JP4214917B2 - 演奏システム - Google Patents

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本発明は、送信側から受信側に演奏データと例えばオーディオビデオ信号を送信して、該受信側で演奏データに基づく楽音と該オーディオビデオ信号に基づく映像及び音声を再生する演奏システムに関する。
従来、この種の演奏システムは、例えば自動演奏ピアノを使ったレッスンや遠隔コンサートなどを行うために開発されている。図7は従来の演奏システムの概略図であり、送信側(先生側)のコントローラ51と受信側(生徒側)のコントローラ61、送信側のビデオフォン52と受信側のビデオフォン62は、インターネット10でそれぞれ接続されている。送信側の例えば自動演奏ピアノ53の演奏で発生する演奏データ(MIDIデータ)はコントローラ51に入力され、コントローラ51は内部時計51aを参照してMIDIデータが発生した時刻をタイムスタンプとしてMIDIデータに付加し、これらのデータをパケットセンドモジュール51bからパケットデータとして送信する。また、ビデオフォン52で再生されるオーディオビデオ信号は(例えばストリーミングシステムやビデオ会議システムにより)受信側のビデオフォン62に送信される。
受信側のコントローラ61は、インターネット10を介して送信されるパケットデータをパケットレシーブモジュール61bで受信し、MIDIデータを抽出してMIDIアウトバッファ61cに格納する。このMIDIデータは内部時計61aとタイムスタンプとに基づいてMIDI出力のタイミングを調整して電子楽器63に出力し、自動演奏ピアノ63でMIDIデータに基づく楽音を発生する。また、受信側のビデオファン62は、受信するオーディオビデオ信号に基づいて映像を再生するとともにオーディオ信号に基づいて音声を再生する。
このように、演奏データに基づいて自動演奏ピアノで再生すると、自動演奏ピアノからは生楽音(アコースティック音)が発生されるとともに、その楽音に対応する鍵も自動的に動くので、ピアノのレッスンには好適である。
なお、先生側の電子楽器である親機と生徒側の電子楽器である子機とを接続して、複数の生徒に対する楽器のレッスンを行うようにした集団演奏教習装置が例えば特開平7−199790号公報に開示されている。この従来の技術では、先生が生徒による演奏をモニタするために、モニタする生徒やそのグループを任意に選択設定できるようにしている。
特開平7−199790号公報
しかし、従来の演奏システムでは、受信側でオーディオ信号による音声再生を普通に再生していると、送信側で集音された音声の中には、送信側で演奏された楽音も先生のアドバイス等と一緒に集音されるため、送信側から受信した演奏データに基づいて自動演奏ピアノから発生する生楽音と、オーディオ信号による音声の中の楽音とが重複してしまう。このため、従来は、ミキサなどを使って音声をミュートしたりする必要があった。例えばレッスンの場合、生徒がオーディオ信号で再生される先生の声を聞くときと、先生の演奏(生徒側の自動演奏)を聞くときとで、ミュートオフしたりミュートオンしたりしなければならず、手間を要するという問題がある。特に子供にはこのような操作は極めて困難でありレッスンの上達にも支障をきたすという問題がある。
また、前記特開平7−199790号公報のような技術に加えて先生の映像及び音声を生徒側に送り、映像と音声により生徒を指導することもできるが、先生側で生徒側の音声再生を制御するのは困難である。
本発明は、送信側から受信側に演奏データと例えばオーディオビデオ信号を送信して、受信側で演奏データに基づく楽音とオーディオ信号に基づく音声を再生する演奏システムにおいて、演奏データに基づく楽音とオーディオ信号に基づく音声の中の楽音とが重複しないように自動制御することを課題とする。
本発明の請求項1の演奏システムは、送信側にて発生する演奏データ(例えばMIDIデータ)とオーディオ信号とを送信し、受信側にて該演奏データとオーディオ信号とを受信して、該演奏データによる楽音の再生と該オーディオ信号による音声再生とを行う。受信側は演奏データに応じた楽音信号を生成する音源を備え、受信した演奏データに応じた楽音信号の音量レベルが所定レベル以上であれば、受信したオーディオ信号による音声再生を停止し、音量レベルが所定レベル以上でなければ、受信したオーディオ信号による音声再生を行う。したがって、演奏データに応じた楽音信号の音量レベルが所定レベル以上のときは、オーディオ信号の音声による楽音が再生されない。また、ピアノの減衰する楽音のように演奏データに反映されないような実際の楽音の特徴に対応することができる。
本発明の請求項1の演奏システムによれば、演奏データに基づく楽音とオーディオ信号に基づく音声による楽音とが重複しないように自動制御することができる。さらに、ピアノの減衰する楽音のように演奏データに反映されないような実際の楽音の特徴に応じても簡単な処理で対応することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態における演奏システムの要部機能を説明する機能ブロック図である。この演奏システムは遠隔レッスンを行うものであり、送信側は先生側、受信側は生徒側である。送信側のコントローラ11と受信側のコントローラ21とでインターネット10を介して信号の送受信を行い、先生側である送信側の自動演奏ピアノ12の演奏操作により、生徒側である受信側の自動演奏ピアノ22でピアノの楽音を発生して生徒側での模範演奏を行う。また、送信側のビデオカメラ14で撮影した先生による指導や演奏の映像及び音声をビデオフォン13から送信して、受信側のビデオフォン23及びディスプレイ24で映像を再生し、音声はスピーカ25で再生する。
先ず、送信側と受信側の送受信動作によるMIDIデータとオーディオビデオ信号の同期機能について説明する。送信側のコントローラ11及び受信側のコントローラ21はコンピュータ等で構成されており、送信側の内部時計11a、タイムスタンプ付加モジュール11b、パケットセンドモジュール11c、クリック発生モジュール11dはコントローラ11の機能である。また、受信側の内部時計21a、クリック発生時刻バッファ21b、パケットレシーブモジュール21c、MIDIアウトバッファ21d、クリックタイミング検出モジュール21e、スイッチングモジュール(SW)21fはコントローラ21の機能である。
送信側のピアノコントローラ12aは自動演奏ピアノ12を、受信側のピアノコントローラ22aは自動演奏ピアノ22をそれぞれ電子的に制御する装置であり、送信側の自動演奏ピアノ12の演奏がキーセンサ等で検出され、ピアノコントローラ12aから演奏に応じたMIDIデータが出力される。また、受信側のピアノコントローラ22aは受信したMIDIデータに基づいて自動演奏ピアノ22を駆動して演奏(再生)を行う。なお、自動演奏ピアノ12,22は、MIDIデータに基づいて鍵駆動用のソレノイドを制御し、打弦によりピアノ音を発生することは公知の技術である。ここで、この実施形態では、受信側のピアノコントローラ22aは内部に波形メモリ音源を備えており、入力されるMIDIデータ(ピアノの音色のプログラムチェンジ等)に基づいてピアノの音色のデジタル楽音信号を生成する。このデジタル楽音信号はコントローラ21のスイッチングモジュール21fにおいて、音量レベルを検出するのに用いる。
送信側のコントローラ11は送信開始時にクリック発生モジュール11dを起動して該クリック発生モジュール11dは一定間隔でクリック信号を発生し、このクリック信号はビデオフォン13に入力されるとともにコントローラ11で内部処理される。コントローラ11は、ピアノコントローラ12aからMIDIデータが発生されると、そのMIDIデータに対して、内部時計11aを参照して得られる該MIDIデータの発生時刻を示すタイムスタンプを付加し、パケットセンドモジュール11cからパケットデータとして送信する。また、クリック信号が検出されると、このクリック信号のクリック発生時刻を示すクリックタイムデータを生成し、このクリックタイムデータをパケットセンドモジュール11cからパケットデータとして送信する。また、ビデオフォン13は、クリック発生モジュール11cからクリック信号が発生する毎に、そのクリック信号をオーディオ信号に含ませて送信する。なお、パケットデータにはMIDI/クリックタイムかを識別するデータがヘッダ等に記録され、受信側ではこのヘッダの情報でMIDIデータとクリックタイムデータを識別する。
また、ビデオフォン13は、クリック発生モジュール11dからクリック信号が発生する毎に、そのクリック信号をオーディオ信号に含ませて送信する。ビデオカメラ14は自動演奏ピアノ12における先生の鍵盤演奏を撮像して、そのビデオ信号をビデオフォン13に出力する。ビデオフォン13は上記ビデオ信号と前記オーディオ信号を圧縮して送信する。ここで、この実施形態におけるオーディオ信号はモノラルの場合であり、このオーディオ信号に含ませるクリック信号は、例えば音声信号として頻繁には出現しないような周波数(例えば40Hz)のクリック信号である。そして、受信側でフィルタを通してクリック信号を検出する。
受信側のコントローラ21は、パケットレシーブモジュール21cでパケットデータを受信し、そのパケットデータがMIDIデータである場合は、MIDIデータをMIDIアウトバッファ21dに格納し、パケットデータがクリックタイムデータである場合は、クリックタイムデータをクリック発生時刻バッファ21bに格納する。また、ビデオフォン23で受信したオーディオ信号から、クリックタイミング検出モジュール21eでクリック信号が検出されると、このクリック信号に対応するクリックタイムデータとにより、内部時計21aを補正する。
コントローラ11からのMIDIデータ及び前記クリックタイムデータ(クリック信号のクリック発生時刻)は、インターネット10を利用したパケット通信システムでパケットデータとしてコントローラ21に送信する。また、ビデオフォン13はビデオ信号とモノラルのオーディオ信号を圧縮して出力し、このビデオ信号とオーディオ信号は、インターネット10を利用したビデオ会議システムにより、ビデオフォン23に送信する。そして、このオーディオ信号にはクリック発生モジュール11dからのクリック信号を含めて送信する。
図2は実施形態における時間進行に対するパケットデータとクリック信号(オーディオ信号)の関係を概念的に示す図である。クリック信号は所定間隔のパルス信号として出力される。パケットデータは主にMIDIデータ(図中「MIDI」)を送信するが、送信側でクリック信号が発生したときにクリックタイムデータ(図中「クリック」)も送信する。このクリック信号とクリックタイムデータとは、受信側でクリックタイムデータを検出するタイミングとクリック信号を検出するタイミングが略同時となるように送信することで、互いにペアとなるように対応付けられている。この対応するクリック信号とクリックタイムデータとは同時に受信できるとは限らないので所定の時間間隔内で検出されたもの同士を対応するものとする。
図3はクリック信号とクリックタイムデータの受信タイミングの差を吸収してペアを検出する例を示す図である。図3(A) のようにクリック信号が先に到来すると、そのクリック信号の立ち上がりでクリック検出信号がえられる。そこでこのクリック検出信号により、所定時間を計時するタイマを起動し、クリックタイムデータが検出されるまでの時間ΔTを計時する。そして、クリックタイムデータが検出された時点で、そのクリックタイムデータが示すクリックタイムtにタイマ値ΔTを加算した時刻を、受信側の現時刻として内部時計21aを補正する。これにより、内部時計21aはクリック信号が検出された時点でそのクリック信号に対応する(ペアの)クリックタイムデータに基づいて補正されたと同様な結果となる。なお、タイマが計時終了する所定時間は、断続的に送信(及び受信)するクリック信号間の間隔(インターバル)に応じて設定されており、このクリック信号が検出されてから所定時間内にクリックタイムデータが検出されない場合は、この検出した今回のクリック信号による補正動作を中止する。
また、図3(B) のように、クリックタイムデータが先に到来した場合は、そのクリックタイムデータが示すクリックタイムtを前記クリック発生時刻バッファ21bに記憶しておき、所定時間内にクリック信号(クリック検出信号)が検出されると、クリック発生時刻バッファ21bに記憶しているクリックタイムtを、受信側のクリック信号検出時の現時刻として内部時計21aを補正する。この場合も、クリックタイムデータが検出されてから所定時間内にクリック信号が検出されない場合は、この検出した今回のクリックタイムデータによる補正動作を中止する。
次に、クリック信号(オーディオビデオ信号)を送信する第2伝送系統のシステムの違い(ビデオ会議系とストリーミング系)に応じた所定時間について説明する。MIDIデータとクリックタイムデータを送信する第1伝送系統の遅延は、ネットワーク状態によって変化する部分もあるが、通常は10〜100m秒(ミリ秒)程度である。
(ビデオ会議系)ビデオ会議系は、ビデオ側の遅延時間が200〜300m秒程度であり、ネットワーク状態によってクリックタイムデータが検出信号より先に来る場合(図3(B) )とクリックタイムデータが検出信号より後に来る場合(図3(A) )を想定してタイミング補正動作をする。クリックタイムデータが検出信号より先に来る場合には、第1伝送系統の最小遅延時間10m秒と第2伝送系統の最大遅延時間の差である300m秒弱程度の遅延時間をカバーできればよいものであり、所定時間は300+αm秒(α:数十〜200m秒)あればよい。クリックタイムデータが検出信号より後に来る場合は、上述のMIDI信号側で想定する遅延時間の範囲を超える遅延が生じた場合のものなので、仮に300m秒程度の遅延でもカバーできるものにするとすれば、所定時間は第2伝送系統の最小遅延時間の差である100m秒弱程度あればよい。なお、第1伝送系統のネットワーク状態が悪く、MIDIパケットの送信に時間がかかることを想定しているもので、このような場合には、受信した側はタイミング補正と並行して通信の停止を送信側に促したりするようにしてもよい。
(ストリーミング系)ストリーミング系は、ビデオ側の遅延が15〜30秒程度であり、第1伝送系統の遅延時間と比較して桁違いに大きいものとなっている。このため、クリックタイムデータが先に来る場合にタイミング補正動作をする。クリックタイムデータが検出信号より後に来る場合は考えられなくはないが、その場合はMIDI信号自体がエラーとして処理され同期処理には利用されない。クリックタイムデータが先に来る場合の上記所定時間は、第1伝送系統の最小遅延時間と第2伝送系統の最大遅延時間との差分の補正ができればよいのだが、上述のように第2伝送系統の遅延時間が第1伝送系統に比べて非常に長いので、所定時間は30秒+β(β:数秒)あればよい。また、クリックタイムデータが後に来る場合の上記所定時間は0に設定すればよい。なお、αとβは、いずれもビデオ系の遅延が急激に変化する可能性のある値をさす。
これらのことに基づき、所定時間とクリック信号のインターバルの例をあげると、クリック信号(オーディオビデオ信号)を送信する第2伝送系統は、この実施形態ではビデオ会議システムであり、この場合には送信から受信に係る遅延が200〜300m秒程度であり、クリック信号間の間隔(インターバル)は2秒程度に設定されている。なお、クリックタイムデータが先に来る場合に対応して想定する所定時間を「所定時間B」とし、クリックタイムデータが後に来る場合に対応して想定する所定時間を「所定時間A」とする。この場合、上記タイマにより規制する所定時間Bは例えば0.5秒程度でよい。また、所定時間Aとしては、0.1秒程度でよい。なお、この第2伝送系統としてストリーミングシステムを利用する場合は、この伝送系統は遅延が5〜20秒程度であり、クリック信号間の間隔(インターバル)は余裕を見て30秒程度に設定するとよい。この場合は上記タイマにより規制する所定時間Bは25秒程度でよく、所定時間Aは0秒でよい。
図4は送信側のコントローラ11の送信処理の要部を示すフローチャートである。先ず、ステップS11でピアノコントローラ12aからMIDIデータが発生するのを監視するとともに、ステップS12でクリック発生モジュール11dからクリック信号が発生するのを監視する。MIDIデータが発生したら、ステップS13でMIDIデータにタイムスタンプを付加し、ステップS14でパケットデータとして送信する。また、クリック信号が発生したら、ステップS16で内部時計11aからクリックタイムを取得し、そのクリックタイムデータにタイムスタンプを付加してパケットデータとして送信する。そして、処理終了の指示があれば処理を終了する。なお、クリック発生モジュール11dからのクリック信号(オーディオ信号)はビデオフォン13により、コントローラ11の処理とは独立して送信される。
図5は受信側のコントローラ21の受信処理の要部を示すフローチャートであり、この処理では、前記図3(A) 及び図3(B) の処理を併用するために、AフラグとBフラグを用いている。また、所定時間Aを計時する所定時間Aタイマ、所定時間Bを計時する所定時間Bタイマを用いている。なお、パケットレシーブモジュール21cでの受信処理は別途割込み処理により行われ、MIDIデータあるいはクリックタイムデータの受信の有無に応じた処理を行う。先ず、ステップS21でAフラグ、Bフラグ及び後述のOFFフラグを“0”にリセットするとともに、オーディオ出力オンとsるう。次に、ステップS22でMIDIデータが有るかを判定する。受信したMIDIデータがなければステップS30に進み、受信したMIDIデータが有ればステップS23で発音時刻(イベントのタイミング)の調整などのMIDIデータ処理を行ってステップS30に進む。ステップS30では、後述の図6のオーディオスイッチング処理を行ってステップS24に進み、ステップS24でクリックタイムデータが有るかを判定する。クリックタイムデータが無ければステップS25でクリック信号を検出したかを判定し、検出していなければステップS22以降を繰り返す。
ステップS24でクリックタイムデータが無く、ステップS25でクリック信号が検出されていれば、前記図3(A) の場合(クリック信号が先)であり、ステップS26でBフラグ=“1”かを判定する。このBフラグはクリックタイムデータが先の場合に“1”にセットされるので、この場合は、ステップS27に進み、前記所定時間Aタイマを起動する。そして、ステップS28でAフラグを“1”にセットする。そして、ステップS29で所定時間Aタイマが計時終了したか否かを判定し、計時を終了していればステップS21に戻ってAフラグとBフラグをリセットする。所定時間Aタイマが計時終了していなければ、ステップS201に進み、処理終了の指示がなければステップS22に戻る。処理終了の指示があれば、ステップS202でオーディオ信号出力を強制的にオンにして処理を終了する。
すなわち、この状態では、所定時間Aタイマによる所定時間Aの計時を行いながら、クリックタイムデータの検出を監視する。そして、所定時間A内にクリックタイムデータが検出されれば、ステップS202でAフラグ=“1”かを判定する。このAフラグはクリック信号が先の場合に“1”にセットされるので、この場合は、ステップS203に進み、クリックタイムtにタイマ値ΔTを加算して現時刻を求め、内部時計21aを補正する。そして、204でAフラグ及び所定時間Aタイマをリセットし、ステップS29に進む。
一方、クリック信号が検出される前にステップS24でクリックタイムデータが検出されていれば、前記図3(B) の場合であり、この場合は、ステップS202からステップS205に進み、前記所定時間Bタイマを起動する。次に、ステップS206でクリックタイムデータをクリック発生時刻バッファ21bに記憶し、ステップS207でBフラグを“1”にセットする。そして、ステップS29で所定時間Bタイマが計時終了したか否かを判定し、計時を終了していればステップS21に戻ってAフラグとBフラグをリセットする。所定時間Bタイマが計時終了していなければ、ステップS201に進み、処理終了の指示がなければステップS22に戻る。
この状態では、所定時間Bタイマによる所定時間Bの計時を行いながら、クリック信号の検出を監視する。所定時間B内にクリック信号が検出されれば、ステップS25からステップS26に進み、さらにステップS26からステップS208に進む。そして、ステップS208で、クリック発生時刻バッファ21bに記憶したクリックタイムtを現時刻(クリック信号検出タイミング)として、内部時計21aを補正する。そして、ステップS209でBフラグ及び所定時間Bタイマをリセットする。
このように、クリック信号の到来時にそれに対応するクリックタイムデータを現時刻とし、あるいは、クリックタイムデータが先に到来したときは、それに対応するクリック信号が到来した時点の時刻をクリックタイムデータから求め、それぞれ内部時計21aを補正している。また、クリック信号を含んでいるオーディオビデオ信号はそのクリック信号と当然に同期している(同時性が保証されている)ので、内部時計21aをタイムベースとしてMIDIデータによる自動演奏を行ったとき、この自動演奏と再生される映像とが同期したものとなる。すなわち、自動的に同期をとることができる。
なお、何らかの事情でクリック信号あるいはクリックタイムデータを受信できなかった場合(取り逃した場合)でも、次のペアあるいはその次のペアによって時計を補正することができる。このような場合でも、一旦補正されると同期外れが生じるまで(あるいは時間のズレが目立つようになるまで)、有る程度の時間がかかるので問題はない。
図6はオーディオスイッチング処理(図5のステップS30)のフローチャートであり、この処理では、受信したMIDIデータに基づいてピアノコントローラ22aで楽音信号を生成し、その楽音信号の音量レベルに応じてオーディオ出力のオン/オフを切り換える処理をする。なお、この楽音信号による楽音の再生は行われない。また、この処理では、オーディオ出力オフの状態を示すOFFフラグを用い、このOFFフラグは、オーディオ出力オフの状態で“1”にセットされ、オーディオ出力オンの状態で“0”にリセットされる。また、音量レベルが所定レベル以下になってオーディオ出力オフの状態からオーディオ出力オンの状態へ切り換えるまでに所定時間(例えば数秒間)を設けるために所定時間Cタイマを用いる。
先ず、ステップS31で、ピアノコントローラ22aからの楽音信号の音量レベル(エンベロープ)が所定レベル以上であるかを判定する。この所定レベルは、実際に楽音を発生した場合に殆ど聞こえないようなレベルである。音量レベルが所定レベル以上であれば、ステップS32でオーディオ出力をオフにするとともに、OFFフラグを“1”にセットし、元のルーチンに復帰する。音量レベルが所定レベル以上でなければ、ステップS33でOFFフラグ=“1”であるかを判定し、OFFフラグ=“1”であれば、ステップS34でCタイマを起動するとともにOFFフラグを“0”にリセットし、元のルーチンに復帰する。ステップS33でOFFフラグ=“0”であれば、ステップS35でCタイマが計時終了したか否かを判定し、計時を終了していなければ元のルーチンに復帰し、Cタイマが計時を終了していれば、ステップS36でオーディオ出力オンとして元のルーチンに復帰する。
例えば、最初のキーオンの立ち上がり(アタック)等により音量レベルが所定レベル以上となるとステップS31→S32のフローでオーディオ出力オフ(OFFフラグ=“1”)とされる。次に音の減衰等によりこの音量レベルが所定レベル以下となると、まずOFFフラグ=“1”であるのでステップS31→S33→S34のフローによりCタイマが起動されるとともにOFFフラグ=“0”とされる。したがって、このままの状態で所定時間が経過するまでは、ステップS31→S33(ここでOFFフラグ=“0”)→S35のフローを繰り返す。そして、所定時間が経過した場合、ステップS31→S33→S35→S36のフローでオーディオ出力オンとされる。なお、所定時間が経過する前に音量レベルが所定レベル以上となった場合も、ステップS31→S32のフローによりオーディオ出力オフ(OFFフラグ=“1”)とされる。
以上の処理により、ビデオ映像(ビデオ信号)と音声(オーディオ信号)とにより、先生側(送信側)から生徒側(受信側)に対して指導等を行うことができ、先生側で演奏が開始されると、生徒側では送られてくるMIDIデータに基づいて自動演奏ピアノ22で演奏が開始されるが、このとき音声は自動的にカット(オーディオ出力オフ)され、自動演奏ピアノ22による生楽音(及び鍵の動)により模範演奏等を聞くことができる。また、演奏が終了すれば、自動的に音声が回復(オーディオ出力オン)される。したがって、自動演奏ピアノによる楽音と音声(オーディオ信号)による楽音とが重複することがない。
また、この実施形態では、MIDIデータに基づいて音源で発音に利用しない楽音信号を生成し、この楽音信号の音量レベルに応じてオーディオ出力のオン/オフを切り換えるようにしている。このような処理を行うと次のような利点がある。ピアノは減衰音なので、MIDIデータのノートオンの後、しばらくノートオフが来なくても自動演奏ピアノの楽音の音自体は聞こえなくなる可能性があり、この場合にも簡単な処理でオーディオ出力をオンとすることができる。例えば、直接MIDIデータだけでオーディオ出力のオン/オフの処理を行おうとすると、実際の音の減衰とノートオフとのタイムラグの処理を行う必要があるなど、複雑な処理となるが、実施形態によればこのような複雑な処理が不要となる。
ただし、MIDIデータのノートオンやノートオフの有無等によりオーディオ出力のオン/オフを切り換えるようにしても、ある程度の精度でよければ同様な効果を得ることができる。
以上の実施形態ではオーディオ信号をモノラルの場合について説明したが、ストリーミングシステムのように、オーディオ信号として左右(LR)のステレオ信号を伝送できる場合は、片方のチャンネルにクリック信号を含ませて他のチャンネルで音声信号をそのまま送信するようにしてもよい。
以上の実施形態では、インターネットを利用して遠隔レッスンを行う場合について説明したが、前記特開平7−199790号公報のように、先生側の電子楽器である親機と生徒側の電子楽器である子機とを有線で接続してレッスンを行うような場合にも適用できる。この場合、先生と生徒とでマイク付ヘッドフォンのマイクによりマイクオーディオ信号のみを送受信するようにしているが、自動演奏ピアノ等を接続してMIDIデータの授受を行い、実施形態同様にこのMIDIデータで自動演奏ピアノ等を演奏することもできる。この場合も、本発明によりMIDIデータによる楽音と音声による楽音との重複を自動的に回避することができる。
以上の実施形態では、ピアノのレッスンを行う例について説明したが、遠隔コンサートの場合でも適用できる。また、送信側から送信するMIDIデータ、あるいはオーディオビデオ信号等は予め記憶装置や記録メディア等に記録されているものを送信するようにしてもよい。
さらに、先生による演奏のMIDIデータと先生による指導等の音声を何らかのメディアに記録しておき、このメディアを再生してレッスンを行うような場合にも適用できる。この場合、先生による演奏の楽音をオーディオ信号の音声として同時録音しておけば、レッスンでの応用範囲が広がる。
また、上記のようにメディアに記録する場合、先生側のコントローラ等によってMIDIデータに基づいて実施形態同様にオーディオ信号を自動的にオーディオ出力オフとし、このオーディオ信号による楽音を自動的に録音しないようにもできる。
また、実施形態では、受信側で、MIDIデータによる出力とオーディオ信号による出力を自動的に切り替えるようにしたが、送信側で図6のような判断を行って、MIDIデータによる出力とオーディオ信号の出力を自動的に切り替えるようにしてもよい。
また、実施形態では自動演奏ピアノの例について説明したが、MIDIデータに基づいて楽音を発生する他の形態の楽器(例えば、電子鍵盤楽器や、自動演奏型の管楽器や弦楽器、電子管楽器や電子弦楽器等)にも適用できることはいうまでもない。
本発明の実施形態における演奏システムの要部機能を説明する機能ブロック図である。 実施形態におけるパケットデータとクリック信号の関係を概念的に示す図である。 実施形態におけるクリック信号とクリックタイムデータの受信タイミングの差を吸収してペアを検出する例を示す図である。 実施形態における送信処理の要部を示すフローチャートである。 実施形態における受信処理の要部を示すフローチャートである。 実施形態におけるオーディオスイッチング処理のフローチャートである。 従来の演奏システムの概略図である。
符号の説明
11,21…コントローラ、12,22…自動演奏ピアノ、12a,22a…ピアノコントローラ、21f…スイッチモジュール

Claims (1)

  1. 送信側にて発生する演奏データとオーディオ信号とを送信し、受信側にて該演奏データとオーディオ信号とを受信して、該演奏データによる楽音の再生と該オーディオ信号による音声再生とを行う演奏システムにおいて、
    前記受信側は演奏データに応じた楽音信号を生成する音源を備え、受信した演奏データに応じた楽音信号の音量レベルが所定レベル以上であれば、受信したオーディオ信号による音声再生を停止し、音量レベルが所定レベル以上でなければ、受信したオーディオ信号による音声再生を行うことを特徴とする演奏システム。
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