JP2000353558A - 低挿入力・高抜去力コネクタ - Google Patents
低挿入力・高抜去力コネクタInfo
- Publication number
- JP2000353558A JP2000353558A JP11161733A JP16173399A JP2000353558A JP 2000353558 A JP2000353558 A JP 2000353558A JP 11161733 A JP11161733 A JP 11161733A JP 16173399 A JP16173399 A JP 16173399A JP 2000353558 A JP2000353558 A JP 2000353558A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- connector
- contact
- force
- support wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Abstract
筒形部を有する雌コネクタ等を広く対象として低挿入力
・高抜去力コネクタを提供する。 【解決手段】 挿入された導体物Pに挿入方向と交差す
る方向から接触するコンタクト20を備えたコネクタC
であり、コネクタ本体10には導体物を挿入・抜去する
受入部12と、受入部から導体物の移動方向と交差して
延びる支持壁13と、支持壁の導体物挿入方向奥に位置
する収納部14を設け、収納部にコンタクトを配する。
コンタクトは受入部側から順に、収納部の導体物挿入方
向手前から奥に延びて手前部分が収納部に収まり奥部分
が受入部に出てから収納部に反転する接触部21と、接
触部の奥部分に連設され中途部分が導体物挿入方向手前
に湾曲し支持壁との間に導体物移動方向に隙間を有する
湾曲部22と、コネクタ本体に固定された固定部23を
備える。
Description
に当該挿入方向と交差する方向から接触するコンタクト
を備えたコネクタの技術分野に属し、具体的にはプリン
ト配線板、MID(表面に金属膜が蒸着された樹脂板)
等に接続するカードエッジ型コネクタの技術分野、コネ
クタ同士で嵌合して接続する雄雌コネクタの技術分野、
並びにピン、タブ又はポスト等の雄コネクタが嵌合する
筒形部を有したソケット、リセプタクル等の雌コネクタ
の技術分野に属し、導体物の挿入力を小さくしながら抜
去力を大きくするための対策に関する。
う一対のコネクタとして、中央の凹嵌部にコンタクトが
配設された雌コネクタと、上記凹嵌部に嵌合する凸部に
コンタクトを備えた雄コネクタとを組み合わせたものが
知られている。このような一対の雄雌コネクタを対象に
して、例えば特開平9−266036号公報には、図1
6に示すように、雌コネクタ(イ)における逆U字形の
コンタクト(ロ)を、ある程度撓ませた状態でコンタク
ト先端(ハ)をハウジング(ニ)に係止させておくこと
で、コンタクト(ロ)の変位量を抑えて雄コネクタ
(ホ)の雌コネクタ(イ)への挿入力を小さくすると共
に、コンタクト(ロ)の座屈を防止して雄コネクタ
(ホ)の雌コネクタ(イ)からの抜去力を大きくするよ
うにした技術が開示されている。
において更に雄コネクタ(ホ)の抜去力を大きくするに
は、コンタクト(ロ)の復元力を大きくして接触力を高
く設定することになるが、そうすれば雄コネクタ(ホ)
の挿入に大きな力を要することになり、挿入時の取扱い
性が悪くなる。さりとて、挿入を容易にするためにコン
タクト(ロ)の復元力を控えめに設定すれば、雄コネク
タ(ホ)が不用意に抜け落ちる事故が起こり、雌コネク
タ(イ)の信頼性が低下する。
タ(ホ)が雌コネクタ(イ)に挿入された状態で両コネ
クタ(イ)、(ホ)をロックするようにしてもよいが、
ロック機構を設ける分だけ構造が複雑になり、コストが
高くつき、コンパクト性を損なうことになる。
をはじめ、カードエッジ型のコネクタ、そして筒形部を
有する雌コネクタ等を広く対象として低挿入力・高抜去
力コネクタを提供することにある。すなわち、導体物の
挿入時にはコンタクトが軽く押し下げられ、導体物の抜
去(抜き去ること)時にはコンタクトが導体物を強く押
圧するようにすることで、導体物の挿入に要する力を小
さくしながら導体物の抜去に要する力を大きくして、導
体物の挿入時の取扱い性向上と保持力の強化によるコネ
クタの信頼性向上を両立させ、これをロック機構等を設
けることなく実現して、コネクタのコスト低減及びコン
