理を含むものであってもよい。
さらにまた本発明の記憶媒体は、本発明方法を実施するためのコンピュータプログラムを格納したことを特徴とする。具体的にはこのコンピュータプログラムは、反応容器内に載置された基板に対して、選択された成膜レシピに基づいて成膜処理を行うステップと、次いで前記基板を前記反応容器から搬出するステップと、前記選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚に基づいて、予め用意された複数のパージレシピの中から自動でパージレシピを選択するステップと、基板が反応容器から搬出された後、選択されたパージレシピに基づいて、反応容器内にパージガスを供給してパージ処理を行うステップと、を実行するように構成される。ここで累積膜厚とは、反応容器の新品を装着したとき、あるいは反応容器内をクリーニングしたときから成膜した薄膜の膜厚の累積値であり、例えば各成膜処理における目標膜厚を加算していくことにより求められる。
また本発明は、選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚に基づいてパージレシピが選択されるが、ここでいう累積膜厚は、成膜レシピ一つ一つの累積膜厚に限らず、複数の成膜レシピをグループ化し、グループ毎に累積膜厚を管理し、そのグループに属する成膜レシピに基づいて得られた薄膜の累積膜厚に基づいてパージレシピを選択する場合も本発明の範囲に含まれる。
また記憶媒体としては、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク(いわゆるMO)等を挙げることができる。
本発明によれば、選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚に基づいて、予め用意された複数のパージレシピの中から自動でパージレシピを選択して反応容器のパージ処理を行うことにより、成膜処理に応じた適切なパージ処理を行う。ここで成膜レシピにより、強いパージ効果を有するパージレシピでパージ処理を行う必要がある成膜処理と、それ程強いパージ効果を必要としない成膜処理があり、強いパージ効果を有するパージ処理では処理時間が長くなる。成膜レシピに応じた適切なパージ処理を行うことにより、無駄なパージ処理時間の発生を抑えながら、ガスやパーティクルの発生の原因となる反応容器内に付着した膜が除去でき、当該パージ処理の次に行われる成膜処理でのガスやパーティクルの発生を抑えることができる。
これにより成膜装置が成膜処理を行うことができない時間(ダウンタイム)を発生させないか、またはできるだけ短いダウンタイムにすることができるので、パージ処理を行った場合でもスループットの低下を抑えることができる。
先ず本発明に係る成膜方法が実施される成膜装置の実施の形態について説明する。図1は成膜装置であるバッチ式の減圧CVD装置であり、図1中2は例えば石英により縦型の円筒状に形成された反応容器である。この反応容器2の下端は、炉口として開口され、その開口部21の周縁部にはフランジ22が一体に形成されている。前記反応容器2の下方には、フランジ22の下面に当接して開口部21を気密に閉塞する、例えば石英製の第1の蓋体23が昇降機構20aにより昇降自在に構成されたボートエレベータ20により上下方向に開閉可能に設けられている。前記第1の蓋体23の中央部には回転軸24が貫通して設けられ、その上端部には、基板保持具であるウエハボート25が搭載されている。
このウエハボート25は、3本以上例えば4本の支柱26を備えており、複数枚例えば125枚の被処理体であるウエハWを棚状に保持できるように、前記支柱26に溝(スロット)が形成されている。但し、125枚のウエハWの保持領域の内、上下両端部については複数枚のダミーウエハが保持され、その間の領域に製品ウエハが保持されることになる。前記回転軸24の下部には、当該回転軸24を回転させる駆動部をなすモータMが設けられており、従ってウエハボート25はモータMにより回転することになる。また蓋体23の上には前記回転軸24を囲むように保温ユニット27が設けられている。
こうしてウエハボート25はボートエレベータ20により、第1の蓋体23が反応容器2を塞いだときの反応容器2内の位置と、反応容器2の下方側に設けられた、ウエハWの搬出エリアであるローディングエリア28内の位置との間で昇降自在に構成されている。また前記反応容器2の下方には、第1の蓋体23がローディングエリア28内に位置するときに、反応容器2の開口部21を気密に閉塞するための、例えば石英製の第2の蓋体29が駆動機構29aにより水平方向に移動自在に設けられ、ウエハボート25がローディングエリア28内に位置するときにも反応容器2内を気密に塞ぐことができるように構成されている。
前記反応容器2の下部のフランジ22には、反応容器2内のウエハWにガスを供給するためのL字型のインジェクタ31が挿入して設けられている。インジェクタ31の基端側には、ガス供給路であるガス供給管32が接続されており、ガス供給管32の他端側は、供給制御部100を介して、複数例えば4個の成膜ガス供給源33,34,35,36と、パージガス供給源37に接続され、前記ガス供給管32、インジェクタ31を介して反応容器2の中に成膜に必要なガスを供給できるようになっている。前記供給制御部100は、バルブV1〜V5や、流量調整部M1〜M5等を含む供給制御機器群により構成されている。
この例では成膜ガス供給源33,34,35,36は、夫々SiHCl(ジクロロシラン:DCS)ガス、SiCl(HCD)ガス、ビスターシャルブチルアミノシランガス(BTBAS)、アンモニア(NH)ガス等の供給源である。また前記パージガス供給源37は、不活性ガス例えばNガス等の供給源である。なお、パージガスは不活性ガスに限られない。
また反応容器2の上方には、反応容器内を排気するための排気口が形成されており、この排気口には、反応容器内を所望の真空度に減圧排気可能な真空排気手段をなす真空ポンプ41及び例えばバタフライバルブからなる圧力調整部42を備えた排気管43が接続されている。さらに排気管43の圧力調整部42と真空ポンプ41との間には、メインバルブMVが介在されるメインライン45と、このメインライン45からメインバルブMVを迂回するように設けられたバイパスライン46とを備えており、このバイパスライン46には例えばニードルバルブNVが設けられている。これによりメインバルブMVを閉じ、ニードルバルブNVを開いてバイパスライン46のみを用いてゆっくりした排気速度例えば30リットル/分程度の排気速度で反応容器2内が排気できると共に、メインバルブMVも開いてメインライン45とバイパスライン46とを用いて反応容器2内が真空排気できるようになっている。図中一点鎖線で囲む領域は排気制御部200である。
