JP4219116B2 - 用紙処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のジョブを受け付けるとともに受け付けたジョブの内容に基づいて順次用紙に対する処理を行う用紙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置、穿孔装置等の用紙処理装置であって、複数のユーザが共有して使用するもの等においては、画像形成処理や穿孔処理等の所定の処理がされた後に排紙トレイ等の排紙部に積載された用紙を各ジョブに対応させて仕分けを行うと、各ユーザが自らの処理に対応する用紙の束を容易に他と識別できるようになり好都合である。
【0003】
この点を考慮して各ジョブ毎の仕分けを行う用紙処理装置として、従来、特開平4−159961号公報、または特開平6−62194号公報に記載されるように、印刷ジョブ等の区切りや、原稿を複数部印刷する際の各部ごとの区切り等の単一の処理内容を複数回繰り返して行う場合の各処理毎の区切りで、給紙手段から搬送路に案内される用紙の向きを切り換えることにより、排紙部において連続するジョブの各ジョブに対応する用紙の束を、各ジョブ毎に互いに直交するように積載して仕分けを行うものがあり、前後のジョブの境目を明確化していた。
【0004】
ところが、これらの発明によると、連続するジョブにより処理されて排紙部に仕分けられた状態で積載されている複数の用紙の束のうちからユーザが自らのジョブに対応する用紙の束を取り除いたときに、排紙部における他の用紙の仕分け状態を乱してしまうという不都合がある。
【0005】
つまり、排紙部において用紙の長手方向と搬送方向とが直交する向き(以下、単に縦向きという。)または用紙の長手方向と搬送方向とが平行になる向き(以下、単に横向きという。)に交互に積載するため、用紙をジョブ毎や、各部数毎等に分離することはできても、排紙部上における用紙の束の積載状態のバリエーションが2種類しかないため、縦向き、横向き、縦向きと連続して積載された用紙の束のうちの真ん中に位置する横向きの用紙の束を取り除いたときに、この前後のジョブに対応する縦向きの用紙の束同士が混合する。このため、排紙部上の用紙の束から任意の用紙の束のみを取り出すことができないことから、複数のユーザが使用する際の作業効率を低下させていた。
【0006】
そこで、このような不都合を解消するための従来技術の中には、特開平10−28198号公報に開示されているような、ジョブの区切りにジョブの仕分けに関する情報を記載した合い紙を挿入し、その合い紙のみをシフトトレイでシフトさせジョブの区切りとジョブの種類を明確化する方法が提案されている。 また、別の解決方法として、特開2000−26012号公報には排紙部に回転テーブルを備え、記録された用紙が回転テーブル上に排紙されるとジョブ毎に所定の角度で回転させることにより、排紙部における用紙の束の積載状態のバリエーションを増加させて各ジョブ毎の仕分けを容易にする方法が提案されている。
【0007】
そして、このような構成によれば、複数のジョブのそれぞれに対応する用紙の束を効果的に仕分けることが可能になり、かつ、任意の用紙の束のみを排紙部から取り出すことが可能になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−28198号公報に記載の従来技術ではジョブ毎に各ジョブを識別するための合い紙が必要となるため、無駄に用紙を消費してしまうという問題があった。また、特開2000−26012に記載の公報に開示されている従来技術によると、回転テーブルが必要であり、装置の大型化、コストアップを招き、更にはこのような方式では排紙部に用紙ガイドを設けることが困難であるので、大量のジョブが出力された場合にはストック制が悪いという不都合があった。
【0009】
この発明の目的は、既存の構成により、複数のジョブにおける各ジョブに対応する用紙の束の識別を容易にするとともに、排紙部において他の用紙の束の仕分け状態を乱すことなく任意のジョブに対応する用紙の束のみを取り出すことが可能な用紙処理装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は以下の構成を備えている。
【0011】
(1)複数のジョブを受け付けるとともに受け付けたジョブの内容に基づいて、順次、給紙部から用紙処理部を経由させて排紙部へと用紙を搬送する用紙処理装置において、
同一サイズの用紙を、縦送りまたは横送りのいずれかの搬送方向を選択的に切り替えて給紙する給紙切替手段と、
前記搬送方向および用紙に対する処理方向を一致させる処理方向変換手段と、
所定の処理が施された用紙を搬送方向に直交する方向にずらした位置に排出する排紙切替手段であって、オフセット量を最大値になるまで累積的に増加させるとともに、オフセット量が最大値になった場合にはゼロにリセットするように構成された排紙切替手段と、
連続して実行すべき複数のジョブを受け付けた場合に、そのジョブの内容に応じて前記給紙切替手段、前記処理方向変換手段、および前記排紙切替手段の動作を制御する制御手段であって、複数のジョブにおける各ジョブの仕分けおよび複数部数における各部の仕分けを前記排紙切替手段および前記給紙切替手段を併用することによって行うように構成された制御手段と、を備え、
前記給紙切替手段は、同一サイズの用紙について該用紙を縦向きに収容する第1の給紙部または該用紙を横向きに収容する第2の給紙部から選択的に給紙を行い、
前記制御手段は、各部の区切り毎に前記排紙切替手段を動作させるとともにジョブの区切り毎に前記給紙切替手段を動作させ、かつ、連続して3つのジョブを実行するときに、先に排紙されている第1番目のジョブの最終部目に係る用紙の束に対して第3番目のジョブの1部目に係る用紙の束がずれて排紙されるように前記排紙切替手段を動作させ、かつ、