パクト化を達成するものである。
め、請求項1の低挿入力・高抜去力コネクタは、挿入さ
れた導体物に当該挿入方向と交差する方向から接触する
コンタクトを備えたコネクタにおいて、コネクタ本体に
は導体物が挿入・抜去される受入部と、この受入部から
導体物の移動方向と交差する方向に延びる支持壁と、こ
の支持壁の導体物挿入方向の奥に位置する収納部とが設
けられていると共に、この収納部にコンタクトが配設さ
れており、上記コンタクトは受入部側から順に、収納部
における導体物挿入方向の手前から奥に向かって延びて
手前部分が収納部に収まると共に奥部分が受入部に出て
から収納部に向かって反転する接触部と、接触部の上記
奥部分に連設されると共に中途部分が導体物挿入方向の
手前に向かって湾曲し且つ支持壁との間に導体物移動方
向に隙間を有する湾曲部と、コネクタ本体に固定された
固定部とを備えていることを特徴としている。ここで、
導体物とは、一部又は全体が導体で形成された物品をい
う。
配線板、MID、柔軟性に富む樹脂等の薄板又は膜に導
体を固定してなるフレキシブル・プリント配線板(以
下、FPCという)等に電気的に接続することで使用さ
れる。そして、受入部に導体物を挿入すると、導体物が
接触部の奥部分に当たり、接触部が導体物挿入方向で且
つ受入部から離れる方向へ押圧される。その場合、湾曲
部が圧縮されて湾曲部分中央の角度が減少するので、接
触部の奥部分が収納部に収まり、接触部のほぼ全体が収
納部の受入部との境界面に位置する。そのため、接触部
が全面で導体物に接触することになり、導体物挿入時に
導体物が接触部から受ける接触圧が適正に抑えられ、導
体物の挿入に要する力が小さくなる。一方、導体物を受
入部から抜去すると、接触部が導体物抜去方向に引きず
られる。その場合、接触部の手前部分が収納部の壁面に
当たり、ここを支点にして接触部の奥部分が受入部に向
かって起き上がり、ほぼ点接触に近い状態で導体物に当
たって強く押圧するので、導体物の抜去に要する力が大
きくなり、コネクタにおける導体物の保持力が高くな
る。また、ロック機構等を設けるものではないので、コ
ネクタのコストが低減され、コンパクト化が達成され
る。
は、請求項1記載の構成において、コネクタ本体が絶縁
体よりなるハウジングであり、コンタクトが更に、固定
部に連設され且つハウジングの外部へ導出された接続部
を備えていることを特徴としている。
及びコネクタ同士で嵌合して接続する雄雌コネクタ等と
して用いられるものであり、接続部を、例えばプリント
配線板、MID、FPC等にハンダ付けすることで使用
される。そして、導体物の挿入・抜去時の作用は請求項
1の場合と同様であるので、請求項1における作用の記
載をそのまま引用する。
は、請求項1記載の構成において、コネクタ本体が導体
よりなる筒形部である。
雄コネクタが嵌合する筒形部を有したソケット、リセプ
タクル等の雌コネクタ等として用いられるものであり、
例えばコネクタ本体のバレルにハーネスを圧着すること
で使用される。そして、導体物の挿入・抜去時の作用は
請求項1の場合と同様であるので、請求項1における作
用の記載をそのまま引用する。
は、請求項1ないし3のうちいずれか1項の構成におい
て、支持壁に、コンタクトにおける接触部の手前部分を
受け止める突起が設けられている。
抜去するときに、接触部の手前部分が突起に受け止めら
れるから、接触部の奥部分のコネクタへの押圧力が強く
なり、コネクタの抜去に要する力が更に大きくなり、コ
ネクタにおける導体物の保持力が更に高くなる。
に基づいて説明する。図1は、本発明の低挿入力・高抜
去力コネクタの第1実施形態に係るカードエッジ型のコ
ネクタCを示す。図2に示すように、このコネクタC
は、VTRのドラムヘッドDに内蔵されたプリント配線
板、MID等の板状の導体物PにFPC(B)を接続す
るために用いられる。ドラムヘッドDの側壁からは導体
物Pの舌片形の部分が突出しており、この導体物Pに上
記コネクタCが接続される。
コネクタ本体としてのハウジングであって、このハウジ
ング10は絶縁体により正面視が矩形の厚板形に形成さ
れ、正面にドラムヘッドDの導体物Pの周囲に凹陥形成
された穴Hに嵌合するように凸部11が形成されてい
る。このハウジング10には導体物Pが挿入・抜去され
る通路である受入部12が形成されている。この受入部
12は、ハウジング10の正面に導体物Pの幅及び高さ
にほぼ合う開口を有してハウジング10を厚さ方向に貫
通しており、導体物Pを正面側から挿入し、また正面側
