JP4213076B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4213076B2
JP4213076B2 JP2004121808A JP2004121808A JP4213076B2 JP 4213076 B2 JP4213076 B2 JP 4213076B2 JP 2004121808 A JP2004121808 A JP 2004121808A JP 2004121808 A JP2004121808 A JP 2004121808A JP 4213076 B2 JP4213076 B2 JP 4213076B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nanoparticles
magnetic
recording medium
substrate
hard magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004121808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004362746A (ja
Inventor
悟 百瀬
宏喜 児玉
宣孝 井原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2004121808A priority Critical patent/JP4213076B2/ja
Priority to US10/845,868 priority patent/US7189438B2/en
Publication of JP2004362746A publication Critical patent/JP2004362746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4213076B2 publication Critical patent/JP4213076B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/64Record carriers characterised by the selection of the material comprising only the magnetic material without bonding agent
    • G11B5/65Record carriers characterised by the selection of the material comprising only the magnetic material without bonding agent characterised by its composition
    • G11B5/653Record carriers characterised by the selection of the material comprising only the magnetic material without bonding agent characterised by its composition containing Fe or Ni
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/842Coating a support with a liquid magnetic dispersion
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/852Orientation in a magnetic field

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)

Description

本発明は、磁性ナノ粒子を用いた磁気記録媒体、その製造方法、及び磁気記憶装置に関する。
コンピュータの外部磁気記憶装置、民生用ビデオ記憶装置に用いられている磁気記録媒体に対して、記憶される情報量の急速な増加に伴って、大容量化、高速化、低コスト化のニーズが高まっている。かかるニーズを満足させるための最重点は、磁気記録媒体の高記録密度化であるが、磁気ディスク装置においては、記録密度が年率100%の伸びを示している。
記録密度を向上するためには、磁気記録媒体の記録層の記録単位を微小化していけばよい。そのためには一記録単位をになう磁気的なクラスタを微小化する必要がある。磁気的なクラスタのサイズは、最も小さい場合、クラスタを形成する結晶の物理的なサイズ、すなわち結晶粒径と等しくなる。したがって、これまで様々な手法により結晶粒径を微小化する検討が行われている。
しかしながら、単に結晶粒径の微小化を進めていくと熱揺らぎ耐性が劣化し、磁化として記録した情報が消失してしまうという問題が生じる。熱揺らぎ耐性を確保するためには、結晶粒径の微小化に伴う結晶粒の体積の減少分を補う異方性エネルギーの増加が必要となる。
また、これまで主流である連続磁性膜を用いた面内記録方式は、高密度記録になる程トランジッションノイズの増加により信号対雑音比が低下する問題が生じている。トランジッションノイズは、上記結晶粒間の交換相互作用や静磁気的相互作用により生じる。これらの相互作用は、結晶粒間の距離及び距離のばらつきに依存する。
これらの問題点を解決するために、化学的な手法により形成され自己整列的に配列する硬磁性を有するFePtナノ粒子が提案されている(参照:特許文献1及び2、非特許文献1)。このFePtナノ粒子は、異方性エネルギーが従来のCoCrPt合金より高いため、粒径が小さくとも熱揺らぎ耐性を有し、平均粒径が4nmであり粒経の分散が従来の連続金属膜媒体より遙かに小さく、自己整列的に均一に配列されるため、トランジッションノイズも低減されると期待されている。
特開2000−48340号公報 特開2000−54012号公報 Sun et al., Science vol.287, (2000) pp.1989−1992
ところで、十分な再生出力を磁気ヘッドに誘起するためには、面内記録方式あるいは垂直記録方式の場合は、FePtナノ粒子の磁化容易軸をそれぞれ面内あるいは垂直に配向させなければならない。
しかし、FePtナノ粒子は化学的に形成された状態では、FePtの結晶はfcc(面心立方構造)の不規則層よりなり結晶磁気異方性が著しく小さい。このままでは記録情報を保持することができない。結晶磁気異方性を高め、磁化容易軸を発現させるためには、結晶を規則化させなければならず、そのためには500℃以上の真空中での高温の熱処理が必要とされている。
磁気ディスク基板上にFePtナノ粒子を塗布後にこのような高温で熱処理を行うと、例えば垂直磁気ディスクを構成する軟磁性裏打ち層に用いられる非晶質あるいは微結晶からなる軟磁性層は結晶化して結晶質層に変化し、特に高周波透磁率が低下し記録の際に高転送レートでの書込性が劣化してしまうという問題がある。また、磁気ディスク基板として用いられるガラス基板や、磁気テープのベースフィルムに用いられるポリイミドフィルムはかかる高温では熱変形を生じ、磁気ヘッドと磁気ディスク又は磁気テープとの界面の信頼性が著しく低下してしまうという問題がある。
そこで、熱処理温度を低減するために、窒素ガスやArガス中において熱処理することが考えられるが、窒素ガス等の雰囲気において熱処理を行うとFePtナノ粒子同士が融着するおそれがあり、融着により粒径が増加あるいは粒径分布が増加するとトランジッションノイズが増加するという問題が生じる。
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、硬磁性ナノ粒子を基板面に対して垂直方向への配向性を高めることにより高密度記録可能な磁気記録媒体及びその製造方法を提供することである。また本発明の他の目的は、記録層を基板上に形成した後に比較的高温の加熱処理を必要としない磁気記録媒体及びその製造方法を提供することである。また本発明のその他の目的は、かかる磁気記録媒体を備えた高密度記録可能な磁気記憶装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、基板と、該基板上に硬磁性ナノ粒子よりなる記録層とを有する磁気記録媒体の製造方法であって、ナノ粒子を形成するナノ粒子形成工程と、前記ナノ粒子を水溶性塩の表面に吸着させてナノ粒子担持体を形成する処理、前記ナノ粒子担持体を加熱して前記ナノ粒子を結晶規則化された硬磁性ナノ粒子に変換する規則化熱処理、及び前記水溶性塩を溶解して、前記ナノ粒子担持体から前記硬磁性ナノ粒子を抽出する抽出処理を備える規則化工程と、前記基板上に硬磁性ナノ粒子を塗布し、基板面に略垂直方向の磁場の印加により硬磁性ナノ粒子を配向させた記録層を形成する工程と、を備えることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法が提供される。
本発明によれば、硬磁性ナノ粒子が基板上に塗布等されて記録層が形成される前に、ナノ粒子を加熱してナノ粒子の結晶を規則化して硬磁性ナノ粒子に変換、すなわち結晶の変態を生じさせる。したがって、基板に記録層を形成した後に硬磁性ナノ粒子を固定化するための低温(例えば約350℃)の加熱処理をすればよく、規則化のための高温(例えば約800℃)の加熱処理を必要としない。したがって、基板や軟磁性裏打ち層に耐熱温度の低い材料を用いることができ、一方では高温での加熱処理の際に生じていた硬磁性ナノ粒子同士の融着による粒径の肥大化を防止することができる。
また、結晶規則化前のナノ粒子を水溶性塩の表面に吸着させて規則化加熱処理後、水溶性塩を溶解することにより、結晶規則化した硬磁性ナノ粒子を容易に抽出できる。