前記制御手段は、前回のジョブにおいて前記排紙切替手段を動作させていないときには、今回のジョブにおいて前記排紙切替手段および前記給紙切替手段の両方を動作させることを特徴とする。
【0012】
この構成においては、給紙の際に用紙の向きを切り替えることにより、排紙部において積載される用紙が、縦向きまたは横向きのうちのいずれかの向きになるとともに、縦向きまたは横向きの用紙のそれぞれについて、搬送方向と直交する方向に段階的にオフセットされて各ジョブ毎の用紙が積載されることから、排紙部上の用紙の積載状態のバリエーションが増加するため、複数のユーザが同時に使用するような状況においても、排紙部に積載される用紙から各ジョブ毎に対応する用紙の束を識別することが容易になり、かつ、所望の用紙の束のみを排紙部から取り出した場合においても、他の用紙の束同士が混合することが防止される。
また、例えば、B5またはA4の用紙が収容される給紙カセットと、B5RまたはA4Rの用紙が収容される給紙カセットと、が選択的に切り替えられて給紙の際に使用されることにより、搬送される用紙の向きが切替自在になることから、既存の構成を用いることにより排紙部での用紙の向きが自在に切り替えられるため、本発明の実施の簡略化および低コスト化が図られる。
さらに、通常、連続して3つ以上のジョブを実行する場合には、例えば、使用される用紙のサイズが同一であるときには単に排紙部における用紙の束の向きを縦向き、横向き、縦向きと交互に切り替えても、縦向きの用紙の束の両端の投影位置が重なり、横向きの用紙の束を取り除くと縦向きの用紙の束同士が混同してジョブ毎の識別が困難になるため効果的な仕分け処理ができないところ、連続して3つ以上のジョブを実行するときに、必ず1度は、排出される用紙が、搬送方向に直交する方向にオフセットされることから、同じ向きに積載される用紙の束同士においてもその両端の投影位置が重なることが防止されるため、各ジョブ毎に対応する用紙の束の識別が容易になるとともに、排紙部における用紙の束の仕分けに不都合を生じさせることなく任意のジョブに対応する用紙の束のみが排紙部から取り出される。
【0017】
(2)前記制御手段は、n番目(nは自然数)のジョブに用いられる用紙のサイズが、n−1番目のジョブに用いられた用紙のサイズの倍または半分である場合には、前記給紙切替手段とともに前記排紙切替手段を動作させることを特徴とする。
【0018】
この構成においては、1つ前のジョブにおいて使用された用紙のサイズが、現在のジョブの用紙サイズの倍または半分である場合には、例えば、A4の長手方向とA3の短手方向では長さが同一であり用紙の向きを切り替えた場合でも効果的に仕分けをすることができないことを考慮して、シフトトレイ等の排紙切替手段を連動させて仕分けを行うため、用紙の向きを切り替えたためにかえって各ジョブに対応する用紙の束の識別が困難になるという不都合が防止される。
【0019】
(3)前記制御手段は、同一のジョブにおいて複数のサイズの用紙を搬送する場合には、排紙部において該ジョブに対応する用紙の束の一端が平面方向において揃うように前記排紙切替手段の動作を制御することを特徴とする。
【0020】
この構成においては、同一ジョブにおいて複数のサイズの用紙が使用される場合でも、排紙切替手段を動作させないか、または、排紙切替手段により所定のオフセット位置にすべての用紙を排出する等により、少なくとも用紙の束の一端が平面方向において揃えられるようになることから、複数のサイズの用紙が混合して仕分けが困難な状況においても、各ジョブに対応した用紙の束の識別に支障を来すことがない。
【0021】
(4)前記用紙処理装置は、用紙に対して所定の画像形成処理を行う画像形成装置であることを特徴とする。
【0022】
この構成においては、多数のユーザで共用されるネットワークプリンタ、同時にファックスの受信をすることにより同時にジョブを受け付ける機会が多いファクシミリ装置、および大量に印刷する機会が多く、特に複数部数の原稿を複数部を印刷し、かつ各部ごとに仕分け等が必要となる機会が多い複写機等の画像形成装置に使用されることにより、本発明の効果が最大限に発揮される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の用紙処理装置の実施形態としてのディジタル複写機を説明する。
【0026】
本発明は、複数のジョブが入力される画像形成装置において、各ジョブ毎に処理され排出される用紙の仕分けを効率よく行うことを可能にするものであり、特に、ネットワークプリンタ等のように一台の画像形成装置に複数のユーザからのジョブが入力される場合に顕著な効果を奏することができる。
【0027】
ここで、ジョブとは、一群の原稿や単一の文書ファイル内の電子データ等のように、通常、一連に印刷処理がされるべき処理の単位のことをいう。また、本発明では、あるジョブにより処理され排紙部に積載された用紙を、単数または複数のいずれであるかを問わずジョブに対応する用紙の束、または単に用紙の束ということにする。なお、本発明において、搬送方向が縦送りであるとは、用紙が縦向きの状態で搬送されることをいい、搬送方向が横送りであるとは、用紙が横向きの状態で搬送されることをいうものとする。
【0028】
このように、複数のユーザからのジョブが入力される場合等には、排紙された用紙の束の中から自らが行ったジョブに対応する用紙の束を容易に特定して、かつ、特定した用紙の束のみを排紙部から容易に取り出せるようにすることで画像形成装置の使用の便宜を図ることができる。
【0029】
このため、本発明では、各用紙の束が混合しないように、給紙部から用紙処理部を経由して排紙部へと搬送される際の用紙の向きを給紙部において切り替えること、および、排紙部に排出される際の用紙を搬送方向に直交する方向にずらして排出することを組み合わせて、用紙の束の積載状態のバリエーションを増加させ効率的に用紙の束の仕分けを行うため、排紙部に積載された複数の用紙の束から任意の用紙の束を取り出した後においても、残りの用紙の束同士の仕分けが不明確にならない。