に抜去できるようになっている。以下、全ての実施形態
において、導体物Pを挿入する方向を導体物挿入方向と
いい、導体物挿入方向の前方を奥、後方を手前という。
また導体物Pを抜去する方向を導体物抜去方向といい、
導体物挿入方向及び導体物抜去方向を併せて導体物移動
方向という。
から導体物Pの移動方向と交差する方向に延びる支持壁
13と、この支持壁13の導体物挿入方向の奥に位置し
て上記受入部12に連通する収納部14とが設けられて
いる。この実施形態では、受入部12を挟んで上下に対
向して収納部14が形成され、且つ上側でも下側でも複
数の収納部14がハウジング10の幅方向に並列に形成
されており、上側の収納部14はハウジング10の上壁
に、下側の収納部14はハウジング10の下壁に開口し
ている。そして、収納部14にはそれぞれ、挿入された
導体物Pに当該挿入方向と交差する方向から接触するコ
ンタクト20が配設されている。このコンタクト20は
リン青胴板で例示されるような導電性の帯状板を折曲げ
て形成されている。15は収納部14の導体物挿入方向
の奥に形成された奥壁であるが、この奥壁15を設ける
か否かは任意的事項である。
ト20は受入部側から順に、すなわち受入部12から離
れる方向に順に接触部21と、湾曲部22と、固定部2
3と、接続部24とを備え、これらが一連に形成されて
いる。接触部21は、収納部14における導体物挿入方
向の手前から奥に向かって延びて手前部分21aが収納
部14に収まると共に、奥部分21bが受入部12に出
てから収納部14に向かって反転しており、この奥部分
21bは奥壁15との間に導体物移動方向に隙間t1を
有している。
分21bに連設されると共に中途部分22aが手前に向
かって湾曲し且つ収納部14の支持壁13との間で導体
物移動方向に隙間t2を有している。
部分よりも幅が広く形成されており、コンタクト20を
収納部14に圧入したときに支持壁13に食い込むこと
でコンタクト20をハウジング10に固定する。上記接
続部24は、ハウジング10の上壁又は下壁に開口する
収納部14から上方又は下方に導出されている。
2に示すように、上記FPC(B)の先端には窓Wが開
口しており、この窓Wの上辺及び下辺には内側に向けて
導体Tが露出されている。まず、コネクタCのハウジン
グ凸部11をFPC(B)の窓Wに嵌合し、コネクタC
のコンタクト20の接続部24を導体Tにそれぞれ半田
付け等で接続する。次いで、FPC(B)の付いたコネ
クタCをドラムヘッドDに近づけて、受入部12に導体
物Pを挿入すると、接続が完了する。
12に導体物Pを挿入すると、導体物Pが接触部21の
奥部分21bに当たり、接触部21が導体物挿入方向で
且つ受入部12から離れる方向へ押圧される。その場
合、図5(b)から(c)に示すように、湾曲部22が
圧縮されて湾曲部分中央の角度G(図4(b)を参照)
が減少するので、接触部21の奥部分21bが収納部1
4に収まり、接触部21のほぼ全体が収納部14の受入
部12との境界面14aに位置する。そのため、接触部
21が全面で導体物Pに接触することになり、導体物挿
入時に導体物Pが接触部21から受ける接触圧が適正に
抑えられ、導体物Pの挿入に要する力が小さくなる。一
方、図6(a)に示すように、導体物Pを受入部12か
ら抜去すると、接触部21が導体物抜去方向に引きずら
れる。その場合、図6(b)から(c)に示すように、
接触部21の手前部分21aが収納部14の支持壁13
に当たり、ここを支点にして接触部21の奥部分21b
が受入部12に向かって起き上がり、ほぼ点接触に近い
状態で導体物Pに当たって強く押圧するので、導体物P
の抜去に要する力が大きくなり、コネクタCにおける導
体物Pの保持力が高くなる。よって、導体物挿入時の取
扱い性向上と導体物保持力の強化によるコネクタCの信
頼性向上を両立させることができる。また、ロック機構
等を設けるものではないので、コネクタCのコストが低
減され、コンパクト化が達成される。さらに、コンタク
ト20が導体物Pに対してほぼ直立しているので、コネ
クタCの導体物挿入方向への長さが短くなり、導体物P
まわりがコンパクトになる。
手前部分21aの形状を細かく限定するものではない
が、上記コンタクト20を板材から打ち抜き、折曲げて
成形するときには、図7に示すように、接触部21の手
前部分21aが導体物抜去方向に流れて尖るように加工
方向を選択すれば、導体物Pを受入部12から抜去する