ここで、「略垂直方向」とは、この角度分布が垂直保磁力Hc1と面内保磁力Hc2との比Hc2/Hc1が40%以下であることを意味する。
前記記録層を形成する工程は、硬磁性ナノ粒子を含む有機溶媒を基板に塗布する塗布処理を行い、基板面に対して略垂直方向磁場を印加して硬磁性ナノ粒子の磁化容易軸を配向させる配向処理を行う。基板に塗布された硬磁性ナノ粒子は有機溶媒に含まれているので、磁場を基板に対して垂直方向に印加することにより硬磁性ナノ粒子を磁化容易軸が基板に対して垂直方向になるように容易に配向することができる。したがって、比較的低磁場の印加により配向性の良好な記録層を形成することができる。その結果、再生出力が高く薄膜化が可能であるので書込性を向上することができ、高密度記録な可能な磁気記録媒体を実現することができる。
本発明の他の観点によれば、基板と、該基板上に硬磁性ナノ粒子よりなる記録層とを有する磁気記録媒体の製造方法であって、ナノ粒子を形成するナノ粒子形成工程と、前記ナノ粒子をテンプレートの空孔に充填し、前記ナノ粒子が充填された前記テンプレートを加熱して当該ナノ粒子を結晶規則化された硬磁性ナノ粒子に変換した後、前記テンプレートを溶解して該硬磁性ナノ粒子を抽出する規則化工程と、前記基板上に硬磁性ナノ粒子を塗布し、基板面に略垂直方向の磁場の印加により硬磁性ナノ粒子を配向させた記録層を形成する工程と、を備えることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法が提供される。
これにより、ナノ粒子が空孔中に積み上げられた状態で規則化加熱処理されており、ナノ粒子同士の結合が弱く容易に結合を切ることができるので、結晶規則化した硬磁性ナノ粒子を容易に抽出できる。
本発明によれば、基板上に硬磁性ナノ粒子よりなる記録層を形成する前に予め硬磁性ナノ粒子を形成し、基板上に塗布する際に配向させることにより、硬磁性ナノ粒子の磁化容易磁区を基板面に対して略垂直方向に配向することにより、高密度記録可能な磁気記録媒体の製造方法を実現することができる。また記録層を基板上に形成した後に比較的高温の加熱処理を必要としない磁気記録媒体の製造方法を提供するができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の本実施の形態に係る垂直磁気記録媒体の概略断面図である。図1を参照するに、垂直磁気記録媒体10は、基板11上に、軟磁性裏打ち層12、中間層13、硬磁性ナノ粒子20からなる記録層14、保護層15および潤滑層16を順次積層した構成となっている。
基板11は、例えば、結晶化ガラス基板、強化ガラス基板、Si基板、ポリイミドフィルムなどの耐熱性フィルムなどを用いることができる。
軟磁性裏打ち層12は、例えば、厚さが50nmから2μmであり、Fe、Co、Ni、Al、Si、Ta、Ti、Zr、Hf、V、Nb、CおよびBよりなる群から選択されたうち少なくとも1種類の元素を含む非晶質もしくは微結晶の合金、またはこれらの合金の積層膜などの、飽和磁束密度Bsの高い軟磁性材料により構成される。例えば、FeSi、FeAlSi、FeTaC、NiFeNb、CoCrNbなどを用いることができる。軟磁性裏打ち層12は、メッキ法、スパッタ法、蒸着法、CVD法(化学気相成長法)などにより形成され、特にスパッタ法が用いることが好ましい。軟磁性裏打ち層12は、単磁極ヘッドにより記録する場合に、単磁極のヘッドからの全磁束を吸収するためのもので、飽和記録するためには、飽和磁束密度Bsと膜厚の積の値が大きい方が好ましい。また、軟磁性裏打ち層12は、高周波透磁率が高い方が好ましい。高転送レートでの書込性が向上する。なお、リング型ヘッドにより記録する場合は、軟磁性裏打ち層12を設けなくてもよい。
中間層13は、自己組織的に配列された軟磁性ナノ粒子18がカーボン相19に隔離されて配列された構成となっている。軟磁性ナノ粒子18は、例えば、Fe23、NiFe(パーマロイ)等の軟磁性材料よりなり、軟磁性ナノ粒子18同士の間はアモルファスカーボン等により充填されている。軟磁性ナノ粒子18は、後述する化学的方法により得られるものである。粒径は1nm〜20nmに設定され、好ましくは、中間層13上に形成される記録層14の硬磁性ナノ粒子の粒径と略同等の粒径が設定される。中間層と記録層14との界面が均一となり、記録層14表面を平坦化することができる。なお、本明細書および特許請求の範囲において、「〜」は、「A〜B」とした場合、A以上B以下を表す。
なお、軟磁性ナノ粒子18の平均粒径Dに対する標準偏差σの比率σ/Dは10%以下に設定されることが好ましい。また、軟磁性ナノ粒子18同士の間隙の大きさは1nmから5nmに設定されることが好ましく、記録層14の硬磁性ナノ粒子20同士の間隙の大きさと略同等であることが好ましい。
軟磁性ナノ粒子18は、1層〜5層の範囲に積層されて形成されている。情報を記録する際に印加された記録磁界に係る磁束が記録層14を垂直に流れ、軟磁性裏打ち層に流れ込む前にカーボン相19中に隔離されて配列された軟磁性ナノ粒子18中を流れるため磁束が狭窄される。したがって、記録磁界に係る磁束が記録層14と中間層13との界面付近で面内方向に広がることを防止して磁束を集中させることができ、書込み性、例えばオーバーライト特性が向上される。特に狭窄効果の観点からは、中間層13は単層の軟磁性ナノ粒子18よりなることが好ましい。
なお、中間層13は、軟磁性ナノ粒子18の代わりに、厚さが1nmから50nmであり、Ti、C、Pt、TiCr、CoCr、SiO、MgO、Alなどの非磁性材料により構成してもよい。また、中間層13は、これらの合金を用いた積層膜であってもよい。軟磁性裏打ち層12と記録層14の静磁気的相互作用を遮断することができる。この場合の中間層13は、スパッタ法、蒸着法、CVD法などにより形成される。
記録層14は、配列された硬磁性ナノ粒子20と、その硬磁性微粒子19間を埋めるようにして配列を固定する、例えば、カーボン相17とから構成されている。記録層14は、例えば、厚さが3nmから50nmに設定される。また、記録層14は、硬磁性ナノ粒子20の層が膜厚方向に数層で積層されていてもよく、単層であってもよい。
硬磁性ナノ粒子20は、例えば、FePt、FePd、CoPtの合金よりなり、後述する方法により形成される。これらの合金は磁気異方性エネルギーが高く、より高い垂直保磁力を得ることができる。例えば、Fe100−XPt、Fe100−XPd、Co100−XPt、およびCo100−XPdは、好ましくは、X=20at%〜60at%、さらに好ましくはX=35at%〜55at%の範囲から選択される。このような範囲の組成では、より磁気異方性エネルギーが高く、より高い垂直保磁力を得ることができる。また、硬磁性ナノ粒子20は、Fe3Pt、FePt3、Fe3Pd、FePd3、Co3Pt、CoPt3から形成されてもよい。
さらに、これらの合金に第3の元素として、例えばAg、Au、Cu、Sb、Niが添加されていてもよい。上記2元合金のみでは磁気異方性エネルギーが高すぎる場合に、磁気ヘッドの記録磁界の大きさに対応して磁気異方性エネルギーを低減して調整することにより、書込み性を高めることができる。
硬磁性ナノ粒子20の平均粒径は、2nm以上10nm以下の範囲に設定される。平均粒径が10nmを越えると、硬磁性ナノ粒子20間の非磁性である間隙部分の体積が大きくなり、媒体ノイズが増加する。平均粒径が2nm未満になると、硬磁性ナノ粒子20は室温において超常磁性になり易く、強磁性を保つことが困難になる。
また、硬磁性ナノ粒子20の粒径の標準偏差は、平均粒径の10%以下の範囲に設定される。平均粒径の10%を越えると、硬磁性ナノ粒子20の静磁気的相互作用の分布が大きくなり、媒体ノイズが増加する。
硬磁性ナノ粒子20の磁化容易軸は、基板11面に対して略垂直方向に向いている。すなわち、個々の硬磁性ナノ粒子20の磁化容易軸が、この垂直方向を中心として角度分布している。この角度分布は、垂直保磁力Hc1と面内保磁力Hc2との比Hc2/Hc1により表される。Hc2/Hc1は、40%以下、好ましくは30%以下、さらに好ましくは10%以下である。このような範囲では、記録後の残留磁化状態の磁化遷移領域の幅が狭小となり、高密度記録に適した垂直磁気記録媒体が得られる。
後述する本実施の形態の磁気記録媒体の製造方法では、硬磁性ナノ粒子20の磁化容易軸を硬磁性ナノ粒子20を含むヘキサンを基板上に塗布する際に、磁場を印加して室温下で配向させる。
保護層15は、例えば、厚さが0.5nmから15nmであり、カーボン、水素化カーボン、窒化カーボンなどにより構成される。
さらにこの上に、潤滑層16が、厚さが0.5nmから5nmであり、例えば、パーフルオロポリエーテルが主鎖の潤滑剤などのより構成される。潤滑剤としては、例えば、ZDol(Monte Fluos社製 末端基:−OH)、AM3001(アウジモント社製、末端基:ベンゼン環)、あるいは末端基を有さないZ25(Monte Fluos社製)等を用いることができる。
図2は、情報の書込の際の磁気ヘッドより印加される磁束の流れを模式的に示す断面図である。図2を参照するに、垂直磁気記録用の単磁極ヘッド21からの磁束22Aが記録層14を通過して中間層13を介して軟磁性裏打ち層12に流入し磁束22Dは広がる。本実施の形態の垂直磁気記録媒体10では、中間層13は一定の間隔で整列され孤立した軟磁性ナノ粒子18と軟磁性ナノ粒子18間に形成されたアモルファスカーボン部19から形成されているので、磁束は軟磁性ナノ粒子18のみ流れる。したがって、記録層14を通過した磁束が軟磁性裏打ち層12に流入する前に軟磁性ナノ粒子18により磁束22Cが一旦狭窄され磁束密度が増加する。すなわち、軟磁性裏打ち層12の鏡像効果に、軟磁性ナノ粒子18による磁束の狭窄による磁束密度の増加による効果が加わることにより、垂直磁気記録媒体の書込性が顕著に向上し、オーバーライト特性やNLTS等の書込性が顕著に向上する。その結果、一層の高密度記録が可能となる。