【0030】
特に、本実施形態では、各ジョブ毎にA4およびA4Rのように同一サイズの用紙を縦向きまたは横向きに収容する給紙部を2つ用いて、搬送される用紙の向きを切り替えているため、用紙処理装置自体の構成を特に追加することがないという利点を有している。
【0031】
図1は、本実施形態のディジタル複写機の構成を示している。同図に示すようディジタル複写機30は、スキャナ部31およびレーザプリンタ部32を備えている。
【0032】
スキャナ部31は透明ガラスからなる原稿台35、原稿台35上へ自動的に原稿を供給搬送する両面対応自動原稿送り装置(以下、RADFという。)36、および原稿台35上に載置された原稿の画像を走査して読み取る光学系ユニットであるスキャナユニット40を備えている。このスキャナ部31にて読み取られた原稿画像は、画像データとして後述するメイン画像処理ボード400に送られ所定の画像処理が施される。
【0033】
RADF36は、原稿が積載される原稿トレイ上の複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿台35上へ給送する装置である。また、RADF36は、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切換手段、各部を通過する原稿の状態を把握し管理するセンサ群、および制御部等を備えており、ユーザの選択に応じて、原稿台35に供給される原稿の片面または両面をスキャナユニット40に対向させて読み取らせる。
【0034】
スキャナユニット40は、原稿面上を露光するランプリフレクタアセンブリ41および原稿からの反射光像を後述の光電変換素子(以下、CCDという。)44へと導く第1の反射ミラー42aを搭載してなる第1の走査ユニット40aと、第1の反射ミラーユニット40aからの反射光像をCCD44に導くための第2の反射ミラー42bおよび第3反射ミラー42cを搭載してなる第2の走査ユニット40bと、原稿からの反射光像をCCD44上に結像させる光学レンズ43と、原稿からの反射光像を所定の形式の電気信号に変換するCCD44とを備えている。
【0035】
一方、レーザプリンタ部32は、レーザ書込ユニット46、電子写真プロセス部47、および給紙搬送部50を備えている。
【0036】
レーザ書込ユニット46は、メモリから読み出した画像データ、または外部の装置から転送されてきた画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度で偏向されたレーザ光が感光体48上で等速度で走査するように補正するf−θレンズなどを備えており、感光体48に画像データに対応した静電潜像を形成する。
【0037】
電子写真プロセス部47は、像担持体としての感光体48、感光体48の表面を一様に帯電させる帯電器、感光体48上に形成された静電潜像に現像剤を供給する現像器、感光体48上の現像剤像を用紙に転写する転写器、用紙を感光体48から剥離する剥離器、感光体48上を清掃するクリーニング器、感光体48の表面を除電する除電器を備えている。
【0038】
給紙搬送部50は、電子写真プロセス部47の中の転写器が配置された転写位置へと用紙Pを搬送する搬送部33と、給紙部50とを備えている。給紙部50は、画像形成されるべき用紙を収容する用紙カセット51、52、および53、並びに必要なサイズの用紙を適宜給紙する際に使用する手差しトレイ54と、を有している。なお、用紙カセット51等の給紙部から用紙処理部である電子写真プロセス部47を経由して排紙部であるシフトトレイ341、342までの間に用紙搬送路が形成される。
【0039】
用紙搬送路上における電子写真プロセス部47の下流側には、用紙上に転写された未定着の現像剤像を用紙に定着する定着器49と、両面印刷時に一方の面に対して定着器49による定着処理がされ、再度電子写真プロセス部47へと搬送される用紙Pが通過する再供給経路55と、が配置されている。
【0040】
用紙カセット52は、A4の用紙を縦向きに収容し、また、用紙カセット53は、A4の用紙を横向きに収容する。つまり、用紙カセット52と用紙カセット53とを適宜切り替えて使用することにより、A4サイズの用紙を縦向きまたは横向きのいずれの向きでも搬送することが可能になるが、これらの用紙はA4サイズに限定されるものではない。また、用紙カセット52、用紙カセット53、および使用すべき給紙部を決定する後述のマシンコントロールボード200により本発明の給紙切替手段が構成される。ただし、内部で用紙の向きを切替可能な用紙カセットおよびマシンコントロールボード200により給紙切替手段を構成することも可能であり、給紙切替手段の構成は、特に本実施形態のものに限定されることはない。
【0041】
さらに、定着器49の下流側には、画像形成処理がされた用紙Pを受け取り、用紙Pに対して所定の処理を施す後処理装置34が配置されている。さらに、用紙搬送路における後処理装置34の下流側には、排紙部としてのシフトトレイ341、およびシフトトレイ342が設けられている。シフトトレイ341、およびシフトトレイ342は、用紙の搬送方向に対して直交する方向に移動可能である。ここで、設定されたオフセット量に従って移動したシフトトレイ341、342の位置をオフセット位置とする。なお、本発明の排紙切替手段は、シフトトレイ341、342で構成される。
【0042】
図2は、ディジタル複写機30の各種ユニット部、画像処理部等を含むブロック図であり、略中央に位置するメイン中央演算処理装置(以下、メインCPUという。)401により各ユニット部毎に搭載されたサブ中央演算処理装置(以下、CPUという。)との連携を取りながら動作管理している状態を示している。
【0043】