ときに、この尖った接触部21の手前部分21aが収納
部14の支持壁13にしっかりと食いつくから、支点と
しての機能を十分に果たして接触部21の奥部分21b
の導体物Pへの押圧力が強くなり、導体物Pの抜去に要
する力が更に大きくなり、コネクタCにおける導体物P
の保持力が更に高くなる。
に、コンタクト20における接触部21の手前部分21
aを受け止める突起16を設けたときには、導体物Pを
受入部12から抜去するときに、接触部21の手前部分
21aが突起16に受け止められるから、接触部21の
奥部分21bの導体物Pへの押圧力が強くなり、導体物
Pの抜去に要する力が更に大きくなり、コネクタCにお
ける導体物Pの保持力が更に高くなる。
るものではない。上記実施形態ではハウジング10の形
状を特定したが、これはドラムヘッド等の相手側部材へ
の取り付け勝手に応じて自在に変更が許容されるところ
である。また、受入部12がハウジング10を貫通した
が、受入部の奥側を袋状にしてもよい。さらに収納部1
4をハウジング10の上壁又は下壁に開口させたが、こ
れも袋状にしてよい。また、コンタクト20の固定部2
3は幅広に形成したが、コンタクトをハウジングに固定
する構造であれば他の構造であってもよい。さらに、上
記実施形態では、受入部12を挟んで上下に対向して収
納部14を形成してコンタクト20を配設し、且つ収納
部14及びコンタクト20を上側でも下側でも複数並列
に設けたが、収納部及びコンタクトは1個であってもよ
く、また複数の場合、配列は任意である。また、上記実
施形態ではVTRのドラムヘッドDの導体物Pを挿入・
抜去するコネクタCを例示したが、他の機器の導体物P
を挿入・抜去するコネクタであってもよい。さらに、コ
ネクタの接続部に接続する対象はFPCに限定されるも
のではなく、ハーネスその他の電気部品であってもよ
い。
クタの第2実施形態に係る雄コネクタCを示す。この雄
コネクタCは、コネクタ同士で嵌合して接続する雄雌コ
ネクタのうちの一方である。従って、この実施形態では
導体物Pは相手の雌コネクタである。そして、雄コネク
タCをプリント配線板Bに実装し、導体物Pをプリント
配線板Dに実装して、雄コネクタCを導体物Pに嵌合す
ることでボード・ツー・ボードの接続を行うようにして
いる。
けるコネクタ本体としてのハウジングであって、このハ
ウジング110は絶縁体により長さ方向(図9の紙面に
垂直な方向)の断面形状が、相手のプリント配線板Dに
向かって凸形になるよう形成されており、導体物Pの央
部に凹嵌形成された凹嵌部に嵌合できるようになってい
る。なお、ハウジング110の長さは並設されるコンタ
クトの本数に応じて任意に決められる。このハウジング
110には導体物Pが挿入・抜去される凹嵌部である受
入部112が形成されている。この受入部112は、ハ
ウジング110の高さ方向(図9の左右方向)の先端側
において、幅方向(図9の上下方向)の両側壁をプリン
ト配線板Bに垂直な平面にすることで形成されており、
導体物Pをプリント配線板Bに向かって挿入し、またプ
リント配線板Bから離れる方向に抜去できるようになっ
ている。
から導体物Pの移動方向と交差する方向に延びる支持壁
113と、この支持壁113の導体物挿入方向の奥に位
置して上記受入部112に連通する収納部114とが設
けられている。この実施形態では、受入部112及び収
納部114が上下に対向して形成されている。そして、
収納部114にはそれぞれコンタクト120が配設され
ている。このコンタクト120はリン青胴板で例示され
るような導電性の帯状板を折曲げて形成されている。
0は受入部側から順に、すなわち受入部112から離れ
る方向に順に接触部121と、湾曲部122と、固定部
123と、接続部124とを備え、これらが一連に形成
されている。接触部121は、収納部114における導
体物挿入方向の手前から奥に向かって延びて手前部分1
21aが収納部114に収まると共に、奥部分121b
が受入部112に出てから収納部114に向かって反転
している。
奥部分121bに連設されると共に中途部分122aが
手前に向かって湾曲し且つ収納部114の支持壁113
との間で導体物移動方向に隙間tを有している。
ハウジング110に固定されている。上記接続部124
は、ハウジング110の外部に導出されてプリント配線
板Bに半田付け等できるようになっている。
と、導体物Pの周壁がその内側に装着したコンタクトp
と共に雄コネクタCの受入部112に挿入される。そし