反応容器2の周囲には、反応容器2内を加熱するための加熱手段であるヒータ51を備えた加熱炉52が設けられている。前記ヒータ51としては、コンタミネーションがなく昇降温特性が優れたカーボンワイヤー等を用いることが好ましい。図中51aは、ヒータ51の電力制御部である。さらに加熱炉52と反応容器2の間の空間には、加熱炉52の下部側に反応容器2を囲むように構成された送気ポート53が設けられている。この送気ポートは中空の環状体であって、一部に強制空冷用の例えば0℃程度に温度調整されたエアの供給管54が接続されると共に、上面に多数の通気孔55を備えている。図中56は前記エアを送気ポート53内に供給するためのファン、57は排気路、58はバルブや流量調整部等を含む、前記エアの供給系である。
さらにこの成膜装置は、ローディングエリア28内に設けられた第1のパーティクル検出部61と、排気管43内に設けられた第2のパーティクル検出部43と、を備えており、これらの検出データは後述する制御部に出力されるようになっている。ここで前記第1のパーティクル検出部61は、装置内部に組み込まれた、又は装置外部に設置されたウエハ表面のパーティクル数を測定するパーティクルカウンターであり、前記第2のパーティクル検出部62は、反応容器2内又は排気系配管内の気相中に発生するパーティクル数を測定するためのパーティクルカウンターである。
さらにこの成膜装置は、ボートエレベータ20の昇降機構20aや第2の蓋体29の駆動機構29a、ヒータ51の電力制御部51a、供給制御部100、排気制御部200、エアの供給系58等の駆動制御を行うコンピュータからなる制御部7を備えている。図2はこの制御部7の構成を示すものであり、実際にはCPU(中央処理ユニット)、プログラム及びメモリなどにより構成されるが、本発明では成膜装置の反応容器2のパージ処理に特徴があるので、ここではそれに関連する構成要素の一部をブロック化して説明するものとする。
図2中70はバスであり、このバス70に、成膜レシピ格納部71、パージレシピ格納部72、パージレシピ選択プログラム73、膜厚管理部74、反応容器使用時間管理部75、パーティクル数管理部76や、第1及び第2のパーティクル検出部62,63、前記供給制御部100、前記排気制御部200、エアの供給系58、ヒータ51の電力制御部51a、ボートエレベータ20の昇降機構20aや第2の蓋体29の駆動機構29aが接続されている。
前記成膜レシピ格納部71は、複数の成膜処理のレシピを格納する部位であり、複数の成膜レシピとしては、成膜する薄膜の種類が同じで成膜ガスが互いに異なる成膜レシピや、成膜ガスが同じで処理温度の範囲が互いに異なる成膜レシピが含まれる。
例えばこの例では複数の成膜レシピとして、成膜レシピ1、成膜レシピ2、成膜レシピ3、成膜レシピ4の4つのレシピが用意され、成膜レシピ1は、前記DCSを成膜ガスとして用いたレシピ、成膜レシピ2は、前記HCDを成膜ガスとして用い、500℃未満の温度で成膜処理を行うレシピ、成膜レシピ3は前記HCDを成膜ガスとして用い、500℃以上の温度で成膜処理を行うレシピ、成膜レシピ4はビスターシャルブチルアミノシランを成膜ガスとして用いたレシピとする。
またパージレシピ格納部72は、本発明の記憶部に相当する部位であり、複数のパージレシピを格納する部位である。ここでパージレシピとはパージ処理のレシピであり、このパージ処理とは、成膜処理と次の成膜処理の間に反応容器内をガスパージする処理をいう。また複数のパージレシピは、パージ処理を行う時間の長さ及び反応容器内の温度の少なくとも一方が互いに異なるパージレシピを含むものである。反応容器内の温度が互いに異なるとは、温度プロファイル(時間に対する温度設定パターン)が異なることである。
例えばこの例では、図3に成膜レシピ1に対応する基本のレシピであるパージレシピ1の一例を、図4に成膜レシピ2に対応する基本のレシピであるパージレシピ2の一例を、図5に成膜レシピ3に対応する基本のレシピであるパージレシピ3の一例を、図6に成膜レシピ4に対応する基本のレシピであるパージレシピ4の一例を、夫々示す。
また前記パージレシピ選択プログラム73とは、選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚に基づいて、複数のパージレシピの中からパージレシピを選択する選択手段に相当する部位である。具体的には、成膜レシピと累積膜厚に基づいて、複数用意されたパージレシピから所定のパージレシピが選択されるようになっており、成膜レシピに対応するフローチャート(図8〜図11参照)が格納され、これに基づいて所定のパージレシピが選択されるようになっている。なお図7に示す表は、成膜レシピとパージレシピとの関係を分かり易く表示したものである。
前記膜厚管理部74は、選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚を求める部位である。ここで累積膜厚とは、反応容器の新品を装着したとき、あるいは反応容器内をクリーニングしたときから成膜した薄膜の膜厚の累積値であって、例えば各成膜処理における目標膜厚を加算していくことにより求められる。
前記反応容器使用時間管理部75は、各成膜レシピが行われている時間から、反応容器2が使用されている累積時間を計測する部位である。ここで反応容器2が使用されている時間とは、反応容器2内に未処理のウエハWが搭載されたウエハボート25が搬入されて第1の蓋体23が閉じられてから、反応容器2から処理後のウエハWが搭載されたウエハボート25が搬出されて第2の蓋体29が閉じられるまでの時間をいう。
またパーティクル数管理部76は、第1及び第2のパーティクル検出部62,63からのパーティクルの検出データを受けとり、パーティクルの傾向が変わってきたときに、所定のタイミングでパーティクルデータを出力する部位であり、パーティクルの傾向が変わってきたときとは、例えば急にパーティクル数の平均値が2〜3倍になったときをいう。
なお制御部7に格納されている処理プログラム及び成膜レシピやパージレシピ(成膜レシピやパーティクルレシピ入力用の画面データを含む)を含むソフトウェアは、記憶媒体、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク(いわゆるMO)などに格納され、制御部7にインストールされる。ここでいう処理プログラムについては図示していないが、以下に述べるように装置を動作させるためのコンピュータプログラムであり、パージレシピ選択プログラム73は、その一部である。
次に上述の成膜装置を用いて実施する成膜方法の一例について、成膜ガスとして前記DCSを用いてSiN膜を成膜する場合を例にして、図8に示す処理フローを用いて説明する。なおこの処理フローにおける各ステップは、上記のコンピュータプログラムにより実施される。先ず成膜レシピ1を選択し(ステップS1)、累積膜厚、反応容器2の累積使用時間、パーティクル数を測定しながら、成膜レシピ1を行う(ステップS2)。つまり基板であるウエハWを所定枚数ウエハボート25に保持させて、反応容器2内にボートエレベータ20を上昇させることにより搬入(ロード)する。