同図が示すように、ディジタル複写機30は、図中の略中央に位置する前記CCDボード300にて電子データ化された原稿画像に対して所定の画像処理を施すメイン画像処理ボード400と、メイン画像処理ボード400の近傍に配置されるとともにメイン画像処理ボード400にて処理された画像情報に対してさらに所定の画像処理を施すサブ画像処理ボード500と、操作パネルを管理制御するオペレーションパネルボード100と、ディジタル複写機30を構成する各ユニットを管理制御するマシンコントロールボード200と、原稿画像を電気的に読み取り電子データとするCCDボード300と、サブ画像処理ボード500にインターフェイスを介して接続されたプリンタボード601、FAXボード603、および機能拡張ボード602等のその他の拡張ボード群600と、を備えている。
【0044】
オペレーションパネルボード100は、基本的にサブのCPU101により制御されており、操作パネル103上に配置されたLCD表示部104の表示画面、各種モードに関する指示を入力する操作キー群105からの操作入力などを管理している。そして、操作キー群105から入力されたデータ、LCD画面に表示させる情報など操作パネルにおける各種制御情報を記憶しておくメモリ102が設けられている。
【0045】
さらに、サブのCPU101は、メインCPU401との制御データ通信を行い、ディジタル複写機30の動作指示を行う。また、メインのCPU401からは、ディジタル複写機30の動作状態を示す制御信号をサブのCPU101へと転送することで、操作パネル103のLCD画面104を通して装置が現在どのような状態にあるのか操作者に動作状態を表示する。
【0046】
マシンコントロールボード200は、サブのCPU201により全体が制御されており、RADF36、スキャナ部31、電子写真プロセス部47、給紙搬送部50、画像が記録された用紙を反転させて用紙の両面に画像が形成されるように用紙を反転搬送する両面ユニット207、後処理装置34等を管理している。
【0047】
CCDボード300は、原稿画像を電気的に読み取るためのCCD44、CCD44を駆動する回路であるCCDゲートアレイ302、CCD44から出力されるアナログデータのゲイン調整などを行うアナログ回路303、およびCCD44のアナログ出力をディジタル信号に変換して電子データとして出力するA/D変換器304などから構成され、制御管理はメインのCPU401により行われる。
【0048】
メイン画像処理ボード400は、メインのCPU401により制御され、CCDボード300から送られてきた原稿画像の電子データをもとに、画像の階調性を所望の状態で表現できるように、シェーディング補正、濃度補正、領域分離、フィルタ処理、MTF補正、解像度変換、電子ズーム(変倍処理)、ガンマ補正など多値の画像データの状態のまま処理を施す多値画像処理部402、処理が施された画像データあるいは処理の手順管理など各種制御情報を記憶させておくメモリ403、処理が施された画像情報でもって画像を再現するためにレーザ書込ユニット46に対するデータの転送を制御するレーザコントロール404等を備えている。
【0049】
サブ画像処理ボード500は、メイン画像処理ボード400とコネクタ接続される。また、サブ画像処理ボード500は、2値の画像データを処理する2値画像処理部501、画像処理の施された2値画像情報または処理上での制御情報などを記憶管理するメモリおよびメモリを制御するゲートアレイ502、複数枚の原稿画像情報を記憶管理しておき、複数枚の原稿画像を繰り返し所望部数の数だけ読み出して複数の複写物を生成するためのハードディスクおよびハードディスクを制御するゲートアレイ503、並びに外部インターフェイスとしてのSCSIおよびSCSIを制御するゲートアレイ504等を備えており、これらはメイン画像処理ボード400上のメインのCPU401により制御される。
【0050】
また、2値画像処理部501は、多値画像情報を2値画像に変換する処理部、画像を回転する処理部、2値画像の変倍処理を行う2値変倍(ズーム)処理部などから構成され、さらに、ファックス画像を通信手段を介して送受信することが出来るようにファックスインターフェイスも備えている。本発明の処理方向変換手段は、主にサブ画像処理ボード500に設けられる画像回転用の回路によって構成される。
【0051】
本実施形態に用いられる拡張ボード600としては、パーソナルコンピュータなどから送られてくるデータをディジタル複写機のプリンタ部からプリンタモードとして出力可能とするためのプリンタボード601、ディジタル複写機の編集機能を拡張してディジタル複写機の特徴を有効活用するための機能拡張ボード602、ディジタル複写機のスキャナ部から読み込んだ原稿画像を相手先に対して送信したり相手先から送られてきた画像情報をディジタル複写機のプリンタ部から出力することを可能にするファクシミリボード603等がある。
【0052】
この構成において、例えばコピーモード時には、ディジタル複写機30のRADF36の所定位置にセットされた原稿は、1枚ずつ原稿台35上に供給され、原稿の画像は先に説明したスキャナユニット40の構成により読み取られ、8ビットの電子データとしてメイン画像処理ボード400へと転送される。メイン画像処理ボード400に転送された8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データとして多値画像処理部402上で所定の処理が施される。そして、メイン画像処理ボード400は、8ビットの電子画像データにガンマ補正などの処理を行うとともに、処理後の画像データをレーザコントロール部404を介してレーザ書込ユニット46へと転送する。これにより、ディジタル複写機30のスキャナ部31にて読み取られた原稿画像は、レーザプリンタ部32から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0053】
