JP4211652B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の油圧制御装置に関し、特に、第1の変速段および第2の変速段を形成する場合に作動する摩擦係合要素が設けられた自動変速機の油圧制御装置に関する。
従来より、1速ギヤ段および後進ギヤ段を形成する場合に、作動油が供給されて作動するローリバースブレーキが設けられた自動変速機が知られている。このような自動変速機においては、前進走行中に誤ってシフトレバーが後進ポジションに入れられた場合に、ローリバースブレーキが作動して後進ギヤ段が形成されることを抑制する技術が知られている。
特開平6−58405号公報(特許文献1)は、前進走行中に誤ってシフトレバーがRレンジに入れられた場合に、自動変速機が後進状態となることを防止する自動変速機の制御装置を開示する。特許文献1に記載の自動変速機の制御装置は、マニュアル弁がドライブ位置にあるときに油圧が供給されるDレンジ圧油路と、マニュアル弁がリバース位置にあるときに油圧が供給されるRレンジ圧油路と、ローリバースブレーキに接続されたブレーキ油路と、ブレーキ油路が、Dレンジ圧油路に接続された状態およびRレンジ圧油路に接続された状態を選択可能なリバース禁止弁とを含む。リバース禁止弁は、前進走行中にマニュアル弁がリバース位置に操作された場合、ブレーキ油路をDレンジ圧油路に接続するように制御される。マニュアル弁がリバース位置にあるとき、Dレンジ圧油路の作動油は排出される。
この公報に開示された発明によると、前進走行中に誤ってマニュアル弁がリバース位置に操作された場合、ブレーキ油路がDレンジ圧油路に接続され、Rレンジ圧油路から遮断される。マニュアル弁がリバース位置にあるとき、Dレンジ圧油路の油圧は排出されるので、ブレーキ油路の油圧は排出される。これにより、前進走行中にマニュアル弁がリバース位置に操作された場合、ローリバースブレーキが作動することが防止され、前進走行中に自動変速機が後進状態となることを防止することができる。
一方、特開平7−54980号公報(特許文献2)の図4には、ローリバースブレーキに供給される油圧を抑制できる油圧制御回路が開示されている。特許文献2に記載の油圧制御回路は、ローリバースブレーキと、ローリバースブレーキに接続されたローレデューシングバルブと、ローレデューシングバルブに接続され、油圧が供給されるローリバースブレーキと、ローレデューシングバルブを作動させ、ローリバースブレーキに供給される油圧を抑制するように、ローリバースブレーキに供給される油圧の一部をローレデューシングバルブに戻すフィードバック回路とを含む。
この公報に開示された発明によると、ローリバースブレーキに供給される油圧の一部をローレデューシングバルブに戻される。これにより、ローレデューシングバルブがローリバースブレーキに供給される油圧を抑制するように作動する。
特開平6−58405号公報 特開平7−54980号公報(図4)
特許文献2に記載のフィードバック回路を、特許文献1に記載の自動変速機の制御装置に適用し、マニュアル弁がドライブ位置にあるときに、ローリバースブレーキに供給される油圧を抑制するように構成した場合を想定する。この場合、フィードバック回路は、ローリバースブレーキに接続されたブレーキ油路とリバース禁止弁とを連結するように設けられる。ブレーキ油路に供給された油圧の一部が、リバース禁止弁に戻されると、リバース禁止弁は、ブレーキ油路がDレンジ圧油路から遮断され、Rレンジ圧油路に接続されるように作動する。このように構成すると、前進走行中に誤ってマニュアル弁がリバース位置に操作された場合において、なんらかの理由により、リバース禁止弁の作動が遅れ、Rレンジ圧油路がブレーキ油路に接続されてしまうと、Rレンジ圧油路からブレーキ油路を介してフィードバック回路に油圧が供給されるおそれがある。この場合、リバース禁止弁は、ブレーキ油路をDレンジ圧油路から遮断し、Rレンジ圧油路に接続するように作動する。そのため、後進ギヤ段の形成を禁止するために、ブレーキ油路をDレンジ圧油路に接続し、Rレンジ圧油路から遮断しようとしても、リバース禁止弁を作動させることができず、後進ギヤ段の形成を禁止することができないおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、摩擦係合要素の急な係合を抑制し、かつ前進走行時に後進ギヤ段が形成されることを抑制することができる自動変速機の油圧制御装置を提供することである。
第1の発明に係る自動変速機の油圧制御装置は、少なくとも、第1の変速段および第1の変速段とは異なる第2の変速段を形成可能な自動変速機の油圧を制御する。自動変速機には、第1の変速段および第2の変速段が形成される場合に、作動油が供給されて作動する摩擦係合要素が設けられている。油圧制御装置は、第1の変速段を形成する場合に作動油が供給される第1の油路と、第2の変速段を形成する場合に作動油が供給される第2の油路と、摩擦係合要素に作動油が供給されるように、摩擦係合要素に接続された第3の油路と、第1の変速段を形成する場合、第1の油路を第3の油路に接続するとともに第3の油路を第2の油路から遮断し、第2の変速段を形成する場合、第2の油路を第3の油路に接続するとともに第3の油路を第1の油路から遮断するバルブと、バルブにより第3の油路を第1の油路から遮断させ、第2の油路を第3の油路に接続させる力が発生するように、第3の油路を流れる作動油の一部をバルブに導くフィードバック回路と、第2の変速段を形成する場合、第3の油路を流れる作動油が、フィードバック回路に流れることを抑制するための抑制手段とを含む。
第1の発明によると、第1の変速段(たとえば1速ギヤ段)を形成する場合、第1の油路に作動油が供給され、バルブにより、第1の油路が第3の油路に接続されるとともに第3の油路が第2の油路から遮断される。第3の油路は、摩擦係合要素に接続されている。これにより、第1の油路から第3の油路を介して摩擦係合要素に作動油が供給され、摩擦係合要素を作動させ、係合させることができる。この場合、フィードバック回路により、第3の油路を流れる作動油の一部がバルブに導かれ、バルブにより第3の油路を第1の油路から遮断させ、第2の油路を第3の油路に接続させる力が発生する。これにより、1速ギヤ段を形成する場合に摩擦係合要素に供給される油圧を抑制し、摩擦係合要素の急作動を抑制することができる。第2の変速段(たとえば後進ギヤ段)を形成する場合、第2の油路に作動油が供給され、バルブにより、第2の油路が第3の油路に接続されるとともに第3の油路が第1の油路から遮断される。これにより、第2の油路から第3の油路を介して摩擦係合要素に作動油が供給され、摩擦係合要素を作動させ、係合させることができる。この場合、抑制手段により、第3の油路を流れる作動油が、フィードバック回路に流れることが抑制される。そのため、バルブにより第2の油路を第3の油路に接続させる力が発生することを抑制することができる。したがって、前進走行中に誤ってシフトレバーが後進ポジションに操作され、一旦第2の油路が第3の油路に接続されてしまった後でも、速やかにバルブを作動させ、第3の油路を第2の油路から遮断することができる。その結果、摩擦係合要素の急な係合を抑制し、かつ前進走行時に後進ギヤ段が形成されることを抑制することができる自動変速機の油圧制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る自動変速機の油圧制御装置においては、第1の発明の構成に加え、バルブには、作動油が供給される第1のポートおよび第1のポートとは異なる第2のポートとが設けられている。自動変速機の油圧制御装置は、第1のポートに作動油を供給するための手段と、第2のポートに作動油を供給するための手段とをさらに含む。バルブは、第1のポートに作動油が供給され、第2のポートに作動油が供給されていない場合に、第1の油路を第3の油路に接続し、第3の油路を第2の油路から遮断するための手段と、第1のポートに作動油が供給されておらず、第2のポートに作動油が供給されている場合に、第2の油路を第3の油路に接続し、第3の油路を第1の油路から遮断するための手段と、第2のポートに作動油が供給されていない場合に、第1のポートに供給された作動油の圧力に応じて、摩擦係合要素に供給される作動油の圧力を調整するための手段とを含む。
第2の発明によると、バルブに設けられた第1のポートおよび第2のポートに作動油が供給される。第1のポートに作動油が供給され、第2のポートに作動油が供給されていない場合、バルブは、第1の油路を第3の油路に接続し、第3の油路を第2の油路から遮断する。第1のポートに作動油が供給されておらず、第2のポートに作動油が供給されている場合、バルブは、第2の油路を第3の油路に接続し、第3の油路を第1の油路から遮断する。これにより、第1のポートおよび第2のポートに供給される作動油により、各油路の接続/遮断を切換えることができる。第1のポートに作動油が供給され、第2のポートに作動油が供給されていない場合には、第1のポートに供給される作動油の圧力に応じて、摩擦係合要素に供給される作動油の圧力が調整される。これにより、摩擦係合要素の係合圧を調整することができる。
第3の発明に係る自動変速機の油圧制御装置においては、第2の発明の構成に加え、自動変速機は、車両に搭載されている。自動変速機の油圧制御装置は、車両が予め定められた条件を満たしているか否かを判別するための手段と、車両が予め定められた条件を満たしている場合、第1のポートに作動油を供給し、第3の油路を第2の油路から遮断するための手段とをさらに含む。
第3の発明によると、たとえば、車両が前進走行中である場合など、車両が予め定められた条件を満たしている場合、第1のポートに作動油が供給され、第3の油路が第2の油路から遮断される。これにより、車両の前進走行中に、たとえば後進ギヤ段が形成されることを抑制することができる。
第4の発明に係る自動変速機の油圧制御装置においては、第1ないし3のいずれかの発明の構成に加え、自動変速機の油圧制御装置は、第2の油路と第3の油路とを接続する場合、フィードバック回路から作動油を排出し、第3の油路が第2の油路から遮断された場合、第2の油路から第3の油路に流れた作動油を、第3の油路から排出するための手段をさらに含む。
第4の発明によると、第2の油路と第3の油路とを接続する場合、フィードバック回路から作動油が排出される。これにより、たとえば、後進ギヤ段を形成するために第2の油路と第3の油路とを接続する場合、フィードバック回路から作動油が排出されるので、フィードバック回路から作動油が供給されて、バルブにより第2の油路を第3の油路に接続させる力が発生することを抑制することができる。そのため、前進走行中に誤ってシフトレバーが後進ポジションに操作され、一旦第2の油路が第3の油路に接続されてしまった後でも、速やかにバルブを作動させ、第3の油路を第2の油路から遮断することができる。第3の油路が第2の油路から遮断されると、第2の油路から第3の油路に流れた作動油が、第3の油路から排出される。これにより、摩擦係合要素から排圧され、後進ギヤ段の形成を抑制することができる。
第5の発明に係る自動変速機の油圧制御装置においては、第1ないし4のいずれかの発明の構成に加え、自動変速機は、少なくとも2つ以上の前進用の変速段および後進用の変速段を形成可能である。第1の変速段は、2つ以上の前進用の変速段のうち、最も変速比が大きい変速段である。第2の変速段は、後進用の変速段である。
第5の発明によると、第1の変速段は、2つ以上の前進用の変速段のうち、最も変速比が大きい変速段、すなわち1速ギヤ段であり、第2の変速段は、後進用の変速段、すなわち後進ギヤ段である。これにより、1速ギヤ段および後進ギヤ段で共通の摩擦係合要素を係合させる自動変速機において、摩擦係合要素の急な係合を抑制し、かつ前進走行時に後進ギヤ段が形成されることを抑制することができる。
第6の発明に係る自動変速機の油圧制御装置においては、第1ないし5のいずれかの発明の構成に加え、抑制手段は、第2の油路から供給された作動油を、フィードバック回路から遮断する弁である。
第6の発明によると、弁により、第2の油路から供給された作動油を、フィードバック回路から遮断する。これにより、車両の前進走行中に、たとえば後進ギヤ段が形成されることを抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、本実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置を搭載した車両は、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000からの動力をトランスミッション2000と、ディファレンシャルギヤ5000およびドライブシャフト6000を介して前輪7000へ伝達することで走行する。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。なお、内燃機関の代わりに外燃機関を用いても良い。また、エンジン1000の代わりに回転電機などを用いてもよい。
トランスミッション2000は、プラネタリーギヤユニット3000と、油圧回路4000とを含む。トランスミッション2000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。トランスミッション2000の出力ギヤは、ディファレンシャルギヤ5000と噛合っている。プラネタリーギヤユニット3000および油圧回路4000については、後で詳述する。
ディファレンシャルギヤ5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などによって連結されている。ドライブシャフト6000を介して、左右の前輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、車速センサ8002と、シフトレバー8004のポジションスイッチ8005と、アクセルペダル8006のアクセル開度センサ8007とがハーネスなどを介して接続されている。
車速センサ8002は、ドライブシャフト6000の回転数から車両の車速を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。シフトレバー8004の位置は、ポジションスイッチ8005により検出され、検出結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、トランスミッション2000のギヤ段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。スロットル開度センサ8006は、スロットルバルブ1002の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
ECU8000は、車速センサ8002、ポジションスイッチ8005およびアクセル開度センサ8007などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
図2を参照して、プラネタリーギヤユニット3000について説明する。プラネタリーギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸3100を有するトルクコンバータ3200に接続されている。プラネタリーギヤユニット3000は、遊星歯車機構の第1セット3300と、遊星歯車機構の第2セット3400と、出力ギヤ3500と、ギヤケース3600に固定されたB1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620およびB3ブレーキ3630と、C1クラッチ3640と、C2クラッチ3650と、ワンウェイクラッチF3660とを含む。
第1セット3300は、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。第1セット3300は、サンギヤS(UD)3310と、ピニオンギヤ3320と、リングギヤR(UD)3330と、キャリアC(UD)3340とを含む。
サンギヤS(UD)3310は、トルクコンバータ3200の出力軸3210に固定されている。ピニオンギヤ3320は、キャリアC(UD)3340に回転自在に支持されている。ピニオンギヤ3320は、サンギヤS(UD)3310およびリングギヤR(UD)3330と係合している。
リングギヤR(UD)3330は、B3ブレーキ3630によりギヤケース3600に固定される。キャリアC(UD)3340は、B1ブレーキ3610によりギヤケース3600に固定される。
第2セット3400は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。第2セット3400は、サンギヤS(D)3410と、ショートピニオンギヤ3420と、キャリアC(1)3422と、ロングピニオンギヤ3430と、キャリアC(2)3432と、サンギヤS(S)3440と、リングギヤR(1)(R(2))3450とを含む。
サンギヤS(D)3410は、キャリアC(UD)3340に連結されている。ショートピニオンギヤ3420は、キャリアC(1)3422に回転自在に支持されている。ショートピニオンギヤ3420は、サンギヤS(D)3410およびロングピニオンギヤ3430と係合している。キャリアC(1)3422は、出力ギヤ3500に連結されている。
ロングピニオンギヤ3430は、キャリアC(2)3432に回転自在に支持されている。ロングピニオンギヤ3430は、ショートピニオンギヤ3420、サンギヤS(S)3440およびリングギヤR(1)(R(2))3450と係合している。キャリアC(2)3432は、出力ギヤ3500に連結されている。
サンギヤS(S)3440は、C1クラッチ3640によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。リングギヤR(1)(R(2))3450は、B2ブレーキ3620により、ギヤケース3600に固定され、C2クラッチ3650によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。また、リングギヤR(1)(R(2))3450は、ワンウェイクラッチF3660に連結されており、1速ギヤ段の駆動時に回転不能となる。
図3に、各変速ギヤ段と、各クラッチおよび各ブレーキの作動状態との関係を表した作動表を示す。「○」は係合を表している。「×」は解放を表している。「◎」はエンジンブレーキ時のみの係合を表している。「△」は駆動時のみの係合を表している。この作動表に示された組合わせで各ブレーキおよび各クラッチを作動させることにより、1速〜6速の前進ギヤ段と、後進ギヤ段が形成される。
B2ブレーキ3620と並列にワンウェイクラッチF3660が設けられているため、作動表に「◎」で示されているように、1速ギヤ段(1ST)形成時のエンジン側からの駆動状態(加速時)にはB2ブレーキ3620を係合させる必要は無い。本実施の形態において、ワンウェイクラッチF3660は、1速ギヤ段の駆動時には、リングギヤR(1)(R(2))3450の回転を防止する。エンジンブレーキを利かせる場合、ワンウェイクラッチF3660は、リングギヤR(1)(R(2))3450の回転を防止しない。
図4を参照して、油圧回路4000について説明する。なお、図4には、油圧回路4000のうち、本発明に関連する一部のみを示す。油圧回路4000は、オイルポンプ4004と、マニュアルバルブ4100と、ソレノイドモジュレータバルブ4200と、プライマリレギュレータバルブ4202と、SLTリニアソレノイド(以下、SLTと記載する)4204と、リニアソレノイド(SL)4300と、リニアソレノイド(SLU)4400と、B2コントロールバルブ4500とを含む。
オイルポンプ4004は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されており、クランクシャフトが回転することで駆動し、油圧を発生する。オイルポンプ4004で発生した油圧は、SLT4204により制御されたスロットル圧をパイロット圧として作動するプライマリレギュレータバルブ4202により調整され、ライン圧が作り出される。スロットル圧が高くなるほど、ライン圧は高くなる。ライン圧は、マニュアルバルブ4100およびソレノイドモジュレータバルブ4200に供給される。
マニュアルバルブ4100は、シフトレバー8004に連結されている。シフトレバー8004の位置に応じて、マニュアルバルブ4100のスプールの位置が変更される。スプールがドライブ位置(D)にある場合、ライン圧は、Dレンジ油路4102に供給される。スプールがリバース位置(R)にある場合、ライン圧は、Rレンジ油路4104に供給される。
ソレノイドモジュレータバルブ4200は、ライン圧を一定の圧力に調整する。ソレノイドモジュレータバルブ4200で一定の圧力に調整された油圧(ソレノイドモジュレータ圧)は、SLT4204、リニアソレノイド(SL)4300およびリニアソレノイド(SLU)4400に供給される。
リニアソレノイド(SL)4300は、ソレノイドモジュレータ圧を調整する。リニアソレノイド(SL)4300で調整された油圧は、SL油路4302を介して、B2コントロールバルブ4500に供給される。また、リニアソレノイド(SL)4300で調整された油圧は、リニアソレノイド(SL)4300から、ロックアップリレーバルブ(図示せず)に供給される。
リニアソレノイド(SLU)4400は、ソレノイドモジュレータ圧を調整する。リニアソレノイド(SLU)4400で調整された油圧は、SLU油路4402を介して、B2コントロールバルブ4500に供給される。また、リニアソレノイド(SLU)4400で調整された油圧は、ロックアップコントロールバルブ(図示せず)に供給される。
なお、リニアソレノイド(SL)4300およびリニアソレノイド(SLU)4400の代わりにオン/オフソレノイドを用い、デューティー制御により油圧を制御するようにしたり、ソレノイドバルブとコントロールバルブとを組合わせて油圧を制御するようにしてもよい。
B2コントロールバルブ4500は、Dポート4510と、第1アプライポート4512と、フィードバックポート4514と、Rポート4520と、第2アプライポート4522と、SLポート4530と、SLUポート4540と、ドレンポート4550とを含む。スプリング4502は、B2コントロールバルブ4500のスプールが、図4において(B)の状態となるように、スプールを付勢する。
Dポート4510は、Dレンジ油路4102に接続されている。マニュアルバルブがドライブ位置(D)にある場合にDレンジ油路4102に供給された油圧は、Dポート4510に供給される。第1アプライポート4512は、B2D油路4560に接続されている。フィードバックポート4514は、B2D油路4560から分岐するように設けられたフィードバック油路4562に接続されている。
Rポート4520は、Rレンジ油路4104に接続されている。マニュアルバルブがリバース位置(R)にある場合にRレンジ油路4104に供給された油圧は、Rポート4520に供給される。第2アプライポート4522は、B2R油路4564に接続されている。SLポート4530は、SL油路4302に接続されている。リニアソレノイド(SL)4300からSL油路4302に供給された油圧は、SLポート4530に供給される。
SLUポート4540は、SLU油路4402に接続されている。リニアソレノイド(SLU)4400からSLU油路4402に供給された油圧は、SLUポート4540に供給される。B2コントロールバルブ4500は、リニアソレノイド(SL)4300およびリニアソレノイド(SLU)4400から供給される油圧により制御される。
B2D油路4560とB2R油路4564とは、チェックボール4570を介してB2C油路4566に接続されている。B2C油路4566は、B2ブレーキ3620のサーボに接続されている。
B2コントロールバルブ4500のスプールが、図4において(A)の状態にある場合、Dポート4510と第1アプライポート4512とが連通するとともに、Rポート4520が第2アプライポート4522から遮断される。このとき、第2アプライポート4522は、ドレンポート4550と連通する。
B2コントロールバルブ4500のスプールが、図4において(B)の状態にある場合、Dポート4510が第1アプライポート4512から遮断されるとともに、Rポート4520と第2アプライポート4522とが連通される。このとき、第1アプライポート4512は、ドレンポート4550と連通する。
図5を参照して、本実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置において、ECU8000が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU8000は、シフトレバー8004がドライブ(D)ポジションに位置しているか否かを判別する。シフトレバー8004がドライブポジションに位置している場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。そうでない場合(S100にてNO)、処理はS300に移される。
S102にて、ECU8000は、車両が、1速ギヤ段を形成する状態であるか否かを判別する。1速ギヤ段を形成する状態であるか否かは、車速、スロットル開度およびROMに記憶された変速線図などに基づいて判別すればよい。車両が、1速ギヤ段を形成する状態である場合、処理はS200に移される。そうでない場合(S200にてNO)、処理はS202に移される。
S200にて、ECU8000は、B2ブレーキ3620を係合して1速ギヤ段を形成するため、リニアソレノイド(SL)4300をオフにして、リニアソレノイド(SL)4300からの油圧の供給を停止するとともに、リニアソレノイド(SLU)4400をオンにして、SLUポート4540に油圧を供給する。
S202にて、ECU8000は、B2ブレーキ3620を解放するため、リニアソレノイド(SL)4300をオンにして、リニアソレノイド(SL)4300からSLポート4302に油圧を供給するとともに、リニアソレノイド(SLU)4400をオンにする。
S300にて、ECU8000は、シフトレバー8004が後進(R)ポジションに位置しているか否かを判別する。シフトレバー8004が後進ポジションに位置している場合(S300にてYES)、処理はS400に移される。そうでない場合(S300にてNO)、この処理は終了する。
S400にて、ECU8000は、車両が前進走行中であるか否かを判別する。車両が前進走行中であるか否かは、ドライブシャフト6000の回転数に基づいて判別すればよい。車両が前進走行中である場合(S400にてYES)、処理はS500に移される。そうでない場合(S400にてNO)、処理はS600に移される。
S500にて、ECU8000は、B2ブレーキ3620を解放して後進ギヤ段の形成を禁止するため、リニアソレノイド(SL)4300をオフにして、リニアソレノイド(SL)4300からの油圧の供給を停止するとともに、リニアソレノイド(SLU)4400をオンにして、SLUポート4540に油圧を供給する。
S600にて、ECU8000は、B2ブレーキ3620を係合して後進ギヤ段を形成するため、リニアソレノイド(SL)4300をオンにして、SLポート4530に油圧を供給するとともに、リニアソレノイド(SLU)4400をオフにして、リニアソレノイド(SLU)4400からの油圧の供給を停止する。
以上のような構造、およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置におけるECUの動作について説明する。
運転者によりイグニッションスイッチ(図示せず)がオンにされている状態において、シフトレバー8004がドライブポジションに位置しているか否かが判別される(S100)。シフトレバー8004がドライブポジションに位置していれば(S100にてYES)、車速、スロットル開度およびROMに記憶された変速線図などに基づいて、1速ギヤ段を形成する状態であるか否かが判別される(S102)。
1速ギヤ段を形成する状態である場合(S102にてYES)、B2ブレーキ3620を係合して1速ギヤ段を形成するため、リニアソレノイド(SL)4300がオフにされて、リニアソレノイド(SL)4300からの油圧の供給が停止されるとともに、リニアソレノイド(SLU)4400がオンにされ、SLUポート4540に油圧が供給される(S200)。
リニアソレノイド(SL)4300がオフにされて、リニアソレノイド(SLU)4400がオンにされると(S200)、B2コントロールバルブのスプールは、図4において(A)の状態となる。この状態では、Dポート4510は、第1アプライポート4512と連通し、Rポート4520は、第2アプライポート4522から遮断される。第2アプライポート4522は、ドレンポート4550に連通され、B2R油路4564から油圧が排出される。
したがって、油圧は、Dレンジ油路4102、Dポート4510、第1アプライポート4512、B2D油路4560、チェックボール4570およびB2C油路4566を介して、B2ブレーキ3620のサーボに供給される。
この状態では、B2コントロールバルブ4500のスプールはリニアソレノイド(SLU)4400から供給される油圧(SLU圧)により制御される。したがって、B2ブレーキ3620のサーボに供給される油圧は、SLU圧により制御される。
なお、リニアソレノイド(SL)4300がオフである場合、ロックアップクラッチ(図示せず)は解放状態にされる。したがって、1速ギヤ段形成時において、リニアソレノイド(SL)4300がオフにされると、B2ブレーキ3620は係合状態にされ、ロックアップクラッチは解放状態にされる。これにより、1速ギヤ段形成時に、B2ブレーキ3620とロックアップクラッチとを同時に制御することはない。
B2D油路4560に供給された油圧の一部は、フィードバック油路4562を介して、フィードバックポート4514に供給される。油圧がフィードバックポート4514に供給され、フィードバックポート4514に供給された油圧とスプリング4502の付勢力との和が、SLUポート4540に供給された油圧に勝ると、B2コントロールバルブ4500のスプールは、図4において(B)の状態となるように移動させられる。
すなわち、Dポート4510が第1アプライポート4512から遮断されるとともに、第1アプライポート4512がドレンポート4550と連通し、Rポート4520が第2アプライポート4522に接続されるように、スプールが移動させられる。これにより、第1アプライポート4512から油圧が排出され、B2ブレーキ3620の急な係合が抑制される。なお、第1アプライポート4512から油圧が排出されると、フィードバックポート4514に供給された油圧が低下するため、スプールは図4において(A)の状態に戻る。
チェックボール4570は、B2D油路4560に供給された油圧により、B2R油路4564側に押付けられる。チェックボール4570がB2R油路4564側に押付けられると、B2D油路4560に供給された油圧がB2R油路4564へ供給されることが抑制され、B2ブレーキ3620に供給されるべき油圧がドレンポート4550から排出されることが抑制される。
1速ギヤ段を形成する状態でない場合(S102にてYES)、リニアソレノイド(SL)4300がオンにされて、SLポート4530に油圧が供給されるとともに、リニアソレノイド(SLU)4400がオンにされる(S202)。
この場合、B2コントロールバルブ4500のスプールは、図4において(B)の状態となる。この状態では、Dポート4510は、第1アプライポート4512から遮断され、Rポート4520は、第2アプライポート4522と連通される。第1アプライポート4512は、ドレンポート4550に連通され、B2D油路4560から油圧が排出される。Rレンジ油路4104からは、油圧が供給されないため、B2ブレーキ3620は解放状態となる。そのため、1速ギヤ段は形成されない。
なお、リニアソレノイド(SL)4300がオンである場合、ロックアップクラッチは係合可能となり、リニアソレノイド(SLU)4400から供給される油圧により、ロックアップクラッチの係合圧が制御される。したがって、1速ギヤ段以外の前進ギヤ段形成時において、リニアソレノイド(SL)4300がオンにされると、B2ブレーキ3620は解放され、ロックアップクラッチは係合可能となる。また、前述したように、1速ギヤ段形成時において、リニアソレノイド(SL)4300がオフにされると、B2ブレーキ3620は係合され、ロックアップクラッチは解放される。すなわち、リニアソレノイド(SL)4300のオン/オフにより、B2ブレーキ3620およびロックアップクラッチのどちらのサーボを制御するかを選択することができる。
シフトレバー8004がドライブポジションに位置していない場合(S100にてNO)、シフトレバー8004がリバースポジションに位置しているか否かが判別される(S300)。シフトレバー8004がリバースポジションに位置していれば(S300にてYES)、車両が前進走行中であるか否かが判別される(S400)。
車両が前進走行中であれば(S400にてYES)、B2ブレーキ3620を解放し、後進ギヤ段の形成を禁止するため、リニアソレノイド(SL)4300がオフにされて、リニアソレノイド(SL)4300からの油圧の供給が停止されるとともに、リニアソレノイド(SLU)4400がオンにされ、SLUポート4540に油圧が供給される(S500)。
リニアソレノイド(SL)4300がオフにされて、リニアソレノイド(SLU)4400がオンにされると(S500)、B2コントロールバルブ4500のスプールは、図4において(A)の状態となる。この状態では、Dポート4510は、第1アプライポート4512と連通し、Rポート4520は、第2アプライポート4522から遮断される。第2アプライポート4522は、ドレンポート4550に連通され、B2R油路4564から油圧が排出される。
したがって、Rレンジ油路4104から供給された油圧は、B2R油路4564に供給されない。また、B2R油路4564を介して、B2C油路4566から油圧が排出され、Dレンジ油路4102からは油圧が供給されないため、B2ブレーキ3620は解放状態となる。そのため、後進ギヤ段は形成されない。
車両が前進走行中でなければ(S400にてNO)、B2ブレーキ3620を係合し、後進ギヤ段を形成するため、リニアソレノイド(SL)4300がオンにされて、SLポート4530に油圧が供給されるとともに、リニアソレノイド(SLU)4400がオフにされて、リニアソレノイド(SLU)4400からの油圧の供給が停止される(S600)。
リニアソレノイド(SL)4300がオンにされて、リニアソレノイド(SLU)4400がオフにされると(S600)、B2コントロールバルブのスプールは、図4において(B)の状態となる。この状態では、Dポート4510は、第1アプライポート4512から遮断され、Rポート4520は、第2アプライポート4522と連通される。第1アプライポート4512は、ドレンポート4550に連通され、B2D油路4560から油圧が排出される。
したがって、油圧は、Rレンジ油路4104、Rポート4520、第2アプライポート4522、B2R油路4564、チェックボール4570およびB2C油路4566を介して、B2ブレーキ3620のサーボに供給される。
チェックボール4570は、B2R油路4564に供給された油圧により、B2D油路4560側に押付けられる。チェックボール4570がB2D油路4560側に押付けられると、B2R油路4564に供給された油圧がB2D油路4560へ供給されることが抑制される。これにより、後進ギヤ段形成時に、フィードバック油路4562を介してフィードバックポート4514に油圧が供給されることが抑制される。
また、第1アプライポート4512は、ドレンポート4550に連通され、B2D油路4560から油圧が排出されるので、後進ギヤ段形成時には、フィードバック油路4562およびB2D油路4560を介して、フィードバックポート4514に供給されていた油圧が排出される。
ここで、たとえば、車両の前進走行中に誤ってシフトレバー8004をリバースポジションに操作したが、ECU8000の処理が遅れたため、後進ギヤ段の禁止制御(S500)を実行する前に、一旦B2コントロールバルブのスプールが図4において(B)の状態になってしまった場合を想定する。
この場合、Rレンジ油路4104からB2R油路4564に油圧が供給されるが、チェックボール4570により、フィードバックポート4514への油圧の供給が抑制されるとともに、フィードバックポート4514に供給されていた油圧が排出される。そのため、遅れてリニアソレノイド(SLU)4400がオンにされ、SLUポート4540に油圧が供給された場合(S500)、B2コントロールバルブ4500のスプールは、速やかに図4において(A)の状態になり、B2R油路4564がRレンジ油路4104から遮断されて、B2R油路4564を介してB2C油路4566から油圧が排出される。したがって、B2ブレーキ3620は解放状態となるため、後進ギヤ段は形成されない。
以上のように、本実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧回路は、Dレンジ油路と、Rレンジ油路と、B2コントロールバルブと、B2D油路と、B2D油路から分岐するように設けられたフィードバック油路と、B2R油路と、B2ブレーキのサーボに接続されたB2C油路とを含む。1速ギヤ段を形成する場合は、Dレンジ油路がB2D油路に接続されるとともに、B2R油路がRレンジ油路から遮断され、B2R油路の油圧は排出される。後進ギヤ段を形成する場合は、B2D油路がDレンジ油路から遮断されるとともに、Rレンジ油路がB2R油路に接続され、B2D油路の油圧は排出される。B2コントロールバルブによりB2D油路をDレンジ油路から遮断させ、Rレンジ油路をB2R油路に接続させる力が、フィードバック油路を介して供給された油圧により発生する。B2D油路およびB2R油路は、チェックボールを介してB2C油路に接続されている。これにより、たとえば、車両の前進走行中に誤ってシフトレバーをリバースポジションに操作したが、ECUの処理が遅れたため、後進ギヤ段の形成を禁止する前に、Rレンジ油路からB2R油路に油圧が供給された場合でも、チェックボールがB2D油路側に押付けられ、B2R油路からB2D油路へ油圧が供給されることが抑制される。そのため、フィードバックポートへの油圧の供給が抑制される。したがって、B2コントロールバルブによりB2D油路をDレンジ油路から遮断させ、Rレンジ油路をB2R油路に接続させる力の発生が抑制され、速やかに、B2R油路をRレンジ油路から遮断することができる。その結果、B2ブレーキが解放状態となり、前進走行中に後進ギヤ段が形成されることを抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置が搭載された車両を示す制御ブロック図である。 自動変速機を示すスケルトン図である。 各ギヤ段と、各ブレーキおよび各クラッチの対応を表した作動表を示す図である。 油圧回路の一部を示す図である。 本発明の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置において、ECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
2000 トランスミッション、3000 プラネタリーギヤユニット、3100 入力軸、3200 トルクコンバータ、3210 出力軸、3300 第1セット、3310 サンギヤS(UD)、3320 ピニオンギヤ、3330 リングギヤS(UD)、3340 キャリアC(UD)、3400 第2セット、3410 サンギヤS(D)、3420 ショートピニオンギヤ、3422 キャリアC(1)、3430 ロングピニオンギヤ、3432 キャリアC(2)、3440 サンギヤS(S)、3450 リングギヤR(1)(R(2))、3500 出力ギヤ、3600 ギヤケース、3610 B1ブレーキ、3620 B2ブレーキ、3630 B3ブレーキ、3640 C1クラッチ、3650 C2クラッチ、3660 ワンウェイクラッチF、4000 油圧回路、4004 オイルポンプ、4100 マニュアルバルブ、4102 Dレンジ油路、4104 Rレンジ油路、4200 ソレノイドモジュレータバルブ、4202 プライマリレギュレータバルブ、4204 SLTリニアソレノイド、4300 リニアソレノイド(SL)、4302 SL油路、4300 リニアソレノイド(SLU)、4402 SLU油路、4500 B2コントロールバルブ、4502 スプリング、4510 Dポート、4512 第1アプライポート、4514 フィードバックポート、4520 Rポート、4522 第2アプライポート、4530 SLポート、4540 SLUポート、4550 ドレンポート、4560 B2D油路、4562 フィードバック油路、4564 B2R油路、4566 B2C油路、4570 チェックボール、6000 ドライブシャフト、8002 車速センサ、8004 シフトレバー、8005 ポジションスイッチ、8006 アクセルペダル、8007 アクセル開度センサ。

Claims (6)

  1. 少なくとも、第1の変速段および前記第1の変速段とは異なる第2の変速段を形成可能な自動変速機の油圧制御装置であって、前記自動変速機には、前記第1の変速段および前記第2の変速段が形成される場合に、作動油が供給されて作動する摩擦係合要素が設けられ、
    前記第1の変速段を形成する場合に作動油が供給される第1の油路と、
    前記第2の変速段を形成する場合に作動油が供給される第2の油路と、
    前記摩擦係合要素に作動油が供給されるように、前記摩擦係合要素に接続された第3の油路と、
    前記第1の変速段を形成する場合、前記第1の油路を前記第3の油路に接続するとともに前記第3の油路を前記第2の油路から遮断し、前記第2の変速段を形成する場合、前記第2の油路を前記第3の油路に接続するとともに前記第3の油路を前記第1の油路から遮断するバルブと、
    前記バルブにより前記第3の油路を前記第1の油路から遮断させ、前記第2の油路を前記第3の油路に接続させる力が発生するように、前記第3の油路を流れる作動油の一部を前記バルブに導くフィードバック回路と、
    前記第2の変速段を形成する場合、前記第3の油路を流れる作動油が、前記フィードバック回路に流れることを抑制するための抑制手段とを含む、自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記バルブには、作動油が供給される第1のポートおよび前記第1のポートとは異なる第2のポートとが設けられ、
    前記自動変速機の油圧制御装置は、
    前記第1のポートに作動油を供給するための手段と、
    前記第2のポートに作動油を供給するための手段とをさらに含み、
    前記バルブは、
    前記第1のポートに作動油が供給され、前記第2のポートに作動油が供給されていない場合に、前記第1の油路を前記第3の油路に接続し、前記第3の油路を前記第2の油路から遮断するための手段と、
    前記第1のポートに作動油が供給されておらず、前記第2のポートに作動油が供給されている場合に、前記第2の油路を前記第3の油路に接続し、前記第3の油路を前記第1の油路から遮断するための手段と、
    前記第2のポートに作動油が供給されていない場合に、前記第1のポートに供給される作動油の圧力に応じて、前記摩擦係合要素に供給される作動油の圧力を調整するための手段とを含む、請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 前記自動変速機は、車両に搭載され、
    前記自動変速機の油圧制御装置は、
    前記車両が予め定められた条件を満たしているか否かを判別するための手段と、
    前記車両が前記予め定められた条件を満たしている場合、前記第1のポートに作動油を供給し、前記第3の油路を前記第2の油路から遮断するための手段とをさらに含む、請求項2に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記自動変速機の油圧制御装置は、前記第2の油路と前記第3の油路とを接続する場合、前記フィードバック回路から作動油を排出し、前記第3の油路が前記第2の油路から遮断される場合、前記第2の油路から前記第3の油路に流れた作動油を、前記第3の油路から排出するための手段をさらに含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の自動変速機の油圧制御装置。
  5. 前記自動変速機は、少なくとも2つ以上の前進用の変速段および後進用の変速段を形成可能であり、前記第1の変速段は、2つ以上の前進用の変速段のうち、最も変速比が大きい変速段であり、前記第2の変速段は、後進用の変速段である、請求項1ないし4のいずれかに記載の自動変速機の油圧制御装置。
  6. 前記抑制手段は、前記第2の油路から供給された作動油を、前記フィードバック回路から遮断する弁である、請求項1ないし5のいずれかに記載の自動変速機の油圧制御装置。
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