ウエハボート25が搬入されて反応容器2の下端開口部21が第1の蓋体23により塞がれた後、反応容器2内の温度を例えば650℃〜760℃まで昇温させると共に、メインバルブMV、ニードルバルブNVを開いて、反応容器2内を排気口4を通じて真空ポンプ41により、所定の真空度例えば0.4Paまで真空排気する。
そして第1の成膜ガス供給源33と第2の成膜ガス供給源34から例えばDCS(SiHCl)ガスとNHガスとを、夫々所定の流量で反応容器2内に供給して、SiN膜の成膜処理を行う。反応容器2内ではSiHClガスとNHガスが熱分解して、SiN膜がウエハWの表面に成膜される。これら一連の工程を行っている間、ウエハボート25はモータMにより回転している。次いでSiHClガスとNHガスの供給を停止し、反応容器2内を排気してから、パージガス供給源37からパージガスであるNガスの供給を開始してパージを行い、反応容器2内の圧力を大気圧に戻すと共に、ウエハボート25を反応容器2から搬出(アンロード)して、成膜レシピ1を終了する(ステップS3)。
続いてパージ処理を行う。先ずパージレシピの選択を行う。具体的にはパーティクル数管理部76にパーティクル数に変化がないか否かを問い合わせ(ステップS4)、パーティクル数に変化がない場合にはステップS5に進み、パーティクル数に変化がある場合にはステップS6に進んでパージレシピ4にてパージ処理を行う。
ステップS5では、さらに膜厚管理部74に、累積膜厚が限界膜厚Aこの例では1.5μmを越えているか否かを問い合わせ、越えていない場合にはステップS7に進み、パージレシピ1でパージ処理を行う。越えている場合にはステップS6に進み、パージレシピ4でパージ処理を行う。こうして所定のパージレシピにてパージ処理を行った後、未処理のウエハWをウエハボート25に搭載して反応容器2内にロードし、次の成膜処理を開始する(ステップS8)。
次に成膜ガスとしてHCDを用いて500℃未満の温度でSiN膜を成膜する場合を例にして、図9に示す処理フローを用いて説明する。先ず成膜レシピ2を選択し(ステップS21)、累積膜厚、反応容器の累積使用時間、パーティクル数を測定しながら、成膜レシピ2を行う(ステップS22)。このプロセスは成膜ガスとしてHCD(SiCl)ガスとNHガスを用い、成膜処理時の温度を450℃〜500℃未満の温度に設定して、上述の成膜レシピ1と同様に行われ、こうして成膜レシピ2を終了する(ステップS23)。
続いてパージ処理を開始する。ここでパージレシピの選択は、先ずパーティクル数管理部76にパーティクル数に変化かないか否かを問い合わせ(ステップS24)、パーティクル数に変化がない場合にはステップS25に進み、変化がある場合にはステップS29に進んで、パージレシピ4にてパージ処理を行う。
ステップS25では、膜厚管理部74に、第2の限界膜厚A2この例では5000オングストロームを越えているか否かを問い合わせ、越えていない場合にはステップS26に進み、越えている場合にはステップS29に進んでパージレシピ4でパージ処理を行う。
またステップS26では、膜厚管理部74に、第1の限界膜厚A1この例では1000オングストロームを越えているか否かを問い合わせ、越えていない場合にはステップS27に進んでパージレシピ2でパージ処理を行い、越えている場合にはステップS28に進み、パージレシピ3でパージ処理を行う。こうして所定のパージレシピにてパージ処理を行った後、次の成膜処理を開始する(ステップS30)。
次に成膜ガスとしてHCDを用いて500℃以上の温度でSiN膜を成膜する場合を例にして、図10に示す処理フローを用いて説明する。先ず成膜レシピ3を選択し(ステップS41)、累積膜厚、反応容器2の累積使用時間、パーティクル数を測定しながら、成膜レシピ3を行う(ステップS42)。このプロセスは成膜ガスとしてHCD(SiCl)ガスとNHガスを用い、成膜処理時の反応容器2内の温度は例えば500℃以上〜600℃として、上述の成膜レシピ2と同様に実施される。こうして成膜レシピ3を終了する(ステップS43)。
続いてパージ処理を開始する。ここでパージレシピの選択は、先ずパーティクル数管理部76にパーティクル数に変化かないか否かを問い合わせ(ステップS44)、パーティクル数に変化がない場合にはステップS45に進み、変化がある場合にはステップS47に進んでパージレシピ4にてパージ処理を行う。
ステップS45では、膜厚管理部74に、累積膜厚が限界膜厚Aこの例では5000オングストロームを越えているか否かを問い合わせ、越えていない場合にはステップS46に進んで、パージレシピ3でパージ処理を行い、越えている場合にはステップS47に進んでパージレシピ4でパージ処理を行う。こうして所定のパージレシピにてパージ処理を行った後、次の成膜処理を開始する(ステップS48)。
次に成膜ガスとしてビスターシャルブチルアミノシランを用いてSiN膜を成膜する場合を例にして、図11に示す処理フローを用いて説明する。先ず成膜レシピ4を選択し(ステップS51)、成膜レシピ4を行う(ステップS52)。このプロセスは成膜ガスとしてビスターシャルブチルアミノシランガスとNHガスとを用いて、成膜処理時の反応容器2内の温度は例えば450℃〜600℃として上述の成膜レシピ1と同様に実施される。こうして成膜レシピ4を終了すると(ステップS53)、パージレシピ4が選択され、パージ処理を開始する(ステップS54)。こうしてパージ処理を行った後、次の成膜処理を開始する(ステップS55)。
ここで各パージレシピについて説明する。先ずパージレシピ1について説明すると、このパージ処理は、図3に示すように、時刻T1によりパージ処理が開始されるが、この時刻T1はウエハボート25がローディングエリア28に搬出され、第2の蓋体29が閉じられたタイミングである。このパージ処理では、処理が開始されると、ヒータ51への電力供給を停止すると共に、反応容器2と加熱炉52との間に、例えば0℃のエアを送気ポート53を介して供給して排気路57より排出することにより強制的な冷却を行い、時刻T2にて第1の温度例えば300℃になるように急速冷却する。次いで前記エアの供給を停止すると共に、ヒータ51への電力供給を開始して、時刻T3にて例えば成膜処理の温度である650℃〜760℃になるように加熱を行う。ここで前記第1の温度と時刻T2とは、パージ処理が開始されたときの反応容器2の温度との温度差が例えば100℃〜500℃程度あり、例えば75℃/分程度の冷却速度で反応容器2が急速冷却されるように夫々決定される。
この際、時刻T1から時刻T3までパージガス供給源37からガス供給管32を介して反応容器2内にパージガスを例えば30slm程度の流量で供給すると共に、メインバルブMVを閉じ、ニードルバルブNVを開いて真空ポンプ41より、バイパスライン46を介して例えば30リットル/分程度の排気速度で反応容器2内を排気する。このパージレシピ1では、図12に示すように、ウエハボート25を反応容器2内に搬入しない状態でのパージ処理つまり第1のパージ処理が行われ、パージ処理時間は例えば12.5分程度である。