て、導体物Pの周壁が接触部121の奥部分121bに
当たり、接触部121が導体物挿入方向で且つ受入部1
12から離れる方向へ押圧される。その場合、湾曲部1
22が圧縮されて湾曲部分中央の角度Gが減少するの
で、接触部121の奥部分121bが収納部114に収
まり、接触部121のほぼ全体が収納部114の受入部
112との境界面114aに位置する。そのため、接触
部121が全面で導体物Pに接触することになり、導体
物挿入時に導体物Pが接触部121から受ける接触圧が
適正に抑えられ、導体物Pの挿入に要する力が小さくな
る。一方、導体物Pを受入部112から抜去すると、接
触部121が導体物抜去方向に引きずられる。その場
合、接触部121の手前部分121aが収納部114の
支持壁113に当たり、ここを支点にして接触部121
の奥部分121bが受入部112に向かって起き上が
り、ほぼ点接触に近い状態で導体物Pに当たって強く押
圧するので、導体物Pの抜去に要する力が大きくなり、
雄コネクタCにおける導体物Pの保持力が高くなる。よ
って、導体物挿入時の取扱い性向上と導体物保持力の強
化による雄コネクタCの信頼性向上を両立させることが
できる。また、ロック機構等を設けるものではないの
で、雄コネクタCのコストが低減され、コンパクト化が
達成される。
で説明したように、接触部121の手前部分121aが
導体物抜去方向に流れて尖るように加工方向を選択した
ときには、導体物Pを受入部112から抜去するとき
に、この尖った接触部121の手前部分121aが収納
部114の支持壁113にしっかりと食いつくから、支
点としての機能を十分に果たして接触部121の奥部分
121bの導体物Pへの押圧力が強くなり、導体物Pの
抜去に要する力が更に大きくなり、雄コネクタCにおけ
る導体物Pの保持力が更に高くなる。
3に、コンタクト120における接触部121の手前部
分121aを受け止める突起116を設けたときには、
導体物Pを受入部112から抜去するときに、接触部1
21の手前部分121aが突起116に受け止められる
から、接触部121の奥部分121bの導体物Pへの押
圧力が強くなり、導体物Pの抜去に要する力が更に大き
くなり、雄コネクタCにおける導体物Pの保持力が更に
高くなる。
るものではない。上記第2実施形態とは逆に雄コネクタ
Cを凹側の雌コネクタとし、組み合わせる導体物Pを凸
側の雄コネクタとしてもよい。また、ハウジングの形状
等を特定したが、コネクタ同士で嵌合して接続する雄雌
コネクタであれば、形状を問わずに本発明は適用でき
る。また、上記第2実施形態では、上下に対向して収納
部114を形成してコンタクト120を配設し、且つ収
納部114及びコンタクト120を複数並列に設けた
が、収納部及びコンタクトは1個であってもよく、また
複数の場合、配列は任意である。さらに、上記第2実施
形態ではボード・ツー・ボードの接続に使用する雄コネ
クタCを例示したが、他の用途向けの雄雌コネクタであ
ってもよい。
ネクタの第3実施形態を示す。このコネクタCは、筒形
部を有したソケット、リセプタクル等の雌コネクタであ
る。従って、この実施形態では導体物Pはピン、タブ又
はポスト等の雄コネクタである。コネクタC及び導体物
Pには、それぞれハーネスが圧着等により接続されてお
り、コネクタC及び導体物Pの嵌合によりハーネス同士
が接続される。一般にコネクタC及び導体物Pはそれぞ
れ絶縁性のハウジングに収容され、このハウジングの嵌
合により接続される。
クタCにおけるコネクタ本体としての筒形部であって、
導体で形成され、前端の開口から導体物Pが挿入され
る。また、筒形部210の後端には内側に折り曲げられ
ることでハーネスB及び芯線Tを圧着するバレル211
が形成されている。
入・抜去される受入部212が形成されている。この受
入部212は、前端上部の開口から始まり、上壁に沿っ
て後方に向かって延びた通路であり、導体物Pを後方に
向かって挿入し、また前方に向かって抜去できるように
なっている。
導体物Pの移動方向と交差する方向に延びる支持壁21
3と、この支持壁213の導体物挿入方向の奥に位置し
て上記受入部212に連通する収納部214とが設けら
れている。そして、収納部214にはコンタクト220
が配設され、筒形部210に固定されている。このコン
タクト220は例えば筒形部210と一連に成形され、
例えば板材から展開形状で打ち抜き、その各所を曲げ加
工することで筒形部210及びコンタクト220を成形
する。215は収納部214の導体物挿入方向の奥に形
