JP4214675B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関の燃料噴射装置に関し、詳しくは、リフト量の可変制御が可能な燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジン等に高圧燃料を噴射するために、従来より、コモンレール式の燃料噴射装置が用いられている。この装置では、共通のコモンレールから各気筒の燃料噴射弁に燃料を供給しており、燃料噴射弁には、一般に、ソレノイド駆動式のものが広く用いられている。また、近年、印加電圧に応じて伸縮するピエゾアクチュエータを利用したピエゾ駆動式の燃料噴射弁が提案されている。これは、ピエゾアクチュエータの変位を直接あるいは油圧を介してノズルニードルに伝達するもので、応答性に優れる利点がある。
【0003】
これら従来の燃料噴射装置において、燃料噴射量はノズルニードルの開弁時間によって制御されるが、ノズルニードルの開弁動作および閉弁動作に一定の時間を必要とするため、燃料噴射量が少量である時(あるいは燃料噴射期間が短い時)には、ノズルニードルの挙動が不安定となり燃料噴射量の安定した制御が難しい。そこで、ノズルニードルのリフト量を可変制御して、少量の燃料噴射を制御性よく行うことが検討されている。ピエゾ駆動式の燃料噴射弁を用いて可変制御を行うものは、例えば、米国特許第5803370号公報によって知られており、ピエゾアクチュエータの印加電圧を制御することにより、ピエゾアクチュエータと一体のロッドで駆動されるノズルニードルのリフト量を変化させて、ノズルニードルをバルブシート当接位置からフルリフトに至るまでの中間の位置(ハーフリフト位置)に保持することが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記米国特許第5803370号公報の装置は、ピエゾアクチュエータと一体のロッドがノズルニードルを直接駆動する構成であり、ピエゾアクチュエータには、ノズルニードルの変位に対応する変位と発生力が要求される。このため、ピエゾアクチュエータの体格が大きくならざるを得ず、駆動に要するエネルギーも大きくなるという問題があった。また、ノズルニードルを所定のハーフリフト位置に停止させるために、ダンパ部材を設ける必要があり、具体的には、ノズルニードルを駆動するロッド周りにダンパピストンを摺動自在に設けるとともに、その上方にダンパ室を配置している。さらに、ピエゾアクチュエータ収縮中のロッドおよびノズルニードルの上昇を妨げないように、ダンパピストンの下方にはダンパ室に連通する燃料室を設けており、構造が複雑となっている。
【0005】
一方、ノズルニードルの背圧をピエゾアクチュエータで駆動される油圧制御弁によって制御する燃料噴射装置がある。油圧制御弁は、ノズルニードルに背圧を与える制御室とドレーン通路の間を開閉するように構成され、ドレーン通路の開閉により制御室の圧力が増減するのに従って、ノズルニードルを昇降させる。この装置では、ピエゾアクチュエータは油圧制御弁の駆動に必要な変位を発生すればよいので、小型化が可能であるが、ハーフリフト制御に関しては、これまで検討がなされていない。
【0006】
そこで、本発明は、ノズルニードルの背圧を油圧制御弁を制御する方式において、ノズルニードルのハーフリフト制御を可能にし、小型で制御性に優れる燃料噴射装置を実現することを目的とする。また、ピエゾアクチュエータをより小さいエネルギーでハーフリフト制御可能とし、さらなる省力化を図ることを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の燃料噴射装置は、噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁するように構成してある。そして、上記制御弁の開閉を制御することにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設けたことを特徴とする。
【0008】
ノズルニードルに背圧を与える制御室の圧力を制御弁で制御する上記構成の装置では、例えば、上記制御弁の開閉を繰り返し行うことにより、上記制御室の圧力を所定の範囲に保持することが可能である。従って、上記制御室の圧力を制御して、上記ノズルニードルをフルリフト位置に至らない任意の位置、例えばハーフリフト位置に制御することが可能である。従って、装置の大型化や構造の複雑化をまねくことなく、燃料噴射の制御性を向上させることができ、小型で制御性に優れる燃料噴射装置を実現することができる。
【0009】
具体的には、請求項1、2の発明では、上記制御弁を、エネルギーを供給されることにより開弁して上記制御室をドレーン通路と連通させる構成とし、上記制御部は、上記制御弁の開閉動作を繰り返すことにより上記制御室の圧力を制御するものとする。つまり、上記制御弁は、通常状態では閉弁して上記制御室を高圧に保持し、上記制御部により開弁駆動されて上記制御室を圧力を低下させるので、開閉動作を繰り返すことにより、上記制御室の圧力を増減し、ノズルニードルが所望のリフト位置を保持するように制御することができる。
【0010】
この構成において、請求項1の発明における上記制御部は、上記制御弁が所定の周期で所定の時間の開弁を繰り返すようにエネルギーを供給する。この時、上記制御弁が一定の開弁動作を繰り返すことにより、上記制御室の圧力が一定の範囲で増減を繰り返すので、これに伴い上記ノズルニードルのリフト位置が一定の範囲を保持するよう制御することができる。
【0011】
あるいは請求項の発明において、上記制御部は、上記制御弁が所定の周期で開弁を繰り返す際に、初回の開弁時間がそれ以降の開弁時間より長くなるように、上記制御弁を繰り返し開閉動作させる。上記ノズルニードルをリフトさせる場合、最初にノズルシートからリフトさせるのに大きな力を必要とすることから、上記制御弁の初回の開弁動作を長くして、上記制御室の圧力をより大きく降下させるとよい。
【0012】
請求項の発明では、噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁する燃料噴射装置において、上記制御弁の開閉を制御することにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設ける。また、上記ノズルニードルのリフト量を直接または間接的に検出するリフト量検出手段を設ける。上記制御部は、上記リフト量検出手段からの検出信号に基づいて上記制御弁を開閉動作するものとし、例えば、上記ノズルニードルのリフト量が所定値を超えたら、上記制御弁を閉弁して上記制御室の圧力を上昇させ、逆に、リフト量が所定値を下回ったら、上記制御弁を開弁して上記制御室の圧力を低下させる制御を行う。このようにして、上記ノズルニードルをより制御性よく所定のリフト範囲に保持することができる。
【0014】
請求項の発明において、噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁する燃料噴射装置において、上記制御弁の開閉を制御することにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設ける。また、上記制御部は、内燃機関の燃料噴射時期が圧縮の上死点から大きく外れる時に、上記ノズルニードルを予め定めたハーフリフト位置に制御するハーフリフト制御を行う。シリンダ内圧力が十分高くない圧縮の上死点から外れた時点での噴射は、シリンダ壁面に衝突して潤滑性を損なうことを防止する為に噴射率を低くする必要があり、また、メイン噴射の前にパイロット噴射を行う場合のように、微量の燃料噴射が要求されることが多い。このような時に、本発明のハーフリフト制御が有効で、燃料噴射の制御性が大きく向上する。
【0015】
請求項の発明では、噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁する燃料噴射装置において、上記制御弁の開閉を制御することにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設ける。また、上記噴孔の総開口面積を上記ノズルニードルのリフト位置によって変化させる。例えば、上記噴孔を複数設けて、上記ノズルニードルのリフト位置をフルリフトさせた場合と、ハーフリフトさせた場合とで開放される上記噴孔数を変化させるようにすれば、リフト位置の変更による噴射量の調整が容易になり燃料噴射の制御性がさらに向上する。
【0017】
請求項の発明では、噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁する燃料噴射装置において、上記制御弁の開閉を制御することにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設ける。また、上記制御部が、上記制御弁を繰り返し開閉動作させて上記ノズルニードルを予め定めたハーフリフト位置に制御するものとし、かつその一連の開閉動作のうち、閉弁動作させる際に、上記制御弁が完全には弁座に着座しないように制御する。上記制御弁が開弁している状態から閉弁させる場合、完全には弁座に着座させず、弁座から僅かにリフトした状態としても、上記制御室の圧力変化は完全に着座した場合とほとんど変わらず、しかも僅かにリフトした状態とするためのエネルギーは、完全に着座させるためのエネルギーに対してはるかに小さい。よって、噴射性能を変えずに必要エネルギーを大きく低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施の形態を図面に従って説明する。図1は、本発明の燃料噴射装置の主要部をなす燃料噴射弁の概略構成図で、例えば、ディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに好適に使用される。燃料噴射弁は、上端部をピエゾ駆動部1、下端部を噴射ノズル部10としており、これらの間にピエゾ駆動部1により駆動される制御弁としての3方弁5と、3方弁5の駆動に伴い圧力を増減させる制御室4を備えている。噴射ノズル部10のノズルニードル12は、制御室4の圧力に応じて上下動し、ノズルボディB1先端の噴孔11を開閉して燃料の噴射を開始ないし停止する。噴孔11は、ノズルニードル12が上端位置にある時に全開となり、高圧通路3に続く燃料溜まり31からノズルニードル12周りの空隙を介して燃料が供給される。一方、ノズルニードル12が下端位置にある時は全閉となり、燃料溜まり31との導通が遮断されて燃料の供給が停止される。ノズルニードル12の下端位置は、ノズルニードル12が着座するノズルシート13によって決定され、上端位置はノズルボディB1上方のオリフィスプレートP1によって決定される。
【0019】
ここで、噴射ノズル部10としては、上記図1に示す汎用の形式の他、図2に示すような可変噴孔形式の噴射ノズル部10を用いてもよい。図2の噴射ノズル部10では、ノズルボディB1先端に、軸方向に高さを違えて、それぞれ複数の噴孔11a、11bを並設している。ノズルニードル12は中空とした内部を燃料溜まり31に連通する高圧通路34としており、ノズルニードル12のリフトにより高圧通路34を経て噴孔11a、11bに燃料が供給されるようにしている。このようにすると、ノズルニードル12のリフト位置に応じて開放される噴孔数(すなわち噴孔の総開口面積)が変化するので、本発明の特徴であるハーフリフト制御(詳細は後述する)をより効果的に行うことができる。
【0020】
ノズルボディB1は、ピエゾ駆動部1のハウジングHの下端にオリフィスプレートP1、P2を介して配設され、筒状のノズルホルダB2にて油密に固定される。高圧通路3は、燃料溜まり31から上方へ延び、オリフィスプレートP1、P2およびハウジングH内を経て外部のコモンレール(図略)に連通している。ハウジングH内には、また、外部の燃料タンク(図略)に連通する燃料戻し用のドレーン通路2が形成されている。ノズルニードル12の上端部とオリフィスプレートP1の間には、制御室4が形成され、ノズルニードル12は、制御室4内に配したスプリング41のばね力と制御室4の油圧によって常に閉方向(下方)へ付勢されている。
【0021】
制御室4の油圧は、制御弁としての3方弁5によって制御される。3方弁5は、ハウジングHの下端に形成した略円錐形の弁室51と略球形の弁体52からなり、弁室51はオリフィスプレートP1、P2を貫通する通路とその下端に設けたメインオリフィス42を介して制御室4と常に連通している。弁室51は、ドレーンポート21と高圧ポート32の2つのポートを有し、弁室51内の弁体52が上方または下方に移動して上記2つのポートの一方を閉塞すると、他方が開放されて制御室4と導通する。ドレーンポート21は弁室51上方に設けたスピル室22を介してドレーン通路2に連通し、オリフィスプレートP2を上下に貫通する高圧ポート32は、オリフィスプレートP2下端面に径方向に設けた溝33を介して高圧通路3に連通している。
【0022】
よって、弁室51がドレーンポート21に連通すると、制御室4は低圧となり、ノズルニードル12がノズルシート13から離れて上昇する。一方、弁室51が高圧ポート32に連通すると、制御室4は高圧となり、ノズルニードル12が下降してノズルシート13に着座する。ここで、制御室4は、高圧ポート32の下端に連通させてオリフィスプレートP1に設けたサブオリフィス43によって、3方弁5を介さずに高圧通路3と常に連通している。このサブオリフィス43は、高圧通路3からサブオリフィス43を経て制御室4に燃料を流入させることによって、噴射開始時には制御室4の圧力低下を緩和してノズルニードル7を緩やかに開弁させ、噴射終了時には圧力上昇を促進してノズルニードル7を迅速に閉弁させる作用がある。
【0023】
なお、ドレーンポート21の弁室51への開口部は、円錐形状の弁座としてのドレーンシート53を形成しており、高圧ポート32の弁室51への開口部は、フラット形状の高圧シート54を形成している。このように一方をフラット形状とするのは、弁体52の軸ずれを許容するためである。弁体52は、いずれかのシート53、54に着座することにより対応するポートを閉塞するが、弁室51の圧力は常にドレーンポート21の圧力より高いため、弁体52はドレーンシート53に着座しているのが常態である。高圧シート54への着座力は、ピエゾ駆動部1の小径ピストン18によって与えられる。次に、ピエゾ駆動部1の詳細について説明する。
【0024】
ピエゾ駆動部1は、ハウジングHの上端部内に収容されるピエゾアクチュエータ14と、その下端に接して一体に変位するピエゾピストン15を有し、ピエゾアクチュエータ14の変位を、大径ピストン17および変位拡大室6を介して小径ピストン18に伝達する。ピエゾアクチュエータ14は公知の構成で、電荷の注入によって伸長し、電荷の放出によって収縮する圧電体を積層してなり、印加電圧に応じて伸縮してピエゾピストン15を駆動する。ピエゾアクチュエータ14への電圧の印加は、制御手段であるECU9によって制御される。ピエゾピストン15は、ピエゾシリンダH1内に摺動自在に配設され、細径のロッド16によって大径ピストン17に連結されている。大径ピストン17および小径ピストン18は、シリンダ形成部材H2に同軸的に形成した大径シリンダH3、小径シリンダH4内にそれぞれ摺動自在に配設され、ロッド16は大径ピストン17の上面より上方に延びて、ピエゾピストン15の下面に打ち込み固定される。
【0025】
ピエゾピストン15下方の、ロッド16周りに形成される空間は、ドレーン通路2に連通する油溜まり室7となしてあり、スプリング71が収容されてピエゾピストン15を上方に付勢している。同時に、ピエゾピストン15と一体に連結される大径ピストン17もスプリング71によって上方に付勢される。これにより、ピエゾピストン15および大径ピストン17は、ピエゾアクチュエータ14の伸縮に応じて一体に上下動する。なお、ピエゾピストン15の外周には、油溜まり室62内の作動油がピエゾアクチュエータ14を汚染するのを防止するためにOリング73が設けられる。また、油溜まり室7をドレーン通路2に連通させるための通路は、ハウジングH側壁から径方向に油溜まり室7に貫通穴を形成した後、盲栓74で閉鎖することにより形成される。
【0026】
シリンダ形成部材H2は、小径ピストン18の上部に縮径部を有し、小径ピストン18の上方への移動を規制するストッパ61を形成している。大小シリンダH3、H4は、この縮径部を介して連通しており、縮径部と小径ピストン18の間に形成される油圧室、および大径ピストン17との間に形成される油圧室によって変位拡大室6が形成される。変位拡大室6は、ピエゾアクチュエータ14の変位を油圧変換し、大小ピストン17、18の径差に応じて増幅して(例えば、大径ピストン17の変位の2〜3倍)、小径ピストン18に伝達する。小径ピストン18の下端部は、シリンダ形成部材H2の下方に形成されるスピル室22内に位置し、細径の先端部がドレーンポート21内に挿通されて弁体52に当接している。
【0027】
大径ピストン18内には、軸方向に通路72が設けられ、通路72の上端はロッド16の基端部内に延びてT字形に分岐し、油溜まり室7に開口している。通路72の下端は、大径ピストン18の下端面に開口し、大径ピストン18の下端に装着した逆止弁8を介して変位拡大室6に連通するようになっている。逆止弁8は、変位拡大室6の燃料がリーク等により減少した時に、油溜まり室7から変位拡大室6へ燃料を補充するためのもので、通路72の下端開口を閉鎖するフラット弁81と、フラット弁81を上方に付勢する皿バネ82からなる。フラット弁81は、円盤状の薄板(厚さ:0.1〜0.2mm)よりなり、中心にピンホール84(直径:0.02〜0.5mm)を有している。
【0028】
皿バネ82は、極薄のリング形状で(厚さ:0.01〜0.05mm)、付勢力も0.5〜2Nと小さくしてある。これらフラット弁81と皿バネ82とを収納保持するホルダ83は有底筒状で、大径ピストン18の下端部外周に打ち込み固定される。燃料リーク等により、変位拡大室6内の圧力が低下すると、皿バネ82の付勢力に抗してフラット弁81が下降し、通路72から燃料が流入する。ホルダ83は、底面にピンホール84に比べて十分大きい貫通穴85を有し、ホルダ83内空間と変位拡大室6の間で燃料を自由に流通させるので、速やかに変位拡大室6へ燃料が補充される。
【0029】
フラット弁81のピンホール84は、変位拡大室6の燃料を油溜まり室7へリークさせるためのもので、例えば、燃料噴射中に何らかの異常が生じて、ピエゾアクチュエータ14の電荷を放出することができなくなっても、ピンホール84を介して燃料をリーク可能であるため、変位拡大室6の圧力を低下させて燃料噴射を停止することができる。また、燃料噴射装置を組み立てた後、変位拡大室6に燃料を充填する際の真空引きを容易にし、速やかに燃料を充填するとともに、空気が残って不具合を生じるのを防止する。さらに、エンジンを停止して長時間放置した場合に、小径ピストン18が自重で降下し逆止弁8を介して変位拡大室6に燃料が補充されてしまうことがあり得るが、燃料をピンホール84からドレーン通路2へ排出可能であるため、小径ピストン18および弁体52の上昇が許容され、エンジンの始動に備えることができる。ピンホール84の大きさは、燃料噴射特性に影響を与えない範囲でこれら作用が可能になるように適宜設定される。
【0030】
次に、ECU9による上記燃料噴射弁の制御方法を図3のタイムチャートを用いて説明する。図3の点線は、ノズルニードル12をフルリフトさせる通常の制御を行う場合の各部の挙動を示すものである。フルリフト制御において、まず、燃料噴射の開始に当たっては(時間t1 )、ECU9からの噴射信号に従いピエゾアクチュエータ14に所定の高電圧(例えば100V)を印加する。ピエゾアクチュエータ14は印加電圧(a)に比例した変位を生じて、ピエゾピストン15、大径ピストン17を同じ変位量だけ下方に移動させ、変位拡大室6の油圧を上昇させる。この変位拡大室6の油圧上昇により小径ピストン18が下降し、弁体52がドレーンシート53から押し下げられる。弁体52のリフト(b)は、印加電圧(a)の上昇とともに増加し(図1の下方への移動を正とする)、次いで、高圧シート54に着座する。この時、弁体52のリフト(b)は、ピエゾアクチュエータ14の変位に対して大径ピストン17と小径ピストン18の面積比(例えば2倍)だけ拡大される。
【0031】
弁体52のリフト(b)に伴い、弁室51とドレーンポート21が導通し、次いで高圧ポート32との導通が遮断されるために、弁室51の圧力が低下し、弁室51と連通する制御室4の油圧(c)を低下させる。制御室4の油圧(c)が低下し、ノズルニードル12に上向きに作用する燃料溜まり31の油圧力が、制御室4の油圧力およびスプリング41のバネ力に勝ると、ノズルシート13からのノズルニードル12のリフト(d)が開始し、噴孔11から燃料の噴射が開始される(時間t2 )。時間t2 以降も制御室4の油圧(c)は低下し、ノズルニードル12のリフト(d)をフルリフト位置まで上昇させる。この状態を所定の噴射停止時期まで維持する。
【0032】
燃料噴射の停止に当たっては、ピエゾアクチュエータ14の電荷を放出させることによって印加電圧(a)をゼロにする(時間t4 )。この間に、ピエゾアクチュエータ14は、電圧印加時の変位量だけ収縮して元の長さに戻り、ピエゾピストン15がスプリング71に付勢されて上昇する。ロッド16によりピエゾピストン15と連結されている大径ピストン17もピエゾピストン15とともに上昇し、変位拡大室6の油圧を低下させる。変位拡大室6の油圧低下により小径ピストン18は、弁体52を高圧ポート32の高圧に逆らって高圧シート54に押し付ける力を失い、弁体52とともに上昇する。
【0033】
弁体52が再びドレーンシート53に着座し、そのリフト位置(b)が初期状態に戻ると、弁室51が高圧ポート32に導通し、ドレーンポート21との導通が遮断されるために、弁室51および制御室4の油圧(c)が回復する。制御室4の油圧(c)が上昇し、ノズルニードル12に下向きに作用する力が、燃料溜まり31の油圧力に勝ると、ノズルニードル12がフルリフト位置から降下して再びノズルシート13に着座し、燃料の噴射が停止される(時間t6 )。
【0034】
上記フルリフト制御において、ECU9は、目標とする燃料噴射量に応じて、ピエゾアクチュエータ14への電圧印加開始時期および放電開始時期を制御する。燃料噴射量は、一般にノズルニードル12の開弁期間(燃料噴射時間)に比例して増加するが、ノズルニードル12がフルリフトするまでおよびフルリフト位置からノズルシート13に着座するまでに一定の時間を要するために、目標とする燃料噴射量が少量であるとフルリフトする前に下降を開始する必要があるなど、噴射間でばらつきが生じやすくなり、正確な噴射量制御が難しい。
【0035】
そこで、本発明では、このような場合に、ノズルニードル12の開弁時のリフト位置を、フルリフトよりリフト量の小さい任意位置、例えば、予め定めたハーフリフト位置に制御する。図3の実線は、ハーフリフト制御の一例(ハーフリフト制御▲1▼)を示すもので、燃料噴射の開始は上記フルリフト制御時と同様であり、ECU9によりピエゾアクチュエータ14に、フルリフト時の要求電圧と同じ所定の高電圧を印加する(時間t1 )。これにより、ピエゾアクチュエータ14は印加電圧(a)に応じた変位を発生し、ピエゾピストン15、大径ピストン17、変位拡大室6および小径ピストン18を介して弁体52を駆動する。弁体52のリフト(b)に伴い、制御室4の油圧(c)が所定圧まで低下するとノズルニードル12のリフト(d)が開始される(時間t2 )。
【0036】
上記フルリフト制御時には、時間t2 以降も時間t4 まで印加電圧(a)を一定に保持したが、ここでは、ハーフリフト制御を行うために、ピエゾアクチュエータ14への電圧の印加を、所定の高い正電圧(例えば100V)と電位ゼロが交互になるように繰り返し行う。具体的には、ノズルニードル12がリフトを開始した時間t2 の直後に、ピエゾアクチュエータ14の電荷を放出して印加電圧(a)をゼロにする(時間t3 )。上記フルリフト制御時には、印加電圧(a)が所定の高電圧に維持されたままとなるために、ノズルニードル12がフルリフトするまでドレーンポート21と導通する制御室4の油圧(c)が低下したが、ハーフリフト制御では、印加電圧(a)がゼロになると、弁体52が再びドレーンシート53に着座し、制御室4の油圧(c)がフルリフト時の最低圧(点線)に至らずに上昇に転ずる。ノズルニードル12は、その後もしばらくリフトを続けるが上昇速度は遅くフルリフトに達することなく再び下降を始める。
【0037】
そこで、再び所定の高電圧を印加し、次いで放電することを繰り返すと、弁体52のリフト(b)がドレーンシート53に着座している状態と高圧シート54に着座している状態を交互に繰り返す。これに応じて、制御室4の油圧(c)が上下し、ノズルニードル12は、ハーフリフト位置を挟む一定範囲での振動を繰り返す。ここでは、時間t2 以降時間t4 までに4回の高電圧印加((2)〜(5))を一定の間隔で繰り返し行っており、(5)の後、電位がゼロのままになると、ノズルニードル12がノズルシート13に着座する位置まで下降して、燃料噴射が終了する(時間t5 )。この時、ノズルニードル12はハーフリフト位置から下降するので、燃料噴射終了時間t5 は、フルリフト時の燃料噴射終了時間t6 よりも早くなる。
【0038】
ここで、ハーフリフト制御する際には、図3のように、ピエゾアクチュエータ14への初回(1)の高電圧印加の時間幅を、2回目以降(2)〜(5)よりも長くする。これはノズルニードル12をリフトさせる時、圧力バランスの問題から、既にノズルシート13からリフトしている場合よりも、ノズルシート13に着座している状態からリフトさせる方が、大きな圧力降下を制御室4に与えなければならないからである。2回目以降(2)〜(5)は、制御室4の油圧(c)が予め設定されたノズルニードル12の下降リミットと上昇リミットに対応する圧力の範囲でほぼ推移するように、高電圧印加の時間幅および各回の間隔を設定すればよい。
【0039】
あるいは、ノズルニードル12を、所定のハーフリフト位置に保持するために、ノズルニードル12のリフト量を直接または間接的に検出する手段を設け、その検出結果に基づいて、ノズルニードル12のリフト量が所定範囲となるように3方弁5の開閉を制御することもできる。例えば、ノズルニードル12の近傍に公知の容量式または渦電流式のギャップセンサを配置してノズルニードル12のリフト量を直接検出するようにしたり、制御室4の圧力を検出する公知の圧力センサを設けて、制御室4の圧力からノズルニードル12のリフト量を間接的に検出することができる。そして、ノズルニードル12のリフト量が下降リミットを下回りまたは上昇リミットを超えないように、印加電圧(a)を制御してノズルニードル12のリフト位置が一定の範囲内となるようにする。
【0040】
このようにして、ノズルニードル12を、所定のハーフリフト位置に制御性よく保持することができる。ハーフリフト制御では、ノズルニードル12周りの開口面積がフルリフト時より小さく、噴射率(単位時間当たりの噴射量)が低くなるとともに、開閉に要する時間が短いので、少量の燃料噴射を安定して行うことができる。よって、目標とする燃料噴射量もしくは燃料噴射時間が所定値より小さい時に、このハーフリフト制御を行うことで、精度よい噴射量制御が可能である。特に、噴孔数が可変となる図2の噴射ノズル部10を用い、ハーフリフト時に下側の噴孔11aのみが開放されてフルリフト時より噴孔の総開口面積が小さくなるようにすると、より効果的で、所望の噴射量が容易に実現できる。例えば、ディーゼルエンジンの騒音低減には、メイン噴射を行う一定期間前に微量の燃料を噴射するパイロット噴射を行うことが有効であるが、微量の燃料を正確に調量することは容易ではない。また、噴射時期が圧縮の上死点から大きく外れる時には、噴射率が大きいとシリンダ壁に衝突して潤滑油を稀釈してしまうおそれがある。このような時は、本発明のハーフリフト制御が有効で、安定した燃料噴射量制御を行うことにより、内燃機関の燃焼性能を大きく向上できる。また、噴射率を下げることでシリンタ壁面への衝突を防止することができる。
【0041】
図3の2点破線は、ハーフリフト制御する場合の、ピエゾアクチュエータ14の印加電圧(a)制御の他の例を示すもので(ハーフリフト制御▲2▼)、初回(1)の高電圧印加(例えば100V)の後、印加電圧(a)を電位ゼロまで降下させず、所定の低い正電圧を維持した後、再び高電圧を印加することを繰り返す。この時、所定の低い正電圧は、ドレーンポート52に対して弁体52が開弁を維持するための最低電圧(例えば60V)とし、弁体52のリフト量が、ドレーンシート53に着座しない程度に小さくなるようにすればよい。これにより、弁体52のリフト(b)は、高圧シート54に着座する状態と、ドレーンシート53に完全に着座せずごく僅かにリフトする状態を交互に繰り返す。なお、制御室4の油圧の立ち上がりは、弁体52が、上記ハーフリフト制御▲1▼のようにドレーンシート53に着座しても、本例のようにドレーンシート53から僅かにリフトしても、その領域では高圧ポート32からの高圧燃料の流入が支配的であるため、ほとんど変わることはない。
【0042】
従って、ノズルニードル12のリフト(d)も、上記ハーフリフト制御▲1▼の場合とほぼ同じになり、同様のハーフリフト制御が可能になる。このような制御が可能であるのは、3方弁5の弁体52を高圧シート54に着座させるためのピエゾアクチュエータの印加電圧(フルリフトの要求電圧)から、印加電圧を低くする際に、電圧をゼロまで下げなくとも、ドレーンシート53にほぼ着座した状態(完全には着座せず僅かにリフトする)となることによる。
【0043】
図4中、A点はドレーンシート53から弁体52がリフトを開始するためのピエゾアクチュエータ14の変位と発生力を示すもので、弁体52には弁室51内の高圧が閉弁方向に作用しているため、このA点は最もピエゾアクチュエータ14への発生力の要求が高く、90Vが必要である。一度、ドレーンシート53からリフトすると弁室51内の油圧が開弁方向にも作用するためにピエゾアクチュエータ14への発生力の要求は減少し、弁体52がフルリフトして高圧シート54に着座するB点では、A点より僅かに高い電圧100Vが要求される。B点からリフト量を減少させる場合は、電圧を60Vまで降下させるとドレーンシート53にほぼ着座するC点に達し、制御室4の油圧は弁体52が完全に着座した場合とほぼ同様に上昇する。
【0044】
従って、B点からリフト量を減少させてドレーンシート53に着座させまたフルリフトさせる動作を繰り返す場合、ドレーンシート53に完全に着座させる必要はなく、C点とB点の間を往復すればよい。すなわち、100Vから60Vへ、60Vから100Vへと電圧印加を行うことによって同様のハーフリフト制御が達成される。このような制御により、100V→0V→100Vとする時に比べて、必要なエネルギーを60%低減することができる。よって、より少ないエネルギーでハーフリフト制御を行うことができる。
【0045】
上記実施の形態では、制御弁として3方弁を用いたが、3方弁の代わりに2方弁を用いる構成としてもよい。また、ノズルニードルの上端部に面して制御室を設けたが、上記ノズルニードルと連携して移動するピストン部材を設けて、このピストン部材に上記制御室を背圧として作用するように構成してももちろんよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料噴射装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】噴孔形状の他の例を示す燃料噴射装置の部分断面図である。
【図3】本発明の作動を説明するためのタイムチャートである。
【図4】3方弁の開閉制御における発生力と変位の関係を示す図である。
【符号の説明】
H ハウジング
H ハウジング
B1 バルブボディ
1 ピエゾ駆動部
10 噴射ノズル部
11 噴孔
12 ノズルニードル
13 ノズルシート
14 ピエゾアクチュエータ
15 ピエゾピストン
16 ロッド
17 大径ピストン
18 小径ピストン
2 ドレーン通路
21 ドレーンポート
22 スピル室
3 高圧通路
31 燃料溜まり
32 高圧ポート
4 制御室
5 3方弁(制御弁)
51 弁室
52 弁体
53 ドレーンシート(弁座)
54 高圧シート
6 変位拡大室
7 油溜まり室
8 逆止弁
9 ECU(制御部)

Claims (6)

  1. 噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁する燃料噴射装置において、
    上記制御弁が、エネルギーを供給されることにより開弁して上記制御室をドレーン通路と連通させるものであり、
    上記制御弁の開閉動作を繰り返すことにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設け
    上記制御部は、上記制御弁が所定の周期で所定の時間の開弁を繰り返すようにエネルギーを供給することを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁する燃料噴射装置において、
    上記制御弁が、エネルギーを供給されることにより開弁して上記制御室をドレーン通路と連通させるものであり、
    上記制御弁の開閉動作を繰り返すことにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設け、
    上記制御部が、初回の開弁時間がそれ以降の開弁時間より長くなるように、上記制御弁を繰り返し開閉動作させることを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁する燃料噴射装置において、
    上記制御弁の開閉を制御することにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設け、
    上記ノズルニードルのリフト量を直接または間接的に検出するリフト量検出手段を有し、上記制御部が、上記リフト量検出手段からの検出信号に基づいて上記制御弁を開閉動作させることを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁する燃料噴射装置において、
    上記制御弁の開閉を制御することにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設け、
    上記制御部は、内燃機関の燃料噴射時期が圧縮の上死点から大きく外れる時に、上記ノズルニードルを予め定めたハーフリフト位置に制御するハーフリフト制御を行うことを特徴とする燃料噴射装置。請求項2または3記載の燃料噴射装置。
  5. 噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁する燃料噴射装置において、
    上記制御弁の開閉を制御することにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設け、
    上記噴孔の総開口面積が上記ノズルニードルのリフト位置によって変化することを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 噴孔を開閉するノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、開閉駆動されて上記制御室の圧力を増減させる制御弁を備え、上記制御室の圧力の低下に伴い上記ノズルニードルが開弁する燃料噴射装置において、
    上記制御弁の開閉を制御することにより上記制御室の圧力を上記ノズルニードルがフルリフトする圧力より高く保ち、噴射期間における上記ノズルニードルのリフト位置を、フルリフト位置より低い所定の位置に制御する制御部を設け、
    上記制御部が、上記制御弁を繰り返し開閉動作させて上記ノズルニードルを予め定めたハーフリフト位置に制御するものであり、上記一連の開閉動作のうち、閉弁動作時に、上記制御弁が完全には弁座に着座しないように制御することを特徴とする燃料噴射装置。
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