このようなパージレシピ1は、成膜レシピ1のDCSを成膜ガスとして用いた成膜処理の基本レシピとして用いられるものであり、一定の条件(パーティクル数に変化がなく、累積膜厚が限界膜厚Aを超えてなく、反応容器2の限界使用時間Bを越えてない)の場合には、成膜レシピ1を終了する毎にこのパージレシピ1を行うことにより、ガスの発生や膜剥がれが原因となるパーティクルの発生を抑えることができる。
つまり反応容器2を強制冷却することにより、反応容器2の内壁に付着している反応主生成物や反応副生成物の膜に、石英よりなる反応容器2の熱容量の差でクラックが入る。一方反応容器2内を30リットル/分程度の排気速度で排気することにより、今まさに剥がれようとしている膜の表層部が剥がされ、反応容器2の外部に排出される。これにより剥がれようとしている膜の表層部が原因となるガスやパーティクルの発生が抑えられるので、このパージ処理の次の成膜処理におけるガスやパーティクルの発生が防止される。ここでガスの発生を抑制するのは、膜からガスが発生すると、膜の反応容器2内壁への密着性が悪化して、膜剥がれが起こりやすくなるので、これを防止するためである。
この際反応容器2の下端側開口部21は第2の蓋体29により閉じられているので、反応容器2内から剥がれ落ちた膜がローディングエリア28内のウエハボート25に付着するおそれはない。またこのパージレシピ1はトータルのパージ時間が12.5分であり、この時間はローディングエリア28にてウエハボート25に対して、処理済のウエハWと未処理のウエハWの移載作業に要する時間である。従ってこの移載時間にパージレシピ1を行えば、パージ処理のために別個に時間を用意することなく、装置が成膜処理のために稼動できない時間(ダウンタイム)が発生しないので、パージ処理を行ってもスループットの低下を抑えることができる。
続いてパージレシピ2に基づいてパージ処理を行う場合について図4を用いて説明する。このパージレシピ2では、図12に示すように、ウエハWが搭載されていない空のウエハボート25を反応容器2内に搬入した状態でのパージ処理つまり第2のパージ処理が行われる。詳しくは、成膜処理後に反応容器2からウエハボート25を搬出し、ローディングエリア28にて処理済のウエハWを移載し、次いでウエハWを搭載しない状態で空のウエハボート25を反応容器2内に搬入した状態でパージ処理が開始される。
パージ処理が開始されるタイミングは、ウエハWを搭載しないウエハボート25が反応容器2内にロードされ、第1の蓋体23が閉じられたタイミングである。ここでウエハボート25のロード時の反応容器2内の温度は例えば成膜処理の温度である450℃〜500℃未満程度であり、ウエハボート25のロードとそれに続く待機の間は、パージガス供給源37よりガス供給管32を介して反応容器2内にNガスを1slm程度の流量で供給する。
次いで真空排気を行う。この際真空ポンプ41により、先ずニードルバルブNVを開いてバイパスライン46を介して反応容器2内の排気を行い、次いでメインバルブMVを開いてメインライン45を介して反応容器2内の排気を行って、反応容器2内を0.4Pa程度まで真空排気を行う。この例では反応容器2内の圧力が0.4Pa〜1.0Pa程度の場合を真空排気された状態という。
次いで時刻T4にてヒータ51への電力供給を開始して、反応容器2内の温度を、時刻T5にて第2の温度例えば850℃になるように加熱しながら、Nガスのサイクルパージを行う。ここで前記第2の温度は、当該パージ処理の次に開始される成膜処理のプロセス温度よりも高い温度に設定することが望ましい。反応容器2の温度は時刻T6で冷却を開始し、時刻T7で例えば成膜処理の温度である450℃〜500℃未満になるまで冷却する。
また前記サイクルパージでは、パージガス供給源37からNガスをガス供給管32を介して反応容器2内に、1slmの流量で供給(Nパージ)し、次いで前記Nガスの供給を停止して、反応容器2を真空ポンプ41により排気(VAC)する。ここでNパージの供給の際もメインバルブMVを開いて真空ポンプ41により排気は行われている。こうしてNパージと排気とを交互に行い、3回目のNパージを行った後、Nガスの供給を停止し、3回目の排気を行った後、メインバルブMV,ニードルバルブNVを閉じて真空ポンプ41による排気を停止し、パージガス供給源37からNガスを30slmの流量で反応容器2内に供給して、反応容器2内を大気圧まで戻してから、パージガス供給源37からNガスを1slmの流量で反応容器2内に供給しながら、反応容器2内からウエハボート25をアンロードしてパージ処理を終了する。このパージ処理に要する時間は例えば30.7分程度である。
このパージレシピ2は、脱ガスやこの脱ガスが原因となる膜剥がれによって発生するパーティクルを抑制する効果があるものであって、成膜レシピ2のHCDを成膜ガスとして用い、500℃未満の温度で成膜処理を行う場合の基本レシピとして用いられるものであり、前記一定の条件の場合には、成膜レシピ2を終了する毎にこのパージレシピ2を行うことにより、ガスの発生や、このガスの発生により生じた膜剥がれが原因となるパーティクルの発生を抑えることができる。
このパージ処理においては、真空排気をしながら反応容器2を第2の温度まで加熱することにより、真空排気と反応容器2の熱容量の差によって膜剥がれがし易くなると共に、この膜剥がれが発生したところからガスが発生しやすくなって、残存している膜からガスを強制的に発生させる。このとき第2の温度を次の成膜処理のプロセス温度よりも高く設定することにより、次の成膜処理でのガスの発生を抑制することができる。
さらにパージ処理では、空のウエハボート25を反応容器2内に搬入して処理を行っているので、ウエハボート25に付着した膜についても剥がすことができてパーティクルの発生が抑えられ、また残存する膜からの脱ガスも抑制することができる。
続いてパージレシピ3に基づいてパージ処理を行う場合について図5を用いて説明する。このパージレシピ3は、パージレシピ2と同様に第2のパージ処理が行われ、成膜処理後に反応容器2からウエハボート25を搬出し、ローディングエリア28にて処理済のウエハWを移載し、次いでウエハWを搭載しない状態でウエハボート25を反応容器2内に搬入した状態でパージ処理が開始される。
パージ処理が開始されるタイミングは、ウエハボート25が反応容器2内にロードされ、第1の蓋体23が閉じられたタイミングである。ウエハボート25のロードと待機の間は、パージガス供給源37よりガス供給管32を介して反応容器2内にNガスを1slm程度の流量で供給する。
一方、時刻T8にてヒータ51への電力供給を停止すると共に、反応容器2と加熱炉52との間に、例えば0℃のエアを送気ポート53を介して供給して排気路57より排出することにより、強制的な冷却を行うことで時刻T9にて第3の温度例えば300℃になるように急速冷却する。ここでこの例では、前記第3の温度は、パージ処理が開始されたときの反応容器2の温度との温度差が例えば100℃〜500℃程度であり、急速冷却とは例えば75℃/分程度の冷却速度で反応容器2が冷却されることをいう。
