JP4213296B2 - 低挿入力・高抜去力コネクタ - Google Patents
低挿入力・高抜去力コネクタ Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、挿入された導体物に当該挿入方向と交差する方向から接触するコンタクトを備えたコネクタの技術分野に属し、具体的にはプリント配線板、MID(表面に金属膜が蒸着された樹脂板)等に接続するカードエッジ型コネクタの技術分野、コネクタ同士で嵌合して接続する雄雌コネクタの技術分野、並びにピン、タブ又はポスト等の雄コネクタが嵌合する筒形部を有したソケット、リセプタクル等の雌コネクタの技術分野に属し、導体物の挿入力を小さくしながら抜去力を大きくするための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボード・ツー・ボードの接続を行う一対のコネクタとして、中央の凹陥部にコンタクトが配設された雌コネクタと、上記凹陥部に嵌合する凸部にコンタクトを備えた雄コネクタとを組み合わせたものが知られている。このような一対の雄雌コネクタを対象にして、例えば特開平9−266036号公報には、図16に示すように、雌コネクタ(イ)における逆U字形のコンタクト(ロ)を、ある程度撓ませた状態でコンタクト先端(ハ)をハウジング(ニ)に係止させておくことで、コンタクト(ロ)の変位量を抑えて雄コネクタ(ホ)の雌コネクタ(イ)への挿入力を小さくすると共に、コンタクト(ロ)の座屈を防止して雄コネクタ(ホ)の雌コネクタ(イ)からの抜去力を大きくするようにした技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この雌コネクタ(イ)において更に雄コネクタ(ホ)の抜去力を大きくするには、コンタクト(ロ)の復元力を大きくして接触力を高く設定することになるが、そうすれば雄コネクタ(ホ)の挿入に大きな力を要することになり、挿入時の取扱い性が悪くなる。さりとて、挿入を容易にするためにコンタクト(ロ)の復元力を控えめに設定すれば、雄コネクタ(ホ)が不用意に抜け落ちる事故が起こり、雌コネクタ(イ)の信頼性が低下する。
【0004】
その場合、ロック機構を設けて、雄コネクタ(ホ)が雌コネクタ(イ)に挿入された状態で両コネクタ(イ)、(ホ)をロックするようにしてもよいが、ロック機構を設ける分だけ構造が複雑になり、コストが高くつき、コンパクト性を損なうことになる。
【0005】
本発明の目的は、このような雄雌コネクタをはじめ、カードエッジ型のコネクタ、そして筒形部を有する雌コネクタ等を広く対象として低挿入力・高抜去力コネクタを提供することにある。すなわち、導体物の挿入時にはコンタクトが軽く押し下げられ、導体物の抜去(抜き去ること)時にはコンタクトが導体物を強く押圧するようにすることで、導体物の挿入に要する力を小さくしながら導体物の抜去に要する力を大きくして、導体物の挿入時の取扱い性向上と保持力の強化によるコネクタの信頼性向上を両立させ、これをロック機構等を設けることなく実現して、コネクタのコスト低減及びコンパクト化を達成するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の低挿入力・高抜去力コネクタは、挿入された導体物に当該挿入方向と交差する方向から接触するコンタクトを備えたコネクタにおいて、コネクタ本体には、導体物が挿入・抜去される受入部と、この受入部から導体物の移動方向と交差する方向に延びる支持壁と、この支持壁の導体物挿入方向の奥に位置する収納部とが設けられていると共に、この収納部にコンタクトが配設されており、上記コンタクトは、受入部側から順に、収納部における導体物挿入方向の手前から奥に向かって延びて手前部分が収納部に収まると共に奥部分が受入部に出てから収納部に向かって反転する接触部と、接触部の上記奥部分に連設されると共に中途部分が導体物挿入方向の手前に向かって湾曲し且つ支持壁との間に導体物移動方向に隙間を有する湾曲部と、コネクタ本体に固定された固定部とを備え、上記受入部に上記導体物を挿入すると、上記導体物が上記接触部の奥部分に当たり、上記湾曲部が圧縮されることで上記奥部分が上記収納部に収まり、上記接触部のほぼ全体が上記収納部の上記受入部との境界面に位置して上記接触部が全面で導体物に接触し、上記導体物を上記受入部から抜去すると、上記接触部が導体物抜去方向に引きずられて上記手前部分が上記収納部の支持壁に当たり、ここを支点にして上記接触部の奥部分が上記受入部に向かって起き上がり、ほぼ点接触に近い状態で上記導体物に当たるように構成されている。ここで、導体物とは、一部又は全体が導体で形成された物品をいう。
【0007】
このコネクタは、固定部を例えばプリント配線板、MID、柔軟性に富む樹脂等の薄板又は膜に導体を固定してなるフレキシブル・プリント配線板(以下、FPCという)等に電気的に接続することで使用される。そして、受入部に導体物を挿入すると、導体物が接触部の奥部分に当たり、接触部が導体物挿入方向で且つ受入部から離れる方向へ押圧される。その場合、湾曲部が圧縮されて湾曲部分中央の角度が減少するので、接触部の奥部分が収納部に収まり、接触部のほぼ全体が収納部の受入部との境界面に位置する。そのため、接触部が全面で導体物に接触することになり、導体物挿入時に導体物が接触部から受ける接触圧が適正に抑えられ、導体物の挿入に要する力が小さくなる。一方、導体物を受入部から抜去すると、接触部が導体物抜去方向に引きずられる。その場合、接触部の手前部分が収納部の支持壁に当たり、ここを支点にして接触部の奥部分が受入部に向かって起き上がり、ほぼ点接触に近い状態で導体物に当たって強く押圧するので、導体物の抜去に要する力が大きくなり、コネクタにおける導体物の保持力が高くなる。また、ロック機構等を設けるものではないので、コネクタのコストが低減され、コンパクト化が達成される。
【0008】
請求項2の低挿入力・高抜去力コネクタは、請求項1記載の構成において、コネクタ本体が絶縁体よりなるハウジングであり、コンタクトが更に、固定部に連設され且つハウジングの外部へ導出された接続部を備えていることを特徴としている。
【0009】
このコネクタはカードエッジ型コネクタ、及びコネクタ同士で嵌合して接続する雄雌コネクタ等として用いられるものであり、接続部を、例えばプリント配線板、MID、FPC等にハンダ付けすることで使用される。そして、導体物の挿入・抜去時の作用は請求項1の場合と同様であるので、請求項1における作用の記載をそのまま引用する。
【0010】
請求項3の低挿入力・高抜去力コネクタは、請求項1記載の構成において、コネクタ本体が導体よりなる筒形部である。
【0011】
このコネクタはピン、タブ又はポスト等の雄コネクタが嵌合する筒形部を有したソケット、リセプタクル等の雌コネクタ等として用いられるものであり、例えばコネクタ本体のバレルにハーネスを圧着することで使用される。そして、導体物の挿入・抜去時の作用は請求項1の場合と同様であるので、請求項1における作用の記載をそのまま引用する。
【0012】
請求項4の低挿入力・高抜去力コネクタは、請求項1ないし3のうちいずれか1項の構成において、支持壁に、コンタクトにおける接触部の手前部分を受け止める突起が設けられている。
【0013】
このようにすれば、コネクタを受入部から抜去するときに、接触部の手前部分が突起に受け止められるから、接触部の奥部分のコネクタへの押圧力が強くなり、コネクタの抜去に要する力が更に大きくなり、コネクタにおける導体物の保持力が更に高くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の低挿入力・高抜去力コネクタの第1実施形態に係るカードエッジ型のコネクタCを示す。図2に示すように、このコネクタCは、VTRのドラムヘッドDに内蔵されたプリント配線板、MID等の板状の導体物PにFPC(B)を接続するために用いられる。ドラムヘッドDの側壁からは導体物Pの舌片形の部分が突出しており、この導体物Pに上記コネクタCが接続される。
【0015】
