JP4210471B2 - 回折格子部材及び光送受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は回折格子部材及び光送受信装置に係り、特に異なる波長の光を分波する回折格子部材と、該回折格子部材を用いて小型に製造することができ、効率のよい光送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD及びDVDの2種の媒体から信号を読み取る光ピックアップ用の回折格子部材では、CDの読み取りに用いられる波長785nmのレーザ光と、DVDの読み取りに用いられる波長655nmのレーザ光とを対象としている。
【0003】
上述した回折格子部材では、CD用波長のレーザ光とDVD用波長のレーザ光の光軸を同軸化し、1つの受光素子で信号検出するために、隣接する回折面部の光路差が一定の波長と同等とし、6面形成された階段状格子が使われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような光ピックアップの技術は、光ファイバを用いた光通信に応用することができる。光ピックアップに用いられる階段状格子部に回折面部が6面形成された回折格子部材を光送受信装置に用いた場合、1次回折光の回折効率を高いものとすることができる。しかしこの場合光の回折角が小さく、発光素子と受光素子が同一面上に配置される光送受信器を用いることを考えた場合、送受信光の分離を行うためには回折格子部材と光送受信器との間隔を広くとる必要があり、装置が大型になってしまう。
【0005】
階段状格子部の周期を20μm以下ことによって回折角を大きくし、装置を小型化する方法がある。しかしこの場合6面形成すると高次の回折が増え、効率が悪くなる。また、回折面部1面当たりの幅が狭くなるため、回折格子部材を製造するための金型の製作が非常に難しくなる。
【0006】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであり、十分な回折角を得ることによって光送受信装置自体を大型化することなく、また回折光の回折効率を高いものとすることができる回折格子部材及びこれを用いた光送受信装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため本発明の回折格子部材は、異なる波長の光を分波する回折格子部材であって、発光素子及び受光素子を向く面には回折格子部が形成され、該回折格子部には入射方向に沿う立上り面部と該立上り面部から張り出して形成された回折面部とを備えた段部を所定段数備えた階段状格子部が繰り返し形成され、該階段状格子部は隣接する上記回折面部を通過する光に一の入射光の波長の整数倍とした光路差を与えるものにおいて、上記回折格子部が形成された面と反対側の面は光ファイバを向くと共に、表面にレンズ面が形成され、該レンズ面は、上記発光素子側から入射する光を上記光ファイバの端面に集光し、上記光ファイバ側から入射する光を上記回折面部側に集光し、上記階段状格子部には上記回折面部が3面形成されてなり、上記回折面部は、上記階段状格子部の高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが減少するように傾斜して形成されているか、または上記階段状格子部の高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが増加するように傾斜して形成されていることを特徴とする。
【0008】
また本発明の回折格子部材は、上記回折面部は上記階段状格子部の高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが減少するように傾斜して形成され、波長1310nmの入射光を直進させ、波長1550nmの入射光を回折させることを特徴とする。
【0009】
また本発明の回折格子部材は、上記回折面部は上記階段状格子部の高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが増加するように傾斜して形成され、波長1550nmの入射光を直進させ、波長1310nmの入射光を回折させることを特徴とする。
【0010】
また本発明の回折格子部材は、上記階段状格子は隣接する上記回折面部を通過する入射光の一方の波長の2倍とした光路差を与えるものであることを特徴とする。
【0011】
また本発明の光送受信装置は、上記回折格子部材に向け第1の波長の光を射出する発光素子と、光ファイバから射出される第2の波長の光を受ける受光素子と、一方面に上記回折格子部が形成され、他方面に発光素子から射出される第1の波長の光を光ファイバ端面に集光させるとともに光ファイバから射出される第2の波長の光を収束させるレンズ面が形成された回折格子部材とを備えることを特徴とする。
【0012】
また本発明の回折格子部材は、異なる波長の光を分波する回折格子部材であって、発光素子及び受光素子を向く面には回折格子部が形成され、該回折格子部には入射方向に沿う立上り面部と該立上り面部から張り出し細幅に形成された回折面部とを備えた段部を所定段数備えた階段状格子部が繰り返し形成され、該階段状格子部は隣接する上記回折面部を通過する光に一の入射光の波長の整数倍とした光路差を与えるものにおいて、上記階段状格子部には上記回折面部が3面形成されてなり、上記回折面部の少なくとも1つが2面の第2回折面部を有し、該2面の第2回折面部は上記階段状格子部の高さが変化する方向の一方側から他方側に向かって、それぞれの高さ位置が単調増加あるいは単調減少する階段状に形成され、上記第2回折面部は、該第2回折面部を有する回折面部以外の上記回折面部と同じ方向を向くように形成されると共に、上記第2回折面部間には上記立上がり面部の高さよりも低い第2立上がり面部が形成されることを特徴とする。
【0013】
また本発明の回折格子部材は、上記第2回折面部は、上記階段状格子部において回折面部が高くなる方向側が低く、上記回折面部が低くなる方向側が高く形成されてなることを特徴とする。また、上記2つの第2回折面部を有することにより、波長1310nmの入射光を直進させ、波長1550nmの入射光を回折させることを特徴とする。
【0014】
また本発明の回折格子部材は、上記第2回折面部は、上記階段状格子部において回折面部が高くなる方向側が高く、上記回折面部が低くなる方向側が低く形成されてなることを特徴とする。また、上記2つの第2回折面部を有することにより、波長1550nmの入射光を直進させ、波長1310nmの入射光を回折させることを特徴とする。
【0015】
また本発明の回折格子部材は、上記階段状格子は隣接する上記回折面部を通過する入射光の一方の波長の2倍とした光路差を与えるものであることを特徴とする。
【0016】
また本発明の光送受信装置は、上記回折格子部材に向け第1の波長の光を射出する発光素子と、光ファイバから射出される第2の波長の光を受ける受光素子と、一方面に上記回折格子部が形成され、他方面に発光素子から射出される第1の波長の光を光ファイバ端面に集光させるとともに光ファイバから射出される第2の波長の光を収束させるレンズ面が形成された回折格子部材とを備えることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る回折格子部材及び光送受信装置の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る回折格子部材を用いた光送受信装置の概要を示す図、図2〜図5はそれぞれ本発明の第1〜第4の実施形態に係る回折格子部材の断面図、図6は第1の実施形態における格子形状と回折の方向の関係を示す図、図7は第2の実施形態における格子形状と回折の方向の関係を示す図、図8は階段状格子部の周期に対する波長1310nmの0次光回折効率の変化を示すグラフ、図9は階段状格子部の周期に対する波長1550nmの1次光回折効率の変化を示すグラフである。
【0018】
本例では、光送受信装置1は光ファイバ10側の面に非球面レンズ21が形成され、他方の面には回折格子部22が形成された回折格子部材20、回折格子部材20を向く面に発光素子であるレーザダイオード31および受光素子であるフォトダイオード32を備える光送受信器30とを備える。
【0019】
レーザダイオード31から射出された送信光は回折格子部22では回折せず、送信光の0次光が非球面レンズ21によって光ファイバ10の端面に集光される。また光ファイバ10から射出された受信光は非球面レンズ21によって収束され、その後回折格子部22によって回折し、受信光の1次光がフォトダイオード32に入射する。
【0020】
第1(添字a)、第2(添字b)の実施形態に係る回折格子部22a、22bには、図2、図3に示すように、光軸方向に延びる側面部25a、25bと、該側面部25a、25bから張り出し細幅に形成された回折面部24a、24bを3面そなえた階段状格子部23a、23bが繰り返し形成されている。回折面部24a、24bを3面にすることにより、階段状格子部23a、23bの周期を小さくすることができ、回折角を大きくすることができる。
【0021】
ここで、第1の実施形態に係る回折格子部22aにおいて、隣接する回折面部24aはそれらの段差をΔとして、通過する光に光路差((n−1)Δ:nは回折格子部材の屈折率、空気の屈折率を1とした)を与え、この光学的な光路差を送信光の波長である1310nmの整数倍(ここでは2倍)に設定している。
これにより、波長1310nmの入射光を直進させ、波長1550nmの入射光を回折させることができる。
【0022】
また、図8,図9に階段状格子部の1周期当たりの回折面部の数を3面、6面及び3面で回折面部を6度傾斜させた場合の回折効率と階段状格子部の関係の計算結果を示す。図8は波長1310nmの0次光回折効率、図9は波長1550nmの1次光回折効率についての結果である。
図8より1310nmの0次光では、回折面部に傾きを持つ回折格子の回折効率は、回折面部に傾きを持たない回折格子の回折効率よりも低い結果となっている。逆に図9より1550nmの1次光では、回折面部に傾きを持つ回折格子の回折効率は、回折面部に傾きを持たない回折格子の回折効率よりも高い結果となっている。
【0023】
ここで第1の実施形態に係る回折格子部22aは、図6に示すように、送信光に波長1310nmの0次回折光を、受信光に波長1550nmの1次回折光を用いる。光送受信装置1では特に受信側で高効率であることが望まれる。このことから本実施形態に係る回折面部24aは階段状格子部23aの高さが増加する方向に回折格子部材23aの厚みが減少するように傾斜して形成される。こうすることにより、波長1550nmの受信光の回折光をフォトダイオード側に向け、また受信光の1次光回折効率を高めることができる。なお、この傾斜は5〜7度が適切である。
【0024】
また図8、図9より、階段状格子部の周期は大きいほど回折効率は高くなることがわかるが、階段状格子部の周期を大きくすると回折角が小さくなるので、本実施例では周期を20μmとした。また、周期を20μmとした場合でも、階段状格子部23aの1周期当たりの回折面部24aの数が3面であるので、回折面部1面の幅は狭くならず、従来の技術で製作可能である。
【0025】
第2の実施形態に係る回折格子部22bは、図7に示すように、送信光に波長1550nmの0次回折光を、受信光に波長1310nmの1次回折光を用いる。隣接する回折面部24bは通過する光に光路差を与え、この光学的な光路差を送信光の波長である1550nmの整数倍(ここでは2倍)に設定している。これにより、波長1550nmの入射光を直進させ、波長1310nmの入射光を回折させることができる。
【0026】
また、回折面部24bは階段状格子部23bの高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが増加するように傾斜して形成される。こうすることにより、波長1310nmの受信光の回折光をフォトダイオード側に向け、また受信光の1次光回折効率を高めることができる。なお、この傾斜は5.5〜7.5度が適切である。
【0027】
第3(添字c)、第4(添字d)の実施形態に係る回折格子部22c、22dには、図4、図5に示すように、光軸方向に延びる側面部25c、25dと、該側面部25c、25dから張り出し細幅に形成された回折面部24c、24dを3面そなえた階段状格子部23c、23dが繰り返し形成されている。ここで回折面部24c、24dを3面にすることにより、階段状格子部23c、23dの周期を小さくすることができ、回折角を大きくすることができる。
【0028】
また、上記回折格子部23c、23dの回折面部24c、24dの最も高さの低い面に段差26c、26dを有している。該段差26c、26dが実施例1、2における回折面部24a、24bの傾斜と同等の効果を奏し、受信光の回折効率を高くする。
【0029】
段差26c、26dが階段状格子部23c、23dの回折面部24c、24dの最も高さの低い面に形成されることは回折格子部22の製造方法に起因する。
回折格子部22c、22dは金型によって形成される。回折格子部22c、22dと金型は形状が正反対であるので、階段状格子部23c、23dの最も低い面は金型の最も高い面となる。金型をバイトによって加工することを考えた場合、最も高い部分を削ることが最も容易である。このことより、段差26c、26dは階段状格子部23c、23dの回折面部24c、24dの最も低い面に形成される。
【0030】
ここで、第3の実施形態に係る回折格子部22cにおいて、隣接する回折面部24cは通過する光に光路差を与え、この光学的な光路差を送信光の波長である1310nmの整数倍(ここでは2倍)に設定している。
これにより、波長1310nmの入射光を直進させ、波長1550nmの入射光を回折させることができる。
【0031】
回折面部24c内の段差26cは、隣接する上記回折面部24cの段差の方向と異なる方向に凹凸になるように形成される。こうすることにより、波長1550nmの受信光の回折光をフォトダイオード側に向け、また受信光の1次光回折効率を高めることができる。
【0032】
ここで、第4の実施形態に係る回折格子部22dにおいて、隣接する回折面部24dは通過する光に光路差を与え、この光学的な光路差を送信光の波長である1550nmの整数倍(ここでは2倍)に設定している。
これにより、波長1550nmの入射光を直進させ、波長1310nmの入射光を回折させることができる。
【0033】
回折面部内の段差26dは、隣接する上記回折面部24dの段差の方向と同じ方向に凹凸になるように形成される。こうすることにより、波長1310nmの受信光の回折光をフォトダイオード側に向け、また受信光の1次光回折効率を高めることができる。
【0034】
以上、本発明の実施形態を図面に沿って説明した。しかしながら、本発明は上記実施形態に記載された事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づいてその変更、改良が可能である。
例えば、第1の実施形態においては回折面部の傾斜を5〜7度、第2の実施形態においては回折面部の傾斜を5.5〜7.5度としたが、これ以外の角度に形成してもよい。
また第3,第4の実施形態において、段差26c、26dは回折格子部23c、23dの回折面部24c、24dの最も高さの低い面にのみ形成したが、技術的に可能であれば3面全てに段差を形成してもよい。これにより、より受信光の回折効率を高くすることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明に係る回折格子部材によれば、回折面部を3面にすることにより、階段状格子部の周期を小さくすることができ、回折角を大きくすることができる。これにより回折格子部材と送受信器との間隔を狭くすることができ、装置を小型化することができる。また回折面部が入射光の入射方向に垂直な面に対して傾斜していることにより、回折光の回折効率を高めることができる。
【0036】
さらに、回折面部は階段状格子部の高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが減少するように傾斜して形成されることにより、波長1310nmの光を送信光、波長1550nmの光を受信光とした場合、受信光の回折光を受光素子側に向け、傾斜がない場合に比べて受信光の1次光回折効率を高めることができる。
【0037】
さらにまた、回折面部は階段状格子部の高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが増加するように傾斜して形成されることにより、波長1550nmの光を送信光、波長1310nmの光を受信光とした場合、受信光の回折光を受光素子側に向け、傾斜がない場合に比べて受信光の1次光回折効率を高めることができる。
【0038】
また、回折面部の少なくとも1つが面内に段差を有しており、該段差は隣接する回折面部間の段差よりも小さい段差で形成されていることにより、回折面部に形成された傾斜を場合と同様、回折光の回折効率を高めることができる。
【0039】
さらに、回折面部内の段差が、隣接する回折面部の段差の方向と異なる方向に凹凸になるように形成されることにより、波長1310nmの光を送信光、波長1550nmの光を受信光とした場合、受信光の回折光をフォトダイオード側に向け、段差がない場合に比べて受信光の1次光回折効率を高めることができる。
【0040】
さらにまた、回折面部内の段差が、隣接する回折面部の段差の方向と同じ方向に凹凸になるように形成されることにより、波長1550nmの光を送信光、波長1310nmの光を受信光とした場合、受信光の回折光をフォトダイオード側に向け、段差がない場合に比べて受信光の1次光回折効率を高めることができる。
【0041】
その上、光送受信装置が、回折格子部材に向け第1の波長の光を発する発光素子と、回折格子部材からの第2の波長の光を受ける受光素子と、一方面に回折格子部が形成され、他方面に発光素子から射出される第1の波長の光を光ファイバ端面に集光させるとともに光ファイバから射出される第2の波長の光を収束させるレンズ面が形成された回折格子部材とを備えることにより、小型で回折効率の高い光送受信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回折格子部材を用いた光送受信装置の概要を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る回折格子部材の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る回折格子部材の断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る回折格子部材の断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る回折格子部材の断面図である。
【図6】第1の実施形態における格子形状と回折の方向の関係を示す図である。
【図7】第2の実施形態における格子形状と回折の方向の関係を示す図である。
【図8】階段状格子部の周期に対する波長1310nmの0次光回折効率の変化を示すグラフである。
【図9】階段状格子部の周期に対する波長1550nmの1次光回折効率の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光送受信装置
10 光ファイバ
20 回折格子部材
21 レンズ面
22 回折格子部
22(a)〜(d) 回折格子部
23(a)〜(d) 階段状格子部
24(a)〜(d) 回折面部
25(a)〜(d) 立上り面部
26(a)〜(d) 段差
30 光送受信器
31 レーザダイオード
32 フォトダイオード
Claims (12)
- 異なる波長の光を分波する回折格子部材であって、発光素子及び受光素子を向く面には回折格子部が形成され、該回折格子部には入射方向に沿う立上り面部と該立上り面部から張り出して形成された回折面部とを備えた段部を所定段数備えた階段状格子部が繰り返し形成され、該階段状格子部は隣接する上記回折面部を通過する光に一の入射光の波長の整数倍とした光路差を与えるものにおいて、
上記回折格子部が形成された面と反対側の面は光ファイバを向くと共に、表面にレンズ面が形成され、該レンズ面は、上記発光素子側から入射する光を上記光ファイバの端面に集光し、上記光ファイバ側から入射する光を上記回折面部側に集光し、
上記階段状格子部には上記回折面部が3面形成されてなり、
上記回折面部は、上記階段状格子部の高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが減少するように傾斜して形成されているか、または上記階段状格子部の高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが増加するように傾斜して形成されていることを特徴とする回折格子部材。 - 上記回折面部は上記階段状格子部の高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが減少するように傾斜して形成され、波長1310nmの入射光を直進させ、波長1550nmの入射光を回折させることを特徴とする請求項1記載の回折格子部材。
- 上記回折面部は上記階段状格子部の高さが増加する方向に回折格子部材の厚みが増加するように傾斜して形成され、波長1550nmの入射光を直進させ、波長1310nmの入射光を回折させることを特徴とする請求項1記載の回折格子部材。
- 上記階段状格子は隣接する上記回折面部を通過する入射光の一方の波長の2倍とした光路差を与えるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回折格子部材。
- 上記回折格子部材に向け第1の波長の光を射出する発光素子と、光ファイバから射出される第2の波長の光を受ける受光素子と、一方面に請求項2又は3のいずれか1項に記載の回折格子部が形成され、他方面に発光素子から射出される第1の波長の光を光ファイバ端面に集光させるとともに光ファイバから射出される第2の波長の光を収束させるレンズ面が形成された回折格子部材とを備えることを特徴とする光送受信装置。
- 異なる波長の光を分波する回折格子部材であって、発光素子及び受光素子を向く面には回折格子部が形成され、該回折格子部には入射方向に沿う立上り面部と該立上り面部から張り出し細幅に形成された回折面部とを備えた段部を所定段数備えた階段状格子部が繰り返し形成され、該階段状格子部は隣接する上記回折面部を通過する光に一の入射光の波長の整数倍とした光路差を与えるものにおいて、
上記階段状格子部には上記回折面部が3面形成されてなり、
上記回折面部の少なくとも1つが2面の第2回折面部を有し、該2面の第2回折面部は上記階段状格子部の高さが変化する方向の一方側から他方側に向かって、それぞれの高さ位置が単調増加あるいは単調減少する階段状に形成され、上記第2回折面部は、該第2回折面部を有する回折面部以外の上記回折面部と同じ方向を向くように形成されると共に、上記第2回折面部間には上記立上がり面部の高さよりも低い第2立上がり面部が形成されることを特徴とする回折格子部材。 - 上記第2回折面部は、上記階段状格子部において回折面部が高くなる方向側が低く、上記回折面部が低くなる方向側が高く形成されてなることを特徴とする請求項6記載の回折格子部材。
- 上記第2回折面部を有することにより、波長1310nmの入射光を直進させ、波長1550nmの入射光を回折させることを特徴とする請求項7記載の回折格子部材。
- 上記第2回折面部は、上記階段状格子部において回折面部が高くなる方向側が高く、上記回折面部が低くなる方向側が低く形成されてなることを特徴とする請求項6記載の回折格子部材。
- 上記第2回折面部を有することにより、波長1550nmの入射光を直進させ、波長1310nmの入射光を回折させることを特徴とする請求項9記載の回折格子部材。
- 上記階段状格子は隣接する上記回折面部を通過する入射光の一方の波長の2倍とした光路差を与えるものであることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の回折格子部材。
- 上記回折格子部材に向け第1の波長の光を射出する発光素子と、光ファイバから射出される第2の波長の光を受ける受光素子と、一方面に請求項6又は7のいずれか1項に記載の回折格子部が形成され、他方面に発光素子から射出される第1の波長の光を光ファイバ端面に集光させるとともに光ファイバから射出される第2の波長の光を収束させるレンズ面が形成された回折格子部材とを備えることを特徴とする光送受信装置。
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