この際、真空ポンプ41により、先ずニードルバルブNVを開いてバイパスライン46を介して反応容器2内の排気を行い、次いでメインバルブMVを開いてメインライン45を介して反応容器2内の排気を行って、反応容器2内を0.4Pa程度まで真空排気を行う。この例では反応容器2内の圧力が0.4Pa〜1.0Pa程度の状態を、真空排気された状態という。
次いで時刻T9にて反応容器2内が第3の温度まで冷却された後、前記エアの供給を停止すると共に、ヒータ51への電力供給を開始して、反応容器2内の温度を、時刻T10にて第4の温度になるように加熱しながら、Nガスのサイクルパージを行う。ここで第4の温度は、当該パージ処理の次に開始される成膜処理のプロセス温度よりも高い温度に設定することが望ましい。この例では反応容器2からウエハボート25をアンロードするまで反応容器2内は第4の温度に維持される。
前記サイクルパージは、パージガス供給源37からNガスを1slmの流量でガス供給管32を介して反応容器2内に供給(Nパージ)し、次いで前記Nガスの供給を停止して、反応容器2を真空ポンプ41により排気(VAC)する。ここでNパージの際もメインバルブMVを開いて真空ポンプ41により排気は行われている。こうしてN2パージと排気とを交互に行い、3回目のNパージはパージガス供給源37から1slmのNを供給することにより行った後、Nガスの供給を停止すると共に、メインバルブMV,ニードルバルブNVを閉じて真空ポンプ41による排気を停止し、パージガス供給源37からNガスを30slmの流量で供給して、反応容器2内を大気圧まで戻してから、パージガス供給源37からNガスを2slmの流量で供給しながら、反応容器2内からウエハボート25をアンロードしてパージ処理を終了する。このパージ処理に要する時間は例えば34.4分程度である。
このパージレシピ3は、成膜レシピ2のHCDを成膜ガスとして用い、500℃以上〜600℃の温度で成膜処理を行う場合の基本レシピとして用いられるものであり、前記一定の条件の場合には、成膜レシピ3を終了する毎にこのパージレシピ3を行うことにより、ガスの発生や膜剥がれが原因となるパーティクルの発生を抑えることができる。
またこのパージレシピ3は、パージレシピ1やパージレシピ2よりもパージ作用が大きく、パージレシピ1よりもガスの発生やパーティクルの発生の抑制効果が大きいので、成膜レシピ1の成膜処理を行う場合であって、反応容器2への累積膜厚が一定値を超えて、反応容器2の堆積膜にクラックが入り、パーティクルが発生しやすくなったときであっても、このパージレシピ3を行うことによりガスの発生やパーティクルの発生を抑制することができる。
さらにこのパージレシピ3は、パージレシピ2よりもパーティクルの発生の抑制効果が大きいので、成膜レシピ2の成膜処理を行う場合であって、累積膜厚が第1の限界膜厚A1である1000オングストロームを超えたときであっても、このパージレシピ3を行うことによりパーティクルの発生を抑制することができる。
このパージ処理においても、始めに反応容器2を強制空冷することにより、既述のように、反応容器2の内壁に付着している反応生成物や反応副生成物の膜中の今まさに剥がれようとしている膜の表層部が剥がされ、真空ポンプ41による排気により反応容器2の外部に排出される。この際、反応容器2を真空排気することにより反応容器2の膜剥がれが促進され、常圧で反応容器2を強制空冷する場合よりも剥がれる膜が多く、膜剥がれが原因となるパーティクルの発生をより抑制することができる。
また反応容器2を真空排気しながら、再び第4の温度まで加熱することにより、真空排気と熱容量の差により膜剥がれがし易くなると共に、この膜剥がれが発生したところからガスが発生しやすくなり、残存している膜からガスを強制的に発生させる。このとき第4の温度を次の成膜処理のプロセス温度よりも高く設定することにより、次の成膜処理でのガスの発生を抑制することができる。
このパージ処理では、空のウエハボート25を反応容器2内に搬入して処理を行っているので、ウエハボート25に付着した膜についても剥がすことができてパーティクルの発生が抑えられ、また残存する膜からの脱ガスも抑制することができる。
続いてパージレシピ4に基づいてパージ処理を行う場合について図6を用いて説明する。このパージレシピ4は従来から行われていたパージレシピであり、第1のパージ処理と第2のパージ処理を続いて行うものである。パージ処理が開始されるタイミングは、ウエハボート25がローディングエリア28に搬出され、第2の蓋体29が閉じられたタイミングである。そして先ず、時刻T11においてヒータ51への電力供給を停止すると共に、反応容器2と加熱炉52との間に、例えば0℃のエアを送気ポート53を介して供給し、排気路57より排出することにより、時刻T12にて第5の温度例えば0℃になるように急速冷却する。ここで前記第5の温度は、パージ処理が開始されたときの反応容器2の温度との温度差が例えば100℃〜500℃程度であり、この例では例えば75℃/分程度の冷却速度で反応容器2が冷却される状態を急速冷却という。
一方反応容器2には時刻T11から時刻T12までパージガス供給源37からNガスを例えば1slm程度の流量でガス供給管32を介して供給すると共に、メインバルブMVを閉じ、ニードルバルブNVを開いて真空ポンプ41より、バイパスライン46を介して例えば30リットル/分程度の排気速度で反応容器2内を排気して、時刻T12にて第1のパージ処理が終了する。この第1のパージ処理の処理時間は例えば12.5分程度である。
次いでウエハボート25が反応容器2内にロードされ、第1の蓋体23が閉じられて第2のパージ処理を開始する。ここでロード工程の前に移載工程が記載されているが、この例ではウエハWの移載は行われないので、この移載工程の時間は0秒である。またウエハボート25のロードと待機の間は、パージガス供給源37よりNガスを1slm程度の流量で供給する。次いで時刻T13にてヒータ51への電力供給を開始して、反応容器2内の温度を、時刻T14にて第6の温度例えば750℃になるように加熱する。ここで第6の温度は、次の成膜処理のプロセス温度よりも高い温度に設定することが望ましい。こうして所定時間第6の温度を維持した後、時刻T15から反応容器2の冷却を開始し、時刻T16にて次の成膜処理の温度又はそれよりも低い温度まで冷却する。
一方ウエハボート25をロードし、待機させた後、真空ポンプ41により、先ずニードルバルブNVを開いてバイパスライン46を介して反応容器2内の排気を行い、次いでメインバルブMVを開いてメインライン45を介して反応容器2内の排気を行って、反応容器2内を0.4Pa程度まで真空排気を行う。この例では反応容器2内の圧力が0.4Pa〜1.0Paの状態を、真空排気された状態という。
こうして反応容器2内が所定の真空度に設定された後、Nガスのサイクルパージを行う。つまりパージガス供給源37からNガスを、1slmの流量で供給(Nパージ)し、次いで前記Nガスの供給を停止して、反応容器2を真空ポンプ41により排気(VAC)する。ここでNパージの際もメインバルブMVを開いて真空ポンプ41により排気は行われている。こうしてNパージと排気とを交互に行い、4回目のN2パージを行った後、Nガスの供給を停止する。そして4回目の排気を行った後、メインバルブMV,ニードルバルブNVを閉じて真空ポンプ41による排気を停止し、パージガス供給源37からNガスを30slmの流量で反応容器2内に供給して、反応容器2内を大気圧まで戻してから、パージガス供給源37からNガスを1slmの流量で反応容器2内に供給しながら、反応容器2内からウエハボート25をアンロードしてパージ処理を終了する。この第2のパージ処理に要する時間は例えば35.2分程度である。
このパージレシピ4は、成膜レシピ4のビスターシャルブチルアミノシランを成膜ガスとして用いて成膜処理を行う場合の基本レシピとして用いられるものであり、成膜レシピ4を終了する毎にこのパージレシピ4を行うことにより、ガスの発生や膜剥がれが原因となるパーティクルの発生を抑えることができる。
またこのパージレシピ4は、パージレシピ1,2,3よりもガスの発生やパーティクルの発生の抑制効果が大きいので、成膜レシピ1,2,3の成膜処理を行う場合であって、累積膜厚が限界膜厚Aを超えたときに(成膜レシピ2にあっては、第2の限界膜厚A2を超えたときに)、ガスの発生やパーティクルの発生を抑制することができる。
このパージ処理においても、始めに反応容器2を強制空冷することにより、既述のように、反応容器2の内壁に付着している反応生成物や反応副生成物の膜中の今まさに剥がれようとしている膜の表層部が剥がされ、真空ポンプ41によるバイパスライン46を介しての排気により反応容器2の外部に排出される。
次いで反応容器2を真空排気しながら反応容器2内の温度を第6の温度まで加熱することにより、真空排気と加熱による熱容量の差で、より膜剥がれがし易くなると共に、この膜剥がれが発生したところからガスが発生しやすくなり、残存している膜からガスを強制的に発生させる。このとき第6の温度を次の成膜処理のプロセス温度よりも高く設定することにより、次の成膜処理でのガスの発生を抑制することができる。
ここで第2のパージ処理では、空のウエハボート25を反応容器2内に搬入して処理を行っているので、ウエハボート25に付着した膜についても剥がすことができてパーティクルの発生が抑えられ、また残存する膜からの脱ガスも抑制することができる。なお第1のパージ処理は、ウエハボート25は反応容器2内に搬入せずに行うが、ウエハボート25はアンロードすることにより冷却されるので、強制空冷と同等以上の効果があり、膜剥がれを促進することができる。
こうした所定の成膜レシピに従った成膜処理と、所定のパージレシピに従ったパージ処理との一連のプロセスは、制御部7内の既述のソフトウェアに基づいて各部がコントロールされて実行される。
本発明は、本発明者らにより、成膜レシピ毎に、各成膜レシピに対応したパージ効果を備えたパージ処理を行うことによって、ガスやパーティクルの発生原因となる反応容器内の膜の表層部が除去でき、次の成膜処理におけるガスやパーティクルの発生を抑制できることを見出した結果なされたものである。このため本発明者らは、各成膜処理毎にパーティクルの原因解析等を行い、試行錯誤により、各成膜レシピに対応するパージレシピを作成し、本発明を完成するに至った。
このように本発明は、成膜レシピ毎に、各処理に対応したパージ効果を備えたパージレシピを用意し、成膜処理が行われる毎に、この成膜処理に応じたパージレシピを自動的に選択して反応容器のパージ処理を行っているので、各成膜処理毎に適切なパージ効果のパージ処理が行なわれる。ここで成膜レシピにより、強い効果のパージ処理を行う必要がある場合と、それ程強い効果を必要としない場合があり、強い効果を有するパージ処理では処理時間が長くなる。
具体的には上述の実施の形態では、処理時間が12.5分と最も短く、ダウンタイムが発生しないパージレシピ1、処理時間(ダウンタイムに相当)が30.7分程度であって、パージレシピ1よりも効果が大きいパージレシピ2、処理時間(ダウンタイムに相当)が34.4分程度であって、パージレシピ1,2よりも効果が大きいパージレシピ3、処理時間が47.7分(ダウンタイムは35.2分)程度であって、パージレシピ1,2,3よりも効果が大きいパージレシピ4と、効果の異なる4種類のパージレシピを用意している。
従って成膜処理に応じた適切なパージ効果を備えたパージ処理を行うことにより、DCSを成膜ガスとして用いる成膜処理の後に、パージレシピ4にてパージ処理を行う場合のような無駄なパージ処理時間の発生を抑えて、ガスやパーティクルの発生の原因となる反応容器内に付着した膜を除去することができる。これにより成膜装置が成膜処理を行うことができない時間(ダウンタイム)を発生させないか、またはできるだけ短いダウンタイムにすることができるので、パージ処理を行った場合でもスループットの低下を抑えることができる。
また本発明者らは、反応容器2内の累積膜厚、反応容器2の使用時間、ローディングエリア28や排気管43内のパーティクル数の変化等により、同じ成膜処理を行っていても、ガスやパーティクルの発生を抑えるための適切なパージレシピが異なる場合があることに着目し、この場合にはその状態において適切なパージレシピに自動的に変更してパージ処理を行うようにしたので、成膜処理毎にガスの発生やパーティクルの発生の原因となる反応容器内に付着した膜を確実に除去することができる。
具体的には反応容器2内の累積膜厚が限界膜厚Aを越えると、膜からガスが発生しやすくなり、また膜にクラックが入って膜剥がれがしやすくなるので、最もパージ効果の大きいパージレシピ4を用いて、ガスやパーティクルの発生原因となる膜を十分に除去することが行われる。またローディングエリア28や排気管43内のパーティクル数が急激に変化した場合にも、反応容器2内の累積膜厚に何らかの変化があり、膜剥がれがしやすい状態となっているので、最もパージ効果の大きいパージレシピ4を用いてパージ処理が行われる。
また反応容器2の累積使用時間が長くなると、膜からの脱ガス量も増加し、石英上の堆積膜にクラックが入り、パーティクルが発生しやすくなるので、基本のパージレシピよりもパージ効果の大きいパージレシピを用いてパージ処理が行うようにしてもよい。
このように反応容器2内の累積膜厚、反応容器2の使用時間、排気管43内のパーティクル数やウエハW表面のパーティクル数により、基本のパージレシピとは異なるパージレシピを選択してパージ処理を行うことは有効であるが、必ずしも行う必要はなく、夫々の成膜レシピに応じた基本のパージレシピを用いてパージ処理を行うようにしてもよい。また反応容器2内の累積膜厚、反応容器2の使用時間、排気管43内のパーティクル数やウエハW表面のパーティクル数のいずれか一つ又は二つを選択して、基本のパージレシピとは異なるパージレシピを選択してパージ処理を行ってもよい。この際パーティクルの検出は、排気管43内以外に、反応容器2内にて検出するようにしてもよいし、ウエハW表面のパーティクル数の検出も反応容器2内にて行うようにしてもよい。またウエハW表面のパーティクル数の検出は装置の外部にて行うようにしてもよい。