図1において、10はコネクタCにおけるコネクタ本体としてのハウジングであって、このハウジング10は絶縁体により正面視が矩形の厚板形に形成され、正面にドラムヘッドDの導体物Pの周囲に凹陥形成された穴Hに嵌合するように凸部11が形成されている。このハウジング10には導体物Pが挿入・抜去される通路である受入部12が形成されている。この受入部12は、ハウジング10の正面に導体物Pの幅及び高さにほぼ合う開口を有してハウジング10を厚さ方向に貫通しており、導体物Pを正面側から挿入し、また正面側に抜去できるようになっている。以下、全ての実施形態において、導体物Pを挿入する方向を導体物挿入方向といい、導体物挿入方向の前方を奥、後方を手前という。また導体物Pを抜去する方向を導体物抜去方向といい、導体物挿入方向及び導体物抜去方向を併せて導体物移動方向という。
【0016】
上記ハウジング10には更に、受入部12から導体物Pの移動方向と交差する方向に延びる支持壁13と、この支持壁13の導体物挿入方向の奥に位置して上記受入部12に連通する収納部14とが設けられている。この実施形態では、受入部12を挟んで上下に対向して収納部14が形成され、且つ上側でも下側でも複数の収納部14がハウジング10の幅方向に並列に形成されており、上側の収納部14はハウジング10の上壁に、下側の収納部14はハウジング10の下壁に開口している。そして、収納部14にはそれぞれ、挿入された導体物Pに当該挿入方向と交差する方向から接触するコンタクト20が配設されている。このコンタクト20はリン青胴板で例示されるような導電性の帯状板を折曲げて形成されている。15は収納部14の導体物挿入方向の奥に形成された奥壁であるが、この奥壁15を設けるか否かは任意的事項である。
【0017】
図3及び図4に示すように、上記コンタクト20は受入部側から順に、すなわち受入部12から離れる方向に順に接触部21と、湾曲部22と、固定部23と、接続部24とを備え、これらが一連に形成されている。接触部21は、収納部14における導体物挿入方向の手前から奥に向かって延びて手前部分21aが収納部14に収まると共に、奥部分21bが受入部12に出てから収納部14に向かって反転しており、この奥部分21bは奥壁15との間に導体物移動方向に隙間t1を有している。
【0018】
上記湾曲部22は、接触部21の上記奥部分21bに連設されると共に中途部分22aが手前に向かって湾曲し且つ収納部14の支持壁13との間で導体物移動方向に隙間t2を有している。
【0019】
上記固定部23は、コンタクト20の他の部分よりも幅が広く形成されており、コンタクト20を収納部14に圧入したときに支持壁13に食い込むことでコンタクト20をハウジング10に固定する。上記接続部24は、ハウジング10の上壁又は下壁に開口する収納部14から上方又は下方に導出されている。
【0020】
上記コネクタCの使用方法を説明する。図2に示すように、上記FPC(B)の先端には窓Wが開口しており、この窓Wの上辺及び下辺には内側に向けて導体Tが露出されている。まず、コネクタCのハウジング凸部11をFPC(B)の窓Wに嵌合し、コネクタCのコンタクト20の接続部24を導体Tにそれぞれ半田付け等で接続する。次いで、FPC(B)の付いたコネクタCをドラムヘッドDに近づけて、受入部12に導体物Pを挿入すると、接続が完了する。
【0021】
ここで、図5(a)に示すように、受入部12に導体物Pを挿入すると、導体物Pが接触部21の奥部分21bに当たり、接触部21が導体物挿入方向で且つ受入部12から離れる方向へ押圧される。その場合、図5(b)から(c)に示すように、湾曲部22が圧縮されて湾曲部分中央の角度G(図4(b)を参照)が減少するので、接触部21の奥部分21bが収納部14に収まり、接触部21のほぼ全体が収納部14の受入部12との境界面14aに位置する。そのため、接触部21が全面で導体物Pに接触することになり、導体物挿入時に導体物Pが接触部21から受ける接触圧が適正に抑えられ、導体物Pの挿入に要する力が小さくなる。一方、図6(a)に示すように、導体物Pを受入部12から抜去すると、接触部21が導体物抜去方向に引きずられる。その場合、図6(b)から(c)に示すように、接触部21の手前部分21aが収納部14の支持壁13に当たり、ここを支点にして接触部21の奥部分21bが受入部12に向かって起き上がり、ほぼ点接触に近い状態で導体物Pに当たって強く押圧するので、導体物Pの抜去に要する力が大きくなり、コネクタCにおける導体物Pの保持力が高くなる。よって、導体物挿入時の取扱い性向上と導体物保持力の強化によるコネクタCの信頼性向上を両立させることができる。また、ロック機構等を設けるものではないので、コネクタCのコストが低減され、コンパクト化が達成される。さらに、コンタクト20が導体物Pに対してほぼ直立しているので、コネクタCの導体物挿入方向への長さが短くなり、導体物Pまわりがコンパクトになる。
【0022】
この実施形態ではコンタクト接触部21の手前部分21aの形状を細かく限定するものではないが、上記コンタクト20を板材から打ち抜き、折曲げて成形するときには、図7に示すように、接触部21の手前部分21aが導体物抜去方向に流れて尖るように加工方向を選択すれば、導体物Pを受入部12から抜去するときに、この尖った接触部21の手前部分21aが収納部14の支持壁13にしっかりと食いつくから、支点としての機能を十分に果たして接触部21の奥部分21bの導体物Pへの押圧力が強くなり、導体物Pの抜去に要する力が更に大きくなり、コネクタCにおける導体物Pの保持力が更に高くなる。
【0023】
さらに、図8に示すように、支持壁13に、コンタクト20における接触部21の手前部分21aを受け止める突起16を設けたときには、導体物Pを受入部12から抜去するときに、接触部21の手前部分21aが突起16に受け止められるから、接触部21の奥部分21bの導体物Pへの押圧力が強くなり、導体物Pの抜去に要する力が更に大きくなり、コネクタCにおける導体物Pの保持力が更に高くなる。
【0024】
本発明は上記第1実施形態により限定されるものではない。上記実施形態ではハウジング10の形状を特定したが、これはドラムヘッド等の相手側部材への取り付け勝手に応じて自在に変更が許容されるところである。また、受入部12がハウジング10を貫通したが、受入部の奥側を袋状にしてもよい。さらに収納部14をハウジング10の上壁又は下壁に開口させたが、これも袋状にしてよい。また、コンタクト20の固定部23は幅広に形成したが、コンタクトをハウジングに固定する構造であれば他の構造であってもよい。さらに、上記実施形態では、受入部12を挟んで上下に対向して収納部14を形成してコンタクト20を配設し、且つ収納部14及びコンタクト20を上側でも下側でも複数並列に設けたが、収納部及びコンタクトは1個であってもよく、また複数の場合、配列は任意である。また、上記実施形態ではVTRのドラムヘッドDの導体物Pを挿入・抜去するコネクタCを例示したが、他の機器の導体物Pを挿入・抜去するコネクタであってもよい。さらに、コネクタの接続部に接続する対象はFPCに限定されるものではなく、ハーネスその他の電気部品であってもよい。
【0025】
図9は、本発明の低挿入力・高抜去力コネクタの第2実施形態に係る雄コネクタCを示す。この雄コネクタCは、コネクタ同士で嵌合して接続する雄雌コネクタのうちの一方である。従って、この実施形態では導体物Pは相手の雌コネクタである。そして、雄コネクタCをプリント配線板Bに実装し、導体物Pをプリント配線板Dに実装して、雄コネクタCを導体物Pに嵌合することでボード・ツー・ボードの接続を行うようにしている。
【0026】
図9において、110は雄コネクタCにおけるコネクタ本体としてのハウジングであって、このハウジング110は絶縁体により長さ方向(図9の紙面に垂直な方向)の断面形状が、相手のプリント配線板Dに向かって凸形になるよう形成されており、導体物Pの央部に凹陥形成された凹陥部に嵌合できるようになっている。なお、ハウジング110の長さは並設されるコンタクトの本数に応じて任意に決められる。このハウジング110には導体物Pが挿入・抜去される凹陥部である受入部112が形成されている。この受入部112は、ハウジング110の高さ方向(図9の左右方向)の先端側において、幅方向(図9の上下方向)の両側壁をプリント配線板Bに垂直な平面にすることで形成されており、導体物Pをプリント配線板Bに向かって挿入し、またプリント配線板Bから離れる方向に抜去できるようになっている。
【0027】
上記ハウジング110には、受入部112から導体物Pの移動方向と交差する方向に延びる支持壁113と、この支持壁113の導体物挿入方向の奥に位置して上記受入部112に連通する収納部114とが設けられている。この実施形態では、受入部112及び収納部114が上下に対向して形成されている。そして、収納部114にはそれぞれコンタクト120が配設されている。このコンタクト120はリン青胴板で例示されるような導電性の帯状板を折曲げて形成されている。
【0028】
図10に示すように、上記コンタクト120は受入部側から順に、すなわち受入部112から離れる方向に順に接触部121と、湾曲部122と、固定部123と、接続部124とを備え、これらが一連に形成されている。接触部121は、収納部114における導体物挿入方向の手前から奥に向かって延びて手前部分121aが収納部114に収まると共に、奥部分121bが受入部112に出てから収納部114に向かって反転している。
【0029】
上記湾曲部122は、接触部121の上記奥部分121bに連設されると共に中途部分122aが手前に向かって湾曲し且つ収納部114の支持壁113との間で導体物移動方向に隙間tを有している。
【0030】
上記固定部123は、圧入、溶着等によりハウジング110に固定されている。上記接続部124は、ハウジング110の外部に導出されてプリント配線板Bに半田付け等できるようになっている。
【0031】
この雄コネクタCに導体物Pを嵌合すると、導体物Pの周壁がその内側に装着したコンタクトpと共に雄コネクタCの受入部112に挿入される。そして、導体物Pの周壁が接触部121の奥部分121bに当たり、接触部121が導体物挿入方向で且つ受入部112から離れる方向へ押圧される。その場合、湾曲部122が圧縮されて湾曲部分中央の角度Gが減少するので、接触部121の奥部分121bが収納部114に収まり、接触部121のほぼ全体が収納部114の受入部112との境界面114aに位置する。そのため、接触部121が全面で導体物Pに接触することになり、導体物挿入時に導体物Pが接触部121から受ける接触圧が適正に抑えられ、導体物Pの挿入に要する力が小さくなる。一方、導体物Pを受入部112から抜去すると、接触部121が導体物抜去方向に引きずられる。その場合、接触部121の手前部分121aが収納部114の支持壁113に当たり、ここを支点にして接触部121の奥部分121bが受入部112に向かって起き上がり、ほぼ点接触に近い状態で導体物Pに当たって強く押圧するので、導体物Pの抜去に要する力が大きくなり、雄コネクタCにおける導体物Pの保持力が高くなる。よって、導体物挿入時の取扱い性向上と導体物保持力の強化による雄コネクタCの信頼性向上を両立させることができる。また、ロック機構等を設けるものではないので、雄コネクタCのコストが低減され、コンパクト化が達成される。
【0032】
この第2実施形態においても第1実施形態で説明したように、接触部121の手前部分121aが導体物抜去方向に流れて尖るように加工方向を選択したときには、導体物Pを受入部112から抜去するときに、この尖った接触部121の手前部分121aが収納部114の支持壁113にしっかりと食いつくから、支点としての機能を十分に果たして接触部121の奥部分121bの導体物Pへの押圧力が強くなり、導体物Pの抜去に要する力が更に大きくなり、雄コネクタCにおける導体物Pの保持力が更に高くなる。
【0033】
さらに、図11に示すように、支持壁113に、コンタクト120における接触部121の手前部分121aを受け止める突起116を設けたときには、導体物Pを受入部112から抜去するときに、接触部121の手前部分121aが突起116に受け止められるから、接触部121の奥部分121bの導体物Pへの押圧力が強くなり、導体物Pの抜去に要する力が更に大きくなり、雄コネクタCにおける導体物Pの保持力が更に高くなる。
【0034】
本発明は上記第2実施形態により限定されるものではない。上記第2実施形態とは逆に雄コネクタCを凹側の雌コネクタとし、組み合わせる導体物Pを凸側の雄コネクタとしてもよい。また、ハウジングの形状等を特定したが、コネクタ同士で嵌合して接続する雄雌コネクタであれば、形状を問わずに本発明は適用できる。また、上記第2実施形態では、上下に対向して収納部114を形成してコンタクト120を配設し、且つ収納部114及びコンタクト120を複数並列に設けたが、収納部及びコンタクトは1個であってもよく、また複数の場合、配列は任意である。さらに、上記第2実施形態ではボード・ツー・ボードの接続に使用する雄コネクタCを例示したが、他の用途向けの雄雌コネクタであってもよい。
【0035】
図12は、本発明の低挿入力・高抜去力コネクタの第3実施形態を示す。このコネクタCは、筒形部を有したソケット、リセプタクル等の雌コネクタである。従って、この実施形態では導体物Pはピン、タブ又はポスト等の雄コネクタである。コネクタC及び導体物Pには、それぞれハーネスが圧着等により接続されており、コネクタC及び導体物Pの嵌合によりハーネス同士が接続される。一般にコネクタC及び導体物Pはそれぞれ絶縁性のハウジングに収容され、このハウジングの嵌合により接続される。
【0036】
図12及び図13において、210はコネクタCにおけるコネクタ本体としての筒形部であって、導体で形成され、前端の開口から導体物Pが挿入される。また、筒形部210の後端には内側に折り曲げられることでハーネスB及び芯線Tを圧着するバレル211が形成されている。
【0037】
この筒形部210の内部には導体物Pが挿入・抜去される受入部212が形成されている。この受入部212は、前端上部の開口から始まり、上壁に沿って後方に向かって延びた通路であり、導体物Pを後方に向かって挿入し、また前方に向かって抜去できるようになっている。
【0038】
上記筒形部210には、受入部212から導体物Pの移動方向と交差する方向に延びる支持壁213と、この支持壁213の導体物挿入方向の奥に位置して上記受入部212に連通する収納部214とが設けられている。そして、収納部214にはコンタクト220が配設され、筒形部210に固定されている。このコンタクト220は例えば筒形部210と一連に成形され、例えば板材から展開形状で打ち抜き、その各所を曲げ加工することで筒形部210及びコンタクト220を成形する。215は収納部214の導体物挿入方向の奥に形成された奥壁であるが、この奥壁215を設けるか否かは任意的事項である。
【0039】
図14に示すように、上記コンタクト220は受入部側から順に、すなわち受入部212から離れる方向に順に接触部221と、湾曲部222と、固定部223を備え、これらが一連に形成されている。接触部221は、収納部214における導体物挿入方向の手前から奥に向かって延びて手前部分221aが収納部214に収まると共に、奥部分221bが受入部212に出てから収納部214に向かって反転しており、この奥部分221bは奥壁215との間に導体物移動方向に隙間t1を有している。
【0040】
上記湾曲部222は、接触部221の上記奥部分221bに連設されると共に中途部分222aが手前に向かって湾曲し且つ収納部214の支持壁213との間で導体物移動方向に隙間t2を有している。上記固定部223は、筒形部210に一体的に固定されている。
【0041】
このコネクタCのバレル211にハーネスBを圧着し、受入部212に導体物Pを挿入すると、導体物Pが接触部221の奥部分221bに当たり、接触部221が導体物挿入方向で且つ受入部212から離れる方向へ押圧される。その場合、湾曲部222が圧縮されて湾曲部分中央の角度Gが減少するので、接触部221の奥部分221bが収納部214に収まり、接触部221のほぼ全体が収納部214の受入部212との境界面214aに位置する。そのため、接触部221が全面で導体物Pに接触することになり、導体物挿入時に導体物Pが接触部221から受ける接触圧が適正に抑えられ、導体物Pの挿入に要する力が小さくなる。一方、導体物Pを受入部212から抜去すると、接触部221が導体物抜去方向に引きずられる。その場合、接触部221の手前部分221aが収納部214の支持壁213に当たり、ここを支点にして接触部221の奥部分221bが受入部212に向かって起き上がり、ほぼ点接触に近い状態で導体物Pに当たって強く押圧するので、導体物Pの抜去に要する力が大きくなり、コネクタCにおける導体物Pの保持力が高くなる。よって、導体物挿入時の取扱い性向上と導体物保持力の強化によるコネクタCの信頼性向上を両立させることができる。また、ロック機構等を設けるものではないので、コネクタCのコストが低減され、コンパクト化が達成される。
【0042】
この第3実施形態においても第1実施形態で説明したように、接触部221の手前部分221aが導体物抜去方向に流れて尖るように加工方向を選択したときには、導体物Pを受入部212から抜去するときに、この尖った接触部221の手前部分221aが収納部214の支持壁213にしっかりと食いつくから、支点としての機能を十分に果たして接触部221の奥部分221bの導体物Pへの押圧力が強くなり、導体物Pの抜去に要する力が更に大きくなり、コネクタCにおける導体物Pの保持力が更に高くなる。
【0043】
さらに、図15に示すように、支持壁213に、コンタクト220における接触部221の手前部分221aを受け止める突起216を設けたときには、導体物Pを受入部212から抜去するときに、接触部221の手前部分221aが突起216に受け止められるから、接触部221の奥部分221bの導体物Pへの押圧力が強くなり、導体物Pの抜去に要する力が更に大きくなり、コネクタCにおける導体物Pの保持力が更に高くなる。
【0044】
本発明は上記第3実施形態により限定されるものではない。上記第2実施形態では筒形部210の上部に受入部212を形成したが、下部に形成してもよい。そのときにはコンタクトは筒形部の上壁に固定されることになる。なお、本発明は以上の各実施形態の特徴を種々組み合わせた実施形態を含むものである。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の低挿入力・高抜去力コネクタは、導体物の挿入時にはコンタクトが軽く押し下げられ、導体物の抜去時にはコンタクトが導体物を強く押圧するので、導体物の挿入に要する力を小さくしながら導体物の抜去に要する力を大きくして、コネクタにおける導体物の挿入時の取扱い性向上と保持力の強化によるコネクタの信頼性向上を両立させることができる。しかも、この効果をロック機構等を設けることなく実現したから、コネクタのコスト低減及びコンパクト化を図ることができる。
【0046】
請求項2の低挿入力・高抜去力コネクタは、カードエッジ型コネクタ、及びコネクタ同士で嵌合して接続する雄雌コネクタ等に適用して請求項1の効果を得るのに最適である。
【0047】
請求項3の低挿入力・高抜去力コネクタは、ピン、タブ又はポスト等の雄コネクタが嵌合する筒形部を有したソケット、リセプタクル等の雌コネクタ等に適用して請求項1の効果を得るのに最適である。
【0048】
請求項4のようにすれば、コネクタにおける導体物の保持力を更に高くすることができ、コネクタの信頼性を更に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカードエッジ型のコネクタを示し、(a)は導体物を挿入する側からみた正面図、(b)は底面図である。
【図2】上記コネクタと、これが取り付けられるビデオデッキのドラムヘッド及びFPCを縮小して示す斜視図である。
【図3】図1(a)のA−A線における断面を拡大して示す図である。
【図4】上記コネクタのコンタクトを示し、(a)は導体物を挿入する側からみた正面図、(b)は側面図である。
【図5】上記コネクタで導体物を挿入する時のコンタクトの変形を順に説明する図である。
【図6】上記コネクタで導体物を抜去する時のコンタクトの変形を順に説明する図である。
【図7】上記コネクタのコンタクトの接触部の手前部分を拡大して示す図である。
【図8】第1実施形態の変形例における図6相当図である。
【図9】第2実施形態に係るコネクタに導体物を嵌合した状態で示す断面図である。
【図10】図9の要部を、導体物を抜去した状態で示す拡大図である。
【図11】第2実施形態の変形例を示す図10相当図である。
【図12】第3実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。
【図13】上記コネクタの拡大縦断面図である。
【図14】図13の要部を示す拡大図である。
【図15】第3実施形態の変形例を示す図11相当図である。
【図16】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
C カードエッジ型のコネクタ
10 ハウジング
12 受入部
13 支持壁
14 収納部
14a 境界面
16 突起
20 コンタクト
21 接触部
21a 手前部分
21b 奥部分
22 湾曲部
22a 中途部分
23 固定部
24 接続部
P 導体物(プリント配線板)
C 雄コネクタ
110 ハウジング
112 受入部
113 支持壁
114 収納部
114a 境界面
116 突起
120 コンタクト
121 接触部
121a 手前部分
121b 奥部分
122 湾曲部
122a 中途部分
123 固定部
124 接続部
P 導体物(雌コネクタ)
p コンタクト
C 雌コネクタ
210 筒形部
212 受入部
213 支持壁
214 収納部
214a 境界面
216 突起
220 コンタクト
221 接触部
221a 手前部分
221b 奥部分
222 湾曲部
222a 中途部分
223 固定部
P 導体物(雄コネクタ)
Claims (4)
- 挿入された導体物に当該挿入方向と交差する方向から接触するコンタクトを備えたコネクタにおいて、
コネクタ本体には、導体物が挿入・抜去される受入部と、この受入部から導体物の移動方向と交差する方向に延びる支持壁と、この支持壁の導体物挿入方向の奥に位置する収納部とが設けられていると共に、この収納部にコンタクトが配設されており、
上記コンタクトは、受入部側から順に、収納部における導体物挿入方向の手前から奥に向かって延びて手前部分が収納部に収まると共に奥部分が受入部に出てから収納部に向かって反転する接触部と、接触部の上記奥部分に連設されると共に中途部分が導体物挿入方向の手前に向かって湾曲し且つ支持壁との間に導体物移動方向に隙間を有する湾曲部と、コネクタ本体に固定された固定部とを備え、
上記受入部に上記導体物を挿入すると、上記導体物が上記接触部の奥部分に当たり、上記湾曲部が圧縮されることで上記奥部分が上記収納部に収まり、上記接触部のほぼ全体が上記収納部の上記受入部との境界面に位置して上記接触部が全面で導体物に接触し、上記導体物を上記受入部から抜去すると、上記接触部が導体物抜去方向に引きずられて上記手前部分が上記収納部の支持壁に当たり、ここを支点にして上記接触部の奥部分が上記受入部に向かって起き上がり、ほぼ点接触に近い状態で上記導体物に当たるように構成されている低挿入力・高抜去力コネクタ。 - 請求項1記載の低挿入力・高抜去力コネクタにおいて、コネクタ本体が絶縁体よりなるハウジングであり、コンタクトが更に、固定部に連設され且つハウジングの外部へ導出された接続部を備えている低挿入力・高抜去力コネクタ。
- コネクタ本体が導体よりなる筒形部である請求項1記載の低挿入力・高抜去力コネクタ。
- 支持壁に、コンタクトにおける接触部の手前部分を受け止める突起が設けられている請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の低挿入力・高抜去力コネクタ。
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