成された奥壁であるが、この奥壁215を設けるか否か
は任意的事項である。
0は受入部側から順に、すなわち受入部212から離れ
る方向に順に接触部221と、湾曲部222と、固定部
223を備え、これらが一連に形成されている。接触部
221は、収納部214における導体物挿入方向の手前
から奥に向かって延びて手前部分221aが収納部21
4に収まると共に、奥部分221bが受入部212に出
てから収納部214に向かって反転しており、この奥部
分221bは奥壁215との間に導体物移動方向に隙間
t1を有している。
奥部分221bに連設されると共に中途部分222aが
手前に向かって湾曲し且つ収納部214の支持壁213
との間で導体物移動方向に隙間t2を有している。上記
固定部223は、筒形部210に一体的に固定されてい
る。
Bを圧着し、受入部212に導体物Pを挿入すると、導
体物Pが接触部221の奥部分221bに当たり、接触
部221が導体物挿入方向で且つ受入部212から離れ
る方向へ押圧される。その場合、湾曲部222が圧縮さ
れて湾曲部分中央の角度Gが減少するので、接触部22
1の奥部分221bが収納部214に収まり、接触部2
21のほぼ全体が収納部214の受入部212との境界
面214aに位置する。そのため、接触部221が全面
で導体物Pに接触することになり、導体物挿入時に導体
物Pが接触部221から受ける接触圧が適正に抑えら
れ、導体物Pの挿入に要する力が小さくなる。一方、導
体物Pを受入部212から抜去すると、接触部221が
導体物抜去方向に引きずられる。その場合、接触部22
1の手前部分221aが収納部214の支持壁213に
当たり、ここを支点にして接触部221の奥部分221
bが受入部212に向かって起き上がり、ほぼ点接触に
近い状態で導体物Pに当たって強く押圧するので、導体
物Pの抜去に要する力が大きくなり、コネクタCにおけ
る導体物Pの保持力が高くなる。よって、導体物挿入時
の取扱い性向上と導体物保持力の強化によるコネクタC
の信頼性向上を両立させることができる。また、ロック
機構等を設けるものではないので、コネクタCのコスト
が低減され、コンパクト化が達成される。
で説明したように、接触部221の手前部分221aが
導体物抜去方向に流れて尖るように加工方向を選択した
ときには、導体物Pを受入部212から抜去するとき
に、この尖った接触部221の手前部分221aが収納
部214の支持壁213にしっかりと食いつくから、支
点としての機能を十分に果たして接触部221の奥部分
221bの導体物Pへの押圧力が強くなり、導体物Pの
抜去に要する力が更に大きくなり、コネクタCにおける
導体物Pの保持力が更に高くなる。
3に、コンタクト220における接触部221の手前部
分221aを受け止める突起216を設けたときには、
導体物Pを受入部212から抜去するときに、接触部2
21の手前部分221aが突起216に受け止められる
から、接触部221の奥部分221bの導体物Pへの押
圧力が強くなり、導体物Pの抜去に要する力が更に大き
くなり、コネクタCにおける導体物Pの保持力が更に高
くなる。
るものではない。上記第2実施形態では筒形部210の
上部に受入部212を形成したが、下部に形成してもよ
い。そのときにはコンタクトは筒形部の上壁に固定され
ることになる。なお、本発明は以上の各実施形態の特徴
を種々組み合わせた実施形態を含むものである。
力・高抜去力コネクタは、導体物の挿入時にはコンタク
トが軽く押し下げられ、導体物の抜去時にはコンタクト
が導体物を強く押圧するので、導体物の挿入に要する力
を小さくしながら導体物の抜去に要する力を大きくし
て、コネクタにおける導体物の挿入時の取扱い性向上と
保持力の強化によるコネクタの信頼性向上を両立させる
ことができる。しかも、この効果をロック機構等を設け
ることなく実現したから、コネクタのコスト低減及びコ
ンパクト化を図ることができる。
は、カードエッジ型コネクタ、及びコネクタ同士で嵌合
して接続する雄雌コネクタ等に適用して請求項1の効果
を得るのに最適である。
は、ピン、タブ又はポスト等の雄コネクタが嵌合する筒
形部を有したソケット、リセプタクル等の雌コネクタ等
に適用して請求項1の効果を得るのに最適である。
る導体物の保持力を更に高くすることができ、コネクタ
の信頼性を更に向上することができる。
コネクタを示し、(a)は導体物を挿入する側からみた
正面図、(b)は底面図である。
デッキのドラムヘッド及びFPCを縮小して示す斜視図
である。
示す図である。
体物を挿入する側からみた正面図、(b)は側面図であ
る。
トの変形を順に説明する図である。
トの変形を順に説明する図である。
を拡大して示す図である。
る。
た状態で示す断面図である。
拡大図である。
ある。
ある。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 挿入された導体物に当該挿入方向と交差
する方向から接触するコンタクトを備えたコネクタにお
いて、コネクタ本体には導体物が挿入・抜去される受入
部と、この受入部から導体物の移動方向と交差する方向
に延びる支持壁と、この支持壁の導体物挿入方向の奥に
位置する収納部とが設けられていると共に、この収納部
にコンタクトが配設されており、上記コンタクトは受入
部側から順に、収納部における導体物挿入方向の手前か
ら奥に向かって延びて手前部分が収納部に収まると共に
奥部分が受入部に出てから収納部に向かって反転する接
触部と、接触部の上記奥部分に連設されると共に中途部
分が導体物挿入方向の手前に向かって湾曲し且つ支持壁
との間に導体物移動方向に隙間を有する湾曲部と、コネ
クタ本体に固定された固定部とを備えていることを特徴
とする低挿入力・高抜去力コネクタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の低挿入力・高抜去力コネ
クタにおいて、コネクタ本体が絶縁体よりなるハウジン
グであり、コンタクトが更に、固定部に連設され且つハ
ウジングの外部へ導出された接続部を備えている低挿入
力・高抜去力コネクタ。 - 【請求項3】 コネクタ本体が導体よりなる筒形部であ
る請求項1記載の低挿入力・高抜去力コネクタ。 - 【請求項4】 支持壁に、コンタクトにおける接触部の
手前部分を受け止める突起が設けられている請求項1な
いし3のうちいずれか1項に記載の低挿入力・高抜去力
コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16173399A JP4213296B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 低挿入力・高抜去力コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16173399A JP4213296B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 低挿入力・高抜去力コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000353558A true JP2000353558A (ja) | 2000-12-19 |
JP4213296B2 JP4213296B2 (ja) | 2009-01-21 |
Family
ID=15740859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16173399A Expired - Fee Related JP4213296B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 低挿入力・高抜去力コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4213296B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7247055B2 (en) | 2005-01-07 | 2007-07-24 | Tyco Electronics Amp K.K. | Card connector |
JP2014225341A (ja) * | 2013-05-15 | 2014-12-04 | 矢崎総業株式会社 | 接続端子 |
US11196209B2 (en) | 2017-11-15 | 2021-12-07 | Lg Chem, Ltd. | Rounded connector assembly |
-
1999
- 1999-06-08 JP JP16173399A patent/JP4213296B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7247055B2 (en) | 2005-01-07 | 2007-07-24 | Tyco Electronics Amp K.K. | Card connector |