以上において成膜処理としては、窒化シリコン膜の成膜処理のみならず、TaN,TiN,WN等の成膜処理に適用することができる。また成膜処理の種別としては、同じ膜種の成膜処理に関わらず、異なる膜種の成膜処理であってもよい。
また本発明では、HCDを成膜ガスとして用いた処理を行う場合、先ず500℃未満の温度例えば450℃で成膜処理を行う成膜レシピ2に引き続いて、500℃以上の温度例えば600℃で成膜処理を行う成膜レシピ3を行う場合、成膜レシピ2の累積膜厚が第1の限界膜厚A1より小さくても、成膜レシピ2に対応する基本のパージレシピ2でパージ処理を行った後に成膜レシピ3を行うと、脱ガスが発生してしまう。従ってこの場合には、成膜レシピ2を行った後、パージレシピ2よりも効果が大きいパージレシピ3かパージレシピ4にてパージ処理を行うように、パージレシピを選択することが好ましい。
続いて本発明の他の実施の形態について説明する。この実施の形態は、図1に示す成膜装置においてパージガスとしてNガスの代わりにNH(アンモニア)ガスを用いた他は、上述の実施の形態と全く同様である。即ち、図1〜図12に示した実施の形態において、明細書中のパージガスであるNガスをNHガスに置き換え且つ図面のNガスをNHガスに置き換えた例に相当し、反応容器2内へのパージガスであるNHガスの供給については、例えば成膜ガスの供給源であるNH供給源36から行われる。
既述の成膜レシピ1はDCS(SiHCl)ガスとNHガスとを用いてウエハWの表面にSiN膜を成膜し、成膜レシピ2及び成膜レシピ3はHCD(SiCl)ガスとNHガスとを用いてウエハWの表面にSiN膜を成膜しているため、SiN膜の成膜段階でSiHClガス及びSiClガスに含まれるCl原子が当該SiN膜中に取り込まれる。そのため例えば既述のパージレシピ1やパージレシピ3などによって処理容器2を強制冷却することにより若しくは加熱することにより処理容器2の内壁及びウエハボート25等に付着しているSiN膜が剥れる際に、膜の表層部からClが発生する。このClは処理容器2の内壁及びウエハボート25等に付着する。そのため製品用のウエハWを搭載したウエハボート25を処理容器2内に搬入して次の成膜処理を行う際に、処理容器2の内壁及びウエハボート25等に付着しているClが飛散し、ウエハWの表面に吸着する。その後、例えばDCSガスとNHガスとを用いてウエハWの表面にSiN膜を成膜した場合に、ウエハWの表面に吸着したClの影響により、SiN膜の成膜遅れが発生(インキュベーションタイムが発生)する。即ち、ウエハWの表面に成膜ガスを供給しても直ぐには成膜されず、ある時間経過した後、一気に膜が成長するという現象が起こり、そのときの表面の荒れが、その後に成長する膜の表面に転写され、結果として、得られるSiN膜の表面に荒れが発生(SiN膜の表面が凸凹になる)するので、SiN膜の膜厚が不均一となり当該膜の電気特性やエッチング特性が劣化してしまう。
そこで、パージレシピ1〜4に基づいてパージ処理(サイクルパージ)を行うに当たって、反応容器2内に供給するパージガスをNガスの代わりにNHガスを供給することによって、図13に示すようにSiN膜の表層部から発生するClはNHガスと反応してNHCl(塩化アンモニウム)となり、NHClの形態で処理容器2から排出されることになる。
この実施の形態によれば、パージガスとしてNガスを用いた実施の形態における効果に加え、パージ処理後、ウエハWに対してSiN膜を成膜するに当たって、SiN膜の膜質例えば電気特性やエッチング特性の劣化を防ぐことができるという問題を解決することができる。
即ち、NHガスをパージガスとして用いる手法は、選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚に基づいて、自動でパージレシピを選択する手法に限られず、製品ウエハ(被処理基板)が反応容器2内に存在しない状態で反応容器2内をパージ処理する場合に適用できる。例えば成膜処理後に製品ウエハを搭載したウエハボート25を反応容器2内から搬出した後において、反応容器2を閉じて密閉状態とし、次いで反応容器2内をパージ処理する手法、例えば強制的に反応容器2を冷却しながら反応容器2内にパージガスであるNHガスを供給してパージ処理を行う手法や、空のウエハボート25を搬入した状態あるいは搬入しない状態で、反応容器2内を強制冷却または例えば成膜処理時の温度よりも高い温度に急速加熱しながらあるいは所定の温度に維持した状態でパージ処理を行う手法等に対して適用することができる。なお、パージガスとしては、100%のNHガスに限られず、NHガスに希釈ガスとして例えば窒素(N)ガスを添加したパージガスを用いてもよい。
またこの手法は、成膜ガスとして塩素を含むガス(塩素化合物や塩素ガス)を用いる場合に有効であるから、上述の成膜ガス以外のガスにも適用でき、例えばTiCl(四塩化チタン)ガス及びHを用いたTi膜の成膜プロセス後のパージ処理等に適用できる。
さらに本発明の他の実施の形態について説明する。この実施の形態は、図1に示す成膜装置においてパージガスとしてNガスの代わりにO(酸素)ガス、若しくはOガスと不活性ガス例えば窒素ガスとの混合ガスを用いた他は、上述の実施の形態と全く同様である。即ち、図1〜図12に示した実施の形態において、明細書中のパージガスであるNガスを例えばOガスに置き換え且つ図面のNガスを例えばOガスに置き換えた例に相当し、反応容器2内へのパージガスであるOガスの供給については、図1には示されていない例えばOガス供給源から行われる。
既述のパージレシピ1やパージレシピ3などによって処理容器2を強制冷却することにより若しくは加熱することにより反応容器2の内壁及びウエハボート25等に付着しているSiN膜を剥がすようになっているが、石英製の処理容器2の内壁やウエハボート25に付着しているSiN膜は、石英とSiN膜との吸着力が大きいため、剥がれにくく、そしてSiN膜が剥がれる際に、石英表面にクラックが入ってしまう。これはSiN膜が石英表面から剥がれる際に、SiN膜から大きな引っ張り応力(テンサイルストレス)を受けるため石英表面にクラックが形成されると考えられる。
そこで、パージレシピ1〜4に基づいてパージ処理(サイクルパージ)を行うに当たって、反応容器2内に供給するパージガスをNガスの代わりに例えばOガスを供給することによって、つまり酸素を含む雰囲気でパージすることによりSiN膜を酸化させてSiN膜の表面にコンプレッシブストレスを受けるSiO膜を形成することで、SiN膜のテンサイルストレスを緩和させ、処理容器2の内壁やウエハボート25に付着している十分に膜が剥がれなかった残りのいわば不安定なSiN膜に対して膜剥がれを防止している。
この実施の形態によれば、パージガスとしてNガスを用いた実施の形態における効果に加え、石英表面に残った不安定なSiN膜を酸化させて積極的に石英側に残し、これにより、不安定なSiN膜がプロセス中に剥がれてウエハ汚染となることを抑えることができ、また石英表面におけるクラックの発生も抑えられる。
本発明に係る成膜方法を実施するための成膜装置の一例を示す縦断断面図である。 前記成膜装置の制御部の構成の一例を示す説明図である。 前記成膜装置にて実施されるパージ処理のパージレシピ1を示す特性図である。 前記成膜装置にて実施されるパージ処理のパージレシピ2を示す特性図である。 前記成膜装置にて実施されるパージ処理のパージレシピ3を示す特性図である。 前記成膜装置にて実施されるパージ処理のパージレシピ4を示す特性図である。 前記成膜装置にて実施される処理レシピの一例を示す特性図である。 前記成膜装置にて実施される処理レシピ1のフロー図である。 前記成膜装置にて実施される処理レシピ2のフロー図である。 前記成膜装置にて実施される処理レシピ3のフロー図である。 前記成膜装置にて実施される処理レシピ4のフロー図である。 前記成膜装置にて実施される第1のパージ処理と第2のパージ処理を説明するための工程図である。 前記成膜装置において、処理容器内に付着しているSiN膜が剥れる様子を示す模式図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ
2 反応容器
20 ボートエレベータ
23 第1の蓋体
25 ウエハボート
29 第2の蓋体
3 ガス供給部
32 第1のガス供給管
33 第1の成膜ガス供給源
34 第2の成膜ガス供給源
35,36,37 パージガス供給源
41 真空ポンプ
51 ヒータ
52 加熱炉
53 送気ポート
61,62 パーティクル検出部
7 制御部

Claims (15)

  1. 複数の成膜レシピを備えた熱処理装置を用いて基板に対して成膜ガスにより成膜処理を行う方法において、
    反応容器内に載置された基板に対して、選択された成膜レシピに基づいて成膜処理を行う工程と、
    次いで前記基板を前記反応容器から搬出する工程と、
    前記選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚に基づいて、予め用意された複数のパージレシピの中から自動でパージレシピを選択する工程と、
    基板が反応容器から搬出された後、選択されたパージレシピに基づいて、反応容器内にパージガスを供給してパージ処理を行う工程と、を含み、
    前記複数のパージレシピは、次に行われる成膜処理の処理温度よりも反応容器を高い温度に加熱してパージ処理を行うパージレシピを含むことを特徴とする成膜方法。
  2. 複数の成膜レシピは、成膜する薄膜の種類が同じで成膜ガスが互いに異なる成膜レシピを含むことを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  3. 複数の成膜レシピは、成膜ガスが同じで処理温度の範囲が互いに異なる成膜レシピを含むことを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  4. 複数のパージレシピは、パージ処理を行う時間の長さ及び反応容器内の温度の少なくとも一方が互いに異なるパージレシピを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の成膜方法。
  5. 前記成膜処理は、基板が基板保持具に保持された状態で行われ、
    複数のパージレシピは、前記基板保持具を前記反応容器の外に配置し、この反応容器を密閉した状態でパージ処理を行うパージレシピを含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載の成膜方法。
  6. 前記成膜処理は、基板が基板保持具に保持された状態で行われ、
    複数のパージレシピは、前記基板保持具を処理対象の基板を載せずに前記反応容器内に配置し、この反応容器を密閉した状態でパージ処理を行うパージレシピを含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載の成膜方法。
  7. 前記反応容器内のパーティクル数の測定値及び基板表面のパーティクル数の測定値の少なくとも一つに基づいてパージレシピを変更する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一に記載の成膜方法。
  8. 前記パージ処理は、反応容器を強制的に冷却する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一に記載の成膜方法。
  9. 互いに異なる複数の成膜レシピから選択された成膜レシピに基づいて、反応容器内に載置された基板に対して成膜処理を行い、前記基板を反応容器から搬出した後、パージガスを反応容器内に供給してパージ処理を行う成膜装置において、
    互いに異なるパージ処理を行うための複数のパージレシピを格納する記憶部と、
    各成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚を成膜レシピ毎に管理する手段と、
    前記選択された成膜レシピにより成膜された薄膜の累積膜厚に基づいて、前記複数のパージレシピの中からパージレシピを選択する選択手段と、を備え、
    前記複数のパージレシピは、次に行われる成膜処理の処理温度よりも反応容器を高い温度に加熱してパージ処理を行うパージレシピを含むことを特徴とする成膜装置。
  10. 複数の成膜レシピは、成膜する薄膜の種類が同じで成膜ガスが互いに異なる成膜レシピを含むことを特徴とする請求項9記載の成膜装置。
  11. 複数の成膜レシピは、成膜ガスが同じで処理温度の範囲が互いに異なる成膜レシピを含むことを特徴とする請求項9記載の成膜装置。
  12. 複数のパージレシピは、パージ処理を行う時間の長さ及び反応容器内の温度の少なくとも一方が互いに異なるパージレシピを含むことを特徴とする請求項9ないし11のいずれか一に記載の成膜装置。
  13. 前記成膜処理は、基板が基板保持具に保持された状態で行われ、
    複数のパージレシピは、前記基板保持具を前記反応容器の外に配置し、この反応容器を密閉した状態でパージ処理を行うパージレシピを含むことを特徴とする請求項9ないし12のいずれか一に記載の成膜装置。
  14. 前記成膜処理は、基板が基板保持具に保持された状態で行われ、
    複数のパージレシピは、前記基板保持具を処理対象の基板を載せずに前記反応容器内に配置し、この反応容器を密閉した状態でパージ処理を行うパージレシピを含むことを特徴とする請求項9ないし13のいずれか一に記載の成膜装置。
  15. 請求項9に記載した成膜装置を用いて、請求項1ないしのいずれか一つに記載した成膜方法を実施するために用いられるコンピュータプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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