本実施の形態の垂直磁気記録媒体10は、記録層14が優れた垂直配向性を有すると共に自己整列的に配列された硬磁性ナノ粒子20より形成されているので高出力及び低ノイズという特徴を有し、その結果高密度記録が可能である。また、硬磁性ナノ粒子20はfct構造を有するFe系またはCo系合金により形成され、高い磁気異方性エネルギーを有しているので熱揺らぎ耐性が高い。
次に本実施の形態の垂直磁気記録媒体の製造方法を説明する。
(硬磁性ナノ粒子の形成)
始めに垂直磁気記録媒体の記録層を形成する硬磁性ナノ粒子の形成方法について説明する。
[ナノ粒子の形成]
先ず、硬磁性ナノ粒子の前駆体であるナノ粒子を化学合成法を用いて形成する。例えば、アルゴン雰囲気下においてフラスコにPt錯体、例えば、197mg(0.5mmol)のアセチルアセトナト白金Pt(Cと、還元剤、例えば、390mg(1.5mmol)の1,2−ヘキサデカンジオールと、溶媒、例えば20mLのジオクチルエーテルを加える。
次いで、フラスコに、有機安定剤、例えば0.32mL(1.0mmol)のオレイン酸と、0.34mL(1.0mmol)のオレイルアミンを加え、Fe錯体、例えば、0.13mL(1.0mmol)のペンタカルボニル鉄Fe(CO)を加える。フラスコ内の溶液を230℃の温度下において約30分間撹拌し反応させる。具体的には100℃〜300℃の温度下において10〜30分間反応させる。その結果、フラスコ内にはFePtよりなるナノ粒子が生成される。なお、この状態ではナノ粒子は不規則相よりなり強磁性は発現していない。また、Pt錯体とFe錯体の量の比により、生成するFePtのナノ粒子の組成を制御することができる。
次いで、フラスコ内の溶液を室温まで冷却する。次いでフラスコ内にエタノールを40mL加えて、遠心分離機によりナノ粒子及び有機安定剤の沈殿物が取り出される。
次いで、フラスコ内にナノ粒子及び有機安定剤の沈殿物にヘキサンを加える。こうして、ヘキサン中に分散するナノ粒子が得られる。上記の条件では、平均粒径4.3nm、組成比Fe:Pt=50原子%:50原子%のFePtのナノ粒子が得られる。
なお、上記Fe錯体であるFe(CO)5の替わりに、Fe2(CO)9、Fe3(CO)12を用いていてもよい。また、アセチルアセトナト白金などのアセチルアセトナト塩、Fe(CO)5の替わりに、金属化合物、例えば、カルボン酸の塩、青酸の塩、スルホン酸の塩、ホスホン酸の塩から選択される有機酸の塩が用いられてもよい。このような金属化合物に含まれる金属元素には、例えばFe、Co、Ni、Pt、Cu、及びAgが含まれればよい。ナノ粒子の形成にあたって例えば2種類以上の金属化合物が含まれてもよい。
また、FePtのナノ粒子の組成比はアセチルアセトナト白金とペンタカルボニル鉄の使用量との比により制御することが可能である。また、同様に上記金属化合物の使用量との比により、FePd、CoPt、FePtAg、FePtCu等の組成を制御可能である。
[ナノ粒子の結晶規則化]
次いで、ナノ粒子の結晶規則化を行う。図3(A)は、本実施の形態に従ってシリカゲルにナノ粒子を埋め込む装置、及びシリカゲルを拡大して示す概略図、(B)はナノ粒子が空孔に埋め込まれた様子を拡大して示す概略図ある。図3(A)を参照するに、ヘキサン中に分散するナノ粒子32が入ったフラスコ30内に約3gの平均径(直径)が7.5nmの空孔を有するシリカゲル31(和光純薬工業社商品名Silica Gel CQ−3)を加え撹拌する。具体的には、空孔の平均径が2nm〜20nmの範囲のシリカゲルを用いことができる。なお、シリカゲルの替わりに、かかる範囲の空孔を有するテンプレートを用いることができる。例えば、テンプレートはシリコン酸化膜の表面にホトリソグラフィ法及びエッチングにより空孔を設けたものでもよく、アルマイトを陽極酸化して細孔を設けたものでもよい。また、空孔のアスペクト比(=空孔の深さ/平均径(直径))が1〜4であることが好ましい。次に説明する加熱処理の際に、空孔内に保持されナノ粒子が飛散することがない。次いで、このまま室温下で約2日間放置することにより、図3(A)及び(B)に示すように、シリカゲルの空孔31−1内にナノ粒子32が充填される。
次いで、ナノ粒子が埋め込まれたシリカゲルを取り出し石英容器を用いて、ファーネスなどの真空熱処理装置を使用して、1.33×10-4Paの真空度及び800℃の温度下において30分間加熱する。この加熱処理によりFePtのナノ粒子の結晶は、fcc(体心立方)構造からfct(体心正方)構造への規則化が生じ、ナノ粒子に強磁性が発現して硬磁性ナノ粒子が形成される。具体的には、加熱温度は400〜900℃、加熱時間は20〜60分間に設定される。この加熱処理では雰囲気ガスを用いずに真空中で加熱処理を行う。雰囲気ガス、例えばArガス等を用いるとナノ粒子を自己整列させている有機安定剤との相互作用により、有機安定剤がナノ粒子間より除去されてしまい、ナノ粒子同士を接触・融着させてしまうと推察され、真空中で加熱処理を行うことにより、上記合成後の状態のナノ粒子の粒径及び粒径分布を保持したまま結晶の規則化を行うことができる。また、ナノ粒子はシリカゲルの細孔中に保持されているので、真空雰囲気を形成する際や加熱処理の際にナノ粒子の飛散を防止することができる。
さらに、硬磁性ナノ粒子は、互いに加熱処理により有機安定剤が焼成されて生じたアモルファスカーボンにより接続されているが、空孔中に積み上げられた状態で加熱処理されているので、隣合うナノ粒子同士の結合が弱く、容易に結合を切ることができる。
次いで、Ar雰囲気下において、加熱後の硬磁性ナノ粒子が含まれるシリカゲルを99vol%のフッ酸を加え、約60分間浸漬することによりシリカゲルを溶解する。遠心分離機を用いてナノ粒子とシリカゲルとが溶融しているフッ酸の溶液を分離して、沈殿している硬磁性ナノ粒子のみをスポイトを用いて取り出す。取り出した硬磁性ナノ粒子にエタノールを5mL加え、さらに遠心分離機を用いて洗浄後、沈殿している硬磁性ナノ粒子を抽出する。
次いで、フラスコ内に硬磁性ナノ粒子に0.32mL(1.0mmol)のオレイン酸と、0.34mL(1.0mmol)のオレイルアミンを加え撹拌する。硬磁性ナノ粒子はオレイン酸やオレイルアミンといった有機安定剤に包まれる。次いで10mLのヘキサンを加え硬磁性ナノ粒子を分散させる。なお、硬磁性ナノ粒子はこの状態では磁化されていないので、磁気的な凝集力は弱く比較的容易に分散させることができる。以上により、ヘキサン中に分散された硬磁性ナノ粒子が形成される。
(軟磁性ナノ粒子の形成)
次に磁気記録媒体の中間層に用いられる軟磁性ナノ粒子の形成方法について説明する。例えば、アルゴン雰囲気下においてフラスコにFe錯体、例えば、0.13mL(1.0mmol)のペンタカルボニル鉄Fe(CO)と、還元剤、例えば、390mg(1.5mmol)の1,2−ヘキサデカンジオールと、溶媒、例えば20mLのジオクチルエーテルを加える。
次いで、フラスコに、0.32mL(1.0mmol)のオレイン酸と、0.34mL(1.0mmol)のオレイルアミンを加え、フラスコ内の溶液を230℃の温度下において約30分間撹拌する。その結果、フラスコ内にはFe23よりなる軟磁性ナノ粒子が生成される。
次いで、フラスコ内の溶液を室温まで冷却する。次いでフラスコ内にエタノールを40mL加えて、遠心分離機によりナノ粒子及び有機安定剤の沈殿物が取り出される。
次いで、フラスコ内に軟磁性ナノ粒子及び有機安定剤の沈殿物にヘキサンを加える。こうして、ヘキサン中に分散する軟磁性ナノ粒子が得られる。上記の条件では、平均粒径20nmのFe23のナノ粒子が得られる。
なお、NiFe(パーマロイ)よりなる軟磁性ナノ粒子を形成する場合は、例えば、上記Fe錯体とNi錯体、例えばアセチルアセトナトNi(II)を用いて同様に形成することができる。
(垂直磁気記録媒体の形成)
次に磁気記録媒体の形成方法を説明する。まず、例えば2.5インチの結晶化ガラス基板等のディスク状の基板11を洗浄後、ディスク基板上にスパッタ法により厚さ200nmの、例えばFeSiよりなる軟磁性裏打ち層12を形成する。上述したように、メッキ法やCVD法により形成してもよい。
次いで、スピンコート法、または浸漬法により軟磁性ナノ粒子よりなる中間層を形成する。
図4は本実施の形態に係る垂直磁気記録媒体の製造に用いられるスピンコータの概略構成図である。図4を参照するに、スピンコータは、密閉型の容器36と、容器36内には軟磁性裏打ち層12を形成した基板11を真空吸引により固定するハブ部38を有する回転軸39と、容器36内空間に臨むように設けられたコート液用ノズル40及びヘキサン用ノズル41と、ヘキサン用ノズル41から滴下されたヘキサンを気化させる気化器42と、気化ガスの蒸気圧を検出する蒸気圧センサ43と、容器36内空間にガスを充填し、基板11に向かって噴出させるガス導入口44と、容器36内空間のガスを排気する真空ポンプ45などより構成されている。さらに、基板11に磁場を印加するために、基板11を挟んで対向する1組の電磁石46が設けられ、基板11に垂直に磁場を印加可能となっている。
スピンコータ35のハブ部38に基板11を真空吸引により固定した後、基板11を300rpmで回転させた。容器36内を密閉し、真空に排気後、容器36内にヘキサン用ノズル32からヘキサンを100mL導入し、気化器42を約80℃に加熱することによりヘキサンを気化させて、容器36内を予めヘキサン雰囲気とした。
次いで、溶媒のヘキサンにFe23の軟磁性ナノ粒子とカルボン酸及びアミンを含んだ有機混合物を分散させた濃度10mg/mLの200μLのコート液を、コート液用ノズル40から5秒間で滴下した。
コート液の滴下は、図4に示すように基板11を60rpmのゆっくりした回転数で回転させた状態で、コート液用ノズル40を図4において矢印で示す半径方向に0.5cm/秒の速度で移動させながら滴下した。これにより、コート液52は基板11に対し渦巻状態で滴下されることになる。
次いで、基板11を1000rpmで10秒間回転させることにより、コート液52を基板11の表面全面に広げた。このスピンコート工程においては、容器36内はヘキサン蒸気で満たされているので、コート液52中のヘキサンが揮発することはない。
次いで、基板11表面の残存ヘキサンを乾燥させるために、基板11を300rpmで回転させた状態で、容器36内に窒素ガスを10sccmの流量で120秒間導入して、コート液52中のヘキサンを蒸発させた。
このとき、複数のガス導入管46を概略均一に面内分布させているので、基板11の表面全面に窒素ガスが均一に当たり、基板全面においてゆっくりと均一にヘキサンの蒸発が生じるので、Fe23の軟磁性ナノ粒子が整然と均一な厚さで整列したナノ粒子膜を成膜することができる。
図5は、Fe23の軟磁性ナノ粒子よりなる中間層の表面のSEM写真である。図5を参照するに、整然とFe23の軟磁性ナノ粒子が配列されている様子が確認できる。
次いで、スピンコート法、または浸漬法により硬磁性ナノ粒子よりなる記録層を形成する。記録層は、磁場を印加して硬磁性ナノ粒子を配向させる以外は上記軟磁性ナノ粒子よりなる中間層と同様に形成する。具体的には、容器36内を密閉し、真空に排気後、容器36内にヘキサン用ノズル32からヘキサンを100mL導入し、気化器42を約80℃に加熱することによりヘキサンを気化させて、容器36内を予めヘキサン雰囲気とした。
次いで、溶媒のヘキサンにFePtの硬磁性ナノ粒子とカルボン酸及びアミンを含んだ有機混合物を分散させた濃度10mg/mLの200μLのコート液を、コート液用ノズル40から5秒間で滴下した。
コート液の滴下は、図4に示すように基板11を60rpmのゆっくりした回転数で回転させた状態で、コート液用ノズル40を図4において矢印で示す半径方向に0.5cm/秒の速度で移動させながら滴下した。これにより、コート液52は基板11に対し渦巻状態で滴下されることになる。
次いで、基板11を1000rpmで10秒間回転させることにより、コート液52を基板11の表面全面に広げた。このスピンコート工程においては、容器36内はヘキサン蒸気で満たされているので、コート液52中のヘキサンが揮発することはない。
次いで、スピンコータ35の電磁石46をオンにして、基板11を例えば60rpmで回転させた状態で、磁場7.9×103〜1.58×104A/m(1000〜2000Oe)を基板11面に略垂直方向、例えば図中において上から下に印加する。磁場を印加することにより記録層14の硬磁性ナノ粒子20の磁化容易軸を基板11面に対して略垂直方向に配向することができる。この際印加する磁場の大きさは、硬磁性ナノ粒子が回転する程度の磁場でよく上記の磁場の範囲内で小さい程良い。硬磁性ナノ粒子が強く磁化してしまうと残留磁化が大となり、磁気的な凝集力が増大してしまう。同時に基板11表面の残存ヘキサンを乾燥させるために、容器36内に窒素ガスを10sccmの流量で120秒間導入する。なお、磁界はコート液の滴下からヘキサンを乾燥させる間、連続して印加してもよい。また、電磁石46の替わりに永久磁石を用いてもよい。
なお、電磁石46はスピンコータの容器36の外に、容器36全体を挟むように設けてもよい。基板11全体に一様に磁場を印加することができる。
以上により、FePtの硬磁性ナノ粒子20が整然と整列した厚さ10nmの記録層14を形成することができる。
次いで、記録層14表面に平坦化加熱処理を行う。例えば窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下において100℃〜300℃の温度範囲に設定される。平坦化加熱処理の時間は例えば1分〜60分の範囲に設定される。その結果、中間層13の軟磁性ナノ粒子及び記録層14の硬磁性ナノ粒子の分布が均一化され、中間層13及び記録層14の表面がさらに平坦化される。平坦化加熱処理は、中間層13及び記録層14の形成後にそれぞれ行ってもよい。なお、平坦化加熱処理において、記録層14を形成する際と同様に磁場をディスク基板に印加してもよい。なお、平坦化加熱処理は行わなくてもよい。
次いで、有機安定剤をアモルファスカーボンよりなるカーボン相に変換して、軟磁性ナノ粒子及び硬磁性ナノ粒子を固定化するための熱処理を行う。記録層14まで形成したディスク基板を熱処理装置のチャンバ内に配置し、チャンバ内を例えば真空度10-5Pa程度まで排気し、例えば加熱温度350℃、30分間の熱処理を行う。具体的には加熱温度は300℃〜550℃、好ましくは300℃〜400℃に設定される。従来の、ナノ粒子よりなる記録層14を形成した後に結晶の規則化を行っていた方法と比較して、より低温の加熱温度とすることができる。400℃以下の加熱温度とすることで、軟磁性裏打ち層の非晶質材料又は微結晶材料の結晶化あるいは結晶粒の成長を防止し、高周波透磁率の低下を回避することができる。さらに、ディスク基板には、結晶化ガラス基板、強化ガラス基板、Si基板、テープ状基板にはポリイミドフィルムを用いることができる。また、熱処理時間は10分〜120分に設定される。
次いで記録層14上に保護層15の成膜を行う。スパッタ装置内に水素ガス分圧が調整された水素とアルゴンとの混合ガス雰囲気下で厚さが5nmの水素化カーボンを形成する。保護層15は、スパッタ法の他、CVD法、FCA(Filtered Cathod Arc)法などにより形成してもよい。
次いで保護層15上に厚さ3nmの潤滑層16を例えば潤滑剤AM3001を含むフロン系溶剤を用いて引き上げ法、液面降下法等により塗布する。以上により本実施の形態の垂直記録媒体が形成される。
本実施の形態によれば、硬磁性ナノ粒子をディスク基板に塗布する前に結晶規則化の熱処理が行われているので、結晶規則化のための高温にディスク基板や軟磁性裏打ち層をさらすことがないので、基板材料の選択の幅が広がると共に、軟磁性裏打ち層の高周波透磁率を低下することを回避できる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態に係る垂直磁気記録媒体の製造方法について説明する。本実施の形態は、垂直磁気記録媒体の製造方法において、ナノ粒子の結晶規則化工程に特徴があり、ナノ粒子の結晶規則化工程が異なる以外は第1の実施の形態と同様である。ナノ粒子の結晶規則化工程以外の工程の説明を省略し、本実施の形態の製造方法により製造された垂直磁気記録媒体についても、第1の実施の形態に係る垂直磁気記録媒体と同様の構成であるので、説明を省略する。
本実施の形態に係る垂直磁気記録媒体の製造方法では、結晶規則化工程において、第1の実施の形態と同様にして形成したナノ粒子を、第1の実施の形態のシリカゲルに換えて、水溶性塩の表面に吸着させて結晶規則化工程を行う。
図6は、第2の実施の形態の結晶規則化工程おける処理フローを示す図である。図6を参照しつつ結晶規則化工程について説明する。
最初に、フラスコ内にナノ粒子が分散した有機溶媒、例えばヘキサンに水溶性塩を加え撹拌し、さらに30分程度静置し、ナノ粒子を水溶性塩の表面に吸着させたナノ粒子担持体を形成する(S100)。水溶性塩は、特に限定されないが、結晶水を有する塩(含水塩)から結晶水を脱水した無水塩、例えば、MgSO4・7H2O(硫酸マグネシウム七水和物)から結晶水を脱水したMgSO4が、表面エネルギーが高くナノ粒子を吸着しやすい点で好ましい。このような無水塩としては、MgSO4、Na2SO4、PdSO4、(NH42MgSO4(III型)、Ce(III)SO4、NiSO4、CdSO4等の硫酸塩、Ca2(NO32、Sr(NO32等の硝酸塩が挙げられ、無水塩の単位質量当たりのナノ粒子の吸着量が多い点で、MgSO4、Na2SO4が特に好ましい。
図7は、ナノ粒子担持体のナノ粒子が吸着した様子を拡大して示す概略図である。図7を参照するに、水溶性塩81の表面にナノ粒子32が吸着する。本願発明者の検討によれば、水溶性塩81はその表面に微小な凹凸や数nmの大きさの開口部を有する細孔が形成されている方がナノ粒子を吸着する量が多く好ましいことが確認されている。この凹凸は、例えば上述したように含水塩の結晶水が脱水した際に形成されたものである。
水溶性塩は、ナノ粒子の1質量部に対して、20質量部以上添加することが好ましい。水溶性塩が20質量部より少ないと水溶性塩の表面にナノ粒子同士が積層し、規則化加熱処理において融着するおそれがある。また、水溶性塩は、ナノ粒子の1質量部に対して添加する最大量について特に制限がないが、ナノ粒子担持体の取扱いおよび水溶性塩の効率的使用の点で400質量部以下が好ましい。
図6に戻り、次いで、有機溶媒を蒸発させ、ナノ粒子担持体を石英容器に移し規則化加熱処理を行う(S104)。規則化加熱処理は真空熱処理装置を使用し、1.33×10-4 Paの真空度及び800℃の温度下において30分間加熱する。規則化加熱処理によりFePtのナノ粒子の結晶は、fcc(体心立方構)構造よりfct(体心正方)構造に規則化し、ナノ粒子に強磁性が発現して硬磁性ナノ粒子が形成される。具体的には、加熱温度は500〜900℃、加熱時間は20〜60分間に設定される。真空中で加熱処理を行うことにより、上記合成後の状態のナノ粒子の粒径及び粒径分布を保持したまま結晶の規則化を行うことができる。
次いで、ナノ粒子担持体を冷却し硬磁性ナノ粒子の抽出する(S106)。硬磁性ナノ粒子の抽出は、例えば、硬磁性ナノ粒子と水溶性塩を硬磁性ナノ粒子100mgに対してヘキサン10mLにオレイン酸0.1mLを含む溶媒に加え撹拌し、さらに、ヘキサンとほぼ等量の水を加えて撹拌し水溶性塩を溶解する。次いで、分液ロートにより水相を分離し、次いでエタノールで洗浄することで水を除去した後にヘキサンに分散することで、ヘキサン中に分散された硬磁性ナノ粒子を得る。以上により、ヘキサン中に分散された硬磁性ナノ粒子が形成される。
本実施の形態では、ナノ粒子を吸着させるナノ粒子担持体に水溶性塩を用いることで、水溶性塩を水で溶解することで容易な処理でかつ硬磁性ナノ粒子に影響を与えることなく抽出することができる。また、ナノ粒子担持体を形成する時間が、第1の実施の形態のシリカゲルを用いる場合より短縮され、ナノ粒子の結晶規則化工程のプロセス時間を短縮することができる。
次に第2の実施の形態の第1変形例を説明する。第1変形例は、図6に示したS104の規則化加熱処理において、真空中の代わりに還元雰囲気中でナノ粒子担持体を加熱処理する以外は第2の実施の形態と同様である。
第1変形例の規則化加熱処理は、具体的には、還元雰囲気、例えば水素ガスを1vol%〜7vol%含むArガス雰囲気中で、圧力1.01×104Pa〜1.52×105Pa、加熱温度を500〜900℃(好ましくは550度〜650℃)、加熱時間を20〜60分間に設定して石英容器に入れたナノ粒子担持体を加熱処理する。
ナノ粒子の表面には自然酸化膜等の酸化膜が形成されているが、このような酸化膜は規則化の際にナノ粒子を構成する金属原子の拡散を抑制し、規則化のための活性化エネルギーを高めている、すなわち規則化温度を高温化している。水素ガスを使用することで、水素ガスの還元作用により酸化膜をナノ粒子内部と同じ合金に変換することにより、金属原子の拡散を容易化し規則化温度を低下させることができる。本願発明者の検討によれば、第2の実施の形態の真空中で規則化加熱処理を行う場合と比較して、同程度の規則化された硬磁性ナノ粒子を得る場合、加熱温度を200℃程度低下させることができることが確認されている。すなわち、第2の実施の形態の規則化加熱処理において800℃〜900℃の加熱処理により得られる規則化状態は、第1変形例では600℃〜700℃の加熱処理により得ることができる。
また、水素ガスの濃度は、安全性を確保できる限り1vol%〜7vol%に限定されず、水素濃度は高い方がよく、100vol%でもよい。また、希ガスはArガスに限定されず、Ar、He、Ne、Kr、Xeの各ガスを1種あるいは2種以上含んでいていもよい。
第1変形例の一実施例として、ヘキサン1mL中においてFePt(Fe:50原子%、Pt:50原子%)のナノ粒子3mgとMgSO460mgによりナノ粒子担持体を形成し、ヘキサンごと石英容器に移した後にヘキサンを蒸発させ、水素ガス3vol%のArガス雰囲気中で700℃、圧力1.01×105Pa、30分の加熱処理を行った。このようにして得られた硬磁性ナノ粒子をMgSO4と共にX線ディフラクトメータを用いて2θ/θスキャンによりX線解析を行った。
図8は、規則化されたナノ粒子、すなわち硬磁性ナノ粒子のX線回折パターンを示す図である。図8を参照するに、FePtのfct構造の回折線(110)面(2θ=33.1度)、(111)面(40.7度)、(200)面(47.1度)、(002)面(48.7度)、(201)面(53.4度)に現れており、硬磁性ナノ粒子がfct構造を有することが分かる。なお、図8中、回折線AはMgSO4に由来するものである。
本変形例によれば、規則化加熱処理の際に水素ガス含有雰囲気中で加熱処理を行うことにより、真空中の加熱温度より低い加熱温度で規則化が進んだfct構造の硬磁性ナノ粒子を形成することができる。
次に、第2の実施の形態の第2変形例を説明する。第2変形例は、第1変形例の還元雰囲気での規則化加熱処理の代わりに、図6に示す還元処理(S102)をナノ粒子担持体の形成(S100)の後に、還元雰囲気中で、第1変形例よりも低温の加熱温度で還元処理を行い、次いで真空中で規則化加熱処理(S104)を行い、それ以外は第1変形例と同様である。
第2変形例の還元処理(S102)は、具体的には、第1変形例と同様の水素ガス含有雰囲気中で、圧力5.07×104Pa〜1.52×105Pa、加熱温度を100〜450℃、加熱時間を20分〜120分間に設定して石英容器に入れたナノ粒子担持体を加熱処理し、ナノ粒子表面の酸化膜を還元し合金に変換する。
次いで、水素ガス含有希ガスを排気して真空中で規則化加熱処理(S104)を行う。具体的には、1.33×10-4Paの真空中で、加熱温度500℃〜900℃(好ましくは、600℃〜700℃)に設定し、20分〜60分間に設定し、ナノ粒子担持体の加熱処理を行い、規則化させる。本願発明者の検討によれば、第2の実施の形態の真空中で規則化加熱処理を行う場合と比較して、同程度の規則化された硬磁性ナノ粒子を得る場合、加熱温度を200℃程度低下させることができる。すなわち、第2の実施の形態の規則化加熱処理において800℃〜900℃の加熱処理により得られる規則化状態は、第1変形例では600℃〜700℃の加熱処理により得ることができる。
また、第2変形例によれば、規則化加熱処理を真空中で行うことにより、ナノ粒子同士の熱融着を一層抑制することができる。
次に、第2の実施の形態の第3変形例を説明する。第3変形例は、第2の実施の形態のナノ粒子担持体形成処理を省略し、有機溶媒中でナノ粒子の還元処理を行い、次いで還元されたナノ粒子を有機溶媒中で規則化熱処理を行い、次いで硬磁性ナノ粒子の抽出処理を行う。
第3変形例の還元処理および規則化加熱処理は、ナノ粒子を還元剤を含む有機溶媒中で続けて行い、沸点の高い有機溶媒を使用することで、有機溶媒中で還元処理および規則化加熱処理を行うことができ、また、還元されたナノ粒子の表面が再び酸化されることを防止して低い加熱温度で規則化することができる。
最初に、還元処理は、ナノ粒子を有機溶媒、例えばジオクチルエーテルに還元剤を添加し、この中にナノ粒子を分散させる。還元剤としては公知の還元剤を用いることができ特に限定されないが、例えば、LiAlH4、Li(C253BH、BH3、BxHy(xは2以上の整数、y=2x)で表されるボラン、NaH、KH、CaH2等の水素化物を用いてもよい。例えば、ジオクチルエーテルにNaHを20mg添加し、さらにナノ粒子を10mgを添加・撹拌し、加熱温度を例えば100℃、10分間に設定し加熱して、ナノ粒子の表面を還元する。還元処理は、具体的には、加熱温度が50℃〜200℃、加熱時間は5分〜20分間に設定する。
次いで、還元されたナノ粒子を含む有機溶媒を例えば300℃に昇温し30分間に設定して撹拌しながら加熱し、ナノ粒子の規則化加熱処理を行う。ナノ粒子の表面が還元されているので、このような低温の加熱温度で、ナノ粒子がfct構造に規則化し硬磁性ナノ粒子が形成される。規則化加熱処理は、具体的には、加熱温度を250℃〜400℃、加熱時間を20分〜60分間に設定する。なお、還元処理および規則化加熱処理に用いられる有機溶媒は、大気圧下でこれらの処理を行う場合は、沸点の点で、炭素数が10以上20以下のエーテル類を用いることが好ましい。
このようにして得られた硬磁性ナノ粒子を含む有機溶媒にアルコール、例えばエタノールを添加して沈殿を形成し、上澄み液を除去して沈殿を得る。この沈殿をさらにエタノールで洗浄する。これら処理によりほぼ反応残渣を除去することができる。さらに、このようにして得られた沈殿を、オレイン酸を添加したヘキサンに分散させ、遠心分離機により得られた上澄み液を得ることにより、硬磁性ナノ粒子が分散したヘキサン溶液が得られる。
本変形例によれば、高製造コストの真空プロセスの代わりに還元処理および規則化加熱処理を有機溶媒中で行うことができるため、製造コストを低減できると共に、規則化処理工程を簡略化することができる。
なお、第3変形例の還元処理の加熱温度を規則化加熱処理の加熱温度と同様にして、還元処理と規則化加熱処理を同時に行ってもよい。
また、結晶規則化工程の前工程であるナノ粒子の形成工程において、生成されたナノ粒子と、Pt錯体や還元剤などの未反応物が残るフラスコ内に上記還元剤および有機溶媒を添加して還元処理を行い、硬磁性ナノ粒子の形成工程における遠心分離機による未反応物の分離処理を省略してもよい。また、規則化を一層進めるために、上述した第2変形例と同様に真空中でナノ粒子を規則化熱処理してもよい。
(第3の実施の形態)
本発明の実施の形態は、第1の実施の形態に係る磁気記録媒体を備えた磁気記憶装置に係るものである。
図9は、本発明の実施の第3の実施の形態に係る磁気記憶装置の要部を示す図である。図9を参照するに、磁気記憶装置60は大略ハウジング61からなる。ハウジング61内には、スピンドル(図示されず)により駆動されるハブ62、ハブ62に固定され回転される垂直磁気記録媒体63、アクチュエータユニット64、アクチュエータユニット64に取り付けられ垂直磁気記録媒体63の半径方向に移動されるアーム65及びサスペンション66、サスペンション66に支持された垂直磁気記録ヘッド68が設けられている。
図10(A)は垂直磁気記録ヘッドの概略断面図、(B)は主磁極の拡大図である。図10(A)を参照するに、垂直磁気記録ヘッドは68、アルチックのスライダ70上にアルミナ絶縁層71を介して、単磁極型記録ヘッド72とGMR(Giant Magneto Resistive)素子73を用いた再生ヘッド74が形成された構成となっている。単磁極型記録ヘッド72は、垂直磁気記録媒体63に記録磁界を印加するための軟磁性体よりなる主磁極75と、主磁極75に磁気的に接続されたリターンヨーク76と、主磁極75とリターンヨーク76に記録磁界を誘導するための記録用コイル78などから構成されている。また、再生ヘッド74は、主磁極75を下部シールドとし、主磁極74上にアルミナ絶縁層71を介して形成されたGMR素子73と、さらにアルミナ絶縁層71を介して形成された上部シールド79より構成されている。単磁極型記録ヘッド72は、主磁極75から記録磁界を垂直磁気記録媒体63に対して垂直方向に印加して、垂直磁気記録媒体63に垂直方向の磁化を形成する。
図10(B)を参照するに、主磁極75の先端部75−1は先端に向かう程先細、すなわち断面積が小となっている。記録磁界に係る磁束密度を高めて垂直保磁力の高い垂直磁気記録媒体63を磁化することができる。主磁極75の先端部75−1の軟磁性材料は飽和磁束密度の高い、例えば50at%Ni−50at%Fe、FeCoNi合金、FeCoAlOなどよりなることが好ましい。磁気飽和を防止して高い磁束密度の磁束を集中して垂直磁気記録媒体63に印加することができる。
また、再生ヘッドは、垂直磁気記録媒体63の磁化が漏洩する磁界を感知して、その方向に対応するGMR素子73の抵抗値の変化により垂直磁気記録媒体63に記録された情報を得ることができる。なお、GMR素子73の替わりにTMR(Ferromagnetic Tunnel Junction Magneto Resistive)素子を用いることができる。
本実施の形態の磁気記憶装置60は、垂直磁気記録媒体63に特徴がある。例えば、垂直磁気記録媒体63は第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態の垂直磁気記録媒体である。
磁気記憶装置60の基本構成は、図9に示すものに限定されるものではない。本発明で用いる垂直磁気記録媒体63は、磁気ディスクに限定されず磁気テープであってもよい。
本実施の形態によれば、磁気記憶装置60は、垂直磁気記録媒体63の記録層が高出力及び低ノイズという特徴を有しているので高密度記録が可能である。また、高い熱揺らぎ耐性を有しているので、長期信頼性に優れている。
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上記の実施の形態に係る磁気記録媒体として磁気ディスクを例に説明したが、磁気ディスクに限定されず、例えば、ポリイミドフィルムをテープ基板材料として磁気テープを形成してもよく、このような磁気テープでは上記実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 基板と、
前記基板の上方に形成された硬磁性ナノ粒子よりなる記録層とを有し、
前記硬磁性ナノ粒子は、FePt、FePd、及びCoPtの群のうち、いずれか1つの合金を主成分とし、
前記硬磁性ナノ粒子の磁化容易軸が前記基板に対して略垂直方向に配向されてなることを特徴とする磁気記録媒体。
(付記2) 前記基板と記録層との間に軟磁性裏打ち層をさらに有し、
前記軟磁性裏打ち層が軟磁性の非晶質材料または微結晶材料よりなることを特徴とする付記1記載の磁気記録媒体。
(付記3) 前記軟磁性裏打ち層と記録層との間に中間層をさらに有し、
前記中間層が軟磁性ナノ粒子よりなることを特徴とする付記2記載の磁気記録媒体。
(付記4) 前記中間層は、軟磁性ナノ粒子が1層〜5層の範囲で積層されてなることを特徴とする付記3記載の磁気記録媒体。
(付記5) 前記軟磁性ナノ粒子は、Fe23またはNiFeよりなることを特徴とする付記3または4記載の磁気記録媒体。
(付記6) 前記軟磁性裏打ち層と記録層との間に中間層をさらに有し、
前記中間層がTi、C、Pt、TiCr、CoCr、SiO、MgO、およびAlのからなる群のうちいずれか1種の非磁性材料よりなることを特徴とする付記2記載の磁気記録媒体。
(付記7) 付記1〜6のうちいずれか一項記載の磁気記録媒体と、該磁気記録媒体に対向して記録再生を行う垂直磁気記録ヘッドとを備えた磁気記憶装置。
(付記8) 前記垂直磁気記録ヘッドは、単磁極記録ヘッドと再生ヘッドとよりなり、
単磁極記録ヘッドの主磁極の先端部は、前記磁気記録媒体に向かって先端にいくほど先細となる形状を有していることを特徴とする付記7記載の磁気記憶装置。
(付記9) 基板と、該基板上に硬磁性ナノ粒子よりなる記録層とを有する磁気記録媒体の製造方法であって、
ナノ粒子を形成するナノ粒子形成工程と、
前記ナノ粒子を加熱して結晶規則化を行い硬磁性ナノ粒子に変換する規則化工程と、
前記基板上に硬磁性ナノ粒子を塗布し、基板面に略垂直方向の磁場の印加により硬磁性ナノ粒子を配向させた記録層を形成する工程と、
を備えることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(付記10) 前記規則化工程は、空孔を有するテンプレートを用い、該空孔にナノ粒子を充填して加熱する規則化加熱処理を行うことを特徴とする付記9記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記11) 前記テンプレートの空孔は直径が2nm〜20nmの範囲であることを特徴とする付記10記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記12) 前記テンプレートはシリカゲルであることを特徴とする付記10または11記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記13) 前記規則化工程は、規則化加熱処理の後に前記テンプレートを溶解してナノ粒子を抽出することを特徴とする付記10〜12のうち、いずれか一項磁気記録媒体の製造方法。
(付記14) 前記規則化工程は、
水溶性塩の表面に前記ナノ粒子を吸着させてナノ粒子担持体を形成する処理と、
前記ナノ粒子担持体を加熱して、ナノ粒子を結晶規則化された硬磁性ナノ粒子に変換する規則化加熱処理と、
前記水溶性塩を溶解して硬磁性ナノ粒子を抽出する抽出処理と、
を備えることを特徴とする付記9記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記15) 前記規則化加熱処理は、真空雰囲気あるいは水素ガスを含む雰囲気中でナノ粒子担持体を加熱することを特徴とする付記14記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記16) 前記ナノ粒子担持体を形成する処理と規則化加熱処理との間に、ナノ粒子表面を還元する還元処理をさらに備えることを特徴とする付記14記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記17) 前記還元処理は、ナノ粒子担持体を水素ガスを含む雰囲気中で100℃〜450℃の温度範囲で加熱を行い、
前記規則化加熱処理は、前記ナノ粒子担持体を真空雰囲気中で500℃〜900℃の温度範囲で加熱を行うことを特徴とする付記16記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記18) 前記水溶性塩は、結晶水が脱水された無水塩であることを特徴とする付記14〜17のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記19) 前記無水塩は、MgSO4、Na2SO4、PdSO4、(NH42MgSO4(III型)、Ce(III)SO4、NiSO4、CdSO4、Ca2(NO32、およびSr(NO32からなる群のうち少なくとも1種から選択されることを特徴とする付記18記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記20) 前記規則化工程は、
ナノ粒子表面を還元する還元処理と、
前記ナノ粒子を加熱して、ナノ粒子を結晶規則化された硬磁性ナノ粒子に変換する規則化加熱処理と、
前記硬磁性ナノ粒子を抽出する抽出処理と、を備え、
前記還元処理は、ナノ粒子を、還元剤を含む有機溶媒中で50℃〜200℃の温度範囲で加熱を行い、
前記規則化加熱処理は、前記ナノ粒子を有機溶媒中で250℃〜400℃の温度範囲で加熱を行うことを特徴とする付記9記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記21) 前記規則化加熱処理は、さらにナノ粒子を真空雰囲気中で500℃〜900℃の温度範囲で加熱することを特徴とする付記20記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記22) 前記還元剤が、LiAlH4、Li(C253BH、BH3、BxHy(xは2以上の整数、y=2x)で表されるボラン、NaH、KH、およびCaH2からなる群のうちいずれか1種の水素化物であることを特徴とする付記20または21記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記23)前記還元処理は、前記ナノ粒子形成工程において生成されたナノ粒子を分離する前に、該ナノ粒子に前記還元剤および前記有機溶媒を添加して行うことを特徴とする付記20〜22のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記24) 前記記録層を形成する工程は、硬磁性ナノ粒子を含む有機溶媒を基板に塗布する塗布処理を行い、基板面に対して略垂直方向磁場を印加して硬磁性ナノ粒子の磁化容易軸を配向させる配向処理を行うことを特徴とする付記9〜23のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体の製造方法。
(付記25) 前記記録層を形成する工程は、硬磁性ナノ粒子を配向させた記録層をさらに300℃〜550℃の範囲で加熱して硬磁性ナノ粒子を固定化する固定化処理を行うことを特徴とする付記9〜24のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体の製造方法。
本発明の第1の実施の形態に係る垂直磁気記録媒体の概略断面図である。 情報の書込の際の磁気ヘッドより印加される磁束の流れを模式的に示す断面図である。 (A)は第1の実施の形態に従ってシリカゲルにナノ粒子を埋め込む装置、及びシリカゲルを拡大して示す概略図、(B)はナノ粒子が空孔に埋め込まれた様子を拡大して示す概略図である。 第1の実施の形態に係る垂直磁気記録媒体の製造に用いられるスピンコータの概略構成図である。 第1の実施の形態に係る垂直磁気記録媒体のFe23の軟磁性ナノ粒子よりなる中間層の表面のSEM写真である。 第2の実施の形態の結晶規則化工程おける処理フローを示す図である。 ナノ粒子担持体のナノ粒子が吸着した様子を拡大して示す概略図である。 硬磁性ナノ粒子のX線回折パターンを示す図である。 本発明の第3の実施の形態の磁気記憶装置の要部を示す図である。 (A)は垂直磁気記録ヘッドの概略断面図、(B)は主磁極の拡大図である。
符号の説明
10 垂直磁気記録媒体
11 基板
12 軟磁性裏打ち層
13 中間層
14 記録層
15 保護層
16 潤滑層
18 軟磁性ナノ粒子
19 カーボン相
20 硬磁性ナノ粒子
31 シリカゲル
32 ナノ粒子
35 スピンコータ
60 磁気記憶装置
63 垂直磁気記録媒体
68 垂直磁気記録ヘッド
80 ナノ粒子担持体
81 水溶性塩

Claims (4)

  1. 基板と、該基板上に硬磁性ナノ粒子よりなる記録層とを有する磁気記録媒体の製造方法であって、
    ナノ粒子を形成するナノ粒子形成工程と、
    前記ナノ粒子を水溶性塩の表面に吸着させてナノ粒子担持体を形成する処理、前記ナノ粒子担持体を加熱して前記ナノ粒子を結晶規則化された硬磁性ナノ粒子に変換する規則化熱処理、及び前記水溶性塩を溶解して、前記ナノ粒子担持体から前記硬磁性ナノ粒子を抽出する抽出処理を備える規則化工程と、
    前記基板上に硬磁性ナノ粒子を塗布し、基板面に略垂直方向の磁場の印加により硬磁性ナノ粒子を配向させた記録層を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 基板と、該基板上に硬磁性ナノ粒子よりなる記録層とを有する磁気記録媒体の製造方法であって、
    ナノ粒子を形成するナノ粒子形成工程と、
    前記ナノ粒子をテンプレートの空孔に充填し、前記ナノ粒子が充填された前記テンプレートを加熱して当該ナノ粒子を結晶規則化された硬磁性ナノ粒子に変換した後、前記テンプレートを溶解して該硬磁性ナノ粒子を抽出する規則化工程と、
    前記基板上に硬磁性ナノ粒子を塗布し、基板面に略垂直方向の磁場の印加により硬磁性ナノ粒子を配向させた記録層を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  3. 前記ナノ粒子担持体を形成後、前記ナノ粒子の結晶規則化の前に当該ナノ粒子の表面の還元を行うことを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法。
  4. 前記記録層を形成する工程は、硬磁性ナノ粒子を配向させた記録層をさらに300℃〜550℃の範囲で加熱して硬磁性ナノ粒子を固定化する固定化処理を行うことを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体の製造方法。
JP2004121808A 2003-05-14 2004-04-16 磁気記録媒体の製造方法 Expired - Fee Related JP4213076B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004121808A JP4213076B2 (ja) 2003-05-14 2004-04-16 磁気記録媒体の製造方法
US10/845,868 US7189438B2 (en) 2003-05-14 2004-05-14 Magnetic recording medium, method of producing magnetic recording medium and magnetic storage apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003136242 2003-05-14
JP2004121808A JP4213076B2 (ja) 2003-05-14 2004-04-16 磁気記録媒体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004362746A JP2004362746A (ja) 2004-12-24
JP4213076B2 true JP4213076B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=33422136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004121808A Expired - Fee Related JP4213076B2 (ja) 2003-05-14 2004-04-16 磁気記録媒体の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7189438B2 (ja)
JP (1) JP4213076B2 (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7153597B2 (en) * 2001-03-15 2006-12-26 Seagate Technology Llc Magnetic recording media having chemically modified patterned substrate to assemble self organized magnetic arrays
US7041394B2 (en) * 2001-03-15 2006-05-09 Seagate Technology Llc Magnetic recording media having self organized magnetic arrays
EP1338361B1 (en) * 2002-02-18 2005-12-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of producing nanoparticle
KR100446628B1 (ko) * 2002-04-01 2004-09-04 삼성전자주식회사 열적으로 안정한 수직 자기 기록매체
JP2005015839A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Fuji Photo Film Co Ltd 合金ナノ粒子
JP4528959B2 (ja) * 2003-12-12 2010-08-25 国立大学法人 名古屋工業大学 磁性材料及びその製造方法
JP2006075942A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Fujitsu Ltd 積層構造体、磁気記録媒体及びその製造方法、磁気記録装置及び磁気記録方法、並びに、該積層構造体を用いた素子
WO2006077549A1 (en) * 2005-01-24 2006-07-27 Nxp B.V. Magnetic rom information carrier with additional stabilizing layer
US20090142625A1 (en) * 2005-07-15 2009-06-04 Showa Denko K.K. Magnetic recording medium, production process thereof, and magnetic recording and reproducing apparatus
JP2007149155A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Hitachi Ltd 磁気記録媒体、その作製方法、及び磁気ディスク装置
JP2007149232A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Fujifilm Corp 磁気記録媒体の製造方法
KR100831045B1 (ko) * 2006-09-01 2008-05-21 삼성전자주식회사 고밀도 패턴 미디어용 나노 템플릿의 형성 방법 및 이를이용한 고밀도 자기 저장매체
JP2008071455A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気記録媒体とその製造方法、および、磁気記録媒体の記録再生装置と記録再生方法
US8383209B2 (en) 2006-09-27 2013-02-26 Wd Media (Singapore) Pte. Ltd. Magnetic recording medium manufacturing method and laminate manufacturing method