JP2014225341A (ja) * | 2013-05-15 | 2014-12-04 | 矢崎総業株式会社 | 接続端子 |
US11196209B2 (en) | 2017-11-15 | 2021-12-07 | Lg Chem, Ltd. | Rounded connector assembly |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4213296B2 (ja) | 2009-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2626868B2 (ja) | 電気コネクタの端子及びその製造方法 | |
US7942708B2 (en) | Electrical connector and terminal for electrical connector | |
US20060094304A1 (en) | Electrical connector | |
EP1313176A1 (en) | Electric connector and socket connector | |
EP2930792A1 (en) | Wire-to-board connector | |
US8070528B2 (en) | Electrical connector having improved terminals | |
US8021187B2 (en) | Electric connector | |
JP2007165194A (ja) | コネクタ | |
CN103378449B (zh) | 连接器 | |
JP2018120686A (ja) | コネクタ | |
US6840798B2 (en) | Shielding connector, a shielding connector system, a terminal fitting and use thereof | |
JP2022066522A (ja) | リセプタクルコネクタ及びコネクタ組立体 | |
JP3745318B2 (ja) | 電気コネクタ組立体 | |
US6629864B2 (en) | Electrical contact for plug-in connector | |
JP2001257022A (ja) | コネクタ | |
US7121861B2 (en) | Electrical card connector | |
JP2000353558A (ja) | 低挿入力・高抜去力コネクタ | |
US6428366B1 (en) | Electrical terminal socket and method of fabricating same | |
JP2001110527A (ja) | シールド型コネクタ | |
US4909762A (en) | Electric connector | |
CN214797799U (zh) | Ffc连接器 | |
US20040102083A1 (en) | Receptacle connector with latch arms and plug connector to be connected thereto | |
US7785141B2 (en) | Stacked card connector | |
US6881092B2 (en) | Cable end connector assembly having pull mechanism | |
JP2000299167A (ja) | 電気コネクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060529 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080718 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080729 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081028 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081030 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |