JP4212243B2 - 家畜登録用の耳標、この耳標の印刷方法、及びこの耳標を用いた個体識別方法 - Google Patents

家畜登録用の耳標、この耳標の印刷方法、及びこの耳標を用いた個体識別方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は家畜の耳に取り付ける登録用の耳標、この耳標の印刷方法、及び、この耳標を用いた個体識別方法に関し、特に、各農場で家畜の個体識別がその農場の飼育頭数の規模に応じて一般的耳標と同様に簡単に行えるように、家畜登録番号及びこの家畜登録番号の一部が農場における農場用個体識別用番号として拡大されて印刷された家畜用の耳標、この耳標の印刷方法、及び、この耳標を用いた個体識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農場で飼育される家畜を個体識別する方法としては、日本では和牛登録協会による牛の鼻紋、ホルスタイン登録協会によるホルスタイン種の牛の体の白黒の斑紋等がある。このような個体識別方法は確実ではあるが、現場にその登録証がないと個体の確認ができず、迅速に個体確認ができない問題があった。
【0003】
一方、日本以外の国では、例えば、欧州では、耳標による乳牛の登録システムが実用化されている。耳標は縦横数cm程度の柔軟な合成樹脂製の2枚の板から出来ており、この耳標は2枚の板の一端を牛の耳を貫通させて牛に取り付けるようになっている。この場合、耳標を構成する2枚の板は、一旦牛の耳に取り付けると一体化され、再利用できないようになっており、再利用による不正を防止するようになっている。
【0004】
この耳標による乳牛の登録システムでは、耳標の表面に家畜登録番号が印刷されており、この家畜登録番号を確認することにより、家畜の個体識別が一応行えるようになっている。
【0005】
ところで、通常の耳標に表示する番号は、農場内の家畜を識別するだけで十分であったので、視認性を重要視する関係から通常、2桁から3桁の番号表示である。従って、このような耳標では日本国内にいる全ての牛を識別するためには別の工夫が必要である。
【0006】
そのため、国家ベースの農家登録を実施している欧州では、必要とされる8桁以上の番号をそのまま印刷したのでは家畜登録番号を示す数字の大きさが小さくなり、見にくいという問題があった。そこで、欧州では、家畜登録番号の末尾の4桁を拡大印刷したり、家畜登録番号を複数段で表示して、上位桁を地域コードや農家コードで細分し、下位の4桁を農場用の個体識別番号として耳標に拡大印刷することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような欧州における耳標による家畜の登録システムには次の2つの問題点があった。
【0008】
(1) チェックデジットを除く家畜登録番号の末尾4桁だけを拡大印刷する場合には、この家畜登録番号は若い番号から順に発行されるために、各農場には発行順に応じて連続する4桁の拡大された農場用の個体識別番号が付与された耳標が配られることになり、この耳標によって牛を個体管理するのは容易ではなかった。即ち、通常40〜50頭規模の農場にとっては、例えば、40頭の牛を飼育する農場の場合には、「0001」から「0040」のような認識管理し易い希望の番号が必ずしも手に入らず、一例として、「3678」〜「3717」のような4桁の拡大された農場用の個体識別番号が付与された40個の耳標が配られることになり、いかに農場用の個体識別番号が拡大された状態にあっても、4桁の番号を瞬時に視認して牛を個体管理するのは容易ではなかった。しかも、時として、農家が個体識別として用いている拡大された番号に重複が発生するなどの問題が発生していた。
【0009】
(2) 家畜登録番号の上位桁を地域コードや農家コード(又は農地コード)で細分し、下位の4桁を農場内の個体識別番号として耳標に拡大印刷して耳標とする方法では、農家の規模に関係なく一律に4桁の番号である「0001」〜「9999」があてがわれ、一度発行した番号は再発行しないことになっているため、ある非常に大規模な農家では「9999」を越えてしまい、番号の不足をきたしてしまう問題があった。また、その逆に、平均的な農家レベル(飼育頭数約50頭)では、何十年経っても使用される見込みのない番号、所謂「死に番」が数多く発生してしまって番号の有効利用が図れないという問題点があった。
【0010】
このように、欧州で農場用に拡大される番号はたえず4桁で印刷されている。この方法であると、特定の4桁の番号である(0000)〜(9999)の家畜登録番号から選びだそうとすると、10000種類から1つしか取り出すことができない。一方、本発明者は、1〜9なら1桁のみ、11〜99なら2桁のみというように印刷するのであれば、(0〜9999)という同じ条件内で遙に大きな頻度で拡大番号を発生させることができることを見出した。このことは言い換えれば、農家の希望で拡大番号を印刷しても、必要とする最小限の桁数で表示すれば、農家の希望に答えながら固有の家畜登録番号を無駄なく発生させることができるものとなり、極めてシンプルではあるが、その成果は大きなものである。
【0011】
従って、本発明の目的は、家畜登録番号の桁数に所定の桁数という制限があっても、その桁数内における家畜登録番号を殆ど制限なく効率的に発行し、かつ、各農場においても家畜の個体識別がしやすい所望の番号を、その番号の要求通りに拡大して耳標に印刷することができる家畜用の耳標、この耳標の印刷方法、及び、この耳標を用いた個体管理方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の第1の形態によれば、家畜を個体識別するために家畜の耳に取り付けて使用する耳標であって、数字或いは文字で記載された家畜登録番号と、各農場において家畜の個体識別のために使用される拡大番号がこの耳標の少なくとも1つの面に印刷される耳標において、その農場で家畜の個体識別のために必要とする最小限の桁数の拡大番号を前記耳標に印刷すると共に、印刷した拡大番号の全ての桁の数字が任意の桁に含まれる番号を、家畜登録番号のデータベースにある家畜登録番号から選択して、選択した家畜登録番号を前記耳標に印刷し、拡大番号の全ての桁を、家畜登録番号に関連させた耳標が提供される。
【0013】
第1の形態において、拡大番号が複数桁である場合には、拡大番号とする家畜登録番号の任意の一部を、この家畜登録番号の連続した桁とした耳標を提供することができる。
【0014】
また、第1の形態において、拡大番号が複数桁である場合には、拡大番号とする家畜登録番号の任意の一部を、この家畜登録番号の連続しない桁とした耳標を提供することもできる。
【0015】
拡大番号が複数桁である前述の2つの場合には、拡大番号の各数字が、多数桁の家畜登録番号のどの部分にあたるのかが目視により判別可能なように、家畜登録番号の内の拡大番号として使用された桁が、その他の桁に対して識別可能にした耳標を提供することができる。
【0016】
拡大番号が複数桁である前述の2つの場合には、同様に、家畜登録番号をバーコードの形で印刷しておき、拡大番号が家畜登録番号のどの桁の部分が拡大されたかの情報が、バーコードに含まれるようにした耳標を提供することができる。
【0017】
更に、第1の形態において、拡大番号に含まれる数字の1つを家畜登録番号に含まれない数字とすることができ、この場合にはその数字をダミー数字として家畜登録番号の何れかの桁の間に他の数字と区別させた状態で挿入した番号が、家畜登録番号として印刷されている耳標を提供することができる。
【0018】
また、以上の全ての場合において、拡大番号の桁数が少ない場合に、拡大番号が耳標の左端、右端、或いは中央に寄せて印刷し、耳標上の拡大番号の左右の少なくとも一方の側にスペースを残した耳標を提供することができる。この場合、スペースに文字や記号を記入する際の指標となるガイドマークを印刷することができる。
【0019】
一方、拡大番号が1桁または2桁の数字である場合には、この数字と同じ大きさの数字の0を1個または2個、この0を含む拡大番号が3桁以下になるように、1桁または2桁の数字の左側に印刷した耳標を提供することができる。
【0020】
更に、拡大番号が1桁または2桁の数字である場合に、この数字より小さい大きさの数字の0を1個または2個、この0を含む拡大番号が3桁以下になるように、1桁または2桁の数字の左側に印刷した耳標を提供することができる。
【0021】
なお、拡大番号の左側に数字の0を印刷する場合、数字の0の印刷濃度を拡大番号が1桁または2桁の数字の濃度に対して薄くすることや、白抜き文字で印刷することが可能である。
【0022】
また、前記目的を達成する本発明の第2の形態である耳標の印刷方法としては、以下の2つの方法が可能である。
【0023】
第1の印刷方法は、拡大番号が、各農場から所定機関に何らかのルートを通じて要求された場合の、請求項1に記載の耳標の印刷方法であって、所定機関において、要求のあった拡大番号の各桁に含まれる数字を全て、或いは1つの例外を除いて含む家畜登録番号が、所定機関に用意された家畜登録番号のデータベースの中から選択される段階と、所定機関から耳標の発行機関に対して、選択された家畜登録番号と要求のあった拡大番号とが伝達される段階と、耳標の発行機関において、所定機関から伝達された家畜登録番号を耳標に印刷すると共に、家畜登録番号に含まれる拡大番号を最小桁数で拡大して印刷する段階と、を備えることを特徴とする耳標の印刷方法が提供される。
【0024】
また、第2の印刷方法は、拡大番号が、各農場から所定機関に何らかのルートを通じて要求された場合の、請求項1に記載の耳標の印刷方法であって、所定機関に用意された家畜登録番号のデータベースの中の未使用番号が、耳標の発行機関に用意されたデータベースに定期的に伝達される段階と、耳標の発行機関において、各農場において家畜の個体識別のために最小桁で拡大印刷が必要な拡大番号が、予め幾つかの番号のセットとして設定され、このセットされた番号に含まれる数字が多数桁の何れかの桁に含まれる家畜登録番号が、耳標の発行機関内のデータベースから選択される段階と、選択された家畜登録番号が耳標の発行機関から所定機関のデータベースに伝達されると、選択された家畜登録番号が所定機関のデータベースの未使用番号から外される段階と、選択された家畜登録番号が耳標の発行機関から所定機関のデータベースに伝達された後、耳標の発行機関において、家畜登録番号が耳標に印刷されると共に、拡大番号が最小桁数で拡大されて印刷される段階と、を備えることを特徴とする耳標の印刷方法が提供される。
【0025】
更に、前記目的を達成する本発明の第3の形態である耳標を用いた個体識別方法としては、以下の2つが可能である。
【0026】
第1の個体識別方法としては、各農場からの家畜が集まる集合場所において、請求項1に記載の耳標とデータ処理装置とを使用して家畜の個体を差別化して識別する個体識別方法であって、耳標に記載されている家畜登録番号と共に、各農場において農場用番号として使用される拡大番号がデータ処理装置に入力される段階と、所定の目的でこの集合場所に集められた一群の家畜に取り付けられた耳標の拡大番号の重複が、データ処理装置によって検出される段階と、データ処理装置によって拡大番号の重複が検出された時に、この重複した拡大番号の差別化が行えるように、拡大番号に家畜登録番号に含まれる数字が、少なくとも1桁追加されて表示する指示をデータ処理装置が表示する段階とを備える個体識別方法が提供される。
【0027】
第2の個体識別方法としては、各農場からの家畜が集まる集合場所において、請求項1に記載の耳標と、この耳標の補助として使用されるこの耳標の内容が全て含まれるカード、及び、データ処理装置とを使用して家畜の個体を差別化して識別する個体識別方法であって、耳標、或いはカードに記載されている家畜登録番号と共に、各農場において農場用番号として使用される拡大番号がデータ処理装置に入力される段階と、所定の目的でこの集合場所に集められた一群の家畜に取り付けられた耳標の農場用番号の重複が、データ処理装置によって検出される段階と、データ処理装置によって拡大番号の重複が検出された時に、この重複した拡大番号の差別化が行えるように、拡大番号に家畜登録番号に含まれる数字を、少なくとも1桁追加する指示がデータ処理装置によって表示される段階とを備える個体識別方法が提供される。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、所定機関で管理されている家畜登録番号の印刷に加えて、各農場が必要とする拡大番号が最小桁で印刷された耳標を各農場が入手することができるので、見やすくなり各農場における家畜の個体識別と管理がやりやすくなる。
【0029】
そして、拡大番号の数字が元の家畜登録番号のどの部分から取り込まれたかは、目視や、バーコードの解読によって分かる。更に、拡大番号にダミー数字を書き加えることによって、所定機関のデータベースの中の家畜登録番号の有効利用が可能となる。
【0030】
また、拡大番号の左右の少なくとも一方の側にスペースがあるので、そのスペースに自由に記号や数字を農家側で書き込むことができるので、拡大番号が重複した場合でも両者を識別できる。この場合は、このスペースにガイドマークを印刷しておけば、スペースに文字や数字を書き加える作業が楽に行える。
【0031】
なお、拡大番号が見難くならない最大3桁までの範囲で1桁または2桁の数字の左側に数字の0を印刷しておけば、拡大数字の桁数の統一がとれる。
【0032】
また、本発明の耳標を用いた個体管理方法によれば、拡大番号が印刷された耳標が取り付けられた家畜が市場や屠殺場等に集まった時に、拡大番号に重複が発生しても、個々の家畜の個体を判別して管理することが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を用いて本発明の実施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明の耳標の構成、耳標への農場用番号の印刷方法、及び耳標を用いた個体管理方法の詳細を説明する前に、欧州で既に実施されている耳標について説明する。
【0034】
図1はデンマークで使用されている耳標EDを示すものである。デンマークの耳標EDには3段に渡って印刷が施されている。最上段の符号はこの耳標がデンマークの登録用耳標である事を示している。中段の数字「12345」は、農家または農場コードである。そして、最下段の拡大されて印刷されている4桁の数字「0805」は、農場内の一連の牛番号である。
【0035】
デンマークでは、耳標に印刷された中段の農場番号と最下段の牛番号を合わせて家畜登録番号(固有番号)が構成されている。農場における毎日の業務で使用する最下段の拡大印刷された4桁の牛番号は数字の「0」を含み、各農場において始めは「0001」が印刷されたものが配付され、牛の数が増えるにしたがって「0011」などのように番号の部分が2桁になる。そして、一度発行された番号は再発行されないので、各農場における牛番号の番号の部分は順次3桁、4桁と数字が大きくなっていく。
【0036】
ところが、デンマークの平均的な農場における牛の飼育頭数(44頭・1995年)を考えるとき、数字の「0」を含む4桁の数字の印刷は必要以上に桁数が多いため、拡大した数字の大きさが限られると共に、4桁の数字の識別がしづらいものとなっていた。また、牛が生まれた農場では、その牛番号の重複はないが、牛が他の牧場に移動した場合には、その移動先の牧場での牛番号の重複を防ぐ事までは出来なかった。
【0037】
一方、デンマークにおける耳標を用いた牛の登録システムで最大の問題点は、固有番号(家畜登録番号)を有効に利用できない事にあった。これはデンマークの固有番号が、農家若しくは農場番号と4桁の牛番号と合体して作られているために有効に利用できないのである。更に詳しく説明すると、デンマークでは管理部門において農場毎に9999(約10000)ずつの固有番号コード枠を割り当てていく事になるが、デンマークの牛の平均飼育頭数を多く見積もって50頭として、牛の年間の更新率を3割として計算しても、半世紀(50年)でも、その農場で実際に使用されるのは約800頭に過ぎず、割り当てた番号に対する利用率は8%でしかなかった。つまり、割り当てられた固有番号の殆どは使用される見込みのない番号、所謂「死に番」となる問題点があった。これは、システムの効率を考える場合、不適当であった。
【0038】
図2A,図2Bはフランスで使用されている耳標EFR,EFLを示すものであり、図2Aが牛の右耳用の耳標EFR、図2Bが牛の左耳用の耳標EFLである。フランスで行われている耳標を用いた牛の管理方法は、左右異なる耳標を取り付ける事で個体識別を行うものである。
【0039】
右耳用耳標EFRは、図2Aに示すように印刷が2段になっているが、上段のアルファベットと数字は、フランス国内の県、群、農家コードであり、「75」が県コード、「123」が郡コード、「456」が農家コードである。また、下段の数字はデンマークと同じように農場内の牛番号を示す連番である。左耳用耳標EFLは、図2Bに示すように同じく印刷が2段になっており、上段のアルファベットが国コードで、下段の数字が管理当局の発行した管理番号である。
【0040】
このように、フランスの耳標に使用される管理番号は、右耳用で14桁、左耳用で12桁、総合計26桁である。よって、このような26桁の番号をデタベス内で検索するには検索時間がかかり、更に、26桁の管理番号を入力する際の入力ミスの恐れもある。そして、フランスの耳標はデンマークと同様に牛番号が4桁の数字で構成されているので、拡大されているとはいえ数字の大きさが小さく、農場での番号の確認が困難であった。更に、フランスの耳標による牛の管理システムは、デンマークのシステムと同様に、各農場に割り当てた番号に対する利用率が低いという問題もあった。
【0041】
図3Aはオランダで使用されている耳標EHを示すものである。オランダの耳標EHにも3段に渡って印刷が施されている。オランダでは耳標に印刷する家畜登録番号に農家コードや地域コードを使用せず、9桁を使用してる。実際にはこの9桁は8桁が家畜登録番号であり、末桁がチェックデジットである。また、オランダでは中段に家畜登録番号を含むバーコードあり、そして最下段が家畜登録番号の下位4桁を拡大した番号となっている。下位4桁の数字を拡大して印刷するのは、農家において家畜番号を目視し易くするためであり、この下位4桁の番号を農場用個体識別用番号(以下農場用番号と略記する)としている。最下段の拡大印刷された農場用番号は、上位桁側に数字の「1」〜「9」がない場合でも、数字の「0」が印刷される。
【0042】
この9桁の家畜登録番号は、図3Bに示すように、家畜登録番号の小さな番号から順に各農家にあてがわれて発行されていく。そのため、番号を完全に利用できるために番号の有効利用の点では優れている。
【0043】
しかしながら、このオランダの耳標EHを用いた牛の管理システムであっても、実際にこの耳標EHを使用する農家には次のような大きな問題点があった。
【0044】
その第1は、管理部門から配付される家畜登録番号が印刷された耳標EHの下位4桁の農場用番号に規則性がないという事である。例えば、ある農場が毎年40頭分の耳標を請求した場合、1年目に下位4桁の番号が「2478」から「2517」の40頭分が配付され、2年目には下位4桁の番号が「0987」から「1126」の40頭分が配付され、そして3年目には下位4桁の番号が「5876」から「5915」の40頭分が配付されるというように、配付年が異なる耳標の下位4桁の数字には配付年を推定させる関連性、あるいは規則性がないという事である。これは、管理部門にあるデータベースの中に用意された連続する家畜登録番号の中から、請求のあった必要頭数分の番号を順次選び出し、選び出した家畜登録番号の下位4桁のみを拡大印刷するためである。
【0045】
この農場用に拡大された規則性のない4桁の農場用番号は、農場で牛を認識する際に家畜の導入時期の推定も出来ないなどの混乱を引き起こし、農場用番号を見て、スムーズな飼育管理作業が出来なかった。
【0046】
また、例えば、耳標を発行する管理部門側において前回その農場用に発行した番号と照合し、前回より大きい下位4桁の農場用番号が割り当てられるようにしたとしても、配付年度で連続性や、規則性に欠ける4桁の農場用番号は極めて見づらいものである。
【0047】
更に、オランダの酪農家の牛の平均飼育頭数は46頭であるため、一般的農家では、いかに拡大されているとはいえ、4桁の農場用番号は牛の個体識別を行うには大きすぎて煩雑でしかない。このため、登録耳標以外に自分で番号を選べるネックタッグ等を付けて、牛の個体識別をしている農家も相当見られる。
【0048】
これらの問題点に加えて、オランダにおける耳標による家畜の管理システムの最大の問題点は、農場用番号が重複して発生する問題がある点である。耳標の用途は牛の個体識別であるから、耳標に拡大して印刷された農場用番号に重複があると致命的である。
【0049】
ここで、拡大印刷された農場用番号の重複について説明する。農場用番号は、「0001」から「9999」までなので約10000個ある。この番号を連番で使用して、農家に割り当てたとすれば、最初の10000頭までの割り当て時には、農場用番号の重複はない。ところが、家畜登録番号が10000以上になった時点で、最初の10000頭に配付された耳標に印刷された農場用番号と同じ農場用番号を有する耳標が農家に配付されることになる。
【0050】
即ち、家畜登録番号が「000,000,010」の牛の耳標の農場用番号と、家畜登録番号が「000,010,010」の牛の耳標の農場用番号とは、共に「0010」となって重複してしまう(この場合、チェックデジットは考慮していない)。そして、この重複した農場用番号が印刷された耳標が同じ農場に配付される可能性が否定できない。農場用番号が重複する頻度は農場一戸当たりの家畜頭数が多いほど高い。
【0051】
例えば、50頭の牛に対して、図4に示すように最初に「0401」から「0450」の農場用番号が配付されたとすると、この農場では、次回の50頭の牛に対しては、農場用番号が「0352」以上「0499」以下の連番がある場合に重複した農場用番号が発生する事になる。3回目は、さらに農場用番号が重複する番号の範囲が広がる。この農場用番号が重複する確率は、すべての組み合わせから重複が起こらない確率を差し引いた値となる。因に、10000種類の番号があり、オランダの平均飼育頭数に近い50頭で計算してみると、3年目では2.9%、4年目では5.8%、5年目では9.56%、そして6年目では約14%の確率で重複が発生する。更に、牛はある農場から別の農場へ移動する場合があるので、この場合に農場用番号が重複する確率は更に上昇する。
【0052】
このように、オランダの耳標による家畜の管理システムでは、固有の家畜登録番号の発生においては無駄がないが、最も重要な農場内における各牛の個体識別においては前述のような大きな問題点がある。
【0053】
また、ここに図示はしていないが、米国のホルスタイン協会の方法について言及すれば、耳標に記載する番号の印刷は3段で構成され、上段にロゴ、中断に登録番号、下段に農場用番号が印刷されるようになっている。この拡大された農場用番号は農家の希望でどのような番号でも発行されるようになっているが、中断の登録番号とは全く関連付けがない独立した形になっているため、市場等の牛が集まる場所においては、農場用番号によって牛の個体識別を正しく行うことができないという問題がある。また、農場用番号に重複があってもチェックができないなど、システム全体を運用する上において問題があった。
【0054】
以上説明したように、欧州各国の耳標を用いた家畜の管理システムには種々の問題点がある。そこで本発明は、所定の管理部門で管理された家畜登録番号が印刷された耳標を用いた家畜の管理システムにおいて、家畜登録番号の発行に無駄がなく、且つ、農場において各牛を個体識別して管理するための拡大された農場用番号がこの家畜登録番号に関連していると共に、この農場用番号として農家の希望する番号を印刷することができる家畜登録用の耳標、この耳標の印刷方法、及びこの耳標を用いた個体管理方法を提供するものである。
【0055】
まず最初に、本発明の家畜登録用の耳標の構成について図5Aから図16Bを用いて説明する。なお、説明を簡単にするために、ここでは家畜登録番号が9桁、農場用番号が最大3桁の場合について説明する。
【0056】
図5A,図5Bは本発明の家畜登録用の耳標1の第1の実施例を示すものである。耳標1では基本的に2段に渡って印刷が行われる。上段は家畜登録のための家畜登録番号CNであり、下段は農場において家畜の個体識別を行うため拡大印刷された農場用個体識別用番号である農場用番号FNである。なお、家畜登録番号CNには片仮名、平仮名、アルファベット等の文字やその他の記号が含まれる場合もあるが、本発明では説明を簡単にするために、家畜登録番号CNは全て数字で構成されるものを説明する。なお、チェックデジットも省略して説明する。
【0057】
第1の実施例では、この農場用番号FNは家畜登録番号CNの一部を拡大して印刷した拡大番号となっている。これに加えてこの下段に印刷された拡大番号である農場用番号FNは、農家が希望するか、又は農家にとって利用し易い番号を、必要とされる最小限の桁数で表示してある。即ち、この実施例における農場用番号FNはその接頭部分に「0」を含まない数字で印刷される。例えば、農場用番号FNとして「1」から「99」の1桁又は2桁の番号が必要な場合は、耳標1には欧州のように「0001」から「0099」とは印刷せず、単に「1」から「99」のように意味のある数字のみ印刷し、数字の前に付く意味のない「0」は印刷しない。
【0058】
そして、この実施例の耳標1には農場用番号FNは家畜登録番号CNの末尾の桁を拡大印刷してある。従って、図5Aでは農場用番号FNの「1」は家畜登録番号CNが「XXXXXX201」(Xは0〜9)の末尾1桁の数字を拡大印刷したものであり、農場用番号FNの「99」は家畜登録番号CNが「XXXXXX299」の末尾2桁の数字を拡大印刷したものである。なお、図5Aには家畜登録番号CNである「1」〜「99」を、「XXXXXX201」〜「XXXXXX299」の連番である家畜登録番号CNの末尾1桁又は2桁を拡大した例を示してあるが、家畜登録番号CNは連番である必要はなく、例えば、農場用番号FNの「49」は家畜登録番号CNが「XXXXXX849」の末尾2桁の数字を拡大印刷したものであっても良いものである。
【0059】
このように、図5Aで説明した例は農場用番号FNが1桁や2桁の場合の例であるが、農場用番号FNが3桁の場合は図5Bに示すようになる。なお、家畜登録番号CNと農場用番号FNを印刷する位置や配置は限定されるものではない。
【0060】
図6A〜図6Dは本発明の家畜登録用の耳標2の第2の実施例を示すものである。この実施例の耳標2でも基本的に2段に渡って印刷が行われる。上段は家畜登録のための家畜登録番号CNであり、下段は農場において家畜の個体識別を行うための農場用個体識別用番号である農場用番号FNである。
【0061】
第1の実施例の耳標1では、農場用番号FNは家畜登録番号CNの末尾の桁を拡大印刷した。一方、第2の実施例の耳標2では、農場用番号FNは家畜登録番号CNの任意の桁を拡大印刷している。この場合、農場用番号FNとして家畜登録番号CNのどの桁を拡大印刷したかを目視により確認することが必要になることがある。そのような場合に備えて、第2の実施例の耳標2では、農場用番号FNが家畜登録番号CNのどの桁を拡大印刷したのかが目視できるようにしている。即ち、第2の実施例の耳標2では、農場用番号FNとして拡大印刷した家畜登録番号CNの桁を何らかの形で目視できるようにしている。
【0062】
図6Aは農場用番号FNとして拡大印刷した「23」が、家畜登録番号CNが「135623445」の下位から4桁目と5桁目の数字を拡大印刷したことを示す例である。この例は、家畜登録番号CNが「135623445」の下位から4桁目と5桁目の数字の下に拡大印刷したことを示すアンダーラインを引くことにより、「135623445」の下位から4桁目と5桁目の数字を拡大印刷したことが分かるようにしたものである。
【0063】
図6Bは農場用番号FNとして拡大印刷した「56」が、家畜登録番号CNが「123456789」の下位から4桁目と5桁目の数字を拡大印刷したことを示す別の例である。この例は、家畜登録番号CNが「123456789」の下位から4桁目と5桁目の数字を、他の数字に比べて縮小された形で印刷することにより、「123456789」の下位から4桁目と5桁目の数字を拡大印刷したことが分かるようにしたものである。
【0064】
以上の例では、農場用番号FNを家畜登録番号CNの連続する2桁を拡大印刷している。一方、農場用番号FNとして拡大印刷する家畜登録番号CNの桁は連続する2桁でなくても良い。その例を図6Cに示す。
【0065】
図6Cは農場用番号FNとして拡大印刷した「56」が、家畜登録番号CNが「345662889」の上位から3桁目と5桁目の数字を拡大印刷したことを示す変形例である。この例は、家畜登録番号CNが「345662889」の上位から3桁目と5桁目の数字の上に●を付すことにより、「345662889」の上位から3桁目と5桁目の数字を拡大印刷したことが分かるようにしたものである。
【0066】
以上の例では、農場用番号FNが2桁以上の場合、農場用番号FNにおける上位の桁の数字は、家畜登録番号CNでも上位の桁にあり、農場用番号FNにおける下位の桁の数字は、家畜登録番号CNでもそれより下位の桁にあった。しかしながら、農場用番号FNの数字の上位と下位の関係は、必ずしも家畜登録番号CNにある数字の上位と下位の関係に一致する必要はなく、農場用番号FNの上位の桁の数字を家畜登録番号CNの下位の桁から取り出しても良い。その例を図6Dに示す。
【0067】
図6Dは農場用番号FNとして拡大印刷した「98」が、家畜登録番号CNが「365289223」の下位から4桁目の数字「9」を農場用番号FNの上位の桁の数字として、かつ、下位から5桁目の数字「8」を農場用番号FNの下位の桁の数字として拡大印刷したことを示す変形例である。この例では、農場用番号FNの上位の桁の数字として拡大した家畜登録番号CNの数字「9」にはその上側に下向きの三角形のマークを付し、農場用番号FNの下位の桁の数字として拡大した家畜登録番号CNの数字「8」にはその下側に上向きの三角形のマークを付すことにより、家畜登録番号CNのどの数字がどの順に拡大印刷されたかが分かるようにしてある。
【0068】
また、図示はしないが、家畜登録番号CNの内から農場用番号FNとして取り出した数字の上側または下側に添字を付して取り出した順序が分かるようにしても良い。
【0069】
第2の実施例の耳標2では、農場用番号FNとして家畜登録番号CNの任意の桁を拡大印刷するので、家畜登録番号CNの桁数に限りがあっても、その桁数の中で農場用番号FNを数多く設定することができ、家畜登録番号CNの利用率に無駄がない。そして、前述のように、本発明では第2の実施例の耳標2における農場用番号FNとして必要最小限の桁数を表示しているので、農場用番号FNを数多く設定することができるのであり、欧州のような固定の4桁を拡大して表示するシステムでは実現できないものである。
【0070】
図7A,図7Bは本発明の家畜登録用の耳標3の第3の実施例とその変形例を示すものである。第3の実施例の耳標3は、耳標3のどこかにバーコードBCが印刷されている点が前述の2つの実施形態と異なる。バーコードBCは、家畜登録番号CNと共に印刷されていても良く、また、バーコードBCのみが家畜登録番号CNとして印刷されていても良い。第3の実施例の耳標3における農場用番号FNは前述の第1、第2の実施例と同じである。
【0071】
図7Aは家畜登録番号CNと拡大印刷された農場用番号FNとの間にバーコードBCが印刷されている例である。第1の実施例のように、農場用番号FNを家畜登録番号CNの末尾の桁を取り出して印刷する場合は、バーコードBCは単に家畜登録番号CNを表すのみでも良いし、末尾何桁を拡大したのかを入れておくことでも良い。一方、図7Aに示すように、農場用番号FNを家畜登録番号CNの任意の桁(この例では上位から2桁目)を取り出して印刷する場合は、バーコードBCの中に家畜登録番号CNのどの桁を取り出したかの情報を入れておく。この方法によれば、外部でデータ対応表を容易に作ることも可能となる。
【0072】
図7Bは耳標3に家畜登録番号CNの印刷がなく、拡大印刷された農場用番号FNとバーコードBCのみが印刷されている例である。この例では、バーコードBCとして、二次元バーコードSCが使用されている。二次元バーコードSCはイスラエルの軍事通信の暗号化技術が起源となっているバーコードの一種である。この例では、二次元バーコードSCの中に、農場用番号FNが家畜登録番号CNのどの桁から取り出されたものかの情報が入っている。
【0073】
図8A〜図8Cは本発明の家畜登録用の耳標4の第4の実施例を示すものである。第4の実施例の耳標4でも基本的に2段に渡って印刷が行われる。第4の実施例では、家畜登録番号CNが「ABC DEF GHI」であった場合に、家畜登録番号CNの下から3桁目にダミー数字Zを入れることにより、家畜登録番号CNを「ABC DEF GZHI」のように印刷する点が他の実施例と異なる点である。このダミー数字Zは、家畜登録番号CNに含まれる番号とは全く関係のないもので農家の便宜を図るものである。
【0074】
このように家畜登録番号CNにダミー数字Zを挿入する理由は、多くの農家が牛を管理する場合、出来るだけ桁数の少ない番号で牛を管理しつつ、かつ、効率的な牛の固有番号で牛を管理したいという要望があるからである。具体的に説明すると、農家は一般に、「1」〜「199」又は「1」〜「299」の間の農場用番号で、家畜を管理したいという傾向が強い。この理由は、あまり位の大きな番号では覚え難く、見にくいためであることと、飼育している頭数が現在何頭であるかを把握しておきたいためである。
【0075】
このような状況の下で、第1の実施例の耳標1のように、農場用番号FNを家畜登録番号CNの末尾の桁をそのまま取り出して拡大印刷する方法では、下位から3桁目の数字が「3」以上になると、3桁の数字として拡大印刷できなくなるからである。このような場合には、家畜登録番号CNの下位から2桁目と3桁目の間に「1」または「2」というダミー数字DNを挿入すれば、下位から3桁目の数字が「3」から「9」であっても、100番台の数字としてその家畜登録番号CNを使用することができるためである。この方法により、第1の実施例の耳標1のように、農場用番号FNを家畜登録番号CNの末尾の桁をそのまま取り出して拡大印刷する方法においても、家畜登録番号CNの有効利用率を上げることができる。
【0076】
図8A〜図8Cはこのダミー数字DNをどのように家畜登録番号CNの中に表現するかの例を示すものである。
【0077】
図8Aは、農場用番号FNが「101」の最上桁の数字「1」がダミー数字である場合に、このダミー数字「1」を(1) として家畜登録番号CNの下位から2桁目と3桁目に挿入した例を示すものである。また、図8Bは、農場用番号FNが「101」の最上桁の数字「1」がダミー数字である場合に、このダミー数字「1」の下にアンダーラインを引いた数字を家畜登録番号CNの下位から2桁目と3桁目に挿入した例を示すものである。最後の図8Cは、農場用番号FNが「101」の最上桁の数字「1」がダミー数字である場合に、このダミー数字「1」にスラッシュを重ねて印刷した数字を家畜登録番号CNの下位から2桁目と3桁目に挿入した例を示すものである。
【0078】
また、このようなダミー数字DNを挿入して農場用番号FNを拡大印刷する方法は、家畜登録番号CN内に農場用番号FNを構成する数字が含まれていない場合にも応用することができる。
【0079】
以上のように構成された本発明の耳標1〜3では、農場用番号FNが耳標1〜4に最小桁の番号で印刷されているので、「0」という無意味な数字が上位桁に印刷されていたこれまでの耳標に比べて、耳標の左側に空きスペースがある。従って、この空きスペースを農家側で自由に使用することができる。
【0080】
例えば、図9Cに示すような家畜登録番号CNが「123456789」で、農場用番号FNが「89」の耳標を付けた牛が牧場を移動した場合、移動先の農場に図9Dに示すように、家畜登録番号CNが「345662889」で、農場用番号FNの「89」の耳標を付けた牛が移動先にいた場合を考える。家畜登録用耳標は取り替えが基本的には出来ないため、このような場合には、移動先の農場で農場用番号FNの重複が生じてしまう。
【0081】
このような場合、移動先の農場で、農場用番号FNの重複を防ぐために、移動してきた牛(或いは元から農場にいた牛)の耳標の農場用番号FNの前の空きスペースSPに適当な文字や数字を記入することにより農場用番号FNの移動先での重複を防ぐことができる。適当な文字や数字は、手で書き込んでも良いし、特殊な機械で書き込んでも良い。図9Aに示す例は、農場用番号FNの前の空きスペースSPに文字を書き込んだもの、図9Bは農場用番号FNの前の空きスペースSPに現在の番号より上位の2桁の数字を書き込んだ例を示す。
【0082】
また、ここでは図示しないが、農場用番号FNの重複を解消する別の方法として、農場用番号FNの一部を手で、或いは特殊な機械で削除する方法も考えられる。
【0083】
なお、耳標1〜3に印刷する農場用番号FNが1桁の場合は、図10Aに示すように、1桁の農場用番号FNを耳標1〜3の中央に印刷して、両側に空きスペースSPを設けても良い。また、図10A,図10Bに示すように、空きスペースSPに文字や数字が記入し易いように、空きスペースSPに文字や数字を記入する時のガイドとなるガイドマークGMを印刷しておいても良い。更に、ガイドマークGMとして、7セグメントのデジタル文字をこのスペースSPに印刷しておき、所定のセグメントを塗りつぶすことによって数字が現れるようにしておくこともできる。
【0084】
図11は本発明の第5の実施例を示すものであり、雌雄の耳標5A,5Bを組み合わせて牛に取り付けるタイプの耳標5に本発明を適用した例を示すものである。この例の耳標5には、雄耳標5Aの表面に家畜登録番号CNとその末尾2桁が拡大印刷された農場用番号FNが印刷されており、雌耳標6Bの表面には農場用番号FNが拡大印刷されている。雌耳標6Bの表面には、家畜の登録機関名や商標等を付け加えて印刷するようにしても良い。
【0085】
図12は本発明の第6の実施例を示すものであり、雌雄の耳標6A,6Bを組み合わせて牛に取り付けるタイプの耳標6に本発明を適用した別の例を示すものである。この例の耳標6には、雄耳標6Aの裏面に家畜登録番号CNとそのバーコードBCが印刷されており、雌耳標6Bの表面には農場用番号FNが拡大印刷されている。この例ではあまり使用しないバーコードBCは雄耳標5Aの裏面にしてある。この場合、バーコードBCは雄耳標5Aの裏側に大きく印刷できると共に、牛の耳の内側に位置するので、擦れや汚れで損傷しにくく、読み取り能力が向上する。
【0086】
図13は本発明の第7の実施例を示すものであり、雌雄の耳標7A,7Bを組み合わせて牛に取り付けるタイプの耳標7に本発明を適用した最も一般的な例を示すものである。この例の耳標7には、雄耳標7Aの表面に家畜登録番号CNと農場用番号FNが印刷されており、雌耳標6Bの表面にも家畜登録番号CNと農場用番号FNが印刷されている。通常は、このタイプの耳標7には、図示はしないが、ひも付荷札、引っ掛けラベル、若しくは台紙等により、入力用のバーコードが添付されている。これらは入力補助手段として、動物の個体情報を示すパスポートになったりもする。
【0087】
図14,図15は本発明の第8と第9の実施例を示すものであり、1ピース型の耳標8,9に本発明を適用した例を示すものである。図14は表面に農場用番号FNと二次元バーコードSCが印刷された耳標8の例であり、図15は表面に農場用番号FNとバーコードBCが印刷された耳標9の例である。
【0088】
図16A,16Bは本発明の第10の実施例を示すものであり、図16Aが1ピース型の耳標10の表面、図16Bが裏面を示している。図16Aに示すように、耳標10の表面に農場用番号FNが印刷されていると共に、耳標10の縁部に年号Yと月Mが印刷されている。また、図16Bに示すように、耳標10の裏面には農場用番号FNとそのバーコードBCが印刷されている。この例の耳標10では、空きスペースに牛の生まれた年と月をマーカーでマークしたり、部分カットによって情報化することができる。
【0089】
以上説明した第1から第10の実施例では、農場用番号FNはその接頭部分(数字の最上桁の前の部分)に「0」を含まない数字で印刷されていた。例えば、農場用番号FNとして「1」から「99」の1桁又は2桁の番号が必要な場合は、耳標1には欧州のように「0001」から「0099」とは印刷せず、単に「1」から「99」のように意味のある数字のみ印刷し、数字の前に付く意味のない「0」は印刷していなかった。これは、農場用番号FNの視認性を向上させるためであった。
【0090】
一方、ある農場において使用される農場要番号FNが最大3桁までである場合には、1桁又は2桁の農場用番号FNの前に意味のない「0」を印刷しても視認性はそれほど損なわれない。また、ハンデターミナルにて農場用番号FNを入力して牛を個体識別する際や、手入力のミス等をなくすために「0」があった方が良い場合や、農場側が1桁又は2桁の番号の前に意味のない「0」が印刷された形態の耳標を希望する場合もある。そこで、以下に説明する実施の形態では、1桁又は2桁の農場用番号FNの前に意味のない「0」を印刷した耳標の例について説明する。
【0091】
なお、1桁又は2桁の農場用番号FNの前に意味のない「0」を印刷した耳標を製造するに際して、この耳標を使用する農場における最大桁数が2桁の場合は「0」の数を1つとし、この耳標を使用する農場における最大桁数が3桁の場合は「0」の数を2つとすれば、農場用番号FNの桁数に統一性がとれることになる。
【0092】
図17A〜図17Fは本発明の耳標11の第11の実施例を示すものである。である。図17A〜図17Cはこの耳標11を使用する農場における最大桁数が2桁の場合の例を示し、図17D〜図17Fはこの耳標11を使用する農場における最大桁数が3桁の場合の例を示している。
【0093】
図17Aに示す例は、農場用番号FNの意味のある数字が「1」の場合であり、この数字「1」のみが家畜登録番号CNの下位から3桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「1」の前に、意味のない数字の「0」が「1」と同じ大きさと濃度で1つだけ印刷されている。
【0094】
図17Bは図17Aの変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が同じく「1」の場合であり、この数字「1」のみが家畜登録番号CNの上から4桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「1」の前に、意味のない数字の「0」が1つだけ、「1」と同じ大きさではあるが、薄い濃度で印刷されている。「0」の印刷を薄い濃度で行うことにより、意味のある数字の「1」がはっきり確認できるようになる。
【0095】
図17Cは図17Aの別の変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が同じく「1」の場合であり、この数字「1」のみが家畜登録番号CNの最上位桁に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「1」の前に、意味のない数字の「0」が1つだけ、「1」と同じ大きさではあるが、白抜き文字で印刷されている。「0」を白抜き文字で印刷することにより、意味のある数字の「1」が「0」との対比においてはっきり確認できるようになる。
【0096】
図17Dに示す変形例は、農場用番号FNの意味のある数字が「1」の場合であり、この数字「1」のみが家畜登録番号CNの下位から3桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「1」の前に、意味のない数字の「0」が「1」と同じ大きさと濃度で2つ印刷されている。
【0097】
図17Eは図17Dの変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が同じく「1」の場合であり、この数字「1」のみが家畜登録番号CNの上から4桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「1」の前に、意味のない数字の「0」が2つ、「1」と同じ大きさではあるが、薄い濃度で印刷されている。
【0098】
図17Fは図17Dの別の変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が同じく「1」の場合であり、この数字「1」のみが家畜登録番号CNの上から3桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「1」の前に、意味のない数字の「0」が2つ、「1」と同じ大きさではあるが、白抜き文字で印刷されている。
【0099】
図18A〜図18Fは本発明の耳標12の第12の実施例を示すものであるが、農場用番号FNの印刷の仕方は図17A〜図17Fで説明した例と全く同じであって、図18A〜図18Fがそれぞれ図17A〜図17Fに対応している。第12の実施例の耳標12が第11の実施例の耳標11と異なる点は、農場用番号FNの中の意味のある数字「1」に加えて、第11の実施例では意味のなかった数字の「0」が家畜登録番号CNの数字の「1」の上位に意味のある数字として含まれている点のみである。このように、家畜登録番号CNの中の農場用番号FNとして拡大印刷する数字の前の桁に「0」が1つ、或いは「00」のように連続した「0」が含まれている場合には、これをそのまま同一の濃度、或いは、薄い濃度や白抜き文字で印刷することにより、「0」を上位桁に含む農場用番号FNを作ることができる。
【0100】
図19A〜図19Fは本発明の第13の実施例の耳標13の例を示すものである。である。図19A〜図19Cはこの耳標13を使用する農場における最大桁数が2桁の場合の例を示し、図19D〜図19Fはこの耳標13を使用する農場における最大桁数が3桁の場合の例を示している。
【0101】
図19Aに示す例は、農場用番号FNの意味のある数字が「1」の場合であり、この数字「1」のみが家畜登録番号CNの下位から3桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「1」の前に、意味のない数字の「0」が「1」よりも小さな大きさで1つだけ印刷されており、その印刷濃度は「1」と同じになっている。
【0102】
図19Bは図19Aの変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が同じく「1」の場合であり、この数字「1」のみが家畜登録番号CNの下から4桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「1」の前に、意味のない数字の「0」が1つだけ、「1」より小さい大きさで、かつ、「1」より薄い濃度で印刷されている。
【0103】
図19Cは図19Aの別の変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が同じく「1」の場合であり、この数字「1」のみが家畜登録番号CNの上から2桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「1」の前に、意味のない数字の「0」が1つだけ、「1」より小さい大きさで、かつ、白抜き文字で印刷されている。
【0104】
図19Dに示す例は、農場用番号FNの意味のある数字が「1」の場合であり、この数字「1」のみが家畜登録番号CNの下位から3桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「1」の前に、意味のない数字の「0」が「1」より小さい大きさで2つ印刷されており、その印刷濃度は「1」と同じになっている。
【0105】
図19Eは図19Dの変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が「7」の場合であり、この数字「7」のみが家畜登録番号CNの下から5桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「7」の前に、意味のない数字の「0」が2つ、「7」より小さい大きさで、かつ、「7」より薄い濃度で印刷されている。
【0106】
図19Fは図19Dの別の変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が「7」の場合であり、この数字「7」のみが家畜登録番号CNの上から3桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「7」の前に、意味のない数字の「0」が2つ、「7」より小さい大きさで、かつ、白抜き文字で印刷されている。
【0107】
図20A〜図20Fは本発明の耳標14の第14の実施例を示すものであるが、農場用番号FNの印刷の仕方は図19A〜図19Fで説明した例と全く同じであって、図20A〜図20Fがそれぞれ図19A〜図19Fに対応している(図19Dのみ数字が「1」から「7」に変更になっている)。第14の形態の耳標14が第13の形態の耳標13と異なる点は、農場用番号FNの中の意味のある数字「1」または「7」に加えて、第13の実施例では意味のなかった数字の「0」が家畜登録番号CNの数字の「1」の上位に意味のある数字として含まれている点のみである。このように、家畜登録番号CNの中の農場用番号FNとして拡大印刷する数字の前の桁に「0」が1つ、或いは「00」のように連続した「0」が含まれている場合には、これをそのまま縮小して同一の濃度、或いは、薄い濃度や白抜き文字で印刷することにより、「0」を上位桁に含む農場用番号FNを作ることができる。
【0108】
図21A〜21Fは本発明の耳標15の第15の実施例を示すものであり、この耳標15を使用する農場における最大桁数が3桁の場合の、農場用番号FNが2桁の場合の例を示している。
【0109】
図21Aに示す例は、農場用番号FNの意味のある数字が「11」の場合であり、この数字「11」のみが家畜登録番号CNの下位から1,2桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「11」の前に、意味のない数字の「0」が「11」と同じ大きさで1つだけ印刷されており、その印刷濃度は「1」と同じになっている。
【0110】
図21Bは図21Aの変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が同じく「11」の場合であり、この数字「11」のみが家畜登録番号CNの下から4,5桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「11」の前に、意味のない数字の「0」が1つだけ、「1」と同じ大きさで、かつ、「1」より薄い濃度で印刷されている。
【0111】
図21Cは図21Aの別の変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が同じく「11」の場合であり、この数字「11」のみが家畜登録番号CNの上から2,3桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「11」の前に、意味のない数字の「0」が1つだけ、「1」と同じ大きさで、かつ、白抜き文字で印刷されている。
【0112】
図21Dに示す例は、農場用番号FNの意味のある数字が「11」の場合であり、この数字「11」のみが家畜登録番号CNの下位から1,2桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「11」の前に、意味のない数字の「0」が「11」より小さい大きさで1つ印刷されており、その印刷濃度は「11」と同じになっている。
【0113】
図21Eは図21Dの変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が「11」の場合であり、この数字「11」のみが家畜登録番号CNの下から4,5桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「11」の前に、意味のない数字の「0」が1つ、「11」より小さい大きさで、かつ、「7」より薄い濃度で印刷されている。
【0114】
図21Fは図21Dの別の変形例を示すものであり、農場用番号FNの意味のある数字が「11」の場合であり、この数字「11」のみが家畜登録番号CNの上から2,3桁目に含まれる場合である。この例では、農場用番号FNの意味のある数字の「11」の前に、意味のない数字の「0」が1つ、「11」より小さい大きさで、かつ、白抜き文字で印刷されている。
【0115】
図22A〜22Fは本発明の耳標16の第16の実施例を示すものであるが、農場用番号FNの印刷の仕方は図21A〜21Fで説明した例と全く同じであって、図22A〜22Fがそれぞれ図21A〜21Fに対応している。第16の実施例の耳標16が第15の実施例の耳標15と異なる点は、農場用番号FNの中の意味のある数字「11」に加えて、第15の実施例では意味のなかった数字の「0」が家畜登録番号CNの数字の「11」の上位に意味のある数字として含まれている点のみである。このように、家畜登録番号CNの中の農場用番号FNとして拡大印刷する数字の前の桁に「0」が1つ含まれている場合には、これをそのまま、或いは縮小して同一の濃度、或いは、薄い濃度や白抜き文字で印刷することにより、「0」を上位桁に含む農場用番号FNを作ることができる。
【0116】
ここで、以上のように家畜登録番号CNと農場用番号FNの両方が印刷された耳標を使って家畜を管理する方法において、農場が自分の農場で使用する農場用番号FNを入手する方法、即ち、耳標に農場の希望する、或いは必要とする番号を印刷する方法を説明する。
【0117】
まず、耳標に印刷する家畜登録番号CNが所定の管理部門において管理されており、耳標の発行機関(耳標の製造所)がこの管理部門とは別にあって、農場が耳標を入手する場合には直接この管理部門に希望する農場用番号FNを伝えることにより、耳標が耳標の発行機関で印刷されて農場の送られる場合における耳標の印刷方法について説明する。
【0118】
この場合は、各農場において家畜の個体識別のために必要とされる任意の農場用個体識別用番号である農場用番号が印刷された耳標、例えば、「1」から「40」の農場用番号FNが印刷された耳標の入手希望を、農場が管理部門に伝える。この場合、各農場の規模からみて、農場用番号FNの最大値は3桁までであるが、余裕をみて、管理部門では最大4桁までの農場用番号FNを受け付けることができるようにしておけば良い。
【0119】
農場から農場用番号FNの要求があると、管理部門では要求のあった農場用番号FNの各桁に含まれる数字を全て含む家畜登録番号CNを、管理部門に設置されたコンピュータから検索する。コンピュータ内には使用可能な家畜登録番号のデータベースが用意されており、管理部門ではこのデータベースから使用可能な家畜登録番号CNを検索する。家畜登録番号CNの選択の仕方は、農場用番号FNを前述の第1の実施例のように家畜登録番号CNの末尾の桁から選ぶか、第2の実施例のように家畜登録番号CNの途中の桁から選ぶかによって色々な選び方がある。例えば、初期の段階では農場用番号FNを前述の第1の実施例のように家畜登録番号CNの末尾の桁から選んで行き、選べなくなってきたら、第2の実施例のように家畜登録番号CNの途中の桁から選ぶこともできる。それでも選べなくなってきたら、第3の形態のように、ダミー数字を家畜登録番号CNに挿入しながら農場用番号FNに使用する数字を決めることもできる。
【0120】
このようにして、農場から要求された農場用番号FNに対応する家畜登録番号CNの選択が終了すると、管理部門は耳標の発行機関に対して、選択された家畜登録番号CNと要求のあった農場用番号FNを伝達する。
【0121】
管理部門からの耳標のデータが耳標の発行機関に届くと、耳標の発行機関では管理部門から伝達された家畜登録番号CNを小さな字体で、農場用番号FNを大きな字体で最小桁数で拡大して印刷し、印刷の終了した耳標を農場に発送する。
【0122】
以上のようなシステムにより、管理部門に管理された家畜登録番号CNと、農場で必要な農場用番号FNが印刷された耳標を使用して農場が各牛を管理することができる。
【0123】
次に、耳標に印刷する家畜登録番号CNが所定の管理部門において管理されており、耳標の発行機関(耳標の製造所)がこの管理部門とは別にあるが、農場が耳標を入手する場合には、耳標の小売店や農業共同組合に行けば、希望する農場用番号FNが手に入る場合における耳標の印刷方法について説明する。
【0124】
この場合、管理部門には家畜の登録番号の管理用のコンピュータが設置されており、コンピュータ内には使用可能な家畜登録番号のデータベースが用意されていて、管理部門ではこのデータベースから使用可能な家畜登録番号CNを検索することができるものとする。そして、耳標の発行機関にはこの管理部門のコンピュータと通信回線で結ばれたコンピュータが別にあり、管理部門のコンピュータのデータベースの内容が耳標の発行機関のコンピュータに連絡されるようになっているものとする。
【0125】
このようなシステムでは、管理部門に用意された家畜登録番号のデータベースの中の未使用番号が、耳標の発行機関毎に分けて用意されたデータベースに定期的に伝達されている。
【0126】
一方、耳標の発行機関では、耳標の発行に対して、各農場の規模や通年の子牛の出産状況等から判断して、農場において家畜の個体識別のために最小桁で拡大印刷が必要な農場用番号FNを予め設定する。例えば、農場用番号FNが「1」から「20」の耳標のセットを何組、農場用番号FNが「1」から「30」の耳標のセットを何組、農場用番号FNが「1」から「40」の耳標のセットを何組というように、予め必要と思われる農場用番号FNを連続番号で先に設定する。次いで、耳標の発行機関はこれらの連続番号の組に含まれる数字が多数桁の何れかの桁に含まれる家畜登録番号CNを、耳標の発行機関内のデータベースの未使用番号から選択する。
【0127】
耳標の発行機関は、選択した家畜登録番号CNを管理部門のデータベースに連絡し、選択した家畜登録番号CNが使用可能か否かを問い合わせる。使用可能の場合は、耳標の発行機関に管理部門から使用許可通知が連絡されると共に、この耳標の発行機関が使用した家畜登録番号CNが管理部門のデータベースの未使用番号から外される。耳標の発行機関が1つしかない場合はこのような問い合わせは不要であるが、耳標の発行機関が複数箇所にある場合は、各耳標の発行機関と管理部門の間で、耳標の発行機関が選択した家畜登録番号CNの調整確認作業が必要となる。
【0128】
選択した家畜登録番号CNに対して使用許可通知が管理部門から届いた後は、耳標の発行機関において、家畜登録番号CNを小さな字体で、農場用番号FNを大きな字体で最小桁数で拡大して印刷して連番の耳標のセットを設定組数だけ製造する。製造が終了した連番の耳標のセットは、耳標の小売店や農業共同組合に在庫として発送される。
【0129】
一方、農場では、連続した番号が印刷された耳標のセットが必要になった時に耳標の小売店や農業共同組合に出向き、在庫の中から必要なセットを選んで購入する。このとき、耳標の小売店や農業共同組合を通じて耳標のセットの購入者のデータが耳標の発行機関に送られ、耳標の発行機関から管理部門に通知されるようにすることもできる。
【0130】
このシステムでは、農場が好みの連番が印刷された耳標のセットを耳標の小売店や農業共同組合を通じて簡単に入手することができる。
【0131】
以上説明したように、本発明による必要桁数のみの農場用番号印字方法によれば、番号の発生頻度を最大限に利用する事により有効に固有番号を発生出来るため、農家の希望する番号に対応できるので、希望する番号が入手できない欧州の4桁の拡大表示による耳標登録システムに比べて大きな効果がある。このことは農家が自分で番号を選択できるがために、農場内に同一番号の重複を防ぐ事が出来る事も意味する。
【0132】
そして、本発明では、農場用番号FNが必ず家畜登録番号CNの一部を利用したものとなっているので、所定の管理機関のデータベースに農場用番号と家畜登録番号との対応関係が作られているので、耳標の農場用番号にたとえ重複が発生しても対応策が取れるようになっている。これは、家畜が移動した先でも農場用番号FNの重複や、家畜市場や屠殺場での農場用番号の重複に対して対応が取れることを意味している。このことについては後述する。
【0133】
なお、以上の実施例では、家畜として牛を中心にして耳標を説明したが、本発明の耳標の対象家畜は特に牛に限定されるものではない。
ここで、以上説明した本発明の耳標における家畜登録番号CNを登録機関のデータベースに効率的に登録していく方法について2、3の実施例を上げて説明するが、本発明における耳標の家畜登録番号CNと農場用番号FNの番号の取り方はこの例に限定されるものではない。
【0134】
(1) スタック方式
文字どおり、データベースに家畜登録番号CNを詰め込んでいく方式であり、家畜登録番号CNをデータベースの下の方から順次詰めて使用していくものである。一例として、「1」〜「50」、「1」〜「80」、及び「1」〜「40」の農場用番号FNが3軒の農家から希望された場合を考える。この場合は、
【0135】
(a) 「1」〜「50」は000,000,001 〜000,000,050 から取り出す。
(b) 「1」〜「80」の「1」〜「9」は 000,000,051〜000,000,059 から取り出す。
(c) 「1」〜「80」の「10」〜「59」は 000,000,110〜000,000,159 から取り出す。
(d) 「1」〜「80」の「60」〜「80」は 000,000,060〜000,000,080 から取り出す。
(e) 「1」〜「40」の「1」〜「9」は 000,000,081〜000,000,089 から取り出す。
(f) 「1」〜「40」の「10」〜「40」は 000,000,210〜000,000,240 から取り出す。
【0136】
このように、空いている番号から取り出せる番号をどんどん取り出していくことにより、データベースに家畜登録番号CNが下位の番号から詰め込まれて行くので、データベースを効率的に使用することができる。
【0137】
以上の取り出し方は昇順であるが、降順も同様に可能である。
(2) ブロック方式
ブロック方式は、文字通り家畜登録番号CNの登録枠をデータベース内でブロック化して整理して使用する方法である。手順の一例は以下の通りである。
【0138】
(a) データベースを500番ごとにブロック化する。
(b) 各ブロックを各農家に振り分ける。
(c) 毎年の必要量を各ブロック内からとって行く。
(d) ブロック内での番号を使い果たしたら新たなブロックに移行する。
(e) 新たなブロックに移行する場合、使用番号の続きの番号を使用するか、又は使用開始した開始時の番号に戻って使用するかを農家に選択してもらう。
(f) 以上の繰り返しを行う。
【0139】
以上の例では各農家に与えられているブロックが500単位であるとしたが、1000単位でも良い。そうすれば一様に「1」からスタート出来、年の経過とともにその中で、番号が順次上昇していく。日本のように小規模農家が多い国では、1000を使い果たすのに、平均農家で20年程度はかかるため、その家畜が出生した農場内で農場用番号の重複は発生しない。
【0140】
(3) ミニ・ブロック方式
データベースをより効率的に運用する方法として、(2) のブロックを最小限のミニ・ブロック化して行う方法がある。手順の一例は以下の通りである。
【0141】
(a) データベースを100番ごとにブロック化する。
(b) 各ブロックを各農家に振り分けて行く。
(c) 毎年の必要量を各ブロック内から番号をとっていく。
(d) ブロック内の番号を使い果たしたら未使用のブロックに移行する。
(e) 新たなブロックに移る場合は使用番号の続きを使用するか、又は使用開始した番号に戻るかを農家に選択してもらう。
(f) 以上の繰り返しを行う。
【0142】
ミニ・ブロック方式がブロック方式と異なるのは100番毎でブロックが区切られている事である。各ブロックの100番台をはずせば1〜99の番号が割り当てられている事になる。
【0143】
このミニ・ブロック方式では、100番台の桁で1と2、つまり1XXと2XXが他の100番台より桁端を多く使用されてしまうため、そこがネックになって固有番号の利用効率を下げてしまう場合が発生する。このような場合は、図8で説明したように、3桁目にダミー数字を差し込む事によって農家が必要とする農場用番号に一切、制限を加える事なく効率的に固有番号を発生させる事ができるようになる。
【0144】
(4) ランダム方式
家畜登録番号CNの有功番号を一層効率的に発生する方法がランダム方式ある。これはデータベースの中で希望の農場用番号FNをランダムに拾っていく方法である。この希望の農場用番号FNは家畜登録番号CNの何処にあっても良いので、データベースの中からの家畜登録番号CNの選択に制限がなくなり、ダミーのような方法を採用するまでもなく、データベース中の番号の有効利用ができるようになる。また、このランダム方式でも番号の取り方に行き詰まりが生じるようなことがあれば、その時は、前述のダミー数字の挿入を考えれば良い。
【0145】
また、(1) 〜(3) の方法は、農場用番号が有番号の下位の桁と照合が取れる様になっているため、有番号の表示欄に特別な記述方法は必ずしも必要でないが、このランダム方式では農場用番号FNを家畜登録番号CNのどの番号から抜き出したかが分かるように図6で説明したように、必要であれば、家畜登録番号CNにマーキング等を施せば良い。
【0146】
最後に、本発明の家畜登録用の耳標を用いた個体管理方法について説明する。この個体管理方法は、必要最小限の桁数の農場用番号が印刷された耳標が取り付けられた家畜(牛)が、各農場からある場所に集まった時に、耳標に付された拡大番号の重複が発生した場合の個体管理を行うものである。例えば、各農場から家畜が集まる品評会、市場、或いは屠殺場では、図23に示すように、当然の如く牛20に取り付けられた耳標21に印刷された農場用番号FNの重複が発生する(ここでは農場番号60が重複しているものとする)が、本発明の個体管理方法はこれを解消するものである。
【0147】
前述のように、欧州のシステムでは、家畜登録番号の末尾の4桁を拡大印刷したり、家畜登録番号を複数段で表示して、下位の4桁を農場用の個体識別番号として耳標に拡大印刷することが行われており、この4桁の番号が農場での目視による牛の確認に利用されていた。4桁の桁数を用いているのは、耳標の番号の重複による家畜の混同を防止してトラブルを最小限に抑えるためであるが、いかに4桁の番号とはいえ重複が起きることがあり、欧州のシステムはこの重複の問題を完全に解消するものではなかった。
【0148】
一方、本発明に基づく耳標によれば、農場において目視確認できる農場用番号として耳標に拡大印刷する番号が一律に4〜5桁の数字ではなく、1桁〜3桁ないし4桁の最小限の桁数の数字である。よって、各農場からの家畜が集まる場所において、複数の家畜の耳標の農場番号に重複が発生し易い。この場合の本発明の対応策を、図23に示した場合(家畜が牛で重複番号が「60」の場合)について以下に実施例を説明する。
【0149】
(1) 耳標とネックタッグを組み合わせて識別する場合
市場や屠殺場に集められた牛の家畜登録番号は、牛に取り付けられている耳標、もしくは牛に添付されてくる個体認識カード (パスポートと呼ばれる) から読み取られて集合場所のコンピュータに入力される。これらの方法以外の用法で集められた牛の家畜登録番号をコンピュータに入力することも可能である。
【0150】
本発明の耳標には、牛の家畜登録番号に加えて、拡大表示された農場用番号の情報、即ち、家畜登録番号のどの部分が拡大表示されているかの情報が、数字またはバーコードの形で記載されているため、耳標をバーコードリーダ、或いはOCRの機能を備えたスキャナで読み取ることにより、コンピュータは牛の家畜登録番号を読み取ると共に、耳標に拡大表示されている農場用番号も読み取ることができる。なお、牛に添付されてくるパスポートにバーコードを印刷してこのバーコードに家畜登録番号のどの部分が拡大表示されているかの情報を入れることもできる。
【0151】
家畜登録番号が読み取られた後にコンピュータによって農場用番号が読み取られると、コンピュータは今回集まった牛の農場用番号で重複している番号を判定し、耳標の農場用番号が重複している牛に対してこれらを差別化する方法を、図24に示すように、コンピュータの表示器25に提示する。図23に示した例では、牛20の耳標21の農場用番号「60」に重複があるので、図24に示す例では、この農場用番号「60」の上位2桁の数字が印刷、或いは記入されたネックタッグを掛けて差別化することが指示される。
【0152】
このネックタッグは、集合場所の管理コンピュータによって自動的に上位2桁の数字を印刷して供給することもできるし、その家畜の所有者に無記入のネックタッグを供給して上位2桁の数字を書かせることもできるし、また、既に用意してあるネックタッグから取り出しても良い。このネックタッグを牛の首に掛けると、集合場所にいる牛が、ネックタッグに記載された目視できる大きな番号で識別できることになる。
【0153】
図25は耳標21に印刷された農場用番号FNが重複する牛20に、重複する農場用番号の上位2桁の番号が印刷、或いは記入されたネックタッグ22が掛けられた状態を示すものである。この図から分かるように、農場用番号「60」が重複する5頭の牛20の首にはそれぞれ、「10」、「15」、「24」、「38」、及び、「73」の番号が付されたネックタッグ22が掛けられるので、牛22の集まる場所における同じ農場用番号が付された牛20の差別化が容易に行えるようになる。
【0154】
なお、以上説明した例ではネックタッグ22に記載する数字を、農場用番号の上位2桁にした例を説明したが、差別化が可能であれば、上位1桁の数字でも良く、上位2桁の数字の中にも重複がある場合にはより多い桁数の数字とすることができる。例えば、重複した農場用番号の上位2桁の数字にも重複がある牛20に対しては、上位3桁の数字をネックタッグ22に印刷、或いは記入するようにすることができる。
【0155】
また、前述の重複する農場用番号「60」が家畜登録番号の中の連続する数字を拡大したものである場合には、ネックタッグに記載する数字はその数字の上位2桁とすることができるが、重複する農場用番号「60」が、図6Cで説明したように、家畜登録番号の中の連続しない数字を拡大したものである場合は、その上位側の数字の上位2桁とすることができる。更に、例えば、重複する農場用番号「60」が家畜登録番号の中の最上位の2桁の数字を拡大したものであり、上位2桁の数字が存在しないような場合には、家畜登録番号の中の最下位側から数字を2桁持ってくるようにすることができる。即ち、農場用番号が重複した場合に、以上の方法が当てはまらない場合には、家畜登録番号の中に含まれる数字を2桁ないし3桁分だけ重複のないように抜き出してネックタッグに記載すれば良い。
【0156】
このように、家畜のセリのように牛の集まる場所において、農場用番号が重複した牛に対してネックタッグを使用することにより、少々離れた所からも牛を識別して確認することができるので、この方法は農場用番号が重複した場合に非常に有効である。
【0157】
但し、このネックタッグは家畜の個体識別の必須条件ではなく、万が一ネックタッグが脱落しても個体は識別できる。その方法を次に説明する。
【0158】
(2) 耳標と補助カードで識別する場合
この場合は耳標と共に、この耳標に記載された内容が全て記録された補助カードを使用する場合である。この補助カードは耳標と共に農家に届けられるものである。この補助カード23は図26に示されるようなものであり、耳標に記載されたバーコードBCとバーコードBCの下に記載された家畜登録番号が少なくとも記載されている。
【0159】
このバーコードBCには、例えば、図26の最も右上の補助カード23には、「10−000−002−602−5」のような情報が入っている。先頭の数字の「10」は農場用番号が家畜登録番号「000002602」の下1桁が農場用番号として拡大されていることを示し、末尾の「5」はバーコードBCのチェックデジットとなっている。更に、この補助カード23には、牛の家畜登録用番号と拡大された農場用番号がバーコードBCの形で印刷されている以外に、牛の名前、出生地、父母の名前等も記載されている。図27はこの補助カード23の情報を端末装置24によって取り込んでいる様子を示すものである。
【0160】
このように、この例では、耳標から家畜登録番号と農場用番号を入力しなくても、同様の内容が記載された補助カード23を用いて牛の家畜登録番号と農場用番号をデータ処理装置に入力することができる。この後の処理は(1) で説明したものと同様に、ネックタッグに重複を回避するような番号を記載すれば良い。
【0161】
そして、この例では補助カード23を使用して家畜登録番号と農場用番号を入力することができるので、ネックタッグが脱落した場合でも、情報をこの補助カードから得ることができる。例えば、図28に示されるように、ネックタッグが脱落した状態で、農場用番号の「60」が端末装置に入力され、更に、入力された農場用番号に重複があった場合を考える。この場合は、端末装置の表示器25に、『耳標拡大番号を入力下さい』という指示がされ、農場用番号の「60」を入力すると、次の表示器の画面に示されるように、どのような追加データがあれば、重複した番号の「60」を差別化できるかが示される。この場合、農場用番号の「60」の上位の2桁の番号である「73」を入力することで、新たな農場用番号「7360」の表示と家畜登録番号が表示器25に示され、今回集合場所に集まった牛の個体識別が可能となる。
【0162】
このように、この方法によれば、家畜登録番号を全て入力しなくても、また、耳標に頼らずに補助カードによっても牛の個体判別が可能になる。このことは、実際の農場の業務では大きな意味を持つ。例えば、産乳量を測る検定事業などで、牛から離れた場所で牛を識別しなければならない場合を考えると、欧州の方式では耳標の番号を見なければならなかったが、本発明ではシンプルな番号が大きく印字されているので見やすいばかりでなく、その番号に重複があった場合でも前述の方法によって個体を識別することができるので、スムーズに仕事を進めることができる。
【0163】
また、本発明の農場用番号に重複が生じた場合の対策方法は、家畜登録番号に対して農場用番号を適当に耳標に記載し、この適当に記載した耳標の番号と家畜登録番号に対して対応表を用意して両者を関連付けているようなシステムに対しても有効に応用することができる。
【0164】
【産業上の利用可能性】
本発明に示される、耳標、この耳標の印刷方法、及び、この耳標を用いた個体の管理方法の構成によれば、農場用番号が大きくて外部から視認しやすい上に、最初の農場では番号の重複が起こらないので農場での家畜の管理がし易い。また、農場用番号の家畜登録番号からの取り出し方の工夫により、家畜登録番号を無駄なく使用することができる。
【0165】
また、家畜が集められる場所や移動した先の農場での農場用番号の重複時に家畜登録番号にある番号を識別に利用することにより、家畜が重複した場合でも家畜を容易に区別することができるので、家畜識別を必要とする業務が極めて効率的かつ正確になり、その経済的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はデンマークで使用されている耳標の外観を示す正面図である。
【図2A】 図2Aはフランスで使用中の右耳用の耳標の外観を示す正面図である。
【図2B】 図2Bはフランスで使用中の左耳用の耳標の外観を示す正面図である。
【図3A】 図3Aはオランダで使用されている耳標の外観を示す正面図である。
【図3B】 図3Bは従来の家畜登録番号簿における家畜登録番号の番号の振り方を示す説明図である。
【図4】 図4はオランダの耳標を用いた管理方式における耳標の連番の重複を説明する図である。
【図5A】 図5Aは本発明の家畜登録用の耳標の第1の実施例を示す耳標の正面図である。
【図5B】 図5Bは本発明の家畜登録用の耳標の第1の実施例の別の例を示す耳標の正面図である。
【図6A】 図6Aは本発明の家畜登録用の耳標の第2の実施例を示す耳標の正面図である。
【図6B】 図6Bは本発明の家畜登録用の耳標の第2の実施例の別の例を示す耳標の正面図である。
【図6C】 図6Cは本発明の家畜登録用の耳標の第2の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図6D】 図6Dは本発明の家畜登録用の耳標の第2の実施例の更に別の例を示す耳標の正面図である。
【図7A】 図7Aは本発明の家畜登録用の耳標の第3の実施例を示す耳標の正面図である。
【図7B】 図7Bは本発明の家畜登録用の耳標の第3の実施例の別の例を示す耳標の正面図である。
【図8A】 図8Aは本発明の家畜登録用の耳標の第4の実施例を示す耳標の正面図である。
【図8B】 図8Bは本発明の家畜登録用の耳標の第4の実施例の別の例を示す耳標の正面図である。
【図8C】 図8Cは本発明の家畜登録用の耳標の第4の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図9A】 図9Aは本発明の家畜登録用の耳標における農場用番号が一致した場合の差別化の方法を示す説明図である。
【図9B】 9Bは本発明の家畜登録用の耳標における農場用番号が一致した場合の差別化の方法を示す説明図である。
【図9C】 図9Cは家畜登録番号は異なるが本発明の農場用番号が一致した状態の2つの耳標を示す説明図である。
【図9D】 9Dは家畜登録番号は異なるが本発明の農場用番号が一致した状態の2つの耳標を示す説明図である。
【図10A】 図10Aは本発明の家畜登録用の耳標の第1から第3の実施例の変形例を示す耳標の正面図である。
【図10B】 10Bは本発明の家畜登録用の耳標の第1から第3の実施例の変形例を示す耳標の正面図である
【図11】 図11は本発明の家畜登録用の耳標の第5の実施例を示す耳標の組立斜視図である。
【図12】 図12は本発明の家畜登録用の耳標の第6の実施例を示す耳標の組立斜視図である。
【図13】 図13は本発明の家畜登録用の耳標の第7の実施例を示す耳標の組立斜視図である。
【図14】 図14は本発明の家畜登録用の耳標の第8の実施例を示す耳標の斜視図である。
【図15】 図15は本発明の家畜登録用の耳標の第9の実施例を示す耳標の斜視図である。
【図16A】 図16Aは本発明の家畜登録用の耳標の第10の実施例を正面側から見た斜視図である。
【図16B】 図16Bは本発明の家畜登録用の耳標の第10の実施例を裏面側から見た斜視図である。
【図17A】 図17Aは本発明の家畜登録用の耳標の第11の実施例を示す耳標の正面図である。
【図17B】 図17Bは本発明の耳標の家畜登録用の第11の実施例の別の例を示す耳標の正面図である。
【図17C】 図17Cは本発明の耳標の家畜登録用の第11の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図17D】 図17Dは本発明の耳標の家畜登録用の第11の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図17E】 図17Eは本発明の耳標の家畜登録用の第11の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図17F】 17Fは本発明の耳標の家畜登録用の第11の実施例の別の例を示す耳標の正面図である。
【図18A】 図18Aは本発明の家畜登録用の耳標の第12の実施例を示す耳標の正面図である。
【図18B】 18Bは本発明の耳標の家畜登録用の第12の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図18C】 図18Cは本発明の耳標の家畜登録用の第12の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図18D】 図18Dは本発明の耳標の家畜登録用の第12の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図18E】 図18Eは本発明の耳標の家畜登録用の第12の実施例の別の例を示す耳標の正面図で ある
【図18F】 18Fは本発明の耳標の家畜登録用の第12の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図19A】 図19Aは本発明の家畜登録用の耳標の第13の実施例を示す耳標の正面図である。
【図19B】 図19Bは本発明の耳標の家畜登録用の第13の実施例の別の例を示す耳標の正面図である。
【図19C】 図19Cは本発明の耳標の家畜登録用の第13の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図19D】 図19Dは本発明の耳標の家畜登録用の第13の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図19E】 図19Eは本発明の耳標の家畜登録用の第13の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図19F】 19Fは本発明の耳標の家畜登録用の第13の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図20A】 図20Aは本発明の家畜登録用の耳標の第14の実施例を示す耳標の正面図である。
【図20B】 図20Bは本発明の耳標の家畜登録用の第14の実施例の別の例を示す耳標の正面図である。
【図20C】 図20Cは本発明の耳標の家畜登録用の第14の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図20D】 図20Dは本発明の耳標の家畜登録用の第14の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図20E】 図20Eは本発明の耳標の家畜登録用の第14の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図20F】 20Fは本発明の耳標の家畜登録用の第14の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図21A】 図21Aは本発明の家畜登録用の耳標の第15の実施例を示す耳標の正面図である。
【図21B】 図21Bは本発明の耳標の家畜登録用の第15の実施例の別の例を示す耳標の正面図である。
【図21C】 図21Cは本発明の耳標の家畜登録用の第15の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図21D】 図21Dは本発明の耳標の家畜登録用の第15の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図21E】 図21Eは本発明の耳標の家畜登録用の第15の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図21F】 21Fは本発明の耳標の家畜登録用の第15の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図22A】 図22Aは本発明の家畜登録用の耳標の第16の実施例を示す耳標の正面図である。
【図22B】 図22Bは本発明の耳標の家畜登録用の第16の実施例の別の例を示す耳標の正面図である。
【図22C】 図22Cは本発明の耳標の家畜登録用の第16の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図22D】 図22Dは本発明の耳標の家畜登録用の第16の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図22E】 図22Eは本発明の耳標の家畜登録用の第16の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図22F】 22Fは本発明の耳標の家畜登録用の第16の実施例の別の例を示す耳標の正面図である
【図23】 図23は本発明の耳標を付けた牛が各農場から所定の場所に集合した時の耳標の拡大番号の重複を説明する図である。
【図24】 図24は牛の集合場所において耳標の拡大番号に重複が発生した場合に表示装置に表示される指示を示す図である。
【図25】 図25は牛の集合場所において耳標の拡大番号に重複が発生した場合の、ネックタッグによる重複番号の牛の識別を説明する図である。
【図26】 図26は牛に添付されてくる牛の個体情報をバーコードで記録したカードの例を示す図である。
【図27】 図27は牛に添付されてくる牛の個体情報をバーコードで記録したカードの例、及びそのバーコードを読み取るハンディターミナルを示す図である。
【図28】 図28は牛の集合場所において耳標の拡大番号に重複が発生した場合の、ネックタッグによる重複番号の牛の識別を説明する図である。

Claims (16)

  1. 家畜を個体識別するために家畜の耳に取り付けて使用する耳標であって、数字或いは文字で記載された家畜登録番号と、各農場において家畜の個体識別のために使用される拡大番号がこの耳標の少なくとも1つの面に印刷される耳標において、
    その農場で家畜の個体識別のために必要とする最小限の桁数の前記拡大番号を前記耳標に印刷すると共に、
    印刷した前記拡大番号の全ての桁の数字が任意の桁に含まれる番号を、家畜登録番号のデータベースにある家畜登録番号から選択して、選択した家畜登録番号を前記耳標に印刷し、
    前記拡大番号の全ての桁を、前記家畜登録番号に関連させたことを特徴とする家畜用の耳標。
  2. 請求項1に記載の耳標であって、
    前記拡大番号が複数桁である場合に、前記拡大番号とする前記家畜登録番号の任意の一部が、この家畜登録番号の連続した桁であることを特徴とする耳標。
  3. 請求項1に記載の耳標であって、
    前記拡大番号が複数桁である場合に、前記拡大番号とする前記家畜登録番号の任意の一部が、この家畜登録番号の連続しない桁であることを特徴とする耳標。
  4. 請求項2又は3に記載の耳標であって、
    前記拡大番号の各数字が、前記多数桁の家畜登録番号のどの部分にあたるのかが目視により判別可能なように、前記家畜登録番号の内の前記拡大番号として使用された桁が、その他の桁に対して識別可能になっていることを特徴とする家畜用の耳標。
  5. 請求項2又は3に記載の耳標であって、
    前記家畜登録番号がバーコードの形で印刷される場合に、前記拡大番号が前記家畜登録番号のどの桁の部分が拡大されたかの情報が、前記バーコードに含まれるようにしたことを特徴とする家畜用の耳標。
  6. 請求項1に記載の耳標であって、
    前記拡大番号に含まれる数字の1つが前記家畜登録番号に含まれない場合に、その数字がダミー数字として前記家畜登録番号の何れかの桁の間に他の数字と区別させた状態で挿入された番号が、家畜登録番号として印刷されていることを特徴とする家畜用の耳標。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の耳標であって、
    前記拡大番号の桁数が少ない場合に、前記拡大番号が前記耳標の左端、右端、或いは中央に寄せて印刷され、前記耳標上の前記拡大番号の左右の少なくとも一方の側にスペースが残されていることを特徴とする家畜用の耳標。
  8. 請求項7に記載の耳標であって、
    前記スペースに文字や記号を記入する際の指標となるガイドマークが印刷されていることを特徴とする家畜用の耳標。
  9. 請求項1から6の何れか1項に記載の耳標であって、
    前記拡大番号が1桁または2桁の数字である場合に、この数字と同じ大きさの数字の0を1個または2個、この0を含む前記拡大番号が3桁以下になるように、前記1桁または2桁の数字の左側に印刷したことを特徴とする耳標。
  10. 請求項1から6の何れか1項に記載の耳標であって、
    前記拡大番号が1桁または2桁の数字である場合に、この数字より小さい大きさの数字の0を1個または2個、この0を含む前記拡大番号が3桁以下になるように、前記1桁または2桁の数字の左側に印刷したことを特徴とする耳標。
  11. 請求項9または10に記載の耳標であって、
    前記拡大番号の左側に印刷する数字の0の印刷濃度を前記拡大番号が1桁または2桁の数字の濃度に対して薄くしたことを特徴とする耳標。
  12. 請求項9または10に記載の耳標であって、
    前記拡大番号の左側に印刷する数字の0を白抜き文字で印刷したことを特徴とする耳標。
  13. 前記拡大番号が、前記各農場から前記所定機関に何らかのルートを通じて要求された場合の、請求項1に記載の耳標の印刷方法であって、
    前記所定機関において、前記要求のあった拡大番号の各桁に含まれる数字を全て、或いは1つの例外を除いて含む家畜登録番号が、前記所定機関に用意された家畜登録番号のデータベースの中から選択される段階と、
    前記所定機関から耳標の発行機関に対して、選択された家畜登録番号と要求のあった拡大番号とが伝達される段階と、
    耳標の発行機関において、前記所定機関から伝達された家畜登録番号を耳標に印刷すると共に、前記家畜登録番号に含まれる前記拡大番号を最小桁数で拡大して印刷する段階と、を備えることを特徴とする耳標の印刷方法。
  14. 前記拡大番号が、前記各農場から前記所定機関に何らかのルートを通じて要求された場合の、請求項1に記載の耳標の印刷方法であって、
    前記所定機関に用意された家畜登録番号のデータベースの中の未使用番号が、耳標の発行機関に用意されたデータベースに定期的に伝達される段階と、
    耳標の発行機関において、各農場において家畜の個体識別のために最小桁で拡大印刷が必要な拡大番号が、予め幾つかの番号のセットとして設定され、このセットされた番号に含まれる数字が多数桁の何れかの桁に含まれる家畜登録番号が、前記耳標の発行機関内のデータベースから選択される段階と、
    選択された家畜登録番号が耳標の発行機関から前記所定機関のデータベースに伝達されると、選択された家畜登録番号が前記所定機関のデータベースの未使用番号から外される段階と、
    選択された家畜登録番号が耳標の発行機関から前記所定機関のデータベースに伝達された後、前記耳標の発行機関において、前記家畜登録番号が耳標に印刷されると共に、前記拡大番号が最小桁数で拡大されて印刷される段階と、を備えることを特徴とする耳標の印刷方法。
  15. 各農場からの家畜が集まる集合場所において、請求項1に記載の耳標とデータ処理装置とを使用して家畜の個体を差別化して識別する個体識別方法であって、
    前記耳標に記載されている家畜登録番号と共に、各農場において農場用番号として使用される前記拡大番号が前記データ処理装置に入力される段階と、
    所定の目的でこの集合場所に集められた一群の家畜に取り付けられた耳標の前記拡大番号の重複が、前記データ処理装置によって検出される段階と、
    前記データ処理装置によって前記拡大番号の重複が検出された時に、この重複した拡大番号の差別化が行えるように、前記拡大番号に前記家畜登録番号に含まれる数字が、少なくとも1桁追加されて表示する指示を前記データ処理装置が表示する段階と、を備えることを特徴とする個体識別方法。
  16. 各農場からの家畜が集まる集合場所において、請求項1に記載の耳標と、この耳標の補助として使用されるこの耳標の内容が全て含まれるカード、及び、データ処理装置とを使用して家畜の個体を差別化して識別する個体識別方法であって、
    前記耳標、或いは前記カードに記載されている家畜登録番号と共に、各農場において農場用番号として使用される前記拡大番号が前記データ処理装置に入力される段階と、
    所定の目的でこの集合場所に集められた一群の家畜に取り付けられた耳標の農場用番号の重複が、前記データ処理装置によって検出される段階と、
    前記データ処理装置によって前記拡大番号の重複が検出された時に、この重複した拡大番号の差別化が行えるように、前記拡大番号に前記家畜登録番号に含まれる数字を、少なくとも1桁追加する指示が前記データ処理装置によって表示される段階と、を備えることを特徴とする個体識別方法。
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