同様にディジタル複写機30のRADF36を使用する場合には、RADF36の所定位置にセットされた原稿は、1枚ずつスキャナユニット40の原稿台35上へと順次供給される。この原稿の画像は先に説明したスキャナユニット40の構成により読み取られ、8ビットの電子データとしてメイン画像処理ボード400へと転送される。メイン画像処理ボード400に転送された8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データとして多値画像処理部402上で所定の処理が施される。そして、この8ビットの電子画像データは、次にメイン画像処理ボード400側のコネクタ405からサブ画像処理ボード500側のコネクタ505を介してサブ画像処理ボード500側に送られ、2値画像処理部501の多値2値変換部において誤差拡散などの処理と共に8ビットの電子画像データから2ビットの電子画像データに変換される。
【0054】
なお、8ビットの電子画像データを誤差拡散などの処理を含めて2ビットの電子画像データに変換しているのは、単に多値から2値への変換を行った際の画質の劣化が少なくなるように配慮したためであり、また、8ビットの電子画像データを2ビットの電子画像データに変換するのは、画像の記憶容量などを考慮したためである。
【0055】
このようにして変換された2ビットの電子画像データは、原稿1枚毎にハードディスクなどのディスクメモリ503へと転送されて一時的に記憶管理される。
【0056】
ディジタル複写機30のRADF36にセットされた原稿群の全てが読み取り処理されると、先程一時的にハードディスク503に記憶された2ビットの電子画像データをゲートアレイの制御により指定された部数の数だけ繰り返し読み出して、読み出された2ビットの電子画像データは、再度コネクタ接続部405、505を介してメイン画像処理ボード400へ送られ、ガンマ補正などの処理を行いレーザコントロール部404を介してレーザ書込ユニット46へと送られる。
【0057】
なお、ここでは、全ての原稿群画像が読み取られてから画像群を所望する部数の数だけ繰り返し読み出すようにしたが、1部目の画像出力は所定分の画像が準備出来た段階で順次出力するように構成することも可能である。これにより、ディジタル複写機30のスキャナ部31にて読み取られた原稿画像は、レーザプリンタ部32から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0058】
パーソナルコンピュータなどのネットワーク接続された外部機器から送られてきた画像は、プリンタボード601上でページ単位の画像としてボード601上で展開された後、インターフェイスであるSCSI504から一旦サブ画像処理ボード500側へ転送されハードディスク503などのメモリへと記憶される。
【0059】
また、プリンタボード601上でページ画像として展開された画像は、サブ画像処理ボード500側に送られるが、ページ画像に2値画像処理は行わず、ハードディスク503に一時記憶されるだけである。
【0060】
また、一旦記憶されたページ画像がハードディスク503から読み出される時も、ページ画像に対する2値画像処理は行わない。そして、ハードディスク503へ一時記憶された画像情報は、所定のページ順となるようにハードディスク503から読み出されながらメイン画像処理ボード400へと送られてガンマ補正を行い、レーザコントロール404からLSU46にて画像を再現するよう画像の書き込みが制御される。
【0061】
ファックスモードには、相手先に対する原稿の送信と、相手先からの原稿の受信に対する処理がある。先に相手先に対する原稿の送信について説明すると、ディジタル複写機30のRADF36の所定位置にセットされた送信原稿は、1枚ずつスキャナユニット40の原稿台35上へと供給され、送信原稿の画像は先に説明したスキャナユニット40の構成により順次読み取られ、8ビットの電子データとしてメイン画像処理ボード400へと転送される。メイン画像処理ボード400に転送された8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データとして多値画像処理部402上で所定の処理が施される。
【0062】
そして、この8ビットの電子画像データは、次にメイン画像処理ボード400側のコネクタ405からサブ画像処理ボード500側のコネクタ505を介してサブ画像処理ボード500側に送られ、2値画像処理部501の多値2値変換部において誤差拡散などの処理と共に8ビットの電子画像データから2ビットの電子画像データに変換される。
【0063】
このようにして2値画像化された送信原稿は、所定の形式で圧縮されメモリ502に記憶される。そして、相手先との送信手続きを行い送信可能な状態が確保されると、メモリ502から読み出された所定の形式で圧縮された送信原稿画像はファックスボード603側へと転送され、このファックスボード603上で圧縮形式の変更など必要な処理を施して、相手先に対して通信回線を介して順次送信されることとなる。
【0064】
一方、相手先から通信回線を介して原稿が送信されてくると、ファックスボード603での通信手続きを行いながら相手先から送信されてくる原稿画像を受信すると共に、所定の形式に圧縮された状態の受信画像は、サブ画像処理ボード500の2値画像処理部501に設けられたファックスインターフェイスから2値画像処理部501へと送られ、圧縮伸張処理部などによりページ画像として送信されてきた原稿画像を再現する。そして、ページ単位の画像として再現された原稿画像は、メイン画像処理ボード400側へと転送されガンマ補正を行い、レーザコントロール404からLSU46にて画像を再現するよう画像の書き込みが制御される。
【0065】
ここで、パーソナルコンピュータから送られてきた画像の印刷を例に、本発明の概要を説明する。
【0066】
図3は印刷ジョブの概念を示している。本実施形態で印刷ジョブとは、パーソナルコンピュータがディジタル複写機30に要求する印刷作業のことを表し、ユーザが印刷ページ番号、用紙サイズ、部数等の印刷条件を設定した後、印刷開始を指定した段階で一つの印刷ジョブが発生する。図3の1ジョブ目のように、部数を2部設定して印刷開始を指定した場合、1ジョブ目の1部目、1ジョブ目の2部目と呼び、2ジョブ目、3ジョブ目のように、印刷条件が同一であっても印刷開始の指定を分けた場合はそれぞれが別のジョブであるとして取り扱われる。。
図4は、本実施形態の動作手順を示すフローチャートである。
【0067】
まず、ディジタル複写機30の起動時や、ディジタル複写機30内に実行すべきジョブが存在しない時には、メインCPU401は、メモリ403の記憶内容を初期化して、印刷ジョブの番号Nを1、シフトトレイのオフセット量を0にする。(s1)。
【0068】
この初期状態のまま、メインCPU401は、印刷ジョブの入力を待つ(s2)。そして、印刷ジョブを受け付けると、メインCPU401は、受け付けたジョブの数をジョブ数の設定値としてメモリ403に記憶させる。なお、一旦ジョブ数の設定値が記憶された後において、新たなジョブを受け付けたときには、順次メモリ403に記憶されているジョブ数の設定値をインクリメントする。
【0069】
複数のジョブを受け付けたときに1ジョブ目(N=1)の印刷ジョブが開始されると、給紙部50から縦向きに収容されている用紙が給紙される(s3)。各ジョブにおいて印刷部数が設定されると、この値を印刷部数の設定値としてメモリ403に記憶させ、印刷部数が設定されない場合は、印刷部数の設定値を1にする。本実施形態では、後述するように、メインCPU401は、各ジョブを実行する際に第i部目の印刷処理を示す部数値iの値を1に初期化するとともに(s4)、印刷の度にこの部数値iの値をインクリメントして、設定された部数の印刷を確実に行う(s10)。
【0070】
部数値iの値を初期化した後には(s4)、N番目(ここではN=1)の印刷ジョブのi部目を印刷を開始させる(s5)。この印刷の処理が終了すると、メインCPU401は、部数値iの値と設定された印刷部数とを比較して、両者が等しいか否かを判断する(s6)。
【0071】
このs6の判断工程において、部数値iの値と設定された印刷部数が等しい場合には、メインCPU401は、このジョブを終了する。その後、Nとジョブ数の設定値が等しいか否か、すなわち実行すべきジョブをすべて終了したか否かを判断するs7の判断工程に移行する。
【0072】
これに対して、部数値iの値が設定された印刷部数に満たない場合には、i部目の印刷を行う。このとき、i部目とi−1部目またはi−2部目との境目を明確に区別するためにオフセット位置変更処理に移行する(s9)。
【0073】
図5は、s9のオフセット位置変更処理の詳細を示すフローチャートである。同図に示すように、まず、メインCPU401は、シフトトレイ341のオフセット量が最大値かどうかを判定する(s18)。このとき、オフセット量が最大値であるときは、それ以上オフセット量を増加させることはできないので、オフセット量を0にしてオフセット位置を原点に戻す(s19)。
【0074】
これに対して、オフセット量が最大値でないときは、オフセット量を増加させて、予め段階的に設けられたオフセット位置にシフトトレイを移動させる(s20)。このようにして、オフセット位置変更処理(s9)では、複数部数印刷するときの各部をオフセット位置をシフトしつつ排出することで、各部の境目が不明確になることを防止している。
【0075】
オフセット位置変更処理(s9)が終了すると、部数値iの値をインクリメントして(s10)印刷ジョブNのi部目の印刷を行う(s5)。この後、再度、メインCPU401は、iの値と設定された印刷部数とを比較して、両者が等しいか否かを判断する(s6)。ここで、iの値が設定された印刷部数に満たない場合には、iの値が設定された印刷部数に達するまで上述のオフセット位置変更処理(s9)、iの値のインクリメント(s10)、Nジョブ目のi部目の印刷(s5)を繰り返す。
【0076】
そして、部数値iの値が設定された印刷部数に達した場合には、メインCPU401は、すべての印刷ジョブが終了したか否かを判断し(s7)、すべてのジョブが終了している場合には処理を終了する。
【0077】
一方、s18の判断工程において、実行すべきジョブが残っている場合には、、Nの値をインクリメントして(s8)、次の印刷ジョブを開始する。
【0078】
まず、メインCPU401は、今回のジョブ(N番目のジョブ)に使用される用紙のサイズが、N−1番目のジョブに使用された用紙サイズの倍または半分であるか否かを判断する(s11)。
【0079】
このs11の判断工程において、今回使用される用紙のサイズが前回のジョブで使用した用紙サイズの倍または半分であるときには、搬送される用紙の向き、つまり排紙部における用紙の向きを切り替えるのみでは、効率的に仕分けを行うことができないため、メインCPU401は、強制的にオフセット位置変更処理(s16)を実行させる。
【0080】
図6(b)は、s11およびs16の工程の意義を示しており、s11の判断工程における排紙状態を示している。同図が示すように、例えば、横向きの用紙が排紙された後、オフセット位置を変更することなく前回のジョブに使用された用紙に対して用紙サイズが半分である縦向きの用紙が排紙された場合、図6(b)の左側の図にようにそれぞれの用紙の束の境界が不明確になる。
【0081】
このため、N番目のジョブに使用される用紙のサイズがN−1番目のジョブで使用された用紙サイズの倍または半分であるとき、必ず、オフセット位置変更処理(s16)をすることで図6(b)の右側の図に示すように各ジョブに対応する用紙の束の仕分けを効果的に行うことが可能になる。
【0082】
s11の判断工程において、今回のジョブ(N番目のジョブ)に使用される用紙のサイズが、N−1番目のジョブに使用された用紙サイズの倍または半分でない場合には、今回のN番目の印刷ジョブが3ジョブ目以降であるか否かを判断する(s12)。これは、3つ以上のジョブを連続して行う場合に、1度もオフセットをしないときには、排紙部において同一の向きに積載される用紙の束の両端の投影位置が重なり、連続する3つジョブうちの真ん中のジョブに対応する用紙の束を排紙部から取り除いた際にその前後のジョブに対応する用紙の束同士が混合することを考慮したものである。
【0083】
このs12の判断工程において、今回のN番目の印刷ジョブが3ジョブ目以降であるときには、メインCPU401は、前回のN−1番目のジョブにおいて排紙切替手段を動作させたか、つまりオフセット位置を変更したか否かを判断する(s15)。
【0084】
このs15の判断工程において、前回のジョブにおいてオフセット位置を変更していると判断したときには、用紙の向きのみを切り替えて排出しても前々回のN−2番目のジョブに対応する用紙の束に対して搬送方向の直交する方向にずれて排出されることになり、オフセット位置を変更する必要がないため、メインCPU401は、用紙の向きの切替のみを行う(s13)。一方で、s15の判断工程において、前回のジョブにおいてオフセット位置を変更していないと判断したときには、メインCPU401は、オフセット位置変更処理(s16)を行った後に、用紙の向きの切替を行う(s13)。
【0085】
s13、s14、およびs17の工程では、排紙部に排出する用紙の向きを決定する。ここでは、前回のN−1番目のジョブで搬送された用紙がどの向きであったかを認識した上で、今回のN番目のジョブで搬送される用紙の向きを前回のN−1番目のジョブにおける用紙に対して直交させている。
【0086】
このように、s11〜s17の判断工程で今回のN番目のジョブにおける用紙の向きが決定されると、上述のs4〜s10の工程が行われる。
【0087】
以上のフローチャートに従い、印刷ジョブの数が4、印刷ジョブ1から4についてはすべて用紙サイズが同一、複数ページの原稿を1部複写するという条件で印刷を行うと、シフトトレイ341上に排紙された用紙の束は、図6(a)に示すようになる。同図に示すように、各ジョブに対応する用紙の束同士が、それぞれ効率的に仕分けされているため、ユーザは任意のジョブに対応する用紙の束を識別することが可能になるとともに、排紙部の他の用紙の束の仕分け状態を乱すことなく任意の用紙の束のみを排紙部から取り出すこともできる。
【0088】
また、上述のフローチャートにおいて、s9の工程およびs16のそれぞれの工程で行うオフセット位置変更処理は、それぞれ同一の内容の処理であるが、s16の工程が各ジョブに対応する用紙の束を対象としているのに対して、s9の工程では、図6(c)に示すように同一ジョブに対応する用紙の束の中での用紙を対象としている点で相違する。
【0089】
さらに、本実施形態では、同一ジョブ内において同一サイズの用紙を使用しているが、同一のジョブ内において互いに異なる複数種類のサイズの用紙を使用することもできる。特に、同一ジョブにおいて複数種類のサイズの用紙が使用される場合には、このジョブに対応する用紙の束を構成するそれぞれの用紙の一端の位置が同一のオフセット位置に配置されるようにシフトトレイ341の動作を制御すると、このジョブが完了した後に用紙の束の一端の位置が揃うため、このジョブに対応する用紙の束の識別を容易にすることができる。
【0090】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0091】
(1)給紙の際に用紙の向きを切り替えることにより、排紙部において積載される用紙を、縦向きまたは横向きのうちのいずれかの向きにすることができるとともに、縦向きまたは横向きの用紙のそれぞれについて、搬送方向と直交する方向に段階的にオフセットされて各ジョブ毎の用紙を積載することから、排紙部上の用紙の積載状態のバリエーションを増加させることができるため、複数のユーザが同時に使用するような状況においても、排紙部に積載される用紙から各ジョブ毎に対応する用紙の束を容易に識別することができ、かつ、所望の用紙の束のみを排紙部から取り出した場合においても、他の用紙の束同士が混合することを防止することができる。
【0092】
(2)例えば、B5またはA4の用紙が収容される給紙カセットと、B5RまたはA4Rの用紙が収容される給紙カセットと、を選択的に切り替えて給紙の際に使用することにより、搬送される用紙の向きを切替自在にできることから、既存の構成を用いることにより排紙部での用紙の向きを自在に切り替えることができるため、本発明の実施の簡略化および低コスト化を図ることが可能になる。
【0093】
(3)通常、連続して3つ以上のジョブを実行する場合には、例えば、使用される用紙のサイズが同一であるときには単に排紙部における用紙の束の向きを縦向き、横向き、縦向きと交互に切り替えても、縦向きの用紙の束の両端の投影位置が重なり、横向きの用紙の束を取り除くと縦向きの用紙の束同士が混同してジョブ毎の識別が困難になるため効果的な仕分け処理ができないところ、連続して3つ以上のジョブを実行するときに、必ず1度は、排出される用紙を、搬送方向に直交する方向にオフセットすることから、同じ向きに積載される用紙の束同士においてもその両端の投影位置が重なることを防止できるため、各ジョブ毎に対応する用紙の束の識別が容易になるとともに、排紙部における用紙の束の仕分けに不都合を生じさせることなく任意のジョブに対応する用紙の束のみを排紙部から取り出すことができる。
【0094】
(4)1つ前のジョブにおいて使用された用紙のサイズが、現在のジョブの用紙サイズの倍または半分である場合には、例えば、A4の長手方向とA3の短手方向では長さが同一であり用紙の向きを切り替えた場合でも効果的に仕分けをすることができないことを考慮して、シフトトレイ等の排紙切替手段を連動させて仕分けを行うため、用紙の向きを切り替えたためにかえって各ジョブに対応する用紙の束の識別が困難になるという不都合を防止することができる。
【0095】
(5)同一ジョブにおいて複数のサイズの用紙が使用される場合でも、排紙切替手段を動作させないか、または、排紙切替手段により所定のオフセット位置にすべての用紙を排出する等により、少なくとも用紙の束の一端を平面方向において揃えることから、複数のサイズの用紙が混合して仕分けが困難な状況においても、各ジョブに対応した用紙の束の識別に支障を来すことを防止できる。
【0096】
(6)多数のユーザで共用されるネットワークプリンタ、同時にファックスの受信をすることにより同時にジョブを受け付ける機会が多いファクシミリ装置、および大量に印刷する機会が多く、特に複数部数の原稿を複数部を印刷し、かつ各部ごとに仕分け等が必要となる機会が多い複写機等の画像形成装置に適用することにより、本発明の効果を最大限に発揮することができる。
【0097】
(7)給紙される用紙の向きが自在に切り替えられることで、排紙部に積載される用紙を、縦向き、または横向きのうちのいずれかの向きにできるとともに、縦向きの用紙または横向きの用紙のぞれぞれについて、搬送方向と直交する方向に段階的にオフセットさせつつ各ジョブ毎や各部毎の用紙を積載することから、排紙部上の用紙の積載状態のバリエーションを増加させて、複数のユーザが同時に使用するような状況においても、排紙部に積載される用紙から各ジョブ毎に対応する所定の用紙を容易に識別することができ、かつ、所望の用紙の束のみを排紙部から取り出した場合においても、他の用紙の束同士が混合することを防止することができる。
【0098】
よって、既存の構成により、複数のジョブにおける各ジョブに対応する用紙の束の識別を容易にするとともに、排紙部において他の用紙の束の仕分け状態を乱すことなく任意のジョブに対応する用紙の束のみを取り出すことが可能な用紙処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るディジタル複写機の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るディジタル複写機のブロック図である。
【図3】印刷ジョブの概要をあらわす図である。
【図4】プリンタモードを例とした本発明の実施形態の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】オフセット位置変更処理のフローチャートである。
【図6】排紙部における用紙の積載状態を示す図である。
【符号の説明】
30−ディジタル複写機
31−スキャナ部
35−原稿台
47−電子写真プロセス部
50−給紙搬送部
341−シフトトレイ
401−メインCPU

Claims (4)

  1. 複数のジョブを受け付けるとともに受け付けたジョブの内容に基づいて、順次、給紙部から用紙処理部を経由させて排紙部へと用紙を搬送する用紙処理装置において、
    同一サイズの用紙を、縦送りまたは横送りのいずれかの搬送方向を選択的に切り替えて給紙する給紙切替手段と、
    前記搬送方向および用紙に対する処理方向を一致させる処理方向変換手段と、
    所定の処理が施された用紙を搬送方向に直交する方向にずらした位置に排出する排紙切替手段であって、オフセット量を最大値になるまで累積的に増加させるとともに、オフセット量が最大値になった場合にはゼロにリセットするように構成された排紙切替手段と、
    連続して実行すべき複数のジョブを受け付けた場合に、そのジョブの内容に応じて前記給紙切替手段、前記処理方向変換手段、および前記排紙切替手段の動作を制御する制御手段であって、複数のジョブにおける各ジョブの仕分けおよび複数部数における各部の仕分けを前記排紙切替手段および前記給紙切替手段を併用することによって行うように構成された制御手段と、を備え、
    前記給紙切替手段は、同一サイズの用紙について該用紙を縦向きに収容する第1の給紙部または該用紙を横向きに収容する第2の給紙部から選択的に給紙を行い、
    前記制御手段は、各部の区切り毎に前記排紙切替手段を動作させるとともにジョブの区切り毎に前記給紙切替手段を動作させ、かつ、連続して3つのジョブを実行するときに、先に排紙されている第1番目のジョブの最終部目に係る用紙の束に対して第3番目のジョブの1部目に係る用紙の束がずれて排紙されるように前記排紙切替手段を動作させ、かつ、
    前記制御手段は、前回のジョブにおいて前記排紙切替手段を動作させていないときには、今回のジョブにおいて前記排紙切替手段および前記給紙切替手段の両方を動作させることを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記制御手段は、n番目(nは自然数)のジョブに用いられる用紙のサイズが、n−1番目のジョブに用いられた用紙のサイズの倍または半分である場合には、前記給紙切替手段とともに前記排紙切替手段を動作させることを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
  3. 前記制御手段は、同一のジョブにおいて複数のサイズの用紙を搬送する場合には、排紙部において該ジョブに対応する用紙の束の一端が平面方向において揃うように前記排紙切替手段の動作を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の用紙処理装置。
  4. 用紙に対して所定の画像形成ジョブを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の用紙処理装置。
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