JP5255870B2 (ja) * 2007-03-26 2013-08-07 株式会社半導体エネルギー研究所 記憶素子の作製方法
JP5252859B2 (ja) * 2007-08-28 2013-07-31 株式会社東芝 磁性体膜の製造方法および磁性体膜
EP2349917A2 (en) * 2008-11-03 2011-08-03 Yeda Research And Development Company Ltd. Magnetic patterning method and system
US8247025B2 (en) * 2009-05-19 2012-08-21 Korea University Research And Business Foundation Magnetic nanoparticle fabrication
US7964013B2 (en) * 2009-06-18 2011-06-21 University Of Louisiana At Lafayette FeRh-FePt core shell nanostructure for ultra-high density storage media
WO2011019010A1 (ja) 2009-08-10 2011-02-17 Hoya株式会社 磁気記録媒体基板用ガラス、磁気記録媒体基板およびその製造方法、ならびに磁気記録媒体
JP5857448B2 (ja) * 2011-05-24 2016-02-10 昭和電工株式会社 磁気記録媒体及びその製造方法、並びに磁気記録再生装置
US8885447B2 (en) 2012-03-29 2014-11-11 Hoya Corporation Glass for magnetic recording medium substrate, glass substrate for magnetic recording medium, and their use
WO2013172247A1 (ja) 2012-05-16 2013-11-21 Hoya株式会社 磁気記録媒体基板用ガラスおよびその利用
US9574135B2 (en) * 2013-08-22 2017-02-21 Nanoco Technologies Ltd. Gas phase enhancement of emission color quality in solid state LEDs
US20150206798A1 (en) * 2014-01-17 2015-07-23 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Interconnect Structure And Method of Forming
US20230317103A1 (en) 2022-01-24 2023-10-05 International Business Machines Corporation Magnetic recording tape and apparatus

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3243281A (en) * 1962-04-03 1966-03-29 Reynolds Metals Co Extraction of aluminum using mercury containing mercuric halide
US3888759A (en) * 1973-05-25 1975-06-10 Yeda Res & Dev Flat plate electrophoresis
US6262129B1 (en) 1998-07-31 2001-07-17 International Business Machines Corporation Method for producing nanoparticles of transition metals
US6162532A (en) 1998-07-31 2000-12-19 International Business Machines Corporation Magnetic storage medium formed of nanoparticles
KR100379250B1 (ko) * 2000-12-04 2003-04-08 한국과학기술연구원 나노 단위 크기의 금속 입자가 함유된 고분자 복합 소재및 그 제조 방법
KR100438408B1 (ko) * 2001-08-16 2004-07-02 한국과학기술원 금속간의 치환 반응을 이용한 코어-쉘 구조 및 혼합된합금 구조의 금속 나노 입자의 제조 방법과 그 응용
JP2003073705A (ja) 2001-09-05 2003-03-12 Fuji Photo Film Co Ltd ナノ粒子、磁気記録媒体
JP2003132519A (ja) 2001-10-25 2003-05-09 Hitachi Ltd 磁性ナノ粒子で形成された磁気記録媒体およびそれを用いた記録方法
US6884328B2 (en) * 2001-11-29 2005-04-26 Seagate Technology Llc Selective annealing of magnetic recording films
JP2003248916A (ja) 2002-02-20 2003-09-05 Fujitsu Ltd 磁気記録媒体用ナノ粒子並びにそれを用いた磁気記録媒体及び磁気記録媒体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004362746A (ja) 2004-12-24
US7189438B2 (en) 2007-03-13
US20040229006A1 (en) 2004-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4213076B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
US7670696B2 (en) Perpendicular magnetic recording medium with patterned magnetic islands and nonmagnetic trenches and manufacturing method for suppressing surface diffusion of trench material
JP4637040B2 (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JP5550007B2 (ja) 磁性薄膜及びその製造方法、並びにこのような磁性薄膜を用いた各種応用デバイス
TW201106347A (en) Magnetic recording media with enhanced writability and thermal stability
JP5575172B2 (ja) 磁気記録媒体,磁気記録再生装置,および磁気記録媒体の製造方法
JP2006351058A (ja) 負異方***換結合型磁気記録媒体及び磁気記録再生装置
US20140014616A1 (en) Method for making a perpendicular thermally-assisted recording (tar) magnetic recording disk having a carbon segregant
JP2008226416A (ja) 垂直磁気記録媒体とその製造方法
US8153189B2 (en) Structure and process for production thereof
CN105321536A (zh) 磁记录介质及磁记录再现装置
JP3666853B2 (ja) 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録装置
Xu et al. FePt nanocluster films for high-density magnetic recording
JP4102221B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3961887B2 (ja) 垂直磁気記録媒体の製造方法
JP2008071455A (ja) 磁気記録媒体とその製造方法、および、磁気記録媒体の記録再生装置と記録再生方法
JP2006185489A (ja) 磁気記録媒体および磁気記憶装置
JP2007234164A (ja) 垂直磁気記録媒体、その製造方法および磁気記憶装置
JP2006260633A (ja) 磁気記録媒体および磁気記憶装置
TW200917240A (en) Perpendicular magnetic recording film and method of fabricating the same
JP4199194B2 (ja) 多結晶構造膜の製造方法
CN106205644B (zh) 垂直磁记录介质及磁记录再生装置
JP4069205B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2007250824A (ja) 硬磁性ナノ粒子、その製造方法、磁性流体および磁気記録媒体
JP2006179133A (ja) 磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141107

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees